JP2023510225A - 量子ビット・デバイス用のシリコン・ベースのジョセフソン接合 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、量子ビット・デバイスに組み込まれ得る1つまたは複数のシリコン・ベースのジョセフソン接合に関し、より詳細には、垂直構造配向(vertical structure orientation)で実装され得る超伝導シリコン材料を含むジョセフソン接合に関する。
本発明の1つまたは複数の実施形態の基本的な理解を与える概要を以下に提示する。この概要は、主な要素または重要な要素を特定することも、特定の実施形態の何らかの範囲または特許請求の何らかの範囲を定めることも意図されない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、概念を概要の形で提示することである。本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の量子ビット・デバイスのためのシリコン・ベースのジョセフソン接合に関する装置または方法あるいはその両方が説明される。
一実施形態によれば、装置が提供される。装置は、2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極の間に配置されたトンネル障壁を含むジョセフソン接合を備え得る。
別の実施形態によれば、装置が提供される。装置は、2つの超伝導シリコン電極の間に配置された誘電体トンネル障壁を含むジョセフソン接合を備え得る。
一実施形態によれば、方法が提供される。方法は、シリコン基板の一部をドープして、第1の超伝導電極を形成することを含み得る。方法はまた、エピタキシャル成長プロセスを介して第1の超伝導電極上にシリコン層を堆積させて、トンネル障壁を形成することを含み得る。さらに、方法は、トンネル障壁の一部をドープして、第2の超伝導電極を形成し、ジョセフソン接合を形成することを含み得る。
以下の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、実施形態または実施形態の用途もしくは使用あるいはその両方を限定することは意図されない。さらに、先行する背景技術または概要のセクション、あるいは発明を実施するための形態のセクションで提示される、何らかの表現または示唆される情報によって束縛されることは意図されない。
これから、1つまたは複数の実施形態が、図面を参照しながら説明され、図面では、同様の要素を参照するために同様の参照番号が全体にわたって使用される。以下の説明では、説明のために、1つまたは複数の実施形態のより完全な理解を与える目的で、多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、様々なケースでは、こうした特定の詳細なしに1つまたは複数の実施形態が実施され得ることは明らかである。さらに、同様のシェーディング、クロス・ハッチング、または色分け、あるいはその組合せと共に図面で示される特徴は、共用の組成または材料あるいはその両方を含み得る。
量子コンピューティング・デバイスによって示されるコヒーレンス時間を増大させる目的で、量子ビット(たとえば、超伝導量子ビット)を製造するためにジョセフソン接合が使用されてきた。しかしながら、ジョセフソン接合に関連する理論的コヒーレンス時間はしばしば、量子ビットによって実際に示されるよりも短い。ジョセフソン接合の材料組成が、コヒーレンス時間に影響を及ぼし得る。たとえば、利用される超伝導材料のタイプ、超伝導材料内の不純物、または超伝導材料に関する製造工程によって導入される欠陥、あるいはその組合せが、ジョセフソン接合量子ビットによって示されるコヒーレンス時間に悪影響を及ぼし得る。たとえば、アルミニウム・ベースのジョセフソン接合は、ニオビウム・ベースのジョセフソン接合よりも長いコヒーレンス時間を示し得るが、それでもなお、アルミニウムまたはアルミニウム派生物あるいはその両方の製造または堆積あるいはその両方の間に一般に導入される欠陥(たとえば、酸化アルミニウム欠陥)によって引き起こされるデコヒーレンスを受け得る。
本明細書で説明される様々な実施形態が、1つまたは複数の量子ビット・デバイス内に組み込むためのシリコン・ベースのジョセフソン接合を製造する装置または方法あるいはその両方に関係し得る。たとえば、1つまたは複数の実施形態が、単結晶非ドープ・シリコン(single crystal undoped silicon)が接合として働く、ドープ超伝導シリコン電極などの、結晶性であり得るシリコン材料を含むジョセフソン接合に関係し得る。シリコン材料を使用することにより、化学浄化、結晶成長、または欠陥制御、あるいはその組合せが、相補型金属酸化物半導体(「CMOS」)技術を実装しながら、本明細書で説明される様々な実施形態で達成され得る。1つまたは複数の実施形態では、シリコン・ベースのジョセフソン接合は、2つの超伝導シリコン電極に対するトンネル障壁としてシリコン誘電体材料を含み得る。さらに、1つまたは複数の実施形態が、垂直配向にシリコン・ベースのジョセフソン接合構造を配向することを含み得る。さらに、様々な実施形態では、ジョセフソン接合の電気的分離が、真性シリコン、またはシリコン内への1つもしくは複数の分離インプラントの組込み、あるいはその両方を介して達成され得る。
本明細書で説明されるように、「超伝導(superconducting)」という用語は、超伝導臨界温度以下で超伝導特性を示す材料を特徴付け得る。さらに、本明細書で説明されるように、「堆積プロセス」という用語は、1つまたは複数の第1の材料を1つまたは複数の第2の材料上に成長させ、被覆し、堆積させ、または移送し、あるいはその組合せを行う任意のプロセスを示し得る。例示的堆積プロセスは、限定はしないが、物理気相堆積(「PVD」)、化学気相堆積(「CVD」)、電気化学堆積(「ECD」)、原子層堆積(「ALD」)、低圧化学気相堆積(「LPCVD」)、プラズマ強化化学気相堆積(「PECVD」)、高密度プラズマ化学気相堆積(「HDPCVD」)、準大気圧化学気相堆積(「SACVD」)、急速熱化学気相堆積(「RTCVD」)、インサイチュ・ラジカル支援堆積(in-situ radical assisted deposition)、高温酸化物堆積(「HTO」)、低温酸化物堆積(「LTO」)、限定反応処理CVD(「LRPCVD」)、超高真空化学気相堆積(「UHVCVD」)、金属有機化学気相堆積(「MOCVD」)、物理気相堆積(「PVD」)、化学的酸化、スパッタリング、めっき、蒸着、スピンオン被覆(spin-on-coating)、イオン・ビーム堆積、電子ビーム堆積、レーザ支援堆積、または化学溶液堆積、あるいはその組合せなどを含み得る。
本明細書で説明されるように、「エピタキシャル成長プロセス」または「エピタキシャル成長プロセス」あるいはその両方という用語は、別の半導体材料の堆積表面上にエピタキシャル材料(たとえば、結晶性半導体材料)を成長させる任意のプロセスを示し得、成長するエピタキシャル材料は、堆積表面の半導体材料とほぼ同一の結晶特性を有する。エピタキシャル堆積プロセスでは、原料ガス(source gas)(たとえば、シリコンまたはゲルマニウムあるいはその両方を含むガス)または原料液体あるいはその両方によって供給される化学反応物が制御され得、システム・パラメータが設定され得、その結果、堆積原子が、表面上で動き回り、堆積表面の原子の結晶構成に対して堆積原子自体を配向するのに十分なエネルギーで堆積表面に到着する。したがって、成長したエピタキシャル材料は、エピタキシャル材料がその上に形成される堆積表面とほぼ同一の結晶特性を有する。たとえば、<100>の向きの結晶表面上に堆積した、エピタキシャル成長した半導体材料は、<100>の向きを帯び得る。例示的エピタキシャル成長プロセスは、限定はしないが、気相エピタキシ(「VPE」)、分子線エピタキシ(「MBE」)、または液相エピタキシ(「LPE」)、あるいはその組合せなどを含み得る。
本明細書で説明されるように、「エッチング・プロセス」または「除去プロセス」あるいはその両方という用語は、1つまたは複数の第1の材料を1つまたは複数の第2の材料から除去する任意のプロセスを示し得る。例示的なエッチング・プロセスまたは除去プロセスあるいはその両方は、限定はしないが、ウェット・エッチング、ドライ・エッチング(たとえば、リアクティブ・イオン・エッチング(「RIE」))、または化学機械平坦化(「CMP」)、あるいはその組合せなどを含み得る。
本明細書で説明されるように、「レーザ・ドーピング・プロセス」という用語は、活性濃度または厚さあるいはその両方が変動する、シリコンの均質なドープ層を達成し得る1つまたは複数のガス・イマージョン・レーザ・ドーピング技術(gas immersion laser doping technique)を示し得る。レーザ・ドーピング・プロセスは超高真空(「UHV」)チャンバ内で実施され得、先行ガス(precursor gas)(たとえば、三塩化ホウ素)がチャンバ内およびシリコン材料の表面上に注入され得る(たとえば、それによってシリコン材料の1つまたは複数の化学吸着部位が飽和する)。その後で、明確な持続時間にわたってシリコン材料を加熱するために、パルス・レーザ(たとえば、パルス・エキシマXeClレーザ)を使用してシリコン材料が溶融され得る。先行ガスからの1つまたは複数のドーパント(たとえば、ホウ素、ガリウム、またはゲルマニウム、あるいはその組合せ)がシリコン材料内に拡散し、置換式に(substitutionally)組み込まれ得る。それによって、シリコン・ドーパント(たとえば、シリコン-ホウ素(Si:B)、シリコン-ゲルマニウム(Si:Ge)、またはシリコン-ガリウム(Si:Ga))結晶が、1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介して、下にあるシリコン上に成長し得る。
図1Aまたは図1Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、第1の超伝導シリコン電極102、第2の超伝導シリコン電極104、またはトンネル障壁106、あるいはその組合せを含み得るシリコン・ベースのジョセフソン接合を備え得る例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。図1Aは量子ビット・デバイス100の断面図を示し、図1Bは量子ビット・デバイス100の上面図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。
