JP2023501222A - オリゴヌクレオチドを検出するための方法 - Google Patents
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Abstract
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月30日に出願された米国仮出願62/928,301の利益を主張し、その内容は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2019年10月30日に出願された米国仮出願62/928,301の利益を主張し、その内容は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
多くの疾患は、アンチセンスオリゴヌクレオチドなどのオリゴヌクレオチドの投与を含む処置から利益を受け得る。例えば、ジストロフィン遺伝子が機能不全または非存在のジストロフィンタンパク質をもたらす1つ以上の変異を有するデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)などの障害において、ジストロフィンタンパク質生成中の遺伝子配列の所定の部分にわたって「スキップ」するためのオリゴヌクレオチド(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド)の使用は、切断型であるが部分的に機能性のジストロフィンタンパク質をもたらす。しかしながら、有効なオリゴヌクレオチドの開発、ならびに有効な用量の予測のための精確な試験及びモデリングは、それを必要とする対象に投与されたオリゴヌクレオチドを検出するためのハイスループットであり、感度がよく、精確であり、再現性のある方法に対するアンメットニーズに悩まされている。そのような方法は、例えば、オリゴヌクレオチドが投与された対象からのサンプルにおいてそれらを精確かつ再現性よく検出し、また、定量することが必要とされる。
本開示は、オリゴヌクレオチドが投与された対象からのサンプルにおけるそれらの感度がよい検出を可能とする改善されたアッセイの開発に部分的に基づく。
いくつかの態様では、本開示は、(a)オリゴヌクレオチドを含むサンプルをオリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする工程であって、オリゴヌクレオチドプローブは、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドとハイブリダイズする、インキュベーションする工程;(b)工程(a)の生成物を、捕捉剤で被覆された基材と共にインキュベーションする工程であって、捕捉剤は、オリゴヌクレオチドプローブと結合し、それにより過剰オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドを基材と関連付けさせ、ハイブリダイズしたプローブが基材と関連付けられた後にプレートを任意に洗浄する、インキュベーションする工程;(c)工程(b)の後の基材を、基材について異なる特異性を有する2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションする工程であって、基材は、工程(c)の前、間または後に1つ以上の洗浄溶液で任意に洗浄され、オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドは、1回の洗浄工程または複数の洗浄工程中に基材に関連付けられたままである、インキュベーションする工程;(d)工程(c)の後の基材を検出剤と共にインキュベーションする工程であって、検出剤は、オリゴヌクレオチドプローブと相互作用して検出可能なシグナルを生成する、インキュベーションする工程;及び(e)検出可能なシグナルを検出する工程を含む、方法を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、(a)ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)を含むサンプルをオリゴヌクレオチドプローブとインキュベーションする工程であって、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のロック核酸(LNA)残基を含み、サンプルにおけるPMOとハイブリダイズする、インキュベーションする工程;(b)工程(a)の生成物を、捕捉剤で被覆された基材と共にインキュベーションする工程であって、捕捉剤は、オリゴヌクレオチドプローブと結合し、それによりオリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたPMOを基材に関連付けさせる、インキュベーションする工程;(c)工程(b)の後の基材を1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションする工程であって、基材は、工程(c)の前、間または後に任意に洗浄され、オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたPMOは、1回の洗浄工程または複数の洗浄工程の間に基材に関連付けられたままである、インキュベーションする工程;(d)工程(c)の後の基材を検出剤と共にインキュベーションする工程であって、検出剤は、オリゴヌクレオチドプローブと相互作用して検出可能なシグナルを生成する、インキュベーションする工程;及び(e)検出可能なシグナルを検出する工程を含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、工程(c)は、基材をミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む。
いくつかの実施形態では、工程(c)は、基材をミクロコッカスヌクレアーゼと共にインキュベーションし、次いで基材をマングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む。
いくつかの実施形態では、基材は、ミクロコッカスヌクレアーゼと共にインキュベーションされた後、マングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションされる前に洗浄される。
いくつかの実施形態では、サンプルは、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)を含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のロック核酸(LNA)残基を含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のデオキシリボ核酸(DNA)残基を含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、LNA残基をそれぞれ含む5’末端セグメント及び3’末端セグメントによって挟まれたDNA残基から構成される中央セグメントを含む。
いくつかの実施形態では、中央セグメントは、5~20個の間のDNA残基から構成される。
いくつかの実施形態では、5’及び3’末端セグメントは、独立して、2~8個の間のLNA残基から構成される。
いくつかの実施形態では、工程(c)は、基材を1つのみの一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む。
いくつかの実施形態では、工程(c)は、基材を2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む。
いくつかの実施形態では、基材は、2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共に順次インキュベーションされ、基材は、各インキュベーション後に洗浄される。
いくつかの実施形態では、基材は、2つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと同時にインキュベーションされる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼを含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼを含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼを含む。
いくつかの実施形態では、1つのみの一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼである。
いくつかの実施形態では、2つ以上の異なるヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼを含む。
いくつかの実施形態では、サンプルは組織から得られ、方法は、工程(e)で検出された検出可能なシグナルのレベルに基づいて組織におけるPMOのレベルを定量する工程をさらに含む。
いくつかの実施形態では、組織は、血液、腎臓、肝臓、胃腸、肺、筋肉、脾臓、脳、脊髄、またはそれらの組み合わせから選択される。
いくつかの実施形態では、血液組織は、血漿であり、またはそれを含む。
いくつかの実施形態では、筋肉組織は、横隔膜、腓腹筋、前脛骨筋(TA)、二頭筋、心臓、及び/または大腿四頭筋である。
いくつかの実施形態では、サンプルは、20~30個の連続ヌクレオチドの配列を含むPMOを含み、哺乳動物ジストロフィン遺伝子の少なくとも1つのエクソンから選択されるヌクレオチド配列を有する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのエクソンは、23、44、45、46、51、または53から選択される。
いくつかの実施形態では、哺乳動物ジストロフィン遺伝子は、ヒトジストロフィン遺伝子である。
いくつかの実施形態では、PMOは、患者に過去に送達されており、PMOは、送達のためにペプチドにコンジュゲートされている(P-PMO)。
いくつかの態様では、本開示は、P-PMOの組織分布を評価する方法であって、方法は、P-PMOが投与された対象の1つ以上の組織から得られた1つ以上のサンプルについて先行請求項のいずれか1項に記載の方法を実施することを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、方法は、対象の2つ以上の組織から得られた2つ以上のサンプルについて実施される。
いくつかの実施形態では、方法は、異なるP-PMOについて繰り返される。
いくつかの態様では、本開示は、P-PMOが標的タンパク質の発現を調節する能力を評価する方法であって、方法は、P-PMOが投与された対象の1つ以上の組織から得られたサンプルについて先行請求項のいずれか1項に記載の方法を実施すること、及び組織におけるP-PMOに由来するPMOのレベルを組織における標的タンパク質のレベルと比較することを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、方法は、対象の2つ以上の組織から得られた2つ以上のサンプルについて実施される。
