JP2023184252A - プログラム、通信システム、課金方法、情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023184252000001
【課題】生産システムの利用に対し適正に課金すること。
【解決手段】本発明は、オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置を、前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信する通信部と、前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得する印刷カウント取得部と、前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定する課金処理部、として機能させるためのプログラムを提供する。
【選択図】図24

Description

本発明は、プログラム、通信システム、課金方法、及び、情報処理装置に関する。
工業生産物に関して従来から見込み生産による過剰生産、及び、大量廃棄の縮小が求められている。過剰生産や廃棄物低減のためには、依頼された都度、生産拠点が生産を行う受注生産(オンデマンド生産)が有効である。受注生産では、アパレル商品などの生産物をECサイト(Electronic Commerce Site)等が受注した場合、ECサイトが生産拠点に発注する。
生産物の生産に使用される生産システムに対し、従量制により課金する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、印刷された帳票出力レコード件数が所定下限値以下の場合は所定の下限料金値を課金額に、予め定めた所定上限値以上の場合は所定の上限料金値を課金額に、所定下限値と所定上限値の間にある場合は該当帳票出力レコード件数に応じた従量料金を課金額に決定する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、生産システムの利用に対し適正に課金されない場合があるという問題があった。例えば、生産物の生産時に作業員による失敗が生じると適正な課金請求ができない場合があった。
本発明は、上記課題に鑑み、生産システムの利用に対し適正に課金する技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置を、前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信する通信部と、前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得する印刷カウント取得部と、前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定する課金処理部、として機能させるためのプログラムを提供する。
生産システムの利用に対し適正に課金する技術を提供できる。
DTGプリントによる各生産工程と作業者による作業の流れを説明する図である。 通信システムの一例の構成図である。 コンピュータのハードウェア構成図の一例である。 DTGプリンターのハードウェア構成図の一例である。 端末装置、受注システム、生産管理システム、及び、情報処理システムの機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 オーダー情報の一例を示す図である。 設定情報記憶部に記憶される設定情報を示す図の一例である。 カゴ情報記憶部に記憶されるカゴ情報を示す図の一例である。 管理情報記憶部に記憶される管理情報を示す図の一例である。 カウント情報記憶部に記憶されるカウンタ情報を示す図の一例である。 オーダー情報のうち画面生成部が表示する情報を説明する表示情報管理テーブルの一例を示す図である。 割り当て情報画面及びポップアップメッセージの一例を示す図である。 印刷情報画面の一例を示す図である。 検品情報画面及びポップアップメッセージの一例を示す図である。 ソート情報画面及びポップアップメッセージの一例を示す図である。 梱包情報画面及びポップアップメッセージの一例を示す図である。 工程管理画面の一例を示す図である。 オーダー情報の作成から梱包までの処理の流れを説明するシーケンス図の一例である(その1)。 オーダー情報の作成から梱包までの処理の流れを説明するシーケンス図の一例である(その2)。 カウント部がワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数のカウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図の一例である。 カウント部が失敗カウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図の一例である。 DTGプリンターの印刷カウント部が印刷カウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図の一例である。 カウント送信部がワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数、及び失敗カウント数を生産管理システムに送信する処理を説明するフローチャート図の一例である。 印刷カウント送信部が印刷カウント数をプリンター管理サーバー90に送信する処理を説明するフローチャート図である。 課金処理部がワークフロー利用料の課金処理を行うフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、通信システムと通信システムが行う課金方法について説明する。
<課金処理の概略>
本実施形態では、
・ワークフローの利用カウント数
・DTG(Direct To Garment)プリンターの印刷カウント数
・ワークフローの工程毎の工程別利用カウント数
を利用し、これらを比較することで、顧客の利用実態に応じた課金額を決定する。ワークフローについては図1にて説明する。
A.ワークフローの利用カウント数
ワークフローの工程が最後まで終了した場合に、利用カウント数が1つ増える。
B.DTGプリンターの印刷カウント数
DTGプリンターがカウントするカウント値であり、印刷が正しく終了した場合に1つ増える。
C.工程毎の工程別利用カウント数
各工程の利用開始・終了で工程ごとの工程別利用カウント数が1つ増える。各工程で何らかの理由により作業員が生産に失敗した場合は該工程の失敗カウント数が1つ増える。本実施形態では、工程別利用カウント数として、主にオーダーカウント数と印刷工程カウント数が使用される。
後述する情報処理システムは、ワークフローの利用カウント数、印刷カウント数、及び、工程別利用カウント数、から利用状況の正しさを判断して、次の条件に応じた課金額を請求する。
・ワークフローの利用カウント数 = 印刷カウント数の場合
この場合、利用状況が正常である。情報処理システムは、「ワークフローの利用カウント数 × 利用単価」 で課金額を決定する。
・ワークフローの利用カウント数 > 印刷カウント数の場合
この場合、利用状況が異常である。ワークフローが失敗したものがあるため、工程別利用カウント数を用いて利用状況が判断される。
(a.印刷工程カウント数 ≧ 失敗カウント数の場合)
この場合、ワークフローによる印刷は正しく終了し、顧客がその他の工程で生産に失敗していると推定できる。ワークフローは正常に実行されたため、情報処理システムは「ワークフローの利用カウント数 × 利用単価」で課金額を決定する。
(b. オーダーカウント数 < 失敗カウント数の場合)
この場合、ワークフローを正しく利用できていない生産がある。情報処理システムは、「オーダーカウント数×利用単価」で課金額を決定する。
a, bに当てはまらない場合、情報処理システムはシステム稼働異常と判断し、ワークフローの故障の可能性がある旨を管理者にメールなどで通知する。
・ワークフローの利用カウント数 < 印刷カウント数
この場合、ワークフローを利用しない印刷がおこなわれている。情報処理システムは、生産管理対象外の生産が行われている旨の警告をメールなどで管理者に通知する。
このように、本実施形態の課金方法は、生産工程のいずれかで失敗が生じてもそれが操作者に起因する場合、ワークフローを実行する生産拠点システムを利用したとして課金できる。また、生産拠点システムの最終工程までは悪意をもって使用しなかった場合でも、DTGプリンターが使用されている場合は、少なくとも生産システムを利用したとして課金できる。
<用語について>
画像が形成される媒体は生地でなく、任意の被記録媒体でよい。被記録媒体は、繊維(木綿/シルク/麻/ウール/カシミヤ/ナイロン/ポリエステル等)、皮革類(本革、合皮)、金属(ブリキ/銅/アルミニウム/ステンレス/真鍮等)、ガラス素材(フロート版ガラス/型版ガラス/網入りガラス/強化ガラス/真空ガラス等)、ゴム素材、木材、石材、などでよい。
生産物とは、有用な財(財とは、経済学において物質的・精神的に何らかの効用を持っているもの)である。生産物は主に物であるが、サービスやアイデアが含まれてもよい。
本実施形態では、商品という用語で説明される。また、商品の一例としてアパレル商品があるが、PCやスマートフォンなどの情報処理装置、テレビや冷蔵庫などの家電、食器や家具などの什器など、受注生産が可能なものであればよい。また、料理が含まれてもよい。
オーダーとは、品種、数量、形、寸法などを消費者が指定して制作又は送付を依頼することをいう。オーダーは注文とも言う。
生産拠点とは生産活動のよりどころとなる人材、場所、又は、その他の資源である。
生産工程とは、材料が加工され製品になるまでの生産活動の進行過程をいう。どのような生産工程があるかは製品によって様々である。
生産システムは、オーダーされた生産物を生産するための工程の全体、又は、複数の工程を制御する制御装置などをいう。本実施形態では、生産拠点システムという用語で説明される。
課金とは、製品又はサービスを使用(利用)した者に料金を請求することをいう。課金処理とは課金のための処理であり、課金額を決定する処理が含まれる。
複数の工程が最後まで利用された利用数は、生産工程の最後まで正常に実行され生産が終了したことをいう。生地の取り違い、プラテンの変更間違い、生地のセットミスなどの人為的な作業ミスがあっても正常に実行された回数となる。本実施形態では、複数の工程が最後まで利用された利用数は、ワークフローの利用カウント数という用語で説明される。
印刷カウント数は、プリンターが内部でカウントする、正常に終了した印刷数である。ワークフローを制御するシステムとは別にプリンターが独自にカウントする。
<受注生産物の印刷工程の一例>
受注生産物の一例として、DTGプリントにおけるアパレル商品の生産工程を説明する。図1に示すように、DTGプリントによる生産工程には、生地の割り当て、前処理、印刷、乾燥、検品、ソート、及び、梱包などの工程がある。この他の工程を含んでいたり、一部の工程が省略されたりしてもよく、図1の生産工程は一例に過ぎない。なお、生産工程は後述する情報処理システムにより制御される。
図1は、DTGプリントによる各生産工程と作業者による作業の流れを説明する図である。
受注工程200:受注工程200とは、注文者、生産する生産物、納品先などが確定することであり、生産拠点においてはオーダー情報が受け付けられることである。受注工程200では、ECサイトなどからオーダー情報が情報処理システムに送信される。情報処理システムは1つの生産物につきバーコードラベル1枚を印刷する。なお、本実施形態では、説明のため、生産物の一例としてTシャツを用いる。Tシャツなどの衣料品の生産物をアパレル商品という。バーコードラベルは、生産物の元となる生地と共に生産工程を移動し、各工程の作業者がバーコードラベルを読み取ることで、情報処理システム40は工程に合わせて必要な情報を表示する。作業者は、必要な情報を確認して作業を行い、また、入力すべき情報があれば入力する。
