JP2023532027A - 新規な化合物およびこれを含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物 - Google Patents

新規な化合物およびこれを含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物 Download PDF

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Abstract

新規な化合物および新規な化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物に関し、本出願の組成物と抗がん剤を共に投与すると、優れた抗がん効果を示すことができる。【選択図】図1

Description

本出願は、2020年6月26日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2020-0078242号の出願日の利益を主張し、その内容全部は本明細書に含まれる。
本出願は、新規な化合物およびこれを含むがんの予防または治療用薬学組成物に関する。
がんは、全世界的に最も普遍的な死亡原因中の1つで、死亡原因の約12%を占めている。代表的な抗がん療法である化学療法(chemotherapy)は、単独でまたは放射能療法のような他の治療法と組み合わせて現在がんを治療するための最も効率的な治療法として使用されている。しかしながら、化学療法においてがん治療薬物の効能は、がん細胞を殺すことができる能力に従うが、薬物の使用時に、がん細胞だけでなく、一般的な細胞にも作用することができるという問題がある。
一方、がん幹細胞(cancer stem cell)が無制限再生能力を有するがん細胞であって、 腫瘍が幹細胞に由来するという仮設は、90年代末に急性骨髄性白血病においてがん幹細胞になりうる細胞を免疫抑制マウスに移植して、ヒトの白血病がマウスで再現されることが発表されて、確かになり、その後、乳がんにおいてがん幹細胞を証明することによって、固形がん腫でも幹細胞の存在を確信することになった。
がん幹細胞は、自己再生能力があり、他の細胞へ分化できる能力も有する細胞であり、がん再発と転移の原因として作用する。特定の患者群は、がん幹細胞が活性化して、強い抗がん剤抵抗性を示すことになって、従来の抗がん療法では、治療しにくい難治性がん患者に分類される。悪性腫瘍が見える多様な異質性は、幹細胞の多様な分化性と一致し、多くの標的治療にもかかわらず、絶えず発現するがん細胞の薬物抵抗性は、幹細胞の基本特性と一致する。
がん幹細胞は、新しい標的治療分野になり得、正常幹細胞には、損傷を与えることなく、がん幹細胞のみを標的とする治療を効率的に行うためには、がん幹細胞の維持と調節に重要な分子生物学的な特性や、その調節経路に関する知識と理解が必要である。
がん幹細胞の仮設に基づいて様々な治療方法が考案されたが、その中で、多く知られた方法は、がん幹細胞の自己再生経路を利用する方法である。このような治療において重要な点は、正常幹細胞の自己再生を維持しつつ、がん幹細胞の自己再生のみを標的としなければならないことである。例として、Notchシグナルは、ガンマセクレターゼ(gamma secretase)という酵素により進行されるが、これに対する抑制剤(gamma secretase inhibitor)をNotch1が過発現した乳がんに使用すると、腫瘍抑制効果を達成することができる。Hedgehogシグナル体系を標的とする場合にも、抗がん効果を示すという最近報告があり、Hedgehog抑制剤であるシクロパミン(cyclopamine)を、腫瘍を異種移植(tumor xenograft)した動物に投与したとき、劇的に腫瘍が萎縮したということである。
その他にも、PI3K/AKT、MAPK、JAK2/STAT3シグナル機序(signaling pathway)と関連すると知られている。
このようにがん幹細胞の直接的なターゲット遺伝子を抑制する実験でがん幹細胞を抑制したり、がん幹細胞の上位シグナル伝達タンパク質を抑制してがん幹細胞を抑制する研究が多数進行されている。しかしながら、現在までがん幹細胞を直接的にターゲッティングする抗がん剤や天然物由来抽出物の研究は、殆どない実情であり、多くの腫瘍患者において腫瘍遺伝子の変異やタンパク質の変異によってターゲッティング実験に多くの困難が存在する。
したがって、腫瘍遺伝子やタンパク質の変異によって従来の抗がん薬物抵抗性を克服し、抗がん効果を有する新しい薬の開発が必要である。
本出願の一態様は、新規な化合物を提供することにある。
また、本出願の他の一態様は、新規な化合物を含むがんの予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
また、本出願の他の一態様は、新規な化合物を含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物を提供することにある。
また、本出願の他の一態様は、新規な化合物の耐性がんの予防または治療用途を提供することにある。
また、本出願の他の一態様は、新規な化合物を耐性がんを有する個体に投与して、腫瘍学的療法に対して耐性を示すがんを治療する方法を提供することにある。
本出願の解決課題は、以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は、下記の記載から当業者が明確に理解できる。
本出願の一実施例は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
Figure 2023532027000002
前記化学式1において、
は、直接連結されるか、C1-10のアルキレンであり;
Arは、C1-12アルキルまたはO、NまたはSから独立して選択された0個~3個のヘテロ原子を含有できる5員~16員のモノサイクリック、ビサイクリック、トリサイクリック、またはテトラサイクリック環であり、これらは、置換されないか、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、オキソ、-OCHF、-CN、ニトロ、-C(=O)NZ、-C(=O)Z、-C(=O)OZ、-C(=NZ)NZ、-OZ、-OC(=O)Z、-OC(=O)NZ、-O-C1-6アルキルN(Z)C(=O)OZ、-OC(=O)N(Z)S(=O)、-OC2-6アルキルNZ、-OC2-6アルキルOZ、-SZ、-S(=O)Z、-S(=O)、-S(=O)NZ、-S(=O)N(Z)C(=O)Z、-S(=O)N(Z)C(=O)OZ、-S(=O)N(Z)C(=O)NZ、-NZ、-NZ、-N(Z)C(=O)Z、-N(Z)C(=O)OZ、-N(Z)C(=O)NZ、-N(Za)C(=NZ)NZ、-N(Z)S(=O)、-N(Z)S(=O)NZ、-NZ2-6アルキルNZ、-NZ2-6アルキルOZ、C6-10アリール、C5-10ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択された0個~3個の置換基により置換される)から独立して選択されたグループで置換されてもよく;
は、それぞれ独立して、水素またはZであり;
は、それぞれ独立して、フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキル、またはC3-8シクロアルキルであり、前記フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキルまたはC3-8シクロアルキルは、ハロゲン、-OH、-S(=O)、-OC2-6アルキルOZ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-OC1-4アルキル、-NH、-CN、または-NZから独立して選択された0個~3個の置換基により置換され;
は、それぞれ独立して、水素、またはC1-6アルキルであるか、グループCZは、C3-8シクロアルキル環を形成することができ;
mおよびyは、それぞれ独立して、0~2の整数であり、
またはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、ハロC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C4-15のモノサイクリックまたはビサイクリック環(これは、C3-10シクロアルキル;C6-12アリール;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の飽和または部分的飽和のヘテロ環;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子のうち2個以上がOまたはSであるわけではない)を含有する5員または6員の芳香族ヘテロ環;またはN、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、7員~15員の飽和、部分的飽和、または不飽和のヘテロ環)であり;
前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結されてもよい。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを含むがんの予防または治療用薬学組成物を提供する。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物を提供する。
本出願の一実施例において、前記組成物は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤、希釈剤または免疫補助剤をさらに含んでもよい。
本出願の一実施例において、前記組成物は、SERCAタンパク質発現を抑制することができる。
本出願の一実施例において、前記耐性がんは、抗がん薬物に対する耐性を有するか、放射能に対する耐性を有することができる。
本出願の一実施例において、前記抗がん薬物は、ナイトロジェンマスタード、イマチニブ、オキサリプラチン 、リツキシマブ、エルロチニブ、ネラチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ 、バンデタニブ、ニロチニブ、セマサニブ、ボスチニブ、アキシチニブ、マシチニブ、セジラニブ、レスタウルチニブ、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、スニチニブ、パゾパニブ、トセラニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、セマクサニブ、チボザニブ、ポナチニブ、カボザンチニブ、カルボプラチン、ソラフェニブ、レンバチニブ、ベバシズマブ、シスプラチン、セツキシマブ、ビスカムアルバム、アスパラギナーゼ、トレチノイン、ヒドロキシカルバミド、ダサチニブ、エストラムスチン、ゲムツズマブオゾガマイシン、イブリツモマブチウキセタン、ヘプタプラチン、メチルアミノレブリン酸、アムサクリン、アレムツズマブ、プロカルバジン、アルプロスタジル、硝酸ホルミウム、キトサン、ゲムシタビン、ドキシフルリジン、ペメトレキセド、テガフール、カペシタビン、ギメラシン、オテラシル、アザシチジン、メトトレキサート、ウラシル、シタラビン、5-フルオロウラシル、フルダラビン、エノシタビン、フルタミド、カペシタビン、デシタビン、メルカプトプリン、チオグアニン、クラドリビン、カルモフール、ラルチトレキセド、ドセタキセル、パクリタキセル、カバジタキセル、イリノテカン、ベロテカン、トポテカン、ビノレルビン、エトポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、テニポシド、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、マイトマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、ピラルビシン、アクラルビシン、ペプロマイシン、テムシロリムス、テモゾロミド、ブスルファン、イホスファミド、シクロホスファミド、メルファラン、アルトレタミン、ダカルバジン、チオテパ、ニムスチン、クロラムブシル、ミトラクトル、ロイコボリン、トレトニン、エキセメスタン、アミノグルテチミド、アナグレリド、オラパリブ、ナベルビン、ファドロゾール、タモキシフェン、トレミフェン、テストトラクトン、アナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール、ビカルタミド、ロムスチン、ボリノスタット、エンチノスタットおよびカルムスチンからなる群から選ばれた少なくとも1つでありうる。
本出願の一実施例において、前記抗がん薬物は、前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩と1:0.001~1:1000のモル濃度比で含まれてもよい。
本出願の一実施例において、前記耐性がんは、卵巣がん、大腸がん、すい臓がん、胃がん、肝がん、乳がん、子宮頸がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、肺がん、非小細胞性肺がん、前立腺がん、胆のうがん、胆道がん、血液がん、膀胱がん、腎臓がん、黒色腫、結腸がん、骨がん、皮膚がん、頭頸部がん、子宮がん、直腸がん、脳がん、肛門付近がん、ラッパ管がん腫、子宮内膜がん腫、膣がん、陰門がん腫、食道がん、小腸がん、内分泌腺がん、副腎がん、軟組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、輸尿管がん、腎臓細胞がん腫、腎臓骨盤がん腫、血液がん、白血病、中枢神経系(central nervous system;CNS)腫瘍、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫および脳下垂体腺腫からなる群から選ばれた少なくとも1つでありうる。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療学的有効量をがんを有する個体に投与することを含む、がんを治療する方法を提供する。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療学的有効量を耐性がんを有する個体に投与することを含む、腫瘍学的療法に対して耐性を示すがんを治療する方法を提供する。
本出願の一実施例は、がんまたは増殖性疾患の治療に有用な化学療法剤を同時に、個別的に、または順次に投与することを含む、腫瘍学的療法に対して耐性を示すがんを治療する方法を提供する。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩をがんまたは耐性がんの治療のための薬剤を製造するための用途を提供する。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを幹細胞性がんの治療のための薬剤を製造するための用途を提供する。
本出願の一実施例による化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物は、抗がん剤または放射線の抗がん活性を増進させることができ、がん細胞の増殖抑制および細胞死滅などを誘導して効果的にがんを治療することができる。
本出願の一実施例による化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物は、抗がん剤または放射線に対する耐性を有するがんの耐性を克服し、効果的に耐性がんを治療することができる。
本出願の一実施例による化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む組成物は、単独使用の場合にも、がんの予防または治療効果がある。
本出願による効果は、上記に例示された内容によって限定されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
(a)は、SKOV3のパクリタキセルとドセタキセル抗がん剤IC50値を示す図であり、(b)は、SKOV3-TRのパクリタキセルとドセタキセル抗がん剤IC50値を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 パクリタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。 ドセタキセルに対するSKOV3-TRとSKOV3のWST-1分析結果を示す図である。
本出願のメリットおよび特徴、そしてそれらを達成する方法は、詳細に後述されている実施例を参照すると明確になる。しかしながら、本出願は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されてもよく、ただ本実施例は、本出願の開示を完全にし、本出願の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本出願は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
以下、本出願の実施例を説明する。
本出願の一実施例は、下記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
Figure 2023532027000003
本出願の一実施例において、前記化学式1で表される化合物は、下記化学式2~10のうちいずれか1つである化合物またはその薬学的に許容可能な塩でありうる。
Figure 2023532027000004
Figure 2023532027000005
Figure 2023532027000006
Figure 2023532027000007
Figure 2023532027000008
Figure 2023532027000009
Figure 2023532027000010
Figure 2023532027000011
Figure 2023532027000012
本出願の一実施例において、前記化学式2で表される化合物は、下記化学式2a~2cのうちいずれか1つである化合物でありうる。
Figure 2023532027000013
Figure 2023532027000014
Figure 2023532027000015
前記化学式1において、前記Arは、C1-12アルキルまたはO、NまたはSから独立して選択された0個~3個のヘテロ原子を含有できる5員~16員のモノサイクリック、ビサイクリック、トリサイクリック、またはテトラサイクリック環であり、これらは、置換されないか、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、オキソ、-OCHF、-CN、ニトロ、-C(=O)NZ、-C(=O)Z、-C(=O)OZ、-C(=NZ)NZ、-OZ、-OC(=O)Z、-OC(=O)NZ、-O-C1-6アルキルN(Z)C(=O)OZ、-OC(=O)N(Z)S(=O)、-OC2-6アルキルNZ、-OC2-6アルキルOZ、-SZ、-S(=O)Z、-S(=O)、-S(=O)NZ、-S(=O)N(Z)C(=O)Z、-S(=O)N(Z)C(=O)OZ、-S(=O)N(Z)C(=O)NZ、-NZ、-NZ、-N(Z)C(=O)Z、-N(Z)C(=O)OZ、-N(Z)C(=O)NZ、-N(Z)C(=NZ)NZ、-N(Z)S(=O)、-N(Z)S(=O)NZ、-NZ2-6アルキルNZ、-NZ2-6アルキルOZ、C6-10アリール、C5-10ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択された0個~3個の置換基により置換される)から独立して選択されたグループで置換されてもよく;
は、それぞれ独立して、水素またはZであり;
は、それぞれ独立して、フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキル、またはC3-8シクロアルキルであり、前記フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキルまたはC3-8シクロアルキルは、ハロゲン、-OH、-S(=O)、-OC2-6アルキルOZ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-OC1-4アルキル、-NH、-CN、または-NZから独立して選択された0個~3個の置換基により置換され;
は、それぞれ独立して、水素、またはC1-6アルキルであるか、グループCZは、C3-8シクロアルキル環を形成することができる。
具体的には、前記Arは、C1-6直鎖または分岐鎖アルキル、ナフチル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、ピレニル、フラニル、インドール、クロモン、キノリン、カルバゾールまたはチオフェニルであり、これらは、置換されないか、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、C6-12アリールまたはC5-12ヘテロアリールのうち少なくとも1つで置換されてもよい。
より具体的には、前記Arは、
1-6直鎖または分岐鎖アルキル、
Figure 2023532027000016
前記化学式において、
は、直接連結されるか、C1-10のアルキレンであってもよい。具体的には、C1-6のアルキレンであってもよく、より具体的には、C1-3のアルキレンであってもよい。
前記A、A、A、またはAは、それぞれ独立して、CRまたはNでありうる。
前記RまたはR′は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、C6-12アリール、C5-12ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C1-6アルコキシ、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択された0個~3個の置換基により置換されてもよい)でありうる。
前記nおよびn′は、それぞれ独立して、0~13の整数でありうる。
前記mおよびyは、それぞれ独立して、0~2の整数でありうる。具体的には、前記mは、1であり、前記yは、1または2でありうる。
前記RまたはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、ハロC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C4-15のモノサイクリックまたはビサイクリック環(これは、C3-10シクロアルキル;C6-10アリール;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の飽和または部分的飽和のヘテロ環;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子のうち2個以上がOまたはSであるわけではない)を含有する5員または6員の芳香族ヘテロ環;またはN、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、7員~15員の飽和、部分的飽和、または不飽和のヘテロ環)であり;前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る。
具体的には、前記RまたはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、ベンジル、ナフチルアルキル、ベンゾフラニルアルキル、キノリニルアルキル、ピリジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、チオフェニルアルキル、ピロリルアルキル、フラニルアルキルまたはベンゾチオフェニルアルキルであり、これらは、置換されないか、それぞれ独立して、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-12アリール、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、またはC1-6ハロアルコキシのうち少なくとも1つで置換されてもよく;前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る。
より具体的には、前記RまたはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6直鎖または分岐鎖アルキル、
Figure 2023532027000017
であり、
前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る。
本明細書において、「独立して」という用語は、独立して適用される変数が適用時ごとに独立して変わることを意味する。したがって、RXYRのような化合物において、Rが「独立して炭素または窒素」であれば、両方のRが共に炭素であってもよく、両方のRが共に窒素であってもよく、または一方のRが炭素であり、他方のRが窒素であってもよい。
本明細書において使用されるような「アルキル」という用語は、別途特定しない限り、典型的にC~C10の飽和の直鎖または分岐の炭化水素鎖を意味し、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、3-メチルペンチル、2,2-ジメチルブチル、および2,3-ジメチルブチルなどを含む。前記用語は、置換および非置換のアルキル基の両方ともを含む。アルキル基は、選択的にヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、サルフェート、リン酸、ホスフェート、またはホスホネートからなる群から選ばれた1つ以上のモイエティで置換されてもよい。アルキルの炭素原子に付着した1つ以上の水素原子は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロクロロメチルなどのように、例えば、フッ素または塩素またはこれらすべてのような1つ以上のハロゲン原子で置換されてもよい。前記炭化水素鎖は、また、中間にN、OまたはSのようなヘテロ原子を含んでもよい。
本明細書において使用されるような「シクロアルキル」という用語は、別途特定しない限り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのように3-8炭素原子、好ましくは、3-6炭素原子を有する飽和炭化水素環を意味する。前記シクロアルキル基は、シクロプロピルメチルなどのようにアルキル基により環が置換されてもよい。
「アルキルアミノ」または「アリールアミノ」という用語は、それぞれ1つまたは2つのアルキルまたはアリール置換体を有するアミノ基を意味する。
本明細書において使用されるような「保護された」という用語は、別に定義しない限り、追加反応を防止したりまたは他の目的のために酸素、窒素またはリン原子に添加された基を意味する。非常に多様な酸素および窒素保護基が有機合成分野の当業者に知られている。非制限的な例としては、C(O)-アルキル、C(O)Ph、C(O)アリール、CH、CH-アルキル、CH-アルケニル、CHPh、CH-アリール、CHO-アルキル、CHO-アリール、SO-アルキル、SO-アリール、tert-ブチルジメチルシリル、tert-ブチルジフェニルシリル、および1,3-(1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニリデン)を含む。
