JP2023528762A - Zz相互作用を低減するための複共振結合アーキテクチャ - Google Patents

Zz相互作用を低減するための複共振結合アーキテクチャ Download PDF

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Abstract

ZZ相互作用を低減しながらZX相互作用を持続させるための複共振結合器を促進するシステムおよび技術が提供される。様々な実施形態において、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができ、複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに結合することができる。

Description

本開示は、概して、超伝導量子ビットに関し、より詳細には、ZX相互作用を介して交差共鳴ゲートを有効化しながら、超伝導量子ビットの間のZZ相互作用を低減する複共振結合アーキテクチャに関する。
量子コンピューティング・システムは、様々な配置構成の超伝導量子ビットから構成され得る。様々なインスタンスにおいて、量子ビットは、固定動作周波数を有することができ(たとえば、単一のジョセフソン接合を有するトランズモン量子ビットは、固定動作周波数を有することができる)、任意の適切な量子コンピューティング基板上で二次元アレイに配置構成することができる。様々な態様において、そのような二次元アレイ内の任意の量子ビットは、その最近接量子ビットの一部もしくはすべてまたはその両方、あるいは、その第二近接量子ビットの一部もしくはすべてまたはその両方に結合することができる。
従来、量子ビットは、固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)を介してともに結合されている。すなわち、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットは従来、単一の固定周波数共振器によって結合されており、単一の固定周波数共振器の第1の端部が、第1の量子ビットに容量的に結合され、単一の固定周波数共振器の第2の端部が、第2の量子ビットに容量的に結合される。そのような結合は、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットが、交差共鳴からの高いコヒーレンスまたは強いZX相互作用あるいはその両方を呈することを可能にし、これによって、量子コンピューティング・システム全体の機能を改善することができる。様々なインスタンスにおいて、そのような交差共鳴相互作用に基づいて、50を超える量子ビットを備える量子ビット・デバイスが成功裏に実装されており、量子ビットは、近接する量子ビットの周波数におけるマイクロ波トーンによって駆動される。
しかしながら、従来の結合器の重大な欠点は、それらが、結合された量子ビット間に常時オンZZ相互作用をもたらすことである。この弱いZZエラーは従来通りに結合された任意の量子ビット対の間で累積し、2量子ビット・ゲートに使用される所望の交差共鳴メカニズムを劣化させる。言い換えれば、このZZエラーは、量子コンピューティング・システムの有効性または効率あるいはその両方を阻害する。常時オンZZエラーに対処するための従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、エコー法および調整可能周波数結合要素を含む。エコー法は、追加のパルスを使用してZZ相互作用を相殺することを含む。しかしながら、これらのパルスは、実装するのに時間を必要とし、有限コヒーレンス時間に起因してコヒーレンス・バジェットを大きく消耗する可能性がある。調整可能周波数結合器を使用して、ZZ相互作用を低減または排除あるいはその両方を行うことができる。しかしながら、量子コンピューティング・システムに調整可能周波数要素を追加する結果として、多くの場合、コヒーレンスが劣化する。言い換えれば、常時オンZZ相互作用を低減するための従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、コヒーレンス時間に対応する悪影響を及ぼす。
様々なインスタンスにおいて、本発明の実施形態は、従来技術におけるこれらの課題のうちの1つまたは複数を解決することができる。
以下は、本発明の1つまたは複数の実施形態の基本的な理解を提供するための概要を提示する。この概要は、主要なもしくは重要な要素を識別するようには意図されておらず、または、特定の実施形態の任意の範囲もしくは特許請求項の任意の範囲を画定するようにも意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして構想を簡略化された形態で提示することである。本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態において、ZZ相互作用低減のための複共振結合アーキテクチャを促進するデバイス、システム、コンピュータ実施方法、装置、またはコンピュータ・プログラム製品あるいはその組合せが説明される。
1つまたは複数の実施形態によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の量子ビット、第2の量子ビット、および複共振アーキテクチャを備えることができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合する第1の共振器と、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合する第2の共振器とを備えることができる。様々な実施形態において、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。様々な事例において、第1の共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有することができる。様々な態様において、第2の共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有することができる。様々な実施形態において、第1の共振器および第2の共振器は、λ/2共振器とすることができ、第1の共振器と第2の共振器とは並列とすることができる。様々な実施形態において、第1の共振周波数は、約3ギガヘルツ(GHz)とすることができ、第2の共振周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzとすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振周波数、第2の共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の量子ビット、第2の量子ビット、および複共振アーキテクチャを備えることができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、共振器を備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットに容量的に結合することができる。様々な態様において、共振器の第2の端部は、接地に結合することができる。様々な実施形態において、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。様々な事例において、共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の高調波周波数を有することができる。様々な態様において、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の高調波周波数を有することができる。様々な実施形態において、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々な実施形態において、第1の高調波周波数は、約2ギガヘルツ(GHz)とすることができ、第2の高調波周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzとすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の高調波周波数、第2の高調波周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の量子ビット、第2の量子ビット、および複共振アーキテクチャを備えることができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、共振器および差動ダイレクト・カプラを備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができ、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。様々な事例において、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの対向するパッドを容量的に結合することができる。様々な実施形態において、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。様々な事例において、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。様々な実施形態において、共振器は、λ/2共振器とすることができ、共振器と差動ダイレクト・カプラとは並列とすることができる。様々な実施形態において、共振周波数は、約6ギガヘルツ(GHz)とすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzとすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、デバイスが提供される。デバイスは、第1の量子ビット、第2の量子ビット、および複共振アーキテクチャを備えることができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、共振器およびダイレクト・カプラを備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットに容量的に結合することができ、共振器の第2の端部は接地に結合することができる。様々な態様において、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。様々な事例において、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの共通のパッドを容量的に結合することができる。様々な実施形態において、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。様々な事例において、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。様々な実施形態において、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々な実施形態において、共振周波数は、約6ギガヘルツ(GHz)とすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzとすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
1つまたは複数の実施形態によれば、装置が提供される。装置は、第1の動作周波数を有する第1のトランズモン量子ビットと、第2の動作周波数を有する第2のトランズモン量子ビットと、複共振アーキテクチャとを備えることができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、第1のトランズモン量子ビットを第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有することができ、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有することができる。様々な実施形態において、複共振アーキテクチャは、第1のトランズモン量子ビットおよび第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合されている第1のλ/2共振器を備えることができ、第1のλ/2共振器は、第1の共振周波数を呈する。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、第1のトランズモン量子ビットおよび第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合されている第2のλ/2共振器を備えることができ、第2のλ/2共振器は、第2の共振周波数を呈する。様々な事例において、第1のλ/2共振器と第2のλ/2共振器とは並列とすることができる。様々な他の実施形態において、複共振アーキテクチャは、λ/4共振器を備えることができる。様々なインスタンスにおいて、λ/4共振器の第1の端部は、第1のトランズモン量子ビットの結合キャパシタと第2のトランズモン量子ビットの結合キャパシタとの間に結合することができ、λ/4共振器の第2の端部は接地に短絡することができる。様々な事例において、λ/4共振器の第1の高調波は、第1の共振周波数とすることができ、λ/4共振器の第2の高調波は、第2の共振周波数とすることができる。
上述したように、固定周波数量子ビットの対は、従来、固定周波数マイクロ波共振器を介してともに結合されている。具体的には、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットについて、固定周波数マイクロ波共振器の第1の端部が、第1の量子ビットに容量的に結合され、固定周波数マイクロ波共振器の第2の端部が、第2の量子ビットに容量的に結合される。そのような結合構造は、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の高いコヒーレンスまたは強いZX相互作用あるいはその両方をもたらすことができる。しかしながら、そのような結合構造はまた、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の常時オンZZ相互作用も生じる。このZZ相互作用は、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットを含む量子コンピューティング・システムの性能に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、このZZ相互作用の排除、最小化、抑制、または低減あるいはその組合せによって、量子コンピューティング・システムの機能を改善することができる。
上記で説明したように、ZZ相互作用を抑制または低減あるいはその両方を行うための2つの主な従来のシステムまたは技術あるいはその両方が存在する。第1の従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、エコー法である。エコー法は、ZZ相互作用を中和、相殺、または破壊的に干渉あるいはその組合せを行うために、量子コンピューティング・システムに追加のパルスを注入することを含む。しかしながら、これらのパルスを注入するには時間が必要であり、これらのパルスを注入するのに費やされる時間は、量子コンピューティング・システムのコヒーレンス・バジェットを消耗する可能性がある。ZZ相互作用に対処するための第2の従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、調整可能周波数要素を使用することである。調整可能周波数要素を量子コンピューティング・システムに導入することによって、ZZ相互作用を排除または低減あるいはその両方を行うことができる。しかしながら、調整可能周波数要素の使用または複雑性あるいはその両方によって、対応するコヒーレンス劣化が導入される。言い換えれば、従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、コヒーレンス時間の低減を代償に量子ビットの結合された対の間のZZ相互作用を低減する。
本発明の様々な実施形態は、従来技術におけるこれらの課題のうちの1つまたは複数を解決することができる。様々な態様において、本発明の実施形態は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに結合することができる複共振結合アーキテクチャを提供することができる。様々なインスタンスにおいて、そのような複共振結合アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の結合強度またはZX相互作用あるいはその両方を低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を低減することができる。様々なインスタンスにおいて、そのような複共振結合アーキテクチャは、固定周波数要素または調整不能要素あるいはその両方を備えることができ、したがって、複共振結合アーキテクチャは、通常、調整可能周波数要素に付随するコヒーレンス劣化が量子コンピューティング・システムに導入されることを回避することができる。その上、そのような複共振結合アーキテクチャは、様々な態様において、量子コンピューティング・システムにエコーを注入する必要性を省くことができる。言い換えれば、本発明の様々な実施形態は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方とは異なり、コヒーレンス時間の対応する低減を導入することなく、結合されている量子ビット間のZZ相互作用を低減することができる複共振結合アーキテクチャを提供することができる。
様々な複共振結合アーキテクチャが、これらの改善された結果を達成するために実装されることができる。第1の動作周波数を有する第1の量子ビットおよび第2の動作周波数を有する第2の量子ビットを考察する。いくつかの実施形態において、複共振結合アーキテクチャは、第1のλ/2共振器および第2のλ/2共振器を含むことができる。様々なインスタンスにおいて、第1のλ/2共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、第1のλ/2共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができる。同様に、第2のλ/2共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、第2のλ/2共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。言い換えれば、第1のλ/2共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができ、第2のλ/2共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができ、結果、第1のλ/2共振器と第2のλ/2共振器とは並列になる。様々なインスタンスにおいて、第1のλ/2共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を呈することができる。様々な態様において、第2のλ/2共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を呈することができる。その上、様々な態様において、第1の共振周波数および第2の共振周波数は、固定することができる。様々な実施形態において、そのような複共振結合アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の結合強度または交差共鳴ゲート速度あるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振結合アーキテクチャは、コヒーレンス劣化が導入されることを回避することができる(たとえば、エコーまたは調整可能周波数要素を必要としないことができる)。
他の実施形態において、複共振結合アーキテクチャは、λ/4共振器を含むことができる。様々な態様において、λ/4共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの結合キャパシタに結合することができ、λ/4共振器の第1の端部は、第2の量子ビットの結合キャパシタにも結合することができる。すなわち、様々な態様において、λ/4共振器の第1の端部は、第1の量子ビットと第2の量子ビットの両方に容量的に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、λ/4共振器の第2の端部は、接地に結合することができる。様々な態様において、λ/4共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の高調波周波数を呈することができる。様々なインスタンスにおいて、λ/4共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の高調波周波数を呈することができる。その上、様々な態様において、第1の高調波周波数および第2の高調波周波数は、固定することができる。様々な実施形態において、そのような複共振結合アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の結合強度または交差共鳴ゲート速度あるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振結合アーキテクチャは、コヒーレンス劣化が導入されることを回避することができる(たとえば、エコーまたは調整可能周波数要素を必要としないことができる)。
さらに他の実施形態において、複共振結合アーキテクチャは、λ/2共振器および差動ダイレクト・カプラを含むことができる。様々なインスタンスにおいてλ/2共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、λ/2共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができる。同様に、差動ダイレクト・カプラの第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、差動ダイレクト・カプラの第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。言い換えれば、λ/2共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができ、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができ、結果、λ/2共振器と差動ダイレクト・カプラとは並列になる。様々な態様において、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの対向するパッドを結合することができる。様々なインスタンスにおいて、λ/2共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を呈することができる。その上、様々な態様において、共振周波数は、固定することができる。様々な実施形態において、そのような複共振結合アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の結合強度または交差共鳴ゲート速度あるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振結合アーキテクチャは、コヒーレンス劣化が導入されることを回避することができる(たとえば、エコーまたは調整可能周波数要素を必要としないことができる)。
さらに他の実施形態において、複共振結合アーキテクチャは、λ/4共振器およびダイレクト・カプラを含むことができる。様々な態様において、λ/4共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、λ/4共振器の第1の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタにも結合することができる。すなわち、様々な態様において、λ/4共振器の第1の端部は、第1の量子ビットと第2の量子ビットの両方に容量的に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、λ/4共振器の第2の端部は、接地に結合することができる。様々な事例において、ダイレクト・カプラの第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、ダイレクト・カプラの第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。様々な事例において、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの共通のパッドを結合することができる。様々な態様において、λ/4共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を呈することができる。その上、様々な態様において、共振周波数は、固定することができる。様々な実施形態において、そのような複共振結合アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間の結合強度または交差共鳴ゲート速度あるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振結合アーキテクチャは、コヒーレンス劣化が導入されることを回避することができる(たとえば、エコーまたは調整可能周波数要素を必要としないことができる)。
したがって、本発明の様々な実施形態は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方とは異なり、コヒーレンス時間を対応して低減することなく、結合されている量子ビット間のZZ相互作用を低減することができる複共振結合アーキテクチャを提供することができる。したがって、本発明の様々な実施形態は、従来技術にまさる明確な技術的改善を構成する。
本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する2つの共振器を含む例示的な非限定的システムのブロック図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する1つの共振器を含む例示的な非限定的システムのブロック図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する共振器および差動ダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的システムのブロック図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する共振器およびダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的システムのブロック図である。 本明細書に記載されている1つまたは複数の実施形態によって促進されるZZ相互作用低減を示す例示的な非限定的グラフを示す図である。 本明細書に記載されている1つまたは複数の実施形態によって促進されるZZ相互作用低減を示す例示的な非限定的グラフを示す図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する例示的な非限定的量子ビット・アレイのブロック図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する2つの共振器を含む例示的な非限定的方法の流れ図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する1つの共振器を含む例示的な非限定的方法の流れ図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する共振器および差動ダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的方法の流れ図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する共振器およびダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的方法の流れ図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進する例示的な非限定的方法の流れ図である。 本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態を促進することができる例示的な非限定的動作環境のブロック図である。
以下の詳細な説明は、例示に過ぎず、実施形態もしくは応用形態またはその両方あるいは実施形態の使用を限定するようには意図されていない。さらに、先行する背景または概要の節、あるいは詳細な説明の節において提示されている、任意の表現または暗示されている情報によって制約されることは意図されていない。
ここで、図面を参照して、1つまたは複数の実施形態を説明する。図面において、全体を通じて同様の参照符号が同様の要素を参照するために使用されている。以下の記載において、説明を目的として、1つまたは複数の実施形態のより完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、様々な事例において、1つまたは複数の実施形態をこれらの特定の詳細なしに実践することができることは明らかである。
従来のシステムまたは技術あるいはその両方におけるような、固定周波数バス共振器によって結合されている2つのトランズモン量子ビットを考察する。結合強度は、交換結合Jによって定量化することができ、これは以下によって与えることができる。
Figure 2023528762000002

