JP2023531016A - 波長分割多重化構造 - Google Patents

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Abstract

本開示の実施例は、波長分割多重化構造を開示する。前記波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の両方には、N個のフィルタリングユニット、各フィルタリングユニットに接続された分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが含まれ、Nが正の整数であり、各フィルタリングユニットは、1つの中心波長に対応しており、前記第1波長分割多重化器の回線側インターフェースと前記第2波長分割多重化器の回線側インターフェースは、光ファイバを介して接続されており、N個のフィルタリングユニットは、複数のグループに分けられ、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、又は、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続及び並列接続を組み合わせたカスケード方式で接続され、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置は、少なくともフィルタリングユニットに対応する中心波長に関連付けられている。

Description

本開示は、光ファイバ通信技術分野に関し、具体的には、波長分割多重化構造に関する。
(関連出願への相互参照)
本開示は、出願番号が202010619054.1であり、出願日が2020年6月30日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許の全ての内容がここで参照により本開示に組み込まれる。
5Gフロントホールネットワークにおいて、波長分割多重化(WDM:Wavelength Division Multiplexing)ソリューションを採用することができるため、光ファイバリソースは、大幅に節約される。WDMは、薄膜フィルター(TFF:Thin Film Filter)とアレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)によって実現されてもよい。TFFソリューションは、コストが低く、チャネル数が増えるにつれて挿入損失が段階的に増加するため、チャネル数が少ないWDMシーンに適用するが、AWGソリューションは、コストが高く、各チャネルの挿入損失が均一であるため、高密度チャネルのWDMシーンに適用する。12チャネルのシーンの場合、一般的に、TFFソリューションが採用される。
チャネル電力バジェットは、伝送損失、コネクタ損失、メンテナンス冗長性要件、分散ペナルティ及び波長分割多重化器の挿入損失などを考慮する必要がある。現在、TFFソリューションの波長分割多重化器の設計原則は、各ペアワイズ挿入損失が均一であるという原則であり、即ち、各々の波長のチャネルに対して、一端での波長分割多重化器の挿入損失と他端での波長分割多重化器の挿入損失の和が相対的均一であり、この方式は、波長分割多重化器自体の最適な挿入損失のみを考慮し、アプリケーションシーンにおける異なる波長の伝送性能の違いによって引き起こされる異なるリンクバジェットを無視するため、一部のチャネルの電力バジェットは、低コストの直接変調レーザー(DML:Directly Modulated Laser)+PINチップソリューションの産業能力を超え、その結果、この部分のチャネルは、高コストのアバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photon Diode)チップソリューションを使用する必要がある。2種類のチップソリューションを使用する場合、生産工程とメンテナンス管理に不利であり、1種類のチップソリューションのみを使用する場合、すべてのチャネルで高コストのAPDチップソリューションを使用する必要があり、その結果、コストが大幅に増加する。
本開示の実施例は、波長分割多重化構造を提供する。
本開示の実施例の技術的解決策は、次のように実現される。
本開示の実施例は、波長分割多重化構造を提供する。前記波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の両方には、N個のフィルタリングユニット、各フィルタリングユニットに接続された分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが含まれ、Nが正の整数であり、各フィルタリングユニットは、1つの中心波長に対応しており、前記第1波長分割多重化器の回線側インターフェースと前記第2波長分割多重化器の回線側インターフェースは、光ファイバを介して接続され、
N個のフィルタリングユニットは、複数のグループに分けられ、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、又は、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続及び並列接続を組み合わせたカスケード方式で接続され、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、
ここで、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置は、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットが第1電力閾値以下であり、かつ異なる中心波長に対応する各チャネルの各総電力バジェット間の差が第2電力閾値未満であるように、少なくともフィルタリングユニットに対応する中心波長に関連付けられている。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記N個のフィルタリングユニットは、各フィルタリングユニットに対応する中心波長に基づいてグループ化され、複数のグループのフィルタリングユニットに分けられる。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各グループのフィルタリングユニットは、1グループの中心波長に対応しており、各グループの中心波長によって形成される波長範囲は重ならない。