JP2023184289A - 情報処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023184289000001
【課題】搭乗者に適したコンテンツを移動体内で出力することが期待できる情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置が、移動体の搭乗者に関する搭乗者情報、及び、前記移動体内の音声情報を取得し、取得した前記搭乗者情報及び前記音声情報を基に、前記移動体内に出力する第1コンテンツを決定し、決定した前記第1コンテンツを前記移動体内で出力し、出力した前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、取得した前記反応を基に、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを出力する。また前記情報処理装置が、前記移動体内で出力された前記第2コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、取得した前記反応を基に、前記第2コンテンツに係る商品又はサービスの購入、予約又は提供地に関する情報を出力してもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体内におけるコンテンツ出力に関する情報処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献1においては、車両において経路案内のためのコンテンツを前景に重畳表示する表示制御装置が提案されている。この表示制御装置は、経路案内に用いられる経路情報に、車両の右左折を案内する右左折地点と、この右左折地点の次に案内を実施する連続地点との連続を示す連続情報が含まれるか否かを判定する。表示制御装置は、走行中の接続道路に対する車両の向きを推定し、車両の向きについて、連続地点を案内する案内コンテンツを表示可能な向きとなったか否かを判定する。表示制御装置は、経路情報に連続情報が含まれると判定された場合に、右左折地点を案内する右左折コンテンツを表示後、車両の向きが案内コンテンツを表示可能な向きとなったことを条件に、案内コンテンツの表示を開始する。
特開2021-179445号公報
近年、自動車等の移動体の高機能化が進められ、移動体内で映像又は音楽等の様々なコンテンツを出力することが可能となっている。移動体内において出力することが可能なコンテンツには、例えば特許文献1に記載の表示制御装置が表示するコンテンツのように、移動体の経路案内のためのコンテンツのみでなく、移動体の搭乗者に対する娯楽目的等の様々な情報提供を目的としたコンテンツが含まれ得る。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、搭乗者に適したコンテンツを移動体内で出力することが期待できる情報処理方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置が、移動体の搭乗者に関する搭乗者情報、及び、前記移動体内の音声情報を取得し、取得した前記搭乗者情報及び前記音声情報を基に、前記移動体内に出力する第1コンテンツを決定し、決定した前記第1コンテンツを前記移動体内で出力し、出力した前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、取得した前記反応を基に、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを出力する。
一実施形態による場合は、搭乗者に適したコンテンツを移動体内で出力することが期待できる。
本実施の形態に係る情報処理システムの概要を説明するための模式図である。 本実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 グループテーブルの一例を示す模式図である。 ユーザDBの一例を示す模式図である。 第1コンテンツDBの一例を示す模式図である。 第2コンテンツDBの一例を示す模式図である。 生成コンテンツDBの一例を示す模式図である。 本実施の形態に係る車載装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るサーバ装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るサーバ装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。 サーバ装置によるキーワード変更の処理を説明するための模式図である。 サーバ装置によるキーワード変更の処理を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る車載装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車載装置によるコンテンツ出力の一例を示す模式図である。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<システム概要>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムの概要を説明するための模式図である。本実施の形態に係る情報処理システムは、コンテンツを配信するサーバ装置1と、車両2に搭載された車載装置3とを備えて構成されている。本実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置1が生成した映像及び音声等の種々のコンテンツを車両2の車載装置3へ送信し、このコンテンツを受信した車載装置3が車両2内でコンテンツの出力、例えば映像の表示及び音声の出力等を行うシステムである。なお本図においては1つの車両2及び車載装置3が図示されているが、サーバ装置1は複数の車両2及び車載装置3に対してコンテンツを配信することができる。
本実施形態においてサーバ装置1が提供するコンテンツは、AR(Augmented Reality、拡張現実)、映像、音声(音楽)、光(照明光)、振動、芳香又は空調(風)等の種々のコンテンツであってよく、これらの複数を組み合わせて構成されたコンテンツであってよい。また本実施形態のコンテンツは、映画、ドラマ、アニメもしくは音楽ライブ等のエンターテインメントコンテンツ、又は、商品もしくはサービスを宣伝するための広告コンテンツ等、どのようなコンテンツであってよい。
本実施の形態に係るサーバ装置1は、本サービスの提供会社等が管理運営する装置であり、例えば汎用的なコンピュータに本サービスを実現するソフトウェアがインストールされて構成される。サーバ装置1は、例えば携帯電話通信網、無線LAN(Local Area Network)及びインターネット等のネットワークを介して、一又は複数の車両2の車載装置3との通信を行い、車載装置3へコンテンツを配信する。
本実施の形態に係る車両2は、例えば自動車又はバス等の移動体であり、搭乗者の運転により走行の制御がなされる車両であってもよく、コンピュータ等による自動運転により走行の制御がなされる車両であってもよい。なお移動体は車両に限らず、船舶又は航空機等であってもよい。本実施の形態に係る車載装置3は、例えば車両2に搭載されたECU(Electronic Control Unit)又はカーナビゲーション装置等の情報処理装置を用いて構成されている。なお車載装置3は、車両2に対して固定して搭載される装置に限らず、例えば搭乗者が所持するスマートフォン又はタブレット型端末装置等のような可搬型の情報処理装置を用いて構成されていてもよい。車載装置3は、ネットワークを介して車両2の外部に存在するサーバ装置1との間で通信を行うことが可能である。
本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両2の車載装置3は、サーバ装置1が配信する種々のコンテンツを出力する機能、例えば映像を表示するディスプレイ又は音声を出力するスピーカ等を備えている。また車載装置3は、コンテンツを出力するための機能として、例えば芳香を発生させる機能、振動を発生させる機能、車両2内の照明機器を制御する機能、又は、車両2の空調機器を制御する機能等の種々の機能を備えていてもよい。
また本実施の形態に係る車載装置3は、車両2内の情報を取得する機能、例えば車両2内の会話の音声を取得するマイク又は車両2の搭乗者を撮影するカメラ等を備えている。車載装置3は、例えばカメラにて撮影した搭乗者の画像を基に、搭乗者の名前又はID等の識別情報、搭乗者の搭乗位置及び車両2の搭乗者数等を判断し、これらの情報を搭乗者情報としてサーバ装置1へ送信する。搭乗者の識別には、例えば既存の顔認証技術が用いられ得る。
また車載装置3は、車両2内の会話に係る音声をマイクにて取得し、取得した音声を既存の音声認識の技術により文字情報へ変換し、変換した文字情報を会話情報としてサーバ装置1へ送信する。なお車載装置3は、音声から変換した文字情報から更にキーワードを抽出し、抽出したキーワードを会話情報としてサーバ装置1へ送信してもよい。また車載装置3は、マイクにて取得した音声を会話情報としてサーバ装置1へ送信してもよく、この場合にはサーバ装置1が音声認識の処理を行ってよい。また本実施の形態において車載装置3が取得する音声の対象には、搭乗者が会話等にて発する音声のみでなく、車両2に搭載されたラジオ又はテレビ等の装置が出力する会話等の音声、即ち車両2のスピーカから出力される音声を含む。
また車載装置3は、例えば出力したコンテンツに対する搭乗者の反応を判断し、各搭乗者の反応を反応情報としてサーバ装置1へ送信する。車載装置3は、例えばコンテンツを出力した際の搭乗者の表情をカメラにて撮影し、撮影した画像を基に搭乗者の喜怒哀楽等の感情を分析し、分析結果を反応情報としてサーバ装置1へ送信する。なお車載装置3は、例えば搭乗者の心拍数、血圧、体温又は呼吸等のバイタル情報を取得し、取得したバイタル情報に基づいて搭乗者の感情を分析してもよい。また車載装置3は、取得した搭乗者の表情の画像又はバイタル情報等を反応情報としてサーバ装置1へ送信してもよく、この場合にはサーバ装置1がこれらの情報に基づいて搭乗者の反応を判断してもよい。