いくつかの実施形態では、方法は、異なるP-PMOについて繰り返される。
いくつかの実施形態では、標的タンパク質は、ジストロフィンである。
定義
本出願において、別段文脈から明らかでない限り、(i)用語「a」は、「少なくとも1つ」を意味するために理解され得る;(ii)用語「または」は、「及び/または」を意味するために理解され得る;(iii)用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、それ自体でまたは1つ以上の追加の成分または工程と共に提示されるかどうかにかかわらず、項目として挙げられた成分または工程を包含することが理解され得る;(iv)用語「約」及び「およそ」は、当業者によって理解されるように標準偏差を許容することが理解され得る;(v)端点が含まれる範囲が提供される。
本出願において、別段文脈から明らかでない限り、(i)用語「a」は、「少なくとも1つ」を意味するために理解され得る;(ii)用語「または」は、「及び/または」を意味するために理解され得る;(iii)用語「含む(comprising)」及び「含む(including)」は、それ自体でまたは1つ以上の追加の成分または工程と共に提示されるかどうかにかかわらず、項目として挙げられた成分または工程を包含することが理解され得る;(iv)用語「約」及び「およそ」は、当業者によって理解されるように標準偏差を許容することが理解され得る;(v)端点が含まれる範囲が提供される。
投与:本明細書で使用される場合、用語「投与」は典型的には、組成物である、または組成物に含まれる薬剤の送達を達成するための対象またはシステムへの組成物の投与を指す。当業者は、適切な状況において、対象、例えば、ヒトへの投与のために利用され得る多様な経路を知っている。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、眼、経口、非経口、局所などであり得る。いくつかの特定の実施形態では、投与は、気管支(例えば、気管支点滴による)、口腔内、皮膚(例えば、表皮、皮内、皮間、経皮などに対する局所の1つ以上であり、またはそれを含み得る)、腸内、動脈内、皮内、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、髄腔内、静脈内、心室内(脳室内)、特定の器官内(例えば、肝内)、粘膜、鼻、経口、直腸、皮下、舌下、局所、気管(例えば、気管内注入による)、膣、硝子体などであり得る。いくつかの実施形態では、投与は、単回用量のみを含み得る。いくつかの実施形態では、投与は、固定数の用量の適用を含み得る。いくつかの実施形態では、投与は、間欠的(例えば、時間で隔てられた複数の用量)及び/または周期的(例えば、共通の期間によって隔てられた個々の用量)投薬である投薬を含み得る。いくつかの実施形態では、投与は、少なくとも選択された期間での連続投薬(例えば、かん流)を含み得る。いくつかの実施形態では、投与は、例えば、薬剤が投与された対象からのサンプル(例えば、組織、血清など)における特定の投与された薬剤の濃度を決定するための診断またはモニタリングアッセイの1つ以上の結果に依存し得る。
ヌクレアーゼ:本明細書で使用される場合、用語「ヌクレアーゼ」は、結合を切断することが可能なポリペプチドを指す。いくつかの実施形態では、結合は、核酸のヌクレオチドサブユニット間のホスホジエステル結合である。いくつかの実施形態では、結合は、ペプチドとオリゴヌクレオチドとの間である。いくつかの実施形態では、ヌクレアーゼは、一本鎖特異的ヌクレアーゼである。いくつかの実施形態では、ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼである。いくつかの実施形態では、ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼである。
核酸:本明細書で使用される場合、その最も広い意味で、オリゴヌクレオチド鎖であり、またはそれに組み込まれ得る任意の化合物及び/または物質を指す。いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル結合を介するオリゴヌクレオチドであり、またはそれに組み込まれ得る化合物及び/または物質である。文脈から明らかであるように、いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基(例えば、ヌクレオチド及び/またはヌクレオシド)を指す;いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基を含むオリゴヌクレオチド鎖を指す。いくつかの実施形態では、「核酸」は、RNAであり、またはそれを含む;いくつかの実施形態では、「核酸」は、DNAであり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、「核酸」は、核酸分子を指す。例えば、いくつかのそのような実施形態では、核酸は、ヌクレオチドまたはそのアナログを含む一本鎖または二本鎖のいずれかの形態のデオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドのポリマーを指し得る。そのような核酸はまた、用語「ポリヌクレオチド」と称され、及び/またはそれと互換的に使用され得る。いくつかの実施形態では、核酸は、部分的または全体的に一本鎖である;いくつかの実施形態では、核酸は、部分的または全体的に二本鎖である。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の天然核酸残基であり、それを含み、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の合成核酸残基であり、それを含み、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の核酸アナログであり、それを含み、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、核酸アナログは、ホスホジエステル骨格を利用しないという点で核酸とは異なる。例えば、いくつかの実施形態では、核酸は、当該技術分野で知られている1つ以上の「ロック核酸」であり、それを含み、またはそれからなる。代替的にまたは追加的に、いくつかの実施形態では、「核酸」は、ホスホジエステル結合ではなく、1つ以上のホスホロチオエート及び/または5’-N-ホスホロアミダイト結合を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオエート連結2’-O-メチルRNA(2’OMeP)である。いくつかの実施形態では、核酸は、天然源からの単離、相補性テンプレートに基づく重合による酵素合成(in vivoまたはin vitro)、組換え細胞またはシステムにおける複製、及び化学的合成のうちの1つ以上によって調製される。いくつかの実施形態では、核酸は、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、20、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、600、700、800、900、1000、1500、2000、2500、3000、3500、4000、4500、5000またはそれ以上の残基長である。いくつかの実施形態では、核酸は、ポリペプチドをコードする、またはポリペプチドをコードする配列の相補体である少なくとも1つの要素を含むヌクレオチド配列を有する。
オリゴヌクレオチド:本明細書で使用される場合、用語「オリゴヌクレオチド」は、それを必要とする対象の意図に即して設計され得る、及び/またはそれを必要とする対象に投与され得る核酸のポリマーを指す。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)であり、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を含み、またはアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)として機能する。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60またはそれ以上の核酸塩基長である。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、複数のタイプの本明細書に記載される核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、それを必要とする対象に投与される場合、ASOの非存在下では生成されない標的タンパク質またはその機能的部分の生成を容易化し得るASOである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)である。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ペプチド(例えば、P-PMO)にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオエート連結2’-O-メチルRNA(2’OMeP)である。
オリゴヌクレオチドプローブ:本明細書で使用される場合、用語「オリゴヌクレオチドプローブ」は、アッセイ(例えば、検出アッセイ)において使用され得る核酸のポリマーを指す。本開示において、オリゴヌクレオチドプローブはまた、用語「プローブ」と称され、またはそれと互換的に使用され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のオリゴヌクレオチドまたは候補オリゴヌクレオチドの存在または非存在を検出するように設計されたアッセイにおいて使用されるオリゴヌクレオチドプローブ。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、オリゴヌクレオチドを含むサンプルと接触する。いくつかのそのような実施形態では、本明細書に記載される方法は、オリゴヌクレオチドプローブが検出するように設計されたオリゴヌクレオチドの存在及び、適切な場合、量を決定するために使用される。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、ヌクレオチドまたはそのアナログを含む一本鎖または二本鎖のいずれかの形態のデオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドであり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、複数のタイプの本明細書に記載される核酸であり、またはそれを含む。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、ホスホロチオエート核酸(「PTO」)及びDNA(PTO/DNA)であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、ロック核酸及びDNA(LNA/DNA)を含む。いくつかのそのような実施形態では、PTOまたはLNAは、提供されたオリゴヌクレオチドプローブの5’及び3’末端に局在化されている。いくつかの実施形態では、提供されたオリゴヌクレオチドプローブの5’及び3’末端におけるPTOまたはLNA残基の数は同じではない。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブの5’末端は、3つのLNAを有し得、その3’末端は、5つまた6つのLNAを有し得る。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブにおけるヌクレオチドの特定の組み合わせ(例えば、LNA/DNA)は、ヌクレオチドの他の組み合わせ(例えば、PTO/DNA)と比較してアッセイ(例えば、検出アッセイ)において1つ以上の利点を提供する。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50核酸塩基長である。
