JP2023523425A - 電子素子及び電子素子制御方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一実施形態は、導電性材料を含む第1電極部と、前記第1電極部と離隔して導電性材料を含む第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部の間に配置され、自発分極性材料を含み、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成された活性層と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されて電界を印加するように形成された電界制御部を含む電子素子を開示する。

Description

本発明は、電子素子及びその制御方法に関する。
技術の発展と人々の生活の利便性への関心が高まるにつれ、様々な電子製品に対する開発の試みが盛んになってきている。
また、これらの電子製品はますます小型化及び集積化されており、使用される場所が幅広く増えている。
このような電子製品は 図2を参照すると、第2電極部130、様々な電子素子を含み、例えば、CPU、メモリ、その他様々な電子素子を含む。このような電子素子は様々な種類の電気回路を含むことができる。
例えば、コンピュータ、スマートフォンだけでなく、IoT用の家庭用センサー素子、人間工学用のバイオ電子素子など、様々な分野の製品に電子素子が用いられる。
一方、最近の技術発展速度とユーザの生活水準の急激な向上に伴い、このような電気素子の使用と応用分野が急激に増え、その需要もこれに伴い増加している。
この傾向に応じて、一般的に使用されている様々な電気素子に、迅速かつ容易に適用できる電子回路を具現し制御することには限界がある。
一方、メモリ素子、特に不揮発性メモリ素子は、コンピュータだけでなく、カメラ、通信機器など様々な電子装置の情報記憶及び/または処理装置として幅広く利用されている。
このようなメモリ素子は、特に寿命と速度の面において多くの開発が行われていて、ほとんどの課題はメモリ寿命と速度の確保であるが、これを向上させたメモリ素子を具現するには限界がある。
本発明は、様々な用途に容易に適用できる電子素子及びその制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態は、導電性材料を含む第1電極部と、前記第1電極部と離隔して導電性材料を含む第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部の間に配置され、自発分極性材料を含み、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成された活性層と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されて電界を印加するように形成された電界制御部を含む電子素子を開示する。
本実施形態において、前記活性層上に前記第1電極部及び前記第2電極部と離隔するように形成された第1接続電極及び第2接続電極を含むことができる。
本発明の他の実施形態は、導電性材料を含む第1電極部と、前記第1電極部と離隔して導電性材料を含む第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部の間に配置され、自発分極性材料を含み、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成された活性層と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されて電界を印加するように形成された電界制御部を含む電子素子に対し、互いに活性層の第1モード及び第2モードの選択を制御して前記電子素子の抵抗値を選択的に制御することを含む電子素子制御方法を開示する。
本実施形態において、前記活性層上に前記第1電極部及び前記第2電極部と離隔するように形成された第1接続電極及び第2接続電極を含み、前記第1接続電極と前記第2接続電極との間の電流の流れを制御することを含むことができる。
前述したもの以外の他の側面、特徴、利点が、以下の図面、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明から明確になるであろう。
本発明に係る電子素子及びその制御方法は、電子素子の電気的特性及び製造特性を向上させ、様々な用途に容易に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 図1の第2電極部の選択的実施形態を示す図である。 図1の電子素子の第1モード及び第2モードへの変換するために電界制御部を制御することを説明するための図である。 図1の電子素子の第1モード及び第2モードへの変換を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。 図15のH方向から見た平面図である。 図15の電子素子のエネルギーバンド関係を概略的に説明するための図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
以下、添付の図面に示された本発明に係る実施形態を参照して本発明の構成及び作用を詳細に説明する。
本発明は、様々な変換を加えることができとともに、様々な実施形態を有することができ、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明しようとする。本発明の効果及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述する実施形態を参照することで明らかになるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で具現されてもよい。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するものとし、図面を参照して説明するとき、同一又は対応する構成要素は同一の図面符号を付与し、これに対する重複の説明は省略する。
以下の実施形態において、第1、第2などの用語は限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的で用いられた。
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
以下の実施形態において、含むまたは有するなどの用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在することを意味するものであり、1つ以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。
図面では、説明の便宜上、構成要素の大きさが誇張または縮小されてもよい。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜上任意に示しているため、本発明が必ずしも示されたものに限定されるものではない。
以下の実施形態において、x軸、y軸及びz軸は、直交座標系上の3軸に限定されず、それらを含む広い意味で解釈されることができる。例えば、x軸、y軸及びz軸は、互いに直交してもよいが、互いに直交しない異なる方向を指してもよい。
ある実施形態が他の方法で具現可能である場合、特定の工程順序は、説明される順序と異なる方法で実行されてもよい。例えば、連続して説明される2つの工程が実質的に同時に実行されてもよく、説明される順序とは逆の順序で実施されてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図1を参照すると、本実施形態の電子素子100は、第1電極部120、第2電極部130、活性層110及び電界制御部190を含むことができる。
第1電極部120は導電性材料を含むことができる。
例えば、第1電極部120は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第1電極部120は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第1電極部120は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第1電極部120は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第1電極部120はLaCoO3を含むことができる。
第2電極部130は導電性材料を含むことができ、前記第1電極部120と離隔することができる。
例えば、第2電極部130は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第2電極部130は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第2電極部130は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第2電極部130は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第2電極部130はLaCoO3を含むことができる。
第1電極部120と第2電極部130は異なる特性を有するように形成されることができる。
一例として、第1電極部120と第2電極部130は異なる電気的特性を有することができ、具体例として第1電極部120と第2電極部130はそれぞれ仕事関数値が異なるように形成されることができる。
選択的実施形態として、第1電極部120と第2電極部130は異なる材料を含むことができる。
一例として、第1電極部120は白金(Pt)を含み、第2電極部130は金(Au)を含むことができ、他の一例として、第1電極部120は白金(Pt)を含み、第2電極部130はストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の一例として、第1電極部120は(LaxSry)CoOzを含むことができ、具体例として(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができ、第2電極部130はLaCoO3を含むことができる。
他にも、第1電極部120と第2電極部130は、互いに異なる特徴を有するように様々な材料を用いて形成することができる。
図2は、図1の第2電極部の選択的実施形態を示す図である。
図2を参照すると、第2電極部130’は複層で形成されることができる。
例えば、第2電極部130’は、第1層131′及び第2層132′を含むことができ、第1層131′は活性層110に向かうように配置されることができ、具体例として、活性層110と接することができる。
第1層131′は第1電極部120と異なる材質で形成されることができ、第2層132′は第1層131′と異なる材料を含むことができる。例えば、第2層132′は、第1電極部120と同じ材質で形成されることもできる。