本明細書において使用される「アリール」という用語は、C~C20アリール基、具体的には、C~C12アリール基を意味し、環にヘテロ原子を含有しない6個~20個の炭素原子を有する芳香環基を含む。アリール基は、具体的には、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、ピレニル、クリセニル、またはピセニルを意味し、より具体的には、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニルまたはピレニルである。前記用語は、置換および非置換のモイエティを共に含む。前記アリール基は、必要に応じて非保護または保護のヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、サルフェート、リン酸、ホスフェート、またはホスホネートを含む1つ以上の置換体で置換されてもよいが、これに限定されない。
「アルカリル」または「アルキルアリール」という用語は、アリール置換体を有するアルキル基を意味する。「アラルキル」または「アリールアルキル」という用語は、アルキル置換体、例えば、ベンジルを有するアリール基を意味する。
本明細書において使用されるような「ハロ」という用語は、クロロ、ブロモ、ヨードおよびフルオロを含む。
「アシルエステル」または「O-結合エステル」という用語は、式C(O)R′のカルボン酸エステルを意味し、エステル基の非-カルボニルモイエティであるR′は、直鎖または分岐のアルキル、またはシクロアルキルまたは低級アルキル、メトキシメチルを含むアルコキシアルキル、ベンジルを含むアラルキル、フェノキシメチルのようなアリールオキシアルキル、選択的にハロゲン(F、Cl、Br、I)で置換されたフェニルを含むアリール、C~CアルキルまたはC~Cアルコキシ、メタンスルホニル、モノ-、ジ-またはトリホスフェートエステルを含むアルキルまたはアラルキルスルホニルのようなスルホネートエステル、トリチルまたはモノメトキシトリチル、置換されたベンジル、トリアルキルシリル(例えば、ジメチル-t-ブチルシリル)またはジフェニルメチルシリルである。前記エステルにおけるアリール基は、選択的にフェニル基を含む。
「アシル」という用語は、式R′′C(O)-である基を意味し、前記R′′は、直鎖または分岐のアルキル、またはシクロアルキル、アミノ酸、フェニルを含むアリール、アルキルアリール、ベンジルを含むアラルキル、メトキシメチルを含むアルコキシアルキル、フェノキシメチルのようなアリールオキシアルキル;または置換されたアルキル(低級アルキルを含む)、選択的に塩素、ブロム、フッ素、ヨードで置換されたフェニルを含むアリール、C~CアルキルまたはC~Cアルコキシ、メタンスルホニルを含むアルキルまたはアラルキルスルホニルのようなスルホネートエステル、前記モノ-、ジ-またはトリホスフェートエステル、トリチルまたはモノメトキシ-トリチル、置換されたベンジル、アルカリル、ベンジルを含むアラルキル、メトキシメチルを含むアルコキシアルキル、フェノキシメチルのようなアリールオキシアルキルである。前記エステル内のアリール基は、フェニル基を含むことが最適である。特に、アシル基は、アセチル、トリフルオロアセチル、メチルアセチル、シクロプロピルアセチル、シクロプロピルカルボキシ、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ネオ-ヘプタノイル、フェニルアセチル、2-アセトキシ-2-フェニルアセチル、ジフェニルアセチル、α-メトキシ-αトリフルオロメチル-フェニルアセチル、ブロモアセチル、2-ニトロ-ベンゼンアセチル、4-クロロ-ベンゼンアセチル、2-クロロ-2,2-ジフェニルアセチル、2-クロロ-2-フェニルアセチル、トリメチルアセチル、クロロジフルオロアセチル、ペルフルオロアセチル、フルオロアセチル、ブロモジフルオロアセチル、メトキシアセチル、2-チオフェンアセチル、クロロスルホニルアセチル、3-メトキシフェニルアセチル、フェノキシアセチル、tert-ブチルアセチル、トリクロロアセチル、モノクロロ-アセチル、ジクロロアセチル、7H-ドデカフルオロ-ヘプタノイル、ペルフルオロ-ヘプタノイル、7H-ドデカ-フルオロヘプタノイル、7-クロロドデカフルオロ-ヘプタノイル、7-クロロ-ドデカフルオロ-ヘプタノイル、7H-トデカフルオロヘプタノイル、7H-ドデカ-フルオロヘプタノイル、ノナ-フルオロ-3,6-ジオキサ-ヘプタノイル、ノナフルオロ-3,6-ジオキサヘプタノイル、ペルフルオロヘプタノイル、メトキシベンゾイル、メチル3-アミノ-5-フェニルチオフェン-2-カルボキシル、3,6-ジクロロ-2-メトキシ-ベンゾイル、4-(1,1,2,2-テトラフルオロ-エトキシ)-ベンゾイル、2-ブロモ-プロピオニル、オメガ-アミノカプリル、デカノイル、n-ペンタデカノイル、ステアリル、3-シクロペンチル-プロピオニル、1-ベンゼン-カルボキシル、O-アセチルマンデリル、ピバロイルアセチル、1-アダマンタン-カルボキシル、シクロヘキサン-カルボキシル、2,6-ピリジンジカルボキシル、シクロプロパン-カルボキシル、シクロブタン-カルボキシル、ペルフルオロシクロヘキシルカルボキシル、4-メチルベンゾイル、クロロメチルイソキサゾリルカルボニル、ペルフルオロシクロヘキシルカルボキシル、クロトニル、1-メチル-1H-インダゾール-3-カルボニル、2-プロペニル、イソバレリル、1-ピロリジンカルボニル、4-フェニルベンゾイルを含む。アシルという用語が使用される場合、アセチル、トリフルオロアセチル、メチルアセチル、シクロプロピルアセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ネオ-ヘプタノイル、フェニルアセチル、ジフェニルアセチル、ct-トリフルオロメチル-フェニルアセチル、ブロモアセチル、4-クロロ-ベンゼンアセチル、2-クロロ-2,2-ジフェニルアセチル、2-クロロ-2-フェニルアセチル、トリメチルアセチル、クロロジフルオロアセチル、ペルフルオロアセチル、フルオロアセチル、ブロモジフルオロアセチル、2-チオフェンアセチル、tert-ブチルアセチル、トリクロロアセチル、モノクロロ-アセチル、ジクロロアセチル、メトキシベンゾイル、2-ブロモ-プロピオニル、デカノイル、n-ペンタデカノイル、ステアリル、3-シクロペンチル-プロピオニル、1-ベンゼン-カルボキシル、ピバロイルアセチル、1-アダマンタン-カルボキシル、シクロヘキサン-カルボキシル、2,6-ピリジンジカルボキシル、シクロプロパン-カルボキシル、シクロブタン-カルボキシル、4-メチルベンゾイル、クロトニル、1-メチル-1H-インダゾール-3-カルボニル、2-プロペニル、イソバレリル、4-フェニルベンゾイルを特定的かつ独立的に開示していることを意味する。
本出願において、用語「C~Cアルキル」は、1個~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキルを意味し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル(isobutyl)、セカンダリーブチル(sec-butyl)、tert-ブチル、アミル(amyl)、およびヘキシル(hexyl)などを含むが、これに限定されるものではなく、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチル、およびtert-ブチルであることが好ましい。
本出願において、用語「C~Cアルコキシ」は、1個~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルコキシを意味し、メトキシ基(methoxy)、エトキシ基(ethoxy)、プロポキシ(propoxy)、イソプロポキシ(isopropoxy)とブトキシ基(butoxy)などを含むが、これに限定されるものではない。
本出願において、用語「C~Cアルケニル」は、2個~6個の炭素原子を有する1個の二重結合を含有する直鎖または分岐鎖アルケニルを意味し、ビニル(vinyl)、プロペニル(propenyl)、ブテニル(Butenyl)、イソブテニル(isobutenyl)、ペンテニル(pentenyl)とヘキセニル(hexenyl)などを含むが、これに限定されるものではない。
本出願において、用語「C~Cアルキニル」は、2個~6個の炭素原子を有する1個の三重結合を含有する直鎖または分岐鎖アルキニルを意味し、エチニル、プロピニル、ブチニル、イソブチニル、ペンチニルとヘキシニルなどを含むが、これに限定されるものではない。
本出願において、用語「C~C10シクロアルキル」は、環に3個~10個の炭素原子を有する環状アルキルを意味し、シクロプロピル(cyclopropyl)、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル(cyclooctyl)とシクロデシル(cyclodecyl)などを含む。用語「C3~C8シクロアルキル」、「C3~C7シクロアルキル」と「C3~C6シクロアルキル」は、類似した含意を有する。
本出願において、用語「C~C10シクロアルケニル」は、環に3個~10個の炭素原子を有する環状アルケニルを意味し、シクロプロペニル(cyclopropenyl)、シクロブテニル(cyclobutenyl)、シクロペンテニル(cyclopentenyl)、シクロヘキセニル(cyclohexenyl)、シクロヘプテン(cycloheptene)、シクロオクテン(cyclooctene)とシクロデセン(cyclodecene)などを含むが、これに限定されるものではない。用語「C~Cシクロアルケニル」は、類似した含意を有している。
本出願において、用語「3~12員のヘテロサイクリック」は、環に酸素、硫黄と窒素の中から選ばれるヘテロ原子を1~3個含有する飽和または不飽和の3~12員環基を意味するところ、例えば、ジオキソール(dioxol)である。用語「3~7員のヘテロサイクリック」は、類似した含意を有している。
本出願において「アルキレン」は、2価のヒドロカルビル基を示すが;これは、これが2価であるから、2個の他の基と共にリンクされることができるためである。一般的に、これは、-(CH)n-であり、ここで、nは、1-8であり、好ましくは、nは、1-4であるが、特定の場合、アルキレンは、他の基により置換されていてもよく、長さが異なっていてもよく、オープン原子価が必ず鎖の反対側に位置しなければならない必要もない。
一般的に、置換基内に含有されたすべてのアルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、またはアリールまたはアリールアルキル基は、それ自体が他の付加的な置換基により選択的に置換されてもよい。これら置換基の性質は、置換基が別途説明されない限り、一次置換基自体に対して引用されたことと類似している。
本出願において、「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素または硫黄のように炭素や水素でない原子を示す。これが鎖や環のバックボーンまたは骨格の一部であれば、ヘテロ原子は、少なくとも2価でなければならず、一般的にN、O、P、およびSから選択される。
「置換されてもよい」という用語は、選択的に置換されるものと称される特定の基または基が非-水素置換基を有しないか、または前記特定の基または基が結果的な分子の化学および薬理学的活性と符合する1個以上の非-水素置換基を有することができることを示す。別途特定されない限り、存在しうるこのような置換基の総個数は、説明される基の置換されない形態に存在する水素原子の総個数と同じであり;このような置換基の最大個数より少ない数で存在してもよい。選択的置換基が、二重結合、例えば、カルボニル酸素(C=O)を通じて結合される場合、当該基は、その選択的置換基が付着される炭素原子上で利用可能な2原子価を取ることによって、含まれ得る置換基の総個数は、利用可能な原子価の数によって減少する。本出願において、 「置換の」という用語は、「置換されてもよい」という用語の一部として使用されるか、または別に使用されても、特定の基、モイエティまたはラジカルを変形させるように使用される場合、1個以上の水素原子がそれぞれ独立して互いに同じか異なる置換基または置換基により代替されることを意味する。
特定の基、モイエティまたはラジカルのうち飽和炭素原子を置換するのに有用な置換基の非制限的な例としては、-Z、=O、-OZ、-SZ、=S-、-NZ、=NZ、=N-OZ、トリハロメチル、-CF、-CN、-OCN、-SCN、-NO、-NO、=N、-N、-S(O)、-S(O)NZ、-S(O)O-、-S(O)OZ、-OS(O)OZ、-OS(O)O-、-OS(O)OZ、-P(O)(O-)、-P(O)(OZ)(O-)、-P(O)(OZ)(OZ)、-C(O)Z、-C(S)Z、-C(NZ)Z、-C(O)O-、-C(O)OZ、-C(S)OZ、-C(O)NZ、-C(NZ)NZ、-OC(O)Z、-OC(S)Z、-OC(O)O-、-OC(O)OZ、-OC(S)OZ、-NZbC(O)Z、-NZbC(S)Z、-NZbC(O)O-、-NZbC(O)OZ、-NZbC(S)OZ、-NZbC(O)NZ、-NZbC(NZ)Z、-NZbC(NZ)NZが挙げられるが、ここで、Zは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルからなる群から選ばれる;それぞれのZは、独立して水素またはZであり;およびそれぞれのZは、独立してZであるか、または2個のZ′は、これらが結合した窒素原子とともに4-、5-、6-、または7-員のシクロヘテロアルキル環構造を形成することができ、この環構造は、N、O、およびSからなる群から選ばれる同じか異なる1~4個のヘテロ原子を選択的に含んでもよい。特別な例として、-NZは、-NH、-NH-アルキル、-N-ピロリジニル、および-N-モルホリニルを含むように意図されるが、特定の代替物に限定されるものではなくて、当該技術分野に知られた他の代替物も含む。同様に、他の特定の例として、置換されたアルキルは、-アルキレン-O-アルキル、-アルキレン-ヘテロアリール、-アルキレン-シクロヘテロアリール、-アルキレン-C(O)OZ、-アルキレン-C(O)NZ、および-CH-CH-C(O)-CHを含むように意図されるが、これらの特定の代替例に限定されず、当該技術分野において公知となった他の代替例をも含む。1個以上の置換基は、これらが結合した原子と共に、非制限的な例としてシクロアルキルおよびシクロヘテロアルキルをはじめとするシクリック環を形成することができる。
同様に、特定の基、モイエティまたはラジカルのうち不飽和炭素原子を置換するのに有用な置換基の非制限的な例としては、-Z、halo、-O-、-OZ、-SZ、-S-、-NZ、トリハロメチル、-CF、-CN、-OCN、-SCN、-NO、-NO、-N、-S(O)2Z、-S(O)O-、-S(O)OZ、-OS(O)OZ、-OS(O)O-、-P(O)(O-)、-P(O)(OZ)(O-)、-P(O)(OZ)(OZ)、-C(O)Z、-C(S)Z、-C(NZ)Z、-C(O)O-、-C(O)OZ、-C(S)OZ、-C(O)NZ、-C(NZ)NZ、-OC(O)Z、-OC(S)Z、-OC(O)O-、-OC(O)OZ、-OC(S)OZ、-NZbc(O)OZ、-NZbc(S)OZ、-NZbc(O)NZ、-NZbc(NZ)Z、および-NZbc(NZ)NZが挙げられ、ここで、Z、Z、およびZは、上記で定義した通りである。
同様に、ヘテロアルキルおよびシクロヘテロアルキル基中の窒素原子を置換するのに有用な置換基の非制限的な例としては、-Z、halo、-O-、-OZ、-SZ、-S-、-NZ、トリハロメチル、-CF、-CN、-OCN、-SCN、-NO、-NO、-N、-S(O)2Z、-S(O)O-、-S(O)OZ、-OS(O)OZ、-OS(O)O-、-P(O)(O-)、-P(O)(OZ)(O-)、-P(O)(OZ)(OZ)、-C(O)Z、-C(S)Z、-C(NZ)Z、-C(O)O-、-C(O)OZ、-C(S)OZ、-C(O)NZ、-C(NZ)NZ、-OC(O)Z、-OC(S)Z、-OC(O)O-、-OC(O)OZ、-OC(S)OZ、-NZbc(O)OZ、-NZbc(S)OZ、-NZbc(O)NZ、-NZbc(NZ)Z、および-NZbc(NZ)NZが挙げられ、ここで、Z、Z、およびZは、上記で定義した通りである。
本出願に説明された化合物は、1個以上のキラル中心および/または二重結合を含有することができるので、立体異性体、例えば、二重結合異性体(すなわち、幾何異性体、例えば、EおよびZ)、エナンチオマーまたは部分立体異性体として存在してもよい。本出願は、それぞれ分離した立体異性体形態(例えば、エナンチオマー的に純粋な異性体、EおよびZ異性体、および立体異性体のその他代替物)およびキラル純度とEおよびZの百分率が異なる立体異性体の混合物も包括する(特定の立体異性体に限定されない限り)。したがって、本出願に説明された化学構造は、立体異性体的に純粋な形態(例えば、幾何的に純粋、エナンチオマー的に純粋、または部分立体異性体的に純粋な)およびエナンチオマー混合物および立体異性体の混合物をはじめとして、説明された化合物の可能なすべてのエナンチオマーと立体異性体を全部包括する。エナンチオマー混合物と立体異性体の混合物は、当業界においてよく知られた分離技術またはキラル合成技術を用いてそれらの対応するエナンチオマーまたは立体異性体成分に分割され得る。本出願は、それぞれの分離した立体異性体形態だけでなく、ラセミ混合物をはじめとしてキラル純度が異なる立体異性体の混合物も含む。本出願は、また、多様な部分立体異性体も包括する。その他構造が特定異性体を描写するよう見られるが、これは、便宜上そうであるものに過ぎず、本出願がそのように特定して説明された異性体に限定されるものではない。化学名称が化合物の異性体形態を明示しない場合、化合物の異性体形態の可能なすべての異性体形態またはそれらの混合物を示すものである。
本明細書および下記請求範囲において使用される場合、単語「~を含む」、「~を含む」、「~を包括する」および「~を包括する」は、言及された特徴、整数、成分、または段階を具体化するためのものであるが、これが1つ以上の他の特徴、整数、成分、段階、またはこれらのグループの存在または付加を不可能にするものではない。
時間、温度とともに使用されるとき、用語「約」は、±5時間、例えば、±1時間を示す。温度、温度とともに使用されるとき、用語「約」は、±5摂氏温度、例えば、±1摂氏温度を示す。百分率またはその他の値、温度とともに使用されるとき、用語「約」は、言及された百分率または値の±10%、例えば、±5%を示す。
用語「~を治療する」または「治療」は、治療剤、予防的、一時的処方のまたは予防的方法をいう。本出願のために、有益なまたは望む臨床結果は、非制限的に、検出可能または検出不可能であるか、症状緩和、疾患程度の弱化、疾患の安定(すなわち、弱化しない)状態、疾患進行の遅延または徐々な進行、疾患状態の改善または一時的処方および改善傾向(部分的または全体的)を含む。「治療」は、また、治療を受けない場合、期待される生存と比較する場合、持続的生存を意味し得る。治療が必要なものには、病態または障害を有しやすいものだけでなく、すでに病態または障害を有するものまたは病態または障害が予防されたものが含まれる。
用語「がん」および「がん性」は、典型的に、異常または調節されない細胞成長を特徴とする哺乳動物の生理的条件を言うかまたは表現する。「腫瘍」は、1つ以上のがん性細胞を含む。がんの例には、非制限的に、がん腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、および白血病またはリンパ性悪性腫瘍が含まれる。そのようながんのさらに特定の例には、扁平上皮細胞がん(例えば、上皮性扁平上皮細胞がん)、肺がん(小細胞肺がん、非小細胞肺がん(「NSCLC」)、肺の腺がん種および肺の扁平上皮がん腫を含む)、腹膜がん、肝細胞がん、胃腸がんを含む胃または胃がん、すい臓がん、膠芽腫、子宮頸がん、卵巣がん、肝がん、膀胱がん、肝腫瘍、乳がん、結腸がん、直腸がん、結腸直腸がん、子宮内膜または子宮がん腫、唾液泉がん腫、腎臓または腎臓がん、前立腺がん、外陰部がん、甲状腺がん、肝がん腫、肛門がん腫、陰茎がん腫、黒色腫を含む皮膚がんだけでなく、頭頸部がんが含まれる。
表現「薬学的に許容可能な」は、前記物質または組成物がそれにより治療される哺乳動物および/または剤形を含むその他の成分と化学的におよび/または毒物学的に両立可能なものを示す。
本願において使用されるような表現「薬学的に許容可能な塩」は、薬学的に許容可能な本出願の化合物の有機または無機塩をいう。
本願において使用されるような表現「薬学的に許容可能な塩」は、本明細書に記載された化合物の薬剤学的に許容可能な有機または無機塩を意味する。例示的な塩としては、非制限的に、サルフェート、シトレート、アセテート、オキサレート、クロライド、ブロミド、ヨージド、ニトラート、バイサルフェート、ホスフェート、酸ホスフェート、イソニコチネート、ラクテート、サリシレート、酸シトレート、タルトレート、オレート、タンネート、パントテネート、バイタルトレート、アスコルベート、スクシネート、マレエート、ゲンチシネート、フマレート、グルコネート、グルクロネート、サッカレート、ホルメート、ベンゾアート、グルタメート、メタンスルホネート「エシレート」、エタンスルホネート、エタンジスルホネート、ベンゼンスルホネート、p-トルエンスルホネート、およびパモネート(すなわち、1,1′-メチレン-bis-(2-ヒドロキシ-3-ナフトネート))塩が含まれる。薬剤学的に許容可能な塩は、もう1つの分子の封入体、例えば、アセテートイオン、スクシネートイオンまたは他の対イオンを含んでもよい。対イオンは、母化合物の電荷を安定化させる任意の有機または無機モイエティでありうる。しかも、薬剤学的に許容可能な塩は、その構造に1超過充填された原子を有することができる。多重充填された原子が薬学的に許容可能な塩の一部である場合の例は、多重対イオンを有することができる。したがって、薬学的に許容可能な塩は、1つ以上の充填された原子および/または1つ以上の対イオンを有することができる。
本出願による化合物は、下記化学式からなる群から選ばれた少なくとも1つの化合物でありうるが、これに限定されない。
Figure 2023532027000018
Figure 2023532027000019
Figure 2023532027000020
Figure 2023532027000021
Figure 2023532027000022
Figure 2023532027000023

Figure 2023532027000024
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本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;および薬学的に許容可能な担体、賦形剤、希釈剤または免疫補助剤を含むがんの予防または治療用薬学組成物を提供する。前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を単独で投与した場合、がん活性が抑制される効果がある。
本出願の一実施例は、前記化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;および薬学的に許容可能な担体、賦形剤、希釈剤または免疫補助剤を含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物を提供する。前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を耐性がんに抗がん薬物や、放射線療法などと併用で投与した場合、がん活性が抑制される効果がある。
本出願の一実施例は、化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物を提供する。前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を耐性がんに抗がん薬物や、放射線療法などと併用で投与した場合、がん活性が抑制される効果がある。
本出願の一実施例において、前記がんまたは耐性がんは、卵巣がん、大腸がん、すい臓がん、胃がん、肝がん、乳がん、子宮頸がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、肺がん、非小細胞性肺がん、前立腺がん、胆のうがん、胆道がん、血液がん、膀胱がん、腎臓がん、黒色腫、結腸がん、骨がん、皮膚がん、頭頸部がん、子宮がん、直腸がん、脳がん、肛門付近がん、ラッパ管がん腫、子宮内膜がん腫、膣がん、陰門がん腫、食道がん、小腸がん、内分泌腺がん、副腎がん、軟組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、輸尿管がん、腎臓細胞がん腫、腎臓骨盤がん腫、血液がん、白血病、中枢神経系(central nervous system;CNS)腫瘍、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫および脳下垂体腺腫からなる群から選ばれた少なくとも1つでありうる。
本出願の一実施例による薬学組成物は、化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩と抗がん剤を1:0.001~1:1000、1:0.01~1:100、1:0.1~1:50または1:0.1~1:20モル濃度比で含んでもよい。
本出願の一実施例による薬学組成物は、カプセル、錠剤、顆粒、注射剤、軟膏剤、粉末または飲料形態であってもよく、経口型剤形、外用剤、坐剤および注射剤の形態で剤形化して使用できる。
本出願薬学組成物の剤形は、薬学的に許容される担体と混合して多様に製造することができ、経口または非経口投与することができる。薬学的に許容可能な担体は、経口投与時には、結合剤、滑沢剤、崩解剤、賦形剤、可溶化剤、分散剤、安定化剤、懸濁化剤、色素、香料などであってもよく、注射剤の場合には、緩衝剤、保存剤、無痛化剤、可溶化剤、等張剤、安定化剤などを混合して使用してもよく、局所投与用の場合は、基剤、賦形剤、潤滑剤、保存剤などを使用してもよいる。
例えば、経口投与のための製剤としては、 錠剤、トローチ、カプセル、エリクシール(elixir)、サスペンション、シロップ、ウェハー、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などの形態で製造することができる。前記製剤のうち固形製剤の場合、少なくとも1つ以上の賦形剤、例えば、デンプン、カルシウムカーボネート、スクロース、ラクトース、ゼラチンなどを混ぜて調製することができる。また、賦形剤の以外に、マグネシウムステアレート、タルクのような潤滑剤を使用することもできる。液状製剤の場合、単純希釈剤である水、液体パラフィンの他に、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などを使用することができるが、これに限定されない。
例えば、非経口投与のための製剤としては、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤などでありうる。注射剤の場合には、単位投薬アンプルまたは多数回投薬形態で製造することができ、腹腔内注射、直腸内注射、皮下注射、静脈注射、筋肉内注射または胸部内注射の注入方式を選択することができる。
薬学組成物の製剤化のための担体、賦形剤および希釈剤は、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、デンプン、アカシアゴム、アルギネート、ゼラチン、カルシウムホスフェート、カルシウムシリケート、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾアート、プロピルヒドロキシベンゾアート、タルク、マグネシウムステアレート、鉱物油、充填剤、抗凝集剤、潤滑剤、湿潤剤、香料、乳化剤または防腐剤などでありうる。
本出願薬学組成物の投与経路は、これらに限定されるものではないが、口腔、静脈内、筋肉内、動脈内、骨髄内、硬膜内、心臓内、経皮、皮下、腹腔内、鼻腔内、腸管、局所、舌下または直腸が含まれる。
