JP2023536893A - Jak阻害剤の塩形、結晶及びその製造方法と使用 - Google Patents

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チュネン スン
ユイ プー
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シャンハイ フダン-チャンジャン バイオ-ファーマシューティカル カンパニー リミテッド
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Abstract

本発明はJAK阻害剤の塩形、結晶及びその製造方法と使用を提供する。前記式Iで表される化合物のA型結晶は、その粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9o±0.2o、7.4o±0.2o、11.6o±0.2o、21.7o±0.2o及び23.8o±0.2oにおいて特徴的な回折ピークを有する。TIFF2023536893000020.tif52148【選択図】なし

Description

本出願は出願日が2020年8月14日であるPCT特許出願PCT/CN2020/109279、及び出願日が2021年2月3日であるPCT特許出願PCT/CN2021/075086の優先権を主張する。本出願は上記の特許出願の全文を引用する。
本発明はJAK阻害剤の塩形、結晶及びその製造方法と使用に関する。
インターフェロンによって誘導される受容体が媒介する遺伝子発現で見出されたJanusキナーゼ(JAK)シグナル伝達経路は、多くのサイトカイン及び成長因子で使用される共通のシグナル伝達経路であることは既に示されている。細胞内のチロシンキナーゼの哺乳類JAKファミリーには、Janusキナーゼ1(JAK1)、Janusキナーゼ2(JAK2)、Janusキナーゼ3(JAK3)及びチロシンキナーゼ2(TYK2)の四つのメンバーがある。JAKのサイズは120~140kDaの範囲であり、七つの保存されたJAK相同性(JH)ドメインを含み、当該キナーゼスーパーファミリーはこれによって定義される。
各JAKアイソタイプは、複数のサイトカイン経路で使用されることができ、さらには多くのサイトカインの生物学的活性は、単一又は複数のJAKの阻害・調節されることができる。JAKの阻害は、様々な疾患及び障害の進行又は発作を予防、阻害又は治療するために使用することができ、例えば、白血病とリンパ腫などの過剰増殖性疾患及びがん、移植拒絶、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー、関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症などの免疫及び炎症性疾患を含む。
WO2016119700A1では、式Iの化合物が、Janusキナーゼ媒介性疾患の一つ又は複数の症状を予防又は治療するための効果的なJAK阻害剤であることが開示されている。
Figure 2023536893000002
式Iで表される化合物の遊離塩基形態の水中での溶解度は低すぎるため、体内での溶解及び吸収に影響を与え、バイオアベイラビリティが低すぎて、さらなる薬物開発に適していない。同時に、水中での溶解度が低いため、製造工程で精製されにくく、工業生産に所定の困難をもたらす。
本発明はJAK阻害剤の塩形、結晶及びその製造方法と使用を提供する。前記塩形及び結晶は、良好なJAKキナーゼ阻害活性、溶解性、安定性及びバイオアベイラビリティを有し、式Iで表される化合物の経口製剤の開発可能性を高める。
本発明は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶を提供し、その粉末X線回折(XRPD)スペクトルは、以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、11.6±0.2、21.7±0.2及び23.8±0.2において特徴的な回折ピークを有する。
Figure 2023536893000003
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルは、以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、11.6±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、21.7±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2及び34.9±0.2において特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルは、以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、8.9±0.2、11.6±0.2、14.6±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、18.7±0.2、19.5±0.2、21.0±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2、33.3±0.2、34.9±0.2及び37.7±0.2において特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルは、以下の2θ角:5.9±0.2、6.6±0.2、7.4±0.2、8.9±0.2、10.5±0.2、11.6±0.2、12.3±0.2、13.9±0.2、14.2±0.2、14.6±0.2、17.1±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、18.7±0.2、19.5±0.2、20.4±0.2、21.0±0.2、21.2±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、24.9±0.2、26.6±0.2、26.8±0.2、28.3±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2、31.2±0.2、32.3±0.2、33.3±0.2、34.2±0.2、34.9±0.2、35.6±0.2、35.9±0.2、36.4±0.2、36.9±0.2、37.7±0.2、39.3±0.2及び39.8±0.2において特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルは、以下の2θ角:5.9、6.6、7.4、8.9、10.5、11.6、12.3、13.9、14.2、14.6、17.1、17.7、17.8、18.7、19.5、20.4、21.0、21.2、21.7、21.9、22.6、23.6、23.8、24.9、26.6、26.8、28.3、29.0、30.4、31.2、32.3、33.3、34.2、34.9、35.6、35.9、36.4、36.9、37.7、39.3及び39.8において特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶のXRPDスペクトル解析データは表1に示された通りである:
Figure 2023536893000004
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶のXRPDスペクトルは図1に示された通りである。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.31±0.50%の重量減少を有し、148℃~228℃で4.76±0.50%の重量減少を有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.31%の重量減少を有し、148℃~228℃で4.76%の重量減少を有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.3143%の重量減少を有し、148℃~228℃で4.7637%の重量減少を有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の熱重量分析曲線は図3に示された通りである。
本発明のいくつかの実施形態において、前記熱重量分析曲線は、昇温区間が10℃~300℃であり、昇温速度が10℃/分の条件下で検出して得られる。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の示差走査熱量(DSC)分析スペクトルは、165℃±3℃及び198℃±3℃においてそれぞれ吸収ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の示差走査熱量分析スペクトルは、165.14℃及び197.70℃においてそれぞれ吸収ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の示差走査熱量分析図は、開始温度がそれぞれ141℃±3℃及び179℃±3℃の吸収ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の示差走査熱量分析スペクトルは、開始温度がそれぞれ140.82℃及び179.20℃の吸収ピークを有する。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の示差走査熱量分析スペクトルは図2に示された通りである。
