JP2023530577A - デバイスをロックするジェスチャ及びロック機能を有効にするジェスチャ - Google Patents

Abstract

エアロゾル生成デバイス（１０）であって、ユーザジェスチャを検出するように構成されるセンサ（１１）と、ユーザに感覚フィードバックを提供するように構成されるフィードバックユニット（１２）と、センサ（１１）による第１のジェスチャ、続いて第２のジェスチャの検出時、エアロゾル生成デバイス（１０）をロック又はロック解除するように構成されるロック制御回路（１３）とを含み、第１のジェスチャ及び第２のジェスチャは、異なる特性を有し、センサ（１１）は、第１のジェスチャの検出時にフィードバックユニット（１２）に信号を提供するように構成され、フィードバックユニット（１２）は、信号の受信時にユーザに感覚フィードバックを提供するように構成される、エアロゾル生成デバイス（１０）。【選択図】図１

Description

本発明は、エアロゾル生成デバイス及びそのようなデバイスを動作させるためのジェスチャの使用に関する。

電子タバコなどのエアロゾル生成デバイスは、典型的には、例えばマウスピースに陰圧をもたらすこと、即ち吸入すること又はボタンを押すことによって容易に動作される。エアロゾル生成デバイスが動作され得る容易性は、ユーザに有益であり得るが、ユーザが子供の周囲にいるときなど、より高いレベルのセキュリティが望ましい状況が存在する場合がある。デバイスのセキュリティレベルを向上させることにより、偶発的な使用が回避され得る。

電子タバコのセキュリティレベルを容易且つ簡便に適合させることが可能であることが望ましい。

本発明のある態様は、エアロゾル生成デバイスであって、ユーザジェスチャを検出するように構成されるセンサと、ユーザに感覚フィードバックを提供するように構成されるフィードバックユニットと、センサによる第１のジェスチャ、続いて第２のジェスチャの検出時、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除するように構成されるロック制御回路とを含むエアロゾル生成デバイスを提供する。第１のジェスチャ及び第２のジェスチャは、異なる特性を有する。センサは、第１のジェスチャの検出時且つ第２のジェスチャの検出前にフィードバックユニットに信号を提供するように構成され、及びフィードバックユニットは、信号の受信時にユーザに感覚フィードバックを提供するように構成される。

これは、ユーザに安全なロック機構を有利に提供する。デバイスは、必要に応じて簡便にロック又はロック解除され得るが、第１のジェスチャ及び第２のジェスチャの入力シーケンスは、容易に偶発的に入力されない。さらに、第１のジェスチャの認識時にユーザに提供されるフィードバックは、ロック又はロック解除シーケンスがデバイスによって認識されているという確認をユーザに有益に提供する。

第１のジェスチャの検出時且つ第２のジェスチャの検出前にフィードバックユニットに信号を提供することにより、本手法は、技術的タスクを実行する際にユーザを支援することができ、技術的タスクは、エアロゾル生成デバイスのロック又はロック解除である。第１のジェスチャの検出に成功すると、フィードバックユニットは、ユーザに感覚フィードバックを提供する。このようにして、ユーザは、第１のジェスチャの完了が成功した時点を理解することができ、それにより、ユーザは、第２のジェスチャを入力し、且つデバイスをロック又はロック解除するために、このヒューマンマシンインタラクションを通して誘導され得る。ユーザが第１のジェスチャを完了しようとするが、いかなる感覚フィードバックも受信しない場合、ユーザは、第１のジェスチャの検出又は実行にエラーがあったことを理解し得る。予期したフィードバックがないことにより、したがって、ユーザは、第１のジェスチャを再入力するように誘導され得る。感覚フィードバックがあること又はないことは、第２のジェスチャを入力するか又は第１のジェスチャを再入力するようにユーザを誘導し、それによりこの技術的タスクを実行する際にユーザを支援する。

第１のジェスチャ及び第２のジェスチャは、異なる特性を有する。例えば、第１のジェスチャは、所定の期間にわたってセンサにタッチすることを含み得、及び第２のジェスチャは、スワイプアクションを含み得る。センサは、第１のジェスチャの検出時且つ第２のジェスチャの検出前にフィードバックユニットに信号を提供するように構成され、且つ所定の期間後に信号を提供するように構成され得る。

これらの異なる特性の利点は、偶発的なロック又はロック解除を防止する能力である。例えば、デバイスのユーザが、子供がデバイスで遊ぶことを防止するためにそれをロックしている場合、デバイスのロック解除に必要なジェスチャは、偶発的に入力することが困難である故意且つ特定のジェスチャであることが好ましい。

ユーザジェスチャを検出するように構成されるセンサは、好ましくは、容量ユニットを含む。容量ユニットは、複数の容量セルを有し得る。容量ユニットは、コンデンサを含む。有利には、容量ユニットは、指又は親指などの指のタッチを検出するために使用され得る。

容量セルは、容量ユニット内に直線状に配列され得る。例えば、容量セルは、ｍ行及びｎ列を有するｍ×ｎ格子構造で配列され得る。単一の列又は単一の行が存在し得る。容量ユニット内のいずれのセルが押されたかを識別する情報は、異なるジェスチャを区別するために有利に使用され得る。

容量セルの直線配列は、第１の端部及び第２の端部を有し得る。第１のジェスチャは、所定の期間にわたって第１の端部にタッチすること又は第２の端部にタッチすることを含み得る。第１の端部又は第２の端部にタッチすることは、１つの容量セルにタッチすることを含み得、１つの容量セルは、第１の容量セルであり得る。代替として、第１のジェスチャは、第１の端部又は第２の端部のいずれかの最も外側のセルが隣接セルと同時に押されるときに検出され得る。有利には、これにより、第１のジェスチャを入力するのに必要な精度が低下する。容量ユニットは、１つの場所にタッチされるのみでよいため、第１の容量セルにタッチアンドホールドすることは、有益には、実行が容易である。

第１のジェスチャは、所定の期間にわたって複数の容量セルにタッチすることを含み得る。複数の容量セルは、隣接していなくてもよい。例えば、２つの容量セルが同時に押され得、１つは、直線配列の第１の端部にあり、もう１つは、直線配列の第２の端部にあり得る。第１のジェスチャの入力には、したがって、２本以上の指が必要であり得る。有利には、これは、不注意で行うことが難しく、それによりロック機構がより安全なものとなる。

所定の期間の持続時間は、数秒、好ましくは１～３秒、典型的には約１．５秒であり得る。これは、第１のジェスチャを、例えばタップ又は短押しではなく、タッチアンドホールドジェスチャとして区別する。このようにして入力を区別することにより、異なる入力ジェスチャ又はジェスチャのシーケンスの数が増加する。これにより、有利には、ユーザがエアロゾル生成デバイスと多様な異なる方法で対話することが可能となる。異なる種類のジェスチャは、異なるユーザ要求又はコマンドに対応し得る。

