本願は、2020年5月22日に出願された出願番号が202010446077.7である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444329.2である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443755.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443762.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444321.6である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444338.1である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202020877825.2である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
本開示は洗濯機及びその制御方法に関するものである。
洗濯機は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する原理を利用して衣類を洗濯する設備であり、洗濯機の洗濯槽に洗濯剤を投入するために、洗濯槽に洗濯剤を投入する洗濯剤投入システムが一般的に洗濯機に設けられている。
第1態様では、本開示の幾つかの実施例は、洗濯槽、洗濯剤箱、吸引ポンプ、及び制御装置を備える洗濯機を提供する。ここで、前記洗濯剤箱は、洗剤及び柔軟剤のうちの少なくとも1つを含む洗濯剤を収容するように配置される。前記吸引ポンプは、前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引するように配置される。前記制御装置は、使用量選択器及びプロセッサを有する。前記使用量選択器は、前記プロセッサに使用量選択指令を送信するように配置される。前記プロセッサは、使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記吸引ポンプを制御して前記実際投入量に応じて前記洗濯剤を前記洗濯剤箱から前記洗濯槽へ吸引する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記使用量選択器は、前記プロセッサにそれぞれ電気的に接続される高使用量ボタン、標準使用量ボタン、及び低使用量ボタンを含む。前記使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含み、前記高使用量係数は前記標準係数よりも大きく、前記標準係数は前記低使用量係数よりも大きい。前記プロセッサは、前記高使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記高使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記標準使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記標準使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記低使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記低使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記制御装置は、前記プロセッサに調節指令を送信するように配置されるレギュレータをさらに有する。前記プロセッサは、調節指令を受信し、その後に、前記調節指令に従って、前記予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成し、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記レギュレータは、前記プロセッサに電気的に接続される調節ボタンを有する。前記プロセッサは、前記調節ボタンの押下が検出されると、前記予め設定使用量を増加または減少させて、前記第1予め設定使用量を形成するように配置される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、被洗濯物の重量を取得し、且つ前記被洗濯物の重量を前記プロセッサに送信するように配置される秤量装置をさらに備える。前記プロセッサは、前記被洗濯物の重量に応じて前記洗濯槽への給水量を決定するように配置される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、切替弁、洗濯剤管路、第1給水管路、及び接続管路をさらに備える。前記切替弁は、洗濯剤入口、給水口、及び排液口を有する。前記切替弁は、前記洗濯剤入口及び給水口のいずれかと、排液口とを導通又は遮断できるように配置される。前記洗濯剤管路は、前記洗濯剤入口と前記洗濯剤箱との間に接続される。前記第1給水管路は、第1端が前記給水口に連通し、第2端が給水システムに連通できるように配置される。前記接続管路は、前記排液口と前記洗濯槽との間に接続される。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤箱は、洗剤箱及び柔軟剤箱を含む。前記洗濯剤入口は、洗剤入口及び柔軟剤入口を含む。前記切替弁は、前記洗剤入口、前記柔軟剤入口及び前記給水口のいずれかと、前記排液口とを導通又は遮断できるように配置される。前記洗濯剤管路は、洗剤管路及び柔軟剤管路を含む。前記洗剤管路は、前記洗剤箱と前記洗剤入口との間に接続される。前記柔軟剤管路は、前記柔軟剤箱と前記柔軟剤入口との間に接続される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、第2給水管路、制御弁、及び洗濯剤投入箱をさらに備える。前記第2給水管路は、一端が前記洗濯槽に連通し、他端が給水システムに連通するように配置される。前記制御弁は、前記第2給水管路に設けられる。前記洗濯剤投入箱は、前記第2給水管路に設けられ、且つ前記制御弁と前記洗濯槽との間に位置し、前記洗濯剤を収容するように配置される。
幾つかの実施例では、前記第2給水管路は、並列に接続される第1サブ管路と第2サブ管路を含む。前記制御弁は、前記第1サブ管路に設けられる第1制御弁と、前記第2サブ管路に設けられる第2制御弁とを含む。前記洗濯剤投入箱は、第1サブ投入箱及び第2サブ投入箱を含み、前記第1サブ投入箱は、前記第1サブ管路上に位置し、且つ第1制御弁と前記洗濯槽との間に位置する。前記第2サブ投入箱は、前記第2サブ管路上に位置し、且つ第2制御弁と前記洗濯槽との間に位置する。
幾つかの実施例では、前記第1給水管路の第2端は、前記第1サブ管路に接続し、且つ前記第1制御弁と第1サブ投入箱との間に位置する。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、洗濯剤の投入が必要な場合、前記切替弁の作動を制御して前記洗濯剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて前記洗濯剤箱内の前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させ、前記洗濯剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、前記洗濯剤を投入する前に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記洗剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させ、前記洗剤箱内の洗剤を前記洗濯槽に吸引させ、前記洗剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させ、前記洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記柔軟剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて、前記柔軟剤箱内の柔軟剤を前記洗濯槽内に吸引させ、前記柔軟剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記制御装置は、投入モード選択器をさらに備える。前記投入モード選択器は、手動投入選択指令または自動投入指令を前記プロセッサに送信するように配置される。前記プロセッサは、前記自動投入指令が受信されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を洗濯槽に吸引させる。前記プロセッサは、前記手動投入指令が受信されると、前記制御弁をオンに制御して、第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるように配置される。
幾つかの実施例では、前記投入モード選択器は、それぞれ前記プロセッサに電気的に接続される手動モードボタンと自動モードボタンを含む。前記プロセッサは、自動モードボタンの押下が検出されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を洗濯槽に吸引させ、手動モードボタンの押下が検出されると、前記制御弁をオンに制御して、第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるように配置される。
第2態様では、本開示の幾つかの実施例は、洗濯機の制御方法を提供する。前記制御方法は、使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定するステップと、実際投入量に応じて前記洗濯剤を前記洗濯剤箱から前記洗濯槽へ吸引するように前記吸引ポンプを制御するステップとを有する。
幾つかの実施例では、前記使用量選択指令は、高使用量指令、標準使用量指令、及び低使用量指令を含む。前記使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含む。前記高使用量係数は前記標準係数よりも大きく、前記標準係数は前記低使用量係数よりも大きい。使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定するステップは、前記高使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記高使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、前記標準使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記標準使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、前記低使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記低使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することとを含む。
幾つかの実施例では、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定するステップは、調節指令を受信することと、前記調節指令に基づいて、前記予め設定使用量の大きさを調節して、前記第1予め設定使用量を形成することと、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、前記第1予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、を含む。
幾つかの実施例では、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する前に、被洗濯物の重量を取得するステップと、前記被洗濯物の重量に基づいて前記洗濯槽への給水量を決定するステップとをさらに有する。
幾つかの実施例では、洗濯剤の投入が必要な場合、切替弁の作動を制御して、前記切替弁の洗濯剤入口と排液口とを連通させ、その後に、吸引ポンプを起動させて、洗濯剤箱内の前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させる。前記洗濯剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記切替弁の給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤を投入する前に、切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させることをさらに有する。
幾つかの実施例では、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記洗剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させ、前記洗剤箱内の洗剤を前記洗濯槽に吸引させる。前記洗剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して洗濯槽内に流入させる。前記洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記柔軟剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて、前記柔軟剤箱内の柔軟剤を前記洗濯槽内に吸引させる。前記柔軟剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤を投入する前に、洗濯機の制御方法は、自動投入指令が受信されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ前記吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させるステップと、手動投入指令が受信されると、前記制御弁をオンに制御して、前記第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるステップとを有する。
幾つかの実施例では、前記制御弁をオンに制御して、前記第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるステップは、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記第1制御弁をオンに制御して、前記第1サブ管路内の水を前記第1サブ投入箱を介して前記洗濯槽に流入させることと、前記洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、前記第2制御弁をオンに制御して、前記第2サブ管路内の水を前記第2サブ投入箱を介して前記洗濯槽に流入させることとを含む。
