JP2023522547A - 自動実験室用装置及び試料を処理する方法 - Google Patents

自動実験室用装置及び試料を処理する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、試料(71)を受容するための処理チャンバ(10)と、前記処理チャンバ(10)の少なくとも1つの第1の空間方向(x)に移動可能に配置された移動装置(4)と、前記試料(71)を分析するために前記処理チャンバ(10)内に配置された分析ユニット(5)であって、前記移動装置(4)によって受容され、前記移動装置(4)によって前記試料(71)に移動され得る分析ユニット(5)と、前記移動装置(4)及び前記分析ユニット(5)に信号接続された電子制御装置(3)とを備える、試料(71)を処理するための自動実験室用装置に関する。

Description

本発明は、独立請求項の前文に記載の試料を処理するための自動実験室用装置及び試料を処理する方法に関する。
複数の試料を処理する場合、複数の処理ステップを実行しなければならない。この目的のために、マイクロウェルプレートなどの容器への試薬の正確なピペット操作及び容器からの試薬の正確なピペット操作が確実に行われなければならないので、自動実験室用装置が通常使用される。
ここで、従来技術の自動実験室用装置は、通常、試料がマイクロウェルプレート(又は他の容器)に導入される処理チャンバと、前記処理ステップを実行するためのピペット装置と、前記ピペット装置を前記処理チャンバ内で移動させるための移動装置と、前記ピペット装置及び前記処理ステップを実行するための前記自動実験室用装置の他の部分を制御及び命令する電子制御装置と、を備える。
したがって、自動実験室用装置を使用することにより、効率が向上し、スループットが向上した自動試料調製プロセスが保証される。
自動実験室用装置はまた、試料を分析するための一体化された光学検出装置を有することが多い。検出装置は自動実験室用装置内に固定して配置され、試料はグリッパによって検出装置に搬送され、そこで分析されるが、それによって既知の装置の柔軟性は制限される。
特に好ましい自動実験室用装置は、生体分子(例えば、DNA、RNA…)などの生体試料を処理するための生化学において使用される。
特に生体分子については、ルミネセンス分光法は、生体分子の光子吸収に基づいて発生する発光を評価する重要な分析方法である。
この目的のために、蛍光化学基は、蛍光標識によって大きな生体分子に結合することができ、次いで、この生体分子のマーカーとして機能する。
蛍光は、電子的に励起されたシステムが低エネルギー状態に戻るときに生じる光の短い自然放出であると理解される。したがって、蛍光は、光子の吸収によって励起が起こる発光(フォトルミネセンス)の形態である。したがって、正式には、蛍光は光の吸収の逆を表し、励起エネルギーを放射線として再放出することによって励起電子状態の不活性化が起こる。
多くのプロセスにおいて、流体試料(すなわち、溶液中の関連分子)の濃度は、特に蛍光分光法によって容易に決定することができ、さらなる処理のために特に役割を果たす。
要約すると、従来技術の主な欠点は、システムの柔軟性の欠如にある。
したがって、本発明の目的は、従来技術から知られている悪影響を回避する、自動実験室用装置と試料を処理する方法とを提供すること、特に、独立した構成要素を有する高度に柔軟な自動実験室用装置を提供することである。
この目的は、試料を処理するための自動実験室用装置、及び独立請求項の特徴を有する試料を処理する方法によって達成される。
従属請求項は、本発明の特に有利な実施形態に関する。
本発明によれば、試料を受容するための処理チャンバと、処理チャンバの少なくとも1つの第1の空間方向に移動可能に配置された移動装置と、試料を分析するために処理チャンバ内に配置された分析ユニットであって、移動装置によって受容され、移動装置によって試料に移動され得る分析ユニットと、移動装置及び分析ユニットに信号接続された電子制御装置とを備える、試料を処理するための自動実験室用装置が提案される。
特に好ましい実施形態では、試料に対して少なくとも1つの処理ステップを実行するための試料処理装置が、処理チャンバ内にさらに配置される。試料処理装置は、移動装置内に含まれ、特に移動装置上に配置される。このようにして、試料処理装置は、移動装置によって処理チャンバを通って第1の空間方向に移動することができる。試料処理装置は、特に、分析ユニットを受容するための受容要素を備え、その結果、動作状態にある移動装置によって分析ユニットを試料に移動させることができる。試料処理装置も、制御装置に信号接続されている。
