JP2023526901A - メトロロジ放射システムにおける高圧及び真空レベルセンサ - Google Patents

メトロロジ放射システムにおける高圧及び真空レベルセンサ Download PDF

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Abstract

極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料のレベルを測定するためのシステム、装置、及び方法が提供される。一例では、燃料レベルを測定する方法が、燃料タンクビューポートを介して検査ビームを放射燃料の上面に所定の入射角で指向させることを含む。方法は、放射燃料の上面で反射された検査ビームの部分を、ビューポートに隣接して配置されたセンサで受信することを更に含む可能性がある。また、方法は、放射燃料の上面までの距離を測定することと、測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算することと、を含む可能性がある。【選択図】図9A

Description

関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2020年5月29日に出願されたHIGH PRESSURE AND VACUUM LEVEL SENSOR IN METROLOGY RADIATIONと題する米国出願第63/032,187号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示は、半導体デバイスを製造するためのリソグラフィプロセスで使用される極端紫外線(EUV)放射システム内でソース材料を送出するための供給機構に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、形成されるICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又はいくつかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0004] 極端紫外(EUV)光、例えば、およそ50ナノメートル(nm)以下の波長を有し(軟x線と呼ばれることもある)、約13nmの波長の光を含む電磁放射が、基板、例えばシリコンウェーハの中又は上に極めて小さいフィーチャを生成するために使用される可能性がある。EUV光を生成するための方法は、例えばキセノン(Xe)、リチウム(Li)、又はスズ(Sn)などの元素を有し、EUV範囲内に輝線を有する材料をプラズマ状態に変換することを含むが、必ずしもこれに限定されない。例えば、レーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれるこうした一方法において、プラズマは、LPP源との関連で燃料と交換可能に呼ばれる、例えば、材料の液滴、プレート、テープ、ストリーム、又はクラスタの形のターゲット材料に、ドライブレーザと呼ばれ得る増幅光ビームを照射することによって生成可能である。このプロセスの場合、プラズマは、典型的には、密閉容器、例えば真空チャンバ内で生成され、様々なタイプの計測機器を使用して監視される。
[0005] 伝統的なスズベースの放射源容器の内側では、保護水素(H2)ガス、熱遮蔽、及び正確なシュラウド取り付けなどの多くの機能は、スズの蓄積を防止しながら計測視野(FOV)や液滴路クリアランスも考慮に入れなければならない。更に、現在のシステムは、ソース材料をEUV液滴発生器に供給するのに利用できるソースを正確にモニタしない。したがって、ソースの可用性を改善し、液滴発生器(DGen)への高品質のソース供給(例えばSn供給)の不足と関連するダウンタイムをなくす必要がある。
[0006] 本開示は、光計測を行うためのシステム、装置、及び方法の様々な態様並びに極端紫外線(EUV)放射システムにおける他の様々な態様について説明する。より具体的には、本開示は、高純度Snの連続モニタリング及び液滴発生器アセンブリ(DGA)への連続供給を可能にするインライン補充(IR)システムについて説明する。
[0007] 一態様によれば、燃料供給レベルを測定する方法が、検査ビームを燃料タンクビューポートを介して放射燃料の上面に所定の入射角で指向させることを含む。方法は、放射燃料の上面で反射された検査ビームの一部分をビューポートに隣接して配置されたセンサで受信することを更に含む可能性がある。他の態様では、方法はセンサから放射燃料の上面までの距離を測定すること、及び測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算することを含む。
[0008] 一態様によれば、燃料充填レベルを測定するための測定デバイス及び方法が開示される。一部の実施形態によれば、極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定するための、燃料タンク内に位置する測定デバイスが開示されている。一部の態様によれば、測定デバイスは、燃料タンク内に延びる複数のプローブを備え、複数のプローブのそれぞれ1つは放射燃料と接触したことに応答して信号を発生させる。一部の態様によれば、複数のプローブは複数の気密高圧シールを介して燃料タンクに接続する。一部の態様によれば、測定デバイスは処理回路を備えたコントローラを更に備えることがある。一部の態様によれば、コントローラは、発生した1つ以上の信号を受信したことに応答して燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、出力信号を少なくとも1つの他のコントローラに送信する。
[0009] 一部の実施形態によれば、リソグラフィ放射システムが提供されることがある。一部の態様では、リソグラフィ放射システムは、第1のセンサデバイス及び第1のコントローラに結合された第1の燃料タンクを備えることがある。一部の態様では、リソグラフィ放射システムは、第2のセンサデバイス及び第2のコントローラに結合された第2の燃料タンクを備えることがある。一部の態様では、第2の燃料タンクは燃料充填システム内の第1の燃料タンクの上流に位置し、放射燃料をリソグラフィ放射システムに提供する。一部の態様によれば、第1のコントローラは、第1の燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、出力信号を第2のコントローラに送信する。
[0010] 更なる特徴及び様々な態様の構造及び作用が、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。本開示が本明細書に記載する又は図示する特定の態様に限定されないことに留意されたい。このような態様は、例示のみを目的として本明細書に示されている。本明細書に含まれる教示に基づいて更なる態様が当業者に明らかになるであろう。
[0011] 本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明を図示し説明とともに、更に本開示の態様の原理を説明し、当業者が本開示の態様を作成して使用できるようにする働きをする。
[0012] 本開示の一部の態様に係る例示的な反射型リソグラフィ装置の概略図である。 [0013] 本開示の一部の態様に係る例示的な透過型リソグラフィ装置の概略図である。 [0014] 一部の実施形態に係る反射型リソグラフィ装置のより詳細な概略を示す。 [0014] 一部の実施形態に係る反射型リソグラフィ装置のより詳細な概略を示す。 [0014] 一部の実施形態に係る反射型リソグラフィ装置のより詳細な概略を示す。 [0015] 一部の実施形態に係るリソグラフィセルの概略を示す。 [0016] 本開示の一部の態様に係る例示的な反射型リソグラフィ装置のための例示的な放射源の概略図である。 [0017] 一部の実施形態に係るインタンクレベルセンサの概略アーキテクチャを示す。 [0017] 一部の実施形態に係るインタンクレベルセンサの概略アーキテクチャを示す。 [0018] 一部の実施形態に係るインライン補充システムの概略アーキテクチャを示す。 [0019] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開を示す。 [0019] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開を示す。 [0020] 光デバイスにより測定された平均Snレベル及びノイズレベルの変化を示す温度時間プロットである。 [0021] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開の別の例を示す。 [0021] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開の別の例を示す。 [0021] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開の別の例を示す。 [0021] 一部の実施形態に係る真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開の別の例を示す。 [0022] 一部の実施形態に係るセンサの受信器アレイで検出された信号のグラフ表示である。 [0023] 一部の実施形態に係るインライン補充システムにおけるソースレベルの検出方法の例を示すフローチャートである。
[0024] 本発明の特徴及び利点は、図面と併せて解釈すると、以下に記載される詳細な説明からより明らかになるであろう。図面では、一般に、他に示されない限り、同様の参照番号が同一の、機能が類似した、及び/又は構造が類似する要素を示す。さらに、一般に、参照番号の左端の桁は、参照番号が最初に表示される図面を識別する。他に示されない限り、本開示を通じて提供される図面は縮尺通りの図面として解釈されるべきではない。
[0025] 本明細書は、本開示の特徴を組み込んだ1つ以上の実施形態を開示する。開示された1つ又は複数の実施形態は、単に本開示を説明するのみである。本開示の範囲は、開示された1つ又は複数の実施形態に限定されない。本開示の幅及び範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される。
[0026] 記載された1つ又は複数の実施形態、及び本明細書で「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」、「例示的な実施形態」などに言及した場合、それは記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができるが、それぞれの実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含まないことがあることを示す。更に、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。更に、ある実施形態に関連して特定の特徴、構造、又は特性について記載している場合、明示的に記載されているか、記載されていないかにかかわらず、このような特徴、構造、又は特性を他の実施形態との関連で実行することが当業者の知識の範囲内にあることが理解される。
[0027] 「下(beneath)」、「下(below)」、「下(lower)」、「上(above)」、「上(on)」、「上(upper)」などのような空間的に相対的な用語は、図に示すように、ある要素又は機能と別の1つ又は複数の要素又は1つ又は複数の機能との関係を説明するのを容易にするために、本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用中又は動作中のデバイスの様々な方向を包含することを意図している。装置は、他の方法で方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転されてもよい)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述語は、同様にそれに応じて解釈され得る。
[0028] 本明細書で使用される「約」という語は、特定の技術に基づいて変化し得る所与の量の値を示す。特定の技術に基づいて、「約」という語は、例えばその値の10~30%(例えば、その値の±10%、±20%、又は±30%)の範囲内で変化する所与の量の値を示す可能性がある。
[0029] 本明細書に開示される放射源容器及びCFRには多くの利点及び利益がある。例えば、本開示の様々な態様は、モジュール性(例えば、改善された保守性、高いアップグレード性)、改善された性能(例えば、単一装置に含まれたより多くの機能)、可用性の向上(例えば、従来の放射源容器よりもスズの堆積が減少し、保守性が迅速である)、及びコスト削減(例えば、周辺流機能をCFRに組み込むことは、従来の設計のように周辺流機能を放射コレクタに組み込むことよりも安価である可能性がある)を提供する。
[0030] このような態様を詳述する前に、本発明の実施形態を実施することができる例示の環境を提示することが有用であろう。
[0031] 例示的なリソグラフィシステム
[0032] 図1A及び図1Bは、本開示の態様が実施され得るリソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’それぞれの概略図である。図1A及び図1Bに示すように、リソグラフィ装置100及び100’は、XZ平面(例えば、X軸が右を指し、Z軸が上を指す)に垂直な視点から示される(例えば側面図)が、パターニングデバイスMA及び基板Wは、XY平面(例えば、X軸が右を指し、Y軸が上を指す)に垂直な別の視点から示される(例えば上面図)。