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、第1グループのフィルタリングユニットの前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置は、同じであり、前記第1グループのフィルタリングユニットは、複数のグループのフィルタリングユニットのうちのいずれかのグループのフィルタリングユニットである。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記第1波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第1順序で直列に接続され、前記第2波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第2順序で直列に接続され、前記第2順序は前記第1順序の逆順序である。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における異なるグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、不均一に分布し、
前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における同じグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、相対的均一に分布している。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列に接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器において、1グループのフィルタリングユニットに対応する所定の中心波長が大きいほど、前記1グループのフィルタリングユニットのカスケード位置は、前記回線側インターフェースに近くなる。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットのうちの第2グループのフィルタリングユニットにおける1つのフィルタリングユニットは、N個の中心波長のうちの最大中心波長に対応する場合、
前記第1波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記最大中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第1波長分割多重化器の前記回線側インターフェースに接続され、
前記第2波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記第2グループのフィルタリングユニットに対応する波長範囲における最小中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第2波長分割多重化器の前記回線側インターフェースに接続されている。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列又は並列に接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器には、光スプリッターユニットも含まれ、前記光スプリッターユニットの第1インターフェースは、少なくとも1グループのフィルタリングユニットに接続され、前記少なくとも1グループのフィルタリングユニット間の各フィルタリングユニットは、直列に接続され、
前記光スプリッターユニットの第2インターフェースと第3インターフェースは、並列に接続された2グループのフィルタリングユニットにそれぞれ接続されている。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード位置は、フィルタリングユニットに対応する中心波長及び前記光スプリッターユニットの電力損失に関連付けられている。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記総電力バジェットは、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失、分散ペナルティ、伝送損失、コネクタ損失及びメンテナンスマージンを含み、前記波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失は、フィルタリングユニットの前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置に関連付けられ、前記分散ペナルティ、伝送損失は、中心波長に関連付けられている。
本開示の実施例によって提供される波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の両方には、N個のフィルタリングユニット、各フィルタリングユニットに接続された分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが含まれ、Nが正の整数であり、各フィルタリングユニットは、1つの中心波長に対応しており、前記第1波長分割多重化器の回線側インターフェースと前記第2波長分割多重化器の回線側インターフェースは、光ファイバを介して接続され、N個のフィルタリングユニットは、複数のグループに分けられ、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、又は、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続及び並列接続を組み合わせたカスケード方式で接続され、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、ここで、前記第1波長分割多重化器及び前記第2第1波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置は、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットが第1電力閾値以下となり、かつ異なる中心波長に対応する各チャネルの各総電力バジェット間の差が第2電力閾値よりも小さいとなるように、少なくともフィルタリングユニットに対応する中心波長に関連付けられている。本開示の実施例の技術的解決策を採用し、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットを考慮事項とし、第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置を決定することにより、各チャネルの総電力バジェットは、均一になり、それによって各チャネルの総電力バジェットに1種類のチップの要件を満たさせ、2種類のチップソリューションの使用によって引き起こされる生産工程とメンテナンス管理の不便を回避することができ、また、12波の中波長分割多重化器(MWDM:Medium Wavelength Division Multiplexer)の各チャネルは、低コストのDML+PINチップを満たすことができ、コストは、大幅に削減される。