さらに使用可能な免疫補助剤(アジュバント)は、当業界において通常使用される免疫補助剤を制限なく使用することができる。本出願において、免疫補助剤は、同時に、同時間帯にまたは連続して投与される場合、本出願の活性成分に対して特定反応をすることができるか、激しくなったりまたは変形可能なすべての物質を示す。注射溶液用公知の免疫補助剤は、例えば、アルミニウム組成物、例えば、アルミニウムヒドロキシドまたはアルミニウムホスフェート、サポニン、例えば、QS21、ムラミルジペプチドまたはムラミルトリペプチド、タンパク質、例えば、ガンマ-インターフェロンまたはTNF、M59、スクアレンまたはポリオールがある。
本出願の薬学組成物の投与量は、患者の状態および体重、病気の程度、薬物形態、投与経路および期間によって異なるが、当業者が適宜選択することができる。例えば、本出願の薬学組成物は、1日に0.0001~1000mg/kgまたは0.001~500mg/kgで投与することができる。本出願の薬学組成物の投与は、1日に1回投与することもでき、数回に分けて投与することもできる。前記投与量は、いかなる面にもおいても、本出願の範囲を限定するものではない。
また、本出願は、耐性がんの治療に使用するための化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩の用途を提供する。
耐性がん、化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、前述した内容と同一で、具体的な説明は、省略する。
本出願は、がんを有する対象に前述した化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療的有効量を投与する段階を含むがん治療方法を提供する。前記投与は、がんまたは増殖性疾患の治療に有用な化学療法剤を同時に、個別的に、または順次に投与することができる。
また、本出願は、耐性がんを有する対象に前述した化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療的有効量を投与する段階を含む腫瘍学的療法に対して耐性を示すがん治療方法を提供する。前記投与は、がんまたは増殖性疾患の治療に有用な化学療法剤を同時に、個別的に、または順次に投与することができる。
用語「治療的に効果的な量」または「効果的な量」は、本出願に記載された(i)特定の疾患、病態、または障害の治療または予防、(ii)特定の疾患、病態、または障害の1つ以上の症状の弱化、改善または緩和、または(iii)特定の疾患、病態の1つ以上の症状の開始の予防または遅延に十分な、そのような治療が必要な哺乳動物に投与される場合、化学式Iの化合物の量を意味する。そのような量に該当する化合物の量は、因子、例えば特定の化合物、疾患状態およびそれの重症度、治療が必要な哺乳動物の同一性(例えば、重量)によって異なるが、それにもかかわらず、当該分野の熟練家が日常的に決定することができる。
用語「投与」は、適切な方法で個体に所定の物質を導入することを意味する。
耐性がん、化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、前述した内容と同一で、具体的な説明は、省略する。
「耐性がんを有する対象」は、耐性がんが発病したり、発病可能性が高くて適切な治療を必要とする個体を意味するものであり、抗がん治療療法で、例えば、外科的切除治療法、抗がん剤を利用した化学的治療法、放射線治療法または免疫治療法を受けたが、これに対して耐性を有して再発した個体でありうる。
耐性がんを有する対象は、ヒト、ウシ、イヌ、ギニア、ピッグ、ウサギ、ニワトリまたは昆虫などを含んでもよい。
また、本出願は、耐性がんを有する対象に前述した化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与する段階と、放射線を照射する段階と、を含む放射線治療方法を提供する。
耐性がん、耐性がんを有する対象、化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、前述した内容と同一で、具体的な説明は、省略する。
放射線照射は、がんの放射線治療のために従来使用された任意の放射線照射方法または将来開発されるがんに対する放射線照射方法を全部適用することができる。
本出願の化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩の投与と放射線照射を併用する場合、がん細胞またはがん幹細胞の成長抑制および/または死滅誘導に相乗効果を付与してがんを効果的に予防または治療できるだけでなく、ひいては、放射線に対する耐性や、がんの転移またはがんの再発を防止することができる。
本出願の化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、SERCAタンパク質をターゲットとする抑制剤として作用できる効果がある。本出願の化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、SERCAタンパク質発現を抑制することができる。
がん幹細胞が有する抗がん剤抵抗性の核心原因が細胞内カルシウムイオンの輸送と貯蔵に関与するタンパク質である「SERCA(sarco/endoplasmic reticulum calcium ATPase)」にあることを明らかにした従来研究結果がある。
一般がん細胞は、抗がん剤を投与すると、過度なストレスが誘発され、小胞体(endoplasmic reticulum,ER)でカルシウムイオンが過多分泌され、分泌されたカルシウムイオンがミトコンドリアに積もって、がん細胞の自殺につながるが、がん幹細胞は、抗がん剤の投与時に過度なカルシウムイオンの分泌を減らし、同時に過度に分泌されたカルシウムイオンをさらに小胞体に戻して入れることができるSERCA発現を増やしてカルシウムイオン濃度を調節することで生存することが明らかにされた。すなわち、SERCAタンパク質は、小胞体ストレスシグナル伝達過程で生存シグナル伝達のための役割をすることができる。
本出願の化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、がん幹細胞が有する抗がん剤抵抗性を発現させる原因であるSERCAタンパク質をターゲットとする抑制剤として作用できる効果がある。したがって、抗がん薬物による化学療法の効能を増加させて、さらに低い用量の薬物でも優れた抗がん効果を奏することができる。
製造例
下記製造例の方法で本出願による化合物を製造した。
1.製造例1:tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione
下記に記載された5段階の工程を経て化学式8の骨格を示すtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione(PPD)を製造した。各段階での合成方法を以下で具体的に説明する。
1)段階1:1,4-bis(tert-butoxycarbonyl)piperazine-2-carboxylic acid
Figure 2023532027000062
Piperazine-2-carboxylic acid 30g(231mmol)、テトラヒドロフラン150ml、精製水150mlを投入する。反応物を冷却し、炭酸ナトリウム26.8g(254mmol)を投入する。反応物を冷却し、di-tert-butyl dicarbonate 110.6g(506mmol)を投入した後、室温で撹拌する。反応物を減圧濃縮する。濃縮残渣にジクロロメタン500mlを投入する。反応物を冷却し、4M塩酸を滴加する。有機層を抽出する。水層をジクロロメタン60mlで抽出する。有機層を集め、精製水300mlで洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した後、反応液を減圧濃縮した。残渣にジクロロメタン60ml、n-ヘプタン210mlを投入し、室温で撹拌した。n-ヘプタン210mlを追加投入し、室温で撹拌した。反応物をろ過し、60℃で熱風乾燥させて、表題化合物を固体として得た(70g、収率92%)。
2)段階2:di-tert-butyl 2-((2-metoxy-2-oxoethyl)carbamoyl)piperazine-1,4-dicarboxylate
Figure 2023532027000063
1,4-bis(tert-butoxycarbonyl)piperazine-2-carboxylic acid 70g(212mmol)、glycine methyl ester hydrochloride 28.6g(228mmol)、hydroxybenzotriazole 30.8g(228mmol)、4-dimethylaminopyridine 2.5g(21mmol)、ジクロロメタン1,400ml、N,N-diisopropylethylamine 39ml(229mmol)、N,N′-dicyclohexylcarbodiimide 47.2g(229mmol)を投入し、室温で撹拌した。反応物をろ過し、ろ液を精製水700mlで3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を減圧濃縮して、表題化合物を残渣として収得し、後続段階に使用した。
3)段階3:Methyl[(piperazine-2-carbonyl)amino]acetate 2トリフルオロ酢酸塩
Figure 2023532027000064
di-tert-butyl 2-((2-metoxy-2-oxoethyl)carbamoyl)piperazine-1,4-dicarboxylate濃縮残渣95.4g、ジクロロメタン700ml、トリフルオロ酢酸(TFA)200mlを投入し、45℃で還流撹拌した後、ジクロロメタンを減圧濃縮した。濃縮残渣にイソプロピルアルコール300mlを投入し、45℃で30分間撹拌した。イソプロピルアルコール100mlを投入し、反応液を室温に冷却した。反応物にn-ヘプタン600mlを投入し、室温で撹拌した。反応物にn-ヘプタン600mlを追加投入し、室温で撹拌した。反応物をろ過した後、固体を回収し、60℃で熱風乾燥させて、表題化合物を固体として得た(76g、2つの段階の総収率85%)。
4)段階4:tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneトリフルオロ酢酸塩
Figure 2023532027000065
Methyl[(piperazine-2-carbonyl)amino]acetate 2トリフルオロ酢酸塩76g(177mmol)、メチルアルコール460ml、1,8-diazabicyclo(5.4.0)undec-7-ene(DBU)79ml(531mmol)を投入し、室温で2時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮した。濃縮残渣にエチルアセテート230mlを投入し、反応物を10℃以下に冷却した。トリフルオロ酢酸(TFA)122mlを滴加した。室温でイソプロピルエーテル684mlを投入し、3時間撹拌した後、反応物をろ過した。固体を回収して、60℃で熱風乾燥して、表題化合物を固体として得た(48g、収率95%)。
Figure 2023532027000066
tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 1H NMR (700 MHz, D2O) δ 4.64 - 4.61 (m, 1H), 4.51 - 4.49 (m, 1H), 4.07 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 3.80 - 3.78 (m, 1H), 3.53 - 3.50 (m, 1H), 3.29 - 3.25 (m, 1H), 3.13 - 3.08 (m, 1H), 3.07 - 3.03 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, D2O) δ 164.62, 164.43, 53.47, 44.48, 43.73, 42.13, 38.04.
MS (ESI) m/z for C7H11N3O2 [M+H]+ : calcd 170.0930, found 170.0917.
2.製造例2:8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione(化学式N501)
Figure 2023532027000067
室温で製造例1によって収得したtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneトリフルオロ酢酸塩1g(3.53mmol)、ジクロロメタン10ml、トリエチルアミン1.0ml、2-naphthaldehyde 0.61g(3.88mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド1.5g(7.06mmol)を入れ、室温で4時間撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した後、反応液を濃縮した。濃縮残渣にジクロロメタン6mlを投入し、反応液を溶解させた。n-ヘプタン6mlをゆっくり滴加して結晶を生成させ、室温で2時間撹拌した後、反応物をろ過した。固体を60℃で熱風乾燥して、表題化合物を白色の固体として得た(0.95g、収率87%)。
Figure 2023532027000068
8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione (化学式N501)
1H NMR (500 MHz, CDCl3)δ7.84-7.80(m, 3H), 7.72 (s, 1H), 7.49-7.45 (m, 3H), 6.43 (s, 1H), 4.53-4.50 (m, 1H), 4.12-4.04 (m, 1H), 4.04 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 3.81 (d, J = 13 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.49-3.47 (m, 1H), 2.91 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.85-2.79 (m, 1H), 2.17 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 2.13-2.08 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ163.41, 161.66, 134.91, 132.92, 128.93, 128.51, 128.17, 127.80, 127.65, 127.11, 126.09, 125.82, 62.69, 57.31, 56.71, 51.30, 48.53, 41.26.
MS (ESI) m/z for C18H19N3O2[M+H]+:calcd310.1556,found310.1550.
3.製造例3:化学式N513
製造例2で収得した化合物(化学式N501)を出発物質として使用して下記反応式6の段階を追加にさらに進めて、化学式N513の化合物を収得した。
Figure 2023532027000069
8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.3g(0.97mmol)と水素化ナトリウム0.08g(1.9mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、ベンジルブロミド0.18ml(1.5mmol)を入れ、室温で一晩撹拌する。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート15mlで反応を終結する。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過する。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-benzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dioneを得る(0.15g、収率39%)。
Figure 2023532027000070
2-benzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.83-7.80(m,3H), 7.72(s,1H), 7.49-7.45(m,3H), 7.35-7.30(m,3H), 7.24(d,J = 7.0 Hz, 2H), 4.59 - 4.52 (m, 2H), 4.47 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.19-4.16 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.82 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.59 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.87 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.81-2.76 (m, 1H), 2.16 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 2.09-2.04 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ165.84, 162.76, 134.79, 134.57, 133.23, 132.86, 130.73, 130.04, 128.68, 128.08, 127.77, 127.64, 127.35, 127.11, 126.08, 125.80, 62.67, 57.39, 55.94, 55.76, 51.09, 41.50, 41.12.
MS (ESI) m/z for C25H25N3O2[M+H]+:calcd400.2025,found400.2018.
4.製造例4:化学式S461
Figure 2023532027000071
室温で製造例1によって収得したtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1g(3.53mmol)、ジクロロメタン10ml、トリエチルアミン1.0ml、Benzaldehyde 0.6g(5.9mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド1.5g(7.06mmol)を入れ、室温で4時間撹拌した後、反応液を精製水8mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水8mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した後、反応液を濃縮した。濃縮残渣にジクロロメタン6mlを投入し、反応液を溶解させた。n-ヘプタン6mlをゆっくり滴加して結晶を生成させ、室温で2時間撹拌した後、反応物をろ過した。固体を60℃で熱風乾燥して、8-benzyltetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneを白色の固体として得た(0.78g、収率51%)。
Figure 2023532027000072
8-benzyltetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.35 - 7.27 (m, 5H), 7.01 (s, 1H), 4.53 - 4.50 (m, 1H), 4.11 - 4.09 (m, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.65 (d, 1H), 3.53 (d, 1H), 3.44 - 3.42 (m, 1H), 2.87 - 2.85 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 1H), 2.11 (t, J = 11.5Hz, 1H), 2.08 - 2.03 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ 163.41, 161.64, 137.89, 134.91, 128.94, 128.51, 128.32, 128.19, 57.27, 56.44, 51.22, 49.31, 48.53, 41.23.
Mass 260.13
5.製造例5:化学式S462
製造例4で収得した化合物(化学式S461)を出発物質として使用して下記反応式8の段階を追加にさらに進めて、化学式S462の化合物を収得した。
Figure 2023532027000073
8-benzyltetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.5g(1.95mmol)と水素化ナトリウム0.16g(3.9mmol)、ジメチルホルムアミド10mlを添加し、1時間撹拌後、ベンジルブロミド0.35ml(2.9mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液20mlとエチルアセテート20mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した後、反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2,8-dibenzyltetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneを得た(0.49g、収率72%)。
Figure 2023532027000074
2,8-dibenzyltetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.36 - 7.25 (m, 10H), 4.61 - 4.54 (m, 2H), 4.47 (d, J = 13.0Hz, 1H), 4.15 (d, J = 9.5Hz, 1H), 3.90 - 3.83 (m, 2H), 3.66 (d, J = 13.0Hz, 1H), 3.55 - 3.52 (m, 2H), 2.85 - 2.75 (m, 2H), 2.11 (t, J = 11.5Hz, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ 163.43, 161.64, 137.02, 134.93, 129.07, 128.93, 128.50, 128.41, 128.18, 127.44, 62.54, 57.31, 56.61, 51.27, 49.30, 48.53, 41.26.
Mass 350.18
6.製造例6:化学式S471
Figure 2023532027000075
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1g(3.53mmol)、ジクロロメタン10ml、トリエチルアミン1.0ml、3-Thiophenecarboxaldehyde 0.66g(5.9mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド1.5g(7.06mmol)を入れ、室温で4時間撹拌した。反応液を精製水8mlで洗浄した後、反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水8mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過する。反応液を濃縮する。濃縮残渣にジクロロメタン6mlを投入し、反応液を溶解させた。n-ヘプタン6mlをゆっくり滴加して結晶を生成させ、室温で2時間撹拌した後、反応物をろ過した。固体を60℃で熱風乾燥して、8-[(thiophen-3-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneを得た(0.75g、収率48%)。
Figure 2023532027000076
8-[(thiophen-3-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.31 - 7.29 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 7.05 - 7.04 (m, 2H), 4.53 - 4.51 (m, 1H), 4.10 - 3.99 (m, 3H), 3.66 (d, J = 13.5Hz, 1H), 3.59 (d, J = 13.5Hz), 3.44 - 3.42 (m, 1H), 2.88 (d, J = 11.5Hz, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 1H), 2.11 - 2.02 (m, 2H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ 166.09, 161.86, 137.81, 128.30, 125.90, 123.27, 57.09, 56.83, 55.88, 51.35, 44.50, 41.42.
Mass 266.09
7.製造例7:化学式S472
製造例6で収得した化合物(化学式S471)を出発物質として使用して下記反応式8の段階を追加にさらに進めて、化学式S472の化合物を収得した。
Figure 2023532027000077
8-[(thiophen-3-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.5g(1.87mmol)と水素化ナトリウム0.15g(3.75mmol)、ジメチルホルムアミド10mlを添加し、1時間撹拌後、ベンジルブロミド0.33ml(2.81mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液30mlとエチルアセテート30mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-benzyl-8-[(thiophen-3-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dioneを得た(0.42g、収率62%)。
Figure 2023532027000078
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.36 - 7.29 (m, 4H), 7.26 - 7.25 (m, 2H), 7.14 (m, 1H), 7.06 - 7.05 (m, 1H), 4.62 - 4.53 (m, 2H), 4.50 - 4.47 (m, 1H), 4.15 - 4.14 (m, 1H), 3.90 - 3.83 (m, 2H), 3.67 (d, J = 13.5Hz, 1H), 3.59 (d, J = 13.5Hz, 1H), 3.56 - 3.54 (m, 1H), 2.87 - 2.85 (m, 1H), 2.81 - 2.76 (m, 1H), 2.08 (t, J = 11.5Hz, 1H), 2.05 - 2.00 (m, 1H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ 166.03, 161.88, 134.54, 133.25, 132.90, 128.18, 127.80, 127.71, 127.66, 127.10, 126.13, 125.85, 62.69, 56.85, 56.12, 51.50, 50.58, 44.48, 41.45.