[0033] リソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’は、それぞれ以下のものを備える。放射ビームB(例えば、深紫外線(DUV)放射ビーム又は極端紫外線(EUV)放射ビーム)を調節するように構成された照明システムIL(例えばイルミネータ)、パターニングデバイスMA(例えば、マスク、レチクル、又は動的パターニングデバイス)を支持するように構成され、パターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造MT(例えばマスクテーブル)、及び基板W(例えばレジストコートウェーハ)を保持するように構成され、基板Wを正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された、基板テーブルWT(例えばウェーハテーブル)などの基板ホルダ。リソグラフィ装置100及び100’は、パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ以上のダイを含む部分)に投影するように構成された投影システムPSも有する。リソグラフィ装置100では、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは反射型である。リソグラフィ装置100’では、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは透過型である。
[0034] 照明システムILは、放射ビームBを誘導し、整形し、又は制御するための、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、静電型、又はその他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0035] 支持構造MTは、基準フレームに対するパターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置100及び100’のうちの少なくとも1つの設計等の条件、及びパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、機械的、真空、静電、又は他のクランプ技術を使用して、パターニングデバイスMAを保持することができる。支持構造MTは、例えば、フレーム又はテーブルでもよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。センサを使用することにより、支持構造MTは、パターニングデバイスMAが、例えば、投影システムPSに対して確実に所望の位置に来るようにできる。
[0036] 「パターニングデバイス」MAという用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成する等のために放射ビームBの断面にパターンを付与するのに使用され得る何らかのデバイスを指すものと広義に解釈されるべきである。放射ビームBに付与されたパターンは、集積回路を形成するためにターゲット部分Cに生成されるデバイスにおける特定の機能層に対応する可能性がある。
[0037] パターニングデバイスMAは、(図1Bのリソグラフィ装置100’におけるように)透過型であっても、(図1Aのリソグラフィ装置100におけるように)反射型であってもよい。パターニングデバイスMAの例には、レチクル、マスク、プログラマブルミラーアレイ、又はプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、バイナリマスク、レベンソン型位相シフトマスク、又はハーフトーン型位相シフトマスク、さらには多様なハイブリッドマスクタイプなどのマスクタイプを含む。プログラマブルミラーアレイの一例は、それぞれが入射する放射ビームを異なる方向に反射するように個別に傾斜され得る小さいミラーのマトリクス配列を採用する。傾斜されたミラーは、小さいミラーのマトリクスにより反射される放射ビームBにパターンを付与する。
[0038] 本明細書において使用する「投影システム」PSという用語は、用いられる露光放射線に、又は、液浸液の使用もしくは真空の使用などの他の要素に適切な屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、又はそれらのあらゆる組み合わせを含むあらゆるタイプの投影システムを含んでいてもよい。その他のガスは放射線又は電子を吸収し過ぎる可能性があるため、EUV又は電子ビーム放射線には真空環境を使用することがある。したがって、真空環境は、真空壁及び真空ポンプを用いてビーム経路全体に提供してもよい。
[0039] リソグラフィ装置100及び/又はリソグラフィ装置100’は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブルWT(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプであってよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加の基板テーブルWTが並行して使用されるか、あるいは1つ以上の基板テーブルWTが露光に使用されている間に、1つ以上の他のテーブルで準備工程が実行されてよい。ある状況では、追加のテーブルは基板テーブルWTでなくてもよい。
[0040] リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するように、基板の少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプであり得る。液浸液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用することもできる。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために提供される。本明細書で使用する「液浸」という用語は、基板などの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、露光中に投影システムと基板の間に液体が存在するというほどの意味である。
[0041] 図1A及び図1Bを参照すると、照明システムILは放射源SOから放射ビームBを受ける。例えば放射源SOがエキシマレーザである場合には、放射源SOとリソグラフィ装置100、100’とは別個の物理的実体であってよい。この場合、放射源SOはリソグラフィ装置100又は100’の一部を構成するとは見なされず、放射ビームBは放射源SOから、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを備えたビームデリバリシステムBD(図1Bに示される)を介して照明システムILへ通過する。他の場合、例えば放射源SOが水銀ランプである場合には、放射源SOはリソグラフィ装置100、100’の一体部分であってよい。放射源SOとイルミネータILとは、またビームデリバリシステムBDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射システムと呼ばれることがある。
[0042] 照明システムILは、放射ビームの角度強度分布を調整するためのアジャスタAD(例えば図1Bに示す)を備える可能性がある。一般に、イルミネータの瞳面における強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、「σ-outer」及び「σ-inner」と呼ばれる)を調節することができる。また、照明システムILは、インテグレータIN及び放射コレクタCO(例えば、コンデンサ又はコレクタ系)などの他の様々なコンポーネント(例えば図1Bに示す)を備える可能性がある。照明システムILは、ビーム断面における所望の均一性及び強度分布を得るべく放射ビームBを調節するのに使用される可能性がある。
[0043] 図1Aを参照すると、放射ビームBは、支持構造MT(例えばマスクテーブル)に保持されるパターニングデバイスMA(例えばマスク)に入射し、パターニングデバイスMAによってパターン付与される。リソグラフィ装置100では、放射ビームBはパターニングデバイスMAから反射される。パターニングデバイスMAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSは放射ビームBを基板Wのターゲット部分Cに集束させる。第2のポジショナPWと位置センサIFD2(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)の助けによって、基板テーブルWTを(例えば、放射ビームBの経路に異なるターゲット部分Cを位置決めするように)正確に移動させることができる。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサIFD1(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)を使用して、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることができる。マスクアライメントマークM1及びM2並びに基板アライメントマークP1及びP2を使用して、パターニングデバイスMA及び基板Wを位置合わせすることができる。
[0044] 図1Bを参照すると、放射ビームBは、支持構造MTに保持されたパターニングデバイスMAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターン付与される。パターニングデバイスMAを横断した後、放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSはビームを基板Wのターゲット部分Cに合焦させる。投影システムは、照明システム瞳IPUと共役な瞳PPUを有する。放射の一部は、照明システム瞳IPUにおける強度分布から生じ、マスクパターンにおいて回折の影響を受けることなくマスクパターンを横切り、照明システム瞳IPUにおいて強度分布の像を作り出す。
[0045] 投影システムPSは、マスクパターンMPの像MP’を投影する。像MP’は、強度分布からの放射によりマスクパターンMPから生成された回折ビームによって、基板W上に被覆されたレジスト層上に形成される。例えば、マスクパターンMPには、ラインとスペースのアレイが含まれてよい。アレイでの放射回折でゼロ次回折でないものからは、ラインと垂直な方向に方向が変わった誘導回折ビームが生成される。非回折ビーム(例えば、いわゆるゼロ次回折ビーム)は、伝搬方向が変化することなくパターンを横断する。ゼロ次回折ビームは、投影システムPSの共役な瞳PPUの上流にある投影システムPSの上部レンズ又は上部レンズグループを横断して、共役な瞳PPUに到達する。ゼロ次回折ビームに関連する共役な瞳PPUの面における強度分布の部分が、照明システムILの照明システム瞳IPUの強度分布の像である。開口デバイスPDは、例えば投影システムPSの共役な瞳PPUを含む平面に又は実質的に平面に配置される。
[0046] 第2のポジショナPW及び位置センサIFD(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)の助けにより、(例えば放射ビームBの経路に異なるターゲット部分Cを位置決めするように)基板テーブルWTを正確に移動させることができる。同様に、(例えばマスクライブラリの機械的な取り出し後又はスキャン中に)第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1Bに図示せず)とを使用して、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることができる。
[0047] 一般に、支持構造MTの移動は、第1のポジショナPMの一部を形成するロングストロークポジショナ(粗動位置決め)及びショートストロークポジショナ(微動位置決め)の助けを借りて実現することができる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの一部を形成するロングストロークポジショナ及びショートストロークポジショナを使用して実現することができる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(例えばスクライブラインアライメントマーク)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0048] 支持構造MT及びパターニングデバイスMAは、真空チャンバV内にあってよい。真空内ロボットIVRを用いて、マスクなどのパターニングデバイスを真空チャンバ内及び外に移動させることができる。代替的に、支持構造MT及びパターニングデバイスMAが真空チャンバの外側にある場合、真空内ロボットIVRと同様に、様々な輸送作業のために真空外ロボットを用いることができる。場合によっては真空内及び真空外ロボットは、共に中継ステーションの固定されたキネマティックマウントへの任意のペイロード(例えばマスク)のスムーズな移動のために較正される必要がある。
[0049] 図示のリソグラフィ装置100及び100’は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0050] 1.ステップモードでは、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームBに付与されたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。
[0051] 2.スキャンモードでは、支持構造MT及び基板テーブルWTは、同期的にスキャンされる一方、放射ビームBに付与されたパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造MT(例えばマスクテーブル)に対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。