一本鎖特異的ヌクレアーゼ:本明細書で使用される場合、用語「一本鎖特異的ヌクレアーゼ」は、一本鎖核酸ポリマーにおける結合を優先的に切断するヌクレアーゼを指す。いくつかの実施形態では、核酸ポリマーは、オリゴヌクレオチドプローブである。いくつかのそのような実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、過剰量で混合物に存在し、一本鎖特異的ヌクレアーゼは、洗浄及び/または除去のためにプローブを切断する。いくつかのそのような実施形態では、複数のヌクレアーゼは、順次、または同時に使用される。いくつかの実施形態では、一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼである。いくつかの実施形態では、一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼである。
対象:本明細書で使用される場合、用語「対象」は、生物、典型的には哺乳動物(例えば、ヒト、いくつかの実施形態では出生前ヒト形態を含む)を指す。いくつかの実施形態では、対象は、関連する疾患、障害または病態に罹患している。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または病態にかかりやすい。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害または病態の1つ以上の症状または特徴を示す。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または病態のいかなる症状または特徴も示さない。いくつかの実施形態では、対象は、疾患、障害、または病態の感受性またはリスクに特有の1つ以上の特徴を有する人である。いくつかの実施形態では、対象は、患者である。いくつかの実施形態では、対象は、診断及び/または療法が適用される、及び/または適用された個体である。
[発明を実施するための形態]
[発明を実施するための形態]
本開示は、オリゴヌクレオチドが投与された対象のサンプルにおけるオリゴヌクレオチドを検出する方法を記載する。特に、本開示は、1つ以上のオリゴヌクレオチドが投与された対象からの1つ以上のサンプルにおける1つ以上のオリゴヌクレオチドを定量及び/または特定する方法を記載する。本明細書に記載の方法は、以前から利用可能なアッセイと比較して、予期しない感度、精度、及び再現性のある検出方法を提供する。
検出方法
本開示は、とりわけ、所与のサンプルにおけるオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。これらの検出方法は、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドを検出するための任意の以前から利用可能なアッセイよりもはるかに感度、精度、及び再現性がある。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドの検出のために使用されるアッセイは、オリゴヌクレオチドプローブ共にインキュベーションする工程、オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドプローブを含む混合物を捕捉剤を含む表面と共にインキュベーションする工程、表面と共にインキュベーションされた混合物について1つ以上の消化工程を実施する工程、続いて、サンプルを、基材及びサンプルにおけるオリゴヌクレオチドを検出及び/または定量するための検出剤と接触させることを含む1つ以上の工程を実施する工程を含む。
本開示は、とりわけ、所与のサンプルにおけるオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。これらの検出方法は、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドを検出するための任意の以前から利用可能なアッセイよりもはるかに感度、精度、及び再現性がある。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドの検出のために使用されるアッセイは、オリゴヌクレオチドプローブ共にインキュベーションする工程、オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドプローブを含む混合物を捕捉剤を含む表面と共にインキュベーションする工程、表面と共にインキュベーションされた混合物について1つ以上の消化工程を実施する工程、続いて、サンプルを、基材及びサンプルにおけるオリゴヌクレオチドを検出及び/または定量するための検出剤と接触させることを含む1つ以上の工程を実施する工程を含む。
いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、PMOである。いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドがin vitroで添加された血清または組織を含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドが投与された対象からの血清または組織を含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドが投与されなかった対象からの血清または組織を含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドの存在及び/または量は、オリゴヌクレオチドプローブを使用して検出される。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドを含むサンプルをオリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションすることは、オリゴヌクレオチドプローブとオリゴヌクレオチドの一部とのハイブリダイゼーションをもたらす。
いくつかの実施形態では、検出方法は、サンプルをオリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする工程を含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態では、ハイブリダイゼーションまたはインキュベーションは、アニーリングを含む。いくつかの実施形態では、アニーリングを含むそのようなハイブリダイゼーションまたはインキュベーションは、1つ以上のアニーリング温度で行われる。いくつかのそのような実施形態では、アニーリング温度は、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65℃である。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドを含むサンプルは、オリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする前に1つ以上の消化工程に供されて、オリゴヌクレオチド及び/またはサンプルからペプチドが切断され、除去される。いくつかの実施形態では、1つ以上の消化工程は、ヌクレアーゼ(例えば、トリプシン)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の消化工程は、複数のヌクレアーゼを含む。いくつかの実施形態では、ヌクレアーゼは、ペプチドとオリゴヌクレオチドとの間の結合を切断するヌクレアーゼである。
いくつかの実施形態では、検出方法は、サンプル/オリゴヌクレオチドプローブ混合物を、捕捉剤で被覆されたプレートと共にインキュベーションする工程を含む。いくつかのそのような実施形態では、捕捉剤は、オリゴヌクレオチドプローブに(例えば、共有結合した標識を介して)結合し、それによりオリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドをプレートと関連付けさせる。
いくつかの実施形態では、検出方法は、サンプル/オリゴヌクレオチドプローブ混合物が捕捉剤で被覆されたプレートと共にインキュベーションされた後にプレートを洗浄する工程を含む。いくつかのそのような実施形態では、洗浄は、プレートと関連付けられていないオリゴヌクレオチドプローブ及び/またはオリゴヌクレオチドを除去する。
いくつかの実施形態では、検出方法は、1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブが関連付けられているプレート(このオリゴヌクレオチドプローブはそれぞれ、オリゴヌクレオチドにハイブリダイズされている場合があり、またはされていない場合がある)を1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む。いくつかの実施形態では、一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼである。いくつかの実施形態では、一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼである。いくつかの実施形態では、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼはいずれとも、本明細書に記載される検出方法において使用される。
いくつかのそのような実施形態では、インキュベーションは、ミクロコッカスヌクレアーゼとのインキュベーションと、それに続くマングビーンヌクレアーゼとのインキュベーションを含む。いくつかのそのような実施形態では、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼとのインキュベーション間にプレートを洗浄する工程が含まれる。いくつかの実施形態では、インキュベーションは、ミクロコッカスヌクレアーゼのみを含む。いくつかの実施形態では、インキュベーションは、マングビーンヌクレアーゼのみを含む。同じヌクレアーゼ(例えば、マングビーンヌクレアーゼ)を含む実施形態では、任意の洗浄工程が、第1のインキュベーションと第2のインキュベーション(例えば、いずれとも同じヌクレアーゼを含むインキュベーション)との間に含まれ得る。