本発明のいくつかの実施形態において、前記示差走査熱量分析スペクトルは、昇温区間が25℃~300℃であり、昇温速度が10℃/分の条件下で検出して得られる。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶は単結晶である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の単結晶は、単斜晶系に属し、空間群はP21/cである。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の格子定数はa=15.7298(4)Å、b=19.9360(6)Å、c=8.4652(3)Å、α=90°、β=101.262(3)°、γ=90°である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶の格子体積はV=2603.47(12)Å3である。
前記A型結晶の単結晶の格子定数及び/又は格子体積は、X線単結晶回折検出によって得ることができる。前記X線単結晶回折のX線波長λは、1.54184Åであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶における、前記式Iの化合物、HClと水とのモル比は1:x:yであり、ここで、xは0より大きいが3以下であり、yは0より大きいが3以下である。
本発明のいくつかの実施形態において、前記A型結晶における、前記式Iの化合物、HClと水とのモル比は1:2:2である。
本発明はまた、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法を提供し、それは以下のステップを含む:式Iで表される化合物の塩酸塩溶液の中で結晶を析出させ、前記結晶はA型結晶であり;ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液には、式Iで表される化合物の塩酸塩、有機溶媒及び水が含まれ、前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール及びtert-ブタノールから選択される一つ又は二つ以上の混合物である。ここで、二つ以上は二つを含むと理解すべきである。前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液に、不可避の不純物又は溶媒残留物を除いて、他の有機溶媒を含まないことは、当業者には明らかであるはずである。
ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩において、前記式Iの化合物とHClとのモル比は1:xであり、xは0より大きいが3以下であり、例えば1:2である。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒はエタノールである。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒と水との体積比は、5~15:0.5~1.5であり、例えば、10:1~6:1であり、また例えば、10:1~8:1であり、また例えば、9:1である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液の温度は、30~70℃である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液の中で結晶を析出させるステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を冷却させることを含み、例えば、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液の中で結晶を析出させるステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を20℃~30℃で攪拌して結晶を析出させることを含み、前記撹拌時間は、例えば、48~96時間であり、また例えば、48時間である。
いくつかの実施形態において、前記製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させた後、濾過し、得られたケーキを洗浄し、乾燥させ、A型結晶を得ることをさらに含む。
いくつかの実施形態において、前記製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液を冷却させて結晶化し、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の単結晶を得ることをさらに含み、ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液の溶媒はエタノールと水の混合物であり、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液の温度は55~75℃であり、また例えば、60~70℃であり、また例えば、64~66℃であり、例えば、前記エタノールと水の混合物におけるエタノールと水との体積比は5~15:0.5~1.5であり、また例えば、10:1~6:1であり、また例えば、10:1~8:1であり、また例えば、9:1であり、例えば、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、有機溶媒及び水を含む原料を混合することによって得られ、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、有機溶媒及び水の混合物である。例えば、前記有機溶媒と水との体積比は、5~15:0.5~1.5であり、また例えば、10:1~6:1であり、また例えば、10:1~8:1であり、また例えば、9:1であり、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物と水との使用量比は、250~450mg:1mLであり、また例えば、300~400mg:1mLであり、また例えば、350mg:1mLである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、前記式Iで表される化合物、有機溶媒、水及び濃塩酸溶液を含む原料を混合することによって得られる。例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物、有機溶媒、水及び濃塩酸溶液の混合物である。例えば、前記製造方法は、式Iで表される化合物、有機溶媒及び水を混合し、得られた混合物を30~70℃に加熱し、濃塩酸溶液を加え、式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を得るステップをさらに含む。
ここで、前記濃塩酸溶液と式Iで表される化合物の比は、例えば、0.38mL~0.57mL:1gであってもよく、例えば、0.4mL~0.5mL:1gであり、また例えば、0.38mL~0.40mL:1g、0.40mL~0.42mL:1g、0.42mL~0.44mL:1g、0.44mL~0.46mL:1g、0.46mL~0.48mL:1g、0.48mL~0.50mL:1g、0.50mL~0.52mL:1g、0.52mL~0.54mL:1g又は0.54mL~0.57mL:1gである。
ここで、前記有機溶媒と式Iで表される化合物の比は、例えば、5mL~15mL:1gであってもよく、例えば、8mL~12mL:1gであり、また例えば、5mL~6mL:1g、6mL~7mL:1g、7mL~8mL:1g、8mL~9mL:1g、9mL~10mL:1g、10mL~11mL:1g、11mL~12mL:1g、12mL~13mL:1g、13mL~14mL:1g又は14mL~15mL:1gである。
ここで、前記有機溶媒と水との体積比は、例えば、5~15:0.5~1.5であってもよく、また例えば、10:1~6:1であり、また例えば、10:1~8:1であり、また例えば、9:1である。
ここで、前記水と式Iで表される化合物の比は、例えば、0.5mL~1.5mL:1gであってもよく、例えば、0.8mL~1.2mL:1gであり、また例えば、0.5mL~0.6mL:1g、0.6mL~0.7mL:1g、0.7mL~0.8mL:1g、0.8mL~0.9mL:1g、0.9mL~1.0mL:1g、1.0mL~1.1mL:1g、1.1mL~1.2mL:1g、1.2mL~1.3mL:1g、1.3mL~1.4mL:1g又は1.4mL~1.5mL:1gである。
ここで、前記有機溶媒、水及び式Iで表される化合物の比は、例えば、5mL~15mL:0.5mL~1.5mL:1gであってもよく、また例えば、8mL~12mL:0.8mL~1.2mL:1gであり、また例えば、9mL:1mL:1gである。
ここで、前記有機溶媒、水、濃塩酸溶液及び式Iで表される化合物の比は、例えば、5mL~15mL:0.5mL~1.5mL:0.38mL~0.57mL:1gであってもよく、また例えば、8mL~12mL:0.8mL~1.2mL:0.38mL~0.48mL:1gであり、また例えば、9mL:1mL:0.41mL:1gである。
ここで、前記濃塩酸溶液の濃度は、例えば、8mol/L~12mol/Lであってもよく、また例えば、10mol/L~12mol/Lであり、また例えば、12mol/Lである。
ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液において、HClと前記式Iで表される化合物とのモル比は、例えば、2:1~3:1であってもよく、また例えば、2.0:1~2.5:1であり、また例えば、2.1:1~2.3:1である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の溶液と濃塩酸溶液を含む原料を混合することによって得られ、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の溶液と濃塩酸溶液からなる原料の混合物である。