以下、本開示の実施例に係る技術案をより明確に説明するために、実施例の説明で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の実施例の一部にすぎないことは明らかである。当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。また、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施形態に係る製品の実際の寸法、方法の実際の流れ、信号の実際のタイミングなどを限定するものではない。
図1は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムを示す図である。
図2は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図3は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図4は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図5は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図6は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。
図7は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の制御装置を示す図である。
図8は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の制御装置を示す図である。
図9は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御方法のフローチャートである。
図10は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の洗浄過程のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者は格別創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の権利範囲に含まれるものとする。
文脈において別途指摘されない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む(comprise)」及びその他の形態、例えば、第三人称の単数形である「含む(comprises)」及び現在分詞の形式である「含む(comprising)」は、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
明細書の説明において、用語「一実施例(one embodiment)」、「幾つかの実施例(some embodiments)」、「例示的な実施例(exemplary embodiments)」、「例(example)」、「特定例(specific example)」、又は「幾つかの例(some examples)」などは、この実施例又はその例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含まれ得る。
以下において、「第1」、「第2」という用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして、若しくは指示された技術的特徴の数量を暗示するものと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。本開示の実施例の説明では、特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
幾つかの実施例を説明する際に、「接続」及びそれに由来する表現を使用する場合がある。例えば、幾つかの実施例を説明する際に、2つ又は2つ以上の構成要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「接続」という用語を使用する場合がある。
「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」は、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」と同じ意味を有し、いずれも以下のA、B及びCの組み合わせ:Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組合せ、A及びCの組合せ、B及びCの組合せ、並びにA、B及びCの組合せを含む。
「A及び/又はB」は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの組合せの3つの組合せを含む。
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
本明細書では理想化された例示的な図面である断面図及び/又は立体図を参照して例示的な実施形態を説明している。
従来の洗濯機では、洗濯剤投入システムは、通常、ベンチュリーサイフォンとピストンポンプを用いて、洗濯剤を洗濯槽に投入する。洗濯剤の投入形態にかかわらず、洗濯剤はシステムの設定量に応じて投入される。システムの設定量は、給水量に応じて予め設定使用量と組み合わせて決定され、ここで、予め設定使用量とは、洗濯剤のデフォルトの単位給水量当たりに添加される洗濯剤の量を指す。例えば、1リットルの水に1mlの洗濯剤を投入する場合、洗濯剤の予め設定使用量は1ml/Lで、洗濯機の給水量が30Lであれば、システムの設定量は30mlである。洗濯機では、予め設定使用量は予め設定されており、使用者が変更できないため、給水量が一定の場合でシステムの設定量も一定となり、使用者は変更できない。
このような洗濯剤の投入方式においては、以下の問題点がある。第一に、使用者が洗濯しようとする衣類があまり汚れていない場合、衣類に必要な洗濯剤の量はそれほど多くなく、この場合、システムの設定量に応じて自動的に投入される洗濯剤が実際の必要量を超えるため、洗濯剤の無駄及び衣類のすすぎの不十分が発生し、使用者の体験に影響を与える。第二に、使用者が洗濯しようとする衣類が比較的に汚れている場合、衣類に必要な洗濯剤量は多くなり、この場合、システムの設定量に応じて自動的に投入される洗濯剤の量が実際の必要量より少なく、衣類がきれいに洗浄できなく、使用者の体験にも影響を与える。ここから分かるように、従来の洗濯機では、異なる汚れ度合いの衣類の洗濯剤使用量に対する実際の要求を満たすことはできない。
本開示の実施例に係る洗濯機の制御装置に使用量選択器を設けることで、衣類を洗濯する際に、使用者は衣類の汚れ度合いに応じて、使用量選択器を用いて洗濯剤投入量を調節することができる。これにより、汚れ度合いが異なる衣類の洗濯剤使用量に対する実際の要求を満足することができる。
洗濯機の制御システムの説明に先立って、洗濯機の投入システムの構成を具体的に説明する。
図1に示すように、図1は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムを示す図である。洗濯機の投入システムは、洗濯槽1、洗濯剤箱2、切替弁3、吸引ポンプ4、洗濯剤管路51、第1給水管路52、及び接続管路53を含む。
切替弁3は、洗濯剤入口30、給水口33、及び排液口34を含む。切替弁3は、洗濯剤入口30及び給水口33のいずれかと、排液口34とを導通または遮断できるように配置される。洗濯剤管路51は、洗濯剤入口30と洗濯剤箱2との間に接続される。第1給水管路52は、第1端が給水口33に連通し、第2端が給水システム56に連通できるように配置される。接続管路53は、排液口34と洗濯槽1との間に接続される。吸引ポンプ4は、接続管路53に設けられる。
洗濯剤箱2には洗濯剤が収容される。当該洗濯剤は、柔軟剤であってもよいし、液体洗剤などの洗剤であってもよく、ここでは特に限定されない。
洗濯剤の投入が必要な場合には、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して、洗濯剤入口30と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させ、吸引ポンプ4の吸引力により、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯剤管路51、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。洗濯剤の投入が完了すると、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4の作動は停止する。
なお、切替弁3は初期状態の場合、給水口33、洗濯剤入口30、排液口34はいずれも連通していない。例えば、切替弁3を四位置三方向弁としてもよい。
洗濯剤投入後、接続管路53及び切替弁3に洗濯剤の一部が残留することが避けられず、時間が経つと切替弁3や接続管路53が詰まり易くなるという問題がある。このような問題を解決するために、洗濯剤投入後、洗濯機の制御装置は切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を作動させる。これにより、第1給水管路52内の水は切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入することができる。水を洗濯槽1へ流入させる過程で、切替弁3内及び接続管路53内を洗い流すことができ、切替弁3及び接続管路53に残留した洗濯剤を洗濯槽1に洗い流して、残留した洗濯剤による切替弁3や接続管路53の詰まりを回避することができる。
洗濯槽1への洗濯剤投入を円滑に行うために、洗濯剤投入前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を作動させる。これにより、第1給水管路52内の水は、前回の洗濯剤投入時に切替弁3及び接続管路53に残留した洗濯剤を洗い流すことができ、これから投入する洗濯剤を切替弁3及び接続管路53を介して洗濯槽1に円滑に投入することができるように保証される。
無論、給水システム56の水圧が高い場合には、残留した洗濯剤の洗い流し過程では、吸引ポンプ4を作動させなくてもよい。
図2に示すように、図2は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。洗濯剤箱2は、洗剤を収容する洗剤箱21と、柔軟剤を収容する柔軟剤箱22と、を備える。
洗濯剤入口30は洗剤入口31と柔軟剤入口32を含む。切替弁3は、洗剤入口31、柔軟剤入口32、及び給水口33のいずれかと、排液口34とを導通又は遮断できるように配置される。洗濯剤管路51は、洗剤管路511及び柔軟剤管路512を備える。洗剤管路511は、洗剤箱21と洗剤入口31との間に接続し、柔軟剤管路512は、柔軟剤箱22と柔軟剤入口32との間に接続する。
洗剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が洗濯を開始する前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して洗剤入口31と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させる。吸引ポンプ4の吸引力により、洗剤箱21内の洗剤を洗剤管路511、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。洗濯剤の投入が完了した後、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4は停止する。
柔軟剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して柔軟剤入口32と排液口34とを連通させると共に、吸引ポンプ4を起動させる。吸引ポンプ4の吸引力により、柔軟剤箱22内の柔軟剤を柔軟剤管路512、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。柔軟剤の投入が完了した後、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4は停止する。
無論、洗濯剤や柔軟剤の投入前後に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して給水口33と排液口34とを連通させて、第1給水管路52内の水を切替弁3及び連絡管路53を介して洗濯槽1に流入させてもよい。これにより、切替弁3及び連絡管路53を洗い流し、洗剤や柔軟剤が切替弁3及び接続管路53に残留することを回避できる。
本実施例では、洗剤箱21と柔軟剤箱22を設けることで、衣類を洗浄する際に、洗剤を洗濯槽1に添加してもよいし、柔軟剤を洗濯槽1に添加してもよく、洗濯剤の投入種類が豊富になり、洗濯機が衣類をよりよく洗浄することができる。
図3に示すように、図3は本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。当該洗濯機の投入システムは、第2給水管路54、制御弁55、及び洗濯剤投入箱6をさらに含む。第2給水管路54は、一端が洗濯槽1に連通し、他端が給水システム56に連通するように配置される。制御弁55は、第2給水管路54に設けられる。洗濯剤投入箱6は、第2給水管路54に設けられ、且つ制御弁55と洗濯槽1との間に位置し、洗濯剤を収容するように配置される。この洗濯剤は、粉末洗剤、液体洗剤等の洗剤であっても、柔軟剤であってもよく、ここでは特に限定されない。
本実施例では、洗濯機は2つの投入システムを有する。1つは、洗濯剤箱2、洗濯剤管路51、切替弁3、吸引ポンプ4、接続管路53等からなる自動投入システムであり、このシステムは、吸引ポンプ4により洗濯剤を洗濯槽1に吸引する。もう1つは、制御弁55、第2給水管路54、洗濯剤投入箱6等からなる手動投入システムであり、このシステムは、水により洗濯剤を洗濯槽1に洗い流す。使用者は、衣類の実際洗浄のニーズに応じて、自動投入システム或いは手動投入システムを選択して使用することができる。
使用者が手動投入システムを選択すると、洗濯槽1に洗剤、柔軟剤などの洗濯剤を投入する必要がある場合、洗濯機の制御装置は、制御弁55をオンに制御して、水を第2給水管路54に沿って洗濯剤投入箱6に流入させ、洗濯剤投入箱6に予め収容された洗濯剤と混合して洗濯剤溶液を形成し、洗濯剤溶液を洗濯剤投入箱6から流出させて洗濯槽1に流入させることで洗濯剤の投入を完了する。