図1Aに示されるように、シリコン・ベースのジョセフソン接合が半導体基板108上に配置され得る。さらに、第1の超伝導シリコン電極102、第2の超伝導シリコン電極104、または誘電体トンネル障壁106、あるいはその組合せが垂直配向で(たとえば、「Y」軸に沿って)半導体基板108上に積み重ねられ得る。さらに、半導体基板108および1つまたは複数の分離層110の少なくとも一部が、シリコン・ベースのジョセフソン接合に隣接する(たとえば、太字の破線で示される)分離領域112を形成し得る。さらに、シリコン・ベースのジョセフソン接合は、第1の超伝導シリコン電極102に動作可能に結合された第1の金属接点114、または第2の超伝導シリコン電極104に動作可能に結合された第2の金属接点116、あるいはその両方を備え得る。
半導体基板108は、結晶性、準結晶性、微結晶性、または非晶質であり得る。半導体基板108は、本質的に(たとえば、異物を除いて)単一の元素(たとえば、シリコンまたはゲルマニウム)または化合物(たとえば、酸化アルミニウム、二酸化シリコン、ガリウムヒ素、炭化シリコン、またはシリコン・ゲルマニウム、あるいはその組合せなど)を含み得る。半導体基板110はまた、限定はしないが、絶縁体上半導体基板(semiconductor-on-insulator substrate)(「SeOI」)、シリコン・オン・インシュレータ基板(「SOI」)、ゲルマニウム・オン・インシュレータ基板(「GeOI」)、またはシリコン・ゲルマニウム・オン・インシュレータ基板(「SGOI」)、あるいはその組合せなどの複数の材料層を有し得る。さらに、半導体基板110はまた、高誘電率の酸化物(「high-K酸化物(high-K oxide)」)または窒化物あるいはその両方などの他の層を有し得る。1つまたは複数の実施形態では、半導体基板110はシリコン・ウェハであり得る。様々な実施形態では、半導体基板110は、単結晶シリコン(Si)、シリコン・ゲルマニウム(たとえば、化学式SiGeによって特徴付けられる)、またはIII-V族半導体ウェハもしくは表面/活性層、あるいはその組合せなど含み得る。
1つまたは複数の実施形態では、半導体基板108の少なくとも上端部分が、(たとえば、図1Aまたは図1Bあるいはその両方に示されるような)シリコン・ベースのジョセフソン接合または量子ビット・デバイス100あるいはその両方に対する構造的支持を与え得る。様々な実施形態では、半導体基板108の少なくとも上端部分は真性シリコンを含み得る。いくつかの実施形態では、半導体基板108の少なくとも上端部分はシリコン・ゲルマニウム(SiGe)を含み得る。
第1の超伝導シリコン電極102はレーザ・ドープ結晶シリコン材料を含み得る。たとえば、1つまたは複数のドーパントが、超伝導性を促進するために1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを介してシリコン材料の一部に組み込まれ得る。第1の超伝導シリコン電極102内に含まれ得る例示的ドーパントは、限定はしないが、ホウ素、ガリウム、またはゲルマニウム、あるいはその組合せなどを含み得る。1つまたは複数の実施形態では、第1の超伝導シリコン電極102は、たとえば4原子百分率(At%)以上から40At%以下までの範囲のドーパントの活性濃度を有し得る(たとえば、第1の超伝導電極102がホウ素ドーパントを含む場合、少なくとも4At%から11At%、または第1の超伝導電極102がガリウム・ドーパントを含む場合、少なくとも10At%から40At%、あるいはその両方)。様々な実施形態では、第1の超伝導電極102の臨界温度は、たとえば、500ミリケルビン(mK)以上から6K以下の範囲に及び得る(たとえば、第1の超伝導電極102がホウ素ドーパントを含む場合、500mKから600mK、または第1の超伝導電極102がガリウム・ドーパントを含む場合、5Kから6K、あるいはその両方)。
第1の超伝導シリコン電極102の(たとえば、「X」軸に沿った)長さが、シリコン・ベースのジョセフソン接合の機能または量子ビット・デバイス100の構造あるいはその両方に応じて変動し得ることを当業者は理解されよう。たとえば、第1の超伝導シリコン電極102の(たとえば、「X」軸に沿った)長さは、100ナノメートル(nm)以上かつ数百ミクロン以下であり得る(たとえば、500nmから1,000nm)。同様に、第1の超伝導シリコン電極102の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さが、シリコン・ベースのジョセフソン接合の機能または量子ビット・デバイス100の構造あるいはその両方に応じて変動し得る。たとえば、第1の超伝導シリコン電極102の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、5nm以上かつ500nm以下であり得る(たとえば、10nmから50nm)。さらに、1つまたは複数の実施形態では、(たとえば、図1Aに示されるように)第1の超伝導シリコン電極102が半導体基板108内に埋め込まれ得る。
1つまたは複数の実施形態では、トンネル障壁106、1つまたは複数の分離層110、または第1の金属接点、あるいはその組合せが、第1の超伝導シリコン電極102の上に(たとえば、すぐ上に)配置され得る。トンネル障壁106は図1Aでは破線で示されている。様々な実施形態では、トンネル障壁106は、シリコン・ベースのジョセフソン接合を超伝導体-絶縁体-超伝導体(「SIS」)ジョセフソン接合にするように、誘電体材料を含み得る。たとえば、トンネル障壁106は真性シリコン材料を含み得る。1つまたは複数の実施形態では、トンネル障壁106は、シリコン・ベースのジョセフソン接合を超伝導体-常伝導-超伝導体(superconductor-normal-superconductor)(「SNS」)ジョセフソン接合にするように、ドープ・シリコンを含み得る。たとえば、トンネル障壁106内に含まれ得る1つまたは複数のドーパントは、限定はしないが、リン(P)またはヒ素(As)あるいはその両方などを含み得る。トンネル障壁106の(たとえば、「X」軸に沿った)長さが、シリコン・ベースのジョセフソン接合または量子ビット・デバイス100あるいはその両方の機能に応じて変動し得ることを当業者は理解されよう。たとえば、トンネル障壁106の(たとえば、「X」軸に沿った)長さは、30nm以上かつ1,000nm以下であり得る(たとえば、100nmから300nm)。同様に、トンネル障壁106の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、シリコン・ベースのジョセフソン接合または量子ビット・デバイス100あるいはその両方の機能に応じて変動し得る。たとえば、トンネル障壁106(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、0.5nm以上かつ300nm以下であり得る。
トンネル障壁106が第1の超伝導シリコン電極102と第2の超伝導シリコン電極104との間に位置するように、第2の超伝導シリコン電極104がトンネル障壁106上に配置され得る。1つまたは複数の実施形態では、第2の超伝導シリコン電極104は、第1の超伝導シリコン電極102と同一またはほぼ同一の組成を有し得る。代替として、1つまたは複数の実施形態では、第2の超伝導シリコン電極104は、第1の超伝導シリコン電極102とは異なる組成を有し得る。
たとえば、第2の超伝導シリコン電極104は、レーザ・ドープ結晶シリコン材料を含み得る。たとえば、1つまたは複数のドーパントが、超伝導性を促進するために1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを介してシリコン材料の一部に組み込まれ得る。第2の超伝導シリコン電極104内に含まれ得る例示的ドーパントは、限定はしないが、ホウ素またはガリウムあるいはその組合せなどを含み得る。1つまたは複数の実施形態では、第2の超伝導シリコン電極104は、たとえば4At%以上から40At%以下までの範囲のドーパントの活性濃度を有し得る(たとえば、第1の超伝導電極102がホウ素ドーパントを含む場合、少なくとも4At%から11At%、または第1の超伝導電極102がガリウム・ドーパントを含む場合、少なくとも10At%から40At%、あるいはその両方)。様々な実施形態では、第2の超伝導シリコン電極104の臨界温度は、たとえば、500mK以上から6K以下の範囲に及び得る(たとえば、第2の超伝導電極104がホウ素ドーパントを含む場合、500mKから600mK、または第2の超伝導電極104がガリウム・ドーパントを含む場合、5Kから6K、あるいはその両方)
第2の超伝導シリコン電極104の(たとえば、「X」軸に沿った)長さが、シリコン・ベースのジョセフソン接合または量子ビット・デバイス100あるいはその両方の機能に応じて変動し得ることを当業者は理解されよう。たとえば、第2の超伝導シリコン電極104の(たとえば、「X」軸に沿った)長さは、10nm以上かつ数百ミクロン以下であり得る(たとえば、500nmから1,000nm)。同様に、第2の超伝導シリコン電極104の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さが、シリコン・ベースのジョセフソン接合または量子ビット・デバイス100あるいはその両方の機能に応じて変動し得る。たとえば、第2の超伝導シリコン電極104の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、5nm以上かつ500nm以下であり得る(たとえば、10nmから50nm)。