一例として、第1電極部120は白金(Pt)を含み、第2電極部130′の第1層131′はストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができ、第2層132′は白金(Pt)を含むことができる。
活性層110は、前記第1電極部120と前記第2電極部130の間に配置されることができる。
活性層110は自発分極性材料を含むことができる。
例えば、活性層110は、強誘電性材料を含むことができ、電界が存在する場合、逆転されることができる自発電気分極(電気双極子)を有する材料を含むことができる。
選択的実施形態として、活性層110は、ペロブスカイト系列物質を含むことができ、例えば、BaTiO、SrTiO、BiFe3、PbTiO3、PbZrO3、SrBi2Ta2O9を含むことができる。
また他の例として活性層110はABX3構造であり、AはCnH2n+1のアルキル基、及びペロブスカイト太陽電池構造形成が可能なCs、Ru等の無機物から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Bは、Pb、Sn、Ti、Nb、Zr及びCeからなる群から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Xはハロゲン物質を含むことができる。具体例として活性層110は、CHNHPbI3、CHNHPbICl3-x、MAPbI3、CHNHPbIBr3-x、CHNHPbClxBr3-x、HC(NHPbI3、HC(NHPbICl3-x、HC(NHPbIBr3-x、HC(NHPbClBr3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbI3、(CHNH)(HC(NH1-yPbICl3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbIBr3-xまたは(CHNH)(HC(NH1-yPbClBr3-x(0≦x、y≦1)を含むことができる。
その他の様々な強誘電性材料を用いて活性層110を形成することができ、これに対する全ての例示の説明は省略する。また、活性層110を形成する際、強誘電性材料に他の様々な物質をドーピングして付加的な機能を含むようにするか、電気的特性の向上を進めることもできる。
活性層110は自発分極性を有し、電界の印加に応じて分極の程度と方向を制御することができる。また、活性層110は、加えた電界が除去されても分極状態を維持することができる。
活性層110は、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成されることができる。
これに関する具体的な内容は後述する。
電界制御部190は、前記第1電極部120及び前記第2電極部130に接続されて電界を印加するように形成されることができる。
また、電界制御部190を介して電界の方向を制御することができる。例えば、電界制御部190を介して前記第1電極部120及び前記第2電極部130に接続された活性層110に電界を印加し、このような電界により活性層110は一方向に分極されることができ、さらに、電界の方向を変更して活性層110の分極方向を反対方向に変化するように制御することができる。
選択的実施形態として、電界制御部190を介して電界の強度を制御することができる。
図3及び図4は、図1の電子素子の第1モード及び第2モードへの変換するために電界制御部を制御することを説明するための図である。
図3を参照すると、電子素子100の電界制御部190を介して第1電界E1を第1電極部120及び第2電極部130に印加することを示している。このような第1電界E1が第1電極部120及び第2電極部130に印加されると、第1電極部120及び第2電極部130に接続された活性層110は、第1分極方向に分極された形態を有することができる。
図4を参照すると、電子素子100の電界制御部190を介して第2電界E2を第1電極部120及び第2電極部130に印加することを示している。
第2電界E2は、第1電界E1と互いに異なる方向の電界であってもよい。例えば、第2電界E2の方向は、第1電界E1の方向と反対方向であってもよい。
このような第2電界E2が第1電極部120及び第2電極部130に印加されると、第1電極部120及び第2電極部130に接続された活性層110は、前記第1分極方向と反対方向である第2分極方向に分極された形態を有することができる。
このとき、例えば、第2電界E2の大きさは、第1電界E1の大きさと同じ値を有することができる。
図5~図9は、図1の電子素子の第1モード及び第2モードへの変換を説明するための図である。
図5を参照すると、電子素子100の電界制御部190を介して第1電極部120及び第2電極部130に電界を印加することによる分極履歴曲線を示す図である。
図5を参照すると、横軸は電界E、縦軸は分極Pを示す。
図5を参照すると、電子素子100の分極履歴曲線は対称形状を有しない。例えば、図5を参照すると、正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1の分極値(正のY切片値)は、負の値の電界(例えば、第2電界E2を印加して除去した後の第2分極値(負のY切片値)と異なり、具体的に、第1分極値(正のY切片値)の大きさは第2分極値(負のY切片値)の大きさより小さい値を有する。
このような分極値の差は、前述したように、第1電極部120及び第2電極部130の異なる特性により対称的な電界誘導を制御して形成されたものであってもよい。
図6を参照すると、電子素子100の電界制御部190を介して第1電極部120及び第2電極部130に電界を印加することによる変位履歴曲線を示す図である。
図7は、図6のKを拡大した図である。
本実施形態の活性層110は、電界を加えて分極構造が形成されることができ、変位が発生することができる。
図6及び図7を参照すると、横軸は電界E、縦軸は変位Sを示す。
図6及び図7を参照すると、電子素子100の変位履歴曲線は対称形状を有しない。例えば、図6を参照すると、正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1変位SE1は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2変位SE2と異なり、具体的に、第1変位SE1の大きさは、第2変位SE2の大きさより大きい値を有する。
前記図5の分極値の差に応じて、変位値も非対称形状として互いに反対方向の第1電界E1及び第2電界E2を印加して除去することによって互いに異なる値を有することができる。
これにより、電子素子100に電界を印加して除去した後に発生する変形状態は、1つではなく2つの状態を有することができる。
例えば、図8に示すように、電子素子100の活性層110は、2つの変位状態を有することができる。
具体的に、図8を参照すると、活性層110は、第1変位SE1及び第2変位SE2を選択的に有することができる。第1変位SE1の大きさは、第2変位SE2の大きさより大きい値を有する。
例えば、前述したように、電子素子100の電界制御部190を用いて電界の方向を制御し、これにより活性層110に形成される分極方向を制御して図5のように分極形態を有するようにすることができ、図6のように変位形態を有するようにすることができる。
図9は、図8の活性層110の変位値の選択的変化によってエネルギーバンドギャップの変化を示す図である。
図9を参照すると、活性層110が第1変位SE1を有するときの活性層110のエネルギーバンドギャップの値は、活性層110が第2変位SE2を有するときの活性層110のエネルギーバンドギャップの値より大きい値を有することができる。
このような活性層110が選択的にエネルギーバンド値の大きさの差を有することで、活性層110は選択的に異なる値の2つの電気的抵抗を有することができる。
例えば、活性層110は、第1変位SE1を有するとき、第1電気抵抗を有する状態(第1モード)を有することができる。また、活性層110は、第2変位SE2を有するとき、第1電気抵抗より低い第2電気抵抗を有する状態(第2モード)を有することができる。
そして、活性層110は、このような第1電気抵抗を有する状態(第1モード)及び第2値を有する電気抵抗を有する状態(第2モード)を選択的に有することができる。
例えば、前述したように、電界制御部190を介した電界の方向を制御して活性層110の分極形態を制御し(図5参照)、このような分極形態に応じて変位形態が制御(図6及び図7参照)され、これにより、活性層110のエネルギーバンドギャップ値が選択的に決定(図9参照)され、高抵抗の第1モードまたは低抵抗の第2モードを選択的に有することができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。選択的実施形態として図示されていないが、第1電極部と活性層の間、または第2電極部と活性層の間に導電性挿入層が形成されることもできる。
このような構造を介して活性層には電界が印加されることができ、これに応じて第1分極方向に分極形態を有することができ、電界の方向を制御して第1分極方向と反対方向の分極形態を有することもできる。
また、本実施形態は、第1電極部及び第2電極部が異なる特性を有することができ、例えば、異なる材料を含むことができる。これにより、活性層に非対称的な電気的特性を誘導することができる。
このような第1電極部及び第2電極部の異なる特性、例えば電極間の非対称性により、異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における第2分極方向の大きさは異なる場合がある。
また、分極に対応して活性層は変位を有することができ、電界を加えた後に、電界を除去する際に互いに異なる値の2つの変位を有することができる。例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1変位及び第2電界を加えた後、除去するときに第2変位は異なる値を有することができる。
また、このような第1変位に対応する状態における活性層の第1電気抵抗値と、第2変位に対応する状態における活性層の第2電気抵抗値は異なっていてもよい。一例として、第1電気抵抗値が第2電気抵抗値より大きくてもよい。
その結果、活性層は、比較的高い電気的抵抗値を有する第1モード及び比較的低い電気的抵抗値を有する第2モードのうちの1つを選択的に有することができる。
例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1モードを維持し、第2電界を加えた後、除去するときに第2モードを維持することができる。
これにより、活性層が互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができ、このような活性層を有する電子素子は様々な用途に用いることができる。