図4に示すように、図4は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。第2給水管路54は、並列に接続される第1サブ管路541と第2サブ管路542を含む。制御弁55は、第1サブ管路541に設けられる第1制御弁551と、第2サブ管路542に設けられる第2制御弁552とを含む。
洗濯剤投入箱6は、第1サブ投入箱61及び第2サブ投入箱62とを備える。第1サブ投入箱61は、粉末洗剤、液体洗剤などの洗剤を収容し、第2サブ投入箱62は、柔軟剤を収容する。第1サブ投入箱61は、第1サブ管路541上に位置し、且つ第1制御弁551と洗濯槽1との間に位置する。第2サブ投入箱62は、第2サブ管路542上に位置し、且つ第2制御弁552と洗濯槽1との間に位置する。
洗剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が洗濯を開始する前に、洗濯機の制御装置は、第1制御弁551をオンに制御して水を第1サブ管路541に沿って第1サブ投入箱61に流入させ、第1サブ投入箱61内に予め収容された洗剤と混合して洗剤溶液を形成し、洗剤溶液を第1サブ投入箱61から流出させて洗濯槽1に流入させることで洗濯剤の投入を完了する。
柔軟剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が最後の2回目のすすぎを終了した後、最後回のすすぎを開始する前に、洗濯機の制御装置は、第2制御弁552をオンに制御して、水を第2サブ管路542に沿って第2サブ投入箱62に流入させ、第2サブ投入箱62に予め収容された柔軟剤と混合して柔軟剤溶液を形成し、柔軟剤溶液を第2サブ投入箱62から流出させて洗濯槽1に流入することで柔軟剤の投入を完了する。
本実施例では、第1サブ投入箱61と第2サブ投入箱62を設けることにより、衣類を洗浄する際に、洗濯槽1に洗剤を添加してもよいし、洗濯槽1に柔軟剤を添加してもよく、洗濯剤の投入種類が豊富になり、洗濯機が衣類をよりよく洗浄することができる。
図5に示すように、図5は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。第1給水管路52の第2端(図に示すa端)は、第1サブ管路541に接続され、且つ第1制御弁551と第1サブ投入箱61との間に位置する。第1給水管路52の第2端を第1制御弁551と第1サブ投入箱61との間に接続することにより、第1給水管路52と第1サブ管路541とは管路の一部を共有し、これにより第1給水管路52の配置長さを短くすることができ、管路のレイアウトを最適化することができる。
以下、洗濯機の制御装置について説明する。
図6に示すように、図6は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。洗濯機の制御装置7は、使用量選択器71及びプロセッサ72を含む。使用量選択部71は、使用量選択指令をプロセッサ72に送信するように配置される。
プロセッサ72は、使用量選択指令を受信し、その後に、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、吸引ポンプ4を制御して実際投入量に応じて洗濯剤を洗濯剤箱2から洗濯槽1に吸引するように配置される。
ここで、プロセッサ72は、コンピュータ・ボード(別名:コンピュータ制御ボード、回路制御ボード、電気制御ボード)であってもよいし、制御チップ等であってもよく、ここでは具体的に限定しない。プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量q1と、使用量選択指令に対応する使用量係数m1と、洗濯剤の予め設定使用量q2との3者の積から、洗濯剤の実際投入量Qを求めることができ、すなわちQ=m1q1q2である。
これに加えて、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量q1と、使用量選択指令に対応する使用量係数m1の二乗と、洗濯剤の予め設定使用量q2との3者の積から、洗濯剤の実際投入量Qを求めることもでき、すなわちQ=m1
2q1q2である。
本実施例では、使用量選択器71及びプロセッサ72を含む制御装置7を設けることにより、洗濯剤を投入する前に、使用量選択器71がプロセッサ72に使用量選択指令を送信し、その後に、プロセッサ72が洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、その後に、実際投入量に従って吸引ポンプ4を制御して、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引する。使用量係数は使用量選択指令と対応するため、使用量選択器71が送信した異なる使用量選択指令は、使用量係数を変化させ、洗濯剤の実際投入量を変化させることができる。これにより、衣類の汚れ度合いに応じて使用量選択指令を選択して送信して、適量の洗濯剤を投入するように洗濯機を制御することができる。これにより、洗濯剤の投入量の過剰による洗濯剤の無駄や、すすぎの不浄、或いは、洗濯剤の投入量が少なすぎることによる衣類をきれいに洗浄できない問題を回避し、さらに汚れ度合いに応じた洗濯剤使用量の実際の要求を満たすことができる。
上記の使用量選択器71の種類は、唯一のものではなく、幾つかの実施例では、図7に示すように、使用量選択器71は、具体的に洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。図7は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。使用量選択器71は、プロセッサ72にそれぞれ電気的に接続された高使用量ボタン711、標準使用量ボタン712、及び低使用量ボタン713を含む。用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含む。高使用量係数は標準係数よりも大きく、標準係数は低使用量係数よりも大きい。
洗濯機の操作パネルは表示パネル76をさらに備える。使用者が高使用量ボタン711、標準使用量ボタン712、低使用量ボタン713を押すと、対応する使用量係数が表示パネル76に表示され、使用者に注意することで、使用者によるボタンの押し間違いを防止する。
ここで、高使用量係数は1よりも大きい係数、例えば1.4であってもよく、標準係数は1に等しい係数であってもよく、低使用量係数は1より小さい係数、例えば0.6であってもよい。
プロセッサ72は、高使用量ボタン711の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;標準使用量ボタン712の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;低使用量ボタン713の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
洗濯したい衣類が非常に汚れている場合、使用者は高使用量ボタン711を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。高使用量係数が大きいため、対応する洗濯剤の実際投入量も比較的に多く、比較的汚れた衣類の洗浄効果を保証することができる。
洗濯したい衣類があまり汚れていない場合、使用者は低使用量ボタン713を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。低使用量係数が小さいため、対応する洗濯剤の実際投入量も比較的に少なく、汚れた衣類の洗浄効果を保証しつつ、洗濯剤の無駄を回避することができる。
洗濯したい衣類の汚れ度合いが一般的である場合、使用者は標準使用量ボタン712を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。標準使用量係数は高使用量係数と低使用量係数との間にあるため、標準使用量係数に対応する洗濯剤の実際投入量も、上記高使用量係数に対応する実際投入量と低使用量係数に対応する実際投入量との間にあるので、汚れ度合いが一般的な衣類の洗浄需要を満すことができる。
他の実施例では、具体的には、図8に示すように、使用量選択器71は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。図8は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。タッチパネルは、高使用量タッチ領域714、標準使用量タッチ領域715、及び低使用量タッチ領域716を含む。
プロセッサ72は、高使用量タッチ領域714に対するタッチが検出されると、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;標準使用量タッチ領域715に対するタッチが検出されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;低使用量タッチ領域716に対するタッチが検出されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
衣類が非常に汚れている場合、使用者は高使用量タッチ領域714にタッチすることを選択し得る。衣類の汚れが少ない場合、使用者は低使用量タッチ領域716にタッチすることを選択し得る。衣類の汚れ度合いが普通の場合、使用者は標準使用量タッチ領域715にタッチすることを選択し得る。
無論、使用量選択器71は、ボタン、タッチパネルの他、知能判断器を備える部材であってもよい。この知能判断器は、衣類の画像を自動的に取得することができ、その後に、衣類の画像情報に基づいて衣類の汚れ度合いを判断し、その後に、衣類の汚れ度合いに応じて、異なる使用量選択指令をプロセッサ72に送信し、異なる使用量選択指令は異なる使用量係数に対応する。
幾つかの実施例では、異なる洗濯剤の投入要求に対応できるように、図6に示すように、制御装置7は、プロセッサ72に調節指令を送信するように配置されるレギュレータ73をさらに含む。
プロセッサ72は、調節指令を受信し、その後に、調節指令に従って、予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成し、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
本実施例では、レギュレータ73を設けることにより、使用者は、異なる種類の洗濯剤の投入要求に応じて、レギュレータ73により予め設定使用量の大きさを調節することができる。例えば、洗濯剤1を洗濯剤2に交換した後、洗濯剤2の性質に応じて、予め設定使用量を2ml/Lから3ml/Lに調節することにより、異なる洗濯剤の投入要求に適応することができる。
上記レギュレータ73のタイプは唯一のものではない。幾つかの実施例では、レギュレータ73は洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。具体的には、図7に示すように、レギュレータ73は、プロセッサ72に電気的に接続される調節ボタン731を含む。プロセッサ72は、調節ボタン731の押下が検出されると、予め設定使用量を増加または減少させて、第1予め設定使用量を形成するように配置される。
ここで、図7に示すように、調節ボタン731は1つであってもよい。使用者が調節ボタン731を軽く押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が調節ボタン731を再度押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させるようにしてよい。無論、これに加えて、調節ボタン731は、増加ボタンと減少ボタンを含んでもよい。使用者が増加ボタンを押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が減少ボタンを押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させる。
他の実施例では、レギュレータ73は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。具体的には、図8に示すように、タッチパネルは、調節タッチ領域732を含む。プロセッサ72は、調節タッチ領域732に対するタッチが検出されると、予め設定使用量を増加または減少させて、第1予め設定使用量を形成するように配置される。
ここで、図8に示すように、調節タッチ領域732は1つであってもよい。使用者が調節タッチ領域732に軽くタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が調節タッチ領域732に長時間タッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させるようにしてよい。無論、これに加えて、調節タッチ領域732は、増加タッチ領域と減少タッチ領域を含んでもよい。使用者が増加タッチ領域にタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が減少タッチ領域にタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させる。
無論、レギュレータ73は、ボタン、タッチパネルの他、知能分析器を備える部材であってもよい。この知能分析器は、洗濯剤箱2に収容された洗濯剤の性質に基づいて洗濯剤の種類を判定することができ、その後に、洗濯剤の種類に基づいて、調節指令をプロセッサ72に送信し、予め設定使用量の大きさを調節させる。
洗濯機が自動投入システムと手動投入システムを有する実施例(すなわち、図3から図5に示す実施例)では、制御装置7による自動投入及び手動投入に対する制御を容易にするために、図7に示すように、制御装置7は、投入モード選択器74をさらに備える。投入モード選択器74は、使用者によって入力された手動投入選択指令または自動投入指令をプロセッサ72に送信するように配置される。
プロセッサ72は、自動投入指令が受信されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させ、すなわち、自動投入プログラムを実行するように配置される。プロセッサ72は、手動投入指令が受信されると、制御弁55をオンに制御して、第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させ、すなわち、手動投入プログラムを実行するように配置される。
