JP2023537415A - ビームスプリッティングデバイス - Google Patents

ビームスプリッティングデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2023537415A
JP2023537415A JP2023509748A JP2023509748A JP2023537415A JP 2023537415 A JP2023537415 A JP 2023537415A JP 2023509748 A JP2023509748 A JP 2023509748A JP 2023509748 A JP2023509748 A JP 2023509748A JP 2023537415 A JP2023537415 A JP 2023537415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
illumination light
acousto
splitting device
optic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023509748A
Other languages
English (en)
Inventor
グーゲル ヒルマー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leica Microsystems CMS GmbH
Original Assignee
Leica Microsystems CMS GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leica Microsystems CMS GmbH filed Critical Leica Microsystems CMS GmbH
Publication of JP2023537415A publication Critical patent/JP2023537415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/1006Beam splitting or combining systems for splitting or combining different wavelengths
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes
    • G02B21/0024Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
    • G02B21/0032Optical details of illumination, e.g. light-sources, pinholes, beam splitters, slits, fibers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes
    • G02B21/0024Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
    • G02B21/0036Scanning details, e.g. scanning stages
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes
    • G02B21/0024Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
    • G02B21/0052Optical details of the image generation
    • G02B21/0076Optical details of the image generation arrangements using fluorescence or luminescence
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • G02B27/0031Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration for scanning purposes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • G02B27/0037Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration with diffracting elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/286Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising for controlling or changing the state of polarisation, e.g. transforming one polarisation state into another

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

光学装置(200)内の照明光(204)と検出光(206)とを分離するビームスプリッティングデバイス(202,402,502)は、第1の波長範囲内の波長を有する第1の照明光(212)と第2の波長範囲内の波長を有する第2の照明光(214)とを含む照明光(204)を、第1の波長範囲と第2の波長範囲とが相互に分離された状態で供給するように構成された光供給ユニット(208)と、第1の波長範囲内の選択された波長を有する第1の照明光(212)の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて所定の回折次数の少なくとも1つの照明光ビーム(234)を生成する一方、第2の波長範囲内の第2の照明光(214)を回折なしで透過させるように調整可能な音響光学部品(216)と、光供給ユニット(208)からの第1の照明光(212)および第2の照明光(214)を音響光学部品(216)内へ結合させるように構成された光結合ユニット(218,418,518)と、を備える。光供給ユニット(208)は、第1の照明光(212)および第2の照明光(214)を光結合ユニット(218,418,518)へ同一線状に供給するように構成されている。光結合ユニット(218,418,518)は、第1の照明光(212)と第2の照明光(214)とを空間的に分離して、第1の照明光(212)と第2の照明光(214)とをそれぞれ異なる光伝搬方向に沿って音響光学部品(216)へ配向するように構成されている。

Description

本発明は、光学装置内の照明光と検出光とを分離するビームスプリッティングデバイスに関する。さらに、本発明は、ビームスプリッティングデバイスを備えた光学装置に関する。
顕微鏡検査法の分野では、多くの場合に、それぞれ異なる波長を有しかつ共通の光路に沿って伝搬する照明光と検出光との分離が必要となる。例えば、蛍光適用においては、励起発光と蛍光発光との双方につき特定の色帯域をフィルタリングすることが望ましいこととされうる。この目的のために、ダイクロイック光学素子、色付きフィルタおよびミラーをベースとしたビームスプリッティングデバイスを使用することができる。多種多様なこうした光学素子が利用可能であるが、波長選択におけるフレキシビリティの観点においてはこれらの光学素子にも限界がある。
近年、欧州特許第1055144号明細書、欧州特許第1281997号明細書および欧州特許第1421427号明細書に開示されているように、音響光学部品がビームスプリッタとして使用されるようになってきている。こうした音響光学部品は、ガラスまたは石英または結晶性材料のような材料によって形成可能である。例えば、当該材料は、二酸化テルルTeOから成っていてよい。音響光学部品は、電気的に制御可能であって材料内に音波を発生させる圧電変換器を有しており、この圧電変換器は、屈折率を変化させる膨張および収縮の周期的な運動面であると考えることができる。結晶へ入射する光は、生じる周期的な指数変調によって回折され、ブラッグ回折と同様の干渉が発生する。よって、音響光学部品は、結晶へ入射する光の1つもしくは複数の成分を回折させるように任意に調整することができ、ここで、回折光成分は、非回折光の伝搬方向とは異なる方向で結晶から出射される。これにより、光の空間的分離を簡便に達成することができる。
