JP2023504778A - フォトバイオモジュレーションを伴う一般照明 - Google Patents
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Abstract
一般照明用の照明装置(1)であって、実質的に615nmから690nmの範囲内の第1の所定のスペクトル内のみの第1の光(15)を放出するように適合された第1の光源(10)と、人体内にフォトバイオモジュレーション応答を誘発するのに十分な第1の所定のスペクトル内の第1のピーク放射パワーでパルス化する第1の光(15)を生み出すために、第1の光源(10)に第1のパルス化された駆動電流(21)を提供するように適合された1つまたは複数のドライバ回路(12、13)と、少なくとも250ルーメン、好ましくは少なくとも1000ルーメン、より好ましくは少なくとも2000ルーメンを放出することができる、第2の光(16)を発するように適合された第2の光源(11)と、を備える、照明装置。第1の光(15)のパルス特性は、照明装置(1)の定常状態動作中、第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光内にヒトの目によって可視フリッカまたはストロボ効果が観察できないようなものであり、第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光は、CIEx,y色度空間内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング未満の距離において、組み合わせられた色点を有し、第1の所定のスペクトル内の第1の光(15)の第1の放射パワーは、第1の駆動電流(20)のパルス中、第2の所定のスペクトル内の第2の光(16)の第2の放射パワーの少なくとも2倍である。
Description
[0001]本発明は、一般に、照明に関し、より詳細には照明装置、照明装置、およびフォトバイオモジュレーション(PBM)応答を誘発するのに十分な可視スペクトル内の放射を送出する一般照明装置を提供するための方法に関する。
[0002]フォトバイオモジュレーション(PBM)は、生物学的または生化学的応答を誘発するために、特定のエネルギー/パワーレベルで生体を照射することを伴う。照射は、赤色光などの可視スペクトル内、または近赤外線(NIR)などの非可視スペクトル内であってもよい。身体的および心理学的症状を治療するためにPBM療法を使用する医療的利益について、かなりの研究が行われている。
[0003]しかし、PBM放射を施す機器のほとんどは、非常に限られた数の医療施設でのみ利用可能である専用デバイスである。さらに、これらの専用デバイスは、非常に複雑なため、十分な訓練を受けた医師、看護師、および技術者のチームしかこれらを使用できないことが多い。これらの要因が、一般社会においてPBMの医療的利益を広げるのを大幅に限定している。
[0004]したがって、現在利用可能な装置および方法の上述された欠点を克服することが、必要とされている。
[0005]使用が簡単であり、エネルギー効率が良く、コスト効果が高く、さらにPBM応答を誘発するのに効果的である方法で一定量の放射を放出する装置を提供することが、望ましい。
[0006]本開示の第1の態様によれば、一般照明用の照明装置であって、実質的に615~690nmの範囲内の第1の所定のスペクトル内のみの第1の光を放出するように適合された第1の光源と、人体内にフォトバイオモジュレーション応答を誘発するのに十分な第1の所定のスペクトル内の第1のピーク放射パワーでパルス化する第1の光を生み出すために、第1の光源に第1のパルス化された駆動電流を提供するように適合された1つまたは複数のドライバ回路とを備える、照明装置が、提供される。照明装置は、さらに、少なくとも250ルーメン、好ましくは少なくとも1000ルーメン、より好ましくは少なくとも2000ルーメンを放出することができる、第2の光を放出するように適合された第2の光源を備える。第1の光のパルス特性は、照明装置の定常状態動作中、第1および第2の光源からの組み合わせられた光内にヒトの目によって可視フリッカが観察できないようなものである。第1および第2の光源からの組み合わせられた光は、CIEx,y色度空間内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング未満の距離において、組み合わせられた色点を有し、第1の所定のスペクトル内の第1の光の第1の放射パワーは、第1の駆動電流のパルス中、第2の所定のスペクトル内の第2の光の第2の放射パワーの少なくとも2倍である。
[0007]照明装置は、過剰な量の可視フリッカを回避し、高すぎるエネルギー消費を回避しながら、ユーザ内にPBM応答を引き起こすのに十分な光学パワー密度においてパルス化された赤色光を提供すると同時に、一般照明目的に適した白色光を提供することを目的にして、いくつかの異なる考慮事項のバランスをとるように設計される。照明装置はまた、好ましくは赤色光への過剰な曝露のリスクを低減するように設計され、赤色光スペクトルの光学パワーが第1および第2の光源からの組み合わせられた光の色点を大きく移動させすぎることを回避する。
[0008]従来の光源は、すでに、人体内にPBM応答を誘発することができる帯域内の何らかの放射を放出している。たとえば、従来の白熱電球の放出スペクトルは、PBM応答を誘発する能力に関連付けられている帯域の2つである、少量の赤色および近赤外の光を含む。しかし、医療的研究は、放射が対象者内にPMB応答を誘発できる前に、PBM誘発光スペクトル内で、その放射が特定の最小量の(単位面積当たりの光学パワーで測定された)パワー密度と、(単位面積当たりのエネルギーで測定された)線量とを達成する必要があることを示している。
[0009]PBM分野の研究文献の本発明者の分析では、フォト誘発される生物学的または生化学的応答は、短期間のみであっても十分なパワー密度で引き起こされ得ることが明らかになった。関連する閾値を下回るパワー密度で同じ量のエネルギーを達成するために経時的に放射を広げることは、PBM応答を誘発しないか、または最大でも限定されたPBM応答を誘発し得る。すなわち、不十分なパワー密度は、照射時間を延長することでは解決されにくい。
[0010]PBM誘発光スペクトルにおいて十分なパワー密度を提供するように白熱電球を駆動するには、過剰な量の電気パワーを必要とする。発光ダイオード(LED)などの新しいソリッドステート照明(SSL)技術は、熱放出がより低く、放出帯域がより狭く、より高いエネルギー効率に寄与している。この光源はまた、放出帯域がより正確に制御されることを可能にし、所望の放出帯域において効率的なパワー割り振りを可能にし、より重要なことには、駆動および/または制御信号に対して迅速に反応することができる。換言すれば、SSLデバイスによるタイミング制御は、熱エミッタであるために熱慣性を有する白熱またはハロゲン電球などの他のタイプの光源と比較してかなり正確であり、その一方で、SSLデバイスは、無視できる遅延で制御および/または駆動信号に対してほぼ瞬間的に反応することを可能にし、それによって迅速なパルス化に適したものになる。
[0011]したがって、SSLデバイスまたはLEDなどの光源を一定のまたはほぼ一定の信号の代わりにパルスで駆動することにより、同じ量の電気パワーを消費しながら、光源によって放出されるピーク放射パワーを高めることが可能である。換言すれば、パルス化された放出を伴う光源は、連続波(CW)放出を伴う同じデバイスよりかなり高いピーク放射パワーを達成することができる。異なるように言えば、本発明者は、必要とされる量の(短期間の)光学パワーを有する光を放出するために利用可能な電気エネルギーをより効率的に利用するために、光源をパルス化する能力を認識した。換言すれば、SSLデバイスなどの狭帯域光源は、限定された量のパワーを所望のスペクトルのみに集中させることを可能にするが、そのような狭帯域放出デバイスをパルス化することにより、高いパワー閾値を超える放射をそのようなデバイスが放出できるように利用可能なパワーを短時間に集中させることがさらに可能になることを本発明者は認識した。パルス化の別の利点は、光源が、パルス間で冷却できることである。これは、光源のサーマルバジェットを軽減することができ、たとえば、より小型でコストがよりかからない光源およびドライバ回路の使用を可能にすることができる。より緩和されたサーマルバジェットはまた、光源を収容するハウジングのサイズおよび任意の関連する冷却デバイスのサイズを低減することができる。
[0012]LEDなどのパルス化された光源は、オフィスまたは住居空間または他の室内空間内の一般照明用に設計されたランプなどの、一般照明用の照明装置において使用され得る。全体的に参照によって本明細書に組み込まれる、本出願人の先行特許出願の欧州特許第18212476.8号およびPCT/EP2019/074984は、PBM応答を達成するために近赤外線光を放出する、パルス化された光源を組み込む照明装置を開示している。しかし、可視スペクトル内の、特に615~690nmの範囲内、任意選択で600~700nmの範囲内の赤色光を放出するパルス化された光源を使用してPBM応答を達成することも可能である。
[0013]PBM効果を生成するための赤色光の使用は、赤色光が照明装置からの可視光にも寄与するという利益を有する。一般照明用の白色光を提供するように設計された照明装置の場合、スペクトルの赤色部内のいくらかの光が、白色光を構成するために必要である。白色光の赤色光成分の少なくとも一部は、したがって、2つの目的を実行するために、すなわちパワーを節約し、照明装置の構成要素の数、単にその構造を低減する可能性を高くするために使用され得る。
[0014]そのような照明装置は、したがって、PBM応答を達成し、白色光の一部を提供するために615~690nm(または600~700nm)の範囲内のパルス化された赤色光を提供する第1の光源と、一般照明に適した組み合わせられた白色光を生み出すために光を提供する第2の光源とを含むことができる。第1の光源は、1つまたは複数の赤色LEDを備えることができ、第2の光源は、たとえば、1つまたは複数のLED、ハロゲンランプ、蛍光管または白熱電球を備える従来の白色光源であってもよい。このタイプの照明装置は、ユーザが、いかなる特別な対策または治療も必要とせずにPBM応答によって導かれる健康上の利益を享受することを可能にする。
[0015]しかし、第1の光源を駆動することは、いくつかの異なる考慮事項のバランスをとるように制御されなければならない。これらは、知覚可能なフリッカを低減し、過度に高い線量のリスクを低減し、過剰なエネルギー消費を回避しながら、PBM応答を誘発するのに十分なパワー密度でパルス化された赤色光を提供することを含む。照明装置はまた、好ましくは、第1の光源が、(第1および第2の光源からの)組み合わせられた光の色点を所望の色点から大きく変えすぎることを回避する。
[0016]適切な持続時間および/または期間においてPBM応答を誘発するために光を提供するように第1の光源をパルス化することにより、ユーザが、専門センターにおいて30分または60分の典型的な治療期間よりかなり長い期間の間一般照明装置の近くにいる場合であっても、過剰投与の機会が大きく低減され得ることに留意されたい。たとえば、いくつかの医療的研究では、有益な生物学的応答は、約10J/cm2の線量においてピークをむかえ、線量が約35J/cm2を超えると、PBM応答は有益ではなくなり得ることが示唆されている。したがって、ユーザが約60分を超えて約8mW/cm2のパワー密度レベルに曝露される場合、ユーザがピーク利益を受け取ることは難しくなり得る。換言すれば、十分な短さのパルス持続時間および/または期間は、PBM応答を誘発するのに十分なパワー密度を提供し、それと同時に、(時間をかけた単位面積当たりのパワーである)総エネルギー密度の適切な量をたとえば6時間以上にわたって、ユーザに過剰投与することなく送出することができる。このようにして、ユーザは、(過剰投与を防止するために)オフに切り替えるときを心配する必要なく、一般光源として照明装置を使用してもよく、さらにPBMを誘発する照射の利益を受け取ることもできる。