割り当て工程201:割り当て工程201とは、生産物の生産に必要な材料を確保することである。生産に必要な材料は、SKU(Stock Keeping Unit)で管理される。SKUとは、受発注や在庫管理を行う際の最小の管理単位である。SKUは生産物によって様々であるが、Tシャツの場合は印刷対象となる生地である。本実施形態では、すでに裁断と縫製が終わっており無地のTシャツの生地が用意されている。作業者はバーコードラベルを読み取り、後述する入出力装置に割り当て情報を表示させる。作業者は割り当て情報を確認して、生産物のSKUに相当する生地を用意する。
前処理工程202:前処理工程202とは、生地に前処理材を塗布したり浸透させたりすることで着色や発色を向上させる処理である。前処理はない場合もある。作業者はバーコードラベルを読み取り、入出力装置に前処理情報を表示させる。作業者は前処理情報を確認して、生産物の生地に前処理を行う。
印刷工程203:印刷工程203とは、注文者が発注した画像を生地にDTGプリンター72で印刷する工程である。作業者はバーコードラベルを読み取り、入出力装置に印刷情報を表示させる。バーコードラベルの読み取りにより、印刷ジョブがDTGプリンター72に送信される。作業者は印刷情報を確認して生地をプラテンにセットしてスタートキーを押下し印刷実行する。
乾燥工程207:乾燥工程207とは、生地に熱を加え画像を生地に定着固定させる工程である。自動乾燥であるため作業者による作業がない。
検品工程204:検品工程204とは、生産物が予め定められている品質を満たしているかを判断する工程である。また、判断のためにセンサーが使用される場合もある。センサーは、例えばカメラであり、画像が印刷された生産物を撮像して、元の画像データと比較する。センサーは、元の画像データと違う箇所を強調するなどして作業者を支援する。作業者はバーコードラベルを読み取り、入出力装置に検品情報を表示させる。
ソート工程205:ソート工程205とは、1つのオーダーに配送先が同じ複数の生産物が含まれる場合に、複数の生産物が揃ったことを確認する工程である。次の梱包工程206では、複数枚が同時にオーダーされた生産物はまとめて梱包して発送する必要があるためである。配送先が同じ複数の生産物を同梱品という。作業者はバーコードラベルを読み取り、入出力装置にソート情報を表示させる。作業者はソート情報を確認して、同梱品が揃ったかどうか判断する。
梱包工程206:梱包工程206とは、同梱すべき生産物を段ボールなどに梱包し、納品書などの必要書類を準備する工程である。作業者はバーコードラベルを読み取り、入出力装置に梱包情報を表示させる。梱包工程206では、作業者が梱包情報に基づいて、カゴにある全ての生産物のバーコードラベルを読み取る。これにより、同梱する商品が全てあることが最終確認され、作業者が梱包・発送を行う。同梱すべき生産物が揃った場合、情報処理システムは、納品書や配送ラベルなど必要な書類をプリンターで印刷する。
このように、本実施形態の通信システム100では、検品工程204で検品項目を表示することで、作業者の熟練度に依存せず効率的な生産工程管理が可能となる。また、検品工程204で検品結果が表示されるので、作業者の熟練度に依存せず検品できる。
<システム構成例>
図2を参照して、本実施形態の通信システム100の構成図を説明する。図2は、通信システム100の一例の構成図である。図2に示される通信システム100は、受注システム10、生産管理システム20、プリンター管理サーバー90、及び、生産拠点に配置された情報処理システム40がネットワークN1を介して通信可能な構成を有している。生産拠点は、1つとは限らず、複数の場合がある。
ネットワークN1はインターネット等の広域的なネットワークである。ネットワークN1は広域イーサネット(登録商標)やVPN(Virtual Private Network)等を含んでよい。ネットワークN1は有線でも無線でも、これらが混在していてもよい。無線についてネットワークN1は、移動体通信網は、3G、4G,5G等の無線通信が含まれてもよい。また、生産拠点にはLAN、Wi-Fi又はWANなどのネットワークN2が敷設されている。
端末装置60は、注文者が操作する情報処理端末である。端末装置60は、例えば、Windows(登録商標)、MAC OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等、一般的なOSで動作するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末等でよい。この他、端末装置60はWebブラウザやネイティブアプリが動作し、受注システム10と通信できる情報処理端末であればよい。
受注システム10は、一台以上の情報処理装置によって実現される。受注システム10は例えばECサイトである。注文者が端末装置60を使用してECサイトにアクセスすると、受注システム10はアパレル商品のリストを表示する画面を端末装置60に提供する。受注システム10は注文者が端末装置60を操作して選択したアパレル商品のオーダー情報を受信する。ECサイトを介したアパレル商品等の販売をEコマース(電子商取引)という。なお、受注システム10は1台以上存在してよい。
各受注システム10はアパレル商品に対応した生産管理システム20に発注する。本実施形態のアパレル商品は、説明の便宜上、Tシャツなどのアパレル商品などであるが、ボトムズ、トップス、下着、靴、帽子などでもよく、これらに限られない。また、受注システム10は平面的な印刷だけでなく3Dプリンターを使用した生産物を受注してもよい。受注システム10は例えばブランドオーナーにより運営される。ブランドオーナーとは商品のブランドを使用する権利を有するものである。ブランドとは商標、社名、商品名など、信用が化体した標章である。
本実施形態の受注システム10は生産工場等を有さないか、有していても小規模な生産工場しかないことが想定される。このため、受注システム10は生産管理システム20に対し、アパレル商品をオーダーする。
生産管理システム20はアパレル商品のオーダー情報を受け取り、生産拠点(情報処理システム40)に発注を行う一台以上の情報処理装置である。生産管理システム20は、環境負荷を抑制しながらリードタイム(受注から商品発送までの時間)の小さい生産拠点に生産を依頼する。また、生産管理システム20は、生産拠点システム30のシステム利用料に関する課金処理を行う。生産拠点システムのシステム利用料をワークフロー利用料という。
プリンター管理サーバー90は、DTGプリンター72から印刷カウント数を受信する一台以上の情報処理装置である。従来から、一般的なプリンターについて従量課金が行われている。本実施形態では、印刷カウント数そのものには課金されないが、生産管理システム20はプリンター管理サーバー90が有する同様の仕組みを利用して、印刷カウント数をプリンター管理サーバー90から取得する。
生産拠点は、消費地の近くで生産できるように各地に分散して配置されているとよい。生産管理システム20は、注文者が発注した生産物を生産可能な生産拠点のうち、主に生産段階と輸送段階での環境負荷が最も小さくなるように、生産システムを選択して生産を依頼する。なお、生産管理システム20には、各生産拠点で生産可能な生産物の識別情報、及び、生産物の生産に必要な材料の在庫の有無などが適宜更新して登録される。
生産拠点にあるシステムを生産拠点システム30という。生産拠点システム30はオーダー情報を受け付ける一台以上の情報処理システム40、各工程に配置された入出力装置80a~80f、及び、各種の生産設備を有している。入出力装置80a~80fがそれぞれ割り当て、前処理、印刷、乾燥、検品、ソート、及び、梱包に対応する。入出力装置80a~80fは各工程に一台配置される必要はなく、同じ入出力装置80が複数の工程で使用されてもよい。商品がアパレル商品の場合、生産設備は、1台以上のDTGプリンター72、裁断機、及び、縫製機等である。図2には、DTGプリンター72を示した。また、生産設備とも言えるラベルプリンター71,73が示されている。生産拠点システム30には、商品に対応した生産設備があればよく、これらに限られない。入出力装置80cにDTGプリンター72が、入出力装置80fにラベルプリンター73がそれぞれ接続されている。また、情報処理システム40にラベルプリンター71が接続されている。
情報処理システム40ではアパレル商品などの生産を管理する所定のソフトウェアが動作しており、いわゆるワークフローのようにアパレル商品ごとに決まった順番で、入出力装置80a~80fに各工程の情報を表示させる。作業者は各工程の情報にしたがって作業を行い、入出力装置80a~80fに必要な情報を入力する。これにより、例えば印刷工程203ではDTGプリンター72が印刷ジョブを実行する。この他、ジョブには生産設備に応じた、裁断ジョブ、縫製ジョブなどもある。また、1つの生産物に対し、複数の印刷工程203が実行される場合もある。
ラベルプリンター71は、オーダー情報がコード化されたバーコード(識別情報画像の一例)をシール状の用紙に印刷する。シール状の用紙はTシャツなどの生地に貼付される。作業者は各工程においてバーコードリーダーでバーコードを読み取る。情報処理システム40はバーコードに含まれるオーダーIDなどで生産物の生産工程を管理しており、各工程に必要な情報を入出力装置80a~80fに送信する。これにより、作業者は工程に必要な作業を行う。
ラベルプリンター73は、梱包工程206が終了すると、納品書や配送ラベルなどを印刷する。ラベルプリンター71とラベルプリンター73が同じものでもよい。
情報処理システム40には各工程に対応して入出力装置80a~80fが接続されている。入出力装置80a~80fは、情報処理システム40とネットワークN2を介して通信する情報処理端末である。入出力装置80は、例えば、Windows(登録商標)、MAC OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等、一般的なOSで動作するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末等でよい。この他、入出力装置80a~80fはWebブラウザやネイティブアプリが動作し、情報処理システム40と通信できる情報処理端末であればよい。なお、以下では、入出力装置80a~80fのうち任意の入出力装置80を「入出力装置80」という。
情報処理システム40と入出力装置80は、例えばクライアント・サーバシステムとして動作する。この場合、情報処理システム40は、Webサーバーの機能を有する。Webサーバーとは、クライアントであるWebブラウザに指示されたURLに基づいて、Webサーバー内に存在するHTMLドキュメント等の各種情報を、HTTPに則って送信する。WebブラウザとWebサーバーとが通信することでWebアプリの実行が可能となる。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(例えばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバー側のプログラムが協調することによって動作するアプリケーションである。これに対し、入出力装置80にインストールされなければ実行されないアプリケーションをネイティブアプリという。本実施形態に関しても、入出力装置80で実行されるアプリケーションはネイティブアプリでもよい。
入出力装置80に接続されたバーコードリーダー9a~9fでバーコードラベルが読み取られると、オーダーIDなどが情報処理システム40に送信される。情報処理システム40は現在の工程を判断して、現在の工程に必要な情報を入出力装置80に送信する。