分析ユニットは、エネルギー貯蔵装置を備えた無線分析ユニットとして設計することができ、自動実験室用装置は、分析ユニットを格納するため、及びエネルギー貯蔵装置を充電するために処理チャンバ内に配置された充電ステーションを備えることができる。エネルギー貯蔵装置により、分析ユニットは、電力ケーブルなしで動作することができる。
本発明によれば、本発明による自動実験室用装置で試料を処理する方法がさらに提案される。試料は処理チャンバに導入される。分析ユニットは、移動装置によって受容され、移動装置によって処理チャンバを通って試料まで移動される。次いで、試料は分析ユニットによって分析される。
好ましくは、分析ユニットは、試料に一次放射線を照射するための放射線源と、試料から生じる二次放射線を受容するための検出器とを備える(特に無線式でもある)検出装置として設計することができる。
分析ユニットが無線検出装置として設計されている場合、分析ユニットは、試料処理装置の受容要素によって充電ステーションから受容され、移動装置によって、充電ステーションから試料まで処理チャンバを通って(少なくとも)第1の空間方向に移動される。続いて、試料は検出装置によって分析される。
実際には、容器は通常、試料を受容するために処理チャンバ内に配置される。特に、容器は、試料(又は異なる試料)を受容するための複数のウェルを備えるマイクロウェルプレートであり得る。
本発明の枠組み内で、「試料」という用語は、特に、生体分子(とりわけ、DNA、RNA、核酸、タンパク質、細胞及び細胞成分、モノマー)又は他の化学物質などの物質を含有する流体を含む試料を意味すると理解することができる。本発明の枠組み内で、液体は、例えば、適切な溶媒であり得る。
本発明の一実施形態では、検出装置は、試料に一次放射線を照射するための放射線源と、試料から生じる二次放射線を受容するための検出器とを備えることができる。したがって、放射線源は電磁放射線(一次放射線)を生成する。二次放射線は、特に、試料によって放出される電磁二次放射線であり、二次放射線は、一次放射線と試料との相互作用によって誘導される。
ここでは、特に190~800nm、特に365~720nmの波長範囲のUV/Vis放射線が、一次放射線として特に好ましく使用される。ここでは、ダイオード、特にシリコンフォトダイオード又は真空フォトダイオードが検出器として特に適している。放射線源としては、レーザ、重水素ランプ、タングステンランプ、ハロゲンランプ、又はLED(発光ダイオード)を用いることができる。
実際には、検出装置は、複数の検出器及び/又は放射線源も含むことができる。放射線源は、一次放射線として異なる波長又は波長範囲を放射することができる。ここでは、第1の波長(例えば、350~400nm)を有する第1の放射線源(好ましくは第1のLED)、及び第2の波長(例えば、700~750nm)を有する第2の放射線源(好ましくは第2のLED)として設計された2つの放射線源の使用が特に好ましい。複数の放射線源が存在する場合、分析は共焦点的に行うことができる。したがって、異なる放射線源からの一次放射線のビーム経路は、流体試料内の共通の焦点に向けられる。
したがって、検出装置は、光度計、特に分光計、特に蛍光計/蛍光光度計であってもよい。蛍光計は、流体試料の蛍光のパラメータ、すなわち一次放射線による励起後の(二次放射線の)発光スペクトルの強度及び波長分布を測定する。
本発明の枠組み内で、蛍光分光法が、特に好ましくは測定原理として使用され、それによって放射線源がUV/Visの範囲で一次放射線を生成し、流体試料の蛍光発光が検出器によって捕捉される。
原則として、試料の吸着は、検出装置の一部ではなく容器上に配置されている放射線源によって測定することもできる。このような配置によって装置のセットアップが複雑になるため、放射線源及び検出器を検出装置に組み込むことができるように、発光、特に蛍光発光を分析することが好ましい。