本実施の形態に係るサーバ装置1は、複数のコンテンツ(第1コンテンツ)を格納したデータベースを備えており、搭乗者の属性又は嗜好、車両2の位置又は車両2内の会話等に基づいて、データベースから第1コンテンツを選択して車両2の車載装置3へ送信する。またサーバ装置1は、車載装置3へ送信した第1コンテンツに対する搭乗者の反応情報を車載装置3から受信し、受信した反応情報に基づいて次のコンテンツをデータベースから選択して車載装置3へ送信する。サーバ装置1は、コンテンツの送信及び選択を繰り返し行い、搭乗者が関心を持つコンテンツ又は情報等の種別を判断する。
また本実施の形態に係るサーバ装置1は、一又は複数の企業等が提供する商品又はサービスに関するコンテンツ(第2コンテンツ)、例えば商品又はサービスの広告コンテンツを格納したデータベースを備えている。車両2の搭乗者が関心を持つコンテンツ等の種別を判断したサーバ装置1は、この種別に応じた商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツをデータベースから選択して車載装置3へ送信する。これにより車両2では商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツが車載装置3により出力される。車載装置3は、例えば搭乗者が行う所定の操作を受け付けることにより、出力した第2コンテンツに係る商品又はサービスの購入又は予約等の指示を搭乗者から受け付け、受け付けた指示をサーバ装置1へ送信する。サーバ装置1は、搭乗者の指示に応じて、商品又はサービスを提供する企業等が管理運営する外部のシステムに車載装置3をアクセスさせ、外部システム及び車載装置3の間で商品又はサービスの購入又は予約等の処理を行わせる。
このように本実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置1が第1コンテンツを車載装置3へ送信して搭乗者の反応情報を取得することで、搭乗者が関心をもつコンテンツ等の種類を判断し、搭乗者の関心に適した広告等の第2コンテンツを車両2内で出力することができる。
また情報処理システムは、例えば車両2の最終目的地もしくは途中経過地等の情報、移動中の日時、天候もしくは季節等の情報、又は、車両2の移動目的に関する情報等の様々な情報を取得してよい。情報処理システムは、取得したこれらの情報と上記の搭乗者の反応情報とを組み合わせて、出力する第2コンテンツを決定してよい。
<装置構成>
図2は、本実施の形態に係るサーバ装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るサーバ装置1は、処理部11、記憶部(ストレージ)12及び通信部(トランシーバ)13等を備えて構成されている。なお本実施の形態においては、1つのサーバ装置にて処理が行われるものとして説明を行うが、複数のサーバ装置が分散して処理を行ってもよい。
処理部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)又は量子プロセッサ等の演算処理装置、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を用いて構成されている。処理部11は、記憶部12に記憶されたサーバプログラム12aを読み出して実行することにより、データベースからコンテンツを選択して車載装置3へ送信する処理、及び、車載装置3からの反応情報を基に搭乗者が関心を持つコンテンツの種類を判断する処理等の種々の処理を行う。
記憶部12は、例えばハードディスク等の大容量の記憶装置を用いて構成されている。記憶部12は、処理部11が実行する各種のプログラム、及び、処理部11の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施の形態において記憶部12は、処理部11が実行するサーバプログラム12aを記憶する。また記憶部12は、処理に必要なデータを記憶するグループテーブル12b、ユーザDB(データベース)12c、第1コンテンツDB12d、第2コンテンツDB12e及び生成コンテンツDB12f等が設けられている。
通信部13は、携帯電話通信網、無線LAN(Local Area Network)及びインターネット等を含むネットワークNを介して、種々の装置との間で通信を行う。本実施の形態において通信部13は、ネットワークNを介して、車両2に搭載された車載装置3との間で通信を行う。通信部13は、処理部11から与えられたデータを他の装置へ送信すると共に、他の装置から受信したデータを処理部11へ与える。
なお記憶部12は、サーバ装置1に接続された外部記憶装置であってよい。またサーバ装置1は、複数のコンピュータを含んで構成されるマルチコンピュータであってよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。またサーバ装置1は、上記の構成に限定されず、例えば可搬型の記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部、操作入力を受け付ける入力部、又は、画像を表示する表示部等を含んでもよい。
本実施の形態においてサーバプログラム(コンピュータプログラム、プログラム製品)12aは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体99に記録された態様で提供され、サーバ装置1は記録媒体99からサーバプログラム12aを読み出して記憶部12に記憶する。ただし、サーバプログラム12aは、例えばサーバ装置1の製造段階において記憶部12に書き込まれてもよい。また例えばサーバプログラム12aは、遠隔の他のサーバ装置等が配信するものをサーバ装置1が通信にて取得してもよい。例えばサーバプログラム12aは、記録媒体99に記録されたものを書込装置が読み出してサーバ装置1の記憶部12に書き込んでもよい。サーバプログラム12aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体99に記録された態様で提供されてもよい。
図3は、グループテーブル12bの一例を示す模式図である。グループテーブル12bは、車両2内に複数の搭乗者が存在する場合に、これら複数の搭乗者を1つのグループとして扱うための情報を記憶したテーブルである。本実施の形態に係るグループテーブル12bは、例えば「グループ名」、「搭乗者」及び「条件情報」等の情報を対応付けて記憶する。なお本例のグループテーブル12bは、ユーザAに関する情報を抜き出して示したものである。サーバ装置1は、例えばグループのリーダーとなるユーザ毎に、車両2の所有者として登録されたユーザ毎に又は車両2毎に、図示のグループテーブル12bと同様の情報を記憶している。本実施の形態においては、グループに関する情報の登録をユーザが予め行い、登録された情報をサーバ装置1がグループテーブル12bとして保持するものとする。
グループテーブル12bの「グループ名」は、「家族」、「親戚」及び「友人」等のグループを識別するための名称であり、例えばグループのリーダーとなるユーザが登録の際に名付けた名称である。ただしグループ名はサーバ装置1により決定されてもよく、この場合にグループ名はユーザが認識できる文字列ではなく、例えば数字及び文字を適宜に並べた文字列であってよい。
グループテーブル12bの「搭乗者1」、「搭乗者2」、「搭乗者3」、「搭乗者4」…は、グループに含まれる一又は複数のユーザのユーザ名又はID等の情報である。本例では、「家族」のグループにユーザA~Cの3人のユーザが含まれ、「親戚」のグループにユーザA~Dの4人のユーザが含まれ、「友人」のグループにユーザA及びEの2人のユーザが含まれている。本実施の形態においてサーバ装置1は、車両2に搭乗した複数の搭乗者が、グループテーブル12bに登録された複数の搭乗者と一致した場合に、このグループが車両2に搭乗していると判断する。サーバ装置1は、例えば本例においてユーザA及びBの2人のみが車両2に搭乗している場合、又は、ユーザA,B,C,D,Eの5人が登場している場合等には、「家族」、「親戚」又は「友人」のグループが搭乗しているとは判断しない。ただしサーバ装置1は、車両2の搭乗者の組み合わせが近いものをグループテーブル12bから適宜に選択してもよい。
グループテーブル12bの「条件情報」は、対応付けられたグループに対してサーバ装置1が提供するコンテンツに関する条件であり、ユーザが登録の際に適宜に設定した条件である。「条件情報」には、例えば「子供向けコンテンツ」、「禁止コンテンツ」及び「ユーザEを優先」等の条件が設定され得る。「子供向けコンテンツ」は子供向けのコンテンツを優先して出力する設定であり、「条件情報」には優先すべきコンテンツの種類が条件として設定され得る。「禁止コンテンツ」は、出力を禁止するコンテンツの種類等の情報である。「ユーザEを優先」は、複数の搭乗者のうちの誰の関心を優先してコンテンツを出力するかの設定であり、ユーザ名の他に例えば車両2の運転席、助手席又は後部座席等の搭乗位置に基づいて優先する搭乗者が設定されてもよい。
図4は、ユーザDB12cの一例を示す模式図である。ユーザDB12cは、車両2に搭乗した搭乗者(ユーザ)に対して出力したコンテンツ及び当該コンテンツに対するユーザの反応等の情報を記憶するデータベースである。本実施の形態に係るユーザDB12cは、例えば「コンテンツ」、「関心度合」、「日時」、「キーワード」、「グループ」及び「目的地」等の情報を対応付けて記憶する。なお本例のユーザDB12cは、ユーザAに関する情報を抜き出して示したものである。サーバ装置1は、車両2に搭乗する各搭乗者(ユーザ)について、図示のユーザDB12cと同様の情報を記憶している。
ユーザDB12cの「コンテンツ」は、車両2において車載装置3がユーザAに対して出力したコンテンツの名称又はID等の識別情報であり、本例では「焚火」、「星空」及び「焼き芋」等のコンテンツ名を記憶している。「関心度合」は、車両2においてコンテンツを出力した際のユーザの反応を判定した結果を、例えば0から5までの範囲の数値で示したものであり、数値が大きいほどコンテンツに対して大きな関心をユーザが有していることを示している。「日時」は、車両2においてコンテンツを出力した年月日及び時刻の情報である。
ユーザDB12cの「キーワード」は、出力したコンテンツの選択に寄与したキーワードの文字列情報である。本実施の形態においては、コンテンツに対して一又は複数のタグ(文字列情報)が関連付けられており、サーバ装置1は、車両2内の会話等の音声から抽出したキーワードとコンテンツに関連付けられたタグとに基づいて出力するコンテンツを選択している。「キーワード」には、車両2内の音声から抽出されたキーワードであり、且つ、出力したコンテンツに関連付けられたタグに一致するキーワードが記憶される。本図では、「キャンプ」、「焚火」、「星空」及び「料理」等のキーワードが例示されている。