Mass 356.14
8.製造例8:化学式 N021
Figure 2023532027000079
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.08 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.99 (m, 1H), 7.48 - 7.44 (m, 1H), 7.41 - 7.35 (m, 3H), 7.24 - 7.20 (m, 1H), 6.61 (s, 1H), 4.50 (ddd, J = 13.1, 2.9, 1.8 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.14 - 4.10 (m, 1H), 4.06 - 3.97 (m, 2H), 3.83 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.52 - 3.48 (m, 1H), 2.94 - 2.91 (m, 1H), 2.81 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.15 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.11 - 2.50 (m, 1H), 1.45 - 1.41 (m, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 165.78, 161.62, 140.19, 139.45, 127.09, 127.02, 125.71, 122.88, 122.64, 121.20, 120.45, 118.80, 108.50, 108.32, 77.34, 77.03, 76.71, 63.01, 56.93, 56.13, 51.31, 44.63, 41.54, 37.59, 13.85.
Mass 377.19
9.製造例9:化学式 N022
Figure 2023532027000080
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.15g(0.53mmol)、ジクロロメタン15ml、トリエチルアミン1.5ml、9-benzyl-9H-carbazole-3-carbaldehyde 0.15g(0.53mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.22g(1.06mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮した。濃縮残渣にジクロロメタン2mlを投入し、反応液を溶解させた。n-ヘプタン6mlをゆっくり滴加して結晶を生成させ、反応物をろ過した。固体を乾燥して、2-((9-benzyl-9H-carbazol-3-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.126g、収率54%)。
Figure 2023532027000081
2-((9-benzyl-9H-carbazol-3-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.44 - 7.21 (m, 8H), 7.16 - 7.14 (m, 2H), 7.00 (s, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.52 - 4.49 (m, 1H), 4.13 - 4.09 (m, 1H), 4.00 (s, 2H), 3.82 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.51 - 3.48 (m, 1H), 2.93 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.80 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.15 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 2.11 - 2.05 (m, 1H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 166.16, 161.87, 141.12, 140.37, 137.28, 128.98, 127.78, 127.67, 127.48, 126.59, 126.16, 123.19, 122.93, 121.31, 120.60, 119.46, 109.17, 108.95, 63.16, 57.10, 56.32, 51.56, 46.82, 44.77, 41.70.
Mass 439.21
10. 製造例10:化学式 N024
Figure 2023532027000082
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.11 (brs, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.30 - 7.24 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.54 - 4.50 (m, 1H), 4.13 - 4.10 (m, 1H), 4.06 - 4.05 (m, 2H), 3.73 (dd, J = 30.4, 13.4 Hz, 2H), 3.51 - 3.48 (m, 1H), 2.96 - 2.94 (m, 1H), 2.82 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.11 - 2.04 (m, 2H).
Mass 377.06
11. 製造例11:化学式 N025
Figure 2023532027000083
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 7.20 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.13 (m, 2H), 6.73 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.41 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.8 Hz, 1H), 4.07 - 4.03 (m, 1H), 3.93 - 3.90 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.74 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.44 - 3.40 (m, 1H), 2.99 - 2.96 (m, 1H), 2.78 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.09 - 2.02 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, MeOD) δ 167.61, 164.81, 155.34, 133.54, 129.58, 126.83, 113.09, 112.92, 110.95, 102.02, 58.15, 56.84, 56.40, 54.33, 52.71, 45.24, 42.54.
Mass 329.16
12. 製造例12:化学式 N026
Figure 2023532027000084
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.58 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.30 - 7.24 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 7.11 - 7.09 (m, 3H), 7.05 - 7.04 (m, 1H), 6.52 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.46 - 4.30 (m, 1H), 4.07 - 4.05 (m, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.74 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.42 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.82 (m, 1H), 2.76 - 2.70 (m, 1H), 2.11 - 2.06 (m, 1H), 2.01 - 1.96 (m, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 166.08, 161.84, 137.53, 136.50, 130.39, 128.85, 128.68, 128.28, 127.71, 126.89, 121.24, 120.91, 110.38, 101.69, 63.22, 56.96, 56.17, 51.27, 50.16, 44.65, 41.54.
Mass 389.19
13. 製造例13:化学式 N032
Figure 2023532027000085
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1.41g(1.2当量)、メチルアルコール15ml、トリエチルアミン1ml、2-chloro-3-quinolinecarboxaldehyde 0.8g(1当量)を投入し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン3ml、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド2.65gを入れ、室温で10分間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液100mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-((3-chloroquinolin-2-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.04g、収率3%)。
Figure 2023532027000086
2-((3-chloroquinolin-2-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.30 - 8.25 (m, 1H), 8.02 - 7.96 (m, 1H), 7.91 - 7.85 (m, 1H), 7.79 - 7.72 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 4.58 - 4.50 (m, 1H), 4.23 - 4.14 (m, 1H), 4.05 - 4.00 (m, 2H), 3.87 - 3.82 (m, 1H), 3.52 - 3.45 (m, 1H), 3.05 - 2.85 (m, 2H), 2.38 - 2.26 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.74, 162.98, 151.30, 147.00, 139.24, 130.90, 129.35, 127.85, 127.81, 127.64, 127.51, 59.04, 57.09, 56.11, 51.96, 44.44, 41.71.
Mass 345.11
14.製造例14:化学式N033
Figure 2023532027000087
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.3g(1.06mmol)、ジクロロメタン3ml、トリエチルアミン0.3ml、6-chloro-2-methylquinoline-3-carboxaldehyde 0.24g(1.17mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.449g(2.12mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。酢酸を追加してpH4~5に調整し、室温で5時間撹拌した。反応液を精製水24mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液24ml、また、精製水24mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-((2-chloro-6-methylquinolin-3-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.234g、収率56%)。
Figure 2023532027000088
2-((2-chloro-6-mrthylquinolin-3-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.37 - 8.23 (m, 2H), 7.87 - 7.803 (m, 2H), 7.66 - 7.64 (m, 1H), 4.31 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 4.07 - 4.04 (m, 1H), 3.91 - 3.78 (m, 4H), 3.26 - 3.24 (m, 1H), 2.94 - 2.92 (m, 1H), 2.75 (t, J = 11.7 Hz, 1H), 2.17 - 2.15 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 164.68, 162.63, 149.60, 144.82, 138.34, 137.07, 132.70, 129.40, 127.29, 126.97, 126.64, 58.05, 56.04, 55.31, 51.41, 43.90, 40.66, 21.13.
Mass 359.2
15.製造例15:化学式N034
Figure 2023532027000089
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.81 - 8.79 (m, 1H), 8.27 - 8.24 (m, 1H), 8.10 - 8.07 (m, 1H), 7.79 - 7.76 (m, 1H), 7.64 - 7.61 (m, 1H), 7.50 - 7.48(m, 1H), 4.53 - 4.50 (m, 1H), 4.15 - 4.10 (m, 2H), 4.03 - 4.00 (m, 3H), 3.49 - 3.46 (m, 1H), 2.95 - 2.93 (m, 1H), 2.88 - 2.82 (m, 1H), 2.31 - 2.22 (m, 2H)
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.77, 163.08, 149.87, 148.00, 144.04, 130.08, 129.23, 127.87, 127.17, 124.46, 121.92, 59.37, 57.15, 56.49, 52.15, 44.45, 41.73.
Mass 311.14
16.製造例16:化学式N035
Figure 2023532027000090
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.2g(0.70mmol)、ジクロロメタン2ml、トリエチルアミン0.2ml、6-quinolinecarboxaldehyde 0.122g(0.78mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.3g(1.42mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。酢酸を追加してpH4~5に調整し、室温で5時間撹拌した。反応液を精製水16mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液16ml、また、精製水16mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(quinoline-6-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.114g、収率52%)。
Figure 2023532027000091
2-(quinoline-6-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.91 (dd, J = 4.2, 1.6 Hz, 1H), 8.18 - 8.05 (m, 2H), 7.78 - 7.67 (m, 2H), 7.41 (dd, J = 8.3, 4.2 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.65 - 4.44 (m, 1H), 4.19 - 4.09 (m, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.77 (dd, J = 35.8, 13.3 Hz, 2H), 3.47 - 3.44 (m, 1H), 2.92 - 2.80 (m, 2H), 2.21 - 2.09 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 165.99, 161.95, 150.51, 148.03, 136.11, 135.77, 130.85, 129.82, 128.24, 127.63, 121.50, 62.51, 57.00, 56.30, 51.78, 44.74, 41.63.
Mass 311.2
17.製造例17:化学式N036
Figure 2023532027000092
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.3g(1.06mmol)、ジクロロメタン3ml、トリエチルアミン0.3ml、8-quinolinecarboxaldehyde 0.166g(1.06mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.449g(2.12mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。酢酸を追加してpH4~5に調整し、室温で5時間撹拌した。反応液を精製水24mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液24ml、また、精製水24mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(quinoline-8-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.141g、収率43%)。
Figure 2023532027000093
2-(quinoline-8-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.92 (dd, J = 4.2, 1.8 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.9, 7.3 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 8.3, 4.2 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 4.54 (ddd, J = 13.1, 2.9, 1.8 Hz, 1H), 4.43 - 4.31 (m, 2H), 4.21 - 4.14 (m, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.55 (ddd, J = 11.5, 3.0, 1.8 Hz, 1H), 3.07 - 2.99 (m, 1H), 2.89 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.34 - 2.22 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 166.20, 161.87, 149.72, 146.98, 136.58, 135.43, 129.46, 128.51, 127.41, 126.52, 121.22, 57.20, 56.75, 56.50, 52.26, 44.76, 41.77.
Mass 311.2
18.製造例18:化学式N054
Figure 2023532027000094
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.60 - 7.58 (m, 2H), 7.54 - 7.49 (m, 2H), 7.47 - 7.33 (m, 4H), 7.29 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.53 - 4.50 (m, 1H), 4.13 - 4.11 (m, 1H), 4.04 (s, 2H), 3.71 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.51 - 3.44 (m, 1H), 2.92 - 2.90 (m, 1H), 2.82 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.18 - 2.03 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.87, 161.90, 141.56, 140.99, 129.02, 128.87, 128.19, 128.05, 127.49, 127.27, 126.58, 62.63, 56.77, 56.06, 51.48, 44.66, 41.40.
Mass 336.17
19.製造例19:化学式N301
Figure 2023532027000095
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩5.4g(19.1mmol)、ジクロロメタン5.5ml、トリエチルアミン5.5ml、3-quinolinecarboxaldehyde 3.0g(19.1mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド8.1g(38.2mmol)を入れ、室温で6時間撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た。
Figure 2023532027000096
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.75 - 7.68 (m, 1H), 7.60 - 7.53 (m, 1H), 7.49 (s, 1H), 4.55 - 4.49 (m, 1H), 4.17 - 4.08 (m, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.77 (dd, J = 36.4, 13.5 Hz, 2H), 3.47 - 3.42 (m, 1H), 2.90 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.82 (td, J = 12.9, 3.2 Hz, 1H), 2.26 - 2.10 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.78, 161.95, 151.71, 147.61, 135.86, 129.88, 129.48, 129.12, 127.80, 127.65, 126.93, 60.04, 56.75, 56.00, 51.59, 44.52, 41.37.
Mass 451.2
20.製造例20:化学式N311
Figure 2023532027000097
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.65mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加して室温で30分間撹拌後、1-(bromomethyl)naphthalene 0.171g(0.77mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(naphthalen-1-yl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.212g、収率73%)。
Figure 2023532027000098
8-(naphthalen-1-yl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.14 - 8.10 (m, 1H), 8.06 - 7.98 (m, 2H), 7.90 - 7.79 (m, 3H), 7.71 (ddd, J = 8.4, 6.9, 1.4 Hz, 1H), 7.58 - 7.49 (m, 3H), 7.44 - 7.36 (m, 2H), 5.06 (dd, J = 35.8, 14.5 Hz, 2H), 4.43 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.7 Hz, 1H), 4.21 - 4.16 (m, 1H), 3.84 - 3.69 (m, 4H), 3.62 (ddd, J = 11.3, 3.2, 1.7 Hz, 1H), 2.86 - 2.81 (m, 1H), 2.78 - 2.73 (m, 1H), 2.17 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.06 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 162.85, 161.62, 151.77, 147.70, 135.74, 133.96, 131.47, 130.01, 129.90, 129.49, 129.40, 129.22, 128.89, 128.54, 127.79, 127.64, 126.92, 126.86, 126.26, 125.14, 123.53, 60.03, 57.24, 56.57, 51.30, 48.13, 47.23, 41.08.
Mass 451.2
21.製造例21:化学式N312
Figure 2023532027000099
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.64mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、2-(bromomethyl)naphthalene 0.171g(0.77mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(naphthalen-2-yl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.181g、収率62%)。
Figure 2023532027000100
8-(naphthalen-2-yl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.85 - 7.77 (m. 4H), 7.73 - 7.67 (m, 2H), 7.55 (ddd, J = 8.1, 6.9, 1.1 Hz, 1H), 7.52 - 7.45 (m, 2H), 7.36 (dd, J = 8.4, 1.7 Hz, 1H), 4.76 - 4.66 (m, 2H), 4.47 (ddd, J = 13.2, 3.0, 1.7 Hz, 1H), 4.21 - 4.16 (m, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.77 (dd, J = 56.3, 13.5 Hz, 2H), 3.59 (ddd, J = 11.3, 3.2, 1.7 Hz, 1H), 2.88 - 2.83 (m, 1H), 2.79 (td, J = 12.8, 3.3 Hz, 1H), 2.19 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.10 (td, J = 11.7, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.43, 161.78, 151.88, 147.80, 135.84, 133.29, 133.11, 132.34, 129.98, 129.50, 129.32, 129.12, 127.89, 127.84, 127.80, 127.74, 126.96, 126.63, 126.46, 126.08, 60.13, 57.31, 56.67, 51.46, 49.63, 48.64, 41.26.
Mass 451.2
22.製造例22:化学式N313
Figure 2023532027000101
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.64mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、benzyl bromide 0.08ml(0.71mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-benzyl-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.106g、収率41%)。
Figure 2023532027000102
8-benzyl-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.83 - 7.79 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.37 - 7.28 (m, 3H), 7.27 - 7.23 (m, 2H), 4.57 (s, 2H), 4.49 (ddd, J = 13.2, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 4.20 - 4.15 (m, 1H), 3.90 - 3.82 (m, 3H), 3.73 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.58 (m, 1H), 2.91 - 2.85 (m, 1H), 2.80 (td, J = 12.7, 3.4 Hz, 1H), 2.19 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.12 (td, J = 11.7, 3.3 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.26, 161.73, 151.80, 147.73, 135.76, 134.85, 129.89, 129.41, 129.25, 128.97, 128.52, 128.24, 127.80, 127.65, 126.87, 60.07, 57.20, 56.59, 51.39, 49.35, 48.53, 41.19.
Mass 401.2
23.製造例23:化学式N322
Figure 2023532027000103
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.64mmol)と水素化ナトリウム0.077g(1.93mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、2-(Chloromethyl)quinoline hydrochloride 0.166g(0.77mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(quinolin-2-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.158g、収率54%)。
Figure 2023532027000104
8-(quinolin-2-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.16 - 8.00 (m, 4H), 7.81 - 7.79 (m, 2H), 7.74 - 7.67 (m, 2H), 7.54 (m, 2H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H), 4.53 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.7 Hz, 1H), 4.25 - 4.18 (m, 3H), 3.79 (dd, J = 51.5, 13.4 Hz, 2H), 3.57 (m, 1H), 2.92 - 2.79 (m, 2H), 2.27 - 2.11 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.68, 161.94, 155.18, 151.80, 147.70, 147.66, 137.32, 135.77, 129.89, 129.85, 129.40, 129.22, 127.79, 127.65, 127.59, 127.44, 126.86, 126.73, 120.11, 77.32, 77.06, 76.81, 60.07, 57.20, 56.56, 51.55, 51.43, 49.86, 41.24.
Mass 452.2
24.製造例24:化学式N323
Figure 2023532027000105
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.64mmol)と水素化ナトリウム0.077g(1.93mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、3-(Chloromethyl)pyridine hydrochloride 0.127g(0.77mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(pyridin-3-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.05g、収率19%)。
Figure 2023532027000106
8-(pyridin-3-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.57 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.3, 1.0 Hz, 1H), 7.71 (ddd, J = 8.4, 6.9, 1.4 Hz, 1H), 7.64 - 7.60 (m, 1H), 7.58 - 7.54 (m, 1H), 7.32 - 7.26 (m, 1H), 4.61 - 4.54 (m, 2H), 4.49 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.7 Hz, 1H), 4.21 - 4.16 (m, 1H), 3.96 - 3.86 (m, 2H), 3.86 - 3.70 (m, 2H), 3.55 (m, 1H), 2.92 - 2.86 (m, 1H), 2.81 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.22 - 2.09 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.54, 161.31, 151.74, 149.68, 147.67, 136.23, 135.80, 130.76, 129.82, 129.45, 129.18, 127.78, 127.65, 126.90, 123.87, 77.37, 77.12, 76.86, 60.02, 57.11, 56.46, 51.36, 48.72, 47.02, 41.24.
Mass 402.2
25.製造例25:化学式N324
Figure 2023532027000107
2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.64mmol)と水素化ナトリウム0.077g(1.93mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、2-(bromomethyl)pyridine hydrobromide 0.196g(0.77mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(pyridin-2-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.068g、収率26%)。
Figure 2023532027000108
8-(pyridin-2-ylmethyl)-2-(quinolin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.90 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.53 (ddd, J = 4.9, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.2, 1.0 Hz, 1H), 7.73 - 7.63 (m, 2H), 7.55 (m, 1H), 7.26 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.21 (m, 1H), 4.67 (dd, J = 43.5, 14.9 Hz, 2H), 4.51 (m, 1H), 4.22 - 4.06 (m, 3H), 3.77 (dd, J = 47.4, 13.5 Hz, 2H), 3.53 (m, 1H), 2.91 - 2.86 (m, 1H), 2.82 (td, J = 12.6, 3.3 Hz, 1H), 2.20 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.14 (td, J = 11.7, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.55, 161.89, 154.98, 151.75, 149.57, 147.63, 137.01, 135.76, 129.89, 129.38, 129.15, 127.77, 127.63, 126.84, 122.86, 122.59, 60.00, 57.09, 56.43, 51.39, 50.97, 49.78, 41.18.
Mass 402.2
26.製造例26:化学式N401
Figure 2023532027000109
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩8.1g(28.6mmol)、ジクロロメタン81ml、トリエチルアミン8.1ml、2-quinolinecarboxaldehyde 4.5g(28.6mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド12.1g(57.3mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。反応液を精製水65mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液65ml、また、精製水65mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(5.8g、収率65%)。
Figure 2023532027000110
2-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.1 Hz,0 1H), 7.75 - 7.67 (m, 2H), 7.57 - 7.53 (m, 1H), 5.45 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.48 - 4.38 (m, 1H), 4.14 - 4.10 (m, 1H), 4.00 - 3.80 (m, 4H), 3.35 - 3.23 (m, 1H), 2.96 - 2.79 (m, 2H), 2.28 - 2.14 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, MeOD) δ 167.20, 164.67, 160.14, 148.34, 138.76, 131.12, 129.05, 129.01, 128.87, 127.85, 122.56, 64.91, 58.03, 57.02, 53.14, 45.10, 42.43.
Mass 311.2
27.製造例27:化学式N411
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N411の化合物を製造した。
Figure 2023532027000111
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.05 - 8.00 (m, 1H), 7.88 - 7.80 (m, 3H), 7.73 - 7.69 (m,1H), 7.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 - 7.49 (m, 3H), 7.45 - 7.35 (m, 2H), 5.06 (dd, J = 54.7, 14.5 Hz, 2H), 4.48 - 4.40 (m, 1H), 4.27 - 4.19 (m, 1H), 3.93 (dd, J = 42.9, 13.8 Hz, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.64 (m, 1H), 2.87 (m, 1H), 2.80 (m, 1H), 2.27 (t, J = 11.3 Hz, 1H), 2.19 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 162.98, 161.63, 158.35, 147.78, 136.82, 134.05, 131.58, 130.12, 129.66, 129.56, 129.21, 128.96, 128.63, 127.65, 127.56, 127.03, 126.49, 126.35, 125.22, 123.63, 120.99, 64.80, 57.48, 56.96, 51.81, 48.24, 47.31, 41.21.