[0017]一実施形態では、照明装置の1つまたは複数のドライバ回路は、第1の光源ではなく、第2の光源に第2の駆動電流を提供するように適合され、第2の駆動電流は、DC電流、AC電流、整流されたAC電流、または2kHz以上のパルス周波数を有するパルス化された電流である。
[0018]一実施形態では、第1の光の平均の第1の放射パワーは、第1の光の平均の第1の放射パワーと第2の光の平均の第2の放射パワーの合計の40%以下である。一実施形態では、第1の光源は、645nmから675nmの範囲内、好ましくは660nmにおいてピーク放射パワーを有する。
[0019]一実施形態では、第1の光および第2の光の組み合わせは、CIE XYZ色空間またはCIEx,y色度空間内に、前記色空間内の黒体線に対して8SDCM未満の距離を有する平均色点を有する。このようにして、第1および第2の光源によって生み出された、組み合わせられた光は、一般照明目的に適した白色光である。
[0020]一実施形態では、第2の光源は、たとえば、緑色蛍光体および赤色蛍光体を含む2蛍光体システムなどの多蛍光体システムを備える。あるいは、第2の光源は、たとえば緑色蛍光体を含む単一蛍光体システムを備えることができ、赤色光は、主に第1の光源によって提供される。
[0021]一実施形態では、第1の光源のピーク放出パワーまたはピーク放射パワーは、第1の光源から約0.2から約5mの間の共通平均距離において測定されて、0.4~50mW/cm2、任意選択で1~15mW/cm2の範囲内のパワー密度が受け取られることを可能にする。共通平均距離は、任意選択で、第1の光源から約0.5から約3mの間であってもよい。共通平均距離は、任意選択で約2mであってもよい。有利な効果は、人体に対して有益である、研究で証明されたPBM応答を含む。そのような共通平均距離はまた、多くの使用シナリオに適することもできる。「共通平均距離」という用語は、照明装置がピークイルミネーションを提供するように設計される方向に測定された、関連する光源の光放出要素すべてからの平均距離を指す。たとえば、第1の光源が複数のLEDを備えるとき、第1の光源からの共通平均距離は、第1および第2の光源がピークイルミネーションを提供するように設計される方向に測定された、複数のLEDからの平均距離である。
[0022]一実施形態では、第1の光源のピーク放出パワーは、第1および第2の光源からの組み合わせられた光のイルミネンスがおおよそ500ルクスである照明装置からの距離において測定されて、0.4~50mW/cm2、任意選択で1~15mW/cm2の範囲のパワー密度が受け取られることを可能にし、この場合、この距離は、照明装置がピークイルミネーションを提供するように設計される方向に測定される。
[0023]一実施形態では、第1の光源は、8時間以内で第1の所定のスペクトルにおいて少なくとも3000Jを放出する。
[0024]一実施形態では、第1の光源は、人体内にPBM応答を誘発するのに十分な日常的線量(単位面積当たりのエネルギー)をたとえば8時間にわたって送出するように適合され、この線量は、照明装置から0.2mから5mの間、任意選択で照明装置から0.5から3mの間の共通平均距離において測定される。一実施形態では、第1の光源は、照明装置から共通平均距離において測定された、0.01~5J/cm2の日常的線量をたとえば8時間にわたって送出するように適合され、この場合、第1の光源からの共通平均距離は、照明装置から0.2mから5mの間、任意選択で0.5mから3mの間である。
[0025]一実施形態では、第1の光源は、人体内にPBM応答を誘発するのに十分な日常的線量、および/または0.01~5J/cm2、または好ましくは0.01~10J/cm2の日常的線量を送出するように適合され、線量は、第1および第2の光源からの組み合わせられた光のイルミネンスがおおよそ500ルクスである照明装置からの距離において測定され、この場合、この距離は、照明装置がピークイルミネーションを提供するように設計される方向に測定される。
[0026]一実施形態では、照明装置は、定常状態動作中、40%のパーセントフリッカを超えない、好ましくは20%を超えないパーセンテージフリッカを有する光束を有する、組み合わせられた第1および第2の光源からの可視光を生成するように適合される。光源の光束における限定された量の変動により、照明装置のユーザの快適性が増大する。一実施形態では、照明装置は、定常状態動作中、ヒトの目に知覚可能なフリッカ無しで可視光を生成するように適合され得る。知覚可能なフリッカのこうした欠如により、照明装置に対するユーザの満足度が増大する。これは、定常状態動作中、1未満のPstLMを有する光束を有する、組み合わせられた第1および第2の光源からの可視光として表現され得る。PstLMは、最大80Hzの周波数においてフリッカの知覚性を定量化するためにIEC61000-4-15においてIECによって適合された尺度であり、1の値は、これを上回ると、多くの人々がフリッカを迷惑なものとして知覚する閾値である。
[0027]一実施形態では、照明装置は、定常状態動作中、1を超えない、好ましくは0.9を超えない、さらにより好ましくは0.4を超えないストロボ可視性測定(Stroboscopic Visibility Measure)(SVM)を有する光束を有する、組み合わせられた第1および第2の光源からの可視光を生成するように適合される。SVMは、80Hzから最大2000Hzまでの周波数においてストロボ効果の可視性を定量化するためにCIE TN006:2016においてIECによって適合された尺度であり、1の値は、これを上回ると、多くの人々がストロボ効果を知覚できる閾値である。一実施形態では、照明装置は、定常状態動作中、0.1未満のフリッカ指数を有する光束を有する、組み合わせられた第1および第2の光源からの可視光を生成するように適合される。フリッカ指数は、最大80Hzまでの周波数において、デューティサイクルおよびパルス長の必須の要素を考慮に入れてフリッカの可視性を定量化するための尺度であり、0.1の値は、これを上回ると、ほとんどの人々がフリッカを迷惑なものとして知覚する閾値である。
[0028]一実施形態では、第1の光のパルス特性は、照明装置の定常状態動作中、第1および第2の光源からの組み合わせられた光内にヒトの目によってストロボ効果が観察できないようなものである。
[0029]一実施形態では、第2の光源は、少なくとも250ルーメン、任意選択で少なくとも500ルーメン、任意選択で少なくとも2000ルーメンを放出するように適合され、または第1および第2の光源は組み合わせて、少なくとも250ルーメン、任意選択で少なくとも500ルーメン、任意選択で少なくとも2000ルーメンを放出することができる。一実施形態では、照明装置からの光の相関色温度は、1700~6500Kの範囲内、任意選択で2400~5500Kの範囲内であってもよい。一実施形態では、照明装置からの光の演色評価数は、約2700Kの相関色温度において80~99の範囲内にある。そのような光は、輝度、光色、および演色などの一般照明目的に関する要求事項を満足させ、照明装置を一般照明用に特に好都合で許容可能なものにする。言うまでも無く、ルーメン仕様、CCTおよびCIRの数多くの適切な組み合わせが可能であってもよい。一実施形態では、照明装置は、タスク照明用に、たとえばディスクランプまたはタスク領域の照明として使用するのに適する。
[0030]上記で記載され説明されたさまざまな実施形態は、明示的に別段の言及が無い限り、互いに相互に適合可能であることは明白である。したがって、実施形態からの任意の数の特徴の組み合わせは、本開示内に依然として含まれる。たとえば、例示的な所定のスペクトル、第1の光源の例示的な(ピーク)放出パワーレベルおよび第2の光源の例示的な輝度の異なる組み合わせは、本開示の範囲内に明確に含まれる。
[0031]次に、実施形態が、対応する参照記号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら、例としてのみ説明される。
[0063]図は、説明的目的のみに意図され、特許請求の範囲において明記される範囲または保護の制限として働くものではない。
[0064]以下は、単に例として、図を参照して与えられる、本発明の特定の実施形態の説明である。
[0065]医療的研究における近年の進歩では、特定のエネルギー/パワーレベルでIRスペクトルおよび/または赤色光を備える放射で生体を照射することが、有益な生物学的または生化学的応答を誘発し得ることが実証されている。そのような照射は、しばしば、フォトバイオモジュレーション(PBM)と称される。身体的および心理学的症状を治療するためにPBM療法を使用する医療的利益に関する利用可能な医療的研究結果は、迅速に増大している。特に注目されるいくつかの波長は、606、627、630、632.8、640、660および670nm(赤色領域内)ならびに785、800、804、808、810、820、830、850、904、980および1060nm(NIR領域内)を含む。特に注目されるいくつかのスペクトルは、645~680と、800~870nmとを含む。
[0066]図1Aは、第1の光源10と、第2の光源11と、ドライバ回路12とを備える照明装置1の実施形態の簡易化されたブロック図である。第1の光源10は、第1の所定のスペクトル内、好ましくは615nmから690nmの範囲内、または600nmから700nmの範囲内、すなわち可視光スペクトルの赤色部内の第1の放射パワーを有する第1の光15を放出するように適合された、LEDなどの1つまたは複数のソリッドステートデバイスを備えることができる。第1の光源10は、追加的に、この範囲外のいくらかの光を放出することも可能である。1つの実施形態では、第1の光15の実質的にすべては、650~680nmの範囲内に入る。第1の光源10は、たとえば電流などの駆動信号20を受け取るか、またはこれによって励起されたときに光15を放出する。
[0067]第2の光源11は、光スペクトルの可視部内の300nmから700nmの第2の所定の範囲内の第2の放射パワーを有する第2の光16に適合される。第2の光16は、好ましくは白色光であり、好ましくは、CIE XYZ色空間内およびCIEx,y色度空間内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング(SDCM)未満の距離において色点を有する(従来技術で知られているように、CIEx,y色度空間は、CIE XYZ色空間の転換形であり、8SDCM値は、両空間内で同じである)。第2の光源11は、たとえば電流などの駆動信号21を受け取るか、またはこれによって励起されたときに光16を放出する。
[0068]第2の光源11は、一般照明に適した光16を提供するように適合される。本明細書において使用されるときの「一般照明」(「一般イルミネーション」とも称される)という用語は、住居、オフィス、商業および産業建物内の屋内場所、ならびに人々が生活し、もしくは働き、または活動する屋内または屋外の他の場所においてヒトの視覚を助けるためにイルミネーションレベルを上昇させる目的の照明を指す。これは、人々が所望の活動を実行するには空間が暗すぎ、そのような活動を可能にするために空間のイルミネーションレベルを上昇させることが望まれるとき、本明細書に説明される照明装置1は、その空間のイルミネーションレベルの所望の増大を達成するのに十分な量の光を提供するために使用され得ることを意味する。たとえば、一般照明用の照明装置は、典型的には、たとえばディスクランプなどのタスク照明については少なくとも250ルーメン、またはより大きい領域を照明するために少なくとも500ルーメンもしくは少なくとも2000ルーメンの白色光を放出する。
