JP2023534893A

JP2023534893A - 選択的スコアリング機能を備えたバルーンカテーテル

Info

Publication number: JP2023534893A
Application number: JP2022574387A
Authority: JP
Inventors: キャシラロ，マット
Original assignee: CR Bard Inc
Current assignee: CR Bard Inc
Priority date: 2020-06-12
Filing date: 2020-06-12
Publication date: 2023-08-15
Also published as: US20230190328A1; CN115605252A; WO2021251980A1; EP4164726A1

Abstract

身体の血管へと導入するためのカテーテル（１０）は、シャフトと、シャフトの遠位端部に位置決めされたバルーン（１２）と、血管病変をスコアリングする少なくとも１本のスコアリングワイヤ（３０）とを含む。スコアリングワイヤの遠位端部分は、磁気結合部（３０ａ）などを介してカテーテルに着脱可能に連結され、それにより、カテーテルをスコアリング構成または非スコアリング構成で選択的に使用することが可能になる。バルーンは、流体が膨張管腔を通ってバルーンに送達されると広がる。こうして広がると、スコアリングワイヤが血管病変に押しつけられる。【選択図】図５

Description

参照による組み込み
本明細書で言及されるすべての公報および特許出願は、それぞれの個々の公報または特許出願が参照によって組み込まれることを具体的にかつ個々に示されていた場合と同じ程度で、参照によって本明細書に組み込まれる。

バルーン拡張カテーテルは、血管内の病変を治療するために使用される。しかし、曲がりくねった生体構造を通り抜け、非常に狭い病変を安全に横断する際に困難に直面する。さらに、一部の病変はバルーンのみを使用して拡張することが難しく、病変を安全な膨張圧力で拡張するために集中的な力を必要とする。

Ｓｏｌａｒらの米国特許第６，３９４，９９５号には、病変を治療するために、強化された力をもたらすために使用されるシステムが記載されている。このシステムは、ガイドワイヤ上で摺動可能な追跡部材を備えた柔軟な前進部材と、追跡部材に取り付けられた遠位端部を有するバルーンとを有する。このタイプのシステムはスコアリングワイヤの位置を固定しており、いくつかの用途では柔軟性を制限する恐れがある。

本開示の一目的は、従来の非スコアリングバルーンカテーテルとして使用することもでき、そうしたことが所望されるときにはスコアリング機能を提供するために使用することもできる、バルーンカテーテルである。

一態様では、本開示は、近位端部分および遠位端部分を有するシャフトを備えるスコアリングバルーンカテーテルに関する。膨張可能バルーンが、シャフトの遠位端部分に装着される。少なくとも１本のスコアリングワイヤが、膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む。シャフトおよび少なくとも１本のスコアリングワイヤは、磁気結合部を形成するように構成される。

一実施形態では、少なくとも１本のスコアリングワイヤは、シャフトと磁気的に結合するための磁石を備える。磁石は、少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分に取り付けられた磁気バンドを備えてもよい。別法として、または追加的に、シャフトは、少なくとも１本のスコアリングワイヤと磁気的に結合するための磁石を備えることができる。シャフトの磁石はその先端部分と関連付けられてもよく、シャフトに取り付けられた磁気バンドを備えてもよい。

いくつかの実施形態では、バルーンカテーテルは複数本のスコアリングワイヤを含み、それぞれがシャフトに磁気的に結合される。スコアリングワイヤの近位端部は、シャフトに対して長手方向に移動するように構成されてもよく、少なくとも部分的にシャフトの内部を延在することもできる。

本開示の別の態様によれば、スコアリングバルーンカテーテルは、近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、シャフトの遠位端部分に装着された膨張可能バルーンとを備える。少なくとも１本のスコアリングワイヤは、膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む。磁気結合部により、少なくとも１本のスコアリングワイヤがシャフトに連結される。

一実施形態では、磁気結合部は、シャフトの先端部分と少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分との間に形成される。少なくとも１本のスコアリングワイヤは、磁気結合部を形成するための磁石を備えることができる。シャフトは、磁気結合部を形成するための磁石を備えることができ、この磁石は、シャフトの先端部分に関連付けられてもよく、かつ／またはシャフトに取り付けられた磁気バンドを備えてもよい。

