JP2023183652A - 表示装置の制御方法、及び表示装置 - Google Patents

表示装置の制御方法、及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023183652A
JP2023183652A JP2022097279A JP2022097279A JP2023183652A JP 2023183652 A JP2023183652 A JP 2023183652A JP 2022097279 A JP2022097279 A JP 2022097279A JP 2022097279 A JP2022097279 A JP 2022097279A JP 2023183652 A JP2023183652 A JP 2023183652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
source
light emitting
emitting element
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022097279A
Other languages
English (en)
Inventor
寛 藤村
Hiroshi Fujimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jdi Design And Development
Jdi Design And Development LLC
Original Assignee
Jdi Design And Development
Jdi Design And Development LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jdi Design And Development, Jdi Design And Development LLC filed Critical Jdi Design And Development
Priority to JP2022097279A priority Critical patent/JP2023183652A/ja
Priority to US18/334,930 priority patent/US12118940B2/en
Publication of JP2023183652A publication Critical patent/JP2023183652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】画像が低階調である場合にもフリッカを抑制できる表示装置の制御方法等を提供する。【解決手段】複数の画素回路30を備える表示装置1の制御方法であって、複数の画素回路30の各々は、発光素子32と、駆動トランジスタ33と、画素容量38とを有し、駆動トランジスタ33は、ゲート、及びソースを有し、フレーム期間は、第一サブフレーム期間と、1以上の第二サブフレーム期間とを有し、表示装置1の制御方法は、第一サブフレーム期間において、ソースに第一初期化電圧を印加する第一初期化ステップと、信号を画素容量38に印加する書込ステップと、発光素子32を発光させる第一発光ステップとを含み、1以上の第二サブフレーム期間の各々において、発光素子32を消光状態に維持する消光ステップと、消光ステップにおいて、ソースに第二初期化電圧を印加する第二初期化ステップと、発光素子32を発光させる第二発光ステップとを含む。【選択図】図9

Description

本開示は、表示装置の制御方法、及び表示装置に関する。
有機EL(Electro Luminescence)などを用いた表示装置では、画素回路に含まれる駆動トランジスタのソースの電圧の初期化、画像に対応する信号の書込みのため、有機EL素子が消光(消灯)される消光期間と、有機EL素子が発光し得る発光期間とを繰り返す。このような繰り返しの周波数が60Hz以下では、発光と消光との繰り返しに起因するフリッカ(画面のちらつき)が視認される。
フリッカ対策として、発光期間の途中に消光期間を挿入する駆動方式(いわゆる黒挿入)が一般的に知られている(例えば、特許文献1など参照)。このような駆動方式により、フリッカを抑制できる。
特開2012-13741号公報
上記駆動方式によれば、画像が高階調である場合には、フリッカを抑制できるが、画像が低階調である場合には、フリッカを十分に抑制できない。この現象は、画素回路への信号書込み後のブートストラップ動作による発光遅延に起因する。画像が高階調である場合には、発光遅延が小さいため、信号書込み後の発光強度と、消光期間後の発光強度とを同等とすることができる。しかしながら、画像が低階調である場合には、発光遅延が大きいため、信号書込み後の発光強度が、消光期間後の発光強度より低くなる。このため、画像が低階調である場合には、フリッカを十分に抑制できない。
