JP2023512523A - 化合物およびその使用 - Google Patents

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Abstract

本開示は、BAF複合体関連障害の治療に有用な化合物および方法を特徴とする。

Description

本発明は、BRG1またはBRM関連因子(BAF)複合体を調節するのに有用な化合物に関する。特に、本発明は、BAF複合体機能に関連する障害の治療に有用な化合物に関する。
クロマチン調節は、遺伝子発現に不可欠であり、ATP依存性クロマチンリモデリングは、かかる遺伝子発現が生じる機序である。ヒトスイッチ/スクロース非発酵性(SWI/SNF)クロマチンリモデリング複合体は、BAF複合体としても知られており、BRG1(Brahma関連遺伝子-1)およびBRM(Brahma)として知られている2つのSWI2様ATPアーゼを有する。転写活性化因子BRG1は、ATP依存性クロマチンリモデラーSMARCA4としても知られ、19番染色体上のSMARCA4遺伝子によってコードされる。BRG1は、一部のがん腫瘍で過剰発現され、がん細胞の増殖に必要である。BRMは、可能性の高いグローバル転写活性化因子SNF2L2および/またはATP依存性クロマチンリモデラーSMARCA2としても知られており、9番染色体上のSMARCA2遺伝子によってコードされ、BRG1の機能喪失変異を特徴とする細胞における腫瘍細胞の増殖に不可欠であることが示されている。BRGおよび/またはBRMの脱活性化は、細胞周期停止および腫瘍抑制を含む、細胞における下流効果をもたらす。
本発明は、BAF複合体を調節するのに有用な化合物を特徴とする。いくつかの実施形態では、化合物は、BAF複合体の変化に関連する障害、例えば、BRG1およびBRMタンパク質の一方または両方の変化に関連する障害の治療に有用である。本発明の化合物は、単独で、または他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて、かかる障害を治療するために使用され得る。
一態様では、本発明は、式Iの構造を有する化合物であって、
A-L-B
式I
式中、
Lが、リンカーであり、
Bが、分解部分であり、
Aが、式IIの構造を有し、
Figure 2023512523000001
式中、
が、NまたはCHであり、
およびXが独立して、N、CH、またはC(CH)であり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアシル、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、または-SOであり、
およびRの各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、またはAとリンカーとの間の結合であり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、任意選択で置換されたC-Cアルキルまたは-NRであり、
およびRの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
Hetが、5員または6員のヘテロアリーレンであり、
が、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、不在、-O-、任意選択で置換されたC-Cアルキレン、任意選択で置換されたC-Cアルケニレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキレン、任意選択で置換されたC-CヘテロシクリルC-Cアルキレン、または任意選択で置換されたC-CヘテロアリールC-Cアルキレンであり、
が、不在、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、H、またはAとリンカーとの間の結合であり、
但し、式IIが、Aと前記リンカーとの間に1つのみの結合を含むことを条件とする、化合物、
またはその薬学的に許容される塩を特徴とする。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、Aは、Aとリンカーとの間の結合である。いくつかの実施形態では、Rは、Aとリンカーとの間の結合であり、Aは、Hである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。他の実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキル、例えば、メチルである。
いくつかの実施形態では、X、X、およびXは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、XおよびXは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、XおよびXは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、Nであり、XおよびXは、CHである。いくつかの実施形態では、Xは、CHであり、XおよびXは、C(CH)である。いくつかの実施形態では、XおよびXは、CHであり、Xは、C(CH)である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキル、例えば、Rは、メチルである。
さらなる実施形態では、Rは、水素である。他の実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキル、例えば、メチル、tert-ブチル、イソ-プロピル、イソ-ブチル、またはtert-ペンチルである。さらなる実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、例えば、
Figure 2023512523000002
である。
いくつかの実施形態では、Hetは、
Figure 2023512523000003
である。他の実施形態では、Hetは、
Figure 2023512523000004
である。さらなる実施形態では、Hetは、
Figure 2023512523000005
である。
いくつかの実施形態では、Gは、不在である。いくつかの実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cアルキレン、例えば、Gは、
Figure 2023512523000006
である。さらなる実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-CヘテロシクリルC-Cアルキレン、例えば、
Figure 2023512523000007
である。特定の実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cアルケニレン、例えば、
Figure 2023512523000008
である。
いくつかの実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、例えば、
Figure 2023512523000009
である。
他の実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレン、例えば、
Figure 2023512523000010
である。
さらなる実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、例えば、
Figure 2023512523000011
である。
いくつかの実施形態では、Gは、不在である。
さらなる実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、例えば、
Figure 2023512523000012
である。
なおさらなる実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、例えば、
Figure 2023512523000013
Figure 2023512523000014
である。いくつかの実施形態では、Gは、
Figure 2023512523000015
であり、R9a、R9b、R9c、およびR9dは独立して、A、H、ハロゲン、ヒドロキシル、任意選択で置換されたC1-6アルキル、または任意選択で置換されたC1-6ヘテロアルキルであり、R9eおよびR9fの各々は独立して、HまたはAである。さらに他の実施形態では、Gは、
Figure 2023512523000016
であり、Xは、OまたはCR10i10jであり、R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、およびR10jの各々は独立して、H、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシル、アリル、ヘテロアリル、任意選択で置換されたCアルキル、任意選択で置換されたC1-6ヘテロアルキル、またはそれらが結合してC=Oを形成する炭素と一緒に組み合わさった2つである。
さらに他の実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレン、例えば、
Figure 2023512523000017
Figure 2023512523000018
である。
さらなる実施形態では、Gは、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキレン、例えば、
Figure 2023512523000019
である。
いくつかの実施形態では、A、G、G、およびGは、組み合わさって、任意選択で置換されたC-C10アリール、例えば、
Figure 2023512523000020
を形成する。
他の実施形態では、A、G、G、およびGは、組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、例えば、
Figure 2023512523000021
を形成する。
さらなる実施形態では、A、G、G、およびGは、組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、例えば、
Figure 2023512523000022
を形成する。
ある特定の実施形態では、Rは、水素である。他の実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアシル、例えば、アセチルである。さらなる実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキル、例えば、メチル、tert-ブチル、イソ-プロピル、または
Figure 2023512523000023
である。さらに他の実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、例えば、
Figure 2023512523000024
である。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、例えば、
Figure 2023512523000025
である。
さらなる実施形態では、Rは、-SOである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択で置換されたC-Cアルキル、例えば、メチル、イソ-プロピル、または
Figure 2023512523000026
である。いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2023512523000027
である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、ユビキチンリガーゼ結合部分である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む。
いくつかの実施形態では、分解部分は、ユビキチンリガーゼ結合部分である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式Yの構造であって、
Figure 2023512523000028
式中、
が、分解部分とリンカーとの間の結合であり、
v1が、0、1、2、3、4、または5であり、
u1が、1、2、または3であり、
が、結合または
Figure 2023512523000029
であり、
が、
Figure 2023512523000030
であり、
5Aが、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
各RJ1が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
Jが、不在、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリレン、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Tは、結合である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2023512523000031
である。
いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2023512523000032
である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2023512523000033
である。いくつかの実施形態では、Tは、
Figure 2023512523000034
である。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Y1の構造、
Figure 2023512523000035
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Y2の構造、
Figure 2023512523000036
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Yの構造は、式Zの構造、
Figure 2023512523000037
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、u1は、1である。いくつかの実施形態では、u1は、2である。いくつかの実施形態では、u1は、3である。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式AAの構造、
Figure 2023512523000038
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式ABの構造、
Figure 2023512523000039
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Zの構造は、式ACの構造、
Figure 2023512523000040
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、v1は、0、1、2、または3である。いくつかの実施形態では、v1は、0である。いくつかの実施形態では、v1は、1である。いくつかの実施形態では、v1は、2である。いくつかの実施形態では、v1は、3である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA1の構造、
Figure 2023512523000041
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式ABの構造は、式AB1の構造、
Figure 2023512523000042
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式ACの構造は、式AC1の構造、
Figure 2023512523000043
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、Jは、不在である。いくつかの実施形態では、Jは、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリレンまたは任意選択で置換されたC-C10アリーレンである。いくつかの実施形態では、Jは、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレンまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである。
いくつかの実施形態では、Jは、任意選択で置換されたヘテロシクリレンである。いくつかの実施形態では、Jは、任意選択で置換されたC-C10アリーレンである。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA2の構造、
Figure 2023512523000044
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA3の構造、
Figure 2023512523000045
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式AA4の構造、
Figure 2023512523000046
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたはメチルである。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、メチルである。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式Aの構造であって、
Figure 2023512523000047
式中、
が、
Figure 2023512523000048
であり、
A5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A6が、Hもしくは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、RA7が、Hもしく任意選択で置換されたC-Cアルキルであるか、またはRA6およびRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、またはRA6およびRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
A8が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000049
を形成し、
Figure 2023512523000050
が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2023512523000051
が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、およびRA4の各々は独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000052
を形成し、
Figure 2023512523000053
が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2023512523000054
が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、およびRA4の各々は、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000055
を形成し、
Figure 2023512523000056
は、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つは、Aであるか、または
Figure 2023512523000057
は、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、およびRA4の各々は独立して、H、A、F、
Figure 2023512523000058
であるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000059
を形成し、
Figure 2023512523000060
は、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つは、Aであるか、または
Figure 2023512523000061
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1は、Aである。いくつかの実施形態では、RA2は、Aである。いくつかの実施形態では、RA3は、Aである。いくつかの実施形態では、RA4は、Aである。いくつかの実施形態では、RA5は、Aである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは
Figure 2023512523000062
である。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、
Figure 2023512523000063
である。
いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2023512523000064
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2023512523000065
である。いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2023512523000066
である。
いくつかの実施形態では、RA6およびRA7の各々は独立して、H、F、
Figure 2023512523000067
であるか、またはRA6およびRA7は、各々が結合している炭素原子と一緒になって、
Figure 2023512523000068
を形成する。
いくつかの実施形態では、Yは、
Figure 2023512523000069
である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A1の構造、
Figure 2023512523000070
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A2の構造、
Figure 2023512523000071
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A3の構造、
Figure 2023512523000072
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A4の構造、
Figure 2023512523000073
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A5の構造、
Figure 2023512523000074
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A6の構造、
Figure 2023512523000075
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A7の構造、
Figure 2023512523000076
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A8の構造、
Figure 2023512523000077
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A9の構造、
Figure 2023512523000078
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、式A10の構造、
Figure 2023512523000079
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2023512523000080
またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2023512523000081
である。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2023512523000082
、またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、
Figure 2023512523000083
は、
Figure 2023512523000084
であり、RA9は、H、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2023512523000085
である。
いくつかの実施形態では、RA9は、H、A、または任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RA9は、H、A、またはメチルである。いくつかの実施形態では、R9Aは、Hである。いくつかの実施形態では、R9Aは、メチルである。いくつかの実施形態では、RA9は、Aである。
いくつかの実施形態では、式Aの構造は、
Figure 2023512523000086
である。
いくつかの実施形態では、式AAの構造は、式Bの構造であって、
Figure 2023512523000087
式中、
A5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000088
を形成し、
Figure 2023512523000089
が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
Figure 2023512523000090
が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、およびRA4の各々は、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000091
を形成し、
Figure 2023512523000092
は、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つは、Aであるか、または
Figure 2023512523000093
は、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1、RA2、RA3、およびRA4の各々は独立して、H、A、F、
Figure 2023512523000094
であるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
Figure 2023512523000095
を形成し、
Figure 2023512523000096
は、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つは、Aであるか、または
Figure 2023512523000097
が、Aで置換されている。
いくつかの実施形態では、RA1は、Aである。いくつかの実施形態では、RA2は、Aである。いくつかの実施形態では、RA3は、Aである。いくつかの実施形態では、RA4は、Aである。いくつかの実施形態では、RA5は、Aである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、RA5は、Hまたは
Figure 2023512523000098
である。いくつかの実施形態では、RA5は、Hである。いくつかの実施形態では、RA5は、
Figure 2023512523000099
である。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B1の構造、
Figure 2023512523000100
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B2の構造、
Figure 2023512523000101
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B3の構造、
Figure 2023512523000102
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、式B4の構造、
Figure 2023512523000103
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2023512523000104
である。いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2023512523000105
である。いくつかの実施形態では、式Bの構造は、
Figure 2023512523000106
である。
いくつかの実施形態では、ユビキチンリガーゼ結合部分は、フォン・ヒッペル・リンドウリガンドを含む。
いくつかの実施形態では、フォン・ヒッペル・リンドウリガンドは、
Figure 2023512523000107
の構造、
またはその誘導体もしくは類似体を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式Cの構造であって、
Figure 2023512523000108
式中、
B1およびRB9が独立して、H、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
B2が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
B3が、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
B4が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
B5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
v2が、0、1、2、3、または4であり、
各RB6が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
B7およびRB8の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-C10アリールであり、
B1、RB3、RB6、およびRB9のうちの1つが、Aである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2023512523000109
またはその誘導体もしくは類似体である。いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2023512523000110
である。いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2023512523000111
である。いくつかの実施形態では、式Cの構造は、
Figure 2023512523000112
である。
いくつかの実施形態では、分解剤部分は、国際特許公開第2019/195201号に記載される分解剤部分であり、その分解剤部分は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、分解剤部分は、式Dの構造であって、
Figure 2023512523000113
式中、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
C1、RC2、およびRC7の各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
C3が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
C5が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
v3が、0、1、2、3、または4であり、
各RC8が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
v4が、0、1、2、3、または4であり、
各RC9が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Dの構造は、
Figure 2023512523000114
、またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、分解剤部分は、式Eの構造であって、
Figure 2023512523000115
式中、
が、Bとリンカーとの間の結合であり、
C10およびRC11の各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
v5が、0、1、2、3、または4であり、
各RC12が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
v6が、0、1、2、3、または4であり、
各R21が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式Eの構造は、
Figure 2023512523000116
、またはその誘導体もしくは類似体である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式FAの構造であって、
Figure 2023512523000117
式中、
Figure 2023512523000118
が、
Figure 2023512523000119
であるか、またはAで置換され、かつH、RFF1、およびオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換される二環式部分であり、
Figure 2023512523000120
が、単結合または二重結合であり、
u2が、0、1、2、または3であり、
が、分解剤とリンカーとの間の結合であり、
Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fbが、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fb、RFc、RFd、およびRFeの各々が独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであり、
あるいはRFbおよびRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3、4、5、もしくは6員スピロカルボシクリレン、またはNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4、5、もしくは6員スピロヘテロシクリレンを形成し、
あるいはRFdおよびRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3、4、5、もしくは6員スピロカルボシクリレン、またはNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4、5、もしくは6員スピロヘテロシクリレンを形成し、
あるいはRFdおよびRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4炭素架橋環を形成し、
FdおよびYFfの各々が独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含む、YFdおよびYFfに結合した結合または二価部分であり、
式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
環原子の一方が、Aで置換され、他方が、HおよびRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
Feの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
各RFF1が独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
各RFF2が独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
FdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式FAの化合物は、式FA1の構造、
Figure 2023512523000121
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式FBの構造であって、
Figure 2023512523000122
式中、
Figure 2023512523000123
が、
Figure 2023512523000124
であるか、またはAで置換され、かつH、RFF1、およびオキソから独立して選択される1つ以上の基で置換される二環式部分であり、
が、分解剤とリンカーとの間の結合であり、
Faが、CRFbFc、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
FbおよびYFgの各々が独立して、NH、NRFF1、CH、CHRFF1、C(RFF1、O、またはSであり、
Fcが、CRFdFe、C=O、C=S、C=CH、SO、S(O)、P(O)Oアルキル、P(O)NHアルキル、P(O)N(アルキル)、P(O)アルキル、P(O)OH、P(O)NHであり、
Fb、RFc、RFd、RFe、RFf、およびRFgの各々が独立して、H、アルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、-NHアルキル、または-Nアルキルであり、
あるいはRFbおよびRFcが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3、4、5、もしくは6員スピロカルボシクリレン、またはNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4、5、もしくは6員スピロヘテロシクリレンを形成し、
あるいはRFdおよびRFeが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3、4、5、もしくは6員スピロカルボシクリレン、またはNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4、5、もしくは6員スピロヘテロシクリレンを形成し、
あるいはRFfおよびRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、3、4、5、もしくは6員スピロカルボシクリレン、またはNおよびOから選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含む4、5、もしくは6員スピロヘテロシクリレンを形成し、
あるいはRFdおよびRFbが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4炭素架橋環を形成し、
あるいはRFdおよびRFfが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4炭素架橋環を形成し、
あるいはRFbおよびRFgが、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、1、2、3、または4炭素架橋環を形成し、
FdおよびYFfの各々が独立して、CH、CHRFF2、C(RFF2、C(O)、N、NH、NRFF3、O、S、またはS(O)であり、
Feが、3~8員環を形成する1~5個の連続する炭素原子を含む、YFdおよびYFfに結合した結合または二価部分であり、
式中、1、2、または3個の炭素原子が、窒素、酸素、または硫黄原子で置き換えられ得、
環原子の一方が、Aで置換され、他方が、HおよびRFF1から独立して選択される1つ以上の基で置換され、
Feの連続する原子が、単結合または二重結合を介して結合され得、
各RFF1が独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、カルボシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキルアミノ、アルキルヒドロキシル、またはハロアルキルであり、
各RFF2が独立して、アルキル、アルケン、アルキン、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アジド、アミノ、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)(アルキルを含む脂肪族)、-C(O)O(アルキルを含む脂肪族)、-NH(アルキルを含む脂肪族)、-N(アルキルを含む脂肪族)(アルキルを含む脂肪族)、-NHSOアルキル、-N(アルキル)SOアルキル、-NHSOアリール、-N(アルキル)SOアリール、-NHSOアルケニル、-N(アルキル)SOアルケニル、-NHSOアルキニル、-N(アルキル)SOアルキニル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、複素環式、炭素環式、シアノ、ニトロ、ニトロソ、-SH、-Sアルキル、またはハロアルキルであり、
FF3が、アルキル、アルケニル、アルキニル、-C(O)H、-C(O)OH、-C(O)アルキル、または-C(O)Oアルキルであり、
FdまたはYFfが、Aで置換されている場合、YFeが、結合である、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、式FBの化合物は、式FB1の構造、
Figure 2023512523000125
またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、分解部分は、式F1の構造であって、
Figure 2023512523000126
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、RF1が、不在またはOである、構造、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、RF1は、不在である。いくつかの実施形態では、RF1は、Oである。
いくつかの実施形態では、式F1の構造は、
Figure 2023512523000127
である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、構造式F2であって、
Figure 2023512523000128
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、Yが、CHまたはNHである、構造式F2、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Yは、NHである。いくつかの実施形態では、Yは、CHである。
いくつかの実施形態では、式F2の構造は、
Figure 2023512523000129
である。
いくつかの実施形態では、分解部分は、構造式Gであって、
Figure 2023512523000130
式中、Aが、分解剤とリンカーとの間の結合であり、Yが、CHまたはNHである、構造式G、またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、Yは、NHである。いくつかの実施形態では、Yは、CHである。
いくつかの実施形態では、式Gの構造は、
Figure 2023512523000131
である。
分解部分はまた、例えば、WO2017/197036、WO2019/204354、WO2019/236483、WO2020/010177、およびWO2020/010227に見出される構造を含んでもよく、それらの各々は、その全体が参照により組み込まれる。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IIIの構造を有し、
-(B-(C-(B-(D)-(B-(C-(B-A
式III
式中、Aは、Aとリンカーとの間の結合であり、Aは、リンカーとBとの間の結合であり、B、B、B、およびBの各々は独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、O、S、S(O)、またはNRであり、各Rは独立して、H、任意選択で置換されたC1-4アルキル、任意選択で置換されたC2-4アルケニル、任意選択で置換されたC2-4アルキニル、任意選択で置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC6-12アリール、または任意選択で置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、CおよびCの各々は独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、f、g、h、i、j、およびkの各々は独立して、0または1であり、Dは、任意選択で置換されたC1-12アルキル、任意選択で置換されたC2-12アルケニル、任意選択で置換されたC2-12アルキニル、任意選択で置換されたC-C12ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-12ヘテロアルキル、またはA-(B-(C-(B-を-(B-(C-(B-Aに結合する化学結合である。
いくつかの実施形態では、B、B、B、およびBの各々は独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、またはNRである。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、BおよびBの各々は独立して、
Figure 2023512523000132
である。
いくつかの実施形態では、Bは、
Figure 2023512523000133
である。
いくつかの実施形態では、CおよびCの各々は独立して、
Figure 2023512523000134
である。
いくつかの実施形態では、Cは、
Figure 2023512523000135
である。
いくつかの実施形態では、Bは、NRである。いくつかの実施形態では、Bは、任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、fは、0である。いくつかの実施形態では、fは、1である。いくつかの実施形態では、gは、1である。いくつかの実施形態では、hは、0である。いくつかの実施形態では、hは、1である。いくつかの実施形態では、iは、0である。いくつかの実施形態では、jは、0である。いくつかの実施形態では、kは、0である。
いくつかの実施形態では、Dは、任意選択で置換されたC1-12アルキル、任意選択で置換されたC-C12ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-12ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Dは、A-(B-(C-(B-を-(B-(C-(B-Aに結合する化学結合である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2023512523000136
の構造を有し、x1は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14であり、x2は、0、1、2、3、4、5、もしくは6であり、x3は、1もしくは2であり、x4は、1もしくは2であり、Wは、
Figure 2023512523000137
であり、Rx1およびRx2の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、Ry1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々は独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Wは、
Figure 2023512523000138
である。いくつかの実施形態では、Wは、
Figure 2023512523000139
である。いくつかの実施形態では、Wは、
Figure 2023512523000140
である。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2の各々は独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2の各々は独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する。
いくつかの実施形態では、Ry1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々は独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Ry1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々は独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2023512523000141
Figure 2023512523000142
Figure 2023512523000143
Figure 2023512523000144
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVの構造を有し、
-(Ep1-(F)-(Cm1-(En1-(Cm2-(Fo1-(En2-(Fo2-(Ep2-A
式IV
式中、Aは、リンカーとAとの間の結合であり、Aは、Bとリンカーとの間の結合であり、m1、m2、n1、n2、o1、o2、p1、およびp2の各々は独立して、0または1であり、EおよびEの各々は独立して、O、S、NR、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC2-10アルケニル、任意選択で置換されたC2-10アルキニル、任意選択で置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルであり、各Eは独立して、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキル、O、S、またはNRであり、各Rは独立して、H、任意選択で置換されたC1-4アルキル、任意選択で置換されたC2-4アルケニル、任意選択で置換されたC2-4アルキニル、任意選択で置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC6-12アリール、または任意選択で置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、CおよびCの各々は独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、F、F、およびFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC2-10ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVaの構造を有する。
-(F)-(Cm1-(Ep2-A
式IVa
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVbの構造を有する。
-(E)-(F)-(Ep2-A
式IVb
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVcの構造を有する。
-(Ep1-(F)-(F)-(E)-A
式IVc
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVdの構造を有する。
-(Ep1-(F)-(Cm1-(E-(Cm2-(F)-(Ep2-A
式IVd
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVeの構造を有する。
-(F)-A
式IVe
いくつかの実施形態では、リンカーは、式IVfの構造を有し、
-(Ep1-(F)-(Cm1-(En1-(Cm2-(Fo1-(Fo2-(Ep2-A
式IVf
式中、Aは、リンカーとAとの間の結合であり、Aは、Bとリンカーとの間の結合であり、m1、m2、n1、o1、o2、p1、およびp2の各々は独立して、0または1であり、EおよびEの各々は独立して、O、S、NR、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC2-10アルケニル、任意選択で置換されたC2-10アルキニル、任意選択で置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルであり、Eは独立して、任意選択で置換されたC1-2アルキル、任意選択で置換されたC1-2ヘテロアルキル、O、S、またはNRであり、各Rは独立して、H、任意選択で置換されたC1-4アルキル、任意選択で置換されたC2-4アルケニル、任意選択で置換されたC2-4アルキニル、任意選択で置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC6-12アリール、または任意選択で置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、CおよびCの各々は独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、F、F、およびFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC2-10ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して、Hまたは任意選択で置換されたC1-4アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、EおよびEの各々は独立して、NR、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、EおよびEの各々は独立して、任意選択で置換されたC1-10アルキルまたは任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2023512523000145
であり、z1は、0、1、もしくは2であり、z2は、0、1、2、3、4、5、もしくは6であり、Rz1およびRz2の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、RおよびRの各々は独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、z1は、0である。いくつかの実施形態では、z1は、1である。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2の各々は独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2の各々は独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rz1およびRz2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する。
いくつかの実施形態では、RおよびRの各々は独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルを形成する。
いくつかの実施形態では、RおよびRの各々は独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2023512523000146
であり、z3は、0、1、2、3、4、5、もしくは6であり、z4は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12であり、z5は、0、1、2、3、もしくは4であり、z6は、1、2、3、もしくは4であり、Rz3およびRz4の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、Rは、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、z3は、0、1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、z4は、0、1、2、3、4、5、または6である。
いくつかの実施形態では、z5は、0、1、または2である。
いくつかの実施形態では、z6は、1または2である。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4の各々は独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4の各々は独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4の各々は独立して、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rz3およびRz4は、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたはメチルである。
いくつかの実施形態では、Eは、任意選択で置換されたC1-2アルキル、任意選択で置換されたC1-2ヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、Eは、O、S、またはNRである。
いくつかの実施形態では、Eは、任意選択で置換されたC1-2アルキルである。
いくつかの実施形態では、Eは、
Figure 2023512523000147
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、単環式である。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、多環式である。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、二環式である。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、架橋される。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、縮合される。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、スピロ環式である。
いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、
Figure 2023512523000148
である。いくつかの実施形態では、C-C10カルボシクリルは、
Figure 2023512523000149
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、単環式である。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、多環式である。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、二環式である。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、架橋される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、縮合される。いくつかの実施形態では、C2-ヘテロシクリルは、スピロ環式である。
いくつかの実施形態では、C-Cヘテロシクリルは、
Figure 2023512523000150
である。いくつかの実施形態では、C-Cヘテロシクリルは、
Figure 2023512523000151
である。
いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-C10アリールである。いくつかの実施形態では、F、F、またはFの各々は独立して、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである。
いくつかの実施形態では、CおよびCの各々は独立して、
Figure 2023512523000152
である。
いくつかの実施形態では、Cは、
Figure 2023512523000153
である。
いくつかの実施形態では、リンカーは、
Figure 2023512523000154
Figure 2023512523000155
Figure 2023512523000156
Figure 2023512523000157
Figure 2023512523000158
の構造を有する。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物1~169のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物170~297のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。
一態様では、化合物は、表1の化合物1~297のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物1~169のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 2023512523000159
Figure 2023512523000160
Figure 2023512523000161
Figure 2023512523000162
Figure 2023512523000163
Figure 2023512523000164
Figure 2023512523000165
Figure 2023512523000166
Figure 2023512523000167
Figure 2023512523000168
Figure 2023512523000169
Figure 2023512523000170
Figure 2023512523000171
Figure 2023512523000172
Figure 2023512523000173
Figure 2023512523000174
Figure 2023512523000175
Figure 2023512523000176
Figure 2023512523000177
Figure 2023512523000178
Figure 2023512523000179
Figure 2023512523000180
Figure 2023512523000181
Figure 2023512523000182
Figure 2023512523000183
Figure 2023512523000184
Figure 2023512523000185
Figure 2023512523000186
Figure 2023512523000187
Figure 2023512523000188
Figure 2023512523000189
Figure 2023512523000190
Figure 2023512523000191
Figure 2023512523000192
Figure 2023512523000193
Figure 2023512523000194
Figure 2023512523000195
Figure 2023512523000196
Figure 2023512523000197
Figure 2023512523000198
Figure 2023512523000199
Figure 2023512523000200
Figure 2023512523000201
Figure 2023512523000202
Figure 2023512523000203
Figure 2023512523000204
Figure 2023512523000205
Figure 2023512523000206
Figure 2023512523000207
Figure 2023512523000208
Figure 2023512523000209
Figure 2023512523000210
Figure 2023512523000211
Figure 2023512523000212
Figure 2023512523000213
Figure 2023512523000214
Figure 2023512523000215
Figure 2023512523000216
Figure 2023512523000217
Figure 2023512523000218
Figure 2023512523000219
Figure 2023512523000220
Figure 2023512523000221
Figure 2023512523000222
Figure 2023512523000223
Figure 2023512523000224
Figure 2023512523000225
Figure 2023512523000226
Figure 2023512523000227
Figure 2023512523000228
Figure 2023512523000229
Figure 2023512523000230
Figure 2023512523000231
Figure 2023512523000232
Figure 2023512523000233
一態様では、本発明は、前述の化合物のうちのいずれかおよび薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を特徴とする。
別の態様では、本発明は、細胞中のBAF複合体の活性を減少させる方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BAF複合体関連障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、BAF複合体関連障害は、がんである。
さらなる態様では、本発明は、BRMを阻害する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BRG1を阻害する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
さらなる態様では、本発明は、BRMおよびBRG1を阻害する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
別の態様では、本発明は、BRG1の機能喪失変異に関連する障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、BRG1の機能喪失変異に関連する障害は、がんである。他の実施形態では、対象は、BRG1の機能喪失障害を有すると決定され、例えば、BRG1の機能喪失のがんを有すると決定される(例えば、がんは、BRG1機能喪失を伴うがん細胞を含むと決定される)。
別の態様では、本発明は、細胞にアポトーシスを誘導する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物(例えば、BRM/BRG1二重阻害剤化合物またはBRM選択的化合物)のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
さらなる態様では、本発明は、がんを治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、または陰茎がんである。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、または陰茎がんである。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、薬物耐性がんであるか、または以前の療法(例えば、ベムラフェニブ、ダカルバジン、CTLA4阻害剤、PD1阻害剤、インターフェロン療法、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、放射線療法、テモゾロミド、イリノテカン、CAR-T療法、トラスツズマブ、ペルツズマブ、タモキシフェン、カペシタビン、ドセタキソール、カルボプラチンなどの白金剤、パクリタキセルおよびドセタキセルなどのタキサン、ALK阻害剤、MET阻害剤、ペメトレキセド、タンパク質結合パクリタキセル、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ベバシズマブ、エリブリン、ネラチニブ、PARP阻害剤、ブリラネストラント、mTOR阻害剤、トポテカン、ゲムシタビン、VEGFR2阻害剤、葉酸受容体拮抗薬、デムシズマブ、フォスブレタブリン、またはPD-L1阻害剤)に応答し損なった。
前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、1つ以上のBRG1変異を有するか、または有すると決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のBRG1変異は、ホモ接合性である。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のBRG1変異は、タンパク質のATPase触媒ドメインにある。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のBRG1変異は、BRG1のC末端での欠失である。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、上皮成長因子受容体(EGFR)変異を有さないか、または有さないと決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)ドライバー変異を有さないか、または有さないと決定されている。前述の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、がんは、KRAS変異を有するか、または有すると決定されている。
別の態様では、本開示は、BAFに関連する障害(例えば、がんまたはウイルス感染症)を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を提供する。この方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれか、またはその薬学的に許容される塩、または前述の薬学的組成物のうちのいずれかと接触させることを含む。いくつかの実施形態では、障害は、ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)およびデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I))、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルスおよびBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、Togaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症である。いくつかの実施形態では、障害は、コフィン・シリス、神経線維腫症(例えば、NF-1、NF-2、または神経鞘腫)、または多発性髄膜腫である。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症を治療することを必要とする対象においてそれを治療するための方法を提供する。この方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれか、またはその薬学的に許容される塩、または前述の薬学的組成物のうちのいずれかを対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、レンチウイルス(例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)およびデルタレトロウイルス(例えば、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I))、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV-II))などのRetroviridae科、Hepadnaviridae科(例えば、B型肝炎ウイルス(HBV))、Flaviviridae科(例えば、C型肝炎ウイルス(HCV))、Adenoviridae科(例えば、ヒトアデノウイルス)、Herpesviridae科(例えば、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、エプスタインバーウイルス、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヘルペスウイルスK*、CMV、水痘帯状疱疹ウイルス)、Papillomaviridae科(例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV、HPV E1))、Parvoviridae科(例えば、パルボウイルスB19)、Polyomaviridae科(例えば、JCウイルスおよびBKウイルス)、Paramyxoviridae科(例えば、麻疹ウイルス)、またはTogaviridae科(例えば、風疹ウイルス)のウイルスによる感染症である。
前述の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、化合物は、BRM選択的化合物である。いくつかの実施形態では、BRM選択的化合物は、化合物がBRG1のレベルおよび/または活性を阻害するよりも少なくとも10倍大きいBRMのレベルおよび/または活性を阻害し、かつ/または化合物は、化合物がBRG1に結合するよりも少なくとも10倍大きいBRMに結合する。例えば、いくつかの実施形態では、BRM選択的化合物は、BRG1に対するIC50またはIP50よりも少なくとも10倍低いIC50またはIP50を有する。前述の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、化合物は、BRM/BRG1二重阻害剤化合物である。いくつかの実施形態では、BRM/BRG1二重阻害剤化合物は、BRMおよびBRG1の両方に対して同様の活性を有する(例えば、10倍以内(例えば、5倍未満、2倍未満)のBRMおよびBRG1に対する化合物の活性。)。いくつかの実施形態では、BRM/BRG1二重阻害剤化合物の活性は、BRMに対してより大きい。いくつかの実施形態では、BRM/BRG1二重阻害剤化合物の活性は、BRG1に対してより大きい。例えば、いくつかの実施形態では、BRM/BRG1二重阻害剤化合物は、BRG1に対するIC50またはIP50の10倍以内である、BRMに対するIC50またはIP50を有する。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんを治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの腫瘍増殖を低減することを必要とする対象においてそれを低減する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を対象に投与することを含む。
別の態様では、本発明は、対象において黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの転移性進行を抑制する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を投与することを含む。
別の態様では、本発明は、対象において黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの転移性コロニー形成(例えば、肝臓および/または脳への転移性コロニー形成)を抑制する方法を特徴とし、方法は、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物を投与することを含む。
別の態様では、本発明は、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がん細胞におけるBRG1および/またはBRMのレベルおよび/または活性を低減する方法を特徴とし、方法は、細胞を、有効量の前述の化合物のうちのいずれかまたはその薬学的組成物と接触させることを含む。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液細胞は、対象内にある。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較してBRG1のレベルおよび/または活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRG1のレベルおよび/または活性を少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)低減する有効量の化合物。いくつかの実施形態では、BRG1のレベルおよび/または活性を少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRG1のレベルおよび/または活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)、少なくとも12時間(例えば、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、24時間、30時間、36時間、48時間、72時間、またはそれ以上)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRG1のレベルおよび/または活性を少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)、少なくとも4日間(例えば、5日、6日、7日、14日、28日、またはそれ以上)低減する有効量の化合物。
上記の態様のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較してBRMのレベルおよび/または活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRMのレベルおよび/または活性を少なくとも50%(例えば、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)低減する有効量の化合物。いくつかの実施形態では、BRMのレベルおよび/または活性を少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、有効量の化合物は、基準物質と比較して、BRMのレベルおよび/または活性を、少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)、少なくとも12時間(例えば、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、24時間、30時間、36時間、48時間、72時間、またはそれ以上)低減する。いくつかの実施形態では、基準物質と比較して、BRMのレベルおよび/または活性を少なくとも5%(例えば、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)、少なくとも4日間(例えば、5日、6日、7日、14日、28日、またはそれ以上)低減する有効量の化合物。
いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、BRG1および/またはBRMタンパク質を発現し、かつ/または細胞もしくは対象は、BRG1および/またはBRMを発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、BRG1タンパク質を発現し、かつ/または細胞もしくは対象は、BRG1を発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、BRMタンパク質を発現し、かつ/または細胞もしくは対象は、BRMを発現していると同定されている。いくつかの実施形態では、がんは、黒色腫(例えば、ブドウ膜黒色腫、粘膜黒色腫、または皮膚黒色腫)である。いくつかの実施形態では、がんは、前立腺がんである。いくつかの実施形態では、がんは、血液がん、例えば、多発性骨髄腫、大細胞リンパ腫、急性T細胞白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、免疫グロブリンAλ骨髄腫、びまん性混合組織球性リンパ腫およびリンパ球性リンパ腫、B細胞リンパ腫、急性リンパ芽球性白血病(例えば、T細胞性急性リンパ芽球性白血病またはB細胞性急性リンパ芽球性白血病)、びまん性大細胞リンパ腫、または非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、乳がん(例えば、ER陽性乳がん、ER陰性乳がん、三重陽性乳がん、または三重陰性乳がん)である。いくつかの実施形態では、がんは、骨がん(例えば、ユーイング肉腫)である。いくつかの実施形態では、がんは、腎細胞がん(例えば、小眼球症転写因子(MITF)ファミリー転座腎細胞がん(tRCC))である。いくつかの実施形態では、がんは、転移性である(例えば、がんが肝臓に広がっている)。転移性がんは、遊走細胞の遊走および/もしくは浸潤を呈する細胞を含み得、かつ/または内皮動員および/もしくは血管新生を呈する細胞を含み得る。他の実施形態では、がんは、細胞遊走がんである。さらに他の実施形態では、細胞遊走がんは、非転移性細胞遊走がんである。転移性がんは、腹膜、胸膜、心膜、またはくも膜下の空間の表面を播種することを介して広がるがんであり得る。あるいは、転移性がんは、リンパ系を介して広がるがん、または血行的に広がるがんであり得る。いくつかの実施形態では、BRG1および/またはBRMのレベルおよび/または活性を低減する有効量の薬剤は、肝臓および/または脳へのがんの転移性コロニー形成を阻害するのに有効な量である。
いくつかの実施形態では、がんは、GNAQに変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、GNA11に変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、PLCB4に変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、CYSLTR2に変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、BAP1に変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、SF3B1に変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、EIF1AXに変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、TFE3転座を有する。いくつかの実施形態では、がんは、TFEB転座を有する。いくつかの実施形態では、がんは、MITF転座を有する。いくつかの実施形態では、がんは、EZH2変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、SUZ12変異を有する。いくつかの実施形態では、がんは、EED変異を有する。
いくつかの実施形態では、方法は、対象に投与すること、または細胞を抗がん療法、例えば、化学療法剤もしくは細胞毒性剤、免疫療法、手術、放射線療法、温熱療法、または光凝固と接触させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、抗がん療法は、化学療法剤または細胞傷害性剤、例えば、代謝拮抗剤、抗有糸分裂剤、抗腫瘍剤、抗生剤、アスパラギン特異的酵素、ビスホスホネート、抗悪性腫瘍剤、アルキル化剤、DNA修復酵素阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、コルチコステロイド、脱メチル化剤、免疫調節剤、ヤヌス関連キナーゼ阻害剤、ホスフィノシチド3-キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、またはチロシンキナーゼ阻害剤である。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、手術などのブドウ膜黒色腫の治療に使用される別の抗がん療法、MEK阻害剤、および/またはPKC阻害剤と組み合わせて使用される。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、本発明の化合物の投与の前、その後、またはそれと同時に手術を行うことをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、本発明の化合物の投与の前、その後、またはそれと同時に、MEK阻害剤および/またはPKC阻害剤を投与することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、抗がん療法および本発明の化合物は、互いに28日以内に、かつ各々が一緒に対象を治療するのに有効な量で投与される。
いくつかの実施形態では、対象またはがんは、BRG1の機能喪失変異を有する、かつ/またはそれを有すると同定されている。いくつかの実施形態では、対象またはがんは、BRMの機能喪失変異を有する、かつ/またはそれを有すると同定されている。
いくつかの実施形態では、がんは、1つ以上の化学療法剤もしくは細胞傷害性剤に耐性である(例えば、がんは、化学療法剤もしくは細胞傷害性剤に耐性であると判断されているか(遺伝子マーカーによってなど)、または化学療法剤もしくは細胞傷害性剤に耐性である可能性が高いと判断されている(化学療法剤もしくは細胞傷害性剤に応答しなかったがんなど))。いくつかの実施形態では、がんは、1つ以上の化学療法剤または細胞傷害性剤に応答し損ねた。いくつかの実施形態では、がんは、ダカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、トレオスルファン、フォテムスチン、IMCgp100、CTLA-4阻害剤(例えば、イピリムマブ)、PD-1阻害剤(例えば、ニボルマブまたはペムブロリズマブ)、PD-L1阻害剤(例えば、アテゾリズマブ、アベルマブ、またはデュルバルマブ)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)阻害剤(例えば、セルメチニブ、ビニメチニブ、またはトラメチニブ)、および/またはプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤(例えば、ソトラスタウリンまたはIDE196)に耐性であるか、または応答し損ねた。
いくつかの実施形態では、がんは、MEK阻害剤またはPKC阻害剤などのブドウ膜黒色腫の治療に使用される、以前に投与された治療薬に耐性であるか、または応答し損なった。例えば、いくつかの実施形態では、がんは、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)阻害剤(例えば、セルメチニブ、ビニメチニブ、またはタメチニブ)、および/またはプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤(例えば、ソトラスタウリンまたはIDE196)に耐性であるか、または応答し損なった。
化学用語
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、限定的であることを意図するものではない。
以下の化学定義のいずれについても、原子記号に続く数字は、特定の化学部分に存在するその元素の原子の総数を示す。理解されるように、H原子などの他の原子、または本明細書に記載される置換基は、必要な場合、原子の原子価を満たすために存在し得る。例えば、非置換Cアルキル基は、式-CHCHを有する。本明細書で定義される基とともに使用される場合、炭素原子の数への言及は、アセタールおよびケタール基における二価の炭素を含むが、アシル、エステル、カーボネート、またはカルバメート基におけるカルボニル炭素を含まない。ヘテロアリール基中の酸素、窒素、または硫黄原子の数への言及は、複素環式環の一部を形成するそれらの原子のみを含む。
本明細書で使用される「アシル」という用語は、本明細書で定義されるように、カルボニル基を介して親分子基に結合しているHまたはアルキル基を表し、ホルミル(すなわち、カルボキシアルデヒド基)、アセチル、トリフルオロアセチル、プロピオニル、およびブタノイルによって例示される。例示的な非置換アシル基は、1~6、1~11、または1~21個の炭素を含む。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、1~20個の炭素原子(例えば、1~16個の炭素原子、1~10個の炭素原子、または1~6個の炭素原子、または1~3個の炭素原子)の分岐または直鎖一価飽和脂肪族炭化水素ラジカルを指す。「アルキレン」は、二価のアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素-炭素二重結合を有し、かつ2~20個の炭素原子(例えば、2~16個の炭素原子、2~10個の炭素原子、2~6個の炭素原子、または2個の炭素原子)を有する直鎖または分岐炭化水素残基を指す。「アルキレニレン」は、二価のアルケニル基である。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素-炭素三重結合を有し、かつ2~20個の炭素原子(例えば、2~16個の炭素原子、2~10個の炭素原子、2~6個の炭素原子、または2個の炭素原子)を有する直鎖または分岐炭化水素残基を指す。「アルキニレン」は、二価のアルキニル基である。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、-N(RN1を表し、各RN1は独立して、H、OH、NO、N(RN2、SOORN2、SON2、SORN2、N保護基、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、アシル(例えば、アセチル、トリフルオロアセチル、または本明細書に記載の他のもの)であり、これらの列挙されたRN1基の各々は、任意選択で置換され得るか、または2つのRN1は、組み合わさって、アルキレンもしくはヘテロアルキレンを形成し、各RN2は独立して、H、アルキル、またはアリールである。本発明のアミノ基は、非置換アミノ(すなわち、-NH)または置換アミノ(すなわち、-N(RN1)であり得る。
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を有する6~12個の炭素原子の芳香族単炭素環式または多炭素環式ラジカルを指す。かかる基の例には、これらに限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、1,2-ジヒドロナフチル、インダニル、および1H-インデニルが挙げられる。「アリーレン」は、二価のアリール基である。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換アリールアルキル基は、ベンジルおよびフェネチルなどの、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-C10アリール、C-C10アルキルC-C10アリール、またはC-C20アルキルC-C10アリールなどの、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキルおよびアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「アジド」という用語は、-N基を表す。
本明細書で使用される場合、「架橋シクリル」という用語は、1~3個の架橋を含む、5~20個の炭素の架橋多環式基を指す。
本明細書で使用される場合、「シアノ」という用語は、-CN基を表す。
本明細書で使用される場合、「カルボシクリル」という用語は、環が炭素原子によって形成される非芳香族C-C12単環式、二環式または三環式の構造を指す。カルボシクリル構造には、シクロアルキル基および不飽和カルボシクリルラジカルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、3~10個、好ましくは3~6個の炭素原子の飽和非芳香族一価単炭素環式または多炭素環式ラジカルを指す。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、およびアダマンチルなどのラジカルによってさらに例示される。「シクロアルキル」は、二価のシクロアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)、またはヨウ素(ヨード)ラジカルを意味する。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルキル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキル基は、アルキル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルキル基の例は、「アルコキシ」であり、それは、本明細書で使用される場合、アルキル-O-(例えば、メトキシおよびエトキシ)を指す。「ヘテロアルキレン」は、二価のヘテロアルキル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルケニル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルケニル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルケニル基は、アルケニル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルケニル基の例は、「アルケノキシ」であり、それは、本明細書で使用される場合、アルケニル-O-を指す。「ヘテロアルケニレン」は、二価のヘテロアルケニル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアルキニル」という用語は、構成炭素原子のうちの1つ以上が窒素、酸素、または硫黄で置き換えられている、本明細書で定義されるようなアルキニル基を指す。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキニル基は、アルキニル基について本明細書に記載されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。ヘテロアルキニル基の例は、「アルキノキシ」であり、それは、本明細書で使用される場合、アルキニル-O-を指す。「ヘテロアルキニレン」は、二価のヘテロアルキニル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリル」という用語は、XがOまたはNRであり、RがHまたは任意選択で置換されたアルキルである、構造
Figure 2023512523000234
を表す。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1、2、または3個の環原子を含み、残りの環原子が炭素である、少なくとも1つの芳香環を有する5~12個の原子の芳香族単環式または多環式ラジカルを指す。ヘテロアリール基の1または2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられ得る。ヘテロアリール基の例は、ピリジル、ピラゾイル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾリル、オキサキソリル、およびチアゾリルである。「ヘテロアリーレン」は、二価のヘテロアリール基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロアリールアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-Cヘテロアリール、C-C10アルキルC-Cヘテロアリール、またはC-C20アルキルC-Cヘテロアリールなど、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキルおよびヘテロアリールは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、またはSから選択される1、2、3、または4個の環原子を含む少なくとも1つの環を有する3~12個の原子を有する単環式または多環式ラジカルを指し、芳香族環は、いかなるN、O、またはS原子も含まない。ヘテロシクリル基の例には、これらに限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、フリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、および1,3-ジオキサニルが含まれる。「ヘテロシクリレン」は、二価のヘテロシクリル基である。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を表す。例示的な非置換ヘテロシクリルアルキル基は、7~30個の炭素(例えば、C-CアルキルC-Cヘテロシクリル、C-C10アルキルC-Cヘテロシクリル、またはC-C20アルキルC-Cヘテロシクリルなど、7~16個または7~20個の炭素)である。いくつかの実施形態では、アルキルおよびヘテロシクリルは各々、それぞれの基について本明細書で定義されるように、1、2、3、または4個の置換基でさらに置換され得る。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、-OH基で置換されたアルキル基を表す。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル」という用語は、-OH基を表す。
本明細書で使用される場合、「N保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない反応からアミノ基を保護することを意図している基を表す。一般的に使用されているN保護基は、Greene,“Protective Groups in Organic Synthesis,”3rd Edition(John Wiley&Sons,New York,1999)に開示されている。N保護基としては、これらに限定されないが、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、2-クロロアセチル、2-ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o-ニトロフェノキシアセチル、α-クロロブチリル、ベンゾイル、4-クロロベンゾイル、4-ブロモベンゾイル、4-ニトロベンゾイル、ならびにアラニン、ロイシン、およびフェニルアラニンなどの保護もしくは非保護D、L、またはD、L-アミノ酸などのキラル補助基などのアシル、アリーロイル、またはカルバミル基;ベンゼンスルホニル、およびp-トルエンスルホニルなどのスルホニル含有基;ベンジルオキシカルボニル、p-クロロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、2-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4-20ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、2-ニトロ-4,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5-トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1-(p-ビフェニルイル)-1-メチルエトキシカルボニル、α,α-ジメチル3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t-ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2,-トリクロロエトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル-9-メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、およびフェニルチオカルボニルなどのカルバメート形成基、ベンジル、トリフェニルメチル、およびベンジルオキシメチルなどのアリールアルキル基、ならびにトリメチルシリルなどのシリル基が挙げられる。好ましいN保護基は、アロック、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t-ブチルアセチル、アラニル、フェニルスルホニル、ベンジル、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、およびベンジルオキシカルボニル(Cbz)である。
本明細書で使用される場合、「ニトロ」という用語は、-NO基を表す。
本明細書で使用される場合、「オキソ」という用語は、=O基を表す。
本明細書で使用される場合、「チオール」という用語は、-SH基を表す。
アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル基は、置換されていても置換されていなくてもよい。置換されている場合、特に指定のない限り、一般に1~4個の置換基が存在する。置換基には、例えば、アルキル(例えば、非置換および置換、置換基は本明細書に記載される任意の基、例えば、アリール、ハロ、ヒドロキシを含む)、アリール(例えば、置換および非置換フェニル)、カルボシクリル(例えば、置換および非置換シクロアルキル)、ハロ(例えば、フルオロ)、ヒドロキシル、ヘテロアルキル(例えば、置換および非置換メトキシ、エトキシ、またはチオアルコキシ)、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アミノ(例えば、NHまたはモノもしくはジアルキルアミノ)、アジド、シアノ、ニトロ、オキソ、またはチオールが含まれる。アリール、カルボシクリル(例えば、シクロアルキル)、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル基はまた、アルキル(非置換および置換、例えば、アリールアルキル(例えば、置換および非置換ベンジル))で置換され得る。
本発明の化合物は、1つ以上の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、例えば、ラセミ体などのエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーラセミ体、またはジアステレオマーラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割により、不斉合成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離剤を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。すなわち、ある特定の開示された化合物は、様々な立体異性体形態で存在し得る。立体異性体は、それらの空間配置のみが異なる化合物である。エナンチオマーは、最も一般的には、それらがキラル中心として機能する非対称に置換された炭素原子を含むため、その鏡像を重ねることができない立体異性体の対である。エナンチオマーは、互いの鏡像であり、かつ重ねることができない一対の分子のうちの1つを意味する。ジアステレオマーは、最も一般的には、それらが2つ以上の非対称に置換された炭素原子を含有し、かつ1つ以上のキラル炭素原子の周りの置換基の立体配置を表すため、鏡像として関連しない立体異性体である。化合物のエナンチオマーは、例えば、キラルクロマトグラフィーおよびそれに基づく分離方法などの1つ以上の周知の技術および方法を使用して、例えば、ラセミ体からエナンチオマーを分離することによって調製され得る。本明細書に記載される化合物のエナンチオマーをラセミ混合物から分離するための適切な技術および/または方法は、当業者により容易に決定され得る。「ラセミ体」または「ラセミ混合物」とは、2つのエナンチオマーを含む化合物を意味し、そのような混合物は光学活性を呈さず、すなわち、それらは、偏光面を回転させない。「幾何異性体」とは、炭素-炭素二重結合、シクロアルキル環、または架橋二環式系との関係において置換原子の向きが異なる異性体を意味する。炭素-炭素二重結合の各側の原子(H以外)は、E(置換基は炭素-炭素二重結合のエステルの反対側にある)またはZ(置換基は同じ側に配向されている)立体配置にあり得る。「R」、「S」、「S*」、「R*」、「E」、「Z」、「シス」、および「トランス」は、コア分子に対する立体配置を示す。ある特定の開示された化合物は、アトロプ異性体形態で存在し得る。アトロプ異性体は、回転に対する立体歪み障壁が配座異性体の単離を可能にするのに十分な高さである、単結合の周りの妨げられた回転から生じる立体異性体である。本発明の化合物は、異性体特異的合成により、または異性体混合物から分割して、個々の異性体として調製され得る。従来の分割手法は、光学的に活性な酸を使用して異性体対の各異性体の遊離塩基の塩を形成すること(続いて、遊離塩基の分別結晶および再生成を行う)、光学的に活性なアミンを使用して異性体対の各異性体の酸形態の塩を形成すること(続いて、遊離酸の分別結晶および再生成を行う)、光学的に純粋な酸、アミン、またはアルコールを使用して異性体対の異性体の各々のエステルもしくはアミドを形成すること(続いて、キラル補助剤のクロマトグラフィー分離および除去)、または様々な周知のクロマトグラフィー法を使用して出発物質もしくは最終生成物のいずれかの異性体混合物を分割することを含む。開示された化合物の立体化学が構造によって命名または示されている場合、命名されたまたは示された立体異性体は、他の立体異性体に対して少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%である。単一のエナンチオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたエナンチオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%光学的に純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたジアステレオマーは、少なくとも60重量%、70重量%、80重量%、90重量%、99重量%、または99.9重量%純粋である。光学純度パーセントは、エナンチオマーの重量、またはエナンチオマーの重量およびその光学異性体の重量に対する比である。重量によるジアステレオマー純度は、1つのジアステレオマーの重量またはすべてのジアステレオマーの重量に対する比である。開示された化合物の立体化学が構造によって命名または示されている場合、命名されたまたは示された立体異性体は、他の立体異性体に対してモル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。単一のエナンチオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたエナンチオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。単一のジアステレオマーが構造によって命名または示されている場合、示されたまたは命名されたジアステレオマーは、モル分率で少なくとも60%、70%、80%、90%、99%、または99.9%純粋である。モル分率による純度パーセントは、エナンチオマーのモル、またはエナンチオマーのモルおよびその光学異性体のモルに対する比である。同様に、モル分率による純度パーセントは、ジアステレオマーのモル、またはジアステレオマーのモルおよびその異性体のモルに対する比である。開示された化合物が立体化学を示さずに構造によって命名または示され、化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、名前または構造は、対応する光学異性体を含まない化合物のエナンチオマー、化合物のラセミ体混合物、化合物の混合物、またはその対応する光学異性体に対して1つのエナンチオマーが濃縮されている混合物のいずれかを包含すると理解されるべきである。開示された化合物が、立体化学を示さずに構造によって命名または示され、2つ以上のキラル中心を有する場合、名前または構造は、他のジアステレオマーを含まないジアステレオマー、他のジアステレオマー対を含まないいくつかのジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、一方のジアステレオマーが他のジアステレオマーに対して濃縮されているジアステレオマーの混合物、または1つ以上のジアステレオマーが他のジアステレオマーに対して濃縮されているジアステレオマーの混合物を包含すると理解されるべきである。本発明は、これらの形態のすべてを包含する。
本開示の化合物はまた、中間化合物または最終化合物中に存在する原子のすべての同位体も含む。「同位体」は、核内の異なる数の中性子から生じる、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有する原子を指す。例えば、水素の同位体には、トリチウムおよび重水素が含まれる。
特に明記しない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在のみで異なる化合物を含むことも意味する。本発明の化合物に組み込み得る例示的な同位体としては、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体が挙げられる。同位体標識された化合物(例えば、Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物または基質組織分布アッセイにおいて有用であり得る。トリチウム化(すなわち、H)および炭素-14(すなわち、14C)同位体は、それらの調製の容易さおよび検出可能性のために有用であり得る。さらに、重水素(すなわち、H)などのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療的利益(例えば、増加したインビボ半減期または低減した必要用量)を与え得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の水素原子は、HまたはHによって置き換えられるか、または1つ以上の炭素原子は、13Cまたは14C濃縮炭素によって置き換えられる。15O、13N、11C、および18Fなどの陽電子放出同位体は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用である。同位体で標識された化合物の調製は、当業者に既知である。例えば、同位体で標識された化合物は、一般に、本明細書に記載される本発明の化合物について開示されるものに類似する手順に従って、同位体で標識された試薬を非同位体標識試薬に置換することによって調製され得る。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術および科学用語は、この発明が属する当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本開示で使用するための方法および材料を本明細書で説明する。当該技術分野で既知の他の好適な方法および材料もまた使用され得る。それらの材料、方法、および例は、例証にすぎず、限定するようには意図されていない。本明細書で言及されるすべての出版物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先するものとする。
定義
この出願では、文脈から特に明記されていない限り、(i)「a」という用語は、「少なくとも1つ」を意味すると理解され得、(ii)「または」という用語は、「および/または」を意味すると理解され得、(iii)「含む(comprising)」および「含む(including)」という用語は、それ自体で表されるか、または1つ以上の追加の構成要素もしくはステップとともに表されるかにかかわらず、項目化された構成要素またはステップを包含すると理解され得る。
本明細書で使用される場合、「約」および「およそ」という用語は、説明されている値の上下10%以内の値を指す。例えば、「約5nM」という用語は、4.5~5.5nMの範囲を示す。
本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、対象または系への組成物(例えば、化合物または本明細書に記載されるような化合物を含む調製物)の投与を指す。動物対象への(例えば、ヒトへの)投与は、任意の適切な経路によるものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、気管支(気管支点滴によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、くも膜下腔内、腫瘍内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻腔、経口、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内点滴によるものを含む)、経皮、膣、および硝子体であり得る。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体」という用語は、ヒト細胞におけるBRG1またはHRBM関連因子複合体を指す。
本明細書で使用される場合、「BAF複合体関連障害」という用語は、BAF複合体のレベルおよび/または活性によって引き起こされるか、または影響される障害を指す。
本明細書で使用される場合、「BRG1の機能喪失変異」という用語は、活性の低減(例えば、BRG1活性の少なくとも1%の低減、例えば、BRG1活性の2%、5%、10%、25%、50%、または100%の低減)を有するタンパク質をもたらすBRG1における変異を指す。例示的なBRG1の機能喪失変異には、これらに限定されないが、BRG1のC末端におけるホモ接合性BRG1の変異および欠失が含まれる。
本明細書で使用される場合、「BRG1の機能喪失障害」という用語は、BRG1活性の低減(例えば、BRG1活性の少なくとも1%の低減、例えば、BRG1活性の2%、5%、10%、25%、50%、または100%の低減)を示す障害(例えば、がん)を指す。
「がん」という用語は、腫瘍、新生物、がん腫、肉腫、白血病、およびリンパ腫などの悪性腫瘍細胞の増殖によって引き起こされる状態を指す。
本明細書で使用される場合、「併用療法」または「組み合わせて投与される」は、2つ(またはそれ以上)の異なる薬剤または治療が、特定の疾患または状態に対する定義された治療レジメンの一部として対象に投与されることを意味する。治療レジメンは、対象に対する別々の薬剤の効果が重複するように、各薬剤の投与の用量および周期性を定義する。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤の送達は、同時または併用であり、薬剤は共製剤化されてもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤は、共製剤化されておらず、処方されたレジメンの一部として逐次的様式で投与される。いくつかの実施形態では、2つ以上の薬剤または組み合わせた治療の投与は、症状、または障害に関連する他のパラメータの低減が、単独でまたは一方の非存在下で送達される1つの薬剤または治療で観察されるものよりも大きいようなものである。2つの治療の効果は、部分的に相加的、完全に相加的、または相加的を超える(例えば、相乗的)であり得る。各治療薬の順次のまたは実質的に同時の投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、および粘膜組織を経た直接的な吸収を含むがこれらに限定されない何らかの適切な経路によってもたらされることができる。治療薬は、同じ経路によってまたは異なる経路によって投与されることができる。例えば、組み合わせの第1の治療剤は、静脈内注射によって投与されてもよいが、一方で、組み合わせの第2の治療剤が経口投与されてもよい。
本明細書で使用される場合、「cmpd」は、化合物を指す。
タンパク質またはRNAの「レベルを決定する」とは、直接または間接的のいずれかで、当該技術分野で既知である方法による、タンパク質またはRNAの検出を意味する。「直接決定すること」とは、物理的実体または値を得るためにプロセスを実行すること(例えば、試料に対してアッセイもしくは試験を実行すること、またはその用語が本明細書で定義されるように「試料を分析すること」)を意味する。「間接的に決定すること」は、別の団体または供給源(例えば、物理的実体または値を直接的に取得した第3者の研究室)から物理的実体または値を受領することを指す。タンパク質レベルを測定する方法には、概して、これらに限定されないが、ウェスタンブロット法、免疫ブロット法、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、免疫沈降、免疫蛍光、表面プラズモン共鳴、化学発光、蛍光偏光、リン光、免疫組織化学分析、マトリクス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間(MALDI-TOF)質量分析法、液体クロマトグラフィー(LC)質量分析法、マイクロサイトメトリー、顕微鏡法、蛍光活性化細胞分類(FACS)、およびフローサイトメトリー、ならびにこれらに限定されないが、酵素活性または他のタンパク質パートナーとの相互作用を含む、タンパク質の性質に基づくアッセイが含まれる。RNAレベルを測定する方法は、当該技術分野で既知であり、これらに限定されないが、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)およびノーザンブロット分析が含まれる。
「BAF複合体の活性を減少させる」とは、BAF複合体に関連する活性、または関連する下流効果のレベルを減少させることを意味する。BAF複合体の活性を減少させる非限定的な例は、Sox2の活性化である。BAF複合体の活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法、例えば、Kadoch et al.Cell,2013,153,71-85に記載されている方法を使用して測定することができ、その方法は参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、「分解剤」という用語は、分解部分を含む小分子化合物を指し、化合物は、タンパク質の分解をもたらす(例えば、化合物の結合が、例えば、細胞または対象において、タンパク質のレベルの少なくとも5%の低減をもたらす)方法でタンパク質(例えば、BRG1および/またはBRM)と相互作用する。
本明細書中で使用される場合、「分解部分」という用語は、その結合が、タンパク質(例えば、BRG1および/またはBRM)の分解をもたらす部分を指す。一例では、部分は、タンパク質(例えば、BRG1および/またはBRM)を代謝するプロテアーゼまたはユビキチンリガーゼと結合する。
「BAF複合体の活性を調節する」とは、BAF複合体(例えば、GBAF)に関連する活性、または関連する下流効果のレベルを変化させることを意味する。BAF複合体の活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法、例えば、Kadoch et al,Cell 153:71-85(2013)に記載されている方法を使用して測定することができ、その方法は参照により本明細書に組み込まれる。
「BRG1および/またはBRMの活性を低減する」とは、BRG1および/またはBRMに関連する活性または関連する下流効果のレベルを減少させることを意味する。BRG1および/またはBRMの活性の阻害の非限定的な例は、細胞におけるBAF複合体のレベルを減少させることである。BRG1および/またはBRMの活性レベルは、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して測定され得る。いくつかの実施形態では、BRG1および/またはBRMの活性を低減する薬剤は、小分子BRG1および/またはBRM分解剤である。
「BRG1および/またはBRMのレベルを低減する」とは、細胞または対象におけるBRG1および/またはBRMのレベルを減少させることを意味する。BRG1および/またはBRMのレベルは、当該技術分野で既知の任意の方法を使用して測定され得る。
「レベル」とは、基準物質と比較して、タンパク質、またはタンパク質をコードするmRNAのレベルを意味する。基準物質は、本明細書で定義されるように、任意の有用な基準物質であり得る。タンパク質の「減少したレベル」または「増加したレベル」とは、基準物質と比較した場合のタンパク質レベルの減少または増加を意味する(例えば、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約150%、約200%、約300%、約400%、約500%、もしくはそれ以上の減少または増加、基準物質と比較して約10%、約15%、約20%、約50%、約75%、約100%、もしくは約200%超の減少または増加、約0.01倍、約0.02倍、約0.1倍、約0.3倍、約0.5倍、約0.8倍未満、もしくはそれ未満の減少または増加、あるいは約1.2倍、約1.4倍、約1.5倍、約1.8倍、約2.0倍、約3.0倍、約3.5倍、約4.5倍、約5.0倍、約10倍、約15倍、約20倍、約30倍、約40倍、約50倍、約100倍、約1000倍超、またはそれ以上の増加)。タンパク質のレベルは、質量/体積(例えば、g/dL、mg/mL、μg/mL、ng/mL)または試料中の総タンパク質もしくはmRNAに対する百分率で表され得る。
本明細書で使用される場合、「BRMおよび/またはBRG1を阻害する」という用語は、タンパク質のATPアーゼ触媒結合ドメインまたはブロモドメインのレベルまたは活性を、遮断または低減することを指す。BRMおよび/またはBRG1阻害は、当該技術分野で既知の方法、例えば、BRM ATPaseアッセイ、Nano DSFアッセイ、またはBRMルシフェラーゼ細胞アッセイを使用して決定され得る。
本明細書で使用される場合、「薬学的組成物」という用語は、薬学的に許容される賦形剤を用いて製剤化され、かつ哺乳動物、例えば、ヒトへの投与に適切な、本明細書に記載される化合物を含む組成物を表す。典型的には、薬学的組成物は、哺乳動物の疾患の治療のための治療レジメンの一部として、政府規制機関の承認によって製造または販売される。薬学的組成物は、例えば、単位剤形(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ゲルキャップ、またはシロップ)での経口投与のため、局所投与(例えば、クリーム、ゲル、ローション、または軟膏として)のため、静脈内投与(例えば、粒子塞栓物質を含まない滅菌溶液として、および静脈内使用に好適な溶媒系で)のため、または任意の他の薬学的に許容される製剤で製剤化することができる。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」とは、本明細書に記載されており(例えば、活性化合物を懸濁または溶解することが可能なビヒクル)、かつ患者において実質的に非毒性および非炎症性であるという特性を有する化合物以下の任意の成分を指す。賦形剤には、例えば、抗付着剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮助剤、崩壊剤、染料(色)、皮膚軟化剤、乳化剤、充填剤(希釈剤)、フィルム形成剤またはコーティング剤、香味剤、香料、滑剤(流動促進剤)、潤滑剤、防腐剤、印刷インク、吸着剤、懸濁剤または分散剤、甘味料、および水和水が含まれ得る。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物、例えば、式IまたはIIの任意の化合物の任意の薬学的に許容される塩を意味する。本明細書に記載される化合物のうちのいずれかの薬学的に許容される塩は、過度の毒性、刺激性、アレルギー応答を起こさずに、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、健全な医学的判断の範囲内であり、かつ合理的な利益/リスク比と釣り合う塩を含み得る。薬学的に許容される塩は、当該技術分野で周知である。例えば、薬学的に許容される塩は、Berge et al.,J.Pharmaceutical Sciences 66:1-19,1977 およびPharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Eds.P.H.Stahl and C.G.Wermuth),Wiley-VCH,2008に記載されている。塩は、本明細書に記載される化合物の最終的な単離および精製の間にその場で、または遊離塩基基を好適な有機酸と反応させることにより別々に調製することができる。
本発明の化合物は、薬学的に許容される塩として調製することができるように、イオン化可能な基を有し得る。これらの塩は、無機酸または有機酸を含む酸付加塩であってもよく、または塩は、本発明の化合物の酸性形態の場合、無機または有機塩基から調製されてもよい。しばしば、化合物は、薬学的に許容される酸または塩基の付加生成物として調製される薬学的に許容される塩として調製または使用される。好適な薬学的に許容される酸および塩基、ならびに適切な塩の調製方法は、当該技術分野で周知である。塩は、無機および有機の酸および塩基を含む、薬学的に許容される非毒性の酸および塩基から調製され得る。
「基準物質」とは、タンパク質またはRNAレベルを比較するために使用される任意の有用な基準物質を意味する。基準物質は、比較目的で使用される任意の試料、標準、標準曲線、またはレベルであり得る。基準物質は、通常の基準試料または基準標準もしくはレベルであり得る。「基準試料」は、例えば、対照、例えば、「正常対照」などの所定の陰性対照値、または同じ対象から採取された以前の試料;正常な細胞もしくは正常な組織などの正常な健康な対象からの試料;疾患を有していない対象からの試料(例えば、細胞または組織);疾患があると診断されているが、本発明の化合物によりまだ治療されていない対象からの試料;本発明の化合物により治療されている対象からの試料;または既知の正常濃度の精製されたタンパク質もしくはRNA(例えば、本明細書に記載される任意のもの)の試料であり得る。「基準標準またはレベル」とは、基準試料に由来する値または数値を意味する。「正常対照値」は、非疾患状態を示す所定の値、例えば、健康な対照対象で期待される値である。典型的には、正常対照値は、範囲(「XとYとの間」)、高閾値(「X以下」)、または低閾値(「X以上」)として表される。特定のバイオマーカーの正常対照値内の測定値を有する対象は、典型的には、そのバイオマーカーの「正常範囲内」と称される。正常な基準標準またはレベルは、疾患または障害(例えば、がん)を有していない正常な対象;本発明の化合物により治療されている対象に由来する値または数であり得る。好ましい実施形態では、基準試料、標準、またはレベルは、以下の基準:年齢、体重、性別、病期、および全体的な健康のうちの少なくとも1つによって、試料対象試料と一致する。正常な基準範囲内の精製されたタンパク質またはRNA、例えば、本明細書に記載される任意のもののレベルの標準曲線もまた基準として使用することができる。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、本発明による組成物が、例えば、実験的、診断的、予防的、および/または治療的目的のために投与され得る任意の生物を指す。典型的な対象には、任意の動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類、およびヒトなどの哺乳動物)が含まれる。対象は、治療を求めているもしくは必要としている、治療を要求している、治療を受けている、将来治療を受けている、または特定の疾患もしくは状態について訓練を受けた専門家によって治療を受けているヒトもしくは動物であり得る。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療される」、または「治療すること」という用語は、治療的処置または任意の手段を意味し、目的は、望ましくない生理学的状態、障害、もしくは疾患を減速(軽減)すること、または有益なもしくは所望の臨床結果を得ることである。有益なまたは望ましい臨床結果は、これらに限定されないが、症状の軽減;状態(condition)、障害、もしくは疾患の程度の減少;状態(condition)、障害、もしくは疾患の安定化(すなわち、悪化していない)状態(state);状態(condition)、障害、もしくは疾患の進行の発症の遅延または減速;状態(condition)、障害、もしくは疾患状態(disease state)の改善(amelioration)または寛解(部分的または完全);患者により必ずしも識別可能ではない少なくとも1つの測定可能な物理学的パラメータの改善;または状態(condition)、障害、もしくは疾患の増強または改善(improvement)を含む。治療は、過度のレベルの副作用なしに臨床的に有意な応答を誘発することを含む。治療はまた、治療を受けていない場合の予測生存期間と比較して、生存期間を延長することを含む。本発明の化合物はまた、例えば、障害を発症するリスクが増加した対象において、障害を「予防的に治療する」または「予防する」ために使用され得る。
本明細書で使用される場合、「バリアント」および「誘導体」という用語は互換的に使用され、本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、または他の物質の天然発生型、合成、および半合成類似体を指す。本明細書に記載される化合物、ペプチド、タンパク質、または他の物質のバリアントまたは誘導体は、元の材料の生物学的活性を保持または改善し得る。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、以下の説明に示される。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本開示は、BRG1および/またはBRMのレベルおよび/または活性を低減するのに有用な化合物を特徴とする。これらの化合物は、例えば、がんなどのBAF関連障害の治療のために、BAF複合体の活性を調節するために使用され得る。本明細書に記載される例示的な化合物には、式Iによる構造を有する化合物であって、
A-L-B
式I
式中、
Lが、リンカーであり、
Bが、分解部分であり、
Aが、式IIの構造を有し、
Figure 2023512523000235
式中、
が、NまたはCHであり、
およびXが独立して、N、CH、またはC(CH)であり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアシル、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、または-SOであり、
およびRの各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、またはAとリンカーとの間の結合であり、
が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
が、任意選択で置換されたC-Cアルキルまたは-NRであり、
およびRの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
Hetが、5員または6員のヘテロアリーレンであり、
が、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、不在、-O-、任意選択で置換されたC-Cアルキレン、任意選択で置換されたC-Cアルケニレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキレン、任意選択で置換されたC-CヘテロシクリルC-Cアルキレン、または任意選択で置換されたC-CヘテロアリールC-Cアルキレンであり、
が、不在、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
が、H、またはAとリンカーとの間の結合であり、
但し、式IIが、Aとリンカーとの間に1つのみの結合を含むことを条件とする、化合物、
またはその薬学的に許容される塩が含まれる。
いくつかの実施形態では、Rは、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、Aは、Aとリンカーとの間の結合である。いくつかの実施形態では、Rは、Aとリンカーとの間の結合であり、Aは、Hである。
いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物1~297のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1の化合物1~169のうちのいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態、ならびにこれらの化合物の生成の合成のための例示的な方法は、本明細書に記載される。
薬学的使用
本明細書に記載される化合物は、本発明の方法において有用であり、理論によって拘束されるものではないが、BAF複合体のレベル、状態、および/または活性を調節する、すなわち、哺乳動物の細胞内のBRG1および/またはBRMタンパク質のレベルおよび/活性を低減することによる、それらの能力を発揮すると考えられる。BAF複合体関連障害には、これらに限定されないが、BRG1および/またはBRMの機能喪失変異関連障害が含まれる。
本発明の一態様は、がん(例えば、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、または陰茎がん)などのBRG1および/またはBRMの機能喪失変異に関連する障害の治療を必要とする対象においてそれを治療する方法に関する。いくつかの実施形態では、化合物は、(a)腫瘍サイズの低減、(b)腫瘍成長率の低減、(c)腫瘍細胞死の増加、(d)腫瘍進行の低減、(e)転移数の低減、(f)転移率の低減、(g)腫瘍再発の減少、(h)対象の生存率の増加、および(i)対象の無増悪生存期間の増加のうちの1つ以上(例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上)をもたらすのに効果的である量および時間で投与される。
がんの治療は、腫瘍のサイズまたは体積の低減をもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍サイズは、治療前のそのサイズに対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍のサイズは、任意の再現性のある測定手段で測定され得る。例えば、腫瘍のサイズは、腫瘍の直径として測定され得る。
がんの治療は、腫瘍の数の減少をさらにもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍の数は、任意の再現性のある測定手段で測定され得、例えば、腫瘍の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、または50倍)で見える腫瘍をカウントすることによって測定され得る。
がんの治療は、原発腫瘍部位から離れた他の組織または器官の転移性結節の数の減少をもたらし得る。例えば、治療後、転移性結節の数は、治療前の数に対して5%以上(例えば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。転移性結節の数は、任意の再現性のある測定手段で測定され得る。例えば、転移性結節の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、10倍、または50倍)で見える転移性結節をカウントすることによって測定され得る。
がんを治療することにより、未治療の対象の集団と比較して、本発明に従って治療された対象の集団の平均生存時間の増加がもたらされ得る。例えば、平均生存時間が30日超(60日、90日、または120日超)増加される。集団の平均生存時間の増加は、任意の再現可能な手段で測定され得る。集団の平均生存時間の増加は、例えば、集団について、本発明の化合物による治療の開始後の平均生存期間の長さを計算することにより測定され得る。集団の平均生存時間の増加はまた、例えば、集団について、本発明の化合物の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の平均生存期間の長さを計算することによって測定され得る。
がんを治療することにより、未治療の集団と比較して、治療された対象の集団の死亡率の減少もまたもたらされ得る。例えば、死亡率は、2%超(例えば、5%、10%、または25%超)減少される。治療された対象の集団の死亡率の減少は、任意の再現可能な手段で、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の開始後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。集団の死亡率の減少はまた、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。
本発明によって治療され得る例示的ながんには、これらに限定されないが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、および陰茎がんが挙げられる。
組み合わせ製剤およびその使用
本発明の化合物は、1つ以上の治療薬と組み合わせることができる。特に、治療薬は、本明細書に記載される任意のがんを治療または予防的に治療するものであり得る。
併用療法
本発明の化合物は、単独で、または追加の治療剤、例えば、がんもしくはそれに関連する症状を治療する他の薬剤と組み合わせて、またはがんを治療するための他の種類の治療と組み合わせて使用することができる。併用治療では、1つ以上の治療用化合物の投与量は、単独で投与した場合の標準的な投与量から低減され得る。例えば、用量は、薬物の組み合わせおよび順列から経験的に決定され得るか、またはアイソボログラフ分析(例えば、Black et al.,Neurology 65:S3-S6,2005)によって推定され得る。この場合、組み合わせたときの化合物の投与量は、治療効果を提供するはずである。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、化学療法剤(例えば、細胞傷害性剤またはがんの治療に有用な他の化合物)である。これらには、アルキル化剤、代謝拮抗剤、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体および関連阻害剤、ビンカアルカロイド、エピポドフィロトキシン、抗生物質、L-アスパラギナーゼ、トポイソメラーゼ阻害剤、インターフェロン、白金配位錯体、アントラセンジオン置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、アドレノコルチカン抑制剤、副腎皮質ステロイド、プロゲスチン、エストロゲン、抗エストロゲン、アンドロゲン、抗アンドロゲン、ならびに性腺刺激ホルモン放出ホルモン類似体が含まれる。5-フルオロウラシル(5-FU)、ロイコボリン(LV)、イレノテカン、オキサリプラチン、カペシタビン、パクリタキセル、およびドキセタキセルもまた含まれる。化学療法剤の非限定的な例には、チオテパおよびシクロスホスファミドなどのアルキル化剤;ブスルファン、インプロスルファン、およびピポスルファンなどのアルキルスルホネート;ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ(meturedopa)、およびウレドーパ(uredopa)などのアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、およびトリメチルオロメラミンを含むエチレンイミンおよびメチルアメラミン;アセトゲニン(特にブラタシンおよびブラタシノン);カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む);ブリオスタチン;カリスタチン;CC-1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン、およびビゼレシン合成類似体を含む);クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成類似体、KW-2189およびCB1-TM1を含む);エロイテロビン;パンクラチスタチン;サルコディクチン;スポンジスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなどの窒素マスタード;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムヌスチンなどのニトロソ尿素;エンジイン抗生物質などの抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマールおよびカリケアマイシンオメガール(例えば、Agnew,Chem.Intl.Ed Engl.33:183-186(1994)を参照されたい);ダイネミシンAを含むダイネミシン;クロドロネートなどのビスホスホネート;エスペラマイシン;ならびにネオカルジノスタチンクロモフォアおよび関連するクロモプロテインエンジイン抗生物質クロモフォア)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オートラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、Adriamycin(登録商標)(モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、およびデオキシドキソルビシンを含むドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン;メトトレキサートおよび5-フルオロウラシル(5-FU)などの代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸類似体;フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類縁体;アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなどのピリミジン類似体;カルステロン、プロピオン酸ドロスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストトラクトンなどのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎;フロリン酸などの葉酸補充剤;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジクオン;エルフォミチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン;メイタンシンおよびアンサミトシンなどのメイタンシノイド;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダンモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖類複合体(JHS Natural Products、Eugene,Oreg.);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT-2トキシン、ベラクリンA、ロリジンA、およびアンギジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、例えば、Taxol(登録商標)パクリタキセル(Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton,N.J.)、ABraxane(登録商標)、クレモフォールを含まない、アルブミン工学によるパクリタキセルのナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg,Ill.)、およびTaxotere(登録商標)ドセタキセル(Rhone-Poulenc Rorer、Antony,France);クロランブシル;Gemzar(登録商標)ゲムシタビン;6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチン、オキサリプラチン、およびカルボプラチンなどの白金配位錯体;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;Navelbine(登録商標)ビノレルビン;ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;イリノテカン(例えば、CPT-11);トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイン酸などのレチノイド;カペシタビン;ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体が挙げられる。本明細書に記載される第1の治療剤と組み合わせて投与されるカクテルにおいて、2つ以上の化学療法剤を使用することができる。併用化学療法の好適な投与レジメンは、当該技術分野で既知であり、例えば、Saltz et al.(1999)Proc ASCO 18:233aおよびDouillard et al.(2000)Lancet 355:1041-7に記載されている。
いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、がん治療で使用されるサイトカイン(例えば、インターフェロンまたはインターロイキン(例えば、IL-2))などの生物学的製剤である治療剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、抗VEGF剤、例えば、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))などの抗血管新生剤である。いくつかの実施形態では、生物学的製剤は、免疫グロブリンベースの生物学的製剤、例えば、標的を刺激して抗がん応答を刺激するか、またはがんにとって重要な抗原に拮抗するモノクローナル抗体(例えば、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、Fc融合タンパク質、またはその機能的断片)である。そのような薬剤には、リツキシマブ、ダクリズマブ、バシリキシマブ、パリビズマブ、インフリキシマブ、トラスツズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、アレムツズマブ、イブリツモマブチウキセタン、アダリムマブ、オマリズマブ、トシツモマブ-I-131、エファリズマブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、ナタリズマブ、トシリズマブ、パニツムマブ、ラニビズマブ、エクリズマブ、セルトリズマブペゴル、ゴリムマブ、カナキヌマブ、ウステキヌマブ、オファツムマブ、デノスマブ、モタビズマブ、ラキシバクマブ、ベリムマブ、イピリムマブ、ブレンツキシマブベドチン、ペルツズマブ、ado-トラスツズマブエムタンシン、およびオビヌツズマブが含まれる。抗体-薬物複合体もまた含まれる。
第2の薬剤は、非薬物治療である治療剤であり得る。例えば、第2の治療剤は、腫瘍組織の放射線療法、凍結療法、温熱療法、および/または外科的切除である。
第2の薬剤は、チェックポイント阻害剤であり得る。一実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、阻害抗体(例えば、モノクローナル抗体などの単一特異性抗体)である。抗体は、例えば、ヒト化または完全にヒトであり得る。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、融合タンパク質、例えば、Fc受容体融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質と相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、チェックポイントタンパク質のリガンドと相互作用する、抗体などの薬剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、CTLA-4(例えば、イピリムマブまたはトレメリムマブなどの抗CTLA4抗体)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PD-1(例えば、ニボルマブ;ペンブロリズマブ;ピジリズマブ)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL1(例えば、アテゾリズマブ;デュルバルマブ;アベルマブ;BMS 936559)の阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、PDL2(例えば、AMP 224などのPDL2/Ig融合タンパク質)の阻害剤(例えば、阻害抗体またはFc融合もしくは小分子阻害剤)である。いくつかの実施形態では、チェックポイントの阻害剤は、B7-H3(例えば、エノブリツズマブ)、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーリガンド、またはこれらの組み合わせの阻害剤(例えば、阻害抗体または小分子阻害剤)である。
本明細書に記載される組み合わせの実施形態のいずれにおいても、第1および第2の治療剤は、同時にまたは逐次的に、いずれかの順序で投与される。第1の治療剤は、第2の治療剤の直前、直後、最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大4時間、最大5時間、最大6時間、最大7時間、最大8時間、最大9時間、最大10時間、最大11時間、最大12時間、最大13時間、14時間、最大16時間、最大17時間、最大18時間、最大19時間、最大20時間、最大21時間、最大22時間、最大23時間、最大24時間、または最大1~7、1~14、1~21、もしくは1~30日前または後に投与され得る。
薬学的組成物
本発明の化合物は、好ましくは、インビボでの投与に好適な生物学的に適合した形態で、哺乳動物、好ましくはヒトに投与するための薬学的組成物に製剤化される。したがって、一態様では、本発明は、好適な希釈剤、担体、または賦形剤と混合された本発明の化合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の化合物は、遊離塩基の形態で、塩、溶媒和物の形態で、およびプロドラッグとして使用され得る。すべての形態は、本発明の範囲内である。本発明の方法に従って、当業者によって理解されるように、記載される化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグは、選択された投与経路に応じて様々な形態で患者に投与され得る。本発明の化合物は、例えば、経口、非経口、頬側、舌下、鼻腔、直腸、パッチ、ポンプ、または経皮投与により投与され得、薬学的組成物はそれに応じて製剤化される。非経口投与には、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、鼻腔、肺内、くも膜下腔内、直腸、および局所様式の投与が含まれる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続注入によるものであり得る。
本発明の化合物は、例えば、不活性希釈剤または同化性可食担体とともに経口投与することができるか、または硬質もしくは軟質シェルゼラチンカプセルに封入することができるか、または錠剤に圧縮することができるか、または食事の食べ物とともに直接組み込むことができる。経口治療投与のために、本発明の化合物は、賦形剤とともに組み込まれてもよく、消化可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、およびウエハースの形態で使用されてもよい。本発明の化合物はまた、非経口的に投与され得る。本発明の化合物の溶液は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と好適に混合された水中で調製することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、DMSO、およびそれらの混合物中にアルコールありまたはなしで、ならびに油中に調製することができる。これらの調製物は、通常の保存条件および使用条件下で、微生物の成長を防止するための保存剤を含み得る。好適な製剤の選択および調製のための従来の手順および成分は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(2003,20th ed.)および1999年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)に記載されている。注射可能用途に好適な薬学的形態には、注射可能な滅菌溶液または分散液の即時調製のための滅菌水溶液または分散液および滅菌粉末が含まれる。すべての場合で、形態は減菌でなければならず、シリンジを介して容易に投与され得る程度に流体でなければならない。鼻腔投与用の組成物は、エアロゾル、ドロップ、ゲル、および粉末として好都合に製剤化され得る。エアロゾル製剤は、典型的には、生理学的に許容される水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または微細懸濁液を含み、通常、噴霧装置とともに使用するためカートリッジまたはリフィルの形態をとることができる密閉容器内に滅菌形態で、単回または複数回投与量で提供される。あるいは、密封容器は、使用後の廃棄を意図した、計量弁が取り付けられた単回用量の鼻腔吸入器またはエアロゾルディスペンサーなどの単一分配装置であり得る。剤形がエアロゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気などの圧縮ガスまたはフルオロクロロ炭化水素などの有機推進剤であり得る推進剤を含む。エアロゾル剤形は、ポンプ噴霧器の形態をとることもできる。頬側または舌下投与に好適な組成物には、有効成分が、糖、アカシア、トラガカント、ゼラチン、およびグリセリンなどの担体とともに製剤化される、錠剤、ロゼンジ、およびトローチ(pastilles)が含まれる。直腸投与用の組成物は、好都合に、カカオバターなどの従来の坐剤基剤を含む坐剤の形態である。本明細書に記載される化合物は、例えば、腫瘍内注射として腫瘍内に投与され得る。腫瘍内注射は、腫瘍血管への直接注射であり、個別の固形の接近可能な腫瘍に対して特に企図される。局所、領域、または全身投与も適切であり得る。本明細書に記載される化合物は、例えば、およそ1cm間隔で間隔をあけて、腫瘍に注射または複数回注射を投与することにより有利に接触させることができる。外科的介入の場合、本発明は、手術不能の腫瘍を切除に供するためなど、手術前に使用することができる。連続投与はまた、適切な場合、例えば、カテーテルを腫瘍または腫瘍血管に埋め込むことにより適用され得る。
本発明の化合物は、本明細書に記述されるように、動物、例えば、ヒトに、単独でまたは薬学的に許容される担体と組み合わせて投与され得、その比率は、化合物の溶解度および化学的性質、選択された投与経路、ならびに標準的な薬学的実務によって決定される。
投与量
本発明の化合物、および/または本発明の化合物を含む組成物の投与量は、化合物の薬力学的特性;投与の様式;レシピエントの年齢、健康、および体重;症状の性質および程度;治療の頻度、およびもしあれば併用治療の種類;ならびに治療される動物における化合物のクリアランス率などの多くの要因に応じて変化し得る。当業者は、上記の要因に基づいて適切な投与量を決定することができる。本発明の化合物は、臨床応答に応じて、必要な場合に調整され得る好適な投与量で最初に投与され得る。一般に、本発明の化合物が、例えば、0.05mg~3000mg(固体形態として測定)の毎日用量でヒトに投与される場合、満足な結果を得ることができる。用量範囲は、例えば、10~1000mg(例えば、50~800mg)を含む。いくつかの実施形態では、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgの化合物が投与される。
あるいは、患者の体重を使用して投与量を計算することができる。例えば、患者に投与される化合物またはその薬学的組成物の用量は、0.1~100mg/kgの範囲であり得る。
実施例1.本発明の化合物の合成
tert-ブチルN-[2-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]エチル]カルバメートトリフルオロアセテート(I-1)の調製
Figure 2023512523000236
ステップ1:tert-ブチルN-[2-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)エトキシ]エチル]カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000237
NMP(30mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(A、3.00g、10.861mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバメート(4.05g、16.291mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、DIEA(4.21g、32.58mmol、3.00当量)を90℃で添加した。3時間後、水を混合物(100mL)に添加し、続いて、EtOAc(3×200mL)で抽出した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、0%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、B(1.18g、19.94%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=505.