一例として、電気的スイッチング構造として電子素子を用いることができ、活性層が高い抵抗値を有する第1モードはオフ(off)に対応し、活性層が低い抵抗値を有する第2モードはオン(on)に対応するメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現することができる。
図10は、本発明の他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図10を参照すると、本実施形態の電子素子200は、第1電極部220、第2電極部230、活性層210及び電界制御部290を含むことができる。
第1電極部220は導電性材料を含むことができる。
例えば、第1電極部220は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第1電極部220は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第1電極部220は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第1電極部220は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第1電極部220はLaCoO3を含むことができる。
第2電極部230は導電性材料を含むことができ、前記第1電極部220と離隔することができる。
例えば、第2電極部230は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第2電極部230は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第2電極部230は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第2電極部230は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第2電極部230はLaCoO3を含むことができる。
選択的実施形態として、第1電極部220と第2電極部230は同じ特性を有するように形成されることができる。
一例として、第1電極部220と第2電極部230とは異なる電気的特性を有することができ、具体例として第1電極部220と第2電極部230は同じ材料を含むことができる。
また、選択的実施形態として、第1電極部220または第2電極部230は積層された形態を有することができる。
活性層210は、前記第1電極部220と前記第2電極部230の間に配置されることができる。
活性層210は自発分極性材料を含むことができる。
例えば、活性層210は、強誘電性材料を含むことができ、電界が存在する場合、逆転されることができる自発的電気分極(電気双極子)を有する材料を含むことができる。
選択的実施形態として、活性層210は、ペロブスカイト系列物質を含むことができ、例えば、BaTiO、SrTiO、BiFe3、PbTiO3、PbZrO3、SrBi2Ta2O9を含むことができる。
また、他の例として活性層210はABX3構造であり、AはCnH2n+1のアルキル基、及びペロブスカイト太陽電池構造形成が可能なCs、Ru等の無機物から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Bは、Pb、Sn、Ti、Nb、Zr及びCeからなる群から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Xはハロゲン物質を含むことができる。具体例として活性層210は、CHNHPbI、CHNHPbICl3-x、MAPbI、CHNHPbIBr3-x、CHNHPbClxBr3-x、HC(NHPbI、HC(NHPbICl3-x、HC(NHPbIBr3-x、HC(NHPbClBr3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbI、(CHNH)(HC(NH1-yPbICl3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbIBr3-xまたは(CHNH)(HC(NH1-yPbClBr3-x(0≦x、y≦1)を含むことができる。
その他の様々な強誘電性材料を用いて活性層210を形成することができ、これに対する全ての例示の説明は省略する。また、活性層210を形成する際、強誘電性材料に他の様々な物質をドーピングして付加的な機能を含むようにするか、電気的特性の向上を進めることもできる。
活性層210は自発分極性を有し、電界の印加に応じて分極の程度と方向を制御することができる。また、活性層210は、加えた電界が除去されても分極状態を維持することができる。
活性層210の一領域にイオン注入領域が形成されることができる。
例えば、活性層210の領域のうち、第1電極部220に向かう面にドーパントを注入するイオンインプランテーション(ion implantation)などの方法を用いてイオン注入工程を進めることができる。
また、他の例として、活性層210の領域のうち、第2電極部230に向かう面にドーパントを注入するイオンインプランテーション(ion implantation)などの方法を用いてイオン注入工程を進めることができる。
前記活性層210へのイオン注入形成は様々な物質を用いて進めることができる。
選択的実施形態として、活性層210に遷移金属を用いたイオン注入領域を形成することができる。
また、選択的実施形態として、活性層210にイッテルビウム(Yb)またはフッ素(F)を用いたイオン注入領域を形成することができる。
活性層510は、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成されることができる。
これに関する具体的な内容は後述する。
電界制御部290は、前記第1電極部220及び前記第2電極部230に接続されて電界を印加するように形成されることができる。
また、電界制御部290を介して電界の方向を制御することができる。例えば、電界制御部290を介して前記第1電極部220及び前記第2電極部230に接続された活性層210に電界を印加し、このような電界により活性層210は一方向に分極されることができ、さらに、電界の方向を変更して活性層210の分極方向を反対方向に変化するように制御することができる。
選択的実施形態として、電界制御部290を介して電界の強度を制御することができる。
電子素子200の電界制御による活性層210の第1モード及び第2モードの選択動作について説明する。
電子素子200の電界制御部290を介して第1電界E1を第1電極部220及び第2電極部230に印加すると、第1電極部220及び第2電極部230に接続された活性層210は、第1分極方向に分極された形態を有することができる。
また、電子素子200の電界制御部290を介して第2電界E2を第1電極部220及び第2電極部230に印加することができる。
第2電界E2は、第1電界E1と互いに異なる方向の電界であってもよい。例えば、第2電界E2の方向は、第1電界E1の方向と反対方向であってもよい。
このような第2電界E2が第1電極部220及び第2電極部230に印加されると、第1電極部220及び第2電極部230に接続された活性層210は、前記第1分極方向と反対方向である第2分極方向に分極された形態を有することができる。
このとき、例えば、第2電界E2の大きさは、第1電界E1の大きさと同じ値を有することができる。
本実施形態の電子素子200の分極履歴曲線は対称形状を有しない。例えば、前述した図5に示すように正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)と異なり、具体的に、第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)の大きさは、第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)の大きさより小さい値を有することができる。
このような分極値の差は、前述したように活性層210の一領域、例えば第1電極部220に向かう面または第2電極部230に向かう面に形成されたイオン注入領域によるものである可能性がある。
具体例として、活性層210の領域のうち、第1電極部220または第2電極部230と隣接する面がイオン注入領域により電荷濃度などの表面特性が変化することがあり、これにより第1電極部220及び第2電極部230が同じ材質で形成された場合でも電界制御部290を介した電界の印加時、例えば、第1電界及びこれと反対方向の第2電界印加時における分極値の差が発生する可能性がある。
このような分極の差により変位特性に影響を与え、例えば、前述した図6に示すように、本実施形態の活性層210は電界を加えて変位が発生する可能性がある。
具体例として、電子素子200の変位履歴曲線は、対称形状を有していなくてもよく、正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1変位SE1は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2変位SE2と異なり、具体例として第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有することができる。
すなわち、前記分極値の差に応じて変位値も非対称形状で互いに反対方向の第1電界E1及び第2電界E2を印加して除去することにより互いに異なる値を有することができ、これにより電子素子200に電界を印加して除去した後に発生する変形状態は、1つではなく2つの状態を有することができる。
例えば、前述した図8に示すように、電子素子200の活性層210は、2つの変位状態を有することができる。
具体的に、活性層210は、第1変位SE1及び第2変位SE2を選択的に有することができ、第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有する。
例えば、前述したように、電子素子200の電界制御部290を用いて電界の方向を制御し、これにより活性層210に形成される分極方向を制御して分極形態及びそれに対応するように電界を除去した場合に異なる値の2つの変位状態を有するようにすることができる。
また、活性層210が値の大きい第1変位SE1を有するときの活性層210のエネルギーバンドギャップの値は、活性層210が第1変位SE1より小さい値を有する第2変位SE2を有するときの活性層210のエネルギーバンドギャップの値より大きい値を有することができる。
このような活性層210が選択的にエネルギーバンド値の大きさの差を有することで、活性層210は選択的に異なる値の2つの電気的抵抗を有することができる。
例えば、活性層210は、第1変位SE1を有するとき、第1電気抵抗を有する状態(第1モード)を有することができる。また、活性層210は、第2変位SE2を有するとき、第1電気抵抗より低い第2電気抵抗を有する状態(第2モード)を有することができる。
