JP2023505326A - ディスペンサポンプおよびディスペンサポンプ用の弾性的な戻し手段 - Google Patents

Abstract

本開示は、流体形態の製品（２）を容器（３）から手動で小出しするための、かつ容器の開口（３Ａ）に閉鎖体（４）によって密封式に組み付けるための、ディスペンサポンプ（１０）に関する。このディスペンサポンプは、組付け後に容器に対して不動に保持されるように適合させられたハウジング（２０）を備える。このハウジングは、容器の内部に流体連通するように構成された入口（２２）を有するポンプ室（２１）を画定している。ディスペンサポンプは、少なくとも１つのばね（３０）と、ポンプ室の内部に流体連通するように構成されたアクチュエータ（４０）と、このアクチュエータに固定接続されていて、ポンプ室の内部で往復移動するように配置されたピストンロッド（４２）とを備える。本開示は、さらに、ディスペンサポンプ（１０）用のばね（３０）に関する。

Description

本開示は、押圧式の液体ポンプ、つまり、流体形態の製品を容器から手動で小出しするための、かつ容器の開口に閉鎖体によって密封式に組み付けるための、ディスペンサポンプと、ディスペンサポンプ用の弾性的な戻し手段、例えばばねと、に関する。より詳細には、本開示は、独立請求項の冒頭部分に特定したような、流体形態の製品を容器から手動で小出しするための、かつ容器の開口に閉鎖体によって密封式に組み付けるためのディスペンサポンプと、ディスペンサポンプ用のばねとに関する。

背景技術
市場には、液体製品、つまり、液体石鹸等を小出しするための多種の公知の押圧式の液体ポンプが出回っている。このような押圧式の液体ポンプは、通常、使用者が手動で行う押圧操作によって容器内の液体製品を容器から送り出して小出しするために、容器の開口に据え付けられる。押圧操作は、しばしばポンプ押圧ヘッド等を下向きに押圧することにより行われる。操作このような液体ポンプは、概して、使用者が押圧ヘッドに加えられている下向きの押圧力を取り去った後、押圧ヘッドの戻り中に、このポンプ押圧ヘッドを当初の位置に戻すための、少なくとも１つの弾性的な戻し機能または弾性的な戻し装置を有している。これによって、容器の内部の液体製品が液体ポンプの液体リザーバ内に吸い込まれ、次の押圧によって圧送されて小出しされる。この最初の動作は、通常、「プライミング」として知られている。

先行技術の押圧式の液体ポンプでは、弾性的な戻し機能／装置が、通常、例えば押圧ヘッドとピストンロッドとを含む可動のユニットと、例えばシリンダを含む不動のユニットとの間に予荷重が加えられた状態で配置されており、これによって、使用者が下向きの押圧力を取り去った後、可動のユニットを不動のユニットに対して相対的に当初の位置に戻すこと可能にするための十分な弾性力が確保されている。

押圧式の液体ポンプの一例は、板ばね／板状ばねの形態の戻し手段を開示している米国特許第９５３９５９７号明細書に認められる。

先行技術の多くの押圧式の液体ポンプは、戻し機能のために金属ばねを使用している。このような液体ポンプに使用するためのあらゆる金属ばねは、錆びやすい傾向にある金属から形成されている場合、水気／湿気および／または液体との接触が原因で錆びやすく、錆びたばねは、製品の品質、つまり、ばねおよび容器内の液体製品の品質を含む製品の品質に影響を与えてしまう。さらに、金属ばねのコストは、特に錆びにくい傾向にある金属から形成される場合には比較的高くなってしまう。液体ポンプの再生利用に関して、金属ばねは、液体ポンプの別のプラスチック部材から分離されなければならず、別々の回収は、再生利用コストを高めてしまうか実際には再生利用を不可能にするリスクすら高めてしまう。

先行技術の解決手段に関する幾つかの問題は、弾性的な戻し手段を長期間にわたって荷重が加えられた状態に保つと、弾性的な戻し手段のクリープ破損および疲れ破損が生じ、最終的には、可動のユニットをその始端位置または当初の位置に戻すための反発力が不十分になり、これによって、液体ポンプにより小出しされる／押し出される液体の量が影響を受けてしまうことである。かつ／または、例えば米国特許第９５３９５９７号明細書に記載のように、ビームに軸線方向で荷重を加えることにより得られる板ばね／板状ばねが、荷重を加えたとき、制御された規定の移動／曲げを確保するために、所定の初期形状／初期撓みを有していなければならず、押圧力がばねの臨界的な力／荷重を上回ると、このような板ばね／板状ばねが、制御されない撓みを提供し、したがって、ばねが破壊されるか塑性変形／永久変形して、ばねとして機能しなくなるほどばねの歪み／応力が高くなることが生じると、この挙動がばね材料における変化、時効および／または過度に高いもしくは低い周辺温度によっても影響を受け、このことが、軸線方向で荷重が加えられるばね用のこのようなビームが十分に頑丈でないことを意味してしまうことである。かつ／または、例えば米国特許第９５３９５９７号明細書に記載のように、ビームに軸線方向で荷重を加えることにより得られる板ばね／板状ばねが大きな労力を必要とし、つまり、ポンプの十分な移動を生じさせる前にばねを曲げるために使用者が加える最大の押圧力のうちの約８０％が達成／利用されなければならず、その後この力が達成されると、大きな移動／変位／ずれひいて製品の大きな小出し量を達成するためには押圧力の僅かな増加しか必要とならず、このことが、適正な回分量が達成しにくい／制御しにくいことを意味しており、漏れ／漏出が極端に生じやすくなり／起こりやすくなり、したがって、この種の板ばね／板状ばねが使用しにくく、誤った回分量および製品の漏れのリスクを高めてしまうことにある。かつ／または、例えば米国特許第９５３９５９７号明細書に記載のように、ビームに軸線方向で荷重を加えることにより得られる板ばね／板状ばねが、使用中の撓み／曲げの際、その撓みが半径方向への撓み方向で如何なる障害物によっても妨害されないように大きな容積と周辺スペースとを必要としてしまうことである。

したがって、移動する部材および圧送する部材を戻すためのばねを介した弾性的な戻し機能を有する手動の押圧式の液体ポンプの改良が必要とされている。

概要
本開示の目的は、上で詳述した先行技術における不備および欠点のうちの１つ以上を軽減、緩和または排除し、少なくとも上述した課題を解決することである。

第１の態様によれば、流体形態の製品を容器から手動で小出しするための、かつ容器の開口に閉鎖体によって密封式に組み付けるための、ディスペンサポンプであって、このディスペンサポンプは、長手方向軸線を規定していて、組付け後に容器に対して不動にかつ／または静止してかつ／または軸線方向で保持されるように適合させられたハウジングを備え、このハウジングは、容器の内部に流体連通するように構成された入口を有するポンプ室を画定しており、ディスペンサポンプは、少なくとも１つのばねと、アクチュエータと、ポンプ室の内部に流体連通するように構成された吐出口と、アクチュエータに固定接続されていて、ポンプ室の内部で往復移動するように配置されたピストンロッドとを備え、使用者によってアクチュエータに加えられる押圧力を利用して製品を吐出口を介して容器から吐出させるために、アクチュエータは、ピストンロッドと共にハウジングに対して相対的に第１の位置／始端位置と終端位置および／または中間位置および／または作動位置との間で往復移動させられるように構成されており、これによって、アクチュエータを、第１の位置または始端位置からハウジングおよび閉鎖体に向かって終端位置および／または中間位置および／または作動位置へと、ピストンロッドがポンプ室の内部を移動する状態で長手方向軸線に沿って移動させ、かつ、製品を前記ポンプ室（２１）内に吸い込むために押圧力が取り除かれた後は、ピストンロッドとともにアクチュエータを戻すために、ばねの弾性力を終端位置または中間位置／作動位置から第１の位置へと移動させるようになっており、ディスペンサポンプの全ての部材は、螺旋形状を有するばねを含めて、再生利用可能なプラスチック材料によって製作されており、ばねは、線材と、第１の端部と、第２の端部とを備え、線材は、ばねの第１の端部と第２の端部との各々に自由線材端部を備える、ディスペンサポンプが提供される。利点として、ディスペンサポンプのより単純かつより迅速な再生利用が提供される。このことは、特にディスペンサポンプの全ての部材が、同じ系統のプラスチック、例えばポリオレフィンの範囲内の再生利用可能なプラスチック材料によって製作されている場合に当てはまる。ばねは、ディスペンサポンプ用の弾性的な戻し装置／手段である。自由線材端部を備えた再生利用可能なプラスチックばねを有する利点は、線材において自由端部のところで歪み／応力が減じられることである。利点として、再生利用可能なプラスチック材料から形成された螺旋状に成形されたばねには、先行技術と比較して、同じばね特性を引き続き提供しつつ、より小さな断面積しか必要とならない。利点として、再生利用可能なプラスチック材料の螺旋状に成形されたばねには、先行技術と比較して、同じばね特性を引き続き提供しつつ、より少ないプラスチック材料しか必要とならない。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、少なくとも部分的にまたは完全に／全体で容器および／またはポンプハウジングおよび／またはポンプ室および／またはピストンロッドの外部に配置されるように構成されている。利点として、ばねの少なくとも一部は、向上かつ延長された機能性を提供する如何なる製品によっても汚染されない。なぜならば、ばねへの製品の組増しが全く行われないか少なくとも僅かしか行われないため、機能不全のリスクが排除されているからである。外部に配置されたばねは、容器開口を通して導入可能である必要はない。したがって、ばねは、このばねの断面の最適化を可能にする大きな寸法／直径、つまり、最適なばね長さに対して可能な最小のばね体積のための線材寸法／断面を有することができる。さらに、ばねのプラスチック材料は、食品用途のために承認される必要はなく、製品（例えば酸等）に耐える必要はない。なぜならば、プラスチック材料が食品に物理的に接触しないからである。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、少なくとも部分的にまたは完全に／全体で容器および／またはポンプハウジングおよび／またはポンプ室および／またはピストンロッドの内部に配置されるように構成されている。利点として、ばねは、容器および／または製品によって直射日光および／または酸素から少なくとも部分的に遮蔽されているか少なくとも幾分か防護されており、ばねのプラスチック材料の崩壊／分解／脆化が排除されているか少なくとも減じられていることによって、耐久性および／または耐用年数が高められており、かつ／またはディスペンサポンプの使用者は、ディスペンサポンプの使用時にばねに絡まったり、引っ掛かったり、挟まったりするリスクをはらんでいない。内部のばねによって、より小さなポンプ体積および／または小出し体積用のより低い高さ／構成高さのディスペンサポンプと、金属ばねを備えた先行技術のディスペンサポンプと同じ設計／外観とを提供することが可能となる。

幾つかの実施形態では、ばねは、容器およびポンプハウジングおよびポンプ室の内部に配置されるように構成されている。内部のばねによって、より低い高さ／構成高さのディスペンサポンプと、金属ばねを備えた先行技術のディスペンサポンプと同じ設計／外観とを提供することが可能となる。

幾つかの実施形態では、ばねは、少なくとも部分的に容器およびポンプハウジングおよびポンプ室およびピストンロッドの内部に配置されるように構成されている。内部のばねによって、より低い高さ／構成高さのディスペンサポンプと、金属ばねを備えた先行技術のディスペンサポンプと同じ設計／外観とを提供することが可能となる。

幾つかの実施形態では、ばねは、少なくとも部分的に容器およびポンプハウジングの内部に配置されるように構成されていて、少なくとも部分的にポンプ室およびピストンロッドの外部に配置されるように構成されている。