波長分割多重化システムのアーキテクチャ概略図である。 関連する技術案におけるCWDMシステムの配置構造概略図である。 本開示の実施例の波長分割多重化構造の概略図である。 本開示の実施例の波長分割多重化構造の総電力バジェットの概略図である。 本開示の実施例の波長分割多重化構造の別の概略図である。
以下に図面及び具体的な実施例を参照しながら本開示をさらに詳しく説明する。
5Gフロントホールネットワークは、アクティブアンテナユニット(AAU:Active Antenna Unit)及び分布ユニット(DU:Distribute Unit)+集中ユニット(CU:Centralized Unit)アーキテクチャに基づくものであり、C-RANシーンにおけるDUは、複数の物理ステーション(例えば6-15個)を接続しており、このシーンにおいて、各物理ステーションに12本の光ファイバが必要であり、フロントホールネットワークの場合、多くの光ファイバが消費される。光ファイバの大量使用の問題を解決するために、フロントホールネットワークにおいて、波長分割多重化デバイスを使用することができ、フロントホールファイバーリソースが節約される。ここで、C-RANは、集中処理(centralized processing)、コグニティブ無線(collaborative radio)、及び、リアルタイムクラウドコンピューティングアーキテクチャ(real time cloud infrastructure)に基づくグリーンワイヤレスアクセスネットワークアーキテクチャ(clean system)である。
図1は波長分割多重化システムのアーキテクチャ概略図である。図1に示すように、波長分割多重化システムは、WDMデバイス1及びWDMデバイス2として記される2つのWDMデバイスを含むことができ、WDMデバイス1及びWDMデバイス2は、通信ノード1と通信ノード2を接続するフロントホールネットワークに設けられてもよい。例示的に、通信ノード1は、AAUであってもよく、通信ノード2は、DUであってもよく、選択可能に、WDMデバイス1は、通信ノード1に近く、WDMデバイス2は、通信ノード2に近い。
波長分割多重化システムには、複数の光モジュールも含まれ、1つの実施形態では、複数の光モジュールは、通信ノード1及び通信ノード2にそれぞれ設けられてもよく、通信ノード1及び通信ノード2のそれぞれには、光モジュールに対応するインターフェースが設けられ、これにより、光モジュールがインターフェースに挿入された後、光モジュールは、隣接するWDMデバイスとの光信号の伝送を行うことができ、それによって通信が実現される。別の実施形態では、光モジュールは、WDMデバイスにも設けられてもよく、WDMデバイスには、光モジュールに対応するインターフェースが設けられ、これにより、光モジュールがインターフェースに挿入された後、WDMデバイスは、光モジュールとの光信号の伝送を行うことができる。上記WDMデバイスは、本実施例における波長分割多重化器であることが理解できる。
WDMデバイスが粗波長分割多重化器(CWDM:Coarse Wavelength Division Multiplexer)であることを例とすると、現在、CWDM波長分割多重化器の挿入損失要件については、異なるチャネルの挿入損失が同じく要求され、均一性が1dBよりも小さく要求される。したがって、実際の生産設計において、TFFカスケードに基づくCWDM波長分割多重化器は、逆の順序で配列されており、図2に示すように、一端での波長分割多重化器のカスケード順序は、波長に従って短波長から長波長まで配列され、他端での波長分割多重化器のカスケード順序は、波長に従って長波長から短波長まで配列されている。図2に示す設計方式を使用すると、波長分割多重化器の各ペアワイズ挿入損失は、約5dBである。ここで、ペアワイズ挿入損失とは、図2の1271ナノメートル(nm)波長を例とすると、両端の波長分割多重化器における127nmの波長に対応するチャネル挿入損失の和が127nmの波長に対応するペアワイズ挿入損失であることを意味している。
TFFがカスケード接続されているため、片側の挿入損失は、カスケード位置(又はカスケード数)に関連付けられている。図2に示す左側の波長分割多重化器を例とすると、波長1271nmの光信号は、中心波長1271nmのフィルタリングユニットを透過した後、回線側インターフェースを介して反対側の波長分割多重化器に直接伝送されると考えられてもよく、波長1571nmの光信号は、中心波長1571nmのフィルタリングユニットを透過した後、中心波長1551nm、1531nm、1511nm、1491nm、1471nm、1371nm、1351nm、1331nm、1311nm、1291nm、1271nmのフィルタリングユニットを順次通過して反射する必要があり、これは、反対側の波長分割多重化器に伝送されるために上記の11個のフィルタリングユニットによって反射される必要があることに相当し、これにより、カスケード数が多いほど、フィルタリングユニットに対応する挿入損失が大きくなることがわかる。これに基づき、図2に示す2つの端での逆順に配列された波長分割多重化器の設計方式が採用されているため、各波長に対応するペアワイズ挿入損失は、約5dBで均一である。
チャネル電力バジェットは、伝送(融着接続を含むファイバー)損失、可動コネクタ損失及びメンテナンス冗長性、送信及び分散ペナルティなどの要因及びコンバイナー/デ多重化器の挿入損失などを考慮する必要がある。典型的な10キロメートル(km)のチャネル損失の場合、OバンドにあるMWDMシステムの伝送路損失は、0.35dB/kmで計算され、10kmで合計4つのコネクタと計算され、メンテナンスマージンは、2dBとして計算され、MWDMの12波チャネル電力バジェットの指標を表1に示すことができる。表1では、1列目のデータは、中心波長を表し、2列目のデータは、ペアワイズ挿入損失を表し、3列目のデータは、分散ペナルティを表し、4列目のデータは、10kmの伝送損失を表し、5列目のデータは、コネクタ損失を表し、6列目のデータは、メンテナンスマージンを表す。