いくつかの実施形態では、複数本のスコアリングワイヤが、シャフトにそれぞれ磁気的に結合する。少なくとも１本のスコアリングワイヤの近位端部は、シャフトに対して長手方向に運動するように構成され得る。少なくとも１本のスコアリングワイヤは、少なくとも部分的にシャフトの内部を延在することもできる。

本開示の別の態様によれば、スコアリングバルーンカテーテルは、膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む少なくとも１本のスコアリングワイヤと関連付けて選択的に使用するための膨張可能バルーンを含む。シャフトは、近位端部分と、バルーンを支持する遠位端部分とを含む。シャフトの遠位端部分は、少なくとも１本のスコアリングワイヤとの磁気結合部を形成するための磁石を含む。磁石は、シャフトの先端と関連付けられてもよく、シャフトに取り付けられた磁気バンドを備えることができる。

本開示のさらに別の態様は、スコアリングバルーンカテーテルに関する。スコアリングバルーンカテーテルは、近位端部分および遠位端部分を有するシャフトを備える。膨張可能バルーンはシャフトの遠位端部分に装着される。少なくとも１本のスコアリングワイヤは、膨張可能バルーンの傍らに延在する部分および磁石を含む。

本開示のさらに別の態様は、スコアリングバルーンカテーテルを形成する方法に関連する。方法は、膨張可能バルーンの傍らを通るスコアリングワイヤをシャフトに磁気的に結合させるステップを含む。方法は、スコアリングワイヤの一部をシャフトの内部に位置付けるステップをさらに含むことができる。

本発明の上記の利点およびさらなる利点は、添付図面を併用して以下の説明を参照することによってより良好に理解され得る。

バルーンカテーテルの斜視図である。図２は図１のバルーンカテーテルのバルーン部分の後方破断斜視図である。図２Ａは図２の線２Ａ－２Ａに沿って切り取られた断面図である。バルーンカテーテルの代替の実施形態を示す図である。バルーンカテーテルの遠位端部分との磁気結合部を形成するように構成されたスコアリングワイヤを示す図である。磁気結合部を介してバルーンカテーテルに取り付けられた１本のスコアリングワイヤを示す図である。磁気的に連結された２本のスコアリングワイヤを備える、使用中のバルーンカテーテルを示す図である。代替の実施形態を開示する図である。代替の実施形態を開示する図である。

いくつかの要素の寸法が、明確にするために他の要素より誇張される場合もあり、またはいくつかの物理的構成要素が、１つの機能ブロックもしくは要素に含まれる場合もある。さらに、対応する要素または類似の要素を示すために、場合によっては、参照符号が図面の中で繰り返されてもよい。さらに、図面に示されるブロックのうちのいくつかが、単一の機能になるように組み合わせられてもよい。

以下の詳細な説明では、本発明の完璧な理解を提供するために、数多くの特有の詳細が記載される。開示されている実施形態は、これらの特有の詳細を有さずに実践されてもよい。他の場合、よく知られた方法、手順、構成要素または構造は、本発明をあいまいにしないために詳細には説明されない場合がある。

本開示は、血管を治療するためのシステムおよび方法を対象とする。本発明のシステムおよび方法の原理および動作は、図面および添付の説明を参照してより良好に理解され得る。

本発明は、その適用において、以下の説明に記載されるかまたは図面に示されている構造の詳細および構成要素の構成に限定されない。本発明は他の実施形態が可能であり、または種々のやり方で実践もしくは実行することができる。また、本明細書で利用される表現法および用語は説明のためのものであり、限定的なものであるとみなされるべきではないことを理解されたい。

説明を明瞭にするために別個の実施形態の文脈において説明される本発明のいくつかの特徴が、単一の実施形態において組み合わされて提供されてもよい。その反対に、説明を簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明された本発明の種々の特徴が、別々に、または任意の適した副次的な組合せで提供されてもよい。