式中、Δは、第1のトランズモン量子ビットの動作周波数と固定周波数バス共振器の共振周波数との間の差であり、Δは、第2のトランズモン量子ビットの動作周波数と固定周波数バス共振器の共振周波数との間の差であり、gは、固定周波数バス共振器に対する第1のトランズモン量子ビットの結合強度であり、gは、固定周波数バス共振器に対する第2のトランズモン量子ビットの結合強度である。また、ダイレクト・カプラ、すなわち、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において量子ビット周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)によって結合されている2つのトランズモン量子ビットを考察する。この事例において、量子ビット結合はまた、ダイレクト・カプラの幾何学的形状によって設定されるJの特定の値によって与えられる。これら両方のインスタンスにおいて、これらの従来通りに結合されている量子ビット(たとえば、単一の固定周波数マイクロ波共振器によって結合されているかまたはダイレクト・カプラによって結合されている2つの量子ビット)のハミルトニアンHは、以下の式によって記述することができる。
Figure 2023528762000003

式中、iは、第1のトランズモン量子ビットまたは第2のトランズモン量子ビットを表すために1または2の値をとることができ、ωは、i番目のトランズモン量子ビットの共振周波数であり、
Figure 2023528762000004

はi番目のトランズモン量子ビットにおける励起の数を示し、αはi番目のトランズモン量子ビットの非調和性であり、
Figure 2023528762000005

は量子ビット1と2との間の交換結合を表す(
Figure 2023528762000006

はi番目の量子ビットの消滅演算子であり、
Figure 2023528762000007

はi番目の量子ビットの生成演算子である)。このハミルトニアンにおいて、常時オンZZ相互作用には、以下のように与えることができる。
Figure 2023528762000008

式中、Δは、2つの量子ビットの間の離調であり、すべての他の記号は、上記2つの式において定義されている。これは、2つのトランズモン量子ビットの|00〉および|11〉の状態エネルギーの合計が、|01〉および|10〉の状態エネルギーの合計とは異なるという事実から生じる。2つのトランズモン量子ビットの間のZZ相互作用が低いことが望ましいが、2つのトランズモン量子ビットの間の結合強度が高いことも望ましい。これは、逆に、量子ビット1から2へのZX相互作用(たとえば、交差共鳴の強度)が、以下によって与えられるためである。
Figure 2023528762000009

式中、J、α、およびΔは上記で定義した通りであり、Ωは量子ビット1に加えられる交差共鳴駆動強度である。上記の式によって示すように、ZXとZZとの比を増大させる(すなわち、望ましい相互作用と望ましくない相互作用との比を増大させる)ための1つの方法は、Jを低減することになる。しかしながら、これによって、ゲート動作の全体的な時間が増大し、したがって、コヒーレンスの損失に起因して忠実度が劣化する結果となる。
上記で言及したように、ZX相互作用も低減、抑制、排除、または最小化あるいはその組合せを行うことなく、ZZ相互作用を低減、抑制、排除、または最小化あるいはその組合せを行うための従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、エコー法または調整可能周波数要素あるいはその両方を実施する。エコー法は、ZZ相互作用を中和、相殺、無効化、補正、または破壊的に干渉あるいはその組合せを行うために、量子コンピューティング・システムに複数のパルス信号を注入することを含む。しかしながら、そのようなパルス信号を量子コンピューティング・システムに注入するには時間が必要であり、その時間は、量子コンピューティング・システムのすでに制限されているコヒーレンス・バジェットを消耗する可能性がある。調整可能周波数要素を使用して、ZZ相互作用を改善することができる。しかしながら、調整可能周波数要素も、コヒーレンス劣化と関連付けられる。したがって、従来のシステムまたは技術あるいはその両方は、コヒーレンス時間の低減を代償にZZ相互作用を低減する。しかしながら、本発明の様々な実施形態は、コヒーレンス時間のこの対応する低減なしに、ZZ相互作用を低減することができる。
本発明の様々な実施形態の発明者らは、様々なインスタンスにおいて、第2の結合器モードを組み込むことによって、有限のJを維持しながらZZ相互作用を低減または相殺あるいはその両方を行うことができることを認めた。様々なインスタンスにおいて、第2の結合器モードが組み込まれるときのハミルトニアンHは、以下の式によって記述することができる。
Figure 2023528762000010

式中、iは、第1のトランズモン量子ビットまたは第2のトランズモン量子ビットを表すために1または2の値をとることができ、ω、α
Figure 2023528762000011


Figure 2023528762000012

は上記で定義されており、jは第1のトランズモン量子ビットを第2のトランズモン量子ビットに結合する共振器モードの数にわたって合計されており、γは共振器モードの周波数であり、
Figure 2023528762000013

は、共振器モードにおける励起の数であり、gijは、i番目のトランズモン量子ビットと結合器モードjとの間の結合を示し、
Figure 2023528762000014