[0069]ドライバ回路12は、第1の駆動電流20で第1の光源10を、また第2の駆動電流21で第2の光源11を駆動または励起させるために駆動信号を提供することができる。一実施形態では、ドライバ回路12は、第1の駆動電流20を第2の光源11ではなく第1の光源10に提供し、第2の駆動電流21を第1の光源10ではなく第2の光源11に提供する。代替的には、2つのドライバ回路12、13が使用されてもよく、各1つは、図1Bに示されるように、駆動電流20、21の一方を光源10、11の一方に別個に提供する。別個のドライバ回路12、13を提供することは、設計のより高い柔軟性をもたらし、干渉と、クロストークとを低減するのに役立ち得る。
[0070]ドライバ回路12は、たとえばワット(W)で測定される、異なる光学パワーにおいて光を放出するように第1の光源10を駆動するように配置されてもよく、その結果、光源の放射パターン、およびパワー密度が測定される光源からの距離などの要因に応じて異なるレベルのパワー密度(単位面積当たりのパワー)を生じさせる。パワー密度は、単位表面積当たりに分配される(光学)パワーの量を説明しており、平方メートル当たりのワット(W/m2)または平方センチメートル当たりのミリワット(mW/cm2)などの単位を有することができる。たとえば、光源が10Wを放出し、均一な球状分配パターンを有する点源であると仮定すると、光源から2メートルの表面において受け取られるパワー密度は、約0.2W/m2に等しい10/(4πx22)である。
[0071]ドライバ回路12は、光15がパルス化されるように第1の光源10を駆動するように配置され、パルスは、パルス持続時間(パルスの長さ)と、パルス期間(パルスの開始から次のパルスの開始までの長さ)と、パルス周波数(1秒当たりにパルスが繰り返す頻度)とを特徴とする。第1の光源10によって放出される光振幅および強度が、パルス間で必ずしもゼロではなく、パルス中より小さいものであり、好ましくは、たとえば光の放出が過渡現象によって誘発される場合はかなり小さいことに留意されたい。一実施形態では、パルスを規定する閾値の振幅または強度は、人体などの生体内にPBM効果を誘発するのに十分である量である。
[0072]パルスの形状は、特に限定されない。一実施形態では、パルスは、矩形形状を有することができるが、とりわけ正弦曲線、三角形および鋸歯などの他の形状も可能であり、異なる形状を有するパルスの組み合わせも可能である。一実施形態では、パルスの最後は、振幅が所定の閾値以下に降下する点として規定され得る。所定の閾値は、約0であってもよく、または非ゼロであってもよい。所定の閾値は、0.001%、0.01%、0.1%、1%、5%などのピーク振幅のパーセンテージなどの相対項で規定され得る。所定の閾値はまた、絶対項で規定され得る。いくつかのパルス形状は、特に、光源(たとえば半導体接合または蛍光体)に使用される材料に関連する遅延または崩壊効果などの、光源に依存する特定の条件に適合することができる。矩形のパルス形状は、集積回路などのそのようなパルスに利用可能な発生器が豊富であるため有利となり得る。正弦曲線パルス形状は、放射された光学パワーを広げることが必要とされる場合に有益となり得る。
[0073]一実施形態では、第1の光源10からの光15は、0.02msから0.5msの範囲内のパルス持続時間を有することができるが、他の範囲、たとえば0.01~1msも可能である。より短いパルスが好ましいが、最大10msまたはこれより長いパルスがいくつかの用途に使用され得る。
[0074]一実施形態では、光15は、50Hzから1000Hzの範囲内のパルス周波数を有することができるが、これよりわずかに高い範囲、たとえば1Hz~2.5kHzも可能である。
[0075]デューティサイクルは、パルス持続時間とパルス間の期間との間の比を説明し、通常はパーセンテージとして表現される。デューティサイクルは、パルス持続時間にパルス周波数をかけることによって算出され得る。一実施形態では、ドライバ回路12は、10%を上回らないデューティサイクルを有する電流20で第1の光源10を駆動するように適合される。5%、1%、0.1%、または0.01%などの他の最大デューティサイクル値も可能であり、いくつかの用途については20%以上も可能である。
[0076]第1の光源10からの光15は、ピーク放出パワーを有することができる。放射パワーとも呼ばれる放出パワーは、通常、秒(複数秒)当たりのジュール(J)であるワット(W)で表現される。しかし、パルスが1秒をかなり下回るこれらの用途では、ピーク放出またはピーク放射パワーは、通常、パルスが完全に1秒間続く場合のように表現される。したがって、矩形の0.1秒100Wピーク放出パワーパルスは、矩形の1秒100Wピーク放出パワーパルスと同じ時間単位当たりのエネルギー量を有するが、0.1秒パルスにおける総エネルギー量は、10分の1である。一実施形態では、光源によって(たとえばパルス駆動電流を通して)放出される光のピーク放出パワーは、少なくとも25Wである。一実施形態では、ピーク放出パワーは、少なくとも50W、75W、100W、150W、200W、300W、400Wもしくは500W、またはそれ以上であってもよい。ピーク放出パワーに対する制約は、利用可能な電気パワーおよび第1の光源10に使用されるデバイスの数と、物理的能力とを含む。一実施形態では、第1の光源10によって放出される光15のピーク放出パワーは、人体内に有益なフォトバイオモジュレーション(PBM)応答を誘発するのに十分である。第1の所定のスペクトル内の第1の光15の放射パワーは、好ましくは、第1の駆動電流20のパルス作用中、第2の所定のスペクトル内の第2の光16の放射パワーの少なくとも2倍である。
[0077]光の放射パワーはまた、ルーメンで測定されてもよく、この場合、ルーメンは、光に対するヒトの目の感度に重みを付けた単位である。第2の光16および組み合わせられた光15、16の放射パワーまたはルーメン値は、パルス中の瞬時ピーク放射パワーではなく、実際には時間で平均化されたパワー値、すなわち1秒当たりのエネルギーであることに留意されたい。
[0078]第1の光源10によって放出される光15がパルス化される場合、第1の光源10から離れた距離において測定される光15のパワー密度もまた、経時的に変化することができ、したがって、ピークと谷とを有することができる。換言すれば、パワー密度が経時的に測定され、たとえばオシロスコープ上に表示される場合、パルス化された信号が表示され得る。ピーク放出パワーのようにピークパワー密度は、パルスが完全に1秒間続く場合のように通常表現される、パルス中に測定されるパワーである。換言すれば、0.1秒矩形パルスのピークパワー密度は、10mW/cm2であることができ、これは、そのパルスにおいて合計1mJ/cm2となる。一実施形態では、第1の光源10によって放出された光15によって可能になる、達成されたピークパワー密度は、0.4~50mW/cm2、任意選択で1~15mW/cm2であるが、他の適切な範囲も可能である。(ピーク)パワー密度は、使用シナリオに応じて、第1の光源10から0.2mから5mの間の共通平均距離において測定され得る。好ましくは、第1の光源10は、第1の光源10から0.5mから3mの間の共通平均距離において前述の範囲のパワー密度を可能にすることができる。
[0079]放出される光の量はまた、エネルギー(たとえばジュール(J))またはエネルギー密度(たとえばJ/cm2)で表現され得る。一実施形態では、第1の光源15は、8時間以内で所定のスペクトルにおいて少なくとも3000ジュールを放出する(他のエネルギー値ならびに1、2、4および6時間などの持続時間値も可能である)。
[0080]特定の期間にわたって所与の点において受け取られた放射エネルギーの総量は、単位面積当たりのエネルギーで表現され得る。この量は、「フルエンス」または簡単に「投与量」または「線量」と称されてもよく、J/cm2が、例示的な単位である。一実施形態では、照明装置1は、第1の光源10が人体にPBM応答を誘発するのに十分な光線量を送出するように構成される。誘発されるPBM応答のタイプに応じて、異なる線量が必要とされ得る。一実施形態では、第1の光源10は、第1の光源から共通平均距離において測定された、0.01~10J/cm2の日常的線量を送出するように構成され得る。第1の光源からの共通平均距離は、使用シナリオに応じて0.2mから5mの間、好ましくは、0.5mから3mの間であってもよい。第1の光源が複数のLEDまたは他の光放出要素によって形成される場合、第1の光源からの共通平均距離は、照明装置がピークイルミネーションを提供するように設計される方向に測定された、複数のLEDまたは他の光放出要素のそれぞれからの平均距離を指す。
[0081]第1の光源10は、主にスペクトルの赤色部内の、好ましくは615nmから690nm、または600nmから700nmの範囲の光を放出する1つまたは複数のLEDを備えることができ、たとえば、LED(複数可)は、(非制限的に)ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)、ガリウムヒ素リン化物(GaAsP)、アルミニウムガリウムリン化インジウム(AlGaInP)またはリン化ガリウム(III)(GaP)に基づく。代替的にまたは追加的に、第1の光源10は、(非制限的に)窒化インジウムガリウム(InGaN)のような青色光放出半導体と、たとえばCASiNのような無機蛍光体の赤色光放出蛍光体システム、または高速の上がり下がり時間を有する他のEu2+ドープシステムとの組み合わせに基づく1つまたは複数の赤色放出蛍光体コーティングされたLEDを備えることができる。さらに、量子ドットに基づく新規の蛍光体システム、または有機および無機蛍光体を備えるハイブリッドシステムが、使用されてもよい。代替の蛍光体システムを可能にする要因は、励磁および非励磁後に変換された赤色光を許容可能な遅延でパルス化するのを可能にするのに適した(比較的高速の)上がり下がり時間である。
[0082]第2の光源11は、可視スペクトル、好ましくは300~700nmの範囲内、または主にスペクトルの赤色部を除く、たとえば300~600nmの範囲内の光16を放出するように適合される。光16は、CIE XYZ色空間(CIEx,y色度空間)内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング未満の距離において色点を有する白色光であってもよく、または、組み合わせられた光15および光16は、CIE XYZ色空間またはCIEx,y色度空間内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング未満の距離において色点を有する白色光であってもよい。組み合わせられた光源10および11は、好ましくは、本明細書において説明されるように一般照明目的に適した光を提供するように適合される。
[0083]一実施形態では、第2の光源11を備える照明装置1は、光源11が使用されるときに20%または15%または10%または5%または3%を上回って変動しない光束を有する可視光16を生成するように適合され得る。限定された光束の変動を伴う可視光16は、フリッカがより少なく、したがって、一般照明により適している。一実施形態では、照明装置1は、ヒトの目に知覚可能なフリッカ無しで、たとえば、非常に少ない量のフリッカ、またはヒトの目が知覚するには高すぎる周波数のフリッカのみで可視光を生成するように適合され得る。
[0084]一実施形態では、第2の光源11は、約2カンデラに等しい少なくとも25ルーメンを放出することができ得る。そのような光源は、家庭装飾目的に有用となり得る。一実施形態では、第2の光源11は、住居部内での一般照明目的に適した、少なくとも150ルーメン、好ましくは少なくとも300ルーメンを放出することができる。たとえばオフィスまたは工場環境または屋外における一般照明に適するために、他の量の光束も可能である。