1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の分離層110が、第1の超伝導シリコン電極102、トンネル障壁106、または第2の超伝導シリコン電極104、あるいはその組合せに隣接し得る。1つまたは複数の分離層110は1つまたは複数の絶縁体材料を含み得、かつ/あるいはシリコン・ベースのジョセフソン接合を隣接するハードウェアおよび/またはデバイス(たとえば、隣接する量子ビット・デバイス100)から電気的に分離し得る。様々な実施形態では、1つまたは複数の分離層110は真性シリコンを含み得、またはトンネル障壁106と同一の製造ステップ内で堆積され得、あるいはその両方であり得る。1つまたは複数の分離層110または半導体基板108の少なくとも一部あるいはその両方が、(たとえば、図1Aで太字の破線で示される)分離領域112を画定し得る。図1Aに示されるように、1つまたは複数の実施形態では、半導体基板108、トンネル障壁106、または分離層110、あるいはその組合せは、同一またはほぼ同一の材料(たとえば、真性シリコン)を含み得る。
図1Aに示されるように、第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方が分離領域112に隣接して(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102、トンネル障壁106、または第2の超伝導シリコン電極104あるいはその組合せが、積み重ねられた垂直配向に配置される場合、分離領域112の上端に)配置され得る。第2の金属接点116は、第2の超伝導シリコン電極104に動作可能に結合され(たとえば、直に接触し)得る。さらに、第1の金属接点114は、普通なら、第1の超伝導シリコン電極102に動作可能に結合される分離領域112の一部となるはずのものを貫いて延び得る。第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方は、限定はしないが、アルミニウム(Al)、ニオビウム(Nb)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、バナジウム(V)、スズ(Sb)、または鉛(Pb)、あるいはそれらの組合せなどの導電性超伝導体を含み得る。
図1Bは、図1Aに示される量子ビット・デバイス100の上面図を示し、かつ/あるいは「Z」軸に沿った量子ビット・デバイス100の特徴のうちの1つまたは複数の例示的配置および/または構造的構成を示す。図1Aまたは図1Bあるいはその両方は、半導体基板108上に配置された単一のジョセフソン接合を備える量子ビット・デバイスを示すが、量子ビット・デバイス100のアーキテクチャがそのように限定されるわけでない。たとえば、複数のジョセフソン接合(たとえば、複数の第1の超伝導シリコン電極102、トンネル障壁106、または第2の超伝導シリコン電極104、あるいはその組合せ)を備える量子ビット・デバイス100も想定される。たとえば、1つまたは複数の量子ビット・デバイス100は、(たとえば、図1Aまたは図1Bに示される)本明細書で説明される特徴を含み、半導体基板108上で互いに隣接して配置される複数のジョセフソン接合を備え得る。
図2は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第1の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。製造の第1の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、1つまたは複数の堆積プロセスを介して半導体基板108上に堆積し得る。レジスト・マスク202の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、たとえば、100以上から1,000nm以下の範囲で変動し得る(たとえば、100nmから300nm)。半導体基板108の露出した(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない)領域が、シリコン・ベースのジョセフソン接合の1つまたは複数の境界を画定し得る。
図3は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第2の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。製造の第2の段階の間に、第1の超伝導シリコン電極102が形成され得、またはレジスト・マスク202が除去され得、あるいはその両方であり得る。
1つまたは複数の実施形態では、半導体基板108の露出した(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない)領域に1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスが施され、第1の超伝導シリコン電極102が形成され得る。たとえば、露出した領域に1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスが施されて、ホウ素ドーパントが打ち込まれ、第1の超伝導シリコン電極102が形成され得る。1つまたは複数の実施形態では、(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)半導体基板108の露出した領域内にトレンチをエッチングすることにより、第1の超伝導シリコン電極102が形成され得る。その後で、エピタキシャル・シリコン・ドーパント材料(たとえば、Si:Ga、Si:Ge、またはGe、あるいはその組合せ)などのエピタキシャル・シリコン材料が、1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介してトレンチ内に選択的に堆積し得る。第1の超伝導シリコン電極102が1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介して成長する場合、第1の超伝導シリコン電極102の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さが、1つまたは複数のCMPプロセスを介して画定され得る。1つまたは複数のエッチング・プロセスを介してレジスト・マスク202が除去され得る。
図4は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第3の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。製造の第3の段階の間に、1つまたは複数のシリコン層402が、1つまたは複数の堆積プロセスまたはエピタキシャル成長プロセスあるいはその両方を介して、第1の超伝導電極102または半導体基板108あるいはその両方に堆積し得る。1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数のシリコン層402が、1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介して低温で(たとえば分子線エピタキシ(「MBE」)によって、たとえば摂氏500度(℃)未満の温度で)堆積し得る。
1つまたは複数の実施形態では、その後で、1つまたは複数のシリコン層402は、トンネル障壁106または1つもしくは複数の分離層110あるいはその両方を形成し得る。それによって、1つまたは複数のシリコン層402の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さが、トンネル障壁106、1つもしくは複数の分離層110、または第2の超伝導シリコン電極104、あるいはその組合せの所望の厚さに応じて変動し得る。たとえば、1つまたは複数のシリコン層402の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、5nm以上から500nm以下の範囲に及び得る(たとえば、20nmから50nm)。
図5Aまたは図5Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第4の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図5Aは、製造の第4の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図5Bは、製造の第4の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。製造の第4の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、1つまたは複数の堆積プロセスを介して1つまたは複数のシリコン層402上に堆積し得る。1つまたは複数のシリコン層402の露出した(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない)領域が、第2の超伝導シリコン電極104の1つまたは複数の境界を画定し得る。
図6Aまたは図6Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第5の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図6Aは、製造の第5の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図6Bは、製造の第5の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。製造の第5の段階の間に、第2の超伝導シリコン電極104が形成され得る。