例えば、前記式Iで表される化合物の溶液の溶媒は、有機溶媒と水の混合物であり、また例えば、前記式Iで表される化合物の溶液は、式Iで表される化合物、有機溶媒、及び水の混合物である。
例えば、前記有機溶媒と水との体積比は、5~15:0.5~1.5であり、また例えば、10:1~6:1であり、また例えば、10:1~8:1であり、また例えば、9:1である。
例えば、前記式Iで表される化合物の溶液は、式Iで表される化合物と前記溶媒を30~70℃の温度で混合して得られるものであり、前記温度は、また例えば、40~60℃であり、また例えば、45~55℃である。
本発明はまた、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法を提供し、それは以下のステップを含む:式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させ、前記結晶はA型結晶であり、ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液には、前記式Iで表される化合物、有機溶媒、水及び濃塩酸溶液が含まれ、前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール及びtert-ブタノールから選択される一つ又は二つ以上の混合物である。ここで、二つ以上は二つを含むと理解すべきである。前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液に、不可避の不純物又は溶媒残留物を除いて、他の有機溶媒を含まないことは、当業者には明らかであるはずである。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒はエタノールである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、前記式Iで表される化合物、有機溶媒、水及び濃塩酸溶液の混合物である。
いくつかの実施形態において、前記濃塩酸溶液と式Iで表される化合物の比は、0.38mL~0.57mL:1gであり、例えば、0.4mL~0.5mL:1gであり、また例えば、0.38mL~0.40mL:1g、0.40mL~0.42mL:1g、0.42mL~0.44mL:1g、0.44mL~0.46mL:1g、0.46mL~0.48mL:1g、0.48mL~0.50mL:1g、0.50mL~0.52mL:1g、0.52mL~0.54mL:1g又は0.54mL~0.57mL:1gである。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒と式Iで表される化合物の比は、5mL~15mL:1gであり、例えば、8mL~12mL:1gであり、また例えば、5mL~6mL:1g、6mL~7mL:1g、7mL~8mL:1g、8mL~9mL:1g、9mL~10mL:1g、10mL~11mL:1g、11mL~12mL:1g、12mL~13mL:1g、13mL~14mL:1g又は14mL~15mL:1gである。
いくつかの実施形態において、前記水と式Iで表される化合物との比は、0.5mL~1.5mL:1gであり、例えば、0.8mL~1.2mL:1gであり、また例えば、0.5mL~0.6mL:1g、0.6mL~0.7mL:1g、0.7mL~0.8mL:1g、0.8mL~0.9mL:1g、0.9mL~1.0mL:1g、1.0mL~1.1mL:1g、1.1mL~1.2mL:1g、1.2mL~1.3mL:1g、1.3mL~1.4mL:1g又は1.4mL~1.5mL:1gである。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒と水との体積比は、5~15:0.5~1.5であり、好ましくは10:1~6:1であり、より好ましくは10:1~8:1であり、さらに好ましくは9:1である。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒、水及び式Iで表される化合物との比は、5mL~15mL:0.5mL~1.5mL:1gであり、好ましくは8mL~12mL:0.8mL~1.2mL:1gであり、より好ましくは9mL:1mL:1gである。
いくつかの実施形態において、前記有機溶媒、水、濃塩酸溶液及び式Iで表される化合物との比は、5mL~15mL:0.5mL~1.5mL:0.38mL~0.57mL:1gであり、好ましくは8mL~12mL:0.8mL~1.2mL:0.38mL~0.48mL:1gであり、より好ましくは9mL:1mL:0.41mL:1gである。
いくつかの実施形態において、前記濃塩酸溶液の濃度は、8mol/L~12mol/Lであり、好ましくは10mol/L~12mol/Lであり、より好ましくは12mol/Lである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液において、HClと前記式Iで表される化合物とのモル比は、2:1~3:1であり、好ましくは2.0:1~2.5:1であり、より好ましくは2.1:1~2.3:1である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の溶液と濃塩酸溶液の混合物である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の溶液に濃塩酸溶液を加える(例えば、滴下)ことによって得られる。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の溶液の溶媒は、有機溶媒と水の混合物である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の溶液は、式Iで表される化合物と前記溶媒を30~70℃の温度で混合して得られるものであり、前記温度は、好ましくは40~60℃であり、より好ましくは45~55℃である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の溶液は、式Iで表される化合物、有機溶媒と水の混合物である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の溶液の溶媒において、前記有機溶媒と水との体積比は、10:1~6:1であり、好ましくは10:1~8:1であり、より好ましくは9:1である。
いくつかの実施形態において、前記製造方法は、式Iで表される化合物、有機溶媒及び水を混合し、得られた混合物を30~70℃(好ましくは40~60℃、より好ましくは45~55℃)に加熱し、濃塩酸溶液を加え(例えば、滴下)、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を得ることをさらに含む。
いくつかの実施形態において、前記製造方法は、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を30~70℃で撹拌するステップをさらに含む。前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を30~70℃で撹拌するステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させるステップの前に行われる。前記攪拌時間は、例えば、1~5時間であり、また例えば、1時間である。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させるステップは、式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を冷却させることを含み、好ましくは、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることである。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させるステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を20℃~30℃で攪拌して結晶を析出させることを含む。前記攪拌時間は、例えば、48~96時間であり、また例えば、48時間である。
いくつかの実施形態において、前記製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩溶液から結晶を析出させた後、濾過し、得られたケーキを洗浄し、乾燥させ、A型結晶を得るステップをさらに含む。
いくつかの実施形態において、前記製造方法の原料は、式Iで表される化合物、無水エタノール、水及び濃塩酸溶液のみを含む。
いくつかの実施形態において、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液を冷却させて結晶化し、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の単結晶を得るステップをさらに含み、ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液の溶媒はエタノールと水の混合物である。
ここで、前記エタノールと水の混合物の温度は、55~75℃であってもよく、より好ましくは60~70℃であり、さらに好ましくは64~66℃である。