[0085]一実施形態では、可視光16を放出する第2の光源11の相関色温度(CCT)は、1700~6500Kの範囲内、任意選択で2200~5500Kの範囲内、任意選択で2700~4000Kの範囲内である。一実施形態では、第2の光源11の演色評価数は、2700~3000Kの相関色温度において80~99の範囲内である。そのような光源は、通常、一般照明目的により許容可能である。言うまでも無いが、ルーメン仕様、CCTおよびCRIの数多くの適切な組み合わせが、可能である。
[0086]一実施形態では、第2の光源11は、照明装置1のための使用シナリオのパワー要件に応じて、120W未満、任意選択で80W未満、任意選択で30W未満の電気パワーを消費することができる。
[0087]一般照明用の多くのタイプの光源が、第2の光源11として使用され得る。たとえば、第2の光源11は、1つまたは複数の白熱電球、ハロゲン電球、蛍光管、または1つまたは複数のLEDなどのソリッドステートデバイスを備えることができる。1つの実施形態では、第2の光源11は、CCTが2200~6500Kの範囲である標準的な白色光システム、たとえば、青色または紫色ポンプLEDを、ポンプLEDの光放出表面を覆うか、またはLEDからの光が蛍光体に入るように配置された1つまたは複数の蛍光体と組み合わせて備える蛍光体変換された白色LED(pcLED)を備える。たとえば、蛍光体は、主にスペクトルの緑色部内の光を放出する(YAG蛍光体などの)蛍光体および/または主にスペクトルの赤色部内の光を放出する(CASiN蛍光体などの)蛍光体を含むことができる。代替的には、第2の光源11は、主にスペクトルの緑色および青色部の光を放出する1つまたは複数の蛍光体の有無にかかわらず、スペクトルの赤色部内の放出を大幅に低減した、または放出が無い、1つまたは複数のLEDを備えることができる。
[0088]白色光システムは、好ましくは、連続波(CW)モードまたはパルス幅変調(PWM)モードで、10%パーセントフリッカ未満の知覚可能なフリッカ、または0.1フリッカ指数未満、または1未満のPstLMで駆動される。スペクトルの赤色部(600~700nm)におけるヒトの目による光学的な光の知覚は、パルス化された赤色光15の光学パワーの積分値と組み合わせて、緑色および/または赤色蛍光体(たとえばYAGおよびCASiN蛍光体)によって放出された光学パワーによって規定される。パルス化された赤色光15によって誘発されるフリッカの知覚は、特に、約670nm(ピーク放出)におけるヒトの目の感度を考慮すると非常に低い。
[0089]好ましくは、第1の光源10は、照明装置1が使用されるとき、第2の光源11によって消費される電気パワーの少量の割合だけ消費する。この割合は、25%以下、10%以下、または好ましくは5%以下であってもよい。割合がより低いことは、照明装置1のユーザが、第2の光源11によって提供される一般照明の利益に加えて、より低い最低限のパワー消費でのPBM誘発放射という追加の利益を得ることができることを意味する。第1の光源10によって消費される電気パワーの量は、組み合わせられた第1の光源10および第2の光源11の電気パワー総消費量の割合の観点で、たとえば、3分の2、5分の1、または約5%~10%の範囲などでも表現され得る。
[0090]第1の光源10は、好ましくは、ほぼ瞬間的に、すなわち無視できる量の遅延で第1の駆動電流20に反応して、第1の駆動電流20および第1の光源10によって放出された光15が互いに同様にまたは実質的に同一の形で経時的に変化するようなデバイスである。たとえば、駆動電流に迅速に反応することができるLEDなどの現代のソリッドステートデバイス(複数可)が、第1の光源10として使用され、パルス化された駆動電流20によって駆動される場合、第1の光源10によって放出された光15もまた、同様のパルスパラメータ(ピーク強度、パルス持続時間、パルス期間/周波数、デューティサイクルなど)でパルス化される。
[0091]一実施形態では、光源11を駆動する第2の駆動電流21は、光16内の顕著な量の可視フリッカを回避するように適合される。駆動回路12によって生成される第2の駆動電流21は、たとえば光のタイプに応じて、一般照明用の光源を駆動するために通常使用される任意のタイプの駆動電流、すなわちDC電流、AC電流、整流されたAC電流、またはLED一般照明デバイスにおいて調光制御を達成するために使用されるパルス幅が変調された電流などのパルス化された電流であってもよい。第2の駆動がパルス化された電流であるとき、パルス周波数は、好ましくは、光16内の顕著な量の可視フリッカを回避するのに十分な高さ、たとえば5kHz以上の周波数である。一実施形態では、第2の駆動電流21は、連続波(CW)モードまたは準CWモードで光源11を駆動することができる。光物理学および工学において、「連続波」または「CW」は、パルス化された出力ビームとは反対に、連続出力ビームを生み出す光源(SSLデバイスなど)を指す。
[0092]照明装置1は、図1Aまたは図1Bには明示的に描かれないが、外部電源、スイッチ、バラスト、および接地ピンなどの回路ブロック/要素を含むことができることに留意されたい。また、第1および第2の駆動電流20、21を制御するなどのさまざまな目的を達成するために、第1の光源10とドライバ回路12との間および/または第2の光源11とドライバ回路12との間に追加の回路ブロック/要素が存在することもできる。
[0093]図2A~図2Dは、上記で説明された照明装置1を組み込む照明デバイスの異なる実施形態を概略的に提示する。
[0094]図2Aは、照明装置1を備える電球2aを示す。電球2aは、一般消費者が身近で、使用が簡単であると感じる、たとえば、白熱電球用に設計された従来のフィッティングまたはソケット内で動作するように設計されたLEDランプなどの後付け電球であってもよい。照明装置1内の第1の光源11は、電球2aを一般照明目的に適したものにするのに十分な可視白色光16を提供することができる。可視光16は、量(たとえば十分な輝度)と質(たとえば十分な低さのフリッカ、快適な色など)の両方において十分であり得る。電球2aを設置し、オンにした後、ユーザは、一般照明用の可視光16を受け取るだけでなく、人体内に有益なPBM応答を誘発することができる光15にも曝露される。
[0095]図2Bは、照明装置1を備える光管2bを示す。光管2bは、一般消費者が身近で、使用が簡単であると感じる、従来の蛍光照明器具において動作するように適合された管として構成されたLEDランプなどの後付け光管であってもよい。電球2aと同様に、光管2bは、二重機能、すなわち一般照明と、有益なPBM応答とを提供する。
[0096]図2Cは、照明装置1を備えるコンパクトランプ2cを示す。ランプ2cは、既存の標準フィッティングが容易に嵌まるように適合された既製品ランプであってもよい。一般消費者は、ランプ2cを購入し、電気業者に電話する必要なくこれを使用して標準フィッティングに適合させ、それと同時に、照明装置1としての優れた汎用性と、利益とをユーザに提供することができる。一実施形態では、ランプ2cは、特有のフィッティング内に嵌まるようにカスタマイズされ得る。
[0097]図2Dは、照明装置1を備える照明器具2dを示す。照明器具2dは、照明装置1を収容するための光フィッティング、または照明装置1を備えるランプを備えることができ、任意選択で、シェード、ベースおよび/またはハウジングなどの装飾要素を備えることができる。照明器具2dは、たとえば、家庭またはオフィス環境において使用されてもよく、追加の照明要件を満足させるために追加の光源を備えることができる。一実施形態では、照明器具2dは、照明装置1のすべての要素が照明器具2d内にすでに装着された状態で既製品として入手可能であってもよい。ユーザは、そのような照明器具2dを購入し、これに電気パワーを与え、一般イルミネーションおよび医療的利益の2つの利益を直接享受することができる。
[0098]照明装置1のいくつかの要素は、電球2a、光管2b、ランプ2c、または照明器具2dの外部に装着され得る。たとえば、第1の光源10および第2の光源11は、電球2a、光管2b、ランプ2c、または照明器具2d内に装着されてもよいが、ドライバ回路12は、電球2a、光管2b、ランプ2c、または照明器具2dの外側にこれらに接続されて置かれる。第1の光源10および光源11が2つの駆動回路によって駆動される場合、駆動回路の一方は、電球2a、光管2b、ランプ2c、または照明器具2d内に装着されてもよく、他方は、その外側に置かれてもよい。また、2つ以上の照明器具を使用することも可能であり、このとき、照明装置1のいくつかの要素は1つの照明器具内に装着され、照明装置1の他の要素は別の照明器具内に装着される。たとえば、第1の光源10およびドライバ回路12は、1つの照明器具内に装着されてもよく、光源11およびドライバ回路13は、別の照明器具内に装着されてもよい。照明装置1の特有の実施形態が図2A~図2Dに示されているが、これは、限定するものではなく、多くの他の配置が可能であることが明白であるはずである。
[0099]図6は、光管2bにおいて(または他の適切な実施形態のいずれかにおいて)使用され得る照明装置1を概略的に提示する。第1の光源10は、複数のLED18を備えることができ、その数および光特性は、本明細書において説明されるものと同様となり得る。第2の光源11は、組み合わせられた光源10および11が一般照明に適切な白色光を提供するような可視光を提供する複数のLED19を備えることができる。ドライバ回路12は、第1の光源10が本明細書において説明される特性を有するパルス化された赤色光を放出するように、パルス化された駆動電流を提供することができる。別のドライバ回路13は、第1および第2の光源10および11からの組み合わせられた光が、一般照明に適した白色光を実質的に知覚可能なフリッカ無しで提供するような光を光源11が放出するように、駆動電流を提供することができる。
[00100]図3は、本開示の一実施形態による照明装置1の使用シナリオを示す。図3では、照明装置1は、パルス化された赤色光15とフルスペクトル白色光16とを放出する。ユーザ25は、照明装置1から距離dだけ離れている。距離dは、たとえば1メートルであってもよい。フルスペクトルの白色光16は、ユーザ25の周囲をイルミネートする。ユーザ25はまた、パルス化された赤色光15にも曝露される。ユーザ25が曝露される赤色光15によって可能な(またはその結果から生じる)パワー密度は、距離dおよび放射パターンなどの要因に依存する。
[00101]非限定的な例として、第1の光源10から2mの距離のところで8mW/cm2のパワー密度を可能にするために、第1の光源10が660nm光のピーク波長を有する500Wの光学放出パワーを有すると仮定する。第1の光源10がCWモード(すなわち500Wの一定の光学放出量)で動作される場合、電気パワーの必要とされる量は、50%の電気-光学パワー変換効率と仮定して、1000Wである。この例では、照明装置1から2mの距離にあるユーザ25は、PBM応答を誘発するのに十分な8mW/cm2のパワー密度に曝露され得る。ユーザ25が受け取る線量(エネルギー密度)は、暴露時間をかけた8mW/cm2である。
[00102]上記の非限定的な例の第1の光源10は、以下で説明されるような追加の利益を提供する異なる方法で動作または駆動され得る。
[00103]図4は、本開示の一実施形態による照明装置1における時間期間tにわたるさまざまな駆動電流のグラフを示す。曲線30は、第1の駆動電流20を表し、曲線31、32および33は、第2の駆動電流21のさまざまな可能性を表す。図示されるように、曲線30として表された第1の駆動電流20は、パルス持続時間Tdと、パルス期間Tと、パルス振幅Imaxとを有してパルス化される。
[00104]第2の駆動電流21は、一般照明目的に適切な、定常の、実質的にフリッカ無しの光強度を有するフルスペクトルの白色光を提供するように第2の光源11を駆動するように適合される。第2の駆動電流21は、定常のDC電流(曲線31)、整流されたAC電流(曲線32)、または高周波数でパルス化された電流(曲線33)などのさまざまな形態をとることができる。たとえば、整流されたAC電流(曲線32)は、低電圧ハロゲンランプなどの光源を駆動するのに適した、たとえば100または120Hzの周波数を有することができる。別の例として、パルス化された電流(曲線33)は、約20~300kHz、任意選択で50~300kHzの範囲内のパルス周波数を有するパルス幅変調された(PWM)駆動電流であってもよい。これらの周波数において第2の光源11をパルス化することにより、ヒトの目に知覚可能なフリッカを生成することなく調光制御をもたらすことができる。図4の縮尺は、説明のためのみであり、正確ではないことは、明白である。