使用者が洗濯機に自動投入プログラムを実行させる必要がある場合、使用者は、投入モード選択器74に自動投入選択指令を入力し、これによりプロセッサ72は自動投入プログラムを実行することができる。使用者が洗濯機に手動投入プログラムを実行させる必要がある場合、使用者は投入モード選択器74に手動投入選択指令を入力し、これによりプロセッサ72は手動投入プログラムを実行することができる。使用者は、投入モード選択器74により、洗濯機の自動投入と手動投入とを容易に切り替えることができる。
上記の投入モード選択器74の種類は唯一のものではなく、幾つかの実施例では、投入モード選択器74は、洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。具体的には、図7に示すように、投入モード選択器74は、それぞれプロセッサ72に電気的に接続される手動モードボタン741及び自動モードボタン742を含む。
プロセッサ72は、自動モードボタン742の押下が検出されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させるように配置される。プロセッサ72は、手動モードボタン741の押下が検出されると、制御弁55をオンに制御して、第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させるように配置される。
使用者が自動モードボタン742を押下すると、プロセッサ72は自動投入プログラムを実行してもよい。使用者が手動モードボタン741を押下すると、プロセッサ72は手動投入プログラムを実行してもよい。
他の実施例では、レギュレータ73は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。具体的には、図8に示すように、タッチパネルは、自動モードタッチ領域743と手動モードタッチ領域744とを含む。
プロセッサ72は、自動モードタッチ領域743に対するタッチが検出されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させるように配置される。プロセッサ72は、手動モードタッチ領域744に対するタッチが検出されると、制御弁55をオンに制御して第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させるように配置される。
使用者が自動モードタッチ領域743にタッチすると、プロセッサ72は自動投入プログラムを実行し得る。使用者が手動モードタッチ領域744にタッチすると、プロセッサ72は手動投入プログラムを実行し得る。
幾つかの実施例では、洗濯槽1内への給水量を正確に制御するために、図7に示すように、当該洗濯機は、秤量装置8をさらに備える。秤量装置8は、被洗濯物の重量を取得し、被洗濯物の重量をプロセッサ72に送信するように配置される。プロセッサ72は、被洗濯物の重量に応じて洗濯槽1への給水量を決定するように配置される。
ここで、秤量装置8は、圧力センサなどの重量を計測可能な装置であってもよい。秤量装置8は、洗濯槽1の底部に設けられてもよいし、洗濯機の筐体に設けられてもよく、ここでは特に限定されない。給水量は、被洗濯物の重量が増加するにつれて増加し、具体的には、被洗濯物の重量と給水量との間の関係式に基づいて算出される。例えば、衣類が1キログラム増加するごとに、給水量は20キログラム増加する。
本実施例では、プロセッサ72は、被洗濯物の重量に応じて給水量を決定し、給水量の過少または過多を回避し、洗濯機の洗浄効果を保証する。
本開示の実施例は、図6及び図9に示すように、洗濯機の制御方法をさらに提供する。図9は、当該洗濯機の制御方法のフローチャートを示す。この制御方法は、以下のステップを含む。
S1:使用者から入力された使用量選択指令を受信し、その後に、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
ここで、使用量選択指令は、高使用量指令、標準使用量指令、及び低使用量指令を含み、使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含み、高使用量係数は標準係数よりも大きく、標準係数は低使用量係数よりも大きく、
高使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
標準使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
低使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する。
S2:吸引ポンプ4を制御して、実際投入量に応じて洗濯剤を洗濯剤箱2から洗濯槽1に吸引させる。
上記S1とS2を実行する主体は、洗濯機の制御装置7であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
幾つかの実施例では、S1は、以下のステップを含む。
使用者から入力された調節指令を受信する。
S11:調節指令に応じて、予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成する。
S12:洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する。
本実施例では、異なる種類の洗濯剤の投入要求に応じて、調節指令により予め設定使用量の大きさを調節することで、異なる洗濯剤の投入要求に適応することができる。
幾つかの実施例では、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する前に、図6と図9に示すように、さらに以下のステップを含む。
S01:被洗濯物の重量を取得する。
ここで、S01を実行する主体は、圧力センサ等の秤量装置8であってもよい。
S02:被洗濯物の重量に応じて洗濯槽1への給水量を決定する。
ここで、S02を実行する主体は、制御装置7のプロセッサ72であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
本実施例では、被洗濯物の重量に応じて給水量を決定することにより、給水量の過少または過多を回避し、洗濯効果を保証することができる。
図10に示すように、図10は、洗濯機の洗浄過程を示すフローチャートである。この洗濯機の制御方法は、以下のステップを含む。
洗濯剤投入プログラムを開始する前に、投入モード、洗濯剤の実際投入量、及びすすぎ回数を決定する。
ここで、洗濯剤の実際投入量を決定することについては、既に具体的に説明されているので、ここでは説明を省略する。すすぎ回数は、使用者から入力された指令に基づいて決定される。
投入モードは、使用者から入力された自動投入指令または手動投入指令に基づいて決定される。使用者から入力された自動投入指令が受信されると、自動投入モードに入ることを確認する。使用者から入力された手動投入指令が受信されると、自動投入モードに入ることを確認する。
以下は、自動投入モードにおける洗濯機の制御方法である。
洗濯機が洗濯を開始する前に、
B0:第1制御弁511をオンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させる。
なお、自動投入モードでは、第1サブ投入箱61には洗濯剤が入っておらず、空の状態であるので、水は第1サブ管路541に沿って第1サブ投入箱61を通過する時に、洗濯剤を洗濯槽1に持ち込まない。
B1:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通した後、t時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし(つまり初期状態に切り替え)、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
吸引ポンプ4の動作時間t1-tの算出式は以下の通りである。
t1-t=N1N2L60/(XM)(s)
ここで、吸引ポンプ2の投入流量はMml/Minであり、N1は給水量を表す。N2/Xは、Xリットルの水に対して投入される洗濯剤の量、すなわち、予め設定使用量を示す。Lは、使用量係数を表す。(s)は時間の単位が秒であることを示す。
ステップB1は、主に切替弁3及び接続管路53に対して洗い流しを行う。切替弁3及び接続管路53の内部通路がきれいであれば、このステップは省略してもよい。
B2:切替弁3の動作を制御して洗剤入口31と排液口34とを連通させ、その後に、吸引ポンプ4を起動させて、洗剤箱21内の洗剤を洗濯槽1に吸引させ、洗剤の投入が完了した後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、B1における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
B3:切替弁3の動作を制御して、切替弁3の給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、B2における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップB3は、主に洗濯剤投入後に切替弁3及び連絡管路53を洗浄し、残留した洗濯剤による切替弁3及び連絡管路53の詰まりを防止する。
上記B1及びB3において、第1給水管路52における水圧が高い場合には、吸引ポンプ4を作動させなくてもよい。
上記B3における切替弁3をオフにした後、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、次いで洗浄、排水、脱水を順次実行し、脱水終了後、第1制御弁511を再度オンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させ、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、その後に、すすぎプログラムを開始する。
洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、以下のスッテプを実行する。
C0:第1制御弁511をオンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させる。
C1:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通した後、t時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34を連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし(つまり初期状態に切り替え)、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップC1は、主に切替弁3及び接続管路53に対して洗い流しを行う。切替弁3及び接続管路53の内部通路がきれいであれば、このステップは省略してもよい。
C2:切替弁3の動作を制御して柔軟剤入口32と排液口34とを連通させ、その後に、吸引ポンプ4を起動させて、柔軟剤箱22内の柔軟剤を洗濯槽1内に吸引させ、柔軟剤の投入が完了した後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、C1における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が柔軟剤入口32と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
C3:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、C2における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップC3は、主に柔軟剤の投入が完了した後に、切替弁3及び接続管路53を洗浄し、残留した柔軟剤による切替弁3及び接続管路53の詰まりを防止する。
洗濯機の最後回のすすぎを開始する前に柔軟剤を投入し、その後に、すすぎを行わないため、その後のすすぎが柔軟剤の柔軟効果を破壊することを回避し、衣類に最適な柔軟効果を付与することができる。
上記C3における切替弁3をオフにした後、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、次いで排水、脱水プログラムを順次実行し、実行が完了した後、衣類の洗浄が終了する。
ここで、上記ステップB0~B3及びステップC0~C3を実行する主体は、制御装置7におけるプロセッサ72であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
以下は、洗濯機の手動投入モードにおける制御方法である。図5に示すように、当該制御方法は以下のステップを含む。
洗濯機が洗濯を開始する前に、第1制御弁551をオンに制御して、第1サブ管路541内の水を第1サブ投入箱61を介して洗濯槽1に流入させる。投入が完了した後、第1制御弁551をオフにする。
ここで、第1制御弁551をオンにする間に、使用者が適量の洗剤を第1サブ投入箱61に入れる必要がある。
洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、第2制御弁552をオンに制御して、第2サブ管路542内の水を第2サブ投入箱62を介して洗濯槽1に流入させる。
ここで、最後回のすすぎの前に、使用者は適量の洗剤を第1サブ投入箱61に入れる必要がある。
洗濯機の手動投入モードにおける他のステップは、上記自動投入モードにおけるステップを参照することができ、ここでは説明を省略する。
この洗濯機の制御方法の実施例において、上記の洗濯機の製品の実施例と同一又は類似する特徴は、上記の洗濯機の製品の実施例に記載されている説明を参照することができ、ここで繰り返し説明しない。
上述した実施形態の説明において、具体的な特徴、構造、材料または特性は、何れか1つ又は複数の実施例又は例示において、好適な方法で組み合せることができる。
上記は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、本開示の技術的範囲内で当業者が容易に想到できる変更又は置換は、すべて本開示の技術的範囲内に包含するものである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲を準拠するものとする。
本願は、2020年5月22日に出願された出願番号が202010446077.7である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444329.2である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443755.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443762.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444321.6である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444338.1である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202020877825.2である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