代替例として、分析ユニットは、光学温度測定用の赤外線光度計、及び/又はpHメータ、及び/又はカメラ、及び/又は超音波センサ、及び/又はレーザ、及び/又はレーザ干渉計、及び/又は処理チャンバの局所除染用のUVCユニット(好ましくは260~280nmのLED)として設計することができる。本発明の目的は、光学分析の好ましい実施形態に基づいて、より詳細に説明されるが、それに限定されない。例えば、カメラを使用して、処理チャンバ内のバーコードをスキャンしたり、処理チャンバ内の作業デッキの目録を作ることができる。
特に好ましい実施形態では、試料処理装置は、流体を受容及び分注するためのピペット装置として設計されてもよく、受容要素は、ピペットチップを受容するように設計されてもよい。
特に、受容要素は、ピペットチップを受容するためのヘッドを含むことができ、検出装置は、ヘッドの形状に対応するポートを含み、その結果、対応するポートにヘッドを挿入することによって、検出装置を試料処理装置によって動作状態で受容することができる。
ヘッドは、ピペットチップを受容するための尖った円錐体として設計されてもよく、ポートの形状は尖った円錐体(すなわち、特に、単に丸い開口部)の形状に対応する。もちろん、ヘッドは、例えば直方体の形状などの別の適切な形状を有することもできる。しかしながら、ピペットチップは通常、丸い開口部を有するので、ヘッドは、好ましくは、受容されるピペットチップ(又は検出装置)の方向に先細になる尖った円錐体として設計され、その結果、ピペットチップ(又は検出装置)をより容易に受容することができる。
特に好ましい実施形態では、受容要素は、コアを備えることができ、そのコアには、尖った円錐体(又は、不特定の形状の場合には、ヘッド)が取り付けられ、スリーブは、コアの周りに、尖った円錐体の円錐軸に沿って移動可能に配置され、検出装置は、円錐軸に沿って尖った円錐体の方向にスリーブを移動させることによって、動作状態で押し出されることができるようにする。これは、この移動中にスリーブによって検出装置(又はピペットチップ)に加えられる圧力によって押し出され得る。
代替例として、グリッパを有するロボットアームを移動装置上に配置することができ、それによって、とりわけ、分析ユニットを受容して搬送することができる。
もちろん、受容要素は、動作状態において、検出装置が充電ステーション内に押し出され得るように、受容要素内に受容された検出装置に作用することができる別の押出装置を備えることもできる。
原則として、エネルギー貯蔵装置は、コンデンサ及び/又は蓄電池とすることができる。エネルギー貯蔵装置によって、検出装置を「無線」使用することができ、すなわち、外部電源接続なしで少なくとも一時的に動作させることができることが保証される。このようにして、検出装置は、処理チャンバ内の異なる点で、又は異なるプロセスステップで流体試料を分析するために、電力ケーブルなしで自動実験室用装置内で柔軟に移動することができ、次いで充電ステーションに運ばれてそこで格納され、さらなる分析のためにエネルギー貯蔵装置を充電することができる。
原則として、自動実験室用装置は、本発明によるいくつかの(無線)検出装置も備えることができ、その結果、例えば、異なる放射線源を有する検出装置を必要に応じて使用することができる。
電子制御装置が試料処理装置、移動装置及び検出装置に信号接続されているということは、動作状態において、制御装置が処理ステップを実行するための制御信号を試料処理装置、移動装置及び検出装置に送信することを意味する。さらに、試料処理装置、移動装置及び検出装置から信号を受信することもできる。
検出装置及び/又は試料処理装置及び/又は移動装置の場合、信号接続は、ケーブル接続を介して、又は無線で行うことができる。しかしながら、検出装置の場合、信号接続は無線であることが好ましい。無線信号接続の場合、データ/信号送信は、送信装置として自由空間(空気又は真空)を介して行われる。送信は、指向性又は無指向性の電磁波によって行うことができ、使用される周波数帯域の範囲は、用途及び使用される技術に応じて、数ヘルツ(低周波数)から数百テラヘルツ(可視光)まで変化し得る。好ましくは、Bluetooth又はWLANがこれに使用される。したがって、検出装置を制御装置によって制御することができるだけでなく、流体試料が分析された後、測定データは、評価のために、例えばさらなる処理の前に流体試料の濃度を決定するために制御装置に送信することができる。