また、入出力装置80は単なるコンソール端末でもよい。コンソール端末とは、ユーザーが使用するディスプレイなどの表示装置とキーボードなどの入力装置を一括していう場合と、大型のコンピュータからTSS(Time Sharing System)によって多数のユーザーが遠隔地から操作するための通信端末をいう場合がある。つまり、コンソール端末では情報処理が情報処理システム40側で行われ、コンソール端末では情報の入出力が行われる。
DTGプリンター72は、スクリーン印刷又はインクジェット印刷など、アパレル商品に図柄を描くために使用される画像形成装置である。DTGプリンター72は、例えばアパレル商品に図柄を描く機能を有していればどのような方式で印刷してもよい。また、DTGプリンター72は3Dプリンターでもよい。
DTGプリンター72は、アパレル商品の生地に応じて最適なインク、液滴サイズ、温度、吐出制御等が異なっており、例えば、綿用、ポリエステル用など複数の機種のDTGプリンター72が、各生産拠点に用意される。同じ素材に印刷するDTGプリンター72であっても色やdpi(ドットパーインチ)などアパレル商品に最適なDTGプリンター72が用意されることがあり、また、並行した印刷が可能なように、同機種のDTGプリンター72が複数台、用意されることもある。
情報処理システム40は、生産設備の稼働状況(故障の有無や消耗品の充実度)、及び、生産スケジュール(生産設備が空いているか)を管理する。情報処理システム40は、管理している情報を生産管理システム20に提供する。
生産管理システム20は、図示する以外に配送システムや基幹系情報システムと通信できてよい。配送システムは、運送会社のシステムである場合が多い。配送システムは、情報処理システム40から入力されたアパレル商品の納品先に基づいて、アパレル商品の配送(集荷と発送)を行う。基幹系情報システムは、注文者、受注、納品、入金、支払いなどを管理する。
また、受注システム10、及び、生産管理システム20はクラウド上に存在しても、オンプレミスに存在してもよい。また、図2では、情報処理システム40がオンプレミスに配置されているが、情報処理システム40はクラウド上に配置される場合も多い。また、受注システム10と生産管理システム20が一体でもよい。あるいは、生産管理システム20なしに、受注システム10から生産拠点システム30にオーダー情報が送信されてもよい。また、生産管理システム20がなく、情報処理システム40と受注システム10が一体でもよい。また、情報処理システム40の機能が分散された複数の情報処理装置で情報処理システム40が構成されてもよいし、複数の情報処理システム40が存在してもよい。
<ハードウェア構成>
<<受注システム、生産管理システム、情報処理システム、端末装置>>
受注システム10、生産管理システム20、情報処理システム40、プリンター管理サーバー90、及び、端末装置60は、図3に示すように、コンピュータ500としての構成を有する。図3は、コンピュータ500のハードウェア構成図である。図3に示されているように、コンピュータ500は、コンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、光学ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、受注システム10、生産管理システム20、生産拠点システム30、及び、端末装置60全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリや各種のプリンター等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力に使用される複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。光学ドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としての光記憶媒体513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、光記憶媒体513は、CD,DVD、Blu-Ray(登録商標)等でよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<<プリンター>>
図4は、DTGプリンター72(インクジェットプリンタ)のハードウェア構成図の一例である。図4に示されているように、DTGプリンター72は、CPU301(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)304、外部機器接続I/F308、ネットワークI/F309、及びバスライン310を備えている。また、DTGプリンター72は、紙搬送部311、副走査ドライバ312、主走査ドライバ313、キャリッジ320、及び操作パネル330を備えている。更に、キャリッジ320は、液体吐出ヘッド321、及び液体吐出ヘッドドライバ322を備えている。
これらのうち、CPU301は、DTGプリンター全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM304は、プログラム等の各種データを記憶し、DTGプリンターの電源が遮断されている間も各種データを保持する。外部機器接続I/F306は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により、PC(Personal Computer)に接続され、PCとの間で、制御信号や印刷されるデータの通信を行う。ネットワークI/F309は、インターネット等の通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
紙搬送部311は、例えば、ローラ、及びローラを駆動するモータであって、DTGプリンター72内の搬送経路に沿って副走査方向へ印刷用紙を搬送する。副走査ドライバ312は、紙搬送部333の副走査方向への移動を制御する。主走査ドライバ313は、キャリッジ320の主走査方向への移動を制御する。
キャリッジ320の液体吐出ヘッド321は、インク等の液体を吐出するための複数のノズルを有しており、その吐出面(ノズル面)が、印刷用紙側を向くようにキャリッジ320に搭載されている。液体吐出ヘッド321は、主走査方向に移動しながら、副走査方向に間欠的に搬送される印刷用紙に液体を吐出することで、印刷用紙の所定位置に液体を吐出して画像を形成する。液体吐出ヘッドドライバ322は、液体吐出ヘッド321の駆動を制御するためのドライバである。
操作パネル330は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルやアラームランプ等により構成されている。
なお、液体吐出ヘッドドライバ322は、キャリッジ320に搭載されず、キャリッジ320外で、バスラインに接続されるように構成してもよい。また、主走査ドライバ313、副走査ドライバ312、及び液体吐出ヘッドドライバ322は、それぞれプログラムに従ったCPU301の命令によって実現する機能であってもよい。
<機能について>
図5は、端末装置60、受注システム10、生産管理システム20、及び、情報処理システム40の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<端末装置>>
端末装置60は、第一通信部61、表示制御部62、及び、操作受付部63、を有している。端末装置60が有するこれら各機能は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラム(Webブラウザ又はネイティブアプリ)に従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
第一通信部61は受注システム10と通信して、ECサイトの画面を端末装置60が表示するための画面情報を受信する。また、第一通信部61は、注文者が各画面に入力したオーダー情報を受注システム10に送信する。
表示制御部62は受注システム10から受信した画面の画面情報を解析してディスプレイ506に表示する。操作受付部63は端末装置60に対する注文者の操作(例えば各画面へのオーダー情報の入力)を受け付ける。
<<受注システム>>
受注システム10は、オーダー受付部11、及び、第二通信部12、を有している。受注システム10が有するこれら各機能は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
オーダー受付部11はECサイトを提供し、注文者が操作する端末装置60で動作するWebブラウザで注文者が購入したアパレル商品のオーダー情報を受信する。受注システム10には各生産拠点システム30から、アパレル商品の製作に必要な生地やボタンなどの在庫に基づくオーダー可否が商品別に送信されている。
ECサイトは、WebサーバーとWebブラウザで実行されるプログラムが協働して実現されるWebアプリによりオーダーを受け付ける。オーダー受付部11はWebブラウザが表示する画面の画面情報を作成する。画面情報は、HTML、XML、スクリプト言語、及びCSS(cascading style sheet)等で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。
オーダー情報については図6にて説明する。受注システム10が作成するオーダー情報と情報処理システム40が作成するオーダー情報は全く同じではないが、情報処理システム40が作成するオーダー情報は受注システム10が作成するオーダー情報に基づいて作成される。このため、両者を区別せずにオーダー情報という。
端末装置60ではWebアプリでなく、アパレル商品購入のためのネイティブアプリが動作してもよい。この場合、画面の構成はネイティブアプリが有しており、表示されるコンテンツがXML等で受注システム10から端末装置60に送信される。
第二通信部12はオーダー情報を受注のたびに生産管理システム20に送信する。したがって、第二通信部12は受注したアパレル商品のオーダー情報を、受注の直後に生産管理システム20に送信できる。
<<生産管理システム>>
生産管理システム20は、第三通信部21、オーダー仕分け部22、印刷カウント取得部23、及び、課金処理部24を有している。生産管理システム20が有するこれら各機能は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
第三通信部21は、受注システム10からオーダー情報を受信する。オーダー仕分け部22は、オーダー情報ごとに、又は、複数のオーダー情報をまとめて依頼先を複数の生産拠点の中から選定する。一般に、生産拠点システム30が有する生産設備の機能の差により、生産拠点ごとに生産可能なアパレル商品は異なる。
オーダー仕分け部22は、アパレル商品に応じて生産拠点を選択する際、例えば、生産段階と輸送段階の環境負荷がトータルで小さくなるように生産拠点を選択する。簡単には、オーダー仕分け部22は、生産段階で生地の無駄が生じないように、及び、配送先と生産拠点との距離又は輸送コストが最小となるように、生産拠点を選定する。オーダー仕分け部22は、オーダー仕分け部22が選定した生産拠点に対し、アパレル商品の生産を依頼するオーダー情報を送信する。
印刷カウント取得部23は、プリンター管理サーバー90から印刷カウント数を受信する。なお、印刷カウント数は、生産管理システム20からの要求で受信されてもよいし、生産管理システム20からの要求なしにプリンター管理サーバー90が送信してもよい。
課金処理部24は、ワークフローの利用カウント数、印刷カウント数、工程別利用カウント数(オーダーカウント数、印刷工程カウント数等)、及び、失敗カウント数に基づいて生産拠点システム30に対するワークフロー利用料の課金処理を行う。ワークフローの利用カウント数、及び、工程別利用カウント数は情報処理システム40から送信され、印刷カウント数は、プリンター管理サーバー90から送信される。
<<情報処理システム>>