[0052] 3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスMAを保持して実質的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームBに付与されたパターンをターゲット部分Cに投影する。パルス放射源SOを使用することができ、プログラマブルパターニングデバイスMAは、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、必要に応じて更新される。この動作モードは、プログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0053] 上述した使用モードの組み合わせ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0054] 更なる態様では、リソグラフィ装置100はEUV源を備える。EUV源は、EUVリソグラフィのためにEUV放射ビームを発生させるように構成されている。一般に、EUV源は、放射システム内に構成されており、対応する照明システムが、EUV源のEUV放射ビームを調節するように構成されている。
[0055] 図2Aは、放射源SO(例えばソースコレクタ装置)、照明システムIL、及び投影システムPSを備えるリソグラフィ装置100をより詳細に示している。図2Aに示すように、リソグラフィ装置100は、XZ平面(例えば、X軸が右を指し、Z軸が上を指す)に垂直な視点から示される(例えば側面図)。
[0056] 放射源SOは、閉鎖構造220内に真空環境を維持できるように構築及び配置される。放射源SOは、ソースチャンバ211及びコレクタチャンバ212を備え、EUV放射を生成して透過させるように構成されている。EUV放射は、EUV放射放出プラズマ210が電磁スペクトルのEUV範囲内の放射を放出するために生成される、ガス又は蒸気、例えばキセノン(Xe)ガス、リチウム(Li)蒸気、又はスズ(Sn)蒸気によって生成される可能性がある。少なくとも部分的に電離したEUV放射放出プラズマ210は、例えば放電又はレーザビームによって生成される可能性がある。効率的な放射発生のため、例えば分圧が約10.0パスカル(Pa)のXeガス、Li蒸気、Sn蒸気、又は他のいずれかの適切なガスもしくは蒸気が使用される可能性がある。一部の態様では、励起したスズのプラズマを供給してEUV放射を生成する。
[0057] EUV放射放出プラズマ210が放出した放射は、ソースチャンバ211からコレクタチャンバ212内へ、ソースチャンバ211の開口内又は開口の後ろに配置される任意選択のガスバリア又は汚染物質トラップ230(例えば、場合によっては汚染物質バリア又はフォイルトラップとも呼ばれる)を介して送出される。汚染物質トラップ230はチャネル構造を含む可能性がある。汚染物質トラップ230は、ガスバリア又はガスバリアとチャネル構造の組み合わせを含む可能性もある。本明細書で更に示す汚染物質トラップ230は、少なくともチャネル構造を含む。
[0058] コレクタチャンバ212は、いわゆるかすり入射型コレクタであり得る放射コレクタCO(例えば、コンデンサ又はコレクタ系)を備える可能性がある。放射コレクタCOは、上流放射コレクタ側251及び下流放射コレクタ側252を有する。放射コレクタCOを横断する放射は、格子スペクトルフィルタ240で反射されて仮想光源点IFに集束される可能性がある。仮想光源点IFは一般に中間焦点と呼ばれ、ソースコレクタ装置は、仮想光源点IFが閉鎖構造220の開口219に又はその近傍に位置するように配置されている。仮想光源点IFは、EUV放射放出プラズマ210の像である。格子スペクトルフィルタ240は、特に赤外線(IR)放射を抑制するために用いられる。
[0059] 続いて放射は照明システムILを横断する。照明システムILは、パターニングデバイスMAにおいて放射ビーム221の所望の角度分布を与えるとともにパターニングデバイスMAにおいて所望の放射強度均一性を与えるように配置されたファセットフィールドミラーデバイス222及びファセット瞳ミラーデバイス224を備える可能性がある。支持構造MTにより保持されたパターニングデバイスMAで放射ビーム221が反射されると、パターン付きビーム226が形成され、このパターン付きビーム226は、投影システムPSによって反射要素228、229を介して、ウェーハステージ又は基板テーブルWTにより保持された基板W上に結像される。
[0060] 一般に、照明システムIL及び投影システムPSには、図示するよりも多くの要素が存在する可能性がある。格子スペクトルフィルタ240は、リソグラフィ装置のタイプに応じて任意選択的に存在する可能性がある。更に、図2に示したものよりも多くのミラーが存在する可能性がある。例えば投影システムPSには、図2Aに示したものに比べて1から6個の追加の反射要素が存在する可能性がある。
[0061] 図2Aに示すような放射コレクタCOは、コレクタ(又はコレクタミラー)の単なる一例として、かすり入射型リフレクタ253、254、及び255を有する入れ子状のコレクタとして示されている。かすり入射型リフレクタ253、254、及び255は、光軸Oを中心として軸方向に対称に配設され、このタイプの放射コレクタCOは、放電生成プラズマ(DPP)源と組み合わせて好適に用いられる。
[0062] 図2Bは、一部の実施形態に係る、代替的な収集光学系をソースコレクタ装置SOに備えたリソグラフィ装置100(例えば図1)の選択された部分の概略図を示している。(図面の明確さのために)図2Bには現れない図2Aに示された構造が依然として図2Bを参照する実施形態に含まれ得ることが理解されるべきである。図2Aの要素と同じ参照番号を有する図2Bの要素は、図2Aを参照して説明されたものと同じ又は実質的に同様の構造及び機能を有する。
[0063] 一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、例えばレジストコートウェーハなどの基板WをEUV光のパターン付きビームで露光するのに使用される可能性がある。図2Bでは、照明システムIL及び投影システムPSは、ソースコレクタ装置SOからのEUV光を使用する露光デバイス256(例えば、ステッパ、スキャナ、ステップアンドスキャンシステム、直接書込みシステム、接触及び/又は近接マスクを使用するデバイスなどの集積回路リソグラフィツール)として組み合わせて表されている。リソグラフィ装置100は、基板Wを照射するためにホットプラズマ210からのEUV光を露光デバイス256へのパスに沿って反射するコレクタ光学系258を備える可能性もある。コレクタ光学系258は、例えばモリブデン及びシリコンの交互層、場合によっては1つ以上の高温拡散バリア層、平滑層、キャッピング層及び/又はエッチストップ層を含む漸変多層コーティングを有する長球(すなわち、その長軸周りに回転させた楕円)の形をした反射面を有する近法線入射コレクタミラーを含む可能性がある。
[0064] 図3は、1つ以上の実施形態に係るリソグラフィ装置100(例えば図1、図2A、及び図2B)の一部分の詳細図を示している。図1、図2A、及び図2Bの要素と同じ参照番号を有する図3の要素は、図1、図2A、及び図2Bを参照して説明されたものと同じ又は実質的に同様の構造及び機能を有する。一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、LPP EUV光放射装置を有するソースコレクタ装置SOを備える可能性がある。図示されているように、ソースコレクタ装置SOは、一連の光パルスを発生させ光パルスを光源チャンバ212内に送出するためのレーザシステム302を備えることがある。リソグラフィ装置100では、光パルスは、露光デバイス256における基板露光のためにEUV光を生成するプラズマを発生させるための照射領域304(例えば図2Bのホットプラズマ210があるプラズマ領域)でソース材料を照明するために、レーザシステム302から1つ以上のビームパスに沿ってチャンバ212内に進むことがある。
[0065] 一部の実施形態では、レーザシステム302での使用に適したレーザが、例えば、DC又はRF励起によって9.3pm又は10.6pmの放射を生成する、比較的高出力(例えば、10kW以上)かつ高パルス繰り返し数(例えば、50kHz以上)で動作するパルスガス放電CO2レーザデバイスなどのパルスレーザデバイスを含む可能性がある。一部の実施形態では、レーザは、複数の増幅段を有する発振器増幅器構成(例えば、主発振器/出力増幅器(MOPA)又は出力発振器/出力増幅器(POPA))を有し、比較的低エネルギーかつ高繰り返し数、例えば、100kHzでの動作が可能なQスイッチ式発振器により開始されるシードパルスを有する軸流RFポンプ式CO2レーザである場合がある。発振器を出た後、レーザパルスは、照射領域304に到達する前に増幅、整形及び/又は集束されることがある。連続ポンプ式CO2増幅器がレーザシステム302に使用されることがある。代替的に、レーザは液滴がレーザの光キャビティの1つのミラーとして機能する、いわゆる「自己ターゲット式」レーザシステムとして構成されることがある。
[0066] 一部の実施形態では、用途に応じて、その他のタイプのレーザ、例えば、高出力かつ高パルス繰り返し数で動作するエキシマレーザ又はフッ素分子レーザが好適である場合もある。一部の例には、例えば、ファイバ状、ロッド状、スラブ状又はディスク状の活性媒体を有する固体レーザや、例えば、1つの発振器チャンバと1つ以上の(並列又は直列に配置された)増幅チャンバといった、1つ以上のチャンバを有するその他のレーザアーキテクチャ、主発振器/出力発振器(MOPO)配置、主発振器/出力リング増幅器(MOPRA)配置が含まれ、又は1つ以上のエキシマ、フッ素分子又はCO2増幅器もしくは発振器チャンバにシードを与える固体レーザが好適である場合がある。その他の適切な設計が想定されることもある。
[0067] 一部の実施形態では、ソース材料が初めにプリパルスによって照射された後にメインパルスによって照射されることがある。プリパルスシード及びメインパルスシードが単一の発振器又は2つの別個の発振器によって発生されることがある。1つ以上の共通の増幅器を使用してプリパルスシード及びメインパルスシードの両方を増幅させることがある。一部の実施形態では、別個の増幅器を使用してプリパルスシード及びメインパルスシードを増幅させることがある。
[0068] 一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、レーザシステム302と照射領域304との間にビームの拡大、操向、及び/又は集束などのビーム調節のための1つ以上の光学部品を有するビーム調節ユニット306を備える可能性がある。例えば、1つ以上のミラー、プリズム、レンズなどを含み得るステアリングシステムが、レーザ焦点スポットをチャンバ212内の異なる位置に操向するように提供及び配置されることがある。例えば、ステアリングシステムは、第1の平面ミラーであって、第1のミラーを2次元で独立に動かし得るチップチルトアクチュエータに搭載された第1の平面ミラーと、第2の平面ミラーであって、第2のミラーを2次元で独立に動かし得るチップチルトアクチュエータに搭載された第2の平面ミラーとを備えることがある。上記の構成によって、ステアリングシステムは、ビーム伝搬方向(ビーム軸又は光軸)に実質的に直交する方向に焦点スポットを制御可能に移動させることがある。
[0069] ビーム調節ユニット306は、ビームを照射領域304に集束させ、焦点スポットの位置をビーム軸に沿って調整するための集束アセンブリを備える可能性がある。集束アセンブリでは、焦点スポットをビーム軸に沿って移動させるためにビーム軸に沿った方向に移動するアクチュエータに結合されている集束レンズ又はミラーなどの光学部品が使用されることがある。
[0070] 一部の実施形態では、ソースコレクタ装置SOは、例えばSn液滴などのソース材料を、チャンバ212内部の照射領域304であって、液滴がレーザシステム302からの光パルスと相互作用して、最終的にプラズマを生成し、露光デバイス256でレジストコートウェーハなどの基板を露光するためのEUV放出を発生させることになる照射領域304に送出するソース材料送出システム308を備えることもある。様々な液滴ディスペンサ構成に関する更なる詳細は、それぞれの内容が全体として参照により本明細書に組み込まれる、例えば2011年1月18日発行の「Systems and Methods for Target Material Delivery in a Laser Produced Plasma EUV Light Source」と題する米国特許第7,872,245号、2008年7月29日発行の「Method and Apparatus For EUV Plasma Source Target Delivery」と題する米国特許第7,405,416号、2008年5月13日発行の「LPP EUV Plasma Source Material Target Delivery System」と題する米国特許第7,372,056号、及び2019年7月18日公開の「Apparatus for and Method of Controlling Coalescence of Droplets In a Droplet Stream」と題する国際出願第WO2019/137846号に見られることがある。
[0071] 一部の実施形態では、基板露光のためのEUV光出力を生成するためのソース材料は、スズ、リチウム、キセノン又はこれらの組み合わせを含む材料を含むことがあるが、必ずしもこれらに限定されない。EUV放出元素、例えばスズ、リチウム、キセノンなどは、液滴及び/又は液滴内に含まれた固体粒子の形をとる場合がある。例えば、元素スズは、純スズとして、スズ化合物、例えばSnBr4、SnBr2、SnH4として、スズ合金、例えばスズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの組み合わせとして使用されることがある。使用される材料によって、ソース材料は照射領域に、室温又は室温に近い温度(例えばスズ合金、SnBr4)を含む様々な温度、高温(例えば純スズ)又は室温未満の温度(例えばSnH4)で提示されることがあり、場合によっては、例えばSnBr4のように比較的揮発性である可能性がある。