ステップ2:5-([2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-1)の調製
Figure 2023512523000238
DCM(6.00mL)中のB(1.18g、0.002mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、TFA(2.00mL)室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、I-1(1.08g、89%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.38(d,1H,ギ酸),7.57(d,1H),7.24(s,1H),7.02(d,1H),6.91(dd,1H),5.04(dd,1H),3.58(tt,8H),3.37(q,2H),2.95-2.81(m,3H),2.63-2.51(m,2H),2.00(ddq,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=405.17.
Figure 2023512523000239
Figure 2023512523000240
4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]ブタン酸(I-11)の調製
Figure 2023512523000241
ステップ1:tert-ブチル4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]ブタノエート(B)の調製
Figure 2023512523000242
DMF(10.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、2.00g、7.293mmol、1.00当量)およびtert-ブチル4-ブロモブタノエート(1.95g、8.752mmol、1.2当量)の溶液に、KI(0.12g、0.729mmol、0.1当量)およびKHCO(1.10g、10.940mmol、1.5当量)を添加し、得られた溶液を60℃で5時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL×3)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、溶出勾配が水中0~32%ACNのフラッシュC18クロマトグラフィーによって精製して、B(1.5g、49.39%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=417.
ステップ2:4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]ブタン酸(I-11)の調製
Figure 2023512523000243
DCM(5mL)中のB(450mg、1.081mmol、1当量)の撹拌溶液に、TFA(1mL)を添加した。得られた溶液を、25℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。これにより、360mg(92.46%)のI-11を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(t,J=8.4,7.4Hz,1H),7.47(d,J=7.8Hz,2H),5.12(dd,J=12.6,5.5Hz,1H),4.30(t,J=6.2Hz,2H),2.95-2.66(m,3H),2.60(t,J=7.3Hz,2H),2.25-2.18(m,3H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=361.10.
Figure 2023512523000244
3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(I-17)の調製
Figure 2023512523000245
ステップ1:tert-ブチル3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパノエート(B)の調製
Figure 2023512523000246
NMP(10.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(A、1.00g、3.620mmol、1.00当量)の溶液に、tert-ブチル3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロパノエート(929.10mg、3.982mmol、1.10当量)を添加した。得られた混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却させ、次いで、EtOAc(30mL)で希釈した。溶液を、水(10mL×5)、次いで、ブライン(20mL)で洗浄した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、石油エーテル/EtOAc(5:1~1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(1.14g、64.33%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=490.
ステップ2:3-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(I-17)の調製
Figure 2023512523000247
DCM(10.00mL)中のB(1.14g、2.329mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(0.52mL、4.551mmol、3.00当量)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のACN、50分間にわたって0%から100%の勾配;70ml/分;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、I-17(896mg、70.28%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.15(s,1H),11.09(s,1H),7.63-7.55(m,1H),7.15(d,1H),7.05(d,1H),6.61(t,1H),5.06(dd,1H),3.65-3.44(m,8H),2.87(d,1H),2.59(d,2H),2.43(t,2H),2.04(m,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=434.15.
Figure 2023512523000248
2-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミド)メチル]シクロプロパン-1-カルボン酸(I-23)の調製
Figure 2023512523000249
ステップ1:tert-ブチル2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセテート(B)の調製
Figure 2023512523000250
DMF(15.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、5.50g、20.056mmol、1.00当量)およびtert-ブチル2-ブロモアセテート(3.91g、20.056mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、K2CO3(8.32g、60.168mmol、3当量)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を3×200mLのEtOAcで洗浄した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、B(3.2g、45.19%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=389.
ステップ2:[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]酢酸(I-100)の調製
Figure 2023512523000251
1,4-ジオキサン(15.00mL、493.678mmol、59.92当量)中のB(3.20g、8.239mmol、1.00当量)および乾燥HClの溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、I-100(1.12g)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=289.
ステップ3:2-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミド)メチル]シクロプロパン-1-カルボキシレート(C)の調製メチル
Figure 2023512523000252
DMF(15.00mL)中のI-100(670.00mg、2.016mmol、1.00当量)およびメチル2-(アミノメチル)シクロプロパン-1-カルボキシレート(260.44mg、2.016mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、HATU(1150.07mg、3.025mmol、1.50当量)、次いで、DIEA(781.84mg、6.049mmol、3.00当量)を、室温で2時間にわたって滴下で添加した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(778.6mg、78.37%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=444.
ステップ4:2-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミド)メチル]シクロプロパン-1-カルボン酸(I-23)の調製
Figure 2023512523000253
1,4-ジオキサン(5.00mL)中のC(763.90mg、1.00当量)および1,4-ジオキサン(4M、5.00mL)中の乾燥HClの混合物を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、化合物I-23(338.2mg)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.17(s,1H),11.12(s,1H),8.33(t,1H),7.88(d,1H),7.46(d,1H),7.39(dd,1H),5.13(dd,1H),4.74(s,2H),2.96-2.83(m,1H),2.65-2.52(m,1H),2.08(s,4H),1.66(td,1H),1.48(h,1H),1.02(td,1H),0.85(dt,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=430.05.
メチル2-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミド)メチル]シクロプロパン-1-カルボン酸(I-24)の調製
Figure 2023512523000254
I-24(423mg、35.74%)を、中間体I-23の調製について記載されるものと同様の様式で白色の固体として調製した。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 12.16(s,1H),11.12(s,1H),8.10(s,1H),7.82(t,1H),7.51(d,1H),7.41(d,1H),5.17-5.07(m,1H),4.80(s,2H),2.60(d,2H),2.08(s,3H),1.70-1.60(m,1H),1.47(d,1H),1.03(d,1H),0.84(d,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=430.12.
N-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミド(I-25)の調製
Figure 2023512523000255
ステップ1:tert-ブチルN-(2-[[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミド)エチル](メチル)アミノ]エチル)カルバメート(A)の調製
Figure 2023512523000256
DCM中のI-100(963.50mg、2.900mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エチル]カルバメート(945.24mg、4.350mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、HATU(1.65g、4.350mmol、1.50当量)、次いで、DIEA(1.12g、8.699mmol、3.00当量)を、25℃で2時間にわたって滴下で添加した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、A(898.6mg、58.30%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=532.
ステップ2:N-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアミドホルメート(I-25)の調製
Figure 2023512523000257
DCM(4.00mL、62.920mmol、108.24当量)中のB(309.00mg、0.581mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、TFA(1.00mL、13.463mmol、23.16当量)を添加した。溶液を、窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、次いで、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、35分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-25(268mg、93.71%)を淡い黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ 7.88(d,1H),7.53(d,1H),7.46(dd,1H),5.14(dd,1H),4.82(s,2H),3.75(t,2H),3.60(d,2H),3.46(q,4H),3.03(s,3H),2.90-2.64(m,3H),2.22-2.07(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=432.20.
N-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エチル]-2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]オキシ]アセトアミド(I-26)の調製
Figure 2023512523000258
黄色の固体としてI-26(200mg、41.07%)を、I-25の調製について記載されるものと同様の様式で調製した。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.13(s,1H),11.02(s,1H),8.50-8.42(m,4H),7.85-7.77(m,1H),7.49(dd,2H),5.12(dd,1H),4.90(s,2H),3.65-3.43(m,7H),2.90(m,1H),2.84(s,3H),2.65-2.51(m,2H),2.04(dtt,1H),1.33-1.19(m,2H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=432.18.
4-[[3-(4-アミノブタンスルホニル)プロピル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-27)の調製
Figure 2023512523000259
ステップ1:tert-ブチルN-(4-ヒドロキシブチル)カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000260
ジ-tert-ブチルジカーボネート(52.89g、242.321mmol、1.5当量)を、THF(160.00mL)中の4-アミノブタン-1-オール(A、14.40g、161.547mmol、1.00当量)の撹拌溶液に添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶液を、乾燥するまで濃縮し、油性残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40~60%EtOAc-ヘキサン)によって精製して、(B、30.58g、100.02%)に固体化した無色の油を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=190.
ステップ2:tert-ブチルN-[4-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]ブチル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000261
DCM(400.00mL)中のB(30.58g、161.581mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DMAP(2.96g、24.237mmol、0.15当量)、TEA(40.88g、403.952mmol、2.5当量)、およびp-トルエンスルホニルクロリド(46.21g、242.371mmol、1.5当量)を0℃で添加した。得られた混合物を、0℃で2時間撹拌し、次いで、室温に温め、さらに5時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を、石油エーテル/THF(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(45.6g、82.17%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=344.
ステップ3:tert-ブチルN-[4-(アセチルスルファニル)ブチル]カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000262
ACN(300.00mL)中のC(45.60g、132.77mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、シッフ試薬(15.16g、199.161mmol、1.5当量)およびKCO(55.05g、398.323mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、1MのHClで後処理し、次いで、DCMに抽出し、濃縮した。残渣を、石油エーテル/THF(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、D(28.7g、87.39%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=248.
ステップ4:ベンジルN-[3-([4-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]ブチル]スルファニル)プロピル]カルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000263
MeOH(90.00mL)中のD(3.60g、14.554mmol、1.00当量)の溶液に、ベンジルN-(3-ブロモプロピル)カルバメート(4.36g、16.010mmol、1.1当量)およびNaOMe(3.15g、58.217mmol、4当量)を添加した。得られた溶液を、室温で3時間撹拌した。反応物を室温で、水でクエンチし、得られた混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のNHHCO、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、E(4.122g、71.42%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=397.
ステップ5:ベンジルN-(3-[4-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]ブタンスルホニル]プロピル)カルバメート(F)の調製
Figure 2023512523000264
MeOH(60.00mL)中のE(4.13g、10.415mmol、1.00当量)の溶液に、Oxone(登録商標)(3.50g、20.840mmol、2当量)を添加した。得られた溶液を、室温で12時間撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のNHHCO、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、F(2g、44.81%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=429.
ステップ6:tert-ブチルN-[4-(3-アミノプロパンスルホニル)ブチル]カルバメート(G)の調製
Figure 2023512523000265
EtOH(30.00mL)中のF(1.95g、4.550mmol、1.00当量)の溶液に、アンモニウムホルメート(573.85mg、9.101mmol、2当量)およびPd(OH)炭素(6.962mmol、1.53当量)を添加した。得られた懸濁液を、1気圧の水素下で、60℃で12時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH(3×30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、G(1.12g、粗製)を黒色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=295.
ステップ7:tert-ブチルN-[4-(3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]プロパンスルホニル)ブチル]カルバメート(H)の調製
Figure 2023512523000266
NMP(30.00mL)中のG(1.12g、3.804mmol、1.00当量)の溶液に、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(1.05g、3.804mmol、1当量)およびDIEA(1.48g、11.413mmol、3当量)を添加した。得られた溶液を、窒素雰囲気下で、90℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、H(970mg、46.31%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=551.
ステップ8:4-[[3-(4-アミノブタンスルホニル)プロピル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-27)の調製
Figure 2023512523000267
1,4-ジオキサン(5mL)中のH(970.00mg、1.762mmol、1.00当量)の溶液に、1,4-ジオキサン(164.559mmol、93.41当量)中の乾燥HClを添加した。得られた溶液を、室温で3時間撹拌した。濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-27(712mg、89.17%)を黄色の固体として得た;H NMR(300MHz,メタノール-d4)δ 8.55-8.48(m,1H,ギ酸),7.59(ddd,1H),7.12(ddd,2H),5.08(dd,1H),3.56(t,2H),3.33-3.14(m,4H),3.04-2.93(m,2H),2.96-2.63(m,3H),2.24-2.06(m,3H),2.00-1.75(m,4H).;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=451.16.
4-[[2-(2-アミノエタンスルホニル)エチル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-28)の調製
Figure 2023512523000268
ステップ1:tert-ブチルN-(2-[[2-(1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)エチル]スルファニル]エチル)カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000269
ACN(10.00mL)中のtert-ブチルN-(2-スルファニルエチル)カルバメート(A、5.00g、28.207mmol、1.00当量)およびN-(2-ブロモエチル)フタルイミド(7.17g、0.028mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、KCO3(11.70g、0.085mmol、3.00当量)を、窒素雰囲気下で、70℃で添加した。5時間後、得られた混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、石油エーテル/EtOAc(5:1~1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(8.20g、82.96%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=351.
ステップ2:tert-ブチルN-[2-[2-(1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)エタンスルホニル]エチル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000270
DCM(100mL)中のB(8.20g、23.400mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、m-CPBA(12.11g、70.199mmol、3.00当量)を、窒素雰囲気下で、室温で添加した。反応物を、飽和Na(水溶液)(100mL)で、室温でクエンチした。混合物に、飽和NaHCO3(水溶液)(100mL)を添加し、続いて、EtOAc(3×400mL)で抽出し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(5:1~1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(8.40g、87.30%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=383.
ステップ3:tert-ブチルN-[2-(2-アミノエタンスルホニル)エチル]カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000271
EtOH(100mL)中のC(3.40g、8.891mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、ヒドラジン水和物(0.89g、17.781mmol、2.00当量)を80℃で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、80℃で1時間撹拌した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキをEtOH(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、D(粗製、1.88g、77.94%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=253.
ステップ4:N-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]エタンスルホニル)エチル]カルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000272
NMP(25.00mL)中のD(1.88g、7.451mmol、1.00当量)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(2.26g、8.196mmol、1.10当量)の混合物に、DIEA(2.89g、22.352mmol、3.00当量)を、窒素雰囲気下で、90℃で、滴下で添加した。得られた混合物を12時間撹拌し、次いで、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、E(1.58g、40.03%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=509.
ステップ5:4-[[2-(2-アミノエタンスルホニル)エチル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン;トリフルオロアセテート(I-28)の調製
Figure 2023512523000273
DCM(20mL)中のE(1.54g、3.028mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、トリフルオロアセトアルデヒド(5.0mL)を、窒素雰囲気下で、25℃で、滴下で添加した。1時間後、得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、I-28(1.68g、122.25%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.11(s,1H),7.95(s,4H),7.65(dd,1H),7.18(d,1H),7.12(d,1H),6.84(t,1H),5.07(dd,1H),3.80(q,2H),3.63(m,3H),3.51(t,7H),3.29(dt,4H),2.89(ddd,1H),2.70(s,1H),2.65-2.52(m,2H),2.18(t,1H),2.03(ddd,1H),1.96-1.84(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=409.11.
4-(2-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エトキシ]エトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-29)の調製
Figure 2023512523000274
ステップ1:2-[2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エトキシ]エタノール(B)の調製
Figure 2023512523000275
ジエチレングリコール(A、12.72g、119.863mmol、1.00当量)を、THF(105.00mL)中に0℃で溶解した。45mLの水中のNaOH(3.60g、89.897mmol、0.75当量)を、溶液に滴下で添加した。30分間撹拌した後、この溶液を、THF(45.00mL)中のp-トルエンスルホニルクロリド(11.43g、59.932mmol、0.5当量)の溶液に0℃で、滴下で添加した。添加が完了した後、水溶液を、10%HClで処理し、続いて、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、蒸留水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を除去した後、残渣を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/THF=1:1v/v)によって精製した。B(12.56g、40.26%)を、無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=261.
ステップ2:2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エタノール(C)の調製
Figure 2023512523000276
B(12.56g、48.252mmol、1.00当量)を、1,4-ジオキサン(180.00mL)中に溶解し、続いて、メチルアミン塩酸塩(32.58g、482.520mmol、10当量)を添加した。KCO(33.34g、241.260mmol、5当量)をバッチに添加し、反応物を50℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、C(10g、73.22%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=120.
ステップ3:ベンジルN-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチルカルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000277
THF(30.00mL)中のC(10.00g、83.918mmol、1.00当量)の溶液に、ベンジルクロロホルメート(2.29g、13.427mmol、0.16当量)、KCO(3.83g、27.693mmol、0.33当量)、および水(30.00mL)を添加した。得られた混合物を室温で12時間撹拌し、次いで、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、液体を減圧下で濃縮し、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のNHHCO、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、D(2.14g、17.51%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=254.
ステップ4:ベンジルN-メチル-N-(2-[2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エトキシ]エチル)カルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000278
DCM(30.00mL)中のD(2.14g、8.449mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DMAP(0.15g、1.267mmol、0.15当量)、TEA(2.14g、21.121mmol、2.5当量)、およびp-トルエンスルホニルクロリド(2.42g、12.673mmol、1.5当量)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温でさらに5時間撹拌した。残渣を、石油エーテル/THF(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、E(3.51g、粗製)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=408.
ステップ5:ベンジルN-[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]エトキシ)エチル]-N-メチルカルバメート(F)の調製
Figure 2023512523000279
DMF(30.00mL)中のE(3.51g、8.614mmol、1.00当量)の溶液に、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(2.36g、8.614mmol、1当量)およびNaCO(1.37g、12.921mmol、1.5当量)を添加した。得られた混合物を80℃で12時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCHCN、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、F(1.527g、34.79%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=510.
ステップ6:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]イソインドール-1,3-ジオン(G)の調製
Figure 2023512523000280
EtOH(30.00mL)中のF(1.52g、2.997mmol、1.00当量)の溶液に、アンモニウムホルメート(377.95mg、5.994mmol、2当量)およびPd(OH)/C(5.425mmol、1.81当量)を添加した。得られた懸濁液を、1気圧の水素下で、60℃で12時間撹拌し、次いで、濾過した。フィルターケーキをMeOH(3×30mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、G(1.062g、94.83%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z[M+H]+=376.
ステップ7:tert-ブチルN-(2-[[2-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]エトキシ)エチル](メチル)アミノ]エチル)カルバメート(H)の調製
Figure 2023512523000281
DMF(10.00mL)中のG(1.06g、2.824mmol、1.00当量)の溶液に、tert-ブチルN-(2-オキソエチル)カルバメート(539.41mg、3.389mmol、1.2当量)およびNaBH(OAc)(1.80g、8.471mmol、3当量)を添加した。得られた溶液を、室温で2時間撹拌した。水性後処理、DCMでの抽出、および減圧下での濃縮後、残渣を、DCM/MeOH(10:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、H(386mg、26.36%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=519.
ステップ8:4-(2-[2-[(2-アミノエチル)(メチル)アミノ]エトキシ]エトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-29)の調製
Figure 2023512523000282
DCM(5.00mL)中のH(511.00mg、0.985mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(5.00mL、67.315mmol、68.31当量)を添加した。得られた溶液を、室温で3時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のCHCN、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-29(307mg、73.86%)を茶色の油として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.70-10.30(m,1H),8.18(s,1H,ギ酸),7.83(dd,1H),7.51(dd,2H),5.09(dd,1H),4.41-4.32(m,2H),3.84-3.75(m,2H),3.63(d,2H),2.99-2.80(m,3H),2.65-2.58(m,5H),2.24(s,3H),2.08(s,1H),1.98-2.06(m,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=419.
4-(アゼチジン-3-イルメトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-30)の調製
Figure 2023512523000283
ステップ1:tert-ブチル3-[[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000284
DCM(50.00mL)中のtert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(A、1.87g、9.987mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DMAP(0.18g、1.498mmol、0.15当量)、TEA(2.53g、24.968mmol、2.50当量)、およびp-トルエンスルホニルクロリド(2.86g、14.981mmol、1.50当量)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温でさらに5時間撹拌した。水性後処理および濃縮後、残渣を、石油エーテル/THF(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(2.65g、77.72%)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=342.
ステップ2:tert-ブチル3-([[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000285
DMF(15.00mL)中のC(2.30g、8.387mmol、1.00当量)の溶液に、tert-ブチル3-[[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]メチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(B、2.86g、8.387mmol、1当量)およびNaCO(1.33g、12.581mmol、1.5当量)を添加した。得られた混合物を、1気圧の水素下で、80℃で5時間撹拌した。反応物を室温で、水でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、D(3.37g、90.61%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=444.
ステップ3:4-(アゼチジン-3-イルメトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-30)の調製
Figure 2023512523000286
DCM(10.00mL)中のD(2.39g、5.389mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、42.34当量)を添加した。得られた溶液を、室温で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-30(1.712g、87.72%)を淡い黄色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.80-10.25(m,1H),9.65-8.35(m,1H),7.87(dd,1H),7.54(dd,2H),5.11(dd,1H),4.39(d,2H),4.09(dd,2H),3.96(dd,2H),3.37-3.24(m,1H),2.99-2.81(m,1H),2.66-2.61(m,1H),2.61-2.53(m,1H),2.11-1.98(m,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=344.12.
5-(アゼチジン-3-イルメトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-31)の調製
Figure 2023512523000287
白色の固体としてI-31(906.2mg、81.38%)を、I-30の調製について記載されるものと同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 8.40(s,0.4H,ギ酸),7.88(d,1H),7.52(d,1H),7.42(dd,1H),5.13(dd,1H),4.35(d,2H),4.08(t,2H),3.85(t,2H),3.22(d,1H),3.00-2.80(m,1H),2.67-2.61(m,1H),2.60-2.54(m,1H),2.14-1.99(m,1H).;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=344.12.
4-[2-(アゼチジン-3-イル)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-32)の調製
Figure 2023512523000288
ステップ1:tert-ブチル3-(2-エトキシ-2-オキソエチリデン)アゼチジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000289
窒素下で、シュレンクフラスコに、tert-ブチル3-オキソアゼチジン-1-カルボキシレート(A、2.50g、14.603mmol、1.00当量)およびエチル2-(トリフェニル-ラムダ5-ホスファニリデン)アセテート(5.60g、16.063mmol、1.10当量)を充填した。無水トルエン(100mL)を添加し、混合物を、2時間還流するまで加熱した。室温に冷却した後、得られた混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(シクロヘキサン:EtOAc、5:1)によって精製した。これにより、B(3g、85.14%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=304.
ステップ2:tert-ブチル3-(2-エトキシ-2-オキソエチリデン)アゼチジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000290
EtOH(50mL)中のB(3.0g、9.8mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、10%Pd/C(500mg)を、1気圧の水素下で、室温で添加した。反応物を室温で12時間撹拌し、次いで、濾過して、触媒を除去した。濾液を真空下で濃縮して、C(2.6g、76.16%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=216.
ステップ3:tert-ブチル3-(2-ヒドロキシエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000291
THF(15.00mL)中のC(1.30g、5.343mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、LiAlH4(202.79mg、5.343mmol、1.00当量)を、窒素雰囲気下で、0℃で少しずつ添加した。反応物を、EtOAcを0℃で添加することによってクエンチした。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、D(1g、92.99%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=202.
ステップ4:tert-ブチル3-[2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エチル]アゼチジン-1-カルボキシレート(E)の調製
Figure 2023512523000292
D(950.00mg、4.720mmol、1.00当量)を、乾燥DCM(15mL)中のp-トルエンスルホニルクロリド(1079.81mg、5.664mmol、1.20当量)の溶液に室温で添加し、続いて、TEA(573.15mg、5.664mmol、1.20当量)を滴下で添加した。混合物室温で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶出1:15~1:5のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、E(1.5g、90.99%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=356.
ステップ5:tert-ブチル3-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]オキシ]エチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(F)の調製
Figure 2023512523000293
DMF(3mL)中のE(800.00mg、2.251mmol、1.00当量)、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(617.21mg、2.251mmol、1.00当量)、およびNaCO(357.82mg、3.376mmol、1.50当量)の溶液を、80℃で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、F(500mg、80.12%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=458.
ステップ6:4-[2-(アゼチジン-3-イル)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-32)の調製
Figure 2023512523000294
DCM(10mL)中のF(542.00mg、1.185mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(5mL)を室温で、滴下で添加した。2時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、I-32(503mg、95.2%)を黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.11(s,1H),8.58(d,2H),7.84(dd,1H),7.49(dd,2H),5.09(dd,1H),4.24(t,2H),4.10-3.84(m,5H),3.11-2.80(m,2H),2.66-2.53(m,1H),2.16-1.98(m,3H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=358.13.
5-(アゼチジン-3-イルオキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-33)の調製
Figure 2023512523000295
ステップ1:t tert-ブチル3-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(B):の調製
Figure 2023512523000296
DCM中のtert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(A、2.50g、14.433mmol、1.00当量)およびp-トルエンスルホニルクロリド(4.13g、21.650mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、DMAP(264.49mg、2.165mmol、0.15当量)およびTEA(4.38g、43.300mmol、3.00当量)を0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(4.4g、93.11%)を茶色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=328.
ステップ2:tert-ブチル3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000297
DMF中のB(4.40g、13.439mmol、1.00当量)およびKI(0.22g、1.344mmol、0.10当量)の撹拌溶液に、KHCO3(4.04g、40.318mmol、3.00当量)を少しずつ添加した。100℃で8時間撹拌した後、得られた混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出し、有機抽出物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(1.73g、29.98%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=430.
ステップ3:5-(アゼチジン-3-イルオキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-33)の調製
Figure 2023512523000298
DCM中のC(1.53g、3.563mmol、1.00当量)およびTFA(5.00mL、67.315mmol、18.89当量)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-33(1.08g、96.43%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.11(s,1H),8.25(s,ギ酸,1H),7.88(d,1H),7.32(d,2H),5.30(p,1H),5.13(dd,1H),4.31(dd,2H),3.89(dd,2H),2.99-2.80(m,1H),2.68-2.52(m,2H),2.13-1.97(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=330.05.
5-[2-(4-アミノピペリジン-1-イル)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-34)の調製
Figure 2023512523000299
ステップ1:5-(2-ブロモエトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000300
THF(35mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、1.37g、4.996mmol、1.00当量)の溶液に、2-ブロモエタノール(0.94g、7.494mmol、1.5当量)、PPh(1.97g、7.494mmol、1.5当量)、およびDIAD(1.52g、7.494mmol、1.5当量)を0℃で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、B(1.52g、79.82%)を黒色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=381,383.
ステップ2:tert-ブチルN-[1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペリジン-4-イル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000301
ACN(35.00mL)中のB(1.52g、3.988mmol、1.00当量)の溶液に、tert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(0.80g、3.988mmol、1.00当量)、KI(0.66g、3.988mmol、1.00当量)、およびKCO(1.65g、11.963mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を70℃で2時間撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(1.402g、70.24%)を無色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=501.
ステップ3:5-[2-(4-アミノピペリジン-1-イル)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-34)の調製
Figure 2023512523000302
DCM(10.00mL)中のC(1.66g、3.316mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、40.60当量)を添加した。得られた溶液を、室温で3時間撹拌した。濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-34(840mg、62.52%)を白色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.13(s,1H),8.52-8.26(m,2H),8.16(s,1H,ギ酸),7.88(d,1H),7.51(d,1H),7.40(dd,1H),5.14(dd,1H),4.49(t,2H),3.47(d,2H),3.37-2.28(m,2H),3.29-3.19(m,1H),3.03-2.70(m,3H),2.67-2.62(m,1H),2.61-2.55(m,1H),2.14-1.98(m,3H),1.88-1.68(m,2H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=401.17.
5-[7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルオキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-35)の調製
Figure 2023512523000303
ステップ1:tert-ブチル2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000304
THF(30.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、1.37g、4.99mmol、1.00当量)およびtert-ブチル2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(1.81g、7.494mmol、1.5当量)の溶液に、PPh(1.97g、7.494mmol、1.5当量)を添加した。この混合物に、DIAD(1.52g、7.494mmol、1.5当量)を、0℃で10分間にわたって滴下で添加した。反応物を、室温でさらに5時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、B(1.964g、79.01%)を白色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=498.
ステップ2:5-[7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルオキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-35)の調製
Figure 2023512523000305
DCM(10.00mL、157.300mmol、39.93当量)中のB(1.96g、3.939mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、34.18当量)を添加した。得られた混合物を、室温で、5時間撹拌し、次いで、濃縮し、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中ACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-35(1.6318g、93.13%)を淡い灰色の固体として得た:H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 8.39(s,ギ酸,1H),7.84(d,1H),7.35-7.24(m,2H),5.12(dd,1H),5.00(p,1H),3.00-2.81(m,5H),2.67-2.43(m,2H),2.51-2.43(m,3H),2.16-1.95(m,1H),1.95-1.82(m,2H),1.65-1.78(m,4H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=398.16.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ]イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-36)の調製
Figure 2023512523000306
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000307
DMF(50.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、5.48g、19.983mmol、1.00当量)およびアリルブロミド(3.63g、29.975mmol、1.5当量)の溶液に、KI(331.72mg、1.998mmol、0.1当量)およびKHCO(3.00g、29.975mmol、1.5当量)を添加した。得られた混合物を65℃で12時間撹拌し、次いで、水(100mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサン/ EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(6.7g、粗製)を黄緑色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=315.
ステップ2:2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアルデヒド(C)の調製
Figure 2023512523000308
1,4-ジオキサン(30.00mL)中のB(3.14g、9.991mmol、1.00当量)の溶液に、NaIO(10.68g、49.953mmol、5.00当量)、水(3.00mL)、および2,6-ルチジン(3.21g、29.972mmol、3当量)を添加した。上記の混合物に、KOsO二水和物(0.37g、0.999mmol、0.1当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌し、次いで、水でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、C(1.83g、57.92%)を淡い茶色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=317.
ステップ3:tert-ブチル4-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000309
DMF(10.00mL)中のC(628.00mg、1.986mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(369.84mg、1.986mmol、1当量)の溶液に、NaBH(OAc)(1262.52mg、5.957mmol、3当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温でさらに3時間撹拌し、次いで、水でクエンチし、DCMに抽出し、濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、D(812mg、84.05%)を灰色がかった固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=487.
ステップ4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ]イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-36)の調製
Figure 2023512523000310
DCM(10.00mL、157.300mmol、36.44当量)中の溶液tert-ブチル4-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(D、2.10g、4.316mmol、1.00当量)に、TFA(10.00mL、134.630mmol、31.19当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-36(1.43g、74.24%)を白色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.07(s,1H),8.34(s,1H),7.84(d,1H),7.47(d,1H),7.37(dd,1H),5.12(dd,1H),4.30(t,2H),2.99-2.86(m,5H),2.77(t,2H),2.67-2.55(m,5H),2.13-1.96(m,1H).;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=387.16.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[3-(ピペラジン-1-イル)プロプオキシ]イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-37)の調製
Figure 2023512523000311
ステップ1:5-(3-ブロモプロプオキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000312
THF(20.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、1.37g、4.996mmol、1.00当量)および3-ブロモプロパノール(1.04g、7.494mmol、1.5当量)の溶液に、PPh(1.97g、7.494mmol、1.5当量)を添加した。これに、DIAD(1.52g、7.494mmol、1.5当量)を、0℃で10分間にわたって滴下で添加した。得られた混合物を、室温でさらに5時間撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、有機層を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、B(1.85g、93.70%)を無色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=395,397.
ステップ2:tert-ブチル4-(3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]プロピル)ピペラジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000313
DMF(30.00mL)中のB(1.85g、4.681mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.05g、5.617mmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(3.02g、23.405mmol、5当量)およびKI(77.71mg、0.468mmol、0.1当量)を添加した。得られた混合物を60℃で5時間撹拌した。後処理および抽出後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(975mg、41.61%)を灰色がかった固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=501.
ステップ3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[3-(ピペラジン-1-イル)プロプオキシ]イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-37)の調製
Figure 2023512523000314
DCM(5.00mL、78.650mmol、40.38当量)中のC(975.00mg、1.948mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(5.00mL、67.315mmol、34.56当量)を添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-37(667mg、74.17%)を白色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.12(s,1H),8.29(d,ギ酸,1H),7.84(d,1H),7.44(d,1H),7.36(dd,1H),5.12(dd,1H),4.23(t,2H),3.17-2.85(m,5H),2.67-2.58(m,2H),2.53-2.57(m,4H),2.50-2.29(m,3H),2.15-2.05(m,1H),2.01-1.82(m,2H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=401.17.
5-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)ブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-38)の調製
Figure 2023512523000315
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ペンタ-4-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000316
DMF(10.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、500.00mg、1.823mmol、1.00当量)およびKHCO(273.81mg、2.735mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、5-ブロモ-1-ペンテン(326.07mg、2.188mmol、1.20当量)およびKI(30.27mg、0.182mmol、0.10当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、65℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却させ、得られた混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、分取TLC(1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、B(400mg、64.08%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=343.
ステップ2:4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブタナール(C)の調製
Figure 2023512523000317
THF(1.00mL)、水(5.00mL)、およびt-BuOH(5.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ペンタ-4-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B、300.00mg、0.876mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NMO(153.98mg、1.314mmol、1.50当量)およびKOsO二水和物(32.29mg、0.088mmol、0.10当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。上記の混合物に、NaIO(374.86mg、1.753mmol、2.00当量)、水(0.50mL)、およびアセトン(5.00mL)を添加し、反応物を室温でさらに2時間撹拌した。DCM抽出後、得られた溶液を、減圧下で濃縮して、C(300mg、99.43%)を灰色がかった白色の固体として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=345.
ステップ3:tert-ブチルN-[1-(4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブチル)ピペリジン-4-イル]カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000318
DMF(5.00mL)中の4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブタナール(C、270.00mg、0.784mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、STAB(249.29mg、1.176mmol、1.50当量)およびtert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(157.05mg、0.784mmol、1.00当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、分取TLC(10:1のDCM/MeOH)によって精製して、D(130mg、31.36%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=529.
ステップ4:5-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)ブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-38)の調製
Figure 2023512523000319
8mLのバイアルに、tert-ブチルN-[1-(4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブチル)ピペリジン-4-イル]カルバメート(D、120.00mg、0.227mmol、1.00当量)、TFA(1.00mL)、およびDCM(4.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。これにより、I-38(130mg、93.55%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=429.
5-[4-(アゼチジン-3-イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-40)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-39)の調製
Figure 2023512523000320
ステップ1:tert-ブチル4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000321
DMF(35.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(A、5.40g、19.549mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(3.64g、19.549mmol、1当量)の溶液に、DIEA(7.58g、58.648mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応物を、水(50mL)を室温で添加することによってクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、B(7.32g、84.62%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=443.
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-39)の調製
Figure 2023512523000322
DCM中のB(900.00mg、2.034mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(5.00mL、67.315mmol、33.09当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-39(786.8mg、99.41%)を黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=343.
ステップ3:tert-ブチル3-([4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000323
DMF(10.00mL)中のI-39(1.10g、3.213mmol、1.00当量)およびtert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(595.13mg、3.213mmol、1当量)の溶液に、NaBH(OAc)(2.04g、9.639mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。水性後処理、DCM抽出、および濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(991mg、60.29%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=512.
ステップ4:5-[4-(アゼチジン-3-イルメチル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンホルメート(I-40)の調製
Figure 2023512523000324
DCM(10.00mL、157.300mmol、81.20当量)中のC(991.00mg、1.937mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、69.50当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-40(702mg、85.29%)を黄色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.07(s,1H),8.25(s,ギ酸,1H),7.69(d,1H),7.34(d,1H),7.26(dd,1H),5.08(dd,1H),4.00(t,2H),3.66(dd,2H),3.43(t,4H),3.11-2.96(m,1H),2.95-2.79(m,1H),2.65-2.51(m,4H),2.50-2.44(m,4H),2.09-1.96(m,1H).;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=412.19.
3-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]プロパン酸(I-41)の調製
Figure 2023512523000325
ステップ1:tert-ブチル3-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]プロパノエート(B)の調製
Figure 2023512523000326
DMF(50mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(A、5.0g、14.6mmol、1.0当量)およびtert-ブチル3-ブロモプロパノエート(3.6g 17.2mmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(2.8g、21.7mmol、1.5当量)を滴下で添加し、混合物を70℃で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のACN、50分間にわたって10%から70%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。tert-ブチル3-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]プロパノエート(B)を、黄色の固体として(2.1g、30.6%)で得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=471.
ステップ2:3-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]プロパン酸(I-41)の調製
Figure 2023512523000327
DCM(20mL)およびTFA(5mL)中のB(2.1g、4.5mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のMeOH、50分間にわたって10%から30%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、3-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]プロパン酸(I-41)(0.78g、42.2%)を黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 12.03(br,1H),11.10(s,1H),7.68(d,J=8.5Hz,1H),7.35(d,J=1.7Hz,1H),7.27(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),5.08(dd,J=12.8,5.4Hz,1H),3.49-3.40(m,4H),2.96-2.80(m,1H),2.67-2.52(m,8H),2.44(t,J=6.9Hz,2H),2.07-1.97(m,1H).LCMS(ESI)m/z[M+H]=415.10.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(ピペリジン-4-イルメチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-42)の調製
Figure 2023512523000328
ステップ1:tert-ブチル4-((4-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000329
DMF(20mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(A、1.5g、4.4mmol、1.0当量)およびtert-ブチル4-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレート(0.93g、4.4mmol、1.0当量)の溶液を、室温で30分間撹拌した。NaBH(OAc)(3.7g、17.5mmol、4.0当量)を添加し、次いで、得られた混合物を50℃で3.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、濃縮し、残渣を、以下の条件下:C18球状カラム、20~35um、330g;移動相、相A:水(0.16%NHHCO)、B:ACN(勾配B% 0%から70%、実行時間40分);流量:80mL/分;検出器、254nmでのUV検出で分取HPLCによって精製した。B(1.2g、50.8%)を、黄色の固体として精製から得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=540.