[00105]この実施形態によれば、第1の光源10は、比較的高い光強度の赤色光15の短いパルスを生み出すために、第1の駆動電流20によってパルス化されて駆動され、一方で第2の光源11は、一般照明目的に適した、定常の実質的にフリッカ無しの光強度を有する光16を生み出すために、第2の駆動電流21によって駆動される。
[00106]高い強度で短いパルスの赤色光15を生成することにより、PBM応答を誘発するのに必要な高い光学パワー密度が、達成され得る。人にPBM応答を誘発するために、たとえば615~690nmの間の赤色光15の特定のエネルギー密度が、必要とされる。文献では、人体内にさまざまな有益な全身効果を引き起こすかなりの投与量応答を達成するために、人体の表面上でスペクトルの赤色部内の1~20mW/cm2の光学パワー密度を目標とするように示唆されている。
[00107]従来の一般照明は、ユーザが光源にかなり近づかない限り、一般的な毎日の使用においてPBMのための有用な光学パワー密度を達成することはできない。たとえば、フルの赤色およびNIRスペクトルにわたる標準的な100W白熱電球におけるPBMのための効果的な光学パワーは、約10W(フルの白熱電球スペクトルは、PBMに有用なスペクトルの約10倍である)であり、その結果、光源から2mの距離において約0.04mW/cm2の効果的なパワー密度を生じさせ、この値は、顕著な生物学的効果を刺激するのに必要とされる閾値強度より少なくとも一桁小さい。
[00108]PBMに十分な光学パワー密度は、光源をパルス化することによって達成され得る。PBM効果を達成するために従来の光源をパルス化することが可能であるが、これは、定常状態のCWまたは準CWモードで光源を駆動することと比較して10倍の強度増大が必要とされたと仮定すると、パルスが非常に高い周波数で非常に短いパルス、たとえば約1kHzの周波数で約0.1msのパルス幅でない限り、ヒトの目に知覚可能なフリッカを生み出すという欠点を有する。白色LEDまたは蛍光管などの従来の光源は、低量の赤色光と、NIR放出とを有し、一方で白熱電球は、より高い赤色光と、NIR放出とを有するが、そのような高い周波数ではパルス化できないことに留意されたい。
[00109]パルス化された赤色光源10と、(パルス化されていないか、またはフリッカが本質的に知覚できないような十分な高い周波数でパルス化された)定常状態の光を放出するように駆動されるフルスペクトル白色光源11とを有する照明装置1は、光スペクトルの一部のみがパルス化される場合、特にパルス化された光が光スペクトルの赤色部内、さらにより濃い640~690nmの間のスペクトルの真紅色部内である場合、ヒトの目のフリッカ知覚はより低くなるという利点を有する。パルス化された赤色光のこうした低いフリッカ知覚は、フリッカ知覚が全波長にわたる全般性強度知覚に(少なくとも部分的に)依存する(全波長にわたって平均化された、波長における目の感度に依存する)という状況によるものである。したがって、定常状態の白色光16をパルス化された赤色光15と組み合わせる照明装置1では、ヒトの目は、パルス化されていない広帯域の白色光を習慣的に見ようとする(factor)ために少量のフリッカしか気付かず、その結果平均フリッカ知覚は低くなる。この現象は、「色度フリッカ」と呼ばれる。
[00110]白色光スペクトルの限定された部分における光フリッカの知覚(色度フリッカ)は、光のフリッカ作用部分が光学的な目の感度の縁に位置する場合に特に低下する。真紅色光が、目の感度曲線の縁に位置し、それにより、目の感度が底を打つため、フリッカ知覚はさらに低減される。これにより、比較的低い周波数において100%変調された、パルス化された(真紅色)赤色光15を使用することが可能になるが、パルス化された赤色光15が、一定の広帯域白色光16と組み合わせられたとき、ヒトの目はフリッカを知覚できない。加えて、定常状態の白色光16内に含まれた赤色光の光学ワットが大きくなるほど、見ることができるパルス化された赤色光15のフリッカは少なくなる。
[00111]図4に戻って参照すれば、第1の駆動電流20は、Tdのパルス持続時間とパルス期間Tとを有する。デューティサイクルは、Tで割ったTdである。パルス中、第1の光源10は、最大放出で動作され、パルス間では、第1の光源10はオフにされる。
[00112]非限定的な例として、Tdのパルス持続時間が0.1msであり、パルス期間が5ms(すなわち200Hzのパルス周波数)であり、すなわちデューティサイクルが2%であると仮定する。第1の光源10がパルス中、2m距離のところに、PBM応答を誘発するのに十分な8mW/cm2のパワー密度を送出する場合、第1の光源の平均パワーは、第1の光源がパルス化されなかった場合に必要とされるパワーの2%にすぎない。第1の光源10をパルス化することにより、PBM応答誘発レベルのパワー密度をかなり低い電気パワーで生み出すことができる。
[00113]第1の光源10をパルス化する別の結果は、特定の時間期間にわたってユーザによって受け取られる(エネルギー密度に関連する)放射線量が、対応するデューティサイクルによって低下することである。線量がこうして低くなることにより、過剰投与のリスクが低下して、ユーザが、専門センターにおける30から60分の典型的な治療期間よりもかなり長い期間にわたって照明装置1に曝露され続けることを可能にする。たとえば、いくつかの医療的研究では、有益な生物学的応答は約10J/cm2の線量においてピークをむかえ、線量が約35J/cm2を超えた場合にPBM応答は有益でなくなり得ることが示唆されている。したがって、ユーザが約60分を上回る間約8mW/cm2の光学パワー密度レベルに曝露される場合、ユーザがピーク利益を受け取ることは難しくなる。換言すれば、十分に短いパルス持続時間および/または期間は、PBM応答を誘発するのに十分なパワー密度を提供し、それと同時に、ユーザに過剰投与することなく、たとえば6時間以上にわたって(時間をかけた単位面積当たりのパワーである)総エネルギー密度の適切な量を送出することができる。このようにして、ユーザは、この照明装置を従来の光源であるかのように、(過剰投与を防止するために)これをオフに切り替える心配をせずに使用してもよく、さらに、PBM誘発放射の利益を受け取ることもできる。
[00114]パルス化された赤色光15を光16に追加することにより、組み合わせられた光の知覚された積分光学値の色シフトが、引き起こされる。より多くのパルス化された赤色光15が追加される場合、積分の測定された色点は、黒体曲線から離れて赤色にシフトし得る。一実施形態では、第1の光源10からパルス化された赤色光15を追加すると、組み合わせられた光(15および16)の色点は、黒体線から大きく移動しない。一実施形態では、赤色スペクトル内の光が顕著に欠如し得る光16は、組み合わせられた光15および16が黒体線に近い色点を有するように赤色光15によって補正され得る。パルス化された赤色光15を光16に追加することによって組み合わせられた色点は、好ましくは、積分測定によって、すなわち、白色光と組み合わせられたパルス化された赤色光の平均が測定され得るように十分な長さの時間期間にわたって平均色点を測定することによって決定される。
[00115]一実施形態では、第1の光源10からの赤色光15および第2の光源11からの光16の組み合わせは、色空間内の黒体線に対する8SDCM未満の距離を有するCIE x,y色度空間内の平均色点を有する。
[00116]これを達成しながらパルス化された赤色光15によって追加され得る光学パワーの量は、光16の色温度に依存する。以下の表は、組み合わせられた光の所望の色温度に対する、(第1と第2の光源10、11両方からの)組み合わせられた光の総光学パワーのパーセンテージとして提示されて表現され得る、パルス化された赤色光15の量を示す。右手の列は、組み合わせられた光内に存在する最大赤色光を示す。
[00117]2700Kなどのより低い色温度において、スパクトルを2500K以下などのより低い色温度に向けて赤色調光するために、追加されるパルス化された赤色光15の量の調節が使用されてもよく、その理由は、積分色点は、赤色光の光学パワーの積分値が増大するとき、主に黒体曲線に平行にシフトして赤色領域内に入るためである。
[00118]図5は、本開示の実施形態による、照明装置の第1の光源10および第2の光源11の経時的な光学パワーのグラフを示す。曲線40は、パルス化された赤色光15を表し、曲線41は、フルスペクトルの白色光16を表す。第1の光源10および第2の光源11がそれぞれの駆動信号20、21に対して本質的に瞬間的に反応できる場合、パルス化された赤色光15および可視光16の形状は、それぞれの駆動信号と合致することになる。そうでない場合、遅延および過渡現象が起こり得る。たとえば、整流されたAC電流によって駆動される白熱電球などの熱エミッタによって放出される光の強度は、熱慣性により、整流された駆動AC電流よりゆっくりと変化する。別の例として、調光制御に適した十分な高さの周波数範囲においてPWM信号でLEDを駆動することにより、ヒトの目には本質的に一定に見える光が作り出され得る。しかし、この実施形態の背景にある本発明の概念は、実質的に同一である。
[00119]以下の例は、上記で論じられた実施形態の背景にある本発明の概念をいくつかのタイプの照明装置に適用する方法を示す。例は説明のためにすぎず、非排他的および非限定的である。
[00120]パルス化された真紅色LED(複数可)を有する2蛍光体システム
[00121]青色光を放出するLEDを(「ポンプ」と称される)主要なエミッタとして、2つ以上の蛍光体と組み合わせて使用して白色光を作り出すLED蛍光体システムが、今日の照明市場において非常に一般的である。蛍光体は、その光放出表面を覆うために青色ポンプLED上に適用されてもよく、または、LEDからの光が蛍光体に入るように青色ポンプLEDから遠隔に配置されてもよい。
[00121]青色光を放出するLEDを(「ポンプ」と称される)主要なエミッタとして、2つ以上の蛍光体と組み合わせて使用して白色光を作り出すLED蛍光体システムが、今日の照明市場において非常に一般的である。蛍光体は、その光放出表面を覆うために青色ポンプLED上に適用されてもよく、または、LEDからの光が蛍光体に入るように青色ポンプLEDから遠隔に配置されてもよい。
[00122]青色LED源から発する青色光の部分を変換する典型的に使用される蛍光体は、主波長が光スペクトルの緑色部内にあるYAG:Ce蛍光体(たとえば、約560nmにおいてピーク放出を有するYAG2.7)を、主波長が光スペクトルの赤色部内にあるCASN蛍光体(たとえば約615nmにおいてピーク放出を有するCASN615)と組み合わせたものである。青色LEDを緑色および赤色の蛍光体と組み合わせたLEDの光スペクトルは、典型的には、75から85の間の演色評価数(CRI)を有し、これは、一般照明におけるほとんどの用途に適している。赤色蛍光体が無い場合、CIR値は70を超えず、これは、一般照明用途には低すぎると考えられる。
[00123]いくつかの実施形態では、白色LEDの赤色蛍光体(複数可)は、光生体刺激を提供しながらも適切なCRI値を得るために可視スペクトルの赤色部を提供する、またはこれに寄与するために、光スペクトルの真紅色部内の光を放出するパルス化されたLEDによって全体的にまたは部分的に置き換えられ得る。そのような真紅色光を放出するLEDは、市場においてさまざまなLED供給者から一般的に入手可能であり、通常、「真紅色」または「フォト赤色」LEDと称される。