Mass 451.21
28.製造例28:化学式N412
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N412の化合物を製造した。
Figure 2023532027000112
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.84 - 7.80 (m, 4H), 7.74 - 7.71 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 - 7.47 (m, 3H), 7.37 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 4.52 - 4.48 (m, 1H), 4.27 - 4.24 (m, 1H), 4.03 - 3.87 (m, 4H), 3.64 - 3.56 (m, 1H), 2.95 - 2.80 (m, 2H), 2.33 - 2.20 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.44, 161.67, 158.33, 147.77, 136.80, 133.28, 133.09, 132.36, 129.65, 129.20, 129.10, 127.87, 127.82, 127.79, 127.64, 127.55, 126.60, 126.48, 126.42, 126.08, 121.00, 64.81, 57.44, 56.98, 51.86, 49.59, 48.63, 41.29.
Mass 451.21
29.製造例29:化学式N413
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N413の化合物を製造した。
Figure 2023532027000113
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.72 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.56 - 7.53 (m, 1H), 7.39 - 7.30 (m, 3H), 7.27 - 7.24 (m, 2H), 4.63 - 4.46 (m, 3H), 4.26 - 4.19 (m, 1H), 4.00 - 3.88 (m, 4H), 3.58 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.95 - 2.81 (m, 2H), 2.33 - 2.18 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 163.28, 161.67, 158.24, 147.60, 136.86, 134.83, 129.66, 128.98, 128.52, 128.25, 127.59, 127.49, 126.47, 120.95, 64.64, 57.32, 56.86, 51.78, 49.33, 48.51, 41.22.
Mass 401.19
30.製造例30:化学式N414
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N414の化合物を製造した。
Figure 2023532027000114
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83 - 7.81 (m, 1H), 7.74 - 7.70 (m, 1H), 7.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 5H), 7.46 - 7.43 (m, 2H), 7.38 - 7.30 (m, 3H), 4.65 - 4.56 (m, 2H), 4.55 - 4.48 (m, 1H), 4.27 - 4.20 (m, 1H), 4.02 - 3.87 (m, 4H), 3.63 - 3.56 (m, 1H), 2.96 - 2.80 (m, 2H), 2.32 - 2.21 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 163.32, 161.66, 158.23, 147.63, 141.26, 140.47, 136.83, 133.81, 129.65, 129.02, 128.83, 127.71, 127.58, 127.51, 127.49, 127.10, 126.46, 120.95, 77.36, 77.05, 76.73, 64.69, 57.35, 56.88, 51.79, 49.08, 48.58, 41.24.
Mass 477.22
31.製造例31:化学式N422
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N422の化合物を製造した。
Figure 2023532027000115
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.16 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 8.09 - 8.02 (m, 2H), 7.83 - 7.80 (m, 2H), 7.75 - 7.68 (m, 2H), 7.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 - 7.51 (m, 2H), 7.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.90 - 4.80 (m, 2H), 4.57 - 4.52 (m, 1H), 4.31 - 4.13 (m, 3H), 3.95 (dd, J = 30.5, 13.8 Hz, 2H), 3.62 - 3.53 (m, 1H), 2.97 - 2.82 (m, 2H), 2.38 - 2.21 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 163.72, 161.87, 158.27, 155.21, 147.65, 137.39, 136.82, 129.89, 129.64, 129.21, 129.05, 127.60, 127.58, 127.49, 127.46, 126.75, 126.45, 120.95, 120.11, 64.72, 57.32, 56.89, 51.83, 51.57, 49.83, 41.28.
Mass 452.2
32.製造例32:化学式N423
製造例26の化学式N401の化合物を用いて下記化学式N423の化合物を製造した。
Figure 2023532027000116
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 - 8.51 (m, 2H), 8.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.72 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.63 - 7.61 (m, 2H), 7.56 - 7.53 (m, 1H), 7.32 - 7.29 (m, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.52 - 4.49 (m, 1H), 4.25 - 4.21 (m, 1H), 4.01 - 3.86 (m, 4H), 3.60 - 3.53 (m, 1H), 2.94 - 2.82 (m, 2H), 2.30 - 2.21 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 163.57, 161.23, 158.13, 149.73, 149.70, 147.62, 136.86, 136.27, 130.77, 129.67, 129.02, 127.59, 127.48, 126.49, 123.92, 120.94, 64.65, 57.24, 56.79, 51.74, 48.72, 47.02, 41.28.
Mass 402.19
33.製造例33:
Figure 2023532027000117
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 - 8.53 (m, 1H), 8.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.1, 1.1 Hz, 1H), 7.74 - 7.64 (m, 2H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55 - 7.52 (m, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 4.71 - 4.63 (m, 2H), 4.55 - 4.51 (m, 1H), 4.27 - 4.20 (m, 1H), 4.18 - 4.06 (m, 2H), 3.93 (m, 2H), 3.55 (ddd, J = 11.4, 3.2, 1.7 Hz, 1H), 2.96 - 2.81 (m, 2H), 2.33 - 2.21 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.60, 161.84, 158.27, 155.08, 149.62, 147.68, 137.02, 136.74, 129.59, 129.10, 127.57, 127.48, 126.41, 122.87, 122.59, 120.94, 64.72, 57.26, 56.81, 51.81, 51.05, 49.81, 41.26.
Mass 402.19
34.製造例34:化学式N502
製造例2のN501化合物を用いて下記N502化合物を製造した。
Figure 2023532027000118
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.86 - 7.76 (m, 3H), 7.64 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 7.51 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.36 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 2.5H), 7.22 - 7.14 (m, 2.5H), 7.03 (s, 0.5H), 6.90 (s, 0.5H), 4.52 - 4.40 (m, 1H), 4.38 - 4.26 (m, 1H), 3.92 (dd, J = 11.1, 2.8 Hz, 0.5H), 3.73 - 3.43 (m, 2H), 3.29 - 3.24 (m, 1H), 3.19 (dd, J = 13.6, 5.6 Hz, 0.5H), 3.08 - 3.01 (m, 2H), 2.82 - 2.79 (m, 0.5H), 2.72 - 2.63 (m, 1H), 2.52 (td, J = 12.8, 3.4 Hz, 0.5H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.74 (td, J = 11.4, 3.0 Hz, 0.5H), 0.78 (t, J = 11.2 Hz, 0.5H).
13C NMR (176 MHz, CDCl3) δ 165.06, 162.44, 135.04, 134.68, 133.28, 132.86, 130.78, 129.93, 129.01, 128.93, 128.63, 128.33, 128.05, 127.68, 127.63, 127.11, 126.05, 125.77, 62.15, 58.54, 55.07, 50.82, 46.35, 41.29, 35.98.
Mass 400.2
35.製造例35:化学式N503
製造例34のN502化合物を出発物質として用いて下記反応をさらに進めて、N503化合物を製造した。
Figure 2023532027000119
3-Benzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dione 0.3g(0.75mmol)と水素化ナトリウム0.06g(1.5mmol)、ジメチルホルムアミド6mlを添加し、1時間撹拌後、ベンジルブロミド0.13ml(1.1mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート15mlで反応を終結する。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過する。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して2,3-dibenzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dioneを得た(0.28g、収率76%)。
Figure 2023532027000120
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.74 (m, 3H), 7.59 (s, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.38 - 7.28 (m, 8H), 7.17 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 5.70 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 4.47 - 4.36 (m, 1H), 4.20 - 4.16 (m, 1H), 4.05 - 3.89 (m, 2H), 3.39 (dd, J = 45.5, 13.0 Hz, 2H), 3.25 (ddd, J = 18.2, 14.0, 3.7 Hz, 2H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.30, 162.67, 135.60, 134.88, 134.70, 133.47, 133.09, 131.03, 130.18, 129.27, 129.19, 128.99, 128.89, 128.58, 128.40, 128.30, 128.23, 128.04, 127.97, 127.94, 127.88, 127.41, 126.29, 126.02, 62.91, 59.49, 56.67, 55.31, 51.07, 46.94, 41.09, 37.17.
Mass 490.24
36.製造例36:化学式N504
製造例2のN501化合物を用いて下記N504化合物を製造した。
Figure 2023532027000121
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.82 - 7.74 (m, 3H), 7.64 - 7.56 (m, 1H), 7.50 - 7.42 (m, 2H), 7.39 - 7.23 (m, 4H), 7.06 - 6.99 (m, 2H), 4.46 - 4.40 (m, 0.5H), 4.36 - 4.27 (m, 1H), 4.22 (t, J = 3.7 Hz, 0.5H), 4.17 - 4.05 (m, 1.5H), 3.88 (dd, J = 11.1, 3.1 Hz, 0.5H), 3.60 (dd, J = 107.4, 13.1 Hz, 1H), 3.45 - 3.20 (m, 2H), 3.16 - 3.06 (m, 1H), 2.84 - 2.79 (m, 0.5H), 2.76 - 2.67 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1.5H), 2.40 - 2.33 (m, 0.5H), 2.31 - 2.25 (m, 0.5H), 1.95 - 1.81 (m, 1H), 1.79 - 1.56 (m, 6H), 1.31 - 1.12 (m, 2H), 1.07 - 0.87 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.55, 162.82, 134.88, 134.57, 133.44, 133.07, 131.13, 130.23, 129.11, 128.90, 128.27, 128.17, 127.94, 127.84, 127.70, 127.38, 126.25, 125.98, 62.85, 61.20, 51.04, 50.12, 37.57, 35.92, 32.16, 31.38, 30.77, 29.93, 29.59, 26.55, 26.04, 25.86.
Mass 496.29
37.製造例37:化学式N511
製造例2のN501化合物を用いて下記N511化合物を製造した。
Figure 2023532027000122
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.06 - 8.01 (m, 1H), 7.90 - 7.79 (m, 5H), 7.72 (s, 1H), 7.57 - 7.34 (m, 7H), 5.05 (dd, J = 34.8, 14.5 Hz, 2H), 4.42 - 4.39 (m, 1H), 4.20 - 4.17 (m, 1H), 3.82 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.71 - 3.62 (m, 4H), 2.84 - 2.81 (m, 1H), 2.74 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.14 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.01 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.27, 161.81, 134.87, 134.23, 133.53, 133.18, 131.76, 130.36, 129.72, 129.14, 128.81, 128.45, 128.07, 128.00, 127.94, 127.39, 127.17, 126.51, 126.38, 126.10, 125.40, 123.86, 62.95, 57.65, 57.01, 51.50, 48.42, 47.47, 41.45.
Mass 450.21
38.製造例38:化学式N512
製造例2のN501化合物を用いて下記N512化合物を製造した。
Figure 2023532027000123
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.90 - 7.77 (m, 6H), 7.70 (d, J = 17.1 Hz, 2H), 7.55 - 7.43 (m, 5H), 7.37 - 7.34 (m, 1H), 4.80 - 4.66 (m, 2H), 4.47 - 4.44 (m, 1H), 4.20 - 4.17 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.83 - 3.65 (m, 2H), 3.62 - 3.59 (m, 1H), 2.87 - 2.74 (m, 2H), 2.17 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.05 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.75, 161.88, 134.86, 133.53, 133.46, 133.27, 133.18, 132.58, 129.26, 128.45, 128.08, 128.05, 128.01, 128.00, 127.98, 127.93, 127.40, 126.78, 126.60, 126.37, 126.29, 126.10, 62.96, 57.61, 56.99, 51.58, 49.76, 48.82, 41.53.
Mass 450.21
39.製造例39:化学式N514
製造例2のN501化合物を用いて下記N514化合物を製造した。
Figure 2023532027000124
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.85 - 7.80 (m, 3H), 7.73 (s, 1H), 7.57 - 7.54 (m, 4H), 7.51 - 7.42 (m, 7H), 7.37 - 7.31 (m, 3H), 4.64 - 4.57 (m, 2H), 4.50 - 4.46 (m, 1H), 4.21 - 4.17 (m, 1H), 3.96 - 3.87 (m, 2H), 3.85 - 3.67 (m,2H), 3.60 (ddd, J = 11.4, 3.1, 1.7 Hz, 1H), 2.92 - 2.86 (m, 1H), 2.80 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.18 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.70, 161.91, 141.45, 140.72, 134.86, 134.15, 133.53, 133.17, 129.26, 129.08, 128.44, 128.07, 127.99, 127.93, 127.76, 127.39, 127.34, 126.36, 126.09, 62.97, 57.60, 56.98, 51.58, 49.29, 48.86, 41.55.
Mass 476.23
40.製造例40:化学式N522
Figure 2023532027000125
8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.25g(0.81mmol)と水素化ナトリウム0.081g(2.02mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、2-(chloromethyl)quinoline hydrochloride 0.208g(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.195g、収率53%)。
Figure 2023532027000126
2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.85 - 7.77 (m, 4H), 7.75 - 7.68 (m, 2H), 7.57 - 7.43 (m, 4H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H), 4.55 - 4.45 (m, 1H), 4.27 - 4.15 (m, 3H), 3.76 (dd, J = 57.1, 13.1 Hz, 2H), 3.60 - 3.55 (m, 1H), 2.92 - 2.78 (m, 2H), 2.21 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.10 (td, J = 11.6, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.83, 161.87, 155.25, 147.65, 137.28, 134.57, 133.25, 132.90, 129.82, 129.21, 128.16, 127.82, 127.72, 127.65, 127.57, 127.42, 127.13, 126.69, 126.08, 125.81, 120.10, 62.71, 57.30, 56.69, 51.54, 51.34, 49.83, 41.32.
Mass 451.4
41.製造例41:化学式N523
Figure 2023532027000127
8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.25g(0.81mmol)と水素化ナトリウム0.081g(2.02mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、3-(chloromethyl)pyridine hydrochloride 0.159g(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(pyridin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.201g、収率62%)。
Figure 2023532027000128
2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(pyridin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.84 - 7.76 (m, 4H), 7.71 (s, 1H), 7.60 - 7.58 (m, 1H), 7.50 - 7.41 (m, 4H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 4.58 - 4.41 (m, 3H), 4.22 - 4.19 (m, 1H), 3.90 - 3.78 (m, 3H), 3.73 - 3.67 (m, 1H), 3.59 - 3.54 (m, 1H), 2.95 - 2.78 (m, 2H), 2.21 - 2.04 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.70, 161.42, 149.74, 136.34, 133.34, 133.06, 130.89, 128.37, 128.16, 128.11, 127.84, 127.76, 127.23, 127.21, 126.27, 126.05, 123.94, 62.70, 57.12, 56.51, 51.31, 48.82, 47.10, 41.25.
Mass 401.2
42.製造例42:化学式N524
Figure 2023532027000129
8-[(naphthalen-2-yl)methyl]tetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione 0.25g(0.81mmol)と水素化ナトリウム0.081g(2.02mmol)、ジメチルホルムアミドを添加して1時間撹拌後、2-(bromomethyl)pyridine hydrobromide 0.245g(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(pyridin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.033g、収率10%)。
Figure 2023532027000130
2-(naphthalen-2-ylmethyl)-8-(pyridin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 - 8.52 (m, 1H), 7.84 - 7.78 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 3H), 7.28 - 7.24 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 4.75 - 4.59 (m, 2H), 4.52 - 4.47 (m, 1H), 4.21 - 4.17 (m, 1H), 4.17 - 4.05 (m, 2H), 3.84 - 3.65 (m, 2H), 3.57 - 3.53 (m, 1H), 2.91 - 2.85 (m, 1H), 2.81 (td, J = 12.6, 3.3 Hz, 1H), 2.17 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.72, 161.84, 155.09, 149.60, 137.00, 134.59, 133.26, 132.91, 128.16, 127.82, 127.73, 127.65, 127.13, 126.09, 125.81, 122.85, 122.58, 62.71, 57.25, 56.63, 51.34, 51.02, 49.79, 41.31.
Mass 401.2
43.製造例43:化学式N601
Figure 2023532027000131
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1.5g(5.3mmol)、ジクロロメタン15ml、トリエチルアミン1.5ml、1-naphthaldehyde 0.83g(5.3mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド2.25g(10.59mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(1.526g、収率93%)。
Figure 2023532027000132
2-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.24 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 - 7.77 (m, 2H), 7.53 - 7.47 (m, 2H), 7.45 - 7.35 (m, 3H), 4.48 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.08 - 4.02 (m, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.89 - 3.83 (m, 1H), 3.52 - 3.46 (m, 1H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.72 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.18 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.10 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 166.11, 161.73, 133.90, 132.67, 132.38, 128.50, 128.48, 127.77, 125.89, 125.74, 125.09, 124.62, 60.93, 56.88, 56.37, 51.57, 44.48, 41.47.
Mass 310.15
44. 製造例 44:化学式 N611
The following N611 compound was prepared using the N601 compound of Preparation Example 43.
Figure 2023532027000133
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.06 - 8.01 (m, 1H), 7.90 - 7.77 (m, 4H), 7.56 - 7.47 (m, 4H), 7.44 - 7.36 (m, 4H), 5.11 - 5.01 (m, 2H), 4.41 - 4.36 (m, 1H), 4.18 - 4.13 (m, 1H), 3.97 (dd, J = 121.6, 12.9 Hz, 2H), 3.73 - 3.66 (m, 3H), 2.82 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.67 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.19 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.03 (td, J = 11.9, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.04, 161.49, 133.95, 133.93, 132.75, 132.41, 131.47, 130.07, 129.45, 128.86, 128.53, 128.48, 127.76, 126.90, 126.23, 125.88, 125.73, 125.12, 125.10, 124.67, 123.56, 60.92, 57.40, 56.95, 51.31, 48.14, 47.22, 41.20.
Mass 450.21
45. 製造例 45:化学式 N612
The following N612 compound was prepared using the N601 compound of Preparation Example 43.
Figure 2023532027000134
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.88 - 7.78 (m, 5H), 7.69 (s, 1H), 7.55 - 7.45 (m, 4H), 7.42 - 7.35 (m, 3H), 4.78 - 4.67 (m, 2H), 4.46 - 4.40 (m, 1H), 4.18 - 4.14 (m, 1H), 4.09 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.86 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.69 - 3.64 (m, 1H), 2.87 - 2.83 (m, 1H), 2.71 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.21 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.08 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.53, 161.57, 133.93, 133.18, 132.99, 132.75, 132.41, 132.30, 129.00, 128.48, 127.77, 127.76, 127.73, 127.69, 126.51, 126.33, 125.98, 125.88, 125.73, 125.10, 124.67, 60.94, 57.36, 56.94, 51.38, 49.49, 48.54, 41.29.
Mass 450.21
46. 製造例 46:化学式 N613
The following N613 compound was prepared using the N601 compound of Preparation Example 43.
Figure 2023532027000135
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 - 8.24 (m, 1H), 7.89 - 7.78 (m, 2H), 7.57 - 7.47 (m, 2H), 7.44 - 7.28 (m, 6H), 7.28 - 7.22 (m, 2H), 4.66 - 4.51 (m, 2H), 4.45 (ddd, J = 13.1, 2.9, 1.8 Hz, 1H), 4.18 - 4.06 (m, 2H), 3.92 - 3.82 (m, 3H), 3.68 - 3.61 (m, 1H), 2.91 - 2.82 (m, 1H), 2.72 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.20 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.46, 161.62, 134.92, 133.94, 132.76, 132.42, 128.94, 128.49, 128.19, 127.78, 125.88, 125.74, 125.10, 124.68, 60.93, 57.32, 56.93, 51.38, 49.29, 48.52, 41.29.
Mass 400.2
47. 製造例 47:化学式 N614
The following N614 compound was prepared using the N601 compound of Preparation Example 43.
Figure 2023532027000136
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.87 - 7.84 (m, 1H), 7.82 - 7.78 (m, 1H), 7.58 - 7.47 (m, 6H), 7.46 - 7.38 (m, 4H), 7.37 - 7.30 (m, 3H), 4.65 - 4.56 (m, 2H), 4.48 - 4.42 (m, 1H), 4.18 - 4.12 (m, 1H), 4.11 - 4.07 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.89 - 3.84 (m, 1H), 3.67 - 3.62 (m, 1H), 2.86 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 2.72 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.21 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.49, 161.60, 141.20, 140.45, 133.93, 133.88, 132.74, 132.41, 128.96, 128.81, 128.49, 127.77, 127.67, 127.48, 127.07, 125.88, 125.73, 125.10, 124.67, 60.94, 57.35, 56.93, 51.39, 49.03, 48.59, 41.31.
Mass 476.23
48. 製造例 48:化学式 N622
The following N622 compound was prepared using the N601 compound of Preparation Example 43.