情報処理システム40は、第四通信部41、受注部42、コード生成部43、ワークフロー管理部44、印刷画像取得部45、第五通信部47、画面生成部48、識別情報印刷部49、ジョブ送信部50、検品処理部51、カウント部52、及び、カウント送信部53、を有する。情報処理システム40が有するこれらの機能は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、情報処理システム40は、図3に示されているRAM503、HD504によって構築される記憶部4000を有している。記憶部4000には、設定情報記憶部4001、カゴ情報記憶部4002、管理情報記憶部4003、及び、カウント情報記憶部4004が構築される。
第四通信部41は、生産管理システム20からオーダー情報を受信し、受注部42に送出する。受注部42は、受信したオーダー情報に基づいて、情報処理システム40内で管理するオーダー情報を作成する。受注部42はオーダー情報を用いて印刷ジョブを生成し、オーダー情報をコード生成部43とワークフロー管理部44に送出する。
コード生成部43は、オーダー情報の少なくとも一部をバーコード又は二次元コードに符号化する。符号化される情報には、少なくともオーダーIDとジョブIDが含まれる。なお、オーダーIDとジョブIDは符号化されずに、単なる数値やアルファベットでもよい。この場合、オーダーIDとジョブIDはOCR(Optical Character Reader)で読み取られる。また、バーコードはICチップでもよい。
ワークフロー管理部44は、生地の在庫状況、生産設備の稼働状況(故障の有無や消耗品の充実度)、及び、生産スケジュール(生産設備が空いているか、今後の生産に関する時間割)を管理している。ワークフロー管理部44には、DTGプリンター72等、生産に必要な生産設備が接続されており、これらから各生産設備の状態がワークフロー管理部44に送信される。ワークフロー管理部44は、生産スケジュールに基づいてDTGプリンター72に印刷ジョブを割り当てる。簡単には、ワークフロー管理部44は、印刷工程203でバーコードラベルが読み取られたアパレル商品の印刷ジョブをDTGプリンター72に割り当てる。また、ワークフロー管理部44は、印刷ジョブの優先度に応じて、DTGプリンター72による印刷順を制御できてよい。
また、ワークフロー管理部44は、後述する管理情報記憶部4003に基づいて、受注したアパレル商品の工程の進捗を管理する。すなわち、ワークフロー管理部44は、各入出力装置80がバーコードラベルを読み取って取得したバーコード情報(主にオーダーIDとジョブID)、作業者が入力した情報、及び、DTGプリンター72等からの通知で、工程の進捗を検出し、管理情報記憶部4003に登録する。
印刷画像取得部45は、オーダーIDに基づいてアパレル商品に描かれる図柄となる印刷画像を取得する。印刷画像はファイルなどの形式でネットワーク上に保存されている。あるいは、ユーザーが印刷画像をデザインする場合もあり、この場合、印刷画像がオーダー情報と共に生産管理システム20から送信される。
第五通信部47は、入出力装置80と各種の情報を送受信する。第五通信部47は、バーコード情報を入出力装置80から受信し、各工程に適した画面情報を入出力装置80に送信する。
画面生成部48は、生産工程ごとに入出力装置80が表示する各種の画面情報を生成する。画面生成部48は、後述するオーダー情報に基づいて、各工程で表示される画面を生成する。入出力装置80がWebアプリを実行する場合は、画面情報は、HTML、XML、CSS(Cascade Style Sheet)、及びJavaScript(登録商標)等により作成される。入出力装置80がネイティブアプリを実行する場合、画面情報は入出力装置80が保持しており、表示される情報がXML等で送信される。
識別情報印刷部49は、コード生成部43が生成したバーコードラベルをラベルプリンター71で印刷する。
ジョブ送信部50は、第五通信部47を介して、印刷工程において、バーコードラベルに含まれているオーダーIDとジョブIDに対応する印刷ジョブの実行要求を印刷工程の入出力装置80cに送信する。
検品処理部51は、検品項目に対して作業者がチェックした項目に基づき、出荷できるか否か判断する。
カウント部52は、ワークフロー管理部44が管理する各工程の進捗状況を参照し、ワークフローの利用カウント数と工程別利用カウント数をカウントする。同様に、カウント部52は失敗カウント数をカウントする。失敗した旨は入出力装置80から送信される。カウント部52はカウント情報記憶部4004にワークフローの利用カウント数、失敗カウント数、及び、工程別利用カウント数を保存する。
カウント送信部53は、カウント情報記憶部4004に保存されているワークフローの利用カウント数、失敗カウント数、及び、工程別利用カウント数を所定のタイミング(例えば、一日の決まった時刻)に生産管理システム20に送信する。
(オーダー情報)
図6は、オーダー情報の一例である。オーダー情報とは、アパレル商品のオーダーに関する情報である。オーダー情報のうち、配送先、SKU、及び印刷位置は、注文者が決定するので、受注システム10から送信される。印刷画像は、識別情報のみが受注システム10から送信される場合と、そのものが受注システム10から送信される場合がある。
・オーダーIDは、オーダーを一意に識別するための識別情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。受注部42はオーダーIDを付与する。1つのオーダーで複数のアパレル商品がオーダーされ、配送先が同じ場合、これらが同梱品となる。この場合、オーダーIDは1つであるが、アパレル商品ごとにジョブIDが付与される。
・ジョブIDは、印刷ジョブの識別情報である。印刷ジョブは1つのアパレル商品の生産に必要な印刷の回数分、付与される。1回の印刷でアパレル商品が完成する場合、1つのアパレル商品(例えばTシャツ)に1つのジョブIDが付与される。受注部42はジョブIDを付与する。
・注文日時は、情報処理システム40がオーダー情報を受け付けた日時である。
・注文者IDは、アパレル商品を購入した注文者の識別情報である。過去の注文者が記録されており、同じ注文者には同じ注文者IDが割り当てられる。初めての注文者の場合、受注部42が注文者IDを付与する。
・配送先は、アパレル商品の届け先である。
・SKUは、生地の識別番号(様々なシリーズ、色、サイズから1種類を特定するもの)である。つまり、印刷画像が印刷される生地の識別情報である。SKUは、同じ商品でも色、サイズ、パッケージなどが異なる生地を異なるものとして扱うことができる。
・印刷画像は、生地に印刷される画像である。
・印刷位置は、生地のどの部分に印刷画像が印刷されるかを示す(Front, Back、胸、腕など)。
・プラテンサイズは、印刷ジョブで使用されるプラテンのサイズである。プラテンサイズは、後述する設定情報に基づいてSKUと印刷位置の組み合わせで決定される。
・完成予想図は、後述する資材イメージに印刷画像を重ねて得られる画像である。
(設定情報記憶部4001)
図7は、設定情報記憶部4001に記憶される設定情報を示す。図7(a)は設定情報を示す。設定情報は、工程で表示される情報のうち、予め管理者等が登録しておく情報である。設定情報は、SKUごとに管理されている。
・SKUはオーダー情報と同じものである。
・資材イメージは、印刷前の生地の画像である。したがって、資材イメージは、SKUの画像を示す。
・棚番号は、生地が保管されている棚の識別情報である。
・印刷位置は、当該SKUにてDTGプリンター72が印刷画像を印刷できる生地上の位置である。
・プラテンサイズは、当該SKUに最適なプラテンのサイズである。
・チェック項目は、当該SKU(アパレル商品)における検品工程204のチェック項目である。
図7(b)はチェック項目情報を示す。チェック項目情報は、検品工程204で入出力装置80が表示するチェック項目である。チェック項目はSKUごとに異なってもよいし、SKUに関わらず共通でもよい。
(カゴ情報記憶部4002)
図8は、カゴ情報記憶部4002に記憶されるカゴ情報を示す。カゴ情報は、各工程で受け渡されるアパレル商品が一時的に収納される容器である。同梱品があるオーダーの場合、情報処理システム40がカゴを指定する。
・カゴIDは、カゴの識別情報である。生産拠点に存在する全てのカゴIDが登録されている。カゴは必ずしも全てが使用されなくてよい。
・状態は、各カゴの状態である。状態が「空き」でない場合、カゴが割り当てられたオーダーIDが登録される。
(管理情報記憶部4003)
図9は、管理情報記憶部4003に記憶される管理情報を示す。管理情報は、印刷ジョブが各工程のどこまで進んだかを管理する情報である。終了した工程には「OUT」が登録される。現在、進行中の工程は「IN」が登録される。工程の進捗は、主にバーコードラベルの読取により検出される。また、各印刷ジョブには工程ごとに失敗の項目がある。失敗の項目はユーザーが入出力装置80でその旨を入力すると「有り」になる。
また、梱包工程206で保留ボタンが押下された旨が「保留」として記録される。保留ボタンが押下されると、同じオーダーIDのジョブが全て保留される。ワークフロー管理部44は保留ボタンが押下されてから一定時間が経過すると、入出力装置80fに保留になっているカゴがある旨を表示し、カゴの中のアパレル商品の梱包を促す。
工程の進捗と工程別利用カウント数について補足する。
・割り当て工程がINになると、カウント部52がオーダーカウント数を1つ増やす。なお、オーダーカウント数は、1つのオーダーに含まれるジョブ数だけ計上される。印刷カウント数や印刷工程カウント数はジョブごとにカウントされるためである。
・印刷工程がOUT(失敗に「有り」がない場合)になると、カウント部52が印刷工程カウント数を1つ増やす。
・各工程で、作業者が失敗ボタンを押下すると、カウント部52が工程別の失敗カウント数を1つ増やす。
・梱包工程がOUT(どの工程にも失敗に「有り」がない場合)になると、カウント部52がワークフローの利用カウント数を1つ増やす。
(カウント情報記憶部4004)
図10は、カウント情報記憶部4004に記憶されるカウンタ情報を示す。図10(a)は工程別利用カウント数と失敗カウント数を示し、図10(b)はワークフローの利用カウント数を示す。図10(b)に示すように、ワークフローの工程別にカウント数と失敗カウント数が累積される。工程別利用カウント数は各工程が正常に終了した回数を示す。失敗カウント数は工程別に作業者が作業に失敗した回数を示す。ワークフローの利用カウント数は、ワークフローの最後の工程まで正常に終了した回数を示す。
なお、これらは累積値であるが、生産管理システム20は一定期間の増分に対し課金する。また、ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数、失敗カウント数が生産管理システム20に送信されるごとに初期化されてもよい。
<<入出力装置>>
図5に戻って説明する。入出力装置80は、第六通信部81、表示制御部82、操作受付部83、コード読取部84、RIP処理部85、及び、印刷実行部86を有する。入出力装置80が有するこれらの機能は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
第六通信部81(第二の通信部の一例)は、情報処理システム40と各種の情報を送受信する。第六通信部81は、バーコード情報を情報処理システム40に送信し、各工程に適した画面情報と印刷ジョブを情報処理システム40から受信する。
表示制御部82は、画面情報を解析し各工程の情報を表示する。操作受付部83は入出力装置80に対する作業者の操作を受け付ける。
コード読取部84は、バーコードリーダーを制御して、バーコードに含まれる情報(オーダーIDとジョブID)を復号する。
RIP処理部85は、DTGプリンター72に対応したRIPデータを作成する。RIPとはラスターイメージプロセッサ(Raster Image Processer)の略で、各種アプリケーションで作成されたデジタルデータである印刷画像を印刷に適したビットマップなどの形式に変換することをいう。