幾つかの実施形態によれば、ポンプ室は、少なくとも部分的に閉鎖体の下方に位置するように構成されている。幾つかの実施形態によれば、ポンプ室は、完全に／全体で閉鎖体の下方に位置するように構成されている。利点として、プラスチックのばね材料の崩壊／分解／脆化が排除または少なくとも低減されることによってばねの耐久性および／または耐用年数が高められた容器および／または製品により、ばねが直射日光および／または酸素から少なくとも部分的に遮蔽または少なくとも幾分か防護されること、かつ／または、金属ばねを備えた先行技術のディスペンサよりも低い高さ／構成高さで小さなポンプ体積／小出し体積を有しかつ金属ばねを備えた先行技術のディスペンサと同じ設計／外観を有するディスペンサポンプの提供が可能になること、が挙げられる。幾つかの実施形態によれば、ポンプ室と、圧送および小出し中かつポンプ室の充填後に製品が接触している領域／面とは、完全に／全体で閉鎖体の下方に位置するように構成されている。

幾つかの実施形態によれば、アクチュエータがその１回目の使用／ストローク前に第１の位置／始端位置にあるとき、ばねは弛緩している。利点として、ばねのプラスチック材料のクリープ破損および疲れ破損が排除されているか少なくとも減じられている。

幾つかの実施形態によれば、アクチュエータが、始端位置から終端位置／作動位置に達して第１の位置／始端位置に戻る１回目の使用および／またはストローク後に始端位置に戻るとき、ばねは圧縮下にあり、１回目のストロークは、製品によるポンプ室の充填を可能にするための１回目のプライミングストロークである。ポンプ室と、完全なプライミングが達成された後に製品に接触しているように構成された別の全ての面／部材／領域、例えば吐出口とを含めたディスペンサポンプを完全に充填するためのプライミングストロークとして、１回以上のストロークが要求されてよい。利点として、プラスチックばねに予荷重が加えられる時間が減じられている。なぜならば、ばねは使用前に予荷重なしに蓄えられているからである。これによって、操作中、つまり、機能的な耐用年数の間、ばねのプラスチック材料のクリープ破損および疲れ破損のリスクが排除されているか、少なくともその悪影響が減じられている。

幾つかの実施形態によれば、アクチュエータがその１回目の使用／ストローク前に第１の位置／始端位置にあるとき、ばねは圧縮下にある。利点として、如何なるプライミングをも、先行技術のポンプにより従来可能であったプライミングよりも迅速に実施／達成することが可能となる。なぜならば、戻りストローク中に製品が吸い込まれるからである。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、少なくとも部分的に容器／ポンプハウジング／室／閉鎖体と吐出口との間に配置されるように構成されている。したがって、ばねの外側の寸法／外径は、容器の開口の寸法によって制限されず、少なくとも完全には制限されない。つまり、ばねは、適切に適合させられた閉鎖体によって、あらゆる容器の開口のところに組み付けることができる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、完全に／全体で容器／ポンプハウジング／室／閉鎖体と吐出口との間に配置されるように構成されている。したがって、ばねの外側の寸法／外径は、容器開口の寸法によって制限されない。つまり、ばねは、適切に適合させられた閉鎖体によって、あらゆる容器の開口のところに組み付けることができる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、完全に／全体で閉鎖体および／または吐出口よりも下方に配置されるように構成されている。このことは、ディスペンサポンプの高さが減じられる、つまり、ディスペンサポンプの一部が容器の外部に配置され、先行技術のディスペンサポンプと同じ設計／寸法／高さを可能にもする利点を提供する。このことは、より大きなスペースを必要とせずに、先行技術のディスペンサの交換が容易になること意味している。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、少なくとも部分的に吐出口に／吐出口に隣り合って／吐出口の近傍に／吐出口よりも上方に配置されるように構成されている。これによって、ディスペンサポンプの構成高さを減じることが可能となり、かつ／または不動のノズル／吐出口を有するディスペンサポンプへの使用時にばねの長さを増加させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、閉鎖体から所定の距離を置いて容器および／またはポンプハウジングおよび／またはポンプ室の内部に配置されるように構成されている。このことは、ポンプ室内でのピストンロッド移動の案内を最適化しかつ向上させる可能性を提供する。このことは、ピストンロッドが往復移動する際の安定性を高めるために、ピストンロッドを案内する上側の部分と下側の部分とが互いに十分な距離を置いて分離されているように、容器の閉鎖体の高さを適合させることによって向上させられる。

幾つかの実施形態によれば、ディスペンサは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、ポンプ室の入口に配置されるように構成された１つ以上の逆止弁と、再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、吐出口に配置されるように構成された放出弁とをさらに備え、逆止弁は、使用者がアクチュエータを押し下げ、ばねが圧縮されつつ、ピストンロッドがポンプ室の入口に向かって移動させられ、その間、製品がポンプ室から吐出口に向かって上方に推し進められ、放出弁が開放されて、製品が小出しされる場合には閉鎖されるように構成されており、使用者がアクチュエータを放して／ばねによる押圧力を取り去って、ピストンロッドとアクチュエータとが第１の位置／始端位置に戻りつつ、容器の内部の製品がポンプ室内に引き出され、これによって、このポンプ室が充填される場合には開放されるように構成されており、ポンプ室が充填されると、放出弁は閉鎖されており、ポンプ室は、製品が容器内に逆流してしまうことを防止するように封止または閉鎖されている。したがって、このことは、製品を容器からポンプ室内に吸い込むためにピストンロッドが戻るとき、空気が吐出開口を通ってポンプ室内に吸い込まれることなしに、十分な吸上げ圧を提供する。

幾つかの実施形態によれば、ディスペンサは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、容器の種類／寸法／長さ／高さに応じて、ポンプ室の入口から適合可能な長さで容器の所定の深さ内に延在するように構成された浸漬管をさらに備える。利点として、ディスペンサは、それぞれ異なる長さ／深さの容器に適合可能である。別の利点として、これによって、浸漬管を、例えば平滑な内面および外面を有して可能な限り単純に設計し、反物またはヤード物として、つまり、メートル単位で容易に製作し、例えばリール状またはコイル状に巻成し、次いで、使用すべき際に所望の長さに容易に切断することが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、製品を受け入れるように構成された浸漬管の自由端部が、所定の形状および／または角度および／または寸法および／または直径に切断されている。浸漬管がメートル単位で連続的に製作される場合、好適な切断角度は浸漬管の各々の端部において、例えば１０°～３０°である。これによって、材料の廃棄／損失が排除される。利点として、所定の角度を有する端部によって、この角度を有する浸漬管端部が容器の底部に接触したとしても、この端部が閉鎖されず、製品が引き続き容器に進入することができることが保証されている。１つの利点として、この角度切断端部の入口領域は、真っ直ぐな切断端部と比較して大きい。このことは、より低い圧力低下が端部で達成され、粘性の製品にとって有利であることを意味している。

幾つかの実施形態では、アクチュエータと吐出口とは、１つのユニットとして一緒に可動であるように構成されている。これによって、吐出口を吐出用のハンドルとして使用することが可能となる。

幾つかの実施形態では、アクチュエータは可動であるように構成されており、吐出口は静止している／不動である。これによって、ばねを延長し、吐出時のより良好な安定性のために、押圧力をばねの中心軸線に整合させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねはばね対（twin spring）である。これによって、先行技術のばねにより従来可能であったストローク長さよりも長いストローク長さを有するばねが提供され、所定のスペース内で最小の全ばね体積／ばね材料の消費／使用を提供するばねの断面の最適化が可能となる。特に、各々のばねの線材のための多角形の断面と組み合わされる場合である。

幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプは、少なくとも２つのばねを備える。このことは、開示したばね対と同じ利点を少なくとも提供する。

幾つかの実施形態では、１つのばねは、別のばねの内側に配置されるように構成されている。このことは、開示したばねと同じ利点と、ばねのための利用可能なスペースのより良好な／より効率的な利用とを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態では、第１のばねが、第２のばねの内部に嵌合する／収容されるように適合させられた寸法および／または直径を有する。このことは、開示したばねと同じ利点と、ばねのための最適化されたよりコンパクトな設計とを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態では、第１のばねが、第２のばねの内部に嵌合する／収容されるように適合させられた寸法を有し、ばねは、互いに実質的に等しい長さまたは互いに等しい長さを有する。このことは、開示したばねと同じ利点と、特にばねのための構成高さに関して、よりコンパクトな設計とを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態では、第１のばねが、第２のばねの内部に嵌合する／収容されるように適合させられており、ばねは、互いに同心的に配置されている。このことは、開示したようなばねと同じ利点と、ばねの機能性の最適化とを少なくとも提供する。なぜならば、ばねに加えられた任意の押圧力がより良好に整合させられて、高められた安定性が提供されるからである。

幾つかの実施形態では、第１のばねの中心軸線が、第２のばねの中心軸線に整合させられている。このことは、開示したような別の実施形態と同じ利点と、圧縮および弛緩の際のばねの機能性／安定性のさらに改善された制御とを少なくとも提供する。

第２の態様によれば、前述した任意の態様／実施形態に記載のディスペンサポンプ用のばねであって、螺旋形状を有し、再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、円筒形および／または円筒形と異なる形状の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されている、ばねが提供される。利点として、ばねおよび／またはこのようなばねを備えたディスペンサポンプのより簡単かつより迅速な再生利用が提供される。このことは、特にディスペンサポンプの全ての部材が、同じ系統のプラスチック、例えばポリオレフィンの範囲内の再生利用可能なプラスチック材料によって製作される場合に当てはまる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、その中心軸線を中心として実質的に対称的または対称的である、円筒形と異なる形状を備える、かつ／または円筒形と異なる形状を有して構成されている、かつ／または円筒形と異なる形状に製作されるように構成されている。利点として、ばねの特定の機能および／または設計によって、ばねに別の形状が要求される場合、この製作によって、ばねを相応に適合させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、多角形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。このことは、ばねのための利用可能なスペースが制限されているときに、従来の円形の断面と比較して強力な／耐久性のあるばねを達成する。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、方形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。このことは、上記および／または下記にて開示したばねと同じ利点と、さらに、ばねを形成するためのプラスチック材料の使用／消費が最適化されると共に減じられることとを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、長方形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。このことは、上記および／または下記にて開示したばねと同じ利点と、ばねを形成するためのプラスチック材料の使用／消費が最適化されると共に減じられることとを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、正方形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。このことは、上記および／または下記にて開示したようなばねと同じ利点と、ばねを形成するためのプラスチック材料の使用／消費が最小限に抑えられることとを少なくとも提供する。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、三角形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。これによって、ばねのための利用可能なスペースが制限されているときに、従来の円形の断面と比較して、ばねの強度／耐久性を適合させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、円錐形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。これによって、円錐形を最適化された形式で方向付けかつ配置する／位置特定する、例えば、円錐形の頂点を最適な方向に向けることにより、利用可能なスペースが制限されているときに、従来の円形の断面と比較して、ばねの強度／耐久性を適合させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、丸み付けられた断面、例えば長円形および／または楕円形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、丸み付けられた断面、例えば長円形および／または楕円形の断面と、丸み付けられていない断面、例えば多角形および／または方形および／または長方形および／または正方形および／または三角形および／または円錐形の断面との組合せを有する１つ以上の螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている。これによって、ばねのための利用可能なスペースが制限されているときに、例えば、利用可能なスペースが、鉛直な方向、つまり、ばねの長さに沿って実質的に平行な方向もしくは平行な方向で制限されているか、水平な方向、つまり、半径方向で見て、ばねの長手方向延在長さに対して相対的に傾けられた方向もしくはばねの長手方向に対して相対的に実質的に垂直な方向もしくは垂直な方向で制限されているか、これらの方向に対応する１つよりも多くの方向で制限されているか、任意の別の方向で制限されているときに、従来の断面と比較して、ばねの強度／耐久性を適合させることが可能となる。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、頂点がばねの中心軸線／長手方向軸線から半径方向外向きに向けられるように配置されたばね線材の円錐形の断面を備える。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、頂点がばねの中心軸線／長手方向軸線から半径方向内向きに向けられるように配置されたばね線材の円錐形の断面を備える。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、多角形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されており、ばねの半径方向における幅／延在長さは、ばねの軸線方向／長手方向における高さ／厚さ／延在長さよりも短いか、等しいか、または長い。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されており／成形されているとき、その頂点は、容器の底部に向けられるように構成されている。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されており／成形されているとき、その頂点は、容器の開口に向けられるように構成されている。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されており／成形されているとき、その頂点は、吐出口に向けられるように構成されている。