第１のジェスチャが検出されると、第２のジェスチャが検出される前に、エアロゾル生成デバイスは、ユーザに感覚フィードバックを提供する。任意選択で、容量セルは、第１のジェスチャの入力後且つ第２のジェスチャの入力前に解放される。代替として、１つ又は複数の容量セルは、第１のジェスチャと第２のジェスチャとの間で押されたままであり得る。これにより、有利には、第１のジェスチャ後に第２のジェスチャが続くシーケンスがシームレスに実行されることが可能となる。シームレスな動きは、典型的には、ユーザが行うのに無理がなく、したがってユーザエクスペリエンスを有益に強化し得る。

第２のジェスチャは、複数の容量セルにわたるスワイプを含み得る。スワイプアクションは、１つの容量セルと、もう１つの隣接するセルとの間を滑らかに横断することを伴う。典型的には、スワイプアクションは、容量ユニットの第１の端部から容量ユニットの第２の端部にスワイプすることを伴う。容量ユニットの第２の端部から第１の端部にスワイプすることもスワイプアクションとして登録され得るか、又は逆スワイプとして登録され、別個のジェスチャとして使用され得る。部分スワイプアクションも登録され得、部分スワイプアクションでは、ユニット内の容量セルの合計数よりも少ない数を含むサブセットが逐次的にアクティブ化される。有利には、これは、ユーザがデバイスに入力するための単純且つ自然なジェスチャである。

第１のジェスチャが容量ユニットの第１の端部の単一点においてセンサを押すことを伴うとき、第２のジェスチャは、好ましくは、第１の端部で始まる。同様に、第１のジェスチャが容量ユニットの第２の端部の単一点においてセンサを押すことを伴うとき、第２のジェスチャは、好ましくは、第２の端部で始まる。有利には、これは、結果的に実行がより容易であるより自然なジェスチャをもたらす。

フィードバックユニットは、ユーザに感覚フィードバックを提供するように構成される。感覚フィードバックは、ジェスチャが認識されているユーザにフィードバックを提供するために、特定のジェスチャの入力中又は入力に続いて提供され得る。フィードバックユニットは、触覚ユニットを含み得る。触覚ユニットは、振動の形態でフィードバックを提供し得る。

フィードバックユニットに触覚ユニットを含む利点は、ユーザがデバイスを注目する必要又はデバイスを見る必要なしに、ユーザに情報を通信する能力である。振動の時間の長さは、調整可能であり得る。同様に、振動の強度は、調整可能であり得る。さらに、強度は、例えば、増大する振動又はパルス型振動を提供するように、振動の過程中に変化し得る。強度は、別個の振動のシーケンスを提供するためにパルス間でゼロに急降下し得る。振動の特徴は、工場設定に構成され得るか、又はユーザによって構成可能であり得る。

フィードバックユニットは、１つ又は複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を用いてフィードバックを提供するように構成される発光ユニットを含み得る。ＬＥＤは、白色又は色付きであり得る。フィードバックは、ＬＥＤの１つ又は複数をオンにすることによってユーザに提供され得る。他の発光コンポーネントは、光フィードバックを提供するためにＬＥＤの代わりに又はＬＥＤに加えて使用され得る。ＬＥＤの持続時間、色及びシーケンスは、ユーザに異なるメッセージを通信するために調整され得る。光フィードバックの利点は、提供されるフィードバックの明瞭性である。

フィードバックユニットは、触覚ユニット及び発光ユニットの両方を含み得る。有利には、これは、デバイスのユーザに異なるフィードバックメッセージを通信するためのさらなるオプションを提供し得る。

フィードバックユニットは、信号の受信時にユーザに感覚フィードバックを提供するように構成される。感覚フィードバックは、触覚フィードバック若しくは光フィードバックの形態であり得るか、又は触覚フィードバック及び光フィードバックの組み合わせであり得る。センサは、第１のジェスチャの検出時且つ好ましくは第２のジェスチャの検出時にもフィードバックユニットに信号を提供するように構成される。フィードバックユニットのアクティブ化は、振動又は光シーケンスの記憶されたパターンを開始し得る。フィードバックユニットは、センサによる第１のジェスチャ、続いて第２のジェスチャの検出時にもセンサから信号を受信し得る。フィードバックユニットは、第１のジェスチャ及び／又は第２のジェスチャ中にもアクティブ化され得る。

上述のように、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除するように構成されるロック制御回路に加えて、デバイスは、ロック有効制御回路をさらに含み得る。ロック有効制御回路は、センサによる第３のジェスチャの検出時にロック制御回路を有効又は無効にするように構成され得る。加えて又は代替として、ロック有効制御回路は、接続された電子デバイスによってエアロゾル生成デバイスに送信された制御コマンドの受信時、ロック制御回路を有効又は無効にするように構成され得る。電子デバイスは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ｌｏｗ ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）などの無線通信を用いてエアロゾル生成デバイスに接続され得る。

有利には、ロック有効制御回路は、デバイスのセキュリティに対して追加の制御をもたらす。ユーザは、特定の状況に応じてセキュリティレベルを適合させ得る。ユーザがデバイスを頻繁に使用したい場合、デバイスをロック又はロック解除しなくてもデバイスが自由に使用され得るように、ユーザは、ロック制御回路を無効にし得る。ロック制御回路は、エアロゾル生成デバイスの偶発的な使用を避けるために、必要に応じて有効にされ得る。ジェスチャ又はコマンドに応答したロック制御回路の有効化又は無効化により、追加された柔軟性の恩恵がユーザにもたらされる。

ロック制御回路を有効又は無効にするために使用される第３のジェスチャは、スワイプアクションを含み得る。第３のジェスチャは、逐次的に実行される２つ以上のスワイプアクションを含み得る。例えば、第３のジェスチャは、複数の容量セルの長さに沿った第１の方向にスワイプすることと、複数の容量セルの長さに沿った第２の方向にスワイプすることとを含み得、第２の方向は、第１の方向のほぼ反対である。第１の方向にスワイプすることは、ユーザが容量ユニットの第１の端部から容量ユニットの第２の端部にスワイプする、第１のスワイプアクションを行うことを含み得る。第２の方向にスワイプすることは、ユーザが容量ユニットの第２の端部から容量ユニットの第１の端部にスワイプする、第２のスワイプアクションを行うことを含み得る。代替として、第３のジェスチャは、同じ方向に行われる複数のスワイプを含み得る。実行される各スワイプアクションは、容量ユニット内のセルのそれぞれがアクティブ化される完全スワイプであり得るか、又はセルのいくつかのみがアクティブ化される部分スワイプであり得る。

有利には、スワイプアクションは、ユーザが入力するのが容易で自然なジェスチャである。第３のジェスチャがスワイプアクションの特定のシーケンスである場合、これは、第３のジェスチャが偶発的に入力することが難しいというさらなる利点をもたらす。

本発明の別の態様は、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除する方法を提供する。エアロゾル生成デバイスは、センサ、フィードバックユニット及びロック制御回路を含む。本方法は、センサにより、ユーザによって入力された第１のジェスチャを検出する逐次ステップと、フィードバックユニットにより、ユーザにフィードバックを提供する逐次ステップと、センサにより、ユーザによって入力された第２のジェスチャを検出する逐次ステップと、ロック制御回路により、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除する逐次ステップとを含み、第１のジェスチャ及び第２のジェスチャは、異なる特性を有する。