ここで、前記エタノールと水の混合物におけるエタノールと水との体積比は、10:1~6:1であってもよく、好ましくは10:1~8:1であり、より好ましくは9:1である。
ここで、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることであってもよい。
本発明はまた、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物を提供し、前記塩酸塩水和物において、前記式Iの化合物、HCl及び水とのモル比は、1:x:yであり、xは0より大きいが3以下であり、yは0より大きいが3以下である。
いくつかの実施形態において、前記塩酸塩水和物において、前記式Iの化合物、HCl及び水とのモル比は1:2:2である。
本発明はまた、上記のいずれか一つの形態に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物と上記のいずれか一つの形態に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶のうちの少なくとも一つ、及び少なくとも一つの薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、前記担体は、賦形剤、希釈剤、及び溶媒のうちの少なくとも一つである。
本発明はまた、Janusキナーゼによって媒介される障害、疾患又は病状の予防又は治療のための薬物の製造における、上記のいずれか一つの形態に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、A型結晶又は医薬組成物の使用を提供する。
本発明はまた、必要とする対象のJanusキナーゼによって媒介される障害、疾患又は病状を予防又は治療する方法を提供し、それは上記のいずれか一つの形態に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、A型結晶又は医薬組成物を予防又は治療の有効量を、対象に投与することを含む。
本発明はまた、Janusキナーゼによって媒介される障害、疾患又は病状の予防又は治療における、上記のいずれか一つの形態に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、A型結晶又は医薬組成物の使用を提供する。
いくつかの実施形態において、前記Janusキナーゼは、JAK1、JAK2、JAK3、及びTyK2のうちの少なくとも一つである。
いくつかの実施形態において、前記Janusキナーゼによって媒介される疾患は、過剰増殖性疾患、がん(例えば、白血病とリンパ腫)、免疫及び炎症性疾患(例えば、移植拒絶、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー、関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症)のうちの少なくとも一つである。
いくつかの実施形態において、前記Janusキナーゼによって媒介される疾患は、白血病、リンパ腫、移植拒絶、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー、関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症のうちの少なくとも一つである。
前記好ましい条件は、当分野の通常の知識を違反しない限り、任意に組み合わせて、本発明の各好ましい実施例を得ることができる。
本発明で使用される試薬及び原料は市販品として入手できる。
本発明の積極的な進歩的効果は:本発明の塩形及び結晶は、良好なJAKキナーゼ阻害活性、溶解性、安定性及びバイオアベイラビリティを有し、式Iで表される化合物の経口製剤の開発可能性を高めることである。
定義及び説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を含む。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、対応する商品又はその活性成分を指す。
本明細書で使用される「薬学的に許容される担体」という用語は、医薬賦形剤であり、有効成分を除く医薬品に含まれるすべての物質を指し、例えば、中華人民共和国薬局方(2015年版又は2020年版)の第IV部に指定されている医薬賦形剤である。
本明細書で使用される「医薬組成物」という用語は、特定の活性成分を含み、同じ剤形で製造できる組成物を指す。
本明細書で使用される「対象」という用語は、本発明の実施例に従って、当該化合物又は組成物を投与する予定であるか、既に投与された任意の動物を指し、好ましくは、哺乳動物であり、最も好ましくは、ヒトである。本明細書で使用されるように、「哺乳動物」という用語は、任意の哺乳動物を含む。哺乳動物の実例には、牛、馬、羊、豚、猫、犬、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなどが含まれるが、これらに限定されなく、最も好ましくは、ヒトである。
本明細書で使用される「予防又は治療の有効量」という用語は、対象に投与されたときに、本明細書に記載の障害、疾患又は病状を効果的に予防又は治療するために十分な化合物の量を指す。「予防又は治療の有効量」を構成する化合物の量は、化合物、障害、疾患又は病状の種類及びその重症度、並びに対象の年齢に応じて変化するが、当業者は必要に応じて調節することができる。
本明細書で使用される「治療」という用語は、治療療法を指す。特定の疾患又は病状に関して、「治療」とは、(1)障害、疾患又は病状の一つ又は複数の生物学的表現を緩和させること、(2)障害、疾患又は病状の一つ又は複数の生物学的表現を干渉すること、(3)障害、疾患又は病状に関連する一つ又は複数の症状、影響又は副作用、又は障害、疾患又は病状の治療に関連する一つ又は複数の症状、影響又は副作用を改善又は解消すること、及び(4)障害、疾患又は病状の一つ又は複数の生物学的表現を緩和させること、の少なくとも一つを指す。
本発明は下記の略語を用いる:
Figure 2023536893000005
XRPD特徴化方法
特に明記しない限り、本発明に記載の各XRPDデータ(図1、4~5、8~12に示されるXRPDスペクトルを含むが、これらに限定されない)は、以下の条件を使用して測定される:
試料の製造:適量の試験試料を取り、試料ホルダーに均一に分配し、きれいなガラスプレートで平らに押して試料の表面が試料ホルダーの表面と同じ高さになるようにした。
使用された機器はブルカーD2 Phaser粉末X線回折計であり、ここで、検出器はPSD LynxEye検出器である。
回折計のパラメータ設定:ゴニオメーターの直径:282.2mm、発散スリット:1.0mm、メインソラースリッド:2.5度、セカンダリソラースリッド:2.5度、空気散乱防止アセンブリ:1.0mm、ライトパイプ要素:銅、ライトパイプパラメータ:電圧:30kV、電流:10mA。
スキャンパラメータの設定:スキャンタイプ:ロック結合(Locked caupled)、スキャンモード:連続PSD高速(Continuous PSD fast)モード、回転速度:20度/分、スキャン範囲:3度~40度(2θ)、スキャンステップサイズ:0.02度(2θ)、スキャン速度:0.2秒/ステップ、検出器の開口部:4.5度。
DSC特徴化方法
特に明記しない限り、本発明に記載のDSCデータは、以下の条件を使用して測定される:
機器:Discovery DSC250示差走査熱量計、試料パンのタイプは穿孔である。
昇温区間は25℃~300℃であり、昇温速度は10℃/分である。
TGA特徴化方法
特に明記しない限り、本発明に記載のTGAデータは、以下の条件を使用して測定される:
機器:Discovery55熱重量分析装置
試料トレイタイプ:デフォルトのオープンアルミニウムパン
昇温区間:10℃~300℃であり、昇温速度は10℃/分である。
図1は、A型結晶のXRPDスペクトルである。 図2は、A型結晶のDSCスペクトルである。 図3は、A型結晶のTGAスペクトルである。 図4は、C型結晶のXRPDスペクトルである。 図5は、D型結晶のXRPDスペクトルである。 図6は、E型結晶のXRPDスペクトルである。 図7は、F型結晶のXRPDスペクトルである。 図8は、40℃/60%-RHの安定室に30日間放置した後のA型結晶のXRPDスペクトルである。 図9は、25℃/75%-RHの安定室に30日間放置した後のA型結晶のXRPDスペクトルである。 図10は、実施例5の飽和溶液系にA型結晶を加えた後、析出した固体のXRPDスペクトルである。 図11は、実施例5の飽和溶液系にE型結晶を加えた後、析出した固体のXRPDスペクトルである。 図12は、実施例5の飽和溶液系にF型結晶を加えた後、析出した固体のXRPDスペクトルである。 図13は、実施例8で得られたA型結晶の単結晶形状である。 図14は、実施例8で得られたA型結晶の単結晶のXRPDスペクトルである。 図15は、実施例8で得られたA型結晶の単結晶の非対称構造単位の模式図である。
図1、4~5、8~12、14における縦軸の強度単位はカウント(counts)であり、横軸の2θ角度単位は度()であり、図6~7における横軸の2θ角度単位は度()である。
以下、実施例の形態によってさらに本発明を説明するが、これによって本発明を前記実施例の範囲内に限定するわけではない。以下の実施例において、具体的な条件が記載されていない実験方法は、通常の方法及び条件、或いは商品の説明書に従って選ばれる。