幾つかの実施形態では、ばねは、長円形および／または楕円形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状に製作されるように構成されている、かつ／または形状を有して構成されている。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、第１の端部と第２の端部とを備え、少なくとも一方の端部は、平坦加工および／または端面研削されている。利点として、平坦加工部が端部案内部として働くため、ばねの組付けが簡単になり、また、ばねの端部がより大きな支持領域／支持面によってより安定した状態で支持されるため、ばねの圧縮および弛緩の間、その安定性が高められる。このことは、より低い断面高さを有するばね線材の最初の巻条および最後の巻条の少なくとも一部における負荷／応力を減じる、または過剰な応力／負荷を排除さえし、これによって、ばねの最大の能力を制限する過負荷が、これらの端部巻条にかけられないようになっている。

幾つかの実施形態によれば、第１の端部と第２の端部との両方が、平坦加工および／または端面研削されている。利点として、平坦加工部が端部案内部として働くため、組付けが簡単になり、また、ばねの各々の端部が全体的により大きな支持領域／支持面によってより安定した状態で支持されるため、圧縮および弛緩の間、安定性が高められる。このことは、より低い断面高さを有するばね線材の最初の巻条および最後の巻条の少なくとも一部における負荷／応力を減じる、または過剰な応力／負荷を排除さえし、これによって、ばねの最大の能力を制限する過負荷が、これらの端部巻条にかけられないようになっている。

幾つかの実施形態によれば、端部は、ばねの中心軸線／長手方向軸線に対して垂直である平面内で平坦加工および／または端面研削されている。利点として、この平坦加工部が端部案内部として働くため、組付けが簡単になり、また、ばねの端部が、より明確に形成されたより大きな支持領域／支持面によってより安定した状態で支持されるため、圧縮および弛緩の間、ばねの安定性が高められる。このことは、より低い断面高さを有するばね線材の最初の巻条および最後の巻条の少なくとも一部における負荷／応力を減じる、または過剰な応力／負荷を排除さえし、これによって、ばねの最大の能力を制限する過負荷が、これらの端部巻条にかけられないようになっている。

幾つかの実施形態によれば、ばねは、射出成形および／または機械加工によって製作されるように構成されている。利点として、ばねのより簡単、より迅速かつより廉価な製作が提供される。このことは、特に再生利用可能なプラスチックのばねが、小さな逃げ角、例えば約１°～２°を有する多角形の断面を有する螺旋状に巻成された線材の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている場合に云える。なぜならば、このことは、平滑な中心心棒と、この中心心棒に対して垂直に移動することができる２つの型半体とを備えた型が提供され、型半体同士が開放されたときに、ばねが型から容易に取り出されることを可能にすることによって、製作を簡素化しているからである。ばね線材のこのような多角形の断面形状は、このような再生利用可能なプラスチックのばねを旋盤またはこれに類する装置での旋削加工によって製作する場合にも有利である。

幾つかの実施形態では、ばねは、螺旋状に巻成された線材の外面により形成される螺旋状の包絡面を有して構成されていて、ばねが弛緩しているときに、巻線が、少なくとも部分的に開放した構造を形成している。

幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の開放端部を備える。幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の自由ばね線材端部を備えた１つ以上の開放端部を備える。

幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の閉鎖端部を備える。幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の自由ばね線材端部を備えた１つ以上の閉鎖端部を備える。

幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の閉鎖かつ接地端部を備える。幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の自由ばね線材端部を備えた１つ以上の閉鎖かつ接地端部を備える。

幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の二重閉鎖かつ接地端部を備える。幾つかの実施形態では、ばねは、１つ以上の自由ばね線材端部を備えた１つ以上の二重閉鎖かつ接地端部を備える。

幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、入口を有するポンプ室を含むハウジングは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのアクチュエータは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータとは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプの吐出口は、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。一実施形態では、ディスペンサポンプのピストンロッドは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、容器の開口に密封式に組み付けるためのディスペンサポンプの閉鎖体は、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、容器の開口に密封式に組み付けるためのディスペンサポンプの閉鎖体は、再生利用可能なプラスチック材料から形成された１つ以上のガスケットを備える。幾つかの実施形態では、容器の開口に密封式に組み付けるためのディスペンサポンプの閉鎖体と、その１つ以上のガスケットとは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドとは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねとは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体と、そのガスケットとは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体と、浸漬管とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、逆止弁とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体と、そのガスケットと、逆止弁と、浸漬管とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体と、そのガスケットと、逆止弁と、浸漬管と、放出弁とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプのハウジングと、入口を有するポンプ室と、アクチュエータと、吐出口と、ピストンロッドと、ばねと、閉鎖体と、そのガスケットと、逆止弁と、浸漬管とは、再生利用可能なプラスチック材料から形成されており、ディスペンサポンプは、再生利用可能なプラスチック材料から形成された容器に組み付けられる場合には、この容器と共に再生利用されるように構成され、または容器に組み付けられない場合には、別個に再生利用されるように構成されている。第２の態様の効果および特徴は、第１の態様に関連して上述した効果および特徴に大幅に類似している。第１の態様に関して言及した実施形態は、第２の態様に十分に合致している。

本開示は、以下の詳細な説明から明らかとなる。詳細な説明および特定の実施例は、本開示の好適な実施形態を例示によって開示したにすぎない。当業者であれば、当然ながら、詳細な説明中の記載から本開示の範囲内で変更および修正を行うことができる。

当然ながら、本明細書に開示した内容は、記載したディスペンサ／ばねの特定の構成部分または記載した方法のステップに限定されるものではない。なぜならば、このようなディスペンサ／ばねおよび方法は変えられてよいからである。また、当然ながら、本明細書に使用する術語は、特定の実施形態を説明するためだけのものにすぎず、限定を意図するものではない。念のために付言しておくと、本明細書および添付の特許請求の範囲に使用する場合、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、文脈に別段の明示的な指示がない限り、１つ以上の要素が存在することを意味することを意図している。したがって、例えば「a unit」または「the unit」への言及は、複数の装置等を含んでよい。さらに、「comprising」、「including」、「containing」および同様の語句は、別の要素またはステップを除外するものではない。

本開示の上述した目的および付加的な目的、特徴ならびに利点は、本開示の例示的な実施形態の以下の例示的かつ非限定的な詳細な説明を添付の図面に相俟って参照することによって一層十分に理解される。
本開示の一実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 双方向矢印で示した容器への組付け前または容器からの取外し後に下方からのアングルで見た図１Ａのディスペンサポンプの斜視図である。 図１Ａに示したＡ－Ａ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示の別の実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 双方向矢印で示した容器への組付け前または容器からの取外し後に下方からのアングルで見た図２Ａのディスペンサポンプの斜視図である。 図２Ａに示したＢ－Ｂ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示のさらに別の実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 （双方向矢印で示した容器への組付け前または容器からの取外し後に下方からのアングルで見た）図３Ａのディスペンサポンプの斜視図である。 図３Ａに示したＣ－Ｃ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示のさらに別の実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 （双方向矢印で示した容器への組付け前または容器からの取外し後に下方からのアングルで見た）図４Ａのディスペンサポンプの斜視図である。 本開示の一実施形態による、図４Ａに示したＤ－Ｄ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示の別の実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 （双方向矢印で示した容器への組付け前または容器からの取外し後に下方からのアングルで見た）図５Ａのディスペンサポンプの斜視図である。 本開示の一実施形態による、図５Ａに示したＥ－Ｅ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示のさらに別の実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 本開示の一実施形態によるディスペンサまたはディスペンサポンプを、容器への組付け前または容器からの取外し後に上方からのアングルで見た斜視図である。 本開示の一実施形態による、図７Ａに示したＦ－Ｆ線に沿ったディスペンサポンプの断面図である。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプの一部の可能かつ適切な種々異なる断面を示す図であり、図８Ａには、本開示の実施形態によるディスペンサポンプの一部の、特に６種類の詳細Ｉ～ＶＩＩＩが示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプの一部の可能かつ適切な種々異なる断面を示す図である。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＧ－Ｇ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＨ－Ｈ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＩ－Ｉ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＪ－Ｊ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＫ－Ｋ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＬ－Ｌ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＭ－Ｍ線に沿った断面が示してある。 本開示の実施形態によるディスペンサポンプに使用するための可能かつ適切なばねを示す図であり、上図には、下側の斜視図のＮ－Ｎ線に沿った断面が示してある。

詳細な説明
以下に、本開示の好適な例示的な実施形態を示した添付の図面／図１Ａ～図１０Ｄを参照しながら本開示を説明する。ただし、本開示は別の形態で実施されてよく、本明細書に開示した実施形態に限定されると解すべきではない。開示した実施形態は、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために提供されている。

図１Ａ～図７Ｃには、流体形態の製品２を容器３から手動で小出しするためのディスペンサまたはディスペンサポンプ１０が示してある。このディスペンサポンプ１０は、容器の開口３Ａに閉鎖体４によって密封式に組み付けるように構成されている。閉鎖体４によるこの密封式の組付けは、１つの実施形態では取外し可能であるが、別の実施形態では、例えば、組付けの形態として溶着または接着または緊締が利用されているため、閉鎖体４および／またはディスペンサポンプ１０および／または容器３および／またはその開口３Ａを破断または破壊なしには取外し不能である。

図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃの断面図では、ディスペンサポンプ１０の中心軸線または長手方向軸線ＣＤが、関連する図面の平面内で鉛直方向にかつディスペンサポンプ１０の長手方向に対して平行に延びているのに対して、図１Ａ、図１Ｂ、図２Ａ、図２Ｂ、図３Ａ、図３Ｂ、図４Ａ、図４Ｂ、図５Ａ、図５Ｂおよび図７Ａの斜視図では、中心軸線ＣＤは、物理的なディスペンサポンプの長手方向に対して平行に延びている。

本開示の第１の態様は、長手方向軸線または中心軸線ＣＤを規定するディスペンサポンプ１０を示している。このディスペンサポンプ１０は、容器への閉鎖体４による組付け後、容器３に対して不動に／静止して／軸線方向で保持されるように適合させられたハウジング２０を備えている。このハウジングは、容器の内部に流体連通するように構成された入口２２と、容器３の外部に流体連通するように構成された出口２３とを備えた内側のポンプ室２１を画定している。ディスペンサポンプ１０は、少なくとも１つのばね３０と、可動のアクチュエータ４０とを備えている。ディスペンサポンプ１０は、ポンプ室２１の内部にその出口２３を介して流体連通するように構成された吐出口４１を備えている。幾つかの実施形態では、この吐出口４１には、製品２の吸込みに際して負圧または吸引圧に曝されたときに吐出口の機能を促進するために、１つ以上の逆止弁５０が前置されている。図１Ａ～図５Ｃおよび図７Ａ～図７Ｃに示したような１つの実施形態では、アクチュエータ４０と吐出口４１とは、ボタン機構４３と共に１つの共通の可動のユニットまたはモジュールを成している。つまり、アクチュエータ４０が移動させられるか、押圧されると、吐出口４１がアクチュエータ４０と共に移動する。アクチュエータ４０と吐出口４１とは、図６に示したような別の実施形態では、完全に別体を成している。つまり、アクチュエータ４０だけが、１つの共通の可動のユニット／モジュールとしてのボタン機構４３と共に可動である。つまり、アクチュエータが移動させられる／押圧されると、吐出口４１はアクチュエータ４０および／またはそのボタン機構４３と共に移動せず、その代わりに、吐出口は固定されている／静止している。図６では、アクチュエータ４０は、ディスペンサポンプ１０が操作されるときに押されるか、押圧されるボタンに類似の丸み付けられた端部４４を備えている。吐出口４１は、製品２を容器３から周辺に小出しするための最終的な／最後の出口を備えている。製品のこの小出しは、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃに矢印によって示してある。可動のアクチュエータ４０はピストンロッド４２を備えている。このピストンロッド４２は、アクチュエータに固定接続されていて、このアクチュエータが、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃに真っ直ぐな双方向矢印により示したように上下に移動するときに、内側のポンプ室２１の内部で往復移動するように配置されている。アクチュエータ４０は、製品２を容器３からその開口３Ａを介して圧送するために、図１Ａ～図４Ｃに示したような第１の位置または始端位置と、終端位置または中間位置または作動位置（図示せず）との間でハウジング２０に対して相対的にピストンロッド４２と共に往復移動するように構成されている。このことは、プライミング用の１回目のストロークとして、まず、使用者によってアクチュエータ４０に加えられる押圧力が利用され、アクチュエータが第１の位置／始端位置からハウジング２０および閉鎖体４に向かって終端位置および／または中間位置および／または作動位置に移動させられ、ピストンロッド４２が内側のポンプ室２１の内部でディスペンサポンプの長手方向軸線ＣＤに沿って移動させられることによって行われる。その後、これに続いて、押圧力が取り去られた後、１回目のストロークにより圧縮されたばね３０が弛緩している最中／ときに、このばねの弾性力が、アクチュエータ４０をそのピストンロッド４２と共に終端位置および／または中間位置および／または作動位置から第１の位置に戻す。アクチュエータ４０は、製品２を容器３からその開口３Ａを介して圧送するために、図１Ａ～図７Ｃに示したような第１の位置または始端位置と、終端位置または中間位置または作動位置（図示せず）との間でハウジング２０に対して相対的にピストンロッド４２と共に往復移動するように構成されている。図６に示した実施形態では、アクチュエータが移動させられている／押圧されているとき、吐出口４１は、アクチュエータ４０および／またはそのピストンロッド４２／ボタン機構４３，４４と共に移動せず、その代わりに、吐出口は鉛直方向で不動である。つまり、吐出口は鉛直方向で位置固定されている／静止している。