図１、図２、および図２Ａを参照するとカテーテル１０が示されており、これは、カテーテルシャフト１４に装着されたバルーン１２を備える遠位端部分１１を有する。バルーン１２は、中間部分１６または「バレル」と、端部分１８、２０とを有する。一実施形態では、端部分１８、２０の直径は、中間部分１６をカテーテルシャフト１４に接合させるように縮小する（したがって、部分１８、２０は一般に円錐または円錐部分と呼ばれる）。バルーン１２は、カテーテルシャフト１４内を延在しバルーン１２の内側と通じている１つまたは複数の膨張管腔１７を介してバルーン１２が膨張することを可能にするために、円錐部分１８、２０のバルーン端部（近位端部１５ａおよび遠位端部１５ｂ）で封止される。

カテーテルシャフト１４は、ガイドワイヤ管腔２３を形成する細長い管状のシャフト２４も含み、ガイドワイヤ管腔２３は、カテーテル１０にガイドワイヤ２６を案内し、その遠位端部分に沿ってバルーン１２が位置付けられ得る。図２に示されているように、このガイドワイヤ２６は、カテーテル１０の近位端部分、およびコネクタまたはハブ２７の第１のポート２５を通って管腔２３へと延在し、「オーバーザワイヤ」（ＯＴＷ）構成を実現してもよいが、「ラピッドエクスチェンジ」（ＲＸ）構成で提供されてもよく（この構成では、ガイドワイヤ２６は遠位端部により近い側方開口１４ａから出て行く；図３を参照）、あるいは、バルーン１２に対して遠位な通路において先端に通される（「ショート」ＲＸ；図示せず）。膨張管腔１７を介してバルーン１２の内側コンパートメントに流体（たとえば生理食塩水、造影剤、またはその両方）を導入するために、第２のポート２９もコネクタ２７などを介してカテーテル１０に関連付けることができる。

膨張可能バルーン１２は、膨張流体を受けるための内側を形成する単一層または複数層のバルーン壁２８を含むことができる。バルーン１２は、バルーンが膨張したときに１つまたは複数の方向においてそのサイズおよび形状を維持するバルーン壁２８を有する、コンプライアンス性のないバルーンでもよい。こうした場合のバルーン１２は、膨張中および膨張後に一定であり続ける所定の表面積も有し、それぞれ、または共に膨張中および膨張後に一定であり続ける所定の長さおよび所定の直径も有する。しかし、そうではなく、バルーン１２は特定の使用法に応じて半コンプライアンス性でもよく、コンプライアンス性でもよい。バルーン１２は、１．２５～４０ｍｍまたは２．０～８．０ｍｍの範囲の任意の種々の直径を有することができる。本明細書に記載される実施形態のいずれにおいても、膨張可能バルーン１２は、１０～３００ｍｍまたは２０～３００ｍｍなどの任意の種々の長さを有することができる。より長いバルーンは、罹患部分が長いことが多い抹消病変を治療するのに特に有用な場合がある。

本開示の第１の態様によれば、また図４、図５、および図６を参照すると、カテーテル１０には、１本または複数本のスコアリングワイヤ３０が提供され得る。この例でのスコアリングワイヤ３０は、バルーン１２に対して遠位な先端部分３２に隣接するような、カテーテル１０との磁気結合部を形成するように構成される。磁気結合部を形成するために、スコアリングワイヤ３０の遠位端部には、先端部分３２との着脱可能磁気連結部を確立するための磁石または磁気バンド３０ａなどの磁気部分または強磁性部分が提供され得る。同様に、先端部分３２には、（スコアリングワイヤ３０が磁気バンド３０ａを含む場合はたとえば４００系ステンレス鋼などであり、またはその逆の場合は逆になる、必要に応じて磁気結合部を形成するように構成された）バンド３２ａなどの磁気部分または強磁性部分が提供され得る。ステンレス鋼または同様の金属を使用して磁石との磁気結合部を形成する場合、その結果として放射線不透過マーカが提供され、これは、インターベンショナル処置中にスコアリングワイヤの場所を特定する助けとなり得ることを理解されたい。