本開示は洗濯機及びその制御方法に関するものである。
洗濯機は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する原理を利用して衣類を洗濯する設備であり、洗濯機の洗濯槽に洗濯剤を投入するために、洗濯槽に洗濯剤を投入する洗濯剤投入システムが一般的に洗濯機に設けられている。
第1態様では、本開示の幾つかの実施例は、洗濯槽、洗濯剤箱、吸引ポンプ、及び制御装置を備える洗濯機を提供する。ここで、前記洗濯剤箱は、洗剤及び柔軟剤のうちの少なくとも1つを含む洗濯剤を収容するように配置される。前記吸引ポンプは、前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引するように配置される。前記制御装置は、使用量選択器及びプロセッサを有する。前記使用量選択器は、前記プロセッサに使用量選択指令を送信するように配置される。前記プロセッサは、使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記吸引ポンプを制御して前記実際投入量に応じて前記洗濯剤を前記洗濯剤箱から前記洗濯槽へ吸引する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記使用量選択器は、前記プロセッサにそれぞれ電気的に接続される高使用量ボタン、標準使用量ボタン、及び低使用量ボタンを含む。前記使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含み、前記高使用量係数は前記標準係数よりも大きく、前記標準係数は前記低使用量係数よりも大きい。前記プロセッサは、前記高使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記高使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記標準使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記標準使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定し、前記低使用量ボタンの押下が検出されると、前記洗濯槽への給水量と、前記低使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記制御装置は、前記プロセッサに調節指令を送信するように配置されるレギュレータをさらに有する。前記プロセッサは、調節指令を受信し、その後に、前記調節指令に従って、前記予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成し、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記レギュレータは、前記プロセッサに電気的に接続される調節ボタンを有する。前記プロセッサは、前記調節ボタンの押下が検出されると、前記予め設定使用量を増加または減少させて、前記第1予め設定使用量を形成するように配置される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、被洗濯物の重量を取得し、且つ前記被洗濯物の重量を前記プロセッサに送信するように配置される秤量装置をさらに備える。前記プロセッサは、前記被洗濯物の重量に応じて前記洗濯槽への給水量を決定するように配置される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、切替弁、洗濯剤管路、第1給水管路、及び接続管路をさらに備える。前記切替弁は、洗濯剤入口、給水口、及び排液口を有する。前記切替弁は、前記洗濯剤入口及び給水口のいずれかと、排液口とを導通又は遮断できるように配置される。前記洗濯剤管路は、前記洗濯剤入口と前記洗濯剤箱との間に接続される。前記第1給水管路は、第1端が前記給水口に連通し、第2端が給水システムに連通できるように配置される。前記接続管路は、前記排液口と前記洗濯槽との間に接続される。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤箱は、洗剤箱及び柔軟剤箱を含む。前記洗濯剤入口は、洗剤入口及び柔軟剤入口を含む。前記切替弁は、前記洗剤入口、前記柔軟剤入口及び前記給水口のいずれかと、前記排液口とを導通又は遮断できるように配置される。前記洗濯剤管路は、洗剤管路及び柔軟剤管路を含む。前記洗剤管路は、前記洗剤箱と前記洗剤入口との間に接続される。前記柔軟剤管路は、前記柔軟剤箱と前記柔軟剤入口との間に接続される。
幾つかの実施例では、洗濯機は、第2給水管路、制御弁、及び洗濯剤投入箱をさらに備える。前記第2給水管路は、一端が前記洗濯槽に連通し、他端が給水システムに連通するように配置される。前記制御弁は、前記第2給水管路に設けられる。前記洗濯剤投入箱は、前記第2給水管路に設けられ、且つ前記制御弁と前記洗濯槽との間に位置し、前記洗濯剤を収容するように配置される。
幾つかの実施例では、前記第2給水管路は、並列に接続される第1サブ管路と第2サブ管路を含む。前記制御弁は、前記第1サブ管路に設けられる第1制御弁と、前記第2サブ管路に設けられる第2制御弁とを含む。前記洗濯剤投入箱は、第1サブ投入箱及び第2サブ投入箱を含み、前記第1サブ投入箱は、前記第1サブ管路上に位置し、且つ第1制御弁と前記洗濯槽との間に位置する。前記第2サブ投入箱は、前記第2サブ管路上に位置し、且つ第2制御弁と前記洗濯槽との間に位置する。
幾つかの実施例では、前記第1給水管路の第2端は、前記第1サブ管路に接続し、且つ前記第1制御弁と第1サブ投入箱との間に位置する。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、洗濯剤の投入が必要な場合、前記切替弁の作動を制御して前記洗濯剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて前記洗濯剤箱内の前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させ、前記洗濯剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、前記洗濯剤を投入する前に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記プロセッサは、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記洗剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させ、前記洗剤箱内の洗剤を前記洗濯槽に吸引させ、前記洗剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させ、前記洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記柔軟剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて、前記柔軟剤箱内の柔軟剤を前記洗濯槽内に吸引させ、前記柔軟剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにし、その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる、ように配置される。
幾つかの実施例では、前記制御装置は、投入モード選択器をさらに備える。前記投入モード選択器は、手動投入指令または自動投入指令を前記プロセッサに送信するように配置される。前記プロセッサは、前記自動投入指令が受信されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を洗濯槽に吸引させる。前記プロセッサは、前記手動投入指令が受信されると、前記制御弁をオンに制御して、第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるように配置される。
幾つかの実施例では、前記投入モード選択器は、それぞれ前記プロセッサに電気的に接続される手動モードボタンと自動モードボタンを含む。前記プロセッサは、自動モードボタンの押下が検出されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を洗濯槽に吸引させ、手動モードボタンの押下が検出されると、前記制御弁をオンに制御して、第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるように配置される。
第2態様では、本開示の幾つかの実施例は、洗濯機の制御方法を提供する。前記制御方法は、使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定するステップと、実際投入量に応じて前記洗濯剤を前記洗濯剤箱から前記洗濯槽へ吸引するように前記吸引ポンプを制御するステップとを有する。
幾つかの実施例では、前記使用量選択指令は、高使用量指令、標準使用量指令、及び低使用量指令を含む。前記使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含む。前記高使用量係数は前記標準係数よりも大きく、前記標準係数は前記低使用量係数よりも大きい。使用量選択指令を受信し、その後に、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定するステップは、前記高使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記高使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、前記標準使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記標準使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、前記低使用量指令が受信されると、前記洗濯槽への給水量と、前記低使用量係数と、前記洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することとを含む。
幾つかの実施例では、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定するステップは、調節指令を受信することと、前記調節指令に基づいて、前記予め設定使用量の大きさを調節して、前記第1予め設定使用量を形成することと、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、前記第1予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定することと、を含む。
幾つかの実施例では、前記洗濯槽への給水量と、前記使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、前記洗濯剤の実際投入量を決定する前に、被洗濯物の重量を取得するステップと、前記被洗濯物の重量に基づいて前記洗濯槽への給水量を決定するステップとをさらに有する。
幾つかの実施例では、洗濯剤の投入が必要な場合、切替弁の作動を制御して、前記切替弁の洗濯剤入口と排液口とを連通させ、その後に、吸引ポンプを起動させて、洗濯剤箱内の前記洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させる。前記洗濯剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記切替弁の給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤を投入する前に、切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、前記第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させることをさらに有する。
幾つかの実施例では、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記洗剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させ、前記洗剤箱内の洗剤を前記洗濯槽に吸引させる。前記洗剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して洗濯槽内に流入させる。前記洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、前記切替弁の作動を制御して前記柔軟剤入口と前記排液口とを連通させ、その後に、前記吸引ポンプを起動させて、前記柔軟剤箱内の柔軟剤を前記洗濯槽内に吸引させる。前記柔軟剤の投入が完了した後、前記吸引ポンプをオフにする。その後に、前記切替弁の作動を制御して前記給水口と前記排液口とを連通させて、第1給水管路内の水を前記接続管路を介して前記洗濯槽に流入させる。
幾つかの実施例では、前記洗濯剤を投入する前に、洗濯機の制御方法は、自動投入指令が受信されると、前記切替弁の作動を制御し、且つ前記吸引ポンプを起動させて、前記洗濯剤箱内の洗濯剤を前記洗濯槽に吸引させるステップと、手動投入指令が受信されると、前記制御弁をオンに制御して、前記第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるステップとを有する。
幾つかの実施例では、前記制御弁をオンに制御して、前記第2給水管路内の水を前記洗濯剤投入箱を介して前記洗濯槽に流入させるステップは、前記洗濯機が洗濯を開始する前に、前記第1制御弁をオンに制御して、前記第1サブ管路内の水を前記第1サブ投入箱を介して前記洗濯槽に流入させることと、前記洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、前記第2制御弁をオンに制御して、前記第2サブ管路内の水を前記第2サブ投入箱を介して前記洗濯槽に流入させることとを含む。