いくつかの実施形態では、ミクロコッカスヌクレアーゼ及び/またはマングビーンヌクレアーゼは、過剰の一本鎖オリゴヌクレオチドプローブを優先的に切断する。いくつかの実施形態では、マングビーンヌクレアーゼは、そのような切断についてミクロコッカスヌクレアーゼよりも高い特異性を有する。
いくつかの実施形態では、1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションされた基材は、検出剤と共にさらにインキュベーションされる。いくつかの実施形態では、検出剤が1つ以上の成分と共にインキュベーションされる場合、検出可能なシグナルが生成される。いくつかのそのような実施形態では、検出剤は、オリゴヌクレオチドプローブ(例えば、共有結合した標識を有する)と相互作用して検出可能なシグナルを生成する。いくつかの実施形態では、検出可能なシグナルは、オリゴヌクレオチドプローブがオリゴヌクレオチドにハイブリダイズした場合にのみ生成される。
いくつかの実施形態では、検出可能なシグナルが検出される。いくつかの実施形態では、検出は、比色分析である。いくつかの実施形態では、検出は、非比色分析である。いくつかのそのような実施形態では、検出は、光学的密度の測定であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、検出は、設定された励起波長及び/または発光波長を使用する蛍光検出を使用して決定される。
いくつかの実施形態では、検出可能なシグナルは、プローブ特異的標的化部位を使用して生成される。いくつかの実施形態では、プローブ特異的標的化部位は、コンジュゲートされた酵素剤(例えば、抗体酵素コンジュゲート)を含む。いくつかの実施形態では、プローブ特異的標的化部位コンジュゲートは、抗体コンジュゲートを含む。いくつかの実施形態では、抗体コンジュゲートは、酵素部位(例えば、アルカリホスファターゼ)にコンジュゲートされた抗ジゴキシゲニン抗体を含む。いくつかの実施形態では、好適な基質(例えば、好適なアルカリホスファターゼ基質、例えば、2’-[2-ベンゾチアゾイル]-6’-ヒドロキシベンゾチアゾールホスフェート[BBTP])がアッセイプレートに添加され、後続の反応が行われて、蛍光シグナルの生成が可能となるように好適な時間インキュベーションされる。いくつかの実施形態では、蛍光シグナルの生成を可能とするための好適な期間は、2時間未満、90分未満、60分未満、45分未満、または30分未満である。いくつかの実施形態では、蛍光シグナルの生成を可能とするための好適な期間は、適切には30分である。いくつかの実施形態では、蛍光励起は、400~500nmの範囲、410~490nmの範囲、420~480nmの範囲、430~470nmの範囲、440~460nmの範囲、440~450nmの範囲、またはおよそ444nmで生じる。いくつかの実施形態では、蛍光発光検出は、500~600nmの範囲、510~590nmの範囲、520~580nmの範囲、530~570nmの範囲、540~560nmの範囲、550~560nmの範囲、またはおよそ555nmで生じる。当業者は、代替的な検出剤及び関連するシグナル検出方法が本明細書に記載されるアッセイにおいて使用するのに好適であり得ることを認識する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるアッセイは、他の既存のまたは過去に使用されていたアッセイよりも低い検出レベルで所与のサンプルにおけるオリゴヌクレオチドの存在及び/または量を検出することが可能である。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドのレベルは、検出レベル未満である。いくつかの実施形態では、検出されるオリゴヌクレオチドのレベルは、所与のサンプルに含まれるすべてのオリゴヌクレオチドを検出する。いくつかの実施形態では、検出されるオリゴヌクレオチドのレベルは、対象に投与されたオリゴヌクレオチドの量と同等またはそれ未満である。いくつかのそのような実施形態では、同等またはそれ未満の量は、対象における希釈によるものであり、検出レベルによるものではない。すなわち、いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドプローブを含む本明細書に記載されるアッセイは、所与のサンプルに存在するオリゴヌクレオチドの量を精確に定量することが可能である。
オリゴヌクレオチド設計
いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のオリゴヌクレオチドの検出において使用するための1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブを提供する。いくつかの実施形態では、1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のタイプの核酸(例えば、ロック核酸及びデオキシリボ核酸)であり、またはそれを含む。いくつかのそのような実施形態では、本明細書に記載の方法における本開示のオリゴヌクレオチドプローブの使用は、以前から利用可能な検出方法と比較して改善されたオリゴヌクレオチドの検出をもたらす。例えば、本明細書に記載される方法の使用は、所与のサンプルにおける1つ以上のオリゴヌクレオチドの検出において、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出のために以前から利用可能な方法と比較して改善された精度、感度、及び/または再現性を示す。
いくつかの実施形態では、本開示は、1つ以上のオリゴヌクレオチドの検出において使用するための1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブを提供する。いくつかの実施形態では、1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のタイプの核酸(例えば、ロック核酸及びデオキシリボ核酸)であり、またはそれを含む。いくつかのそのような実施形態では、本明細書に記載の方法における本開示のオリゴヌクレオチドプローブの使用は、以前から利用可能な検出方法と比較して改善されたオリゴヌクレオチドの検出をもたらす。例えば、本明細書に記載される方法の使用は、所与のサンプルにおける1つ以上のオリゴヌクレオチドの検出において、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出のために以前から利用可能な方法と比較して改善された精度、感度、及び/または再現性を示す。
オリゴヌクレオチドプローブ
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上の核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上の改変核酸であり、またはそれを含む。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、PTO及びDNA核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、LNA及びDNA核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、例えば、PTO及びDNAまたは、例えば、LNA及びDNAを含むオリゴヌクレオチドプローブは、PTOまたはLNA残基がオリゴヌクレオチドプローブの3’及び5’末端に存在し、かつDNAを含む中央領域を挟むように配置される。いくつかの実施形態では、LNA/DNAオリゴヌクレオチドは、3’末端にビオチン標識及び/または5’末端にジゴキシゲニン標識を含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上の核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上の改変核酸であり、またはそれを含む。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、PTO及びDNA核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドプローブは、LNA及びDNA核酸であり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、例えば、PTO及びDNAまたは、例えば、LNA及びDNAを含むオリゴヌクレオチドプローブは、PTOまたはLNA残基がオリゴヌクレオチドプローブの3’及び5’末端に存在し、かつDNAを含む中央領域を挟むように配置される。いくつかの実施形態では、LNA/DNAオリゴヌクレオチドは、3’末端にビオチン標識及び/または5’末端にジゴキシゲニン標識を含む。
オリゴヌクレオチド
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、PMOであり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ペプチドに連結される(例えば、P-PMOを生成するために)。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドを含むサンプルは、オリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする前に1つ以上の消化工程に供されて、オリゴヌクレオチド及び/またはサンプルからペプチドが切断され、除去される。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約10~100個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約12~85個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約15~60個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約20~50個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約25~35個の間のオリゴヌクレオチドである。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、PMOであり、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ペプチドに連結される(例えば、P-PMOを生成するために)。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドを含むサンプルは、オリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする前に1つ以上の消化工程に供されて、オリゴヌクレオチド及び/またはサンプルからペプチドが切断され、除去される。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約10~100個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約12~85個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約15~60個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約20~50個の間のヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、長さが約25~35個の間のオリゴヌクレオチドである。