１回目のストロークが、ディスペンサポンプ１０の使用者により実施され、そのアクチュエータ４０が、上述したように、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃの双方向矢印のうち下方を指す矢印により示した下向き方向に下降させられ、アクチュエータ４０が、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃの双方向矢印のうち上方を指す矢印により示した上向き方向に戻された後、内側のポンプ室２１は、その入口２２を介して、容器３からその開口３Ａを介した製品２によって充填されている。幾つかの用途では、プライミングのために、１回よりも多くの回数のストロークが、内側のポンプ室２１を充填するために必要となる。

図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃ、図７Ｃおよび図９Ａ～図１０Ｄに示したような幾つかまたは全ての実施形態では、ばね３０は螺旋形状を有している。ばね３０は、幾つかまたは全ての実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料から形成されている。ばね３０は、例えば図１Ａ～図２Ｃの実施形態に示したように、容器３および／またはポンプハウジング２０および／または内側のポンプ室２１および／またはピストンロッド４２の外部に配置されるように構成されている。ばね３０は、少なくとも部分的にまたは完全に／全体で容器３および／またはポンプハウジング２０および／または内側のポンプ室２１および／またはピストンロッド４２の内部に配置されるように構成されている（例えば図３Ａ～図５Ｃの実施形態参照）。幾つかの実施形態では、例えば図１Ａ～図１Ｃ、図２Ａ～図２Ｃ、図３Ａ～図３Ｃ、図４Ａ～図４Ｃ、図５Ａ～図５Ｃおよび図７Ａ～図７Ｃにおいて、ポンプ室２１は、閉鎖体４の下方に位置するように構成されている。幾つかの実施形態では、例えば図３Ａ、図３Ｂおよび図３Ｃに示したように、ばね３０は、完全に／全体で内側のポンプ室２１の内部に配置されている。幾つかの実施形態では、例えば図３Ａ、図３Ｂおよび図３Ｃに示したように、ばね３０は、完全に／全体でハウジング２０の内部に配置されている。幾つかの実施形態では、例えば図４Ａ、図４Ｂ、図５Ａ、図５Ｂ、図４Ｃおよび図５Ｃに示したように、ばね３０は、少なくとも部分的にハウジング２０の内部に配置されている。幾つかの実施形態では、例えば図４Ａ、図４Ｂ、図５Ａ、図５Ｂ、図４Ｃおよび図５Ｃに示したように、ばね３０は、少なくとも部分的にハウジング２０の内部にかつ少なくとも部分的にハウジング２０の外部に配置されている。幾つかの実施形態では、例えば図４Ａ、図４Ｂおよび図４Ｃに示したように、ばね３０は、ピストンロッド４２の内部に配置されている。幾つかの実施形態では、例えば図４Ａ、図４Ｂおよび図４Ｃに示したように、ピストンロッドがハウジングの内部で移動するように構成されている場合には、ばね３０がハウジング２０およびピストンロッド４２の両方の内部に配置されている。この場合、ピストンロッド４２は中空であり、別の図示の実施形態よりもやや広幅である。図１Ａ～図４Ｃの実施形態では、ピストンロッド４２は管状であり、製品２を流出させるための流体通路の一部を形成しており、別の実施形態では、中実である。幾つかの実施形態（図示せず）では、流体通路は、ディスペンサポンプ１０からの製品２の流れを可能にするために、ピストンロッドの外部に配置されていてもよい。

図１Ａ～図４Ｃの実施形態に示したように、アクチュエータ４０がその１回目の使用／ストローク前に第１の位置／始端位置にあるとき、ばね３０は弛緩している。別の実施形態では、アクチュエータ４０が、始端位置から終端位置／作動位置に達して第１の位置／始端位置に戻る１回目の使用／ストローク後に始端位置に戻ったとき、ばね３０が圧縮下にある。幾つかの実施形態では、ディスペンサポンプ１０が完全に充填される最後のプライミングストロークまで内側のポンプ室２１を製品２によって充填することを可能にするために１回よりも多くの回数のストロークが必要な場合、１回目のストロークはプライミングストロークおよび／または１回目のプライミングストロークを成している。幾つかの実施形態では、アクチュエータ４０がその１回目の使用／１回目のストローク前に第１の位置／始端位置にある場合、ばね３０が圧縮下にある。つまり、例えば、ディスペンサポンプ１０内への組付け時点で／組付け中に／組付けによって予圧縮状態または予荷重状態にあるか、ディスペンサポンプ１０内への組付け前に予圧縮状態または予荷重状態にあるか、１回目のストロークであるストローク後、および／または１回目、２回目、３回目、４回目またはそれ以上の回数のうちの１回のプライミングストロークであるストローク後、および／または製品２の連続的かつ「十分な」／通常の小出しのために必要となるポンプ室２１とディスペンサポンプ１０の残りの部分との完全充填によってプライミングが終了した後の完全圧送／ポンピングストロークであるストローク後に、ばねは予圧縮状態または予荷重状態にある。

幾つかの実施形態では、例えば図１Ａ、図１Ｂ、図２Ａ、図２Ｂ、図１Ｃおよび図２Ｃに示したように、ディスペンサポンプ１０の軸線方向または長手方向ＣＤに見たとき、ばね３０は、容器３、ポンプハウジング２０、室２１、閉鎖体４および吐出口４１の間に配置されるように構成されている。幾つかの実施形態では、例えば図３Ａ、図３Ｂおよび図３Ｃに示したように、ディスペンサポンプ１０の軸線方向または長手方向ＣＤに見たとき、ばね３０は、閉鎖体４の下方に配置されるように構成されている。幾つかの実施形態では、例えば図２Ａ、図２Ｂ、図３Ａ、図３Ｂ、図２Ｃおよび図３Ｃに示したように、ディスペンサポンプ１０の軸線方向または長手方向ＣＤに見た／測定したとき、ばね３０は、閉鎖体４から距離Ｄを置いて容器３および／またはポンプハウジング２０および／またはポンプ室２１の内部に配置されるように構成されている。

ディスペンサポンプ１０は、再生利用可能なプラスチック材料から形成された１つ以上の逆止弁５０を備えている。この逆止弁５０は、丸み付けられた要素、例えば図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃおよび図４Ｃの実施形態では球またはボールの形状で示してあるものの、別の実施形態では、異なる形状を有していてもよい。逆止弁５０は、ポンプ室入口２２に／に隣接して配置されるように構成されている。ディスペンサポンプ１０は、再生利用可能なプラスチック材料から形成された、吐出口４１に配置されるように構成された１つ以上の放出弁５１を備えている。この放出弁５１は、別の実施形態では、材料およびニーズに合うような異なる形状を有していてもよい。逆止弁５０は、上述したような１回目のプライミングストロークが実施された後、使用者がアクチュエータ４０を押し下げ、これによって、ばね３０が圧縮されつつピストンロッド４２がポンプ室入口２２に向かって移動させられ、ひいては、製品２が内側のポンプ室２１から吐出開口および放出弁に向かって上方に推し進められ、製品が出口２３から小出しされる場合には閉鎖されるように、構成されており、使用者がアクチュエータを放して／ばね３０による押圧力を取り去って、ピストンロッド４２とアクチュエータ４０とが第１の位置／始端位置に戻りつつ、容器３の内部の製品２がポンプ室入口２２を介してポンプ室内に引き出され、これによって、このポンプ室が充填される場合には開放されるように、構成されている。その後、放出弁５１は閉鎖されており、ポンプ室２１は、製品が容器３内に逆流してしまうことを防止するように封止または閉鎖されており、これによって、ディスペンサポンプ１０が後続の圧送／放出のために準備されている。

幾つかの実施形態では、例えば図１Ａ～図４Ｃに示したように、ディスペンサ１０は、再生利用可能なプラスチック材料から形成された浸漬管６０を備えている。この浸漬管６０は、容器３の種類／寸法／長さ／高さに応じて、ポンプ室２１の入口２２から適合可能な長さＤＴＬで容器の所定の深さＤＣ内に延在するように構成されている。ディスペンサ１０は、それぞれ異なる寸法を有しかつ異なる形態で形成された容器３に適用可能である。幾つかの実施形態では、例えば図１Ａ～図４Ｃに示したように、製品２を受け入れるように構成された浸漬管６０の自由端部６０Ａが、所定の形状および／または角度および／または寸法に切断されている。幾つかの実施形態では、浸漬管６０の自由端部６０Ａは、適正な角度および／または適正なレベル／長さでの切断に役立つ所定のマーキングおよび／またはノッチを備えており、かつ／または自由端部６０Ａに別の形状、例えば、端部に近づくほど減少する／狭幅になる寸法／直径であり、幾つかの実施形態では、ノッチまたはこれに類するものによってマーキングされた寸法／直径を有している。浸漬管６０は、幾つかの実施形態では少なくとも部分的に管状であり、かつ／または、幾つかの実施形態ではその全長に沿って丸み付けられた管または円筒形の管である。

本開示の第２の態様は、図９Ａ～図１０Ｄにおいて、前述した任意の実施形態／態様に記載のディスペンサポンプ１０用のばね３０を示している。このばね３０は、螺旋形状を有しており、再生利用可能なプラスチック材料から形成されており、円筒形の蔓巻ばねおよび／または円筒形と異なる形状の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されている。本開示の第２の態様では、前述した任意の実施形態／態様に記載のディスペンサポンプ１０用のばね３０が設けられている。このばね３０は螺旋形状を有しており、再生利用可能なプラスチック材料から形成されており、円筒形と異なる形状の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されている。本開示の第２の態様には、前述した任意の実施形態／態様に記載のディスペンサポンプ１０用のばね３０が示してある。このばね３０は螺旋形状を有しており、再生利用可能なプラスチック材料から形成されており、円筒形の蔓巻ばねおよび円筒形と異なる形状の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されている。

本開示の第１のおよび／または第２の態様の幾つかの実施形態では、ばね３０は、その中心軸線ＣＳを中心として実質的に対称的または対称的である円筒形と異なる形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されている。ばね中心軸線ＣＳは、全ての図面において、ディスペンサポンプ１０全体の長手方向軸線ＣＤに実質的にまたは完全に整合させられているように示してあるが、図示していない幾つかの実施形態では、軸線ＣＳ，ＣＤは、互いに実質的にまたは完全に整合していない／平行でない。つまり、幾つかの実施形態では、軸線ＣＳ，ＣＤは、互いに逸脱した方向に延びており、かつ／または互いに相対的に所定の角度を成して延びている。