本開示は、上述の事情を鑑みてなされたもので、画像が低階調である場合にもフリッカを抑制できる表示装置の制御方法などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る表示装置の制御方法は、表示装置の制御方法であって、前記表示装置は、複数の画素回路を備え、前記複数の画素回路の各々は、発光素子と、駆動トランジスタと、画素容量とを有し、前記駆動トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインを有し、前記発光素子は、前記ソースに接続され、前記画素容量の一端、及び他端は、それぞれ、前記ゲート、及び前記ソースに接続され、前記表示装置において同一の画像が表示され続けるフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、前記第一サブフレーム期間に続く1以上の第二サブフレーム期間とを有し、前記表示装置の制御方法は、前記第一サブフレーム期間において、前記ソースに所定の第一初期化電圧を印加する第一初期化ステップと、前記第一初期化ステップの後に、前記画像に対応する信号を画素容量に印加する書込ステップと、前記書込ステップの後に、前記発光素子を発光させる第一発光ステップとを含み、前記1以上の第二サブフレーム期間の各々において、前記発光素子を消光状態に維持する消光ステップと、前記消光ステップにおいて、前記ソースに所定の第二初期化電圧を印加する第二初期化ステップと、前記消光ステップの後に、発光素子を発光させる第二発光ステップとを含む。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る表示装置は、複数の画素回路と、前記複数の画素回路を制御する制御装置とを備え、前記複数の画素回路の各々は、発光素子と、駆動トランジスタと、画素容量とを有し、前記駆動トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインを有し、前記発光素子は、前記ソースに接続され、前記画素容量の一端、及び他端は、それぞれ、前記ゲート、及び前記ソースに接続され、前記表示装置において同一の画像が表示され続けるフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、前記第一サブフレーム期間に続く1以上の第二サブフレーム期間とを有し、前記制御装置は、前記第一サブフレーム期間において、前記ソースに所定の第一初期化電圧を印加し、前記第一初期化電圧を印加した後に、前記画像に対応する信号を前記画素容量に印加することで、前記発光素子を発光させ、前記1以上の第二サブフレーム期間の各々において、前記発光素子を消光状態に維持し、前記発光素子が消光状態であるときに前記ソースに所定の第二初期化電圧を印加し、前記発光素子を消光状態から発光状態に切り替える。
本開示によれば、画像が低階調である場合にもフリッカを抑制できる表示装置の制御方法などを提供できる。
実施の形態1に係る表示装置の構成例を示す概略図 実施の形態1に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 比較例の表示装置が備える発光素子の発光波形を模式的に示す図 比較例の表示装置において消光期間を挿入する場合の発光素子の発光波形を模式的に示す第一の図 比較例の表示装置において消光期間を挿入する場合の発光素子の発光波形を模式的に示す第二の図 映像信号が高階調である場合の比較例の表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 映像信号が低階調である場合の比較例の表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 映像信号が高階調である場合の実施の形態1に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 映像信号が低階調である場合の実施の形態1に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 VRRモードにおける発光素子の発光波形を模式的に示す図 実施の形態1に係る表示装置のVRRモードにおける、映像信号が低階調である場合の発光素子の発光波形を模式的に示す図 比較例の表示装置のVRRモードにおける、映像信号が低階調である場合の発光素子の発光波形を模式的に示す図 比較例の表示装置における映像信号と輝度との関係を示すグラフ 実施の形態1に係る表示装置、及び比較例の表示装置における輝度と、輝度変動率との関係を示すグラフ 実施の形態2に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 映像信号が低階調である場合の実施の形態2に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 実施の形態3に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 実施の形態4に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 映像信号が低階調である場合の実施の形態4に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 実施の形態5に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 映像信号が低階調である場合の実施の形態5に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 実施の形態6に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 映像信号が低階調である場合の実施の形態6に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 実施の形態7に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図 映像信号が低階調である場合の実施の形態7に係る表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図 実施の形態8に係る画素回路の構成を模式的に示す回路図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る表示装置、及び表示装置の制御方法について説明する。本実施の形態では、表示装置に有機EL素子を用いた場合を例に挙げて説明する。