以下の実施例において、特に明記しない限り、質量分析はWaters Acquity Xevo G2-XS QTof UPLC/MS超高速液体クロマトグラフィー高分解能質量分析システムで検出され、H-NMRはBruker AVANCE III 400MHz核磁気共鳴装置又はBruker AVANCE III HD 300MHz核磁気共鳴装置を使用して検出され、HPLCはAgilent 1260高速液体クロマトグラフで検出される。
特に明記しない限り、本発明に記載の濃塩酸溶液は、濃度が8mol/L以上である塩化水素(HCl)の水溶液を指す。
特に明記しない限り、本発明における室温とは、20~30℃を指す。
実施例1.式Iで表される化合物の合成
化合物4の合成
Figure 2023536893000006
SM1-1(54.60g、175.0mmol)とジクロロメタン(1L)を3Lの丸底フラスコに加え、0℃に冷却した後、トリフルオロ酢酸(200mL)をゆっくりと滴下した。滴下完了後、室温で10時間攪拌した。HPLCは反応が完了したことを示し、トリフルオロ酢酸を真空中で除去し、次にジクロロメタン(500mL)で希釈した。得られた溶液をNaHCO水溶液で洗浄した後、乾燥濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物4(23.00g、収率62.0%)を得た。
化合物4の核磁気データ:H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm:7.24 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.05 (dd, J = 1.1Hz, 6.8Hz, 1H), 6.97-7.01 (m, 2H), 5.31 (br, 2H)。
化合物5の合成
Figure 2023536893000007
化合物4(23.00g、108.5mmol)、トリエチルアミン(39.46g、390.0mmol)及びアセトニトリル(400mL)を2Lの丸底フラスコに加えた。0℃まで冷却させた後、塩化シクロプロピル(40.23g、384.9mmol)をゆっくりと滴下した。滴下完了後、室温で8時間攪拌し、HPLCは反応が完了したことを示した。得られた反応液を乾燥するまで濃縮し、次に水を加えて洗浄し、濾過して固体を得、得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより白色固体の化合物5(29.46g、収率97.0%)を得た。
化合物5の核磁気データ:H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm:11.14 (br, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.50-7.52 (m, 1H), 7.19-7.28 (m, 2H), 1.92-1.99 (m, 1 H), 0.82-0.84 (m, 4H)。
式Iで表される化合物の合成
Figure 2023536893000008
2Lの丸底フラスコに、化合物5(29.46g、105.2mmol)、SM2-1(41.88g、113.4mmol)、KCO(26.12g、189.0mmol)、Pd(dppf)Cl.CHCl(6.91g、8.5mmol)、HO(120mL)及び1,4-ジオキサン(600mL)を加えた。N保護下で10時間加熱還流した。HPLCは、反応が完了したことを示し、氷水を加えて反応をクエンチングさせ、濾過して固体を得た。得られた固体をカラムクロマトグラフィーにより、白色固体の式Iで表される化合物(27.42g、収率58.9%)を得た。
式Iで表される化合物の特性評価データ:H(400Hz,DMSO-d)δ ppm:8.08(1H,dd,J=9.2,7.3Hz),8.03(1H,dd,J=9.3,1.6Hz),7.84-7.78(3H,m),7.60(1H,dd,J=7.1,1.6Hz),4.66(2H,s),3.90-3.89,(4H,m),3.70-3.68(4H,m),1.97-1.94(1H,m),1.08-1.04(4H,m)。LC/MS m/z:443.2(M+H)。
実施例2.式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造
式Iで表される化合物(1.5g、3.4mmol)を丸底フラスコに加え、次に無水エタノール13.5mLと精製水1.5mLを加え、得られた混合物を攪拌しながら50℃に加熱した。次に、0.62mLの濃塩酸溶液(12mol/L、7.4mmol)を滴下し、滴下終了後、得られた式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を50℃で保温しながら1時間攪拌した後、25℃の室温まで自然冷却させ、次に25℃で保温しながら48時間攪拌して、結晶を析出させ、攪拌を停止した。濾過し、得られたケーキを少量のエタノールで洗浄して収集し、40℃で6時間真空乾燥させ、得られた結晶はA型結晶であった。
A型結晶のXRPDスペクトルは図1に示された通りであり、ここで、2θ角度で表される粉末X線回折ピークは表1に示された通りである。
A型結晶のDSC結果は図2に示されるように、DSCは165.14℃で最初の吸熱ピークを示し、エンタルピー値は180.63J/gであり、開始温度は140.82℃であり、もう一つの吸熱ピークは197.70℃にあり、エンタルピー値は23.689J/gであり、開始温度は179.20℃であった。
A型結晶のTGA結果は図3に示されるように、試料は148.00℃前で、8.3143%の重量減少があり、148~228℃で、4.7637%の重量減少があった。
メトラー・トレドT5電位滴定装置を用いて塩素イオン含有量を測定した結果、試料中の塩素イオン含有量は12.3%であり、試料に二つの塩素イオンが含まれることとほぼ一致した(試料に二つの塩酸塩を含む塩素イオンの理論値は12.9%である)。メトラー・トレドKF滴定装置V30Sを用いて水分含有量を測定した結果、試料中の水分含有量は8.0%であり、試料に二つの結晶水が含まれることとほぼ一致した(試料に二つの結晶水を含む水分の理論値は6.5%である)。これにより、前記A型結晶が式Iで表される化合物の塩酸塩水和物であり、当該塩酸塩水和物において、式Iの化合物、HCl及び水のモル比が1:2:2であると判断できる。
比較例1.他の溶媒系を用いてA型結晶を製造する試み
(1)THF/水系における結晶化
式Iで表される化合物(1.0g、2.3mmol)を丸底フラスコに加え、次にTHF9mLと精製水1mLを加え、得られた混合物を攪拌しながら60℃に加熱した。次に、0.41mLの濃塩酸溶液(12mol/L、4.9mmol)を滴下し、滴下終了後、得られた式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を60℃で保温して1時間攪拌した後、25℃の室温まで自然冷却させ、次に25℃で保温しながら48時間攪拌し、結晶を析出させ、攪拌を停止した。濾過し、得られたケーキを少量のTHFで洗浄して乾燥させ、得られた固体がC型結晶であり、そのXRPDスペクトルは図4に示された通りであり、得られたC型結晶がA型結晶と異なっていることがわかった。
(2)DCM/MeOH系における結晶化
式Iで表される化合物(0.5g、1.1mmol)を丸底フラスコに加え、次いでDCM 10mLとMeOH 10mLを加え、得られた混合物を攪拌して40℃に加熱した。次いで、4Mの塩酸溶液(0.6mL、2.4mmol)を滴下し、滴下終了後、得られた式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を40℃で保温しながら1時間攪拌した後、25℃の室温まで自然冷却させ、次いで25℃で保温しながら48時間攪拌し、結晶を析出させ、攪拌を停止した。濾過し、得られたケーキを少量のDCMで洗浄して乾燥させ、得られた固体がD型結晶であり、そのXRPDスペクトルが図5に示された通りである。得られたD型結晶がA型結晶と異なっていることがわかった。
比較例2.式Iで表される化合物の塩酸塩E型結晶の製造
式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶を10mg取って0.3mLのアセトニトリルに加え、室温で3日間攪拌し、濾過してE型結晶を得た。その結晶のXRPDスペクトルは図6に示された通りである。
本発明の図6に示されるXRPDスペクトルに用いられる検出装置は、Bruker D8 Advance X線回折装置であり、X線管パラメータ設定は:X線波長:Cu:K-Alpha(λ=1.54179Å);電圧:40kV;電流:40mA;試料回転速度:15rpm;スキャン範囲:3~40度(2θ);スキャン速度:10度/分であった。
比較例3.式Iで表される化合物の塩酸塩F型結晶の製造
式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶10mgを4mLのバイアルに加え、0.5mLのDMSOに加え、撹拌して全部溶解させた。別の40mLの丸底フラスコを取り、4mLのアセトニトリルを加えた。バイアルを丸底フラスコに入れ、丸底フラスコに蓋をし、室温でゆっくりと結晶化させた。3日後に濾過してF型結晶を得、そのXRPDは図7に示された通りである。
本発明の図7に示されるXRPDスペクトルに用いられる検出装置は、Bruker D8 Advance X線回折装置であり、ここで、X線管パラメータ設定は:X線波長:Cu:K-Alpha(λ=1.54179Å);電圧:40kV;電流:40mA;試料回転速度:15rpm;スキャン範囲:3~40度(2θ);スキャン速度:10度/分であった。