オリゴヌクレオチド検出アッセイの使用方法
本開示によって提供される洞察の前に、オリゴヌクレオチドを検出するための関連するアッセイは、再現性、精度、及び/または感度が制限されていた。本開示の方法は、いかなる特定の状況におけるオリゴヌクレオチド検出のいかなる特定のタイプの検出に制限されない。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の方法は、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドの送達に対する患者の反応をモニタリングするために使用され得る。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、研究及び開発の進行中の候補オリゴヌクレオチドの有効性及び毒性の評価において使用され得る。
本開示によって提供される洞察の前に、オリゴヌクレオチドを検出するための関連するアッセイは、再現性、精度、及び/または感度が制限されていた。本開示の方法は、いかなる特定の状況におけるオリゴヌクレオチド検出のいかなる特定のタイプの検出に制限されない。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の方法は、本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドの送達に対する患者の反応をモニタリングするために使用され得る。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、研究及び開発の進行中の候補オリゴヌクレオチドの有効性及び毒性の評価において使用され得る。
本開示は、前例のない感度を達成し、また、再現性及び精度を示す検出方法を提供する。そのような方法は、オリゴヌクレオチドの開発及び使用の任意の部分、例えば、前臨床候補スクリーニングから、患者からの1つ以上のサンプルにおけるオリゴヌクレオチドのレベルをin vivoでモニタリングすることまでのために使用され得る。いくつかの実施形態では、そのようなin vivoモニタリングには、例えば、全体血清レベルモニタリング、または、特定の器官または組織(例えば、筋肉)に到達するオリゴヌクレオチドの量を決定するためのその器官または組織からの特定のサンプルにおけるレベルのモニタリングが含まれ得る。いくつかの実施形態では、そのようなin vivoモニタリングには、例えば、器官または組織(例えば、腎臓、筋肉など)からのサンプルにおけるレベルを検出して、特定の器官または組織におけるオリゴヌクレオチドの負荷または濃度をモニタリングすることが含まれ得る。いくつかの実施形態では、器官または組織は、血液、血漿、血清、皮膚、肺、心臓、腓腹筋、二頭筋、前脛骨筋(TA)、大腿四頭筋、横隔膜、中枢神経系組織(例えば、脳、脊髄)、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上である。
いくつかの実施形態では、本開示は、それを必要とする対象に投与されたオリゴヌクレオチドを検出するための改善されたオリゴヌクレオチドプローブを利用する。例えば、いくつかの実施形態では、それを必要とする対象には、1つ以上のオリゴヌクレオチドが投与される。いくつかのそのような実施形態では、1つ以上のオリゴヌクレオチドプローブは、対象に投与された及び/または投与されている1つ以上のオリゴヌクレオチドを検出するために設計及び使用され得る。
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、オリゴヌクレオチドまたは候補オリゴヌクレオチドを投与すること及び/または検出することを含む。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、複数のタイプのオリゴヌクレオチドを投与すること及び/または検出することを含む。
いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドの検出は、投与後に行われる。いくつかの実施形態では、検出は、投与から約0.25、0.5、0.75、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、48、もしくは72時間またはそれ以上後に行われる。いくつかの実施形態では、検出は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20週またはそれ以上後に行われる。いくつかの実施形態では、検出は、一定間隔で(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週またはそれ以上毎に)実施される。いくつかの実施形態では、投与は、オリゴヌクレオチドの最初の投与である。いくつかの実施形態では、投与は、オリゴヌクレオチドの最新の投与であるが、必ずしも最初の投与である必要はない。
いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドが投与された対象からの血清及び/または組織を含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、オリゴヌクレオチドが投与されなかった対象(例えば、オリゴヌクレオチドまたはプラセボオリゴヌクレオチドを摂取した対照対象)からの血清及び/または組織を含む。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、筋肉変性/減耗をもたらすX連鎖潜性型の筋ジストロフィーであり、現在、最終的に死につながる。DMDは、およそ3500人の男性のうち1人に発症する。DMDは、破壊されたリーディングフレーム及び機能性ジストロフィンタンパク質の発現及び/または生成のいくつかの、ほとんどの、またはすべての喪失をもたらすジストロフィン遺伝子の1つ以上の変化によって引き起こされる。ジストロフィンは、筋肉組織内の重要な構造的成分であり、ジストロフィンの変化または非存在は、筋肉細胞における異常な膜機能をもたらす。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、筋肉変性/減耗をもたらすX連鎖潜性型の筋ジストロフィーであり、現在、最終的に死につながる。DMDは、およそ3500人の男性のうち1人に発症する。DMDは、破壊されたリーディングフレーム及び機能性ジストロフィンタンパク質の発現及び/または生成のいくつかの、ほとんどの、またはすべての喪失をもたらすジストロフィン遺伝子の1つ以上の変化によって引き起こされる。ジストロフィンは、筋肉組織内の重要な構造的成分であり、ジストロフィンの変化または非存在は、筋肉細胞における異常な膜機能をもたらす。
ジストロフィン遺伝子はX染色体に位置し、男性(XY性染色体)は、その遺伝子についてヘミ接合性であり、典型的には女性よりも重度の症状を示し、進行することを意味する。症状は、早期身体障害及び死亡率を含むことが知られている。いくつかの場合では、男性の症状発達軌跡は、青年期までの可動性の喪失、十代後期までの呼吸及び心臓機能の欠陥、ならびに早期成人期における死亡を含み得る。一方、ヘテロ接合型ジストロフィン変異を保有する女性(XX性染色体)は典型的には、より軽度の表現型を示す。リーディングフレームを温存するジストロフィン遺伝子の変化は、より軽度の生命を脅かさないベッカー型筋ジストロフィー(BMD)をもたらす。
ジストロフィン遺伝子は、79個のエクソンを有する大きなものであり、DMDにおける最も一般的な遺伝子的変化には、1つ以上のエクソンのゲノム欠失が含まれる。最も一般的には、そのような欠失は、その遺伝子のエクソン44~55の周りまたはその中及び/または5’末端における領域を含む。現在、DMDのための既知の治癒法はないが、コルチコステロイドの従前の使用に加えて、所定のアンチセンス-オリゴヌクレオチドベースの治療剤が、DMDを有する患者において使用するために承認されている。
オリゴヌクレオチドによって誘導されるエクソンスキッピングに基づく処置は、機能性タンパク質に翻訳される機能性ジストロフィンmRNAを生成するスプライシングプロセス中の標的化されたエクソンスキッピングを介して作用する。このプロセスは、pre-mRNAにおける隣接エクソン-イントロン接合を互いに近接させ、イントロンの末端に存在するホスホジエステル結合の切断を可能とし、最終的にエクソンを一緒にスプライシングするための複雑な多重粒子細胞機構を使用する。当該技術分野で現在よく知られているように、所定のアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)の使用は、転写されたpre-mRNA分子における所定のエラーが、スプライシングされるときに成熟コーディングmRNA転写産物からバイパスまたは除去されることを容易化し得る。例えば、ジストロフィン遺伝子のアウトオブフレーム変異のスキッピングは、リーディングフレームの復元及び機能性の(切断型ではあるが)ジストロフィンタンパク質の生成をもたらし得る。
DNA及び/またはRNA骨格またはそのアナログに基づく様々なタイプのオリゴヌクレオチド、ならびに改善された細胞浸透のための様々なタイプのペプチドに対するオリゴヌクレオチドコンジュゲートが存在する。それにもかかわらず、患者からのサンプルにおけるそのようなオリゴヌクレオチドを精確かつ感度よく検出する能力のアンメットニーズが依然として存在する。処置がオリゴヌクレオチドの使用を含むことになる場合、それらのオリゴヌクレオチドの精確で、感度がよく、再現性のある検出が可能となることが極めて重要である。本開示によって提供される技術は、そのようなオリゴヌクレオチドの精確で、感度がよく、再現性のある検出を提供する。
本開示は、以下の実施例によってさらに説明される。この実施例は、例示的な目的のためにのみ提供される。本開示の範囲または内容をどのようにも限定するものとして解釈されるべきではない。
本開示は、サンプルにおける1つ以上のオリゴヌクレオチドを検出する方法を例示する。
実施例1:オリゴヌクレオチド検出アッセイ