有利には、方法は、ユーザが必要に応じてデバイスをロック解除又はロックして、デバイスにセキュリティのレベルを追加することを可能にする。周辺に他の人々がいる場合、デバイスは、ロックされたままであり得、使用前にロック解除シーケンスを入力するための要件は、有利には、エアロゾル生成デバイスの偶発的な使用を避けることを促進する。好ましくは、デバイスは、ロック解除状態のときにエアロゾル又は蒸気を生成するためにのみ使用され得る。

センサは、容量センサであり得る。フィードバックユニットは、任意選択で、触覚フィードバック及び／又は光フィードバックを提供する。第１のジェスチャは、タッチアンドホールドシーケンスを含み得、第２のジェスチャは、スワイプアクションを含み得る。ジェスチャは、ユーザによって入力され得る。有利には、これらのタッチ入力は、デバイスが必要に応じてロック解除及びロックされ得るようにユーザが入力するのに容易且つ自然であるが、ジェスチャの特定シーケンスは、不注意で入力することが困難である。フィードバックユーザからの感覚フィードバックの提供は、ジェスチャが適切に検出されているときをユーザが容易に判定し得るため、デバイスとのユーザインタラクションを有利に強化する。

方法は、テストプロセス又はデバッグプロセス中に先行ステップの少なくとも１つにおけるエラーを識別するステップを伴い得る。エラーメッセージが生成され、開発者又はテスタに対して出力され得る。

本発明のさらなる態様は、コンピュータによって実行されると時、ユーザによって入力された第１のジェスチャを検出することと、ユーザにフィードバックを提供することと、ユーザによって入力された第２のジェスチャを検出することと、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除することとを含む逐次ステップをコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体を提供する。これは、有利には、安全なロック機構を提供する。ユーザエクスペリエンスは、第１のジェスチャの検出時にフィードバックの受信によって有益に強化される。

ここで、本発明の実施形態が添付図面を参照して説明される。

第１のエアロゾル生成デバイスの概略図である。 第１のジェスチャの概略図である。 第２のジェスチャの概略図である。 アプリケーションインターフェースの概略図である。 成功したロックロック解除シーケンスを示すフローチャートである。 第１の失敗したロックロック解除シーケンスを示すフローチャートである。 第２の失敗したロックロック解除シーケンスを示すフローチャートである。 第２のエアロゾル生成デバイスの概略図である。 第３のジェスチャの第１の部分の概略図である。 第３のジェスチャの第２の部分の概略図である。 ロック有効制御回路を示すフローチャートである。 第３のエアロゾル生成デバイスのコンポーネントの概略図である。

図１は、本発明の実施形態によるエアロゾル生成デバイスを概略的に示す。エアロゾル生成デバイス１０は、センサ１１、フィードバックユニット１２及び制御回路１３を含む。エアロゾル生成デバイス１０は、センサ１１を用いてユーザジェスチャを検出し、フィードバックユニット１２を用いてユーザにフィードバックを提供する。本実施形態では、フィードバックユニット１２は、光及び／又は振動を用いてフィードバックを提供するように構成される発光ユニット及び触覚ユニットを含む。制御回路１３は、ロック制御回路であり、センサ１１による特定のユーザジェスチャの検出時にエアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除するように構成される。

ユーザジェスチャは、典型的には、順序通り又は同時にモーション、タッチ又は入力の組み合わせを用いた入力を伴う。本実施形態では、特定のユーザジェスチャは、第１のジェスチャ後に第２のジェスチャが続く。第１のジェスチャ及び第２のジェスチャは、異なる特性を有する。第１のジェスチャは、所定の期間にわたってセンサ１１にタッチすることを伴うタッチアンドホールドジェスチャである。第１のジェスチャは、図２を参照してより詳細に説明される。第２のジェスチャは、センサ１１の長さにわたってスワイプすることを伴うスワイプジェスチャである。第２のジェスチャは、図３を参照してより詳細に説明される。

センサ１１は、第１のジェスチャの検出時にフィードバックユニット１２に信号を提供するように構成される。信号受信時、フィードバックユニット１２は、光フィードバック及び／又は触覚フィードバックの形態でユーザに感覚フィードバックを提供するように構成される。ユーザに与えられるフィードバックのモードは、事前プログラムされ得るか、又はユーザ嗜好に従ってユーザによりプログラムされ得る。

本実施形態では、フィードバックユニット１２の触覚ユニットは、第１のジェスチャ中に強度を増大させながら振動する。所定の期間が経過すると、振動は、第１のジェスチャが適切に検出されたことを示すために停止する。本実施形態では、フィードバックユニット１２の発光ユニットは、第１のジェスチャが適切に検出されるとアクティブ化され、点滅し始める。発光ユニットの点滅は、発光ユニットが、この場合単色の、一連の短パルスの光を発することを伴う。色は、例えばバッテリ標識と混同しないように、中間色であるように選択され得る。本実施形態では、第１のジェスチャが検出されたユーザにフィードバックを提供するために青色ＬＥＤが選択される。

図２は、容量ユニット２１を有するエアロゾル生成デバイス２０を用いて第１のジェスチャを概略的に示す。本実施形態では、第１のジェスチャ後に第２のジェスチャが続く入力は、エアロゾル生成デバイス２０のロック状態を変更し、即ち、ロックされたデバイスをロック解除するか、又はロック解除されたデバイスをロックする。容量ユニット２１は、ユーザ入力を感知するセンサとして使用される。容量ユニット２１は、別々に又は共にアクティブ化され得る、複数の容量セルを有する。容量セルをアクティブ化するために、容量セルは、ユーザの指又は親指などの導電性のものを用いてタッチされなければならない。

第１のジェスチャは、タッチアンドホールドジェスチャである。第１のジェスチャを行うために、ユーザは、容量ユニット２１にタッチし、所定の期間にわたってホールドしなければならない。本実施形態では、２つの容量セル２２、２３が、同時にタッチされる。第１の容量セル２２は、容量ユニットの第１の端部の終端セルである。第２の容量セル２３は、容量ユニットの第２の端部の終端セルである。第１の代替実施形態では、第１のジェスチャは、第１の容量セル２２にのみタッチアンドホールドすることを伴う。第２の代替実施形態では、第１のジェスチャは、第２の容量セル２３にのみタッチアンドホールドすることを伴う。本実施形態では、容量ユニットは、容量セルの単一列を含む。容量ユニットの長さは、２つの一番端の容量セルが、ユーザの手の２本の隣接する指を用いて同時にタッチされ得るような長さである。代替として、ユーザは、両手を用いて本実施形態の第１のジェスチャを行い得る。