は、i番目のトランズモン量子ビットと結合器モードjとの間の交換を表す。この式において、残りのJの結合項は、存在する場合はダイレクト・カプラに起因する。
本発明の様々な実施形態は、有限の交換結合Jを維持しながら、コヒーレンス時間の対応する低減なしに、2つの量子ビット間のZZ相互作用を低減することができる複共振結合アーキテクチャを提供することができる。再び、第1の動作周波数を有する第1の量子ビットおよび第2の動作周波数を有する第2の量子ビットを考察する。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第1の極を有することができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第2の極を有することができる。様々な事例において、複共振アーキテクチャは、第2の極ではなく、直接結合項(たとえば、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合するダイレクト・カプラ)を有することができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、量子ビット周波数の第1のセットにおいてゼロZZ相互作用およびゼロ交換結合Jを呈することができる。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、量子ビット周波数の第2のセットにおいてゼロZZ相互作用および非ゼロ交換結合Jを呈することができる。様々な事例において、複共振アーキテクチャは、調整不可能であり得る。
様々な実施形態において、複共振アーキテクチャは、第1の共振器および第2の共振器を備えることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。すなわち、第1の共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、第1の共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができる。同様に、第2の共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。すなわち、第2の共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、第2の共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振器は、第2の共振器と並列とすることができる。様々な態様において、第1の共振器と第2の共振器は両方とも、λ/2共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも低く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有することができる。様々な事例において、第2の共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも高く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振周波数は、約3GHzとすることができ、第2の共振周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzの範囲内とすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振器または第2の共振器あるいはその両方は、調整不可能であり得る。様々な態様において、そのような複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZX相互作用または交換結合Jあるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振アーキテクチャは、多パルス・エコーを実施することなく、または、調整可能周波数要素なしに、あるいはその両方で、この結果を達成することができる。したがって、そのような複共振アーキテクチャは、様々なインスタンスにおいて、従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随するコヒーレンス劣化なしにZZ相互作用を低減することができる。
様々な他の実施形態において、複共振アーキテクチャは共振器を備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの結合キャパシタに容量的に結合することができ、第2の量子ビットの結合キャパシタに容量的に結合することができる。すなわち、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットと第2の量子ビットの両方に容量的に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器の第2の端部は、接地に結合することができる。様々な態様において、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも低く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも低い第1の高調波周波数を有することができる。様々な事例において、共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも高く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも高い第2の高調波周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、第1の高調波周波数は、約2GHzとすることができ、第2の高調波周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzとの範囲内することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、調整不可能であり得る。様々な態様において、そのような複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZX相互作用または交換結合Jあるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振アーキテクチャは、多パルス・エコーを実施することなく、または、調整可能周波数要素なしに、あるいはその両方で、この結果を達成することができる。したがって、そのような複共振アーキテクチャは、様々なインスタンスにおいて、従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随するコヒーレンス劣化なしにZZ相互作用を低減することができる。
様々な他の実施形態において、複共振アーキテクチャは、共振器および差動ダイレクト・カプラを備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。すなわち、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、共振器の第2の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができる。同様に、差動ダイレクト・カプラは、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。すなわち、差動ダイレクト・カプラの第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、差動ダイレクト・カプラの第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。様々なインスタンスにおいて、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの対向するパッドをともに結合することができる。様々な事例において、共振器は、差動ダイレクト・カプラと並列とすることができる。様々な態様において、共振器は、λ/2共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも高く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzの範囲内とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、調整不可能であり得る。様々な態様において、差動ダイレクト・カプラは、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができる。様々な態様において、そのような複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZX相互作用または交換結合Jあるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振アーキテクチャは、多パルス・エコーを実施することなく、または、調整可能周波数要素なしに、あるいはその両方で、この結果を達成することができる。したがって、そのような複共振アーキテクチャは、様々なインスタンスにおいて、従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随するコヒーレンス劣化なしにZZ相互作用を低減することができる。
様々な他の実施形態において、複共振アーキテクチャは、共振器およびダイレクト・カプラを備えることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットと第2の量子ビットの両方に容量的に結合することができる。すなわち、共振器の第1の端部は、第1の量子ビットの第1の結合キャパシタに結合することができ、共振器の第1の端部は、第2の量子ビットの第1の結合キャパシタにも結合することができる。様々な態様において、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することができる。すなわち、ダイレクト・カプラの第1の端部は、第1の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができ、ダイレクト・カプラの第2の端部は、第2の量子ビットの第2の結合キャパシタに結合することができる。様々なインスタンスにおいて、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの共通のパッドをともに結合することができる。様々な態様において、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の量子ビットの第1の動作周波数よりも高く、第2の量子ビットの第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数は、約6GHzとすることができ、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzの範囲内とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、調整不可能であり得る。様々な態様において、ダイレクト・カプラは、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができる。様々な態様において、そのような複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZX相互作用または交換結合Jあるいはその両方を対応して低減することなく、第1の量子ビットと第2の量子ビットとの間のZZ相互作用を(たとえば、いくつかの事例においては一桁以上)低減することができる。その上、そのような複共振アーキテクチャは、多パルス・エコーを実施することなく、または、調整可能周波数要素なしに、あるいはその両方で、この結果を達成することができる。したがって、そのような複共振アーキテクチャは、様々なインスタンスにおいて、従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随するコヒーレンス劣化なしにZZ相互作用を低減することができる。
本発明の様々な実施形態は、抽象的でなく、自然現象でなく、自然の法則でなく、人間による精神的な行為のセットによって実施することができない、ZZ相互作用低減のための複共振結合アーキテクチャを促進するための新規のシステムまたは技術あるいはその両方を含む。代わりに、本発明の様々な実施形態は、多パルス・エコーを必要とせず、または、調整可能周波数要素を必要とせず、あるいはその両方である、ZX相互作用または交換結合Jあるいはその両方を対応して低減しない、ZZ相互作用を促進するためのシステムまたは技術あるいはその両方を含む。ZX相互作用の低減は、量子コンピューティング・システムの性能に悪影響を及ぼす可能性がある。加えて、エコーまたは調整可能周波数要素あるいはその両方の実施は、量子コンピューティング・システムのコヒーレンス・バジェットに悪影響を及ぼす可能性がある。本発明の様々な実施形態は、ZX相互作用を対応して低減することなく、エコーまたは調整可能周波数要素あるいはその両方を実施することなく、ZZ相互作用を低減することができるため、本発明の様々な実施形態は、通常は従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随するコヒーレンス劣化なしに非ゼロ交換結合Jを維持しながら、望ましくないZZ相互作用を低減することができる。言い換えれば、本発明の実施形態は、量子コンピューティング・システムの性能または機能あるいはその両方を改善するために、量子コンピューティング・システム内に(たとえば、量子コンピューティング・チップ/基板上に)実装することができる新規の量子ビット結合アーキテクチャを提供する。それゆえ、本発明の様々な実施形態は、従来技術にまさる明確な技術的改善を構成する。
様々な態様において、本開示の図面は例示かつ非限定的なものに過ぎず、必ずしも原寸に比例して描かれてはいないことは諒解されたい。
図1は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる2つの共振器を含む例示的な非限定的システム100のブロック図を示す。図示されているように、様々な態様において、システム100は、第1の量子ビット102と、第2の量子ビット104とを備えることができる。図1に示されるように、第1の量子ビット102は、固定周波数トランズモン量子ビットとすることができる。すなわち、第1の量子ビット102は、キャパシタ120によって分路されるジョセフソン接合118を備えることができる。しかしながら、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102は、任意の適切なタイプの超伝導量子ビット(たとえば、電荷量子ビット、位相量子ビット、磁束量子ビット)とすることができる。様々な態様において、第1の量子ビット102は、任意の適切な固定周波数超伝導量子ビット(たとえば、動作周波数が調整可能でない量子ビット)とすることができる。同じく図1に示されるように、第2の量子ビット104は、固定周波数トランズモン量子ビットとすることができる。すなわち、第2の量子ビット104は、キャパシタ124によって分路されるジョセフソン接合122を備えることができる。しかしながら、様々なインスタンスにおいて、第2の量子ビット104は、任意の適切なタイプの超伝導量子ビット(たとえば、電荷量子ビット、位相量子ビット、磁束量子ビット)とすることができる。様々な態様において、第2の量子ビット104は、任意の適切な固定周波数超伝導量子ビット(たとえば、動作周波数が調整可能でない量子ビット)とすることができる。
様々な他の実施形態において、第1の量子ビット102または第2の量子ビット104あるいはその両方は、調整可能または弱く調整可能あるいはその両方とすることができる。
様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、第1の動作周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、第2の量子ビット104は、第2の動作周波数を有することができる。様々な態様において、第1の動作周波数は、任意の適切な値を有することができ、第2の動作周波数は、任意の適切な値を有することができる。様々なインスタンスにおいて、第1の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzの範囲内とすることができる。様々な態様において、第2の動作周波数は、4.5GHz~5.5GHzの範囲内とすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の動作周波数および第2の動作周波数は、約150メガ・ヘルツ(MHz)離すことができる(たとえば、任意の適切な測定分解能または測定誤差あるいはその両方の中で測定されるものとしての、150MHzの離調または周波数分離あるいはその両方)。たとえば、第1の動作周波数は、第2の動作周波数よりも約150MHz低くすることができる。様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、任意の適切な非調和性を有することができ、第2の量子ビット104は、任意の適切な非調和性を有することができ、第1の量子ビット102および第2の量子ビット104は、ストラドリング・レジームにあることができ、それらの周波数分離が、両方の量子ビットの非調和性よりも小さい。
様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、第1の結合キャパシタ108および第2の結合キャパシタキャパシタ114を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、第1の結合キャパシタ110および第2の結合キャパシタキャパシタ116を有することができる。様々なインスタンスにおいて、結合キャパシタ108、110、114、および116は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な結合キャパシタとすることができる。
様々なインスタンスにおいて、システム100は、第1の共振器106および第2の共振器112を備えることができる。様々な態様において、第1の共振器106は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)とすることができる。様々な態様において、第1の共振器106は、任意の適切なλ/2共振器とすることができる。同様に、様々なインスタンスにおいて、第2の共振器112は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)とすることができる。様々な態様において、第2の共振器112は、任意の適切なλ/2共振器とすることができる。
図示のように、第1の共振器106は、様々な実施形態において、第1の量子ビット102を第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、第1の共振器106は、第1の端部(たとえば、図1に示すものとしての第1の共振器106の左手側端部)、および、第2の端部(たとえば、図1に示すものとしての第1の共振器106の右手側端部)を有することができる。様々な事例において、第1の共振器106の第1の端部は、第1の量子ビット102の第1の結合キャパシタ108に結合することができる。様々な態様において、第1の共振器106の第2の端部は、第2の量子ビット104の第1の結合キャパシタ110に結合することができる。同様に、第2の共振器112は、様々な実施形態において、第1の量子ビット102を第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、第2の共振器112は、第1の端部(たとえば、図1に示すものとしての第2の共振器112の左手側端部)、および、第2の端部(たとえば、図1に示すものとしての第2の共振器112の右手側端部)を有することができる。様々な事例において、第2の共振器112の第1の端部は、第1の量子ビット102の第2の結合キャパシタ114に結合することができる。様々な態様において、第2の共振器112の第2の端部は、第2の量子ビット104の第2の結合キャパシタ116に結合することができる。
図示のように、様々なインスタンスにおいて、第1の共振器106および第2の共振器112は並列とすることができる(たとえば、直列とは反対に)。
様々な実施形態において、第1の共振器106は、第1の共振周波数を有することができる。様々な事例において、第1の共振周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも低くすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも低くすることができる。様々な実施形態において、第2の共振器112は、第2の共振周波数を有することができる。様々な事例において、第2の共振周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも高くすることができる。様々なインスタンスにおいて、第2の共振周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも高くすることができる。様々な実施形態において、第1の共振周波数は、約3GHzとすることができる(たとえば、第1の共振周波数は、任意の適切な測定分解能または3GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。様々なインスタンスにおいて、第2の共振周波数は、約6GHzとすることができる(たとえば、第2の共振周波数は、任意の適切な測定分解能または6GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。様々な態様において、固定周波数マイクロ波共振器の共振周波数は、固定周波数マイクロ波共振器の形状またはサイズあるいはその両方に依存し得る(たとえば、長いマイクロ波共振器によって低い共振周波数を得ることができ、一方、短いマイクロ波共振器によって高い共振周波数を得ることができる)。