もちろん、移動装置は、検出装置が自動実験室用装置全体で柔軟に移動され得るように、第1の空間方向に直交する処理チャンバの第2の空間方向に、並びに第1の空間方向及び第2の空間方向に直交する処理チャンバの第3の空間方向に移動され得ることが好ましい。移動装置は、好ましくは、サーボモータなどの電気モータによって駆動され、例えば、自由に移動可能なアームとして、又はレールを介して移動することができる。
したがって、本発明による方法(又は動作状態)では、検出装置は、移動装置によって処理チャンバを通って全ての空間方向(本出願の枠組み内では、第1、第2、及び第3の空間方向)に移動することができる。特に、試料を分析した後、試料から充電ステーションへの検出装置の移動、第1の試料から第2の試料への検出装置の移動、及び充電ステーションから試料への検出装置の移動があり得る。試料処理装置がピペット装置である場合、検出装置の移動は、ピペット装置及び移動装置によって行われるだけでなく、異なる流体(流体試料など)を処理チャンバを通して搬送することもでき、そのために特にピペットチップがピペット装置に適用される。このようにして、流体を異なる処理ステップでピペットで移すことができる。しかしながら、本出願の枠組み内では、検出装置による分析も処理ステップである。
ここでは、利点は、特に、既知の自動実験室用装置を本発明による自動実験室用装置に容易に改造することができるという事実にあり、その理由は、既存のピペット装置を、対応する移動装置を有する試料処理装置として使用することができるためである。したがって、既存のシステムは、検出装置を本発明による充電ステーションと一体化することによって改造することができる。
上記では、自動実験室用装置の設計のための多くの異なる手段について説明した。実際に好ましい実施形態では、これらの手段を以下のように組み合わせてもよい。
流体試料は生体分子を含み、マイクロウェルプレートは、流体試料を受容するために処理チャンバ内に配置される。検出装置は、流体試料に一次放射線を照射するための2つの放射線源と、流体試料から生じる二次放射線を受容するための検出器(好ましくはシリコンフォトダイオード)とを備える。一次放射線は、2つの異なる波長(360nm及び720nmなど)の2つの放射線源(好ましくはLED)によってUV/Vis放射線として生成される。検出装置は蛍光計として設計されている。したがって、二次放射線(検出器によって検出可能)は、流体試料の蛍光発光に対応している。試料処理装置は、流体(及び流体試料)を受容及び分注するためのピペット装置として設計されており、受容要素は、尖った円錐体を備え、検出装置は、尖った円錐体の形状に対応するポートを備える。移動装置は、処理チャンバの全ての空間方向に移動することができる。
以下、図面を参照して、実施形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
本発明による自動実験室用装置の概略図である。 本発明による自動実験室用装置のさらなる実施形態の概略図である。 本発明による検出装置の使用の概略図である。 流体試料の照射の概略図である。 本発明による受容要素の概略図である。 図5による尖った円錐体のさらなる概略図である。
図1は、本発明による自動実験室用装置1の概略図を示す。
流体試料を処理するための自動実験室用装置1は、流体試料を受容するための処理チャンバ10と、流体試料に対して少なくとも1つの処理ステップ(少なくとも流体試料の分析)を実行するために処理チャンバ10内に配置された試料処理装置6とを備える。
さらに、処理チャンバ10内には、移動装置4が配置されている。移動装置4は、少なくとも処理チャンバ10の第1の空間方向xに移動可能である。移動装置4は、試料処理装置6が移動装置4によって処理チャンバ10を通って第1の空間方向xに移動させることができるように、試料処理装置6に接続されている(すなわち、試料処理装置6は、そのように移動装置4内に含まれる)。
流体試料を分析するためのエネルギー貯蔵装置が一体化された検出装置5は、試料処理装置6に可逆的に取り付けられている。ここでは、検出装置5は、無線検出装置5である。
さらに、充電ステーション2は、検出装置5を収容するため、及びエネルギー貯蔵装置を充電するために、処理チャンバ内に配置されている。したがって、流体試料を分析した後、検出装置5を試料処理装置6から取り外し、充電ステーション2に挿入することができる。
エネルギー貯蔵装置は、好ましくは、充電ステーション2内で充電することができるコンデンサ及び/又は蓄電池である。エネルギー貯蔵装置により、検出装置5は、少なくとも一時的に外部電源接続なしで動作することができるため、検出装置5の無線使用が保証される。