所定の期間の持続時間は、調節可能である。典型的には、持続時間は約１．５秒である。指定された時間が経過すると、エアロゾル生成デバイスは、第１のジェスチャが検出されたことを示すためにユーザにフィードバックを提供する。フィードバックを受信することは、第２のジェスチャを入力するか、又は押された容量セルを解放するためのヒューマンマシンインタラクションにおいてユーザを誘導し、トリガする。ユーザは、押された容量セルの解放に続いて、第２のジェスチャを入力する前に第１のジェスチャの実行成功に続くフィードバックを待たなければならない。ユーザは、第１のジェスチャの実行成功後のフィードバックを予期することを学習し得、したがって、予期したフィードバックがないことは、第１のジェスチャの実行又は検出におけるエラーを示し得る。予期したフィードバックがないことにより、したがって、ユーザは、タッチアンドホールドの第１のジェスチャを再入力するように誘導され得る。

図３は、容量ユニット３１を有するエアロゾル生成デバイス３０を用いて第２のジェスチャを概略的に示す。容量ユニット３１は、デバイス３０のマウスピース３６により近い第１の端部及びデバイス３０のマウスピース３６からより遠い第２の端部を有するエアロゾル生成デバイス３０の長さに沿って直線状に配列される４つの容量セルを有する。本実施形態では、図２に関して説明されるような第１のジェスチャ後の第２のジェスチャの入力は、エアロゾル生成デバイス３０のロック状態を、ロック状態からロック解除状態に又はロック解除状態からロック状態に変更する。

第２のジェスチャは、複数の容量セルが逐次的にアクティブ化されるスワイプアクションである。スワイプアクションは、滑らかな動きであり、連続するセルを次々に押すこととは全く別である。スワイプは、連続的アクションである。

図３は、第２のジェスチャ中の４つの時点におけるアクティブ化された容量セルを強調する。第２のジェスチャの初めにおいて、第１の時間に第１のセル３２が押される。本実施形態では、第１のセル３２は、マウスピース３６に最も近いセルである。第１の時間より後の第２の時間において、第２のセル３３が押される。滑らかな動きにより、第１のセル３２及び第２のセル３３の両方が同時に押される、第１の時間後且つ第２の時間前の時間が存在するとみられる。これは、連続スワイプ動作とセルの別個の押下とを区別するために用いられ得る。

第２の時間より後の第３の時間において第３のセル３４が押され、第３の時間より後の第４の時間において第４のセル３５が押されるように、スワイプアクションは、容量ユニット３１に沿って続く。本実施形態では、第４のセル３５は、デバイス３０の第２の端部にあり、マウスピース３６から最も遠く離れたセルである。本実施形態では、完全スワイプが、開始点及び終了点が容量ユニット３１の２つの最も外側のセルである第２のジェスチャとして実行される。代替実施形態では、部分スワイプが、第２のジェスチャとして認識され得る。部分スワイプでは、セルのいくつかが、アクティブ化されない。例えば、部分スワイプは、第１のセル３２、第２のセル３３及び第３のセル３４を逐次的にアクティブ化し得る。

本実施形態では、第２のジェスチャは、デバイス３０の第１の端部から第２の端部への第１の方向のスワイプアクションである。代替実施形態では、第２のジェスチャは、第４のセル３５において始まり、第１のセル３２に向かってスワイプする第２の方向である。部分スワイプが入力された場合、第１のアクティブ化されたセルは、第４のセル３５よりもマウスピース３６に近くてもよい。例えば、第３のセル３４、第２のセル３３及び第１のセル３２が逐次的にアクティブ化される場合、第２の方向の部分スワイプが認識され得る。

エアロゾル生成デバイス３０は、第１の方向若しくは第２の方向の１つのスワイプアクションの入力時又は第１の方向若しくは第２の方向のいずれかのスワイプアクションの入力時にのみ、第２のジェスチャを検出するように構成され得る。エアロゾル生成デバイス３０は、完全スワイプの入力時又は部分スワイプの入力時にのみ、第２のジェスチャを検出するように構成され得る。

上述の技術は、エアロゾル生成デバイス２０のロック状態を変更するための第１のジェスチャ及び第２のジェスチャの入力を伴う。これらの技術は、開発者によるテスト又はデバッグシナリオにおいても使用され得る。具体的には、開発者は、フィードバックを使用して、エアロゾル生成デバイス２０が正しく動作しているかどうかを判定し得る。本シナリオにおける開発者は、所定の期間にわたって２つの容量セル２２、２３に同時にタッチアンドホールドすることにより、第１のジェスチャを実行し得る。開発者は、フィードバックユニット１２からのフィードバックを予期することを知っており、したがってフィードバックがないことは、デバイスが正しく動作していないという標識であり得る。同様に、開発者は、複数の容量セルが逐次的にアクティブ化されるスワイプアクションを実行することにより、第１のジェスチャの実行に続くフィードバックの受信に成功した後、第２のジェスチャを入力し得る。開発者は、第２のジェスチャの実行成功によってエアロゾル生成デバイス２０のロック状態が変更されるべきであることを知っており、これは、デバイスが意図通りに機能しているかどうかについての証拠として使用され得る。エラーメッセージを出力するステップは、正しく機能していないように見える１つ又は複数のステップを識別するために実行され得る。

図４は、接続された電子デバイスのアプリケーションインターフェースを示す。接続された電子デバイスは、モバイル端末、タブレット、ラップトップ又はエアロゾル生成デバイスと通信し得る任意の適当な電子デバイスであり得る。本実施形態では、接続された電子デバイスとエアロゾル生成デバイスとの間の通信は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ｌｏｗ ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）を用いて実現される。

接続された電子デバイスは、コマンドを入力するため又はエアロゾル生成デバイスの構成を変更するために使用され得る。有利には、適当な接続された電子デバイスは、スクリーンを有し、スクリーンは、利用可能なユーザインタラクションを強化する。

図４は、エアロゾル生成デバイス専用のアプリケーションを実行し、無線通信プロトコル（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）を介してエアロゾル生成デバイスにペアリング／接続されたスマートフォンなど、接続された電子デバイス上で提供され得る「ロック／ロック解除」スクリーン４０を示す。ロック／ロック解除スクリーン４０を使用して、エアロゾル生成デバイスのロック制御回路は、スイッチ４１を用いて有効又は無効にされ得る。これは、代替として、図９Ａ及び図９Ｂに関して説明されるように第３のジェスチャを実行することによって実現され得る。本実施形態では、ロック／ロック解除スクリーン４０は、デバイスをロック又はロック解除するためにエアロゾル生成デバイス上でユーザが実行し得るジェスチャのシーケンスを例示的に教える、ジェスチャ情報４２をさらに提供する。ロック／ロック解除スクリーン４０は、さらに注意情報４３をユーザに提供する。エアロゾル生成デバイスがロックされると、それは、機能性を低下させ、ユーザによって入力される全てのジェスチャが認識されるわけではない。加えて、光フィードバック又は触覚フィードバックなどのエアロゾル生成デバイスからのフィードバックは、ロック時には制限されるか又は存在しない。これは、エアロゾル生成デバイスのバッテリ寿命を延長する。

図５は、第１のジェスチャ、それに続く第２のジェスチャを含む成功したロック又はロック解除シーケンス中の、エアロゾル生成デバイスのロック制御回路コンポーネント間の通信を示すフローチャートである。第１のジェスチャは、容量センサをタッチアンドホールドすることを含み、第２のジェスチャは、スワイプアクションを含む。本実施形態では、ロック制御回路は、容量領域制御モジュール５０１、アプリケーションビジネスロジック５０２、発光ダイオード（ＬＥＤ）制御モジュール５０３及び触覚制御モジュール５０４を含む。