そして、活性層210は、このような第1電気抵抗を有する状態(第1モード)及び第2値を有する電気抵抗を有する状態(第2モード)を選択的に有することができる。
例えば、前述したように、電界制御部290を介した電界の方向を制御して活性層210の分極形態を制御し、このような分極形態に応じて変位形態が制御され、これにより、活性層210のエネルギーバンドギャップ値が選択的に決定され、高抵抗の第1モードまたは低抵抗の第2モードを選択的に有することができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。選択的実施形態として図示されていないが、第1電極部と活性層の間、または第2電極部と活性層の間に導電性挿入層が形成されることもできる。
このような構造を介して活性層には電界が印加されることができ、これに応じて第1分極方向に分極形態を有することができ、電界の方向を制御して第1分極方向と反対方向の分極形態を有することもできる。
また、本実施形態は、活性層の一面、例えば第1電極部に向かう一面または第2電極部に向かう一面のいずれか一つに多様な物質を用いてドーピング工程を進めることができる。
このようなドーピング工程によって、活性層と第1電極部の間の界面特性は、活性層と第2電極部の間の界面特性と異なるように変化することができる。このような界面特性の変化により、活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができる。
このような活性層内部特性、例えば電気的非対称性により、異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における2分極方向の大きさは異なる場合がある。
また、分極に対応して活性層は変位を有することができ、電界を加えた後に、電界を除去する際に互いに異なる値の2つの変位を有することができる。例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1変位及び第2電界を加えた後、除去するときに第2変位は異なる値を有することができる。
また、このような第1変位に対応する状態における活性層の第1電気抵抗値と、第2変位に対応する状態における活性層の第2電気抵抗値は異なっていてもよい。一例として、第1電気抵抗値が第2電気抵抗値より大きくてもよい。
その結果、活性層は、比較的高い電気的抵抗値を有する第1モード及び比較的低い電気的抵抗値を有する第2モードのうちの1つを選択的に有することができる。
例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1モードを維持し、第2電界を加えた後、除去するときに第2モードを維持することができる。
これにより、活性層が互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができ、このような活性層を有する電子素子は様々な用途に用いることができる。
一例として、電気的スイッチング構造として電子素子を用いることができ、活性層が高い抵抗値を有する第1モードはオフ(off)に対応し、活性層が低い抵抗値を有する第2モードはオン(on)に対応するメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現することができる。
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図11を参照すると、本実施形態の電子素子300は、第1電極部320、第2電極部330、活性層310及び電界制御部390を含むことができる。
第1電極部320は導電性材料を含むことができる。
例えば、第1電極部320は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第1電極部320は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第1電極部320は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第1電極部320は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第1電極部320はLaCoO3を含むことができる。
第2電極部330は導電性材料を含むことができ、前記第1電極部320と離隔することができる。
例えば、第2電極部330は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第2電極部330は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第2電極部330は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第2電極部330は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第2電極部330はLaCoO3を含むことができる。
選択的実施形態として、第1電極部320と第2電極部330は同じ特性を有するように形成されることができる。
一例として、第1電極部320と第2電極部330とは異なる電気的特性を有することができ、具体例として第1電極部320と第2電極部330は同じ材料を含むことができる。
また、選択的実施形態として、第1電極部320または第2電極部330は積層された形態を有することができる。
活性層310は、前記第1電極部320と前記第2電極部330の間に配置されることができる。
活性層310は自発分極性材料を含むことができる。
例えば、活性層310は、強誘電性材料を含むことができ、電界が存在する場合、逆転されることができる自発的電気分極(電気双極子)を有する材料を含むことができる。
選択的実施形態として、活性層310は、ペロブスカイト系列物質を含むことができ、例えば、BaTiO、SrTiO、BiFe3、PbTiO3、PbZrO3、SrBi2Ta2O9を含むことができる。
また他の例として活性層310はABX3構造であり、AはCnH2n+1のアルキル基、及びペロブスカイト太陽電池構造形成が可能なCs、Ru等の無機物から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Bは、Pb、Sn、Ti、Nb、Zr及びCeからなる群から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Xはハロゲン物質を含むことができる。具体例として活性層310は、CHNHPbI、CHNHPbICl3-x、MAPbI、CHNHPbIBr3-x、CHNHPbClxBr3-x、HC(NHPbI、HC(NHPbICl3-x、HC(NHPbIBr3-x、HC(NHPbClBr3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbI、(CHNH)(HC(NH1-yPbICl3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbIBr3-xまたは(CHNH)(HC(NH1-yPbClBr3-x(0≦x、y≦1)を含むことができる。
その他の様々な強誘電性材料を用いて活性層310を形成することができる、これに対する全ての例示の説明は省略する。また、活性層310を形成する際、強誘電性材料に他の様々な物質をドーピングして付加的な機能を含むようにするか、電気的特性の向上を進めることもできる。
活性層310は自発分極性を有し、電界の印加に応じて分極の程度と方向を制御することができる。また、活性層310は、加えた電界が除去されても分極状態を維持することができる。
活性層310の一領域に表面処理領域が形成されることができる。
例えば、熱処理工程を進めて活性層310の領域のうち第1電極部320に向かう面に酸素変化領域、具体例として酸素欠乏領域を含む表面処理領域が形成されることができる。
また、他の例として熱処理工程を進めて活性層310の領域のうち第2電極部330に向かう面に酸素変化領域、具体例として酸素欠乏領域を含む表面処理領域が形成されることができる。
活性層310の領域のうち、第1電極部320に向かう領域または第2電極部330に向かう領域に選択的に表面処理領域を含む表面処理領域を形成して活性層310内での電界特性が非対称的に具現されるようにすることができる。
活性層310は、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成されることができる。
これに関する具体的な内容は後述する。
電界制御部390は、前記第1電極部320及び前記第2電極部330に接続されて電界を印加するように形成されることができる。
また、電界制御部390を介して電界の方向を制御することができる。例えば、電界制御部390を介して前記第1電極部320及び前記第2電極部330に接続された活性層310に電界を印加し、このような電界により活性層310は一方向に分極されることができ、さらに、電界の方向を変更して活性層310の分極方向を反対方向に変化するように制御することができる。
選択的実施形態として、電界制御部390を介して電界の強度を制御することができる。
電子素子300の電界制御による活性層310の第1モード及び第2モードの選択動作について説明する。
電子素子300の電界制御部390を介して第1電界E1を第1電極部320及び第2電極部330に印加すると、第1電極部320及び第2電極部330に接続された活性層310は、第1分極方向に分極された形態を有することができる。
また、電子素子300の電界制御部390を介して第2電界E2を第1電極部320及び第2電極部330に印加することができる。
第2電界E2は、第1電界E1と互いに異なる方向の電界であってもよい。例えば、第2電界E2の方向は、第1電界E1の方向と反対方向であってもよい。
このような第2電界E2が第1電極部320及び第2電極部330に印加されると、第1電極部320及び第2電極部330に接続された活性層310は、前記第1分極方向と反対方向である第2分極方向に分極された形態を有することができる。
このとき、例えば、第2電界E2の大きさは、第1電界E1の大きさと同じ値を有することができる。
本実施形態の電子素子300の分極履歴曲線は対称形状を有しない。例えば、前述した図5に示すように正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)と異なり、具体的に、第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)の大きさは、第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)の大きさより小さい値を有することができる。
このような分極値の差は、前述したように活性層310の一領域、例えば第1電極部320に向かう面または第2電極部330に向かう面に形成された表面処理領域によるものである可能性がある。具体例として、活性層310の領域のうち、第1電極部320または第2電極部330と隣接する面が熱処理工程により酸素欠乏が発生し、このような酸素欠乏領域形成を制御して表面特性が変化した表面処理領域を形成することができる。