これは、検出装置5が、自動実験室用装置の処理チャンバ10内で、邪魔になる接続ケーブルがない状態で柔軟に移動され得るという利点を有する。
さらに、自動実験室用装置1は、試料処理装置6、移動装置4及び検出装置5に信号接続された電子制御装置3を備える。ここでは、信号接続を破線で示している。
したがって、動作状態において、制御装置3は、様々な処理ステップを実行するために、試料処理装置6、移動装置4、及び検出装置5に制御信号を送信することができる。もちろん、制御装置3は、試料処理装置6、移動装置4及び検出装置5からの信号を受信することもできる。
試料処理装置6及び/又は移動装置4の場合、信号接続は、制御ユニット3へのケーブル接続を介して行われる。検出装置5の場合、信号接続は無線である。したがって、データ/信号送信は、送信装置として自由空間(空気又は真空)を介して行われる。送信には、BluetoothやWLANなどの電磁放射線が用いられる。
検出装置5は、制御装置3によって制御されて、処理チャンバ10内に配置された容器7の所定のウェル70に対して分析が行われる。流体試料を分析した後、測定データは、評価のために検出装置5から制御装置3に送信される。
図2は、図1による自動実験室用装置1と同等の構造を有する、本発明による自動実験室用装置1のさらなる実施形態の概略図を示す。
しかしながら、移動装置4は、第1の空間方向xに直交する処理チャンバの第2の空間方向y、並びに第1の空間方向x及び第2の空間方向yに直交する処理チャンバの第3の空間方向zにさらに移動することができ、その結果、検出装置5は、マイクロウェルプレートとして設計された容器7の異なるウェル70に柔軟に移動することができる。
したがって、動作状態において、検出装置5は、処理チャンバ10を通って全ての空間方向x、y、zに移動装置4によって移動させることができる。特に、流体試料を分析した後、流体試料から充電ステーションへの検出装置5の移動を行うことができる。さらに、第1の流体試料から第2の流体試料への検出装置5の移動、及び充電ステーションから流体試料への検出装置5の移動を行うことができる。
試料処理装置6がピペット装置6である場合、検出装置5の移動が、ピペット装置6及び移動装置4によって行われるだけでなく、様々な流体(流体試料上などの)も処理チャンバ10を通って搬送することができる。
図3は、本発明による自動実験室用装置1における本発明による検出装置5の使用の概略図を示す。図3に記載の自動実験室用装置1は、図1に記載の自動実験室用装置1と同等の構造を有するが、移動装置4は、あらゆる空間方向に移動可能である。さらに、試料処理装置6は、移動装置4に一体化されており、充電ステーション2は制御ユニット3に一体化されている。
試料処理装置6は、検出装置5を受容するための受容要素60を備える。
状態Aでは、検出装置5は、充電ステーション2内に位置し、検出装置5のエネルギー貯蔵装置は充電される。
状態Bでは、試料処理装置6がその受容要素60と共に検出装置5の方向に第3の空間方向zに沿って移動するので、検出装置5は受容要素60によって試料処理装置6から受容される。
状態Cでは、検出装置5は、移動装置4によって第1の空間方向xに、充電ステーション2から、容器7のウェル70内に位置する流体試料71に搬送され、流体試料71は、検出装置5によって分析される。流体試料71は、放射線源から流体試料71に到達するために、一次放射線51を容器7の材料を通して誘導する必要なく、ウェル70の開口部を介して特に有利に分析/照射される。
この目的のために、検出装置5は、流体試料に一次放射線51を照射するための一体型放射線源と、流体試料から生じる二次放射線を受容するための一体型検出器とを備える。
したがって、放射線源は、UV/Visの範囲、特に190~800nm、特に365~720nmの波長範囲の電磁放射線として一次放射線を生成する。二次放射線は、特に、流体試料によって放出される電磁二次放射線であり、二次放射線は、一次放射線と流体試料との相互作用によって誘導される。
検出器は、好ましくは、シリコンフォトダイオードとして設計され、放射線源は、LED(発光ダイオード)として設計される。