ユーザDB12cの「グループ」は、コンテンツを出力した際に車両2に搭乗していたユーザAを含む複数の搭乗者がいずれのグループに該当するかを示す情報である。「グループ」の情報は、図3に示したグループテーブル12bに基づいて決定される。本図ではユーザAを含む「家族」のグループが車両2に搭乗していたことが示されている。「目的地」は、コンテンツを出力した際に車両2のカーナビゲーションシステムに設定された目的地の情報である。本図では、「目的地」として「ショッピングモール」が例示されている。
図5は、第1コンテンツDB12dの一例を示す模式図である。第1コンテンツDB12dは、車両2の車載装置3が出力する第1コンテンツ又はこの第1コンテンツを生成するためのコンテンツ素材を、一又は複数のタグに対応付けて記憶するデータベースである。第1コンテンツDB12dには、「ファイル名」、「種類」及び「タグ」等の情報が対応付けて記憶されている。
第1コンテンツDB12dの「ファイル名」は、第1コンテンツのデータに対して付されたファイル名であり、本図では「焚火.obj」、「星空.obj」及び「焼き芋.obj」等のファイル名が例示されている。サーバ装置1は、この「ファイル名」を基に第1コンテンツのデータを第1コンテンツDB12dから読み出して車載装置3へ送信する。第1コンテンツDB12dの「種類」は、第1コンテンツの種類を示す情報であり、例えば「アニメーションAR」及び「静止AR」等のコンテンツの種類が設定され得る。コンテンツの種類には、例えば静止画像、動画像、音楽、振動又は芳香等の種々のものが含まれ得る。
第1コンテンツDB12dの「タグ」は、第1コンテンツに対し予め設定された文字列情報である。第1コンテンツに対するタグは、例えば本情報処理システムの設計者又は管理者等により予め決定される。1つの第1コンテンツに対して複数のタグが設定され得る。本図では、「キャンプ」、「焚火」、[チルアウト」、「星空」、「芋」及び「料理」等のタグが例示されている。サーバ装置1は、車両2内の会話等の音声から抽出したキーワードと、第1コンテンツDB12dに記憶された複数のタグとを比較し、キーワードに一致するタグを有する第1コンテンツを選択して車載装置3へ送信する。またサーバ装置1は、1つのキーワードに対して複数の第1コンテンツを選択し、選択した第1コンテンツを組み合わせて1つの第1コンテンツを生成し、生成した第1コンテンツを車載装置3へ送信してもよい。例えばサーバ装置1は、アニメーション付きのARのコンテンツと、音楽のコンテンツと、芳香のコンテンツとを組み合わせて1つの第1コンテンツとすることができる。
図6は、第2コンテンツDB12eの一例を示す模式図である。第2コンテンツDB12eは、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツ、いわゆる広告等のコンテンツを、一又は複数のタグに対応付けて記憶するデータベースである。第2コンテンツDB12eは、第1コンテンツDB12dと同様の構成であり、「ファイル名」、「種類」、「タグ」及び「提供者」等の情報が対応付けて記憶されている。
第2コンテンツDB12eの「ファイル名」は、第2コンテンツのデータに対して付されたファイル名であり、本図では「キャンプ場.png」、「焚火台.mp4」及び「芋.png」等のファイル名が例示されている。サーバ装置1は、この「ファイル名」を基に第2コンテンツのデータを第2コンテンツDB12eから読み出して車載装置3へ送信する。「種類」は、第2コンテンツの種類を示す情報であり、例えば「キャンプ場の紹介画像」、「焚火台の紹介動画」及び「チラシの情報」等のコンテンツの種類が設定され得る。コンテンツの種類には、例えば静止画像、動画像、音楽、振動又は芳香等の種々のものが含まれ得る。
第2コンテンツDB12eの「タグ」は、第2コンテンツに対し予め設定された文字列情報である。第2コンテンツに対するタグは、例えば本情報処理システムの設計者又は管理者等により予め決定される。1つの第2コンテンツに対して複数のタグが設定され得る。本図では、「キャンプ」、「焚火」及び「料理」等のタグが例示されている。サーバ装置1は、第1コンテンツDB12dの第1コンテンツの出力により得られた車両2の搭乗者の反応を基に、この搭乗者が関心を有するコンテンツのタグを判定し、このタグに対応付けられた第2コンテンツを第2コンテンツDB12eから選択して車載装置3へ送信する。
第2コンテンツDB12eの「提供者」は、第2コンテンツに係る商品又はサービスを提供する企業等に関する情報である。本図では、「A社」、「B社」及び{C社」等の企業名が記されているが、実際には企業名のみではなく、例えば提供者が運営するWebページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)、提供者に対して購入もしくは予約等を行うためのメールアドレスもしくは電話番号、又は、提供者の店舗の位置情報等の種々の情報が第2コンテンツDB12eに「提供者」の情報として設定され得る。
図7は、生成コンテンツDB12fの一例を示す模式図である。生成コンテンツDB12fは、ユーザに対して出力した複数のコンテンツを関連するキーワード及び出力順序等の情報と共に一纏めにしたデータを生成コンテンツとして記憶するデータベースである。サーバ装置1は、生成コンテンツDB12fに記憶された生成コンテンツを、生成元となる車両2とは異なる一又は複数の車両2の車載装置3へ送信することができ、これにより複数の車両2で生成コンテンツを共有することができる。車載装置3は、サーバ装置1から受信した生成コンテンツに基づいて、生成コンテンツに含まれる複数のコンテンツを出力することができ、これにより他の車両2で出力されたコンテンツを再現することができる。なおサーバ装置1は、例えばユーザDB12cに記憶された情報を基に生成コンテンツを生成し、生成コンテンツDB12fに情報を記憶する。
生成コンテンツDB12fは、「ID」、複数の「キーワード」及び「コンテンツ」の組、「起点」、「性別」、「年代」、「職業」、「日時」、「位置」並びに「目的地」等の情報を生成コンテンツとして対応付けて記憶する。「ID」は、生成コンテンツに対して一意に付される識別情報であり、本図では「192022」の6桁の数値が例示されている。
生成コンテンツDB12fの「キーワード」及び「コンテンツ」の組は、対象となる車両2にて取得したキーワードと、このキーワードに応じて出力したコンテンツとを示している。また生成コンテンツDB12fは、複数組(本例ではN組)の「キーワード」及び「コンテンツ」を、コンテンツを出力した順序で記憶している。本図において生成コンテンツDB12fは、1組目の「キーワード1」及び「コンテンツ1」として「焚火」及び「焚火.obj」の情報を記憶し、2組目の「キーワード2」及び「コンテンツ2」として「星空」及び「星空.obj」の情報を記憶し、…、N組目の「キーワードN」及び「コンテンツN」として「焼き芋」及び「芋.png」の情報を記憶している。即ち本図に示された生成コンテンツには、「焚火.obj」、「星空.obj」、…、「芋.png」のN個のコンテンツが含まれている。本実施の形態において生成コンテンツに含まれるN個のコンテンツは、1個目からN-1個目までは第1コンテンツDB12dに記憶された第1コンテンツであり、N個目(最後)は第2コンテンツDB12eに記憶された第2コンテンツである。
生成コンテンツDB12fの「起点」から「目的地」までの各項目には、生成コンテンツに関連する種々の情報が記憶されている。「起点」は、最初のコンテンツ(本例では「コンテンツ1」の「焚火.obj」)の選択要因となったキーワード(本例では「キーワード1」の「焚火」)の抽出元が何であるかを示す情報である。本例において「起点」は「音声」とされ、キーワードが車両2内の会話又はラジオ等の音声から抽出されたものであることが示されている。「起点」には、音声の他に例えば車両2の現在位置、車両2の周辺環境又は車両2の目的地等の種々の情報源が採用され得る。また本例では「音声」としたが、例えば「ラジオの音声」又は「ユーザAの音声」等のように、音声の発生源についてより詳細な情報を「起点」として記憶してもよい。
生成コンテンツDB12fの「性別」は、生成コンテンツに含まれる各コンテンツを選択する際に用いられたユーザの反応について、このユーザが男性又は女性のいずれであったかを示す情報である。「年代」及び「職業」も同様であり、このユーザの年代がどのくらいであったか、及び、職業が何であったかを示す情報である。本例では、「性別」が「男性」であり、「年代」が「40代」であり、「職業」が「アーティスト」であることが示されている。なおこれらの情報は、本情報処理システムを利用するユーザが予め登録した情報である。サーバ装置1は、これらのユーザの情報を記憶しており、生成コンテンツを生成する際に記憶した情報を取得して生成コンテンツDB12fに記憶する。
生成コンテンツDB12fの「日時」は、最初のコンテンツを車両2にて出力した時点の年月日及び時刻の情報である。「位置」は、最初のコンテンツを車両2にて出力した際に、車両2が走行していた位置であり、GPS(Global Positioning System)により測定された緯度及び経度の情報である。「目的地」は、最初のコンテンツを車両2にて出力した際に、車両2に搭載されていたカーナビゲーションシステムに登録された目的地であり、目的地の緯度及び経度の情報である。
また本実施の形態に係るサーバ装置1には、記憶部12に記憶されたサーバプログラム12aを処理部11が読み出して実行することにより、グループ判定部11a、キーワード抽出部11b、関心判定部11c、第1コンテンツ送信処理部11d、第2コンテンツ送信処理部11e、実行支援処理部11f及びコンテンツ共有処理部11g等が、ソフトウェア的な機能部として処理部11に実現される。なお本図においては、処理部11の機能部として、車両2にて出力するコンテンツに関連する処理を行う機能部を図示し、これ以外の処理に関する機能部は図示を省略している。