[0072] 一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、レーザシステム302内のデバイスを制御することによってチャンバ212内への送出のための光パルスを発生させるための、及び/又はビーム調節ユニット306内の光学部品の動きを制御するためのドライブレーザ制御システム312も備え得るコントローラ310を備える可能性もある。リソグラフィ装置100は、例えば照射領域304に対する1つ以上の液滴の位置を示す出力信号を提供する1つ以上の液滴撮像装置314を備え得る液滴位置検出システムを備える可能性もある。液滴撮像装置314は、この出力を液滴位置検出フィードバックシステム316に提供することができ、液滴位置検出フィードバックシステム316は、液滴エラーを、例えば液滴単位で又は平均して計算することができる液滴位置及び軌道を計算することができる。次いで液滴エラーはコントローラ310への入力として提供されることがあり、コントローラ310は、例えば、位置、方向及び/又はタイミング補正信号をレーザシステム302に提供して、例えばチャンバ212内の照射領域304に送出される光パルスの位置及び/又は集光力を変更するように、レーザトリガタイミングを制御する及び/又はビーム調節ユニット306内の光学部品の移動を制御することができる。また、ソースコレクタ装置SOに関しては、ソース材料送出システム308は、例えば、照射領域304に到達する液滴のエラーを補正するように放出点、初期の液滴流の方向、液滴放出タイミング及び/又は液滴変調を修正するべくコントローラ310からの信号(一部の実装形態では上記の液滴エラー、又はそこから導き出される何らかの量を含み得る)に応答して動作可能な制御システムを有する可能性がある。
[0073] 一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、コレクタ光学系、ガスディスペンサデバイス320も備える可能性がある。ガスディスペンサデバイス320は、ソース材料送出システム308からのソース材料のパス(例えば照射領域304)にガスを分配することができる。ガスディスペンサデバイス320は、分配されたガスが通って出て行くノズルを備える可能性がある。ガスディスペンサデバイス320は、レーザシステム302の光路の近くに配置された場合に、レーザシステム302からの光がガスディスペンサデバイス320によって遮断されず、照射領域304に到達することが許可されるように(例えば開口を有して)構成される可能性がある。水素、ヘリウム、アルゴン又はこれらの組み合わせなどの緩衝ガスが、チャンバ212内に導入され、チャンバ212から補給及び/又は除去されることがある。緩衝ガスは、プラズマ放電の間チャンバ212内に存在することがあり、プラズマによって生成されたイオンを遅くして光学部品の劣化を低減する及び/又はプラズマ効率を高める役割を果たすことがある。代替的には、高速イオン損傷を低減するために、(図示しない)磁界及び/又は電界が単独で又は緩衝ガスと組み合わせて用いられることがある。
[0074] 一部の実施形態では、リソグラフィ装置100は、例えばモリブデン及びシリコンの交互層、場合によっては1つ以上の高温拡散バリア層、平滑層、キャッピング層及び/又はエッチストップ層を含む漸変多層コーティングを有する長球(すなわち、その長軸周りに回転させた楕円)の形をした反射面を有する近法線入射コレクタミラーなどのコレクタ光学系258も備える可能性がある。コレクタ光学系258には、レーザシステム302が発生させた光パルスが通過し、照射領域304に到達することを可能にする開口が形成されている可能性がある。ガスディスペンサデバイス320からのガスがチャンバ212に流入することを可能にするのに同じ又は別の類似の開口が使用されることがある。図示されているように、コレクタ光学系258は、例えば、照射領域304内又はその近くに第1の焦点、及びいわゆる中間領域318に第2の焦点を有する長球ミラーである可能性があり、EUV光は、ソースコレクタ装置SOから出力され、EUV光を利用する露光デバイス256、例えば集積回路リソグラフィツールに入力されることがある。長球ミラーの代わりに、EUV光を利用するデバイスへのその後の送出のために光を集光して中間位置に誘導するために他の光学部品が使用され得ることが理解されるべきである。図3を参照して説明された構造及び機能を備えたコレクタ光学系CO(図2A)を使用した実施形態も想定されることがある。
[0075]例示的なリソグラフィセル
[0076] 図4は、リソセル又はクラスタと呼ばれることもあるリソグラフィセル400を示している。リソグラフィ装置100又は100’はリソグラフィセル400の一部を構成する可能性がある。また、リソグラフィセル400は、基板に露光前プロセス及び露光後プロセスを実行する1つ以上の装置を備える可能性がある。例えば、これらの装置は、レジスト層を堆積させるためのスピンコータSC、露光したレジストを現像するためのデベロッパDE、冷却プレートCH、及びベークプレートBKを備える可能性がある。基板ハンドラRO(例えばロボット)が、入力/出力ポートI/O1及びI/O2から基板を取り出し、それらを様々なプロセス装置間で移動させ、リソグラフィ装置100又は100’のローディングベイLBに引き渡す。これらのデバイスは、まとめてトラックと呼ばれることも多く、トラック制御ユニットTCUの制御下にある。TCU自体は監視制御システムSCSによって制御され、SCSはリソグラフィ制御ユニットLACUを介してリソグラフィ装置も制御する。したがって、これらの様々な装置はスループット及び処理効率を最大化するように操作される可能性がある。
[0077]例示的な放射源
[0078] 例示的な反射型リソグラフィ装置用の(図3に示すような)放射源SOのある例が図5に示されている。図5に示すように、放射源SOは、下記のXY平面に垂直である視点から示されている(例えば上面図)。
[0079] 図5に示す放射源SOは、レーザ生成プラズマ(LPP)源と呼ばれ得るタイプである。例えば二酸化炭素(CO)レーザを備え得るレーザシステム501は、燃料ターゲット発生器503(例えば、燃料放出器、液滴発生器)から提供される1つ以上の個別のSn液滴などの燃料ターゲット503’に1つ以上のレーザビーム502を介してエネルギーを付与するように配置されている。一部の態様によれば、レーザシステム401は、パルス連続波又は準連続波レーザである場合があるか、又はパルス連続波又は準連続波レーザのように動作する可能性がある。燃料ターゲット発生器503から放出された燃料ターゲット503’(例えば液滴)の軌道はX軸に平行である可能性がある。一部の態様によれば、1つ以上のレーザビーム502はY軸に平行な方向に伝搬する。Z軸はX軸及びY軸の両方に垂直であり、概ね紙面の奥(又は手前)に延びているが、他の態様では他の構成が用いられる。
[0080] 以下の説明ではスズについて言及しているが、任意の適切なターゲット材料を使用することができる。ターゲット材料は、例えば液状である可能性があり、また、例えば金属又は合金である可能性がある。燃料ターゲット発生器503は、例えば燃料ターゲット503’(例えば個別の液滴)の形態のスズを軌道に沿ってプラズマ形成領域504に向けるように構成されたノズルを備える可能性がある。説明の残りの部分を通して、「燃料」、「燃料ターゲット」又は「燃料液滴」についての言及は、燃料ターゲット発生器503が放出したターゲット材料(例えば液滴)について言及しているものと理解すべきである。燃料ターゲット発生器503は燃料放出器を含む可能性がある。1つ以上のレーザビーム502は、プラズマ形成領域504においてターゲット材料(例えばスズ)に入射する。レーザエネルギーのターゲット材料内への蓄積は、プラズマ形成領域404においてプラズマ507を生成する。EUV放射を含む放射が、脱励起及びプラズマのイオンと電子の再結合の間にプラズマ507から放出される。
[0081] EUV放射はコレクタ505(例えば放射コレクタCO)によって収集及び集束される。一部の態様では、コレクタ505は、近法線入射放射コレクタ(より一般的には法線入射放射コレクタと呼ばれることがある)を含む可能性がある。コレクタ505は、EUV放射(例えば、約13.5nmなどの所望の波長を有するEUV放射)を反射するように配置される多層ミラー構造である可能性がある。一部の態様によれば、コレクタ505は、2つの焦点を有する楕円構成を有する可能性がある。本明細書で考察するように、第1の焦点はプラズマ形成領域504にある可能性があり、第2の焦点は中間焦点506にある可能性がある。
[0082] 一部の態様では、レーザシステム501は、放射源SOから比較的遠く離れたところに位置する可能性がある。このような場合、1つ以上のレーザビーム502は、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダ、及び/又は他の光学系を備えるビームデリバリシステム(図示せず)の助けを借りて、レーザシステム501から放射源SOへ渡される可能性がある。レーザシステム501及び放射源SOは、全体で放射システムと見なされる可能性がある。
[0083] コレクタ505で反射される放射が放射ビームBを形成する。放射ビームBは、照明システムIL(図2A及び図2B参照)のための仮想放射源の役割を果たす、プラズマ形成領域504の像を形成するための点(例えば中間焦点506)に集束される。放射ビームBが集束される点は、中間焦点(例えば中間焦点506)と呼ばれる可能性がある。放射源SOは、中間焦点506が放射源SOの閉鎖構造509の開口508に、又は開口508の近くに位置するように配置されている。
[0084] 図2A及び図2Bと同様に、放射ビームBは、放射源SOから照明システムIL内に通過する。照明システムILは、放射ビームBを調節するように構成されている。放射ビームBは照明システムILから移動し、支持構造MTにより保持されたパターニングデバイスMAに入射する。パターニングデバイスMAは、放射ビームBを反射し、これにパターン付与する。パターニングデバイスMAから反射した後、パターン付与された放射ビームBは投影システムPSに入る。投影システムは、基板テーブルWTに保持された基板W上に放射ビームBを投影するように構成されている複数のミラーを備える。投影システムPSは、放射ビームに縮小係数を適用し、パターニングデバイスMA上の対応するフィーチャより小さいフィーチャを有する像を形成することができる。例えば縮小係数4を適用することができる。図2A及び図2Bでは投影システムPSが2つのミラーを有するものとして示されているが、投影システムは、任意の数のミラー(例えば6個のミラー)を備える可能性がある。
[0085] 放射源SOは、図5に示されていないコンポーネントを備える可能性がある。例えば、放射源SOにスペクトルフィルタが設けられる可能性がある。スペクトルフィルタは、EUV放射に対しては実質的に透過的であるが、赤外線放射などの他の放射波長を実質的にブロックするものである可能性がある。
[0086] 放射源SO(又は放射システム)は、プラズマ形成領域504における燃料ターゲット(例えば液滴)の像を得るための、より具体的には、燃料ターゲットの影の像を得るための燃料ターゲット撮像システムを更に備える。燃料ターゲット撮像システムは、燃料ターゲットの縁部から回折された光を検出することができる。以下の記述における燃料ターゲットの像についての言及は、燃料ターゲットの影の像、又は燃料ターゲットが生じさせる回折パターンにも言及するものと理解すべきである。
[0087] 燃料ターゲット撮像システムは、CCDアレイ又はCMOSセンサなどの光検出器を備える可能性があるが、燃料ターゲットの像を得るのに適したいずれの撮像デバイスも使用され得ることが理解されるであろう。燃料ターゲット撮像システムが光検出器に加えて、1つ以上のレンズなどの光学コンポーネントを備え得ることが理解されるであろう。例えば、燃料ターゲット撮像システムは、カメラ510、例えば光センサ(すなわち光検出器)と1つ以上のレンズとの組み合わせを備える可能性がある。光学コンポーネントは、光センサ又はカメラ510が近視野像及び/又は遠視野像を得るように選択される可能性がある。カメラ510は、放射源SO内の、カメラがプラズマ形成領域504及びコレクタ505上に設けられた1つ以上のマーカ(図5には示されていない)を見通す任意の適切な場所に配置される可能性がある。ただし、カメラ510の損傷を回避するために、1つ以上のレーザビーム502の伝搬経路及び燃料ターゲット発生器503から放出される燃料ターゲットの軌道から離れた位置にカメラ510を配置することが必要な場合がある。一部の態様によれば、カメラ510は、燃料ターゲットの像を接続512を介してコントローラ511に提供するように構成されている。接続512は有線接続として示されているが、接続512(及び本明細書で言及される他の接続)は、有線接続、無線接続、又はこれらの組み合わせとして実施され得ることが理解されるであろう。
[0088] 図5に示すように、放射源SOは、燃料ターゲット503’(例えば個別のスズ液滴)を発生させプラズマ形成領域504に向けて放出するように構成された燃料ターゲット発生器503を備える可能性がある。放射源SOは、プラズマ形成領域504にプラズマ507を発生させるために1つ以上のレーザビーム502で燃料ターゲット503’の1つ以上に衝突するように構成されたレーザシステム501を更に備える可能性がある。放射源SOは、プラズマ507が放出した放射を収集するように構成されたコレクタ505(例えば放射コレクタCO)を更に備える可能性がある。一部の態様では、いくつかある特徴の中で特に、放射源SOにおける燃料デブリ(例えばスズ)の蓄積を軽減するために、コレクタ505に隣接してコレクタ流リングCFR(図5には示されていない)を配設することができる。コレクタ流リングCFRは、X軸に平行な軸に沿って(例えば、燃料ターゲット発生器503から放出された燃料ターゲット503’の軌道の近くに)配設される可能性がある。