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(4-(ピペリジン-4-イルメチル)ピペラジン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-42)の調製
Figure 2023512523000330
DCM(8mL)およびTFA(2.0mL)中のtert-ブチル4-([4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(B、1.2g、2.2mmol、1.0当量)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を、以下の条件下:C18球状カラム、20~35um、330g;移動相、相A:水(0.16%NHHCO)、B:ACN(勾配B% 0%から60%、実行時間45分);流量:80mL/分;検出器、254nmでのUV検出で分取HPLCによって精製した。化合物I-42(0.60g、61.3%)を、黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ 10.42(br,1H),9.12(br,1H),7.73-7.60(m,1H),7.35(s,1H),7.26(d,J=8.7Hz,1H),5.07(dd,J=12.7,5.3Hz,1H),4.66(br,1H),3.12-3.33(m,5H),2.93-2.75(m,5H),2.19(d,J=5.6Hz,3H),2.07-1.98(m,2H),1.85(d,J=11.7Hz,5H),1.26(d,J=11.9Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=440.35.
5-((2-アミノエチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-43)の調製
Figure 2023512523000331
ステップ1:5-フルオロイソベンゾフラン-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000332
4-フルオロベンゼン-1,2-ジカルボン酸(A、41.4g、0.22mol、1.00当量)の溶液に、無水酢酸(200mL)を添加した。反応物を120℃で2時間撹拌し、次いで、室温に冷却し、減圧下で濃縮して、5-フルオロ-2-ベンゾフラン-1,3-ジオン(B、37.2g、定量的)を白色の固体として得た。
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(C)の調製
Figure 2023512523000333
酢酸(300mL)中の5-フルオロ-2-ベンゾフラン-1,3-ジオン(B、37.2g、0.22mol、1.0当量)および3-アミノピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(55.4g、0.34mol、1.5当量)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で、ナトリウムNaOAc(55.2g、0.67mol、3.0当量)を添加した。得られた混合物を120℃で3時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを水(3×150mL)で洗浄して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(C、53.1g、87.4%)を灰色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=277.
ステップ3:tert-ブチル(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エチル)カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000334
DMF(50mL)中のtert-ブチルN-(2-アミノエチル)カルバメート(2.9g、18.1mmol、1.0当量)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(C、5.0g、18.1mmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(4.7g、36.2mmol、2.00当量)を添加した。混合物80℃で2時間撹拌し、次いで、室温に冷却し、水(500mL)に注ぎ入れた。得られた混合物をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のACN、50分間にわたって0%から100%の勾配;70ml/分;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物tert-ブチルN-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エチル)カルバメート(D、1.5g、19.5%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=417.
ステップ4:5-((2-アミノエチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-43)の調製
Figure 2023512523000335
DCM(20mL)中のtert-ブチルN-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エチル)カルバメート(D、1.5g、3.6mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TFA(4mL)を0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を、分取HPLCによって精製して、5-[(2-アミノエチル)アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-43、0.97g、63.1%)を黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.09(s,1H),7.88(br,3H),7.63(d,J=8.3Hz,1H),7.22(br,1H),7.04(d,J=1.9Hz,1H),6.92(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),5.06(dd,J=12.8,5.3Hz,1H),3.52-3.39(m,2H),3.08-2.81(m,3H),2.65-2.53(m,2H),2.06-1.96(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=317.00.
5-(2-アミノエトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-44)の調製
Figure 2023512523000336
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000337
HOAc(40mL)中の5-ヒドロキシ-2-ベンゾフラン-1,3-ジオン(A、2.0g、12.2mmol、1.0当量)および3-アミノピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(3.0g、18.3mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、NaOAc(3.0g、36.6mmol、3.0当量)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下で、120℃で撹拌し、次いで、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(4:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(2.9g、86.7%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=275.
ステップ2:(tert-ブチル(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)オキシ)エチル)カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000338
DMF(10mL)中のB(1.0g、3.6mmol、1.0当量)およびtert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2,2-二酸化物(0.98g、4.4mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、DIEA(0.94g、7.3mmol、2.0当量)を窒素雰囲気下で添加した。80℃で2時間撹拌した後、水(100mL)を添加し、続いて、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で乾燥するまで濃縮し、残渣を、以下の条件下:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のACN、50分間にわたって0%から100%の勾配;70ml/分;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、C(1.7g、94.4%)を黄色の油性物質として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=418.
ステップ3:5-(2-アミノエトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン;トリフルオロアセテート(I-44)の調製
Figure 2023512523000339
DCM(20mL)中のC(1.4g、3.4mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TFA(5mL)滴下で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、I-44(750mg、51.2%)を黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.15(s,1H),8.04(br,3H),7.91(d,J=8.3Hz,1H),7.50(d,J=2.2Hz,1H),7.41(dd,J=8.3,2.3Hz,1H),5.14(dd,J=12.9,5.3Hz,1H),4.38(t,J=4.9Hz,2H),3.35-3.23(m,2H),2.98-2.81(m,1H),2.66-2.54(m,2H),2.11-2.01(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=418.10.
3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-45)の調製
Figure 2023512523000340
ステップ1:tert-ブチル(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-l)アミノ)エチル)カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000341
レナリドミド(A、442.00mg、1.705mmol、1.00当量)、tert-ブチルN-(2-オキソエチル)カルバメート(229.00mg、1.439mmol、0.84当量)、およびAcOH(100.00mg、1.665mmol、0.98当量)を、MeOH(20.00mL)中に懸濁した。混合物を室温で2時間撹拌し、続いて、NaBH3CN(145.00mg、2.307mmol、1.35当量)を添加した。さらに1時間後、反応物を、飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、DCM:MeOH(10:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(100mg、14.58%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=403.
ステップ2:3-(4-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-45)の調製
Figure 2023512523000342
B(100.00mg、0.248mmol、1.00当量)を、DCM(5.00mL)中に溶解した。TFA(1.00mL、13.463mmol、54.18当量)を添加し、得られた溶液を室温で0.5時間撹拌した。減圧下での濃縮により、I-45を粗生成物として得ると、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=303.
3-(6-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-46)の調製
Figure 2023512523000343
ステップ1:メチル2-(ブロモメチル)-5-ニトロベンゾエート(B)の調製
Figure 2023512523000344
A(2.00g、10.247mmol、1.00当量)、NBS(2.40g、13.484mmol、1.32当量)、およびBPO(80.00mg、0.312mmol、0.03当量)を、CCl4(40.00mL)中に溶解した。溶液を、還流するまで加熱し、一晩撹拌した。得られた混合物を50mLのブラインで洗浄し、残渣を、石油エーテル:EtOAc(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(1.2g、42.73%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=275.
ステップ2:3-(6-ニトロ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(C)の調製
Figure 2023512523000345
B(510.00mg、1.861mmol、1.00当量)、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(395.00mg、3.083mmol、1.66当量)、およびDIEA(777.00mg、6.012mmol、3.23当量)を、ACN(10.00mL)中に溶解した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残渣を、DCM:ACN(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(410mg、76.17%)を濃い緑色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=290.
ステップ3:3-(6-アミノ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(D)の調製
Figure 2023512523000346
C(410.00mg、1.417mmol、1.00当量)および10%Pd/C(80.00mg、0.752mmol、0.53当量)を、DMF(15.00mL)中に懸濁した。反応混合物を、1気圧の水素下で、室温で、室温で一晩撹拌した。混合物をCeliteを通して濾過し、濾液を濃縮して、D(350mg、95.24%)を茶色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=260.
ステップ4:tert-ブチル(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-オキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エチル)カルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000347
D(350.00mg、1.350mmol、1.00当量)、tert-ブチルN-(2-オキソエチル)カルバメート(257.87mg、1.620mmol、1.20当量)、およびAcOH(81.07mg、1.350mmol、1.00当量)を、MeOH(15.00mL)中に懸濁した。混合物を室温で1時間撹拌し、続いて、NaBH3CN(101.80mg、1.620mmol、1.20当量)を添加した。反応物をさらに2時間撹拌し、次いで、5%Na2HCO3水溶液でクエンチした。得られた混合物をDCM(40mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮して、E(450mg、82.83%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=403.
ステップ5:3-(6-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-46)の調製
Figure 2023512523000348
E(50.00mg、0.124mmol、1.00当量)およびTFA(0.50mL、6.732mmol、54.18当量)を、DCM(2.00mL、31.460mmol、253.22当量)中に溶解した。溶液を室温で0.5時間撹拌し、次いで、濃縮して、I-46(50mg、粗製)を黄色の油として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=303.
3-(5-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-47)の調製
Figure 2023512523000349
ステップ1:メチル2-(ブロモメチル)-4-ニトロベンゾエート(B)の調製
Figure 2023512523000350
メチル2-メチル-4-ニトロベンゾエート(A、2.00g、1当量)、NBS(2.40g)、およびBPO(88.00mg)を、CCl(40.00mL)中に溶解した。溶液を、還流するまで加熱し、一晩撹拌した。得られた混合物を50mLのブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル:EtOAc(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(2.2g、78.33%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=275.
ステップ2:3-(5-ニトロ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(C)の調製
Figure 2023512523000351
B(508.50mg、1.855mmol、1.00当量)、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(370.70mg、2.893mmol、1.56当量)、およびDIEA(755.00mg、5.842mmol、3.15当量)を、ACN(10.00mL)中に懸濁した。混合物80℃で2時間撹拌し、次いで、冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM:ACN(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(230mg、42.86%)を灰色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=290.
ステップ3:3-(5-アミノ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(D)の調製
Figure 2023512523000352
C(190.00mg、0.657mmol、1.00当量)および10%Pd/C(44mg)を、DMF(5.00mL)中に懸濁した。混合物を、1気圧の水素下で、室温で、室温で一晩撹拌した。反応混合物をCeliteを通して濾過し、濃縮して、D(170mg、99.82%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=260.
ステップ4:tert-ブチル(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)アミノ)エチル)カルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000353
D(250.00mg、0.964mmol、1.00当量)、tert-ブチルN-(2-オキソエチル)カルバメート(153.50mg、0.964mmol、1.00当量)、およびAcOH(0.10mL、1.745mmol、1.81当量)を、MeOH(10.00mL)中に懸濁した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その時間の後、NaBHCN(60.60mg、0.964mmol、1.00当量)を添加した。混合物をさらに2時間撹拌し、次いで、飽和NaHCO(20mL)で希釈した。水層をDCM(3×40mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、E(100mg、25.77%)を淡い黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=403.
ステップ5:3-(5-((2-アミノエチル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-47)の調製
Figure 2023512523000354
E(100.00mg、0.248mmol、1.00当量)を、DCM(5.00mL)中に溶解した。TFA(1.00mL、13.463mmol、54.18当量)を添加し、得られた溶液を室温で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、I-47(100mg、粗製)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=303
3-(6-((6-アミノヘキシル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-48および3-(5-((6-アミノヘキシル)アミノ)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-49)の調製
Figure 2023512523000355
HOAc(10.00mL)中の5-[(6-アミノヘキシル)アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(A、200.00mg、0.537mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、Zn粉末(351.26mg、5.370mmol、10.00当量)を室温で少しずつ添加した。結果として生じた混合物を60℃で30分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(4×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、I-48(19mg、9.87%)を白色の固体としておよびI-49(23mg、11.95%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=それぞれ359.
7-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]ヘプタン酸(I-50)の調製
Figure 2023512523000356
DCM(25.00mL)およびTHF(25.00mL)中のオクタン二酸(2.02g、11.596mmol、4.99当量)の撹拌溶液に、A(1.00g、2.323mmol、1.00当量)、TEA(822.55mg、8.129mmol、3.50当量)、HOAt(347.73mg、2.555mmol、1.10当量)、およびEDCI(489.75mg、2.555mmol、1.10当量)を0℃で添加した。得られた溶液を0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、I-50(900mg、66.04%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=587.
6-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]-カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]スピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸(I-51)の調製
Figure 2023512523000357
I-51を、I-50の調製について記載されるものと同様の様式で調製した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=597.
3-(2-(3-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-3-オキソプロプオキシ)エトキシ)プロパン酸(I-52)の調製
Figure 2023512523000358
ステップ1:中間体20 エチル3-(2-(3-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-3-オキソプロプオキシ)エトキシ)プロパノエート(B)の調製
Figure 2023512523000359
DCM(5mL)中のA(500mg、1.07mmol、HCl)、3-[2-(3-エトキシ-3-オキソ-プロプオキシ)エトキシ]プロパン酸(250.79mg、1.07mmol、250.79μL)、およびDIEA(691.84mg、5.35mmol、932.40μL)の溶液に、EDCI(246.29mg、1.28mmol)およびHOBt(173.60mg、1.28mmol)を添加した。混合物20℃で16時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィー(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製し、続いて、凍結乾燥させて、B(500mg、70.00%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 647.6.
ステップ2:中間体13 3-(2-(3-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-3-オキソプロプオキシ)エトキシ)プロパン酸(I-52)の調製
Figure 2023512523000360
EtOH(5mL)中のB(500mg、0.7mmol)の溶液に、水(1mL)中のNaOH(77.30mg、1.93mmol)の溶液を添加した。混合物20℃で1時間撹拌し、次いで、水(30mL)で希釈し、1NのHClでpH6に調節した。混合物EtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、濃縮して、I-52(470mg、95.02%)を茶色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+Na] 641.2.
Figure 2023512523000361
Figure 2023512523000362
Figure 2023512523000363
Figure 2023512523000364
(2S,4R)-1-[(2S)-2-(2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(I-70)の調製
Figure 2023512523000365
ステップ1:tert-ブチルN-(2-[2-[2-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル)カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000366
DCM(10.00mL)中の(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(A、1.00g、2.323mmol、1.00当量)および2-[2-[2-(2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(785.19mg、2.555mmol、1.10当量)の撹拌溶液に、HATU(1.32g、3.484mmol、1.50当量)およびDIEA(900.50mg、6.968mmol、3当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで、EtOAc(200mL)で希釈し、3×100mLの水および1×100mLの飽和ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶出勾配が石油エーテル中0~50%EtOAcであるフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製して、B(1.4592g、87.27%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=720.
ステップ2:(2S,4R)-1-[(2S)-2-(2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(I-70)の調製
Figure 2023512523000367
DCM(15mL)中のB(1.45g、2.014mmol、1当量)の溶液に、TFA(3mL)を滴下で添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、I-70(1.05g、84.11%)を灰色がかった白色の固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.90(s,1H),7.51-7.42(m,4H),4.72(s,1H),4.63-4.49(m,3H),4.46-4.35(m,1H),4.16-4.03(m,2H),3.94-3.79(m,2H),3.77-3.62(m,8H),3.59(t,J=5.2Hz,2H),2.99-2.87(m,2H),2.50(s,3H),2.30-2.21(m,1H),2.19-2.06(m,1H),1.13-0.98(m,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=620.30
Figure 2023512523000368
(S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン-1-オイック酸(I-75)の調製
Figure 2023512523000369
ステップ1:2-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(B)の調製
Figure 2023512523000370
アセトン(20mL)中の2-[2-[2-(カルボキシメトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(A、3g、13.50mmol)およびTEA(3.51g、34.71mmol、4.83mL)の混合物に、ブロモメチルベンゼン(2.42g、14.18mmol、1.68mL)を0℃で添加した。混合物を20℃で16時間撹拌し、その時間の間、厚い沈殿物が形成された。固形分を濾過し、アセトン(10mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を水(300mL)中に取り込んだ。混合物をEtOAc(50mL×3)で洗浄し、水層を、HCl(2M)で最終pH3~5に処理した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、B(1.4g、4.48mmol、収率33.20%)を黄色の油として得ると、それをさらに精製することなく使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.31-7.26(m,5H),5.12(s,2H),4.12(s,2H),4.08(s,2H),3.69-3.61(m,8H)ppm.
ステップ2:(S)-ベンジル13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン-1-オエート(C)の調製
Figure 2023512523000371
DCM(10mL)中のB(836.17mg、2.68mmol)の溶液に、HATU(1.32g、3.48mmol)およびDIEA(900.50mg、6.97mmol、1.21mL)を添加した。次いで、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(1g、2.14mmol、HCl)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して、黄色の固体を得た。残渣を、逆相フラッシュ(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製し、画分を凍結乾燥させて、C(1.2g、1.66mmol、収率71.28%)を黄色の油として得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H]=725.4.H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.69(s,1H),7.42-7.32(m,11H),4.77-4.75(m,1H),4.63-4.47(m,3H),4.37-4.32(m,1H),4.24-4.17(m,3H),4.13(d,J=11.6Hz,1H),4.09-3.94(m,2H),3.77-3.68(m,9H),3.63-3.59(m,1H),2.64-2.56(m,1H),2.54(s,3H),2.19-2.08(m,1H),1.00-0.92(m,9H)ppm.
ステップ3:(S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン-1-オイック酸(I-75)の調製
Figure 2023512523000372
MeOH(20mL)中のC(1.1g、1.52mmol)の混合物に、10%Pd/C(500mg)を添加した。混合物を水素でパージし、次いで、15psiに加圧し、25℃で12時間、次いで、40℃で8時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣を、逆相フラッシュ(アンモニア/水条件)によって精製して、I-75(560mg、882.25μm、収率58.14%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=635.2.H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.94-8.86(m,1H),7.50-7.43(m,4H),4.62-4.50(m,3H),4.43-4.34(m,1H),4.12(s,2H),4.08(d,J=5.2Hz,2H),3.93-3.86(m,1H),3.85-3.79(m,1H),3.76-3.70(m,8H),2.51-2.49(m,3H),2.29-2.21(m,1H),2.16-2.07(m,1H),1.06(s,9H)ppm.
Figure 2023512523000373
2-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボン酸(I-78)の調製
Figure 2023512523000374
ステップ1:(2S,4R)-1-[(2S)-2-(2-クロロアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(B)の調製
Figure 2023512523000375
DCM(10.00mL、0.118mmol、0.10当量)中の(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(A、500.00mg、1.161mmol、1.00当量)およびDIEA(450.25mg、3.484mmol、3.00当量)の溶液に、クロロアセチルクロリド(137.71mg、1.219mmol、1.05当量)を0℃で、滴下で添加した。溶液を、室温で4時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(10:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(450mg、76.43%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=507.
ステップ2:メチル2-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000376
DMF(3.00mL)中のメチル2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボキシレート(24.00mg、0.155mmol、1.00当量)、およびKCO3(64.12mg、0.464mmol、3.00当量)の懸濁液に、B(78.41mg、0.155mmol、1当量)を添加した。懸濁液を室温で16時間撹拌した。水性後処理、DCMでの抽出、および濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間にわたって5%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(30mg、31.00%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=626.
ステップ3:2-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボン酸(I-78)の調製
Figure 2023512523000377
THF(3.00mL)および水(1.00mL)中のC(60.00mg、0.096mmol、1.00当量)の溶液に、LiOH(5.74mg、0.240mmol、3.00当量)を添加した。溶液を、室温で3時間撹拌し、混合物を酢酸でpH5に酸性化した。混合物を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間にわたって10%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって直接精製した。これにより、I-78(42mg、71.61%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=612.
[6-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]酢酸(I-79)の調製
Figure 2023512523000378
ステップ1:tert-ブチル6-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000379
A(200.00mg、0.394mmol、1.00当量)、KCO(136.28mg、0.986mmol、2.50当量)、およびtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(156.41mg、0.789mmol、2.00当量)を、DMF(5.00mL)に添加した。混合物を、室温で24時間反応させた。得られた混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機溶媒を除去した後、残渣を、分取TLC(EtOAc中5%MeOH)によって精製して、B(90mg、34.11%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=669.
ステップ2:(2S,4R)-1-[(2S)-2-(2-[2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(C)
Figure 2023512523000380
B(60.00mg、0.090mmol、1.00当量)を、DCM(5.00mL)中に溶解し、続いて、TFA(1.00mL、13.463mmol、150.08当量)を添加した。混合物を1時間反応させた。溶媒を除去した後、粗生成物Cをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=569.
ステップ3:tert-ブチル2-[6-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]アセテート(D)の調製
Figure 2023512523000381
DMF(1.50mL)中のC(41.00mg、0.072mmol、1.00当量)およびKCO(29.89mg、0.216mmol、3.00当量)の懸濁液に、DMF(0.1mL)中のtert-ブチル2-クロロアセテート(10.86mg、0.072mmol、1.00当量)を滴下で添加した。混合物を室温で4.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を、30mLの水で希釈し、続いて、DCM/MeOH(10/1、v/v、20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を真空下で濃縮して、粗生成物D(45mg、91.41%)を得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=683.
ステップ4:[6-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]酢酸(I-79)の調製
Figure 2023512523000382
D(25.00mg、0.037mmol、1.00当量)を、DCM(5.00mL)中に溶解し、続いて、TFA(1.25mL、10.963mmol、459.68当量)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を除去した後、粗生成物I-79(23mg、100.24%)をさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=627.
1-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2イル]カルバモイル]メチル)ピペリジン-4-カルボン酸(I-80)の調製
Figure 2023512523000383
ステップ1:tert-ブチル1-(2-エトキシ-2-オキソエチル)ピペリジン-4-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000384
EtOH(10mL)中のエチルグリオキシレート(500.00mg、4.898mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペリジン-4-カルボキシレート(A、1088.86mg、5.877mmol、1.20当量)の溶液に、AcOH(29.41mg、0.49mmol、0.1当量)を添加し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。NaBHCN(461.67mg、7.347mmol、1.50当量)を添加し、次いで、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、反応物を、10mLの水を添加することによってクエンチした。得られた溶液を、3×30mLのEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/石油エーテル(1:3)を使用するシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。これにより、200mg(15.05%)のBを黄色の油として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 4.07(q,J=7.1Hz,2H),3.19(s,2H),2.77(d,J=11.7Hz,2H),2.27-2.07(m,3H),1.74(dd,J=13.1,3.7Hz,2H),1.60-1.44(m,1H),1.40(s,9H),1.19(t,J=7.1Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=272.
ステップ2:tert-ブチル1-[2-オキソ-2-(ソジオオキシ)エチル]ピペリジン-4-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000385
EtOH(5.00mL)および水(1.00mL)中のB(200.00mg、0.737mmol、1.00当量)の溶液に、水酸化ナトリウム(32.43mg、0.811mmol、1.1当量)を添加した。得られた溶液は60℃で一晩であった。得られた混合物を真空下で濃縮して、180mg(92.06%)の粗製物Cを黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=244.
ステップ3:tert-ブチル1-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)ピペリジン-4-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000386
DMF(3.00mL)中のC(54.25mg、0.223mmol、1.20当量)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(80.00mg、0.186mmol、1.00当量)、およびDIPEA(72.04mg、0.557mmol、3.00当量)の溶液に、HATU(105.97mg、0.279mmol、1.50当量)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、ACN:水(7:3)で、C18カラムで精製した。これにより、40mg(32.82%)のDを黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=656.
ステップ4:1-([[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]メチル)ピペリジン-4-カルボン酸(I-80)の調製
Figure 2023512523000387
DCM(3mL)中のD(40.00mg、0.061mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(0.30mL、4.039mmol、66.22当量)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。これにより、120mgの粗製物I-80を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=600.
4-(5-アミノペンタ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-81)の調製
Figure 2023512523000388
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(B)の調製
Figure 2023512523000389
DCM(21.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、2.00g、7.293mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、TEA(2.28mL、16.403mmol、2.25当量)およびピリジン(2.28mL、28.326mmol、3.88当量)を添加した。反応物を0℃に冷却し、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.09g、10.940mmol、1.50当量)を滴下で添加した。混合物を室温に温め、2時間撹拌した。得られた混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM(50mL)で希釈し、室温で0.5時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをDCM(10mL)で洗浄して、B(1.92g、58.32%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=407.
ステップ2:tert-ブチルN-[5-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]ペンタ-4-イン-1-イル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000390
THF(40mL)中のB(1.60g、3.938mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-(ペンタ-4-イン-1-イル)カルバメート(2.02g、11.027mmol、2.80当量)の撹拌溶液に、CuI(75.00mg、0.394mmol、0.10当量)、DIEA(6.86mL、53.074mmol、10.00当量)、およびPd(PPhCl(276.41mg、0.394mmol、0.10当量)を添加した。得られた混合物を70℃で1時間撹拌した。反応物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を水(200mL)中に取り込み、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(2:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(1.12g、64.72%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=440.
ステップ3:4-(5-アミノペンタ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオントリフルオロアセテート(I-81)の調製
Figure 2023512523000391
ジクロロメタン(6mL)中のC(1.10g、2.503mmol、1当量)の撹拌溶液に、TFA(3.00mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、続いて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、I-81(890mg、91.2%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.15(s,1H),7.97-7.73(m,6H),5.14(dd,1H),3.09-2.97(m,2H),2.96-2.84(m,1H),2.67(t,3H),2.62-2.54(m,1H),2.12-2.02(m,1H),1.82-1.94(m,2H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=340.12.
5-[2-[4-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-82)の調製
Figure 2023512523000392
ステップ1:5-(2-ブロモエトキシ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000393
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、300mg、1.09mmol、1.00当量)、KHCO(164mg、1.64mmol、1.50当量)、およびアリルブロミド(198mg、1.64mmol、1.50当量)を、DMF(15.00mL)中に溶解した。次いで、KI(18mg、0.11mmol、0.10当量)を混合物に添加した。反応物を60℃で18時間撹拌させた。室温に冷却した後、20mLの水を添加し、続いて、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後、残渣を、石油エーテル(50%、v/v)中のEtOAcで溶出するシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(200mg、47.9%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=315.
ステップ2:2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアルデヒド(C)の調製
Figure 2023512523000394
t-BuOH(5.00mL)/水(5.00mL)/THF(1.00mL)の混合物に、B(250mg、0.80mmol、1.00当量)、NMO(99mg、0.80mmol、1.5当量)、およびKOsO二水和物(15mg、0.04mmol、0.050当量)を添加した。得られた懸濁液を室温で24時間撹拌し、その時間の後、透明な溶液が残った。反応物を飽和Na(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後、残渣を、NaIO(255.20mg、1.19mmol、1.50当量)と一緒に、水(5.00mL)/アセトン(5.00mL)混合物中に溶解した。反応物を室温で2時間撹拌し、続いて、真空下で溶媒を除去した。残渣を、20mLのEtOAc中に懸濁した。濾過後、残りの液体を真空下で濃縮し、残渣を、分取TLC(EtOAc/石油エーテル=1:1、v/v)によって精製して、C(120mg、47.7%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M-H]=315.
ステップ3:tert-ブチルN-[[1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]-エチル)ピペリジン-4-イル]メチル]カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000395
DMF(10.00mL)中のC(120mg、0.379mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-(ピペリジン-4-イルメチル)カルバメート(81mg、0.38mmol、1.0当量)の溶液に、STAB(120mg、0.569mmol、1.50当量)を一度に添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、ACN中の水、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、D(130mg、66.7%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=515.
ステップ4:5-[2-[4-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-82)の調製
Figure 2023512523000396
D(130.00mg、1.00当量)を、DCM(10.00mL)中に懸濁し、TFA(1.00mL)を添加した。透明な溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒を、減圧下で除去し、残渣I-82をさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=415.
1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペリジン-4-カルボン酸(I-83)の調製
Figure 2023512523000397
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000398
DMF(50.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、5.48g、19.983mmol、1.00当量)およびアリルブロミド(3.63g、29.975mmol、1.5当量)の溶液に、KI(331.72mg、1.998mmol、0.1当量)およびKHCO(3.00g、29.975mmol、1.5当量)を添加した。得られた混合物を65℃で12時間撹拌し、次いで、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(6.7g、粗製)を黄緑色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=315.
ステップ2:2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]アセトアルデヒド(C)の調製
Figure 2023512523000399
1,4-ジオキサン(30.00mL)中のB(3.14g、9.991mmol、1.00当量)の溶液に、NaIO(10.68g、49.953mmol、5.00当量)、水(3.00mL)、および2,6-ルチジン(3.21g、29.972mmol、3当量)を添加した。この混合物に、KOsO二水和物(0.37g、0.999mmol、0.1当量)を室温で添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、C(1.83g、57.92%)を淡い茶色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=317.
ステップ3:tert-ブチル1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペリジン-4-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000400
DMF(35.00mL)中のC(1.83g、5.786mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペリジン-4-カルボキシレート(1.07g、5.786mmol、1.00当量)の溶液に、NaBH(OAc)(3.68g、17.359mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。水性後処理、DCM抽出、および減圧下での濃縮後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、D(1.16g、41.29%)を灰色がかった固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=401.
ステップ4:1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペリジン-4-カルボン酸(I-83)の調製
Figure 2023512523000401
DCM(10.00mL)中のD(1.16g、2.389mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、34.18当量)を添加した。反応物を室温で5時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN/0.1%ギ酸、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、I-83(845mg、73.42%)を白色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 11.11(s,1H),8.15(d,1H),7.84(d,1H),7.47(d,1H),7.37(dd,1H),5.12(dd,1H),4.31(t,2H),3.02-2.85(m,3H),2.79(t,2H),2.66-2.60(m,1H),2.59-2.54(m,1H),2.29-2.12(m,3H),2.15-1.99(m,1H),1.87-1.75(m,2H),1.66-1.47(m,2H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=430.15.
4,5-ジメチル-1-(メチルスルホニル)-N-(2-オキソ-2-((4-(3-(ピリジン-4-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)エチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-84)の調製
Figure 2023512523000402
ステップ1:4,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボン酸(B)の調製
Figure 2023512523000403
MeOH(4mL)中のメチル4,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(A、500mg、3.26mmol)の溶液に、水(1mL)中の水酸化ナトリウム(261.12mg、6.53mmol)の溶液を添加した。混合物を25℃で36時間撹拌した。2Mの塩酸(10mL)および水(10mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、B(400mg、粗製)の黄色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=140.1.
ステップ2:tert-ブチル4,5-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000404
トルエン(10mL)中のB(400mg、2.87mmol)の溶液に、1,1-ジtertブトキシ-N,N-ジメチル-メチルアミン(2.92g、14.37mmol、3.45mL)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。水(20mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO;12g SepaFlashシリカフラッシュカラム、0から80%のEtOAc/石油エーテルの勾配の溶出、35mL/分)によって精製し、真空下で濃縮して、C(200mg、983.32μm、収率34.21%)を赤色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=196.2.
ステップ3:tert-ブチル4,5-ジメチル-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000405
THF(3mL)中のC(120mg、0.62mmol)の溶液に、KHMDS(1M、1.84mL)を窒素下で、0℃で添加した。0.5時間後、メタンスルホニルクロリド(140.80mg、1.23mmol、95.14μL)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。水(20mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO;Xg SepaFlashシリカフラッシュカラム、0から50%のEtOAc/石油エーテルの勾配の溶出、60mL/分)によって精製して、D(80mg、263.40μm、収率42.86%)を赤色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H-56]=218.1.
ステップ4:4,5-ジメチル-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボン酸(I-84)の調製
Figure 2023512523000406
1,4-ジオキサン(2mL)中のD(80mg、0.29mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中の4Mの塩酸を添加した。混合物25℃で12時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、I-84(50mg、粗製)を紫色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z=[M+H]+=218.2.
5-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)ブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-85)の調製の調製
Figure 2023512523000407
ステップ1:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ペンタ-4-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B)の調製
Figure 2023512523000408
DMF(10.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(A、500.00mg、1.823mmol、1.00当量)およびKHCO(273.81mg、2.735mmol、1.50当量)の撹拌混合物に、5-ブロモ-1-ペンテン(326.07mg、2.188mmol、1.20当量)およびKI(30.27mg、0.182mmol、0.10当量)を窒素雰囲気下で、室温で少しずつ添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で、65度で一晩撹拌し、次いで、冷却し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、B(400mg、64.08%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=343.
ステップ2:4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブタナール(C)の調製
Figure 2023512523000409
THF(1.00mL)/水(5.00mL)/t-BuOH(5.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ペンタ-4-エン-1-イルオキシ)イソインドール-1,3-ジオン(B、300.00mg、0.876mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NMO(153.98mg、1.314mmol、1.50当量)およびKOsO二水和物(32.29mg、0.088mmol、0.10当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。次いで、反応物を減圧下で濃縮した。次いで、NaIO(374.86mg、1.753mmol、2.00当量)、水(0.50mL)、およびアセトン(5.00mL)を添加し、得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液の後処理およびDCMでの抽出後、溶液を、減圧下で濃縮して、C(300mg、99.43%)を灰色がかった白色の固体として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=345.
ステップ3:tert-ブチルN-[1-(4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブチル)ピペリジン-4-イル]カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000410
DMF(5.00mL)中の4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブタナール(C、270.00mg、0.784mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、STAB(249.29mg、1.176mmol、1.50当量)およびtert-ブチルN-(ピペリジン-4-イル)カルバメート(157.05mg、0.784mmol、1.00当量)を少しずつ添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(10:1のDCM/MeOH)によって精製して、D(130mg、31.36%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=529.
ステップ4:5-[4-(4-アミノピペリジン-1-イル)ブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-85)の調製
Figure 2023512523000411
DCM(4.00mL)中のtert-ブチルN-[1-(4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ブチル)ピペリジン-4-イル]カルバメート(D、120.00mg、0.227mmol、1.00当量)およびTFA(1.00mL)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、I-85(130mg、93.55%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=429.
tert-ブチル2-[(4-ブロモ-2-ピリジル)-メチル-アミノ]アセテート(I-86)の調製
Figure 2023512523000412
DMSO(200mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-ピリジン(A、28g、159.10mmol)およびtert-ブチル2-(メチルアミノ)アセテート(34.68g、190.92mmol、HCl)の溶液に、DIEA(41.13g、318.21mmol、55.43mL)を添加した。混合物を120℃で12時間撹拌した。反応物を水(2L)で希釈し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(500mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10:1~5:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、I-86(35g、104.59mmol、65.74%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 301.0.H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.86(d,J=5.2Hz,1H),6.66-6.65(m,1H),6.62(d,J=1.2Hz,1H),4.12(s,2H),3.00(s,3H),1.35(s,9H)ppm.
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-オキソ-2-[4-(4-ピペリジル)-1-ピペリジル]エトキシ]イソインドリン-1,3-ジオン(I-87)の調製
Figure 2023512523000413
ステップ1:tert-ブチル4-[1-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]-4-ピペリジル]ピペリジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000414
DMF(20mL)中のtert-ブチル4-(4-ピペリジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(A、730mg、2.72mmol)、HOBt(551.28mg、4.08mmol)、DIEA(1.76g、13.60mmol、2.37mL)、および2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸(903.72mg、2.72mmol)の溶液に、EDCI(782.11mg、4.08mmol)を添加した。次いで、混合物を25℃で8時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(45mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製した。次いで、溶液を濃縮してACNを除去し、残渣をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、B(820mg、1.41mmol、収率51.74%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M-100] 483.2.
ステップ2:2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-オキソ-2-[4-(4-ピペリジル)-1-ピペリジル]エトキシ]イソインドリン-1,3-ジオン(I-87)の調製
Figure 2023512523000415
DCM(10mL)中のB(750mg、1.29mmol)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL)を0℃で添加した。次いで、混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮して、I-87(700mg、1.17mmol、収率91.16%、TFA)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 783.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=8.37(s,1H),7.82-7.80(m,1H),7.50(d,J=7.2Hz,1H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),5.19(s,2H),4.44-4.34(m,1H),4.09(d,J=7.2Hz,1H),3.90-3.79(m,2H),3.03-3.02(m,4H),2.71-2.58(m,2H),2.49-2.48(m,2H),2.14-2.06(m,1H),2.05(s,1H),1.71(s,2H),1.62-1.61(m,2H),1.23-1.22(m,4H),1.10(d,J=6.0Hz,2H)ppm.
Figure 2023512523000416
1-(メチルスルホニル)-N-(2-オキソ-2-((4-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)エチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-90)およびN-(2-((4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-92)の調製
Figure 2023512523000417
ステップ1:4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-アミン(B)の調製
Figure 2023512523000418
1-(3-ブロモフェニル)エタノン(A、473g、2.38mol、313.25mL)およびチオ尿素(361.78g、4.75mol)の混合物に、I(603.14g、2.38mol、1当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。冷却後、反応混合物をMTBE(5L)で粉砕し、次いで、濾過して、いかなる未反応のヨウ素およびアセトフェノンも除去した。フィルターケーキを氷水(4L)中に懸濁し、25%アンモニア水溶液でpH9~10に処理した。懸濁液を25℃で15分間撹拌し、次いで、濾過し、水(1L)で洗浄し、湿潤固体を得た。これをEtOAc(4L)中に溶解し、飽和NaHCO水溶液(1L×2)およびブライン(1L)で洗浄した。EtOAc層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、100:1の石油エーテル/EtOAc(4L)で、25℃で3時間撹拌し、次いで、懸濁液を濾過し、フィルターケーキを石油エーテル(1L)で洗浄し、真空下で乾燥させて、B(450g、1.69mol、収率71.20%、純度95.93%)をピンク色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=7.98-7.97(m,1H),7.80-7.77(m,1H),7.43-7.42(m,1H),7.34-7.30(m,1H),7.15(s,1H),7.10(s,2H).LCMS(ESI)m/z:[79Br M+H]=254.9.
ステップ2:tert-ブチルN-[2-[[4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000419
DCM(1L)中の2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(82.40g、470.34mmol)、HATU(178.84g、470.34mmol)、およびDIEA(151.97g、1.18mol、204.81mL)の溶液に、B(100.00g、391.95mmol)を添加し、混合物を30℃で16時間撹拌した。反応混合物を、飽和クエン酸水溶液(500mL×4)およびブライン(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、MeOH(200.0mL)で粉砕し、得られた液体を減圧下で濃縮して、C(100g、241.89mmol、収率61.71%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.29(s,1H),8.09-8.09(m,1H),7.89(d,J=7.6Hz,1H),7.76(s,1H),7.52-7.49(m,1H),7.41-7.37(m,1H),7.16-7.13(m,1H),3.87-3.81(m,2H),1.39(s,9H)ppm.LCMS(ESI)m/z:[81BrM+H]=413.8.
ステップ3:2-アミノ-N-(4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-イル)アセトアミド塩酸塩(D)の調製
Figure 2023512523000420
1,4-ジオキサン(100mL)中のC(10g、24.25mmol)および4MのHClの混合物を、30℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、D(8.4g、粗製、HCl)を白色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=313.8
ステップ4:N-(2-((4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-92)の調製
Figure 2023512523000421
DCM(100mL)中のD(8.4g、24.09mmol)および1-メチルスルホニルピロール-3-カルボン酸(5.47g、28.91mmol)の溶液に、HATU(10.99g、28.91mmol)およびDIEA(18.68g、144.56mmol、25.18mL)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、MTBE(50mL×2)で粉砕して、フィルターケーキを得ると、それを真空下で乾燥させて、I-92(10g、20.58mmol、収率85.43%)を白色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=12.40-12.35(m,1H),8.69-8.66(m,1H),8.11-8.10(m,1H),7.92-7.90(m,1H),7.85-7.84(m,1H),7.78(s,1H),7.53-7.51(m,1H),7.42-7.38(m,1H),7.32-7.30(m,1H),6.78-6.77(m,1H),4.14(d,J=6.0Hz,2H),3.57(s,3H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=484.8
ステップ5:1-(メチルスルホニル)-N-(2-オキソ-2-((4-(3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)エチル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-90)の調製
Figure 2023512523000422
1,4-ジオキサン(15mL)中のI-92(1.5g、3.10mmol)および4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.18g、4.65mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(227.07mg、0.310mmol)およびKOAc(913.69mg、9.31mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、1:1の石油エーテル/EtOAc(20mL)中に懸濁し、濾過し、濾液を真空下で濃縮して、I-90(6.5g、12.00mmol、収率96.71%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=12.45(s,1H),8.67(t,J=6.0Hz,1H),8.29(s,1H),8.01(br d,J=7.6Hz,1H),7.84(s,1H),7.65(s,1H),7.62(d,J=7.2Hz,1H),7.44(t,J=7.6Hz,1H),7.31(t,J=2.8Hz,1H),6.78(d,J=1.6Hz,1H),4.14(d,J=6.0Hz,2H),3.57(s,3H),1.31(s,12H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=531.2
tert-ブチル1-(4-(3-(2-(2-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)アセトアミド)チアゾール-4-イル)フェニル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンカルボキシレート(I-91)の調製
Figure 2023512523000423
ステップ1:tert-ブチル2-(4-ブロモピリジン-2-イル)アセテート(B)の調製
Figure 2023512523000424
THF(150mL)中の4-ブロモ-2-メチル-ピリジン(A、10g、36.9mmol)の溶液に、LDA(THF中2M、100mL、200mmol)を-78℃で、滴下で添加した。添加後、混合物を-78℃で1時間撹拌した。次いで、THF中のBocO(14.0g、64.2mmol)を-78℃で、滴下で添加した。得られた混合物を25℃で一晩撹拌し、次いで、水(300mL)でクエンチし、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、B(17.2g)を黒色の粗油として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=272.
ステップ2:tert-ブチル1-(4-ブロモピリジン-2-イル)シクロプロパンカルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000425
DMF(50mL)中のB(5.0g、18.45mmol)の溶液に、NaH(1.5g、37.5mmol、鉱油中60%)を0℃で添加した。混合物をこの時間で1時間撹拌して、続いて、1,2-ジブロモエタン(6.8g、37.5mmol)を0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を、水(200mL)を添加することによってクエンチし、続いて、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(2:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、C(3.7g、12.4mmol、収率67.5%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=298.
ステップ3:tert-ブチル1-(4-(3-(2-(2-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)アセトアミド)チアゾール-4-イル)フェニル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンカルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000426
1,4-ジオキサン(20mL)/水(2mL)中のC(618.4mg、2.07mmol)、I-90(1.0g、1.88mmol)、KPO(800.4mg、3.77mmol)、およびジ-tert-ブチル(シクロペンチル)ホスファンジクロロパラジウム(24.57mg、0.03mmol)の混合物を脱気し、窒素で3回パージした。反応混合物を80℃で12時間撹拌し、次いで、水(20mL)でクエンチし、続いて、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaCl水溶液(100mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相クロマトグラフィー(ACN/0.1%ギ酸)によって精製して、凍結乾燥させて、D(830mg、1.33mmol、70.81%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=622.
ステップ4:1-(4-(3-(2-(2-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)アセトアミド)チアゾール-4-イル)フェニル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸(I-91)の調製
Figure 2023512523000427
DCM(10mL)中のD(830mg、1.33mmol)およびTFA(2mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、残渣を、黄色の固体としてさらに精製することなく使用した(I-91、1.2g)。LCMS(ESI)m/z[M+H]=566.