なお、DTGプリンター72によって、例えば機種ごとにことなるインク(例えばYMCKであったり、YMCK+Wであったり)が使用されたり、再現する色味の違いによる各色インク量の付与量が違ったり、プリンターが識別可能なデータ形式などが異なったりする。このため、RIP処理部85はDTGプリンター72に対し適切なRIPデータを作成する。
印刷実行部86はRIP処理された印刷画像をDTGプリンター72で印刷する。また、印刷実行部86は、納品書や配送ラベルなどをラベルプリンター73で印刷する。
<<DTGプリンター>>
DTGプリンター72は印刷カウント部75と印刷カウント送信部76を有している。DTGプリンター72が有するこれらの機能は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、ROM302からRAM303上に展開されたプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
印刷カウント部75は、印刷が正常に終了すると印刷カウント数を1つ大きくする。印刷カウント数は累積値である。
印刷カウント送信部76は、印刷カウント数を所定のタイミング(例えば、一日の決まった時刻)にプリンター管理サーバー90に送信する。
<<プリンター管理サーバー>>
プリンター管理サーバー90は印刷カウント転送部91を有している。プリンター管理サーバー90が有するこれらの機能は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
印刷カウント転送部91は、DTGプリンター72から送信されてた印刷カウント数を、生産管理システム20に転送する。印刷カウント転送部91は、自発的に転送してもよいし、生産管理システム20からの要求で転送してもよい。
<画面生成部が表示する情報>
続いて、図11を参照して、画面生成部48が各工程で入出力装置80に表示する情報を説明する。図11は、オーダー情報のうち画面生成部48が表示する情報を説明する表示情報管理テーブルである。表示情報管理テーブルの項目はオーダー情報と同じであり、各工程で表示される情報を示している。図11における各マスの記号は以下の意味である。
・○は、対応する工程の画面に表示する項目である。
・×は、対応する工程の画面に表示しない項目である。
・★は、オーダーの受け付け時に自動で生成される情報である。
・*は、後述する工程管理画面150では表示されないが、注文詳細画面で表示される情報である。
・**は、梱包工程206で印刷される配送ラベルや納品書で使用される情報である。**は、梱包画面には表示されない。
<画面遷移>
次に、図12~図16を参照して、各工程で入出力装置80が表示する画面の遷移について説明する。図12(a)は、割り当て工程201で入出力装置80が表示する割り当て情報画面110の一例である。割り当て情報は、作業者が生地を確保する(受注に対し生地を割り当てる)ための情報である。割り当て情報画面110が表示する内容について説明する。
・記載101は、受注したアパレル商品のオーダーIDとジョブIDである。
・記載102は、SKUである。
・記載103は、SKUの所在を示す棚番号である。これにより、作業者は数多くあるSKUごとの棚番号を覚える必要がないため、習熟度に依らずスムーズに必要な生地を取得することができる。
・記載104は、作業者に対し指示される作業内容である。図12では「布地にバーコードラベルを貼り、再度、バーコードをスキャンして下さい。」と表示されている。
・イメージ105は、生地に対するバーコードラベルの貼り付け位置を示す。したがって、作業者は、アパレル商品ごとに異なる貼付け位置のルールを覚える必要なく、作業者の習熟度に依らず作業を進めることができる。
・イメージ106は、受注したアパレル商品の完成予想図である。
・失敗ボタン108は、工程に何らかの失敗が生じた場合に作業者が押下するボタンである。失敗ボタンは以降の工程に進めることができない何らかのミス、事故等が生じたことを意味する。割り当て工程以降の工程で失敗ボタン108の機能は同様である。
図12(b)は、再度のバーコードラベルの読み取りにより割り当て情報画面110に表示されたポップアップメッセージ107である。作業者が再度、バーコードラベルを読み取ると、このポップアップメッセージが表示される。ポップアップメッセージ107は、作業者が割り当てた生地を送るべき次の工程を指示する。図12(b)では、前処理工程202に移行する旨が表示されている。アパレル商品によって次に行われる作業が異なる。例えば生地の色によって前処理の有無が決まる。従来、作業者は生地と前処理の組み合わせを覚える必要があった。
本実施形態では、ワークフロー管理部44が次の工程を判断し、図12(b)のように表示することで、作業者はそれらを覚える必要がないため、作業者の習熟度に依らず一定の作業効率を維持できる。また、次の工程がポップアップ形式で表示されるので、作業者が気づきやすくわかりやすい表示となる。
図13は、印刷工程203で入出力装置80が表示する印刷情報画面119の一例である。なお、図13において図12にて説明した内容については差異のみを説明する場合がある。印刷情報は、作業者が生地に図柄を印刷する作業を補助する情報である。印刷情報画面119が表示する内容について説明する。印刷工程203において、作業者がバーコードラベルを読み取ると、図13の印刷情報画面119が表示される。また、情報処理システム40は印刷画像のリッピングを行い、DTGプリンター72へ印刷ジョブを自動で送信する。
・記載111は、プラテンのサイズと図柄の印刷位置である。プラテンとは、印刷ヘッドと対抗して配置され印刷中に生地を副走査方向に移動させる台又は治具である。アパレル商品によって使用されるプラテンは異なり、同じアパレル商品でもオーダーによって図柄の印刷位置は異なる。印刷情報画面119はそれらを、アイコンを使ってわかりやすく表示することで、作業者がアパレル商品とプラテンの組み合わせを覚える必要がなく、確認が容易になりスムーズな作業に繋がる。
・記載112は、作業者に対し指示される作業内容である。図13では「プリンターに布地をセットして、印刷を開始して下さい。」と表示されている。
作業者は、記載111、112を確認して生地をプラテンにセットし、DTGプリンター72のスタートキーを押す。したがって、色調整などの専門的な作業が不要となり、生産効率が作業者に依存しない。
・イメージ113は受注したアパレル商品の完成予想図である。完成予想図は、印刷画像が生地に印刷された場合のイメージ図である。DTGプリンター72のオペレーションパネルにプレビューが表示される場合、作業者はイメージ113と比較して印刷画像を照会でき、印刷ミスを低減できる。
・記載114は、生地のSKUを示す。作業者は、記載114と実際手元にある(バーコードラベルの貼られた)生地を比較し、誤りがあった場合に気づきやすくなる。作業者は、生産工程の早い段階でエラーに気づけることで、手戻りや資材の無駄によるコスト増加を抑制できる。
図14(a)は、検品工程204で入出力装置80が表示する検品情報画面120の一例である。検品情報は、作業者がアパレル商品を検品するための情報である。検品工程204において、作業者がバーコードラベルを読み取ると、図14(a)の検品情報画面120が表示される。検品情報画面120が表示する内容について説明する。
・イメージ121は完成予想図であり、イメージ122は印刷画像の拡大図である。作業者は、イメージ121、122を正として図柄が印刷されたアパレル商品の状態を確認する。
・記載123は、検品時に作業者がチェックすべき検品項目の一覧である。事前に生産管理者がアパレル商品ごとに検品項目を設定してある(図7(b))。作業者はチェックすべき項目にしたがってイメージ121、122と図柄が印刷されたアパレル商品とを比較し、該当する項目があった場合にのみチェックする。状態によってチェックが1つもない、又は複数の項目にチェックがつく場合がある。
・入力ボタン124は、作業者がチェック結果を情報処理システム40に登録するための登録ボタンである。作業者はイメージ121、122と図柄が印刷されたアパレル商品とを比較し、検品項目にチェックしたら登録ボタンを押す。このように、操作すべきボタンが1つしかないため、作業者は商品の状態に合わせた操作フローを覚える必要がない。それにより作業者の経験値や能力に依らず一定の生産効率を保つことができる。
図14(b)は、登録ボタンの押下により、入出力装置80が表示するポップアップメッセージ125である。図14(b)は検品結果がOKの場合を示す。ポップアップメッセージ125は、検品結果とアパレル商品を送るべき工程を表示する。情報処理システム40は、記載123でチェックされた項目に基づいて検品結果(出荷可否)を判断する。集荷できる場合は、アパレル商品を送るべき工程も表示されるので、作業者は検品結果による商品の送り先を記憶する必要がなく、作業負担が軽減される。
図14(c)は検品結果がNGの場合を示す。この場合、ポップアップメッセージ126は、検品結果がNGである旨と、再度、割り当て工程201から実行すべき旨を表示する。したがって、識別情報印刷部49は、バーコードラベルを再度、印刷する。なお、オーダーIDとジョブIDは同じままでよい。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の全ての工程の「IN」「OUT」を削除する。ただし、失敗カウント数は計上されたままである。
図15(a)は、ソート工程205で入出力装置80が表示するソート情報画面130の一例である。ソート情報は、作業者が、同梱品が全て用意されるまでアパレル商品を保管するための情報である。ソート工程205において、作業者がバーコードラベルを読み取ると、図15(a)のソート情報画面130が表示される。
複数のアパレル商品がまとめてオーダーでされた場合、作業者がまとめて梱包して発送する必要がある。そのため、ワークフロー管理部44は、ソート工程205で一緒にオーダーされたもの(=同梱品)がないかを管理情報記憶部4003を参照して確認する。同梱品はオーダーIDが同じアパレル商品である。同梱品がある場合は、すべての生産が終わるまでこの工程で同梱品を保管する。ソート情報画面130が表示する内容について説明する。
・記載131は、カゴIDを示す。記載131は、生産が終了していない同梱品がある場合、一時保管するカゴの識別情報を表示する。ワークフロー管理部44はカゴ情報記憶部4002を参照して空いているカゴを決定する。ワークフロー管理部44は同じオーダーIDのアパレル商品について、同じカゴを指示する。どのカゴが空いていて、どのカゴでどのオーダーのアパレル商品を保管しているかなどを作業者が記憶・判断する必要がないため、作業者に依らない生産効率の維持が可能である。
・記載132は、保管状況を示す。記載132は、同じオーダーIDのアパレル商品がどれだけ揃っているかを表示する。記載132とカゴ内のアパレル商品の個数に差がある場合は、どこかで仕分けが誤っていることになり、エラーの早期発見が可能になる。
図15(b)は、同梱品が揃った場合に表示されるポップアップメッセージ133である。ポップアップメッセージ133はオーダーIDと共に、同梱品が揃った旨を表示する。同じオーダーIDの最後のアパレル商品のバーコードラベルが読み取られた場合、入出力装置80はポップアップメッセージ133で同梱品が揃ったことを表示し、カゴごと次の工程を指示する。
図16(a)は、梱包工程206で入出力装置80が表示する梱包情報画面140の一例である。梱包情報は、同梱される全てのアパレル商品を作業者が梱包するための情報である。梱包工程206において、作業者がカゴにある任意のアパレル商品のバーコードラベルを読み取ると、図16(a)の梱包情報画面140が表示される。梱包工程206では、作業者が同梱するアパレル商品の最終確認をしてから梱包・発送を行う。梱包時には納品書や配送ラベルなど必要な書類も印刷する。梱包情報画面140が表示する内容について説明する。