しかしながら、典型的な音響光学部品は、そのスペクトル幅に関して、すなわち当該音響光学部品によって処理可能な光の波長範囲の観点で、制限されている。現在、音響光学部品のスペクトル幅は、典型的には1オクターブ未満の範囲、例えば約440nm~800nmの範囲をカバーしている。こうした標準範囲外の光が必要ないならば、光全体を単一のポートを介して音響光学部品に供給することができる。しかし、標準範囲を超えて波長を拡張することは、技術的に非常に実現困難である。したがって、標準範囲外の波長を有する付加的な光が必要とされる場合、この付加的な光は、音響光学部品をバイパスする第2のポートを介してシステム内へ結合されなければならない。光全体をシステムに供給するために2つ以上のポートを使用することは、それぞれ異なる光成分をそれぞれの光伝搬方向に関して相互に空間的に調整しなければならないという欠点を有する。
本発明の課題は、光学装置において照明光と検出光とを確実にかつコンパクトな形式で分離することのできるビームスプリッティングデバイスを提供することである。
前述した目的は、請求項1記載の主題によって達成される。有利な実施形態については、各従属請求項および以下の説明において規定している。
光学装置内の照明光と検出光とを分離するビームスプリッティングデバイスは、第1の波長範囲内の波長を有する第1の照明光と第2の波長範囲内の波長を有する第2の照明光とを含む照明光を、第1の波長範囲と第2の波長範囲とが相互に分離された状態で供給するように構成された光供給ユニットを備えている。ビームスプリッティングデバイスはさらに、第1の波長範囲内の選択された波長を有する第1の照明光の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて所定の回折次数の少なくとも1つの照明光ビームを生成する一方、第2の波長範囲内の第2の照明光を回折なしで透過させるように調整可能な音響光学部品を備えている。ビームスプリッティングデバイスはさらに、光供給ユニットからの第1の照明光および第2の照明光を音響光学部品内へ結合させるように構成された光結合ユニットを備えている。光供給ユニットは、第1の照明光および第2の照明光を光結合ユニットへ同一線状に供給するように構成されている。光結合ユニットは、第1の照明光と第2の照明光とを空間的に分離して、空間的に分離された第1の照明光と第2の照明光とをそれぞれ異なる光伝搬方向に沿って音響光学部品へ配向するように構成されている。
ビームスプリッティングデバイスによって、第1の照明光および第2の照明光を含む光全体を、単一のポートを介して、撮像すべき試料へ通じる照明光路へ導入することができる。この目的のために、照明光全体が音響光学部品を通して導波され、当該音響光学部品が第1の照明光のみを回折させ、これに対して第2の照明光に回折の作用を受けさせないままとするように制御される。光結合ユニットは、それぞれ異なる伝搬経路に沿った第1の照明光と第2の照明光とを音響光学部品内へ結合させるように機能し、ここでの各伝搬経路は、音響光学部品から出射される第1の照明光と第2の照明光とが所望の通りに結合されて共に試料を照明するように選択されている。
よって、例えばそれぞれ異なるスペクトル成分を照明経路へ導入する複数の光ファイバとして空間的に分離されたポートを使用する従来のアプローチとは対照的に、本明細書で提案するビームスプリッティングデバイスは、第1の照明光と第2の照明光とが同じ光学部品を通って導波されることを可能にする。このため、熱膨張によって生じるドリフトまたはミスアライメントに起因する悪影響を確実に回避することができる。特に、一方のポートに由来する照明光の焦点と他方のポートに由来する照明光の焦点との横方向ずれの発生を防止することができる。したがって、各照明焦点間の不安定性および焦点の色依存性のオフセットを回避することができる。
加えて、従来のアプローチと比較して、照明光をシステム内へ結合させるポートを1つしか設けないことにより、照明経路内の照明光が結合されるポイントまで、光ファイバ、レンズ、ミラーなどとしての、より少数の光学部品、取り付け素子および調整素子しか必要とならない。よって、提案の構成を実現するためのコストは比較的低い。
光結合ユニットによって生じる第1の照明光と第2の照明光との空間的な分離は、第1の波長範囲と第2の波長範囲とが相互に完全に分離されなければならないこと、すなわち、第1の波長範囲の光のみが第1の方向に沿って音響光学部品へ伝搬し、第2の波長範囲の光のみが第2の方向に沿って音響光学部品へ伝搬することとして厳密に理解されなくてよい。こうした完全な光分離は望ましいかもしれないが、実用的な観点からは、光結合ユニットが第1の照明光と第2の照明光とを少なくとも相互に主要な程度まで空間的に分離させるように構成されていれば十分でありうる。よって、例えばそれぞれ異なるスペクトル成分を反射および透過させて光分離を提供するダイクロイック素子を光結合ユニットが使用している場合、特に相互に分離すべきスペクトル成分がスペクトル的に近接している場合には、完全な分離を達成することは不可能でありうる。例えば、主要な程度までの分離とは、光結合ユニットが第1の照明光と第2の照明光とを50%超の程度、好ましくは70%超の程度、さらに良好には90%超の程度まで分離させることができる場合に実現可能である。この場合、それぞれの照明光の強度の50%未満、30%未満または10%未満が偽チャネルへ分離され、すなわち実際には他の照明光のために意図される方向に沿って音響光学部品へ伝搬する。単に簡便性のために、以下の説明では、完全な分離とは、第1の照明光と第2の照明光とが主要な程度までまたは大部分の程度までのみ分離されればよいことに留意しつつ仮定するものとする。
光供給ユニットは、照明光を光学装置の照明光路へ導入する構成要素である。この目的のために、供給ユニットは、1つもしくは複数の光ファイバおよび/または1つもしくは複数の光源、特に照明光をファイバ内へ放出するレーザー源を備えることができる。レーザー源は、供給ユニットに含まれるモジュールに結合されうる。さらに、連続スペクトルを有するレーザー光を放出するいわゆる白色光レーザー(スーパーコンティニウムレーザー)源が供給ユニット内に含まれていてもよい。上述した構成要素とは別に、供給ユニットは、例えば1つもしくは複数の光学フィルタ、スキャナなどの他のタイプの別の要素を備えていてもよい。
限定を意図するものではないが、ビームスプリッティングデバイスは、有利には、顕微鏡、特に照明光が試料へと照射されて蛍光が励起され、この蛍光が試料を撮像するために検出される、レーザー走査顕微鏡において使用可能である。
好ましい実施形態では、光供給ユニットは、第1の照明光および第2の照明光を光結合ユニットへ向かって同一線状に放出するように構成された単一光ファイバを含む。光ファイバは、シングルモードファイバであってよく、その光出力端を単一点光源として有効に用いることができる。
好ましくは、音響光学部品は、検出光を回折なしで透過させるように構成されている。この場合、音響光学部品は、第2の照明光および検出光に関しては、受動素子として、すなわち回折によってではなく屈折によってのみ光に影響を及ぼす能動的に制御されない素子として使用可能である。
光結合ユニットは、第1の照明光と第2の照明光とをそれぞれ異なる伝搬方向に沿って音響光学部品へ反射させるように構成された光学素子を含みうる。例えば、光学素子は、音響光学部品への第1の照明光および第2の照明光のそれぞれ異なる入射方向を可能にするための適切な幾何学形状を有するプリズムによって形成可能である。
特定の実施形態では、光結合ユニットが、光供給ユニットに面する前面と、供給ユニットとは反対側に面する後面と、を有しうる。前面は、第1の光および第2の光のうちの一方を音響光学部品へ向かって反射させ、かつ第1の光および第2の光のうちの他方を屈折によって後面へ向かって透過させるように構成された、ダイクロイック層を有する第1の前面部分を含む。後面は、第1の光および第2の光のうちの他方を反射して前面へ戻すように構成された第1の後面部分を含むことができる。前面は、第1の前面部分から空間的に分離されており、かつ第1の後面部分から反射されて戻った第1の光および第2の光のうちの他方を屈折によって音響光学部品へ向かって透過させるように構成された、第2の前面部分を含むことができる。第1の後面部分は、第1の前面部分および第2の前面部分のうちの少なくとも一方に対して非平行であってよい。
光結合ユニットの前面および後面のそれぞれ非平行な面部分を使用することによって、光結合ユニットの設計は、音響光学部品への第1の照明光および第2の照明光のそれぞれ異なる入射方向に合わせて容易にかつ正確に調整することができる。2つの照明方向における差は、主に光結合ユニットの製造精度によって生じる。
ダイクロイック層は、第1の前面部分に限定される必要がないことに留意されたい。むしろ、ダイクロイック層は、製造を簡略化するために、光結合ユニットの前面全体を覆っていてよい。