[1-1.表示装置の構成]
本実施の形態に係る表示装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る表示装置1の構成例を示す概略図である。表示装置1は、図1に示されるように、表示パネル10と、制御装置20とを備える。
[1-2.表示パネルの構成]
表示パネル10は、図1に示されるように、複数の画素回路30を有する表示部12を備える。また、表示パネル10は、表示部12の周辺回路として、ゲート駆動回路14と、ソース駆動回路16とを備える。なお、表示部12、ゲート駆動回路14、ソース駆動回路16、走査線40、及び信号線42は、例えば、ガラス又はアクリル等の樹脂により形成されているパネル基板(不図示)に実装されている。
表示部12は、外部から表示パネル10に入力された映像信号に基づいて映像を表示する。表示部12は、図1に示されるように、行列状に配置された複数の画素回路30を備え、行状(つまり、図1の左右方向に延在する)の走査線40と、列状(つまり、図1の上下方向に延在する)の信号線42とが配線されている。表示部12では、初期化動作、書き込み動作、及び発光動作が複数の画素回路30の行順次に実行される。
複数の画素回路30は、表示パネル10に有され、行列状に配置される。より具体的には、複数の画素回路30の各々は、走査線40と信号線42とが交差する位置に配置される。各画素回路30の詳細構成については後述する。
走査線40は、複数の画素回路30の行毎に配されている。走査線40の一端は、画素回路30に接続され、走査線40の他端は、ゲート駆動回路14に接続されている。
信号線42は、複数の画素回路30の列毎に配されている。信号線42の一端は、画素回路30に接続され、信号線42の他端は、ソース駆動回路16に接続されている。
ゲート駆動回路14は、走査線駆動回路とも呼ばれ、例えばシフトレジスタ等によって構成される。ゲート駆動回路14は、走査線40に接続されており、走査線40にゲート制御信号を出力することで、画素回路30が有する各トランジスタのオン及びオフを制御する。本実施の形態では、ゲート駆動回路14は、画素回路30が有する各トランジスタのオン及びオフを制御するゲート制御信号として、例えば制御信号WS、制御信号REF、制御信号INI、及び制御信号ENBを、画素回路30が有する各トランジスタのゲートに出力する。
ソース駆動回路16は、信号線駆動回路とも呼ばれる。ソース駆動回路16は、信号線42に接続されており、制御装置20からフレーム単位で供給される映像信号に対応する信号を、信号線42に出力することで、当該映像信号を各画素回路30に供給する。ソース駆動回路16は、信号線42を通して、画素回路30の各々に対して映像信号に基づく輝度情報を電流値又は電圧値の形で書き込む。なお、ソース駆動回路16に入力される映像信号は、例えば、RGB三原色の色毎のデジタルシリアルデータ(映像信号R、G、B)である。ソース駆動回路16に入力された映像信号R、G、Bは、ソース駆動回路16の内部で行単位のパラレルデータに変換される。さらに、行単位のパラレルデータは、ソース駆動回路16の内部で行単位のアナログデータに変換され、映像信号として信号線42に出力される。なお、以上では、複数の画素回路30が、RGB三原色に対応する画素回路30を含む例について説明したが、複数の画素回路30の構成はこれに限定されない。例えば、複数の画素回路30は、RGBWに対応する画素回路30を含んでもよい。
[1-3.画素回路の構成]
画素回路30の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る画素回路30の構成を模式的に示す回路図である。
複数の画素回路30は、例えばN行M列に配置されている。N、Mは、表示画面のサイズ及び解像度により異なる。例えば、HD(High Definition)と呼ばれる解像度で、行内にRGB3原色に対応する画素回路30が隣接する場合、Nは少なくとも1080行であり、Mは少なくとも1920×3列である。本実施の形態では、各画素回路30は、有機EL素子を発光素子として有する。
画素回路30は、図2に示されるように、発光素子32と、駆動トランジスタ33と、選択トランジスタ35と、スイッチトランジスタ34、36及び37と、画素容量38とを有する。なお、図2において、画素容量38はCsとも表記されている。
発光素子32は、カソードとアノードとを有し、カソードは、カソード電圧Vcatに維持されるカソード電源線に接続されており、アノードは、駆動トランジスタ33のソースに接続されている。発光素子32は、駆動トランジスタ33から供給される、映像信号の信号電圧に対応した電流が流れることにより、当該信号電圧に応じた輝度で発光する。発光素子32は、例えば有機EL素子である。なお、発光素子32は、有機EL素子に限らず、無機EL素子又はQLEDなどの自発光素子でもよいし、電流駆動で制御する素子であれば自発光素子でなくてもよい。
駆動トランジスタ33は、ゲート、ソース、及びドレインを有する。駆動トランジスタ33のゲートが画素容量38の一方の電極等に接続され、ドレインがスイッチトランジスタ34のソースに接続され、ソースが発光素子32のアノードに接続されている。ソースは、画素容量38の他方の電極等にも接続されている。駆動トランジスタ33は、ゲート-ソース間に印加された信号電圧を、当該信号電圧に対応した電流(ドレイン-ソース間の電流と称する。)に変換する。そして、駆動トランジスタ33は、オン状態となり、ドレイン-ソース間の電流を発光素子32に供給することで、発光素子32を発光させる。駆動トランジスタ33は、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成される。