・イメージ141~143は、同じオーダーIDのアパレル商品の一覧である。カゴに入っているアパレル商品のバーコードラベルを作業者が読み取ると、イメージ141~143にチェックマーク147が表示される。カゴ内のすべてのアパレル商品のバーコードラベルを読み取った場合に過不足があればその段階でソート工程205のミスを発見できる。また、同じオーダーIDにないアパレル商品のバーコードラベルを読み取った場合、エラーメッセージがポップアップ表示される。また、印刷情報画面119は、1つのオーダーが含む商品数145(ジョブ数)を表示する。
・入力ボタン144は、梱包工程206を保留するための保留ボタンである。カゴの中のアパレル商品に過不足があった場合、作業者は梱包工程206で保留にする。こうすることで、作業者は他のオーダーの作業を進めることができる。保留されたカゴは、カゴの中のアパレル商品の過不足がなくなった場合に、再度、梱包工程206が再開される。これによりカゴの中のアパレル商品に過不足があった場合に他のオーダーの作業をすることで、生産効率の低下を抑えることができる。
図16(b)は、作業者がカゴ内のアパレル商品のバーコードラベルをすべて読み取って、情報処理システム40が同じオーダーIDのアパレル商品が全て揃ったことが確認できた場合に、入出力装置80が表示するポップアップメッセージ146である。ポップアップメッセージ146は、「商品が揃いました。Invoice&Shipping Labelを印刷します。Packingをして下さい。」というメッセージと再印刷ボタン148を表示する。
また、入出力装置80は同時に納品書や配送ラベルなど必要な書類を自動で印刷し、作業者はその間に商品の梱包を行い効率的に生産できる。
再印刷ボタン148は、必要書類の印刷時にラベルプリンター73のエラーなどで印刷できなかった場合、作業者が再印刷ボタンを押下することで再印刷するボタンである。
図16(c)は、1つのカゴから作業者が読み取った全てのアパレル商品のオーダーIDが同じでない場合に、入出力装置80が表示するポップアップメッセージ149である。ポップアップメッセージ149は、「同梱品でないアパレル商品がカゴに入っています。保留ボタンを押下してカゴを確認して下さい。」というメッセージを表示する。これにより、作業者は同梱間違いを回避できる。
<工程管理画面>
図17は、任意の入出力装置80が表示する工程管理画面150の一例である。工程管理画面150は、管理情報記憶部4003に保存されている現在の管理情報を視覚的に表示する。すなわち、工程管理画面150は、オーダーID及びジョブIDに対応付けて、どの工程まで進捗しているかを示す。進捗とは管理情報記憶部4003で「OUT」となっていることを意味する。
また、工程管理画面150は、ソート済み数151、ジョブ数152、出荷済み数153、オーダー数154、及びNG率155を表示する。ソート済み数151は、ソート工程205が「OUT」のジョブ数であり、ジョブ数152は、全ジョブ数であり、出荷済み数153は出荷済みのオーダー数であり、オーダー数154は全オーダー数である。NG率155は、全ジョブ数に対するNG回数の合計値の比率である。
したがって、管理者は、各オーダーの印刷ジョブごとに進捗を把握できる。
<各工程の処理の流れ>
次に、図18A、図18Bを参照して、生産拠点システム30が実行する全体的な処理の流れを説明する。図18A、図18Bは、オーダー情報の作成から梱包までの処理の流れを説明するシーケンス図の一例である。なお、図18では、各工程ごとに入出力装置80が割り当てられているものとして説明するが、1つの入出力装置80に複数の工程が割り当てられいてもよい。作業者は、1つのアパレル商品ごと、1つのカゴごと、又は、いくつかのアパレル商品やカゴをまとめて次の工程に移動する。
S1:情報処理システム40の第四通信部41が生産管理システム20からオーダー情報を受信する。受注部42は、オーダー情報を用いて、生産管理システム20内で使用するオーダー情報(図6参照)を作成する。コード生成部43がオーダーIDとジョブIDを含むバーコードを生成し、識別情報印刷部49がバーコードラベルを印刷する。また、ワークフロー管理部44は、同梱品がある場合、カゴ情報記憶部4002のカゴIDにオーダーIDを割り当てる。カゴの割り当てはソート工程205で行われてもよい。また、ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003にオーダーIDとジョブIDを登録する。
S2:作業者が割り当て工程201の入出力装置80aでバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S3:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の割り当て工程201の状態を「IN」に更新する。これにより、オーダーカウント数が1つ増える。
S4:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。画面生成部48は、表示情報管理テーブル(図11)を参照して割り当て工程201に必要な割り当て情報を決定する。画面生成部48が割り当て情報を用いて割り当て情報画面110を作成し、第五通信部47が割り当て情報画面110の画面情報を入出力装置80aに送信する。
S5:入出力装置80aの第六通信部81が割り当て情報画面110の画面情報を受信し、表示制御部82が割り当て情報画面110を表示する。作業者が生地を棚から取ってきて、バーコードラベルを生地に貼付する。作業者が割り当て工程201の入出力装置80aで再度、バーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S6:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。
S7:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、割り当て工程201で2回目のオーダーIDとジョブIDを受信した場合、次の工程を指示するポップアップメッセージを表示すると決定する。画面生成部48がこのポップアップメッセージを作成し、第五通信部47がポップアップメッセージを入出力装置80aに送信する。
S8:入出力装置80aの第六通信部81がポップアップメッセージを受信し、表示制御部82が割り当て情報画面110にポップアップメッセージを表示する。
S9:作業者は割り当て工程が正常に終了したので、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S10:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の割り当て工程201の状態を「OUT」に更新する。
S11:次に、作業者が前処理工程202の入出力装置80bでバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S12:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の前処理工程202の状態を「IN」に更新する。
S13:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、割り当て工程201が終わってオーダーIDとジョブIDを受信した場合、前処理工程202の情報を表示すると決定する。画面生成部48が表示情報管理テーブル(図11)を参照して、前処理工程202で表示される情報を用いて画面を作成し、第五通信部47が前処理工程202の画面情報を入出力装置80bに送信する。
S14:入出力装置80bの第六通信部81が前処理工程202の画面情報を受信し、表示制御部82が前処理工程202の画面を表示する。作業者が画面にしたがって前処理を行う。
S15:作業者は前処理工程が正常に終了すると、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S16:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の前処理工程202の状態を「OUT」に更新する。
S17:次に、作業者が印刷工程203の入出力装置80cでバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S18:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の印刷工程203の状態を「IN」に更新する。
S19:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、前処理工程202が終わってオーダーIDとジョブIDを受信した場合、印刷工程203の情報を表示すると決定する。画面生成部48が表示情報管理テーブル(図11)を参照して、印刷工程203で表示される情報を用いて画面を作成し、第五通信部47が印刷情報画面119の画面情報を入出力装置80cに送信する。
S20:入出力装置80cの第六通信部81が印刷情報画面119の画面情報を受信し、表示制御部82が印刷情報画面119を表示する。
S21:また、ジョブ送信部50は、第五通信部47を介して、入出力装置80cにジョブIDで特定される印刷ジョブの実行要求を送信する。
S22:第六通信部81が印刷ジョブを受信し、RIP処理部85が印刷画像のRIP処理を行う。
S23:作業者が画面にしたがって、DTGプリンター72のスタートキーを押下することで、印刷実行部86がDTGプリンター72を用いて生地に対し印刷画像を印刷する。
S24:作業者は印刷工程が正常に終了すると、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S25:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の印刷工程203の状態を「OUT」に更新する。
S26:次に、作業者が検品工程204の入出力装置80dでバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S27:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の検品工程204の状態を「IN」に更新する。
S28:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、印刷工程203が終わってオーダーIDとジョブIDを受信した場合、検品工程204の情報を表示すると決定する。画面生成部48が表示情報管理テーブル(図11)を参照して、検品工程204で表示される情報を用いて画面を作成し、第五通信部47が検品情報画面120の画面情報を入出力装置80dに送信する。
S29:入出力装置80dの第六通信部81が検品情報画面120の画面情報を受信し、表示制御部82が検品情報画面120を表示する。作業者が画面にしたがって、チェック項目をチェックし、登録ボタンを押下する。操作受付部83がチェック項目のチェック結果を受け付ける。
S30:第六通信部81がチェック結果を情報処理システム40に送信する。
S31:情報処理システム40の第五通信部47がチェック結果を受信し、検品処理部51が後述する処理を行い、検品結果(OK、NG)を判断する。検品結果OKは出荷可能を意味し、検品工程NGは出荷できないことを意味する。検品結果がOKであった場合、ワークフロー管理部44はその旨を保持しておく。検品結果がNGであった場合、ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の全ての工程の「IN」「OUT」を削除し、管理情報記憶部4003の検品工程に失敗を登録する。第五通信部47が、検品結果がOK又はNGの旨のポップアップメッセージを入出力装置80dに送信する。