幾つかの実施形態では、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図８Ａ、図８Ｂおよび図９Ａ～図９Ｄに示したように、ばね３０は、多角形の断面３４を有する螺旋状に巻成された線材３３の形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されている。この線材３３は、好ましくは中実であるが、少なくとも部分的に中空であってもよい。図８Ａおよび図８Ｂには、ばね３０の螺旋状に巻成されたばね線材３３の幾つかの可能かつ適切な断面３４およびＩ～ＶＩＩＩが示してある。図８Ａの詳細Ｉ、ＩＩおよびＩＩＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細には、ばね線材断面３４が、互いに垂直な角度を成して延びる４つの辺を有する多角形、例えば、角隅に垂直な角度を有するまたは垂直な平行四辺形から形成された平行六面体で示してある。図８Ａの詳細ＩおよびＩＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細には、ばね線材断面３４が長方形で示してある。図８Ａの詳細Ｉおよび図８Ｂにおける対応する詳細には、ばね線材断面３４が、縦にされた長方形として示してある。図８Ａの詳細ＩＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細には、ばね線材断面３４が、横にされた長方形として示してある。両方の長方形は、互いに異なる幅Ｗおよび高さＨを有していてよい。図８Ａの詳細ＩＩＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細には、ばね線材断面３４が、正方形、例えば、角隅に垂直な角度を有するまたは互いに同じ長さの辺を有する垂直な平行四辺形から形成された直方体または平行六面体として示してある。

ばね３０は、幾つかの実施形態では、幅または底辺Ｗおよび高さＨを有する、図８Ａの詳細ＩＶおよび図８Ｂにおける対応する詳細に示したような三角形の断面３４を有する螺旋状に巻成された線材３３の形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されている。この場合、三角形は、等辺を有する実施形態で示してある。したがって、幅または底辺Ｗの寸法または長さが、別の２つの辺の長さと等しいが、別の実施形態では、等辺でなくてもよく、かつ／または直角三角形の断面３４の各々の隣辺長さが、それぞれＷおよびＨに対応することを意味する１つの垂直な角度を有していてもよい。幾つかの実施形態では、ばね中心軸線ＣＳから半径方向に離れる方向で図８Ａおよび図８Ｂにおける対応する詳細において右側を向いた三角形３４は、別の実施形態では、ばね中心軸線ＣＳに向かって半径方向内向きで左側を向いていてもよいし、ばね３０の完全な半径方向から逸脱する方向を少なくとも向いていてもよい。

図８Ａの詳細ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細に認められるような幾つかの実施形態では、ばね３０は、円錐形の断面３４を有する螺旋状に巻成された線材３３の形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されている。図８Ａの詳細Ｖおよび図８Ｂにおける対応する詳細では、円錐形のばね線材断面３４はその頂点でばね中心／長手方向軸線ＣＳに向かって半径方向内向きに向けられて配置されている。図８Ａの詳細ＶＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細では、円錐形のばね線材断面３４はその頂点でばね中心／長手方向軸線ＣＳから半径方向外向きに向けられて配置されている。ばね断面３４は、図８Ａにおける詳細ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細の円錐形のばね線材断面の円錐度および／または図８Ａにおける詳細ＩＶおよび図８Ｂにおける対応する詳細の三角形のばね線材断面の辺の偏差を規定する角度αを有している。この角度αは、幾つかの実施形態では、少なくとも１°～１０°、好ましくは１°～５°および／または約２°～４°、最も好適には約２であるように構成されている。角度αは、適切な逃げ角を満たしているため、成形による製作を改善する。さらに、角度αは、幾つかの実施形態では、図８Ａにおける詳細ＩＶ、ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細のばね線材断面３４の下側と比較して上側で異なっていてもよいが、好ましくは、（技術分野の公差の範囲内で）実質的に等しいか正確に等しい。図８Ａの詳細ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細では、円錐形の断面３４の上側のみが角度αで示してある。当然ながら、この角度αは、詳細ＩＶにおける三角形の形態に対して示したように、下側にも存在している。幾つかの実施形態では、角度αが等しい必要はない。幾つかの実施形態では、傾けられた１つの辺しか存在していなくてもよい。例えば、角度αは、図８Ａおよび図８Ｂにおける対応する詳細に示したように、上側にしか存在していなくてもよく、詳細ＶおよびＶＩまたは角度αは、幅Ｗが、角度αの図示の上側の位置と反対側に規定されている下側でしか／下側にしか／下側に沿ってしか存在していなくてもよい。言い換えると、角度αは、水平方向／水平な平面または下側もしくは上側における幅の方向に対して相対的に０°または１８０°であってもよいが、反対側では２°であってもよい。つまり、図８Ａにおける詳細ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細に示した断面３４の上側／頂部側または下側／底部側が真っ直ぐであって、角度αを有するように傾けられていなくてもよい。

幾つかの実施形態では、ばね３０は、多角形の断面３４を有する螺旋状に巻成された線材３３の形状を有して構成されており、かつ／または形状に製作されるように構成されている（図８Ａ、図８Ｂおよび図９Ａ～図９Ｄ参照）。ばねの半径方向における幅／延在長さＷは、ばねの軸線方向／長手方向における高さ／厚さ／延在長さＨよりも短いか、等しいか長い。等しい測定量、つまり、寸法を有する実施形態では、幅Ｗが高さＨに等しく、これは、つまり、Ｗ＝Ｈであり、例えば正方形の断面３４である。異なる測定値を有する実施形態では、つまり、幅Ｗが高さＨよりも短いまたは長く、これは、つまり、Ｗ＜ＨまたはＷ＞Ｈであり、例えば、縦にされたか横にされた長方形の断面３４である。

幾つかの実施形態、例えば、図８Ａの詳細Ｖおよび図８Ｂにおける対応する詳細では、ばね３０の円錐形の断面３４は、図８Ａおよび図８Ｂにおける対応する詳細では、半径方向内向きにばね中心軸線ＣＳに向かって左側を向いている。幾つかの実施形態、例えば、図８Ａの詳細ＶＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細では、ばね３０の円錐形の断面３４は、半径方向外向きにばね中心軸線ＣＳから離れる方向で右側を向いている。幾つかの実施形態では、円錐形の断面３４は、ばね３０の完全な半径方向から逸脱した方向を少なくとも向いていてもよい。ばね３０は、幾つかの実施形態では、適切に構成されたディスペンサポンプ１０におけるばね３０の用途に応じて、上述した任意の線材断面３４、例えば、長方形、三角形もしくは円錐形の線材断面または２つ以上のこのような線材断面３４の組合せを有する蔓巻ばねまたは円錐形の蔓巻ばねでさえある。ばね３０は、幾つかの実施形態では、円錐形の蔓巻ばね３０として少なくとも部分的に成形されている。幾つかの実施形態では、ばね３０は、真っ直ぐな蔓巻ばね３０として少なくとも部分的に成形されている（図１Ａ～図１０Ｄ参照）。ばね３０は、円錐形の蔓巻ばね３０として少なくとも部分的に成形されており、その頂点は、幾つかの実施形態では、容器開口３Ａに向けられるように配置されている。ばね３０は、円錐形の蔓巻ばね３０として少なくとも部分的に成形されており、その頂点は、幾つかの実施形態では、容器底部３Ｂに向けられるように配置されている。ばね３０は、円錐形の蔓巻ばね３０として少なくとも部分的に成形されており、その頂点は、幾つかの実施形態では、吐出口４１に向けられるように配置されている。幾つかの実施形態では、ばね３０は、その全長に沿って真っ直ぐな蔓巻ばねであるか、その全長に沿って円錐形の蔓巻ばねであるか、その長さに沿って異なる分配または長さ区域を有する、真っ直ぐな蔓巻ばねと円錐形の蔓巻ばねとの組合せ、例えば、真っ直ぐな区域が、ばね長さの円錐形に成形された区域よりも長いか短い組合せである。

幾つかの実施形態によれば、ばね３０は、円錐形の断面３４を有する螺旋状に巻成された線材３３の形状を備えている、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている場合、例えば、平滑な中心心棒と、この中心心棒に対して垂直に移動することができる２つの型半体とを備えた型が提供され、型半体同士が開放されたときに、ばねが型から容易に取り出されることによって成形が利用されるようであれば、例えば、クリアランスの角度を可能にすることによって簡単に製作される（図８Ａの詳細ＶおよびＶＩならびに図８Ｂにおける対応する詳細参照）。

図１Ｃでは、ばね３０およびその端部３２が、外側からは周方向フランジによって保持されており、内側からは閉鎖体４の上側／頂部に設けられた中央ガイドによって保持されまたは保持されることによって案内されている。この中央ガイドは、容器３の外側／外部でディスペンサポンプ１０の高さを減少させる。

図２Ｃでは、ばね３０およびその端部３２が、外側からは周方向フランジによって保持されており、下側からは、閉鎖体４の上側／頂部に設けられた中央ガイドによって保持され、または保持されることによって案内されている。この中央ガイドは、容器３の外側／外部でディスペンサポンプ１０の高さを増加させることができ、ばねに対するより大きな設計自由度および内側のより小さなばね３０に対するスペースを提供する。

図３Ｃでは、ばね３０の部分が、容器の外側でディスペンサポンプ１０の高さを減少させて容器３の内側に配置されており、先行技術のディスペンサと同じ設計を可能にしている。製品２を案内するように内部通路として構成されたピストンロッド４２は、その長手方向でばね３０の内部に配置されていない。このことは、ばね３０の内径の設計に付加的な自由度を提供する。

図４Ｃでは、ばね３０の一部が、容器の外側でディスペンサポンプ１０の高さを減少させて容器３の内側に配置されており、先行技術のディスペンサと同じ設計を可能にしている。

図１Ａ～図４Ｃに示したように、ばね３０は、第１の端部３１と第２の端部３２とを備えている。ばね３０の幾つかの実施形態では、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃおよび図４Ｃに示したように、端部３１または端部３２のうちの少なくとも一方は平坦加工されかつ／または端面研削されている。図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃおよび図４Ｃに示したように、ばね３０の幾つかの実施形態は、共に平坦加工されかつ／または端面研削された第１の端部３１および第２の端部３２を有している。図１Ａ～図７Ｃに示したばね３０の幾つかの実施形態では、端部３１，３２の一方または両方もしくは全てが、ばねの中心／長手方向軸線ＣＳに対して垂直である平面内で平坦加工されかつ／または端面研削されている。

図８Ａおよび図８Ｂにおける対応する詳細には、１つ以上のばね３０のばね線材３３の断面３４が、詳細ＶＩＩおよびＶＩＩＩの図における長円形および／または楕円形の断面３４も含めて示してある。これらの断面は代替的な断面である。幾つかの実施形態では、断面３４は、図８Ａの詳細Ｉ～ＶＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細ならびに図９Ａ～図９Ｄの上側の詳細に示したような丸み付けられていない断面のうちの１つ以上の任意の組合せであってもよいし、例えば、図８Ａの詳細ＶＩＩ～ＶＩＩＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細ならびに図１０Ａ～図１０Ｄの上側の詳細に示した丸み付けられた断面のうちの１つ以上の任意の組合せであってもよい。

図８Ａにおける詳細Ｖ、ＶＩ、ＶＩＩおよびＶＩＩＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細ならびに図９Ａ～図９Ｄの上側の詳細に示した断面３４は、左回り／反時計回りまたは右回り／時計回りに９０°回動させることによって配置変更または向き変更されてもよく、これによって、その後、詳細ＶＩＩおよびＶＩＩＩならびに図９Ａ～図９Ｄの上側の詳細の断面３４が、横にされている代わりに、「縦」にされており、図８Ａにおける詳細ＶおよびＶＩおよび図８Ｂにおける対応する詳細の円錐形の断面３４の頂点が、図示のように、ばね３０の中心軸線ＣＳから外方または中心軸線ＣＳに向かって内方に向けられている代わりに、ばねの端部３１に向かって上方または他方のばね端部３２に向かって下方に向けられていている。