好ましくは、第1の後面部分は、第1の光および第2の光のうちの他方を反射して第2の前面部分へ戻すように構成された反射コーティング、例えば金属コーティングまたは誘電体コーティングを含む。誘電体コーティングまたは金属コーティングは、それぞれの光を反射させて光結合ユニットの前面へ戻すことに適しており、同時に、必要に応じて反射光の偏光状態を調整するために使用可能である。
第1の前面部分および第2の前面部分を含む前面は、単一の平坦な面によって形成されうるものであり、ここでは、第1の後面部分が平坦な前記前面に対して非平行である。この場合、第1の照明光と第2の照明光とが音響光学部品へ向かって伝搬する各方向の所望の差に応じて、平坦な前面に対する後面部分の傾斜角度を正確に選択することができる。
別の実施形態によれば、第1の後面部分を含む後面が、単一の平坦な面によって形成されており、ここでは、第1の前面部分および第2の前面部分のうちの一方が平坦な前記後面に対して非平行である一方、第1の前面部分および第2の前面部分のうちの他方が平坦な前記後面に対して平行である。この実施形態によっても、第1の照明光と第2の照明光とが音響光学部品へ向かって伝搬する各方向間に意図される差を正確に調整することができる。この場合も、2つの照明方向における差は、主として光結合ユニットの製造精度によって生じる。
後面は、第1の前面部分および第2の前面部分のうちの一方に対して平行な第2の後面部分を含んでいてよい。
好ましい実施形態によれば、光学素子は、相互に平行な前面および後面の各面部分を通して検出光を透過させるように構成されている。検出光は光結合ユニットの平行な表面部分を通過するので、光結合ユニットにより検出光の平行移動のみが生じる。このため、光検出経路を容易に構成することができる。
好ましくは、光結合ユニットと音響光学部品とは、第1の照明光の少なくとも1つの回折照明光ビームと回折なしで透過された第2の照明光とが音響光学部品から同一線状にまたは少なくとも平行に出射されるように相互に適応化されている。特に、出射される光成分が同一線状に結合される場合、試料内での照明光のあらゆる焦点ずれを回避することができる。
好ましい実施形態では、ビームスプリッティングデバイスは、第1の照明光の少なくとも1つの回折照明光ビームと第2の照明光とが等しい偏光状態で音響光学部品から出射されるよう、第1の照明光および第2の照明光のうちの少なくとも一方の偏光状態を変更するように構成された光学手段を含む。偏光状態を変更する前述した手段は、例えば、光結合ユニットの後面に被着される反射コーティングを含みうる。代替的に、第1の照明光および第2の照明光のうちの一方の偏光方向を他方の照明光に対して所定量だけ、例えば90°回転させる波長板を使用することもできる。波長板は、第1の照明光および第2の照明光が共通の光ファイバに入り、光結合ユニットへ向かって光を放出させる位置の上流に配置可能である。
光結合ユニットと音響光学部品とは、分散を補償するように相互に適応化されていてよい。光結合ユニットの前面と後面との間を伝搬する照明光は散乱を起こす。そのため、照明光が光結合ユニットから音響光学部品へ向かって入射すると、照明光の波長依存性の角度分割が生じうる。他方、音響光学部品も、分散ひいては光の角度分割を生じさせうる。このことは、不利な分散効果の補償のために、光結合ユニットの適切な材料を選択する際に考慮することができる。
ビームスプリッティングデバイスは、検出器へ向かって検出光を透過させる付加的な音響光学部品を有することができ、当該付加的な音響光学部品は、音響光学部品によって生じるプリズム効果を補償するように構成されている。付加的な音響光学部品は他の音響光学部品と構造的に同一であってよく、こうした他の音響光学部品と反対向きとなるように配向されうる。付加的な音響光学部品は、回折の観点での受動素子を形成することができる。しかしながら、付加的な音響光学部品は、特定の波長または偏光成分をさらに抑制するかまたは付加的に抑制する第2の能動素子として使用することもできる。
別の態様によれば、本明細書で開示されるビームスプリッティングデバイスを含む光学装置が提供される。光学装置は、顕微鏡、特にレーザー走査型顕微鏡でありうる。
以下では、特定の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
比較例によるビームスプリッティングデバイスを含むレーザー走査顕微鏡の概略図である。 一実施形態によるビームスプリッティングデバイスを含むレーザー走査顕微鏡を示す概略図である。 ビームスプリッティングデバイスによって提供される光路の異なる図に基づいて図2のレーザー走査顕微鏡を示す概略図である。 別の実施形態によるビームスプリッティングデバイスを含むレーザー走査顕微鏡を示す概略図である。 別の実施形態によるビームスプリッティングデバイスを含むレーザー走査顕微鏡を示す概略図である。
図1を参照して、光学装置内の照明光と検出光とを分離する従来の構成を示すために、まず比較例を説明する。続いて、本明細書で提案する技術的解決手段の、従来の構成と比較した相違点を示す図2~図5を参照して、特定の実施形態を説明する。
図1~図5は、本開示の文脈における動作方式の理解を助けることのできる特徴を示すためにのみ用いられることに留意されたい。言うまでもないが、図1~図5に示されている特定の構成は、図1~図5に示されていない付加的な構成要素を含んでいてもよい。特に、図1~図5は、例として顕微鏡を示している。ここでの顕微鏡は、実用される際には、例えばレンズ、フィルタ、光源などのような付加的な要素を含むことが明らかである。
図1には、従来のレーザー走査顕微鏡100が、試料(図1には図示せず)に照射される照明光と試料から出射された検出光とを分離する従来のビームスプリッティングデバイス102を用いた光学装置の一例として示されている。
比較例のビームスプリッティングデバイス102は、2つの光ファイバ104および106によって形成された光供給ユニットを含んでいる。第1の光ファイバ104は、レンズ110を通してレーザー走査顕微鏡100の照明光路に第1の照明光108を供給するために使用される。単なる例としてではあるが、第1の照明光108は、約440nm~800nmの第1の波長範囲内の波長を有することが仮定されうる。ここでは、第1の照明光108がレーザー走査顕微鏡100内を伝搬する方向が一点鎖線矢印で示されている。第2の光ファイバ106は、レンズ114を通して第2の照明光112を光照明路に供給するために使用される。この例では、第2の照明光112が約400nm~410nmの第2の波長範囲内の波長を有することが仮定されうる。ここでは、第2の照明光112がレーザー走査顕微鏡100内を伝搬する方向が二点鎖線矢印で示されている。
ビームスプリッティングデバイス102は、回折格子として機能する結晶に音波を発生させるように電気的に調整可能な圧電変換器(図1には図示せず)を有する、結晶によって形成された音響光学部品116を備えている。この比較例では、音響光学部品116およびその駆動電子回路がスペクトル幅に関して440nm~800nmの第1の波長範囲に制限されることが仮定されている。よって、音響光学部品116は、第2の照明光112ではなく第1の照明光108に対してのみ回折による能動的な作用を及ぼすように構成されている。したがって、ビームスプリッティングデバイス102は、音響光学部品116を介して第1の照明光108のみを照明経路へ供給し、これに対して第2の照明光112については照明経路への導入時に音響光学部品をバイパスさせるように設計されている。換言すれば、図1に示されているビームスプリッティングデバイス102は、2つの光ファイバ104および106によって表されている空間的に分離された2つのポートを使用して第1の照明光108および第2の照明光112を照明経路へ結合させるが、ここで、光ファイバ106によって表されているポートが音響光学部品をバイパスする。
具体的には、光ファイバ104から放出された第1の照明光108が、ミラー118によって音響光学部品116へ向かって反射される。音響光学部品116は、第1の照明光108のスペクトル成分を回折させ、試料に通じる照明経路の光軸に沿って、音響光学部品116から出射される1次回折の照明光ビーム120を生成するように構成されている。ミラー118によって反射された第1の照明光108が音響光学部品116へ入射する方向は、音響光学部品116によって生成された第1の照明光108の1次回折が照明経路の光軸Oに一致してすなわち同一線状に偏向されるように、傾斜している。ダイクロイックミラー122を通過した後、照明光108の1次回折から形成された照明光ビーム120は、光軸Oに沿って試料へ向かって伝搬する。