様々なインスタンスにおいて、第1の共振器106、第2の共振器112、ならびに結合キャパシタ108、110、114、および116は、複共振結合アーキテクチャ126と考えることができる。上記で説明したように、複共振結合アーキテクチャ126は、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZX相互作用(たとえば、交換結合J)を対応して低減することなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、複共振結合アーキテクチャ126は、多パルス・エコーをシステム100に注入することを必要としない。さらに、調整可能周波数要素を用いずに、複共振結合アーキテクチャ126を構築することができる(たとえば、第1の共振器106および第2の共振器112は、固定周波数マイクロ波共振器とすることができる)。したがって、複共振結合アーキテクチャ126は、様々な態様において、システム100のコヒーレンス時間を対応して劣化させることなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。したがって、複共振結合アーキテクチャ126は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方にまさる明確で具体的な技術的利点を構成することができる。
図2は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる1つの共振器を含む例示的な非限定的システム200のブロック図を示す。図示されているように、様々な態様において、システム200は、実質的に上述したような、第1の量子ビット102と、第2の量子ビット104とを備えることができる。
図示のように、様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、結合キャパシタ208を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、結合キャパシタキャパシタ210を有することができる。様々なインスタンスにおいて、結合キャパシタ208および210は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な結合キャパシタとすることができる。
様々なインスタンスにおいて、システム200は、共振器202を備えることができる。様々な態様において、共振器202は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)とすることができる。様々な態様において、共振器202は、任意の適切なλ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振器202は、長い低周波数λ/4共振器とすることができる。
図示のように、共振器202は、様々な実施形態において、第1の端部204および第2の端部206を有することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器202の第1の端部204は、第1の量子ビット102に容量的に結合することができ、第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々な態様において、共振器202の第1の端部204は、第1の量子ビット102の結合キャパシタ208に結合することができる。付加的に、共振器202の第1の端部204はまた、第2の量子ビット104の結合キャパシタ210に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器202の第2の端部206は、接地212に結合または短絡あるいはその両方を行うことができる。
様々な実施形態において、共振器202は、第1の高調波周波数を有することができる。様々な事例において、第1の高調波周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも低くすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の高調波周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも低くすることができる。様々な実施形態において、共振器202は、第2の高調波周波数を有することができる。様々な事例において、第2の高調波周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも高くすることができる。様々なインスタンスにおいて、第2の高調波周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも高くすることができる。様々な実施形態において、第1の高調波周波数は、約2GHzとすることができる(たとえば、第1の高調波周波数は、任意の適切な測定分解能または2GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。様々なインスタンスにおいて、第2の高調波周波数は、約6GHzとすることができる(たとえば、第2の高調波周波数は、任意の適切な測定分解能または6GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。言い換えれば、システム200は、単一の共振要素(たとえば、共振器202)を有することができ、さらに2つの共振(たとえば、第1の高調波周波数および第2の高調波周波数)を有することができる。
様々なインスタンスにおいて、共振器202、接地212、ならびに結合キャパシタ208および210は、複共振結合アーキテクチャ214と考えることができる。上記で説明したように、複共振結合アーキテクチャ214は、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZX相互作用(たとえば、交換結合J)を対応して低減することなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、複共振結合アーキテクチャ214は、多パルス・エコーをシステム200に注入することを必要としない。さらに、調整可能周波数要素を用いずに、複共振結合アーキテクチャ214を構築することができる(たとえば、共振器202は、固定周波数マイクロ波共振器とすることができる)。したがって、複共振結合アーキテクチャ214は、様々な態様において、システム200のコヒーレンス時間を対応して劣化させることなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。したがって、複共振結合アーキテクチャ214は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方にまさる明確で具体的な技術的利点を構成することができる。
図3は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる共振器および差動ダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的システム300のブロック図を示す。図示されているように、様々な態様において、システム300は、実質的に上述したような、第1の量子ビット102と、第2の量子ビット104とを備えることができる。
図示のように、様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、第1の結合キャパシタ312を有することができ、第2の結合キャパシタキャパシタ318を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、第1の結合キャパシタ314を有することができ、第2の結合キャパシタキャパシタ320を有することができる。様々なインスタンスにおいて、結合キャパシタ312、314、318、および320は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な結合キャパシタとすることができる。
その上、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102は、第1のパッド/ノード302を有することができ、第2のパッド/ノード304を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、第1のパッド/ノード306を有することができ、第2のパッド/ノード308を有することができる。様々な実施形態において、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302は、第2の量子ビット104の第2のパッド/ノード308と共通と考えることができる(たとえば、共通の量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。その上、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に対向すると考えることができる(たとえば、対向する量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。同様に、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306と共通と考えることができる(たとえば、共通の量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。付加的に、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304は、第2の量子ビット104の第2のパッド/ノード308に対向すると考えることができる(たとえば、対向する量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。
様々なインスタンスにおいて、システム300は、共振器310および差動ダイレクト・カプラ316を備えることができる。様々な態様において、共振器310は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)とすることができる。様々な態様において、共振器310は、任意の適切なλ/2共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、差動ダイレクト・カプラ316は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な直接結合または配線あるいはその両方とすることができる。
図示のように、共振器310は、様々な実施形態において、第1の量子ビット102を第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、共振器310は、第1の端部(たとえば、図3に示すものとしての共振器310の左手側端部)、および、第2の端部(たとえば、図3に示すものとしての共振器310の右手側端部)を有することができる。様々な事例において、共振器310の第1の端部は、第1の量子ビット102の第1の結合キャパシタ312に結合することができる。様々な態様において、共振器310の第2の端部は、第2の量子ビット104の第1の結合キャパシタ314に結合することができる。同様に、差動ダイレクト・カプラ316は、様々な実施形態において、第1の量子ビット102を第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、差動ダイレクト・カプラ316は、第1の端部(たとえば、図3に示すものとしての差動ダイレクト・カプラ316の左手側端部)、および、第2の端部(たとえば、図3に示すものとしての差動ダイレクト・カプラ316の右手側端部)を有することができる。様々な事例において、差動ダイレクト・カプラ316の第1の端部は、第1の量子ビット102の第2の結合キャパシタ318に結合することができる。様々な態様において、差動ダイレクト・カプラ316の第2の端部は、第2の量子ビット104の第2の結合キャパシタ320に結合することができる。図示のように、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102の第2の結合キャパシタ318は、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302に結合することができる。同じく図示のように、第2の量子ビット104の第2の結合キャパシタ320は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に結合することができる。したがって、様々な実施形態において、差動ダイレクト・カプラ316は、第1の量子ビット102および第2の量子ビット104の対向するパッド/ノードをともに容量的に結合すると考えることができる(たとえば、差動ダイレクト・カプラ316は最終的に、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302を第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に結合し、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に対向すると考えられる)。
図示のように、様々なインスタンスにおいて、共振器310および差動ダイレクト・カプラ316は並列とすることができる(たとえば、直列とは反対に)。
様々な実施形態において、共振器310は、共振周波数を有することができる。様々な事例において、共振周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも高くすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも高くすることができる。様々な実施形態において、共振周波数は、約6GHzとすることができる(たとえば、共振周波数は、任意の適切な測定分解能または6GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。様々な態様において、差動ダイレクト・カプラ316は、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができる。
様々なインスタンスにおいて、共振器310、差動ダイレクト・カプラ316、ならびに結合キャパシタ312、314、318、および320は、複共振結合アーキテクチャ322と考えることができる。上記で説明したように、複共振結合アーキテクチャ322は、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZX相互作用(たとえば、交換結合J)を対応して低減することなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、複共振結合アーキテクチャ322は、多パルス・エコーをシステム300に注入することを必要としない。さらに、調整可能周波数要素を用いずに、複共振結合アーキテクチャ322を構築することができる(たとえば、共振器310は、固定周波数マイクロ波共振器とすることができ、差動ダイレクト・カプラ316は、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができるか、または、非共振構造と考えることができる)。したがって、複共振結合アーキテクチャ322は、様々な態様において、システム300のコヒーレンス時間を対応して劣化させることなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、様々な実施形態において、差動ダイレクト・カプラ316は、短いかまたはコンパクトあるいはその両方であるダイレクト・カプラとすることができ、共振器310は、短いマイクロ波共振器とすることができる(たとえば、6GHzのような高い共振周波数を生成することができるマイクロ波共振器は、3GHzのような低い共振周波数を生成することができるマイクロ波共振器よりも短いかまたはコンパクトあるいはその両方であり得る)。したがって、様々なインスタンスにおいて、複共振結合アーキテクチャ322は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方と比較して、非常にコンパクトにすることができる(したがって、大きいデバイス・サイズへのスケーリングに適している)。したがって、複共振結合アーキテクチャ322は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方にまさる明確で具体的な技術的利点を構成することができる。
図4は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる共振器およびダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的システム400のブロック図を示す。図示されているように、様々な態様において、システム400は、実質的に上述したような、第1の量子ビット102と、第2の量子ビット104とを備えることができる。
図示のように、様々な実施形態において、第1の量子ビット102は、第1の結合キャパシタ408を有することができ、第2の結合キャパシタキャパシタ416を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、第1の結合キャパシタ410を有することができ、第2の結合キャパシタ418を有することができる。様々なインスタンスにおいて、結合キャパシタ408、410、416、および418は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な結合キャパシタとすることができる。
その上、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102は、実質的に上述したように、第1のパッド/ノード302を有することができ、第2のパッド/ノード304を有することができる。同様に、第2の量子ビット104は、実質的に上述したように、第1のパッド/ノード306を有することができ、第2のパッド/ノード308を有することができる。上記で説明したように、様々な実施形態において、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302は、第2の量子ビット104の第2のパッド/ノード308と共通と考えることができる(たとえば、共通の量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。その上、第1の量子ビット102の第1のパッド/ノード302は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に対向すると考えることができる(たとえば、対向する量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。同様に、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306と共通と考えることができる(たとえば、共通の量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。付加的に、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304は、第2の量子ビット104の第2のパッド/ノード308に対向すると考えることができる(たとえば、対向する量子ビット・パッドまたはノードあるいはその両方)。
様々なインスタンスにおいて、システム400は、共振器402およびダイレクト・カプラ414を備えることができる。様々な態様において、共振器402は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な固定周波数マイクロ波共振器(たとえば、バス共振器)とすることができる。様々な態様において、共振器402は、任意の適切なλ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、ダイレクト・カプラ414は、量子コンピューティング・システム内で使用される任意の適切な直接結合または配線あるいはその両方とすることができる。
図示のように、共振器402は、様々な実施形態において、第1の端部404を有することができ、第2の端部406を有することができる。様々な事例において、共振器402の第1の端部404は、第1の量子ビット102に容量的に結合することができ、第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、共振器402の第1の端部404は、第1の量子ビット102の第1の結合キャパシタ408に結合することができる。付加的に、様々な態様において、共振器402の第1の端部404はまた、第2の量子ビット104の第1の結合キャパシタ410に結合することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器402の第2の端部406は、接地412に結合または短絡あるいはその両方を行うことができる。