検出装置5は、蛍光強度を測定するための蛍光計として設計されている。蛍光計5は、一次放射線51による励起後の流体試料71の発光スペクトル(二次放射線)の強度及び波長分布を測定する。
好ましくは、流体試料71は、生体分子及び溶媒を含む。蛍光強度は、生体分子の濃度を決定するために使用することができる。ここでは、生体分子の蛍光マーカーを使用することができる。
図4は、流体試料71の照射の概略図を示す。この目的のために、図3について説明したように、蛍光計5が検出装置5として使用される。
一次放射線51は、容器7の開口部を通って流体試料71上に上方から直接照射される。
二次放射線52は、検出装置に組み込まれた検出器によって受容される。二次放射線52は、流体試料71から放出される電磁二次放射線52であり、二次放射線52は、一次放射線51と流体試料との相互作用によって誘導される。二次放射線52は、流体試料71の蛍光発光に対応する。
検出装置5は、UV/Visの範囲の2つの異なる波長の一次放射線を流体試料に照射するための2つの放射線源を備えることができる。2つの放射線源を使用することにより、第1の波長(例えば、350~400nm)を有する第1の一次放射線511が第1の放射線源によって生成され、第2の波長(例えば、700~750nm)を有する第2の一次放射線512が第2の放射線源(好ましくは第2のLED)によって生成される。流体試料の分析は共焦点式であり、様々な放射線源からの一次放射線511、512のビーム経路は、流体試料71内の共通の焦点に向けられる。
図5は、本発明による受容要素60の概略図を示す。
試料処理装置6は、流体を受容及び分注するためのピペット装置6として構成され、受容部材60は、ピペットチップ8を受容するためのヘッド61を備え、検出装置5は、ヘッド61の形状に対応するポートを備え、その結果、検出装置5は、対応するポートにヘッド61を挿入することによって動作状態にある試料処理装置6によって受容され得る。
ヘッド61は、ピペットチップ8を受容するための尖った円錐体61として設計されており、ポートの形状は尖った円錐体61の形状に対応する。
図6は、図5による尖った円錐体のさらなる概略図を示す。
尖った円錐体61は、検出装置5をより容易に受容することができるように、ポート65の方向に先細になるように設計されている。
受容要素60は、コア63を備えており、そのコア63には、尖った円錐体61が取り付けられ、スリーブ62は、コアの周りに、尖った円錐体の円錐軸に沿って移動可能に配置され、尖った円錐体61の方向(空間方向z)に円錐軸Kに沿ったスリーブの移動によって、動作状態で検出装置を押し出すことができるようになっている。この移動中に、スリーブ63によって検出装置5に加えられる圧力により、検出装置を押し出すことができる。これにより、検出装置5を充電ステーションに再び挿入することができる。

Claims (17)

  1. 試料(71)を処理するための自動実験室用装置であって、
    前記試料(71)を受容するための処理チャンバ(10)と、
    前記処理チャンバ(10)の少なくとも1つの第1の空間方向(x)に移動可能に配置された移動装置(4)と、
    前記試料(71)を分析するために前記処理チャンバ(10)内に配置された分析ユニット(5)であって、前記移動装置(4)によって受容され、前記移動装置(4)によって前記試料(71)に移動され得る分析ユニット(5)と、
    前記移動装置(4)及び前記分析ユニット(5)に信号接続された電子制御装置(3)と、
    を備える、自動実験室用装置。
  2. 前記移動装置(4)が、前記試料(71)に対して少なくとも1つの処理ステップを実行するための試料処理装置(6)を備え、前記試料処理装置(6)が、前記分析ユニット(5)を受容するための受容要素(60)を備え、その結果、動作状態で前記移動装置(4)によって前記試料(71)に前記分析ユニット(5)を移動させることができる、請求項1に記載の自動実験室用装置。
  3. 前記分析ユニット(5)が、エネルギー貯蔵装置を備えた無線分析ユニット(5)として設計され、前記自動実験室用装置(1)が、前記分析ユニット(5)を格納するため、及び前記エネルギー貯蔵装置を充電するために、前記処理チャンバ(10)内に配置された充電ステーション(2)を備える、請求項1又は2に記載の自動実験室用装置。