[00124]赤色蛍光体によって本来放出される光のいくらかの量またはすべてを、真紅色光を放出する1つまたは複数のパルス化されたLEDから放出される光に置き換えることの利益は、同様の光学刺激が、フォトバイオモジュレーション(PBM)の健康利益と組み合わせて達成され得ることである。追加的に、蛍光体の数が低減されることが可能であり、たとえば、スペクトルの赤色部のすべて(または実質的にすべて)が、赤色蛍光体の代わりにパルス化されたLEDによって供給された場合、1つの蛍光体だけが必要とされてもよく、これは、製造およびコスト上の利点につながり得る。顕著なPBM効果を達成するために、真紅色LEDは、ヒト細胞内に十分な生物学的刺激を生成するのに十分である光学パワーで、特有の周波数およびパルス幅においてパルス化される。
[00125]いくつかの実施形態では、これは、(たとえばCIE1976の図内の)光スペクトルの、達成された結果として生じる色点を変更せずに達成される。
[00126]図7は、図1Bの実施形態と同様の照明装置1の1つの実施形態の概略図であり、第2の光源11は、実質的に光スペクトルの紫色または青色またはパープル部内、たとえば380nmから490nmの範囲内の光を放出するポンプLED50を、1つまたは2つの蛍光体51、52(概略的に示される)と組み合わせて含む1蛍光体または2蛍光体システムを備える。システムは、緑色蛍光体51と任意選択の赤色蛍光体52とを備えることができる。第1の光源10は、前述の実施形態のようにパルス化された真紅色LED53を備える。照明装置1は、たとえば、2700Kの色温度で、第1および第2の光源10、11から組み合わせられた光を生み出すことができる。
[00127]例示的な実施形態1:パルス化された真紅色LED(複数可)を有する2蛍光体システム
[00128]図7の2蛍光体の実施形態の例示的な実施形態1では、ポンプLED50は、約450nmにおいてピーク放出を有し、緑色蛍光体51はYAG2.7蛍光体を備え、赤色蛍光体52はCASN615蛍光体を備え、パルス化された真紅色LEDは、約650nmにおいてピーク放出を有する。これらの構成要素のおおよその光学割合は、(パルス化された真紅色LED53を除いて)同じ構成要素50~52を備える典型的な従来の2蛍光体システムの光学割合と比較して、この例示的な実施形態について以下の表1に示される。
[00128]図7の2蛍光体の実施形態の例示的な実施形態1では、ポンプLED50は、約450nmにおいてピーク放出を有し、緑色蛍光体51はYAG2.7蛍光体を備え、赤色蛍光体52はCASN615蛍光体を備え、パルス化された真紅色LEDは、約650nmにおいてピーク放出を有する。これらの構成要素のおおよその光学割合は、(パルス化された真紅色LED53を除いて)同じ構成要素50~52を備える典型的な従来の2蛍光体システムの光学割合と比較して、この例示的な実施形態について以下の表1に示される。
[00129]例示的な実施形態1では、従来のシステムと比較して同様の色点と、相関色温度(CCT)とを保ちながら、パルス化された真紅色LEDによって光学ワットを追加することを可能にするために、赤色蛍光体52の光学パワーは、従来システムと比較して低減される。
[00130]例示的な実施形態1および上記で説明された従来の2蛍光体システムについての光スペクトルの図は、図8Aおよび図8Bそれぞれに示される。x軸は、放出された光の波長であり、y軸は、結果として生じる全光スペクトルを生み出すために組み合わせられた各構成要素の寄与の相対的大きさを波長の関数として示す。
[00131]例示的な実施形態1および従来のシステムについてのCIE1976図内の結果として生じる色点は、図9Aおよび図9Bそれぞれに示される。図で分かるように、2つのシステムの色点は、ほとんど同一である。
[00132]例示的な実施形態1の相関色温度(CCT)および演色値は、以下の表2の左手の2列に示され、従来のシステムについては、表2の右手の2列に示される。
[00133]表2で分かるように、CCT値は、2つのシステムでは非常に類似しており、2つのシステムからの光を互いに視覚的に区別することは難しいことを示している。しかし、パルス化された真紅色LEDを有する照明装置のスペクトルは、従来のシステムと比較して、特にR9値上では極めて良好な演色を有し、それにより、色の光学知覚は、従来のシステムと比較して大幅に改善される。
[00134]上記で説明された例示的な実施形態1では、第1の光源10(パルス化された真紅色LED53)は、照明装置からの総平均光学パワーのおおよそ19%の相対光学割合で寄与する。第1の光源10からの可視フリッカを許容可能なレベル(たとえば顕著な可視フリッカ無し)まで低減するために、第1の光源10の駆動電流20のパルス周波数およびパルス幅は、顕著な可視フリッカを回避するのに十分な短さのパルスでPBM効果を誘発するために必要とされる光学パワーを送出する値に設定されなければならない。
[00135]例示的な実施形態1について、第1の光源10を駆動するのに適した配置の例が、以下の表3に示される。各駆動配置について、第1の光源10のパルス化された駆動電流20は、示されたパルス周波数、デューティサイクル、およびパルス幅において提供され、500の総ルクスが測定される照明装置の光放出窓からの距離において、電流のパルス中、示されたおおよそのピークパワー密度を送出するように適合される。
[00136]上記で示された例Bは、パルス幅が非常に短く、顕著なPBM効果を誘発するのに不十分になり得るため、あまり好ましくないことに留意されたい。しかし、周波数をさらに増大させることにより、SVM結果は改善される。
[00137]第1の光源10のパルス幅の増大および光学強度の増大は、顕著な可視フリッカを回避するために限定される。さらに、パルス幅の増大は、全スペクトルに対する赤色光の相対光学割合を増大させ、照明装置からの組み合わせられた光の色点を移動させる。
[00138]上記で説明された手順はまた、赤色蛍光体を使用する他の蛍光体システム、たとえば、別の主波長を有する赤色CASiN蛍光体、たとえば、645nmにおける光スペクトルのさらに赤色部内に主波長を有する「CASN645」を使用するLED内の蛍光体システムなどに同様の形で適用され得る。上記で説明された駆動配置はまた、他の蛍光体システムに同様の形で適用され得る。
[00139]パルス化された真紅色LED(複数可)を有した多蛍光体システム
[00140]市場のいくつかのLED光源は、可視領域内に自然の日光と同様の光スペクトルを生み出そうと試みて複数の蛍光体を使用する。そのようなスペクトル構成を含むLEDの例は、Seoul Semiconductorからの「SunLike」LED製品およびNichia Corporationからの「Optisolis」LED製品であり、これらの製品は、可視光スペクトル内に日光と白熱光の両方のものに厳密に合致する光スペクトルを生み出す。
[00140]市場のいくつかのLED光源は、可視領域内に自然の日光と同様の光スペクトルを生み出そうと試みて複数の蛍光体を使用する。そのようなスペクトル構成を含むLEDの例は、Seoul Semiconductorからの「SunLike」LED製品およびNichia Corporationからの「Optisolis」LED製品であり、これらの製品は、可視光スペクトル内に日光と白熱光の両方のものに厳密に合致する光スペクトルを生み出す。
[00141]そのような製品の光スペクトルは、典型的には、100に近い高いCRI値を有し、これは、この光スペクトルでイルミネートされた物体の色が、これらが(たとえば5000K色温度において)日中に自然の日光において視覚的に知覚されるやり方に匹敵する、または(たとえば、2700K色温度において)夕方の白熱光もしくは日光と比較しても自然な方法でヒトの目に現れることを意味する。
[00142]自然な方法でイルミネートされた物体の色を知覚することを可能にする、改善された目の光学刺激以外にも、自然に起こる色によるヒトの心理的利益がさらに存在し、これは、かなりの期間この光スペクトルに曝露される人々の幸福度を向上させると考えられる。
[00143]このタイプの「自然の」光スペクトルを放出するLEDの複雑なスペクトル構成は、一般に、紫色ポンプLEDを多様な異なる蛍光体と組み合わせて使用することで作り出される。たとえば、「Optisolis」LEDは、420nmの主波長を有するポンプLEDを5つの異なる蛍光体と組み合わせて使用する。
[00144]図10は、図1Bの実施形態と同様の照明装置1の1つの実施形態のブロック図であり、この場合、照明装置は、自然の日光と厳密に合致する光を生み出すように設計される。この実施形態では、第2の光源11は、4蛍光体システムを備え、この蛍光体システムは、実質的に光スペクトルの紫色部内、たとえば380nmから450nmの範囲内の光を放出するポンプLED60を4つの蛍光体61~64(概略的に示す)と組み合わせて含む。第1の光源10は、前述の実施形態と同様にパルス化された真紅色LED66を備える。照明装置1は、たとえば、2700Kの色温度で第1および第2の光源10、11からの組み合わせられた光を生み出すことができる。
[00145]例示的な実施形態2:パルス化された真紅色LED(複数可)を有する多蛍光体システム
[00146]例示的な実施形態2では、ポンプLED60は、約420nmにおいてピーク放出を有し、4つの蛍光体は、たとえば、BAM蛍光体61、ケイ酸塩Eu2+蛍光体62、LuAG蛍光体63、およびCASN615蛍光体64を、約650nmにおいてピーク放出を有するパルス化された真紅色LED66と組み合わせて備える。これらの構成要素のおおよその光学割合は、MGF蛍光体65(そしてパルス化された真紅色LED66を含めず)を加えて、同じ構成要素60~64を備えるOptisolisの5蛍光体システムの光学割合と比較して、この実施形態について以下で表4に示される。
[00146]例示的な実施形態2では、ポンプLED60は、約420nmにおいてピーク放出を有し、4つの蛍光体は、たとえば、BAM蛍光体61、ケイ酸塩Eu2+蛍光体62、LuAG蛍光体63、およびCASN615蛍光体64を、約650nmにおいてピーク放出を有するパルス化された真紅色LED66と組み合わせて備える。これらの構成要素のおおよその光学割合は、MGF蛍光体65(そしてパルス化された真紅色LED66を含めず)を加えて、同じ構成要素60~64を備えるOptisolisの5蛍光体システムの光学割合と比較して、この実施形態について以下で表4に示される。
[00147]従来のOptisolisの5蛍光体システムでは、MGF蛍光体65は、約650nmの光スペクトルの真紅色部内にその主波長を有する。例示的な実施形態2では、この蛍光体は、自然の日光に厳密に合致する所望の光を達成するために必要とされる赤色光成分を提供すると共に、追加的に光生体刺激を提供するために、パルス化された真紅色LED66によって置き換えられる。
[00148]例示的な実施形態2では、パルス化された真紅色LED66の相対光学割合(全体の%)は、従来のシステム内のMGF蛍光体65の相対光学割合と比較して低減され、結果として生じる全スペクトルの類似の光学特性(たとえば色温度およびRa)を達成する。その結果、全スペクトルに寄与する残りの光エミッタの相対光学割合は、その相対光学割合をわずかに増大させている。
[00149]例示的な実施形態2および上記で説明された従来の5蛍光体システムについての光スペクトルの図が、図11Aおよび図11Bにそれぞれ示される。x軸は、放出された光の波長であり、y軸は、結果として生じる全光スペクトルを生み出すために組み合わせられる各構成要素の寄与の相対的大きさを波長の関数として示す。
[00150]例示的な実施形態2および従来の5蛍光体システムについてのCIE1976図内の結果として生じる色点は、図12Aおよび図12Bにそれぞれ示される。図で分かるように、2つのシステムの色点は、ほとんど同一である。
[00151]例示的な実施形態2の相関色温度(CCT)および演色値は、以下の表5の左手の2列に示され、従来の5蛍光体システムについては、表5の右手の2列に示される。