第１のジェスチャは、エアロゾル生成デバイスの容量感知ユニットにおいて、容量パッドとして知られる２つの容量セルにタッチアンドホールドすることを含む。２つの容量パッドは、ユニット内の一番端のパッドである。一番端のパッドは、サイドパッドと呼ばれ得る。２つのサイドパッドがホールドされていることを容量ユニットが感知すると、容量領域制御モジュール５０１は、２つのサイドパッドがホールドされていると示すことによって第１のジェスチャが入力されていることを示す信号５１１をアプリケーションビジネスロジック５０２に送信する。アプリケーションビジネスロジック５０２は、ロック／ロック解除ホールド振動を再生するように触覚制御モジュール５０４に指令５１２する。触覚制御モジュール５０４は、所定の期間にわたって一定に出力が増加した振動を再生５１３する。

本実施形態では、所定の期間は、１．５秒である。アプリケーションビジネスロジックは、ホールドが完了するのを１．５秒間にわたって待ち５１４、ロック／ロック解除ホールド確認振動を再生するように触覚制御モジュール５０４に指令５１５する。触覚制御モジュール５０４は、１回の短い振動を再生５１６する。短い振動は、第１のジェスチャの入力に成功したことをユーザに示す。確認振動５１６を受信すると、ユーザは、ロック又はロック解除シーケンスの次の段階を進行するように促される。

容量パッドが解放されると、容量領域制御モジュール５０１は、２つのサイドパッドが解放されたことを示す信号５１７をアプリケーションビジネスロジック５０２に送信する。アプリケーションビジネスロジック５０２は、青色ＬＥＤの点滅を開始するようにＬＥＤ制御モジュール５０３に指令５１８する。ＬＥＤの点滅は、ＬＥＤの高速パルスを伴う。青色ＬＥＤは、特定機能に関連しない中間色であるため、本実施形態において選択され、したがって一般的なメッセージをユーザに通信するために使用され得る。

青色ＬＥＤの点滅は、第２のジェスチャが入力され得ることをユーザに示している。アプリケーションビジネスロジック５０２は、ユーザが第２のジェスチャを入力するのを所定の期間にわたって待つ。本実施形態では、アプリケーションビジネスロジック５０２は、スワイプジェスチャを３秒間にわたって待つ５１９。第２のジェスチャを入力すると、容量領域制御モジュール５０１は、スワイプが認識されたこと及び最後の容量パッドが解放されたことを示すために、信号５２０をアプリケーションビジネスロジック５０２に送信する。スワイプジェスチャは、第２のジェスチャとしてうまく認識されるために、容量ユニットの長さに沿った任意の方向に入力され得る。パッドの解放は、スワイプアクションが完了したことを示す。アプリケーションビジネスロジック５０２は、次いで、青色ＬＥＤの点滅を停止するようにＬＥＤ制御モジュール５０３に指令５２１する。

説明されたようにロック／ロック解除シーケンスの入力に成功した後、エアロゾル生成デバイスのロック状態が切り替えられる。デバイスがロックされていた場合、デバイスはロック解除され、デバイスがロック解除されていた場合、デバイスはロックされる。一実施形態では、ＬＥＤ制御モジュール５０３及び／又は触覚制御モジュール５０４は、デバイスの初期状態に関するフィードバックをユーザに提供する。例えば、ロック／ロック解除シーケンスが開始されるときにエアロゾル生成デバイスがロック解除されている場合、デバイスがロック解除されていることを示すために、光の短パルス又は短い振動が再生され得る。同様に、ロック／ロック解除シーケンスが開始されるときにエアロゾル生成デバイスがロックされている場合、デバイスがロックされていることをユーザに示すための追加のフィードバックがなくてもよい。

図５に示されるような成功したロック／ロック解除シーケンスにおいて、アプリケーションビジネスロジックは、容量領域制御モジュールから３つの信号を受信する。第１の信号は、第１のジェスチャが開始したことを示し、第２の信号は、第１のジェスチャが停止したことを示し、第３の信号は、第２のジェスチャが入力されたことを示す。第１のジェスチャが停止するのが早すぎる場合又は第２のジェスチャが十分早く入力されない場合、ロック／ロック解除シーケンスは失敗し、キャンセルされることがある。ロック／ロック解除シーケンスの特定のタイミング構成は、ジェスチャのシーケンスが、ユーザが入力するのに容易且つ自然であるように調整され得る。

図６及び図７は、起こり得る失敗ロック／ロック解除シーケンスを示すフローチャートである。図６では、第１のジェスチャが早く終了する。図７では、第２のジェスチャが、所定の待機時間が経過する前に入力されない。

図６は、図５に類似のロック制御回路、即ち、容量領域制御モジュール６０１、アプリケーションビジネスロジック６０２、ＬＥＤ制御モジュール６０３及び触覚制御モジュール６０４を示す。本実施形態では、第１のジェスチャは、容量ユニットの単一の容量パッドをタッチアンドホールドすることを含む。押された容量パッドは、最も外側のパッドの１つである。サイドパッドの１つがホールドされていると容量ユニットが感知するとき、容量領域制御モジュール６０１は、信号６１１を送信することにより、これをアプリケーションビジネスロジック６０２に通信する。アプリケーションビジネスロジック６０２は、ロック／ロック解除ホールド振動を再生するように触覚制御モジュール６０４に指令６１２し、ホールドジェスチャが完了するのを所定の期間にわたって待つ６１４。パッドが押されている間、触覚制御モジュール６０４は、出力を一定に増加して振動を再生６１３する。押されたサイドパッドが解放されたことを容量ユニットが感知すると、容量領域制御モジュール６０１は、サイドパッドが解放されたことを示す別の信号６１５を送信することにより、これをアプリケーションビジネスロジック６０２に通信する。

サイドパッドが解放されたという信号６１５を受信すると、アプリケーションビジネスロジック６０２は、サイドパッドの１つが保持されているという信号６１１が送信されてからどの程度の時間が経過したかを判定６１６する。所定の期間が経過する前に解放信号６１５が送信された場合、アプリケーションビジネスロジック６０２は、第１のジェスチャが完全に検出されるのに十分長くサイドパッドがホールドされていなかったと判定する。本実施形態では、所定の期間は、１．５秒である。押されたパッドが解放されるのが早すぎる場合、ロック／ロック解除シーケンスは、アプリケーションビジネスロジック６０２によってキャンセル６１６される。アプリケーションビジネスロジック６０２は、それに応じて振動するのを停止するように触覚制御モジュール６０４に指令６１７する。