S32:入出力装置80dの第六通信部81がポップアップメッセージを受信し、表示制御部82が検品情報画面120にポップアップメッセージを表示する。ここでは、検品結果がOKであったとして説明する。
S33:作業者は検品工程が正常に終了したので、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S34:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、検品結果がOKの場合のみ、管理情報記憶部4003の検品工程204の状態を「OUT」に更新する。
S35:次に、作業者がソート工程205の入出力装置80eでバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S36:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003のソート工程205の状態を「IN」に更新する。
S37:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、検品工程204が終わってオーダーIDとジョブIDを受信した場合、ソート工程205の情報を表示すると決定する。また、ワークフロー管理部44は、カゴ情報記憶部4002から同じオーダーIDに対応付けられたカゴIDを特定する。また、ワークフロー管理部44は、同じオーダーIDの印刷ジョブとソート済みの印刷ジョブの個数を、管理情報記憶部4003を参照して特定する。画面生成部48は、表示情報管理テーブル(図11)を参照して、印刷工程203で表示される情報を特定する。すなわち、画面生成部48は、カゴID、同じオーダーIDの印刷ジョブとソート済み(OUTが登録)の印刷ジョブの個数を用いて画面を作成し、第五通信部47がソート情報画面130の画面情報を入出力装置80eに送信する。同じオーダーIDの印刷ジョブの数(生産物の数の一例)とソート済みの印刷ジョブの数が異なる場合、ソート情報画面130のみが表示され、同じオーダーIDの印刷ジョブの数とソート済みの印刷ジョブの数が一致した場合、ソート情報画面130とポップアップメッセージが表示される。ソート情報画面130とポップアップメッセージは同時に表示されてもよいし、ソート情報画面130に続いてポップアップメッセージが表示されてもよい。
S38:入出力装置80eの第六通信部81がソート情報画面の画面情報を受信し、表示制御部82がソート情報画面130を表示する。
S39:作業者は検品工程が正常に終了すると、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S40:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、同じオーダーIDの印刷ジョブの数とソート済みの印刷ジョブの数が一致している場合のみ、管理情報記憶部4003のソート工程205の状態を「OUT」に更新する。
S41:次に、作業者が梱包工程206の入出力装置80fで、カゴに入っている任意のアパレル商品のバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S42:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003の梱包工程206の状態を「IN」に更新する。
S43:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、オーダーIDとジョブIDに基づいて現在の状態を管理情報記憶部4003から取得する。ワークフロー管理部44は、ソート工程205が終わってオーダーIDとジョブIDを受信した場合、梱包工程206の情報を表示すると決定する。画面生成部48は、表示情報管理テーブル(図11)を参照して、梱包工程206で表示される情報を特定する。すなわち、ワークフロー管理部44は、同じオーダーIDの全ての完成予想図をオーダー情報から取得する。画面生成部48は、完成予想図を用いて画面を作成し、第五通信部47が梱包情報画面140の画面情報を入出力装置80fに送信する。同梱品がない場合、又は、この時点で、同じオーダーIDの全ての印刷ジョブについてオーダーIDとジョブIDを受信した場合、ステップS35が実行される。
S44:入出力装置80fの第六通信部81が梱包情報画面の画面情報を受信し、表示制御部82が梱包情報画面140を表示する。次に、作業者がカゴに入っている残りのアパレル商品のバーコードラベルを読み取る作業を行うと、コード読取部84がオーダーIDとジョブIDを復号する。
S45:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。
S46:情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを受信し、ワークフロー管理部44は、同じオーダーIDの全ての印刷ジョブについてオーダーIDとジョブIDを受信したか否かを判断する。同じオーダーIDの全ての印刷ジョブについてオーダーIDとジョブIDを受信した場合、ワークフロー管理部44は、その旨を保持しておく。第五通信部47が、梱包が終了した旨のポップアップメッセージを入出力装置80fに送信する。また、情報処理システム40からの要求で、印刷実行部86が納品書や配送ラベルなどをラベルプリンター73で印刷する。
ステップS41で読み取られたオーダーIDと同じでないジョブIDが入出力装置80fから送信された場合、1つのカゴに異なるオーダーのアパレル商品が含まれていることになる。このため、ワークフロー管理部44がこれを検出した場合、画面生成部48がポップアップメッセージに、異なるオーダーのアパレル商品が含まれている旨のエラーメッセージを含める。
S47:入出力装置80fの第六通信部81がポップアップメッセージを受信し、表示制御部82が梱包情報画面140にポップアップメッセージを表示する。
S48:作業者は梱包工程が正常に終了したので、再度、バーコードラベルを読み取る作業を行う。
S49:第六通信部81がオーダーIDとジョブIDを情報処理システム40に送信する。同じオーダーIDの全ての印刷ジョブについてオーダーIDとジョブIDを受信した場合のみ、ワークフロー管理部44は管理情報記憶部4003の同じオーダーIDの全ての印刷ジョブについて梱包工程206の状態を「OUT」に更新する。
このように、作業者は、指示された工程でバーコードラベルを読み取ることで、必要な作業を行うことができ、また、工程の順番などを覚える必要もない。
なお、図18では、バーコードラベルの読み取りにより、入出力装置80から情報処理システム40にオーダーIDとジョブIDが送信されているが、どの工程の入出力装置80であるかを示す「工程識別情報」がオーダーIDとジョブIDと共に情報処理システム40に送信されている。情報処理システム40は、工程に対し正しい入出力装置80でバーコードラベルが読み取られたかを判断できる。
<ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数のカウント>
次に、図19を参照して、ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数のカウント処理について説明する。図19は、カウント部52がワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数のカウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図である。
まず、情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを入出力装置80から受信する(S101)。第五通信部47は、入出力装置80がどの工程のものかを示す工程識別情報も入出力装置80から受信する。
ワークフロー管理部44は、管理情報記憶部4003をオーダーIDとジョブIDで検索し、現在の工程を判断する(S102)。
ワークフロー管理部44は、ステップS102で判断した工程と、工程識別情報とが一致するか否か判断する(S103)。一致しない場合、作業員が工程を間違えている。
このため、ステップS103の判断がNoの場合、画面生成部48がエラーメッセージを生成し、第五通信部47が入出力装置80に送信する(S104)。
ステップS103の判断がYesの場合、ワークフロー管理部は44がステップS102で判断した工程が「IN」か「OUT」かを判断する(S105)。OUTによりワークフロー管理部44が工程の終了を検出するためである。
ステップS102で判断した工程が「無し」又は「OUT」の場合、ワークフロー管理部44は工程に「IN」を登録する(S106)。工程が「無し」とはオーダー情報が受信された直後(バーコードラベルが初めて読み取られた場合)である。
割り当て工程が「IN」になったので、カウント部52はオーダーカウント数を1つ大きくする(S107)。
ステップS102で判断した工程が「IN」の場合、ワークフロー管理部44は工程にOUTを登録する(S108)。すなわち、1つの工程が正常に終了したことが検出される。
次に、カウント部52がステップS102で判断した工程の工程別利用カウント数を1つ大きくする(S109)。
また、ワークフロー管理部44は、最終工程(本実施形態では、梱包工程206)が「OUT」となったか否か判断する(S110)。
最終工程が「OUT」となった場合、カウント部52がワークフローの利用カウント数を1つ大きくする(S111)。
<失敗カウント数のカウント>
図20は、カウント部52が失敗カウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図である。なお、図20の処理は図19の処理と並行して実行されている。
まず、情報処理システム40の第五通信部47がオーダーIDとジョブIDを入出力装置80から受信する(S201)。第五通信部47は、入出力装置80がどの工程のものかを示す工程識別情報も入出力装置80から受信する。
画面生成部48は、各工程の画面に失敗ボタン108を配置する(S202)。各工程の画面及び失敗ボタン108については図12~図16に示した。
ワークフロー管理部44は、失敗ボタン108が押下されたか否かを判断する(S203)。失敗ボタンが押下された場合、第五通信部47は失敗ボタン108が押下された旨を入出力装置80から受信する。
失敗ボタン108が押下された場合、カウント部52は現在の工程の失敗カウント数を1つ大きくする(S204)。現在の工程は図19と同様に判断される。
なお、この場合、管理情報記憶部4003の各工程の「IN」「OUT」が消去され、このオーダーについては割り当て工程から再開される。
<印刷カウント数のカウント>
図21は、DTGプリンター72の印刷カウント部75が印刷カウント数をカウントする処理を説明するフローチャート図である。
DTGプリンター72が印刷ジョブを入出力装置80cから受信し(S301)、印刷画像を生地に印刷する(S302)。
エラー等が生じずに正常に印刷が終了した場合、印刷カウント部75が印刷カウント数を1つ大きくする(S303)。
<ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数、失敗カウント数の送信>
図22は、カウント送信部53がワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数、及び失敗カウント数を生産管理システム20に送信する処理を説明するフローチャート図である。図22の処理は、例えば決まった時刻になるとスタートする。