これにより、第1電極部320及び第2電極部330が同じ材質で形成された場合であっても、電界制御部390を介した電界の印加時、例えば、第1電界及びその逆方向の第2電界印加時に形成されたものであってもよい。
このような分極の差により変位特性に影響を与え、例えば、前述した図6に示すように、本実施形態の活性層310は電界を加えて変位が発生する可能性がある。
具体例として、電子素子300の変位履歴曲線は、対称形状を有していなくてもよく、正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1変位SE1は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2変位SE2と異なり、具体的に、第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有することができる。
すなわち、前記分極値の差に応じて変位値も非対称形状で互いに反対方向の第1電界E1及び第2電界E2を印加して除去することにより互いに異なる値を有することができ、これにより電子素子300に電界を印加して除去した後に発生する変形状態は、1つではなく2つの状態を有することができる。
例えば、前述した図8に示すように、電子素子300の活性層310は、2つの変位状態を有することができる。
具体的に、活性層310は、第1変位SE1及び第2変位SE2を選択的に有することができ、第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有する。
例えば、前述したように、電子素子300の電界制御部390を用いて電界の方向を制御し、これにより活性層310に形成される分極方向を制御して分極形態及びそれに対応するように電界を除去した場合に異なる値の2つの変位状態を有するようにすることができる。
また、活性層310が値の大きい第1変位SE1を有するときの活性層310のエネルギーバンドギャップの値は、活性層310が第1変位SE1より小さい値を有する第2変位SE2を有するときの活性層310のエネルギーバンドギャップの値より大きい値を有することができる。
このような活性層310が選択的にエネルギーバンド値の大きさの差を有することで、活性層310は選択的に異なる値の2つの電気的抵抗を有することができる。
例えば、活性層310は、第1変位SE1を有するとき、第1電気抵抗を有する状態(第1モード)を有することができる。また、活性層310は、第2変位SE2を有するとき、第1電気抵抗より低い第2電気抵抗を有する状態(第2モード)を有することができる。
そして、活性層310は、このような第1電気抵抗を有する状態(第1モード)及び第2値を有する電気抵抗を有する状態(第2モード)を選択的に有することができる。
例えば、前述したように、電界制御部390を介した電界の方向を制御して活性層310の分極形態を制御し、このような分極形態に応じて変位形態が制御され、これにより、活性層310のエネルギーバンドギャップ値が選択的に決定され、高抵抗の第1モードまたは低抵抗の第2モードを選択的に有することができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。選択的実施形態として図示されていないが、第1電極部と活性層の間、または第2電極部と活性層の間に導電性挿入層が形成されることもできる。
このような構造を介して活性層には電界が印加されることができ、これに応じて第1分極方向に分極形態を有することができ、電界の方向を制御して第1分極方向と反対方向の分極形態を有することもできる。
また、本実施形態は、活性層の一面、例えば第1電極部に向かう一面または第2電極部に向かう一面のいずれか一つに表面処理領域を形成することができ、例えば、熱処理工程によって酸素欠乏領域を形成することができる。
このような表面処理領域形成により、活性層と第1電極部の間の界面特性は、活性層と第2電極部の間の界面特性とは異なるように変化することができる。このような界面特性の変化により、活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができる。
このような活性層内部特性、例えば電気的非対称性により、異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における2分極方向の大きさは異なる場合がある。
また、分極に対応して活性層は変位を有することができ、電界を加えた後に、電界を除去する際に互いに異なる値の2つの変位を有することができる。例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1変位及び第2電界を加えた後、除去するときに第2変位は異なる値を有することができる。
また、このような第1変位に対応する状態における活性層の第1電気抵抗値と、第2変位に対応する状態における活性層の第2電気抵抗値は異なっていてもよい。一例として、第1電気抵抗値が第2電気抵抗値より大きくてもよい。
その結果、活性層は、比較的高い電気的抵抗値を有する第1モード及び比較的低い電気的抵抗値を有する第2モードのうちの1つを選択的に有することができる。
例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1モードを維持し、第2電界を加えた後、除去するときに第2モードを維持することができる。
これにより、活性層が互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができ、このような活性層を有する電子素子は様々な用途に用いることができる。
一例として、電気的スイッチング構造として電子素子を用いることができ、活性層が高い抵抗値を有する第1モードはオフ(off)に対応し、活性層が低い抵抗値を有する第2モードはオン(on)に対応するメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現することができる。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図12を参照すると、本実施形態の電子素子400は、第1電極部420、第2電極部430、活性層410及び電界制御部490を含むことができる。
第1電極部420は導電性材料を含むことができる。
例えば、第1電極部420は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第1電極部420は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第1電極部420は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第1電極部420は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第1電極部420はLaCoO3を含むことができる。
第2電極部430は導電性材料を含むことができ、前記第1電極部420と離隔することができる。
例えば、第2電極部430は、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、金(Au)、銀(Ag)または白金(Pt)を含むように形成することができる。
また、他の例として、第2電極部430は、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。具体例として、第2電極部430は、ストロンチウムルテニウム酸化物(SrRuO3)を含むことができる。
また、他の例として、第2電極部430は(LaxSry)CoOzを含むことができ、例えば(La0.5Sr0.5)CoOを含むことができる。また、他の例として、第2電極部430はLaCoO3を含むことができる。
選択的実施形態として、第1電極部420と第2電極部430は同じ特性を有するように形成されることができる。
一例として、第1電極部420と第2電極部430とは異なる電気的特性を有することができ、具体例として第1電極部420と第2電極部430は同じ材料を含むことができる。
また、選択的実施形態として、第1電極部420または第2電極部430は積層された形態を有することができる。
活性層410は、前記第1電極部420と前記第2電極部430の間に配置されることができる。
活性層410は自発分極性材料を含むことができる。
例えば、活性層410は、強誘電性材料を含むことができ、電界が存在する場合、逆転されることができる自発的電気分極(電気双極子)を有する材料を含むことができる。
活性層410は、第1層411及び第2層412を含むことができる。
第1層411は第1電極部420に隣接し、第2層412は第2電極部430に隣接することができる。
活性層410の第1層411は、第2層412と第1電極部420との間に配置されることができる。
選択的実施形態として、活性層410の第1層411は、ペロブスカイト系列物質を含むことができ、例えば、BaTiO、SrTiO、BiFe3、PbTiO3、PbZrO3、SrBi2Ta2O9を含むことができる。
また、他の例として活性層410の第1層411は、ABX3構造であり、AはCnH2n+1のアルキル基、及びペロブスカイト太陽電池構造形成が可能なCs、Ru等の無機物から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Bは、Pb、Sn、Ti、Nb、Zr及びCeからなる群から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Xはハロゲン物質を含むことができる。具体例として活性層410は、CHNHPbI、CHNHPbICl3-x、MAPbI、CHNHPbIBr3-x、CHNHPbClxBr3-x、HC(NHPbI、HC(NHPbICl3-x、HC(NHPbIBr3-x、HC(NHPbClBr3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbI、(CHNH)(HC(NH1-yPbICl3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbIBr3-xまたは(CHNH)(HC(NH1-yPbClBr3-x(0≦x、y≦1)を含むことができる。
その他の様々な強誘電性材料を用いて活性層410の第1層411を形成することができ、これに対する全ての例示の説明は省略する。また、活性層410の第1層411を形成する際、強誘電性材料に他の様々な物質をドーピングして付加的な機能を含むようにするか、電気的特性の向上を進めることもできる。
活性層410の第2層412は、第1層411と第2電極部430との間に配置されることができる。