図７は、図５及び図６に類似のロック制御回路を示し、容量領域制御モジュール７０１、アプリケーションビジネスロジック７０２、ＬＥＤ制御モジュール７０３及び触覚制御モジュール７０４を含む。本実施形態では、第１のジェスチャ、容量ユニットの２つのサイドパッドが押されるタッチアンドホールドジェスチャが、正しく入力され、したがって適切に検出される。２つのサイドパッドがホールドされると、ホールド信号７１１が容量領域制御モジュール７０１によってアプリケーションビジネスロジック７０２に送信される。アプリケーションビジネスロジック７０２は、一定の出力増加と共に振動するように触覚制御モジュール７０４に指令７１２する。アプリケーションビジネスロジック７０２は、振動の開始強度及び振動の強度の増加率を指定し得る。触覚制御モジュール７０４は、それに応じて振動７１３する。

図７において、アプリケーションビジネスモジュール７０２は、ホールドが完了するのを１．５秒の所定の期間にわたって待ち７１４、その後、確認振動７１６を再生するように触覚制御モジュール７０４に指令７１５する。同様に、アプリケーションビジネスロジック７０２は、指令７１５の一部として確認振動７１６の強度及び持続時間を指定し得る。触覚制御モジュール７０４は、第１のジェスチャが検出されたことを確認するために、１回の短い振動７１６を再生する。

その後、２つのサイドパッドが解放されると、解放信号７１７が容量領域制御モジュール７０１によってアプリケーションビジネスロジック７０２に送信される。アプリケーションビジネスロジック７０２は、青色ＬＥＤの点滅を開始するようにＬＥＤ制御モジュール７０３に指令７１８する。持続時間及び強度を含む光パルスの色及びパターンは、指令７１８の一部としてＬＥＤ制御モジュール７０３に通信され得る。

アプリケーションビジネスロジック７０２は、次いで、所定の期間にわたって待つ７１９。この所定の期間中、アプリケーションビジネスロジック７０２は、第２のジェスチャが検出されたことを示す容量領域制御モジュール７０１からの信号をリスンする。所定の期間は、典型的には数秒であり、本実施形態では３秒である。図７に示されるシナリオでは、第２のジェスチャは、３秒経過する前には検出されない７２０。したがって、アプリケーションビジネスロジック７０２は、ロック／ロック解除をキャンセル７２０し、青色ＬＥＤの点滅を停止するようにＬＥＤ制御モジュール７０３に指令７２１する。

図８は、本発明の実施形態によるエアロゾル生成デバイスを概略的に示す。エアロゾル生成デバイス８０は、センサ８１、ロック制御回路８２及びロック有効制御回路８３を含む。エアロゾル生成デバイス８０は、センサ８１を用いてユーザジェスチャを検出し得る。センサ８１は、第１のジェスチャ及び第２のジェスチャを含むいくつかのユーザジェスチャを認識及び検出し得る。各ユーザジェスチャは、少なくとも１つのジェスチャ成分を含む。複数のジェスチャ成分は、次々に実行されてジェスチャシーケンスを形成し得、ジェスチャシーケンスは、事前定義されたユーザジェスチャとしてセンサ８１によって認識され得る。

各ユーザジェスチャは、典型的には、特定アクションにリンクされている。本実施形態では、センサ８１が第１のジェスチャを検出すると、ロック制御回路８２は、エアロゾル生成デバイス８０をロック又はロック解除する。センサ８１が第２のジェスチャを検出すると、ロック有効制御回路８３は、ロック制御回路８２を有効又は無効にする。ロック制御回路が無効にされると、ロック制御回路８２は、エアロゾル生成デバイス８０のロック状態に影響を与えず、したがってエアロゾル生成デバイス８０をロック又はロック解除しない。本実施形態では、デバイスは、ロック制御回路が無効にされると自由に使用可能である。

本実施形態のセンサ８１は、複数の容量セル又は容量パッドを有する容量ユニットを含む。容量センサを用いて検出され得るユーザジェスチャは、典型的には、タップ、押下、ホールド及びスワイプなどのタッチを伴う。本実施形態では、第１のジェスチャは、所定の期間にわたって第１の容量セル及び第２の容量セルをホールドすることと、続いて複数の容量セルの長さに沿ってスワイプすることとを含む。代替実施形態では、第１のジェスチャは、所定の期間にわたって第１の容量セルをホールドすることを含む。

第１の容量セル及び第２の容量セルは、サイドセル、即ち、容量ユニットの最も外側のセルである。代替実施形態では、第１の容量セル及び第２の容量セルは、一番端のセルでなくてもよいが、それらは、セルの両方に同時に接触するために２つ以上の押下点が必要とされるように、典型的には隣接していない。所定の期間は、典型的には、０．５秒～３秒である。スワイプジェスチャは、特定のスワイプ方向とは関係なくセンサ８１によって検出され得る。しかしながら、認識されるスワイプ方向は、限定され得る。

本実施形態の第２のジェスチャは、複数の容量セルの長さに沿った第１の方向にスワイプすることと、複数の容量セルの長さに沿った第２の方向にスワイプすることとを含む。第２の方向は、第１の方向のほぼ反対である。本実施形態では、容量ユニットは直線状であり、第１の方向及び第２の方向は、容量ユニットの長手方向軸と一致している。本実施形態では、スワイプが入力された後逆スワイプが続くと、第２のジェスチャが検出される。２つのスワイプアクション間の相対方向が検出され、絶対方向は重要ではない。しかしながら、代替実施形態では、絶対方向が重要であり得る。

エアロゾル生成デバイス８０は、ジェスチャが検出されたことをユーザに通信するために、ユーザにフィードバックを提供する。ユーザジェスチャがジェスチャシーケンスを形成する複数の成分ジェスチャを含むとき、これは特に関係がある。Ｎ個のジェスチャ成分を有するジェスチャシーケンスにおいて、エアロゾル生成デバイス８０は、１≦ｎ＜Ｎの場合にユーザがｎ＋１番目のジェスチャを入力する前にｎ番目のジェスチャが認識されたことをユーザに確認するように構成され得る。エアロゾル生成デバイス８０は、また、ジェスチャ又はジェスチャシーケンスが完了すると、ユーザにフィードバックを提供し得る。フィードバックは、典型的には感覚フィードバックである。

図９Ａ及び図９Ｂは、ユーザジェスチャの第１の部分及び第２の部分をそれぞれ概略的に示している。ユーザジェスチャは、エアロゾル生成デバイス９０上で行われて、容量ユニット９１がユーザ入力を感知するセンサとして動作する。容量ユニット９１は、エアロゾル生成デバイス９０の長さに沿って直線状に配列された４つの容量セルを有する。代替実施形態では、任意の数の容量セルが存在し得る。図９Ａは、第１の方向９０１のスワイプアクションを示し、図９Ｂは、第２の方向９０２のスワイプアクションを示す。

図９Ａは、スワイプアクション中の４つの時点におけるアクティブ化された容量セルを強調する。容量セルのアクティブ化は、指又は親指などの導電性部材でセルを押すことを伴う。隣接するセルは、単一の指によって同時にアクティブ化され得る。第１の時間に、第１のセル９２がアクティブ化される。第１の時間より後の第２の時間において、第１のセル９２に隣接した第２のセル９３がアクティブ化される。第２の時間より後の第３の時間において、第２のセル９３に隣接した第３のセル９４がアクティブ化される。最後に、第３の時間より後の第４の時間において、第３のセル９４に隣接した第４のセル９５がアクティブ化される。