カウント送信部53は、生産拠点を識別する識別情報と共に、ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数及び失敗カウント数を、生産管理システム20に送信する(S401)。生産管理システム20の第三通信部21は、生産拠点を識別する識別情報と、ワークフローの利用カウント数、工程別利用カウント数及び失敗カウント数を受信する。
<印刷カウント数の送信>
図23は、DTGプリンター72の印刷カウント送信部76が印刷カウント数をプリンター管理サーバー90に送信する処理を説明するフローチャート図である。図23の処理は、例えば決まった時刻になるとスタートする。
印刷カウント送信部76は、生産拠点を識別する識別情報と共に、印刷カウント数を、プリンター管理サーバー90に送信する(S501)。
プリンター管理サーバー90の印刷カウント転送部91は生産拠点を識別する識別情報と印刷カウント数を生産管理システムに送信する(S502)。生産管理システム20の印刷カウント取得部23は、生産拠点を識別する識別情報と印刷カウント数を受信する。
なお、印刷カウント数の送信を入出力装置80が行ってもよい。また、印刷カウント転送部91が生産拠点を識別する識別情報と印刷カウント数を生産管理システム20に送信するタイミングは、DTGプリンターから受信した直後でなくてよい。
<課金処理>
図24は、課金処理部24がワークフロー利用料の課金処理を行うフローチャート図である。
まず、課金処理部24は、ワークフローの利用カウント数と印刷カウント数の大小を比較する(S601)。
ワークフローの利用カウント数<印刷カウント数の場合(ワークフローの利用カウント数の方が印刷カウント数より少ない)、課金処理部24は、警告表示として、不正利用されている可能性を生産拠点の管理者にメール等で通知する。また、課金処理部24は、「ワークフローの利用カウント数×利用単価」で課金額を決定する(S602)。これにより、生産者が、ワークフローを使用した場合のみを課金でき、ワークフローを使用せずにDTGプリンター72のみを用いた場合には課金しないことができる。なお、ワークフローを使用しない生産があった場合はワークフロー利用数で課金できる。
ワークフローの利用カウント数=印刷カウント数の場合(ワークフローの利用カウント数と印刷カウント数が同じ)、課金処理部24は、正常に利用されていると判断し、「ワークフローの利用カウント数×利用単価」で課金額を決定する(S603)。
ワークフローの利用カウント数>印刷カウント数の場合(ワークフローの利用カウント数の方が印刷カウント数より多い)、課金処理部24は、工程別利用カウント数を参照して判断する(S604)。この場合、印刷は正常に終了したが作業者が作業で失敗したワークフローがあると推定される。
印刷工程カウント数≧失敗カウント数の場合(印刷工程カウント数が失敗カウント数以上)、課金処理部24は、生産拠点システム30は正常に稼働しており(印刷は正常に行われた)、顧客の生産ミス(作業員の失敗)と判断する。課金処理部24は、「ワークフローの利用カウント数×利用単価」で課金額を決定する(S605)。なお、失敗カウント数は、全工程の合計でよい。
オーダーカウント数<失敗カウント数の場合(オーダーカウント数の方が失敗カウント数より少ない)、課金処理部24は、生産拠点システム30の利用前の顧客のミスと判断する。少なくともオーダー分、正常に印刷されたので、課金処理部24は、「オーダーカウント数×利用単価」で課金額を決定する(S607)。
ステップS604,S605以外の場合、課金処理部24は、生産拠点システム30が正しく稼働しておらず故障と判断し、電子メールなどで営業所やカスタマーサポートにエラーメッセージを送信し、顧客対応を促す(S606)。
<主な効果>
以上説明したように、本実施形態の課金方法は、生産工程のいずれかで失敗が生じてもそれが操作者に起因する場合、ワークフローを実行する生産拠点システムを利用したとして課金できる。また、生産拠点システムの最終工程までは悪意をもって使用しなかった場合でも、DTGプリンター72が使用されている場合は、少なくとも生産システムを利用したとして課金できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では、アパレル商品の生産に関して説明したが、オンデマンドで画像が素材に印刷され商品ができ上がる生産物に適用できる。
また、図2などのシステム構成では、入出力装置80cにDTGプリンター72が接続されているが、情報処理システム40に接続されていてもよい。ラベルプリンター71,73に関しても、情報処理システム40と入出力装置80のどちらに接続されていてもよい。また、ラベルプリンター71,73、DTGプリンター72はネットワークに接続されていてよい。
また、図5などの構成例は、受注システム10、情報処理システム40、及び、生産拠点システム30による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。受注システム10、情報処理システム40、及び、生産拠点システム30の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、情報処理システム40は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
10 受注システム
20 生産管理システム
30 生産拠点システム
40 情報処理システム
72 DTGプリンター
100 通信システム
特開2012-203556号公報

Claims (12)

  1. オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置を、
    前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信する通信部と、
    前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得する印刷カウント取得部と、
    前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定する課金処理部、
    として機能させるためのプログラム。
  2. 前記課金処理部は、前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が少ない場合、前記複数の工程が最後まで利用された利用数に単価を乗じて前記課金額を決定する請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記通信部は、前記情報処理システムから、前記印刷工程が正常に終了した印刷工程カウント数、及び、前記複数の工程のいずれかで作業者の失敗が生じた失敗カウント数を受信し、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が少なく、かつ、
    前記印刷工程カウント数が前記失敗カウント数以上の場合、
    前記課金処理部は、前記複数の工程が最後まで利用された利用数に単価を乗じて前記課金額を決定する請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記通信部は、前記情報処理システムから、前記生産物のオーダーを受信したオーダーカウント数、及び、前記複数の工程のいずれかで作業者の失敗が生じた失敗カウント数を受信し、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が少なく、かつ、
    前記オーダーカウント数が前記失敗カウント数より少ない場合、
    前記課金処理部は、前記オーダーカウント数に単価を乗じて前記課金額を決定する請求項1又は2に記載のプログラム。
  5. 前記通信部は、前記情報処理システムから、前記印刷工程が正常に終了した印刷工程カウント数、前記生産物のオーダーを受信したオーダーカウント数、及び、前記複数の工程のいずれかで作業者の失敗が生じた失敗カウント数を受信し、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が少ない場合であって、かつ、
    前記印刷工程カウント数が前記失敗カウント数以上でなく、前記オーダーカウント数が前記失敗カウント数より少なくない場合、
    前記課金処理部は、生産システムが故障した旨を出力する請求項1又は2に記載のプログラム。
  6. 前記課金処理部は、前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が多い場合、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数に単価を乗じて前記課金額を決定する請求項1に記載のプログラム。
  7. 前記課金処理部は、前記複数の工程が最後まで利用された利用数と前記印刷カウント数が同じ場合、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数に単価を乗じて前記課金額を決定する請求項1に記載のプログラム。
  8. 前記課金処理部は、前記複数の工程が最後まで利用された利用数よりも前記印刷カウント数の方が多い場合、
    不正利用の可能性がある旨を管理者に通知する請求項6に記載のプログラム。
  9. 前記印刷工程カウント数が前記失敗カウント数以上でなく、前記オーダーカウント数が前記失敗カウント数より少なくない場合、
    前記課金処理部は、前記生産システムが故障した可能性がある旨を管理者に通知する請求項5に記載のプログラム。
  10. オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置と、前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムとを有する通信システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信する通信部と、
    前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得する印刷カウント取得部と、
    前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定する課金処理部と、を有し、
    前記情報処理システムは、
    前記複数の工程が最後まで利用された利用数をカウントするカウント部と、
    前記利用数を前記情報処理装置に送信するカウント送信部と、
    を有する通信システム。
  11. オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置が行う課金方法であって、
    通信部が、前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信するステップと、
    印刷カウント取得部が、前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得するステップと、
    課金処理部が、前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定するステップと、
    を有する課金方法。
  12. オーダーされた生産物を複数の工程で生産する生産システムに対し課金処理を行う情報処理装置であって、
    前記複数の工程の進捗を管理する情報処理システムから、前記複数の工程が最後まで利用された利用数を受信する通信部と、
    前記複数の工程のうち印刷工程で印刷する画像形成装置から印刷カウント数を取得する印刷カウント取得部と、
    前記複数の工程の利用数及び前記印刷カウント数に基づいて課金額を決定する課金処理部と、
    を有する情報処理装置。
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