化合物11-N-[2-[[4-[3-[2-[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]シクロプロピル]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニルピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000428
DMF(1mL)中の1-[4-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]シクロプロパンカルボン酸(I-91、60mg、106.08μm)、HATU(121.00mg、318.23μm)、およびDIEA(68.55mg、530.39μm、92.38μL)の溶液を、30℃で1時間撹拌した。この混合物に、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-9、55.00mg、0.11mmol)を添加し、続いて、30℃で12時間撹拌した。混合物を水(3mL)で粉砕し、濾過した。フィルターケーキを、逆相HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm;移動相:[水中の0.225%ギ酸-ACN];30%から60%)によって精製して、化合物11(21.27mg、21.10μm、収率19.89%、98.991%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=952.3.H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=9.36(d,J=1.6Hz,1H),8.59(d,J=5.2Hz,1H),8.13(s,1H),7.80-7.75(m,2H),7.61(s,2H),7.58-7.54(m,1H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.43-7.35(m,2H),7.19(s,1H),7.13(m,1H),7.08(d,J=7.2Hz,1H),6.85(m,1H),6.76(d,J=8.8Hz,1H),6.70(m,1H),6.38(m,1H),4.99-4.95(m,1H),4.39(m,2H),3.61-3.46(m,10H),3.33-3.28(m,2H),3.25-3.25(m,1H),3.23(s,2H),2.89-2.73(m,3H),2.15-2.10(m,1H),1.75-1.70(m,2H),1.35-1.30(m,1H),1.25(m,1H)ppm.
Figure 2023512523000429
Figure 2023512523000430
Figure 2023512523000431
Figure 2023512523000432
Figure 2023512523000433
Figure 2023512523000434
Figure 2023512523000435
N-(2-((4-(3’-(アミノメチル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-93)の調製
Figure 2023512523000436
ステップ1:tert-ブチル3-ブロモベンジルカルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000437
THF(20mL)中の(3-ブロモフェニル)メチルアミン(A、3.7g、19.89mmol)の溶液に、NaHCO(3.34g、39.77mmol、1.55mL)およびBocO(4.77g、21.88mmol、5.03mL)を添加した。混合物を30℃で16時間撹拌し、濾過し、濃縮して、B(5.6g、16.67mmol、83.85%)を白色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z[M+H-56]+=231.9.
ステップ2:tert-ブチル3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジルカルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000438
1,4-ジオキサン(60mL)中のB(5.6g、16.67mmol)ビス(ピナコール)ジボラン(5.08g、20.01mmol)の溶液に、シクロペンチル(ジフェニル)ホスファンジクロロパラジウム(II)、DCM付加物(1.36g、1.67mmol)、およびKOAc(4.91g、50.02mmol)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、水(100mL)に注ぎ入れた。この混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、1:0~10:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、C(5.5g、16.51mmol、98.98%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.58(s,1H),7.53(d,J=6.8Hz,1H),7.35-7.32(m,3H),4.13(d,J=6.0Hz,2H),1.39(s,9H),1.29(s,12H).
ステップ3:tert-ブチル((3’-(2-(2-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)アセトアミド)チアゾール-4-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)メチル)カルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000439
1,4-ジオキサン(5mL)/水(0.5mL)中のN-[2-[[4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(I-92、500mg、1.03mmol)およびC(413.64mg、1.24mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(75.69mg、103.44μmol)およびKCO(428.89mg、3.10mmol)を添加した。混合物80℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮し、残渣を、逆相フラッシュHPLC(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製して、凍結乾燥させて、D(600mg)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+=610.2.
ステップ4:N-(2-((4-(3’-(アミノメチル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド(I-93)の調製
Figure 2023512523000440
1,4-ジオキサン(5mL)中のD(400mg、656.04μmol)および4MのHClの混合物を、30℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、MTBE(2mL)で粉砕し、濾過して、黄色の固体を得、2回分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:18%~38%、10分)、次いで、(カラム:Shim-pack C18 150×25×10μm;移動相:[水中0.225%ギ酸/ACN];B%:10%~40%、10分)によって2回精製して、I-93(68.49mg、134.40μmol、56.45%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]+=510.2.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.69-8.67(m,1H),8.33(s,1H),8.20(s,1H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.85-7.83(m,1H),7.75(s,2H),7.64-7.60(m,2H),7.55-7.52(m,1H),7.49-7.45(m,1H),7.40-7.38(m,1H),7.32-7.30(m,1H),6.78(dd,J=1.6,3.2Hz,1H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),3.92(s,2H),3.57(s,3H).
化合物1-N-(2-((4-(3’-((S)-14-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-15,15-ジメチル-3,12-ジオキソ-6,9-ジオキサ-2,13-ジアザヘキサデシル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000441
DCM(2mL)中のN-[2-[[4-[3-[3-(アミノメチル)フェニル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(I-93、50mg、0.098mmol)および3-[2-[3-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-3-オキソ-プロプオキシ]エトキシ]プロパン酸(I-52、66.78mg、0.107mmol)の溶液に、EDCI(22.57mg、117.74μm)、HOBt(15.91mg、0.117mmol)、およびDIEA(12.68mg、0.098mmol、17.09μL)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水中0.225%ギ酸/ACN];B%:33%~63%、10分)によって精製して、化合物1(44.16mg、収率40.54%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+Na]=1132.3.H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.84(s,1H),8.18-8.12(m,1H),7.89-7.81(m,2H),7.60(s,1H),7.55(br d,J=6.6Hz,2H),7.49-7.34(m,7H),7.32-7.25(m,2H),6.80(dd,J=1.6,3.4Hz,1H),4.63(s,1H),4.59-4.44(m,6H),4.35-4.25(m,3H),3.91-3.84(m,1H),3.80-3.70(m,3H),3.62-3.49(m,4H),3.48-3.39(m,2H),3.37(s,3H),2.50-2.48(m,2H),2.46-2.42(m,3H),2.41-2.29(m,2H),2.24-2.14(m,1H),2.10-2.01(m,1H),1.05-0.93(m,9H)ppm.
Figure 2023512523000442
Figure 2023512523000443
Figure 2023512523000444
Figure 2023512523000445
Figure 2023512523000446
Figure 2023512523000447
2-(メチル(4-(3-(2-(2-(1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド)アセトアミド)チアゾール-4-イル)フェニル)ピリジン-2-イル)アミノ)酢酸(I-94)の調製
Figure 2023512523000448
1,4-ジオキサン(2mL)/水(0.5mL)中の1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-90、100mg、0.188mmol)および2-[(4-ブロモ-2-ピリジル)-メチル-アミノ]-N,N-ジメチルアセトアミド(I-86から、51.31mg、0.188mmol)の混合物に、ジ-tert-ブチル(シクロペンチル)ホスファンジクロロパラジウム(II)(12.29mg、0.018mmol)およびKPO(120.06mg、0.57mmol)を窒素下で、30℃で添加した。反応混合物を75℃で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLC(水中の0.1%ギ酸/ACN)(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm)によって精製して、I-94(10mg、8.63%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=569.3.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=12.40(br s,1H),8.69-8.66(m,1H),8.21(s,1H),8.14(d,J=5.2Hz,1H),7.97(d,J=7.6Hz,1H),7.87-7.78(m,2H),7.69(d,J=7.6Hz,1H),7.61-7.52(m,1H),7.32-7.30(m,1H),6.96-6.85(m,2H),6.77(br s,1H),4.31(s,2H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),3.56(s,3H),3.13(s,3H)ppm.
化合物9-N-(2-((4-(3-(2-((2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)(メチル)アミノ)ピリジン-4-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000449
DMF(1mL)中の2-[メチル-[4-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]アミノ]酢酸(I-94、50mg、0.082mmol)、DIEA(42.72mg、0.33mmol、57.57μL)、EDCI(15.84mg、0.082mmol)、およびHOBt(11.16mg、0.082mmol)の溶液に、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-9、42.84mg、0.082mmol)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで、水(40mL)に注ぎ入れ、濾過し、水(10mL×2)で粉砕し、真空下で乾燥させて、化合物9(27.03mg、32.88%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=955.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.40(s,1H),11.08(s,1H),8.69-8.66(m,1H),8.20-8.13(m,2H),7.97(d,J=8.0Hz,1H),7.87-7.84(m,2H),7.78(s,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.59-7.53(m,2H),7.32-7.31(m,1H),7.11(d,J=8.8Hz,1H),7.03(d,J=6.8Hz,1H),6.92(d,J=5.2Hz,1H),6.86(s,1H),6.78-6.77(m,1H),6.60-6.57(m,1H),5.07-5.02(m,1H),4.21-4.14(m,4H),3.60-3.58(m,5H),3.51-3.50(m,4H),3.45-3.40(m,4H),3.25-3.22(m,2H),3.12(s,3H),2.88-2.86(m,1H),2.59(s,2H),2.06-1.98(m,1H)ppm.
Figure 2023512523000450
Figure 2023512523000451
Figure 2023512523000452
Figure 2023512523000453
Figure 2023512523000454
化合物123-N-[2-[[4-[3-[2-[[2-[4-[1-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]-4-ピペリジル]-1-ピペリジル]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-4,5-ジメチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2023512523000455
ステップ1:4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-アミン(B)の調製
Figure 2023512523000456
1,4-ジオキサン(200mL)中の4-(3-ブロモフェニル)チアゾール-2-アミン(A、20g、78.39mmol)およびビス(ピナコール)ジボラン(29.86g、117.59mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(5.74g、7.84mmol)およびKOAc(23.08g、235.17mmol)を添加した。混合物を70℃で2時間撹拌し、次いで、水(2L)で希釈し、EtOAc(500mL×3)で抽出し、有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、10:1~5:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、B(21g、78.98%)を茶色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 303.1.H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.20(s,1H),7.87(d,J=7.6Hz,1H),7.73(d,J=7.2Hz,1H),7.40(d,J=7.6Hz,1H),6.76(s,1H),5.64(s,2H),1.38(s,12H)ppm.
ステップ2:中間体5 tert-ブチル2-[[4-[3-(2-アミノチアゾール-4-イル)フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(C)の調製
Figure 2023512523000457
1,4-ジオキサン(150mL)/水(40mL)中のB(13.2g、43.83mmol)、I-86(14.57g、48.21mmol)、KPO(27.91g、131.48mmol)、およびジ-tert-ブチル(シクロペンチル)ホスファンジクロロパラジウム(II)(2.86g、4.38mmol)の混合物を、脱気し、窒素で3回パージした。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、水(1L)で希釈し、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、10:1~1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製した。この固体物質を、MeOH(200mL)で逐次的に粉砕して、C(15g、35.94mmol、63.13%l)を茶色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 397.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=8.15-8.08(m,2H),7.86(d,J=7.6Hz,1H),7.61(d,J=8.0Hz,1H),7.50-7.46(m,1H),7.17(s,1H),7.09(s,2H),6.92-6.90(m,1H),6.86(s,1H),4.28(s,2H),3.12(s,3H),1.37(s,9H)ppm.
ステップ3:tert-ブチル2-((4-(3-(2-(2-((((9H-フルオレン-9-イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)アセトアミド)チアゾール-4-イル)フェニル)ピリジン-2-イル)(メチル)アミノ)アセテート(D)の調製
Figure 2023512523000458
ピリジン(60mL)中のC(12.00g、40.35mmol)の溶液に、EDCI(9.67g、50.44mmol)を添加した。混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、tert-ブチル2-[[4-[3-(2-アミノチアゾール-4-イル)フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(4g、10.09mmol)を添加し、反応物を25℃でさらに12時間撹拌した。反応物をゆっくりと水(600mL)にゆっくりと注ぎ入れ、濾過した。フィルターケーキを、カラムクロマトグラフィー(SiO、1:0~5:1のDCM/EtOAc)によって精製して、D(5.2g、収率72.46%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 676.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.37(s,1H),8.22(s,1H),8.15(d,J=4.8Hz,1H),7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.91(d,J=7.6Hz,2H),7.81(s,1H),7.77-7.68(m,4H),7.60-7.54(m,1H),7.43(d,J=7.6Hz,2H),7.38-7.33(m,2H),6.95-6.90(m,1H),6.91(s,1H),4.36-4.32(m,2H),4.30(s,2H),4.27(d,J=6.8Hz,1H),3.97(d,J=6.0Hz,2H),3.14(s,3H),1.39(s,9H)ppm.
ステップ4:tert-ブチル2-[[4-[3-[2-[(2-アミノアセチル)アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(E)の調製
Figure 2023512523000459
THF(2.0M、120mL)中のD(5.1g、7.55mmol)およびジメチルアミンの混合物を、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、石油エーテル(50mL)で粉砕して、E(3.2g、7.06mmol、収率93.49%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 454.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=8.22(s,1H),8.15(d,J=5.2Hz,1H),7.98(d,J=7.6Hz,1H),7.79(s,1H),7.69(d,J=7.6Hz,1H),7.57-7.54(m,1H),6.96(d,J=5.2Hz,1H),6.91(s,1H),5.64-5.54(m,2H),4.30(s,2H),3.44(s,2H),3.14(s,3H),1.38(s,9H)ppm.
ステップ5:tert-ブチル2-[[4-[3-[2-[[2-[(4,5-ジメチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(F)の調製
Figure 2023512523000460
DMF(10mL)中の4,5-ジメチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボン酸(E、263.44mg、1.21mmol)、HATU(628.75mg、1.65mmol)、およびDIEA(427.43mg、3.31mmol、576.05μL)の混合物を、30℃で0.5時間撹拌した。次いで、I-84(500mg、1.10mmol)を添加し、混合物をさらに2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、濾過し、カラムクロマトグラフィー(SiO、5:1~1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、F(430mg、収率54.91%、純度91.9%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 653.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.38(s,1H),8.48-8.47(m,1H),8.22(s,1H),8.16(d,J=5.2Hz,1H),7.98(d,J=7.6Hz,1H),7.80(s,2H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),7.59-7.57(m,1H),6.96-6.94(m,1H),6.91(s,1H),4.30(s,2H),4.11(d,J=5.6Hz,2H),3.48(s,3H),3.14(s,3H),2.32(s,3H),2.12(s,3H),1.39(s,9H)ppm.
ステップ6:中間体12 2-[[4-[3-[2-[[2-[(4,5-ジメチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]酢酸(I-95)の調製
Figure 2023512523000461
HCl(6M、20mL)中のF(430mg、0.66mmol)の混合物を、30℃で15時間撹拌した。反応物を濾過し、フィルターケーキを石油エーテル/EtOAc(10:1)で粉砕して、I-95(260mg、収率57.35%)を灰色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 597.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.44(br s,1H),8.54-8.51(m,1H),8.34(s,1H),8.16(d,J=6.4Hz,1H),8.11(d,J=7.6Hz,1H),7.88-7.87(m,2H),7.81(s,1H),7.67-7.63(m,1H),7.51(s,1H),7.39(d,J=6.4Hz,1H),4.70(s,2H),4.11(d,J=5.6Hz,2H),3.49(s,3H),2.32(s,3H),2.12(s,3H)ppm.
ステップ7:N-[2-[[4-[3-[2-[[2-[4-[1-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]-4-ピペリジル]-1-ピペリジル]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-4,5-ジメチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(化合物123)の調製
Figure 2023512523000462
DMF(1mL)中のI-95(50mg、0.079mmol)、I-87(49.99mg、0.083mmol)、およびDIEA(43.32mg、0.335mmol、58.38μL)の混合物に、EDCI(20.88mg、0.11mmol)、およびHOBt(14.72mg、0.11mmol)を添加し、混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(8mL)に添加し、沈殿物を濾過によって収集した。固体を、分取HPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:[10mMのNHHCO/ACN水溶液];B%:27%~60%、11分)によって精製して、化合物123(10.42mg、8.91μm、収率11.28%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1061.5.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.51-12.30(m,1H),11.12(s,1H),8.50(m,1H),8.21(s,1H),8.12(d,J=5.3Hz,1H),7.97(d,J=7.6Hz,1H),7.82-7.74(m,3H),7.67(d,J=7.6Hz,1H),7.58-7.52(m,1H),7.45(d,J=7.1Hz,1H),7.31(d,J=8.6Hz,1H),6.89(d,J=5.3Hz,1H),6.82(s,1H),5.28-5.01(m,3H),4.61-4.44(m,2H),4.40-4.28(m,2H),4.13-4.05(m,2H),3.99-3.89(m,1H),3.86-3.76(m,1H),3.48(s,3H),3.09(s,3H),3.03-2.93(m,2H),2.92-2.83(m,1H),2.64-2.54(m,3H),2.46-2.44(m,1H),2.31(s,3H),2.11(s,3H),2.08-1.97(m,1H),1.79-1.61(m,4H),1.40-1.12(m,4H),1.08-0.89(m,2H)ppm.
Figure 2023512523000463
化合物91-N-[2-[[4-[3-[2-[[2-[5-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ペンチルアミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-イソプロピルスルホニル-4,5-ジメチル-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2023512523000464
ステップ1:tert-ブチル2-[[4-[3-[2-[[2-[(1-イソプロピルスルホニル-4,5-ジメチル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(B)の調製
Figure 2023512523000465
DMF(15mL)中の1-イソプロピルスルホニル-4,5-ジメチル-ピロール-3-カルボン酸(A、416.44mg、1.70mmol)の溶液に、HATU(880.25mg、2.32mmol)およびDIPEA(997.34mg、7.72mmol、1.34mL)を添加した。混合物を30℃で0.5時間撹拌し、その時間の後、tert-ブチル2-[[4-[3-[2-[(2-アミノアセチル)アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチルアミノ]アセテート(I-84の方法に従って調製、700mg、1.54mmol)を添加した。反応物を30℃で2.5時間撹拌し、次いで、水(150mL)に注ぎ入れ、濾過した。フィルターケーキを、カラムクロマトグラフィー(SiO、5:1~1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、B(630mg、収率54.36%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 681.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.41(s,1H),8.54-8.21(m,1H),8.22-8.21(m,1H),8.15(d,J=5.2Hz,1H),7.98-7.96(m,1H),7.81(s,1H),7.77(s,1H),7.70-7.68(m,1H),7.58-7.54(m,1H),6.95-6.94(m,1H),6.90(s,1H),4.29(s,2H),4.09(d,J=5.6Hz,2H),3.76-3.73(m,1H),3.13(s,3H),2.29(s,3H),2.11(s,3H),1.38(s,9H),1.23(s,3H),1.22(s,3H)ppm.
ステップ2:2-[[4-[3-[2-[[2-[(1-イソプロピルスルホニル-4,5-ジメチル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]酢酸(C)の調製
Figure 2023512523000466
HCl(6M、20mL)中のB(620mg、0.91mmol)の混合物を、30℃で15時間撹拌した。混合物を濾過し、次いで、石油エーテル/EtOAc(10:1)で粉砕して、C(320mg、収率47.83%)をピンク色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 625.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.44(br s,1H),8.55(d,J=5.6Hz,1H),8.33(s,1H),8.15(d,J=6.8Hz,1H),8.09(d,J=7.6Hz,1H),7.89-7.86(m,2H),7.77(s,1H),7.65(d,J=7.6Hz,1H),7.49(s,1H),7.38(d,J=6.4Hz,1H),4.68(s,2H),4.10(sd,J=5.2Hz,2H),3.77-3.71(m,1H),3.32(s,3H),2.29(s,3H),2.11(s,3H),1.23(s,3H),1.22(s,3H)ppm.
ステップ3:N-[2-[[4-[3-[2-[[2-[5-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ペンチルアミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-イソプロピルスルホニル-4,5-ジメチル-ピロール-3-カルボキサミド(化合物91)の調製
Figure 2023512523000467
DMF(0.5mL)中のC(25mg、0.040mmol)、4-(5-アミノペンチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-10、18.90mg、0.041mmol)、およびDIEA(25.86mg、0.220mmol、34.85μL)の溶液に、HOBt(6.49mg、0.048mmol)およびEDCI(9.21mg、0.048mmol)を添加し、30℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残渣を、逆フラッシュクロマトグラフィー(水/ACN)によって精製して、化合物91(16.77mg、収率41.44%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=965.7.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.81-12.02(m,1H),11.08-11.07(m,1H),8.52-8.49(m,1H),8.22-8.20(m,1H),8.14(d,J=5.2Hz,1H),7.96(d,J=8.0Hz,1H),7.86-7.81(m,1H),7.78-7.76(m,2H),7.67(d,J=7.6Hz,1H),7.59-7.52(m,2H),7.06-6.99(m,2H),6.92-6.89(m,1H),6.84(s,1H),6.48-6.45(m,1H),5.10-4.98(m,1H),4.18(s,2H),4.09(d,J=6.0Hz,2H),3.77-3.71(m,1H),3.23-3.18(m,2H),3.14-3.12(m,3H),3.10-3.05(m,2H),2.59-2.54(m,2H),2.29(s,3H),2.11(s,3H),2.04-1.98(m,1H),1.56-1.49(m,2H),1.46-1.40(m,3H),1.33-1.26(m,2H),1.23(d,J=6.8Hz,6H)ppm.
Figure 2023512523000468
2-[メチル-[4-[3-[2-[[2-[(5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]アミノ]酢酸(I-102)の調製
Figure 2023512523000469
ステップ1:1-(1-イソシアノエチルスルホニル)-4-メチル-ベンゼン(B)の調製
Figure 2023512523000470
DCM(300mL)中の1-(イソシアノメチルスルホニル)-4-メチル-ベンゼン(A、30g、153.66mmol)の溶液に、ベンジル(トリエチル)アンモニウムクロリド(7.00g、30.73mmol)およびMeI(43.62g、307.32mmol、19.13mL)を0℃で添加した。NaOH(307.29g、2.30mol、水中30%)をゆっくりと添加し、反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を水(300mL)で希釈し、DCM(300mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(300mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で、B(31gl、収率81.36%、純度84.396%)を茶色の油として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=7.89(d,J=8.0Hz,2H),7.45(d,J=7.6Hz,2H),4.63-4.57(m,1H),2.51(s,3H),1.76(d,J=6.8Hz,3H)ppm.
ステップ2:tert-ブチル5-メチル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000471
THF(400mL)中のtert-ブチルプロプ-2-エノエート(18.99g、148.14mmol、21.50mL)およびB(31g、148.14mmol)の溶液に、NaH(7.11g、177.77mmol、鉱油中60%)を40℃でゆっくりと添加した。反応混合物を70℃に加熱し、1時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(300mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:0~10:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、C(5.1g、20.09mmol、収率13.56%、純度71.40%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M-56+H] 126.1.H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=8.08(s,1H),7.23-7.21(m,1H),6.26(s,1H),2.25(s,3H),1.54(s,9H)ppm.
ステップ3:tert-ブチル5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000472
THF(80mL)中のC(4.6g、25.38mmol)の混合物に、NaHMDS(1M、50.76mL)を0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を30分間撹拌し、続いて、メタンスルホニルクロリド(4.36g、38.07mmol、2.95mL)を0℃で、滴下で添加した。反応混合物を15℃でさらに16時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(150mL)にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相カラムクロマトグラフィー(0.1%アンモニア水溶液)によって精製して、D(3.1g、47.10%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=7.63(d,J=2.0Hz,1H),6.40-6.39(m,1H),3.19(s,3H),2.44(d,J=0.8Hz,3H),1.54(s,9H)ppm.
ステップ4:5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボン酸(E)の調製
Figure 2023512523000473
HCl/1,4-ジオキサン(4M、50mL)中のD(3.1g、11.95mmol)の混合物を、15℃で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、MTBE(15mL)および石油エーテル(15mL)で、15℃で10分間粉砕した。混合物を濾過して、E(2.35g、収率96.74%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 204.1.H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=7.69(d,J=1.6Hz,1H),6.41(s,1H),3.35(s,3H),2.44(d,J=0.8Hz,3H)ppm.
ステップ5:tert-ブチル2-[メチル-[4-[3-[2-[[2-[(5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]アミノ]アセテート(F)の調製
Figure 2023512523000474
DCM(5mL)中のE(224.02mg、1.10mmol)の混合物に、DIEA(427.43mg、3.31mmol、576.05μL)、HATU(628.75mg、1.65mmol)、およびtert-ブチル2-[[4-[3-[2-[(2-アミノアセチル)アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]-メチル-アミノ]アセテート(500mg、1.10mmol)を30℃で添加した。反応混合物を16時間撹拌し、次いで、水(10mL×3)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(10mL)で粉砕して、F(550mg、収率76.58%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 639.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.40(s,1H),8.62-8.58(m,1H),8.26(s,1H),8.15(d,J=6.0Hz,1H),8.03(d,J=7.6Hz,1H),7.81(s,1H),7.77(d,J=7.2Hz,1H),7.74(d,J=2.0Hz,1H),7.63-7.59(m,1H),7.16(s,2H),6.48(s,1H),4.45(s,2H),4.12(d,J=6.0Hz,2H),3.53(s,3H),3.21(s,3H),2.41(s,3H),1.40(s,9H)ppm.
ステップ6:2-[メチル-[4-[3-[2-[[2-[(5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]アミノ]酢酸(I-102)の調製
Figure 2023512523000475
HCl(12M、5mL)中のF(510mg、798.43μm)の混合物を、25℃で20分間撹拌した。反応混合物を濾過して、I-102(340mg、68.78%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 583.0.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.42(s,1H),8.63-8.60(m,1H),8.31(s,1H),8.14(d,J=6.4Hz,1H),8.08(d,J=7.6Hz,1H),7.89-7.82(m,2H),7.74(d,J=2.0Hz,1H),7.67-7.62(m,1H),7.44(s,1H),7.33(d,J=5.6Hz,1H),6.48(s,1H),4.61(s,2H),4.12(d,J=5.6Hz,2H),3.53(s,3H),3.29(s,3H),2.41(s,3H)ppm.
化合物122-N-(2-((4-(3-(2-((2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)(メチル)アミノ)ピリジン-4-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-メチル-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000476
DMF(1mL)中の2-[メチル-[4-[3-[2-[[2-[(5-メチル-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]アミノ]酢酸(I-102、40mg、0.064mmol)および4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-9、26.13mg、0.064mmol)の混合物に、DIEA(41.75mg、0.32mmol、56.27μL)を添加した。混合物を30℃で15分間撹拌し、次いで、EDCI(18.58mg、0.096mmol)およびHOBt(13.10mg、0.096mmol)を添加した。さらに16時間撹拌した後、混合物を水(10mL)に注ぎ入れ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を、分取HPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:[水(10MmのNHHCO)-ACN];B%:26%~56%、10分)によって精製して、化合物122(9.9mg、14.48%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 969.5.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.44-12.36(m,1H),11.11(d,J=4.4Hz,1H),8.63-8.60(m,1H),8.19(s,1H),8.13(d,J=5.2Hz,1H),7.96(d,J=8.0Hz,1H),7.90-7.87(m,1H),7.78(s,1H),7.74(d,J=2.0Hz,1H),7.67(d,J=7.6Hz,1H),7.58-7.52(m,2H),7.11(d,J=8.8Hz,1H),7.03(d,J=7.2Hz,1H),6.92-6.90(m,1H),6.85(s,1H),6.60-6.57(m,1H),6.48(s,1H),5.06-5.02(m,1H),4.20(s,2H),4.11(d,J=5.6Hz,2H),3.58-3.56(m,2H),3.53(s,3H),3.50-3.48(m,4H),3.45-3.38(m,4H),3.23-3.19(m,2H),3.16(d,J=5.2Hz,1H),3.11(s,3H),2.90-2.81(m,1H),2.58(d,J=2.4Hz,1H),2.40(s,3H),2.07-1.96(m,1H)ppm.
Figure 2023512523000477
N-[2-[[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(I-96)の調製
Figure 2023512523000478
ステップ1:tert-ブチルN-[2-[(4-ブロモ-2-ピリジル)オキシ]エチル]カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000479
THF(5mL)中の4-ブロモピリジン-2-オール(A、0.5g、2.87mmol)の溶液に、PPh(1.13g、4.31mmol)およびtert-ブチルN-(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(555.87mg、3.45mmol、534.49μL)を0℃で添加した。DIAD(871.62mg、4.31mmol、838.10μL)を滴下で添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、3:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、B(0.6g、1.89mmol、65.83%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[81BrM+H]=318.9.
H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=1.46(s,9H),3.54-3.52(m,2H),4.38-4.36(m,2H),4.95(s,1H),6.96(d,J=1.6Hz,1H),7.06-7.04(m,1H),7.97(d,J=5.6Hz,1H)ppm.
ステップ2:tertブチルN-[2-[[4-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]オキシ]エチル]カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000480
1,4-ジオキサン(6mL)/水(2mL)中の1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-90、530mg、1.0mmol)、B(380.31mg、1.20mmol)、KPO(636.30mg、3.00mmol)、およびPd(dppf)Cl(73.11mg、0.1mmol)の混合物を、脱気し、窒素で3回パージした。混合物80℃で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、1:1の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、C(0.4g、62.48%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=641.2.
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=1.39(s,9H),3.58(s,3H),4.16-4.14(m,2H),4.33-4.31(m,2H),6.79-6.77(m,1H),7.01(s,1H),7.16(s,1H),7.34-7.30(m,1H),7.38-7.36(m,1H),7.59-7.57(m,1H),7.75-7.73(m,1H),7.85(s,2H),8.01(d,J=7.6Hz,1H),8.25(d,J=5.2Hz,1H),8.30(s,1H),8.70-8.68(m,1H),12.44(s,1H)ppm.
ステップ3:N-[2-[[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(I-96)の調製
Figure 2023512523000481
DCM(0.5mL)中のC(300mg、0.468mmol)の溶液に、HCl/1,4-ジオキサン(4M、2.34mL)を添加した。混合物20℃で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、MTBE(10mL)中に懸濁し、濾過し、TBME(3mL)で粉砕して、粗I-96(0.25g、収率92.53%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=541.1.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.44(s,1H),8.71(s,1H),8.33-8.26(m,2H),8.03(d,J=7.8Hz,3H),7.85(d,J=6.0Hz,2H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.64-7.57(m,1H),7.45(d,J=5.2Hz,1H),7.35-7.30(m,1H),7.19(s,1H),6.78(s,1H),4.57-4.47(m,2H),4.16-4.14(m,2H),3.58(s,3H),3.29-3.25(m,2H)ppm.
化合物36-N-[2-[[4-[3-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシブタノイルアミノ]エトキシ]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000482
DMF(1mL)中のN-[2-[[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミド(I-96、30mg、0.052mmol)、4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシブタン酸(I-11、22.48mg、0.06mmol)、EDCI(19.93mg、0.103mmol)、およびHOBt(14.05mg、0.103mmol)の溶液に、DIEA(33.59mg、0.259mmol、45.28μL)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水中0.225%ギ酸/ACN:38%~68%、9分)によって直接精製して、化合物36(14.03mg、収率28.94%)を白色の固体として得た。
LCMS(ESI)m/z:[M+H] 883.2.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=8.76-8.74(m,1H),8.32-8.22(m,2H),8.16-8.14(m,1H),8.00(d,J=7.6Hz,1H),7.89-7.69(m,4H),7.60-7.30(m,5H),7.14(s,1H),6.79-6.78(m,1H),5.09-5.06(m,1H),4.40-4.13(m,6H),3.59(s,3H),3.51-3.47(m,2H),2.94-2.81(m,1H),2.62-2.53(m,2H),2.34-2.32(m,2H),2.06-1.94(m,3H)ppm.
Figure 2023512523000483
Figure 2023512523000484
1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(2-ピペラジン-1-イル-4-ピリジル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-97)の調製
Figure 2023512523000485
ステップ1:tert-ブチル4-(4-ブロモ-2-ピリジル)ピペラジン-1-カルボキシレート(B)の調製
Figure 2023512523000486
DMSO(20mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-ピリジン(A、2g、11.36mmol)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(4.23g、22.73mmol)の溶液に、DIPEA(7.34g、56.82mmol、9.90mL)を添加した。混合物120℃で16時間撹拌し、次いで、水(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、B(3.5g、85.86%)を茶色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[81BrM+H] 343.9.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=7.99(d,J=5.2Hz,1H),7.06(s,1H),6.85-6.83(m,1H),3.54-3.48(m,4H),3.41-3.39(m,4H),1.42(s,9H)ppm.
ステップ2:tert-ブチル4-[4-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000487
1,4-ジオキサン(8mL)/水(0.8mL)中の1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-90、800mg、1.51mmol)およびB(774.24mg、2.26mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(110.36mg、0.150mmol)およびKPO(960.44mg、4.52mmol)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を100℃で4時間撹拌し、次いで、水(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO、5:1~1:2の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、C(650mg、57.96%、純度89.533%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 666.1.
ステップ3:1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(2-ピペラジン-1-イル-4-ピリジル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-97)の調製
Figure 2023512523000488
4MのHCl/1,4-ジオキサン(4mL)中のC(400mg、0.660mmol)の溶液を、20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をMTBE(5mL)とともに5分間撹拌した。固体を濾過し、MTBE(3mL×3)で粉砕して、I-97(120mg、23.92%、72.112%純度)を茶色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 566.1.H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.36(s,1H),8.15-8.09(m,2H),7.86-7.82(m,2H),7.71(s,1H),7.65(s,1H),7.63-7.59(m,1H),7.51(d,J=6.4Hz,1H),7.29-7.28(m,1H),6.83-6.82(m,1H),4.28(s,2H),4.14-4.11(m,4H),3.55-3.51(m,4H),3.39(s,3H)ppm.
化合物31-N-[2-[[4-[3-[2-[4-[3-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]プロパノイル]ピペラジン-1-イル]-4-ピリジル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニル-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000489
DMF(0.4mL)中の3-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]プロパン酸(I-17、17.99mg、0.041mmol)の溶液に、EDCI(11.94mg、0.062mmol)およびHOBt(8.42mg、0.062mmol)を10℃で添加した。1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(2-ピペラジン-1-イル-4-ピリジル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-97、25mg、0.041mmol)およびDIPEA(16.10mg、0.124mmol、21.70μL)を添加し、混合物を25℃で2.5時間撹拌した。反応物を、分取HPLC(カラム:水s Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:[10mMのNH4HCO3/ACN水溶液]26%~56%、10分)によって直接精製して、化合物31(15.33mg、37.64%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=981.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.44-12.31(m,1H),11.12-11.05(m,1H),8.66-8.64(m,1H),8.21-8.20(m,2H),7.98-7.76(m,1H),7.85-7.84(m,1H),7.79(s,1H),7.70-7.68(m,1H),7.57-7.53(m,2H),7.32-7.30(m,1H),7.12-7.10(m,2H),7.02-6.99(m,2H),6.78-6.76(m,1H),6.60-6.57(m,1H),5.06-5.02(m,1H),4.14-4.13(d,J=6.0Hz,2H),3.67-3.52(m,19H),3.46-3.42(m,3H),2.90-2.82(m,2H),2.62-2.59(m,4H),2.05-1.98(m,2H)ppm.
Figure 2023512523000490
Figure 2023512523000491
Figure 2023512523000492
2-メチル-2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]プロパン酸(I-98)の調製
Figure 2023512523000493
ステップ1:tert-ブチル2-(3-ブロモピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパノエート(B)の調製
Figure 2023512523000494
THF(5mL)中のtert-ブチル2-(3-ブロモピラゾール-1-イル)アセテート(A、550mg、2.11mmol)の溶液に、LDA(THF中2M、2.63mL)を-60℃で添加した。混合物を30分間撹拌させ、続いて、THF(0.5mL)中のMeI(747.43mg、5.27mmol、327.82μL)の溶液を添加した。反応混合物を25℃に温め、1時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL×3)で洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、35mL/分で0から50%のEtOAc/石油エーテルの勾配の溶出)によって精製して、B(350mg、55.16%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[79Br M-56+H] 233.1.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=7.91(d,J=2.4Hz,1H),6.42(d,J=2.4Hz,1H),1.71(s,6H),1.34(s,9H)ppm.
ステップ2:tert-ブチル2-メチル-2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]プロパノエート(C)の調製
Figure 2023512523000495
1,4-ジオキサン(5mL)/水(1mL)中の1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-90、580mg、1.09mmol)、B(350mg、1.16mmol)、ジ-tert-ブチル(シクロペンチル)ホスファンジクロロパラジウム(II)(142.53mg、0.21mmol)、およびKPO(696.32mg、3.28mmol)の混合物を、脱気し、窒素で3回パージした。混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc(20mL)および石油エーテル(5mL)で10分間粉砕し、濾過した。フィルターケーキを減圧下で乾燥させて、C(500mg、68.66%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 613.5.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.43(br s,1H),8.70-8.68(m,1H),8.33(s,1H),7.95(d,J=2.4Hz,1H),7.87-7.80(m,2H),7.75(d,J=7.6Hz,1H),7.69(s,1H),7.47-7.45(m,1H),7.33-7.31(m,1H),6.83-6.75(m,2H),4.16(d,J=5.6Hz,2H),3.58(s,3H),1.79(s,6H),1.35(s,9H)ppm.
ステップ3:2-メチル-2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1イル]プロパン酸(I-98)の調製
Figure 2023512523000496
DCM(10mL)中のC(500mg、0.816mmol)の溶液に、TFA(3.85g、33.77mmol、2.5mL)を25℃で添加した。混合物25℃で16時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)で粉砕し、濾過して、I-98(460mg、収率99.05%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 557.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.48(s,1H),8.71-8.69(m,1H),8.36(s,1H),7.97(d,J=2.4Hz,1H),7.88-7.79(m,2H),7.75-7.73(m,1H),7.70(s,1H),7.47-7.45(m,1H),7.33-7.31(m,1H),6.79(d,J=2.4Hz,2H),4.16-4.14(m,2H),3.58(s,3H),1.81(s,6H)ppm.
化合物6-N-(2-((4-(3-(1-(1-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)チアゾール-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-(メチルスルホニル)-1H-ピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000497
DMF(0.8mL)中の2-メチル-2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]プロパン酸(I-98、40mg、0.059mmol)、HATU(41mg、0.107mmol)、およびDIPEA(27.88mg、0.215mmol、37.57μL)の混合物を、30℃で10分間撹拌した。この後、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-9、24mg、0.046mmol)を添加し、得られた混合物を、窒素雰囲気下で、30℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相カラムクロマトグラフィー(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製して、化合物6(13.84mg、22.62%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=943.3.H NMR(400MHz,CDCl)δ=11.07-10.96(m,1H),9.27(d,J=4.4Hz,1H),8.30(s,1H),7.76-7.73(m,2H),7.71-7.65(m,2H),7.43-7.31(m,3H),7.17(s,1H),7.07-7.05(m,1H),7.02(d,J=6.8Hz,1H),6.82(m,1H),6.73-6.65(m,3H),6.30-6.28(m,1H),4.97-4.96(m,1H),4.36(d,J=5.6Hz,2H),3.45-3.31(m,10H),3.22-3.14(m,5H),2.91-2.71(m,3H),2.09(d,J=7.2Hz,1H),1.91(s,6H)ppm.
Figure 2023512523000498
化合物143-N-{4-[1-(11-{[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ}ウンデカノイル)ピペリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}-2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド)の調製
Figure 2023512523000499
ステップ1:N-(4-ブロモ-1,3-チアゾール-2-イル)-2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド(B)の調製
Figure 2023512523000500
2-アミノ-N-(4-ブロモ-1,3-チアゾール-2-イル)アセトアミドトリフルオロアセテート(A、1g、2.99mmol)、1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-カルボン酸(620mg、3.28mmol)、1-[(ジメチルアミノ)(ジメチルイミニウミル)メチル]-3-オキソ-1H,2H,3H-3λ-[1,2,3]トリアゾロ[5,4-b]ピリジン-3-イリウム-2-イド;ヘキサフルオロ-λ-ホスファヌイド(2.27g、5.98mmol)、およびビス(プロパン-2-イル)アミン(1.50g、14.9mmol)をDMF(5mL)中に溶解し、室温で1時間撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAc(20mL)で抽出した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の0~20%MeOH)によって精製して、B(960mg、収率79%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=407.
ステップ2:tert-ブチル5-(2-{2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド}-1,3-チアゾール-4-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-カルボキシレート(C)の調製
Figure 2023512523000501
tert-ブチル5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-カルボキシレート(151mg、0.49mmol)、B(100mg、0.245mmol)、パラジウム(II)ビス(2-(ジ-tert-ブチルホスファニル)シクロペンタ-2,4-ジエン-1-イル)二塩化鉄(15.9mg、0.245mmol)、およびリン酸三カリウム(156mg、0.735mmol)の混合物に、1,4-ジオキサン(0.8mL)および水(0.2mL)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を75℃で1時間マイクロ波照射し、次いで、水(40mL)に注ぎ入れ、5分間撹拌した。水相をEtOAc(30mL×3)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、真空下で濃縮した。粗Cをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=510.
ステップ3:tert-ブチル3-(2-{2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド}-1,3-チアゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(D)の調製
Figure 2023512523000502
MeOH(200mL)中のC(700mg、1.37mmol)の溶液に、10%パラジウム/C(500mg)を窒素下で添加した。ガスを1気圧の水素と交換し、反応物を室温で18時間撹拌した。混合物をCeliteを通して濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、DCM中0~20%MeOH)によって精製して、D(700mg、収率99%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=512.
ステップ4:2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-[4-(ピペリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド(E)の調製
Figure 2023512523000503
D(900mg、1.75mmol)を、MeOH中3MのHCl(15mL、0.416mmol)に添加し、室温で1.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗Eを黄色の油として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=412.