図６では、ディスペンサポンプ１０は、不動のノズルを備えている。つまり、吐出口４１が、ディスペンサポンプの閉鎖体４に対して不動である。ディスペンサポンプ１０は、吐出口４１よりも上方に配置された可動の／操作可能なボタンまたはアクチュエータ機構４３を備えている。アクチュエータは、操作可能なボタン機構４３を備えている。このボタン機構４３は、上述したように、使用者が小出し時に押圧する上側の部分、端面または端部４４を備えている。端面端部４４は、その押圧時のより良好かつスムーズな感覚のために、下側の部分よりも大きく成形かつ形成されている。端面端部４４は、図６に示したように、丸み付けられた形状および／またはきのこの傘の形状を有している。操作可能な端面４４は、ばね３０に作用接続されており、このばね３０によって、図６における双方向矢印の上側の矢印先端の方向へ上向きに付勢されている。使用者は、アクチュエータ端面４４およびそのボタン機構４３を図６の下側の矢印先端の方向に押圧する／推し進める。これによって、別の実施形態で上述したように、ディスペンサポンプ１０を操作するために、ボタン４３およびその端面４４が、図示の第１の位置から吐出口４１ならびに第２の位置および／または終端位置および／または中間位置に向かって（別の実施形態のように）下方に移動させられ、使用者が推し進めることを止める、つまり、ボタン機構４３への押圧力を終了させると、ばね３０が、アクチュエータ４０をボタン４３およびその端面４４と共に上方に駆動して、図６に示したような始端位置に戻す。

幾つかの実施形態では、ばね３０は、射出成形および／または機械加工によって製作されるように構成されている。

図７Ａ、図７Ｃおよび図８Ｂには、ばね３０の実施形態がばね対３０として示してある。このばねは、少なくとも２つのばね３０を備えていてよい。一方のばね３０は、他方のばね３０の内側に配置されるように構成されている。第１のばね３０は、第２のばね３０の内側に嵌合するようにかつ／または第２のばね３０の内部に収容されるように適合させられた寸法を有していてもよい。このような第１のばね３０は、このような第２のばね３０の内部に嵌合するように／収容されるように適合させられた寸法を有していてよい。このようなばね３０は、実質的に等しい長さまたは等しい長さ、つまり、ばね長さＳＬを有していてよい。１つよりも多くの別個のばねから形成されたばね３０は、長いストロークのために有利である。このようなばね３０は、図７Ｃに認められるように、一方のばねが他方のばねの内部に配置されている場合、互いに相対的に同心的に配置されていてもよい。図７Ｃのように、１つの小さい方のばね３０が大きい方のばね３０の内部に設けられているばね対３０のような２つのばねを有することに関する１つの利点は、ばねにより占められる総体積を最小限にして、より大きなストローク／ストローク長さが達成される、つまり、プラスチック材料の使用および／または消費が、ばね３０のために利用可能なスペースに関して最適化されるということである。幾つかの実施形態（図７Ｃおよび図８Ｂ参照）では、本開示のばね３０を、１つの小さい方のばねが大きい方のばねの内部または内側に設けられているか配置されているばね対または二重ばねとして提供することによって、ばね３０の長さが、ただ１つのばねの使用と比較して約１０～４０％または約１５～３０％または好ましくは約２０％だけ減じられる。本開示のばね３０を、１つの小さい方のばねが大きい方のばねの内部または内側に設けられているか配置されているばね対または二重ばねとして提供することによって、ばね３０の総重量が、ただ１つのばねの使用と比較しても増加させられない。ばね対のばね３０同士が絡み合ってしまうことを回避するために、一方のばねは、右巻きのばね線材を有しており、他方のばねは、左巻きのばね線材を有している。つまり、ばねは、互いに異なる方向に巻成された線材、つまり、１つの右ねじおよび１つの左ねじに類似して巻成された線材を有している。

本開示のさらに好適な態様では、ディスペンサポンプ１０は、ピストンロッドまたはプランジャ４２とボタン機構４３とが軸線方向で不動ひいては操作不能に保持されているロック状態を有している。ロック作用では、ボタン機構４３およびその端面端部またはヘッド４４が押し下げられて、同時にロックモードに回動させられることが必要となる。その後、吐出口４１からの製品２の望ましくない漏れもしくは滴下および／または固定されていない場合の吐出口／ノズルの振れ生じることはない。ロックは、また、ディスペンサポンプ１０が、製品で満たされた容器３等と共に搬送されるかまたは店舗等に陳列されている際の望ましくない漏れまたは小出しを防止する。ロック解除は逆の形式で行われる。

幾つかまたは全ての実施形態では、ピストンロッド４２の往復移動の案内は、ピストンロッド４２が貫通していて、接触しながら移動させられる閉鎖体４およびその表面と、ピストンロッドの自由端部４２Ａとの位置および／または位置決めおよび／またはサイズ／寸法および／または直径の適合によって最適化／改善される。ピストンロッド４２の他端は、吐出口４１に近接して配置されている。案内面同士の適合およびそれらの分離は、図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃおよび図７Ｃにおいて右側に示したような案内長さまたは距離ＧＬによって認められる。閉鎖体４における案内面とピストンロッド４２の自由端部４２Ａにおける案内面との分離は、使用時のピストンロッドの往復移動およびディスペンサポンプ１０全体の操作性を安定させる。

図７Ｃでは、右側の図８Ｂの小さな詳細が、図８Ａの実施形態に対応しているものの、対の形態または二重の形態の線材３３およびその二重の断面３４を並べて開示している。この場合、内側のばね３０または外側のばね３０は、ばね対の左側の断面または右側の断面３４であってよい。好ましくは、内側のばね３０が外側のばね３０よりも小さいので、大きい方のばねの内側への小さい方のばねの配置に対応するように、詳細では、左側の断面の方が小さくなっている。大きい方の直径を有するばね３０は、小さい方の直径を有するばね３０が嵌合／導入される内側の空洞を形成している。

幾つかの実施形態（図１Ａ～図１Ｃ、図２Ａ～図２Ｃ、図５Ａ～図５Ｃ、図７Ａおよび図７Ｃ参照）では、ばね３０は製品２に物理的に接触しておらず、プラスチック材料が、このプラスチック材料と物理的に接触する食品２に対する厳しい要件を満たす必要がないので、ばねを形成するためのプラスチック材料を選択することに関する大きな自由度が提供される。別の利点は、製品２がプラスチック材料によって汚染されてしまうリスクがないことである。さらに、製品２がプラスチック材料にマイナスの影響、例えば、ばねの機械的な特性を低下または悪化させるような、ばね３０およびばねを形成するプラスチック材料に対する苛性作用、摩滅作用または腐食作用による劣化または腐朽を与えてしまうリスクがないことが利点である。

ばね線材３３は、第１のばね線材端部３５と第２のばね線材端部３６とを備えている（図１Ｃ、図２Ｃ、図３Ｃ、図４Ｃ、図５Ｃ、図７Ｃおよび図９Ａ～図１０Ｄ参照）。本開示によるばね３０の１つ以上のばね端部３１，３２は、少なくとも１つの自由ばね線材端部３５，３６を備えている。好ましくは、本開示によるばね３０のばね端部３１，３２の各々が、１つの自由ばね線材端部３５，３６を備えている。

図９Ａ～図１０Ｄには、ばね線材断面３４の互いに異なる形状を有するばね３０の実施形態および／または互いに異なる形態で設計されたばね端部３１，３２およびばね線材端部３５，３６を有するばね３０の実施形態が示してある。図９Ａ～図９Ｄには、丸みを帯びていない形状および／または多角形および／または平行六面体形および／または正方形および／または方形および／または長方形および／または円錐形のばね線材断面３４を有するばね３０の実施形態が示してある。図１０Ａ～図１０Ｄには、丸みを帯びた形状および／または円形および／または長円形および／または楕円形のばね線材断面３４を有するばね３０の実施形態が示してある。

図９Ａおよび図１０Ａには、１つ以上の開放ばね端部３１，３２を備えたばね３０の実施形態が示してある。開放端部３１，３２とは、ばね３０の最後の線材端部３５，３６が開放していて、相互間内にスペースまたはピッチを有していることを意味している。つまり、端部３１，３２におけるばね線材３３の最後の線材端部３５，３６のコイルまたは巻線が、直前のコイル／巻線に触れていないか接触している。このことは、ばね３０からより多くの力を提供するために、しかしながら、そのための十分なスペースが存在していない場合に利点を成している。開放端部型のばね３０は、全てのばねコイルを作動させ、ばねは、より有効なばね力をばねからより効率よく得るように働く。この種のばね端部３１，３２では、ばね３０をその機能を保証するために穴内または軸上に配置することが必要となる。この種の開放ばね端部３１，３２はより低コストであるため、経済的な選択である。

図９Ｂおよび図１０Ｂには、１つ以上の閉鎖ばね端部３１，３２を備えたばね３０の実施形態が示してある。図９Ｃおよび図１０Ｃには、１つ以上の閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２，３５，３６を備えたばね３０の実施形態が示してある。図９Ｄおよび図１０Ｄには、１つ以上の二重閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２を備えたばね３０の実施形態が示してある。

幾つかの実施形態（図９Ｂ～図９Ｄおよび図１０Ｂ～図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、少なくとも１つの閉鎖ばね端部３１，３２を備えている。幾つかの実施形態（図９Ｂ～図９Ｄおよび図１０Ｂ～図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、２つの閉鎖ばね端部３１，３２を備えている。つまり、各々のばね端部が閉鎖されている。閉鎖ばね端部３１，３２とは、少なくともばね３０の端部３１，３２における線材３３の端部３５，３６の最後のコイルまたは巻線が、線材３３の直前のコイルまたは巻線に接触しているか、触れているものの、同時に、線材３３の線材端部３５，３６のこれらのコイルおよび巻線の移動が妨げられないことを意味している。したがって、閉鎖ばね端部３１，３２の線材３３の線材端部３５，３６のこれらのコイルおよび巻線は、互いに相対的に、例えば、互いに相手側に沿ってかつ／または互いに相対的に半径方向にかつ／またはばね３０にばね荷重が加えられていようと、加えられていまいと、例えば、線形にかつ／または半径方向にかつ／または回転移動またはねじれ移動で移動することができるか自由に移動することができる（図９Ｂ～図９Ｄおよび図１０Ｂ～図１０Ｄ参照）。言い換えると、閉鎖ばね端部３１，３２とは、ばね線材３３およびその最後の線材端部３５，３６が、線材の直前のコイルまたは巻線に対して相対的に不動でないか、固定されないか、または静止状態に保持されず、ばね３０の長手方向または軸線方向に見て、相互間に自由なスペース、間隙または距離を有していない線材の直前のコイルまたは巻線に当接しているか、接触しているか、または直前のコイルまたは巻線に対して閉じているにすぎないことを意味している（図９Ｂ～図９Ｄおよび図１０Ｂ～図１０Ｄ参照）。幾つかの実施形態では、ばね３０の１つ以上のばね端部３１，３２および線材端部３５，３６におけるばね線材３３の１つ以上のコイルまたは巻線、または１つ以上のばね端部３１，３２および線材端部３５，３６で／において終端するばね線材３３の１つ以上のコイルまたは巻線は、閉鎖されている。幾つかの実施形態では、ばね３０の１つ以上のばね端部３１，３２および線材端部３５，３６での／におけるばね線材３３の１つ以上の最後のコイルまたは巻線は、閉鎖されている。ばね線材３３が、各々のばね端部３１，３２における閉鎖線材端部３５，３６と、方形の断面３４とを有する図９Ｂ～図９Ｄの実施形態では、この設計は、あらゆる種類のばね端部のなかで最も経済的であり、通常の寸法のばねを起立させるために良好に機能する。しかしながら、線材３３の多角形および／または正方形および／または長方形および／または方形の閉鎖端部３１，３２，３４，３５，３６は、小さな外径を有するばね３０を使用する場合には良好に機能せず、その場合には、ばね３０が支持体、例えば、閉鎖体４に設けられたフランジなしに鉛直方向に直立することができるように、閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２が選択されなければならない。