[00152]表5で分かるように、CCTおよび演色値は、2つのシステムでは非常に類似しており、2つのシステムからの光を互いに視覚的に区別することは難しく、たとえば、2つのシステムによってイルミネートされた物体の色は、類似の色を有するように見えることを示している。
[00153]例示的な実施形態2では、第1の光源10(パルス化された真紅色LED66)は、顕著な可視フリッカを回避しながら、照明装置1から放出された全光のおおよそ6.59%の相対光学割合で寄与することができる。先に説明された実施形態のように、第1の光源10の駆動電流20のパルス周波数およびパルス幅は、顕著な可視フリッカを回避するのに十分な短さのパルスでPBM効果を誘発するために必要とされる光学パワーを送出する値に設定されなければならない。
[00154]例示的な実施形態2について、第1の光源10を駆動するのに適切な配置の例が、以下の表6に示される。各駆動配置について、第1の光源10のパルス化された駆動電流20は、示されたパルス周波数、デューティサイクル、およびパルス幅において提供され、500の総ルクスが測定される照明装置の光放出窓からの距離において、電流のパルス中、示されたおおよそのピークパワー密度を送出するように適合される。
[00155]上記で示された例Bは、パルス幅が非常に短く、顕著なPBM効果を誘発するのに不十分になり得るため、あまり好ましくないことに留意されたい。第1の光源10のパルス幅の増大および光学強度の増大は、顕著な可視フリッカを回避するために限定される。さらに、パルス幅の増大は、全スペクトルと比較して赤色光の相対光学割合を増大させ、照明装置からの組み合わせられた光の色点を移動させる。しかし、周波数をさらに増大させることにより、SVM結果は改善される。
[00156]結果として生じる全光スペクトルを黒体曲線(プランキアン軌跡(Planckian locus)から離れすぎて変更せずにパルス化された真紅色光の光学ワットの量を増大させるための1つの方法は、図10の照明装置1の他の構成要素を調整することによるものである。たとえば、スペクトルの赤色部内で放出する蛍光体(複数可)、たとえば、例示的な実施形態2では615nmの主波長を有するCASN615蛍光体64の相対光学割合をさらに低減することによるものである。このようにして、10%を上回るパルス化された真紅色LED66によって寄与される総光学割合が、達成され得る。しかし、結果として生じる全スペクトルは、達成される演色値に関して光学値はやや最適性が低い。
[00157]上記で説明された駆動配置はまた、他の蛍光体システムにも同様の形で適用可能され得る。
[00158]パルス化された真紅色LED(複数可)および赤色の色シフト
[00159]図7に示される実施形態では、2蛍光体システム51、52は、パルス化された真紅色LED53と組み合わせられる。先に留意されたように、(パルス化された真紅色LED53から)光スペクトルの真紅色部内の光を追加することにより、照明装置によって放出された全光の結果として生じる(たとえばCIE1976図内の)色点が変化し、場合によっては色点をスペクトルの赤色部内にまたはこれに向かってシフトさせる。パルス化された真紅色LED53によって追加される光学ワットの量は、通常、色点を赤色内に深くシフトさせすぎてより低い演色値を生じさせることを回避するために、赤色蛍光体52(たとえばCASiN)の寄与が従来の2蛍光体システムと比較して低減されない限り、総光学ワットの約10%未満に限定される。
[00159]図7に示される実施形態では、2蛍光体システム51、52は、パルス化された真紅色LED53と組み合わせられる。先に留意されたように、(パルス化された真紅色LED53から)光スペクトルの真紅色部内の光を追加することにより、照明装置によって放出された全光の結果として生じる(たとえばCIE1976図内の)色点が変化し、場合によっては色点をスペクトルの赤色部内にまたはこれに向かってシフトさせる。パルス化された真紅色LED53によって追加される光学ワットの量は、通常、色点を赤色内に深くシフトさせすぎてより低い演色値を生じさせることを回避するために、赤色蛍光体52(たとえばCASiN)の寄与が従来の2蛍光体システムと比較して低減されない限り、総光学ワットの約10%未満に限定される。
[00160]しかし、照明装置1が3000K以下、特に2700以下の色温度を有する光を生み出すいくつかの実施形態では、結果として生じる全スペクトルの赤色への色シフトを許容しながら、より多くの量の光学ワットが、パルス化された真紅色LED53によって生み出され得る。そのような低い色温度のこうした赤色シフトは、CIE図内の色点が主に黒体曲線に平行にシフトするため、許容可能である。より低い色温度におけるこうした赤色シフトの結果、CIEu,v図内の黒体曲線の配向により、3000Kを上回るより高い色温度で観察されるより大きな逸脱とは異なり、黒体曲線から離れるシフトは、非常に小さい。
[00161]結果として生じる赤色シフトされたスペクトルは、黒体曲線に対する色点の場所が近いことにより、依然として自然に見える。こうした赤色シフトは、「色温度調光」と称される。
[00162]例示的な実施形態3および4:パルス化された真紅色LED(複数可)および赤色の色シフト
[00163]例示的な実施形態3では、照明装置1は、(たとえば、おおよそ2700Kの初期色温度を有する)温かい白色光を放出し、パルス化された真紅色LED53は、全光学ワットのおおよそ20%を提供する。例示的な実施形態4では、パルス化された真紅色LED53は、全光学ワットのおおよそ35%を提供する。例示的な実施形態3および4と比較した従来の2蛍光体システムの構成要素のおおよその光学割合が、表7に示される。
[00163]例示的な実施形態3では、照明装置1は、(たとえば、おおよそ2700Kの初期色温度を有する)温かい白色光を放出し、パルス化された真紅色LED53は、全光学ワットのおおよそ20%を提供する。例示的な実施形態4では、パルス化された真紅色LED53は、全光学ワットのおおよそ35%を提供する。例示的な実施形態3および4と比較した従来の2蛍光体システムの構成要素のおおよその光学割合が、表7に示される。
[00164]表7の例示的な実施形態3および4では、緑色および赤色の蛍光体71、72の光学パワーは、組み合わせられたスペクトルの全光学ワットの、5%および10%の光学割合をそれぞれ達成するためにパルス化された真紅色LEDによって生み出される光学ワットを追加しながら、従来の2蛍光体システムと比較して一定に保たれている。
[00165]従来の2蛍光体システム、例示的な実施形態3および例示的な実施形態4についての光スペクトルの図が、図13A、図13B、および図13Cそれぞれに示される。x軸は、放出された光の波長であり、y軸は、結果として生じる全光スペクトルを生み出すために組み合わせられる各構成要素の寄与の相対的大きさを波長の関数として示す。
[00166]上記で説明された従来の2蛍光体システム、例示的な実施形態3および例示的な実施形態4についてのCIE1976図内の結果として生じる色点は、図14A、図14B、および図14Cそれぞれに示される。図で分かるように、例示的な実施形態3および4の色点は、スペクトルの赤色部内の光学ワットの量がより多いため、スペクトルのこの赤色部内に右にシフトする。CIEu,v図内の相関色点の右シフトは、CIEu,v図内の黒体曲線の配向により、主に黒体曲線に平行であり、「色温度調光」を表している。
[00167]これは、結果として生じる、赤色シフトされたスペクトルが、黒体曲線に対する相関色点の場所が近いために依然として自然に見えることを意味する。したがって、結果として生じる光スペクトルは、ヒトの組織の生体刺激に有用である真紅色スペクトルにおいて多くの量の光学ワットを含みながら、一般照明用途に依然として適用可能である。
[00168]従来の2蛍光体システムの相関色温度(CCT)および演色値は、以下の表8の左手の2列に示され、例示的な実施形態3については、表8の中間の2列に、例示的な実施形態4については、表8の右手の2列に示される。
[00169]表8で分かるように、例示的な実施形態3および4のCCT値は、従来のシステムと比較して低減された色温度を有する。パルス化された真紅色LED53によって5%の光学割合が生み出される例示的な実施形態3では、色温度は、おおよそ100ケルビンから2603Kにシフトする。パルス化された真紅色LED53によって10%の光学割合が生み出される例示的な実施形態4では、色温度は、おおよそ200ケルビンから2500Kにシフトする。これらの低減されたCCT値は、たとえば「色温度調光」または「温かい調光」と称される居心地の良い周囲照明を作り出すために、より温かい白色光を達成するように色温度を調光するときに使用される一般的な値である。
[00170]いくつかの状況では、スペクトルの赤色部内への色温度のこうしたシフトはまた、治療的文脈において、PBM用途中のプラセボ増強の所望の効果として使用されてもよく、この場合、曝露された人々は、(パルス化された真紅色光を介して)追加されるPBMの量が増強されていることを視覚的に気付くはずである。
[00171]加えて、例示的な実施形態3および4は、演色値Raの全体的改善を伴いながら、従来の2蛍光体と比較して顕著に良好な演色R9値を有する。これは、色の光学知覚が、従来の2蛍光体システムと比較して例示的な実施形態3および4において顕著に改善されることを意味する。
[00172]上記で説明された例示的な実施形態3では、第1の光源10(パルス化された真紅色LED53)は、照明装置からの合計のおおよそ5%の相対光学割合で寄与する。第1の光源10からの可視フリッカを許容可能なレベル(たとえば顕著な可視フリッカが無い)まで低減するために、第1の光源10の駆動電流20のパルス周波数およびパルス幅は、顕著な可視フリッカを回避するのに十分な短さのパルスでPBM効果を誘発するために必要とされる光学パワー密度を送出する値に設定されなければならない。
[00173]例示的な実施形態3について、第1の光源10を駆動するための適切な配置の例が、以下の表9に示される。各駆動配置について、第1の光源10のパルス化された駆動電流20は、示されたパルス周波数、デューティサイクル、およびパルス幅において提供され、500の総ルクスが測定される照明装置の光放出窓からの距離において、電流のパルス中、示されたおおよそのピークパワー密度を送出するように適合される。
[00174]例示的な実施形態4について、第1の光源10を駆動するのに適切な配置の例が、以下の表10に示される。
[00175]上記の表9および10の例BおよびCの駆動配置は、パルス幅が非常に短く、顕著なPBM効果を誘発するのに不十分になり得るため、あまり好ましくないことに留意されたい。他方で、実施形態4の例Cのより高いピークパワー密度は、PBM効果を誘発するのに有益であり、より低いSVMは、ストロボ効果を防止するために好ましい。
[00176]パルス幅および光学強度は、一般に、誘発されたフリッカ知覚によって限定されるが、これらの駆動例では、パルス化された真紅色光の達成されるパワー密度を少なくとも8mW/cm2まで、場合によってはそれより大きくさらに増強することが可能であるが、この結果、さらに赤色にシフトされた光スペクトルが生じ、特に100Hz例に対してより高いフリッカ感度を有する人々にとって知覚可能なフリッカが生じ得る。
[00177]例示的な実施形態5:パルス化された真紅色LED(複数可)を有する1蛍光体システム
[00178]図7の実施形態の例示的な実施形態5では、ポンプLED50は、約450nmにおいてピーク放出を有し、緑色蛍光体51は、YAG2.7蛍光体を備え、赤色蛍光体52は、全く存在せず、スペクトルの赤色部は、約650nmにおいてピーク放出を有するパルス化された真紅色LEDによって供給される。これらの構成要素のおおよその光学割合は、(パルス化された真紅色LED53を除いて)同じ構成要素50~52を備える典型的な従来の2蛍光体システムの光学割合と比較して、この例示的な実施形態について以下の表11に示される。