ステップ5:N-{4-[1-(11-{[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ}ウンデカノイル)ピペリジン-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}-2-[(1-メタンスルホニル-1H-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド(化合物143)の調製
Figure 2023512523000504
DMF(1mL)中のE(8mg、0.19mmol)、11-{[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]アミノ}ウンデカン酸(I-20、9.74mg、0.21mmol)、ビス(プロパン-2-イル)アミン(5.87mg、0.58mmol)、および1-[(ジメチルアミノ)(ジメチルイミニウミル)メチル]-3-オキソ-1H,2H,3H-3λ-[1,2,3]トリアゾロ[5,4-b]ピリジン-3-イリウム-2-イド;ヘキサフルオロ-λ-ホスファヌイド(14.7mg、0.39mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を、MDAPによって精製して、化合物143(6.00mg、36%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=851.5.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.20(d,J=6.2Hz,1H),11.01(s,1H),8.60(t,J=5.8Hz,1H),7.81(t,J=2.0Hz,1H),7.53(d,J=8.3Hz,1H),7.31-7.25(m,1H),7.05(s,1H),6.92(s,1H),6.88-6.78(m,2H),6.74(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),5.00(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.57(d,J=7.9Hz,1H),4.32(d,J=13.1Hz,1H),4.06(d,J=5.7Hz,2H),4.00(d,J=13.9Hz,1H),3.81(d,J=13.9Hz,1H),3.54(s,3H),3.15(s,1H),3.13(s,2H),3.06-2.51(m,5H),2.28(t,J=7.4Hz,2H),2.06-1.89(m,2H),1.76-1.18(m,16H).
Figure 2023512523000505
2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]酢酸(I-99)の調製
Figure 2023512523000506
ステップ1:tert-ブチル2-(3-ブロモピラゾール-1-イル)アセテート(B)の調製
Figure 2023512523000507
DMF(10mL)中の3-ブロモ-1H-ピラゾール(A、1g、6.80mmol)の溶液に、tert-ブチル2-ブロモアセテート(1.99g、10.21mmol、1.51mL)、およびKCO(2.82g、20.41mmol)を25℃で添加した。反応物を50℃で3時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(10mL)で希釈し、続いて、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン水溶液(10mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、40mL/分で0から30%のEtOAc/石油エーテルの勾配の溶出)によって精製して、B(1.5g、5.74mmol、収率84.43%、純度100%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[79BrM-56+H]=205.0.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=7.75(d,J=2.4Hz,1H),6.41(d,J=2.4Hz,1H),4.95(s,2H),1.43(s,9H)ppm.
ステップ2:tert-ブチル2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]アセテート(C)の調製
Figure 2023512523000508
1,4-ジオキサン(10mL)/水(2mL)中のB(708.88mg、2.71mmol)、1-メチルスルホニル-N-[2-オキソ-2-[[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]エチル]ピロール-3-カルボキサミド(I-90、1.2g、2.26mmol)、Pd(dppf)Cl(331.08mg、0.452mmol)、およびKPO(1.44g、6.79mmol)の混合物を、脱気し、窒素で3回パージした。混合物を70℃で1.5時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、40mL/分で0から100%のEtOAc/石油エーテルの勾配の溶出)によって精製して、C(1g、73.33%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=585.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.48(s,1H),8.69-8.67(m,1H),8.40(s,1H),7.87-7.78(m,3H),7.76-7.72(m,1H),7.48-7.46(m,1H),7.35-7.26(m,1H),6.82-6.74(m,2H),5.02(s,2H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),3.58(s,3H),1.46(s,9H)ppm.
ステップ3:2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]酢酸(I-99)の調製
Figure 2023512523000509
DCM(20mL)中のC(900mg、1.54mmol)の溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL)を添加した。混合物25℃で12時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(水中の0.1%ギ酸/ACN)によって精製して、I-99(600mg、67.84%)を灰色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=529.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.54(s,1H),8.76-8.69(m,1H),8.51-8.40(m,1H),7.93-7.85(m,3H),7.82-7.78(m,1H),7.77-7.76(m,1H),7.55-7.49(m,1H),7.38(m,1H),6.92-6.73(m,1H),5.08(s,2H),4.29-4.16(m,2H),3.64(s,4H),3.27-3.19(m,1H)ppm
化合物2-N-[2-[[4-[3-[1-[2-[5-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル]アミノ]ペンチルアミノ]-2-オキソ-エチル]ピラゾール-3-イル]フェニル]チアゾール-2-イル]アミノ]-2-オキソ-エチル]-1-メチルスルホニルピロール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000510
DMF(1mL)中の4-(5-アミノペンチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(I-10、50mg、0.139mmol)および2-[3-[3-[2-[[2-[(1-メチルスルホニルピロール-3-カルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]チアゾール-4-イル]フェニル]ピラゾール-1-イル]酢酸(I-99、88.49mg、0.167mmol)の溶液に、EDCI(40.12mg、0.209mmol)、HOBt(28.28mg、0.209mmol)、およびDIEA(90.16mg、0.697mmol、121.50μL)を添加した。反応物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)に添加した。混合物を濾過し、濃縮して、黄色の固体を得ると、それを、分取HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10μm;移動相:[水中の0.225%ギ酸/ACN];B%:33%~63%、10分)によって精製して、化合物2(42.31mg、40.18%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H] 869.3.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ=12.85-12.13(m,1H),11.30-10.84(m,1H),8.69-8.67(m,1H),8.39(s,1H),8.15-8.13(m,1H),7.89-7.76(m,3H),7.74-7.66(m,2H),7.58-7.56(m,1H),7.46-7.44(m,1H),7.33-7.31(m,1H),7.11-6.96(m,2H),6.85-6.71(m,2H),6.53-6.51(m,1H),5.06-5.04(m,1H),4.84(s,2H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),3.58(s,3H),3.28(d,J=6.4Hz,2H),3.17-3.08(m,2H),2.94-2.82(m,1H),2.63-2.53(m,2H),2.07-1.97(m,1H),1.60-1.58(m,2H),1.51-1.49(m,2H),1.42-1.32(m,2H)ppm.
Figure 2023512523000511
化合物142-N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N-([4-[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)オクタンジアミドの調製
Figure 2023512523000512
ステップ1:tert-ブチルN-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]-N-(tert-ブトキシカルボニル)カルバメート(B)の調製
Figure 2023512523000513
トルエン(2.00mL)中の(4-ブロモピリジン-2-イル)メタノール(A、100.00mg、0.532mmol、1.00当量)、tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)カルバメート(173.33mg、0.798mmol、1.50当量)、およびPPh(195.29mg、0.745mmol、1.40当量)の撹拌溶液に、DEAD(138.94mg、0.798mmol、1.50当量)をアルゴン雰囲気下で、0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(110mg、53.41%)を淡い黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=387.
ステップ2:tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-([4-[3-(2-[2-[(1-メタン スルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)カルバメート(C)の調製
Figure 2023512523000514
1,4-ジオキサン(1.00mL)中のB(100.00mg、0.258mmol、2.74当量)、2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド(I-92、50.00mg、0.094mmol、1.00当量)、KOAc(18.50mg、0.189mmol、2.00当量)、およびPd(dppf)Cl2(6.90mg、0.009mmol、0.10当量)の溶液を窒素雰囲気下で、90℃で一晩撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、残渣を、分取TLC(1:2の石油エーテル/EtOAc)によって精製して、C(39mg、58.20%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=711.
ステップ3:N-(4-[3-[2-(アミノメチル)ピリジン-4-イル]フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド(D)の調製
Figure 2023512523000515
DCM(0.90mL)中のC(39.00mg、0.055mmol、1.00当量)およびTFA(0.30mL)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、D(25mg、89.24%)を黄色の固体として得ると、それをさらに精製することなく使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=511.
ステップ4:N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N-([4-[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)オクタンジアミド(化合物142)の調製
Figure 2023512523000516
DMF(0.50mL)中のI-50(20.00mg、0.039mmol、1.00当量)、7-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]ヘプタン酸(D、22.98mg、0.039mmol、1.00当量)、HATU(29.79mg、0.078mmol、2.00当量)、およびDIEA(25.31mg、0.196mmol、5.00当量)の溶液を、室温で一晩撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、化合物142(4.5mg、10.64%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1079.20.H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 12.48(s,1H),8.99(s,1H),8.71(t,J=5.8Hz,1H),8.59(t,J=7.0Hz,2H),8.44(t,J=6.0Hz,1H),8.26(s,1H),8.01(d,J=7.6Hz,1H),7.90-7.78(m,2H),7.67(s,1H),7.64(s,1H),7.63(s,1H),7.62-7.56(m,2H),7.47-7.35(m,4H),7.32(dd,J=3.3,2.3Hz,1H),6.78(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.54(d,J=9.3Hz,1H),4.44(d,J=6.6Hz,4H),4.40(s,1H),4.35(s,1H),4.23(s,1H),4.15(d,J=5.8Hz,2H),3.66(s,2H),3.58(s,3H),2.44(s,3H),2.22(dt,J=23.2,6.7Hz,3H),2.10(d,J=8.4Hz,1H),1.98-1.91(m,1H),1.90(s,1H),1.55-1.36(m,4H),1.24(s,4H),0.93(s,9H).
化合物153-N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N’-([4-[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)-N’-メチルオクタンジアミドの調製
Figure 2023512523000517
ステップ1:4-ブロモピリジン-2-カルバルデヒド(B)の調製
Figure 2023512523000518
25mLの丸底フラスコに、4-ブロモピリジン-2-イル)メタノール(A、500.00mg、2.659mmol、1.00当量)、CHCl(2.00mL)、およびMnO(2.77g、31.862mmol、11.98当量)を入れた。得られた懸濁液を60℃で1時間撹拌した。固形分を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(4:1)を使用するシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、B(470mg、94%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=186.
ステップ2:[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル](メチル)アミン(C)の調製
Figure 2023512523000519
25mLの丸底フラスコに、B(230.00mg、1.237mmol、1.00当量)、DCE(2.00mL)、CHNH(96.01mg、3.091mmol、2.50当量)、HOAc(0.07mL、1.180mmol、1.00当量)、およびNaBH(OAC)(393.10mg、1.855mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を、室温で12時間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、濃縮して、C(138mg、52.73%)を茶色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=201
ステップ3:tert-ブチルN-[(4-ブロモピリジン-2-イル)メチル]-N-メチルカルバメート(D)の調製
Figure 2023512523000520
8mLの密封されたチューブに、C(138.00mg、0.686mmol、1.00当量)、(Boc)O(224.69mg、1.030mmol、1.50当量)、TEA(208.35mg、2.059mmol、3.00当量)、およびDCM(2.00mL)を入れた。得られた溶液を、室温で1時間撹拌した。濃縮後、残渣を、EtOAc/ヘキサン(1:4)を使用するシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、D(120mg、58.05%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=301.
ステップ4:tert-ブチルN-([4-[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)-N-メチルカルバメート(E)の調製
Figure 2023512523000521
窒素の不活性雰囲気でパージされ維持された10mLの圧力反応器に、I-90(40.00mg、0.075mmol、1.00当量)、D(33.39mg、0.111mmol、1.47当量)、KPO(53.30mg、0.251mmol、3.33当量)、1,4-ジオキサン(2.00mL)、水(0.50mL)、およびPd(dtbpf)Cl(6.88mg、0.011mmol、0.14当量)を入れた。得られた溶液を80℃で2時間撹拌し、次いで、EtOAcで水から抽出した。濃縮後、残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:1)を使用するシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、E(35mg、74.29%)を茶色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=625.
ステップ5:2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-[4-(3-[2-[(メチルアミノ)メチル]ピリジン-4-イル]フェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド(F)の調製
Figure 2023512523000522
DCM(2.50mL)中のE(30.00mg、1.00当量)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(2.00mL)中の4M HClを滴下で添加し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮してFを得ると、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=525.
ステップ6:N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N’-([4-[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)フェニル]ピリジン-2-イル]メチル)-N’-メチルオクタンジアミド(化合物153)の調製
Figure 2023512523000523
DMF(3mL)中の7-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]ヘプタン酸(F、67.11mg、0.114mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、HATU(54.36mg,0.143mmol、1.50当量)、DIEA(36.95mg、0.286mmol、3.00当量)、およびI-50(50.00mg、0.095mmol、1.00当量)を室温で添加した。2時間後、溶液を3×40mLのEtOAcで抽出し、合わせた有機物を合わせ、炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物(20mg)を、以下の条件下(カラム:Xselect CSH F-フェニルOBD カラム、19×250、5μm;移動相A:水(0.05%ギ酸)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分で35Bから55B;254/220nm)で分取HPLCによって精製して、化合物153(7.2mg、6.86%)を白色の固体として得た。LCMS[M+H]=1093.35.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.48(s,1H),8.99(s,1H),8.75-8.53(m,3H),8.27(d,J=11.9Hz,1H),8.01(d,J=7.6Hz,1H),7.89-7.80(m,3H),7.76-7.48(m,4H),7.40(q,J=8.1Hz,4H),7.32(t,J=2.8Hz,1H),6.78(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),5.14(s,1H),4.70(d,J=22.4Hz,2H),4.54(dd,J=9.5,5.4Hz,1H),4.48-4.38(m,2H),4.35(s,1H),4.20(dd,J=32.9,5.3Hz,3H),3.65(s,2H),3.58(s,3H),3.08(s,2H),2.88(s,1H),2.44(s,3H),2.40(td,J=7.4,4.0Hz,2H),2.23(q,J=10.7,8.0Hz,1H),2.14-2.01(m,2H),1.94-1.85(m,1H),1.55-1.40(m,4H),1.23(d,J=8.2Hz,4H),0.92(s,9H).
化合物164-(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-([[3’-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル]メチル]アミノ)-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000524
ステップ1:(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[(3-ブロモフェニル)メチル]アミノ]-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(B)の調製
Figure 2023512523000525
DCM(3.00mL)中の(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(A、100.00mg、0.232mmol、1.00当量)および3-ブロモベンズアルデヒド(42.98mg、0.232mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、AcOHを室温で、滴下で添加し、1時間撹拌した。NaBH(AcO)(73.84mg、0.348mmol、1.5当量)を添加し、反応物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をDCMと水とに分配した。水層をDCMで再度抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、分取TLC(EtOAc/石油エーテル1:1)によって精製して、B(80mg、57.45%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=599.
ステップ2:(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-([[3’-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル]メチル]アミノ)-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物164)の調製
Figure 2023512523000526
1,4-ジオキサン(4.00mL)/水(1.00mL)中のB(80.00mg、0.133mmol、1.00当量)の溶液に、2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド(I-90、132.70mg、0.250mmol、1.50当量)、NaCO(53.03mg、0.500mmol、3.00当量)、およびXPhos Pd G(14.12mg、0.017mmol、0.10当量)を50℃で少しずつ添加した。反応物を、N雰囲気下で5時間撹拌し、粗生成物(60mg)を、分取HPLCによって精製して、化合物164(14.0mg、8.92%)を白色の固体として得た。LCMS[M+H]=923.30.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.43(s,1H),9.30(brs,1H),9.00(s,1H),8.77-8.69(m,2H),8.24-8.19(m,1H),8.01(s,1H),7.94(d,J=7.7Hz,1H),7.87-7.80(m,2H),7.76(s,1H),7.68(d,J=7.8Hz,1H),7.61-7.51(m,3H),7.41(s,4H),7.36-7.29(m,1H),6.78(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),5.37(brs,1H),4.61(t,J=8.0Hz,1H),4.51-4.41(m,1H),4.37(s,1H),4.29-4.22(m,2H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),4.05-3.98(m,1H),3.80-3.77(m,1H),3.59-3.58(m,3H),3.43-3.35(m,2H),2.45(s,3H),2.17-2.07(m,1H),1.99-1.89(m,1H),1.06(s,9H).
化合物165-N-[4-[3-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]ピリジン-4-イル)フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミドトリフルオロアセテートの調製
Figure 2023512523000527
ステップ1:tert-ブチル5-[4-(4-ブロモピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(A)の調製
Figure 2023512523000528
DMF(4.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(ピペラジン-1-イル)イソインドール-1,3-ジオン(I-39、100.00mg、0.292mmol、1.00当量)、およびDIEA(226.51mg、1.753mmol、6.00当量)の溶液に、4-ブロモ-2-フルオロピリジン(51.41mg、0.292mmol、1当量)を添加した。溶液を80℃で一晩撹拌した。水性後処理およびDCM抽出後、残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、20分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、A(54mg、37.10%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=498.07.
ステップ2:N-[4-[3-(2-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]ピリジン-4-イル)フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミドトリフルオロアセテート(化合物165)の調製
Figure 2023512523000529
1,4-ジオキサン(3.00mL)/水(0.30mL)中の2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-[4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド(I-90、42.58mg、0.080mmol、1.00当量)、A(40.00mg、0.080mmol、1.00当量)、およびKPO(34.08mg、0.161mmol、2.00当量)の懸濁液に、Pd(dtbpf)Cl(5.23mg、0.008mmol、0.10当量)を添加した。懸濁液を80℃で5時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物(40mg)を、以下の条件(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBD カラム、5um、19x150mm;移動相A:水(0.05%TFA)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:10分で12Bから39B;254/220nm;保持時間1:9.52で分取HPLCによって精製して、化合物165(8.3mg、10.72%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=822.10.H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:12.46(s,1H),11.10(s,1H),8.71(t,J=5.9Hz,1H),8.32-8.19(m,2H),8.03(d,J=7.8Hz,1H),7.89-7.70(m,4H),7.61(t,J=7.8Hz,1H),7.42(d,J=2.2Hz,1H),7.36-7.29(m,3H),7.15(d,J=5.8Hz,1H),6.78(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),5.09(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.15(d,J=5.7Hz,2H),3.93-3.82(m,4H),3.70(t,J=5.2Hz,4H),3.58(s,3H),2.90(ddd,J=17.3,13.9,5.5Hz,1H),2.71-2.55(m,2H),2.04(ddd,J=12.2,6.7,2.7Hz,1H).19F NMR(377MHz,DMSO-d)δ:-74.11.
化合物160-N1-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N3-[[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]
アゼチジン-1,3-ジカルボキサミドの調製
Figure 2023512523000530
ステップ1:tert-ブチル3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-カルボキシレート(A)の調製
Figure 2023512523000531
DMF(2.00mL)中の1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-カルボン酸(23.69mg、0.118mmol、1.20当量)、HATU(44.77mg、0.118mmol、1.20当量)、およびDIEA(38.04mg、0.294mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、N-[4-[3-(アミノメチル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド(I-93、50.00mg、0.098mmol、1.00当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、A(30mg、44.12%)を赤みがかった茶色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=693.
ステップ2:N-[[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]アゼチジン-3-カルボキサミド(I-101)の調製
Figure 2023512523000532
DCM(0.80mL)中のA(30.00mg)の撹拌溶液に、TFA(0.20mL)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、I-101(30mg、粗製)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=593.
ステップ3:N1-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N3-[[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]アゼチジン-1,3-ジカルボキサミド(化合物160)の調製
Figure 2023512523000533
ACN(1.80mL)/DMF(0.60mL)中の(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(21.79mg、0.051mmol、1.00当量)およびCDI(8.21mg、0.051mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(20.49mg、0.202mmol、4.00当量)を0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。上記の混合物に、I-101(30.00mg、0.051mmol、1.00当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。粗生成物(30mg)を、分取HPLCによって精製して、化合物160(6.5mg、12.24%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1049.20.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 8.98(s,1H),8.16(d,J=1.9Hz,1H),7.95-7.81(m,2H),7.76(s,1H),7.65-7.42(m,5H),7.47-7.35(m,4H),7.35-7.23(m,2H),6.78(dd,J=3.3,1.7Hz,1H),4.45(d,J=8.1Hz,1H),4.36(d,J=12.6Hz,5H),4.22(d,J=15.9Hz,1H),4.15(s,2H),4.02(t,J=8.3Hz,1H),3.90(dd,J=20.5,7.5Hz,3H),3.66(s,2H),3.57(s,3H),2.44(s,3H),2.10-1.98(m,1H),1.97-1.82(m,1H),1.23(s,1H),0.93(s,9H).
化合物158-(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-[([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アミノ]-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000534
ACN(3.00mL)/DMF(1.00mL)中の(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(A、84.49mg、0.196mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、CDI(31.82mg、0.196mmol、1.00当量)、およびEtN(19.86mg、0.196mmol、1.00当量)を窒素雰囲気下で、室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で20分間撹拌した。上記の混合物に、N-[4-[3-(アミノメチル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド(I-93、100.00mg、0.196mmol、1.00当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(10:1のCHCl3/MeOH)によって精製して、粗生成物を得た。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、化合物158(9.5mg、24.88%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=966.15
H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 12.43(s,1H),8.98(s,1H),8.69(t,J=5.8Hz,1H),8.57(t,J=6.1Hz,1H),8.18(d,J=1.8Hz,1H),7.95-7.82(m,2H),7.76(s,1H),7.63-7.47(m,4H),7.47-7.34(m,5H),7.34-7.25(m,2H),6.78(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),6.66(t,J=5.9Hz,1H),6.32(d,J=9.6Hz,1H),5.15(d,J=3.5Hz,1H),4.50-4.30(m,5H),4.30-4.11(m,4H),3.68(d,J=3.0Hz,2H),3.58(s,3H),2.44(s,3H),2.05(s,1H),1.99-1.84(m,1H),0.93(s,9H).
化合物154-(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-[3-[3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-イル]プロパンアミド]-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドホルメートの調製
Figure 2023512523000535
ステップ1:tert-ブチル3-[3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-イル]プロパノエート(A)の調製
Figure 2023512523000536
MeOH(0.50mL)中のI-101(30.00mg、0.051mmol、1.00当量)、tert-ブチルプロプ-2-エノエート(9.73mg、0.076mmol、1.50当量)、およびDIEA(52.33mg、0.405mmol、8.00当量)の溶液を、窒素雰囲気下で、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。これにより、A(25mg、68.52%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=721.
ステップ2:3-[3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-イル]プロパン酸(B)の調製
Figure 2023512523000537
DCM(0.60mL)中のA(25.00mg、0.035mmol、1.00当量)およびTFA(0.20mL)の溶液を、窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、B(20mg、86.75%)を黄色の油として得ると、それをさらに精製することなく次のステップに使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=665.
ステップ3:(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-[3-[3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-イル]プロパンアミド]-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドホルメート(化合物154)の調製
Figure 2023512523000538
DMF(0.50mL)中のB(15.00mg、0.023mmol、1.00当量)、HATU(17.16mg、0.045mmol、2.00当量)、DIEA(11.67mg、0.090mmol、4.00当量)、および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(10.69mg、0.025mmol、1.10当量)の溶液を、窒素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。粗生成物を、分取HPLCによって直接精製して、化合物154(4.6mg、18.15%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1077.25.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.46(s,1H),8.98(s,1H),8.71(s,1H),8.58(s,1H),8.51-8.23(m,2H),8.18(s,2H),7.91(d,J=7.6Hz,1H),7.85(s,1H),7.77(m,2H),7.62-7.49(m,4H),7.50-7.34(m,5H),7.32-7.26(m,2H),6.79(s,1H),4.51(d,J=9.0Hz,1H),4.46-4.27(m,5H),4.29-4.20(m,1H),4.15(d,J=5.6Hz,2H),3.61(d,J=26.1Hz,4H),3.16(s,2H),2.44(s,3H),2.34-1.74(m,4H),1.23(t,J=6.9Hz,1H),0.94(s,9H).
化合物157-(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-[2-[3-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニル-ピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)アゼチジン-1-イル]アセトアミド]-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000539
DMF(3.00mL)中のI-101(50.00mg、0.084mmol、1.00当量)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-(2-ブロモアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(I-78の方法に従う、93.05mg、0.169mmol、2.00当量)、およびKCO(58.30mg、0.422mmol、5.00当量)の溶液を、室温で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、化合物157(9.5mg、10.59%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1063.45.H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.89(s,1H),8.11(s,1H),7.94-7.76(m,2H),7.66(s,1H),7.54(m,4H),7.47-7.33(m,5H),7.33-7.18(m,2H),6.77(d,J=2.6Hz,1H),4.52-4.28(m,6H),4.22(d,J=16.0Hz,1H),4.13(s,2H),3.75-3.39(m,9H),3.39-3.20(m,3H),2.40(s,3H),2.07(dd,J=12.4,7.6Hz,1H),1.90(d,J=8.8Hz,1H),0.88(s,9H).
化合物155-1-(2-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]エチル)-N-[[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]ピペリジン-4-カルボキサミドホルメートの調製
Figure 2023512523000540
ステップ1:tert-ブチル4-([[3’-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)ピペリジン-1-カルボキシレート(A)の調製
Figure 2023512523000541
DMF(1mL)中の1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸(25.00mg、0.109mmol、1.00当量)、およびDIEA(42.28mg、0.327mmol、3当量)の溶液に、HATU(62.19mg、0.164mmol、1.50当量)を添加し、得られた溶液を室温で40分間撹拌した。次いで、I-93(55.57mg、0.109mmol、1.00当量)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、70mg(89.06%)のAを黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=721.
ステップ2:N-[[3’-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル]メチル]ピペリジン-4-カルボキサミド(B)の調製
Figure 2023512523000542
DCM(4.00mL)中のA(95.00mg、0.132mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(0.80mL、10.770mmol、81.73当量)を添加した。得られた溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、150mgのBを黄色の粗固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=621.
ステップ3:tert-ブチル3-[4-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)ピペリジン-1-イル]プロパノエート(C)の調製
Figure 2023512523000543
MeOH(5.00mL、0.156mmol、1.26当量)中のB(77.00mg、0.124mmol、1.00当量)、およびDIEA(80.16mg、0.620mmol、5当量)の溶液に、tert-ブチルプロプ-2-エノエート(23.85mg、0.186mmol、1.5当量)を添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件下:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間にわたって10%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、C(60mg、64.59%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=749.
ステップ4:3-[4-([[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]カルバモイル)ピペリジン-1-イル]プロパン酸(D)の調製
Figure 2023512523000544
DCM(2.00mL)中のC(60.00mg、0.080mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(0.40mL、5.385mmol、67.22当量)を添加した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、D(110mg、198.18%)を黄色の粗油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=693.
ステップ5:1-(2-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]エチル)-N-[[3-(2-[2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]アセトアミド]-1,3-チアゾール-4-イル)-[1,1-ビフェニル]-3-イル]メチル]ピペリジン-4-カルボキサミドホルメート(化合物155)の調製
Figure 2023512523000545
0℃でのDMF(3.00mL)中のD(50.00mg、0.072mmol、1.00当量)、およびDIEA(74.62mg、0.577mmol、8.00当量)の溶液に、EDCI(20.75mg、0.108mmol、1.50当量)を添加した。溶液を0℃で30分間撹拌した。次いで、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(31.07mg、0.072mmol、1.00当量)およびHOBt(14.63mg、0.108mmol、1.50当量)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。水層をEtOAc(3×30mL)で抽出した。粗生成物(60mg)を、以下の条件下(カラム:XSelect CSH Prep C18 OBDカラム、5um、19×150mm;移動相A:水(0.05%ギ酸)、移動相B:ACN;流量:25mL/分;勾配:12分で8Bから40B;254/220nm)で分取HPLCによって精製して、化合物155(22.8mg、26.83%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1105.15.H NMR(300MHz,DMSO-d+DO)δ 8.95(s,1H),8.18(d,J=13.1Hz,2H),7.94-7.81(m,2H),7.75(s,1H),7.56(q,J=7.2,6.3Hz,4H),7.48-7.35(m,5H),7.32(t,J=2.8Hz,1H),7.24(d,J=7.5Hz,1H),6.78(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),4.52(s,1H),4.48-4.17(m,6H),4.15(s,2H),3.66(d,J=5.2Hz,2H),3.57(s,3H),2.94(s,2H),2.43(s,6H),2.35-2.13(m,2H),2.09-1.81(m,4H),1.73(d,J=16.8Hz,4H),0.94(s,9H).
5-[3-(2-アミノエトキシ)アゼチジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000546
ステップ1:tert-ブチル3-[2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエトキシ]アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000547
DMF(150.00mL)中のtert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(10.00g、57.733mmol、1.00当量)の溶液に、ベンジル2-ブロモアセテート(15.87g、69.279mmol、1.2当量)およびNaH(1.66g、69.279mmol、1.2当量)を添加した。得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×70mL)で洗浄し、無水NaSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc(6:1)で抽出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(16g、86.24%)を淡い黄色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=322.
ステップ2:[[1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル]オキシ]酢酸(中間体3)の調製
Figure 2023512523000548
MeOH(60.00mL)中の中間体2(16.00g、49.786mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、10%Pd/C(8.00g、75.174mmol、1.51当量)を添加した。得られた混合物を、水素雰囲気下で、室温で3時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH(3×100mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、中間体3(12g)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=232.
ステップ3:tert-ブチル3-(カルバモイルメトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000549
THF(100.00mL)中の中間体3(12.00g、51.892mmol、1.00当量)の加熱した溶液(60℃)に、カルボニルジイミダゾール(18.51g、114.163mmol、2.2当量)を添加した。次いで、反応物を60℃で1時間撹拌した。得られた溶液をNHOH(100.00mL、2568.068mmol、49.49当量)に室温で注ぎ入れ、さらに1時間撹拌した。内容物を水(100mL)で希釈し、得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで、減圧下で濃縮して、中間体4(11.23g,93.98%)を白色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=231.
ステップ4:tert-ブチル3-(2-アミノエトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体5)の調製
Figure 2023512523000550
BH-THF(150.00mL、1567.354mmol、43.85当量)中の中間体4(8.23g、35.742mmol、1.00当量)の溶液を、70℃で10分間撹拌した。溶液を、塩化水素水溶液(2mLの1M溶液)を添加することによってクエンチし、水(150ml)で希釈し、酢酸エチル(3×150ml)で抽出した。水層を、重炭酸ナトリウム水溶液でpH8に調節し、ジクロロメタン(3×200ml)でさらに抽出した。有機層を合わせ、真空下で濃縮して、中間体5(10.23g)を淡い黄色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=217.
ステップ5:tert-ブチル3-(2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エトキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体6)の調製
Figure 2023512523000551
THF(50.00mL)中の中間体5(10.23g、47.300mmol、1.00当量)の溶液に、ベンジルクロロホルメート(8.07g、47.300mmol、1当量)、水(50.00mL)、およびKCO(19.61g、141.899mmol、3.00当量)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、次いで、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc(5:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体6(4.231g、25.53%)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=351.
ステップ6:ベンジルN-[2-(アゼチジン-3-イルオキシ)エチル]カルバメート(中間体7)の調製
Figure 2023512523000552
DCM(10.00mL、157.300mmol、13.03当量)中の中間体6(4.23g、12.071mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(10.00mL、134.630mmol、11.15当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中NHHCO、40分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体7(4.56g)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z[M+H]=251.
ステップ7:ベンジルN-[2-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]オキシ)エチル]カルバメート(中間体8)の調製
Figure 2023512523000553
DMF(45.00mL)中の中間体7(3.30g、11.947mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、ベンジルN-[2-(アゼチジン-3-イルオキシ)エチル]カルバメート(2.99g、11.947mmol、1当量)およびDIEA(4.63g、35.841mmol、3当量)を添加した。得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。反応物を室温で、水でクエンチし、得られた混合物をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、中間体8(3.41g)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=507.
ステップ8:5-[3-(2-アミノエトキシ)アゼチジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000554
ACN(45.00mL、774.609mmol、126.56当量)中の中間体8(3.10g、6.120mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、10%Pd/C(1.55g、14.565mmol、2.38当量)を添加した。得られた混合物を、水素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。触媒濾過後、得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中0.1%FA、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題生成物(391.3mg、17.17%)を淡い黄色の固体として得た;1H NMR(300MHz,DMSO)δ 8.45-8.25(d,1H),7.71-7.51(m,1H),7.44-7.25(m,1H),6.83(d,1H),6.69(dd,1H),5.12-4.99(m,1H),4.61-4.50(m,1H),4.27(dd,2H),3.90(dd,2H),3.61-3.43(m,2H),2.98-2.69(m,3H),2.66-2.51(m,1H),2.10-1.95(m,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=373.14.
5-([2-[3-(2-アミノエトキシ)フェノキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000555
ステップ1:tert-ブチルN-[2-(3-ヒドロキシフェノキシ)エチル]カルバメート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000556
DMF(250.00mL)中のレゾルシノール(10.00g、90.817mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-(2-ブロモエチル)カルバメート(20.35g、90.817mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、CsCO(88.77g、272.450mmol、3.00当量)を40℃で、いくつかに分けて添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、固形分を3×300mLのEtOAcで洗浄した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeOH、10分間にわたって10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(4.45g、19.34%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=254.
ステップ2:ベンジルN-[2-(3-[2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エトキシ]フェノキシ)エチル]カルバメート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000557
THF(25.00mL)中の中間体2(4.30g、16.976mmol、1.00当量)およびベンジルN-(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(3.31g、16.976mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、PPh(6.68g、25.464mmol、1.50当量)およびDIAD(5.15g、25.464mmol、1.50当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeOH、10分間で10%~50%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体3(5g、68.42%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=431.
ステップ3:ベンジルN-[2-[3-(2-アミノエトキシ)フェノキシ]エチル]カルバメート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000558
MeOH(15.00mL)中の中間体3(2.85g、6.62mmol、1.00当量)および10%Pd/C(1.43g、13.437mmol、2.03当量)の懸濁液を、水素雰囲気下で、50℃で一晩撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH(3×100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物をさらに精製することなく次のステップで直接使用した。これにより、中間体4(2.07g、86.87%)を灰色がかった白色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=297.
ステップ4:tert-ブチルN-[2-[3-(2-[[2-(2,6-ジメチリデンピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]エトキシ)フェノキシ]エチル]カルバメート(中間体5)の調製
Figure 2023512523000559
NMP(10.00mL)中の中間体4(1.85g、6.242mmol、1.00当量)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(1.72g、6.242mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIEA(2.42g、18.727mmol、3.00当量)を90℃で少しずつ添加した。反応物を3時間撹拌し、次いで、冷却し、濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeOH、10分間で10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体5(324.5mg、9.48%)を黄緑色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=553.
ステップ5:5-([2-[3-(2-アミノエトキシ)フェノキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000560
DCM(6.00mL)中の中間体5(301.40mg、0.545mmol、1.00当量)およびTFA(2.00mL、26.926mmol、49.37当量)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、0.1%FAを含む水中のACN、40分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題化合物(126mg、51.06%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.32(s,1H),7.62(dd,1H),7.43-7.28(m,1H),7.27-7.11(m,1H),7.09(t,1H),7.03-6.98(m,1H),6.65-6.45(m,3H),5.14-5.96(m,1H),4.17(t,2H),4.07(t,2H),3.67(q,2H),3.08(t,2H),2.96-2.82(m,1H),2.63-2.52(m,1H),2.10-1.98(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=453.17.
4-([2-[3-(2-アミノエトキシ)フェノキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000561
表題化合物(710mg、34.68%、黄色の固体)を、5-([2-[3-(2-アミノエトキシ)フェノキシ]エチル]アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製について記載されるものと同様の様式で調製した。H NMR(400MHz,DMSO)δ 9.10-7.71(m,2H),7.62(dd,1H),7.28-7.17(m,2H),7.08(d,1H),6.77(t,1H),6.63-6.49(m,3H),5.11-5.02(m,1H),4.17(t,2H),4.11(t,2H),3.73(q,2H),3.17(t,2H),2.96-2.82(m,1H),2.65-2.51(m,1H),2.10-1.98(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=453.10.
5-[2-([3-[(2-アミノエトキシ)メチル]フェニル]メトキシ)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000562
ステップ1:2-(オキサン-2-イルオキシ)エタノール(中間体2)の調製
Figure 2023512523000563
CHCl(150mL)中のジヒドロピラン(32.4mL、1.00当量)を、DCM(750mL)中のエチレングリコール(30mL、1.5当量)およびPPTS(1.35g、0.15当量)の溶液に、1時間にわたって滴下で添加した。反応混合物を一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(Al2O3、3:1および1:1のヘキサン/THF)によって精製した。溶媒の除去および高真空下での乾燥により、中間体2(10.6g、18.83%)を得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=147.
ステップ2:2-[2-[(3-[[2-(オキサン-2-イルオキシ)エトキシ]メチル]フェニル)メトキシ]エトキシ]オキサン(中間体3)の調製
Figure 2023512523000564
中間体2(9.50g、64.986mmol、1.00当量)の無水THF(75.00mL)に、NaH(2.34g、97.479mmol、1.50当量)を添加した。反応混合物を70℃で撹拌した。THF溶媒を蒸発させた。粗物質を酢酸エチル中に溶解し、水、および次いで、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物中間体3(13.9g、54.22%)を得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=395.
ステップ3:2-([3-[(2-ヒドロキシエトキシ)メチル]フェニル]メトキシ)エタノール(中間体4)の調製
Figure 2023512523000565
MeOH(15.00mL)中の中間体3(13.90g、35.234mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DCM(15.00mL)およびHCl(30.00mL、987.356mmol、28.02当量)を室温で添加した。内容物を室温で一晩撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のFA、45分間で0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体4(5.2g、65.22%)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=227.
ステップ4:2-[[3-([2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エトキシ]メチル)フェニル]メトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体5)の調製。
Figure 2023512523000566
DCM(80.00mL)中の中間体4(5.20g、22.981mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DMAP(421.13mg、3.447mmol、0.15当量)、TEA(9.30g、91.925mmol、4当量)およびP-トルエンスルホニルクロリド(13.14g、68.944mmol、3当量)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を室温でさらに5時間撹拌した。残渣を、PE/THF(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体5(10.25g、83.42%)を淡い黄色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=535.
ステップ5:tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(2-[[3-([2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エトキシ]メチル)フェニル]メトキシ]エチル)カルバメート(中間体6)の調製
Figure 2023512523000567
中間体5(10.25g、19.172mmol、1.00当量)をDMF(80.00mL)中に溶解し、続いて、tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)カルバメート(4.58g、21.089mmol、1.10当量)およびKCO(3.97g、28.758mmol、1.50当量)を添加した。反応混合物を60℃で9時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、50mLのEtOAcに注ぎ入れた。次いで、EtOAc層を、3×25mLの1N HClおよび1×40mLのブラインで洗浄した。EtOAc層をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を回転蒸発により除去して、淡い茶色の油を得た。粗生成物を、シリカゲル(40%のEtOAc/60%のヘキサン)でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、化合物を得た。これにより、中間体6(1.689g、15.20%)を無色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=580.
ステップ6:tert-ブチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[2-([3-[(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エトキシ)メチル]フェニル]メトキシ)エチル]カルバメート(中間体7)の調製
Figure 2023512523000568
DMF(20.00mL)中の中間体6(800.00mg、1.380mmol、1.00当量)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(798.51mg、2.912mmol、2.11当量)の溶液に、NaCO(438.79mg、4.140mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を80℃で5時間撹拌した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeOH、45分間で0%~100%の勾配;検出器、UV220nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体7(920mg、97.79%)を無色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z[M+H]=682.
ステップ7:5-[2-([3-[(2-アミノエトキシ)メチル]フェニル]メトキシ)エトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000569
DCM中の中間体7(920.00mg)の溶液に、TFA(5.00mL)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中0.1%FA/ACN、30分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題化合物(510mg)を淡い黄色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO)δ 8.40(s,1H),7.85(d,1H),7.48(d,1H),7.42-7.24(m,5H),5.13(dd,1H),4.58(s,2H),4.50(s,2H),4.43-4.34(m,2H),3.83(t,2H),3.54(t,2H),2.96-2.82(m,3H),2.66-2.46(m,2H),2.12-1.98(m,1H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=482.18.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(5-(ピペラジン-1-イル)ペンタ-1-イン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000570
ステップ1:5-ブロモイソベンゾフラン-1,3-ジオン(中間体2)の調製
Figure 2023512523000571
無水酢酸(25mL)を、4-ブロモベンゼン-1,2-ジカルボン酸(5.0g、20.4mmol、1.0当量)に室温で添加した。得られた混合物を120℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮して、中間体2(4.6g、定量的)を灰色がかった白色の固体として得ると、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ2:5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体3)の調製
Figure 2023512523000572
酢酸(50mL)中の中間体2(4.6g、20.4mmol、1.0当量)、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン、および塩化水素(4.0g、24.5mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、NaOAc(5.0g、61.2mmol、3.0当量)を室温で添加した。得られた混合物を120℃で3時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。沈殿した固形分を濾過によって収集し、水(3×200mL)で洗浄した。得られた固体を真空下で乾燥させて、中間体3(5.1g、74.2%)を灰色がかった白色の固体として得た。[M+H]=337/339.
ステップ3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(5-ヒドロキシペンタ-1-イン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体4)の調製
Figure 2023512523000573
テトラヒドロフラン(40mL)中の中間体3(5.0g、14.8mmol、1.0当量)、Pd(PPhCl(2.1g、3.0mmol、0.2当量)、およびヨウ化銅(I)(0.56g、3.0mmol、0.2当量)の撹拌溶液に、DIEA(19.2g、148.3mmol、10.0当量)およびペンタ-4-イン-1-オール(3.7g、44.5mmol、3.0当量)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を50℃で4時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをTHF(3×50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体4(1.9g、37.6%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=341.
ステップ4:5-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ペンタ-4-イナール(中間体5)の調製
Figure 2023512523000574
DCM(40mL)中の中間体4(4.0g、11.7mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、DCC(5.1g、23.5mmol、2.0当量)を室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキをDCM(150mL×3)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、中間体5(3.6g、89.8%)を黄色の固体として得ると、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=339.
ステップ5:tert-ブチル4-(5-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ペンタ-4-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体6)の調製
Figure 2023512523000575
MeOH(35.00mL)中の中間体5(3.6g、10.6mmol、1.0当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.98g、10.6mmol、1.0当量)の撹拌混合物に、NaBHCN(2.7g、42.6mmol、4当量)を室温で少しずつ添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物をNHCl水溶液(150mL)に添加し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(20:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体6(2.1g、38.9%)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=509.
ステップ6:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(5-(ピペラジン-1-イル)ペンタ-1-イン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000576
DCM(20mL)中の中間体6(1.2g、2.4mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、TFA(5mL)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、相A:HO(0.05%TFA)、B:アセトニトリル(勾配B% 0%から70%、実行時間50分);検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物(0.80g、66.7%)を淡い黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.16(s,1H),9.01(br,2H),7.96-7.85(m,3H),5.17(dd,J=12.8,5.4Hz,1H),4.49(br,3H),3.08(br,3H),2.90(ddd,J=16.9,13.9,5.3Hz,1H),2.66-2.57(m,4H),2.56-2.53(m,4H),2.12-2.03(m,1H),1.98-1.85(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=409.40.