グループ判定部11aは、車両2の車載装置3から取得した搭乗者に関する情報と、記憶部12のグループテーブル12bに記憶された情報とに基づいて、車両2に搭乗した一又は複数の搭乗者の組み合わせが登録済みのいずれのグループに該当するかを判定する処理を行う。本実施の形態に係る情報処理システムでは、例えば車載装置3が車両2の搭乗者をカメラで撮影して顔認証を行うことにより搭乗者を特定し、搭乗者の名前又はID等の識別情報をサーバ装置1へ送信する。サーバ装置1のグループ判定部11aは、車載装置3から送信される搭乗者の識別情報を基にグループテーブル12bを参照し、車両2の一又は複数の搭乗者の組み合わせが、グループテーブル12bに登録された搭乗者の組み合わせと一致するグループを特定する。
キーワード抽出部11bは、車両2内にてなされた搭乗者の会話又はラジオから出力された会話等の音声を基に、これらの音声に含まれるキーワードを抽出する処理を行う。本実施の形態に係る情報処理システムでは、例えば車載装置3がマイクにて車両2内の音声を取得し、音声認識の処理を行って音声を文字情報(テキスト情報)に変換し、変換したテキスト情報をサーバ装置1へ送信する。サーバ装置1のキーワード抽出部11bは、車載装置3から送信される会話音声の文字情報を取得し、取得した文字情報から一又は複数のキーワードを抽出する。キーワード抽出部11bは、例えば会話音声の文字情報から名詞を抽出し、所定時間の会話において名詞の登場回数をカウントし、登場回数が閾値を超える名詞又は登場回数を順位付けして上位となった名詞等をキーワードとすることができる。なおキーワード抽出部11bによるキーワードの抽出方法は、どのような方法が採用されてもよい。また、車載装置3が会話の音声をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1が音声認識の処理を行ってもよい。また、キーワードの抽出を車載装置3が行ってもよく、この場合にはキーワード抽出部11bは車載装置3に備えられてよい。
関心判定部11cは、車両2内にて車載装置3が出力したコンテンツに対する搭乗者の関心度合を判定する処理を行う。本実施の形態に係る情報処理システムでは、例えば車載装置3がコンテンツを出力した際にカメラにて搭乗者の顔を撮影し、撮影した顔画像を基に搭乗者の喜怒哀楽等の感情を分析し、分析結果を反応情報としてサーバ装置1へ送信する。なお車載装置3は、例えば人の顔の画像から感情を推定するよう機械学習がなされた学習済みの学習モデルを用いて、搭乗者の感情を分析することができる。学習モデルは、例えば顔画像を入力として受け付けて、喜怒哀楽の4種類の感情のいずれであるかを分類する分類モデルとして機械学習がなされ、喜怒哀楽の4種類の感情に対応付けられた4つの値(尤度又は確信度等)を出力する。車載装置3は、学習モデルが出力するこの4つの値を反応情報としてサーバ装置1へ送信することができる。例えばサーバ装置1の関心判定部11cは、車載装置3から受信したこれらの反応情報に基づいて、喜怒哀楽の4種類の感情のうち、喜及び楽の感情に対応する数値の最大値を、コンテンツに対する関心度合とすることができる。なお、この関心度合の算出方法は、一例であってこれに限るものではなく、関心判定部11cはどのような方法で関心度合を算出してもよい。関心判定部11cは、車両2に複数の搭乗者が存在する場合には、搭乗者毎に関心度合を算出する。コンテンツに対する搭乗者の関心度合を算出した関心判定部11cは、出力したコンテンツ及びその関心度合等の情報をユーザDB12cに記憶する。また更に、関心判定部11cは、算出した関心度合の数値と予め定められた2つの閾値とを比較することにより、搭乗者の関心が「高」、「中」又は「低」の3段階のいずれであるかを判定することができる。
第1コンテンツ送信処理部11dは、グループ判定部11aが判定したグループ、キーワード抽出部11bが抽出したキーワード、及び、関心判定部11cが判定した搭乗者の関心度合等の情報に基づいて、第1コンテンツDB12dに記憶された第1コンテンツを選択して車載装置3へ送信する処理を行う。例えば第1コンテンツ送信処理部11dは、キーワード抽出部11bが抽出した一又は複数のキーワードを基に第1コンテンツDB12dを参照し、当該キーワードに該当するタグが設定された第1コンテンツを探索する。このときに第1コンテンツ送信処理部11dは、グループ判定部11aが判定したグループを基にグループテーブル12bを参照し、当該グループに対応付けられた条件情報を取得し、取得した条件情報を満たす第1コンテンツを探索する。第1コンテンツ送信処理部11dは、キーワードに該当する第1コンテンツが複数存在する場合、適宜の基準で(例えばランダムに)第1コンテンツを選択し、選択した第1コンテンツを車載装置3へ送信する。
また第1コンテンツ送信処理部11dは、キーワードに基づいて送信した第1コンテンツに対する搭乗者の関心度合を関心判定部11cが判定した結果に基づいて、送信した第1コンテンツに対する関心が低い場合には、新たな会話から抽出したキーワードに基づく第1コンテンツの送信を行う。送信した第1コンテンツに対する関心が中程度である場合、第1コンテンツ送信処理部11dは、送信した第1コンテンツに付されたタグに関連する一又は複数のタグを選択し、選択したタグに基づいて第1コンテンツDB12dから別の第1コンテンツを選択して車載装置3へ送信する。なおサーバ装置1は、複数のタグを関連付けたタグ関連情報を予め記憶しており、この情報を用いて一のタグに関連する一又は複数のタグを選択することができる。また送信した第1コンテンツに対する関心が高い場合、第1コンテンツ送信処理部11dは、第2コンテンツ送信処理部11eへその旨を通知し、第2コンテンツ送信処理部11eによる第2コンテンツの送信を実施させる。
なお本実施の形態においては、車両2には複数の搭乗者が存在する可能性があり、また車両2内でラジオ又はテレビ等の音声が出力されている可能性がある。このような場合、車載装置3からサーバ装置1へ送信される会話のテキスト情報には、複数の搭乗者及びラジオ等の会話が混在する可能性がある。本実施の形態においては、車載装置3が会話の音声をテキスト化する際に、各会話が搭乗者のものであるか又はラジオ等のものであるかを判断すると共に、いずれの搭乗者のものであるかを判断し、各会話のテキスト情報に発話者が誰であるかを示す情報を付したものを会話情報としてサーバ装置1へ送信するものとする。ただし、車載装置3はこのような発話者の判断を行わずに会話のテキスト情報をサーバ装置1へ送信し、サーバ装置1が会話のテキスト情報の内容等に基づいて発話者を特定してもよい。
第1コンテンツ送信処理部11dは、キーワード抽出部11bが抽出した複数のキーワードについて、搭乗者の会話から抽出したキーワードと、ラジオ等の音声から抽出したキーワードとが含まれている場合、搭乗者のキーワードとラジオ等のキーワードとで一致するキーワードが存在するか否かを判定する。例えば第1コンテンツ送信処理部11dは、一致するキーワードが存在する場合、このキーワードに基づいて車載装置3へ送信する第1コンテンツを決定する。一致するキーワードが存在しない場合、第1コンテンツ送信処理部11dは、搭乗者の会話から抽出したキーワードを優先して第1コンテンツを決定する。搭乗者が会話していない場合など、搭乗者の会話から抽出したキーワードが存在しない場合、第1コンテンツ送信処理部11dは、ラジオ等の音声から抽出したキーワードに基づいて第1コンテンツを決定する。
また第1コンテンツ送信処理部11dは、車両2内に複数の搭乗者が存在する場合に、いずれの搭乗者の会話から抽出したキーワードを優先して第1コンテンツを決定するかを、各搭乗者の属性情報又は各搭乗者の乗車位置等の情報に基づいて決定する。第1コンテンツ送信処理部11dは、各搭乗者の性別及び年齢等の属性情報が与えられている場合に、例えば最年少又は最年長等の搭乗者の会話から抽出したキーワードを優先してもよい。また第1コンテンツ送信処理部11dは、例えば車両2の助手席又は後部座席等の搭乗者の会話から抽出したキーワードを優先してもよい。このような複数の搭乗者に関する優先順位は、例えば車両2の搭乗者又は所有者等により予め設定可能であってよい。
また第1コンテンツ送信処理部11dは、複数の搭乗者が存在する場合及びラジオ等の音声が混在する場合であっても、これらを区別することなくキーワードを決定し、このキーワードに基づいて第1コンテンツを決定してもよい。第1コンテンツ送信処理部11dは、例えば発話者が誰であるかを区別せずに、一定時間に最も多く発せられたキーワードを採用することができる。また第1コンテンツ送信処理部11dは、例えば一定時間に発せられた複数のキーワードの中からランダムに1つのキーワードを選択してもよい。
また第1コンテンツ送信処理部11dは、ラジオ等の音声の有無に関わらず、一又は複数の搭乗者の発話に係る音声から抽出されるキーワードに基づいて第1コンテンツを決定してもよい。即ち第1コンテンツ送信処理部11dは、ラジオ等の音声が出力されている場合であっても、ラジオ等の音声から抽出されるキーワードは用いずに、又は、ラジオ等の音声からのキーワードの抽出を行わずに、搭乗者の発話に係る音声から抽出されるキーワードのみに基づいて第1コンテンツを決定してもよい。
第2コンテンツ送信処理部11eは、第1コンテンツ送信処理部11dが送信した第1コンテンツに対する関心判定部11cが判定した搭乗者の関心等の情報に基づいて、第2コンテンツDB12eに記憶された商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを選択して車載装置3へ送信する処理を行う。例えば第2コンテンツ送信処理部11eは、第1コンテンツ送信処理部11dが送信した第1コンテンツに対する搭乗者の関心が高い場合、この第1コンテンツに付されたタグを取得し、取得したタグを基に第2コンテンツDB12eを参照し、当該タグと同じタグが付された第2コンテンツを第2コンテンツDB12eから探索する。第2コンテンツ送信処理部11eは、該当する第2コンテンツが複数存在する場合、適宜の基準で(例えばランダムに)第2コンテンツを選択し、選択した第二コンテンツを車載装置3へ送信する。
また第2コンテンツ送信処理部11eは、送信した第2コンテンツに対する搭乗者の関心度合が低い場合、第1コンテンツ送信処理部11dへその旨を通知し、関連する別のタグに基づく第1コンテンツの選択及び送信を実施させる。送信した第2コンテンツに対する搭乗者の関心度合が中程度の場合、第2コンテンツ送信処理部11eは、送信した第2コンテンツに付されたタグに関連する一又は複数のタグを選択し、選択したタグに基づいて第2コンテンツDB12eから別の第2コンテンツを選択して車載装置3へ送信する。送信した第2コンテンツに対する搭乗者の関心度合が高い場合、第2コンテンツ送信処理部11eは、実行支援処理部11fへその旨を通知し、実行支援処理部11fによる商品又はサービス等の購入又は予約等の実行支援を実施させる。