様々な実施形態において、ダイレクト・カプラ414は、第1の量子ビット102を第2の量子ビット104に容量的に結合することができる。具体的には、様々なインスタンスにおいて、ダイレクト・カプラ414は、第1の端部(たとえば、図4に示すものとしてのダイレクト・カプラ414の左手側端部)、および、第2の端部(たとえば、図4に示すものとしてのダイレクト・カプラ414の右手側端部)を有することができる。様々な事例において、ダイレクト・カプラ414の第1の端部は、第1の量子ビット102の第2の結合キャパシタ416に結合することができる。様々な態様において、ダイレクト・カプラ414の第2の端部は、第2の量子ビット104の第2の結合キャパシタ418に結合することができる。図示のように、様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビット102の第2の結合キャパシタ416は、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304に結合することができる。同じく図示のように、第2の量子ビット104の第2の結合キャパシタ418は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に結合することができる。したがって、様々な実施形態において、ダイレクト・カプラ414は、第1の量子ビット102および第2の量子ビット104の共通のパッド/ノードをともに容量的に結合すると考えることができる(たとえば、ダイレクト・カプラ414は最終的に、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304を第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306に結合し、第1の量子ビット102の第2のパッド/ノード304は、第2の量子ビット104の第1のパッド/ノード306と共通であると考えられる)。
様々な実施形態において、共振器402は、共振周波数を有することができる。様々な事例において、共振周波数は、第1の量子ビット102の第1の動作周波数よりも高くすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数はまた、第2の量子ビット104の第2の動作周波数よりも高くすることができる。様々な実施形態において、共振周波数は、約6GHzとすることができる(たとえば、共振周波数は、任意の適切な測定分解能または6GHzの測定誤差あるいはその両方以内とすることができる)。様々な態様において、ダイレクト・カプラ414は、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができる。
様々なインスタンスにおいて、共振器402、ダイレクト・カプラ414、接地412、ならびに結合キャパシタ408、410、416、および418は、複共振結合アーキテクチャ420と考えることができる。上記で説明したように、複共振結合アーキテクチャ420は、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZX相互作用(たとえば、交換結合J)を対応して低減することなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、複共振結合アーキテクチャ420は、多パルス・エコーをシステム400に注入することを必要としない。さらに、調整可能周波数要素を用いずに、複共振結合アーキテクチャ420を構築することができる(たとえば、共振器402は、固定周波数マイクロ波共振器とすることができ、ダイレクト・カプラ414は、約5GHzの典型的なトランズモン量子ビット周波数において周波数無依存結合を引き起こし得る、伝送線の任意の適切な短い区画(たとえば、その共振周波数が約30GHzよりも大きいという意味において短い)とすることができるか、または、非共振構造と考えることができる)。したがって、複共振結合アーキテクチャ420は、様々な態様において、システム400のコヒーレンス時間を対応して劣化させることなく、第1の量子ビット102と第2の量子ビット104との間のZZ相互作用を低減することができる。その上、様々な実施形態において、ダイレクト・カプラ414は、短いかまたはコンパクトあるいはその両方であるダイレクト・カプラとすることができ、共振器402は、短いマイクロ波共振器とすることができる(たとえば、6GHzのような高い共振器周波数を有することができるマイクロ波共振器は、2GHzのような低い共振周波数を有することができるマイクロ波共振器よりも短いかまたはコンパクトあるいはその両方であり得る)。したがって、様々なインスタンスにおいて、複共振結合アーキテクチャ420は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方と比較して、非常にコンパクトにすることができる(したがって、大きいデバイス・サイズへのスケーリングに適している)。したがって、複共振結合アーキテクチャ420は、従来のシステムまたは技術あるいはその両方にまさる明確で具体的な技術的利点を構成することができる。
図5および図6は、本明細書に記載されている1つまたは複数の実施形態によって促進されるZZ相互作用低減を示す例示的な非限定的グラフ500および600を示す。
図5~図6に示すように、グラフ500は、本発明の様々な実施形態の計算シミュレーション結果を示し、グラフ600は、従来の量子ビット結合技術と比較した、本発明の様々な実施形態の計算シミュレーション結果を示す。本発明の様々な実施形態の発明者らは、これらの計算シミュレーションを実行して、2つの固定周波数超伝導量子ビットの間のZX相互作用(たとえば、結合強度または交換結合Jあるいはその両方)を計算または近似あるいはその両方を行い、2つの固定周波数超伝導量子ビットの間のZZ相互作用を計算または近似あるいはその両方を行った。それらのシミュレーションのいくつかにおいて、本発明者らは、2つの固定周波数超伝導量子ビットが従来通りに結合されると仮定した。それらのシミュレーションのうちの他のシミュレーションにおいて、本発明者らは、2つの固定周波数超伝導量子ビットが、複共振結合アーキテクチャ420などの複共振結合アーキテクチャを介して結合されると仮定した。これらのシミュレーションについて、本発明者らは、以下の値を使用した:g=80MHz、gはトランズモン量子ビットとバス共振器との間の結合強度を示す、f=5000MHz、fは上側トランズモン量子ビットの周波数を示す、α=-320MHz、αはトランズモン量子ビットの非調和性を示す、ω=6100MHz、ωはバス共振器周波数を示す、および、J=4.5MHz、Jはトランズモン・ダイレクト・カプラ交換相互作用を示す。その上、2つの固定周波数超伝導量子ビットの間の周波数分離を、150MHzに設定した。様々な態様において、60MHzに設定した駆動信号によってシミュレーションを実行した。
グラフ500は、複共振結合アーキテクチャ420の様々な実施形態のシミュレーション結果のサブセットを示す。図示のように、グラフ500は、量子ビットが複共振結合アーキテクチャ420によって結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZX相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線502を含む。すなわち、線502は、図5の凡例に記載されているような変数「ZX(60MHz駆動)」に対応する。同じく図示のように、グラフ500は、量子ビットが複共振結合アーキテクチャ420によって結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZZ相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線504を含む。すなわち、線504は、図5の凡例に記載されているような変数「ZZ」に対応する。参照符号506によって示されているように、ZZ相互作用が大幅に降下し(たとえば、ゼロZZ相互作用)、ZX相互作用が大幅には降下しない(たとえば、非ゼロZX相互作用)上側量子ビット動作周波数の特定の範囲(たとえば、5150MHz~5200MHz)が存在する。言い換えれば、グラフ500は、本発明の様々な実施形態が、ZX相互作用の対応する低減を引き起こすことなくZZ相互作用の大幅な低減を引き起こす、特定の周波数帯域を示す。ZX相互作用が対応して降下することのないZZ相互作用のこの降下は、本発明の様々な実施形態によって促進される。その上、本発明の様々な実施形態は、エコー法または調整可能周波数要素あるいはその両方を必要としないため、本発明の様々な実施形態は、通常は従来のシステムまたは技術あるいはその両方に付随する、対応するコヒーレンス劣化なしに、そのようなZZの低減を促進することができる。
グラフ600が、複共振結合アーキテクチャ420の様々な実施形態のシミュレーション結果を示すという点で、グラフ600はグラフ500と同様である。しかしながら、グラフ600は、より大きい周波数帯域(たとえば、4GHz~5.75GHzの上側量子ビット動作周波数からの)にわたるそのような結果を示し、従来の結合技術と関連付けられる結果も含む。図示のように、グラフ600は、量子ビットが従来通りに結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZX相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線602を含む。すなわち、線602は、図6の凡例に記載されているような変数「J(インピーダンス)」に対応する。グラフ600は、2つの量子ビットが従来通りに結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZZ相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線604をも含む。すなわち、線604は、図6の凡例に記載されているような変数「ZZ(インピーダンス)」に対応する。図示のように、従来の結合技術は、ZX相互作用とZZ相互作用の両方を、特定の周波数帯域(たとえば、4.5GHz~4.75GHz)内で大幅に低減させ得る。しかしながら、図示のように、従来の結合技術がZX相互作用を対応して降下させることなくZZ相互作用を大幅に降下させる周波数帯域は存在しない。図示のように、従来の結合技術は、ZX相互作用も弱い動作点においてのみ、低ZZ相互作用をもたらす。しかしながら、図示のように、本発明の様々な実施形態は、ZX相互作用が非ゼロまたは弱くないかあるいはその両方であるにもかかわらず、ZZ相互作用が弱い動作点をもたらすことができる。
図示のように、グラフ600は、量子ビットが複共振結合アーキテクチャ420によって結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZX相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線606を含む。すなわち、線606は、図6の凡例に記載されているような変数「J(gs)」に対応する。付加的に、グラフ600は、量子ビットが複共振結合アーキテクチャ420によって結合されるときの、上側量子ビット動作周波数の関数としての、2つの量子ビットの間のZZ相互作用の値を示すかまたはそれに対応し、あるいはその両方である線608を含む。すなわち、線608は、図6の凡例に記載されているような変数「ZZ(gs)」に対応する。図示のように、複共振結合アーキテクチャ420の様々な実施形態は、ZX相互作用とZZ相互作用の両方を、特定の周波数帯域(たとえば、4.5GHz~4.75GHz)内で大幅に低減させ得る。同じく図示のように、複共振結合アーキテクチャ420の様々な実施形態は、ZZ相互作用を、異なる周波数帯域(たとえば、5GHz~5.25GHz)内でZX相互作用を対応して低減させることなく大幅に低減させ得る。
これらの結果を比較して、従来のシステムまたは技術あるいはその両方にまさる本発明の様々な実施形態の利点を実証することができる。図示のように、線606は線602とほぼ同一である。言い換えれば、複共振結合アーキテクチャ420は、従来の結合技術とほぼ同一のZX相互作用(たとえば、結合強度または交換結合Jあるいはその両方)を提供することができる。しかしながら、図示のように、線608は、広い周波数帯域(たとえば、約4.8GHz~5.75GHz)にわたって線604よりも大幅に低い。事実、グラフ600に示すように、線608は、約5GHzから5.75GHzまで、ほぼ完全に一桁だけ線604の下方にあり、線608は、図示のように、5GHz~5.25GHzの狭い周波数帯域内でほぼ完全に二桁だけ線604の下方にある。そのような性能の改善は、本発明の様々な実施形態が、従来技術にまさる明確で具体的な技術的改善を構成することを明瞭に示している。
グラフ500および600は例示であり、限定ではないことに留意されたい。様々な態様において、ゼロZZ相互作用および非ゼロZX相互作用は、量子ビットを結合するために使用される複共振結合アーキテクチャに対応する様々なパラメータに基づいて、または、結合されている量子ビットの動作環境に基づいて、あるいはその両方に基づいて(たとえば、λ/2またはλ/4あるいはその両方の結合器の異なる共振周波数、異なる駆動信号)、図5~図6に示すものとは異なる上側量子ビット動作周波数において生じ得る。また、グラフ500および600が、複共振結合アーキテクチャ420の様々な実施形態の特定のシミュレーション結果を示すことにも留意されたい。しかしながら、本発明の様々な他の実施形態について(たとえば、複共振結合アーキテクチャ126、214、および322について)、非常に類似したシミュレーション結果が、本発明者らによって得られた。結果はほぼ同一であったため、他のシミュレーション結果は、簡潔にするために省いている。
図7は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる例示的な非限定的量子ビット・アレイ700のブロック図を示す。
図7に示すように、本発明の様々な実施形態を実装して、量子ビット・アレイ700(たとえば、結合されている量子ビットの二次元アレイ)を作成することができる。図示のように、量子ビット・アレイ700は、様々な態様において、量子ビットQ1~Q4を備えることができる。様々な態様において、量子ビットQ1~Q4は、任意の適切なタイプまたはタイプの組合せあるいはその両方の超伝導量子ビットとすることができる(たとえば、量子ビットQ1~Q4は同じタイプの量子ビットとすることができ、または、異なるタイプの量子ビットとすることができ、あるいはその両方とすることができる)。様々なインスタンスにおいて、量子ビット・アレイ700は、正方形または格子あるいはその両方のアレイ(たとえば、2つの量子ビットから成る2つの列)とすることができる。様々な態様において、量子ビット・アレイ700は、任意の他の適切な構成または形状(たとえば、長方形、三角形、円形)あるいはその両方に配列することができる。図7は、量子ビット・アレイ700内の4つの量子ビット(たとえば、Q1~Q4)のみを示しているが、これは例示に過ぎない。様々なインスタンスにおいて、任意の適切な数の量子ビットを、量子ビット・アレイ700内に実装することができる。様々な態様において、量子ビットQ1~Q4は、任意の適切な量子コンピューティング基板(図示せず)上で量子ビット・アレイ700に配列することができる。
図示のように、様々な実施形態において、量子ビット・アレイ700内の任意の量子ビットは、本明細書に記載されているような任意の適切な複共振結合アーキテクチャによって、その最近接量子ビットの一部もしくはすべてまたはその両方(あるいは、いくつかの事例においてはその第二近接量子ビットの一部もしくはすべてまたはその両方)に結合することができる。たとえば、図示のように、量子ビットQ1は、図1に関連して説明したように、複共振結合アーキテクチャ126を介して量子ビットQ2に結合することができる。図示のように、量子ビットQ1はまた、図3に関連して説明したように、複共振結合アーキテクチャ322を介して量子ビットQ3に結合することもできる(たとえば、図解を単純にするために、図7は、複共振結合アーキテクチャ322の差動性を示していないが、そのような差動性は、図3に関連して十分に示し、説明されている)。図示のように、量子ビットQ2もまた、図4に関連して説明したように、複共振結合アーキテクチャ420によって量子ビットQ4に結合することができる。図示のように、量子ビットQ3は、図2に関連して説明したように、複共振結合アーキテクチャ214によって量子ビットQ4に結合することができる。図7には示されていないが、1つまたは複数の従来の結合器は、様々なインスタンスにおいて、量子ビット・アレイ700内に実装することもできる。
様々な態様において、図7は、図1~図4に示す複共振結合アーキテクチャのうちの1つまたは複数(たとえば、複共振結合アーキテクチャ126、214、322、および420)をどのように実装して、ZZ相互作用を低減した結合量子ビットの二次元アレイを作成することができるかの非限定的な例を示す。
図8は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる2つの共振器を含む例示的な非限定的方法800の流れ図を示す。
様々な実施形態において、動作802は、第1の共振器(たとえば、106)を介して第1の量子ビット(たとえば、102)を第2の量子ビット(たとえば、104)に容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。様々な態様において、第1の共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有することができる。
様々なインスタンスにおいて、動作804は、第1の共振器と並列である第2の共振器(たとえば、112)を介して第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、第2の共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有することができる。様々な態様において、第1の共振器および第2の共振器は、λ/2共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の共振周波数、第2の共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
図9は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる1つの共振器を含む例示的な非限定的方法900の流れ図を示す。
様々な実施形態において、動作902は、共振器(たとえば、202)の第1の端部(たとえば、204)を、第1の量子ビット(たとえば、102)および第2の量子ビット(たとえば、104)に容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有することができる。
様々なインスタンスにおいて、動作904は、共振器の第2の端部(たとえば、206)を接地(たとえば、212)に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、第1の動作周波数よりも低く、第2の動作周波数よりも低い第1の高調波周波数を有することができる。様々な態様において、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い第2の高調波周波数を有することができる。様々なインスタンスにおいて、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、第1の高調波周波数、第2の高調波周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
図10は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる共振器および差動ダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的方法1000の流れ図を示す。
様々な実施形態において、動作1002は、共振器(たとえば、310)を介して第1の量子ビット(たとえば、102)を第2の量子ビット(たとえば、104)に容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、第1の量子ビットは第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは第2の動作周波数を有することができ、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。
様々なインスタンスにおいて、動作1004は、共振器と並列である差動ダイレクト・カプラ(たとえば、316)を介して第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、差動ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの対向するパッド(たとえば、302および306)を容量的に結合することができる。様々な事例において、共振器は、λ/2共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
図11は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる共振器およびダイレクト・カプラを含む例示的な非限定的方法1100の流れ図を示す。