実施例3.式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶のJAKキナーゼ阻害活性試験
CisbioのHTRF(登録商標)(均質時間分解蛍光、Homogeneous Time-Resolved Fluorescence)キット(HTRF kinEASE-TK kit、カタログ番号:62TKOPEC)を用いて化合物の体外酵素活性生化学測定を行い、試験に用いされた基質、キナーゼ反応緩衝液、検出緩衝液、アロフィコシアニン修飾物(XL-665)標識ストレプトアビジン、ユウロピウム(EU)標識特異的リン酸化抗体及びSEBは、全部キット自体に含まれている。測定に用いられたJAK1はInvitrogen(カタログ番号:PV4774)から購入し、JAK2、JAK3及びTYK2はいずれもCarna Biosciences,Inc.(カタログ番号それぞれ:08-045、08-046、08-147である)から購入し、DTTはSigma(カタログ番号:43816)から購入した。
化合物(実施例2の方法に従って得られた式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶又はTofacitinibクエン酸塩(Shanghai Haoyuan Chemexpress Co., Ltd.、HY-40354A))をDMSOで3倍連続で10回希釈し、得られた化合物希釈液の濃度は最終試験濃度の100倍であった。次に、前記化合物希釈液の濃度をキナーゼ反応緩衝液で最終試験濃度の2.5倍にさらに希釈して、化合物の試験溶液を得た。
酵素反応は、白色の384ウェルのポリプロピレンプレート(Greniner、カタログ番号:784075)で行われ、総反応体積は10uLであり、500ng/mLのJAK1、6ng/mLのJAK2、37ng/mLのJAK3、100ng/mLのTYK2、1uMの基質及び1mMのATP(Sigma-Aldrich、カタログ番号:A7699)を含んだ。
4uL化合物の試験溶液を384ウェルのポリプロピレンプレートに加え、次に2uLのキナーゼ反応緩衝液で希釈したJAK1(さらに緩衝添加物MgCl、MnClとDTTを加え、それぞれの最終濃度は5mM、1mM及び1mMである)、JAK2(さらに緩衝添加物MgClとDTTを加え、それぞれの最終濃度は5mM及び1mMである)、JAK3(さらに緩衝添加物MgClとDTTを加え、それぞれの最終濃度は5mM及び1mMである)、TYK2(さらに緩衝添加物MgCl、MnCl、DTTとSEBを加え、それぞれの最終濃度は5mM、1mM、1mM及び12.5nMである)を加え、室温で15分間培養して前処理を行った。キナーゼ反応緩衝液中に製造した2uLの基質と2uLのATPの混合物を加えて酵素反応を開始させた。室温で30分間反応させた後、検出緩衝液で製造したアロフィコシアニン修飾物(XL-665)標識ストレプトアビジン5uLと検出緩衝液で製造したユウロピウム標識特異的リン酸化抗体5uLを加えて、反応を停止させてシグナルを生成させた。室温で1時間培養した後、下記の設置を有するMolecular Devices SpectraMAX Paradigm多機能マイクロプレートリーダーでプレートを読み取った:340nmでの励起/616nmでの発光1/665nmでの発光2であった。各ウェルの受容体と共与体の発光シグナルの比(Ratio)は下記の式で算出された:Ratio=signal 665nm/signal 616nm *10000、ここで、signal 665nmは665nmでのシグナルであり、signal 616nmは616nmえのシグナルである。阻害率は下記の式で算出された:阻害率=100%-処理された化合物のratio値/処理されたDMSOベクターratio値の百分率(DMSOベクターは薬物を含まない空白対照群である)。
用量反応曲線を生成し、GraphPad Prismソフトウェアを使用して非線形S字曲線フィッティングによってIC50を算出した。得られた結果は次の通りである:
Figure 2023536893000009
実施例4.式Iで表される化合物及びA型結晶の溶解度試験
微粉末に研磨した試料を秤量し、それぞれ所定量の溶媒(周囲温度:25℃±5℃)に加え、5分ごとに30秒間激しく振とうし、30分間以内の溶解状況を観察し、目視で溶質粒子や液滴が見えなければ完全に溶解したと判断した。一般的な溶媒における式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶及び式Iで表される化合物の遊離塩基形態の溶解状況を当該方法で観察し、結果は表3に示された通りである。ここで、「易溶」とは、溶質1g(mL)が1mL≦V<10mLの体積の溶媒に溶解できることを意味し、「可溶」とは、溶質1g(mL)が10mL≦V<30mLの体積の溶媒に溶解できることを意味し、「略溶」とは、溶質1g(mL)が30mL≦V<100mLの体積の溶媒に溶解できるを意味し、「微溶」とは、溶質1g(mL)が100mL≦V<1000mLの体積の溶媒に溶解できるを意味し、「極微溶」とは、溶質1g(mL)が1000mL≦V<10000mLの体積の溶媒に溶解できるを意味し、「ほとんど溶解しない」又は「不溶」とは、溶質1g(mL)が10000mLの体積の溶媒に完全に溶解できないことを意味する。
Figure 2023536893000010
実施例5.異なる結晶の安定性試験
温度と湿度が、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の安定性に影響を与えるかどうかを試験した。
A型結晶を安定室に入れ、温度と湿度をそれぞれ40℃/60%-RH及び25℃/75%-RHに制御した。30日後、得られた固体をその初期A型結晶と比較し:その外観に有意な変化はなく、HPLCで測定した式Iで表される化合物の含有量(表4に示される)に有意な変化はなく、XRPD(40℃/60%-RH及び25℃/75%-RHで処理した後得られたXRPDスペクトルは、それぞれ図8及び図9参照)にも有意な変化はなく、A型結晶は良好な安定性を示した。
Figure 2023536893000011
A型結晶、E型結晶及びF型結晶の熱力学的安定性の比較:
A型結晶、E型結晶及びF型結晶をそれぞれエタノール/水(体積比=9:1)の混合溶媒に溶解させて飽和溶液を製造した。50℃に加熱し、撹拌しながら、それぞれ10mgのA型結晶、E型結晶及びF型結晶を加えた。50℃に保温しながら24時間攪拌した後に濾過し、得られた結晶のXRPDをそれぞれ測定した(A型結晶、E及びFを加えて析出した結晶のXRPDスペクトルはそれぞれ図10、11、12に示される)。得られたXRPDのスペクトルと図1で示されるA型結晶のXRPDのスペクトルを比較・解析し、A型結晶を加えた反応系から析出した結晶は依然としてA型結晶であったが、E型結晶とF型結晶は全部A型結晶に変換し、A型結晶がE型結晶及びF型結晶よりも優れた熱力学的安定性を持っていることが示された。
実施例6.単回投与量PK研究
2群のSDラット(各群3匹のメス)に、単回経口投与量3mg/kgの式Iで表される化合物の遊離塩基及び単回経口投与量3mg/kgの式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶をそれぞれ投与した。薬物は0.5%CMC-Na懸濁液として投与された。24時間まで異なる時間のサンプルを取り、血漿中の式Iで表される化合物の薬物濃度をLC-MS/MS法で分析し、最終的な計算結果は表8に示された通りである。
式Iで表される化合物のLC-MS/MS法のクロマトグラフィー条件:
計器モデル:SHIMADZU LC-30AD液相システム、カラム:ACQUITY UPLC(登録商標) BEH C18(2.1×50mm、1.7μm)、カラム温度:0℃、注入量:1μL、流量:0.6mL/分、実行時間:6分;
移動相勾配の設定は表5に示された通りである。
Figure 2023536893000012
質量分析条件:
計器モデル:AB SCIEX TRIPLE QUAD 6500質量分析計、イオン源:エレクトロスプレー(ESI)、イオン化モード:陽イオンスキャン、ポリイオン(MRM)イオン対は表6に示され、計器パラメータは表7に示された通りである。
Figure 2023536893000013
*:内部標準化合物であり、MedChemExpress社(カタログ番号:HY-18300)から購入し、表7は同じである。
Figure 2023536893000014
Figure 2023536893000015
実施例7.A型結晶、C型結晶、D型結晶、E型結晶及びF型結晶の吸湿性研究
A型結晶、C型結晶、D型結晶、型結晶E及び型結晶Fをそれぞれ約500mg取り、正確に秤量した後、恒湿密閉容器に入れ、25℃/75%-RHで5日間放置し、その後、取り出してその吸湿重量増加を測定し、結果は表9に示された通りであり、A型結晶の吸湿性が最も低いことを説明した。
Figure 2023536893000016
実施例8.A型結晶の単結晶試験と構造解析