実行支援処理部11fは、第2コンテンツ送信処理部11eが送信した第2コンテンツに対する搭乗者の関心度合が高い場合に、当該第2コンテンツに係る商品又はサービスに対する搭乗者の購入又は予約等の実行を支援するための処理を行う。実行支援処理部11fは、搭乗者の関心度合が高かった第2コンテンツに対応する提供者の情報を第2コンテンツDB12eから取得し、取得した情報を基に例えば提供者が運営する外部のWebページへのアクセスを車載装置3に行わせる。また実行支援処理部11fは、例えば提供者の電話番号を車載装置3へ送信して、車載装置3に提供者へ電話をかけさせてもよく、また例えば提供者の店舗の位置(提供地)に関する情報を車載装置3へ送信して、車両2のカーナビゲーションシステムにこの店舗を目的地として設定させてもよい。実行支援処理部11fによる実行支援は、どのような方法で行われてもよい。また実行支援処理部11fは、実行支援を行う前に、車両2の搭乗者に対して実行支援の要否を問い合わせてもよい。
コンテンツ共有処理部11gは、車両2に対して第1コンテンツ送信処理部11dが送信した一又は複数の第1コンテンツ、及び、第2コンテンツ送信処理部11eが送信した一又は複数の第2コンテンツを一纏めにしたものを生成コンテンツとし、これらのコンテンツを出力した車両2とは異なる車両2に生成コンテンツを送信することで、複数の車両2の間で生成コンテンツを共有させる処理を行う。本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両2の搭乗者毎に、出力したコンテンツの履歴等の情報がユーザDB12cに記憶される。コンテンツ共有処理部11gは、ユーザDB12cに記憶された情報を基に、適宜の1人のユーザに対して出力されたコンテンツの履歴を探索することにより、このユーザに対して出力されたコンテンツ及びその出力順序等の情報を得ることができる。コンテンツ共有処理部11gは、特定のユーザに対して出力したコンテンツ及びその出力順序等の情報を生成コンテンツとし、生成コンテンツに関する情報を生成コンテンツDB12fに登録する。
またコンテンツ共有処理部11gは、例えば生成コンテンツDB12fに記憶された複数の生成コンテンツの一覧情報を車載装置3へ送信し、この一覧情報に基づく車載装置3からの特定の生成コンテンツの取得要求を受け付ける。コンテンツ共有処理部11gは、車載装置3から要求された生成コンテンツを生成コンテンツDB12fから読み出して要求元の車載装置3へ送信する。これにより車載装置3は、特定の搭乗者が他の車両2内で体験したコンテンツを自身の車両2内で出力して搭乗者に体験させることができる。
図8は、本実施の形態に係る車載装置3の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る車載装置3は、処理部31、記憶部(ストレージ)32、通信部(トランシーバ)33、表示部(ディスプレイ)34、操作部35、カメラ36、マイク37、スピーカ38及び測位部39等を備えて構成されている。車載装置3は、車両2の適所に搭載されている。なお本実施の形態においては、車載装置3が1つの装置として車両2に搭載されるものとするが、これに限るものではなく、複数の装置の協働により車載装置3が実現されてもよい。また車載装置3は、通信部33、表示部34、操作部35、カメラ36、マイク37、スピーカ38及び測位部39等のデバイスを直接的に備えていなくてよく、これらのデバイスが少なくとも車両2に搭載され、車載装置3がこれらのデバイスを利用可能であればよい。
処理部31は、CPU又はMPU等の演算処理装置、ROM及び等を用いて構成されている。処理部31は、記憶部32に記憶されたプログラム32aを読み出して実行することにより、車両2内の音声を取得する処理、サーバ装置1から送信されるコンテンツを受信して出力する処理、及び、出力したコンテンツに対する搭乗者の反応を取得する処理等の種々の処理を行う。
記憶部32は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子又はハードディスク等の記憶装置等を用いて構成されている。記憶部32は、処理部31が実行する各種のプログラム、及び、処理部31の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施の形態において記憶部32は、処理部31が実行するプログラム32aを記憶している。本実施の形態においてプログラム32aは遠隔のサーバ装置等により配信され、これを車載装置3が通信にて取得し、記憶部32に記憶する。ただしプログラム32aは、例えば車載装置3の製造段階において記憶部32に書き込まれてもよい。例えばプログラム32aは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体99に記録されたプログラム32aを車載装置3が読み出して記憶部32に記憶してもよい。例えばプログラム32aは、記録媒体99に記録されたものを書込装置が読み出して車載装置3の記憶部32に書き込んでもよい。プログラム32aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体99に記録された態様で提供されてもよい。
通信部33は、携帯電話通信網、無線LAN及びインターネット等を含むネットワークNを介して、種々の装置との間で通信を行う。本実施の形態において通信部33は、ネットワークNを介して、サーバ装置1との間で通信を行う。通信部33は、処理部31から与えられたデータを他の装置へ送信すると共に、他の装置から受信したデータを処理部31へ与える。
表示部34は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、プロジェクタ又は透過型ディスプレイ等の装置を用いて構成され得る。本実施の形態において表示部34は、車両2の窓のガラスに映像を投影することで種々の情報を表示するものとするが、これに限るものではなく、表示部34はどのような態様で映像を表示するものであってもよい。車載装置3は、表示部34を利用して、サーバ装置1から送信される映像のコンテンツを出力(表示)することができる。
操作部35は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作を処理部31へ通知する。例えば操作部35は、機械式のボタン又は表示部34の表面に設けられたタッチパネル等の入力デバイスによりユーザの操作を受け付ける。また操作部35は、ユーザの発話に基づく入力を受け付ける構成、いわゆる音声入力によりユーザの操作を受け付ける構成であってよい。
カメラ36は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を用いて構成されている。カメラ36は、車両2の搭乗者の顔を撮影可能なように、車両2内の適宜の場所に設置される。なお車両2には、複数の搭乗者の撮影を行うべく、複数のカメラ36が設置されてよい。カメラ36は、撮影した画像を処理部31へ与える。
マイク37は、周囲の音声を取得する装置であり、取得した音声のデータを処理部31へ与える。本実施の形態においてマイク37は、車両2内の音声、例えば搭乗者の会話に係る音声、又は、スピーカ38から出力されるラジオ等の音声を取得する。マイク37は、これらの音声を取得することが可能な車両2内の適宜の場所に設置される。
スピーカ38は、処理部31の制御に応じて音声を出力する装置であり、車両2内の一又は複数の場所に設置される。車載装置3は、スピーカ38を利用して、サーバ装置1から送信される音声のコンテンツを出力することができる。またスピーカ38は、車両2に搭載されたオーディオ装置、カーナビゲーションシステム及びテレビジョン装置等の装置と兼用のものであってよい。この場合にスピーカ38は、例えばラジオ放送又はテレビ放送等の音声を出力することができ、音楽又は効果音等を出力することができる。
測位部39は、車両2の位置を測定し、測定結果として例えば経度及び緯度等の情報を処理部31へ与える。測位部39は、例えばGPS(Global Positioning System)の人工衛星から送信される電波を受信し、受信した電波に基づいて位置を測定する。また測位部39は、GPSのみでなく、例えばジャイロセンサ又は加速度センサ等のセンサを利用して位置を測定してもよい。測位部39は車両2に搭載されたカーナビゲーションシステムと共用のものであってよく、車載装置3は、測位部を有するカーナビゲーションシステムから車両2の位置情報を取得してもよい。
また本実施の形態に係る車載装置3は、記憶部32に記憶されたプログラム32aを処理部31が読み出して実行することにより、搭乗者認証部31a、音声認識処理部31b、コンテンツ出力部31c及び反応取得部31d等がソフトウェア的な機能部として処理部31に実現される。
搭乗者認証部31aは、例えばカメラ36にて車両2の搭乗者の顔の撮影を行い、撮影画像に基づいて顔認証処理を行うことにより、搭乗者を認証する処理を行う。搭乗者認証部31aは、車両2の搭乗者が予め登録された正規の搭乗者であるか否か、及び、搭乗者が予め登録された複数の搭乗者の誰であるか等を判定する。搭乗者認証部31aは、車両2の搭乗者全員について認証を行い、各搭乗者の名前又はID等の情報をサーバ装置1へ送信する。顔認証処理は既存の技術であるため、詳細な説明は省略する。なお搭乗者認証部31aによる搭乗者の認証は、顔認証処理によるものに限らない。搭乗者認証部31aは、例えば指紋認証又は静脈認証等の生体認証により搭乗者の認証を行ってもよく、また例えば搭乗者が所持するスマートフォン等の端末装置との間で無線通信による情報交換を行うことで搭乗者を認証してもよく、また例えば搭乗者からID及びパスワード等の入力を受け付けて搭乗者を認証してもよく、これら以外のどのような方法で搭乗者を認証してもよい。
音声認識処理部31bは、マイク37にて取得した車両2内の音声について音声認識処理を行い、当該音声を文字情報(テキスト情報)に変換する処理を行う。本実施の形態において音声認識処理部31bが処理対象とする音声には、車両2の搭乗者の会話の音声、又は、スピーカ38から出力されたラジオ放送もしくはテレビ放送等の会話の音声が含まれ得る。音声認識処理部31bは、これらの会話の音声を音声認識処理により文字情報へ変換したものを、会話情報としてサーバ装置1へ送信する。音声認識処理は既存の技術であるため、詳細な説明は省略する。