表1から計算され得るように、1347.5nm~1374.5nmの4つの波長の場合、総電力バジェットは、17dBよりも大きいが、低コストのDML+PINチップソリューションにおいて、大規模なアプリケーション向けのチップの歩留まりを確保するため、通常、約15dBである。電力バジェット17dBの量産用途を満たすために、高コストのAPDチップを使用する必要があり、2種類の光モジュールチップを使用する場合、生産工程及びメンテナンス管理に不利であり、1種類の光モジュールチップを使用する場合、最大17dBの電力バジェットに統一する必要があり、12波の場合、APDチップをすべて使用する必要があり、コストが大幅に増加する。
表1の各データをより直感的なヒストグラムに変換することにより、波長分割多重化器が例えば図2に示す逆の順序で配列された後に各チャネルのペアワイズ挿入損失が均一に分布しているが、各チャネルの総電力バジェットが大きく異なり、主に、各チャネルの分散ペナルティが大きく異なることに起因し、中心波長スパン範囲が大きい場合、伝送損失も異なり、ペアワイズ挿入損失が均一であるこの波長分割多重化器設計は、総電力バジェットの要件にうまく適合できないこと、を明らかに発見することができる。
これに基づき、本開示の実施例では、ペアワイズ挿入損失が不均一に分布している波長分割多重化器設計方式が採用され、関連する技術的解決策における逆順配列方式が柔軟な配置を備えたTFFカスケード方式に置き換えられるため、各チャネルの総電力バジェットは、均一であり、総電力バジェットを考慮事項とし、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失、分散ペナルティ、伝送損失などの各パラメータを総合的に考慮して統括的に設計する。本実施例は、低コスト、柔軟性及び急速な商業的成熟という利点を有するTFF配列設計を最適化するだけでよく、各チャネルの総電力バジェットを均一にすることを全体的な目標とすることにより、12波のMWDMの各チャネルの総電力バジェットを相対的均一にし、12波の15dBの総電力バジェットを達成することができ、12波の場合、低コストのDML+PINチップを使用できるため、上記の高コスト、生産工程及びメンテナンス管理の問題が解決される。
本開示の実施例は、波長分割多重化構造を提供する。前記波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の両方には、N個のフィルタリングユニット、各フィルタリングユニットに接続された分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが含まれ、Nが正の整数であり、各フィルタリングユニットは、1つの中心波長に対応しており、前記第1波長分割多重化器の回線側インターフェースと前記第2波長分割多重化器の回線側インターフェースは、光ファイバを介して接続され、N個のフィルタリングユニットは、複数のグループに分けられ、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、又は、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続及び並列接続を組み合わせたカスケード方式で接続され、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、ここで、前記第1波長分割多重化器及び前記第2第1波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置は、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットが第1電力閾値以下となり、かつ異なる中心波長に対応する各チャネルの各総電力バジェット間の差が第2電力閾値よりも小さいとなるように、少なくともフィルタリングユニットに対応する中心波長に関連付けられている。
本実施例では、波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、図3又は図5に示すように、第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器の両方には、同じ数(N個)のフィルタリングユニットが含まれ、各フィルタリングユニットは、1つの分岐側インターフェースに対応して接続され、図1に示すように、波長分割多重化器は、各分岐側インターフェースを介して対応する光モジュールとの光信号の伝送を行うことができる。第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器のそれぞれが1つの回線側インターフェースを有し、第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器は、それぞれの回線側インターフェースを介して光信号の伝送を行う。図3又は図5の左側のフィルタリングユニット、分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが第1波長分割多重化器を構成し、図3又は図5の右側のフィルタリングユニット、分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが第2波長分割多重化器を構成することを例とすると、第1波長分割多重化器又は波長分割多重化器において、各々の中心波長の光信号は、対応する回線側インターフェースを介して反対側の波長分割多重化器に伝送される。
本実施例では、MWDMの12波、10kmのチャネル損失を例とすると、上記の表1に示す電力バジェットに基づいて、10kmの伝送損失、コネクタ損失及びメンテナンスマージンは、波長ごとに同じであるが、分散ペナルティは、異なる。表1から、分散ペナルティは、波長(又は波長範囲)に関連付けられていることが分かり、特定の波長範囲内の分散ペナルティは、ほぼ同じであり、異なる特定の波長範囲の分散ペナルティは、明らかに異なる。他のWDMシステム、特に中心波長範囲スパンが大きいシステムでは、10kmの伝送損失も中心波長によって異なる可能性がある。