以下、本開示の実施例に係る技術案をより明確に説明するために、実施例の説明で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の実施例の一部にすぎないことは明らかである。当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。また、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施形態に係る製品の実際の寸法、方法の実際の流れ、信号の実際のタイミングなどを限定するものではない。
図1は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムを示す図である。
図2は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図3は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図4は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図5は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。
図6は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。
図7は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の制御装置を示す図である。
図8は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の制御装置を示す図である。
図9は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御方法のフローチャートである。
図10は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の洗浄過程のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者は格別創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の権利範囲に含まれるものとする。
文脈において別途指摘されない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む(comprise)」及びその他の形態、例えば、第三人称の単数形である「含む(comprises)」及び現在分詞の形式である「含む(comprising)」は、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
明細書の説明において、用語「一実施例(one embodiment)」、「幾つかの実施例(some embodiments)」、「例示的な実施例(exemplary embodiments)」、「例(example)」、「特定例(specific example)」、又は「幾つかの例(some examples)」などは、この実施例又はその例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含まれ得る。
以下において、「第1」、「第2」という用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして、若しくは指示された技術的特徴の数量を暗示するものと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。本開示の実施例の説明では、特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
幾つかの実施例を説明する際に、「接続」及びそれに由来する表現を使用する場合がある。例えば、幾つかの実施例を説明する際に、2つ又は2つ以上の構成要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「接続」という用語を使用する場合がある。
「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」は、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」と同じ意味を有し、いずれも以下のA、B及びCの組み合わせ:Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組合せ、A及びCの組合せ、B及びCの組合せ、並びにA、B及びCの組合せを含む。
「A及び/又はB」は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの組合せの3つの組合せを含む。
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
本明細書では理想化された例示的な図面である断面図及び/又は立体図を参照して例示的な実施形態を説明している。
従来の洗濯機では、洗濯剤投入システムは、通常、ベンチュリーサイフォンとピストンポンプを用いて、洗濯剤を洗濯槽に投入する。洗濯剤の投入形態にかかわらず、洗濯剤はシステムの設定量に応じて投入される。システムの設定量は、給水量に応じて予め設定使用量と組み合わせて決定され、ここで、予め設定使用量とは、洗濯剤のデフォルトの単位給水量当たりに添加される洗濯剤の量を指す。例えば、1リットルの水に1mlの洗濯剤を投入する場合、洗濯剤の予め設定使用量は1ml/Lで、洗濯機の給水量が30Lであれば、システムの設定量は30mlである。洗濯機では、予め設定使用量は予め設定されており、使用者が変更できないため、給水量が一定の場合でシステムの設定量も一定となり、使用者は変更できない。
このような洗濯剤の投入方式においては、以下の問題点がある。第一に、使用者が洗濯しようとする衣類があまり汚れていない場合、衣類に必要な洗濯剤の量はそれほど多くなく、この場合、システムの設定量に応じて自動的に投入される洗濯剤が実際の必要量を超えるため、洗濯剤の無駄及び衣類のすすぎの不十分が発生し、使用者の体験に影響を与える。第二に、使用者が洗濯しようとする衣類が比較的に汚れている場合、衣類に必要な洗濯剤量は多くなり、この場合、システムの設定量に応じて自動的に投入される洗濯剤の量が実際の必要量より少なく、衣類がきれいに洗浄できなく、使用者の体験にも影響を与える。ここから分かるように、従来の洗濯機では、異なる汚れ度合いの衣類の洗濯剤使用量に対する実際の要求を満たすことはできない。
本開示の実施例に係る洗濯機の制御装置に使用量選択器を設けることで、衣類を洗濯する際に、使用者は衣類の汚れ度合いに応じて、使用量選択器を用いて洗濯剤投入量を調節することができる。これにより、汚れ度合いが異なる衣類の洗濯剤使用量に対する実際の要求を満足することができる。
洗濯機の制御システムの説明に先立って、洗濯機の投入システムの構成を具体的に説明する。
図1に示すように、図1は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムを示す図である。洗濯機の投入システムは、洗濯槽1、洗濯剤箱2、切替弁3、吸引ポンプ4、洗濯剤管路51、第1給水管路52、及び接続管路53を含む。
切替弁3は、洗濯剤入口30、給水口33、及び排液口34を含む。切替弁3は、洗濯剤入口30及び給水口33のいずれかと、排液口34とを導通または遮断できるように配置される。洗濯剤管路51は、洗濯剤入口30と洗濯剤箱2との間に接続される。第1給水管路52は、第1端が給水口33に連通し、第2端が給水システム56に連通できるように配置される。接続管路53は、排液口34と洗濯槽1との間に接続される。吸引ポンプ4は、接続管路53に設けられる。
洗濯剤箱2には洗濯剤が収容される。当該洗濯剤は、柔軟剤であってもよいし、液体洗剤などの洗剤であってもよく、ここでは特に限定されない。
洗濯剤の投入が必要な場合には、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して、洗濯剤入口30と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させ、吸引ポンプ4の吸引力により、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯剤管路51、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。洗濯剤の投入が完了すると、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4の作動は停止する。
なお、切替弁3は初期状態の場合、給水口33、洗濯剤入口30、排液口34はいずれも連通していない。例えば、切替弁3を四位置三方向弁としてもよい。
洗濯剤投入後、接続管路53及び切替弁3に洗濯剤の一部が残留することが避けられず、時間が経つと切替弁3や接続管路53が詰まり易くなるという問題がある。このような問題を解決するために、洗濯剤投入後、洗濯機の制御装置は切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を作動させる。これにより、第1給水管路52内の水は切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入することができる。水を洗濯槽1へ流入させる過程で、切替弁3内及び接続管路53内を洗い流すことができ、切替弁3及び接続管路53に残留した洗濯剤を洗濯槽1に洗い流して、残留した洗濯剤による切替弁3や接続管路53の詰まりを回避することができる。
洗濯槽1への洗濯剤投入を円滑に行うために、洗濯剤投入前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を作動させる。これにより、第1給水管路52内の水は、前回の洗濯剤投入時に切替弁3及び接続管路53に残留した洗濯剤を洗い流すことができ、これから投入する洗濯剤を切替弁3及び接続管路53を介して洗濯槽1に円滑に投入することができるように保証される。
無論、給水システム56の水圧が高い場合には、残留した洗濯剤の洗い流し過程では、吸引ポンプ4を作動させなくてもよい。
図2に示すように、図2は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。洗濯剤箱2は、洗剤を収容する洗剤箱21と、柔軟剤を収容する柔軟剤箱22と、を備える。
洗濯剤入口30は洗剤入口31と柔軟剤入口32を含む。切替弁3は、洗剤入口31、柔軟剤入口32、及び給水口33のいずれかと、排液口34とを導通又は遮断できるように配置される。洗濯剤管路51は、洗剤管路511及び柔軟剤管路512を備える。洗剤管路511は、洗剤箱21と洗剤入口31との間に接続し、柔軟剤管路512は、柔軟剤箱22と柔軟剤入口32との間に接続する。
洗剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が洗濯を開始する前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して洗剤入口31と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させる。吸引ポンプ4の吸引力により、洗剤箱21内の洗剤を洗剤管路511、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。洗濯剤の投入が完了した後、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4は停止する。
柔軟剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機による最後から2回目のすすぎが終了した後、最後回のすすぎが開始する前に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して柔軟剤入口32と排液口34とを連通させると共に、吸引ポンプ4を起動させる。吸引ポンプ4の吸引力により、柔軟剤箱22内の柔軟剤を柔軟剤管路512、切替弁3、接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。柔軟剤の投入が完了した後、切替弁3は初期状態に切り替えられ、吸引ポンプ4は停止する。
無論、洗濯剤や柔軟剤の投入前後に、洗濯機の制御装置は、切替弁3の動作を制御して給水口33と排液口34とを連通させて、第1給水管路52内の水を切替弁3及び連絡管路53を介して洗濯槽1に流入させてもよい。これにより、切替弁3及び連絡管路53を洗い流し、洗剤や柔軟剤が切替弁3及び接続管路53に残留することを回避できる。
本実施例では、洗剤箱21と柔軟剤箱22を設けることで、衣類を洗浄する際に、洗剤を洗濯槽1に添加してもよいし、柔軟剤を洗濯槽1に添加してもよく、洗濯剤の投入種類が豊富になり、洗濯機が衣類をよりよく洗浄することができる。
図3に示すように、図3は本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。当該洗濯機の投入システムは、第2給水管路54、制御弁55、及び洗濯剤投入箱6をさらに含む。第2給水管路54は、一端が洗濯槽1に連通し、他端が給水システム56に連通するように配置される。制御弁55は、第2給水管路54に設けられる。洗濯剤投入箱6は、第2給水管路54に設けられ、且つ制御弁55と洗濯槽1との間に位置し、洗濯剤を収容するように配置される。この洗濯剤は、粉末洗剤、液体洗剤等の洗剤であっても、柔軟剤であってもよく、ここでは特に限定されない。
本実施例では、洗濯機は2つの投入システムを有する。1つは、洗濯剤箱2、洗濯剤管路51、切替弁3、吸引ポンプ4、接続管路53等からなる自動投入システムであり、このシステムは、吸引ポンプ4により洗濯剤を洗濯槽1に吸引する。もう1つは、制御弁55、第2給水管路54、洗濯剤投入箱6等からなる手動投入システムであり、このシステムは、水により洗濯剤を洗濯槽1に洗い流す。使用者は、衣類の実際洗浄のニーズに応じて、自動投入システム或いは手動投入システムを選択して使用することができる。
使用者が手動投入システムを選択すると、洗濯槽1に洗剤、柔軟剤などの洗濯剤を投入する必要がある場合、洗濯機の制御装置は、制御弁55をオンに制御して、水を第2給水管路54に沿って洗濯剤投入箱6に流入させ、洗濯剤投入箱6に予め収容された洗濯剤と混合して洗濯剤溶液を形成し、洗濯剤溶液を洗濯剤投入箱6から流出させて洗濯槽1に流入させることで洗濯剤の投入を完了する。
図4に示すように、図4は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。第2給水管路54は、並列に接続される第1サブ管路541と第2サブ管路542を含む。制御弁55は、第1サブ管路541に設けられる第1制御弁551と、第2サブ管路542に設けられる第2制御弁552とを含む。