光ファイバ106から放出された第2の照明光112は、ダイクロイックミラー122により光軸Oに沿って反射され、これにより、第2の照明光112は第1の照明光108に空間的に結合される。結果として、第1の照明光108および第2の照明光112によって形成される各光成分から成る光で、試料が照明される。
ビームスプリッティングデバイス102は、さらに、試料を照明する第1の照明光108および第2の照明光112の伝搬方向とは反対の方向で、試料からの検出光124をレーザー走査顕微鏡100の検出器126へ導波するように構成されている。ここでは、レーザー走査顕微鏡100内を検出光124が伝搬する方向が、図1の破線矢印で示されている。検出光124は、ダイクロイックミラー122を通して音響光学部品116に入射し、これを通過する際に、音響光学部品116による回折の観点での作用を受けないままである。したがって、検出光124は、音響光学部品116による回折なしで音響光学部品116から出射される。ミラー118を伝搬通過した後、検出光124は、音響光学部品116によって生じるプリズム効果を補償するために設けられた付加的な音響光学部品128に入射する。このために、付加的な音響光学部品128は、音響光学部品116と構造的に同一であるが、音響光学部品116と反対向きとなるように配向されている。よって、付加的な音響光学部品128は、回折の観点での受動素子を形成し、これにより、検出光124は、回折なしで音響光学部品128を通過して検出器126へ向かって進行する。
図1では音響光学部品116がきわめて簡略化されて示されていることに注意されたい。特に、音響光学部品116は、その光入力面と光出力面とが平行面として示される、図1に示されているような平行六面体形状を通常有していない。むしろ、音響光学部品116には、相互に相対的に傾斜した光入口面および光出口面が設けられうる。
図1に示されている比較例では、第1の照明光108と第2の照明光112とが光ファイバ104,106によって表されている空間的に分離された2つのポートによって照明経路に供給される、という欠点を考慮する必要がある。よって、照明経路への空間的に分離された光結合では、第1の照明光108および第2の照明光112につき、例えば熱膨張に起因するドリフトまたはミスアライメントを生じさせうる種々の光学部品を通る導波が必要となる。さらに、一方の光ファイバに由来する照明光の焦点に対する他方の光ファイバに由来する照明光の焦点の横方向ずれが生じることもある。このため、各照明焦点間の不安定性および焦点の色依存性のオフセットが生じうる。加えて、照明光をシステム内へ結合させるために2つの別個のポートを設けると、照明経路内の照明光が結合されるポイントまでに、光ファイバ、レンズ、ミラーなどの別個の光学部品、取り付け素子および調整素子が必要となる。よって、このような構成を実現するためのコストは高くなる。
以下に、上述した欠点の克服に適した特定の実施形態を説明する。
図2および図3には、試料(図2および図3には図示せず)へ照射された照明光204と試料から出射される検出光206とを分離するために使用されるビームスプリッティングデバイス202を備えたレーザー走査顕微鏡200が示されている。図2および図3には同じ構成が示されており、光伝搬の様態の図示のみが異なっている。図3には光束の形態の光が示されているが、図2には(図1に対応する)それぞれの光束の主要な光線または中心光線のみが示されている。レーザー走査顕微鏡200のビームスプリッティングデバイス202は、単一光ファイバによって形成可能な光供給ユニット208を含んでいる。光供給ユニット208は、照明光204を、レンズ210を通してレーザー走査顕微鏡の照明光路に供給するように構成されている。図1の比較例を採用するならば、照明光204は、約440nm~800nmの第1の波長範囲内の波長を有する第1の照明光212と、約400nm~410nmの第2の波長範囲内の波長を有する第2の照明光214と、を含むことが仮定されうる。したがって、第1の波長範囲と第2の波長範囲とは、相互にスペクトル的に分離されている。言うまでもないが、前述した波長範囲は単なる例として理解されるべきである。さらに、波長範囲のスペクトル分離は、本実施例においては、波長範囲が410nm~440nmのスペクトルギャップによって相互に分離される場合に限定されない。むしろ、波長範囲のスペクトル分離は、第1の波長範囲と第2の波長範囲とがギャップなく相互に隣接するケースをも包含しており、これにより、第1の照明光212および第2の照明光214を含む照明光204全体が例えば白色光レーザーによって光ファイバ208内へ放出されうる提供可能な連続スペクトルを示すものと理解される。図1では、レーザー走査顕微鏡200内を伝搬する第1の照明光212の方向と第2の照明光214の方向とがそれぞれ一点鎖線矢印および二点鎖線矢印で示されている。同様に、検出光206の光伝搬方向は破線矢印で示されている。
ビームスプリッティングデバイス202は、図1に示されている比較例の音響光学部品116に実質的に対応する音響光学部品216を含む。したがって、音響光学部品216は、光回折格子として機能する結晶内に音波を生成して光が結晶を透過するように電気的に調整可能な圧電変換器を備えた結晶によって形成されうる。比較例と同様に、音響光学部品216およびその駆動電子回路はスペクトル幅に関して440nm~800nmの第1の波長範囲に制限されていると仮定されている。したがって、音響光学部品216は、回折によって440nm~800nmの波長に能動的に調整作用を及ぼすようにのみ構成されている。当該範囲外の波長は、音響光学部品216による回折が意図されていない。
同様に、音響光学部品216もきわめて簡略化されて示されている。つまり、音響光学部品116は、通常、図2に示されているような、音響光学部品216の光入力面および光出力面が平行面として示される平行六面体形状を有していない。むしろ、音響光学部品216には、相互に相対的に傾斜した光入口面および光出口面が設けられうる。
ビームスプリッティングデバイス202は、第1の照明光212および第2の照明光214を単一光ファイバ208から音響光学部品216内へ結合するように構成された光結合ユニット218を含む。したがって、光結合ユニット218は、照明光204全体を、光ファイバ208により表される1つのポートを介して照明経路に供給することを可能にする。特に、光ファイバ208を使用して、第1の照明光212および第2の照明光214を同一線状に光結合ユニット218へ向かって放出させることができる。よって、以下でより詳細に説明するように、光結合ユニット218は、第1の照明光212と第2の照明光214とを空間的に相互に分離させ、第1の照明光212と第2の照明光214とをそれぞれ異なる光伝搬方向に沿って音響光学部品216へ導波する。したがって、第2の照明光112が音響光学部品116をバイパスする図1の比較例とは対照的に、図2に示されている実施形態では、第1の照明光212だけでなく第2の照明光214も音響光学部品216を透過することが可能となる。
光結合ユニット218は、第1の照明光212および第2の照明光214をそれぞれ異なる伝搬方向に沿って音響光学部品216へ反射させるように構成された光学素子を含みうる。図2に示されている実施形態によれば、光学素子は、光ファイバ208の光出力端に面する前面220と光ファイバ208とは反対側に面する後面222とを有するプリズムでありうる。前面220は、第1の前面部分224と、この第1の前面部分224から空間的に分離された第2の前面部分226と、を含む。同様に、後面222は、第1の後面部分228と、この第1の後面部分228から空間的に分離された第2の後面部分230と、を含む。
図2に示されている実施形態によれば、光結合ユニット218の前面220は、単一の平坦な面によって形成されている。したがって、第1の前面部分224と第2の前面部分226とは同一平面である。対照的に、第1の後面部分と第2の後面部分とは同一平面ではなく、すなわち相互に相対的に角度αだけ傾斜している。さらに、第1の後面部分228は、平坦な前面220に対して非平行となるように配向されている。対照的に、第2の後面部分230は、平坦な前面220に対して平行となるように配向されている。
第1の前面部分224には、レーザー走査顕微鏡200内を伝搬する光の波長に適応化されたスペクトル特性を有するダイクロイック層232を設けることができる。具体的には、ダイクロイック層232は、第1の照明光212および検出光206を透過させ、第2の照明光214を反射させるように構成されている。よって、第1の照明光212は、第1の後面部分228へ向かって光結合ユニット218へ入射する際に、ダイクロイック層232によって屈折する。