1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数のシリコン層402の露出した(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない)領域に1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスが施され、第2の超伝導シリコン電極104が形成され得る。たとえば、露出した領域に1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスが施されて、ドーパント(たとえば、ホウ素)が打ち込まれ、第2の超伝導シリコン電極104が形成され得る。1つまたは複数の実施形態では、(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)1つまたは複数のシリコン層402の露出した領域内にトレンチをエッチングすることにより、第2の超伝導シリコン電極104が形成され得る。その後で、エピタキシャル・シリコン・ドーパント材料(たとえば、Si:Ga、Si:Ge、またはGe、あるいはその組合せ)などのエピタキシャル・シリコン材料が、1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介してトレンチ内に選択的に堆積し得る。第2の超伝導シリコン電極104が1つまたは複数のエピタキシャル成長プロセスを介して成長する場合、第2の超伝導シリコン電極104の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さが、1つまたは複数のCMPプロセスを介して画定され得る。
それによって、第2の超伝導シリコン電極104の形成が、1つまたは複数のシリコン層402の残りの部分から、トンネル障壁106または1つもしくは複数の分離層110あるいはその両方を画定し得る。たとえば、第1の超伝導シリコン電極102と第2の超伝導シリコン電極104との間に残る1つまたは複数のシリコン層402の部分が、トンネル障壁106であり得る。たとえば、トンネル障壁106は(たとえば、約20mKの臨界温度で誘電体として働き得る)真性シリコンを含み得る。さらに、第2の超伝導シリコン電極104およびトンネル障壁106に隣接して残る1つまたは複数のシリコン層402の部分が、1つまたは複数の分離層110であり得る。
1つまたは複数の実施形態では、トンネル障壁106となり得るシリコン層402の残りの部分が、通常の金属トンネル障壁106を形成するように(たとえば、PまたはAsあるいはその両方などで)ドープされ得る。たとえば、トンネル障壁106となり得るシリコン層402の残りの部分が、第2の超伝導シリコン電極104を形成し得るエピタキシャル成長プロセスの前にドープされ得る。
図7Aまたは図7Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第6の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図7Aは、製造の第6の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図7Bは、製造の第6の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。製造の第6の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して1つまたは複数の分離層110から除去され得る。
図8Aまたは図8Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第7の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図8Aは、製造の第7の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図8Bは、製造の第7の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第7の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、1つまたは複数の堆積プロセスを介して、1つもしくは複数の分離層110または第2の超伝導シリコン電極104あるいはその両方に堆積し得る。図8Aまたは図8Bあるいはその両方に示されるように、レジスト・マスク202は、露出した1つまたは複数の分離層110の一部を残すように堆積し得る。さらに、1つまたは複数の分離層110の露出した部分(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない部分)が、(たとえば、図8Aに示されるように)「Y」軸に沿って第1の超伝導シリコン電極102の一部と位置合せされ得る。
図9Aまたは図9Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第8の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図9Aは、製造の第8の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図9Bは、製造の第8の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第8の段階の間に、1つまたは複数の分離層110の露出した部分が(たとえば、RIEなどの1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)エッチング除去されて、第1の超伝導シリコン電極102まで延び得る、分離層110内の接触穴902が形成され得る。図9Aまたは図9Bあるいはその両方に示されるように、接触穴902をエッチングすることにより、(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102を以前に覆っていた分離層110の少なくとも一部を除去することによって)第1の超伝導シリコン電極102の一部が露出し得る。接触穴902をエッチングした後で、1つもしくは複数のレジスト・マスク202が(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)除去され得、または量子ビット・デバイス100の露出面が(たとえば、DHFを使用して)洗浄され得、あるいはその両方であり得る。
図10Aまたは図10Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第9の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図10Aは、製造の第9の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図10Bは、製造の第9の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第9の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、(たとえば、1つまたは複数のリフトオフ・プロセスを介して)第2の超伝導シリコン電極104または分離層110あるいはその両方の上にパターニングされ、量子ビット・デバイス100のための1つまたは複数の金属接点の形成、ならびに/あるいは1つまたは複数のコンデンサおよび/または共振器の組込みが容易にされ得る。図10Aまたは図10Bあるいはその両方に示されるように、第1の超伝導シリコン電極102または第2の超伝導シリコン電極あるいはその両方の少なくとも一部が、製造の第9の段階の間に堆積した1つまたは複数のレジスト・マスク202によって露出された(たとえば、覆われていない)ままとなり得る。
図11Aまたは図11Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第10の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図11Aは、製造の第10の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図11Bは、製造の第10の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第10の段階の間に、導電性金属材料1102が、(たとえば、1つまたは複数の堆積プロセスを介して)量子ビット・デバイス100または1つもしくは複数のレジスト・マスク202あるいはその両方の露出面上に堆積し得る。導電性金属材料1102を堆積させた後で、レジスト・マスク202と、レジスト・マスク202上に配置された導電性金属材料1102の部分が(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)除去され、(たとえば、図1Aまたは図1Bあるいはその両方に示されるように)第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方が形成され得る。それによって、導電性金属材料1102は、第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方の中に含まれる同一の金属であり得る。図11Aに示されるように、導電性金属材料が第1の超伝導シリコン電極102上に堆積するように、導電性金属材料が接触穴902内に堆積し得る。導電性金属材料1102の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、量子ビット・デバイス100の機能、ならびに/あるいは第1の金属接点114および/または第2の金属接点116の構造的特徴に応じて変動し得ることを当業者は理解されよう。
図12Aまたは図12Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の分離インプラントを備え得る、分離層110を有する例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図12Aは、分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図12Bは、分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の分離インプラントが、1つもしくは複数のシリコン層402または半導体基板108あるいはその両方の1つまたは複数の部分内に組み込まれ、1つまたは複数の分離層110が形成され得る。例示的分離インプラントは、限定はしないが、カーボン、酸素、または窒素、あるいはその組合せなどを含み得る。たとえば、1つまたは複数の分離インプラントが、1つまたは複数のプラズマ浸漬プロセスを使用して、1つもしくは複数のシリコン層402または半導体基板108あるいはその両方の部分に組み込まれ得る。1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の分離インプラントはカーボン・インプラントであり得、アセチレンまたはベンゼンあるいはその組合せなどが、1つまたは複数のプラズマ浸漬プロセスでカーボン源として使用され得る。1つまたは複数の分離インプラントは、1つまたは複数の分離層110の電気伝導率を抑制し得、それによって分離領域112を画定する。本明細書で説明される様々な実施形態によれば、分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100は、積み重ねられた垂直配向に配置された1つまたは複数のシリコン・ベースのジョセフソン接合を備え得る。さらに、分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100のトンネル障壁106は、本明細書で説明される様々な実施形態による誘電体材料または通常の金属材料を含み得る。