[0089] 放射源が適切に機能するためには、燃料の連続供給が必要である。これは、燃料の連続したインライン供給を確保するために測定、モニタリング、及び保守が必要であることを意味する。
[0090] 図6から図11に関して本明細書で更に説明するように、インライン補充システムが提供されることがある。一部の態様によれば、インライン補充システムでは、一定量のガスを圧力リザーバから既知のサイズの開口部を介して放出することによって間接的にSnレベルが測定されることがある。このとき圧力がリザーバ内で低下する割合が加圧ガスの量について測定されることがある。そしてSn量は、ガス量をリザーバの総容量から引くことによって決定される可能性がある。かかる方法は、リザーバ内のSn量を決定するためにリザーバの圧力変動とともに用いられることがある。本開示は、圧力容器がSnを液滴発生器(DG)に供給しているときにSnが乾燥して水がなくなり、乾燥のために移送ラインで気泡になることに関連する問題を回避するSn量の測定についての他の実施形態を提供する。ガス充填フリーズバルブを閉じることは困難であるため、システムが制御不能になり得る、ガス量がフリーズバルブに到達する状況を回避するために、圧力リザーバ内のSnの量を高精度にモニタすることは有用である。
[0091] 図6A及び図6Bは、一部の実施形態に係るインタンクレベルセンサの概略アーキテクチャ600を示している。アーキテクチャ600は、本明細書で更に説明されるように、Snリザーバ内の圧力変動を必要としないパッシブレベルセンサを備える可能性がある。
[0092] アーキテクチャ600は、燃料タンク604内に収容されガラス/セラミックシール606で固定され得る複数のモリブデンロッド602を備える可能性がある。燃料タンク604は、様々な金属、セラミック、ポリマー、又は他の適切な硬質材料で構築されることがある。一部の態様では、シールは短いホウケイ酸塩チューブを使用して構築されることがある。ホウケイ酸塩チューブは、モリブデンに対して良好な線膨張係数(CTE)を提供する可能性があるため、モリブデンロッドをより良好に保持及びシールすることがある。一部の態様によれば、追加のシールのためにホウケイ酸塩とモリブデンとの間に化学結合がもたらされることがある。非限定的に、例えばケイ酸アルミニウム(AlSiO)を含む他の結合材料が用いられ得ることが理解される可能性がある。
[0093] 一部の態様によれば、複数のモリブデンロッド602は、検知方法の組み合わせに基づいて満杯状態608又は空状態610を検知することができる。一部の態様では、タンク604内のSnの低レベルを測定するのに2つのモリブデンロッド(A及びB)が使用される可能性がある。これに関連して、閉回路状態がモニタされることがあり、Snレベルが最小閾値を下回る(モリブデンロッドがもはやSnと接触していない)とき、開回路が生じ、タンク内のSnの低レベルを示す信号がコントローラ/プロセッサ(例えばコントローラ310)に送信されることがある。
[0094] 図6Bに示す一部の実施形態によれば、モリブデンロッド612は水平に配置される可能性がある。この実装形態では、モリブデンロッドEは、Snレベルが下回るときに空の表示が示され得る低レベル閾値に指定される可能性がある。一例では、ロッドAとEとの間の連続性が検出される場合(例えば閉回路)、「満杯」状態を示すフル信号が中継されて送り返されることがある。DとEとの間の連続性が検出されない場合、「空」状態が表示されることがある。更に、EとB、C、又はDとの間の連続性があるとき、比例レベル表示が行われることがある。
[0095] 図6A及び図6Bに記載の実施形態は、Snレベルを測定する手段としての圧力変動の必要性をなくす。更に、レベル表示、例えば満杯、空、50%などはそのレベルに達した直後に示されることがある。これは、いくつかのシステム状態を必要とするアクティブ計測とは対照的に、制御システムに送信されるパッシブ信号であるため、より簡単な、ひいてはより高速な制御システムを可能にする。また、図6A及び図6Bに示す本実装形態はインライン補充システムの更なる単純化を可能にする。
[0096] 図7は、一部の実施形態に係るインライン補充システム700の概略アーキテクチャを示している。EUVリソグラフィシステムにおけるソースの可用性を改善するために、液滴発生器(DG)への高品質Sn供給の不足と関連するダウンタイムを短縮するあるいはなくす動機がある。本実施形態の態様によれば、上記のインライン補充システム(IR)は、高純度Snの液滴発生器アセンブリ(DGA)への連続供給を可能にする。更に、Sn供給の状態(例えば、残量、清浄度、及びSnの状態(例えば、液体又は固体))を知らずに、インライン補充システムを動作させることは非生産的となる。
[0097] IRの実装を可能にするために、本明細書で更に説明されるように、2つ以上のIRサブモジュールにわたってSnの状態を判定する必要がある場合がある。システム700は、固体Snの初期レベルを維持するSnプライミングタンク(TPT)702を備えることがある。TPT702は、Sn固体を受け取ってプライミングし、Snを溶解するように構成されることがある。TPT702は更に、溶解したSnをSn補充タンク(TRT)704に送り込むように構成されることがある。TRT704は、新しく清浄な液体Snを補充リザーバ(RR)708に供給するように構成されることがある。一部の態様によれば、次いでRR708は、液体Snを一次リザーバ(PR)714及び/又はDGA722に供給することがある。液体Snの移送は、フローバルブ及び導管(710a~e)の組み合わせを含むフローシステムを介して行われることがある。フローシステム710a~eがシステム700内において溶解したSnの安全で絶え間ない均一な移送に耐え得る物理的特性を備え得ることが理解されるべきである。
[0098] 一部の態様によれば、RR708は液滴としてSnを供給することがあり、より多くのSnをPR714に供給し、PR714は液体SnをDGA722に供給することがある。RR708及びPR714に収容されている液体Snは、液体Sn712として示されることがある。本明細書に記載のタンク及びリザーバの数が例示であり、これらの様々な組み合わせ及び数が効率性の向上及びコスト対策のために実装され得ることに留意すべきである。
[0099] 一部の態様によれば、システム700のタンク/リザーバの1つ以上が、各タンク/リザーバ内に含まれているSnの特性を測定するように構成された光センサ716、718、又は720に結合されることがある。一例では、TPT702、TRT704、RR708及びPR714はそれぞれ、各タンク/リザーバ内に位置するSnの特性を測定し得る関連光センサに結合される(例えばTPT702が光センサ716に結合される)可能性がある。光センサが測定し得る特性は、本明細書で更に説明されるように、Snレベル、Sn汚染レベル、サイトグラス汚れなどである。光センサが本明細書においてセンサ、光デバイス、測定デバイス、又は光学測定デバイスとも呼ばれ得ることが理解されるべきである。
[0100] 一部の実施形態によれば、TPT702センサ716は、固体Snがロードされるタイミングを検出するように構成される可能性があり、TRT704への溶解作用をモニタする。一部の実施形態によれば、TRT704にあるセンサ718がTRT704内のSnレベルをモニタし、必要なときにTPT702により多くのSnを要求することができる。一部の態様によれば、かかるSnの必要性は、センサ718が行った測定に基づいて決定されることがあるか、又は他のセンサ(例えば、センサ720又はRR708上の図示されていない光センサ)から受信した要求信号に基づく場合がある。センサ718は、RR708に押し出される/供給されるSnの量をモニタすることもできる。一部の態様によれば、センサ720はPR714内のSnレベルをモニタし、より多くのSnがTRT704からRR708、ひいてはPR714に送出されるように要求することができる。
[0101] 一部の態様によれば、Snは、TRT704で適用されてSnをフローバルブ710a及び導管710bを介して、低圧(深真空でない)に保持されているRR708に送出する加圧されたガス混合物(例えば、約98%のAr(アルゴン)、2%のH(水素))を介して押し出されることがある。一部の態様によれば、TRT704はTPT702を介して充填される可能性がある。また、PR714は、DGA722に供給するためにその間中高圧下で動作することができる。一例では、RR708が満杯になると、フローバルブ710cが閉鎖される可能性があり、次いでPR714内の圧力と一致するようにRR708に圧力が印加される可能性がある。圧力がPR714と一致するレベルになると、フローバルブ710cは、例えばPR714がほぼ空であるときに燃料がRR708からPR714に流れることができるように開かれる可能性がある。したがって、センサ720により行われるレベル測定によって、フローバルブ724などのフローバルブが開閉し得るタイミングを指示することができる。センサ720は光デバイス720と呼ばれることもあり、これらの用語は本明細書において交換可能に用いられることがある。前述のとおり各センサは、Snレベル変化(及び後続の体積変化)、Sn純度レベル、及びSn状態ステータス(例えば、液体又は固体)をモニタするように構成されることがある。
[0102] 一部の態様によれば、システム全体にわたるリザーバの圧力操作が様々な機能を提供する可能性がある。例えば、一部の態様によれば、深真空及び低圧ガスが用いられる可能性があり、サイクルパージとして知られている。一部の態様によれば、Snを深真空下に保持しながら、高圧を使用してノズル(例えばDGA722)におけるSn液滴速度を維持することができる。PR714、又はDGA722の直前に配置され得る任意の他のリザーバ/タンクは、EUVを生成するためにSnを供給することができる高圧を維持することができる。また、TRT704及びTPT702は、清浄なSnのための環境を維持することができる。例えば、固体Snから液体Snへの転換は、TPT702が密閉される前にSn及びTPT702がさらされた環境によるSn汚染の機会をもたらすことがある。一部の態様によれば、Snを加熱する方法はSn清浄度に影響を及ぼすことがある。また、Snが清浄であることは、液滴位置決めが正確な長い耐用期間にわたる液滴発生に望まれている。
[0103] 一部の態様によれば、RR708は、低圧から高圧への転移を用いる、すなわちTRT704からSnを受け取るために低圧に切り替わり、SnをPR714に供給するときに高圧に再度切り替わることができる。一部の態様によれば、光デバイス720は、リザーバを通るSnの流れを制御する制御信号を発生させ得るプロセッサを備えることがある。付加的に又は代替的に、光デバイス720は、Sn流れの更なる処理及び制御のためにアクティブ計測結果をコントローラ(例えば図3のコントローラ310)に送信することがある。同様の動作はシステム700の他の光デバイスによって実行される可能性がある。例えば、光デバイス716、718、及び720のそれぞれは、上記の特性をモニタ及び報告し、モニタリングに基づいて動作を取る独自の処理能力を備えることがある。ここでいう動作を取ることは、例えばSnの移動又は供給の動作を促進するための制御信号を提供することを意味することがある。一部の態様によれば、各センサは、データをモニタし、中央処理装置(例えばコントローラ310)に、又は1つのもしくは別のセンサ(例えば、どのセンサが指示/制御信号を提供するように構成されているかに応じて上流又は下流に報告するセンサ)に報告することができる。
[0104] 一例では、センサ720はPR714内でSn特性を測定するように構成されることがある。また、測定した特性に基づいて、そしてセンサ716及び718がSnの上流可用性について報告したことを処理して、センサ720は他のタンクに一定の動作を取るように指示することができる。例えば、センサ720は、ある動作を取るようにTPT702、TRT704及び/又はRR708のいずれか又はそれぞれに指示を送信することがある。かかる動作には、もっとSnを溶解すること、又は一定レベルのSnを1つのリザーバから別のリザーバに提供することが含まれることがある。かかる指示は、Snの加熱及び移動、導管特性、タンク特性などに関連する熱力学的考察を考慮することがある。センサ720が、Snの連続供給を確保するのに必要な動作を実行し得る動作コマンドを1つ以上のタンク、1つ以上のセンサ、及び1つ以上のプロセッサに送信することができる。他の態様によれば、センサ720は中央処理装置(例えばコントローラ310)に報告する複数のセンサの1つである場合があり、コントローラ310は、システム700内のありとあらゆるセンサ/タンクに更なる指示を提供することができる。
[0105] 一部の態様によれば、PR714はSnのDGA722への一次供給元である可能性がある。したがって、PR714のSnレベルをモニタすることは、SnのDGA722への安定供給を達成するための有利な面である場合がある。一部の態様によれば、センサ720(又はコントローラ310)は、PR714の測定値により大きい重み係数を置くことがある。例えばPR714における低いSnレベルは、SnをDGA722に送り出す必要性の即時性に起因して、TPT702又はTRT704における低いSnレベルよりも危機的である場合がある。同様に、様々なタンク/リザーバにおける汚染測定値は、そのインラインアセンブリ内の位置に基づいて様々な重み付けが割り当てられることがある。
[0106] 図8Aから図8Bは、一部の実施形態に係る、システム700の一次及び補充リザーバ714、708などの真空タンク内のソースレベルを検出するための、システム700の非侵襲性の三角測量センサアセンブリ800展開を示している。一部の実施形態によれば、アセンブリ800は、Sn808のレベル及び他の特性を測定するために光信号804の受信及びタンク806内への送信の両方を行う光デバイス802を備える可能性がある。本明細書で更に説明されるように、光デバイス802は、光センサ、光学測定デバイス、センサデバイス、測定デバイスなどと呼ばれることもある。一部の態様によれば、光デバイス802は光送信器816及び光受信器818を備える可能性がある。光送信器816は光ビーム804を送信するように構成される可能性がある。光ビーム804はレーザ光ビームである可能性がある。一部の態様では、送受される光804は、1つ以上のビューポートを備えるフランジ810を介してタンク806に出入りすることができる。