様々な実施形態において、動作1102は、共振器(たとえば、402)を介して第1の量子ビット(たとえば、102)を第2の量子ビット(たとえば、104)に容量的に結合することを含むことができる。様々な事例において、共振器の第1の端部(たとえば、404)は、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットに容量的に結合することができ、共振器の第2の端部(たとえば、406)は接地(たとえば、412)に結合することができる。様々な事例において、第1の量子ビットは第1の動作周波数を有することができ、第2の量子ビットは第2の動作周波数を有することができ、共振器は、第1の動作周波数よりも高く、第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有することができる。
様々なインスタンスにおいて、動作1104は、ダイレクト・カプラ(たとえば、414)を介して第1の量子ビットを第2の量子ビットに容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、ダイレクト・カプラは、第1の量子ビットおよび第2の量子ビットの共通のパッド(たとえば、304および306)を容量的に結合することができる。様々な事例において、共振器は、λ/4共振器とすることができる。様々なインスタンスにおいて、共振周波数、第1の動作周波数、および第2の動作周波数は、固定することができる。
図12は、本明細書において記載されている1つまたは複数の実施形態による、ZZ相互作用低減を促進することができる例示的な非限定的方法1200の流れ図を示す。
様々な実施形態において、動作1202は、調整不可能な複共振アーキテクチャ(たとえば、図1~図4に示すような結合アーキテクチャ)を介して第1の量子ビット(たとえば、102)を第2の量子ビット(たとえば、104)に容量的に結合することを含むことができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、第1の量子ビットの第1の動作周波数と第2の量子ビットの第2の動作周波数の両方よりも大きい第1の極を含むことができる(たとえば、図1においては、第2の共振器112の第2の共振周波数を第1の極とすることができ、図2においては、共振器202の第2の高調波周波数を第1の極とすることができ、図3においては、共振器310の共振周波数を第1の極とすることができ、図4においては、共振器402の共振周波数を第1の極とすることができる)。様々な態様において、複共振アーキテクチャは、第1の動作周波数と第2の動作周波数の両方よりも小さい第2の極を含むことができる(たとえば、図1においては、第1の共振器106の第1の共振周波数を第2の極とすることができ、図2においては、共振器202の第1の高調波周波数を第2の極とすることができる)。様々な他の態様において、複共振アーキテクチャは、第2の極ではなく、直接結合項(たとえば、図3の差動ダイレクト・カプラ316または図4のダイレクト・カプラ414)を代わりに含むことができる。様々な事例において、複共振アーキテクチャは、量子ビット周波数の第1のセット(たとえば、図6に示すように4.5GHz~4.75GHz)においてゼロ結合強度およびゼロZZ相互作用を呈することができる。様々なインスタンスにおいて、複共振アーキテクチャは、量子ビット周波数の第2のセット(たとえば、図6に示すように5GHz~5.25GHz)において非ゼロ結合強度およびゼロZZ相互作用を呈することができる。
本発明の様々な実施形態は、望ましいZX相互作用を持続しながら、望ましくないZZ相互作用を低減することができる。様々なインスタンスにおいて、これは、2つの固定周波数要素を有する複共振結合アーキテクチャによって達成することができる。様々な態様において、2つの固定周波数要素および量子ビットの間の離調は異なり得、それによって、ZZ相互作用の抑制を促進することができる。様々な他のインスタンスにおいて、これは、共振器および短い容量結合器を含む多要素結合器によって達成することができる。様々なインスタンスにおいて、2つの量子ビットの要素との相互作用は異なり得、その結果として、特定の周波数帯域において、望ましくないZZ相互作用を相殺することができる。
様々なインスタンスにおいて、以下のサンプル実験を行うことができる。本発明の実施形態を介して(たとえば、本明細書において論じられている任意の複共振結合アーキテクチャを介して)2つの量子ビットをともに結合することができる。量子ビットは、複共振結合アーキテクチャのパラメータまたは性能あるいはその両方を調査することができるように、弱く調整可能であり得る。量子ビット周波数の対の様々な組合せについて、交換結合JおよびZZ相互作用を試験または記録あるいはその両方を行うことができる(たとえば、Jは交差共鳴のZX率から推定することができ、ZZ相互作用は、Pi-Ramsey実験によって測定することができる)。これによって、所与の結合器について、ZZ相殺点が策定されることを可能にすることができる。次いで、交流Starkシフトを利用して、弱く調整可能な量子ビットの所望のレジームに調整することができる。最後に、ZZ相殺帯域幅において、量子ビットによって交差共鳴ゲートを動作させることができる。
いくつかの事例において、複共振結合アーキテクチャは、2つのλ/2共振器(たとえば、図1に示すものなど)を含むことができ、一方は4GHzの共振周波数を有し、他方は6GHzの共振周波数を有する。
いくつかの事例において、複共振結合アーキテクチャは、単一のλ/4共振器(たとえば、図2に示すものなど)を含むことができ、これは、2GHzにおいて第1の高調波を有し、6GHzにおいて第2の高調波を有し、これらを組み合わせてZZ相互作用を低減または抑制あるいはその両方を行うことができる。
いくつかの事例において、複共振結合アーキテクチャは、6GHzのλ/2共振器、および、量子ビットの差動パッドの間の直接容量接続(たとえば、図3に示すものなど)を含むことができる。様々なインスタンスにおいて、交換結合Jが4.7GHzの上側量子ビット動作周波数の周りでゼロに近づくように、2つの経路を介した結合を平衡させることができ、これによって、約5GHzにおいてゼロZZ相互作用および非ゼロ交換結合Jを引き起こすことができる。
いくつかの事例において、複共振結合アーキテクチャは、6GHzのλ/4共振器、および、量子ビットの共通のパッドの間の直接容量接続(たとえば、図4に示すものなど)を含むことができる。
本発明の様々な実施形態は、その周波数応答が、有限状態無依存結合を維持しながら量子ビット周波数における状態依存結合の相殺をもたらす、1つまたは複数の結合要素を含むことができる複共振結合アーキテクチャを提供することができる。
本明細書に記載されている様々な実施形態の追加のコンテキストを提供するために、図13および以下の論述は、本明細書に記載されている実施形態の様々な実施形態を実装することができる適切なコンピューティング環境1300の全般的な記載を提供するように意図されている。1つまたは複数のコンピュータ上で作動することができるコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈において実施形態を上述したが、実施形態はまた、他のプログラム・モジュールと組み合わせて、または、ハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、あるいはその両方で実装されてもよいことが、当業者には認識されよう。
一般的に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実施するかまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。その上、本発明の方法は、各々を1つまたは複数の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、モノのインターネット(IoT)デバイス、分散コンピューティング・システム、および、パーソナル・コンピュータ、手持ち式コンピューティング・デバイス、マイクロプロセッサに基づくまたはプログラム可能消費者電子機器などを含む、他のコンピュータ・システム構成によって実践されてもよいことが、当業者には諒解されよう。
本明細書における実施形態の例示される実施形態は、特定のタスクが、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される、分散コンピューティング環境において実践されることもできる。分散コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは、ローカルおよび遠隔メモリ記憶デバイスの両方内に位置してもよい。
コンピューティング・デバイスは、典型的には、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読記憶媒体、または通信媒体あるいはその組合せを含んでもよい様々な媒体を含み、これら2つの用語は、本明細書においては、以下のように互いに別様に使用される。コンピュータ可読記憶媒体または機械可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスすることができ、揮発性および不揮発性媒体、取外し可能および取外し不能媒体の両方を含む任意の市販の記憶媒体とすることができる。限定ではなく例として、コンピュータ可読記憶媒体または機械可読記憶媒体は、コンピュータ可読または機械可読命令、プログラム・モジュール、構造化データまたは非構造化データなどの、情報を記憶するための任意の方法または技術と関連して実装されてもよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、これらに限定されないが、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリもしくは他のメモリ技術、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、Blu-ray(R)ディスク(BD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、ソリッド・ステート・ドライブもしくは他のソリッド・ステート記憶デバイス、あるいは所望の情報を記憶するように使用され得る他の有形もしくは非一過性またはその両方の媒体を含んでもよい。これに関連して、記憶装置、メモリまたはコンピュータ可読媒体に適用されるものとしての、本明細書における「有形」または「非一過性」という用語は、修飾語句としての伝播一過性信号自体のみを除外し、伝播過渡信号自体のみではないすべての標準的な記憶装置、メモリまたはコンピュータ可読媒体に対する権利を放棄しないことが理解されるべきである。
コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、様々な動作のための、媒体によって記憶される情報に関連するアクセス要求、クエリまたは他のデータ取り出しプロトコルを介して、1つまたは複数のローカルまたはリモート・コンピューティング・デバイスによってアクセスすることができる。
通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラム・モジュール、または、たとえば搬送波もしくは他の伝送メカニズムなどの変調データ信号などのデータ信号内の他の構造化もしくは非構造化データを具現化し、任意の情報配信または伝送媒体を含む。「変調データ信号」または信号という用語は、その特性のうちの1つまたは複数が、1つまたは複数の信号内に情報を符号化するように設定または変更されている信号を参照する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続のような有線媒体、および、音響、RF、赤外線および他の無線媒体のような無線媒体を含む。
図13を参照すると、本明細書に記載されている態様の様々な実施形態を実施するための例示的な環境1300は、コンピュータ1302を含み、コンピュータ1302は、処理装置1304と、システム・メモリ1306と、システム・バス1308とを含む。システム・バス1308は、限定ではないが、システム・メモリ1306を含むシステム構成要素を、処理装置1304に結合する。処理装置1304は、様々な市販のプロセッサのいずれかであってもよい。デュアル・マイクロプロセッサおよび他のマルチ・プロセッサ・アーキテクチャも、処理装置1304として利用することができる。
システム・バス1308は、メモリ・バス(メモリ・コントローラの有無を問わない)、周辺機器用バス、および、様々な市販のバス・アーキテクチャのうちのいずれかを使用するローカル・バスにさらに相互接続することができる、いくつかのタイプのバス構造のいずれかであってもよい。システム・メモリ1306は、ROM1310およびRAM1312を含む。基本入出力システム(BIOS)を、ROM、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、EEPROMなどの不揮発性メモリ内に記憶することができ、BIOSは、起動中などにコンピュータ1302内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含む。RAM1312はまた、データをキャッシュするためのスタティックRAMなどの高速RAMも含んでもよい。
コンピュータ1302は、内部ハード・ディスク・ドライブ(HDD)1314(たとえば、EIDE、SATA)、1つまたは複数の外部記憶デバイス1316(たとえば、磁気フロッピー(R)・ディスク(R)ドライブ(FDD)1316、メモリ・スティックまたはフラッシュ・ドライブ・リーダ、メモリ・カード・リーダなど)、および、たとえば、ソリッド・ステート・ドライブ、CD-ROMディスク、DVD、BDなどのようなディスク1322から読み書きすることができる光ディスク・ドライブなどのドライブ1320をさらに含む。代替的にソリッド・ステート・ドライブが含まれる場合、ディスク1322は、別個でない限り、含まれない。内部HDD1314は、コンピュータ1302内に位置するものとして示されているが、内部HDD1314はまた、適切な筐体(図示せず)内での外部使用のために構成されてもよい。付加的に、環境1300内には示されていないが、HDD1314に加えてまたはその代わりに、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が使用されてもよい。HDD1314、外部記憶デバイス1316およびドライブ1320は、それぞれHDDインターフェース1324、外部ストレージ・インターフェース1326およびドライブ・インターフェース1328によってシステム・バス1308に接続することができる。外部ドライブ実施態様のためのインターフェース1324は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)および電気電子技術者協会(IEEE)1394インターフェース技術のうちの少なくとも一方または両方を含むことができる。他の外部ドライブ接続技術が、本明細書に記載されている実施形態の意図の範疇である。
ドライブおよびそれらの関連するコンピュータ可読記憶媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの不揮発性記憶を可能にする。コンピュータ1302について、ドライブおよび記憶媒体は、適切なデジタル・フォーマットにある任意のデータの記憶に対応する。上記のコンピュータ可読記憶媒体の説明は、それぞれのタイプの記憶デバイスを参照するが、現在存在するかまたは将来開発されるかにかかわらず、コンピュータによって読解可能な他のタイプの記憶媒体もまた、例示的な動作環境に使用されてもよいこと、および、さらに、任意のそのような記憶媒体が本明細書に記載されている方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を含み得ることが、当業者には諒解されたい。
オペレーティング・システム1330、1つまたは複数のアプリケーション・プログラム1332、他のプログラム・モジュール1334およびプログラム・データ1336を含む、いくつかのプログラム・モジュールを、ドライブおよびRAM1312に記憶することができる。オペレーティング・システム、アプリケーション、モジュール、またはデータあるいはその組合せのすべてまたは一部はまた、RAM1312にキャッシュすることもできる。本明細書に記載されているシステムおよび方法は、様々な市販のオペレーティング・システムまたはオペレーティング・システムの組合せを利用して実装することができる。
コンピュータ1302は、任意選択的に、エミュレーション技術を含んでもよい。たとえば、ハイパーバイザ(図示せず)または他の手段は、オペレーティング・システム1330のハードウェア環境をエミュレートすることができ、エミュレートされたハードウェアは、任意選択的に、図13に示すハードウェアとは異なってもよい。そのような実施形態において、オペレーティング・システム1330は、コンピュータ1302においてホストされる複数の仮想機械(VM)のうちの1つのVMを含むことができる。さらに、オペレーティング・システム1330は、アプリケーション1332のための、Java(R)ランタイム環境ランタイム環境または.NET(R)フレームワークなどのランタイム環境を提供することができる。ランタイム環境は、アプリケーション1332がランタイム環境を含む任意のオペレーティング・システム上で作動することを可能にする一貫した実行環境である。同様に、オペレーティング・システム1330は、コンテナをサポートすることができ、アプリケーション1332は、たとえば、アプリケーションのコード、ランタイム、システム・ツール、システム・ライブラリおよび設定を含むソフトウェアの軽量、スタンドアロンの実行可能パッケージである、コンテナの形態とすることができる。
さらに、コンピュータ1302は、高信頼処理モジュール(TPM)などのセキュリティ・モジュールによって有効にすることができる。たとえば、TPMによって、ブート・コンポーネントは、時間的に次のブート・コンポーネントをハッシュし、安全確保された値に対する結果の一致を待って、その後、次のブート・コンポーネントをロードする。このプロセスは、コンピュータ1302のコード実行スタック内の任意の層において行うことができ、たとえば、アプリケーション実行レベルまたはオペレーティング・システム(OS)カーネル・レベルにおいて適用され、それによって、コード実行の任意のレベルにおいてセキュリティが有効化される。
ユーザは、たとえば、キーボード1338、タッチ・スクリーン1340、およびマウス1342などのポインティング・デバイスなどの1つまたは複数の有線/無線入力デバイスを通じてコンピュータ1302にコマンドおよび情報を入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、赤外線(IR)遠隔制御装置、無線周波数(RF)遠隔制御装置、または他の遠隔制御装置、ジョイスティック、仮想現実コントローラまたは仮想現実ヘッドセットあるいはその両方、ゲーム・パッド、スタイラス・ペン、たとえばカメラなどの画像入力デバイス、ジェスチャ・センサ入力デバイス、視運動センサ入力デバイス、感情または顔検出デバイス、たとえば指紋または虹彩スキャナなどのバイオメトリック入力デバイスなどを含んでもよい。これらのおよび他の入力デバイスは、システム・バス1308に結合することができる入力デバイス・インターフェース1344を通じて処理装置1304に接続されることが多いが、パラレル・ポート、IEEE1394シリアル・ポート、ゲーム・ポート、USBポート、IRインターフェース、BLUETOOTH(R)インターフェースなどのような、他のインターフェースによって接続されてもよい。
モニタ1346または他のタイプの表示デバイスも、ビデオ・アダプタ1348のようなインターフェースを介してシステム・バス1308に接続されてもよい。モニタ1346に加えて、コンピュータは、典型的には、スピーカ、プリンタなどのような他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
コンピュータ1302は、有線または無線あるいはその両方の通信を介したリモート・コンピュータ1350のような1つまたは複数のリモート・コンピュータに対する論理接続を使用して、ネットワーク接続環境において動作することができる。リモート・コンピュータ1350は、ワークステーション、サーバ・コンピュータ、ルータ、パーソナル・コンピュータ、携帯型コンピュータ、マイクロプロセッサに基づく娯楽用電化製品、ピア・デバイスまたは他の共通ネットワーク・ノードなどであってよく、典型的には、コンピュータ1302に関して記載した要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/記憶デバイス1352のみが示されている。図示の論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)1354またはたとえばワイド・エリア・ネットワーク(WAN)1356などのより大規模なネットワークあるいはその両方への有線/無線接続を含む。そのようなLANおよびWANネットワーキング環境は、事務所および会社内ではありふれたものであり、イントラネットなどの企業規模コンピュータ・ネットワークを促進し、それらすべてが、たとえばインターネットなどのグローバル通信ネットワークに接続することができる。
LANネットワーキング環境において使用されるとき、コンピュータ1302は、有線または無線あるいはその両方の通信ネットワーク・インターフェースまたはアダプタ1358を通じてローカル・ネットワーク1354に接続することができる。アダプタ1358は、LAN1354への有線または無線通信を促進することができ、これはまた、無線モードにおいてアダプタ1358と通信するために、その上に配置された無線アクセス・ポイント(AP)も含んでもよい。