Figure 2023532027000137
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 - 8.24 (m, 1H), 8.15 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 - 7.69 (m, 4H), 7.58 - 7.47 (m, 3H), 7.43 - 7.36 (m, 3H), 4.86 (s, 2H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.23 - 4.16 (m, 3H), 3.99 (dd, J = 88.3, 12.9 Hz, 2H), 3.66 - 3.60 (m, 1H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.75 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.26 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 2.12 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.85, 161.81, 155.25, 147.61, 137.24, 133.90, 132.74, 132.38, 129.79, 129.17, 128.45, 127.75, 127.54, 127.38, 126.65, 125.85, 125.70, 125.08, 124.65, 120.04, 77.35, 77.10, 76.84, 60.88, 57.26, 56.85, 51.48, 51.40, 49.80, 41.29, 0.00.
Mass 451.21
49. 製造例 49:化学式 N641
Figure 2023532027000138
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.28 - 8.24 (m, 1H), 7.89 - 7.83 (m, 1H), 7.83 - 7.72 (m, 2H), 7.71 - 7.67 (m, 1H), 7.56 - 7.46 (m, 2H), 7.43 - 7.36 (m, 2H), 7.36 - 7.26 (m, 2H), 4.90 - 4.80 (m, 2H), 4.38 (ddd, J = 13.2, 3.0, 1.8 Hz, 1H), 4.16 - 4.05 (m, 2H), 3.86 - 3.82 (m, 1H), 3.73 - 3.70 (m, 2H), 3.69 - 3.64 (m, 1H), 2.99 - 2.92 (m, 2H), 2.85 - 2.78 (m, 1H), 2.66 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.15 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.35 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.23, 161.46, 148.25, 139.29, 138.05, 133.98, 132.78, 132.46, 128.53, 127.80, 125.93, 125.78, 125.14, 124.69, 124.64, 124.23, 123.31, 122.39, 121.35, 60.94, 57.38, 56.97, 51.36, 47.65, 45.47, 41.25, 39.39, 21.97, 16.18.
Mass 484.4
50.製造例50:化学式N701
Figure 2023532027000139
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.3g(1.06mmol)、ジクロロメタン3ml、トリエチルアミン0.3ml、biphenyl-4-carboxaldehyde 0.193g(1.06mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.449g(2.12mmol)を入れ、室温で3時間撹拌した。反応液を精製水24mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液24mlで洗浄し、さらに精製水24mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.249g、収率70%)。
Figure 2023532027000140
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.64 - 7.52 (m, 4H), 7.50 - 7.41 (m, 2H), 7.41 - 7.31 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 4.59 - 4.47 (m, 1H), 4.18 - 4.08 (m, 1H), 4.07 - 3.99 (m, 2H), 3.63 (dd, J = 39.7, 13.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.42 (m, 1H), 2.98 - 2.72 (m, 2H), 2.21 - 2.00 (m, 2H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3) δ 165.95, 161.71, 140.78, 140.42, 135.98, 129.50, 128.77, 127.28, 127.19, 127.06, 62.23, 56.88, 56.08, 51.48, 44.57, 41.48.
Mass 336.2
51.製造例51:化学式N711
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式30の段階をさらに進めて、化学式N711の化合物を収得した。
Figure 2023532027000141
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.60mmol)と水素化ナトリウム0.036g(0.89mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、1-(bromomethyl)naphthalene 0.158g(0.72mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.233g、収率81%)。
Figure 2023532027000142
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 - 8.02 (m, 1H), 7.92 - 7.81 (m, 2H), 7.63 - 7.48 (m, 6H), 7.48 - 7.30 (m, 7H), 5.13 - 5.02 (m, 2H), 4.46 - 4.40 (m, 1H), 4.22 - 4.16 (m, 1H), 3.77 - 3.51 (m, 5H), 2.89 - 2.70 (m, 2H), 2.16 - 1.95 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.04, 161.54, 140.85, 140.43, 136.08, 133.97, 131.49, 130.07, 129.49, 128.88, 128.75, 128.56, 127.24, 127.19, 127.07, 126.91, 126.25, 125.14, 123.58, 62.21, 57.39, 56.64, 51.27, 48.15, 47.22, 41.19.
Mass 476.4
52.製造例52:化学式N712
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式31の段階をさらに進めて、化学式N712の化合物を収得した。
Figure 2023532027000143
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.60mmol)と水素化ナトリウム0.036g(0.89mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、2-(bromomethyl)naphthalene 0.158g(0.72mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.250g、収率87%)。
Figure 2023532027000144
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.78 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 7.63 - 7.54 (m, 4H), 7.53 - 7.31 (m, 8H), 4.79 - 4.67 (m, 2H), 4.53 - 4.43 (m, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.76 - 3.52 (m, 3H), 2.96 - 2.73 (m, 2H), 2.20 - 1.98 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.62, 161.72, 140.96, 140.54, 136.18, 133.31, 133.12, 132.42, 129.61, 129.11, 128.86, 127.90, 127.85, 127.82, 127.35, 127.30, 127.18, 126.63, 126.45, 126.12, 62.33, 57.46, 56.73, 51.46, 49.62, 48.67, 41.38.
Mass 476.23
53.製造例53:化学式N713
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式32の段階をさらに進めて、化学式N713の化合物を収得した。
Figure 2023532027000145
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.60mmol)と水素化ナトリウム0.036g(0.89mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、Benzyl bromide 0.08ml(0.72mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-benzylhexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.228g、収率89%)。
Figure 2023532027000146
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-benzylhexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.65 - 7.53 (m, 4H), 7.48 - 7.30 (m, 8H), 7.28 -7.24 (m, 2H), 4.64 - 4.45 (m, 3H), 4.22 - 4.13 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.74 - 3.54 (m, 3H), 2.93 - 2.86 (m, 2H), 2.17 - 2.02 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.52, 161.76, 140.94, 140.52, 136.15, 135.00, 129.60, 129.04, 128.84, 128.61, 128.30, 127.33, 127.28, 127.16, 62.31, 57.41, 56.69, 51.44, 49.41, 48.63, 41.37.
Mass 426.21
54.製造例54:化学式N714
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式33の段階をさらに進めて、化学式N714の化合物を収得した。
Figure 2023532027000147
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.2g(0.60mmol)と水素化ナトリウム0.036g(0.89mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、4-(bromomethyl)biphenyl 0.177mg(0.72mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2,8-bis([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.261g、収率86%)。
Figure 2023532027000148
2,8-bis([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.63 - 7.52 (m, 8H), 7.48 - 7.30 (m, 10H), 4.68 - 4.55 (m, 2H), 4.54 - 4.46 (m, 1H), 4.22 - 4.16 (m, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.73 - 3.55 (m, 3H), 2.93 - 2.75 (m, 2H), 2.21 - 2.01 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.54, 161.72, 141.28, 140.92, 140.53, 140.49, 136.16, 133.98, 129.58, 129.08, 128.90, 128.83, 127.75, 127.57, 127.32, 127.26, 127.15, 62.29, 57.41, 56.68, 51.43, 49.12, 48.68, 41.36.
Mass 502.4
55.製造例55:化学式N722
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式34の段階をさらに進めて、化学式N722の化合物を収得した。
Figure 2023532027000149
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.75mmol)と水素化ナトリウム0.097g(2.42mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、2-(chloromethyl)quinoline hydrochloride 0.208mg(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.301g、収率84%)。
Figure 2023532027000150
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(quinolin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.75 - 7.69 (m, 1H), 7.62 - 7.51 (m, 5H), 7.47 - 7.32 (m, 6H), 4.86 (s, 2H), 4.58 - 4.47 (m, 1H), 4.28 - 4.12 (m, 3H), 3.72 - 3.53 (m, 3H), 2.97 - 2.77 (m, 2H), 2.23 - 2.04 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.95, 161.97, 155.37, 147.78, 140.96, 140.52, 137.37, 136.17, 129.91, 129.61, 129.34, 128.85, 127.67, 127.53, 127.34, 127.28, 127.17, 126.79, 120.20, 62.33, 57.42, 56.68, 51.67, 51.50, 49.97, 41.43.
Mass 477.4
56.製造例56:化学式N723
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式35の段階をさらに進めて、化学式N723の化合物を収得した。
Figure 2023532027000151
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.75mmol)と水素化ナトリウム0.097g(2.42mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、3-(chloromethyl)pyridine hydrochloride 0.159mg(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(pyridin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.161g、収率50%)。
Figure 2023532027000152
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(pyridin-3-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.58 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.64 - 7.54 (m, 5H), 7.47 - 7.41 (m, 2H), 7.41 - 7.32 (m, 3H), 7.31 - 7.27 (m, 1H), 4.62 - 4.54 (m, 2H), 4.50 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.8 Hz, 1H), 4.23 - 4.15 (m, 1H), 3.96 - 3.85 (m, 2H), 3.73 - 3.53 (m, 3H), 2.93 - 2.87 (m, 1H), 2.81 (td, J = 12.7, 3.4 Hz, 1H), 2.16 - 2.03 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.74, 161.25, 149.76, 140.84, 140.49, 136.21, 135.99, 130.79, 129.51, 128.77, 127.27, 127.22, 127.08, 123.85, 62.23, 57.28, 56.55, 51.34, 48.75, 47.04, 41.37.
Mass 427.2
57.製造例57:化学式N724
製造例50で収得した化学式N701の化合物を出発物質として使用して下記反応式36の段階をさらに進めて、化学式N724の化合物を収得した。
Figure 2023532027000153
2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.75mmol)と水素化ナトリウム0.097g(2.42mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、1時間撹拌後、2-(bromomethyl)pyridine hydrobromide 0.245mg(0.97mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート10mlで反応を終結した。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(pyridin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.172g、収率53%)。
Figure 2023532027000154
2-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-8-(pyridin-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.54 (ddd, J = 4.9, 1.7, 0.9 Hz, 1H), 7.68 - 7.63 (m, 1H), 7.60 - 7.53 (m, 4H), 7.46 - 7.41 (m, 2H), 7.40 - 7.31 (m, 3H), 7.28 - 7.25 (m, 1H), 7.20 (ddd, J = 7.6, 4.9, 1.1 Hz, 1H), 4.67 (dd, J = 50.2, 14.9 Hz, 2H), 4.52 (ddd, J = 13.1, 3.1, 1.8 Hz, 1H), 4.21 - 4.05 (m, 3H), 3.72 - 3.51 (m, 3H), 2.93 - 2.86 (m, 1H), 2.82 (td, J = 12.6, 3.3 Hz, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.73, 161.83, 155.12, 149.61, 140.86, 140.41, 136.97, 136.09, 129.50, 128.74, 127.23, 127.17, 127.06, 122.83, 122.56, 77.32, 77.06, 76.81, 62.22, 57.25, 56.51, 51.38, 51.04, 49.81, 41.30, 0.00.
Mass 427.2
58.製造例58:化学式S2115
Figure 2023532027000155
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.5g(1.77mmol)、ジクロロメタン5ml、トリエチルアミン0.5ml、9-Anthracenecarboxaldehyde 0.36g(1.77mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.748g(3.53mmol)を入れ、室温で1時間30分間撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.497g、収率78%)。
Figure 2023532027000156
2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.44 (s, 1H), 8.40 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 8.01 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.58 - 7.41 (m, 4H), 6.65 (s, 1H), 4.62 - 4.39 (m, 3H), 4.13 - 3.97 (m, 3H), 3.62 - 3.54 (m, 1H), 2.85 - 2.75 (m, 1H), 2.64 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.43 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.32 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 165.78, 161.49, 131.40, 129.13, 128.05, 127.97, 125.97, 124.93, 124.62, 57.17, 56.58, 53.85, 51.36, 44.63, 41.65.
Mass 360.17
59.製造例59:化学式S2120
Figure 2023532027000157
2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.25mmol)と水素化ナトリウム0.015g(0.38mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で1時間撹拌後、1-(bromomethyl)naphthalene 0.067g(0.30mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.118g、収率93%)。
Figure 2023532027000158
2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 - 8.37 (m, 3H), 8.06 - 7.99 (m, 3H), 7.93 - 7.82 (m, 2H), 7.59 - 7.36 (m, 8H), 5.07 (dd, J = 40.3, 14.4 Hz, 2H), 4.53 (dd, J = 40.2, 13.0 Hz, 2H), 4.38 - 4.28 (m, 1H), 4.19 - 4.13 (m, 1H), 3.83 - 3.63 (m, 3H), 2.83 - 2.70 (m, 1H), 2.58 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.40 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.24 (td, J = 11.7, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.20, 161.60, 134.14, 131.64, 131.55, 130.26, 129.66, 129.28, 129.05, 128.78, 128.18, 127.10, 126.42, 126.09, 125.29, 125.07, 124.80, 123.77, 57.82, 57.22, 53.98, 51.30, 48.30, 47.44, 41.48.
Mass 500.23
60.製造例60:化学式S2121
Figure 2023532027000159
2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.25mmol)と水素化ナトリウム0.015g(0.38mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で1時間撹拌後、2-(bromomethyl)naphthalene 0.067g(0.30mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.088g、収率69%)。
Figure 2023532027000160
2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.48 - 8.39 (m, 3H), 8.07 - 7.98 (m, 2H), 7.88 - 7.77 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.58 - 7.45 (m, 6H), 7.37 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 4.74 (dd, J = 40.8, 14.3 Hz, 2H), 4.55 (dd, J = 43.0, 13.0 Hz, 2H), 4.41 - 4.32 (m, 1H), 4.21 - 4.15 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.79 - 3.72 (m, 1H), 2.79 - 2.72 (m, 1H), 2.61 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.46 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.28 (td, J = 11.7, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.71, 161.70, 133.34, 133.15, 132.44, 131.51, 129.24, 129.15, 128.18, 128.14, 127.90, 127.89, 127.85, 126.66, 126.48, 126.12, 126.07, 125.05, 124.78, 57.70, 57.26, 53.93, 51.19, 49.63, 48.68, 41.53.
Mass 500.4
61.製造例61:化学式S2124
Figure 2023532027000161
2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.25mmol)と水素化ナトリウム0.015g(0.38mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で1時間撹拌後、Benzyl bromide 0.036ml(0.30mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-benzylhexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.1g、収率87%)。
Figure 2023532027000162
2-(anthracen-9-ylmethyl)-8-benzylhexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.49 - 8.38 (m, 3H), 8.06 - 7.98 (m, 2H), 7.57 - 7.44 (m, 4H), 7.39 - 7.23 (m, 6H), 4.65 - 4.46 (m, 4H), 4.40 - 4.35 (m, 1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.76 - 3.70 (m, 1H), 2.80 - 2.71 (m, 1H), 2.61 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.44 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.28 (td, J = 11.7, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.48, 161.61, 134.91, 134.09, 131.38, 131.37, 129.10, 128.96, 128.49, 128.21, 128.04, 128.01, 125.93, 124.91, 124.64, 57.52, 57.12, 53.78, 51.04, 49.30, 48.51, 41.40.
Mass 450.2
62.製造例62:化学式S2125
Figure 2023532027000163
2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.25mmol)と水素化ナトリウム0.015g(0.38mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で1時間撹拌後、4-bromomethyl biphenyl 0.075mg(0.30mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.096g、収率72%)。
Figure 2023532027000164
8-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-2-(anthracen-9-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 - 8.36 (m, 3H), 8.07 - 7.98 (m, 2H), 7.62 - 7.41 (m, 10H), 7.39 - 7.29 (m, 3H), 4.70 - 4.46 (m, 4H), 4.42 - 4.34 (m, 1H), 4.20 - 4.13 (m, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.78 - 3.70 (m, 1H), 2.76 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.61 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.46 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.29 (td, J = 11.7, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 149.41, 147.48, 127.13, 126.36, 119.76, 117.26, 114.99, 114.86, 114.71, 113.92, 113.88, 113.57, 113.39, 112.97, 111.82, 110.80, 110.53, 43.44, 43.02, 39.68, 36.93, 34.93, 34.48, 27.30.
Mass 526.4
63.製造例63:化学式S2139
Figure 2023532027000165
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1.5g(5.21mmol)、ジクロロメタン1.5ml、トリエチルアミン1.5ml、1-pyrenecarboxaldehyde 1.2g(5.21mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド2.2g(10.4mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮した。濃縮残渣にジクロロメタン2mlを投入し、反応液を溶解させた。n-ヘプタン6mlをゆっくり滴加して結晶を生成させ、反応物をろ過した。固体を乾燥して、2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た。
Figure 2023532027000166
2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.65mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、1-(bromomethyl)naphthalene 0.172g(0.78mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(naphthalen-1-yl)-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.344g、収率99%)。
Figure 2023532027000167
8-(naphthalen-1-yl)-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.24 - 8.10 (m, 4H), 8.09 - 7.98 (m, 4H), 7.94 - 7.82 (m, 3H), 7.57 - 7.49 (m, 2H), 7.45 - 7.34 (m, 2H), 5.13 - 4.99 (m, 2H), 4.41 - 4.34 (m, 2H), 4.23 - 4.16 (m, 1H), 4.10 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.69 (m, 3H), 2.85 - 2.77 (m, 1H), 2.66 (td, J = 12.7, 3.1 Hz, 1H), 2.27 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.14, 161.63, 134.08, 131.60, 131.37, 131.25, 130.92, 130.58, 130.20, 130.12, 129.58, 128.99, 128.65, 128.40, 127.49, 127.03, 126.36, 126.08, 125.28, 125.24, 125.21, 124.81, 124.52, 124.06, 123.70, 60.96, 57.55, 57.15, 51.37, 48.26, 47.33, 41.33.
Mass 524.4
64.製造例64:化学式S2140
製造例63の反応式42で収得した化合物を出発物質として使用して下記反応式44の段階をさらに進めて、化学式S2140の化合物を収得した。
Figure 2023532027000168
2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.65mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、2-(bromomethyl)naphthalene 0.172g(0.78mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-(naphthalen-2-yl)-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.321g、収率94%)。
Figure 2023532027000169
8-(naphthalen-2-yl)-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.24 - 8.10 (m, 4H), 8.08 - 7.97 (m, 3H), 7.95 - 7.89 (m, 1H), 7.85 - 7.77 (m, 3H), 7.69 (s, 1H), 7.53 - 7.45 (m, 2H), 7.36 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 4.77 - 4.67 (m, 2H), 4.46 - 4.34 (m, 2H), 4.22 - 4.16 (m, 1H), 4.10 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.96 - 3.83 (m, 2H), 3.77 - 3.68 (m, 1H), 2.88 - 2.81 (m, 1H), 2.69 (td, J = 12.8, 3.2 Hz, 1H), 2.34 - 2.26 (m, 1H), 2.13 (td, J = 11.8, 3.1 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.63, 161.71, 133.32, 133.13, 132.43, 131.37, 131.25, 130.92, 130.59, 130.11, 129.12, 128.39, 127.89, 127.86, 127.83, 127.49, 126.64, 126.45, 126.11, 126.08, 125.29, 125.21, 124.81, 124.52, 124.06, 60.98, 57.50, 57.16, 51.42, 49.61, 48.66, 41.41.
Mass 524.23
65.製造例65:化学式S2141
製造例63の反応式42で収得した化合物を出発物質として使用して下記反応式45の段階をさらに進めて、化学式S2141の化合物を収得した。
Figure 2023532027000170
2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.65mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、benzyl bromide 0.09ml(0.78mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-benzyl-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.323g、収率99%)。
Figure 2023532027000171
8-benzyl-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.48 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.19 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 8.12 (dd, J = 8.5, 3.0 Hz, 2H), 8.08 - 7.98 (m, 3H), 7.94 - 7.88 (m, 1H), 7.39 - 7.28 (m, 3H), 7.28 - 7.21 (m, 2H), 4.56 (s, 2H), 4.46 - 4.35 (m, 2H), 4.22 - 4.05 (m, 2H), 3.93 - 3.79 (m, 2H), 3.73 - 3.68 (m, 1H), 2.88 - 2.82 (m, 2H), 2.70 (td, J = 12.7, 3.2 Hz, 1H), 2.29 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.14 (td, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.54, 161.75, 135.02, 131.36, 131.23, 130.91, 130.57, 130.10, 129.05, 128.60, 128.39, 128.31, 127.48, 126.07, 125.28, 125.19, 124.79, 124.50, 124.05, 60.95, 57.45, 57.14, 51.41, 49.40, 48.62, 41.40.