図13は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第1の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。製造の第1の段階の間に、キャップ層1302が(たとえば、1つまたは複数の堆積プロセスを介して)半導体基板108、1つもしくは複数の超伝導シリコン層1304、またはシリコン障壁層1306、あるいはその組合せを備える多層構造上に堆積し得る。キャップ層1302内に含まれる得る例示的材料は、限定はしないが、酸化シリコン、窒化シリコン、シリコン、またはCVDカーボン、あるいはその組合せなどを含み得る。キャップ層1302の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは変動し得ることを当業者は理解されよう。たとえば、キャップ層1302の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、5nm以上かつ500nm以下であり得る(たとえば、30nmから100nm)。
図13に示されるように、シリコン障壁層1306が、(たとえば、半導体基板108上に配置された)ある超伝導シリコン層1304と、(たとえば、キャップ層1302に隣接して配置された)別の超伝導シリコン層1304との間に配置され得る。1つまたは複数の実施形態では、超伝導シリコン層1304は、後続の製造ステップで第1の超伝導シリコン電極102または第2の超伝導シリコン電極104あるいはその両方を構成することに進み得る。したがって、超伝導シリコン層1304は、本明細書で説明される様々な実施形態による第1の超伝導シリコン電極102または第2の超伝導シリコン電極104あるいはその両方と同一の材料を含み得る。さらに、1つまたは複数の実施形態では、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による(たとえば、図2~図7Bに示される特徴による)1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセス、エピタキシャル成長プロセス、またはエッチング・プロセスを介して多層構造が形成され得る。
図14Aまたは図14Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第2の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図14Aは、製造の第2の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図14Bは、製造の第2の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第2の段階の間に、1つまたは複数のレジスト層202が、(たとえば、1つまたは複数の堆積プロセスを介して)キャップ層1302上に堆積し得る。1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数のレジスト層202は、シリコン・ベースのジョセフソン接合の画定されるべき境界と位置合せされるキャップ層1302の一部を覆い得る。
図15Aまたは図15Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第3の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図15Aは、製造の第3の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図15Bは、製造の第3の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第3の段階の間に、キャップ層1302の露出した部分(たとえば、1つまたは複数のレジスト・マスク202で覆われていない部分)のうちの1つまたは複数が、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して(たとえば、希釈フッ化水素酸(「DHF」)または酸素プラズマあるいはその両方を使用して)除去され得る。
図16Aまたは図16Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第4の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図16Aは、製造の第4の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図16Bは、製造の第4の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第4の段階の間に、1つまたは複数のレジスト層202が1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して除去され、キャップ層1302の残りの部分が露出し得る。
図17Aまたは図17Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第5の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図17Aは、製造の第5の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図17Bは、製造の第5の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第5の段階の間に、キャップ層1302または(たとえば、1つまたは複数の超伝導シリコン層1304またはシリコン障壁層1306あるいはその両方を備える)多層スタックの1つもしくは複数の部分あるいはその両方に、1つまたは複数の分離インプラント源で第1のプラズマ浸漬1702が施され得る。たとえば、1つまたは複数の分離インプラントがカーボンである場合、キャップ層1302または多層スタックの1つもしくは複数の部分あるいはその両方に、アセチレンまたはベンゼンあるいはその両方などの1つまたは複数のカーボン源で第1のプラズマ浸漬1702が施され得る。図17Aまたは図17Bあるいはその両方に示されるように、キャップ層1302または多層スタックの1つもしくは複数の部分あるいはその両方が、分離インプラント源(たとえば、アセチレンまたはベンゼンあるいはその両方などのカーボン源)で飽和され得る。
様々な実施形態では、第1のプラズマ浸漬1702が施される多層スタックの1つまたは複数の部分は、量子ビット・デバイス100の分離領域112であり得る。それによって、第1のプラズマ浸漬1702は、量子ビット・デバイス100内に含まれる1つまたは複数のジョセフソン接合の1つまたは複数の境界を画定し得る。たとえば、第1のプラズマ浸漬1702は、(たとえば、図17Aに示されるように)第1の超伝導シリコン電極102またはトンネル障壁106あるいはその両方の構造的境界を画定し得る。
図18Aまたは図18Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第6の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図18Aは、製造の第6の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図18Bは、製造の第6の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第6の段階の間に、分離インプラント源で飽和された量子ビット・デバイス100の部分がアニーリング(たとえば、レーザ・アニーリング)され、分離インプラントが打ち込まれ(たとえば、かつ/または格子損傷が低減され)得る。たとえば、レーザ・アニールは照射領域内のシリコンを溶融し得、どれほどのシリコンを溶融することが望ましいかに基づいてパルシング時間が確立され得る。たとえば、1つまたは複数の実施形態では、分離領域112がアニーリング(たとえば、レーザ・アニーリング)され、分離領域112内の電気伝導率を抑制し得る1つまたは複数の分離層110が形成され得る。たとえば、様々な実施形態では、分離領域112が第5の段階でカーボン源によって飽和され、第6の段階でレーザ・アニーリングされて、1つまたは複数のカーボン分離インプラントが分離領域112内に打ち込まれ、1つまたは複数の分離層110が形成され得る。図18Aまたは図18Bあるいはその両方に示されるように、キャップ層1302は、第6の段階の間に、超伝導シリコン層1304、トンネル障壁106、または第1の超伝導シリコン電極102、あるいはその組合せを分離インプラントで打ち込まれることから保護し得る。