洗濯剤投入箱6は、第1サブ投入箱61及び第2サブ投入箱62とを備える。第1サブ投入箱61は、粉末洗剤、液体洗剤などの洗剤を収容し、第2サブ投入箱62は、柔軟剤を収容する。第1サブ投入箱61は、第1サブ管路541上に位置し、且つ第1制御弁551と洗濯槽1との間に位置する。第2サブ投入箱62は、第2サブ管路542上に位置し、且つ第2制御弁552と洗濯槽1との間に位置する。
洗剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が洗濯を開始する前に、洗濯機の制御装置は、第1制御弁551をオンに制御して水を第1サブ管路541に沿って第1サブ投入箱61に流入させ、第1サブ投入箱61内に予め収容された洗剤と混合して洗剤溶液を形成し、洗剤溶液を第1サブ投入箱61から流出させて洗濯槽1に流入させることで洗濯剤の投入を完了する。
柔軟剤の投入が必要な場合、例えば洗濯機が最後の2回目のすすぎを終了した後、最後回のすすぎを開始する前に、洗濯機の制御装置は、第2制御弁552をオンに制御して、水を第2サブ管路542に沿って第2サブ投入箱62に流入させ、第2サブ投入箱62に予め収容された柔軟剤と混合して柔軟剤溶液を形成し、柔軟剤溶液を第2サブ投入箱62から流出させて洗濯槽1に流入することで柔軟剤の投入を完了する。
本実施例では、第1サブ投入箱61と第2サブ投入箱62を設けることにより、衣類を洗浄する際に、洗濯槽1に洗剤を添加してもよいし、洗濯槽1に柔軟剤を添加してもよく、洗濯剤の投入種類が豊富になり、洗濯機が衣類をよりよく洗浄することができる。
図5に示すように、図5は、本開示の幾つかの実施例に係る別の洗濯機の投入システムを示す図である。第1給水管路52の第2端(図に示すa端)は、第1サブ管路541に接続され、且つ第1制御弁551と第1サブ投入箱61との間に位置する。第1給水管路52の第2端を第1制御弁551と第1サブ投入箱61との間に接続することにより、第1給水管路52と第1サブ管路541とは管路の一部を共有し、これにより第1給水管路52の配置長さを短くすることができ、管路のレイアウトを最適化することができる。
以下、洗濯機の制御装置について説明する。
図6に示すように、図6は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。洗濯機の制御装置7は、使用量選択器71及びプロセッサ72を含む。使用量選択部71は、使用量選択指令をプロセッサ72に送信するように配置される。
プロセッサ72は、使用量選択指令を受信し、その後に、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、吸引ポンプ4を制御して実際投入量に応じて洗濯剤を洗濯剤箱2から洗濯槽1に吸引するように配置される。
ここで、プロセッサ72は、コンピュータ・ボード(別名:コンピュータ制御ボード、回路制御ボード、電気制御ボード)であってもよいし、制御チップ等であってもよく、ここでは具体的に限定しない。プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量q1と、使用量選択指令に対応する使用量係数m1と、洗濯剤の予め設定使用量q2との3者の積から、洗濯剤の実際投入量Qを求めることができ、すなわちQ=m1q1q2である。
これに加えて、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量q1と、使用量選択指令に対応する使用量係数m1の二乗と、洗濯剤の予め設定使用量q2との3者の積から、洗濯剤の実際投入量Qを求めることもでき、すなわちQ=m1
2q1q2である。
本実施例では、使用量選択器71及びプロセッサ72を含む制御装置7を設けることにより、洗濯剤を投入する前に、使用量選択器71がプロセッサ72に使用量選択指令を送信し、その後に、プロセッサ72が洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、その後に、実際投入量に従って吸引ポンプ4を制御して、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引する。使用量係数は使用量選択指令と対応するため、使用量選択器71が送信した異なる使用量選択指令は、使用量係数を変化させ、洗濯剤の実際投入量を変化させることができる。これにより、衣類の汚れ度合いに応じて使用量選択指令を選択して送信して、適量の洗濯剤を投入するように洗濯機を制御することができる。これにより、洗濯剤の投入量の過剰による洗濯剤の無駄や、すすぎの不浄、或いは、洗濯剤の投入量が少なすぎることによる衣類をきれいに洗浄できない問題を回避し、さらに汚れ度合いに応じた洗濯剤使用量の実際の要求を満たすことができる。
上記の使用量選択器71の種類は、唯一のものではなく、幾つかの実施例では、図7に示すように、使用量選択器71は、具体的に洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。図7は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。使用量選択器71は、プロセッサ72にそれぞれ電気的に接続された高使用量ボタン711、標準使用量ボタン712、及び低使用量ボタン713を含む。用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含む。高使用量係数は標準係数よりも大きく、標準係数は低使用量係数よりも大きい。
洗濯機の操作パネルは表示パネル76をさらに備える。使用者が高使用量ボタン711、標準使用量ボタン712、低使用量ボタン713を押すと、対応する使用量係数が表示パネル76に表示され、使用者に注意することで、使用者によるボタンの押し間違いを防止する。
ここで、高使用量係数は1よりも大きい係数、例えば1.4であってもよく、標準係数は1に等しい係数であってもよく、低使用量係数は1より小さい係数、例えば0.6であってもよい。
プロセッサ72は、高使用量ボタン711の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;標準使用量ボタン712の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;低使用量ボタン713の押下が検知されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
洗濯したい衣類が非常に汚れている場合、使用者は高使用量ボタン711を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。高使用量係数が大きいため、対応する洗濯剤の実際投入量も比較的に多く、比較的汚れた衣類の洗浄効果を保証することができる。
洗濯したい衣類があまり汚れていない場合、使用者は低使用量ボタン713を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。低使用量係数が小さいため、対応する洗濯剤の実際投入量も比較的に少なく、汚れた衣類の洗浄効果を保証しつつ、洗濯剤の無駄を回避することができる。
洗濯したい衣類の汚れ度合いが一般的である場合、使用者は標準使用量ボタン712を押してよい。これにより、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定することができる。標準使用量係数は高使用量係数と低使用量係数との間にあるため、標準使用量係数に対応する洗濯剤の実際投入量も、上記高使用量係数に対応する実際投入量と低使用量係数に対応する実際投入量との間にあるので、汚れ度合いが一般的な衣類の洗浄需要を満すことができる。
他の実施例では、具体的には、図8に示すように、使用量選択器71は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。図8は、本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の制御装置を示す図である。タッチパネルは、高使用量タッチ領域714、標準使用量タッチ領域715、及び低使用量タッチ領域716を含む。
プロセッサ72は、高使用量タッチ領域714に対するタッチが検出されると、プロセッサ72は、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;標準使用量タッチ領域715に対するタッチが検出されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し;低使用量タッチ領域716に対するタッチが検出されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
衣類が非常に汚れている場合、使用者は高使用量タッチ領域714にタッチすることを選択し得る。衣類の汚れが少ない場合、使用者は低使用量タッチ領域716にタッチすることを選択し得る。衣類の汚れ度合いが普通の場合、使用者は標準使用量タッチ領域715にタッチすることを選択し得る。
無論、使用量選択器71は、ボタン、タッチパネルの他、知能判断器を備える部材であってもよい。この知能判断器は、衣類の画像を自動的に取得することができ、その後に、衣類の画像情報に基づいて衣類の汚れ度合いを判断し、その後に、衣類の汚れ度合いに応じて、異なる使用量選択指令をプロセッサ72に送信し、異なる使用量選択指令は異なる使用量係数に対応する。
幾つかの実施例では、異なる洗濯剤の投入要求に対応できるように、図6に示すように、制御装置7は、プロセッサ72に調節指令を送信するように配置されるレギュレータ73をさらに含む。
プロセッサ72は、調節指令を受信し、その後に、調節指令に従って、予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成し、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する、ように配置される。
本実施例では、レギュレータ73を設けることにより、使用者は、異なる種類の洗濯剤の投入要求に応じて、レギュレータ73により予め設定使用量の大きさを調節することができる。例えば、洗濯剤1を洗濯剤2に交換した後、洗濯剤2の性質に応じて、予め設定使用量を2ml/Lから3ml/Lに調節することにより、異なる洗濯剤の投入要求に適応することができる。
上記レギュレータ73のタイプは唯一のものではない。幾つかの実施例では、レギュレータ73は洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。具体的には、図7に示すように、レギュレータ73は、プロセッサ72に電気的に接続される調節ボタン731を含む。プロセッサ72は、調節ボタン731の押下が検出されると、予め設定使用量を増加または減少させて、第1予め設定使用量を形成するように配置される。
ここで、図7に示すように、調節ボタン731は1つであってもよい。使用者が調節ボタン731を軽く押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が調節ボタン731を再度押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させるようにしてよい。無論、これに加えて、調節ボタン731は、増加ボタンと減少ボタンを含んでもよい。使用者が増加ボタンを押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が減少ボタンを押すと、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させる。
他の実施例では、レギュレータ73は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。具体的には、図8に示すように、タッチパネルは、調節タッチ領域732を含む。プロセッサ72は、調節タッチ領域732に対するタッチが検出されると、予め設定使用量を増加または減少させて、第1予め設定使用量を形成するように配置される。
ここで、図8に示すように、調節タッチ領域732は1つであってもよい。使用者が調節タッチ領域732に軽くタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が調節タッチ領域732に長時間タッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させるようにしてよい。無論、これに加えて、調節タッチ領域732は、増加タッチ領域と減少タッチ領域を含んでもよい。使用者が増加タッチ領域にタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を増加させ、使用者が減少タッチ領域にタッチすると、プロセッサ72は予め設定使用量を減少させる。
無論、レギュレータ73は、ボタン、タッチパネルの他、知能分析器を備える部材であってもよい。この知能分析器は、洗濯剤箱2に収容された洗濯剤の性質に基づいて洗濯剤の種類を判定することができ、その後に、洗濯剤の種類に基づいて、調節指令をプロセッサ72に送信し、予め設定使用量の大きさを調節させる。
洗濯機が自動投入システムと手動投入システムを有する実施例(すなわち、図3から図5に示す実施例)では、制御装置7による自動投入及び手動投入に対する制御を容易にするために、図7に示すように、制御装置7は、投入モード選択器74をさらに備える。投入モード選択器74は、使用者によって入力された手動投入指令または自動投入指令をプロセッサ72に送信するように配置される。
プロセッサ72は、自動投入指令が受信されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させ、すなわち、自動投入プログラムを実行するように配置される。プロセッサ72は、手動投入指令が受信されると、制御弁55をオンに制御して、第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させ、すなわち、手動投入プログラムを実行するように配置される。
使用者が洗濯機に自動投入プログラムを実行させる必要がある場合、使用者は、投入モード選択器74に自動投入指令を入力し、これによりプロセッサ72は自動投入プログラムを実行することができる。使用者が洗濯機に手動投入プログラムを実行させる必要がある場合、使用者は投入モード選択器74に手動投入指令を入力し、これによりプロセッサ72は手動投入プログラムを実行することができる。使用者は、投入モード選択器74により、洗濯機の自動投入と手動投入とを容易に切り替えることができる。