実施例2で製造した式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の試料35mgを秤量し、65℃で1mLのエタノール/水(9:1、v/v)に溶解させ、室温まで冷却させて降温結晶化させ、長い棒状の結晶を得た(図13)。次に、結晶の一部を選択してXRPD回折研究(図14)を行い、図14において、以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、11.6±0.2、21.7±0.2及び23.8±0.2において特徴的な回折ピークを有し、図1と一致し、A型結晶であることを証明した。単結晶試験と構造解析のために当該結晶を選択した。単結晶構造解析の結果は、A型結晶が単斜晶系に属し、空間群がP21/cであり、その格子定数がa=15.7298(4)Å、b=19.9360(6)Å、c=8.4652(3)Å、α=90°、β=101.262(3)°、γ=90°、V=2603.47(12)Å3であることを示した。図15は、当該結晶の非対称構造単位の模式図であり、その非対称単位は、式Iで表される化合物の一つのカチオン、二つの塩化物イオン及び二つの結晶水を含む。
実験で使用された機器、ソフトウェア、及び方法:
粉末X線回折(XRPD)
実験で得られた固体試料は、粉末X線回折計Bruker D8 Advance(Bruker、GER)で分析された。2θスキャン角度は3°~45°であり、スキャンステップは0.02°であり、露光時間は0.12秒であった。試料を試験する時の管電圧と電流はそれぞれ40kVと40mAであり、試料パンはゼロバックグラウンド試料パンであった。
X線単結晶回折(SCXRD)
培養によって得られた単結晶試料から一つの適切な形状とサイズの単結晶を選択し、当該単結晶をループリングに接着し、単結晶試料を結晶ステージに配置した。単結晶試料の予備実験及び単結晶回折データ収集は、SuperNova(リガク、JPN)単結晶回折計(Cuターゲット光源:λ=1.54184Å)を使用して253.0Kの温度環境で行われ、回折データはCrysAlisProソフトウェアパッケージを用いて分析処理を行った。
253.0Kの温度での回折データ収集の角度範囲は4.4340°<θ<73.8890°であり、当該角度範囲から8128の回折点が収集され、CrysAlisProプログラムを使用して分析され、最小二乗法で精密化された後で当該結晶の細胞パラメータと方位マトリックスが得られた。最高のθ角度(θ=66.97°)に対応するデータ収集の完全性は99.94%であった。
データの復元
CrysAlisPro 1.171.39.46(Rigaku Oxford Diffraction、2018)プログラムを使用し、検出器によって収集された回折画像の各フレームを復元・統合し、4275の独立した回折点を含む合計16159の回折点が収集された。SCALE3 ABSPACK scaling algorithmを用いて回折データの吸収を補正した。当該結晶試料が波長λ=1.54184ÅのX線に対する線形吸収係数は3.404mm-1であり、最小透過係数(Tmin)は0.586であり、最大透過係数(Tmax)は1.000であった。すべての等価回折点の強度は実験誤差範囲内でほぼ等しく、そのRintは4.30%であった。
構造解析と精密化
単結晶構造解析はOLEX2ソフトウェアを使用し、XS(Sheldrick、2008)初期解析プログラムを使用して回折データの初期構造解析を行い、結晶が属する空間群がP21/cであることを確認した。続いて、XH(Sheldrick、2008)プログラムを使用して構造の精密化を行った。数回の微分フーリエ(Fourier)合成によってすべての非水素原子の座標を決定し、その後、フルマトリックス最小二乗法によってすべての非水素原子の異方性精密化を行った。すべての水素原子は理論的な水素化方法で計算された。
結晶構造図
結晶構造の模式図及び原子熱振動楕円体は、Diamondソフトウェアで作成された。
以上では本発明の具体的な実施様態を記載したが、当業者は、これらが単なる例であり、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって限定される。当業者は、本発明の原理及び本質から逸脱しない限り、これらの実施形態に様々な変更又は修正を行うことができることを理解すべきであるが、これらの変更又は修正は全て本発明の保護範囲に含まれるものである。

Claims (20)

  1. 粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、11.6±0.2、21.7±0.2及び23.8±0.2において特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
    Figure 2023536893000017
  2. 前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、11.6±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、21.7±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2及び34.9±0.2において特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、請求項1記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  3. 前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9±0.2、7.4±0.2、8.9±0.2、11.6±0.2、14.6±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、18.7±0.2、19.5±0.2、21.0±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2、33.3±0.2、34.9±0.2及び37.7±0.2において特徴的な回折ピークを有し、例えば、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9±0.2、6.6±0.2、7.4±0.2、8.9±0.2、10.5±0.2、11.6±0.2、12.3±0.2、13.9±0.2、14.2±0.2、14.6±0.2、17.1±0.2、17.7±0.2、17.8±0.2、18.7±0.2、19.5±0.2、20.4±0.2、21.0±0.2、21.2±0.2、21.7±0.2、21.9±0.2、22.6±0.2、23.6±0.2、23.8±0.2、24.9±0.2、26.6±0.2、26.8±0.2、28.3±0.2、29.0±0.2、30.4±0.2、31.2±0.2、32.3±0.2、33.3±0.2、34.2±0.2、34.9±0.2、35.6±0.2、35.9±0.2、36.4±0.2、36.9±0.2、37.7±0.2、39.3±0.2及び39.8±0.2において特徴的な回折ピークを有し、また例えば、前記A型結晶の粉末X線回折スペクトルが以下の2θ角:5.9、6.6、7.4、8.9、10.5、11.6、12.3、13.9、14.2、14.6、17.1、17.7、17.8、18.7、19.5、20.4、21.0、21.2、21.7、21.9、22.6、23.6、23.8、24.9、26.6、26.8、28.3、29.0、30.4、31.2、32.3、33.3、34.2、34.9、35.6、35.9、36.4、36.9、37.7、39.3及び39.8において特徴的な回折ピークを有することを特徴とする、請求項1又は2記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  4. 前記A型結晶のXRPDスペクトル解析データは下記の表に示された通りであり、例えば、前記A型結晶のXRPDスペクトルが図1に示された通りであることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
    Figure 2023536893000018
  5. 前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.31±0.50%の重量減少を有し、また148℃~228℃で4.76±0.50%の重量減少を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  6. 前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.31%の重量減少を有し、また148℃~228℃で4.76%の重量減少を有し、例えば、前記A型結晶の熱重量分析曲線は148℃前で8.3143%の重量減少を有し、また148℃~228℃で4.7637%の重量減少を有し、また例えば、前記A型結晶の熱重量分析曲線は図3に示された通りであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  7. 前記A型結晶の示差走査熱量分析図は、165℃±3℃及び198℃±3℃においてそれぞれ吸収ピークを有し、例えば、前記A型結晶の示差走査熱量分析図は、165.14℃及び197.70℃においてそれぞれ吸収ピークを有し、