これに基づき、本実施例において各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットを考慮事項とするため、各チャネル(即ち各中心波長)に対応する総電力バジェットは、第1電力閾値以下であり、かつ異なるチャネル(即ち異なる中心波長)に対応する総電力バジェット間の差が第2電力閾値未満であり、それによって各チャネル(即ち各中心波長)の総電力バジェットを均一にする。
本実施例において各チャネルの総電力バジェットを考慮事項とするため、各チャネルの総電力バジェットは、均一に分布し(即ち各チャネルに対応する総電力バジェットは、第1電力閾値以下である)、各チャネルに対応する分散ペナルティは、中心波長によって異なり、また、上記表1に基づき、1グループの中心波長に対応する波長範囲内の分散ペナルティは、ほぼ同じであり、異なるグループの中心波長に対応する波長範囲内の分散ペナルティは明らかに異なることがわかり、これにより、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における異なるグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、不均一に分布し、同じグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、均一に分布している。
幾つかの選択可能な実施例では、前記総電力バジェットは、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失、分散ペナルティ、伝送損失、コネクタ損失及びメンテナンスマージンを含み、前記波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失は、フィルタリングユニットの前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置に関連付けられ、前記分散ペナルティ、伝送損失は、中心波長に関連付けられている。
本実施例では、上記第1電力閾値は、上記総電力バジェットの計算方式に基づいて決定された閾値であってもよい。幾つかの例では、上記第1電力閾値が大規模なアプリケーション向けの低コストのDML+PINチップの良い歩留まりに対する数値、例えば15dBに等しい場合、本実施例における波長分割多重化構造は、低コストのDML+PINチップに適用することができる。上記第2電力閾値は、実際のニーズに基づいて予め設定されてもよい。
幾つかの選択可能な実施例では、N個のフィルタリングユニットは、各フィルタリングユニットに対応する中心波長に基づいてグループ化され、即ち、N個のフィルタリングユニットは、N個の中心波長に従って複数のグループに分けられてもよい。例示的に、N個の中心波長は、低波長から高波長の順又は高波長から低波長の順でソートされてもよく、N個の中心波長は、上記のソートに基づいて複数のグループに分けられる。
選択可能に、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各グループのフィルタリングユニットは、1グループの中心波長に対応しており、各グループの中心波長によって形成される波長範囲は重ならない。例示的に、Nが12であることを例とすると、上記のソートにより、中心波長1、中心波長2、…、中心波長12の順序を得ることができ、N個の中心波長を3つのグループに分けると、中心波長1、中心波長2、中心波長3を1グループに分け、中心波長4、中心波長5、中心波長6及び中心波長7を1グループに分け、中心波長8、中心波長9、中心波長10、中心波長11、中心波長12を1グループに分けることができる。上記中心波長1から中心波長3が昇順又は降順で配列されるため、上記第1グループの中心波長を例とすると、第1グループの中心波長によって形成される波長範囲は、中心波長1~中心波長3であり、これにより、各グループの中心波長によって形成される波長範囲は重ならない。
幾つかの選択可能な実施例では、N個のフィルタリングユニットは、波長範囲に基づいて複数のグループに分けられてもよく、又は、中心波長に対応する分散ペナルティに基づいてグループ化されてもよい。上記表1から、一定の波長範囲内において、対尾する分散ペナルティは、ほぼ同じであってもよいがわかり、例えば、中心波長は、1267.5nmから1314.5nmであり、対応する分散ペナルティは、いずれも1dBであり、中心波長は、1327.5nm及び1334.5nmであり、対応する分散ペナルティは、いずれも3dBであり、中心波長は、1334.5nmから1374.5nmであり、対応する分散ペナルティは、いずれも4.5dBである。これに基づき、MWDMの12波に対して、上記分散ペナルティ又は波長範囲に従って3グループに分けることができ、例えば、図3又は図5に示すように、白色で塗りつぶされたフィルタリングユニットは、分散ペナルティ4.5dBの4つの中心波長に対応するフィルタリングユニットに対応し、薄い灰色で塗りつぶされたフィルタユニットは、分散ペナルティ3dBの2つの中心波長に対応するフィルタリングユニットに対応し、濃い灰色で塗りつぶされたフィルタユニットは、分散ペナルティ1dBの6つの中心波長に対応するフィルタリングユニットに対応する。もちろん、本実施例においてN個のフィルタリングユニットのグループ化方式は、上記例に限定されず、他のグループ化方式も本実施例の保護範囲内にあり得る。上記のN個の中心波長のうち、異なる中心波長に対応する伝送損失が異なる場合、分散ペナルティに基づいて伝送損失と組み合わせてグループ化する必要がある。
本実施例では、グループ化された複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続されてもよく、又は、直列接続と並列接続とを組み合わせたカスケード接続方式で接続されてもよい。実際の応用において、各チャネルに対応する総電力バジェットのニーズに基づいて、さらに、各チャネルの総電力バジェットのニーズ、各チャネルの中心波長に対応する分散ペナルティ(各チャネルの中心波長に対応する伝送損失も含む可能性がある)に基づいて波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失を決定することができ、さらに、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失に基づいてカスケード方式及び/又はカスケード位置を決定することができる。換言すれば、各フィルタリングユニットに対応する中心波長に基づいて、第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置を決定する。ここで、カスケード方式は、直列接続方式、又は直列接続と並列接続を組み合わせた接続方式を採用しており、カスケード位置は、カスケードの配置位置を示し、カスケード位置は、カスケード数に関連付けられており、カスケード位置は、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失に関連付けられていると理解され得る。