本例は、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出のための例示的なアッセイを記載する。本開示のアッセイは、オリゴヌクレオチドを検出するために使用される任意の現在利用可能なアッセイを上回り、それを超える検出能力を驚くべきことに有意に改善する。本明細書に記載のアッセイは、他の利用可能な検出方法と比較して、改善された精度、感度及び再現性を示す。
本例は、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出のための例示的なアッセイを記載する。本開示のアッセイは、オリゴヌクレオチドを検出するために使用される任意の現在利用可能なアッセイを上回り、それを超える検出能力を驚くべきことに有意に改善する。本明細書に記載のアッセイは、他の利用可能な検出方法と比較して、改善された精度、感度及び再現性を示す。
本例では、オリゴヌクレオチドは、ペプチドホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(P-PMO)として、ペプチド及びオリゴヌクレオチドを含む組成物において最初に提供された。
プローブ配列及び設計
本アッセイは、オリゴヌクレオチドの検出のためのロック核酸(LNA)/DNAオリゴヌクレオチドプローブを使用した。LNA/DNAオリゴヌクレオチドプローブは、各オリゴヌクレオチドプローブの5’及び3’末端でLNA塩基を用いて設計し、図2のように、ホスホロチオエート(PTO)/DNAオリゴヌクレオチドプローブと比較した(PTO/DNAプローブの説明については、例えば、Burki et al.,2015,Nucleic Acid Therapeutics,25(5),pp.275-84を参照されたい)。
本アッセイは、オリゴヌクレオチドの検出のためのロック核酸(LNA)/DNAオリゴヌクレオチドプローブを使用した。LNA/DNAオリゴヌクレオチドプローブは、各オリゴヌクレオチドプローブの5’及び3’末端でLNA塩基を用いて設計し、図2のように、ホスホロチオエート(PTO)/DNAオリゴヌクレオチドプローブと比較した(PTO/DNAプローブの説明については、例えば、Burki et al.,2015,Nucleic Acid Therapeutics,25(5),pp.275-84を参照されたい)。
例示的な配列及びオリゴヌクレオチド
本例では、オリゴヌクレオチドは、ペプチドがコンジュゲートされたアンチセンスオリゴヌクレオチド及びペプチドにコンジュゲートされていないアンチセンスオリゴヌクレオチドから誘導した。具体的には、図2aに示されているように、配列(5’-GGCCAAACCTCGGCTTACCTGAAAT-3’;配列番号1)を有するマウスジストロフィンエクソン23(M23D)に対する25-merのPMOアンチセンス配列をインハウスで設計し、商業的オリゴヌクレオチド供給業者に発注した。ペプチドがコンジュゲートされたオリゴヌクレオチドについては、M23D PMOと2つの細胞浸透性ペプチド(P-PMO A及び/またはP-PMO Bを生成するためのペプチドAまたはB)(その各々は18アミノ酸を含有する)のうち1つとのコンジュゲーションによってペプチド-PMO(「P-PMO」)を合成した。
本例では、オリゴヌクレオチドは、ペプチドがコンジュゲートされたアンチセンスオリゴヌクレオチド及びペプチドにコンジュゲートされていないアンチセンスオリゴヌクレオチドから誘導した。具体的には、図2aに示されているように、配列(5’-GGCCAAACCTCGGCTTACCTGAAAT-3’;配列番号1)を有するマウスジストロフィンエクソン23(M23D)に対する25-merのPMOアンチセンス配列をインハウスで設計し、商業的オリゴヌクレオチド供給業者に発注した。ペプチドがコンジュゲートされたオリゴヌクレオチドについては、M23D PMOと2つの細胞浸透性ペプチド(P-PMO A及び/またはP-PMO Bを生成するためのペプチドAまたはB)(その各々は18アミノ酸を含有する)のうち1つとのコンジュゲーションによってペプチド-PMO(「P-PMO」)を合成した。
オリゴヌクレオチドプローブ
P-PMO A及びP-PMO Bの各々のための相補性オリゴヌクレオチドプローブを設計し、Exiqon(LNA/DNAプローブ;Woburn,MA)またはIDT(PTO/DNAプローブ;Coralville,IA)に発注した。図2aに示されているように、M23D PMOのためのオリゴヌクレオチドプローブは、「切断型」19-mer LNA/DNAプローブ(3’-TTTGGAGCCGAATGGACTT-5’;配列番号2;図2aにおいて太字で強調され、下線が引かれているLNA塩基)及び「全長」25-mer PTO/DNAプローブ(3’-CCGGTTTGGAGCCGAATGGACTTTA-5’;配列番号3;図2aにおいて太字で強調されているPTO塩基)。両方のプローブをアッセイ開発中に試験し、アッセイ方法論をまとめた後、切断型プローブをすべての後続のアッセイ(例えば、定量アッセイ、例えば、PMOレベルのin vivo検出及び定量など)のために使用した。両方のオリゴヌクレオチドプローブを3’末端でビオチンで及び5’末端でジゴキシゲニンで二重標識した。凍結乾燥されたオリゴヌクレオチドプローブをヌクレアーゼ非含有水に10μMで懸濁してストック溶液を調製した。PMO及びP-PMOを蒸留水に10mg/mlストックで懸濁した。プローブを分注し、-20℃で保存し、PMO及びP-PMOを分注し、-70℃で保存した。すべてのプローブ、PMO、及びP-PMOを65℃で15分間加熱し、簡潔にボルテックスしてからELISAを開始した。
P-PMO A及びP-PMO Bの各々のための相補性オリゴヌクレオチドプローブを設計し、Exiqon(LNA/DNAプローブ;Woburn,MA)またはIDT(PTO/DNAプローブ;Coralville,IA)に発注した。図2aに示されているように、M23D PMOのためのオリゴヌクレオチドプローブは、「切断型」19-mer LNA/DNAプローブ(3’-TTTGGAGCCGAATGGACTT-5’;配列番号2;図2aにおいて太字で強調され、下線が引かれているLNA塩基)及び「全長」25-mer PTO/DNAプローブ(3’-CCGGTTTGGAGCCGAATGGACTTTA-5’;配列番号3;図2aにおいて太字で強調されているPTO塩基)。両方のプローブをアッセイ開発中に試験し、アッセイ方法論をまとめた後、切断型プローブをすべての後続のアッセイ(例えば、定量アッセイ、例えば、PMOレベルのin vivo検出及び定量など)のために使用した。両方のオリゴヌクレオチドプローブを3’末端でビオチンで及び5’末端でジゴキシゲニンで二重標識した。凍結乾燥されたオリゴヌクレオチドプローブをヌクレアーゼ非含有水に10μMで懸濁してストック溶液を調製した。PMO及びP-PMOを蒸留水に10mg/mlストックで懸濁した。プローブを分注し、-20℃で保存し、PMO及びP-PMOを分注し、-70℃で保存した。すべてのプローブ、PMO、及びP-PMOを65℃で15分間加熱し、簡潔にボルテックスしてからELISAを開始した。
ELISAベースの検出アッセイ
5.0%マウス血清中の標準曲線及び品質対照のためのPMOまたはP-PMO段階希釈物、ならびに5.0mg/mlまたは1.0mg/ml組織ホモジネートを、51.2nMのPMO/P-PMOの開始濃度を用いて0.1%v/vのTriton(登録商標) X-100が補充された1xTE緩衝液を使用して作製した。血清サンプルを20倍希釈し、組織をホモジナイズし、同じ緩衝液で5.0mg/mlまたは1.0mg/ml組織ホモジネートまで希釈した。200μLのキャリブレータ溶液、品質対照、及び/またはサンプルをサーモミキサーC(600rpm)でディープ1.0-mL96ウェルプレートで37℃で一晩、20μLの40mg/mlトリプシン(Sigma-Aldrichから凍結乾燥粉末として購入した)で処置して、ペプチド成分を切断し、PMOを放出させた。40μLのハイブリダイゼーション緩衝液(0.1%血清を有する)中の2.5nMオリゴヌクレオチドプローブを各ウェルに添加した。次いでプレートを密閉し、65℃で15分間(600rpm)インキュベーションし、室温で15分間冷却した。次いでプレートを50℃で30分間(500rpm)インキュベーションしてオリゴヌクレオチドプローブをPMOとハイブリダイズさせた。次いで150マイクロリットルのハイブリダイズした溶液をNeutrAvidinで被覆されたプレート(洗浄緩衝液:50mMトリス-HCl、150mM塩化ナトリウム、pH7.6、0.1%v/vのTween(登録商標)-20を使用して事前洗浄した-すべての後続洗浄工程のために同じ洗浄緩衝液を使用した)に移し、37℃で30分間インキュベーションして、ビオチン標識プローブをNeutrAvidinで被覆されたプレートに結合させた。次いでプレートを3回洗浄し、150μLの0.2U/μlのミクロコッカスヌクレアーゼ(50mMトリス-HCL;pH8.2、200mMのNaCl、5mMのCaCl、及び0.1mg/mLウシ血清アルブミン中)を各ウェルに添加し、37℃で1.5時間(150rpm)インキュベーションした。次いでプレートを3回洗浄し、120μLの0.3U/μLのマングビーンヌクレアーゼ(30mMのNaCl;pH8.2、50mMの酢酸ナトリウム、1mMのZnSO4;pH5.0中)を各ウェルに添加し、37℃で1.5時間(150rpm)インキュベーションした。プレートを3回洗浄し、150μLのアルカリホスファターゼにコンジュゲートされた抗ジゴキシゲニン抗体を0.25%v/vのTween(登録商標)-20を有するSuperBlock(TBS)ブロッキング緩衝液に1:5,000の希釈率で添加し、37℃で30分間インキュベーションし、3回洗浄した。次いで、125μLのAttoPhos基質を各ウェルに添加し、プレートをアルミニウムホイル内に密閉し、37℃で30分間(150rpm)インキュベーションした。444nmの励起及び555nmの発光での蛍光の強度をMolecular Service SpectraMax MT5マイクロプレートリーダーによって測定した。