Mass 474.4
66.製造例66:化学式S2142
製造例63の反応式42で収得した化合物を出発物質として使用して下記反応式46の段階をさらに進めて、化学式S2142の化合物を収得した。
Figure 2023532027000172
2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.25g(0.65mmol)と水素化ナトリウム0.039g(0.97mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、4-bromomethyl biphenyl 0.192g(0.78mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-2-(pyren-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.314g、収率87%)。
Figure 2023532027000173
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.47 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.20 - 8.15 (m, 2H), 8.11 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 2H), 8.06 - 7.97 (m, 3H), 7.90 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 4H), 7.45 - 7.40 (m, 2H), 7.37 - 7.28 (m, 3H), 4.58 (s, 2H), 4.46 - 4.40 (m, 1H), 4.36 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 4.20 - 4.14 (m, 1H), 4.10 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.73 - 3.68 (m, 1H), 2.87 - 2.81 (m, 1H), 2.69 (td, J = 12.8, 3.3 Hz, 1H), 2.28 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 2.13 (td, J = 11.8, 3.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.47, 161.62, 141.20, 140.46, 133.89, 131.25, 131.12, 130.80, 130.47, 129.99, 128.97, 128.81, 128.27, 127.66, 127.49, 127.37, 127.07, 125.96, 125.16, 125.09, 124.69, 124.39, 123.94, 60.86, 57.37, 57.04, 51.31, 49.03, 48.59, 41.31.
Mass 550.4
67.製造例67:化学式S2217
Figure 2023532027000174
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.5g(1.77mmol)、ジクロロメタン5ml、トリエチルアミン0.5ml、diphenylacetaldehyde 0.31ml(1.77mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.748g(3.53mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。反応液を精製水10mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液、精製水10mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.748g)。
Figure 2023532027000175
2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.31 - 7.16 (m, 10H), 6.95 (s, 1H), 4.44 (ddd, J = 13.1, 2.9, 1.9 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.00 (s, 2H), 3.98 - 3.93 (m, 1H), 3.48 (ddd, J = 11.3, 3.1, 1.6 Hz, 1H), 3.10 - 2.98 (m, 2H), 2.93 - 2.88 (m, 1H), 2.66 (td, J = 12.7, 3.3 Hz, 1H), 2.18 - 2.08 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 166.03, 161.75, 143.29, 143.18, 128.55, 128.25, 128.24, 126.53, 63.08, 56.83, 56.34, 52.05, 48.53, 44.68, 41.50.
Mass 350.2
68.製造例68:化学式S2126
製造例67の反応式47で収得した化合物S2217を出発物質として使用して下記反応式48の段階をさらに進めて、化学式S2126の化合物を収得した。
Figure 2023532027000176
2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.29mmol)と水素化ナトリウム0.017g(0.43mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、1-(Bromomethyl)naphthalene 0.075mg(0.34mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(2,2-diphenylethyl)-8-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.096g、収率68%)。
Figure 2023532027000177
2-(2,2-diphenylethyl)-8-(naphthalen-1-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.05 - 8.00 (m, 1H), 7.91 - 7.82 (m, 2H), 7.57 - 7.49 (m, 2H), 7.45 - 7.36 (m, 2H), 7.33 - 7.16 (m, 10H), 5.08 (dd, J = 43.9, 14.5 Hz, 2H), 4.36 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.07 - 4.01 (m, 1H), 3.74 - 3.61 (m, 3H), 3.12 - 2.98 (m, 2H), 2.90 - 2.83 (m, 1H), 2.61 (td, J = 12.6, 3.2 Hz, 1H), 2.17 - 1.99 (m, 2H).
Mass 490.4
69.製造例69:化学式S2127
製造例67の反応式47で収得した化合物S2217を出発物質として使用して下記反応式49の段階をさらに進めて、化学式S2127の化合物を収得した。
Figure 2023532027000178
2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.29mmol)と水素化ナトリウム0.017g(0.43mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、2-(Bromomethyl)naphthalene 0.075mg(0.34mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-(2,2-diphenylethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.077g、収率55%)。
Figure 2023532027000179
2-(2,2-diphenylethyl)-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.77 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 7.54 - 7.46 (m, 2H), 7.39 - 7.17 (m, 11H), 4.80 - 4.68 (m, 2H), 4.44 - 4.38 (m, 1H), 4.27 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.07 - 4.01 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.67 - 3.57 (m, 1H), 3.12 - 2.99 (m, 2H), 2.92 - 2.86 (m, 1H), 2.65 (td, J = 12.6, 3.2 Hz, 1H), 2.20 - 2.05 (m, 2H).
Mass 490.4
70.製造例70:化学式S2130
製造例67の反応式47で収得した化合物S2217を出発物質として使用して下記反応式50の段階をさらに進めて、化学式S2130の化合物を収得した。
Figure 2023532027000180
2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.168g(0.481mmol)と水素化ナトリウム0.029g(0.73mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、Benzyl bromide 0.069ml(0.58mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-benzyl-2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.058g、収率27%)。
Figure 2023532027000181
8-benzyl-2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.15 (m, 15H), 4.57 (s, 2H), 4.45 - 4.37 (m, 1H), 4.26 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.06 - 3.97 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.63 - 3.57 (m, 1H), 3.10 - 3.00 (m, 2H), 2.93 - 2.85 (m, 1H), 2.65 (td, J = 12.6, 3.3 Hz, 1H), 2.17 - 2.06 (m, 2H).
Mass 440.2
71.製造例71:化学式S2131
製造例67の反応式47で収得した化合物S2217を出発物質として使用して下記反応式51の段階をさらに進めて、化学式S2131の化合物を収得した。
Figure 2023532027000182
2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione 0.1g(0.29mmol)と水素化ナトリウム0.017g(0.43mmol)、ジメチルホルムアミドを添加し、室温で30分間撹拌後、4-Bromomethyl biphenyl 0.085ml(0.34mmol)を入れ、室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液10mlとエチルアセテート20mlを入れ、撹拌後、有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液10mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、8-([1,1′-biphenyl]-4-ylmethyl)-2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.102g、収率68%)。
Figure 2023532027000183
8-([1,1’-biphenyl]-4-ylmethyl)-2-(2,2-diphenylethyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dione
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.60 - 7.54 (m, 4H), 7.47 - 7.41 (m, 2H), 7.39 - 7.16 (m, 13H), 4.69 - 4.54 (m, 2H), 4.42 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.26 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.09 - 3.98 (m, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.67 - 3.56 (m, 1H), 3.14 - 2.97 (m, 2H), 2.90 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.66 (td, J = 12.6, 3.2 Hz, 1H), 2.19 - 2.06 (m, 2H).
Mass 516.4
72. 製造例 72:化学式 S2204
Figure 2023532027000184
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.84 - 7.78 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 3H), 7.34 (s, 1H), 4.50 (ddd, J = 13.2, 3.0, 1.9 Hz, 1H), 4.11 (dd, J = 11.0, 3.3 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 63.4, 13.1 Hz, 2H), 3.47 (ddd, J = 11.3, 3.2, 1.7 Hz, 1H), 2.92 - 2.85 (m, 1H), 2.82 - 2.75 (m, 1H), 2.15 - 2.03 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.45 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 168.25, 165.53, 134.68, 133.26, 132.89, 128.15, 127.75, 127.71, 127.65, 127.11, 126.10, 125.81, 62.71, 57.45, 56.43, 56.03, 51.70, 41.70, 29.16, 28.95.
Mass 338.18
73. 製造例 73:化学式 S2211
Figure 2023532027000185
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.83 - 7.77 (m, 3H), 7.69 (s, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 3H), 4.47 (ddd, J = 13.1, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.96 - 3.88 (m, 2H), 3.83 - 3.59 (m, 1H), 3.50 (ddd, J = 11.4, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.88 - 2.82 (m, 1H), 2.81 - 2.71 (m, 1H), 2.13 - 1.99 (m, 2H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.42, 161.37, 134.45, 133.19, 132.83, 128.08, 127.79, 127.66, 127.59, 127.12, 126.03, 125.76, 62.60, 57.12, 56.57, 51.23, 51.10, 41.18, 33.25.
Mass 324.17
74. 製造例 74:化学式 S2212
Figure 2023532027000186
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.83 - 7.77 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 7.50 - 7.42 (m, 3H), 4.48 (ddd, J = 13.2, 3.1, 1.8 Hz, 1H), 4.11 - 4.04 (m, 1H), 4.00 - 3.88 (m, 2H), 3.72 (dd, J = 77.0, 13.1 Hz, 2H), 3.51 (ddd, J = 11.4, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 3.46 - 3.32 (m, 2H), 2.89 - 2.83 (m, 1H), 2.78 (td, J = 12.6, 3.3 Hz, 1H), 2.14 - 2.01 (m, 2H), 1.13 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 162.98, 161.87, 134.61, 133.29, 132.93, 128.17, 127.86, 127.76, 127.68, 127.20, 126.12, 125.84, 62.72, 57.29, 56.67, 51.33, 48.59, 41.30, 40.89, 11.60.
Mass 338.18
75. 製造例 75:化学式 S2213
Figure 2023532027000187
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.83 - 7.78 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 3H), 4.49 (ddd, J = 13.2, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 4.12 - 4.07 (m, 1H), 4.00 - 3.90 (m, 2H), 3.73 (dd, J = 77.3, 13.1 Hz, 2H), 3.52 (ddd, J = 11.4, 3.3, 1.8 Hz, 1H), 3.42 - 3.29 (m, 2H), 2.90 - 2.84 (m, 1H), 2.79 (td, J = 12.6, 3.4 Hz, 1H), 2.14 - 2.03 (m, 2H), 1.57 - 1.48 (m, 2H), 1.35 - 1.25 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 163.30, 161.97, 134.69, 133.36, 133.00, 128.24, 127.91, 127.82, 127.74, 127.24, 126.17, 125.90, 62.80, 57.36, 56.82, 51.41, 49.23, 45.86, 41.38, 28.51, 20.01, 13.80.
Mass 366.21
76. 製造例 76:化学式 S2214
Figure 2023532027000188
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.85 - 7.78 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.51 - 7.43 (m, 3H), 4.46 (brs, 1H), 4.14 - 4.07 (m, 1H), 3.80 (dd, J = 80.7, 13.1 Hz, 2H), 3.59 (dd, J = 11.9, 2.3 Hz, 1H), 3.18 (ddd, J = 13.5, 12.9, 4.2 Hz, 1H), 3.01 - 2.92 (m, 4H), 2.36 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.17 (ddd, J = 12.7, 11.8, 3.9 Hz, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.53 (s, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.49, 163.97, 134.07, 133.28, 132.99, 128.41, 128.05, 127.75, 127.70, 126.94, 126.26, 126.01, 79.55, 62.28, 60.94, 60.45, 50.98, 38.55, 28.29, 26.08, 25.57.
Mass 350.18
77. 製造例 77:化学式 S2215
Figure 2023532027000189
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.86 - 7.78 (m, 3H), 7.71 (s, 1H), 7.51 - 7.42 (m, 3H), 4.44 (s, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 1H), 3.89 - 3.51 (m, 3H), 3.46 - 3.31 (m, 1H), 3.25 - 3.12 (m, 1H), 3.01 - 2.93 (m, 1H), 2.35 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.22 - 2.15 (m, 1H), 2.11 - 2.00 (m, 1H), 1.62 - 1.50 (m, 6H), 1.24 - 1.19 (m, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 171.81, 163.70, 134.24, 133.40, 133.11, 128.53, 128.17, 127.87, 127.81, 127.06, 126.36, 126.12, 79.51, 62.42, 61.55, 60.46, 51.15, 38.69, 38.26, 27.23, 25.87, 14.57.
Mass 366.21
78. 製造例 78:化学式 S2216
Figure 2023532027000190
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.84 - 7.77 (m, 3H), 7.70 (s, 1H), 7.50 - 7.40 (m, 3H), 4.51 - 4.45 (m, 1H), 4.08 - 4.04 (m, 1H), 3.81 - 3.61 (m, 2H), 3.52 (ddd, J = 11.3, 3.2, 1.8 Hz, 1H), 3.39 - 3.17 (m, 2H), 2.90 - 2.70 (m, 2H), 2.11 - 2.00 (m, 2H), 1.60 - 1.52 (m, 5H), 1.48 (s, 3H), 1.37 - 1.28 (m, 2H), 0.95 - 0.90 (m, 3H).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ 168.18, 163.81, 134.76, 133.33, 132.95, 128.18, 127.83, 127.78, 127.69, 127.18, 126.09, 125.81, 77.41, 77.16, 76.90, 62.77, 61.15, 57.02, 56.88, 51.61, 43.08, 41.76, 31.36, 26.62, 26.28, 20.51, 13.80.
Mass 394.24
79.製造例79:化学式N502
下記誘導体の合成には、benzyl 4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylateが同一に使用され、その合成方法として下記の方法を使用した。
Figure 2023532027000191
2-Naphthaldehyde 0.4g(2.3mmol)、1-((9H-fluoren-9-yl)methyl)2-benzyl piperazine-1,2-dicarboxylate 1.0g(2.3mmol)、1,2-ジクロロエタン20ml、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド1.4g(6.8mmol)、molecular sieve 4Å 3.5gを投入し、室温で一晩撹拌した。反応物に精製水25mlを投入し、20分間激しく撹拌する。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、化合物を残渣として収得し、後続段階に使用した(1.4g)。
Figure 2023532027000192
1-((9H-fluoren-9-yl)methyl)2-benzyl 4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-1,2-dicarboxylate 1.4g、ジメチルホルムアミド7ml、ピペリジン3.2mlを投入し、室温で1時間撹拌した。反応物に塩化アンモニウム水溶液80ml、ジクロロメタンを投入、撹拌した後、有機層を抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮した残渣をシリカクロマトグラフィーで精製して、benzyl 4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylateを得た(0.47g、収率54%)。
Figure 2023532027000193
Benzyl 4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylate 1.9g(5.3mmol)、N-(tert-Butoxycarbonyl)-L-phenylalanine 1.5g(5.5mmol)、ジメチルホルムアミド15ml、(Benzotriazol-1-yloxy)tripyrrolidinophosphonium hexafluorophosphate 2.9g(5.5mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン1.0g(7.9mmol)を添加し、室温で一晩撹拌する。反応物に精製水60ml、エチルアセテート30mlを投入し、撹拌する。有機層を抽出して、塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。濃縮した残渣をシリカクロマトグラフィーで精製して、benzyl 1-(2-((tert-butoxycarbonyl)amino)-2-phenylacetyl)-4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylateを得る(2.6g、収率81%)。
Figure 2023532027000194
Benzyl 1-(2-((tert-butoxycarbonyl)amino)-2-phenylacetyl)-4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylate 2.6g(4.3mmol)、ジクロロメタン26ml、トリフルオロ酢酸6.5mlを投入し、室温で30分間撹拌した。反応液を炭酸ナトリウム水溶液80mlで中和させ、有機層を抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、benzyl 1-(2-amino-2-phenylacetyl)-4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylateを残渣として収得し、後続段階に使用した(1.9g)。
Figure 2023532027000195
Benzyl 1-(2-amino-2-phenylacetyl)-4-(naphthalen-2-ylmethyl)piperazine-2-carboxylate残渣1.9g、イソプロパノール10ml、酢酸3mlを投入し、室温で一晩撹拌した。反応物を炭酸水素ナトリウム水溶液110ml、エチルアセテート30mlを投入し、撹拌する。有機層を抽出し、塩化ナトリウム水溶液30mlで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮する。濃縮した残渣をシリカクロマトグラフィーで精製して、3-benzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dione(N502)を得た(1.5g、2つの段階の収率88%)。
Figure 2023532027000196
3-benzyl-8-(naphthalen-2-ylmethyl)hexahydro-1H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(6H)-dione
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.86 - 7.76 (m, 3H), 7.64 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 7.51 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.36 (m, 1H), 7.33 - 7.29 (m, 2.5H), 7.22 - 7.14 (m, 2.5H), 7.03 (s, 0.5H), 6.90 (s, 0.5H), 4.52 - 4.40 (m, 1H), 4.38 - 4.26 (m, 1H), 3.92 (dd, J = 11.1, 2.8 Hz, 0.5H), 3.73 - 3.43 (m, 2H), 3.29 - 3.24 (m, 1H), 3.19 (dd, J = 13.6, 5.6 Hz, 0.5H), 3.08 - 3.01 (m, 2H), 2.82 - 2.79 (m, 0.5H), 2.72 - 2.63 (m, 1H), 2.52 (td, J = 12.8, 3.4 Hz, 0.5H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.74 (td, J = 11.4, 3.0 Hz, 0.5H), 0.78 (t, J = 11.2 Hz, 0.5H).