図５に示されているように、スコアリングワイヤ３０は、バルーン１２の傍らに延在する、バンド３０ａを含む（またはその他の方法でシャフト１４に結合するように構成された）端部分に対して近位な部分３０ｂを含む。スコアリングワイヤ３０の残りの近位部分は、近位端部に向かって、カテーテル１０の長さ全体に沿って延在することができる。このようにすると、スコアリングワイヤ３０はバルーン１２の膨張に応じて、長手方向に運動することができる。

理解され得るように、磁気結合部を介して実現される選択的な取付けにより、スコアリングワイヤ３０をカテーテル１０と関連付けて選択的に使用すること、または使用しないこと（スコアリング機能なしで経皮的血管形成術（ＰＴＡ）を完了する場合などであり、この場合スコアリングワイヤは使用されないことになる）が可能になる。言い換えれば、カテーテル１０は標準的なＰＴＡカテーテルとして有用である場合もあり、特定の治療効果を得ることが所望されるとき、１本または複数本のスコアリングワイヤと関連付けられる場合もある。

バンド３２ａが磁石を備える状況では、スコアリングワイヤ３０との磁気結合部を形成するために、シャフト１４の外部の磁界が作り出される。
いくつかの実施形態では、スコアリングワイヤ３０の直径は、０．００８ｃｍ（０．００３インチ）から０．１０２ｃｍ（０．０４０インチ）の間、または０．０１３ｃｍ（０．００５インチ）から０．０３８ｃｍ（０．０１５インチ）の間、０．０２０ｃｍ（０．００８インチ）から０．０３０ｃｍ（０．０１２インチ）の間である。いくつかの実施形態では、スコアリングワイヤ１３５は０．２５４ｃｍ（０．１０インチ）である。スコアリングワイヤ３０は均一な直径を有する必要はなく、遠位端部では近位端部と比較して大きい直径を有してもよく、またはその逆でもよい。いくつかの実施形態では、スコアリングワイヤ３０は金属、金属合金、ポリマー、および／または形状記憶材料を含む。

図１、図２、および図６から理解され得るように、スコアリング機能が所望されるとき、スコアリングワイヤ３０（この図では２本が示されているが、スコアリングワイヤ３０は１本のみでもよく、３本以上でもよい）がカテーテル１０に連結され得る。医師は、次いで血管Ｖへとアクセスし、血管を切開し、ガイドワイヤ２６を血管Ｖに挿入し、超音波、磁気共鳴、蛍光透視、または何らかの他のタイプの案内の下、ガイドワイヤ２６を患者の血管内に通して前進させる。医師がガイドワイヤ２６を好ましい部位に配置した後、医師はガイドワイヤ２６の近位端部をガイドワイヤ管腔２３にねじ込む。

スコアリングワイヤが定位置に配置され、カテーテル１０に連結された状態で、医師は、膨張可能バルーン１２が病変Ｌの部位の近くの所望の位置に到達するまで、ガイドワイヤに沿ってカテーテル１０を移動させる。通常、この位置は、少なくとも１本のスコアリングワイヤが病変に効果的に係合することを可能にする。その後、医師は、スコアリングワイヤ３０が病変Ｌにしっかりと押し込まれるかまたは亀裂を入れるまで膨張可能バルーン１２を膨張させる。カテーテル１０を用いた病変の治療が完了した後、医師は膨張可能バルーン１２を収縮させ、これにより、スコアリングワイヤ３０が弛緩して病変Ｌおよび血管Ｖの壁から離れることが可能になる。

スコアリングワイヤ３０は、膨張可能バルーン１２が膨張したままである限り病変と接触することができる。膨張時間は、スコアリングワイヤを病変に接触させるために医師が選択する時間に対応する。膨張時間は、５秒から５分の間でもよい。病変の性質により、適当な膨張時間および膨張速度が決定されてもよい。カテーテル１０が血管Ｖから取り出された後、任意選択で、スコアリングワイヤ３０は再使用するために取り外されてもよい。