5.0%マウス血清中の標準曲線及び品質対照のためのPMOまたはP-PMO段階希釈物、ならびに5.0mg/mlまたは1.0mg/ml組織ホモジネートを、51.2nMのPMO/P-PMOの開始濃度を用いて0.1%v/vのTriton(登録商標) X-100が補充された1xTE緩衝液を使用して作製した。血清サンプルを20倍希釈し、組織をホモジナイズし、同じ緩衝液で5.0mg/mlまたは1.0mg/ml組織ホモジネートまで希釈した。200μLのキャリブレータ溶液、品質対照、及び/またはサンプルをサーモミキサーC(600rpm)でディープ1.0-mL96ウェルプレートで37℃で一晩、20μLの40mg/mlトリプシン(Sigma-Aldrichから凍結乾燥粉末として購入した)で処置して、ペプチド成分を切断し、PMOを放出させた。40μLのハイブリダイゼーション緩衝液(0.1%血清を有する)中の2.5nMオリゴヌクレオチドプローブを各ウェルに添加した。次いでプレートを密閉し、65℃で15分間(600rpm)インキュベーションし、室温で15分間冷却した。次いでプレートを50℃で30分間(500rpm)インキュベーションしてオリゴヌクレオチドプローブをPMOとハイブリダイズさせた。次いで150マイクロリットルのハイブリダイズした溶液をNeutrAvidinで被覆されたプレート(洗浄緩衝液:50mMトリス-HCl、150mM塩化ナトリウム、pH7.6、0.1%v/vのTween(登録商標)-20を使用して事前洗浄した-すべての後続洗浄工程のために同じ洗浄緩衝液を使用した)に移し、37℃で30分間インキュベーションして、ビオチン標識プローブをNeutrAvidinで被覆されたプレートに結合させた。次いでプレートを3回洗浄し、150μLの0.2U/μlのミクロコッカスヌクレアーゼ(50mMトリス-HCL;pH8.2、200mMのNaCl、5mMのCaCl、及び0.1mg/mLウシ血清アルブミン中)を各ウェルに添加し、37℃で1.5時間(150rpm)インキュベーションした。次いでプレートを3回洗浄し、120μLの0.3U/μLのマングビーンヌクレアーゼ(30mMのNaCl;pH8.2、50mMの酢酸ナトリウム、1mMのZnSO4;pH5.0中)を各ウェルに添加し、37℃で1.5時間(150rpm)インキュベーションした。プレートを3回洗浄し、150μLのアルカリホスファターゼにコンジュゲートされた抗ジゴキシゲニン抗体を0.25%v/vのTween(登録商標)-20を有するSuperBlock(TBS)ブロッキング緩衝液に1:5,000の希釈率で添加し、37℃で30分間インキュベーションし、3回洗浄した。次いで、125μLのAttoPhos基質を各ウェルに添加し、プレートをアルミニウムホイル内に密閉し、37℃で30分間(150rpm)インキュベーションした。444nmの励起及び555nmの発光での蛍光の強度をMolecular Service SpectraMax MT5マイクロプレートリーダーによって測定した。
PTO/DNA対LNA/DNAオリゴヌクレオチドプローブ
本例のELISAベースの検出アッセイにおいて比較した場合、PTO/DNAオリゴヌクレオチドプローブは、オリゴヌクレオチドが64pM未満で存在した場合に最小蛍光シグナルをもたらした(図2b及び2cを参照されたい)。驚くべきことに、対照的に、LNAを含有するオリゴヌクレオチドプローブは、低いオリゴヌクレオチド濃度の場合を含めて、PTO/DNAオリゴヌクレオチドプローブよりも有意に高い蛍光シグナルをもたらした。シグナル対ノイズ比及び定量限界も、PTOを含有するオリゴヌクレオチドプローブと比較して、LNAを含有するオリゴヌクレオチドプローブを使用して改善された。例えば、PTO/DNAオリゴヌクレオチドプローブについての定量の下限(「LLOQ」)は、8pM未満であり(S:Nは2未満となった;以下の表1を参照されたい)、このタイプのプローブについての過去の報告(Burki et al.,2015,Nucleic Acid Therapeutics,25(5),pp.275-84)と一致している。対照的に、2pMの濃度のオリゴヌクレオチドがLNA/DNAオリゴヌクレオチドプローブを使用して検出され、着実なS:Nが観察された(S:N=5.2)。
アニーリング及び消化
本例はまた、既存のアッセイに対する所定の手順的改変を記載し、これは驚くべきことにかつ有意に、精度、再現性を改善し、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出限界をピコモル濃度まで低下させた。
本例はまた、既存のアッセイに対する所定の手順的改変を記載し、これは驚くべきことにかつ有意に、精度、再現性を改善し、サンプルにおけるオリゴヌクレオチドの検出限界をピコモル濃度まで低下させた。
本実施例では、アニーリング温度及び消化条件の両方を変化させ、分析した(図2d及び2eを参照されたい)。オリゴヌクレオチドアニーリング温度を既存のアッセイのものと比べて上昇させた場合、シグナルの改善が観察された(図2d)。シグナル強度は、マングビーン(MB)ヌクレアーゼを使用する第2の消化工程の存在または非存在下で未変化であった(図2e)。しかしながら、残留一本鎖オリゴヌクレオチドがマングビーン(MB)ヌクレアーゼの存在下で、特にpH5で消化された場合、S:Nは改善された(以下の表2を参照されたい)。
検出アッセイをマウス血清において定量した。5%マウス血清に希釈された既知の濃度のPMOをスパイク・インすることによって作製された少なくとも8つの調製された標準(キャリブレータ)を使用して標準曲線の精度及び再現性を分析した。図3a及び3bは、4つの異なる血清で調製され、2つの独立したアッセイで実行されたP-PMO標準を用いた検出アッセイの再現性及び精度を示している。品質対照サンプルは、逆算された濃度が25%未満のCVを有していた場合に許容可能とみなされた。表3及び4は、異なるP-PMOを使用した異なる血清調製物におけるアッセイの精度を示している。CVは概して、1pMのLLOQでのP-PMO Aの検出(29.7%)を除き、20%未満であった。バッチ間変動は、1pMでのP-PMO A(20.3%)を除き、アッセイ間で20%未満であった。
この実施例に記載の検出アッセイをまた、いくつかのマウス組織を利用して検証した。アッセイは、トリプシン消化(この消化は、PMOからペプチド(「P」)を切断する)後のPMOのレベルを検出及び測定する。P-PMOレベルは、本明細書に記載されるようなアッセイによって決定されるPMOレベルの検出を介して推定される。組織におけるPMO取り込みは少ないこと、及びP-PMOを生成するためのペプチドコンジュゲーションは、組織への取り込みを容易化することが知られている;よって、組織において検出されたPMOの大部分は、P-PMOによって媒介された取り込みによるものと推測される。表5は、表に列挙されたこれらの組織にわたるLLOQで得られた平均検出値を示している。変動は、アッセイにわたって、どのP-PMOが使用されたかとは無関係に、分析されたすべての組織について25%未満であった。
in vivoサンプルを使用した動的検出
CD1マウスにおいてP-PMO Aの血清レベル(PMOの測定による)を2週間の期間にわたって測定した。P-PMOレベルをオリゴヌクレオチドプローブを使用して決定して、その送達ペプチドにコンジュゲートされたPMOのレベルを検出した。図4aは、5分後の2.3μM(-/+0.2μM)の初期血清濃度を示している;左パネル及び右パネルは同じデータを示しているが、右パネルは分割されたx軸を有する)。
CD1マウスにおいてP-PMO Aの血清レベル(PMOの測定による)を2週間の期間にわたって測定した。P-PMOレベルをオリゴヌクレオチドプローブを使用して決定して、その送達ペプチドにコンジュゲートされたPMOのレベルを検出した。図4aは、5分後の2.3μM(-/+0.2μM)の初期血清濃度を示している;左パネル及び右パネルは同じデータを示しているが、右パネルは分割されたx軸を有する)。
検出されたP-PMO A濃度は、最初の8時間にわたって急速に低下し、その時、検出された濃度は3.3nM(-/+1.1nM)であった。P-PMO A血清レベルは、1週間比較的安定のままであり、その時、検出された濃度は1.2nM(-/+0.38nM)であった。2週後、検出された濃度は609pM(-/+327pM)であった。P-PMO Bを分析した場合に同様のデータが観察された(図4b)。
図4c、4d、4e、4f、4g、4h、4i、及び4jに示されているように、いくつかの組織におけるP-PMOレベルも決定した。標的組織(心臓、横隔膜、腓腹筋、前脛骨筋(TA))において、検出可能なP-PMO濃度が初期低下した(0.5~2時間の時点)。その後、これらの組織において検出されたP-PMO濃度は、少なくとも3日間、相対的に一定のままであった。P-PMOレベルは、研究全体を通して検出可能(かつ定量可能)なままであった。最初の通過器官(例えば、肺、腎臓)において、より高い濃度のP-PMOが検出された。経時的かつ投薬から3日後、P-PMO濃度は着実に低下した。腎臓におけるクリアランスは遅くなり、オリゴヌクレオチド(例えば、ASO)についての既知のクラスの効果と一致する。P-PMO A及びP-PMO Bはいずれとも、分析された各時点で血清及びすべての組織において同様の薬物レベルを示した。
オリゴヌクレオチドの持続性を試験するために、血清及び様々な組織をまた、最後の投薬後2週間分析した。PMO及びP-PMOで処置されたマウスの両方についての血清レベルは、1nMの範囲内で測定された。この時点で、組織における全体のオリゴヌクレオチドレベルも同様であった(図5a)。
投与された用量の差を説明するために、薬物レベル(例えば、P-PMO A及びペプチドにコンジュゲートされていない対応するPMO)を投薬された総モル数に対して正規化した。図5bは、投薬されたP-PMOのモル数が、ペプチドにコンジュゲートされていないPMOのモル数の43分の1であったが、P-PMOは、血清及び組織においてペプチドにコンジュゲートされていないPMOよりもはるかに高い濃度で検出されたことを実証している。さらに、そのオリゴヌクレオチド濃度は、P-PMO処置後にいくつかの標的組織においてペプチドにコンジュゲートされていないPMOでの処置と比較して少なくとも60倍高かった。
これらのデータは、最後の投薬後少なくとも2週間、オリゴヌクレオチドを検出するための本アッセイの予想外の感度を実証している。投与後のさらに長い期間の後のオリゴヌクレオチドレベルの評価は、例えば、オリゴヌクレオチドレベルが有効性と相関し得る場合、臨床的に有用となり得るであろう。よって、この実施例に記載の本検出アッセイの感度を決定するために、血清及びいくつかの筋肉組織におけるPMOレベルを、薬物投与後(例えば、オリゴヌクレオチド投与後、例えば、P-PMO投与後)13週間モニタリングした。図6aは、P-PMO Bが、投与後最大で4週間、6または12mg/kgで投薬されたマウスの血清において検出可能であったが、アッセイの検出限度内で投与後8週までに検出可能ではなくなったことを示している。20及び40mg/kgの用量で、P-PMO Bは、投与後8週の時点で血清において依然として検出可能であったが、13週までにもはや検出可能ではなくなった。所定の例示的な骨格筋(6b心臓、6c横隔膜、6dTA、及び6e大腿四頭筋)の分析は、投与後最大で13週間(研究の継続期間)ですべての組織において検出可能なオリゴヌクレオチドを示した。
任意の他の利用可能なアッセイと比べた本開示のアッセイの利点は、他のアッセイによって過去に検出不可能であったレベルでの検出のための本明細書に記載の方法を使用して、投与後13週の時点でP-PMOレベルの信頼できる精確な定量を可能とする感度の上昇によって実証される。投与後13週の時点で検出された平均P-PMO濃度は、心臓において3~10ピコモル/g;横隔膜において1~90ピコモル/g;TAにおいて1.8~15.8ピコモル/g;及び大腿四頭筋において0.6~5.7ピコモル/gであった。