5-(5-アミノペンタ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000577
ステップ1:tert-ブチルN-[5-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ペンタ-4-イン-1-イル]カルバメート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000578
THF(12mL)中の5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(1.00g、2.966mmol、1.00当量)およびtert-ブチルN-(ペンタ-4-イン-1-イル)カルバメート(1304.55mg、7.119mmol、2.40当量)の撹拌溶液に、CuI(56.49mg、0.297mmol、0.10当量)、Pd(PPhCl(208.20mg、0.297mmol、0.10当量)およびDIEA(3.83g、29.662mmol、10.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、70℃で2時間撹拌した。水性後処理後、残渣を、PE/EtOAc(5:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(970mg)を赤色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=440.
ステップ2:5-(5-アミノペンタ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000579
ジクロロメタン中の中間体2(970.00mg、2.207mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(2.00mL、26.926mmol、12.20当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、相A:HO(0.05%TFA)、B:アセトニトリル(勾配B% 0%から70%、実行時間50分);検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(870mg、89.2%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO)δ 11.15(s,1H),7.97-7.84(m,3H),7.78-7.84(m,2H),5.17(dd,1H),3.03-2.94(m,2H),2.93-2.83(m,1H),2.69-2.51(m,4H),2.14-1.99(m,1H),1.94-1.78(m,2H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=340.12.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[3-(ピペラジン-1-イルメチル)アゼチジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000580
ステップ1:tert-ブチル4-([1-[(ベンジルオキシ)カルボニル]アゼチジン-3-イル]メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000581
DMF(20mL)中のベンジル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(2.0g、9.1mmol、1.0当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.9g、10.2mmol、1.1当量)の撹拌溶液に、NaBH(OAc)(7.6g、35.8mmol、4.0当量)を少しずつ添加した。混合物を50℃で一晩撹拌し、次いで、NHCl水溶液(100mL)に添加し、EA(3x100mL)で抽出し、合わせた有機相を減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のアセトニトリル、50分間で0%から80%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(2.8g、79.1%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=390.
ステップ2:tert-ブチル4-(アゼチジン-3-イルメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000582
メタノール(30mL)中の中間体2(2.8g、7.2mmol)および10%Pd/C(0.28g)の溶液を、水素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物(1.8g、定量的)を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z[M+H]=256.
ステップ3:tert-ブチル4-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体4)の合成の調製
Figure 2023512523000583
ジメチルホルムアミド(15mL)中の中間体3(1.8g、7.2mmol、1.1当量)および2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(1.8g、6.6mmol、1.0当量)の撹拌混合物に、DIEA(1.8g、14.4mmol、1.0当量)を添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。標準的な後処理後、粗物質を、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のアセトニトリル、50分間で0%から70%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル4-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.8g、48.9%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=512.
ステップ4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[3-(ピペラジン-1-イルメチル)アゼチジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000584
DCM(15mL)中のtert-ブチル4-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.8g、3.5mmol、1.0当量)の溶液に、TFA(5mL)を添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(1.8g、定量的)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.09(s,1H),8.94(br,2H),7.67(d,J=8.3Hz,1H),6.80(d,J=1.6Hz,1H),6.66(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),5.06(dd,J=12.9,5.3Hz,1H),4.23-4.11(m,2H),3.80-3.74(m,2H),3.38-2.80(m,12H),2.63-2.52(m,2H),2.05-1.98(m,1H).LCMS(ESI)m/z[M+H]=412.15.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[4-(ピペリジン-4-イル)ブチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000585
ステップ1:tert-ブチル4-(4-オキソブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000586
DCM(7.5mL)中の塩化オキサリル(757.49mg、5.968mmol、1.2当量)の溶液に、DCM(8.00mL)中のDMSO(408.01mg、5.222mmol、1.05当量)を窒素雰囲気下で、-78℃で、滴下で添加した。得られた混合物を-78℃で5分間撹拌し、続いて、DCM(6.5mL)中のtert-ブチル4-(4-ヒドロキシブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.28g、4.973mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を-78℃でさらに15分間撹拌し、続いて、TEA(2.52g、24.867mmol、5当量)を-78℃で添加した。得られた混合物を-78℃でさらに10分間撹拌し、室温に温め、さらに2時間撹拌した。混合物をCHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。これにより、中間体2(1.427g)を淡い黄色の油として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=256.
ステップ2:tert-ブチル4-(4-[4-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペラジン-1-イル]ブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000587
DMF(35.00mL)中の中間体2(1.60g、4.674mmol、1.00当量)およびtert-ブチル4-(4-オキソブチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.43g、5.608mmol、1.2当量)の溶液に、NaBH(OAc)(2.97g、14.021mmol、3当量)を室温で添加した。得られた混合物を5時間撹拌し、次いで、室温で、水でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、中間体3(2.036g、74.89%)を淡い黄色の固体として得た;LCMS(ESI)m/z:[M+H]=582.
ステップ3:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[4-[4-(ピペリジン-4-イル)ブチル]ピペラジン-1-イル]イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000588
DCM(5.00mL)中の中間体3(2.03g、3.490mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(5.00mL、67.315mmol、19.29当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中0.1%FA/ACN、45分間にわたって0%から100%の勾配;検出器、UV220nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題化合物(1.3g、77.35%)を黄緑色の固体として得た;H NMR(300MHz,DMSO)δ 11.08(s,1H),9.10-9.32(m,1H),8.17(d,1H),7.69(d,1H),7.34(d,1H),7.26(dd,1H),5.31-4.88(m,1H),3.52-3.41(m,4H),3.30-3.20(dt,3H),2.96-2.75(m,4H),2.66-2.55(m,1H),2.39-2.29(m,2H),2.09-1.96(m,1H),1.79(d,3H),1.62-1.41(m,4H),1.36-1.17(m,8H);LCMS(ESI)m/z:[M+H]=482.27.
5-((3-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンジ-トリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000589
ステップ1:tert-ブチル7-(3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000590
MeOH(50mL)中のベンジルN-(3-オキソプロピル)カルバメート(7.7g、36.9mmol、1.0当量)およびtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(8.4g、36.9mmol、1.0当量)の溶液を、室温で30分間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)(31.3g、147.7mmol、4当量)を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、DCMからDCM/MeOH=50:1で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(6.4g、収率41.5%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=418.
ステップ2:tert-ブチル7-(3-アミノプロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000591
MeOH(40mL)中のtert-ブチル7-(3-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]プロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(3.8g、9.1mmol、1.0当量)の溶液に、10%Pd/C(0.38g、3.5mmol、0.39当量)をN下で、室温で添加した。得られた混合物をH下で、室温で1.5時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮し、残渣を、DCMからDCM/MeOH=5:1で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体3(1.0g、収率38.7%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=284.
ステップ3:tert-ブチル7-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)アミノ)プロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000592
90℃でのDMSO(100mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(0.97g、3.5mmol、1.0当量)およびDIEA(0.92g、7.0mmol、2.0当量)の混合物に、DMSO(20mL)中のtert-ブチル7-(3-アミノプロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(1.0g、3.5mmol、1.0当量)の溶液を滴下で添加した。添加後、混合物を90℃で17時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、以下の条件:C18球状カラム、20~35um、80g;移動相、相A:HO(0.16%NHHCO)、B:アセトニトリル(勾配 B% 0%から55%、実行時間60分);流量:60ml/分;検出器、254nmでのUV検出で分取HPLCによって精製した。中間体4(0.37g、19.4%)を、精製から黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=540.
ステップ4:5-((3-(2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンジ-tトリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000593
DCM(8mL)中のtert-ブチル7-(3-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]プロピル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(0.37g、0.69mmol、1.0当量)の溶液に、DCM(2mL)中のTFA(1mL)の溶液を0℃で、滴下で添加した。添加後、混合物を室温に温め、20時間撹拌した。混合物を濃縮してDCMを除去し、残渣を、以下の条件:C18球状カラム、20~35um、80g;移動相、相A:HO(0.1%TFA)、B:アセトニトリル(勾配B% 0%から30%、実行時間30分);流量:50ml/分;検出器、254nmでのUV検出で分取HPLCによって精製した。表題化合物(0.3g、99.5%)を、精製から黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.08(br,1H),9.76(br,1H),8.93(br,2H),7.60(d,J=8.3Hz,1H),7.21-7.32(m,1H),6.99(d,J=1.7Hz,1H),6.89(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),5.04(dd,J=12.9,5.3Hz,1H),3.84-3.72(m,5H),3.31-3.25(m,3H),3.15-3.00(m,2H),2.95-2.82(m,3H),2.63-2.55(m,2H),2.17(d,J=13.8Hz,2H),2.04-1.77(m,5H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=440.20.
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[[5-(ピペラジン-1-イル)ペンチル]オキシ]イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000594
ステップ1:t 5-[4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ブトキシ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(中間体2)の調製
Figure 2023512523000595
DMF(25.00mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-ヒドロキシイソインドール-1,3-ジオン(3.00g、10.940mmol、1.00当量)および2-(4-ブロモブチル)-1,3-ジオキソラン(2.74g、13.128mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、KHCO(2.19g、21.879mmol、2.00当量)およびKI(272.40mg、1.641mmol、0.15当量)を60℃で少しずつ添加した。5時間の撹拌および標準的な後処理後、残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、40分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体2(2.4g、54.52%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=403.
ステップ2:5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ペンタナール(中間体3)の調製
Figure 2023512523000596
1,4-ジオキサン(12.00mL)中の中間体2(2.40g、5.964mmol、1.00当量)および1,4-ジオキサン(12.00mL、394.943mmol、66.22当量)中の乾燥HClの溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、灰色がかった白色の固体として、さらに精製することなく次のステップで直接使用した(1.92g、89.83%)。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=359.
ステップ3:tert-ブチル4-(5-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]ペンチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000597
DMF(20.00mL)中の中間体3(1.89g、5.274mmol、1.00当量)およびtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.98g、5.274mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaBH(AcO)(2.24g、10.548mmol、2.00当量)を室温で少しずつ添加した。標準的な後処理後、残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、30分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体4(1.46g、52.37%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=529.
ステップ4:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-[[5-(ピペラジン-1-イル)ペンチル]オキシ]イソインドール-1,3-ジオンの調製
Figure 2023512523000598
DCM中の中間体4(1.40g、2.648mmol、1.00当量)およびTFA(5.00mL、67.315mmol、25.42当量)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のMeCN、30分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題化合物(723.6mg、63.76%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO)δ 11.81(s,1H),11.12(s,1H),9.75(s,2H),7.85(d,1H),7.46-7.32(m,2H),5.12(dd,1H),4.20(t,2H),3.66(s,1H),3.48(s,2H),3.40-3.30(m,1H),3.15(d,2H),2.99-2.81(m,1H),2.67-2.52(m,1H),2.13-1.98(m,1H),1.88-1.71(m,4H),1.56-1.40(m,2H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=429.15.
5-(4-(2-アミノエチル)ピペリジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000599
ステップ1:tert-ブチル(2-(1-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)ピペリジン-4-イル)エチル)カルバメート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000600
DMF(20mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(2.0g、7.2mmol、1.0当量)およびtert-ブチルN-[2-(ピペリジン-4-イル)エチル]カルバメート(2.0g、8.7mmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(1.9g、14.5mmol、2当量)を室温で添加した。添加後、混合物を80℃で2.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HO(100mL)に注ぎ入れた。得られた混合物を、室温で4時間撹拌し、次いで、濾過した。ケーキをHO(15mL×2)で洗浄し、MTBE(30mL)で粉砕し、このケーキを乾燥させて、中間体2(3.2g、収率90.0%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=485.
ステップ2:5-(4-(2-アミノエチル)ピペリジン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオントリフルオロ酢酸の調製
Figure 2023512523000601
DCM(20mL)およびTFA(5mL)中のtert-ブチルN-(2-[1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]ピペリジン-4-イル]エチル)カルバメート(3.1g、6.3mmol、1.0当量)の混合物を、50℃で2.5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣を、以下の条件:C18球状カラム、20~35um、330g;移動相、相A:HO(0.05%TFA)、B:アセトニトリル(勾配B% 0%から50%、実行時間20分);流量:80ml/分;検出器、254nmでのUV検出で分取HPLCによって精製した。表題化合物(1.6g、64.7%)を、精製から黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.08(s,1H),7.75(br,3H),7.66(d,J=8.6Hz,1H),7.32(d,J=2.1Hz,1H),7.25(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),5.07(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.01-2.79(m,5H),2.64-2.52(m,2H),2.07-1.96(m,1H),1.75(d,J=11.6Hz,2H),1.69-1.60(m,1H),1.50(q,J=7.1Hz,2H),1.26-1.11(m,2H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=385.20.
3-(6-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)プロパン酸ギ酸の調製
Figure 2023512523000602
ステップ1:tert-ブチル6-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000603
DMF(120mL)中の2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-フルオロイソインドール-1,3-ジオン(12.0g、43.5mmol、1.0当量)およびDIEA(16.8g、130.3mmol、3.0当量)の撹拌溶液に、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(8.6g、43.4mmol、1.0当量)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で2時間撹拌した。得られた混合物をその温度に冷却し、濃縮し、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、水中のCHCN、50分間で10%から50%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(4.2g、21.3%)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=455.
ステップ2:2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-(2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体3)の調製
Figure 2023512523000604
中間体2(4.0g、8.8mmol、1.0当量)およびDCM(40mL)の撹拌混合物に、TFA(8mL)を滴下で添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物中間体3(3.1g、定量的)を得た。LCMS(ESI)m/z[M+H]=355.
ステップ3:3-(6-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)プロパン酸ギ酸の調製
Figure 2023512523000605
5-[2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(12.0g、33.9mmol、1.0当量)およびアクリル酸(4.9g、68.1mmol、2当量)の撹拌溶液に、DIEA(8.8g、68.2mmol、2当量)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、以下の条件:カラム、C18球状カラム;移動相、相A:HO(0.05%FA)、B:アセトニトリル(勾配B% 0%から50%、実行時間50分)、検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.8g、12.5%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.12(br,1H),8.28(s,1H),7.64(d,J=8.3Hz,1H),6.79(d,J=2.1Hz,1H),6.64(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),5.06(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.10(s,4H),4.10(s,5H),2.95-2.81(m,1H),2.61-2.59(m,2H),2.57-2.54(m,1H),2.19(t,J=6.8Hz,2H),2.05-1.96(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=427.15.
(2S)-6-アミノ-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)ヘキサンアミドの調製
Figure 2023512523000606
ステップ1:tert-ブチルN-[(5S)-5-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]カルバメート(中間体B)の調製
Figure 2023512523000607
100mLの三つ口丸底フラスコに、(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]ヘキサン酸(A、500.48mg、1.068mmol、1.50当量)、フェンチアザミン(125.50mg、0.712mmol、1.00当量)、DCM(20.00mL)、エチル2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン-1-カルボキシレート(264.14mg、1.068mmol、1.50当量)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物の濃縮後に得られた残渣を、酢酸エチル/ヘキサン(4:1)を使用するシリカゲルカラムによって精製した。これにより、400mg(89.62%)の中間体Bを黄緑色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=627.
ステップ2:tert-ブチルN-[(5S)-5-アミノ-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]カルバメート(中間体C)の調製
Figure 2023512523000608
50mLの丸底フラスコに、中間体B(200.00mg)、DMF(10.00mL)、およびピペリジン(2.00mL)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌し、続いて、3×30mLのジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を濃縮した。これにより、中間体C(60mg、46.48%)を固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=405.
ステップ3:tert-ブチルN-[(5S)-5-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]カルバメート(中間体D)の調製
Figure 2023512523000609
25mLの丸底フラスコに、1-メタンスルホニルピロール-3-カルボキサミド(33.50mg、0.178mmol、1.20当量)、DMF(5.00mL)、DIEA(76.68mg、0.593mmol、4.00当量)、HATU(67.67mg、0.178mmol、1.20当量)、および中間体C(60.00mg、0.148mmol、1.00当量)を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、続いて、3×10mLの酢酸エチルで抽出した。粗生成物(30mg)を、分取HPLCによって精製して、3.5mg(4.02%)の中間体Dを白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.43(s,1H),8.40(d,J=7.2Hz,1H),8.01-7.95(m,1H),7.95-7.86(m,2H),7.63(s,1H),7.44(t,J=7.7Hz,2H),7.38-7.21(m,2H),6.88-6.73(m,2H),4.60(q,J=7.2Hz,1H),3.57(s,3H),2.92(d,J=6.4Hz,2H),1.78(s,2H),1.42(s,3H),1.35(s,9H),1.24-1.12(m,1H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=576.20.
ステップ4:(2S)-6-アミノ-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)ヘキサンアミドの調製
Figure 2023512523000610
25mLの丸底フラスコに、tert-ブチルN-[(5S)-5-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]カルバメート(50.00mg、0.087mmol、1.00当量)、DCM(3.00mL、15.730mmol)、および1,4-ジオキサン中の乾燥HCl(3.00mL、32.912mmol)を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を濃縮して、50mg(粗製)の表題化合物を油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=476.
化合物264-N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N-[(5S)-5-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]
ヘキサンジアミドの調製。
Figure 2023512523000611
ステップ1:N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N-[(5S)-5-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-5-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]ペンチル]ヘキサンジアミド(化合物264)の調製
Figure 2023512523000612
DMF(1.00mL)中の5-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]ペンタン酸(10.00mg、0.018mmol、1.00当量)、HATU(6.81mg、0.018mmol、1.00当量)、およびDIEA(6.94mg、0.054mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、(2S)-6-アミノ-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)ヘキサンアミド(8.51mg、0.018mmol、1.00当量)を滴下で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、続いて、EtOAc(3×3mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物(10mg)を、分取HPLCによって精製して、化合物264(5mg、27.49%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.42(s,1H),8.98(s,1H),8.56(t,J=6.1Hz,1H),8.39(d,J=7.1Hz,1H),7.99-7.93(m,1H),7.93-7.87(m,2H),7.83(d,J=9.3Hz,1H),7.79-7.72(m,1H),7.62(s,1H),7.47-7.36(m,6H),7.36-7.27(m,2H),6.82-6.76(m,1H),5.15-5.10(m,1H),4.65-4.56(m,1H),4.53(d,J=9.3Hz,1H),4.49-4.38(m,2H),4.34(s,1H),4.30-4.17(m,1H),3.71-3.60(m,2H),3.56(s,3H),3.05-3.01(m,2H),2.44(s,3H),2.30-2.20(m,1H),2.15-2.06(m,1H),2.06-1.98(m,3H),1.95-1.84(m,1H),1.83-1.73(m,2H),1.50-1.37(m,7H),1.32-1.25(m,1H),0.92(s,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1016.20.
Figure 2023512523000613
Figure 2023512523000614
Figure 2023512523000615
化合物218-(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-(8-[4-[(3S)-3-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-3-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]プロプオキシ]ブタンアミド]オクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2023512523000616
ステップ1:(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)ブタン酸(中間体B)の調製
Figure 2023512523000617
DMF(2.00mL)中の(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-ヒドロキシブタン酸(3.00g、13.684mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaH(0.66g、0.027mmol、2.00当量)を0℃で、滴下で添加した。上記の混合物に、臭化アリル(1.99g、0.016mmol、1.20当量)を0℃で1時間にわたって滴下で添加した。得られた混合物を0度でさらに2時間撹拌した。反応物を、0℃で、40mLの水でクエンチした。水層をEtOAc(30mL×3)で洗浄し、次いで、0℃でPH約3に酸性化した。次いで、画分水溶液を、EtOAc(30mL×3)によって抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムによって乾燥させた。有機溶媒を除去した後、残渣を、DCM/MeOH/AcOH(20/1/0.2)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体3(3.1g、87.37%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=260.
ステップ2:tert-ブチルN-[(1S)-1-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]-3-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)プロピル]カルバメート(中間体C)の調製
Figure 2023512523000618
DCM(70.00mL)中の中間体B(1103.48mg、4.256mmol、1.50当量)およびエチル2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン-1-カルボキシレート(841.89mg、3.404mmol、1.20当量)の撹拌溶液に、フェンチアザミン(500.00mg、2.837mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(50mL)中に溶解し、3×20mLの水で洗浄した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体C(800mg、67.54%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=418.
ステップ3:(2S)-2-アミノ-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)-4-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)ブタンアミド(中間体D)の調製
Figure 2023512523000619
DCM(5.00mL)中の中間体C(400.00mg、0.958mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(1.00mL)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、中間体D(400mg、粗製)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=318.
ステップ4:(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)-4-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)ブタンアミド(中間体E)の調製
Figure 2023512523000620
DMF(10.00mL)中の1-(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)エタノン(141.55mg、0.756mmol、1.20当量)、HATU(287.50mg、0.756mmol、1.20当量)、およびDIEA(244.31mg、1.890mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、中間体D(200.00mg、0.630mmol、1.00当量)0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、続いて、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×4mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体E(100mg、35.73%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=489.
ステップ5:4-[(3S)-3-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-3-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]プロプオキシ]ブタ-2-エノエート(中間体F)の調製
Figure 2023512523000621
DCM(30.00mL)中の中間体E(110.00mg、0.225mmol、1.00当量)およびtert-ブチルプロプ-2-エノエート(288.57mg、2.251mmol、10.00当量)の撹拌溶液に、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾリジン-2-イリデン]ジクロロ[[2-(プロパン-2-イルオキシ)フェニル]メチリデン]ルテニウム(14.11mg、0.023mmol、0.10当量)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、40℃で一晩撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体F(80mg、60.36%)を得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=589.
ステップ6:tert-ブチル4-[(3S)-3-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-3-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]プロプオキシ]ブタノエート(中間体G)の調製
Figure 2023512523000622
MeOH(6.00mL)中の中間体F(80.00mg、0.136mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、10%Pd/C(43.39mg、0.408mmol、3.00当量)を添加した。得られた混合物を、水素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、中間体G(70mg、87.20%)を茶色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=591.
ステップ7:4-[(3S)-3-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-3-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]プロプオキシ]ブタン酸(中間体H)の調製
Figure 2023512523000623
DCM(1.20mL)中の中間体G(70.00mg、0.119mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(0.40mL)を滴下で添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、中間体H(50mg、78.93%)を黒色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=535.
ステップ8:(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-[(2S)-2-(8-[4-[(3S)-3-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-3-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]プロプオキシ]ブタンアミド]オクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物218)の調製
Figure 2023512523000624
DMF(1.50mL)中の中間体H(9.00mg、0.017mmol、1.00当量)およびHATU(6.40mg、0.017mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、DIEA(6.53mg、0.051mmol、3.00当量)および(2S,4R)-1-[(2S)-2-(8-アミノオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(9.63mg、0.017mmol、1.00当量)を添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を、HPLCによって直接精製して、化合物218(1.8mg)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.41(s,1H),8.98(s,1H),8.56(t,J=6.0Hz,1H),8.44(d,J=7.1Hz,1H),7.98-7.93(m,1H),7.93-7.87(m,2H),7.85-7.79(m,1H),7.68(t,J=5.5Hz,1H),7.62(s,1H),7.46-7.36(m,6H),7.35-7.28(m,2H),6.7-6.75(m,1H),5.12(d,J=3.5Hz,1H),4.74-4.64(m,1H),4.54(d,J=9.3Hz,1H),4.47-4.38(m,2H),4.37-4.31(m,1H),4.27-4.17(m,1H),3.70-3.60(m,2H),3.57(s,3H),3.53-3.41(m,3H),2.99(q,J=6.6Hz,2H),2.44(s,3H),2.28-2.18(m,1H),2.13-1.95(m,6H),1.94-1.85(m,1H),1.72-1.63(m,2H),1.52-1.38(m,2H),1.38-1.28(m,2H),1.26-1.12(m,7H),0.93(s,9H).LCMS[M+H]=1088.15.
Figure 2023512523000625
Figure 2023512523000626
Figure 2023512523000627
Figure 2023512523000628
Figure 2023512523000629
Figure 2023512523000630
Figure 2023512523000631
4-[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]ブタン酸の調製
Figure 2023512523000632
ステップ1:(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)プロパン酸(中間体3)の調製
Figure 2023512523000633
0℃でのDMF(60.00mL)中の(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸(3.0g、14.619mmol、1.00当量)の溶液に、NaH(60%)(1.17g、29.238mmol、2.00当量)を添加した。懸濁液を0℃で1時間撹拌し、続いて、臭化アリル(1.86g、15.350mmol、1.05当量)を添加した。溶液を2時間撹拌し、次いで、0℃で、100mLの水でクエンチした。水層をEtOAc(60mL×3)で洗浄し、次いで、0℃でPH約3に酸性化した。有機画分を取っておき、次いで、水層をEtOAc(60mL×3)によって抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムによって乾燥させ、濃縮した。残渣を、DCM/MeOH/HOAc(20/1/0.2)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体3(3.4g、94.82%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=246.
ステップ2:tert-ブチルN-[(1S)-1-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]-2-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)エチル]カルバメート(中間体5)の調製
Figure 2023512523000634
DCM(50.00mL)中のフェンチアザミン(240.00mg、1.362mmol、1.00当量)および中間体3(501.02mg、2.043mmol、1.50当量)の溶液に、エチル2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン-1-カルボキシレート(336.75mg、1.362mmol、1.00当量)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。水層をCHCl(3×30mL)で抽出し、これらの合わせた抽出物を真空下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(5:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体5(440mg、80.08%)を灰色がかった白色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]+=404.
ステップ3:(2S)-2-アミノ-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)-3-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)プロパンアミド(中間体6)の調製
Figure 2023512523000635
DCM(2.00mL)中の中間体5(440.00mg、1.090mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(0.80mL)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、中間体6(330mg、99.75%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=304.
ステップ4:(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)-3-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)プロパンアミド(中間体7)の調製
Figure 2023512523000636
DMF(6.00mL)中の1-メタンスルホニルピロール-3-カルボン酸(205.79mg、1.088mmol、1当量)、中間体6(330.00mg、1.088mmol、1.00当量)、およびDIEA(421.75mg、3.263mmol、3当量)の溶液に、HATU(496.31mg、1.305mmol、1.2当量)を添加した。溶液を25℃で16時間撹拌し、次いで、濃縮し、残渣を、PE/EtOAc(5:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィー、によって精製して、中間体7(370mg、71.68%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=475.
ステップ5:tert-ブチル(2E)-4-[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]ブタ-2-エノエート(中間体9)の調製
Figure 2023512523000637
DCM(20.00mL)中のtert-ブチルプロプ-2-エノエート(1080.36mg、8.429mmol、20.00当量)および中間体7(200.00mg、0.421mmol、1.00当量)の溶液に、Hoveyda-Grubbs触媒(26.41mg、0.042mmol、0.10当量)を添加した。溶液を40℃で16時間撹拌した。濃縮後、残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体9(230mg、94.96%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=575.
ステップ6:tert-ブチル4-[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]ブタノエート(中間体10)の調製
Figure 2023512523000638
MeOH(5.00mL)中の中間体9(230.00mg、0.400mmol、1.00当量)の溶液に、10%Pd/C(110.00mg)を添加した。溶液を、水素雰囲気下で、25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、中間体10(200mg、86.65%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=577.
ステップ7:4-[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]ブタン酸の調製
Figure 2023512523000639
DCM(2.00mL)中の中間体10(218.00mg、0.378mmol、1.00当量)の溶液に、TFA(0.60mL)を添加した。溶液を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮して、表題化合物(160mg、81.30%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=521.
化合物229-N-(4-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アミノ]ブチル)-4-[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]ブタンアミドの調製
Figure 2023512523000640
中間体2(15mg、1当量)、HATU(10.6mg)、およびDIEA(0.04mL)の混合物に、5-[(4-アミノブチル)アミノ]-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドール-1,3-ジオン(10mg、1.00当量)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、分取HPLCによって直接精製して、化合物229(7.6mg、30.90%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.50(s,1H),11.05(s,1H),8.50(d,J=7.0Hz,1H),7.98(t,J=2.1Hz,1H),7.94-7.86(m,2H),7.74(t,J=5.6Hz,1H),7.63(s,1H),7.55(d,J=8.4Hz,1H),7.43(dd,J=8.4,7.0Hz,2H),7.36-7.31(m,1H),7.30(dd,J=3.3,2.1Hz,1H),7.09(t,J=5.6Hz,1H),6.93(d,J=2.1Hz,1H),6.86-6.81(m,1H),6.80(dd,J=3.3,2.1Hz,1H),5.03(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.90(q,J=6.6Hz,1H),3.80-3.68(m,2H),3.56(s,3H),3.51-3.42(m,2H),3.17-3.11(m,2H),3.10-3.03(m,2H),2.93-2.84(m,1H),2.64-2.52(m,2H),2.09(t,J=7.4Hz,2H),2.02-1.95(m,1H),1.76-1.68(m,2H),1.58-1.39(m,4H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=847.40.
Figure 2023512523000641
Figure 2023512523000642
tert-ブチル4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエートの調製
Figure 2023512523000643
ステップ1:(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[[4-(tert-ブトキシカルボニル)フェニル]メトキシ]プロパン酸(中間体3)の調製
Figure 2023512523000644
DMF(40.00mL)中の(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸(1.00g、4.873mmol、1.00当量)の溶液に、NaH(233.88mg、9.746mmol、2.00当量)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、tert-ブチル4-(ブロモメチル)ベンゾエート(1321.35mg、4.873mmol、1.00当量)を添加し、溶液を室温で16時間撹拌した。反応物を、0℃で、40mLの水でクエンチした。水層をEtOAc(30mL×3)で洗浄し、次いで、0℃でPH約3に酸性化した。次いで、水相を、EtOAc(30mL×3)に抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムによって乾燥させた。有機溶媒を除去した後、残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、10分間で10%から100%の勾配;検出器、UV210nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、中間体3(1.2g、62.27%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=396.
ステップ2:tert-ブチル4-[[(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエート(中間体5)の調製
Figure 2023512523000645
DCM(100.00mL)中のフェンチアザミン(445.67mg、2.529mmol、1.00当量)および中間体3(1000.00mg、2.529mmol、1.00当量)の溶液に、エチル2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン-1-カルボキシレート(687.87mg、2.782mmol、1.10当量)を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、PE/EtOAc(5:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体5(1200mg、85.71%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=554.
ステップ3:tert-ブチル4-[[(2S)-2-アミノ-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエート(中間体6)の調製
Figure 2023512523000646
HCl(EA中1M)(6.00mL)中の中間体5(240.00mg、0.433mmol、1.00当量)の溶液を、室温で5時間撹拌した。沈殿した固形分を濾過によって収集し、EtOAc(3×3mL)で洗浄した。これにより、中間体6(72mg、36.62%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=454.
ステップ4:(tert-ブチル4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエートの調製
Figure 2023512523000647
DMF(2mL)中の1-メタンスルホニルピロール-3-カルボン酸(68.00mg、0.359mmol、1.00当量)、中間体6(163.02mg、0.359mmol、1.00当量)、およびDIEA(139.36mg、1.078mmol、3.00当量)の溶液に、HATU(136.66mg、0.359mmol、1.00当量)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×30mL)に抽出し、無水MgSOで乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、15分間で0%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。これにより、表題化合物(9.9mg、4.37%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 12.52(s,1H),8.54(d,J=7.2Hz,1H),8.01-7.95(m,1H),7.94-7.87(m,2H),7.84-7.77(m,2H),7.65(s,1H),7.48-7.38(m,4H),7.37-7.26(m,2H),6.85-6.76(m,1H),4.99(q,J=6.4Hz,1H),4.65(s,2H),3.83(d,J=6.4Hz,2H),3.57(s,3H),1.50(s,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=625.35.
化合物171-(4-[[(2S)-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]-N-[2-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]オキシ)エチル]ベンズアミドの調製
Figure 2023512523000648
ステップ1:(プロプ-2-エン-1-イル(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタノエート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000649
DMF(0.50mL)中の1-tert-ブチルピロール-3-カルボン酸(40.00mg、0.239mmol、1.00当量)、tert-ブチル4-[[(2S)-2-アミノ-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエート(108.50mg、0.239mmol、1.00当量)、およびDIEA(92.75mg、0.718mmol、3.00当量)の溶液に、HATU(109.15mg、0.287mmol、1.20当量)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を、以下の条件:カラム、C18シリカゲル;移動相、水中のACN、20分間で10%から100%の勾配;検出器、UV254nmで逆相フラッシュクロマトグラフィーによって直接精製した。これにより、中間体3(120mg、83.22%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=603.
ステップ2:プロプ-2-エン-1-イル(2S)-4-[4-[2-(tert-ブトキシ)-2-オキソエトキシ]フェニル]-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]ブタノエート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000650
DCM(2.00mL)中の中間体3(190.00mg)の溶液に、TFA(0.50mL)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、中間体4(150mg)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=547.
ステップ3:(4-[[(2S)-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]-N-[2-([1-[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]アゼチジン-3-イル]オキシ)エチル]ベンズアミド(化合物171)の調製。
Figure 2023512523000651
DMF(1.00mL)中の3-[6-[3-(2-アミノエトキシ)アゼチジン-1-イル]-1-オキソ-3H-イソインドール-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(6.56mg、0.018mmol、1.00当量)、中間体4(10.00mg、0.018mmol、1.00当量)、およびDIEA(11.82mg、0.091mmol、5.00当量)の溶液に、HATU(8.35mg、0.022mmol、1.20当量)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を、分取HPLCによって精製して、化合物171(3.8mg、22.78%)を黄色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.42(s,1H),11.14(s,1H),8.65-8.57(m,1H),8.05(d,J=7.5Hz,1H),8.01-7.93(m,2H),7.91-7.79(m,2H),7.76-7.63(m,3H),7.57-7.35(m,5H),7.07-7.00(m,1H),6.91-6.83(m,1H),6.73(dd,J=8.3,2.1Hz,1H),6.60-6.55(m,1H),5.20-5.01(m,2H),4.74-4.65(m,2H),4.63-4.51(m,1H),4.38-4.27(m,2H),3.98-3.85(m,4H),3.68-3.58(m,2H),3.53-3.45(m,2H),3.08-2.89(m,1H),2.72-2.60(m,2H),2.12-1.99(m,1H),1.56(s,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=901.10.
化合物170-4-[[(2S)-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]-N-[1-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペリジン-4-イル]ベンズアミドの調製
Figure 2023512523000652
化合物170(5.6mg、23.00%、白色の固体)を、化合物171の調製について記載されるものと同様の様式で調製した。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.47(s,1H),11.13(s,1H),8.27(s,1H),7.99(d,J=7.4Hz,1H),7.95-7.84(m,3H),7.78(d,J=8.0Hz,2H),7.66(s,1H),7.61(t,J=2.1Hz,1H),7.53(s,1H),7.49-7.36(m,5H),7.35-7.29(m,1H),6.97(t,J=2.7Hz,1H),6.54-6.48(m,1H),5.14(dd,J=12.9,5.4Hz,1H),4.99(q,J=6.5Hz,1H),4.63(d,J=2.7Hz,2H),4.44(s,2H),3.82(d,J=6.3Hz,3H),3.25-3.02(m,4H),3.00-2.81(m,2H),2.64-2.57(m,2H),2.13-2.00(m,2H),1.98-1.80(m,2H),1.79-1.60(m,2H),1.50(s,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=929.50.
化合物191-(2S)-3-([4-[4-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-カルボニル]フェニル]メトキシ)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミド;ギ酸の調製
Figure 2023512523000653
ステップ1:4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]安息香酸(中間体2)の調製
Figure 2023512523000654
DCM(0.50mL)中のtert-ブチル4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]ベンゾエート(14.00mg、0.023mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、TFA(0.10mL)を室温で、滴下で添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、中間体2(13mg、粗製)を淡い黄色の油として得た。
ステップ2:(2S)-3-([4-[4-(2-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-5-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-カルボニル]フェニル]メトキシ)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミド;ギ酸(化合物191)の調製
Figure 2023512523000655
DMF(2.00mL)中の4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]安息香酸(13.00mg、0.023mmol、1.00当量)およびHATU(9.56mg、0.025mmol、1.10当量)の撹拌溶液に、DIEA(8.86mg、0.069mmol、3.00当量)および2-(2,6-ジオキソ ピペリジン-3-イル)-5-[2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ]イソインドール-1,3-ジオン(9.72mg、0.025mmol、1.10当量)を滴下で添加した。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、化合物191(3.4mg、14.93%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.55(s,1H),11.11(s,1H),8.55(d,J=7.2Hz,1H),8.13(s,1H),8.00-7.96(m,1H),7.94-7.88(m,2H),7.83(d,J=8.3Hz,1H),7.65(s,1H),7.48-7.46(m,1H),7.46-7.40(m,2H),7.40-7.26(m,7H),6.82-6.77(m,1H),5.16-5.07(m,1H),5.03-4.95(m,1H),4.61(d,J=1.8Hz,2H),4.36-4.24(m,2H),3.84(d,J=6.4Hz,2H),3.69-3.48(m,5H),3.40-3.33(m,3H),2.95-2.83(m,1H),2.80-2.71(m,2H),2.65-2.53(m,3H),2.10-2.00(m,1H).LCMS[M+H]=937.0.
Figure 2023512523000656
Figure 2023512523000657
Figure 2023512523000658
Figure 2023512523000659
Figure 2023512523000660
Figure 2023512523000661
Figure 2023512523000662
(2S)-3-[[4-(アミノメチル)フェニル]メトキシ]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミドの調製
Figure 2023512523000663
ステップ1:(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[(4-シアノフェニル)メトキシ]プロパン酸(中間体2)の調製
Figure 2023512523000664
DMF(50.00mL)中の(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸(10.00g、48.731mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、NaH(60%)(4.29g、107.208mmol、2.20当量)を0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を0℃で0.5時間撹拌し、続いて、4-(ブロモメチル)ベンゾニトリル(9.55g、48.731mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌し、次いで、0℃で、水でクエンチした。得られた混合物を、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(12g、76.87%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=321.
ステップ2:tert-ブチルN-[(1S)-2-[(4-シアノフェニル)メトキシ]-1-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エチル]カルバメート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000665
DCM(30.00mL)中の中間体2(3.27g、10.213mmol、1.20当量)およびフェンチアザミン(1.50g、8.511mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、エチル2-エトキシ-1,2-ジヒドロキノリン-1-カルボキシレート(2.53g、10.213mmol、1.20当量)を室温で添加した。得られた混合物を一晩撹拌し、続いて、減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相フラッシュによって精製して、中間体3(4g、98.20%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=479.
ステップ3(2S)-2-アミノ-3-[(4-シアノフェニル)メトキシ]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミド(中間体4):の調製
Figure 2023512523000666
DCM(15.00mL)中の中間体3(1.10g、2.299mmol、1.00当量)およびTFA(3.00mL)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、中間体4(1.3g、粗製)を茶色の油として得た。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=379.
ステップ4:(2S)-3-[(4-シアノフェニル)メトキシ]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミド(中間体5)の調製
Figure 2023512523000667
DMF(15.00mL)中の1-メタンスルホニルピロール-3-カルボン酸(0.78g、4.122mmol、1.20当量)、DIEA(1.33g、10.305mmol、3.00当量)、およびHATU(1.57g、4.122mmol、1.20当量)の溶液を、室温で30分間撹拌した。上記の混合物に、中間体4(1.30g、3.435mmol、1.00当量)を添加し、室温でさらに2時間撹拌し続けた。粗生成物を、逆相フラッシュによって精製して、中間体5(1.4g、74.15%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=550.
ステップ5:(2S)-3-[[4-(アミノメチル)フェニル]メトキシ]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミドの調製
Figure 2023512523000668
エタノール性アンモニア(10.00mL)中のRh.Al3(1.95g、18.949mmol、20.83当量)および中間体5(500.00mg、0.910mmol、1.00当量)の懸濁液を、20気圧の水素下で、50℃で一晩撹拌した。濾過および濃縮後、残渣を、逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(100mg、19.85%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=554.
化合物208-N-[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]-N’-[(4-[[(2S)-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-2-[(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)カルバモイル]エトキシ]メチル]フェニル)メチル]ヘキサンジアミドの調製
Figure 2023512523000669
DMF(1mL)中の(2S)-3-[[4-(アミノメチル)フェニル]メトキシ]-2-[(1-メタンスルホニルピロール-3-イル)ホルムアミド]-N-(4-フェニル-1,3-チアゾール-2-イル)プロパンアミド(13.00mg、0.023mmol、1.00当量)および5-[[(2S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-([[4-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)フェニル]メチル]カルバモイル)ピロリジン-1-イル]-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル]カルバモイル]ペンタン酸(13.12mg、0.023mmol、1.00当量)の撹拌混合物に、HATU(10.71mg、0.028mmol、1.20当量)およびDIEA(0.20mL、1.148mmol、48.90当量)を窒素雰囲気下で、室温で少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で、室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、化合物208(3.0mg、11.68%)を白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=1094.55 H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.53(s,1H),8.99(s,1H),8.61-8.49(m,2H),8.24(t,J=5.9Hz,1H),7.98(t,J=1.9Hz,1H),7.93-7.80(m,3H),7.65(s,1H),7.50-7.36(m,7H),7.33-7.27(m,1H),7.26-7.21(m,2H),7.17(d,J=7.9Hz,2H),6.79(dd,J=3.3,1.6Hz,1H),5.14(d,J=3.6Hz,1H),4.98(t,J=6.5Hz,1H),4.54(s,3H),4.52-4.38(m,2H),4.35(s,1H),4.29-4.17(m,3H),3.79(d,J=6.4Hz,2H),3.66(s,2H),3.57(s,3H),2.45(s,3H),2.11(s,5H),2.06-1.83(m,1H),1.48(s,4H),0.94(s,9H).