コンテンツ出力部31cは、サーバ装置1が送信する種々のコンテンツ(第1コンテンツ又は第2コンテンツ)を受信し、受信したコンテンツを表示部34又はスピーカ38等を用いて出力する処理を行う。コンテンツ出力部31cは、例えば受信したコンテンツが映像である場合、表示部34にこの映像を表示(出力)し、また例えばコンテンツが音声又は音楽等である場合、スピーカ38からこの音声又は音楽等を出力する。なおコンテンツは映像又は音声等に限らず、照明光、振動、芳香又は空調等の種々のコンテンツであってよい。コンテンツ出力部31cは、例えば車両2内の照明機器を制御して照明光のコンテンツを出力してもよく、例えば車両2の座席等に搭載された振動装置を制御して振動のコンテンツを出力してもよく、例えば車両2に搭載された芳香発生装置を制御して方向のコンテンツを出力してもよく、例えば車両2の空調機器を制御して空調のコンテンツを出力してもよい。またコンテンツは、これらの複数のものが混在したコンテンツであってよい。
反応取得部31dは、コンテンツ出力部31cが出力したコンテンツに対する搭乗者の反応を取得する処理を行う。反応取得部31dは、コンテンツ出力部31cがコンテンツを出力した際にカメラ36にて搭乗者を撮影し、撮影した搭乗者の顔の画像に基づく感情の推定を行う。顔の画像に基づく感情の推定には、予め機械学習がなされた学習モデルが用いられる。学習モデルは、顔画像を入力として受け付けて、例えば喜怒哀楽の4種類の感情を分類する分類モデルとして機械学習がなされる。反応取得部31dは、カメラ36が撮影した搭乗者の顔の画像を学習モデルへ入力し、学習モデルが出力する例えば喜怒哀楽の4種類の感情に対応付けられた4つの値(尤度又は確信度等)を取得し、これらの値を反応情報としてサーバ装置1へ送信する。なお反応取得部31dは、感情を推定する学習モデルを用いるのではなく、例えば搭乗者の心拍数、血圧、体温又は呼吸等のバイタル情報を取得し、取得したバイタル情報に基づいて搭乗者の感情を分析してもよい。
<コンテンツ出力処理>
図9及び図10は、本実施の形態に係るサーバ装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るサーバ装置1の処理部11のグループ判定部11aは、通信部13にて車両2の車載装置3との通信を行い、車載装置3から車両2の搭乗者のユーザ名又はユーザID等の搭乗者情報を取得する(ステップS1)。グループ判定部11aは、ステップS1にて取得した搭乗者情報を基に、記憶部12のグループテーブル12bを参照して、車両2に搭乗する搭乗者のグループを判定する(ステップS2)。
処理部11のキーワード抽出部11bは、通信部13にて車両2の車載装置3との通信を行い、車載装置3から車両2の搭乗者の会話の音声をテキスト化した会話情報を取得する(ステップS3)。キーワード抽出部11bは、ステップS3にて取得した会話情報からキーワードを抽出する(ステップS4)。このときにキーワード抽出部11bは、例えば会話情報から名詞を抽出し、名詞の登場頻度などに基づいて又はランダム等の方法で1つの名詞を選択し、選択した名詞をキーワードとすることができる。またこのときにキーワード抽出部11bは、会話情報と共に例えば車両2の位置情報又はカーナビゲーションシステムの目的情報等の種々の情報を車載装置3から取得してよく、これらの情報を基にキーワードを決定してもよい。例えばキーワード抽出部11bは、位置情報に基づいて車両2の周辺に存在する施設等の名称をキーワードとしてもよく、目的地として設定された施設等の名称をキーワードとしてもよい。
処理部11の第1コンテンツ送信処理部11dは、ステップS4にて抽出したキーワードを基に第1コンテンツDB12dを参照し、このキーワードがタグとして付された一又は複数の第1コンテンツを選択する(ステップS5)。なおこのときに第1コンテンツ送信処理部11dは、第1コンテンツDB12dから複数の第1コンテンツを選択して組み合わせることにより、新たな第1コンテンツを生成してもよい。また第1コンテンツ送信処理部11dは、第1コンテンツを選択する際に、ステップS2にて判定した搭乗者のグループについて設定された条件を満たすように選択を行う。第1コンテンツ送信処理部11dは、ステップS5にて選択した第1コンテンツを車両2の車載装置3へ送信する(ステップS6)。
処理部11の関心判定部11cは、通信部13にて車両2の車載装置3との通信を行い、ステップS6にて送信した第1コンテンツを車両2内で出力した車載装置3から、この第1コンテンツに対する搭乗者の反応に関する反応情報を取得する(ステップS7)。関心判定部11cは、ステップS7にて取得した反応情報を基に、車両2の各搭乗者について関心度合を判定する(ステップS8)。本実施の形態において車載装置3は、人の顔等を撮影した画像を基に感情を推定する学習モデルを用い、車両2の各搭乗者について喜怒哀楽等の複数の感情のいずれであるかについての推定結果、例えば各感情の確信度等の値を反応情報に含めてサーバ装置1へ送信する。関心判定部11cは、各搭乗者の特定の感情(例えば喜又は楽)に関する推定値を反応情報から取得し、これを関心度合とすることができる。関心判定部11cは、ステップS8にて判定した各搭乗者の関心度合と、車両2にて出力した第1コンテンツに関する情報等とを、ユーザDB12cに記憶する(ステップS9)。
次いで、関心判定部11cは、ステップS8にて判定した関心度合と所定の2つの閾値とを比較することにより、搭乗者の関心度合が「高」、「中」、「低」のいずれであるかを判定する。なお車両2に複数の搭乗者が存在する場合、関心判定部11cは、複数の搭乗者のいずれか1人について関心度合を判定してもよく、又は、複数の搭乗者の関心度合の平均値等を基に判定を行ってもよい。複数の搭乗者からいずれか1人を関心判定部11cが選択する場合、例えば車両2の座席に対して予め優先度を設定しておき、この優先度に従って1人の搭乗者を選択することができる。優先度は、車両2の所有者又は搭乗者等のユーザが予め設定可能であってよい。また関心判定部11cは、例えば搭乗者の年齢又は性別等の属性情報を基に1人の搭乗者を選択してもよく、例えばランダムに搭乗者を選択してもよく、例えば最も関心度合が高い又は低い搭乗者を選択してもよく、これら以外の方法で搭乗者を選択してもよい。
関心判定部11cは、搭乗者の関心度合が「低」であるか否かを判定する(ステップS10)。搭乗者の関心度合が「低」である場合(S10:YES)、処理部11は、ステップS3へ処理を戻し、新たなキーワードの抽出を行って別の第1コンテンツを出力する。搭乗者の関心度合が「低」ではない場合(S10:NO)、関心判定部11cは、搭乗者の関心度合が「中」であるか否かを判定する(ステップS11)。搭乗者の関心度合が「中」である場合(S11:YES)、処理部11は、ステップS4にて抽出したキーワードから別のキーワードへの変更を行い(ステップS12)、ステップS5へ処理を戻して別の第1コンテンツを出力する。
搭乗者の関心度合が「中」ではない、即ち「高」である場合(S11:NO)、処理部11の第2コンテンツ送信処理部11eは、関心度合が高かった第1コンテンツの選択に寄与したキーワードを基に第2コンテンツDB12eを参照し、このキーワードがタグとして付された第2コンテンツを選択する(ステップS13)。第2コンテンツ送信処理部11eは、ステップS13にて選択した第2コンテンツを車両2の車載装置3へ送信する(ステップS14)。
関心判定部11cは、通信部13にて車両2の車載装置3との通信を行い、ステップS14にて送信した第2コンテンツを車両2内で出力した車載装置3から、この第2コンテンツに対する搭乗者の反応に関する反応情報を取得する(ステップS15)。関心判定部11cは、ステップS15にて取得した反応情報を基に、車両2の各搭乗者について関心度合を判定する(ステップS16)。関心判定部11cは、ステップS16にて判定した各搭乗者の関心度合と、車両2にて出力した第2コンテンツに関する情報等とを、ユーザDB12cに記憶する(ステップS17)。
次いで、関心判定部11cは、ステップS16にて判定した搭乗者の関心度合が「高」、「中」、「低」のいずれであるかを判定する。なお車両2に複数の搭乗者が存在する場合、関心判定部11cは、適宜の方法で1人の搭乗者を選択し、選択した搭乗者について関心度合を判定すればよい。関心判定部11cは、搭乗者の関心度合が「低」であるか否かを判定する(ステップS18)。搭乗者の関心度合が「低」である場合(S18:YES)、処理部11は、コンテンツの選択に用いるキーワードを別のキーワードに変更し(ステップS19)、ステップS5へ処理を戻して別の第1コンテンツを出力する。搭乗者の関心度合が「低」ではない場合(S18:NO)、関心判定部11cは、搭乗者の関心度合が「中」であるか否かを判定する(ステップS20)。搭乗者の関心度合が「中」である場合(S20:YES)、処理部11は、コンテンツの選択に用いるキーワードを別のキーワードに変更し(ステップS21)、ステップS13へ処理を戻して別の第2コンテンツを出力する。
搭乗者の関心度合が「中」ではない、即ち「高」である場合(S20:NO)、処理部11の実行支援処理部11fは、出力した第2コンテンツに関する商品又はサービス等の購入又は予約等の実行を支援する処理を行う(ステップS22)。処理部11のコンテンツ共有処理部11gは、ステップS9及びS17にてユーザDB12cに記憶された情報を基に、車両2の搭乗者に対して出力したコンテンツ及びその出力順序等の情報を含む生成コンテンツを生成し(ステップS23)、生成コンテンツDB12fに記憶して、処理を終了する。
図11及び図12は、サーバ装置1によるキーワード変更の処理を説明するための模式図である。このキーワード変更の処理は、図9及び図10に示したフローチャートのステップS12、S19及びS21にて行われる処理である。本実施の形態に係るサーバ装置1は、キーワードとなり得る複数の単語について、関連する単語同士を紐付けた情報(以下、関連情報という)を予め記憶している。図11及び図12には関連情報の一部を模式的に図示している。図11に示す例では、「キャンプ」に関連するキーワードとして「焚火」、「テント」、「キャンプ料理」及び「星空」等のキーワードが紐付けられている。同様に、「焚火」には「キャンプ」及び「焼き芋」等が紐付けられ、「焼き芋」には「焚火」、「料理」及び「秋の料理」等が紐付けられ、「料理」には「焼き芋」、「秋の料理」及び「キャンプ料理」等が紐付けられている。図12に示す例では、「焼き芋」に関連するキーワードとして「さつま芋」、「炭火」、「焚火」、「秋の料理」及び「料理」等のキーワードが紐付けられている。同様に、「さつま芋」には「焼き芋」及び「秋野菜」等が紐付けられ、「秋の料理」には「焼き芋」及び「料理」等が紐付けられている。