選択的実施形態として、活性層410は、第2層412は、ペロブスカイト系列物質を含むことができ、例えば、BaTiO、SrTiO、BiFe3、PbTiO3、PbZrO3、SrBi2Ta2O9を含むことができる。
また、他の例として活性層410の第2層412は、ABX3構造であり、AはCnH2n+1のアルキル基、及びペロブスカイト太陽電池構造形成が可能なCs、Ru等の無機物から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Bは、Pb、Sn、Ti、Nb、Zr及びCeからなる群から選択された1つ以上の物質を含むことができ、Xはハロゲン物質を含むことができる。具体例として活性層410は、CHNHPbI3、CHNHPbICl3-x、MAPbI3、CHNHPbIBr3-x、CHNHPbClxBr3-x、HC(NHPbI3、HC(NHPbICl3-x、HC(NHPbIBr3-x、HC(NHPbClBr3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbI3、(CHNH)(HC(NH1-yPbICl3-x、(CHNH)(HC(NH1-yPbIBr3-xまたは(CHNH)(HC(NH1-yPbClBr3-x(0≦x、y≦1)を含むことができる。
その他の様々な強誘電性材料を用いて活性層410の第2層412を形成することができ、これに対する全ての例示の説明は省略する。また、活性層410の第2層412を形成する際、強誘電性材料に他の様々な物質をドーピングして付加的な機能を含むようにするか、電気的特性の向上を進めることもできる。
活性層410は自発分極性を有し、電界の印加に応じて分極の程度と方向を制御することができる。また、活性層410は、加えた電界が除去されても分極状態を維持することができる。
活性層410の第1層411及び第2層412はそれぞれ互いに異なる特性を有することができる。
例えば、活性層410の第1層411及び第2層412はそれぞれ互いに異なる材料を含むことができる。
選択的実施形態として、活性層410の第1層411は前記の材料のうちの1つを含むことができ、例えば、PbTiO3を含み、第2層412は前記の材料のうち、前記第1層411とは異なる材料、例えばBaTiO3を含むことができる。
これにより、活性層410の領域のうち、第1電極部420に向かう領域と第2電極部430に向かう領域は、互いに異なる特性を有することができ、活性層410内での電界特性が非対称に具現されるようにすることができる。
活性層410は、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成されることができる。
これに関する具体的な内容は後述する。
電界制御部490は、前記第1電極部420及び前記第2電極部430に接続されて電界を印加するように形成されることができる。
また、電界制御部490を介して電界の方向を制御することができる。例えば、電界制御部490を介して前記第1電極部420及び前記第2電極部430に接続された活性層410に電界を印加し、このような電界により活性層410は一方向に分極されることができ、さらに、電界の方向を変更して活性層410の分極方向を反対方向に変化するように制御することができる。
選択的実施形態として、電界制御部490を介して電界の強度を制御することができる。
電子素子400の電界制御による活性層410の第1モード及び第2モードの選択動作について説明する。
電子素子400の電界制御部490を介して第1電界E1を第1電極部420及び第2電極部430に印加すると、第1電極部420及び第2電極部430に接続された活性層410は、第1分極方向に分極された形態を有することができる。
また、電子素子400の電界制御部490を介して第2電界E2を第1電極部420及び第2電極部430に印加することができる。
第2電界E2は、第1電界E1と互いに異なる方向の電界であってもよい。例えば、第2電界E2の方向は、第1電界E1の方向と反対方向であってもよい。
このような第2電界E2が第1電極部420及び第2電極部430に印加されると、第1電極部420及び第2電極部430に接続された活性層410は、前記第1分極方向と反対方向である第2分極方向に分極された形態を有することができる。
このとき、例えば、第2電界E2の大きさは、第1電界E1の大きさと同じ値を有することができる。
本実施形態の電子素子400の分極履歴曲線は対称形状を有しない。例えば、前述した図5に示すように正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)と異なり、具体的に、第1分極値(分極履歴曲線における正のY切片値)の大きさは、第2分極値(分極履歴曲線における負のY切片値)の大きさより小さい値を有することができる。
このような分極値の差は、前述したように活性層410の一領域、例えば第1電極部420に向かう領域には第1層411が形成され、第2電極部430に向かう領域には、第1層411とは異なる第2層412が形成されたことに起因する可能性がある。
具体例として、活性層410の第1層411は、様々な活性層410の材料のうちの一つとしてPbTiO3を含み、第2層412は、様々な活性層410の材料のうち、前記第1層411とは異なる材料、例えばBaTiO3を含むことができ、これにより第1電極部420及び第2電極部430が同じ材質で形成された場合でも電界制御部490を介した電界の印加時、例えば、第1電界及びその反対方向の第2電界の印加時、分極値の差が発生することができる。
このような分極の差により変位特性に影響を与え、例えば、前述した図6に示すように、本実施形態の活性層410は電界を加えて変位が発生する可能性がある。
具体例として、電子素子400の変位履歴曲線は、対称形状を有していなくてもよく、正の値の電界(例えば、第1電界E1)を印加して除去した後の第1変位SE1は、負の値の電界(例えば、第2電界E2)を印加して除去した後の第2変位SE2と異なり、具体例として第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有することができる。
すなわち、前記分極値の差に応じて変位値も非対称形状で互いに反対方向の第1電界E1及び第2電界E2を印加して除去することにより互いに異なる値を有することができ、これにより電子素子400に電界を印加して除去した後に発生する変形状態は、1つではなく2つの状態を有することができる。
例えば、前述した図8に示すように、電子素子400の活性層410は、2つの変位状態を有することができる。
具体的に、活性層410は、第1変位SE1及び第2変位SE2を選択的に有することができ、第1変位SE1の大きさは第2変位SE2の大きさより大きい値を有する。
例えば、前述したように、電子素子400の電界制御部490を用いて電界の方向を制御し、これにより活性層410に形成される分極方向を制御して分極形態及びそれに対応するように電界を除去した場合に異なる値の2つの変位状態を有するようにすることができる。
また、活性層410が値の大きい第1変位SE1を有するときの活性層410のエネルギーバンドギャップの値は、活性層410が第1変位SE1より小さい値を有する第2変位SE2を有するときの活性層410のエネルギーバンドギャップの値より大きい値を有することができる。
このような活性層410が選択的にエネルギーバンド値の大きさの差を有することで、活性層410は選択的に異なる値の2つの電気的抵抗を有することができる。
例えば、活性層410は、第1変位SE1を有するとき、第1電気抵抗を有する状態(第1モード)を有することができる。また、活性層410は、第2変位SE2を有するとき、第1電気抵抗より低い第2電気抵抗を有する状態(第2モード)を有することができる。
そして、活性層410は、このような第1電気抵抗を有する状態(第1モード)及び第2値を有する電気抵抗を有する状態(第2モード)を選択的に有することができる。
例えば、前述したように、電界制御部490を介した電界の方向を制御して活性層410の分極形態を制御し、このような分極形態に応じて変位形態が制御され、これにより、活性層410のエネルギーバンドギャップ値が選択的に決定され、高抵抗の第1モードまたは低抵抗の第2モードを選択的に有することができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。選択的実施形態として図示されていないが、第1電極部と活性層の間、または第2電極部と活性層の間に導電性挿入層が形成されることもできる。
このような構造を介して活性層には電界が印加されることができ、これに応じて第1分極方向に分極形態を有することができ、電界の方向を制御して第1分極方向と反対方向の分極形態を有することもできる。
また、本実施形態は、活性層の一領域、例えば第1電極部に向かう一領域には第1層、第2電極部に向かう一領域には第2層が形成されることができ、第1層と第2層は異なる特性を有し、例えば互いに異なる材料を含むことができる。
このような第1層及び第2層を介して活性層と第1電極部の間の界面特性は、活性層と第2電極部の間の界面特性と異なっていてもよい。このような界面特性の変化により、活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができる。
このような活性層内部特性、例えば電気的非対称性により、異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における2分極方向の大きさは異なる場合がある。
また、分極に対応して活性層は変位を有することができ、電界を加えた後に、電界を除去する際に互いに異なる値の2つの変位を有することができる。例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1変位及び第2電界を加えた後、除去するときに第2変位は異なる値を有することができる。
また、このような第1変位に対応する状態における活性層の第1電気抵抗値と、第2変位に対応する状態における活性層の第2電気抵抗値は異なっていてもよい。一例として、第1電気抵抗値が第2電気抵抗値より大きくてもよい。
その結果、活性層は、比較的高い電気的抵抗値を有する第1モード及び比較的低い電気的抵抗値を有する第2モードのうちの1つを選択的に有することができる。
例えば、第1電界を加えた後、除去するときに第1モードを維持し、第2電界を加えた後、除去するときに第2モードを維持することができる。
これにより、活性層が互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができ、このような活性層を有する電子素子は様々な用途に用いることができる。
一例として、電気的スイッチング構造として電子素子を用いることができ、活性層が高い抵抗値を有する第1モードはオフ(off)に対応し、活性層が低い抵抗値を有する第2モードはオン(on)に対応するメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現することができる。