図19Aまたは図19Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第7の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図19Aは、製造の第7の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図19Bは、製造の第7の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第7の段階の間に、1つまたは複数のレジスト層202が(たとえば、1つまたは複数の堆積プロセスを介して)キャップ層1302上に堆積し得る。1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数のレジスト層202は、第2の超伝導シリコン電極104の画定されるべき境界と位置合せされるキャップ層1302の一部を覆い得る。
図20Aまたは図20Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第8の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図20Aは、製造の第8の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図20Bは、製造の第8の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示す。1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第8の段階の間に、キャップ層1302の露出した部分(たとえば、1つまたは複数のレジスト・マスク202で覆われていない部分)のうちの1つまたは複数が、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して(たとえば、DHFを使用して)除去され得る。その後で、1つまたは複数のレジスト・マスク202の残りの部分が除去され得る。それによって、キャップ層1302の残りの部分が、第2の超伝導シリコン電極104の画定されるべき場所の上に(たとえば、「Y」軸に沿って)配置され得る。
図21Aまたは図21Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第9の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図21Aは、製造の第9の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図21Bは、製造の第9の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示す。
1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第9の段階の間に、キャップ層1302または残りの超伝導シリコン層1304の1つもしくは複数の部分あるいはその両方に、1つまたは複数の分離インプラント源で第2のプラズマ浸漬2102が施され得る。たとえば、1つまたは複数の分離インプラントがカーボンである場合、キャップ層1302または超伝導シリコン層1304の1つもしくは複数の部分あるいはその両方に、アセチレンまたはベンゼンあるいはその両方などの1つまたは複数のカーボン源で第2のプラズマ浸漬2102が施され得る。図21Aまたは図21Bあるいはその両方に示されるように、キャップ層1302または超伝導シリコン層1304の1つもしくは複数の部分あるいはその両方が、分離インプラント源(たとえば、アセチレンまたはベンゼンあるいはその両方などのカーボン源)で飽和され得る。様々な実施形態では、第2のプラズマ浸漬2102が施される超伝導シリコン層1304の1つまたは複数の部分が、量子ビット・デバイス100の(たとえば、図21Aの太字の破線で示される)分離領域112を延長し得る。それによって、第2のプラズマ浸漬2102は、(たとえば、図21Aまたは図21Bあるいはその両方に示されるように)第2の超伝導シリコン電極104の1つまたは複数の境界を画定し得る。
図22Aまたは図22Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第10の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図22Aは、製造の第10の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図22Bは、製造の第10の段階の間の1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方であり得る。
1つまたは複数の分離インプラントを備える量子ビット・デバイス100の製造の第10の段階の間に、分離インプラント源で飽和された量子ビット・デバイス100の部分がアニーリング(たとえば、レーザ・アニーリング)され、分離インプラントが打ち込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の実施形態では、分離領域112がアニーリング(たとえば、レーザ・アニーリング)され、分離領域112内の電気伝導率を抑制し得る1つまたは複数の分離層110が形成され得る。たとえば、様々な実施形態では、分離領域112が第9の段階でカーボン源によって飽和され、第10の段階でレーザ・アニーリングされて、1つまたは複数のカーボン分離インプラントが分離領域112内に打ち込まれ、1つまたは複数の分離層110が延長され得る。図22Aまたは図22Bあるいはその両方に示されるように、キャップ層1302は、第10の段階の間に、第2の超伝導シリコン電極104を分離インプラントで打ち込まれることから保護し得る。さらに、1つまたは複数の実施形態では、トンネル障壁106または第1の超伝導シリコン電極102あるいはその両方が、第10の段階の間に分離インプラントで打ち込まれないままとなり得、製造の第9の段階の間の分離インプラント源の飽和の(たとえば、「Y」軸に沿った)深さ、およびそれによって製造の第10の段階の間の分離インプラント組込みの(たとえば、「Y」軸に沿った)深さを制御する。
図23Aまたは図23Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第11の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図23Aは、製造の第11の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図23Bは、製造の第11の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方であり得る。
製造の第11の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、1つまたは複数の堆積プロセスを介して、1つまたは複数の分離層110またはキャップ層1302あるいはその両方に堆積し得る。図23Aまたは図23Bあるいはその両方に示されるように、レジスト・マスク202は、露出した1つまたは複数の分離層110の一部を残すように堆積し得る。さらに、1つまたは複数の分離層110の露出した部分(たとえば、レジスト・マスク202で覆われていない部分)が、(たとえば、図23Aに示されるように)「Y」軸に沿って第1の超伝導シリコン電極102の一部と位置合せされ得る。
図24Aまたは図24Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第12の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図24Aは、製造の第12の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図24Bは、製造の第12の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第12の段階の間に、1つまたは複数の分離層110の露出した部分が(たとえば、RIEなどの1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)エッチング除去されて、第1の超伝導シリコン電極102まで延び得る、分離層110内の接触穴902が形成され得る。図9Aまたは図9Bあるいはその両方に示されるように、接触穴902をエッチングすることにより、(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102を以前に覆っていた分離層110またはトンネル障壁106あるいはその両方の少なくとも一部を除去することによって)第1の超伝導シリコン電極102の一部が露出し得る。接触穴902をエッチングした後で、1つもしくは複数のレジスト・マスク202が(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)除去され得、または量子ビット・デバイス100の露出面が(たとえば、DHFを使用して)洗浄され得、あるいはその両方であり得る。
図25Aまたは図25Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第13の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図25Aは、製造の第13の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図25Bは、製造の第13の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。製造の第13の段階の間に、キャップ層1302が(たとえば、RIEなどの1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)エッチング除去されて、第2の超伝導シリコン電極104が露出し得る。さらに、量子ビット・デバイス100の露出面が(たとえば、DHFを使用して)洗浄され得る。