  4. 前記分析ユニット(5)が、前記試料(71)に一次放射線(51)を照射するための放射線源と、前記試料(71)から生じる二次放射線(52)を受容するための検出器とを備える検出装置(5)として設計される、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  5. 前記検出器が、ダイオード、特にシリコンフォトダイオード又は真空フォトダイオードである、請求項4に記載の自動実験室用装置。
  6. 前記放射線源が、重水素ランプ、タングステンランプ、ハロゲンランプ、又はLEDである、請求項4又は5に記載の自動実験室用装置。
  7. 前記検出装置(5)が、複数の検出器及び/又は放射線源を備える、請求項4から6のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  8. 前記分析ユニットが、光学温度測定用の赤外線光度計、及び/又はpHメータ、及び/又はカメラ、及び/又は超音波センサ、及び/又はレーザ、及び/又はレーザ干渉計、及び/又は前記処理チャンバ(10)の局所除染用のUVCユニットとして設計される、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  9. 前記エネルギー貯蔵装置が、コンデンサ及び/又はバッテリ及び/又は蓄電池である、請求項3から8のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  10. 前記検出装置(5)が光度計、特に分光計、特に蛍光計である、請求項4から7のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  11. 前記移動装置(10)が、前記第1の空間方向に直交する前記処理チャンバ(10)の第2の空間方向(y)と、前記第1の空間方向(x)及び前記第2の空間方向(y)に直交する前記処理チャンバ(10)の第3の空間方向(z)とに移動可能である、請求項1から10のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  12. 前記試料処理装置(6)が、流体を受容して分注するためのピペット装置(6)として設計され、前記受容要素(60)が、ピペットチップを受容するように設計されている、請求項2から11のいずれか一項に記載の自動実験室用装置。
  13. 自動実験室用装置(1)で試料(71)を処理する方法であって、
    a)請求項1から12のいずれか一項に記載の自動実験室用装置(1)を提供することと、
    b)前記試料(71)を前記処理チャンバ(10)に導入することと、
    c)前記移動装置(4)によって前記分析ユニット(5)を受容することと、
    d)前記移動装置(4)によって前記処理チャンバ(10)を通って前記分析ユニット(5)を前記試料(71)に移動させることと、
    e)前記分析ユニット(5)によって前記試料(71)を分析することと
    を含む、方法。
  14. 前記分析ユニット(5)が無線検出装置(5)として設計され、前記移動装置(4)が前記試料処理装置(6)を備え、前記自動実験室用装置(1)が前記充電ステーション(2)を備え、前記無線検出装置(5)が前記試料処理装置(6)の前記受容要素(60)によって受容され、前記移動装置(4)によって前記処理チャンバ(10)を通って前記充電ステーション(2)から前記試料(71)に搬送される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記試料(71)を分析した後に、前記移動装置(4)によって前記検出装置(5)を前記処理チャンバ(10)を通って前記試料(71)から前記充電ステーション(2)に移動させることを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記検出装置(5)の放射線源によって前記試料(71)に一次放射線(51)を照射することと、前記検出装置(5)の検出器(51)によって前記試料(71)から生じる二次放射線(52)を受容することとを含む、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記二次放射線(52)に基づいて前記試料(71)の濃度を決定することを含む、請求項16に記載の方法。
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