第１のセル９２、第２のセル９３、第３のセル９４及び第４のセル９５の連続したアクティブ化成功が、第１の方向９０１のスワイプアクションとして、容量ユニット９１により検出される。スワイプの連続的な方式は、第１の時間と第２の時間との間のいくつかの時点において、第１のセル９２及び第２のセル９３の両方がアクティブ化されることを意味する。容量ユニットをアクティブ化するために使用される指又は親指は、スワイプアクション全体を通して容量ユニットと接触している。アクティブ化されたセルは、スワイプアクション中、指又は親指を上昇又は下降させるのではなく指又は親指の横移動の結果として経時的に変更される。

図９Ｂは、第２の方向９０２のスワイプアクション中、さらに４つの時点においていずれのセルがアクティブ化されるかを強調する。第５の時間において、容量ユニット９１の第１のセル９６がアクティブ化される。第５の時間より後の第６の時間において、第１のセル９６に隣接した第２のセル９７がアクティブ化される。第６の時間より後の第７の時間において、第２のセル９７に隣接した第３のセル９８がアクティブ化される。第７の時間より後の第８の時間において、第３のセル９８に隣接した第４のセル９９がアクティブ化される。第１のセル９６、第２のセル９７、第３のセル９８及び第４のセル９９の連続したアクティブ化成功が、第２の方向９０２のスワイプアクションとして、容量ユニット９１により検出される。

本実施形態では、ユーザジェスチャは、第１の方向９０１のスワイプアクション、続いて第２の方向９０２のスワイプアクションを含み、第５の時間は、第４の時間より後である。代替として、第２の方向９０２のスワイプアクション、続いて第１の方向９０１のスワイプアクションは、第１の時間が第８の時間より後であり、同じユーザジェスチャ又は異なるユーザジェスチャとして認識され得る。第１の方向及び／又は第２の方向に行われるスワイプアクションは、特定のユーザコマンド又は要求を入力するためのスワイプアクションの任意のシーケンスを形成するように結合され得る。このようにして、ユーザは、エアロゾル生成デバイス９０と容易に対話し得る。本実施形態では、第１の方向又は第２の方向のスワイプ、続いて逆方向のスワイプ、即ちそれぞれ第２の方向又は第１の方向にスワイプを行うことは、ロック制御回路を有効又は無効にするようにロック有効制御回路をトリガする。

図１０は、２つの非平行スワイプジェスチャを含む成功した有効化又は無効化シーケンス中の、エアロゾル生成デバイスのロック有効制御回路コンポーネント間の通信を示すフローチャートである。本実施形態では、ロック有効制御回路は、容量領域制御モジュール１００１、アプリケーションビジネスロジック１００２及びフィードバック制御モジュール１００３を含む。フィードバック制御モジュール１００３は、発光ユニット及び／又は触覚ユニットを用いてフィードバックを提供し得る。本実施形態では、ロック有効制御回路は、２つのスワイプアクションを含むユーザジェスチャを検出すると、ロック制御回路を有効又は無効にするように構成される。

容量領域制御モジュール１００１は、タッチ入力を感知する容量ユニットと通信する。容量ユニットが第１の方向のスワイプ入力を検出すると、容量領域制御モジュール１００１は、信号１０１０を送信することによってアプリケーションビジネスロジック１００２に通知する。信号１０１０は、スワイプが完了すると、即ち最後の容量パッド又はセルが解放されると、送信される。

本実施形態では、アプリケーションビジネスロジック１００２は、フィードバックを提供するようにフィードバックモジュール１００３に指令１０１１する。フィードバックは、光フィードバック、触覚フィードバック及び／又は聴覚フィードバックなどの感覚フィードバックである。フィードバックモジュール１００３は、次いで、アプリケーションビジネスロジック１００２から受信される指令１０１１に従って、ユーザにフィードバック１０１２を提供する。同時に、アプリケーションビジネスロジック１００２は、容量領域制御モジュール１００１からのさらなる信号をリスンする。アプリケーションビジネスロジック１００２は、２つのスワイプのシーケンスの第２のスワイプを待つ。待機時間は、典型的には１～５秒である。本実施形態では、待機時間は３秒である。

容量ユニットが第２の方向の第２のスワイプ入力を検出すると、容量領域制御モジュール１００１は、スワイプの完了時に信号１０１４を送信することによってアプリケーションビジネスロジック１００２に通知する。待機時間が経過する前に信号１０１４が受信された場合、有効シーケンス又は無効シーケンスが入力に成功し、デバイスのロック有効状態が切り替えられる。デバイスのロック有効状態の切り替えは、ロック制御回路が有効である場合にそれを無効にすること又はロック制御回路が無効である場合にそれを有効にすることを伴う。

本実施形態では、アプリケーションビジネスロジック１００２は、第２のスワイプが認識されたことを通信するためにユーザにフィードバックを提供するように、フィードバックモジュール１００３に指令１０１５する。フィードバックモジュール１００３は、次いで、受信した指令１０１５に従い、触覚、光及び／又は聴覚フィードバック１０１６をユーザに提供する。

代替実施形態では、アプリケーションビジネスロジック１００２は、第１のスワイプ及び第２のスワイプの検出に続いてユーザにフィードバックを提供するようにフィードバックモジュール１００３に指令するようにのみ構成される。第１のスワイプ及び第２のスワイプは、同じ方向又は反対方向であり得る。例えば、第２のスワイプは、第１のスワイプに非平行であり得る。

図１０は、成功する有効化又は無効化シーケンスを示す。代替実施形態では、アプリケーションビジネスロジック１００２によって設定された待機時間１０１３は、第２のスワイプについての信号１０１４が送信される前に経過する。アプリケーションビジネスロジック１００２は、第２のスワイプが分配時間内に検出されない場合、有効／無効シーケンスをキャンセルするように構成される。

フィードバックモジュール１００３は、エアロゾル生成デバイスの状態についてさらなるフィードバックを提供するように構成され得る。例えば、ロック制御回路が無効にされているとき、ユーザが図５、図６及び図７に説明されたようなロックロック解除シーケンスを入力しようとする場合、フィードバックモジュール１００３は、関連する回路が無効にされるとロックロック解除シーケンスが作動しないことをユーザに示すために、短い振動、光の短パルス又は短いビープ音を再生し得る。

エアロゾル生成デバイスの状態、即ちロック制御回路が有効にされているか又は無効にされているかは、接続された電子デバイスを用いて見直され得る。図４に関連して説明されたアプリケーションインターフェースは、上述したユーザジェスチャの代わりに接続された電子デバイスを用いて、有効状態から無効状態に且つ無効状態から有効状態に切り替えるために提供され得る。

図１１は、エアロゾル生成デバイス及び接続された電子デバイスのコンポーネントを概略的に示す。アプリケーションモジュール１１１０は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ｌｏｗ ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）トランスポートモジュール１１１１、通信プロトコルサポート１１１２、アプリケーションビジネスロジック１１１３、容量領域制御モジュール１１１４、ＬＥＤ制御モジュール１１１５、触覚制御モジュール１１１６及びバッテリスーパバイザ１１１７を含む。依存関係１１２０は、容量領域ドライバ１１２１及びモーションＡＩライブラリ１１２２を含む。アプリケーションビジネスロジック１１１３は、ハードウェア１１３０とアプリケーションモジュール１１１０との間を仲介する。