例示的に、図3に示す設計方式を例とすると、左側の波長分割多重化器を参照し、中心波長1374.5nmの光信号は、中心波長1374.5nmのフィルタリングユニットを透過した後、回線側インターフェースに直接到達することができ、中心波長1267.5nmの光信号は、回線側インターフェースに到達するために、中心波長1267.5nmのフィルタリングユニットを透過した後に11個のフィルタリングユニットによって反射される必要があり、これにより、カスケード位置が異なると、対応する波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失も異なることがわかり、カスケード位置に対応するカスケード数が大きいほど、対応する波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失が大きくなる。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、第1グループのフィルタリングユニットの前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置は、同じであり、前記第1グループのフィルタリングユニットは、複数のグループフィルタリングユニットのうちのいずれかのグループのフィルタリングユニットである。
本実施例では、図3又は図5に示すものを参照し、表1に示すものと組み合わせると、1グループの中心波長に対応する波長範囲における分散ペナルティは、ほぼ同じであり、異なるグループの中心波長に対応する波長範囲の分散ペナルティは、明らかに異なり、これに基づき、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器について、同じ波長範囲に属する1グループのフィルタリングユニット(即ち第1グループのフィルタリングユニット)の第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器におけるカスケード位置が同じであるため、各グループのフィルタリングユニットにおける各チャネルの総電力バジェットを均一に分布することができる。
各グループのフィルタリングユニットのカスケード位置が決定された後、グループ内のフィルタリングユニットのカスケード位置について、実際のニーズ又は予め設定されたルールに基づいてグループ内のフィルタリングユニットのカスケード位置を決定することができる。
選択可能に、前記第1波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第1順序で直列に接続され、前記第2波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第2順序で直列に接続され、前記第2順序は前記第1順序の逆順序である。
図3に示す例を参照することができ、本実施例において、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットについて、第1波長分割多重化器の第1グループのフィルタリングユニットを長波長から短波長までの順序で配列することができ、第2波長分割多重化器の第1グループのフィルタリングユニットを短波長から長波長までの順序で配列することができる。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列に接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器のうち、1グループのフィルタリングユニットに対応する所定の中心波長が大きいほど、前記1グループのフィルタリングユニットのカスケード位置は、前記回線側インターフェースに近くなる。
本実施例では、各グループのフィルタリングユニットの中心波長、又は各グループのフィルタリングユニットに対応する波長範囲に基づいて、中心波長が大きいほど、対応する分散ペナルティも相対的大きくなり、したがって、中心波長に対応する波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失は、総電力バジェットの相対平均を満たすために小さくなければならない。これに基づき、1グループのフィルタリングユニットに対応する所定の中心波長(当該所定の中心波長は、このグループのフィルタリングユニットの各中心波長のうちの最大中心波長又は最小波長であってもよい)が大きいほど、対応するグループ内のフィルタリングユニットのカスケード位置は、回線側インターフェースに近いほど、光信号の反射回数が少なくなり、即ち波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失が減少される。
幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットのうちの第2グループのフィルタリングユニットにおける1つのフィルタリングユニットがN個の中心波長のうちの最大中心波長に対応する場合、前記第1波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記最大中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第1波長分割多重化器の前記回線側インターフェースに接続され、前記第2波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記第2グループのフィルタリングユニットに対応する波長範囲における最小中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第2波長分割多重化器の前記回線インターフェースに接続されている。