図13は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図13を参照すると、本実施形態の電子素子500は、第1電極部520、第2電極部530、活性層510、電界制御部590、第1接続電極550及び第2接続電極560を含むことができる。
第1電極部520、第2電極部530、活性層510、電界制御部590は、前述した図1~図12の実施形態の電子素子100、200、300、400で説明したのと同様か、必要に応じて類似範囲内で変形させて適用することができるため、具体的な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
第1接続電極550及び第2接続電極560は、それぞれ活性層510の面に形成されることができる。
また、第1接続電極550及び第2接続電極560は、それぞれ第1電極部520及び第2電極部530と離隔するように配置されることができる。
例えば、第1接続電極550及び第2接続電極560は、それぞれ活性層510の面のうち、第1電極部520及び第2電極部530が形成されていない面に配置されることができる。
具体例として、第1接続電極550及び第2接続電極560は、それぞれ活性層510の面のうち、第1電極部520及び第2電極部530が形成されていない側面に対向するように配置されることができる。
第1接続電極550及び第2接続電極560は、様々な導電性材料を用いて形成することができる。例えば、第1接続電極550及び第2接続電極560は、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデンまたはタングステンを含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極550及び第2接続電極560は、複数の導電層を積層した構造を含むことができる。
選択的実施形態として、第1接続電極550及び第2接続電極560は、導電性の金属酸化物を用いて形成することができ、例えば、酸化インジウム(例えば、In)、酸化スズ(例えば、SnO)、酸化亜鉛(例えば、ZnO)、酸化インジウム酸化スズ合金(例えば、In―SnO)または酸化インジウム酸化亜鉛合金(例えば、In―ZnO)を含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極550及び第2接続電極560は、電気的信号の入出力を含む端子部材であってもよい。
また、具体例として、第1接続電極550及び第2接続電極560は、ソース電極またはドレイン電極を含むことができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。また、第1電極部及び第2電極部と離隔するように、活性層上に第1接続電極及び第2接続電極が形成されることができる。
一方、本実施形態は、前述した実施形態のように活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができ、それによって異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における第2分極方向の大きさは異なる場合がある。
これにより、活性層は異なる第1変位及び第2変位を有することができ、活性層は互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができる。
これにより、活性層が高い抵抗値を有する第1モード及び低い抵抗値を有する第2モードにおいて、第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れに差が発生することができる。
例えば、第1モードはオフ(off)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生しないか、電流の流れが設定基準以下であってもよく、第2モードはオン(on)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生するか、設定基準を超えてもよい。
これにより、電子素子の第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れを容易に制御することができる。
結果的に、電子素子をメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現するのに適用することができる。
図14は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図14を参照すると、本実施形態の電子素子600は、第1電極部620、第2電極部630、活性層610、電界制御部690、第1接続電極650及び第2接続電極660を含むことができる。
第1電極部620、第2電極部630、活性層610、電界制御部690は、前述した図1~図12の実施形態の電子素子100、200、300、400で説明したのと同様か、必要に応じて類似範囲内で変形させて適用することができるため、具体的な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
第1接続電極650及び第2接続電極660は、それぞれ活性層610の面に互いに離隔するように形成されることができる。
また、第1接続電極650及び第2接続電極660は、それぞれ第1電極部620及び第2電極部630と離隔するように配置されることができる。
例えば、第1接続電極650は活性層610の上面に第1電極部620と離隔して配置されることができ、具体例として活性層610の上面の一領域に第1電極部620が形成され、活性層610の上面の領域のうち、第1電極部620が形成された領域とは異なる一領域に第1接続電極650が形成されることができる。
また、第2接続電極660は活性層610の下面に第2電極部630と離隔して配置されることができ、具体例として活性層610の下面の一領域に第2電極部630が形成され、活性層610の下面の領域のうち、第2電極部630が形成された領域とは異なる一領域に第2接続電極660が形成されることができる。
第1接続電極650及び第2接続電極660は、様々な導電性材料を用いて形成することができる。例えば、第1接続電極650及び第2接続電極660は、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデンまたはタングステンを含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極650及び第2接続電極660は、複数の導電層を積層した構造を含むことができる。
選択的実施形態として、第1接続電極650及び第2接続電極660は、導電性の金属酸化物を用いて形成することができ、例えば、酸化インジウム(例えば、In)、酸化スズ(例えば、SnO)、酸化亜鉛(例えば、ZnO)、酸化インジウム酸化スズ合金(例えば、In―SnO)または酸化インジウム酸化亜鉛合金(例えば、In―ZnO)を含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極650及び第2接続電極660は、電気的信号の入出力を含む端子部材であってもよい。
また、具体例として、第1接続電極650及び第2接続電極660は、ソース電極またはドレイン電極を含むことができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。また、第1電極部及び第2電極部と離隔するように、活性層上に第1接続電極及び第2接続電極が形成されることができる。
また、活性層の面のうち、一面に第1電極部と第1接続電極を形成し、活性層の面のうち、他の一面に第2電極部と第2接続電極を形成することができる。これにより、電子素子の小型化または集積化を容易に具現することができる。
また、場合によっては、第1電極部及び第1接続電極は同じ材料を用いて同時にパターニングして形成し、第2電極部及び第2接続電極は同じ材料を用いて同時にパターニングして形成することができ、これにより電子素子の製造特性を向上させ、精密なパターン形成による微細線幅構造を容易に形成することができる。
一方、本実施形態は、前述した実施形態のように活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができ、それによって異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における第2分極方向の大きさは異なる場合がある。
これにより、活性層は異なる第1変位及び第2変位を有することができ、活性層は互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができる。
これにより、活性層が高い抵抗値を有する第1モード及び低い抵抗値を有する第2モードにおいて、第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れに差が発生することができる。
例えば、第1モードはオフ(off)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生しないか、電流の流れが設定基準以下であってもよく、第2モードはオン(on)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生するか、設定基準を超えてもよい。
これにより、電子素子の第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れを容易に制御することができる。
結果的に、電子素子をメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現するのに適用することができる。
図15は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図であり、図16は、図15のH方向から見た平面図であり、図17は、図15の電子素子のエネルギーバンド関係を説明するための概略図である。
図15~図17を参照すると、本実施形態の電子素子700は、第1電極部720、第2電極部730、活性層710、電界制御部790、第1接続電極750及び第2接続電極760を含むことができる。
第1電極部720、第2電極部730、活性層710、電界制御部790は、前述した図1~図12の実施形態の電子素子100、200、300、400で説明したのと同様か、必要に応じて類似範囲内で変形させて適用することができるため、具体的な説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
第1接続電極750及び第2接続電極760は、それぞれ活性層710の面に互いに離隔するように形成されることができる。
また、第1接続電極750及び第2接続電極760は、それぞれ第1電極部720及び第2電極部730と離隔するように配置されることができる。