通信プロトコルサポート１１１２は、アプリケーションビジネスロジック１１１３とＢＬＥトランスポートモジュール１１１１との間の通信を仲介する。ＢＬＥトランスポートモジュールは、ＢＬＥを用いてモバイル端末デバイス１１００と通信するように構成される。

エアロゾル生成デバイスのハードウェア１１３０は、容量領域１１３１、白色ＬＥＤ１１３２、赤緑青（ＲＧＢ）ＬＥＤ１１３３、触覚エンジン１１３４、慣性センサ１１３５及びバッテリ１１３６を含む。容量領域１１３１への入力は、いずれの容量パッドが押されたか、及びいずれのレベルの力が加えられたかなどの入力についての情報に容量領域ドライバ１１２１を用いて変換される。容量領域ドライバ１１２１によって識別される容量イベントは、アプリケーションビジネスロジック１１１３と通信する容量領域制御モジュール１１１４を用いて変換される。容量領域制御モジュール１１１４は、スワイプ、タップ、ダブルタップ又は他のユーザインタラクションパターンなどの入力イベントを認識し得る。

ＬＥＤ制御モジュール１１１５は、アプリケーションビジネスロジック１１１３と白色ＬＥＤ１１３２及びＲＧＢ ＬＥＤ１１３３との間にリンクを提供する。ＬＥＤ制御モジュール１１１５は、光の標識を制御する。同様に、触覚制御モジュール１１１６は、アプリケーションビジネスロジック１１１３と触覚エンジン１１３４との間にリンクを提供する。触覚制御モジュール１１１６は、触覚エンジン１１３４によって出力される特定の振動パターンを制御する。

慣性センサ１１３５からのデータは、モーションＡＩライブラリ１１２２によって処理される。モーションＡＩライブラリ１１２２は、慣性センサ１１３５からの生データをアプリケーションビジネスロジック１１１３によって解釈可能な物理値に変換する。バッテリスーパバイザ１１１７は、バッテリ１１３６と通信する。アプリケーションビジネスロジック１１１３は、バッテリスーパバイザ１１１７に要求を送信することにより、バッテリレベルを判定し得る。

本実施形態では、ロック状態において、ＬＥＤ制御モジュール１１１５、触覚制御モジュール１１１６、バッテリスーパバイザ１１１７、通信プロトコルサポート１１１２及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈトランスポートモジュール１１１１が、非アクティブ化される。エアロゾル生成デバイスをロック解除することにより、これらのモジュールがアクセス可能となる。容量領域制御モジュール１１１４は、関連する依存関係及びハードウェアと共に、さらなるユーザジェスチャを検出するためにアクティブのままである。これにより、デバイスがロックされているときにバッテリ使用量が減少されることが可能となる。

理解されるように、エアロゾル生成デバイスには、デバイス内のセンサにより特定のユーザジェスチャ又はジェスチャのセットを検出するとデバイスのロック状態を変更するように構成された制御回路が提供される。制御回路をロックすることは、エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除するために使用され得、ロック有効制御回路は、ロック制御回路を有効又は無効にするために使用され得る。このようにして、ユーザは、状況の要件に合致するように、エアロゾル生成デバイスのセキュリティレベルを適合させ得る。

Claims (15)

1. エアロゾル生成デバイスであって、
   ユーザジェスチャを検出するように構成されるセンサと、
   ユーザに感覚フィードバックを提供するように構成されるフィードバックユニットと、
   前記センサによる第１のジェスチャ、続いて第２のジェスチャの検出時、前記エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除するように構成されるロック制御回路と
   を含み、
   前記第１のジェスチャ及び前記第２のジェスチャは、異なる特性を有し、
   前記センサは、前記第１のジェスチャの検出時且つ前記第２のジェスチャの検出前に前記フィードバックユニットに信号を提供するように構成され、
   前記フィードバックユニットは、前記信号の受信時に前記ユーザに前記感覚フィードバックを提供するように構成される、エアロゾル生成デバイス。
2. 前記第１のジェスチャは、所定の期間にわたって前記センサにタッチすることを含み、前記第２のジェスチャは、スワイプアクションを含む、請求項１に記載のエアロゾル生成デバイス。
3. 前記センサは、複数の容量セルを有する容量ユニットを含む、請求項１又は２に記載のエアロゾル生成デバイス。
4. 前記容量セルは、直線状に配列される、請求項３に記載のエアロゾル生成デバイス。
5. 前記第１のジェスチャは、所定の期間にわたって第１の容量セルにタッチすることを含む、請求項３又は４に記載のエアロゾル生成デバイス。
6. 前記第１のジェスチャは、所定の期間にわたって複数の前記容量セルにタッチすることを含む、請求項３又は４に記載のエアロゾル生成デバイス。
7. 前記第２のジェスチャは、前記複数の容量セルにわたるスワイプを含む、請求項３～６のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
8. 前記フィードバックユニットは、触覚ユニットを含む、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
9. 前記フィードバックユニットは、発光ユニットをさらに含む、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
10. 前記センサによる第３のジェスチャの検出時又は接続された電子デバイスによって前記エアロゾル生成デバイスに送信された制御コマンドの受信時、前記ロック制御回路を有効又は無効にするように構成されるロック有効制御回路をさらに含む、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス。
11. 前記第３のジェスチャは、スワイプアクションを含む、請求項１０に記載のエアロゾル生成デバイス。
12. 前記第３のジェスチャは、
    前記複数の容量セルの長さに沿った第１の方向にスワイプすることと、
    前記複数の容量セルの前記長さに沿った第２の方向にスワイプすることと
    を含み、前記第２の方向は、前記第１の方向のほぼ反対である、請求項１１に記載のエアロゾル生成デバイス。
13. センサ、フィードバックユニット及びロック制御回路を含むエアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除する方法であって、
    前記センサにより、ユーザによって入力された第１のジェスチャを検出する逐次ステップと、
    前記フィードバックユニットにより、前記ユーザにフィードバックを提供する逐次ステップと、
    前記センサにより、前記ユーザによって入力された第２のジェスチャを検出する逐次ステップと、
    前記ロック制御回路により、前記エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除する逐次ステップと
    を含み、前記第１のジェスチャ及び前記第２のジェスチャは、異なる特性を有する、方法。
14. テストプロセス又はデバッグプロセス中に前記ステップの少なくとも１つにおけるエラーを識別するステップを含む、請求項１３に記載の方法。
15. コンピュータ可読媒体であって、コンピュータによって実行されると、
    ユーザによって入力された第１のジェスチャを検出することと、
    前記ユーザにフィードバックを提供することと、
    前記ユーザによって入力された第２のジェスチャを検出することと、
    エアロゾル生成デバイスをロック又はロック解除することと
    を含む逐次ステップを前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体。