上記の投入モード選択器74の種類は唯一のものではなく、幾つかの実施例では、投入モード選択器74は、洗濯機の操作パネル上のボタンであってもよい。具体的には、図7に示すように、投入モード選択器74は、それぞれプロセッサ72に電気的に接続される手動モードボタン741及び自動モードボタン742を含む。
プロセッサ72は、自動モードボタン742の押下が検出されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させるように配置される。プロセッサ72は、手動モードボタン741の押下が検出されると、制御弁55をオンに制御して、第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させるように配置される。
使用者が自動モードボタン742を押下すると、プロセッサ72は自動投入プログラムを実行してもよい。使用者が手動モードボタン741を押下すると、プロセッサ72は手動投入プログラムを実行してもよい。
他の実施例では、レギュレータ73は、洗濯機の操作パネル上のタッチパネルであってもよい。具体的には、図8に示すように、タッチパネルは、自動モードタッチ領域743と手動モードタッチ領域744とを含む。
プロセッサ72は、自動モードタッチ領域743に対するタッチが検出されると、切替弁3の作動を制御し、且つ吸引ポンプ4を起動させて、洗濯剤箱2内の洗濯剤を洗濯槽1内に吸引させるように配置される。プロセッサ72は、手動モードタッチ領域744に対するタッチが検出されると、制御弁55をオンに制御して第2給水管路54内の水を洗濯剤投入箱6を介して洗濯槽1に流入させるように配置される。
使用者が自動モードタッチ領域743にタッチすると、プロセッサ72は自動投入プログラムを実行し得る。使用者が手動モードタッチ領域744にタッチすると、プロセッサ72は手動投入プログラムを実行し得る。
幾つかの実施例では、洗濯槽1内への給水量を正確に制御するために、図7に示すように、当該洗濯機は、秤量装置8をさらに備える。秤量装置8は、被洗濯物の重量を取得し、被洗濯物の重量をプロセッサ72に送信するように配置される。プロセッサ72は、被洗濯物の重量に応じて洗濯槽1への給水量を決定するように配置される。
ここで、秤量装置8は、圧力センサなどの重量を計測可能な装置であってもよい。秤量装置8は、洗濯槽1の底部に設けられてもよいし、洗濯機の筐体に設けられてもよく、ここでは特に限定されない。給水量は、被洗濯物の重量が増加するにつれて増加し、具体的には、被洗濯物の重量と給水量との間の関係式に基づいて算出される。例えば、衣類が1キログラム増加するごとに、給水量は20キログラム増加する。
本実施例では、プロセッサ72は、被洗濯物の重量に応じて給水量を決定し、給水量の過少または過多を回避し、洗濯機の洗浄効果を保証する。
本開示の実施例は、図6及び図9に示すように、洗濯機の制御方法をさらに提供する。図9は、当該洗濯機の制御方法のフローチャートを示す。この制御方法は、以下のステップを含む。
S1:使用者から入力された使用量選択指令を受信し、その後に、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
ここで、使用量選択指令は、高使用量指令、標準使用量指令、及び低使用量指令を含み、使用量係数は、高使用量係数、標準係数、及び低使用量係数を含み、高使用量係数は標準係数よりも大きく、標準係数は低使用量係数よりも大きく、
高使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、高使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
標準使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、標準使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定し、
低使用量指令が受信されると、洗濯槽1への給水量と、低使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する。
S2:吸引ポンプ4を制御して、実際投入量に応じて洗濯剤を洗濯剤箱2から洗濯槽1に吸引させる。
上記S1とS2を実行する主体は、洗濯機の制御装置7であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
幾つかの実施例では、S1は、以下のステップを含む。
使用者から入力された調節指令を受信する。
S11:調節指令に応じて、予め設定使用量の大きさを調節して、第1予め設定使用量を形成する。
S12:洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、第1予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する。
本実施例では、異なる種類の洗濯剤の投入要求に応じて、調節指令により予め設定使用量の大きさを調節することで、異なる洗濯剤の投入要求に適応することができる。
幾つかの実施例では、洗濯槽1への給水量と、使用量選択指令に対応する使用量係数と、洗濯剤の予め設定使用量とに基づいて、洗濯剤の実際投入量を決定する前に、図6と図9に示すように、さらに以下のステップを含む。
S01:被洗濯物の重量を取得する。
ここで、S01を実行する主体は、圧力センサ等の秤量装置8であってもよい。
S02:被洗濯物の重量に応じて洗濯槽1への給水量を決定する。
ここで、S02を実行する主体は、制御装置7のプロセッサ72であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
本実施例では、被洗濯物の重量に応じて給水量を決定することにより、給水量の過少または過多を回避し、洗濯効果を保証することができる。
図10に示すように、図10は、洗濯機の洗浄過程を示すフローチャートである。この洗濯機の制御方法は、以下のステップを含む。
洗濯剤投入プログラムを開始する前に、投入モード、洗濯剤の実際投入量、及びすすぎ回数を決定する。
ここで、洗濯剤の実際投入量を決定することについては、既に具体的に説明されているので、ここでは説明を省略する。すすぎ回数は、使用者から入力された指令に基づいて決定される。
投入モードは、使用者から入力された自動投入指令または手動投入指令に基づいて決定される。使用者から入力された自動投入指令が受信されると、自動投入モードに入ることを確認する。使用者から入力された手動投入指令が受信されると、手動投入モードに入ることを確認する。
以下は、自動投入モードにおける洗濯機の制御方法である。
洗濯機が洗濯を開始する前に、
B0:第1制御弁511をオンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させる。
なお、自動投入モードでは、第1サブ投入箱61には洗濯剤が入っておらず、空の状態であるので、水は第1サブ管路541に沿って第1サブ投入箱61を通過する時に、洗濯剤を洗濯槽1に持ち込まない。
B1:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通した後、t時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし(つまり初期状態に切り替え)、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
吸引ポンプ4の動作時間t1-tの算出式は以下の通りである。
t1-t=N1N2L60/(XM)
ここで、吸引ポンプ2の投入流量はMml/Minであり、N1は給水量を表す。N2/Xは、Xリットルの水に対して投入される洗濯剤の量、すなわち、予め設定使用量を示す。Lは、使用量係数を表す。t1、tの単位は秒である。
ステップB1は、主に切替弁3及び接続管路53に対して洗い流しを行う。切替弁3及び接続管路53の内部通路がきれいであれば、このステップは省略してもよい。
B2:切替弁3の動作を制御して洗剤入口31と排液口34とを連通させ、その後に、吸引ポンプ4を起動させて、洗剤箱21内の洗剤を洗濯槽1に吸引させ、洗剤の投入が完了した後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、B1における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt3-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
B3:切替弁3の動作を制御して、切替弁3の給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、B2における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt3-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップB3は、主に洗濯剤投入後に切替弁3及び連絡管路53を洗浄し、残留した洗濯剤による切替弁3及び連絡管路53の詰まりを防止する。
上記B1及びB3において、第1給水管路52における水圧が高い場合には、吸引ポンプ4を作動させなくてもよい。
上記B3における切替弁3をオフにした後、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、次いで洗浄、排水、脱水を順次実行し、脱水終了後、第1制御弁511を再度オンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させ、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、その後に、すすぎプログラムを開始する。
洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、以下のスッテプを実行する。
C0:第1制御弁511をオンにして、水を第1サブ管路541から洗濯槽1に流入させる。
C1:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通した後、t時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34を連通する時間がt1に達すると、切替弁3をオフにし(つまり初期状態に切り替え)、吸引ポンプ4のオン時間がt1-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップC1は、主に切替弁3及び接続管路53に対して洗い流しを行う。切替弁3及び接続管路53の内部通路がきれいであれば、このステップは省略してもよい。
C2:切替弁3の動作を制御して柔軟剤入口32と排液口34とを連通させ、その後に、吸引ポンプ4を起動させて、柔軟剤箱22内の柔軟剤を洗濯槽1内に吸引させ、柔軟剤の投入が完了した後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、C1における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が柔軟剤入口32と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が洗剤入口31と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt3-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
C3:切替弁3の動作を制御して、給水口33と排液口34とを連通させるとともに、吸引ポンプ4を起動させて、第1給水管路52内の水を接続管路53を介して洗濯槽1に流入させる。一定時間経過後、切替弁3を初期状態に切り替え、吸引ポンプ4をオフにする。
ここで、図10に示すように、C2における切替弁3をオフにしてからt2時間経過後、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通し、その後にt時間遅延して吸引ポンプ4をオンにし、切替弁3が給水口33と排液口34とを連通する時間がt3に達すると、切替弁3をオフにし、吸引ポンプ4のオン時間がt3-tに達すると、吸引ポンプ4をオフにする。
ステップC3は、主に柔軟剤の投入が完了した後に、切替弁3及び接続管路53を洗浄し、残留した柔軟剤による切替弁3及び接続管路53の詰まりを防止する。
洗濯機の最後回のすすぎを開始する前に柔軟剤を投入し、その後に、すすぎを行わないため、その後のすすぎが柔軟剤の柔軟効果を破壊することを回避し、衣類に最適な柔軟効果を付与することができる。
上記C3における切替弁3をオフにした後、洗濯槽1内の水位が設定値に達すると、第1制御弁511をオフにし、次いで排水、脱水プログラムを順次実行し、実行が完了した後、衣類の洗浄が終了する。
ここで、上記ステップB0~B3及びステップC0~C3を実行する主体は、制御装置7におけるプロセッサ72であってもよいし、コンピュータ、携帯電話等の端末装置であってもよく、ここでは特に限定しない。
以下は、洗濯機の手動投入モードにおける制御方法である。図5に示すように、当該制御方法は以下のステップを含む。
洗濯機が洗濯を開始する前に、第1制御弁551をオンに制御して、第1サブ管路541内の水を第1サブ投入箱61を介して洗濯槽1に流入させる。投入が完了した後、第1制御弁551をオフにする。
ここで、第1制御弁551をオンにする前に、使用者が適量の洗剤を第1サブ投入箱61に入れる必要がある。
洗濯機が最後回のすすぎを開始する前に、第2制御弁552をオンに制御して、第2サブ管路542内の水を第2サブ投入箱62を介して洗濯槽1に流入させる。
ここで、最後回のすすぎの前に、使用者は適量の洗剤を第1サブ投入箱61に入れる必要がある。
洗濯機の手動投入モードにおける他のステップは、上記自動投入モードにおけるステップを参照することができ、ここでは説明を省略する。
この洗濯機の制御方法の実施例において、上記の洗濯機の製品の実施例と同一又は類似する特徴は、上記の洗濯機の製品の実施例に記載されている説明を参照することができ、ここで繰り返し説明しない。
上述した実施形態の説明において、具体的な特徴、構造、材料または特性は、何れか1つ又は複数の実施例又は例示において、好適な方法で組み合せることができる。
上記は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、本開示の技術的範囲内で当業者が容易に想到できる変更又は置換は、すべて本開示の技術的範囲内に包含するものである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲を準拠するものとする。