WANネットワーキング環境において使用されるとき、コンピュータ1302は、モデム1360を含むことができ、または、インターネットなどによってWAN1356を介した通信を確立するための他の手段を介してWAN1356上の通信サーバに接続することができる。内部または外部および有線または無線デバイスであってもよいモデム1360は、入力デバイス・インターフェース1344を介してシステム・バス1308に接続することができる。ネットワーク接続された環境において、コンピュータ1302に対して描いたプログラム・モジュール、またはその部分が、遠隔メモリ/記憶デバイス1352内に記憶されてもよい。図示するネットワーク接続は例であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段が使用されてもよいことが明らかである。
LANまたはWANのいずれかのネットワーキング環境において使用されるとき、コンピュータ1302は、上述したような外部記憶デバイス1316に加えて、またはその代わりに、限定ではないが、情報の記憶または処理の1つまたは複数の態様を提供するネットワーク仮想機械などの、クラウド・ストレージ・システムまたは他のネットワークに基づくストレージ・システムにアクセスすることができる。一般的に、コンピュータ1302とクラウド・ストレージ・システムとの間の接続は、たとえば、それぞれアダプタ1358またはモデム1360によって、LAN1354またはWAN1356を介して確立することができる。コンピュータ1302が関連するクラウド・ストレージ・システムに接続されると、外部ストレージ・インターフェース1326は、アダプタ1358またはモデム1360あるいはその両方を用いて、クラウド・ストレージ・システムによって提供されるストレージを、それが他のタイプの外部記憶装置であるかのように、管理することができる。たとえば、外部ストレージ・インターフェース1326は、クラウド・ストレージ・ソースへのアクセスを、それらのソースがあたかもコンピュータ1302に物理的に接続されているかのように、提供するように構成することができる。
コンピュータ1302は、たとえば、プリンタ、スキャナ、デスクトップまたは携帯型あるいはその両方のコンピュータ、個人情報端末、通信衛星、無線検出可能タグと関連付けられた任意の機器またはロケーション(たとえば、キオスク、新聞売店、商品棚など)、および電話など、無線通信圏内に動作可能に配置されている任意の無線デバイスまたはエンティティと通信するように動作可能とすることができる。これは、ワイヤレス・フィデリティ(Wi-Fi)(R)およびBLUETOOTH(R)無線技術を含んでもよい。したがって、通信は、従来のネットワークと同様の所定の構造、または、単純に、少なくとも2つのデバイス間のアド・ホック通信であってもよい。
本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合における、システム、方法、装置またはコンピュータ・プログラム製品あるいはその組合せであってもよい。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに、本発明の諸態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持および記憶することができる有形デバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体はたとえば、限定ではないが、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、または上記の任意の適切な組合せであってもよい。コンピュータ可読記憶馬体のより特定的な例の包括的でないリストはまた、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピー(R)ディスク、パンチ・カード、または、命令を記録されている溝の中の隆起構造のような機械的に符号化されているデバイス、および、上記の任意の適切な組合せを含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書において使用されるものとしては、無線波、または、他の自由に伝播する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体(たとえば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)を通じて伝播する電磁波、または、ワイヤを通じて伝送される電気信号のような、過渡的信号自体として解釈されるべきではない。
本明細書において記載されているコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスへ、または、ネットワーク、たとえば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、広域ネットワークまたはワイヤレス・ネットワークあるいはその組合せを介して外部コンピュータもしくは外部記憶デバイスへダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、ワイヤレス送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータまたはエッジ・サーバあるいはその組合せを含んでもよい。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースが、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体内に記憶するために、コンピュータ可読プログラム命令を転送する。本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路のための構成データ、または、Smalltalk、C++などのようなオブジェクト指向プログラミング言語、および、「C」プログラミング言語もしくは同様のプログラミング言語のような手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれているソース・コードもしくはオブジェクト・コードのいずれかであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、その全体をユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、独立型ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でかつ部分的に遠隔コンピュータ上で、またはその全体を遠隔コンピュータもしくはサーバ上で実行することができる。後者のシナリオにおいて、遠隔コンピュータが、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)もしくは広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、接続は、外部コンピュータに対して(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを通じて)行われてもよい。いくつかの実施形態において、たとえば、プログラム可能論理回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラム可能論理アレイ(PLA)を含む電子回路が、本発明の態様を実施するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路をカスタマイズすることによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
本発明の態様は、本明細書において、本発明の実施形態による、方法、装置(システム)およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャートの図またはブロック図あるいはその両方を参照して説明されている。フローチャートの図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、および、フローチャートの図またはブロック図あるいはその両方の中の複数のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装されることができることは理解されよう。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを生成することができ、それによって、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、フローチャートの図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作を実施するための手段を作り出す。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置、または他のデバイスあるいはその組合せに特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体内に記憶することもでき、それによって、命令を記憶されているコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作の態様を実施する命令を含む製造品を含む。コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイス上にロードされて、一連の動作ステップが、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行されるようにして、コンピュータで実施されるプロセスを生成することができ、それによって、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行する命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作を実施する。
図面内のフローチャートおよびブロック図は本発明の様々な実施形態によるシステム、方法およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能、および動作を例示する。これに関連して、流れ図およびブロック図内の各ブロックは、指定の論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、または命令の一部分を表すことができる。いくつかの代替的な実施態様において、ブロックに記載されている機能は、図面に記載されている順序と一致せずに行われてもよい。たとえば、連続して示されている2つのブロックは実際には、関与する機能に応じて、実質的に同時に実行されてもよく、または、これらのブロックは、時として逆順に実行されてもよい。また、ブロック図または流れ図あるいはその両方の図解の各ブロック、ならびに、ブロック図または流れ図あるいはその両方の図解のブロックの組合せは、指定の機能もしくは動作を実施するか、または、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せを実行する専用ハードウェアベースシステムによって実施することができることも留意されよう。
コンピュータ上で作動するコンピュータ・プログラム製品のコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈において本主題を上述したが、本開示はまた、他のプログラム・モジュールと組み合わせて実施しまたは実施されてもよいことが、当業者には認識されよう。一般的に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実施することまたは特定の抽象データ型を実装することあるいはその両方を行うルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。その上、本発明のコンピュータ実施方法は、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサ・コンピュータ・システム、ミニ・コンピューティング・デバイス、メインフレーム・コンピュータ、および、コンピュータ、手持ち式コンピューティング・デバイス(たとえば、PDA、電話機)、マイクロプロセッサに基づくまたはプログラム可能消費者または産業用電子機器などを含む、他のコンピュータ・システム構成によって実践されてもよいことが、当業者には諒解されよう。例示される態様は、タスクが、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される、分散コンピューティング環境において実践されることもできる。しかしながら、本開示のすべてではなくとも一部の態様は、独立型コンピュータ上で実践されてもよい。分散コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは、ローカルおよび遠隔メモリ記憶デバイスの両方内に位置してもよい。
本出願において使用されるものとしては、「構成要素」、「システム」、「プラットフォーム」、「インターフェース」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、または、1つまたは複数の特定の機能を有する動作可能な機械に関連するエンティティを参照することができ、または、含むことができ、あるいはその両方とすることができる。本明細書において開示されるエンティティは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであってもよい。たとえば、構成要素は、そのように限定されるものではないが、プロセッサ上で作動しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、またはコンピュータあるいはその組合せであってもよい。例示として、サーバ上で作動しているプリケーションとサーバの両方が、構成要素になり得る。1つまたは複数の構成要素は、プロセスまたは実行スレッドあるいはその両方の中に存在してもよく、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在化されてもよく、または、2つ以上のコンピュータの間で分散されてもよく、あるいは、その両方であってもよい。別の例において、それぞれの構成要素は、様々なデータ構造を記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、1つまたは複数のデータ・パケット(たとえば、ローカルシステム内で、分散システム内で別の構成要素と、または、インターネットのようなネットワークにわたって信号を介して他のシステムと、あるいはその組合せで対話する1つの構成要素からのデータ)を有する信号などに従って、ローカル・プロセスまたはリモート・プロセスあるいはその両方を介して通信することができる。別の例として、構成要素は、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションによって操作される、電気または電子回路によって操作される機械部品によって提供される特定の機能を有する装置であってもよい。そのような事例において、プロセッサは、装置の内部または外部にあってもよく、ソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。また別の例として、構成要素は、機械部品なしに電子構成要素を通じて特別な機能を提供する装置であってもよく、電子構成要素は、プロセッサ、または、電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェアもしくはファームウェアを実行する他の手段を含んでもよい。一態様において、構成要素は、たとえば、クラウド・コンピューティング・システム内で仮想機械を介して電子構成要素をエミュレートすることができる。
加えて、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包含的な「または」を意味するように意図されている。すなわち、別途指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを利用する」は、自然な包含的置換のうちのいずれかを意味するように意図される。すなわち、XがAを利用する、XがBを利用する、またはXがAとBの両方を利用する場合、上記の事例のいずれかの下で、「XはAまたはBを利用する」が満足される。その上、本明細書および添付の図面の範囲内で使用されるものとしての冠詞「a」および「an」は、一般的に、別途指定されない限り、または文脈から単数形を対象とすることが明らかでない限り、「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである。本明細書において使用されるものとしては、用語「例」または「例示的」あるいはその両方は、例、事例、または実例としての役割を果たすことを意味するために利用される。疑義を避けるために、本明細書において開示されている主題は、そのような例によって限定されない。加えて、本明細書において「例」または「例示的」あるいはその両方として記載されているいずれの態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきでなく、当業者に知られている等価な例示的構造および技法を除外するようにも意図されない。
本明細書において利用される場合、「プロセッサ」という用語は、限定ではないが、シングルコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有する単一のプロセッサ、マルチコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を有するマルチコア・プロセッサ、ハードウェア・マルチスレッド技術を有するマルチコア・プロセッサ、パラレル・プラットフォーム、および、分散共有メモリを有するパラレル・プラットフォームを含む、実質的に任意のコンピューティング処理装置またはデバイスを指すことができる。加えて、プロセッサは、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラム可能論理コントローラ(PLC)、結合プログラム可能論理回路(CPLD)、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、本明細書において記載されている機能を実施する用に設計されている任意のその組合せを参照することができる。さらに、プロセッサは、空間利用を最適化し、または、ユーザ機器の性能を増強するために、限定ではないが、分子および量子ドットに基づくトランジスタ、スイッチおよびゲートのようなナノスケール・アーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理装置の組合せとして実施されてもよい。本開示において、「ストア」、「記憶装置」、「データ・ストア」、「データ記憶装置」、「データベース」のような用語、および、構成要素の動作および機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶構成要素は、「メモリ」またはメモリを備える構成要素内に具現化される「メモリ構成要素」エンティティを指すために利用される。本明細書において記載されているメモリまたはメモリ構成要素あるいはその両方は、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、または、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを諒解されたい。限定ではなく例示として、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)(たとえば、強誘電体RAM(FeRAM))を含むことができる。揮発性メモリは、たとえば、外部キャッシュ・メモリとして作用することができるRAMを含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張型SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、ダイレクトRambus(R)RAM(DRRAM)、ダイレクトRambus(R)ダイナミックRAM(DRDRAM)、およびRambus(R)ダイナミックRAM(RDRAM)のような、多くの形態で入手可能である。加えて、本明細書におけるシステムまたはコンピュータ実施方法の開示されているメモリ構成要素は、これらのおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むように意図されるが、含むように限定されるものではない。
上述されているものは、システムおよびコンピュータ実施方法の例に過ぎない。無論、本開示を説明することを目的として構成要素またはコンピュータ実施方法のすべての考えられる組合せを記載することは不可能であるが、本開示の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることが、当業者には認識され得る。さらに、用語「含む」、「有する」、「保持する」などが詳細な説明、特許請求の範囲、付録および図面において使用されている範囲において、そのような用語は、特許請求の範囲において移行語として利用される場合に「備える」が解釈されるときの用語「備える」と同様に、包含的であるように意図される。
様々な実施形態の説明は、例示の目的のために提示されているが、網羅的であることも、開示されている実施形態に限定されることも意図されていない。説明されている実施形態の範囲および思想から逸脱することなく、多くの修正および変形が当業者には明らかであろう。本明細書において使用されている用語は、実施形態の原理、実際の適用または市場に見出される技術にまさる技術的改善を最良に説明するため、または、当業者が本明細書において開示されている実施形態を理解することを可能にするために選択されている。