本実施例では、N個の中心波長のうちの最大中心波長を決定し、例えば図3の最大中心波長が1374.5nmであり、最大中心波長に対応する第2グループのフィルタリングユニットを決定し、第2グループのフィルタリングユニットの第1波長分割多重化器及び第2波長分割多重化器におけるカスケード位置は、図3に示すように、各波長分割多重化器の回線側インターフェースに最も近くなることができる。ここで、図3の左側の波長分割多重化器が第1波長分割多重化器であることを例とすると、第1波長分割多重化器の最大中心波長のフィルタリングユニットは、第1波長分割多重化器の回線側インターフェースに接続され、第2波長分割多重化器のうち、第2グループのフィルタリングユニットに対応する波長範囲の最小中心波長(1347.5nmなど)のフィルタリングユニットは、第2波長分割多重化器の回線側インターフェースに接続されている。
図4は本開示の実施例の波長分割多重化構造の総電力バジェットの概略図である。図4に示すように、図3に示す設計方式に基づき、各チャネル(各チャネルが図3の1つの中心波長に対応する)の総電力バジェットを相対的均一にすることができる。ここで、図4のチャネル1からチャネル6は、図3の濃い灰色で塗りつぶされたフィルタリングユニットに対応するチャネルに対応し、チャネル7及びチャネル8は、図3の薄い灰色で塗りつぶされたフィルタリングユニットに対応するチャネルに対応し、チャネル9からチャネル12は、図3の白色で塗りつぶされたフィルタリングユニットに対応するチャネルに対応する。
表2は表1に基づいて上記図3の設計方式を採用した波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失データ(3列目のデータ)を追加したものである。表2における3列目のデータから最後の列のデータに追加すると、各波長の総電力バジェットに15dBと14.6dBが含まれ、どちらも15dB以下であることがわかり、第1閾値が15dBである場合、この設計方式は、低コストのDML+PINチップの要件を満たすことができる。
もちろん、本開示の各実施例は、MWDMアプリケーションシーンに限定されず、チャネル数などのシーン要件に従って、CWDM、LAN-WDM、DWDMなどの波長分割システムにも適用することができる。
本開示の幾つかの選択可能な実施例では、前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列及び並列に接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器に光スプリッターユニットも含まれ、前記光スプリッターユニットの第1インターフェースは、少なくとも1グループのフィルタリングユニットに接続され、前記少なくとも1グループのフィルタリングユニット間の各フィルタリングユニットは、直列に接続され、前記光スプリッターユニットの第2インターフェース及び第3インターフェースは、並列に接続された2グループのフィルタリングユニットにそれぞれ接続されている。
本実施例では、図5に示すように、光スプリッターユニットを含み、光スプリッターユニットは、薄い灰色の1グループのフィルタリングユニットに対応する光信号に対して反射処理を行い、濃い灰色の1グループのフィルタリングユニットに対応する光信号に対して透過処理を行うために使用され、これにより、薄い灰色の1グループのフィルタリングユニットと濃い灰色の1グループのフィルタリングユニットとの並列接続を実現することができ、白色で塗りつぶされた1グループのフィルタリングユニットと光スプリッターユニットの第1インターフェースとの接続を組み合わせることにより、各フィルタリングユニットの直列接続と並列接続を組み合わせたカスケード接続が実現される。
本実施例では、光スプリッターユニットが光スプリッター信号の伝送に対して一定の損失を有し、透過処理の損失が反射処理の損失よりも多いため、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード位置は、フィルタリングユニットに対応する中心波長及び前記光スプリッターユニットの電力損失に関連付けられている。
これに基づき、光スプリッターユニットは、各チャネルの総電力バジェットに基づいて、各チャネルの中心波長と組み合わせて対応するカスケード位置に設けられており、異なるシーンの総電力バジェット要件に従って、ニーズに応じて異なる中心波長に対応するフィルタリングユニットのカスケード位置を柔軟に配列し、各チャネルの総電力バジェットの均一の目的を達成することができ、中心波長に対応する分散ペナルティが大きいほど、フィルタリングユニットは、対応する波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失を低減させるために、「先入れ先出し(FIFO:First Input First Output)」の原則に従うことができる。
本開示の実施例の技術的解決策を採用し、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットを考慮事項とし、第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置を決定することにより、各チャネルの総電力バジェットが均一になり、それによって各チャネルの総電力バジェットに1種類のチップの要件を満たさせ、2種類のチップソリューションの使用によって引き起こされる生産工程とメンテナンス管理の不便を回避することができ、また、12波のMWDMの各チャネルは、低コストのDML+PINチップを満たすことができ、コストは、大幅に削減される。
本開示によって提供される幾つかの製品の実施例で開示される特徴を衝突せずに任意に組み合わせて新しい製品の実施例を得ることができる。
上記は、本開示の具体的な実施形態だけであるが、本開示の保護範囲は、これに制限されず、当業者が本開示で開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替わりは、全て本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の保護範囲に準拠するべきである。

Claims (11)