[0107] 一部の態様によれば、光デバイス802は、三角測量を使用することによって缶内のSnレベル、品質、Snの状態を測定するように構成される可能性がある。一部の態様によれば、光デバイス802は、光源を備えた光送信器816と、検出器アレイを備えた光受信器818とを備える可能性がある。一部の態様によれば、光送信器816は入射光ビーム(例えばレーザビームなど)を送信し、光受信器818は反射した光ビームを受信するように構成されている。反射した光ビームが受信された後、光デバイス802は、三角測量計算を実行してSn及び光デバイス802が取り付けられているタンクに関連する特性を測定することができる。
[0108] 一部の実施形態によれば、光送信器816は既知の角度θでビームを送信することができる。タンク内のSnレベルに基づいて、送信されたビームはある点で反射され、反射されて光受信器818内に戻る。一部の態様によれば、Snレベルの高さは、反射した光ビームが光受信器818上のどこで受信されるかを決定することができる。したがって、Snレベル814を決定するために、光デバイス802は、反射した光ビームが受信された光受信器818上のある点から光送信器816内の照射点までの水平距離812を測定する。一部の態様によれば、光が送信される点から反射した光を受信する検出器アレイ上の点(例えば、所定の画素位置、又はアレイ内の所定のセンサ)までの距離812が測定される可能性がある。一部の態様によれば、反射した光は検出器アレイ上の複数の位置で受信されることがある。したがって、水平距離812を測定するために、アレイ内の最強信号(例えば最高振幅を有する信号)を受信する位置が用いられることがある。測定値812、及び既知の入射角θを所与として、レベル814が計算される可能性がある。
[0109] 一部の態様によれば、センサのフィードバック形式は、高圧、高真空、及び高純度環境に悪影響を及ぼすことなく、Snレベル及び品質の測定における多機能性を可能にする。一部の態様によれば、光デバイス802は、光受信器818上のセンサのアレイに広がる光強度を測定することができる。光受信器818からの生データを使用して、光強度グラフが光受信器818上の位置の関数として生成される可能性がある(例えば、図10に示す位置対強度)。この光強度グラフは、本明細書で更に説明されるように複数のピークを含む可能性がある。一部の態様によれば、光デバイス802がSnとともに使用され、リザーバが図8Aに示すように垂直構成である場合、余分なピークは無視できる可能性があり、主たる機能は、Snレベル、及びSn相変化(例えば、固体、液体)をモニタすることである可能性がある。
[0110] 一部の態様によれば、光デバイス802は、相変化を検出するためのスタンドアロンデバイスとして使用される可能性がある。一部の態様によれば、光デバイス802と、熱電対測定値を生成し得る熱電対デバイス(例えばプローブ(図示せず))とのペアリングは、Snの位相シフト測定値を更に改善することができる。
[0111] 図8Cは、測定温度がプロットされた、光デバイス802により測定された平均Snレベル及びノイズレベルの変化を示す温度時間プロットである。一例では、変化は820によって示されるように、Sn溶解の所定の温度範囲(例えば約232℃)で起こる可能性がある。固体Sn及び液体Snの光学特性に基づいて、Snの相変化を決定することは、Snの供給量の計算(例えば、Snの溶解量対Snの固体量)を考慮に入れることができる。例えば、溶解したSnはすぐに利用できるのに対し、固体Snはシステム700を介して溶解及び供給するのに追加の時間を必要とすることがある。
[0112] 一部の態様によれば、光デバイス802は、グラフ上の最大のスパイクを検出し、これを本明細書で説明されるように、Snレベルの距離測定に相関される受信された最も支配的な反射と決定することができる。他の情報は二次及び三次の光強度スパイクから得られる可能性がある。これはリザーバ806が直立しているか又は角度が付いた構成である場合に当てはまる可能性がある。
[0113] 一例によれば、Sn純度レベルは、グラフに示された1つ以上のデータ点に基づいて検出される可能性がある。一態様によれば、検出器点(すなわち、反射した光が光受信器818で受信される位置)と照明点(すなわち、光信号が光送信器816から送信される位置)との間の距離測定の直前に見つかった光スパイクがSn純度の関数として変化する。これは、Sn表面がより汚染される(例えば光スポットがSn自体の上でより支配的になる)につれてSnからの光の反射が減少することによって引き起こされる。一部の態様によれば、汚染などの影響は、リザーバが図9に示すような角度構成である場合に増幅される可能性がある。
[0114] 図9Aは、一部の実施形態に係るシステム700内の真空タンク内のソースレベルを検出するための非侵襲性の三角測量センサ展開900の別の例を示している。展開900では、光デバイス802は、光ビームを送受信し、本明細書で更に説明されるいくつかのパラメータに基づいてSnレベルの測定値及びSnの他の物理的特性を生成することができる。一部の態様によれば、出入部位902がタンク/リザーバの端部に位置する覗き窓810内のガラスポートにある可能性がある。一部の態様によれば、クリーンなガラスポートが、入射光が出入りする出入点で最小光強度を示すことになる。反対に、これらの出入点における光強度の増加は、サイトグラスが汚れつつあるか、又はますます汚染されつつあり、更なる注意/保守が必要であることを示す。光デバイス802で受信された光/強度の描写は、本明細書の以下で説明される図9Bから図9Dに更に詳しく示されている。
[0115] 一部の態様によれば、904で測定された光強度はSnレベル検出を示す。一部の実施形態によれば、例えば図8A及び図8Bに示すように、液体Snがミラーとして機能する可能性があり、Snが傾斜した状態で、距離はリザーバ壁から反射した反射ドット904から計算される可能性がある。他の態様によれば、点906はSn純度検出位置を示す可能性がある。904ではこの位置がより目に見えるようになるにつれて、Snは反射が小さくなり、したがって、酸化スズの蓄積が増加している。
[0116] 図9Bから図9Dは、センサ(例えば光デバイス802)で受信及び測定した強度を示している。例えば、図9Bは、ビューポートとSnの両方が清浄である状況で光デバイス802が受信した光信号を示す。図9Cは、ビューポートが汚れており、Snが清浄である状況で光デバイス802が受信した光信号を示す。図9Dは、ビューポートが清浄であり、Snが汚れている状況で光デバイス802が受信した光信号を示す。「清浄である」及び「汚れている」の指定が検出された汚染のレベルを反映し、このレベルを上回る場合にビューポート/Snが「汚れている」と見なされ、このレベルを下回る場合にビューポート/Snが「清浄である」と見なされることが理解される可能性がある。
[0117] 一部の態様によれば、受信された信号/光のおおよその位置は知られている場合がある。例えば、ビューポート侵入点902及び戻り点908は固定位置である可能性がある。反射ドット904及び点906には変化が生じる可能性がある。これらの2つの信号間の相関関係は、Snレベル及び純度レベルの決定に関連している。例えば反射ドット904は、Snの(Sn表面又はリザーバ壁における)反射を示す最高強度点である場合があるため、その位置はSnレベルと相関している。しかしながら、Sn汚染レベルが高くなるにつれて、906における強度が上昇する一方、反射ドット904における強度が低下する。これは、点906における強度が反射ドット904における強度より大きくなるまで続く可能性がある。この場合、光デバイス802は、反射ドット904ではなく反射ドット906をSnレベルに対応する位置として使用する可能性がある。また光デバイス802は更に、高い汚染レベルを示す警告を発生させることがある。かかる警告が、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)、又は検出されたSnの汚染を示す他の方法を介してオペレータに送信されることがある。
[0118] 図10は、一部の実施形態に係るセンサの受信器アレイで検出された信号のグラフ表示である。一部の態様によれば、光受信器818の受信器アレイは、例えば(受信器アレイ内の様々な位置にある)ピークとして示された、様々な位置に様々な強度プロファイルを有する光を受信することができる。一部の実施形態によれば、ピーク1002はビューポートの清浄度検出の光強度を示す可能性がある。ピーク1004は、Sn純度検出の光強度を示す可能性があり、この強度はSnが汚れていくにつれて大きくなる。ピーク1006はSnレベル検出の光強度を示す可能性があり、ピーク1008はビューポート戻りビームの光強度を示す可能性がある。一部の態様によれば、ピークの位置及び相互の関係は任意ではない。例えば図9Bから図9Dに記載されるように、主信号出力(最高ピーク-ピーク1006)はSnレベル検出を示すピークとして指定される可能性がある。最高ピーク1006の直前(又は図9Bから図9Dに示す直後)のピーク(ピーク1004)がSn純度の光強度を示し得ると更に判定される。更に一部の態様によれば、最初と最後の強度ピークは、ビューポートの光強度と関連するピークと判定される可能性があり、したがって、ビューポートの清浄度検出が測定される可能性がある。
[0119] 一部の態様によれば、受信器818の検出器アレイは、既知のθに基づいて受信信号の距離測定を相互に関連付けることができる。例えば、システム配置(例えば、光デバイス802の位置、ビューポート侵入及び戻り点、及びリザーバ寸法)が知られているため、相対ピークの予想位置は一定の位置範囲内にあると予想される可能性がある。したがって、検出器アレイ測定値は、深さ及び汚染レベルを決定するために904及び906を重視することがある。一部の態様では、光強度が904から906(例えば図9Cから図9D)に切り替わるときに、光デバイス802は、Snの深さと関連付けられたものとして906測定を用いることに切り替わり得る更なるプログラミングを含むことがある。また、光デバイス802は(それ自身のコントローラすなわちコントローラ310を介して)メッセージをオペレータに送信することがあり、調査を必要とする高い汚染レベルが検出されたことをオペレータに知らせる。
[0120] 図11は、一部の実施形態に係るインライン補充システムにおけるソースレベルの検出方法1100の例を示すフローチャートを示している。
[0121] 一部の態様によれば、方法1100は、極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料のインライン供給を測定する方法である可能性がある。方法1100は、ステップ1102に示すように、検査ビームを燃料タンクビューポートを介して放射燃料の上面に所定の入射角で指向させることを含む可能性がある。方法1100はまた、ステップ1104に示すように、放射燃料の上面で反射された検査ビームの一部を、ビューポートに隣接して配置されたセンサで受信することを含む可能性がある。方法1100はまた、ステップ1106に示すように、放射燃料の上面までの距離を測定することを含む可能性がある。更に方法1100はまた、ステップ1108に示すように、測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算することを含む可能性がある。
[0122] 図11には示されていないが、方法1100は更に、検査ビームが複数の照射点に指向されること、及び計算が最高信号強度を有する1つ以上の反射に基づくことを含む可能性がある。また方法1100は更に、計算された充填レベルを示す信号を、放射燃料を燃料タンク(例えばPR714)に供給する第1の上流タンク(例えばRR708)に送信することを含む可能性がある。一部の態様によれば、送信された信号は更に、充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して動作方針を維持するための第1の上流タンク(例えばRR708)に対する動作方針維持コマンドを含む。例えば、PR714の充填レベルが、タンクが満杯でも空に近づいてもいない所定の充填範囲内にある場合に、センサ720は、RR708又はコントローラ310に関連付けられたセンサに動作方針を維持すべきである旨を送信することがある。
[0123] 一部の態様によれば、方法1100は、計算された充填レベルを示す第2の信号を、Snを第1の上流タンク(例えばRR708)に供給する第2の上流タンク(例えばTPT702)に送信することを更に含み、第2の上流タンクは放射燃料を収集し所定の温度に加熱するように構成されたタンクである可能性がある。一部の態様によれば、TPT702は、Snを直接RR708に提供するか、又はSnを初めにTRT704に提供することがある。本明細書で指摘されているように、システム内のタンク及びリザーバの数/組み合わせは、システム要件及び求められるDGA722の必要性に基づいて展開される可能性がある。一部の態様によれば、方法1100は更に、Snを加熱するのに必要な時間を考慮してSnを供給するための時間パラメータを送信することを含む可能性がある。一例では、TPT702で(すなわち、コントローラ310又はセンサ716を介して)受信された信号はタイミングパラメータを含む可能性がある。タイミングパラメータは、例えばどれくらいの時間Snを加熱し溶解する必要があり得るか、フローシステム710a~eの導管の長さ、及びシステム内のタンク(例えばRR708、TRT704)の数を含むシステム要因を考慮する可能性がある。また第2の信号は更に、第2の上流タンク(例えばTPT702)に、収集し加熱した放射燃料を第1の上流タンク(例えば、TRT704又はRR708)に供給するタイミングを指示する可能性がある。また方法1100は更に、加熱されるSnの量をセンサ716によって測定すること、及びEUV放射システムのインライン供給に入るSnの量を示す測定量をセンサ720に送信することを含む可能性がある。