例えば、第1接続電極750は、活性層710の上面に第1電極部720と離隔して配置されることができ、具体例として活性層710の上面の一領域に第1接続電極750が形成され、活性層710の上面に第1接続電極750を囲むように第1電極部720が形成されることができる。
第1電極部720は、オープン部720Hを含むことができ、第1接続電極750はオープン部720H内に第1電極部720と離隔するように配置されることができる。
また、第2接続電極760は、活性層710の下面に第2電極部730と離隔して配置されることができ、具体例として活性層710の下面の一領域に第2接続電極760が形成され、活性層710の下面に第2接続電極760を囲むように第2電極部730が形成されることができる。
第2電極部730は、オープン部730Hを含むことができ、第2接続電極760はオープン部730H内に第2電極部730と離隔するように配置されることができる。
第1接続電極750及び第2接続電極760は、様々な導電性材料を用いて形成することができる。例えば、第1接続電極750及び第2接続電極760は、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデンまたはタングステンを含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極750及び第2接続電極760は、複数の導電層を積層した構造を含むことができる。
選択的実施形態として、第1接続電極750及び第2接続電極760は、導電性の金属酸化物を用いて形成することができ、例えば、酸化インジウム(例えば、In)、酸化スズ(例えば、SnO)、酸化亜鉛(例えば、ZnO)、酸化インジウム酸化スズ合金(例えば、In―SnO)または酸化インジウム酸化亜鉛合金(例えば、In―ZnO)を含むように形成することができる。
選択的実施形態として、第1接続電極750及び第2接続電極760は、電気的信号の入出力を含む端子部材であってもよい。
また、具体例として、第1接続電極750及び第2接続電極760は、ソース電極またはドレイン電極を含むことができる。
図17は、図15の電子素子700の活性層710の変位値の選択的変化によってエネルギーバンドギャップの変化を示す図である。
図17を参照すると、活性層710が第1変位SE1を有するとき、活性層710のエネルギーバンドギャップEbの値が左側に表示され(例えば、第1モードの場合)、活性層710が第2変位SE2を有するとき、活性層710のエネルギーバンドギャップEbの値は右側に表示(例えば、第2モードの場合)されている。
図17に示すように、活性層710の変位値が変化することによって活性層710のエネルギーバンドギャップの値に差が発生し、これにより第1接続電極750と第2接続電極760の間の電流の流れの特性が異なるように変化することを推測することができる。
図示していないが、図17のエネルギーバンド値を説明する図は、図13及び図14の構造にもそのまま適用することができる。
本実施形態の電子素子は、第1電極部及び第2電極部の間に活性層が配置されることができ、例えば、接するように配置されることができる。また、第1電極部及び第2電極部と離隔するように、活性層上に第1接続電極及び第2接続電極が形成されることができる。
また、活性層の面のうち、一面に第1電極部と第1接続電極を形成し、活性層の面のうち、他の一面に第2電極部と第2接続電極を形成することができる。具体的に、第1接続電極を囲むように第1電極部を形成し、第2接続電極を囲むように第2電極部を形成することができる。
これにより、電子素子の小型化または集積化を容易に具現することができる。
また、場合によっては、第1電極部及び第1接続電極は同じ材料を用いて同時にパターニングして形成し、第2電極部及び第2接続電極は同じ材料を用いて同時にパターニングして形成することができ、これにより電子素子の製造特性を向上させ、精密なパターン形成による微細線幅構造を容易に形成することができる。
一方、本実施形態は、前述した実施形態のように活性層内部での電界が非対称的に誘導されることができ、それによって異なる方向の電界を印加する際に電界の大きさが同じであっても、電界除去時における第1分極方向の分極の大きさと電界除去時における第2分極方向の大きさは異なる場合がある。
これにより、活性層は異なる第1変位及び第2変位を有することができ、活性層は互いに異なる2つの抵抗を有する第1モード及び第2モードを容易に具現することができる。
これにより、活性層が高い抵抗値を有する第1モード及び低い抵抗値を有する第2モードにおいて、第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れに差が発生することができる。
例えば、第1モードはオフ(off)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生しないか、電流の流れが設定基準以下であってもよく、第2モードはオン(on)に対応して第1接続電極と第2接続電極の間に電流の流れが発生するか、設定基準を超えてもよい。
これにより、電子素子の第1接続電極と第2接続電極の間の電流の流れを容易に制御することができる。
結果的に、電子素子をメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現するのに適用することができる。
図18は、本発明のさらに他の実施形態に係る電子素子を示す概略図である。
図18を参照すると、本実施形態の電子素子800は、第1電極部820、第2電極部830及び活性層810を含むことができる。
説明の便宜上、前述した実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1電極部820及び第2電極部830に電界を印加して活性層810の分極方向を第1分極方向または第2分極方向に制御し、これにより第1モード及び第2モードを選択的に有することができる。
例えば、活性層810が高い抵抗値を有する第1モード及びそれより低い抵抗値を有する第2モードを有するようにすることができる。
このとき、第1電極部820及び第2電極部830は接続電極として適用されることができる。
例えば、第1電極部820及び第2電極部830に電界を印加して高い抵抗値を有する第1モードにした後に電界を除去することができる。あるいは、電界を除去せずに後述する第2モードにする程度の電界より小さい電界を維持することができる。
このような状態で、第1電極部820及び第2電極部830は接続電極、例えばソースまたはドレイン電極として使用することができ、このときは電流が流れないか、設定値以下の電流が流れ、素子、またはメモリの出力値がオフ(off)と出力されることができる。
その後、第1電極部820及び第2電極部830に印加される電界を制御して低い抵抗値を有する第2モードにした後に電界を除去することができる。あるいは、電界を除去せずに前述した第1モードにする程度の電界より小さい電界を維持することができる。
このような状態で、第1電極部820及び第2電極部830は接続電極、例えばソースまたはドレイン電極として使用することができ、このときは電流が流れるか、設定値以上の電流が流れ、素子、またはメモリの出力値がオン(on)と出力されることができる。
これにより、電子素子の第1電極部と第2電極部を介して活性層に電界を印加することを制御して、活性層の第1モード及び第2モードを容易に制御することができ、このような第1モード及び第2モードによって、第1電極部と第2電極部とが接続電極として、その間の電流の流れが制御されるようにし、電子素子をメモリ及びその他の様々な電子回路構成部材を具現するのに適用することができる。
このように、本発明は図に示された実施形態を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
実施形態で説明する特定の実行は、一実施形態であり、いかなる方法でも実施形態の範囲を限定するものではない。さらに、「必須」、「重要」などのような具体的な言及がなければ、本発明を適用するために必ずしも必要な構成要素ではない可能性がある。
実施形態の明細書(特に特許請求の範囲において)における「前記」の用語及び同様の指示用語の使用は、単数形及び複数形の両方に対応するものであってもよい。なお、実施形態において範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別の値を適用した発明を含むもので(これに反する記載がない場合)、詳細の説明に前記範囲を構成する各個別の値を記載したものと同様である。最後に、実施形態に係る方法を構成するステップについて明らかに順序を記載するか、またはそれに反する記載がない場合、前記ステップは適切な順序で行われてもよい。必ずしも前記ステップの記載順序によって実施形態が限定されるものではない。実施形態における全ての例または例示的な用語(例えば、等)の使用は、単に実施形態を詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない限り、前記の例または例示的な用語によって実施形態の範囲が限定されるものではない。さらに、当業者は、様々な修正、組み合わせ及び変更が追加された特許請求の範囲またはその均等物の範囲内で設計条件及び要因によって構成され得ることを理解するであろう。

Claims (4)

  1. 導電性材料を含む第1電極部と、
    前記第1電極部と離隔して導電性材料を含む第2電極部と、
    前記第1電極部と前記第2電極部との間に配置され、自発分極性材料を含み、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成された活性層と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されて電界を印加するように形成された電界制御部を含む、電子素子。
  2. 前記活性層上に、前記第1電極部及び前記第2電極部と離隔するように形成された第1接続電極及び第2接続電極を含む、請求項1に記載の電子素子。
  3. 導電性材料を含む第1電極部と、前記第1電極部と離隔して導電性材料を含む第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部の間に配置され、自発分極性材料を含み、第1電気抵抗を有する第1モード及び前記第1電気抵抗より低い値を有する第2モードを選択的に有するように形成された活性層と、前記第1電極部及び前記第2電極部に接続されて電界を印加するように形成された電界制御部を含む電子素子に対し、
    前記活性層の第1モード及び第2モードの選択を制御して前記電子素子の抵抗値を選択的に制御することを含む電子素子制御方法。
  4. 前記活性層上に、前記第1電極部及び前記第2電極部と離隔するように形成された第1接続電極及び第2接続電極を含み、
    前記第1接続電極と前記第2接続電極との間の電流の流れを制御することを含む、請求項3に記載の電子素子制御方法。
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