Claims (25)

  1. デバイスであって、
    第1の量子ビットと、
    第2の量子ビットと、
    前記第1の量子ビットを前記第2の量子ビットに容量的に結合する第1の共振器、および、前記第1の量子ビットを前記第2の量子ビットに容量的に結合する第2の共振器を備える複共振アーキテクチャと
    を備える、デバイス。
  2. 前記第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有し、前記第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有し、前記第1の共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有し、前記第2の共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有する、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1の共振器および前記第2の共振器は、λ/2共振器であり、前記第1の共振器と前記第2の共振器とは並列である、請求項2に記載のデバイス。
  4. 前記第1の共振周波数は、約3ギガヘルツであり、前記第2の共振周波数は、約6ギガヘルツであり、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数は、4.5ギガヘルツ~5.5ギガヘルツである、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記第1の共振周波数、前記第2の共振周波数、前記第1の動作周波数、および前記第2の動作周波数は、固定されている、請求項2の特徴を有する、請求項1ないし4のいずれかに記載のデバイス。
  6. デバイスであって、
    第1の量子ビットと、
    第2の量子ビットと、
    共振器を備える複共振アーキテクチャであり、前記共振器の第1の端部は、前記第1の量子ビットおよび前記第2の量子ビットに容量的に結合されており、前記共振器の第2の端部は接地に結合されている、前記複共振アーキテクチャと
    を備える、デバイス。
  7. 前記第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有し、前記第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有し、前記共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも低い第1の高調波周波数を有し、前記共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも高い第2の高調波周波数を有する、請求項6に記載のデバイス。
  8. 前記共振器は、λ/4共振器である、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記第1の高調波周波数は、約2ギガヘルツであり、前記第2の高調波周波数は、約6ギガヘルツであり、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数は、4.5ギガヘルツ~5.5ギガヘルツである、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記第1の高調波周波数、前記第2の高調波周波数、前記第1の動作周波数、および前記第2の動作周波数は、固定されている、請求項7の特徴を有する、請求項6ないし9のいずれかに記載のデバイス。
  11. デバイスであって、
    第1の量子ビットと、
    第2の量子ビットと、
    前記第1の量子ビットを前記第2の量子ビットに容量的に結合する共振器、および、前記第1の量子ビットを前記第2の量子ビットに容量的に結合する差動ダイレクト・カプラを備える複共振アーキテクチャであり、前記差動ダイレクト・カプラは、前記第1の量子ビットおよび前記第2の量子ビットの対向するパッドを容量的に結合する、前記複共振アーキテクチャと
    を備える、デバイス。
  12. 前記第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有し、前記第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有し、前記共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有する、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記共振器は、λ/2共振器であり、前記共振器と前記差動ダイレクト・カプラとは並列である、請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記共振周波数は、約6ギガヘルツであり、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数は、4.5ギガヘルツ~5.5ギガヘルツである、請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記共振周波数、前記第1の動作周波数、および前記第2の動作周波数は、固定されている、請求項12の特徴を有する、請求項11ないし14のいずれかに記載のデバイス。
  16. デバイスであって、
    第1の量子ビットと、
    第2の量子ビットと、
    共振器およびダイレクト・カプラを備える複共振アーキテクチャであり、前記共振器の第1の端部は、前記第1の量子ビットおよび前記第2の量子ビットに容量的に結合されており、前記共振器の第2の端部は接地に結合されており、前記ダイレクト・カプラは、前記第1の量子ビットを前記第2の量子ビットに容量的に結合し、前記ダイレクト・カプラは、前記第1の量子ビットおよび前記第2の量子ビットの共通のパッドを容量的に結合する、前記複共振アーキテクチャと
    を備える、デバイス。
  17. 前記第1の量子ビットは、第1の動作周波数を有し、前記第2の量子ビットは、第2の動作周波数を有し、前記共振器は、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも高い共振周波数を有する、請求項16に記載のデバイス。
  18. 前記共振器は、λ/4共振器である、請求項17に記載のデバイス。
  19. 前記共振周波数は、約6ギガヘルツであり、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数は、4.5ギガヘルツ~5.5ギガヘルツである、請求項18に記載のデバイス。
  20. 前記共振周波数、前記第1の動作周波数、および前記第2の動作周波数は、固定されている、請求項17の特徴を有する、請求項16ないし19のいずれかに記載のデバイス。
  21. 装置であって、
    第1の動作周波数を有する第1のトランズモン量子ビットと、
    第2の動作周波数を有する第2のトランズモン量子ビットと、
    前記第1のトランズモン量子ビットを前記第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合する複共振アーキテクチャであり、前記複共振アーキテクチャは、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも低い第1の共振周波数を有し、前記第1の動作周波数および前記第2の動作周波数よりも高い第2の共振周波数を有する、前記複共振アーキテクチャと
    を備える、装置。
  22. 前記複共振アーキテクチャは、前記第1のトランズモン量子ビットおよび前記第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合されている第1のλ/2共振器を備え、前記第1のトランズモン量子ビットおよび前記第2のトランズモン量子ビットに容量的に結合されている第2のλ/2共振器を備え、前記第1のλ/2共振器と前記第2のλ/2共振器とは並列であり、前記第1のλ/2共振器は前記第1の共振周波数を呈し、前記第2のλ/2共振器は前記第2の共振周波数を呈する、請求項21に記載の装置。
  23. 前記第1の共振周波数は、約3ギガヘルツであり、前記第2の共振周波数は、約6ギガヘルツである、請求項22に記載の装置。
  24. 前記複共振アーキテクチャは、λ/4共振器を備え、前記λ/4共振器の第1の端部は、前記第1のトランズモン量子ビットの結合キャパシタと前記第2の量子ビットの結合キャパシタとの間に結合されており、前記λ/4共振器の第2の端部は、接地に短絡されており、前記λ/4共振器の第1の高調波は、前記第1の共振周波数であり、前記λ/4共振器の第2の高調波は、前記第2の共振周波数である、請求項21の特徴を有する、請求項20ないし23のいずれかに記載の装置。
  25. 前記第1の高調波は、約2ギガヘルツであり、前記第2の高調波は、約6ギガヘルツである、請求項24に記載の装置。
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