[0124] 一部の態様によれば、方法1100は、1つ以上の反射からの1つの他の反射信号(例えば、1002、1004、又は1008)であって、最高信号強度を有する1つ以上の反射より低い強度を有する1つの他の反射信号を処理すること、及びビューポートに関連する汚染レベル(例えばビューポートの汚れがひどいこと)を示すオペレータメッセージを生成することを含む可能性がある。更に別の態様では、メッセージはSnに関連する汚染レベル(例えばSn汚染が高すぎること)を示すことがある。
[0125] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、LCD、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラックユニット(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジユニット及び/又はインスペクションユニットで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。更に基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0126] 本明細書中の言い回し又は専門用語は説明を目的とするものであって限定を目的とするものではないことが理解されるべきであり、従って、本明細書の専門用語又は言い回しは、本明細書中の教示に照らして当業者によって解釈されるべきである。
[0127] 本明細書に開示された例は、この開示の実施形態を説明するものであるが限定的ではない。本技術分野で通常見られ、当業者に自明と思われる各種の条件及びパラメータのその他の適切な変更形態及び適応形態も本開示の趣旨及び範囲内にある。
[0128] 本開示の特定の態様が以上に記載されているが、これらの態様は、記載されている以外の方法で実施され得ることが理解されるであろう。この記載は、本開示の実施形態を限定することを意図するものではない。
[0129] 背景、概要、及び要約のセクションではなく、詳細な説明のセクションが、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。概要及び要約のセクションは、発明者によって企図される例示的な実施形態の全てではなく、1つ以上を説明することがあり、したがって、決して本発明の実施形態及び添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
[0130] 以上、特定の機能及びそれらの関係の実施を示す機能ビルディングブロックを使用して本開示の一部の態様について説明してきた。本明細書においては、これらの機能ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、任意に画定されている。特定の機能及びそれらの関係が適切に実施される限り、代替境界を画定することもできる。
[0131] 本開示の特定の態様の前述の説明は、態様の全体的性質を十分に明らかにしているので、当技術分野の知識を適用することにより、過度の実験をせず、本開示の全体的な概念から逸脱することなく、このような特定の態様を容易に変更及び/又はこれを様々な用途に適応させることができる。したがって、このような適応及び変更は、本明細書に提示された教示及び案内に基づき、開示された態様の均等物の意味及び範囲内にあることが意図される。
[0132] 本発明の他の態様を以下の番号付けされた条項に記載する。
1.極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定する方法であって、 検査ビームを燃料タンクビューポートを介して放射燃料の上面に所定の入射角で指向させること、
放射燃料の上面で反射された検査ビームの一部分をビューポートに隣接して配置されたセンサで受信すること、
検査ビームの送信位置の送信座標を決定すること、
検査ビームの受信した一部分の受信位置の受信座標を決定すること、
受信座標と送信座標との間の距離を測定すること、及び
測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算すること、
を含む、方法。
2.検査ビームが複数の照射点に指向され、計算が最高信号強度を有する1つ以上の反射に基づいている、条項1の方法。
3.計算した充填レベルを示す信号を、放射燃料を燃料タンクに供給する第1の上流タンクに送信することを更に含む、条項1の方法。
4.送信した信号が、充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して動作方針を維持するための第1の上流タンクに対する動作方針維持コマンドを更に含む、条項3の方法。
5.計算した充填レベルを示す第2の信号を、放射燃料を第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに送信することを更に含み、第2の上流タンクが放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、条項3の方法。
6.放射燃料が、スズ(Sn)であり、第2の信号を送信することが、スズを加熱するのに必要な時間を考慮して、スズを供給するための時間パラメータを送信することを更に含む、条項5の方法。
7.第2の信号が更に、第2の上流タンクに、収集し加熱した放射燃料を第1の上流タンクに供給するように指示する、条項5の方法。
8.加熱される放射燃料の量を測定すること、及び、
EUV放射システムの燃料供給レベルに入る放射燃料の量を示す測定した量をセンサに送信すること、
を更に含む、条項7の方法。
9.1つ以上の反射からの1つの他の反射信号であって、最高信号強度を有する1つ以上の反射より低い強度を有する1つの他の反射信号を処理すること、及び、
ビューポートに関連する汚染レベルを示すオペレータメッセージを生成すること、
を更に含む、条項3の方法。
10.燃料タンクが直立姿勢からずれた角度で配置されていることに応答して、タンク内の燃料レベルを示す、タンク壁からの検査ビームの受信した一部分のタンク光強度反射を測定すること、及び、
燃料の純度レベルを示す、燃料タンク内の燃料からの燃料光強度反射を測定すること、
を更に含む、条項1の方法。
11.極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定するための、燃料タンクビューポートに隣接して配置された測定デバイスであって、
検査ビームを燃料タンクビューポートを介して放射燃料の上面に所定の入射角で指向させる送信器と、
放射燃料の上面で反射された検査ビームの一部分を受信する受信器と、
検査ビームの送信位置の送信座標を決定し、検査ビームの受信した一部分の受信位置の受信座標を決定し、受信座標と送信座標との間の距離を測定し、測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算する、処理回路と、
を備えた、測定デバイス。
12.検査ビームが複数の照射点に指向され、計算が最高信号強度を有する1つ以上の反射に基づいている、条項11の測定デバイス。
13.処理回路が更に、計算した充填レベルを示す信号を、放射燃料を燃料タンクに供給する第1の上流タンクに送信する、条項11の測定デバイス。
14.送信した信号が、充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して動作方針を維持するための第1の上流タンクに対する動作方針維持コマンドを更に含む、条項13の測定デバイス。
15.処理回路が更に、計算した充填レベルを示す第2の信号を、放射燃料を第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに送信し、第2の上流タンクが放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、条項13の測定デバイス。
16.放射燃料が、スズ(Sn)であり、
処理回路が更に、スズを加熱するのに必要な時間を考慮して、スズを供給するための時間パラメータを第2の信号に含めて送信する、条項15の測定デバイス。
17.第2の信号が更に、第2の上流タンクに、収集し加熱した放射燃料を第1の上流タンクに供給するように指示する、条項15の測定デバイス。
18.処理回路が更に、
加熱され第1の上流タンクに供給される測定された量の放射燃料を、第2の上流タンクに関連付けられたセンサから受け取り、
EUV放射システムの燃料充填レベルに入る放射燃料の量を示す測定値を更新し、
加熱した放射燃料が燃料タンクに到達すると予想される時間間隔を計算する、条項17の測定デバイス。
19.処理回路が更に、
1つ以上の反射からの1つの他の反射信号であって、最高信号強度を有する1つ以上の反射より低い強度を有する1つの他の反射信号を処理し、
ビューポートに関連する汚染レベルを示すオペレータメッセージを生成する、条項13の測定デバイス。
20.処理回路が更に、
燃料タンクが直立姿勢からずれた角度で配置されていることに応答して、タンク内の燃料レベルを示す、タンク壁からのタンク光強度反射を測定し、
燃料の純度レベルを示す、燃料タンク内の燃料からの燃料光強度反射を測定する、条項11の測定デバイス。
21.極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定するための、燃料タンク内に位置する測定デバイスであって、測定センサと、処理回路を備えたコントローラと、を備え、
測定センサが、それぞれ1つが放射燃料と接触したことに応答して信号を発生させ、燃料タンク内に延在し、複数の気密高圧シールを介して燃料タンクに接続する複数のプローブを備え、
コントローラが、1つ以上の発生された信号を受信することに応答して燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、出力信号を少なくとも1つの他のコントローラに送信する、測定デバイス。
22.少なくとも1つの他のコントローラが、放射燃料を燃料タンクに供給する第1の上流タンクに関連付けられた第1の上流コントローラである、条項21の測定デバイス。
23.送信した出力信号が、充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して供給動作方針を維持するための第1の上流コントローラに対する動作方針維持コマンドを含む、条項22の測定デバイス。
24.コントローラが更に、計算した充填レベルを示す第2の信号を、放射燃料を第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに関連付けられた第2の上流コントローラに送信し、第2の上流タンクが放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、条項22の測定デバイス。
25.放射燃料が、スズ(Sn)であり、
コントローラが更に、スズを加熱するのに必要な時間に基づいて、スズを供給するための時間パラメータを第2の信号に含めて送信する、条項24の測定デバイス。
26.第2の信号が更に、第2の上流コントローラに、収集し加熱した放射燃料を第1の上流タンクに供給するように指示する、条項24の測定デバイス。
27.コントローラが更に、
加熱され第1の上流タンクに供給される測定された量の放射燃料を、第2の上流コントローラから受け取り、
EUV放射システムの燃料充填レベルに入る放射燃料の量を示す測定値を更新し、
加熱した放射燃料が燃料タンクに到達すると予想される時間間隔を計算する、条項26の測定デバイス。
28.複数のプローブが、燃料タンク内の異なる深さまで下方に延在する、条項21の測定デバイス。
29.複数のプローブが、異なる垂直位置でタンク内に横方向に延在する、条項21の測定デバイス。
30.第1のセンサデバイス及び第1のコントローラに結合された第1の燃料タンクと、第2のセンサデバイス及び第2のコントローラに結合された第2の燃料タンクと、を備えたリソグラフィ放射システムであって、
第2の燃料タンクが、燃料充填システム内の第1の燃料タンクの上流に位置し、放射燃料をリソグラフィ放射システムに提供し、
第1のコントローラが、第1の燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、出力信号を第2のコントローラに送信する、
リソグラフィ放射システム。
31.第1のセンサデバイスが、光センサである、条項30のリソグラフィ放射システム。
32.光センサが、
検査ビームを第1のタンクビューポートを介して放射燃料の上面に所定の入射角で指向させ、
放射の上面で反射された検査ビームの一部分を受信する、条項31のリソグラフィ放射システム。
33.光センサが更に、
検査ビームの送信位置の送信座標を決定し、
検査ビームの受信した一部分の受信位置の受信座標を決定し、
受信座標と送信座標との間の距離を測定する、条項32のリソグラフィ放射システム。
34.光センサが更に、測定した距離に基づいて燃料タンク内の放射燃料の充填レベルを計算する、条項33のリソグラフィ放射システム。
35.第1のセンサデバイスが燃料タンク内に位置する、条項30のリソグラフィ放射システム。
36.測定センサが、それぞれ1つが放射燃料と接触したことに応答して信号を発生させて燃料タンク内に延在する複数のプローブを備える、条項35のリソグラフィ放射システム。
37.複数のプローブが複数の気密高圧シールを介して燃料タンクに接続する、条項36のリソグラフィ放射システム。
38.処理回路を備えたコントローラを更に備え、
コントローラが、