上記のバージョンでは、スコアリングワイヤ３０は全体としてカテーテル１０の外部に延在するが、部分的にシャフト１４の内部に位置付けられる場合もある。具体的には、図７および図８を参照すると、カテーテル１０が２本のスコアリングワイヤ３０と共に示されており、そのそれぞれが、（上に記載され、図示されているように、ガイドワイヤ管腔２３および１つまたは複数の膨張管腔１７も含むことができる）シャフト１４に形成された管腔３４に入る。それぞれのスコアリングワイヤ３０は、遠位端部分において、磁石または磁気バンド３０ａなどを用いて、（たとえば磁石または強磁性によって）そこに引きつけられる先端部分３２の一部または全部に磁気的に結合され、それによって着脱可能連結部を形成する。それぞれのスコアリングワイヤ３０の近位端部は、たとえばばねなどによって相対的に運動するようにシャフト１４に連結されて、バルーン１２が膨張したときに長手方向に伸展することを可能にすることもできる。

要約すると、本開示は以下の項目に関連すると考えることができる。
［項目１］
スコアリングバルーンカテーテルであって、
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
シャフトの遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む少なくとも１本のスコアリングワイヤと
を備え、
スコアリングバルーンカテーテル、特にシャフトおよび少なくとも１本のスコアリングワイヤが、（シャフトと少なくとも１本のスコアリングワイヤとの間に）磁気結合部を形成するように構成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目２］
項目１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤが、シャフトと磁気的に結合するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目３］
項目２に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、スコアリングワイヤの磁石が、少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分に取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目４］
項目１から３のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトが、少なくとも１本のスコアリングワイヤと磁気的に結合するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目５］
項目４に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトの磁石がシャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目６］
項目４または５に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトの磁石がシャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目７］
項目１から６のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、それぞれがシャフトに磁気的に結合された複数本のスコアリングワイヤをさらに含む、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目８］
項目１から７のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤの近位端部が、シャフトに対して長手方向に運動するように構成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目９］
項目１から８のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤの一部がシャフトの内部に存在する、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１０］
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
シャフトの遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む少なくとも１本のスコアリングワイヤと、
少なくとも１本のスコアリングワイヤをシャフトに（任意選択で着脱可能に）連結する（連結するように構成された）磁気結合部と
を備える、スコアリングバルーンカテーテル。（少なくとも１本のスコアリングワイヤおよび／またはシャフトは磁気結合部を備えることができ、磁気結合部は、任意選択で着脱可能に、少なくとも１本のスコアリングワイヤをシャフトに連結するように構成される。）
［項目１１］
項目１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、磁気結合部が、シャフトの先端部分と少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分との間に形成される、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１２］
項目１０または項目１１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤが、磁気結合部を形成するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１３］
項目９から１２のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトが磁気結合部を形成するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１４］
項目１３に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトの磁石がシャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１５］
項目１２または項目１３に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、シャフトの磁石が、シャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１６］
項目１０から１５のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、それぞれがシャフトに磁気的に結合された複数本のスコアリングワイヤをさらに含む、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１７］
項目１０から１５のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤの近位端部が、シャフトに対して長手方向に運動するように構成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１８］
項目１０から１５のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、少なくとも１本のスコアリングワイヤの一部がシャフトの内部に存在する、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目１９］
少なくとも１本のスコアリングワイヤと関連付けて使用するためのバルーンカテーテルであって、
膨張可能バルーンと、
近位端部分と、バルーンを支持する遠位端部分とを有するシャフトと
を備え、
遠位端部分が、少なくとも１本のスコアリングワイヤとの磁気結合部を形成するための、シャフトの外部の磁界を生み出すための磁石を含む、バルーンカテーテル。
［項目２０］
項目１９に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、磁石がシャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目２１］
項目１９または２０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、磁石が、シャフトの外表面に沿うような、シャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目２２］
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
シャフトの遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
膨張可能バルーンの傍らに延在する部分および磁石を含む、少なくとも１本のスコアリングワイヤと
を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
［項目２３］
膨張可能バルーンの傍らを通るスコアリングワイヤをシャフトに磁気的に結合させるステップを含む、スコアリングバルーンカテーテルを形成する方法。
［項目２４］
項目２３に記載の方法であって、スコアリングワイヤの一部をシャフトの内部に位置付けるステップをさらに含む、方法。