Figure 2023512523000670
Figure 2023512523000671
Figure 2023512523000672
メチル3-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023512523000673
ステップ1:tert-ブチル3-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)-5,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000674
ジオキサン(45.00mL)中の4-ブロモ-1,3-チアゾール-2-アミン(900.00mg、5.027mmol、1.00当量)、tert-ブチル3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(1554.34mg、5.027mmol、1.00当量)、KPO(2134.04mg、10.054mmol、2.00当量)、Pd(dtbpf)Cl(655.24mg、1.005mmol、0.20当量)、およびHO(9.00mL)の溶液を、窒素雰囲気下で、80℃で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体2(1.1g、77.77%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=282.
ステップ2:tert-ブチル3-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000675
MeOH(15.00mL)中の中間体2(300.00mg、1.066mmol、1.00当量)および10% Pd/C(120.00mg、1.128mmol、1.06当量)の溶液を、水素雰囲気下で、30℃で2日間撹拌した。得られた混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体3(100mg、33.10%)を淡い黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=284.
ステップ3:4-(ピペリジン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-アミン(中間体4)の調製
Figure 2023512523000676
DCM(2.00mL)中の中間体3(100.00mg、0.353mmol、1.00当量)およびTFA(0.50mL)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、中間体4(60mg、92.78%)を淡い黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=184.
ステップ4:メチル3-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023512523000677
DCM(4.00mL)中の中間体4(60.00mg、0.327mmol、1.00当量)およびTEA(198.77mg、1.964mmol、6.00当量)の撹拌溶液に、DCM(1.00mL)中のメチルクロロホルメート(27.84mg、0.295mmol、0.90当量)を0℃で、滴下で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(1:2のPE/EtOAc)によって精製して、表題化合物(55mg、69.62%)を淡い黄色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=242.
メチル3-[2-[(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023512523000678
DCM(15.00mL)中の(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]-ヘキサン酸(300.00mg、0.640mmol、1.00当量)、メチル3-(2-アミノ-1,3-チアゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(154.50mg、0.640mmol、1.00当量)、およびエチル2-エトキシ-2H-キノリン-1-カルボキシレート(158.34mg、0.640mmol、1.00当量)の溶液を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出されるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(400mg、90.30%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=692.
化合物184-メチル3-[2-[(2S)-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]-6-(11-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]ウンデカンアミド)ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
Figure 2023512523000679
ステップ1:メチル3-[2-[(2S)-2-アミノ-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体2)の調製
Figure 2023512523000680
DMF(2.00mL)中のメチル3-[2-[(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ]ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(100.00mg、0.145mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、ピペリジン(0.40mL)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を、逆相フラッシュクロマトグラフィーによって直接精製して、中間体2(50mg、73.66%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=470.
ステップ2:メチル3-[2-[(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3)の調製
Figure 2023512523000681
DMF(2.00mL)中の1-tert-ブチルピロール-3-カルボン酸(17.80mg、0.106mmol、1.00当量)、HATU(48.58mg、0.128mmol、1.20当量)、およびDIEA(41.28mg、0.319mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、中間体2(50.00mg、0.106mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(1:2のPE/EtOAc)によって精製して、中間体3(60mg、91.07%)を灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=619.
ステップ3:メチル3-[2-[(2S)-6-アミノ-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体4)の調製
Figure 2023512523000682
DCM(0.30mL)中の中間体3(14.00mg、0.023mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TFA(0.10mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、中間体4(11.4mg、97.15%)を黄色の油として得た。LCMS(ESI)m/z:[M+H]=519.
ステップ4:メチル3-[2-[(2S)-2-[(1-tert-ブチルピロール-3-イル)ホルムアミド]-6-(11-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]ウンデカンアミド)ヘキサンアミド]-1,3-チアゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物184)の調製
Figure 2023512523000683
DMF(0.50mL)中の11-[[2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドール-4-イル]アミノ]ウンデカン酸(10.00mg、0.022mmol、1.00当量)、HATU(9.97mg、0.026mmol、1.20当量)、およびDIEA(8.47mg、0.066mmol、3.00当量)の撹拌溶液に、中間体4(11.34mg、0.022mmol、1.00当量)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、粗生成物を、分取HPLCによって精製して、化合物184(5.6mg、26.74%)を黄緑色の固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 12.19(s,1H),11.10(s,1H),7.81(d,J=7.3Hz,1H),7.73(t,J=5.6Hz,1H),7.63-7.52(m,2H),7.09(d,J=8.6Hz,1H),7.02(d,J=7.0Hz,1H),6.95(t,J=2.7Hz,1H),6.85(s,1H),6.57-6.46(m,2H),5.11-4.99(m,1H),4.53(q,J=7.1Hz,1H),4.24-4.15(m,1H),3.99-3.93(m,1H),3.60(s,3H),3.32-3.24(m,2H),3.03(d,J=5.9Hz,2H),2.97-2.58(m,4H),2.58-2.52(m,1H),2.07-1.96(m,4H),1.91-1.63(m,4H),1.63-1.51(m,3H),1.49(s,9H),1.46-1.37(m,5H),1.36-1.27(m,5H),1.25-1.19(m,9H).LCMS(ESI)m/z:[M+H]=958.60.
実施例2.本発明の化合物によるBRMおよびBRG1の分解
この実施例は、本開示の化合物が、細胞ベースの分解アッセイにおいて、HiBit-BRMまたはHiBit-BRG1融合タンパク質を分解する能力を示す。
手順:HiBiT-BRMを発現する安定したHeLa細胞株を生成した。0日目に、5000個の細胞を40μLの培地で、384ウェル細胞培養プレートの各ウェルに播種した。1日目に、細胞を120nLのDMSOまたは120nLの3倍連続DMSO希釈化合物で処理した(最終最高用量として30μMで、2つ組で10点)。続いて、プレートを標準的な組織培養インキュベーターで24時間インキュベートし、室温で15分間平衡化した。Nano-Glo HiBiT Lytic Detection System(Promega N3050)試薬を新たに調製し、各ウェルに20ulを添加した。このLgBit含有試薬を添加すると、HiBiTおよびLgBiTタンパク質は会合して、発光性NanoBiTルシフェラーゼを形成する。プレートを室温で10分間振とうし、EnVisionプレートリーダー(PerkinElmer)を使用して生物発光を読み取った。
BRG1の分解の測定のために、HiBit-BRG1およびLgBitを発現する安定したHeLa細胞株を生成した。次いで、上記と同じプロトコルに従った。
分解%を、次の式を使用して計算した:分解%=100%-100%××(LumSample-LumLC)/(LumHC-LumLC)。DMSOで処理された細胞を高対照(HC)として使用し、2μMの既知のBRM/BRG1分解剤で標準処理された細胞を低対照(LC)として使用する。表19に示されるように、データを4パラメータ非線形曲線適合に適合させて、IC50(μM)値を計算した。
結果:以下の表25に示されるように、本発明の化合物は、BRMおよびBRG1の両方を分解した。表25の結果によって示されるように、本開示のいくつかの化合物は、BRMの分解に対して<1μMのIC50値を呈し、BRMのレベルおよび/または活性を低減するための化合物としてのそれらの使用、ならびにBRM関連障害を治療するためのそれらの可能性を示す。
Figure 2023512523000684
Figure 2023512523000685
Figure 2023512523000686
Figure 2023512523000687
Figure 2023512523000688
Figure 2023512523000689
他の実施形態
この明細書に記述されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が、その全体において参照により組み込まれることが明確かつ個別に示されているのと同程度に、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。本出願における用語が、参照により本明細書に組み込まれる文書において異なるように定義されることが見出される場合、本明細書に提供される定義は、その用語の定義として役立つことである。
本発明を、その特定の実施形態に関連して説明してきたが、本発明は、さらなる修正が可能であり、この出願は、一般に、本発明の原理に従い、かつ本発明が関連する当該技術分野内の既知または慣例的実践の範囲内である本開示からのそのような逸脱を含む本発明の任意の変形例、用途、または適合を包含することを目的としており、本明細書の上に示される本質的な特徴に適用され得、特許請求の範囲内にある通りであることが理解されるであろう。
他の実施形態は、特許請求の範囲内にある。

Claims (275)

  1. 式I
    A-L-B
    式I
    の構造を有する化合物であって、式中、
    Lが、リンカーであり、
    Bが、分解部分であり、
    Aが、式II
    Figure 2023512523000690
    の構造を有し、式中、
    が、NまたはCHであり、
    およびXが独立して、N、CH、またはC(CH)であり、
    が、H、任意選択で置換されたC-Cアシル、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、または-SOであり、
    およびRの各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
    が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、またはAと前記リンカーとの間の結合であり、
    が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    が、任意選択で置換されたC-Cアルキルまたは-NRであり、
    およびRの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
    Hetが、5員または6員のヘテロアリーレンであり、
    が、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
    が、不在、-O-、任意選択で置換されたC-Cアルキレン、任意選択で置換されたC-Cアルケニレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキレン、任意選択で置換されたC-CヘテロシクリルC-Cアルキレン、または任意選択で置換されたC-CヘテロアリールC-Cアルキレンであり、
    が、不在、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-C10シクロアルキレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンであり、
    が、H、またはAと前記リンカーとの間の結合であり、
    但し、式IIが、Aと前記リンカーとの間に1つのみの結合を含むことを条件とする、化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  2. が、不在である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、任意選択で置換されたC-Cアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、
    Figure 2023512523000691
    である、請求項3に記載の化合物。
  5. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-CヘテロシクリルC-Cアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  6. が、
    Figure 2023512523000692
    である、請求項5に記載の化合物。
  7. が、任意選択で置換されたC-Cアルケニレンである、請求項1に記載の化合物。
  8. が、
    Figure 2023512523000693
    である、請求項7に記載の化合物。
  9. が、任意選択で置換されたC-C10アリーレンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、
    Figure 2023512523000694
    である、請求項9に記載の化合物。
  11. が、
    Figure 2023512523000695
    である、請求項10に記載の化合物。
  12. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、
    Figure 2023512523000696
    である、請求項12に記載の化合物。
  14. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、
    Figure 2023512523000697
    である、請求項14に記載の化合物。
  16. が、不在である、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が、任意選択で置換されたC-C10アリーレンである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  18. が、
    Figure 2023512523000698
    である、請求項17に記載の化合物。
  19. が、
    Figure 2023512523000699
    である、請求項18に記載の化合物。
  20. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレンである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  21. が、
    Figure 2023512523000700
    である、請求項20に記載の化合物。
  22. が、
    Figure 2023512523000701
    である、請求項20に記載の化合物。
  23. が、
    Figure 2023512523000702
    である、請求項20に記載の化合物。
  24. が、
    Figure 2023512523000703
    である、請求項20に記載の化合物。
  25. -Aが、
    Figure 2023512523000704
    であり、R9a、R9b、R9c、およびR9dの各々が独立して、A、H、ハロゲン、ヒドロキシル、任意選択で置換されたC1-6アルキル、または任意選択で置換されたC1-6ヘテロアルキルであり、R9eおよびR9fが独立して、HまたはAである、請求項20に記載の化合物。
  26. が、
    Figure 2023512523000705
    である、請求項25に記載の化合物。
  27. -Aが、
    Figure 2023512523000706
    であり、Xが、OまたはCR10i10jであり、R10a、R10b、R10c、R10d、R10e、R10f、R10g、R10h、R10i、およびR10jの各々が独立して、A、H、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシル、アリル、ヘテロアリル、任意選択で置換されたCアルキル、任意選択で置換されたC1-6ヘテロアルキル、またはそれらが結合してC=Oを形成する炭素と一緒に組み合わさった2つである、請求項20に記載の化合物。
  28. が、
    Figure 2023512523000707
    である、請求項27に記載の化合物。
  29. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  30. が、
    Figure 2023512523000708
    Figure 2023512523000709
    である、請求項29に記載の化合物。
  31. が、任意選択で置換されたC-Cシクロアルキレンである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物。
  32. が、
    Figure 2023512523000710
    である、請求項31に記載の化合物。
  33. が、Hである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  34. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  35. が、メチルである、請求項34に記載の化合物。
  36. が、Aと前記リンカーとの間の結合である、請求項1~35のいずれか一項に記載の化合物。
  37. が、Aと前記リンカーとの間の結合である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物。
  38. 、G、G、およびGが、組み合わさって、任意選択で置換されたC-C10アリールを形成する、請求項37に記載の化合物。
  39. 、G、G、およびGが、組み合わさって、
    Figure 2023512523000711
    を形成する、請求項38に記載の化合物。
  40. 、G、G、およびGが、組み合わさって、
    Figure 2023512523000712
    を形成する、請求項39に記載の化合物。
  41. 、G、G、およびGが、組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールを形成する、請求項37に記載の化合物。
  42. 、G、G、およびGが、組み合わさって、
    Figure 2023512523000713
    を形成する、請求項41に記載の化合物。
  43. 、G、G、およびGが、組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項37に記載の化合物。
  44. 、G、G、およびGが、組み合わさって、
    Figure 2023512523000714
    を形成する、請求項43に記載の化合物。
  45. が、Hである、請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物。
  46. が、Hである、請求項1~45のいずれか一項に記載の化合物。
  47. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項1~45のいずれか一項に記載の化合物。
  48. が、メチルである、請求項47に記載の化合物。
  49. 、X、およびXの各々が、CHである、請求項1~48のいずれか一項に記載の化合物。
  50. が、Nであり、XおよびXが、CHである、請求項1~48のいずれか一項に記載の化合物。
  51. が、CHであり、XおよびXが、C(CH)である、請求項1~48のいずれか一項に記載の化合物。
  52. が、C(CH)であり、XおよびXが、CHである、請求項1~48のいずれか一項に記載の化合物。
  53. が、Hである、請求項1~52のいずれか一項に記載の化合物。
  54. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項1~52のいずれか一項に記載の化合物。
  55. が、メチル、tert-ブチル、イソ-プロピル、イソ-ブチル、またはtert-ペンチルである、請求項54に記載の化合物。
  56. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項1~52のいずれか一項に記載の化合物。
  57. が、
    Figure 2023512523000715
    である、請求項56に記載の化合物。
  58. Hetが、
    Figure 2023512523000716
    である、請求項1~57のいずれか一項に記載の化合物。
  59. Hetが、
    Figure 2023512523000717
    である、請求項1~57のいずれか一項に記載の化合物。
  60. Hetが、
    Figure 2023512523000718
    である、請求項1~57のいずれか一項に記載の化合物。
  61. が、Hである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  62. が、任意選択で置換されたC-Cアシルである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  63. が、アセチルである、請求項62に記載の化合物。
  64. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  65. が、メチル、tert-ブチル、イソ-プロピル、または
    Figure 2023512523000719
    である、請求項64に記載の化合物。
  66. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  67. が、
    Figure 2023512523000720
    である、請求項66に記載の化合物。
  68. が、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  69. が、
    Figure 2023512523000721
    である、請求項68に記載の化合物。
  70. が、-SOである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物。
  71. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項70に記載の化合物。
  72. が、メチル、イソ-プロピル、または
    Figure 2023512523000722
    である、請求項71に記載の化合物。
  73. が、メチルである、請求項72に記載の化合物。
  74. が、
    Figure 2023512523000723
    である、請求項73に記載の化合物。
  75. が、-NRである、請求項70に記載の化合物。
  76. が、メチルである、請求項75に記載の化合物。
  77. が、メチルである、請求項75または76に記載の化合物。
  78. 前記分解部分が、ユビキチンリガーゼ結合部分である、請求項1~77にいずれか一項に記載の化合物。
  79. 前記ユビキチンリガーゼ結合部分が、セレブロンリガンド、IAP(アポトーシスの阻害剤)リガンド、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、もしくはフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)リガンド、またはその誘導体もしくは類似体を含む、請求項78に記載の化合物。
  80. 前記分解部分が、式AA
    Figure 2023512523000724
    の構造であって、式中、
    が、前記分解部分と前記リンカーとの間の結合であり、
    v1が、0、1、2、3、4、または5であり、
    5Aが、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    各RJ1が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    Jが、不在、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリレン、任意選択で置換されたC-C10アリーレン、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレン、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  81. v1が、0である、請求項80に記載の化合物。
  82. A5が、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項80または81に記載の化合物。
  83. A5が、Hである、請求項82に記載の化合物。
  84. 前記式AAの構造が、
    Figure 2023512523000725
    である、請求項80または83に記載の化合物。
  85. Jが、不在である、請求項84に記載の化合物。
  86. 前記式AAの構造が、
    Figure 2023512523000726
    である、請求項85に記載の化合物。
  87. Jが、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリレンまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロアリーレンである、請求項80~84のいずれか一項に記載の化合物。
  88. 前記式AAの構造が、
    Figure 2023512523000727
    の構造を有する、請求項87に記載の化合物。
  89. 前記式AAの構造が、式A
    Figure 2023512523000728
    の構造であって、式中、
    が、
    Figure 2023512523000729
    であり、
    A5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A6が、Hもしくは任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、RA7が、Hもしくは任意選択で置換されたC-Cアルキルであるか、またはRA6およびRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成するか、またはRA6およびRA7が、各々が結合している炭素原子と一緒に、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    A8が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000730
    を形成し、
    Figure 2023512523000731
    が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、
    A1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000732
    が、Aで置換されている、構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項87に記載の化合物。
  90. A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000733
    を形成し、
    Figure 2023512523000734
    が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、
    A1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000735
    が、Aで置換される、請求項89に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  91. A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000736
    を形成し、
    Figure 2023512523000737
    が、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000738
    が、Aで置換される、請求項90に記載の化合物。
  92. A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、F、
    Figure 2023512523000739
    であるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000740
    を形成し、
    Figure 2023512523000741
    が、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000742
    が、Aで置換される、請求項91に記載の化合物。
  93. が、
    Figure 2023512523000743
    である、請求項89~92のいずれか一項に記載の化合物。
  94. が、
    Figure 2023512523000744
    である、請求項93に記載の化合物。
  95. が、
    Figure 2023512523000745
    である、請求項93に記載の化合物。
  96. が、
    Figure 2023512523000746
    である、請求項95に記載の化合物。
  97. 前記式Aの構造が、式A1
    Figure 2023512523000747
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  98. 前記式Aの構造が、式A2
    Figure 2023512523000748
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  99. 前記式Aの構造が、式A3
    Figure 2023512523000749
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  100. 前記式Aの構造が、式A4
    Figure 2023512523000750
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  101. 前記式Aの構造が、式A7
    Figure 2023512523000751
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  102. 前記式Aの構造が、式A9
    Figure 2023512523000752
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  103. 前記式Aの構造が、式A10
    Figure 2023512523000753
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項89~96のいずれか一項に記載の化合物。
  104. 前記式Aの構造が、
    Figure 2023512523000754
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項89~103のいずれか一項に記載の化合物。
  105. 前記式Aの構造が、
    Figure 2023512523000755
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項104に記載の化合物。
  106. Figure 2023512523000756
    が、
    Figure 2023512523000757
    であり、RA9が、H、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルである、請求項89~103のいずれか一項に記載の化合物。
  107. 前記式Aの構造が、
    Figure 2023512523000758
    である、請求項106に記載の化合物。
  108. A9が、Hである、請求項107に記載の化合物。
  109. A9が、Aである、請求項107に記載の化合物。
  110. 前記式Aの構造が、
    Figure 2023512523000759
    である、請求項109に記載の化合物。
  111. 前記式AAの構造が、式B
    Figure 2023512523000760
    の構造であって、式中、
    A5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、チオール、もしくは任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、ならびに/もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000761
    を形成し、
    Figure 2023512523000762
    が、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、またはC-Cヘテロシクリルであり、それらのうちのいずれかが、任意選択でAで置換され、
    A1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000763
    が、Aで置換されている、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項87に記載の化合物。
  112. A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が、H、A、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換された-O-C-Cカルボシクリル、ヒドロキシル、任意選択で置換されたアミノであるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000764
    を形成し、
    Figure 2023512523000765
    が、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000766
    が、Aで置換されている、請求項111に記載の化合物。
  113. A1、RA2、RA3、およびRA4の各々が独立して、H、A、F、
    Figure 2023512523000767
    であるか、またはRA1およびRA2、RA2およびRA3、もしくはRA3およびRA4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、
    Figure 2023512523000768
    を形成し、
    Figure 2023512523000769
    が、任意選択でAで置換される、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルであり、RA1、RA2、RA3、およびRA4のうちの1つが、Aであるか、または
    Figure 2023512523000770
    が、Aで置換されている、請求項112に記載の化合物。
  114. 前記式Bの構造が、式B1
    Figure 2023512523000771
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項111~113のいずれか一項に記載の化合物。
  115. 前記式Bの構造が、式B2
    Figure 2023512523000772
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項111~113のいずれか一項に記載の化合物。
  116. 前記式Bの構造が、式B3
    Figure 2023512523000773
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項111~113のいずれか一項に記載の化合物。
  117. 前記式Bの構造が、式B4
    Figure 2023512523000774
    の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項111~113のいずれか一項に記載の化合物。
  118. 前記式Bの構造が、
    Figure 2023512523000775
    である、請求項111~113のいずれか一項に記載の化合物。
  119. 前記式Bの構造が、
    Figure 2023512523000776
    である、請求項118に記載の化合物。
  120. 前記式Bの構造が、
    Figure 2023512523000777
    である、請求項118に記載の化合物。
  121. 前記分解部分が、式C
    Figure 2023512523000778
    の構造であって、式中、
    B1が、H、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    B2が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    B3が、A、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    B4が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    B5が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    v2が、0、1、2、3、または4であり、
    各RB6が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
    B7およびRB8の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-C10アリールであり、
    B1およびRB3のうちの1つが、Aを含む、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  122. 前記式Cの構造が、
    Figure 2023512523000779
    またはその誘導体もしくは類似体である、請求項121に記載の化合物。
  123. 前記式Cの構造が、
    Figure 2023512523000780
    である、請求項122に記載の化合物。
  124. 前記分解部分が、式D
    Figure 2023512523000781
    の構造であって、式中、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    C1、RC2、およびRC7の各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキルであり、
    C3が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    C5が、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    v3が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC8が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
    v4が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC9が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノである、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  125. 前記分解部分が、式E
    Figure 2023512523000782
    の構造であって、式中、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    C10およびRC11の各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10カルボシクリル、または任意選択で置換されたC-CアルキルC-C10アリールであり、
    v5が、0、1、2、3、または4であり、
    各RC12が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノであり、
    v6が、0、1、2、3、または4であり、
    各R21が独立して、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリール、任意選択で置換されたC-Cアルケニル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルケニル、ヒドロキシ、チオール、または任意選択で置換されたアミノである、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  126. 前記式Eの構造が、
    Figure 2023512523000783
    である、請求項125に記載の化合物。
  127. 前記分解部分が、式F
    Figure 2023512523000784
    の構造であって、式中、
    が、分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    F1が、不在またはOである、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  128. F1が、不在である、請求項127に記載の化合物。
  129. F1が、Oである、請求項127に記載の化合物。
  130. 前記式Fの構造が、
    Figure 2023512523000785
    である、請求項129に記載の化合物。
  131. 前記分解部分が、式G
    Figure 2023512523000786
    の構造であって、式中、
    が、前記分解剤と前記リンカーとの間の結合であり、
    が、CHまたはNHである、構造、
    またはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1~79のいずれか一項に記載の化合物。
  132. が、CHである、請求項131に記載の化合物。
  133. が、NHである、請求項131に記載の化合物。
  134. 前記式Gの構造が、
    Figure 2023512523000787
    である、請求項131に記載の化合物。
  135. 前記リンカーが、式III
    -(B-(C-(B-(D)-(B-(C-(B-A
    式III
    の構造を有し、式中、
    が、Aと前記リンカーとの間の結合であり、
    が、前記リンカーとBとの間の結合であり、
    、B、B、およびBの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、O、S、S(O)、またはNRであり、
    各Rが独立して、H、任意選択で置換されたC1-4アルキル、任意選択で置換されたC2-4アルケニル、任意選択で置換されたC2-4アルキニル、任意選択で置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC6-12アリール、または任意選択で置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
    およびCの各々が独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
    f、g、h、i、j、およびkの各々が独立して、0または1であり、
    Dが、任意選択で置換されたC1-12アルキル、任意選択で置換されたC2-12アルケニル、任意選択で置換されたC2-12アルキニル、任意選択で置換されたC-C12ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-12ヘテロアルキル、またはA-(B-(C-(B-を-(B-(C-(B-Aに結合する化学結合である、請求項1~134のいずれか一項に記載の化合物。
  136. 、B、B、およびBの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、またはNRである、請求項135に記載の化合物。
  137. 各Rが独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項135または136に記載の化合物。
  138. 各Rが独立して、Hまたはメチルである、請求項135~137のいずれか一項に記載の化合物。
  139. およびBの各々が独立して、
    Figure 2023512523000788
    である、請求項135~138のいずれか一項に記載の化合物。
  140. が、
    Figure 2023512523000789
    である、請求項139に記載の化合物。
  141. およびCの各々が独立して、
    Figure 2023512523000790
    である、請求項135~140のいずれか一項に記載の化合物。
  142. が、
    Figure 2023512523000791
    である、請求項141に記載の化合物。
  143. が、NRである、請求項135~142のいずれか一項に記載の化合物。
  144. が、任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項135~142のいずれか一項に記載の化合物。
  145. fが、0である、請求項135~144のいずれか一項に記載の化合物。
  146. fが、1である、請求項135~144のいずれか一項に記載の化合物。
  147. gが、1である、請求項135~146のいずれか一項に記載の化合物。
  148. hが、0である、請求項135~147のいずれか一項に記載の化合物。
  149. hが、1である、請求項135~147のいずれか一項に記載の化合物。
  150. iが、0である、請求項135~149のいずれか一項に記載の化合物。
  151. jが、0である、請求項135~150のいずれか一項に記載の化合物。
  152. kが、0である、請求項135~151のいずれか一項に記載の化合物。
  153. Dが、任意選択で置換されたC1-12アルキル、任意選択で置換されたC-C12ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-12ヘテロアルキルである、請求項135~152のいずれか一項に記載の化合物。
  154. Dが、A-(B-(C-(B-を-(B-(C-(B-Aに結合する化学結合であり、請求項135~152のいずれか一項に記載の化合物。
  155. 前記リンカーが、
    Figure 2023512523000792
    の構造を有し、
    式中、
    x1が、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14であり、
    x2が、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    x3が、1または2であり、
    x4が、1または2であり、
    Wが、
    Figure 2023512523000793
    であり、
    x1およびRx2の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    y1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項135~154のいずれか一項に記載の化合物。
  156. Wが、
    Figure 2023512523000794
    である、請求項155に記載の化合物。
  157. Wが、
    Figure 2023512523000795
    である、請求項155に記載の化合物。
  158. Wが、
    Figure 2023512523000796
    である、請求項155に記載の化合物。
  159. x1およびRx2の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項155~158のいずれか一項に記載の化合物。
  160. x1およびRx2の各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項159に記載の化合物。
  161. x1およびRx2の各々が独立して、Hまたはメチルである、請求項160に記載の化合物。
  162. x1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項155~158のいずれか一項に記載の化合物。
  163. x1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する、請求項162に記載の化合物。
  164. x1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する、請求項163に記載の化合物。
  165. y1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項155~164のいずれか一項に記載の化合物。
  166. y1、Ry2、Ry3、およびRy4の各々が独立して、Hまたはメチルである、請求項165に記載の化合物。
  167. 前記リンカーが、
    Figure 2023512523000797
    Figure 2023512523000798
    Figure 2023512523000799
    Figure 2023512523000800
    の構造を有する、請求項135~166のいずれか一項に記載の化合物。
  168. 前記リンカーが、式IV
    -(Ep1-(F)-(Cm1-(En1-(Cm2-(Fo1-(En2-(Fo2-(Ep2-A
    式IV
    の構造を有し、式中、
    が、前記リンカーとAとの間の結合であり、
    が、Bと前記リンカーとの間の結合であり、
    m1、m2、n1、n2、o1、o2、p1、およびp2の各々が独立して、0または1であり、
    およびEの各々が独立して、O、S、NR、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC2-10アルケニル、任意選択で置換されたC2-10アルキニル、任意選択で置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルであり、
    各Eが独立して、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキル、O、S、またはNRであり、
    各Rが独立して、H、任意選択で置換されたC1-4アルキル、任意選択で置換されたC2-4アルケニル、任意選択で置換されたC2-4アルキニル、任意選択で置換されたC2-6ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC6-12アリール、または任意選択で置換されたC1-7ヘテロアルキルであり、
    およびCの各々が独立して、カルボニル、チオカルボニル、スルホニル、またはホスホリルであり、
    、F、およびFの各々が独立して、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリル、任意選択で置換されたC2-10ヘテロシクリル、任意選択で置換されたC-C10アリール、または任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである、請求項1~134のいずれか一項に記載の化合物。
  169. 前記リンカーが、式IVa
    -(F)-(Cm1-(Ep2-A
    式IVa
    の構造を有する、請求項168に記載の化合物。
  170. 前記リンカーが、式IVb
    -(E)-(F)-(Ep2-A
    式IVb
    の構造を有する、請求項168に記載の化合物。
  171. 前記リンカーが、式IVc
    -(Ep1-(F)-(F)-(E)-A
    式IVc
    の構造を有する、請求項168に記載の化合物。
  172. 前記リンカーが、式IVd
    -(Ep1-(F)-(Cm1-(E-(Cm2-(F)-(Ep2-A
    式IVd
    の構造を有する、請求項168に記載の化合物。
  173. 前記リンカーが、式IVe
    -(F)-A
    式IVe
    の構造を有する、請求項168に記載の化合物。
  174. 各Rが独立して、Hまたは任意選択で置換されたC1-4アルキルである、請求項168~173のいずれか一項に記載の化合物。
  175. 各Rが独立して、Hまたはメチルである、請求項174に記載の化合物。
  176. およびEの各々が独立して、NR、任意選択で置換されたC1-10アルキル、任意選択で置換されたC-C10ポリエチレングリコール、または任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルである、請求項168~175のいずれか一項に記載の化合物。
  177. およびEの各々が独立して、任意選択で置換されたC1-10アルキルまたは任意選択で置換されたC1-10ヘテロアルキルである、請求項168~176のいずれか一項に記載の化合物。
  178. が、
    Figure 2023512523000801
    であり、
    式中、
    z1が、0、1、または2であり、
    z2が、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    z1およびRz2の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、もしくは任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルもしくは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    およびRの各々が独立して、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項168~177のいずれか一項に記載の化合物。
  179. z1が、0である、請求項178に記載の化合物。
  180. z1が、1である、請求項178に記載の化合物。
  181. z1およびRz2の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項178~180のいずれか一項に記載の化合物。
  182. z1およびRz2の各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項181に記載の化合物。
  183. z1およびRz2の各々が独立して、Hまたはメチルである、請求項182に記載の化合物。
  184. z1およびRz2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項178~180のいずれか一項に記載の化合物。
  185. z1およびRz2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する、請求項184に記載の化合物。
  186. z1およびRz2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する、請求項185に記載の化合物。
  187. およびRの各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項178~186のいずれか一項に記載の化合物。
  188. およびRの各々が独立して、Hまたはメチルである、請求項187に記載の化合物。
  189. が、
    Figure 2023512523000802
    であり、
    式中、
    z3が、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    z4が、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12であり、
    z5が、0、1、2、3、または4であり、
    z6が、1、2、3、または4であり、
    z3およびRz4の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルであるか、またはRx1およびRx2が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成し、
    が、H、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項168~188のいずれか一項に記載の化合物。
  190. z3が、0、1、2、または3である、請求項189に記載の化合物。
  191. z4が、0、1、2、3、4、5、または6である、請求項180または190に記載の化合物。
  192. z5が、0、1、または2である、請求項189~191のいずれか一項に記載の化合物。
  193. z6が、1または2である、請求項189~192のいずれか一項に記載の化合物。
  194. z3およびRz4の各々が独立して、H、ハロゲン、任意選択で置換されたC-Cアルキル、任意選択で置換されたC-Cヘテロアルキル、または任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルである、請求項189~193のいずれか一項に記載の化合物。
  195. z3およびRz4の各々が独立して、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項194に記載の化合物。
  196. z3およびRz4の各々が独立して、Hまたはメチルである、請求項195に記載の化合物。
  197. z3およびRz4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルまたは任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルを形成する、請求項189~193のいずれか一項に記載の化合物。
  198. z3およびRz4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、任意選択で置換されたC-Cカルボシクリルを形成する、請求項197に記載の化合物。
  199. z3およびRz4が、各々が結合している炭素原子と一緒に組み合わさって、シクロプロピルを形成する、請求項198に記載の化合物。
  200. が、Hまたは任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項189~199のいずれか一項に記載の化合物。
  201. が、Hまたはメチルである、請求項200に記載の化合物。
  202. が、メチルである、請求項201に記載の化合物。
  203. が、
    Figure 2023512523000803
    である、請求項168~202のいずれか一項に記載の化合物。
  204. 、F、またはFの各々が独立して、任意選択で置換されたC-C10カルボシクリルである、請求項168~203のいずれか一項に記載の化合物。
  205. 前記C-C10カルボシクリルが、単環式である、請求項204に記載の化合物。
  206. 前記C-C10カルボシクリルが、多環式である、請求項204に記載の化合物。
  207. 前記C-C10カルボシクリルが、縮合される、請求項206に記載の化合物。
  208. 前記C-C10カルボシクリルが、スピロ環式である、請求項206に記載の化合物。
  209. 前記C-C10カルボシクリルが、架橋される、請求項206に記載の化合物。
  210. 前記C-C10カルボシクリルが、
    Figure 2023512523000804
    である、請求項205に記載の化合物。
  211. 前記C-C10カルボシクリルが、
    Figure 2023512523000805
    である、請求項208に記載の化合物。
  212. 、F、またはFの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cヘテロシクリルである、請求項168~203のいずれか一項に記載の化合物。
  213. 前記C-Cヘテロシクリルが、単環式である、請求項212に記載の化合物。
  214. 前記C-C10カルボシクリルが、多環式である、請求項212に記載の化合物。
  215. 前記C-C10カルボシクリルが、縮合される、請求項214に記載の化合物。
  216. 前記C-C10カルボシクリルが、スピロ環式である、請求項214に記載の化合物。
  217. 前記C-C10カルボシクリルが、架橋される、請求項214に記載の化合物。
  218. 前記C-Cヘテロシクリルが、
    Figure 2023512523000806
    である、請求項213に記載の化合物。
  219. 前記C-Cヘテロシクリルが、
    Figure 2023512523000807
    である、請求項216に記載の化合物。
  220. 、F、またはFの各々が独立して、任意選択で置換されたC-C10アリールである、請求項168~203のいずれか一項に記載の化合物。
  221. 、F、またはFの各々が独立して、任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである、請求項168~203のいずれか一項に記載の化合物。
  222. およびCの各々が独立して、
    Figure 2023512523000808
    である、請求項168~221のいずれか一項に記載の化合物。
  223. が、
    Figure 2023512523000809
    である、請求項222に記載の化合物。
  224. 前記リンカーが、
    Figure 2023512523000810
    Figure 2023512523000811
    Figure 2023512523000812
    Figure 2023512523000813
    Figure 2023512523000814
    の構造を有する、請求項168~223のいずれか一項に記載の化合物。
  225. 前記化合物が、表1Aの化合物1~169のうちのいずれか1つ、表1Bの化合物170~297のうちのいずれか1つの構造、またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  226. 請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物。
  227. 細胞中のBAF複合体の活性を減少させる方法であって、前記細胞を、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物と接触させることを含む、方法。
  228. 前記BAF複合体が、がん細胞内にある、請求項227に記載の方法。
  229. BAF複合体関連障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  230. 前記BAF複合体関連障害が、がんまたはウイルス感染症である、請求項229に記載の方法。
  231. BRMを阻害する方法であって、細胞を、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物と接触させることを含む、方法。
  232. 前記細胞が、がん細胞である、請求項231に記載の方法。
  233. BRG1の機能喪失変異に関連する障害を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  234. BRG1の機能喪失変異に関連する前記障害が、がんである、請求項233に記載の方法。
  235. 細胞にアポトーシスを誘導する方法であって、前記細胞を、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物と接触させることを含む、方法。
  236. 前記細胞が、がん細胞である、請求項235に記載の方法。
  237. がんを治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  238. 前記がんが、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、食道胃がん、膵臓がん、肝胆道がん、軟部組織肉腫、卵巣がん、頭頸部がん、腎細胞がん、骨がん、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、前立腺がん、胎児性腫瘍、胚細胞腫瘍、子宮頸がん、甲状腺がん、唾液腺がん、消化管神経内分泌腫瘍、子宮肉腫、消化管間質腫瘍、CNSがん、胸腺腫瘍、副腎皮質がん、虫垂がん、小腸がん、または陰茎がんである、請求項228、230、232、234、236、および237のいずれか一項に記載の方法。
  239. 前記がんが、非小細胞肺がん、大腸がん、膀胱がん、原発不明がん、神経膠腫、乳がん、黒色腫、非黒色腫皮膚がん、子宮内膜がん、軟部組織肉腫、または陰茎がんである、請求項238に記載の方法。
  240. 前記がんが、非小細胞肺がんである、請求項239に記載の方法。
  241. 前記がんが、軟部組織肉腫である、請求項239に記載の方法。
  242. 黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんを治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  243. 黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの腫瘍増殖を低減することを必要とする対象においてそれを低減する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  244. 対象において黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの転移性進行を抑制する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  245. 対象において黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんの転移性コロニー形成を抑制する方法であって、有効量の請求項1~216のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  246. 黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がん細胞におけるBRG1および/またはBRMのレベルおよび/または活性を低減する方法であって、前記細胞を、有効量の請求項1~225のいずれ一項に記載の化合物または請求項226の薬学的組成物と接触させることを含む、方法。
  247. 前記細胞が、対象内にある、請求項246に記載の方法。
  248. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、転移性である、請求項242~247のいずれか一項に記載の方法。
  249. 前記方法が、前記対象に投与すること、または前記細胞を抗がん療法と接触させることをさらに含む、請求項242~248のいずれか一項に記載の方法。
  250. 前記抗がん療法が、化学療法剤もしくは細胞傷害性剤、免疫療法、手術、放射線療法、温熱療法、または光凝固である、請求項249に記載の方法。
  251. 前記抗がん療法が、手術である、請求項250に記載の方法。
  252. 前記抗がん療法が、化学療法剤または細胞傷害性剤である、請求項250に記載の方法。
  253. 前記化学療法剤または細胞傷害性剤が、代謝拮抗剤、抗有糸分裂剤、抗腫瘍剤、抗生剤、アスパラギン特異的酵素、ビスホスホネート、抗悪性腫瘍剤、アルキル化剤、DNA修復酵素阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、コルチコステロイド、脱メチル化剤、免疫調節剤、ヤヌス関連キナーゼ阻害剤、ホスフィノシチド3-キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、またはチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項252に記載の方法。
  254. 1つ以上の前記化学療法剤または細胞傷害性剤が、ダカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、トレオスルファン、フォテムスチン、IMCgp100、CTLA-4阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ阻害剤、および/またはプロテインキナーゼC阻害剤である、請求項252または253に記載の方法。
  255. 前記抗がん療法および請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物が、互いに28日以内に、かつ各々が一緒に前記対象を治療するのに有効な量で投与される、請求項250~254のいずれか一項に記載の方法。
  256. 前記対象またはがんが、BRG1の機能喪失変異を有する、および/またはそれを有すると同定されている、請求項242~255のいずれか一項に記載の方法。
  257. 前記対象またはがんが、BRMの機能喪失変異を有する、および/またはそれを有すると同定されている、請求項242~255のいずれか一項に記載の方法。
  258. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、1つ以上の化学療法剤または細胞傷害性剤の投与に応答し損なったか、または投与後に進行した、請求項242~257のいずれか一項に記載の方法。
  259. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、1つ以上の化学療法剤に耐性であるか、または耐性であると予測される、請求項242~258のいずれか一項に記載の方法。
  260. 前記1つ以上の化学療法剤または細胞傷害性剤が、ダカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、トレオスルファン、フォテムスチン、IMCgp100、CTLA-4阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ阻害剤、および/またはプロテインキナーゼC阻害剤である、請求項258または259に記載の方法。
  261. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、黒色腫である、請求項242~260のいずれか一項に記載の方法。
  262. 前記黒色腫が、ブドウ膜黒色腫である、請求項261に記載の方法。
  263. 前記黒色腫が、粘膜黒色腫である、請求項261に記載の方法。
  264. 前記黒色腫が、皮膚黒色腫である、請求項261に記載の方法。
  265. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、血液がんである、請求項242~264のいずれか一項に記載の方法。
  266. 前記血液がんが、多発性骨髄腫、大細胞リンパ腫、急性T細胞白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、免疫グロブリンAλ骨髄腫、びまん性混合組織球性リンパ腫およびリンパ球性リンパ腫、B細胞リンパ腫、急性リンパ芽球性白血病、びまん性大細胞リンパ腫、または非ホジキンリンパ腫である、請求項265に記載の方法。
  267. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、前立腺がんである、請求項242~260のいずれか一項に記載の方法。
  268. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、乳がんである、請求項242~260のいずれか一項に記載の方法。
  269. 前記乳がんが、ER陽性乳がん、ER陰性乳がん、三重陽性乳がん、または三重陰性乳がんである、請求項268に記載の方法。
  270. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、骨がんである、請求項242~260のいずれか一項に記載の方法。
  271. 前記骨がんが、ユーイング肉腫である、請求項270に記載の方法。
  272. 前記黒色腫、前立腺がん、乳がん、骨がん、腎細胞がん、または血液がんが、腎細胞がんである、請求項242~260のいずれか一項に記載の方法。
  273. 前記腎細胞がんが、小眼球症転写因子(MITF)ファミリー転座腎細胞がんである、請求項272に記載の方法。
  274. ウイルス感染症を治療することを必要とする対象においてそれを治療する方法であって、有効量の請求項1~225のいずれか一項に記載の化合物または請求項226に記載の薬学的組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  275. 前記ウイルス感染症が、Retroviridae科、Hepadnaviridae科、Flaviviridae科、Adenoviridae科、Herpesviridae科、Papillomaviridae科、Parvoviridae科、Polyomaviridae科、Paramyxoviridae科、またはTogaviridae familyのウイルスによる感染症である、請求項274に記載の方法。
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