光結合ユニット218の前面220は、第2の照明光214を音響光学部品216に向けて反射させるように配向されている。図2および図3に示されている構成によれば、前面220の面法線は、光結合ユニット218における第1の照明光212および第2の照明光214の入射方向に対して傾斜している。したがって、前面220の面法線も、第2の照明光214が音響光学部品216へ向かって前面220で反射される方向に沿った方向に対して傾斜している。さらに、第1の後面部分228は、ダイクロイック層232によって屈折した第1の照明光212を反射して前面220へ戻すように構成されており、この前面220で、第1の照明光212が第2の照明光214の伝搬方向とは異なる伝搬方向に沿って光結合ユニット218から音響光学部品216へ向かって出射されて音響光学部品216へ入射するよう、屈折によって偏向される。具体的には、音響光学部品216へ向かう第1の照明光212および第2の照明光214の伝搬方向は、第1の後面部分228と第2の後面部分230とが相互に傾斜した角度αに対応する角度で相互に傾斜している。第1の照明光212を反射させて前面220へ戻すために、第1の後面部分228には、反射コーティング238、例えば金属コーティングまたは誘電体コーティングが設けられていてよい。
音響光学部品216は、適切な駆動装置電子回路により、選択された波長を有する第1の照明光212の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて所定の回折次数の少なくとも1つの照明光ビーム234を生成する一方、第2の照明光214を回折なしで透過させるように調整可能である。図2および図3に示されている実施形態によれば、音響光学部品216は、第1の照明光212を1次回折で回折させるように構成されている。さらに、光結合ユニット218と音響光学部品216とは、第1の照明光212と第2の照明光214とが光結合ユニット218によって音響光学部品216に向けて偏向される光伝搬方向に関して相互に適応化されており、これにより、第1の照明光212の少なくとも1つの照明光ビーム234と回折なしで透過された第2の照明光214とが、音響光学部品216から同一線状にまたは少なくとも平行に出射される。したがって、試料の照明が第1の照明光212および第2の照明光214から成る広い波長領域において空間的に一致する光を用いて行われることが保証されるよう、音響光学部品216により第1の照明光212と第2の照明光214とが結合される。
音響光学部品216はさらに、試料からの検出光206を、第1の照明光212および第2の照明光214の伝搬方向とは反対方向に導波するように構成されている。ここでも、検出光206がレーザー走査顕微鏡200において伝搬する方向が図2の破線矢印で示されている。検出光206は、音響光学部品216を通過する際には音響光学部品216の作用を受けないままである。よって、検出光206は、音響光学部品216での回折なしで音響光学部品216から出射される。検出光206は、前面220およびこれに対して平行な第2の後面部分230での屈折によって横方向にずれながら、光結合ユニット218を透過する。光結合ユニット218を通過した後、検出光206は、音響光学部品216によって生じるプリズム効果を補償するために設けられた付加的な音響光学部品236に入る。図1に示されている比較例と同様に、付加的な音響光学部品236は、音響光学部品216と構造的に同一であり、音響光学部品216と反対向きとなるように配向されている。したがって、音響光学部品236は回折の観点での受動素子を形成しており、これにより、検出光206は回折なしで検出器(図2および図3には図示せず)へ向かって伝搬する。
ビームスプリッティングデバイス202は、第1の照明光212および第2の照明光214のうちの少なくとも一方の偏光状態を変更するように構成された光学手段を含むことができ、これにより、照明光ビーム234、すなわち第1の照明光から音響光学部品216によって生成された1次回折と第2の照明光214とが、等しい偏光状態で音響光学部品216から出射される。等しい偏光状態を保証する上述した光学手段は、例えば、光結合ユニット218の第1の後面部分228に被着された、第1の照明光212を反射させて前面220へ戻す反射コーティング238を含むことができる。反射コーティング238は、第1の照明光212の反射の際に位相シフトを生じないように実現することができる。これは、例えば、反射コーティング238が交互にそれぞれ異なる屈折率を有する(例えば交互に低屈折率と高屈折率とを有する)薄い誘電体層を含むかまたはこの誘電体層から成るようにし、ここで、層のうちの1つが光結合ユニット218のガラス体と接触しており、当該光結合ユニット218のガラス体の屈折率よりも低い屈折率を示すことによって実現される可能性がある。当該界面での反射中、光波は位相シフトを示さない。このようなタイプの反射コーティング238の場合、単一の波長での照明光212の最大反射率を、照明光212の波長の1/4の厚さを有する各層によって達成することができる。
反射コーティング238の上述した実現形態は単なる例である。位相シフトを伴わずに照明光を反射させる反射コーティング238の他の適切な実現形態では、例えば、それぞれ異なる屈折率を有し、波長の1/4とは異なる厚さを有する複数の層が設けられてもよい。
反射コーティング238のこのような特性を考慮して、光ファイバ208から放出される照明光204として、照明光204の偏光方向が光結合ユニット218の前面220への照明光204の入射面に対して45°の角度だけ回転されるように選択された線偏光を使用することができる。したがって、前面220において反射された第2の照明光214の偏光方向は、90°の角度だけ回転される。その結果、光結合ユニット218から出射される第1の照明光212と第2の照明光214とは、相互に90°回転された偏光方向を有する。その後、第1の照明光212の偏光方向は、1次回折へ回折されるとき、音響光学部品216により90°回転される。その結果、第1の照明光212から導出された照明光ビーム234と第2の照明光214とが等しい偏光状態で音響光学部品216から出射される。
言うまでもなく、上述した方式での偏光の制御は単なる例示として理解されるべきである。例えば、位相シフトを生じない反射コーティング238を使用するのではなく、第1の照明光212を光ファイバ208へ結合する前に、第1の照明光の偏光方向を第2の照明光214の偏光方向に対して90°回転させてもよい。このような偏光方向の回転は、偏光維持光ファイバが通常、特定の偏光方向だけでなく、90°回転された偏光方向も透過させることができることを考慮して、波長板により行うことができる。
第1の照明光と第2の照明光とが音響光学部品216へと伝搬する各伝搬方向間の差を決定する角度αの許容範囲は、試料内の光焦点の横方向の偏差が、点拡がり関数(PSF)の半値幅の2倍未満、好ましくはPSFの半値幅の1倍未満、さらに良好にはPSFの半値幅の1/2未満となるように選択可能である。
さらに、第1の照明光212は、前面220と第1の後面部分228との間の伝搬中にかつ第1の後面部分228と前面220との間での反射後に分散され、その結果、光結合ユニット218から出射される第1の照明光212につき波長依存性の角度分割が生じると考えることができる。したがって、試料内の照明焦点の波長依存性の横方向オフセットが生じる。さらに、音響光学部品216の結晶は、一般に、その分散に起因して波長依存性の角度分割も生じさせ、ひいては照明焦点の波長依存性の横方向オフセットも生じさせる。したがって、光結合ユニット218と音響光学部品216とは、何も行われなければ照明焦点の横方向オフセットを生じさせてしまう分散が補償されるよう、相互に適応化されうる。特に、光結合ユニット218の適切な材料を選択することによって、光結合ユニット218によって生じる角度分割の大きさを音響光学部品216によって生じる角度分割の大きさに等しくするかまたは少なくともほぼ等しくすることを達成できる。
単なる一例であるが、音響光学部品216が490nm~800nmの波長の間に0.9mradの角度分散を有すると仮定すると、1次回折については、光結合ユニット218がSCHOTT社製のガラス材料N-PK51(アッベ数v=76.98)から成り、光結合ユニット218の前面220の面法線が第1の照明光212および第2の照明光214の入射方向に対して45°の角度を示し、第1の後面部分228と第2の後面部分230とが2°の角度αだけ相互に傾斜している場合、同じ角度分散を達成することができる。
一般に、音響光学部品216,236は、好ましくは1次回折についての490nm~800nmの波長間の角度分散が小さくなるように、すなわち好ましくは当該角度分散が1.5mrad未満、より好ましくは1.0mrad未満、最も好ましくは0.8mrad未満となるように設計される。光結合ユニット218のガラス材料は、好ましくは50超、より好ましくは60超、最も好ましくは70超のアッベ数を有する。