    及び/又は、前記A型結晶の示差走査熱量分析図は、開始温度がそれぞれ141℃±3℃及び179℃±3℃の吸収ピークを有し、例えば、前記A型結晶の示差走査熱量分析図は、開始温度がそれぞれ140.82℃及び179.20℃の吸収ピークを有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  8. 前記A型結晶の示差走査熱量分析図は図2に示された通りであることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  9. 前記A型結晶は単結晶であり、単斜晶系に属し、空間群はP21/cであり、格子定数はa=15.7298(4)Å、b=19.9360(6)Å、c=8.4652(3)Å、α=90°、β=101.262(3)°、γ=90°であり、格子体積V=2603.47(12)Å3であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  10. 前記A型結晶において、前記式Iの化合物、HClと水とのモル比は、1:x:yであり、ここで、xは0より大きいが3以下であり、またyは0より大きいが3以下であり、好ましくは、前記A型結晶において、前記式Iの化合物、塩酸と水とのモル比は1:2:2であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶。
  11. 式Iで表される化合物の塩酸塩溶液で結晶を析出させるステップを含み、前記結晶はA型結晶であり、ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液には、式Iで表される化合物の塩酸塩、有機溶媒及び水が含まれ、前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール及びtert-ブタノールから選択される一つ又は二つ以上の混合物であり、例えば、前記有機溶媒はエタノールであることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  12. 前記式Iで表される化合物の塩酸塩において、式Iの化合物とHClとのモル比は1:xであり、xは0より大きいが3以下であり、例えば、前記式Iの化合物とHClとのモル比は1:2であり、
    及び/又は、前記有機溶媒と水との体積比は、例えば、5~15:0.5~1.5であり、また例えば10:1~6:1であり、また例えば10:1~8:1であり、また例えば9:1であり、
    及び/又は、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液の温度は、30~70℃であり、
    及び/又は、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液で結晶を析出させるステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を冷却させることを含み、例えば、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることであり、
    及び/又は、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液で結晶を析出させるステップは、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を20℃~30℃で攪拌して結晶を析出させることを含み、前記撹拌時間は例えば48~96時間であり、
    及び/又は、前記製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩溶液で結晶を析出させた後、濾過し、得られたケーキを洗浄し、乾燥させ、A型結晶を得ることをさらに含み、
    及び/又は、前記製造方法は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液を冷却して結晶化させて、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の単結晶を得ることをさらに含み、ここで、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液の溶媒がエタノールと水の混合物であり、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の溶液の温度は55~75℃であり、また例えば60~70℃であり、また例えば64~66℃であり、例えば、前記エタノールと水の混合物中のエタノールと水との体積比は5~15:0.5~1.5であり、また例えば10:1~6:1であり、また例えば10:1~8:1であり、また例えば9:1であり、例えば、前記冷却は20℃~30℃に冷却させることであることを特徴とする、請求項11に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  13. 前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、有機溶媒及び水を含む原料を混合することによって得られ、例えば、前記式Iで表される化合物の塩酸塩水和物と水との使用量比は250~450mg:1mLであり、また例えば、300~400mg:1mLであることを特徴とする、請求項11又は12に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  14. 前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、前記式Iで表される化合物、有機溶媒、水及び濃塩酸溶液を含む原料を混合することによって得られ、例えば、前記製造方法は、式Iで表される化合物、有機溶媒及び水を混合し、得られた混合物を30~70℃に加熱し、濃塩酸溶液を加えて、前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液を得ることをさらに含むことを特徴とする、請求項11又は12に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  15. 前記濃塩酸溶液と式Iで表される化合物との比は、0.38mL~0.57mL:1gであり、例えば、0.4mL~0.5mL:1gであり、また例えば、0.38mL~0.40mL:1g、0.40mL~0.42mL:1g、0.42mL~0.44mL:1g、0.44mL~0.46mL:1g、0.46mL~0.48mL:1g、0.48mL~0.50mL:1g、0.50mL~0.52mL:1g、0.52mL~0.54mL:1g又は0.54mL~0.57mL:1gであり、
    及び/又は、前記有機溶媒と式Iで表される化合物の比は、5mL~15mL:1gであり、例えば、8mL~12mL:1gであり、また例えば、5mL~6mL:1g、6mL~7mL:1g、7mL~8mL:1g、8mL~9mL:1g、9mL~10mL:1g、10mL~11mL:1g、11mL~12mL:1g、12mL~13mL:1g、13mL~14mL:1g又は14mL~15mL:1gであり、
    及び/又は、前記濃塩酸溶液の濃度は、8mol/L~12mol/Lであり、例えば、10mol/L~12mol/Lであり、また例えば、12mol/Lであることを特徴とする、請求項14に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  16. 前記式Iで表される化合物の塩酸塩溶液は、式Iで表される化合物の溶液及び濃塩酸溶液を含む原料を混合することによって得られ、例えば、前記式Iで表される化合物の溶液の溶媒は、有機溶媒と水の混合物であり、例えば、前記式Iで表される化合物の溶液は、式Iで表される化合物と前記溶媒を30~70℃の温度で混合して得られるものであり、前記温度は、また例えば、40~60℃であり、また例えば、45~55℃であることを特徴とする、請求項11又は12に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶の製造方法。
  17. 前記式Iの化合物、HCl及び水とのモル比は、1:x:yであり、xは0より大きいが3以下であり、yは0より大きいが3以下であり、好ましくは、前記式Iの化合物、HCl及び水とのモル比は1:2:2であることを特徴とする、式Iで表される化合物の塩酸塩水和物。
    Figure 2023536893000019
  18. 請求項17に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物及び請求項1~10のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶のうちの少なくとも一つ、及び少なくとも一つの薬学的に許容される担体を含む医薬組成物であって、好ましくは、前記担体は賦形剤、希釈剤、及び溶媒のうちの少なくとも一つである、医薬組成物。
  19. Janusキナーゼによって媒介される障害、疾患又は病状の予防又は治療のための薬物の製造における、請求項17に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物、請求項1~10のいずれか一項に記載の式Iで表される化合物の塩酸塩水和物のA型結晶又は請求項18に記載の医薬組成物の使用であって、好ましくは、前記Janusキナーゼは、JAK1、JAK2、JAK3、及びTyK2のうちの少なくとも一つである、使用。
  20. 前記Janusキナーゼによって媒介される疾患は、過剰増殖性疾患、がん、免疫及び炎症性疾患のうちの少なくとも一つであり、好ましくは、前記Janusキナーゼによって媒介される疾患は、白血病、リンパ腫、移植拒絶、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー、関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症のうちの少なくとも一つであることを特徴とする、請求項19に記載の使用。
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