本実施の形態に係るサーバ装置1は、例えばステップS4にて会話情報から抽出したキーワードを主キーワードとしてコンテンツ(第1コンテンツ又は第2コンテンツ)を選択する。そしてサーバ装置1は、キーワードを変更する必要が生じた場合、図11及び図12に示した関連情報を参照し、主キーワードに紐づけられた一又は複数のキーワードの中から適宜に1つのキーワードを選択して副キーワードとし、主キーワード及び副キーワードを新たなキーワードとしてコンテンツを選択する。サーバ装置1は、キーワードを更に変更する必要が生じた場合、副キーワードに紐付けられたキーワードを更に副キーワードとし、主キーワード及び2つの副キーワードを新たなキーワードとしてコンテンツを選択する。
例えば図11に示す例において、サーバ装置1が会話情報から「キャンプ」をキーワードとして抽出し、これを主キーワードとしてコンテンツを選択したものとする。キーワードを変更する必要が生じた場合、サーバ装置1は、主キーワードの「キャンプ」に紐付けられた複数のキーワードの中から、例えばランダムに「焚火」を選択して副キーワードとし、「キャンプ」及び「焚火」の2つの組み合わせを新たなキーワードとしてコンテンツを選択する。更にキーワードを変更する必要が生じた場合、サーバ装置1は、前回に追加した副キーワードの「焚火」に紐付けられた複数のキーワードの中から例えば「焼き芋」を選択して副キーワードとし、「キャンプ」、「焚火」及び「焼き芋」の3つの組み合わせを新たなキーワードとしてコンテンツを選択する。
このように、本実施の形態に係るサーバ装置1は、キーワードの関連情報を基に主キーワードから開始して複数の副キーワードを追加していくことで、キーワードの変更を行う。各コンテンツには複数のタグが設定されており、サーバ装置1は、例えばキーワードが「キャンプ」のみである場合には「キャンプ」のタグが付された複数のコンテンツの中から適宜に1つのコンテンツを選択し、例えばキーワードが「キャンプ」、「焚火」及び「焼き芋」の3つの組み合わせである場合にはこれら3つのキーワードがタグとして付されたコンテンツの中から1つのコンテンツを選択する。
また、本実施の形態に係るサーバ装置1は、副キーワードを追加してキーワードを変更していく過程において搭乗者の関心度合の変化を調べ、副キーワードの追加により関心度合が閾値を超えて増加した場合に、主キーワードを変更する。サーバ装置1は、関心度合が増加した際に追加した副キーワードを新たな主キーワードとし、以前の主キーワード及び副キーワードを破棄して、新たな主キーワードを基にコンテンツの選択及びキーワードの変更を行う。
例えば図11に示す例において、サーバ装置1が「キャンプ」を主キーワードとし、「焚火」を副キーワードとしており、更に「焼き芋」を副キーワードとして追加した際に、搭乗者の関心度合が閾値を超えて増加したものとする。この場合にサーバ装置1は、「焼き芋」を新たな主キーワードとし、「キャンプ」及び「焚火」のキーワードを破棄する。図12には、「焼き芋」を主キーワードとした例が示されている。サーバ装置1は、「焼き芋」を主キーワードとして、例えば「さつま芋」、「秋野菜」等を副キーワードとして追加していくことで、キーワードを変更することができる。
なお本例では、サーバ装置1が1つのキーワードを基に関連するキーワードを決定する際に、元のキーワードに対して直接的に紐付けられた複数のキーワード(1つ先のキーワード)から関連するキーワードを決定しているが、これに限るものではない。サーバ装置1は、例えば元のキーワードに対して2つ先のキーワード又は3つ先のキーワード等から関連するキーワードを決定してよい。サーバ装置1が元のキーワードからどの程度の範囲までを関連するキーワードの対象とするかは、例えば車両2の搭乗者により予め設定されてもよく、また例えばこれまでの履歴に基づいて搭乗者の傾向を判断し、搭乗者の傾向に応じて変化させてもよく、また例えば搭乗者の関心度に応じて変化させてもよく、これら以外の条件で変化させてもよい。
図13は、本実施の形態に係る車載装置3が行う処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係る車載装置3の処理部31の搭乗者認証部31aは、例えばカメラ36にて撮影した搭乗者の顔画像に基づく顔認証を行うことにより、車両2に搭乗している搭乗者が誰であるかを認証する搭乗者認証処理を行う(ステップS41)。搭乗者認証部31aは、ステップS41の処理により認証した一又は複数の搭乗者の名前又はID等の情報を含む搭乗者情報を、通信部33の通信により、サーバ装置1へ送信する(ステップS42)。
処理部31の音声認識処理部31bは、マイク37にて車両2内の音声、例えば搭乗者の会話又はラジオの音声等を取得する(ステップS43)。音声認識処理部31bは、ステップS43にて取得した音声に対して音声認識処理を行い(ステップS44)、音声をテキスト情報に変換する。音声認識処理部31bは、音声認識処理により生成したテキスト情報を車両2の会話情報としてサーバ装置1へ送信する(ステップS45)。
処理部31のコンテンツ出力部31cは、サーバ装置1からコンテンツ(第1コンテンツ、第2コンテンツ又は生成コンテンツ)を受信したか否かを判定する(ステップS46)。コンテンツを受信していない場合(S46:NO)、処理部31はステップS43へ処理を戻す。コンテンツを受信した場合(S46:YES)、コンテンツ出力部31cは、受信した音声を出力する(ステップS47)。このときにコンテンツ出力部31cは、コンテンツが映像であれば表示部34に表示し、音声であればスピーカ38から出力することで、コンテンツを出力することができる。なおコンテンツ出力部31cが出力するコンテンツは、映像又は音声に限らず、種々のコンテンツであってよい。
処理部31の反応取得部31dは、コンテンツの出力中にカメラ36にて搭乗者の撮影を行う(ステップS48)。反応取得部31dは、ステップS48にて撮影した搭乗者の画像を基に、例えば予め機械学習がなされた学習モデルを用いて、搭乗者の感情を推定する処理を行う(ステップS49)。反応取得部31dは、撮影画像に基づく感情推定の結果を反応情報としてサーバ装置1へ送信し(ステップS50)、ステップS43へ処理を戻す。
図14は、本実施の形態に係る車載装置3によるコンテンツ出力の一例を示す模式図である。図示の例において車載装置3は、サーバ装置1から星空の映像をコンテンツとして受信し、受信した映像を車両2の天井部分に表示している。例えば、車両2の天井部分に車載装置3の表示部34が設けられているか、又は、車両2の天井部分に車載装置3が映像を投影して表示することで、車載装置3による天井部分での映像出力が実現され得る。
また本実施の形態において車載装置3は、映像コンテンツを表示する際に、映像コンテンツと共にこのコンテンツが選択された理由となるキーワードを表示する。本例では、車載装置3が星空の映像のコンテンツを表示すると共に、この映像の隅に「キーワード:星空」の文字列を表示している。サーバ装置1は、車載装置3に対してコンテンツ(第1コンテンツ又は第2コンテンツ)を送信する際に、このコンテンツを選択した要因となるキーワードを車載装置3へ送信する。車載装置3は、コンテンツと共にキーワードを受信し、コンテンツを出力すると共にキーワードを出力する。このようなキーワードの出力を行うことによって、車両2の搭乗者は、車両2内で出力されたコンテンツがどのような理由で出力されているかを把握することができ、コンテンツが出力されたことに対して搭乗者が持ち得る違和感を解消することが期待できる。
なお、コンテンツの選択に複数のキーワードが関与している場合、サーバ装置1は、複数のキーワードの中のいずれか1つ(例えば主キーワード)のみを車載装置3へ送信してもよく、複数のキーワードを送信してもよい。車載装置3は、複数のキーワードの中のいずれか1つのみをコンテンツと共に出力してもよく、複数のキーワードを出力してもよい。
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両(移動体)2の搭乗者に関する搭乗者情報及び車両2内の音声情報をサーバ装置1が取得し、取得した搭乗者情報及び音声情報を基に車両2内で出力する第1コンテンツを決定する。サーバ装置1は、第1コンテンツを車載装置3へ送信することにより車両2内で第1コンテンツを出力し、出力した第1コンテンツに対する搭乗者の反応を車載装置3から取得し、取得した反応を基に、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを車載装置3へ送信して出力させる。これにより情報処理システムは、搭乗者の会話又はラジオの音声等の内容に応じた第1コンテンツを車両2内で出力することができ、搭乗者の反応に応じた第2コンテンツを出力することができるため、搭乗者に適したコンテンツを車両2内で出力することが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両2内で出力された第2コンテンツに対する搭乗者の反応を車載装置3からサーバ装置1が取得し、取得した反応を基に第2コンテンツに係る商品又はサービスの購入、予約又は提供地に関する情報をサーバ装置1が車載装置3へ送信する。これにより情報処理システムは、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツに対する搭乗者の反応に応じて、適切な商品又はサービスの購入もしくは予約等の支援又は提供地の案内等を行うことが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、車載装置3から取得した音声情報からサーバ装置1がキーワードを抽出し、第1コンテンツ及びキーワードタグが対応付けて記憶された第1コンテンツDB12dから、音声情報から抽出したキーワードに応じたキーワードタグが付された第1コンテンツを車両2内に出力する第1コンテンツと決定する。