光結合ユニット218は、光結合ユニット218の角度分散の方向が音響光学部品216の角度分散の方向とは反対方向となるように配向されうる。よって、光結合ユニット218を音響光学部品216に対して適切に配置することにより、波長依存性の角度分割の補償を達成することができる。
図4には、レーザー走査顕微鏡200に含まれうる別の実施形態によるビームスプリッティングデバイス402が示されている。図4のビームスプリッティングデバイス402は、光結合ユニット418が変更されている点で、図2および図3に示されている実施形態と実質的に相違している。
図4に示されている光結合ユニット418は、第1の前面部分424および第2の前面部分426を有する前面420を含んでいる。図2および図3に示されている実施形態とは対照的に、第1の前面部分424と第2の前面部分426とは同一平面ではない。むしろ、第1の前面部分424と第2の前面部分426とは、相互に相対的に角度βだけ傾斜している。さらに、光結合ユニット418は、第1の後面部分428および第2の後面部分430を有する後面422を含む。図4に示されている実施形態によれば、第1の後面部分428および第2の後面部分430を有する後面422は、第1の前面部分424に対して平行でありかつ第2の前面部分426に対して非平行である、単一の平坦な面によって形成されている。
第1の前面部分424にはダイクロイック層432が設けられており、このダイクロイック層432が第1の照明光212および検出光206の双方を透過させ、第2の照明光214を反射させる。よって、第1の照明光212は、光結合ユニット418へ入射するときに、ダイクロイック層432により、第1の後面部分428へ向かって屈折する。
光結合ユニット418の第1の前面部分424は、第2の照明光214を音響光学部品216へ向けて反射させるように配向されている。第1の前面部分424の面法線は、光結合ユニット218における第1の照明光212および第2の照明光214の入射方向に対して傾斜している。したがって、前面424の面法線も、第2の照明光214が音響光学部品216へ向かって前面424で反射される方向に対して傾斜している。
光結合ユニット418の第1の後面部分428は、ダイクロイック層432によって屈折した第1の照明光212を反射して、第1の前面部分424に対して角度βだけ傾斜させて第2の前面部分426へ戻すように構成されている。第2の前面部分426を通過するとき、第1の照明光212は屈折によって偏向され、これにより、光結合ユニット418から音響光学部品216へ向かって、第2の照明光214が音響光学部品216へ入る伝搬方向とは異なる伝搬方向に沿って出射される。図2および図3に示されている実施形態と同様に、音響光学部品216に向かう第1の照明光212の伝搬方向と第2の照明光214の伝搬方向とは、第1の前面部分424と第2の前面部分426とが相互に傾斜している角度βに従って相互に偏差している。第1の照明光212を第2の前面部分426へ向かって反射させるために、第1の後面部分428には、反射コーティング438、例えば金属コーティングまたは誘電体コーティングが設けられていてよい。
図2および図3に示されている実施形態と同様に、ビームスプリッティングデバイス402の音響光学部品216は、第1の照明光212の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて少なくとも1つの照明光ビーム234を生成する一方、第2の照明光214を回折なしで透過させるように調整可能である。光結合ユニット418と音響光学部品216とは、第1の照明光212の少なくとも1つの照明光ビーム234と第2の照明光214とが音響光学部品216から同一線状にまたは少なくとも(図4に示されているように)平行に出射されて試料を照明するよう、相互に適応化されている。
図2および図3に示されている実施形態と同様に、ビームスプリッティングデバイス402の音響光学部品216は、第1の照明光212および第2の照明光214の伝搬方向とは反対方向に、試料からの検出光206を導波するように構成されている。検出光206は、音響光学部品216を通過する際に、回折の観点での作用を受けないままである。よって、検出光206は、回折なしで音響光学部品216から出射される。よって、検出光206は、第1の前面部分424および第2の後面部分430での屈折によって横方向にずれながら、光結合ユニット418を透過する。第1の前面部分424と第2の後面部分430とは相互に平行であるため、光結合ユニット418によって検出光206に生じるのは平行移動のみである。プリズム効果の補償に用いられる付加的な音響光学部品236を通過した後、検出光206は、検出器(図4には図示せず)へ入射する。
図5には、レーザー走査顕微鏡200に含まれうる、別の実施形態によるビームスプリッティングデバイス502が示されている。図5に示されている構成は、実質的には、ビームスプリッティングデバイス502内で使用される光結合ユニット518が変更されている点で、図2~図4の実施形態と相違している。
光結合ユニット518は、第1の前面部分524および第2の前面部分526を有する前面520を含む。第1の前面部分524と第2の前面部分526とは同一平面ではなく、すなわち相互に相対的に角度γだけ傾斜している。さらに、図5に示されている光結合ユニット518は、第2の前面部分526に対して平行でありかつ第1の前面部分524に対して非平行である単一の平坦な面によって形成された後面522を有する。
光結合ユニット518の第1の前面部分524には、第1の照明光212を透過させかつ第2の照明光214を反射させるダイクロイック層532が設けられている。光結合ユニット518の後面522には、ダイクロイック層532によって透過された第1の照明光212を反射して第2の前面部分526へ戻すように適応化された反射コーティングが設けられていてよい。さらに、後面522に被着された反射コーティングは、検出光206を透過するように適応化されている。
図2~図4に示されている実施形態と同様に、ビームスプリッティングデバイス502の音響光学部品216は、第1の照明光212の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて少なくとも1つの照明光ビーム234を生成する一方、第2の照明光214を回折なしで透過させるように調整可能である。光結合ユニット518と音響光学部品216とは、第1の照明光212の少なくとも1つの照明光ビーム234と第2の照明光214とが音響光学部品216から同一線状に出射されて試料を照明するよう、相互に適応化されている。
上述した実施形態と同様に、ビームスプリッティングデバイス502の音響光学部品216は、試料からの検出光206を、光結合ユニット518を介して検出器(図5には図示せず)へ導波するように構成されている。検出光206は、音響光学部品216を通過する際、回折の作用を受けないままである。ただし、検出光206は、図5に示されているように、音響光学部品216による屈折によって偏向されることがある。検出光206は、第1の照明光212が後面522で光結合ユニット518の第2の前面部分526へ向かって反射される伝搬方向とは反対の方向に沿って、光結合ユニット518を通過しうる。よって、検出光206と第1の照明光212とは、第1の照明光212を反射させかつ検出光206を透過させる上述した反射コーティングが被着された後面522上の同じ位置へ入射する。プリズム効果の補償に用いられる付加的な音響光学部品236を通過した後、検出光206は検出器へ入射する。既に上述したように、検出光206は、検出器に到達する前に、例えばレンズ、ミラー、フィルタ、ピンホールなどのような、図5には示されていないいくつかの付加的な部品を通過してもよい。
照明光ビーム234、すなわち音響光学部品216によって生成された1次回折が第1の照明光から生じ、かつ第2の照明光214が等しい偏光状態で音響光学部品216から出射されることを保証するために、第1の照明光212を光ファイバ208内へ結合する前に、第1の照明光の偏光方向を第2の照明光214の偏光方向に対して90°回転させることができる。既に上述したように、こうした偏光方向の回転は波長板によって行うことができる。
本明細書で使用されるように、用語「および/または(かつ/または)」は、関連する記載項目のうちの1つまたは複数の項目のあらゆる全ての組み合わせを含んでおり、「/」として略記されることがある。