幾つかの実施形態（図９Ｃ～図９Ｄおよび図１０Ｃ～図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、少なくとも１つの閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２を備えている。幾つかの実施形態（図９Ｃ～図９Ｄおよび図１０Ｃ～図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、２つの閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２を備えている。つまり、各々のばね端部が閉鎖されていると同時に接地されている。この場合、ばね３０の１つ以上のばね端部３１，３２の最後のばね線材コイルまたは巻線が、直前のばね線材コイル／巻線に平らに触れて閉鎖されていると同時に接地されている。ばね３０の閉鎖かつ接地端部３１，３２は、ばねを鉛直方向に直立させるために役立つ。この種のばね端部３１，３２は、ばね３０を直立させ、ばね基部に均一な接触面を付与する。ばね３０のこの種のばね端部３１，３２は、精密ばねにとって良好な選択ではあるが、単なる方形の閉鎖端部、つまり、方形の断面３４よりも高価である。なぜならば、ばね３０の端部３１，３２を平らに研削するために、付加的な作業が行われる必要があるからである。

幾つかの実施形態（図９Ｄおよび図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、少なくとも１つの二重閉鎖ばね端部３１，３２を備えている。幾つかの実施形態（図９Ｄおよび図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、２つの二重閉鎖ばね端部３１，３２を備えている。つまり、各々のばね端部が二重に閉鎖されている。この場合、各々のばね端部３１，３２における最後の２つのばね線材コイルまたは巻線が、ばね３０の頂部および底部の安定化に役立つように閉鎖されている。二重閉鎖端部３１，３２は、特に全てのばね線材コイルまたは巻線同士が接触し合っている、つまり、触れ合っている積層高さへの圧縮または撓みに際して、ばね３０が、ばね線材３３に対する微小のまたは小さな直径に相俟って大きな外側の測定量／外径を有するときに、ばねのフーチングを支援する。二重閉鎖端部３１，３２は、ばね端部３１，３２および線材端部３５，３６が、直前のコイル／巻線の上で摺動するか下で滑動することを防止し、ばね線材コイル／巻線を頂部において互いに正確に積層させ続ける。この種のばね端部３１，３２は、座屈を防止するための極めて経済的な選択であり、ばね３０を安定させる。

幾つかの実施形態（図９Ｄおよび図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、少なくとも１つの二重閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２を備えている。幾つかの実施形態（図９Ｄおよび図１０Ｄ参照）では、ばね３０は、２つの二重閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２を備えている。つまり、各々のばね端部が二重に閉鎖されていると同時に接地されている。この種のばね端部３１，３２は、二重閉鎖型のばね端部および線材端部３５，３６と、接地型のばね端部および線材端部との両方の利点を利用する。

幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、同じ系統のプラスチック、例えばポリオレフィンの範囲内にある。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、ポリアミドである。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、ポリアミドとポリプロピレンとの組合せまたは混合物である。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、１００％のポリアミドである。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、９０～９８％（重量パーセント）のポリアミドと２～１０％（重量パーセント）のポリプロピレンとの組合せまたは混合物である。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、最大４０％（重量パーセント）のガラス繊維を含んでいる。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、最大４０％（重量パーセント）のガラス繊維と、別種のプラスチック材料、例えば、任意の別の実施形態に記載のポリアミドおよび／またはポリプロピレンとの組合せである。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、最大４０質量％（質量パーセント）のガラス繊維と、別種のプラスチック材料、例えば、ポリアミドおよび／またはポリプロピレンとの混合物、または別種のプラスチック材料、例えば、任意の別の実施形態に記載のポリアミドおよび／またはポリプロピレンと混合された最大４０質量％（質量パーセント）のガラス繊維の組合せである。幾つかの実施形態では、再生利用可能なプラスチック材料は、別種のプラスチック材料、例えば、上述した任意の実施形態に記載の一定量のポリアミドおよび／またはポリプロピレンに加えて、最大４０質量％（質量パーセント）のガラス繊維を含んでいる。

当業者であれば、本開示が、上述した好適な実施形態に限定されないことを認識している。当業者であれば、さらに、添付の特許請求の範囲内で変更および変形が可能であることを認識している。例えば、開示したばね３０は、可動の吐出口４１または不動の／静止した吐出口４１を有する任意のディスペンサポンプに適用可能である。ばね３０が、不動の吐出口またはノズル４１を備えたディスペンサポンプ１０に適用される場合、製品２の小出しは、開示した図面に示した経路と異なる経路に沿って製品を案内することによって達成される。図７Ａ、図７Ｃおよび図８Ｂのばね対３０は、それぞれ異なる断面を有するばね３０から形成されていてもよい。例えば、内側の小さい方の蔓巻ばね３０が、図１Ｃ、図２Ｃ、図５Ｃ、図７Ｃおよび図８Ｂに示したような方形の断面３４を有する線材の巻線であってもよいのに対して、外側の大きい方の蔓巻ばね３０は、図７Ｃおよび図８Ｂに示したような方形の線材断面を有していなくてもよい。その代わりに、外側のばね３０は、図３Ｃおよび図４Ｃに示したような長方形の線材断面３４（例えば「縦にされている」）を有していてもよいし、有していなくてもよい。幾つかの実施形態では、図７Ａ、図７Ｃ、図８Ａおよび図８Ｂのばね対３０は、１種以上の異なるプラスチック材料を含んだばね３０から形成されていてもよい。幾つかの実施形態では、図７Ａ、図７Ｃ、図８Ａおよび図８Ｂのばね対３０は、互いに異なる断面を有しかつ１種以上の異なるプラスチック材料を含んだばね３０から形成されていてもよい。幾つかの実施形態では、内側および／または外側の蔓巻ばね３０の断面３４は、図８Ａの詳細Ｉ～ＶＩおよび図９Ａ～図９Ｄに示したような１つ以上の丸み付けられていない断面と、丸み付けられた断面、例えば、図８Ａの詳細ＶＩＩ～ＶＩＩＩおよび図１０Ａ～図１０Ｄに示した円形および／または長円形および／または楕円形の断面との任意の組合せであってもよい。幾つかの実施形態では、ばね３０は、１つの開放ばね端部３１，３２と、１つの閉鎖端部３１，３２との組合せを備えていてもよい。一実施形態では、ばね３０は、１つの開放ばね端部と、１つの閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２との組合せを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、ばね３０は、１つの開放ばね端部と、１つの二重閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２との組合せを備えていてもよい。一実施形態では、ばね３０は、１つの閉鎖ばね端部３１，３２と、１つの閉鎖かつ接地ばね端部との組合せを備えていてもよい。一実施形態では、ばね３０は、１つの閉鎖ばね端部３１，３２と、１つの二重閉鎖ばね端部との組合せを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、ばね３０は、１つの閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２と、１つの二重閉鎖ばね端部との組合せを備えていてもよい。一実施形態では、ばね３０は、１つの閉鎖ばね端部３１，３２と、１つの二重閉鎖かつ接地ばね端部との組合せを備えていてもよい。一実施形態では、ばね３０は、１つの閉鎖かつ接地ばね端部３１，３２と、１つの二重閉鎖かつ接地ばね端部との組合せを備えていてもよい。

幾つかの実施形態では、ばね３０は、このばね３０のプラスチック材料における張力または応力が、プラスチック材料に対する降伏点または降伏強さの約６０％または６０％に達したときに、線材３３の全てのばね線材巻線が互いに接触し合い、つまり、相互間に自由なスペースなしに閉鎖され、ばねがもはや変形し得ないことに伴う過負荷または過荷重を被らないように構成されている。これによって、ばね３０がより頑丈になり、疲れ破損および／またはクリープ歪み／破壊しにくくなる。

さらに、主張した開示内容を図面、開示内容および添付の特許請求の範囲の精査に基づき実践する当業者であれば、開示した実施形態に対する変形を理解しかつ実現することができる。ばね３０の線材３３の自由線材端部３５，３６とは、ばねのばね端部３１，３２における線材３３の最後のコイルまたは巻線の端部を意味している。ばね３０の自由線材端部３５，３６の移動は妨げられない。したがって、この自由線材端部３５，３６および／または最後のコイル／巻線は、線材３３の直前のコイルまたは巻線に対して不動でないか、固定されていないか、または静止状態に保持されていない。言い換えると、「自由線材端部」３５，３６における自由の定義は、図９Ａおよび図１０Ａの実施形態に示したような、単に線材３３の別の任意のコイルまたは巻線に接触しない線材端部として定義するものではない。つまり、自由線材端部３５，３６とは、図９Ｂ～図９Ｄおよび図１０Ｂ～図１０Ｄの実施形態に示したように、ばね端部３１，３２の最後のコイルまたは巻線における線材端部３５，３６が、線材３３の直前のコイルまたは巻線に少なくとも部分的に物理的に接触しているとしても、自由に移動すると定義するものである。本開示によるばね３０の任意のまたは全ての実施形態の１つ以上のばね端部３１，３２での／における１つ以上の自由線材端部３５，３６および／またはコイル／巻線は、図９Ｄおよび図１０Ｄに示したばね３０の実施形態における二重閉鎖端部を含めて、互いに自由に移動することができ、例えば、ばね端部３１，３２において一体化されたカラーのように不動ではない。

Claims (57)