重要なことに、本明細書に記載のアッセイにおいて検出された極めて低濃度のオリゴヌクレオチドは、他の過去に記載されたアッセイ(Burki et al.,2015,Nucleic Acid Therapeutics,25(5),pp.275-84)ではそのような低いレベルで検出可能でも定量可能でもなく、本開示のアッセイの優位性を実証している。また、2つの異なるin vivo研究からのデータ(図4及び6におけるデータによって表される)を、in vitroサンプルを用いたELISAアッセイ(例えば、図1におけるものなど)を使用して得られたデータと比較した場合、結果は同様であり、本開示のアッセイ(複数可)の再現性を実証している。心臓、TA及び横隔膜についての1週目のデータを(6mg/kgの用量で図4及び図6に示される研究間で)比較し、いくつかの個々の外れ値(TA及び横隔膜についてそれぞれ2つ)が存在したが、データ(外れ値を除く)は研究間で全体的に同等であり、再現性があった。2つの異なる研究からのレベルは、図4及び図6に示されるデータでそれぞれ表されているように、アッセイされた各組織について1週目の時点で以下のとおりであった:心臓、36対55ピコモル/g;横隔膜、42対43ピコモル/g;TA、15対23ピコモル/g。
表
表
均等物
本発明をその詳細な説明と併せて説明したが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を例示し、限定しないことが意図されていることを理解されたい。他の態様、利点、及び改変は、以下の特許請求の範囲内である。
本発明をその詳細な説明と併せて説明したが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を例示し、限定しないことが意図されていることを理解されたい。他の態様、利点、及び改変は、以下の特許請求の範囲内である。
Claims (35)
- (a)オリゴヌクレオチドを含むサンプルをオリゴヌクレオチドプローブと共にインキュベーションする工程であって、前記オリゴヌクレオチドプローブは、前記サンプルにおける前記オリゴヌクレオチドとハイブリダイズする、前記インキュベーションする工程;
(b)工程(a)の生成物を、捕捉剤で被覆された基材と共にインキュベーションする工程であって、前記捕捉剤は、前記オリゴヌクレオチドプローブと結合し、それにより過剰オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドを前記基材と関連付けさせ、前記ハイブリダイズしたプローブが前記基材と関連付けられた後にプレートを任意に洗浄する、前記インキュベーションする工程;
(c)工程(b)の後の前記基材を、前記基材について異なる特異性を有する2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションする工程であって、前記基材は、工程(c)の前、間または後に1つ以上の洗浄溶液で任意に洗浄され、前記オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドは、1回の洗浄工程または複数の洗浄工程中に前記基材に関連付けられたままである、前記インキュベーションする工程;
(d)工程(c)の後の前記基材を検出剤と共にインキュベーションする工程であって、前記検出剤は、前記オリゴヌクレオチドプローブと相互作用して検出可能なシグナルを生成する、前記インキュベーションする工程;ならびに
(e)前記検出可能なシグナルを検出する工程
を含む、方法。 - (a)ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)を含むサンプルをオリゴヌクレオチドプローブとインキュベーションする工程であって、前記オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のロック核酸(LNA)残基を含み、前記サンプルにおけるPMOとハイブリダイズする、前記インキュベーションする工程;
(b)工程(a)の生成物を、捕捉剤で被覆された基材と共にインキュベーションする工程であって、前記捕捉剤は、前記オリゴヌクレオチドプローブと結合し、それにより前記オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたPMOを前記基材と関連付けさせる、前記インキュベーションする工程;
(c)工程(b)の後の前記基材を1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションする工程であって、前記基材は、工程(c)の前、間または後に任意に洗浄され、前記オリゴヌクレオチドプローブ及びハイブリダイズしたPMOは、1回の洗浄工程または複数の洗浄工程の間に前記基材に関連付けられたままである、前記インキュベーションする工程;
(d)工程(c)の後の前記基材を検出剤と共にインキュベーションする工程であって、前記検出剤は、前記オリゴヌクレオチドプローブと相互作用して検出可能なシグナルを生成する、前記インキュベーションする工程;ならびに
(e)前記検出可能なシグナルを検出する工程
を含む、方法。 - 工程(c)は、前記基材をミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む、請求項1に記載の方法。
- 工程(c)は、前記基材を前記ミクロコッカスヌクレアーゼと共にインキュベーションし、次いで前記基材を前記マングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む、請求項3に記載の方法。
- 前記基材は、前記ミクロコッカスヌクレアーゼと共にインキュベーションされた後、前記マングビーンヌクレアーゼと共にインキュベーションされる前に洗浄される、請求項4に記載の方法。
- 前記サンプルは、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のロック核酸(LNA)残基を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記オリゴヌクレオチドプローブは、1つ以上のデオキシリボ核酸(DNA)残基を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
- 前記オリゴヌクレオチドプローブは、LNA残基をそれぞれ含む5’末端セグメント及び3’末端セグメントによって挟まれたDNA残基から構成される中央セグメントを含む、請求項2または7に記載の方法。
- 前記中央セグメントは、5~20個の間のDNA残基から構成される、請求項9に記載の方法。
- 前記5’及び3’末端セグメントは、独立して、2~8個の間のLNA残基から構成される、請求項10または11に記載の方法。
- 工程(c)は、前記基材を1つのみの一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む、請求項2に記載の方法。
- 工程(c)は、前記基材を2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共にインキュベーションすることを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記基材は、前記2つ以上の異なる一本鎖特異的ヌクレアーゼと共に順次インキュベーションされ、前記基材は、各インキュベーション後に洗浄される、請求項13に記載の方法。
- 前記基材は、前記2つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼと共に同時にインキュベーションされる、請求項13に記載の方法。
- 前記1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記1つ以上の一本鎖特異的ヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼを含む、請求項2に記載の方法。
- 前記1つのみの一本鎖特異的ヌクレアーゼは、マングビーンヌクレアーゼである、請求項11に記載の方法。
- 前記2つ以上の異なるヌクレアーゼは、ミクロコッカスヌクレアーゼ及びマングビーンヌクレアーゼを含む、請求項13または14に記載の方法。
- 前記サンプルは組織から得られ、前記方法は、工程(e)で検出された前記検出可能なシグナルのレベルに基づいて前記組織におけるPMOのレベルを定量する工程をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
- 前記組織は、血液、腎臓、肝臓、胃腸、肺、筋肉、脾臓、脳、脊髄、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項21に記載の方法。
- 前記血液組織は、血漿または血清であり、またはそれを含む、請求項22に記載の方法。
- 前記筋肉組織は、横隔膜、腓腹筋、二頭筋、前脛骨筋(TA)、心臓、及び/または大腿四頭筋である、請求項22に記載の方法。
- 前記サンプルは、20~30個の連続ヌクレオチドの配列を含むPMOを含み、哺乳動物ジストロフィン遺伝子の少なくとも1つのエクソンから選択されるヌクレオチド配列を有する、請求項1または2に記載の方法。
- 少なくとも1つのエクソンは、エクソン23、44、45、46、51、または53から選択される、請求項25に記載の方法。
- 前記哺乳動物ジストロフィン遺伝子は、ヒトジストロフィン遺伝子である、請求項25または26に記載の方法。
- 前記PMOは、患者に過去に送達されており、前記PMOは、送達のためにペプチドにコンジュゲートされていた(P-PMO)、請求項2~27のいずれか1項に記載の方法。
- P-PMOの組織分布を評価する方法であって、前記方法は、前記P-PMOが投与された対象の1つ以上の組織から得られた1つ以上のサンプルについて先行請求項のいずれか1項に記載の方法を実施することを含む、前記方法。
- 前記方法は、前記対象の2つ以上の組織から得られた2つ以上のサンプルについて実施される、請求項29に記載の方法。
- 前記方法は、異なるP-PMOについて繰り返される、請求項29または30に記載の方法。
- P-PMOが標的タンパク質の発現を調節する能力を評価する方法であって、前記方法は、P-PMOが投与された対象の組織から得られたサンプルについて先行請求項のいずれか1項に記載の方法を実施すること、及び前記組織における前記P-PMOに由来するPMOのレベルを前記組織における前記標的タンパク質のレベルと比較することを含む、前記方法。
- 前記方法は、前記対象の2つ以上の組織から得られた2つ以上のサンプルについて実施される、請求項32に記載の方法。
- 前記方法は、異なるP-PMOについて繰り返される、請求項32または33に記載の方法。
- 前記標的タンパク質は、ジストロフィンである、請求項32~34のいずれか1項に記載の方法。
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