いくつかの態様を装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここではブロックまたは装置がステップまたはステップの特徴に対応している。同様に、ステップの文脈において説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明も表している。
100 レーザー走査顕微鏡
102 ビームスプリッティングデバイス
104,106 光ファイバ
108,112 照明光
116 音響光学部品
118 ミラー
120 照明光ビーム
122 ダイクロイックミラー
124 検出光
126 検出器
128 付加的な音響光学部品
200 レーザー走査顕微鏡
202 ビームスプリッティングデバイス
204 照明光
206 検出光
208 光供給ユニット
210 レンズ
212,214 照明光
216 音響光学部品
218 光結合ユニット
220 前面
222 後面
224,226 前面部分
228,230 後面部分
232 ダイクロイック層
234 照明光ビーム
238 反射コーティング
402 ビームスプリッティングデバイス
418 光結合ユニット
420 前面
424,426 前面部分
428,430 後面部分
432 ダイクロイック層
438 反射コーティング
502 ビームスプリッティングデバイス
518 光結合ユニット
520 前面
522 後面
524,526 前面部分
532 ダイクロイック層
O 光軸
α,β,γ 角度

Claims (15)

  1. 光学装置(200)内の照明光(204)と検出光(206)とを分離するビームスプリッティングデバイス(202,402,502)であって、前記ビームスプリッティングデバイス(202,402,502)は、
    第1の波長範囲内の波長を有する第1の照明光(212)と第2の波長範囲内の波長を有する第2の照明光(214)とを含む照明光(204)を、前記第1の波長範囲と前記第2の波長範囲とが相互に分離された状態で供給するように構成された光供給ユニット(208)と、
    前記第1の波長範囲内の選択された波長を有する第1の照明光(212)の少なくとも1つのスペクトル成分を回折させて所定の回折次数の少なくとも1つの照明光ビーム(234)を生成する一方、前記第2の波長範囲内の第2の照明光(214)を回折なしで透過させるように調整可能な音響光学部品(216)と、
    前記光供給ユニット(208)からの前記第1の照明光(212)および前記第2の照明光(214)を前記音響光学部品(216)内へ結合させるように構成された光結合ユニット(218,418,518)と、
    を備え、
    前記光供給ユニット(208)は、前記第1の照明光(212)および前記第2の照明光(214)を前記光結合ユニット(218,418,518)へ同一線状に供給するように構成されており、
    前記光結合ユニット(218,418,518)は、前記第1の照明光(212)と前記第2の照明光(214)とを空間的に分離して、空間的に分離された前記第1の照明光(212)と前記第2の照明光(214)とをそれぞれ異なる光伝搬方向に沿って前記音響光学部品(216)へ配向するように構成されている、
    ビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  2. 前記光供給ユニットは、前記第1の照明光(212)および前記第2の照明光(214)を前記光結合ユニット(218,418,518)へ向かって同一線状に放出するように構成された単一光ファイバ(208)を含んでいる、
    請求項1記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  3. 前記音響光学部品(216)は、検出光(206)を回折なしで透過させるように構成されている、
    請求項1または2記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  4. 前記光結合ユニットは、前記第1の照明光(212)と前記第2の照明光(214)とをそれぞれ異なる伝搬方向に沿って前記音響光学部品(216)へ反射させるように構成された光学素子(218,418,518)を含む、
    請求項1から3までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  5. 前記光結合ユニット(218,418,518)は、前記光供給ユニット(208)に面する前面(220,420,520)と、前記光供給ユニット(208)とは反対側に面する後面(222,422,522)と、を有し、
    前記前面(220,420,520)は、第1の光(212)および第2の光(214)のうちの一方を前記音響光学部品(216)へ向かって反射させ、かつ、前記第1の光(212)および第2の光(214)のうちの他方を屈折によって前記後面(222,422,522)へ向かって透過させるように構成された、ダイクロイック層(232,432,532)を有する第1の前面部分(224,424,524)を含み、
    前記後面(222,422,522)は、前記第1の光(212)および第2の光(214)のうちの他方を反射して前記前面(220,420,520)へ戻すように構成された第1の後面部分(228,428)を含み、
    前記前面(220,420,520)は、前記第1の前面部分(224,424,524)から空間的に分離されており、かつ、前記第1の後面部分(228,428)から反射されて戻った前記第1の光(212)および第2の光(214)のうちの他方を屈折によって前記音響光学部品(216)へ向かって透過させるように構成された、第2の前面部分(226,426,526)を含み、
    前記第1の後面部分(228,428)は、前記第1の前面部分(224,424,524)および前記第2の前面部分(226,426,526)のうちの少なくとも一方に対して非平行である、
    請求項1から4までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  6. 前記第1の後面部分(228,428)は、前記第1の光(212)および第2の光(214)のうちの他方を反射して前記第2の前面部分(226,426)へ戻すように構成された反射コーティング(238,438)を含む、
    請求項5記載のビームスプリッティングデバイス(202,402)。
  7. 前記第1の前面部分(224)および前記第2の前面部分(226)を含む前記前面(220)は、単一の平坦な面によって形成されており、
    前記第1の後面部分(228)は、平坦な前記前面に対して非平行である、
    請求項5または6記載のビームスプリッティングデバイス(202)。
  8. 前記第1の後面部分(428)を含む前記後面(422,522)は、単一の平坦な面によって形成されており、
    前記第1の前面部分(424,524)および前記第2の前面部分(426,526)のうちの一方は、平坦な前記後面に対して非平行である一方、前記第1の前面部分(424,524)および第2の前面部分(426,526)のうちの他方は、平坦な前記後面に対して平行である、
    請求項5または6記載のビームスプリッティングデバイス(402,502)。
  9. 前記後面(222,422,522)は、前記第1の前面部分(224,424,524)および前記第2の前面部分(226,426,526)のうちの一方に対して平行な第2の後面部分(230,430)を含む、
    請求項5から8までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  10. 前記光学素子(218,418,518)は、相互に平行な前記前面(220,420,520)および前記後面(222,422,522)の各面部分を通して検出光(206)を透過させるように構成されている、
    請求項5から9までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  11. 前記光結合ユニット(218,418,518)と前記音響光学部品(216)とは、前記第1の照明光(212)の少なくとも1つの回折照明光ビーム(234)と回折なしで透過された前記第2の照明光(214)とが前記音響光学部品(216)から同一線状にまたは少なくとも平行に出射されるように相互に適応化されている、
    請求項1から10までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  12. 前記ビームスプリッティングデバイス(202,402)は、前記第1の照明光(212)の少なくとも1つの回折照明光ビーム(234)と前記第2の照明光(214)とが等しい偏光状態で前記音響光学部品(216)から出射されるよう、前記第1の照明光(212)および第2の照明光(214)のうちの少なくとも一方の偏光状態を変更するように構成された光学手段(238,438)を含む、