特定の実施形態を併用して本発明について説明してきたが、多くの代替手段、変更形態、および変形形態が当業者には明らかであろう。したがって、本発明は添付の特許請求の範囲に記載の趣旨および範囲に含まれるすべてのこうした代替手段、変更形態、および変形形態を包含する。本明細書において言及されたすべての公報、特許および特許出願は、それぞれの個々の公報、特許または特許出願が参照によって本明細書に組み込まれることを具体的にかつ個々に示されていた場合と同じ程度で、参照により、本明細書に全体として組み込まれる。加えて、本出願における任意の参照の特定は、こうした参照が従来技術として本開示に利用可能であるという承認として解釈されるべきではない。

Claims

スコアリングバルーンカテーテルであって、
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
前記膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む少なくとも１本のスコアリングワイヤと
を備え、
前記シャフトと前記少なくとも１本のスコアリングワイヤとが、磁気結合部を形成するように構成されている、
スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤが、前記シャフトと磁気的に結合するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項２に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が、前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分に取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記シャフトが、前記少なくとも１本のスコアリングワイヤと磁気的に結合するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項４に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が、前記シャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項４に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が、前記シャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
それぞれが前記シャフトに磁気的に結合された複数本のスコアリングワイヤをさらに含む、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの近位端部が、前記シャフトに対して長手方向に移動するように構成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１から８のいずれか一項に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの一部が前記シャフトの内部に存在する、スコアリングバルーンカテーテル。
スコアリングバルーンカテーテルであって、
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
前記膨張可能バルーンの傍らに延在する部分を含む少なくとも１本のスコアリングワイヤと、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤを前記シャフトに連結する磁気結合部と
を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁気結合部が、前記シャフトの先端部分と前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの遠位端部分との間に形成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤが、前記磁気結合部を形成するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記シャフトが、前記磁気結合部を形成するための磁石を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１３に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が前記シャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１３に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が、前記シャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
それぞれが前記シャフトに磁気的に結合された複数本のスコアリングワイヤをさらに含む、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの近位端部が、前記シャフトに対して長手方向に移動するように構成されている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１０に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記少なくとも１本のスコアリングワイヤの一部が前記シャフトの内部に存在する、スコアリングバルーンカテーテル。
少なくとも１本のスコアリングワイヤと関連付けて選択的に使用するためのバルーンカテーテルであって、
膨張可能バルーンと、
近位端部分と、前記バルーンを支持する遠位端部分とを有するシャフトと
を備え、
前記シャフトの前記遠位端部分が、前記少なくとも１本のスコアリングワイヤとの磁気結合部を形成するための外部磁界を生み出すための磁石を含む、バルーンカテーテル。
請求項１９に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が前記シャフトの先端に関連付けられている、スコアリングバルーンカテーテル。
請求項１９に記載のスコアリングバルーンカテーテルであって、
前記磁石が前記シャフトに取り付けられた磁気バンドを備える、スコアリングバルーンカテーテル。
スコアリングバルーンカテーテルであって、
近位端部分および遠位端部分を有するシャフトと、
前記シャフトの前記遠位端部分に装着された膨張可能バルーンと、
前記膨張可能バルーンの傍らに延在する部分および磁石を含む、少なくとも１本のスコアリングワイヤと
を備える、スコアリングバルーンカテーテル。
膨張可能バルーンの傍らを通るスコアリングワイヤをシャフトに磁気的に結合させるステップを含む、スコアリングバルーンカテーテルを形成する方法。
請求項２３に記載の方法であって、
前記スコアリングワイヤの一部を前記シャフトの内部に位置付けるステップをさらに含む、方法。