これにより情報処理システムは、車両2内の音声に基づく適切な第1コンテンツを出力することが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、音声情報から抽出したキーワードと、複数のキーワードの関連を記憶した関連情報とを基に、サーバ装置1が第1コンテンツDB12dから第1コンテンツを選択する。これにより情報処理システムは、車両2内の音声情報から抽出したキーワードのみでなく、このキーワードに関連する別のキーワードに基づいて第1コンテンツを選択することができるため、搭乗者に適した様々な第1コンテンツを車両2内で出力することが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、サーバ装置1がキーワードを基に第1コンテンツを決定して車載装置3に出力させ、第1コンテンツに対する搭乗者の反応を車載装置3から取得し、取得した反応が所定条件を満たす(例えば関心度合が高い)場合に第2コンテンツを車載装置3に出力させ、所定条件を満たさない場合にキーワード及び関連情報に基づいて決定した別のキーワードに対応付けられた別の第1コンテンツを車載装置3に出力させる。これにより情報処理システムは、キーワードを変更して第1コンテンツの選択及び出力を繰り返し、搭乗者の反応に応じて第2コンテンツを出力することが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、キーワード及び関連情報に基づいて別のキーワードを決定する条件、例えば図11及び図12に例示した関連情報においてあるキーワードからどの程度先の関連までを別のキーワードの候補とするかの条件についての設定をサーバ装置1が車両2の搭乗者等から受け付ける。これにより情報処理システムは、搭乗者等に適した条件でキーワードを決定し、キーワードに応じたコンテンツの出力を行うことが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両2に搭載されたスピーカ38が出力するラジオ等の音声をテキスト化した第1の会話情報と、車両2の搭乗者の発話の音声をテキスト化した第2の会話情報とをサーバ装置1が取得し、第1の会話情報から抽出したキーワード及び第2の会話情報から抽出したキーワードが一致する場合、このキーワードに基づいて車載装置3へ送信する第1コンテンツを決定する。また両キーワードが一致しない場合、サーバ装置1は、搭乗者の第2の会話情報から抽出したキーワードに基づいて第1コンテンツを決定する。これにより情報処理システムでは、車両2の搭乗者の会話を優先して第1コンテンツの出力を行うことができ、より搭乗者に適したコンテンツの出力を行うことが期待できる。
また本実施の形態に係る情報処理システムでは、車両2に搭載されたスピーカ38が出力するラジオ又はテレビ等の音声をテキスト化した会話情報をサーバ装置1が取得し、取得した会話情報から抽出したキーワードを基に第1コンテンツを決定して車載装置3へ送信し、車載装置3に第1コンテンツを出力させる。これにより本実施の形態に係る情報処理システムは、車両2内で出力されているラジオ等の音声に適したコンテンツを車両2内で出力することができる。
なお本実施の形態においては、車両2に搭載された車載装置3と、車両2の外部に設けられたサーバ装置1との協働により車両2内でのコンテンツの出力を実現しているが、これに限るものではなく、例えば本実施の形態においてサーバ装置1が行っている処理を車載装置3が行い、車載装置3のみでコンテンツの出力を実現してもよい。また本実施の形態においてサーバ装置1が行うと説明した処理の一部は車載装置3にて行ってもよく、車載装置3にて行うと説明した処理の一部はサーバ装置1が行ってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ装置(情報処理装置、コンピュータ)
2 車両
3 車載装置(情報処理装置、コンピュータ)
11 処理部
11a グループ判定部
11b キーワード抽出部
11c 関心判定部
11d 第1コンテンツ送信処理部
11e 第2コンテンツ送信処理部
11f 実行支援処理部
11g コンテンツ共有処理部
12 記憶部
12a サーバプログラム(コンピュータプログラム)
12b グループテーブル
12c ユーザDB
12d 第1コンテンツDB
12e 第2コンテンツDB
12f 生成コンテンツDB
13 通信部
31 処理部
31a 搭乗者認証部
31b 音声認識処理部
31c コンテンツ出力部
31d 反応取得部
32 記憶部
32a プログラム(コンピュータプログラム)
33 通信部
34 表示部
35 操作部
36 カメラ
37 マイク
38 スピーカ
39 測位部
98,99 記録媒体
N ネットワーク

Claims (12)

  1. 情報処理装置が、
    移動体の搭乗者に関する搭乗者情報、及び、前記移動体内の音声情報を取得し、
    取得した前記搭乗者情報及び前記音声情報を基に、前記移動体内に出力する第1コンテンツを決定し、
    決定した前記第1コンテンツを前記移動体内で出力し、
    出力した前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、
    取得した前記反応を基に、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを出力する、
    情報処理方法。
  2. 前記情報処理装置が、
    前記移動体内で出力された前記第2コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、
    取得した前記反応を基に、前記第2コンテンツに係る商品又はサービスの購入、予約又は提供地に関する情報を出力する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記情報処理装置が、
    取得した前記音声情報からキーワードを抽出し、
    前記第1コンテンツ及びキーワードタグが対応付けて記憶されたデータベースから、前記キーワードに応じたキーワードタグが対応付けられた第1コンテンツを、前記移動体内に出力する第1コンテンツと決定する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  4. 前記情報処理装置が、
    前記キーワードと複数のキーワードタグの関連を記憶した関連情報とを基に、前記データベースから前記移動体内に出力する複数の第1コンテンツを決定する、
    請求項3に記載の情報処理方法。
  5. 前記情報処理装置が、
    前記キーワードを基に第1コンテンツを決定し、
    前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、
    前記反応が所定条件を満たす場合に、前記第2コンテンツを出力し、
    前記反応が前記所定条件を満たさない場合に、前記キーワード及び前記関連情報に基づいて決定した別のキーワードに対応付けられた別の第1コンテンツを出力する、
    請求項4に記載の情報処理方法。
  6. 前記情報処理装置が、前記キーワード及び前記関連情報に基づいて別のキーワードを決定する条件に関する設定を受け付ける、
    請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記情報処理装置が、
    前記移動体に搭載された音声出力装置が出力する音声に係る第1の音声情報、及び、前記移動体に搭乗する搭乗者の発話に係る第2の音声情報を取得し、
    前記第1の音声情報から抽出したキーワード及び前記第2の音声情報から抽出したキーワードが一致する場合、当該キーワードに基づいて前記第1コンテンツを決定し、
    前記第1の音声情報から抽出したキーワード及び前記第2の音声情報から抽出したキーワードが一致しない場合、前記第2の音声情報から抽出したキーワードに基づいて前記第1コンテンツを決定する、
    請求項3に記載の情報処理方法。
  8. 前記情報処理装置が、
    前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応が所定条件を満たす場合に、前記第2コンテンツを出力し、
    前記反応が前記所定条件を満たさない場合に、更に取得した前記音声情報を基に決定した別の第1コンテンツを出力する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  9. 前記情報処理装置が、
    前記移動体に搭乗する複数の搭乗者について反応をそれぞれ取得し、
    取得した一又は複数の搭乗者の反応に基づいて、前記第1コンテンツ及び第2コンテンツを出力する、
    請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 前記情報処理装置が、
    取得した各搭乗者の反応又は各搭乗者の搭乗者情報に基づいて、前記複数の搭乗者の中から対象者を選択し、
    選択した前記対象者の発話に係る音声情報又は前記対象者の反応に基づいて、前記第1コンテンツ及び第2コンテンツを出力する、
    請求項9に記載の情報処理方法。
  11. 前記情報処理装置が、
    前記移動体内に出力した前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツの履歴情報を記憶し、
    記憶した前記履歴情報に基づいて、前記移動体とは異なる別の移動体内に前記第1コンテンツ及び第2コンテンツを出力する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  12. コンピュータに、
    移動体の搭乗者に関する搭乗者情報、及び、前記移動体内の音声情報を取得し、
    取得した前記搭乗者情報及び前記音声情報を基に、前記移動体内に出力する第1コンテンツを決定し、
    決定した前記第1コンテンツを前記移動体内で出力し、
    出力した前記第1コンテンツに対する前記搭乗者の反応を取得し、
    取得した前記反応を基に、商品又はサービスの提供に関する第2コンテンツを出力する
    処理を実行させる、コンピュータプログラム。
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