    請求項1から11までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402)。
  13. 前記光結合ユニット(218,418,518)と前記音響光学部品(216)とは、分散を補償するように相互に適応化されている、
    請求項1から12までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  14. 前記ビームスプリッティングデバイス(202,402,502)は、検出器(126)へ向かって検出光(206)を透過させる付加的な音響光学部品(236)を含み、前記付加的な音響光学部品(236)は、前記音響光学部品(216)によって生じるプリズム効果を補償するように構成されている、
    請求項1から13までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項記載のビームスプリッティングデバイス(202,402,502)を含む光学装置(200)、好ましくは顕微鏡、特にレーザー走査顕微鏡。
JP2023509748A 2020-08-11 2020-08-11 ビームスプリッティングデバイス Pending JP2023537415A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2020/072533 WO2022033663A1 (en) 2020-08-11 2020-08-11 Beam splitting device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023537415A true JP2023537415A (ja) 2023-08-31

Family

ID=72322420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023509748A Pending JP2023537415A (ja) 2020-08-11 2020-08-11 ビームスプリッティングデバイス

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230288715A1 (ja)
EP (1) EP4196835A1 (ja)
JP (1) JP2023537415A (ja)
CN (1) CN116057444A (ja)
WO (1) WO2022033663A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4435977B2 (ja) 1998-02-19 2010-03-24 ライカ ミクロジュステムス ツェーエムエス ゲーエムベーハー スペクトル選択素子を有する光学装置
DE10137154A1 (de) * 2001-07-30 2003-02-20 Leica Microsystems Scanmikroskop und optisches Element
DE10137155B4 (de) 2001-07-30 2006-11-30 Leica Microsystems Cms Gmbh Optische Anordnung und Scanmikroskop
DE10233074B4 (de) * 2002-07-19 2005-05-19 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh Optische Vorrichtung zum Vereinigen von Lichtstrahlen und Scanmikroskop
DE10356826B4 (de) * 2003-12-05 2021-12-02 Leica Microsystems Cms Gmbh Rastermikroskop
JP5189301B2 (ja) * 2007-03-12 2013-04-24 オリンパス株式会社 レーザー走査型顕微鏡
US8610996B2 (en) * 2010-05-06 2013-12-17 Leica Microsystems Cms Gmbh Tunable multiple laser pulse scanning microscope and method of operating the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN116057444A (zh) 2023-05-02
US20230288715A1 (en) 2023-09-14
EP4196835A1 (en) 2023-06-21
WO2022033663A1 (en) 2022-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110869832B (zh) 光学显微镜及提供结构化照明光的方法
JP5333215B2 (ja) チューナブルフィルタ、光源装置およびスペクトル分布測定装置
US8988753B2 (en) Optical filter device, in particular for microscopes
US6967764B2 (en) Optical arrangement and scan microscope
TW201800737A (zh) 用於寬帶光源之光譜調諧之系統及方法
KR20190126414A (ko) 섬유 스캐닝 프로젝터를 위한 방법 및 시스템
JP4151159B2 (ja) 媒質の測定装置
US7256890B2 (en) Spectroscope and microspectroscope equipped therewith
JP6530405B2 (ja) ビームコンバイナ、音響光学ビームコンバイナ、光源、顕微鏡及び使用
JP2015526768A (ja) 光学デバイス及びこのような光学デバイスの製造方法
JP4532745B2 (ja) 顕微鏡における励起光と放出光との分離構造
US20170123197A1 (en) Device for separately modulating the wave fronts of two components of a light beam and microscope comprising the device
US8681422B2 (en) Optical processing device employing a digital micromirror device (DMD) and having reduced wavelength dependent loss
CN112882215A (zh) 荧光显微镜及用于升级荧光显微镜的构件组和模块
US11048078B2 (en) Microscope, in particular light sheet microscope or confocal microscope, and retrofit kit for a microscope
KR102386039B1 (ko) 편광기 장치 및 편광기 장치를 포함하는 euv 복사선 생성 디바이스
US11002978B2 (en) Microscope having a beam splitter assembly
US6850358B2 (en) Scanning microscope and optical element
JP2016529563A (ja) 音響光学装置を備えている顕微鏡
JP6632531B2 (ja) 照明光の焦点の形状を変える部材を有する顕微鏡
US8599480B2 (en) Laser scanning microscope
US5861984A (en) Confocal scanning microscope and beamsplitter therefor
US6570705B2 (en) Optical arrangement for illuminating objects and double—confocal scanning microscope
JP2023537415A (ja) ビームスプリッティングデバイス
US11733454B2 (en) Homogenization of the output beam profile of a multimode optical waveguide

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240806

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20241007