1つ以上の発生された信号を受信することに応答して燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、
計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、
出力信号を少なくとも1つの他のコントローラに送信する、条項35のリソグラフィ放射システム。
39.少なくとも1つの他のコントローラが、放射燃料を燃料タンクに供給する第1の上流タンクに関連付けられた第1の上流コントローラである、条項38のリソグラフィ放射システム。
40.送信した信号が、充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して供給動作方針を維持するための第1の上流コントローラに対する動作方針維持コマンドを含む、条項39のリソグラフィ放射システム。
41.複数のプローブが燃料タンク内の異なる深さまで下方に延在する、条項37のリソグラフィ放射システム。
42.複数のプローブが異なる垂直位置でタンク内に横方向に延在する、条項37のリソグラフィ放射システム。
[0133] 本開示の幅及び範囲は、上記の例示的な態様又は実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。

Claims (42)

  1. 極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定する方法であって、
    燃料タンクビューポートを介して検査ビームを前記放射燃料の上面に所定の入射角で指向させることと、
    前記放射燃料の前記上面で反射された前記検査ビームの一部分を前記ビューポートに隣接して配置されたセンサで受信することと、
    前記検査ビームの送信位置の送信座標を決定することと、
    前記検査ビームの前記受信した一部分の受信位置の受信座標を決定することと、
    前記受信座標と前記送信座標との間の距離を測定することと、
    前記測定した距離に基づいて前記燃料タンク内の前記放射燃料の前記充填レベルを計算することと、
    を含む、方法。
  2. 前記検査ビームは、複数の照射点に指向され、
    前記計算は、最高信号強度を有する1つ以上の反射に基づいている、請求項1の方法。
  3. 前記計算した充填レベルを示す信号を、前記放射燃料を前記燃料タンクに供給する第1の上流タンクに送信することを更に含む、請求項1の方法。
  4. 前記送信した信号は、前記充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して動作方針を維持するための前記第1の上流タンクに対する動作方針維持コマンドを更に含む、請求項3の方法。
  5. 前記計算した充填レベルを示す第2の信号を、前記放射燃料を前記第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに送信することを更に含み、
    前記第2の上流タンクは、前記放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、請求項3の方法。
  6. 前記放射燃料は、スズ(Sn)であり、
    前記第2の信号を送信することは、前記スズを加熱するのに必要な時間を考慮して、前記スズを供給するための時間パラメータを送信することを更に含む、請求項5の方法。
  7. 前記第2の信号は更に、前記第2の上流タンクに、前記収集し加熱した放射燃料を前記第1の上流タンクに供給するように指示する、請求項5の方法。
  8. 加熱される放射燃料の量を測定することと、
    前記EUV放射システムの燃料供給レベルに入る放射燃料の量を示す測定した前記量を前記センサに送信することと、
    を更に含む、請求項7の方法。
  9. 前記1つ以上の反射からの1つの他の反射信号であって、前記最高信号強度を有する前記1つ以上の反射より低い強度を有する1つの他の反射信号を処理することと、
    前記ビューポートに関連する汚染レベルを示すオペレータメッセージを生成することと、
    を更に含む、請求項3の方法。
  10. 前記燃料タンクが直立姿勢からずれた角度で配置されていることに応答して、前記タンク内の燃料レベルを示す、タンク壁からの前記検査ビームの前記受信した一部分のタンク光強度反射を測定することと、
    前記燃料の純度レベルを示す、前記燃料タンク内の前記燃料からの燃料光強度反射を測定することと、
    を更に含む、請求項1の方法。
  11. 極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定するための、燃料タンクビューポートに隣接して配置された測定デバイスであって、
    前記燃料タンクビューポートを介して検査ビームを前記放射燃料の上面に所定の入射角で指向させる送信器と、
    前記放射燃料の前記上面で反射された前記検査ビームの一部分を受信する受信器と、
    前記検査ビームの送信位置の送信座標を決定し、前記検査ビームの前記受信した一部分の受信位置の受信座標を決定し、前記受信座標と前記送信座標との間の距離を測定し、前記測定した距離に基づいて前記燃料タンク内の前記放射燃料の充填レベルを計算する、処理回路と、
    を備えた、測定デバイス。
  12. 前記検査ビームは、複数の照射点に指向され、
    前記計算は、最高信号強度を有する1つ以上の反射に基づいている、請求項11の測定デバイス。
  13. 前記処理回路は更に、前記計算した充填レベルを示す信号を、前記放射燃料を前記燃料タンクに供給する第1の上流タンクに送信する、請求項11の測定デバイス。
  14. 前記送信した信号は、前記充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して動作方針を維持するための前記第1の上流タンクに対する動作方針維持コマンドを更に含む、請求項13の測定デバイス。
  15. 前記処理回路は更に、前記計算した充填レベルを示す第2の信号を、前記放射燃料を前記第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに送信し、
    前記第2の上流タンクは、前記放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、請求項13の測定デバイス。
  16. 前記放射燃料は、スズ(Sn)であり、
    前記処理回路は更に、前記スズを加熱するのに必要な時間を考慮して、前記スズを供給するための時間パラメータを前記第2の信号に含めて送信する、請求項15の測定デバイス。
  17. 前記第2の信号は更に、前記第2の上流タンクに、前記収集し加熱した放射燃料を前記第1の上流タンクに供給するように指示する、請求項15の測定デバイス。
  18. 前記処理回路は更に、
    加熱され前記第1の上流タンクに供給される測定された量の放射燃料を、前記第2の上流タンクに関連付けられたセンサから受け取り、
    前記EUV放射システムの前記燃料充填レベルに入る放射燃料の量を示す測定値を更新し、
    前記加熱した放射燃料が前記燃料タンクに到達すると予想される時間間隔を計算する、請求項17の測定デバイス。
  19. 前記処理回路は更に、
    前記1つ以上の反射からの1つの他の反射信号であって、前記最高信号強度を有する前記1つ以上の反射より低い強度を有する1つの他の反射信号を処理し、
    前記ビューポートに関連する汚染レベルを示すオペレータメッセージを生成する、請求項13の測定デバイス。
  20. 前記処理回路は更に、
    前記燃料タンクが直立姿勢からずれた角度で配置されていることに応答して、前記タンク内の燃料レベルを示す、タンク壁からのタンク光強度反射を測定し、
    前記燃料の純度レベルを示す、前記燃料タンク内の前記燃料からの燃料光強度反射を測定する、請求項11の測定デバイス。
  21. 極端紫外線(EUV)放射システムにおいて放射燃料の燃料充填レベルを測定するための、燃料タンク内に位置する測定デバイスであって、測定センサと、処理回路を備えたコントローラと、を備え、
    前記測定センサは、それぞれ1つが前記放射燃料と接触したことに応答して信号を発生させ、前記燃料タンク内に延在し、複数の気密高圧シールを介して前記燃料タンクに接続する複数のプローブを備え、
    前記コントローラは、1つ以上の発生された信号を受信することに応答して前記燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、前記計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、前記出力信号を少なくとも1つの他のコントローラに送信する、
    測定デバイス。
  22. 前記少なくとも1つの他のコントローラは、前記放射燃料を前記燃料タンクに供給する第1の上流タンクに関連付けられた第1の上流コントローラである、請求項21の測定デバイス。
  23. 前記送信した出力信号は、前記充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して供給動作方針を維持するための前記第1の上流コントローラに対する動作方針維持コマンドを含む、請求項22の測定デバイス。
  24. 前記コントローラは更に、前記計算した充填レベルを示す第2の信号を、前記放射燃料を前記第1の上流タンクに供給する第2の上流タンクに関連付けられた第2の上流コントローラに送信し、
    前記第2の上流タンクは、前記放射燃料を収集し所定の温度に加熱するタンクである、請求項22の測定デバイス。
  25. 前記放射燃料は、スズ(Sn)であり、
    前記コントローラは更に、前記スズを加熱するのに必要な時間に基づいて、前記スズを供給するための時間パラメータを前記第2の信号に含めて送信する、請求項24の測定デバイス。
  26. 前記第2の信号は更に、前記第2の上流コントローラに、前記収集し加熱した放射燃料を前記第1の上流タンクに供給するように指示する、請求項24の測定デバイス。
  27. 前記コントローラは更に、
    加熱され前記第1の上流タンクに供給される測定された量の放射燃料を、前記第2の上流コントローラから受け取り、
    前記EUV放射システムの前記燃料充填レベルに入る放射燃料の量を示す測定値を更新し、
    前記加熱した放射燃料が前記燃料タンクに到達すると予想される時間間隔を計算する、請求項26の測定デバイス。
  28. 前記複数のプローブは、前記燃料タンク内の異なる深さまで下方に延在する、請求項21の測定デバイス。
  29. 前記複数のプローブは、異なる垂直位置で前記タンク内に横方向に延在する、請求項21の測定デバイス。
  30. 第1のセンサデバイス及び第1のコントローラに結合された第1の燃料タンクと、第2のセンサデバイス及び第2のコントローラに結合された第2の燃料タンクと、を備えたリソグラフィ放射システムであって、
    前記第2の燃料タンクは、燃料充填システム内の前記第1の燃料タンクの上流に位置し、放射燃料を前記リソグラフィ放射システムに提供し、
    前記第1のコントローラは、前記第1の燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、前記計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、前記出力信号を前記第2のコントローラに送信する、
    リソグラフィ放射システム。
  31. 前記第1のセンサデバイスは、光センサである、請求項30のリソグラフィ放射システム。
  32. 前記光センサは、
    検査ビームを第1のタンクビューポートを介して前記放射燃料の上面に所定の入射角で指向させ、
    前記放射の前記上面で反射された前記検査ビームの一部分を受信する、請求項31のリソグラフィ放射システム。
  33. 前記光センサは更に、
    前記検査ビームの送信位置の送信座標を決定し、
    前記検査ビームの前記受信した一部分の受信位置の受信座標を決定し、
    前記受信座標と前記送信座標との間の距離を測定する、請求項32のリソグラフィ放射システム。
  34. 前記光センサは更に、前記測定した距離に基づいて前記燃料タンク内の前記放射燃料の充填レベルを計算する、請求項33のリソグラフィ放射システム。
  35. 前記第1のセンサデバイスは、燃料タンク内に位置する、請求項30のリソグラフィ放射システム。
  36. 前記測定センサは、それぞれ1つが前記放射燃料と接触したことに応答して信号を発生させて前記燃料タンク内に延在する複数のプローブを備える、請求項35のリソグラフィ放射システム。
  37. 前記複数のプローブは、複数の気密高圧シールを介して前記燃料タンクに接続する、請求項36のリソグラフィ放射システム。
  38. 処理回路を備えたコントローラを更に備え、
    前記コントローラは、
    1つ以上の発生された信号を受信することに応答して前記燃料タンク内の燃料充填レベルを計算し、
    前記計算した充填レベルを示す出力信号を発生させ、
    前記出力信号を少なくとも1つの他のコントローラに送信する、請求項35のリソグラフィ放射システム。
  39. 前記少なくとも1つの他のコントローラは、前記放射燃料を前記燃料タンクに供給する第1の上流タンクに関連付けられた第1の上流コントローラである、請求項38のリソグラフィ放射システム。
  40. 前記送信した信号は、前記充填レベルが所定の閾値内にあることに応答して供給動作方針を維持するための前記第1の上流コントローラに対する動作方針維持コマンドを含む、請求項39のリソグラフィ放射システム。
  41. 前記複数のプローブは、前記燃料タンク内の異なる深さまで下方に延在する、請求項37のリソグラフィ放射システム。
  42. 前記複数のプローブは、異なる垂直位置で前記タンク内に横方向に延在する、請求項37のリソグラフィ放射システム。
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