  1. 波長分割多重化構造であって、前記波長分割多重化構造は、第1波長分割多重化器と第2波長分割多重化器とを含み、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の両方には、N個のフィルタリングユニット、各フィルタリングユニットに接続された分岐側インターフェース及び回線側インターフェースが含まれ、Nが正の整数であり、各フィルタリングユニットは、1つの中心波長に対応しており、前記第1波長分割多重化器の回線側インターフェースと前記第2波長分割多重化器の回線側インターフェースは、光ファイバを介して接続され、
    N個のフィルタリングユニットは、複数のグループに分けられ、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、又は、複数のグループのフィルタリングユニットは、直列接続及び並列接続を組み合わせたカスケード方式で接続され、各グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、直列接続のカスケード方式で接続され、
    ここで、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード方式及び/又はカスケード位置は、各中心波長に対応するチャネルの総電力バジェットが第1電力閾値以下であり、かつ異なる中心波長に対応する各チャネルの各総電力バジェット間の差は、第2電力閾値未満であるように、少なくともフィルタリングユニットに対応する中心波長に関連付けられている、波長分割多重化構造。
  2. 前記N個のフィルタリングユニットは、各フィルタリングユニットに対応する中心波長に基づいてグループ化され、複数のグループのフィルタリングユニットに分けられる請求項1に記載の波長分割多重化構造。
  3. 前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各グループのフィルタリングユニットは、1グループの中心波長に対応しており、各グループの中心波長によって形成される波長範囲は重ならない請求項1に記載の波長分割多重化構造。
  4. 第1グループのフィルタリングユニットの、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置は、同じであり、前記第1グループのフィルタリングユニットは、複数のグループフィルタリングユニットのうちのいずれかのグループのフィルタリングユニットである請求項1に記載の波長分割多重化構造。
  5. 前記第1波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第1順序で直列に接続され、前記第2波長分割多重化器の前記第1グループのフィルタリングユニットにおける各フィルタリングユニットは、第2順序で直列に接続され、前記第2順序は前記第1順序の逆順序である請求項4に記載の波長分割多重化構造。
  6. 前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における異なるグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、不均一に分布し、
    前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器における同じグループの中心波長に対応するペアワイズ挿入損失は、相対的均一に分布している請求項2に記載の波長分割多重化構造。
  7. 前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列接続方式で接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器において、1グループのフィルタリングユニットに対応する所定の中心波長が大きいほど、前記1グループのフィルタリングユニットのカスケード位置は、前記回線側インターフェースに近くなる請求項1-6のいずれか一項に記載の波長分割多重化構造。
  8. 前記複数のグループのフィルタリングユニットのうちの第2グループのフィルタリングユニットにおける1つのフィルタリングユニットは、N個の中心波長のうちの最大中心波長に対応する場合、
    前記第1波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記最大中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第1波長分割多重化器の前記回線側インターフェースに接続され、
    前記第2波長分割多重化器の前記第2グループのフィルタリングユニットのうち、前記第2グループのフィルタリングユニットに対応する波長範囲における最小中心波長に対応するフィルタリングユニットは、前記第2波長分割多重化器の前記回線側インターフェースに接続されている請求項7に記載の波長分割多重化構造。
  9. 前記複数のグループのフィルタリングユニットが直列接続又は並列接続方式で接続されている場合、前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器には、光スプリッターユニットも含まれ、前記光スプリッターユニットの第1インターフェースは、少なくとも1グループのフィルタリングユニットに接続され、前記少なくとも1グループのフィルタリングユニット間の各フィルタリングユニットは、直列に接続され、
    前記光スプリッターユニットの第2インターフェースと第3インターフェースは、並列に接続された2グループのフィルタリングユニットにそれぞれ接続されている請求項1-6のいずれか一項に記載の波長分割多重化構造。
  10. 前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器の各フィルタリングユニットに対応するカスケード位置は、フィルタリングユニットに対応する中心波長及び前記光スプリッターユニットの電力損失に関連付けられている請求項9に記載の波長分割多重化構造。
  11. 前記総電力バジェットは、波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失、分散ペナルティ、伝送損失、コネクタ損失及びメンテナンスマージンを含み、前記波長分割多重化器のペアワイズ挿入損失は、フィルタリングユニットの前記第1波長分割多重化器及び前記第2波長分割多重化器におけるカスケード位置に関連付けられ、前記分散ペナルティ、伝送損失は、中心波長に関連付けられている請求項1に記載の波長分割多重化構造。
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