1. 流体形態の製品（２）を容器（３）から手動で小出しするための、かつ前記容器の開口（３Ａ）に閉鎖体（４）によって密封式に組み付けるための、ディスペンサポンプ（１０）であって、
   前記ディスペンサポンプは、長手方向軸線（ＣＤ）を規定していて、組付け後に前記容器に対して不動に／静止して／軸線方向で保持されるように適合させられたハウジング（２０）を備え、
   前記ハウジングは、前記容器の内部に流体連通するように構成された入口（２２）を有するポンプ室（２１）を画定しており、
   前記ディスペンサポンプは、少なくとも１つのばね（３０）と、アクチュエータ（４０）と、前記ポンプ室の内部に流体連通するように構成された吐出口（４１）と、前記アクチュエータに固定接続されていて、前記ポンプ室の内部で往復移動するように配置されたピストンロッド（４２）と、を備え、
   使用者によって前記アクチュエータに加えられる押圧力を利用して製品（２）を前記吐出口（４１）を介して前記容器から吐出させるために、前記アクチュエータは、前記ピストンロッドと共に前記ハウジング（２０）に対して相対的に第１の位置／始端位置と終端位置および／または中間位置および／または作動位置との間で往復移動させられるように構成されており、これによって、前記アクチュエータを、前記第１の位置または前記始端位置から前記ハウジングおよび前記閉鎖体に向かって前記終端位置および／または前記中間位置および／または前記作動位置へと、前記ピストンロッドが前記ポンプ室の内部を移動する状態で前記長手方向軸線に沿って移動させ、かつ、製品を前記ポンプ室（２１）内に吸い込むために前記押圧力が取り除かれた後は、ピストンロッドとともに前記アクチュエータを戻すために、前記ばねの弾性力を前記終端位置または前記中間位置／前記作動位置から前記第１の位置へと移動させる、ディスペンサポンプ（１０）において、
   前記ディスペンサポンプ（１０）の全ての部材は、螺旋形状を有する前記ばね（３０）を含めて、再生利用可能なプラスチック材料によって製作されており、
   前記ばねは、線材（３３）と、第１の端部（３１）と、第２の端部（３２）と、を備え、
   前記線材は、前記ばねの前記第１の端部と前記第２の端部との各々に自由線材端部（３５，３６）を備える
   ことを特徴とする、ディスペンサポンプ（１０）。
2. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記容器（３）および／または前記ポンプハウジング（２０）および／または前記ポンプ室（２１）および／または前記ピストンロッド（４２）の外部に配置されるように構成されている、請求項１記載のディスペンサポンプ（１０）。
3. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記容器（３）および／または前記ポンプハウジング（２０）および／または前記ポンプ室（２１）および／または前記ピストンロッド（４２）の内部に配置されるように構成されている、請求項１記載のディスペンサポンプ（１０）。
4. 前記ばね（３０）は、前記容器（３）および前記ポンプハウジング（２０）および前記ポンプ室（２１）の内部に配置されるように構成されている、請求項３記載のディスペンサポンプ（１０）。
5. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記容器（３）および前記ポンプハウジング（２０）および前記ポンプ室（２１）および前記ピストンロッド（４２）の内部に配置されるように構成されている、請求項３記載のディスペンサポンプ（１０）。
6. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記容器（３）および前記ポンプハウジング（２０）の内部に配置されるように構成されていて、少なくとも部分的に前記ポンプ室（２１）および前記ピストンロッド（４２）の外部に配置されるように構成されている、請求項２および３記載のディスペンサポンプ（１０）。
7. 前記ポンプ室（２１）は、少なくとも部分的に前記閉鎖体（４）の下方に位置するように構成されている、請求項１から６までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
8. 前記ポンプ室（２１）は、全体で前記閉鎖体（４）の下方に位置するように構成されている、請求項７記載のディスペンサポンプ（１０）。
9. 前記アクチュエータ（４０）がその１回目の使用／ストローク前に前記第１の位置／前記始端位置にあるとき、前記ばね（３０）は弛緩している、請求項１から８までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
10. 前記アクチュエータ（４０）が、前記始端位置から前記終端位置／前記作動位置に達して前記第１の位置／前記始端位置に戻る前記１回目のストローク後に前記始端位置に戻るとき、前記ばね（３０）は圧縮下にあり、
    前記１回目のストロークは、製品（２）による前記ポンプ室（２１）の充填を可能にするための１回目のプライミングストロークである、
    請求項９記載のディスペンサポンプ（１０）。
11. 前記アクチュエータ（４０）がその１回目の使用／ストローク前に前記第１の位置／前記始端位置にあるとき、前記ばね（３０）は圧縮下にある、請求項１から１０までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
12. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記容器（３）／前記ポンプハウジング（２０）／前記室（２１）／前記閉鎖体（４）と前記吐出口（４１）との間に配置されるように構成されている、請求項１から１１までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
13. 前記ばね（３０）は、全体で前記容器（３）／前記ポンプハウジング（２０）／前記室（２１）／前記閉鎖体（４）と前記吐出口（４１）との間に配置されるように構成されている、請求項１２記載のディスペンサポンプ（１０）。
14. 前記ばね（３０）は、全体で前記閉鎖体（４）および／または前記吐出口（４０）よりも下方に配置されるように構成されている、請求項１から１１までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
15. 前記ばね（３０）は、少なくとも部分的に前記吐出口（４０）に／前記吐出口（４０）に隣り合って／前記吐出口（４０）の近傍に／前記吐出口（４０）よりも上方に配置されるように構成されている、請求項１から１３までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
16. 前記ばね（３０）は、前記閉鎖体（４）から所定の距離（Ｄ）を置いて前記容器（３）および／または前記ポンプハウジング（２０）および／または前記ポンプ室（２１）の内部に配置されるように構成されている、請求項１４または１５記載のディスペンサポンプ（１０）。
17. 再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、前記ポンプ室の前記入口（２２）に配置されるように構成された逆止弁（５０）と、
    再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、前記吐出口（４１）に配置されるように構成された放出弁（５１）と、
    をさらに備え、
    前記逆止弁（５０）は、前記使用者が前記アクチュエータ（４０）を押し下げ、前記ばね（３０）が圧縮されつつ、前記ピストンロッド（４２）が前記ポンプ室の前記入口に向かって移動させられ、その間、製品（２）が前記ポンプ室（２１）から前記吐出口に向かって上方に推し進められ、前記放出弁が開放されて、製品が小出しされる場合には閉鎖されるように構成されており、前記使用者が前記アクチュエータを放して／前記ばねによる前記押圧力を取り去って、前記ピストンロッドと前記アクチュエータとが前記第１の位置／前記始端位置に戻りつつ、前記容器（３）の内部の製品が前記ポンプ室内に引き出され、これによって、該ポンプ室が充填される場合には開放されるように構成されており、
    前記ポンプ室が充填されると、前記放出弁は閉鎖されており、前記ポンプ室は、製品が前記容器内に逆流してしまうことを防止するように封止または閉鎖されている、
    請求項１０もしくは１１記載または請求項１０を引用する請求項１２から１６までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
18. 再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、前記容器の種類／寸法／長さ／高さに応じて、前記ポンプ室（２１）の前記入口（２２）から適合可能な長さ（ＤＴＬ）で前記容器（３）の所定の深さ（ＤＣ）内に延在するように構成された浸漬管（６０）をさらに備える、請求項１７記載のディスペンサポンプ（１０）。
19. 製品（２）を受け入れるように構成された前記浸漬管（６０）の自由端部（６０Ａ）が、所定の形状および／または角度および／または寸法および／または直径に切断されている、請求項１８記載のディスペンサポンプ（１０）。
20. 前記アクチュエータ（４０）と前記吐出口（４１）とは、１つのユニットとして一緒に可動であるように構成されている、請求項１から１９までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
21. 前記アクチュエータ（４０）は可動であるように構成されており、前記吐出口（４１）は静止している／不動である、請求項１から１９までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
22. 前記ばね（３０）はばね対（３０）である、請求項１から２１までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
23. 少なくとも２つのばね（３０）を備える、請求項１から２２までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
24. １つのばね（３０）は、別のばねの内側に配置されるように構成されている、請求項２２または２３記載のディスペンサポンプ（１０）。
25. 第１のばね（３０）が、第２のばねの内部に嵌合するように適合させられた寸法および／または直径を有する、請求項２２から２４までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
26. 第１のばね（３０）が、第２のばねの内部に嵌合する／収容されるように適合させられた寸法を有し、
    前記ばねは、互いに実質的に等しい長さ（ＳＬ）または互いに等しい長さ（ＳＬ）を有する、
    請求項２２から２５までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
27. 第１のばね（３０）が、第２のばねの内部に嵌合する／収容されるように適合させられており、
    前記ばねは、互いに同心的に配置されている、
    請求項２２から２６までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）。
28. 前記第１のばね（３０）の中心軸線（ＣＳ）が、前記第２のばね（３０）の中心軸線（ＣＳ）に整合させられている、請求項２７記載のディスペンサポンプ（１０）。
29. 請求項１から２８までのいずれか１項記載のディスペンサポンプ（１０）用のばね（３０）であって、
    螺旋形状を有し、再生利用可能なプラスチック材料から形成されていて、円筒形および／または円筒形と異なる形状の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されている、
    ばね（３０）。
30. 前記ばね（３０）の中心軸線（ＣＳ）を中心として実質的に対称的または対称的である、円筒形と異なる形状を備える、かつ／または円筒形と異なる形状に製作されるように構成されている、かつ／または円筒形と異なる形状を有して構成されている、請求項２９記載のばね（３０）。
31. 多角形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状に製作されるように構成されている、かつ／または形状を有して構成されている、請求項２９および／または３０記載のばね（３０）。
32. 方形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている、請求項２９、３０または３１記載のばね（３０）。
33. 長方形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている、請求項２９から３２までのいずれか１項記載のばね（３０）。
34. 正方形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている、請求項２９から３２までのいずれか１項記載のばね。
35. 三角形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状を有して構成されている、かつ／または形状に製作されるように構成されている、請求項２９から３１までのいずれか１項記載のばね（３０）。
36. 円錐形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状に製作されるように構成されている、請求項２９から３２までのいずれか１項記載のばね（３０）。
37. 前記線材の前記円錐形の断面（３４）は、その頂点が前記ばねの中心軸線／前記長手方向軸線（ＣＳ）から半径方向外向きに向けられるように配置されている、請求項３６記載のばね（３０）。
38. 前記線材の前記円錐形の断面（３４）は、その頂点が前記ばねの中心軸線／前記長手方向軸線（ＣＳ）から半径方向内向きに向けられるように配置されている、請求項３６記載のばね（３０）。
39. 前記ばね（３０）は、多角形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状に製作されるように構成されており、
    前記ばねの半径方向における幅／延在長さ（Ｗ）は、前記ばねの軸線方向／長手方向における高さ／厚さ／延在長さ（Ｈ）よりも短いか、等しいか、または長い、
    請求項２９から３８までのいずれか１項記載のばね（３０）。
40. 円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されていて、該円錐形の蔓巻ばねに前記ディスペンサポンプ（１０）が取り付けられたとき、前記円錐形の蔓巻ばねの頂点は、前記容器の底部（３Ｂ）に向けられるように構成されている、請求項２９から３９までのいずれか１項記載のばね（３０）。
41. 円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されていて、該円錐形の蔓巻ばねに前記ディスペンサポンプ（１０）が取り付けられたとき、前記円錐形の蔓巻ばねの頂点は、前記容器の開口（３Ａ）に向けられるように構成されている、請求項２９から３９までのいずれか１項記載のばね（３０）。
42. 円錐形の蔓巻ばねとして少なくとも部分的に成形されていて、前記ばね（３０）が前記ディスペンサポンプ（１０）内に組み付けられたとき、前記円錐形の蔓巻ばねの頂点は、前記吐出口（４１）に向けられるように構成されている、請求項２９から３９までのいずれか１項記載のばね（３０）。
43. 長円形および／または楕円形の断面（３４）を有する螺旋状に巻成された線材（３３）の形状を備える、かつ／または形状に製作されるように構成されている、かつ／または形状を有して構成されている、請求項２９または３０記載のばね（３０）。
44. 前記ばね（３０）はばね対である、請求項２９から４３までのいずれか１項記載のばね（３０）。
45. 少なくとも２つのばね（３０）を備える、請求項２９から４４までのいずれか１項記載のばね（３０）。
46. １つのばね（３０）は、別のばね（３０）の内側に配置されるように構成されている、請求項４５記載のばね（３０）。
47. 第１のばね（３０）が、第２のばね（３０）の内部に嵌合する／収容されるように適合させられた寸法を有する、請求項４５または４６記載のばね（３０）。
48. 第１のばね（３０）が、第２のばね（３０）の内部に嵌合する／収容されるように適合させられた寸法を有し、
    前記ばねは、互いに実質的に等しい長さ（ＳＬ）または互いに等しい長さ（ＳＬ）を有する、
    請求項４５から４７までのいずれか１項記載のばね（３０）。
49. 第１の端部（３１）と第２の端部（３２）とを備え、少なくとも一方の端部は、平坦加工および／または端面研削されている、請求項２９から４７までのいずれか１項記載のばね（３０）。
50. 前記第１の端部（３１）と前記第２の端部（３２）との両方が、平坦加工および／または端面研削されている、請求項４９記載のばね（３０）。
51. 前記端部（３１，３２）は、前記ばねの前記中心軸線／前記長手方向軸線（ＣＳ）に対して垂直である平面内で平坦加工および／または端面研削されている、請求項４９または５０記載のばね（３０）。
52. 射出成形および／または機械加工によって製作されるように構成されている、請求項２９から５１までのいずれか１項記載のばね（３０）。
53. 前記螺旋状に巻成された線材の外面により形成される螺旋状の包絡面を有して構成されていて、前記ばねが弛緩しているときに、巻線が、少なくとも部分的に開放した構造を形成している、請求項２９から５２までのいずれか１項記載のばね（３０）。
54. １つ以上の開放端部（３１，３２）を備える、請求項２９から５３までのいずれか１項記載のばね（３０）。
55. １つ以上の閉鎖端部（３１，３２）を備える、請求項２９から５３までのいずれか１項記載のばね（３０）。
56. １つ以上の閉鎖かつ接地端部（３１，３２）を備える、請求項２９から５３までのいずれか１項または請求項５５記載のばね（３０）。
57. １つ以上の二重閉鎖かつ接地端部（３１，３２）を備える、請求項２９から５３までのいずれか１項または請求項５５もしくは５６記載のばね（３０）。

Images