図26Aまたは図26Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第14の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図26Aは、製造の第14の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図26Bは、製造の第14の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第14の段階の間に、1つまたは複数のレジスト・マスク202が、(たとえば、1つまたは複数のリフトオフ・プロセスを介して)第2の超伝導シリコン電極104または分離層110あるいはその両方の上にパターニングされ、量子ビット・デバイス100のための1つまたは複数の金属接点の形成、ならびに/あるいは1つまたは複数のコンデンサおよび/または共振器の組込みが容易にされ得る。図26Aまたは図26Bあるいはその両方に示されるように、第1の超伝導シリコン電極102または第2の超伝導シリコン電極あるいはその両方の少なくとも一部が、1つまたは複数のレジスト・マスク202によって露出された(たとえば、覆われていない)ままとなり得る。
図27Aまたは図27Bあるいはその両方は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、製造の第15の段階の間の例示的で非限定的な量子ビット・デバイス100の図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。図27Aは、製造の第15の段階の間の量子ビット・デバイス100の断面図を示し、または図27Bは、製造の第15の段階の間の量子ビット・デバイス100の上面図を示し、あるいはその両方である。
製造の第15の段階の間に、導電性金属材料1102が、(たとえば、1つまたは複数の堆積プロセスを介して)量子ビット・デバイス100または1つもしくは複数のレジスト・マスク202あるいはその両方の露出面上に堆積し得る。導電性金属材料1102を堆積させた後で、レジスト・マスク202と、レジスト・マスク202上に配置された導電性金属材料1102の部分が(たとえば、1つまたは複数のエッチング・プロセスを介して)除去され、(たとえば、図12Aまたは図12Bあるいはその両方に示されるように)第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方が形成され得る。それによって、導電性金属材料1102は、第1の金属接点114または第2の金属接点116あるいはその両方の中に含まれる同一の金属であり得る。図27Aに示されるように、導電性金属材料が第1の超伝導シリコン電極102上に堆積するように、導電性金属材料が接触穴902内に堆積し得る。導電性金属材料1102の(たとえば、「Y」軸に沿った)厚さは、量子ビット・デバイス100の機能、ならびに/あるいは第1の金属接点114および/または第2の金属接点116の構造的特徴に応じて変動し得ることを当業者は理解されよう。
図28は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数のシリコン・ベースのジョセフソン接合を備える1つまたは複数の量子ビット・デバイス100の製造を容易にし得る例示的で非限定的な方法2800の流れ図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。
2802で、方法2800は、半導体基板108の一部をドープして、第1の超伝導電極(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102)を形成することを含み得る。たとえば、2802でのドーピングは、少なくとも図3に示される製造の第2の段階に従って実施され得る。たとえば、第1の超伝導電極は第1の超伝導シリコン電極102であり得、またはドーピングは、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを含み得、あるいはその両方であり得る。
2804で、方法2800は、エピタキシャル成長プロセスを介して第1の超伝導電極上にシリコン層を堆積させて、トンネル障壁106を形成することを含み得る。たとえば、2804での堆積は、少なくとも図4に示される製造の第3の段階に従って実施され得る。たとえば、1つまたは複数の実施形態では、2804での堆積は、ゼロ付近の温度で量子ビット・デバイス100の動作中にシリコン・ベースのジョセフソン接合の誘電体トンネル障壁106として働き得る真性シリコンの層を成長させ得る。別の例では、2804での堆積は、堆積したシリコン層の1つまたは複数の部分をドープして、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による通常の金属トンネル障壁106を形成することをさらに含み得る。
2806で、方法2800は、トンネル障壁106の1つまたは複数の部分をドープして、第2の超伝導電極(たとえば、第2の超伝導シリコン電極104)を形成し、ジョセフソン接合を形成することを含み得る。たとえば、2806でのドーピングは、少なくとも図6Aまたは図6Bあるいはその両方に示される製造の第5の段階に従って実施され得る。たとえば、第2の超伝導電極は第2の超伝導シリコン電極104であり得、またはドーピングは、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを含み得、あるいはその両方であり得る。様々な実施形態では、方法2800によって形成されたジョセフソン接合は、超伝導シリコン電極を備えるシリコン・ベースのジョセフソン接合であり得る。さらに、超伝導シリコン電極は垂直配向で積み重ねられ得る。さらに、1つまたは複数の実施形態では、トンネル障壁106は、真性シリコンを含む誘電体トンネル障壁であり得る。
図29は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数の分離インプラントを含み得る1つまたは複数の分離層110を介して電気的に分離される1つまたは複数のシリコン・ベースのジョセフソン接合を備える1つまたは複数の量子ビット・デバイス100の製造を容易にし得る例示的で非限定的な方法2900の流れ図を示す。簡潔のために、本明細書で説明される他の実施形態で利用される同様の要素の反復的な説明は省略される。
2902で、方法2900は、半導体基板108の一部をドープして、第1の超伝導電極(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102)を形成することを含み得る。たとえば、2902でのドーピングは、少なくとも図3に示される製造の第2の段階に従って実施され得る。たとえば、第1の超伝導電極は第1の超伝導シリコン電極102であり得、またはドーピングは、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを含み得、あるいはその両方であり得る。
2904で、方法2900は、エピタキシャル成長プロセスを介して第1の超伝導電極上にシリコン層を堆積させて、トンネル障壁106を形成することを含み得る。たとえば、2904での堆積は、少なくとも図4に示される製造の第3の段階に従って実施され得る。たとえば、1つまたは複数の実施形態では、2904での堆積は、ゼロ付近の温度で量子ビット・デバイス100の動作中にシリコン・ベースのジョセフソン接合の誘電体トンネル障壁106として働き得る真性シリコンの層を成長させ得る。別の例では、2904での堆積は、堆積したシリコン層の1つまたは複数の部分をドープして、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による通常の金属トンネル障壁106を形成することをさらに含み得る。
2906で、方法2900は、トンネル障壁106の1つまたは複数の部分をドープして、第2の超伝導電極(たとえば、第2の超伝導シリコン電極104)を形成し、ジョセフソン接合を形成することを含み得る。たとえば、2806でのドーピングは、少なくとも図6Aまたは図6Bあるいはその両方に示される製造の第5の段階に従って実施され得る。たとえば、第2の超伝導電極は第2の超伝導シリコン電極104であり得、またはドーピングは、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による1つまたは複数のレーザ・ドーピング・プロセスを含み得、あるいはその両方であり得る。様々な実施形態では、方法2906で形成されたジョセフソン接合は、図13に示される多層スタックなどの多層スタック構造であり得、1つまたは複数の後続の製造工程は、ジョセフソン接合の1つまたは複数の構造的特徴をさらに画定し得、または分離インプラントの組込みを介してジョセフソン接合を電気的に分離し得、あるいはその両方であり得る。
2908で、方法2900は、第1の超伝導電極(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102)、トンネル障壁106、および第2の超伝導電極(たとえば、第2の超伝導シリコン電極104)の部分への1つまたは複数の分離インプラントのプラズマ浸漬を通じて、ジョセフソン接合からの分離領域112を形成することを含み得る。たとえば、2908での分離領域の形成は、図17Aから22Bで示される製造の第5から第10の段階に従って実施され得る。たとえば、2908での分離領域の形成は、本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態による、1つまたは複数のプラズマ浸漬プロセスまたはアニーリング・プロセスあるいはその両方を含み得る。
2910で、方法2900は、第1の超伝導電極(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102)に延び得る接触穴902を分離領域112内に形成することを含み得る。たとえば、接触穴902を形成することは、図23Aから24Bに示される製造の第11から第12の段階に従って実施され得る。
2912で、方法2900は、第1の金属層(たとえば、導電性金属材料1102)を接触穴902内に堆積させて、第1の超伝導電極(たとえば、第1の超伝導シリコン電極102)に動作可能に結合された第1の金属接点114を形成することを含み得る。たとえば、2912での第1の金属接点114の形成は、図26A~図27Bまたは図12A~図12Bあるいはその両方に示される製造の第14の段階または第15の段階あるいはその両方に従って実施され得る。