[00178]図7の実施形態の例示的な実施形態5では、ポンプLED50は、約450nmにおいてピーク放出を有し、緑色蛍光体51は、YAG2.7蛍光体を備え、赤色蛍光体52は、全く存在せず、スペクトルの赤色部は、約650nmにおいてピーク放出を有するパルス化された真紅色LEDによって供給される。これらの構成要素のおおよその光学割合は、(パルス化された真紅色LED53を除いて)同じ構成要素50~52を備える典型的な従来の2蛍光体システムの光学割合と比較して、この例示的な実施形態について以下の表11に示される。
[00179]例示的な実施形態5では、従来のシステムと比較して同様の色点および相関色温度(CCT)を保ちながら、パルス化された真紅色LEDによって赤色スペクトル内に光学ワットを追加することを可能にするために、赤色蛍光体52の光学パワーは、従来のシステムと比較して無くされる。そのようなシステムは、2つの方法で有益であることができる:1)これは、緑色蛍光体51を1つだけ有するより簡単なLEDを使用することを可能にして製造およびコスト上の利益をもたらし、2)これは、パルス化された真紅色LEDからの光学割合の顕著な増大を可能にして、従来の2蛍光体システムと同様の色点と、CCTとを保ちながら、より高い日常的投与量を可能にする。
[00180]例示的な実施形態5および上記で説明された従来の2蛍光体システムについての光スペクトルの図が、図15Aおよび図15Bそれぞれに示される。x軸は、放出された光の波長であり、y軸は、結果として生じる全光スペクトルを生み出すために組み合わせられる各構成要素の寄与の相対的大きさを波長の関数として示す。
[00181]例示的な実施形態5および従来のシステムのCIE1976図内の結果として生じる色点は、図16Aおよび図16Bそれぞれに示される。図で分かるように、2つのシステムの色点は、ほとんど同一である。
[00182]例示的な実施形態5の相関色温度(CCT)および演色値は、以下の表12の左手の2列に示され、従来のシステムについては、表12の右手の2列に示される。
[00183]表12で分かるように、CCT値は、2つのシステムでは非常に類似しており、2つのシステムからの光を互いに視覚的に区別することは難しいことを示している。しかし、パルス化された真紅色LEDを有する照明装置のスペクトルは、従来システムと比較してわずかに良好な演色を有し、それにより、色の光学知覚は、従来のシステムと比較して改善される。
[00184]上記で説明された例示的な実施形態5では、第1の光源10(パルス化された真紅色LED53)は、照明装置からの総平均光学パワーのおおよそ38%の相対光学割合で寄与する。第1の光源10からの可視フリッカを許容可能なレベル(たとえば顕著な可視フリッカが無い)まで低減するために、第1の光源10の駆動電流20のパルス周波数およびパルス幅は、顕著な可視フリッカを回避するのに十分な短さのパルスでPBM効果を誘発するために必要とされる光学パワーを送出する値に設定されなければならない。
[00185]例示的な実施形態5について、第1の光源10を駆動するのに適切な配置の例は、以下の表13に示される。各駆動配置について、第1の光源10のパルス化された駆動電流20は、示されたパルス周波数、デューティサイクル、およびパルス幅において提供され、500の総ルクスが測定される照明装置の光放出窓からの距離において、電流のパルス中、示されたおおよそのピークパワー密度を送出するように適合される。
[00186]上記で示された例Bは、パルス幅が非常に短く、顕著なPBM効果を誘発するのに不十分になり得るため、あまり好ましくないことに留意されたい。しかし、周波数をさらに増大させることにより、SVM結果は改善される。第1の光源10のパルス幅の増大および光学強度の増大は、顕著な可視フリッカを回避するために限定される。さらに、パルス幅の増大は、全スペクトルと比較して赤色光の相対光学割合を増大させ、照明装置からの組み合わせられた光の色点を移動させる。
[00187]上記で説明された駆動配置はまた、他の蛍光体システムにも同様の形で適用され得る。
[00188]まとめると、本開示は、少なくとも一般照明用の照明装置、照明方法、およびランプ、一般照明用の後付け電球、一般照明用の後付け光管、ならびに一般照明用の照明器具を提供する。赤色光源の精巧なパルス化により、所定のスペクトル内の適切で有益な放射量が、適正な量のパワー消費で提供され得る。そのようなパルス化された赤色源を一般照明装置に組み合わせることにより、その使用を大幅に広げることができ、使用が簡単で、健康上の利益を有する一般照明源に変えることができる。赤色光源をパルス化することは、ユーザが60分を超えるなどの長い時間期間の間所定のスペクトル内の放射に曝露される場合に過剰投与を防止するのにも役立ち得る。
[00189]上記の説明は、限定的ではなく、説明的であるように意図される。以下で記載される特許請求項の範囲から逸脱することなく、本発明の代替および等価の実施形態が考えられ、実行するために低減され得ることが当業者に明らかであろう。
Claims (16)
- 一般照明用の照明装置(1)であって、
実質的に615nmから690nmの範囲内の第1の所定のスペクトル内のみの第1の光(15)を放出するように適合された第1の光源(10)と、
人体内にフォトバイオモジュレーション応答を誘発するのに十分な前記第1の所定のスペクトル内の第1のピーク放射パワーでパルス化する前記第1の光(15)を生み出すために、前記第1の光源(10)にパルス化された第1の駆動電流(20)を提供するように適合された1つまたは複数のドライバ回路(12、13)と、
少なくとも250ルーメン、好ましくは少なくとも1000ルーメン、より好ましくは少なくとも2000ルーメンを放出することができる、第2の光(16)を放出するように適合された第2の光源(11)とを備え、
前記第1の光(15)のパルス特性が、前記照明装置(1)の定常状態動作中、前記第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光内にヒトの目によって可視フリッカが観察できないようなものであり、
前記第1および第2の光源(10、11)からの前記組み合わせられた光が、CIEx,y色度空間内の黒体線に対して8標準偏差カラーマッチング未満の距離において、組み合わせられた色点を有し、
前記第1の所定のスペクトル内の前記第1の光(15)の第1の放射パワーが、前記第1の駆動電流(20)のパルス中、第2の所定のスペクトル内の前記第2の光(16)の第2の放射パワーの少なくとも2倍である、照明装置。 - 前記1つまたは複数のドライバ回路(12、13)が、前記第1の光源(10)ではなく前記第2の光源(11)に第2の駆動電流(21)を提供するように適合され、前記第2の駆動電流(21)が、DC電流、AC電流、整流されたAC電流、または2kHz以上のパルス周波数を有するパルス化された電流である、請求項1に記載の照明装置。
- 前記第1の光(15)の平均の第1の放射パワーが、前記第1の光(15)の前記平均の第1の放射パワーと前記第2の光(16)の平均の第2の放射パワーの合計の40%以下である、請求項1または2に記載の照明装置。
- 前記第1の光源(10)が、645nmから675nmの範囲内、好ましくは660nmにおいてピーク放射パワーを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第2の光源(11)が、多蛍光体システムを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1の光源(10)のピーク放出パワーが、0.4~50mW/cm2、任意選択で1~15mW/cm2の範囲内のパワー密度が受け取られることを可能にし、前記ピーク放出パワーが、前記照明装置から0.2mから5mの間、任意選択で前記照明装置から0.5mから3mの間の共通平均距離において測定され、または前記第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光のイルミネンスがおおよそ500ルクスである前記照明装置からの距離において測定される、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1の光源(10)が、8時間以内で前記第1の所定のスペクトルにおいて少なくとも3000Jを放出する、請求項1から6のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1の光源(10)が、人体内にPBM応答を誘発するのに十分な日常的な線量(単位面積当たりのエネルギー)を送出するように適合され、前記線量が、前記照明装置から0.2mから5mの間、任意選択で前記照明装置から0.5から3mの間の共通平均距離において測定され、または前記第1および第2の光源からの組み合わせられた光のイルミネンスがおおよそ500ルクスである前記照明装置からの距離において測定される、請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1の光源(10)が、0.01~5J/cmの日常的線量、好ましくは0.01~10J/cm2の日常的線量を送出するように適合され、前記日常的線量が、前記照明装置から0.2mから5mの間、任意選択で前記照明装置から0.5から3mの間の共通平均距離において測定され、または前記第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光のイルミネンスがおおよそ500ルクスである距離において測定される30、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の光源(10、11)が一緒になって生成され組み合わせられた可視光が、前記照明装置の定常状態動作中、40%を超えない、好ましくは20%を超えないパーセントフリッカを有する光束を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の光源(10、11)が一緒になって生成され組み合わせられた可視光が、前記照明装置の定常状態動作中、1を超えない、好ましくは0.5を超えないPstLMを有する光束を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の光源(10、11)が一緒になって生成され前記組み合わせられた可視光が、前記照明装置の定常状態動作中、1を超えない、好ましくは0.9を超えない、さらにより好ましくは0.4を超えないストロボ可視性測定を有する光束を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1の光(15)のパルス特性が、前記照明装置(1)の定常状態動作中、前記第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた光内にヒトの目によってストロボ効果が観察できないようなものである、請求項1から12のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1のおよび第2の光源(10、11)からの前記組み合わせられた光の相関色温度が、1700~6500Kの範囲内、好ましくは、2400~5500Kの範囲内である、請求項1から13のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の光源(10、11)からの組み合わせられた可視光からの前記光の演色評価数が、約2700Kの相関色温度において80~100の範囲内である、請求項1から14のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記照明装置が、タスク照明に適する、請求項1から15のいずれか一項に記載の照明装置。
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