Mass 400.2
<実験例>
製造例の化合物の抗がん治療活性増進効果
1.SKOV3とSKOV3-TRの準備
上皮性卵巣がん細胞株であるSKOV3とこれに由来してパクリタキセル(Paclitaxel)抗がん剤に抵抗性を有する耐性がん細胞株で製作されたSKOV3-TRを対象に細胞実験を進め、図1(a)は、SKOV3のパクリタキセルとドセタキセル抗がん剤IC50値を示す図であり、(b)は、SKOV3-TRのパクリタキセルとドセタキセル抗がん剤IC50値を示す図である。
2.パクリタキセル処理によるWST-1分析
細胞増殖や生存を測定するWST-1分析結果によれば、パクリタキセル処理によってSKOV3およびSKOV3-TRで物質代謝の減少を誘発した。SKOV3の79とSKOV3-TRの79種に対してパクリタキセル(Paclitaxel)と併用処理した後、WST-1分析を実施した。
具体的には、96-Wellで成長している2つのがん細胞株に79種類の化合物を低濃度(0.5μM)および高濃度(2μM)でパクリタキセルを共に処理し、パクリタキセル濃度は、SKOV3-TR細胞株には3μMまたは4μM、SKOV3細胞株には2nMまたは0.05μM処理した。細胞毒性を分析のために、DMSO(パクリタキセル、化合物溶媒)、パクリタキセル(Paclitaxel)と79種の化合物を併用処理してから3日後にWST-1分析を実施し、図2~図13に示した。
図2、図3は、None、DMSO、パクリタキセル、S461(0.5μM)、S461(2μM)、S462(0.5μM)、S462(2μM)、S471(0.5μM)、S471(2μM)、S4720.5μM)、S472(2μM)、N501(0.5μM)、N501(2μM)、N502(0.5μM)、N502(2μM)、N503(0.5μM)、N503(2μM)、N511(0.5μM)、N511(2μM)、N512(0.5μM)、N512(2μM)、N513(0.5μM)、N513(2μM)、N514(0.5μM)、N514(2μM)、N601(0.5μM)、N601(2μM)、N611(0.5μM)、N611(2μM)、N 612(0.5μM)、N612(2μM)、N614(0.5μM)、N614(2μM)の順に示す図である。
図4、図5は、None、DMSO、パクリタキセル、N701(0.5μM)、N701(2μM)、N613(0.5μM)、N613(2μM)、N024(0.5μM)、N024(2μM)、N522(0.5μM)、N522(2μM)、N622(0.5μM)、N622(2μM)、N523(0.5μM)、N523(2μM)、N711(0.5μM)、N711(2μM)、N712(0.5μM)、N712(2μM)、N713(0.5μM)、N713(2μM)、N714(0.5μM)、N714(2μM)、N722(0.5μM)、N722(2μM)、N401(0.5μM)、N401(2μM)、N724(0.5μM)、N724(2μM)、N 723(0.5μM)、N723(2μM)、N524(0.5μM)、N524(2μM)、N411(0.5μM)、N411(2μM)、N412(0.5μM)、N412(2μM)、N413(0.5μM)、N413(2μM)の順に示す図である。
図6、図7は、None、DMSO、パクリタキセル、N414(0.5μM)、N414(2μM)、N422(0.5μM)、N422(2μM)、N423(0.5μM)、N423(2μM)、N641(0.5μM)、N641(2μM)、N311(0.5μM)、N311(2μM)、N312(0.5μM)、N312(2μM)、N313(0.5μM)、N313(2μM)、N322(0.5μM)、N322(2μM)、N323(0.5μM)、N323(2μM)、N324(0.5μM)、N324(2μM)、N301(0.5μM)、N301(2μM)、N424(0.5μM)、N424(2μM)の順に示す図である。
図8、図9は、None、DMSO、パクリタキセル、N504(0.5μM)、N504(2μM)、N053(0.5μM)、N053(2μM)、N031(0.5μM)、N031(2μM)、N054(0.5μM)、N054(2μM)、N026(0.5μM)、N026(2μM)、N032(0.5μM)、N032(2μM)、N034(0.5μM)、N034(2μM)、N021(0.5μM)、N021(2μM)、N025(0.5μM)、N025(2μM)、N011(0.5μM)、N011(2μM)、N035(0.5μM)、N035(2μM)、S2126(0.5μM)、S2126(2μM)、S2127(0.5μM)、S2127(2μM)、S2130(0.5μM)、S2130(2μM)の順に示す図である。
図10、図11は、None、DMSO、パクリタキセル、N033(0.5μM)、N033(2μM)、N036(0.5μM)、N036(2μM)、N022(0.5μM)、N022(2μM)、S2115(0.5μM)、S2115(2μM)、S2120(0.5μM)、S2120(2μM)、S2121(0.5μM)、S2121(2μM)、S2124(0.5μM)、S2124(2μM)、S2125(0.5μM)、S2125(2μM)の順に示す図である。
図12、図13は、None、DMSO、パクリタキセル、S2131(0.5μM)、S2131(2μM)、S2139(0.5μM)、S2139(2μM)、S2140(0.5μM)、S2140(2μM)、S2141(0.5μM)、S2141(2μM)、S2142(0.5μM)、S2142(2μM)、S2204(0.5μM)、S2204(2μM)、S2211(0.5μM)、S2211(2μM)、S2212(0.5μM)、S2212(2μM)、S2213(0.5μM)、S2213(2μM)、S2214(0.5μM)、S2214(2μM)、S2215(0.5μM)、S2215(2μM)、S2216(0.5μM)、S2216(2μM)、S2217(0.5μM)、S2217(2μM)の順に示す図である。
すなわち、パクリタキセル処理群は、SKOV3およびSKOV3-TR細胞死滅の誘発および細胞成長の抑制などの現象によってDMSO処理群に比べて450nmの吸光度が減少した。化合物をパクリタキセルと併用処理時に、耐性がん細胞株であるSKOV3-TRでは、パクリタキセルの抗がん効能を増強して、パクリタキセル処理群に比べてさらに低い吸光度を示したが、SKOV3では、パクリタキセルの抗がん効能を増強しなかった。また、SKOV3-TRでは、0.5μMの化合物より2μMの化合物においてパクリタキセルによる物質代謝の減少をさらに促進することから見て、用量-反応関係(dose-response relationship)が成立することが分かった。比較例であるパクリタキセル処理群の吸光度に基準線を入れた。パクリタキセルの抗がん増強効能は、パクリタキセル処理群に比べてパクリタキセル+化合物処理時にWST-1分析で吸光度(OD Value at 450nm)が有意に減少した。
3.ドセタキセル処理によるWST-1分析
細胞増殖や生存を測定するWST-1分析結果によれば、ドセタキセル処理によってSKOV3およびSKOV3-TR物質代謝の減少を誘発した。
SKOV3の79種とSKOV3-TRの79種に対してドセタキセルと併用処理した後、WST-1分析を実施した。
具体的には、96-Wellで成長している2つのがん細胞株に79種類の化合物を低濃度(0.5μM)および高濃度(2μM)でドセタキセルを共に処理し、ドセタキセル濃度は、SKOV3-TR細胞株には1μM、SKOV3細胞株には0.75nM処理した。細胞毒性を分析するために、DMSO(ドセタキセル、化合物溶媒)、ドセタキセル(Docetaxel)と80種の化合物を併用処理してから3日後に、WST-1分析を実施して、図14~図25に示した。
図14、図15は、None、DMSO、ドセタキセル、S461(0.5μM)、S461(2μM)、S462(0.5μM)、S462(2μM)、S471(0.5μM)、S471(2μM)、S472(0.5μM)、S472(2μM)、N501(0.5μM)、N501(2μM)、N502(0.5μM)、N502(2μM)、N503(0.5μM)、N503(2μM)、N504(0.5μM)、N504(2μM)、N511(0.5μM)、N511(2μM)、N512(0.5μM)、N512(2μM)、N513(0.5μM)、N513(2μM)、N514(0.5μM)、N514(2μM)、N601(0.5μM)、N601(2μM)、N611(0.5μM)、N611(2μM)、N612(0.5μM)、N612(2μM)、N614(0.5μM)、N614(2μM)の順に示す図である。
図16、図17は、None、DMSO、ドセタキセル、 N622(0.5μM)、N622 (2μM)、N523(0.5μM)、N 523(2μM)、N711(0.5μM)、N711(2μM)、N712(0.5μM)、N 712(2μM)、N713(0.5μM)、N713(2μM)、N714(0.5μM)、N 714(2μM)、N722(0.5μM)、N722(2μM)、N401(0.5μM)、N401(2μM)、N724(0.5μM)、N724(2μM)、N723(0.5μM)、N723(2μM)、N524(0.5μM)、N524(2μM)、N411(0.5μM)、N411(2μM)、N412(0.5μM)、N412(2μM)の順に示す図である。
図18、図19は、None、DMSO、ドセタキセル、 N413(0.5μM)、N413(2μM)、N414(0.5μM)、N414(2μM)、N422(0.5μM)、N422(2μM)、N423(0.5μM)、N423(2μM)、N641(0.5μM)、N641(2μM)、N311(0.5μM)、N311(2μM)、N312(0.5μM)、N312(2μM)、N313(0.5μM)、N313(2μM)、N322(0.5μM)、N322(2μM)、N3230.5μM)、N323(2μM)、N324(0.5μM)、N324(2μM)、N301(0.5μM)、N301(2μM)、N424(0.5μM)、N424(2μM)の順に示す図である。
図20、図21は、None、DMSO、ドセタキセル、 N053(0.5μM)、N053(2μM)、N031(0.5μM)、N031(2μM)、N054(0.5μM)、N054(2μM)、N026(0.5μM)、N026(2μM)、N032(0.5μM)、N032(2μM)、N034(0.5μM)、N034(2μM)、N021(0.5μM)、N021(2μM)、N025(0.5μM)、N025(2μM)、N011(0.5μM)、N011(2μM)、N035(0.5μM)、N035(2μM)、N701(0.5μM)、N701(2μM)、N 613(0.5μM)、N613(2μM)、N024(0.5μM)、N024(2μM)、N 522(0.5μM)、N522(2μM)の順に示す図である。
図22、図23は、None、DMSO、ドセタキセル、 N033(0.5μM)、N033(2μM)、N036(0.5μM)、N036(2μM)、N022(0.5μM)、N022(2μM)、 S2115(0.5μM)、S2115(2μM)、 S2120(0.5μM)、S2120(2μM)、 S2121(0.5μM)、S 2121(2μM)、S2124(0.5μM)、S2124(2μM)、 S2125(0.5μM)、S2125(2μM)の順に示す図である。
図24、図25は、None、DMSO、ドセタキセル、 S2126(0.5μM)、S2126(2μM)、 S2127(0.5μM)、S2127(2μM)、 S2130(0.5μM)、S2130(2μM)、 S2131(0.5μM)、S2131(2μM)、 S2139(0.5μM)、S21392μM)、 S2140(0.5μM)、S2140(2μM)、 S2141(0.5μM)、S2141(2μM)、 S2142(0.5μM)、S2142(2μM)、 S2204(0.5μM)、S2204(2μM)、 S2211(0.5μM)、S2211(2μM)、 S 2212(0.5μM)、S2212(2μM)、 S2213(0.5μM)、S2213(2μM)、 S2214(0.5μM)、S2214(2μM)、 S2215(0.5μM)、S2215(2μM)、 S2216(0.5μM)、S2216(2μM)、 S2217(0.5μM)、S 2217(2μM) の順に示す図である。
すなわち、ドセタキセル(Doxetaxel)処理群は、SKOV3-TRおよびSKOV3で細胞死滅の誘発および細胞成長の抑制などの現象によってDMSO処理群に比べて450nmの吸光度が減少した。化合物をドセタキセル(Doxetaxel)と併用処理時に、耐性がん細胞株であるSKOV3-TRでは、ドセタキセルの抗がん効能を増強して、ドセタキセル(Doxetaxel)処理群に比べてさらに低い吸光度を示したが、SKOV3では、ドセタキセルの抗がん効能を増強しなかった。また、SKOV3-TRでは、0.5μMの化合物より2μMの化合物においてドセタキセルによる物質代謝の減少をさらに促進することから見て、用量-反応関係(dose-response relationship)が成立することが分かった。比較例であるドセタキセル(Doxetaxel)処理群の吸光度に基準線を入れた。ドセタキセルの抗がん増強効能は、ドセタキセル(Doxetaxel)に比べてドセタキセル+化合物処理時にWST-1分析で吸光度(OD Value at 450nm)が有意に減少した。
本出願の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本出願がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施できる。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面において例示的なものであり、限定的でない。本出願の範囲は、前記詳細な説明よりは、後述する請求範囲により示され、請求範囲の意味および範囲、そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本出願の範囲に含まれる。

Figure 2023532027000334
Figure 2023532027000335
であり、
Figure 2023532027000336
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩1.41g(1.2当量)、メチルアルコール15ml、トリエチルアミン1ml、3-chloro-2-quinolinecarboxaldehyde 0.8g(1当量)を投入し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン3ml、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド2.65gを入れ、室温で10分間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液100mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-((3-chloroquinolin-2-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.04g、収率3%)。
室温でtetrahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-1,4(3H,6H)-dione・トリフルオロ酢酸塩0.3g(1.06mmol)、ジクロロメタン3ml、トリエチルアミン0.3ml、2-chloro-6-methylquinoline-3-carboxaldehyde 0.24g(1.17mmol)を投入した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド0.449g(2.12mmol)を入れ、室温で1時間撹拌した。酢酸を追加してpH4~5に調整し、室温で5時間撹拌した。反応液を精製水24mlで洗浄した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液24ml、また、精製水24mlの順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。反応液を濃縮し、シリカクロマトグラフィーで精製して、2-((2-chloro-6-methylquinolin-3-yl)methyl)hexahydro-2H-pyrazino[1,2-a]pyrazine-6,9-dioneを得た(0.234g、収率56%)。

Claims (17)

  1. 下記化学式1:
    Figure 2023532027000197
    (前記化学式1において、
    は、直接連結されるか、C1-10のアルキレンであり;
    Arは、C1-12アルキルまたはO、NまたはSから独立して選択される0個~3個のヘテロ原子を含有できる5員~16員のモノサイクリック、ビサイクリック、トリサイクリック、またはテトラサイクリック環であり、これらは、置換されないか、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、オキソ、-OCHF、-CN、ニトロ、-C(=O)NZ、-C(=O)Z、-C(=O)OZ、-C(=NZ)NZ、-OZ、-OC(=O)Z、-OC(=O)NZ、-O-C1-6アルキルN(Z)C(=O)OZ、-OC(=O)N(Z)S(=O)、-OC2-6アルキルNZ、-OC2-6アルキルOZ、-SZ、-S(=O)Z、-S(=O)、-S(=O)NZ、-S(=O)N(Z)C(=O)Z、-S(=O)N(Z)C(=O)OZ、-S(=O)N(Z)C(=O)NZ、-NZ、-NZ、-N(Z)C(=O)Z、-N(Z)C(=O)OZ、-N(Z)C(=O)NZ、-N(Z)C(=NZ)NZ、-N(Z)S(=O)、-N(Z)S(=O)NZ、-NZ2-6アルキルNZ、-NZ2-6アルキルOZ、C6-10アリール、C5-10ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択される0個~3個の置換基により置換される)から独立して選択されるグループで置換されてもよく;
    は、それぞれ独立して、水素またはZであり;
    は、それぞれ独立して、フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキル、またはC3-8シクロアルキルであり、前記フェニル、ベンジル、C1-6アルキル、C4-8ヘテロシクロアルキルまたはC3-8シクロアルキルは、ハロゲン、-OH、-S(=O)、-OC2-6アルキルOZ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-OC1-4アルキル、-NH、-CN、または-NZから独立して選択される0個~3個の置換基により置換され;
    は、それぞれ独立して、水素、またはC1-6アルキルであるか、グループCZは、C3-8シクロアルキル環を形成することができ;
    mおよびyは、それぞれ独立して、0~2の整数であり、
    またはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、ハロC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C4-15のモノサイクリックまたはビサイクリック環(これは、C3-10シクロアルキル;C6-12アリール;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の飽和または部分的飽和のヘテロ環;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子のうち2個以上がOまたはSであるわけではない)を含有する5員または6員の芳香族ヘテロ環;またはN、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、7員~15員の飽和、部分的飽和、または不飽和のヘテロ環)であり;
    前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る)
    で表される
    ことを特徴とする化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  2. 前記化学式1で表される化合物は、
    下記化学式2~10:
    Figure 2023532027000198
    Figure 2023532027000199
    Figure 2023532027000200
    Figure 2023532027000201
    Figure 2023532027000202
    Figure 2023532027000203
    Figure 2023532027000204
    Figure 2023532027000205
    Figure 2023532027000206
    (前記化学式2~10において、
    は、直接連結されるか、C1-6のアルキレンであり;
    、A、A、またはAは、それぞれ独立して、CRまたはNであり、
    RまたはR′は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、C6-12アリール、C5-12ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C1-6アルコキシ、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択される0個~3個の置換基により置換されてもよい)であり;
    nおよびn′は、それぞれ独立して、0~13の整数であり;
    mおよびyは、それぞれ独立して、0~2の整数であり、
    またはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、ハロC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C4-15のモノサイクリックまたはビサイクリック環(これは、C3-10シクロアルキル;C6-10アリール;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の飽和または部分的飽和のヘテロ環;N、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子(前記ヘテロ原子のうち2個以上がOまたはSであるわけではない)を含有する5員または6員の芳香族ヘテロ環;またはN、OおよびSから独立して選択される、0個~3個のヘテロ原子を含有する、7員~15員の飽和、部分的飽和、または不飽和のヘテロ環)であり;
    前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る)
    のうちいずれか1つである化合物である
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. 前記Lは、直接連結されるか、C1-3アルキレンであり;
    前記Arは、C1-6直鎖または分岐鎖アルキル、ナフチル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル、ピレニル、フラニル、インドール、クロモン、キノリン、カルバゾールまたはチオフェニルであり、これらは、置換されないか、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C1-6ハロアルコキシ、C2-6アルケニル、-C2-6アルキニル、C6-12アリールまたはC5-12ヘテロアリールのうち少なくとも1つで置換されてもよく;
    前記mは、1であり、
    前記yは、1または2であり、
    前記RまたはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、ベンジル、ナフチルアルキル、ベンゾフラニルアルキル、キノリニルアルキル、ピリジニルアルキル、シクロヘキシルアルキル、チオフェニルアルキル、ピロリルアルキル、フラニルアルキルまたはベンゾチオフェニルアルキルであり、これらは、置換されないか、それぞれ独立して、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-12アリール、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、またはC1-6ハロアルコキシのうち少なくとも1つで置換されてもよく;
    前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  4. 前記Lは、C1-3アルキレンであり;
    前記Arは、
    1-6直鎖または分岐鎖アルキル、
    Figure 2023532027000207
    であり、
    前記RおよびR′は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C6-12アリール、C5-12ヘテロアリール、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C1-6アルコキシ、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニル(ここで、-C1-6アルキル、-C3-10シクロアルキル、-C1-6アルコキシ、-C2-6アルケニルまたは-C2-6アルキニルは、C1-6ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C6-12アリール、またはC5-12ヘテロアリールから独立して選択される0個~3個の置換基により置換されてもよい)であり;
    前記mは、1であり、
    前記yは、1または2であり、
    前記RまたはRは、それぞれ独立して、水素、C1-6直鎖または分岐鎖アルキル、
    Figure 2023532027000208
    であり、
    前記RおよびRは、5員~12員のモノサイクリックまたはビサイクリック環を形成しつつ連結され得る
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  5. 前記化合物は、下記化合物からなる群:
    Figure 2023532027000209
    Figure 2023532027000210

    Figure 2023532027000211
    Figure 2023532027000212
    Figure 2023532027000213

    Figure 2023532027000214
    Figure 2023532027000215
    Figure 2023532027000216
    Figure 2023532027000217
    Figure 2023532027000218
    Figure 2023532027000219
    Figure 2023532027000220
    Figure 2023532027000221
    Figure 2023532027000222
    Figure 2023532027000223
    Figure 2023532027000224
    Figure 2023532027000225
    Figure 2023532027000226
    Figure 2023532027000227
    Figure 2023532027000228
    Figure 2023532027000229
    Figure 2023532027000230
    Figure 2023532027000231
    Figure 2023532027000232
    Figure 2023532027000233
    Figure 2023532027000234
    Figure 2023532027000235
    Figure 2023532027000236
    Figure 2023532027000237
    Figure 2023532027000238
    Figure 2023532027000239
    Figure 2023532027000240
    Figure 2023532027000241
    Figure 2023532027000242
    Figure 2023532027000243
    Figure 2023532027000244
    Figure 2023532027000245
    Figure 2023532027000246
    Figure 2023532027000247
    Figure 2023532027000248
    Figure 2023532027000249
    Figure 2023532027000250
    Figure 2023532027000251
    Figure 2023532027000252
    から選ばれるものである
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを含むがんの予防または治療用薬学組成物。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを含む耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  8. 前記組成物は、
    SERCAタンパク質発現を抑制するものである
    請求項7に記載の耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  9. 前記耐性がんは、
    抗がん薬物に対する耐性を有するか、放射能に対する耐性を有する
    請求項7に記載の耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  10. 前記抗がん薬物は、
    ナイトロジェンマスタード、イマチニブ、オキサリプラチン、リツキシマブ、エルロチニブ、ネラチニブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ 、バンデタニブ、ニロチニブ、セマサニブ、ボスチニブ、アキシチニブ、マシチニブ、セジラニブ、レスタウルチニブ、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、ボルテゾミブ、スニチニブ、パゾパニブ、トセラニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、セマクサニブ、チボザニブ、ポナチニブ、カボザンチニブカルボプラチン、ソラフェニブ、レンバチニブ、ベバシズマブ、シスプラチン、セツキシマブ、ビスカムアルバム、アスパラギナーゼ、トレチノイン、ヒドロキシカルバミド、ダサチニブ、エストラムスチン、ゲムツズマブオゾガマイシン、イブリツモマブチウキセタン、ヘプタプラチン、メチルアミノレブリン酸、アムサクリン、アレムツズマブ、プロカルバジン、アルプロスタジル、硝酸ホルミウムキトサン、ゲムシタビン、ドキシフルリジン、ペメトレキセド、テガフール、カペシタビン、ギメラシン、オテラシル、アザシチジン、メトトレキサート、ウラシル、シタラビン、5-フルオロウラシル、フルダラビン、エノシタビン、フルタミド、カペシタビン、デシタビン、メルカプトプリン、チオグアニン、クラドリビン、カルモフール、ラルチトレキセド、ドセタキセル、パクリタキセル、カバジタキセル、イリノテカン、ベロテカン、トポテカン、ビノレルビン、エトポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、テニポシド、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、マイトマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、ピラルビシン、アクラルビシン、ペプロマイシン、テムシロリムス、テモゾロミド、ブスルファン、イホスファミド、シクロホスファミド、メルファラン、アルトレタミン、ダカルバジン、チオテパ、ニムスチン、クロラムブシル、ミトラクトル、ロイコボリン、トレトニン、エキセメスタン、アミノグルテチミド、アナグレリド、オラパリブ、ナベルビン、ファドロゾール、タモキシフェン、トレミフェン、テストトラクトン、アナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール、ビカルタミド、ロムスチン、ボリノスタット、エンチノスタットおよびカルムスチンからなる群から選ばれた少なくとも1つである
    請求項9に記載の耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  11. 前記抗がん薬物は、前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩と1:0.001~1:1000のモル濃度比で含まれる
    請求項9に記載の耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  12. 前記耐性がんは、
    卵巣がん、大腸がん、すい臓がん、胃がん、肝がん、乳がん、子宮頸がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、肺がん、非小細胞性肺がん、前立腺がん、胆のうがん、胆道がん、血液がん、膀胱がん、腎臓がん、黒色腫、結腸がん、骨がん、皮膚がん、頭頸部がん、子宮がん、直腸がん、脳がん、肛門付近がん、ラッパ管がん腫、子宮内膜がん腫、膣がん、陰門がん腫、食道がん、小腸がん、内分泌腺がん、副腎がん、軟組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、輸尿管がん、腎臓細胞がん腫、腎臓骨盤がん腫、血液がん、中枢神経系(central nervous system;CNS)腫瘍、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫および脳下垂体腺腫からなる群から選ばれた少なくとも1つである
    請求項9に記載の耐性がんの予防または治療用薬学組成物。
  13. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療学的有効量をがんを有する個体に投与することを含む、がんを治療する方法。
  14. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせ;の治療学的有効量を耐性がんを有する個体に投与することを含む、腫瘍学的療法に対して耐性を示すがんを治療する方法。
  15. がんまたは増殖性疾患の治療に有用な化学療法剤を同時に、個別的に、または順次に投与することを含む
    請求項14に記載の腫瘍学的療法に対して耐性を示すがんを治療する方法。
  16. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩をがんまたは耐性がんの治療のための薬剤を製造するための用途。
  17. 請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、構造異性体、光学異性体、立体異性体、またはこれらの組み合わせを幹細胞性がんの治療のための薬剤を製造するための用途。
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