2914で、方法2900は、第2の金属層(たとえば、導電性金属材料1102)を第2の超伝導電極(たとえば、第2の超伝導シリコン電極104)上に堆積させて、第2の超伝導電極(たとえば、第2の超伝導シリコン電極104)に動作可能に結合された第2の金属接点116を形成することを含み得る。たとえば、2914での第1の金属接点114の形成は、図26A~図27Bまたは図12A~図12Bあるいはその両方に示される製造の第14の段階または第15の段階あるいはその両方に従って実施され得る。
さらに、「または」という用語は、排他的な「または」(exclusive "or")ではなく、包含的な「または」(inclusive "or")を意味するものとする。すなわち、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「XがAまたはBを利用する」は、自然な包含的置換(natural inclusive permutation)のいずれかを意味するものとする。すなわち、XがAを利用し、XがBを利用し、またはXがAとBの両方を利用する場合、「XがAまたはBを利用する」は、上記の例のいずれかの下で満たされる。さらに、本明細書および添付の図面で使用される冠詞「a」および「an」は一般に、別段に指定されていない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明白でない限り、「1つまたは複数」を意味するように解釈されるべきである。本明細書では、「例」または「例示的」という用語あるいはその両方は、例、事例、または例示として働くことを意味するように利用される。疑念を避けるために、本明細書で開示される主題は、そのような例によって限定されない。さらに、「例」または「例示的」あるいはその両方として本明細書で説明される任意の態様または設計は、他の態様または設計よりも好ましい、または有利なものとして必ずしも解釈されず、当業者に知られている同等の例示的構造および技術を除外することを意味しない。
もちろん、本開示を説明するために、構成要素、製品、または方法のあらゆる考えられる組合せを説明することは不可能ではないが、本開示の多くの別の組合せおよび順列が可能であることを当業者は理解し得る。さらに、「含む」、「有する」、「所有する」などの用語が詳細な説明、特許請求の範囲、付録、および図面で使用される範囲で、そのような用語は、請求項で遷移語として利用されるときに「含む(comprising)」が解釈されるので、「含む」と同様に包含的であるものとする。例示のために様々な実施形態の説明が提示されたが、説明は、網羅的なものではなく、開示される実施形態に限定されないものとする。記載の実施形態の範囲および思想から逸脱することなく、多くの変更および変形が当業者には明らかとなるであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、市場で見出される技術に勝る実際の適用または技術的改良を最良に説明し、あるいは当業者が本明細書で開示される実施形態を理解することを可能にするために選ばれたものである。
Claims (20)
- 2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極の間に配置されたトンネル障壁を含むジョセフソン接合
を備える装置。 - 前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極が、ホウ素、ガリウム、およびゲルマニウムからなるグループから選択された少なくとも1つのドーパントでドープされたシリコンを含む、請求項1に記載の装置。
- 前記少なくとも1つのドーパントがホウ素であり、前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極がそれぞれ、4原子百分率超のホウ素かつ11原子百分率以下のホウ素を含む請求項2に記載の装置。
- 前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極からの第1の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第1の金属接点と、
前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極からの第2の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第2の金属接点と、
分離層であって、前記分離層が前記第2の金属接点から前記第1の金属接点を電気的に分離するように前記トンネル障壁上に配置され、シリコン内のカーボン打込みを含む、前記分離層と
をさらに備える、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の装置。 - 前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極からの第1の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第1の金属接点と、
前記2つの垂直に積み重ねられた超伝導シリコン電極からの第2の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第2の金属接点と、
分離層であって、前記分離層が前記第2の金属接点から前記第1の金属接点を電気的に分離するように前記トンネル障壁上に配置され、真性シリコンを含む、前記分離層と
をさらに備える、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の装置。 - 前記トンネル障壁が、リンおよびヒ素からなるグループから選択された少なくとも1つのドーパントでドープされる、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の装置。
- 前記トンネル障壁が真性結晶シリコンを含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の装置。
- 2つの超伝導シリコン電極の間に配置された誘電体トンネル障壁を含むジョセフソン接合
を備える装置。 - 前記2つの超伝導シリコン電極が、ホウ素、ゲルマニウム、およびガリウムからなるグループから選択された少なくとも1つのドーパントでドープされたシリコンを含む、請求項8に記載の装置。
- 前記少なくとも1つのドーパントがホウ素であり、前記2つの超伝導シリコン電極がそれぞれ、4原子百分率超のホウ素かつ11原子百分率以下のホウ素を含む、請求項9に記載の装置。
- 前記2つの超伝導シリコン電極からの第1の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第1の金属接点と、
前記2つの超伝導シリコン電極からの第2の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第2の金属接点と、
分離層であって、前記分離層が前記第2の金属接点から前記第1の金属接点を電気的に分離するように前記誘電体トンネル障壁上に配置され、シリコン内のカーボン打込みを含む、前記分離層と
をさらに備える、請求項8ないし10のいずれか一項に記載の装置。 - 前記2つの超伝導シリコン電極からの第1の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第1の金属接点と、
前記2つの超伝導シリコン電極からの第2の超伝導シリコン電極に動作可能に結合された第2の金属接点と、
分離層であって、前記分離層が前記第2の金属接点から前記第1の金属接点を電気的に分離するように前記誘電体トンネル障壁上に配置され、真性シリコンを含む、前記分離層と
をさらに備える、請求項8ないし11のいずれか一項に記載の装置。 - 前記誘電体トンネル障壁が真性結晶シリコンを含む、請求項8ないし12のいずれか一項に記載の装置。
- 前記2つの超伝導シリコン電極および前記誘電体トンネル障壁が、誘電体基板上に垂直に積み重ねられる、請求項8ないし13のいずれか一項に記載の装置。
- シリコン基板の一部をドープして、第1の超伝導電極を形成することと、
エピタキシャル成長プロセスを介して前記第1の超伝導電極上にシリコン層を堆積させて、トンネル障壁を形成することと、
前記トンネル障壁の一部をドープして、第2の超伝導電極を形成し、ジョセフソン接合を形成することと
を含む方法。 - 前記シリコン基板の前記一部をドープすることによって加えられる第1のドーパントと、前記シリコン層の前記一部をドープすることによって加えられる第2のドーパントとが、ホウ素、ガリウム、およびゲルマニウムからなるグループから選択された少なくとも1つのメンバである、請求項15に記載の方法。
- 前記第1の超伝導電極、前記トンネル障壁、および前記第2の超伝導電極の部分への分離インプラントのプラズマ浸漬を通じて、前記ジョセフソン接合からの分離領域を形成すること
をさらに含む、請求項15または16に記載の方法。 - 前記第1の超伝導電極に延びる接触穴を前記分離領域内に形成することと、
第1の金属層を前記接触穴内に堆積させて、前記第1の超伝導電極に動作可能に結合された第1の金属接点を形成することと、
第2の金属層を前記第2の超伝導電極上に堆積させて、前記第2の超伝導電極に動作可能に結合された第2の金属接点を形成することと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。 - 前記シリコン基板の非ドープ部分および前記シリコン層の非ドープ部分が、前記ジョセフソン接合に隣接する分離領域を画定する、請求項15ないし18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の超伝導電極に延びる接触穴を前記分離領域内に形成することと、
第1の金属層を前記接触穴内に堆積させて、前記第1の超伝導電極に動作可能に結合された第1の金属接点を形成することと、
第2の金属層を前記第2の超伝導電極上に堆積させて、前記第2の超伝導電極に動作可能に結合された第2の金属接点を形成することと
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
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