スイッチトランジスタ34は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が駆動電圧Vccを供給する駆動電源に接続され、ソース及びドレインの他方が駆動トランジスタ33のドレインに接続されている。スイッチトランジスタ34は、走査線40から供給される制御信号ENBに応じてオン状態又はオフ状態となる。スイッチトランジスタ34は、オン状態となることで駆動トランジスタ33を駆動電源に接続し、駆動トランジスタ33のドレイン-ソース間の電流を発光素子32に供給させる。スイッチトランジスタ34は、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成される。
選択トランジスタ35は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が信号線42に接続され、ソース及びドレインの他方が画素容量38の一方の電極に接続されている。選択トランジスタ35は、走査線40から供給される制御信号WSに応じてオン状態又はオフ状態となる。選択トランジスタ35は、オン状態となることで、信号線42から供給される映像信号の信号電圧を画素容量38の電極に印加し、当該信号電圧に応じた電荷を画素容量38に蓄積させる。選択トランジスタ35は、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成される。
スイッチトランジスタ36は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が参照電圧Vrefを供給する参照電源に接続され、ソース及びドレインの他方が画素容量38の一方の電極等に接続されている。スイッチトランジスタ36は、走査線40から供給される制御信号REFに応じてオン状態又はオフ状態となる。スイッチトランジスタ36は、オン状態となることで、画素容量38の電極を参照電圧Vrefに設定する。スイッチトランジスタ36は、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成される。
スイッチトランジスタ37は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が、駆動トランジスタ33のソース、及び画素容量38の他方の電極に接続され、ソース及びドレインの他方が、初期化電圧Viniを供給する初期化電源に接続されている。スイッチトランジスタ37は、走査線40から供給される制御信号INIに応じてオン状態又はオフ状態となる。スイッチトランジスタ37は、オン状態となることで、発光素子32のアノードの電圧を初期化電圧Viniに設定する。スイッチトランジスタ37は、例えば、n型の薄膜トランジスタ(n型TFT)で構成される。
画素容量38は、映像信号が印加されるコンデンサである。画素容量38の一端、及び他端は、それぞれ、駆動トランジスタ33のゲート、及びソースに接続される。画素容量38の一端は、選択トランジスタ35のソース及びスイッチトランジスタ36のソースにも接続される。画素容量38は、信号線42から供給された映像信号に対応した電荷を蓄積する。画素容量38は、例えば、選択トランジスタ35及びスイッチトランジスタ36がオフ状態となった後に、駆動トランジスタ33のゲート-ソース間の電圧を安定的に保持する。このように、画素容量38は、選択トランジスタ35及びスイッチトランジスタ36がオフ状態のときに、蓄積された電荷に対応する電圧に応じて、駆動トランジスタ33のゲート-ソース間に電圧を印加する。
EL容量39は、EL素子である発光素子32に内在する寄生容量であり、この容量がチャージされて電極間の電圧が上昇した後に、発光素子32に電流が流れだし、発光素子32が発光を開始する。EL容量39はCelとも表記されている。
なお、駆動トランジスタ33、選択トランジスタ35、スイッチトランジスタ36、及びスイッチトランジスタ37の各トランジスタの導電型は、上述したものに限られず、n型とp型のTFTを適宜混在させてもよい。また、各トランジスタは、ポリシリコンTFTに限らず、アモルファスシリコンTFT、酸化物半導体TFT等で構成されていてもよい。
[1-4.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置1の制御方法、及びその効果について説明する。以下では、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法について、比較例の表示装置の制御方法と比較しながら説明する。
[1-4-1.比較例の表示装置の制御方法]
まず、比較例の表示装置の制御方法について説明する。比較例の表示装置は、制御方法において本実施の形態に係る表示装置1の制御方法と相違し、その他の点において一致する。言い換えると、比較例の表示装置は、制御装置の構成において、本実施の形態に係る表示装置1と相違し、その他の点において一致する。
比較例の表示装置の発光波形について、図3~図5を用いて説明する。図3は、比較例の表示装置が備える発光素子の発光波形を模式的に示す図である。図4及び図5は、比較例の表示装置において消光期間を挿入する場合の発光素子の発光波形を模式的に示す図である。図4及び図5には、それぞれ、映像信号が高階調である場合、及び、映像信号が低階調である場合の発光波形が示されている。また、図3~図5には、信号書込期間(破線)、及び消光期間(点線)も併せて示されている。
図3に示されるように、発光素子は、消光期間と、発光期間とを含むフレーム期間(Tf)を繰り返す。このため、フレーム期間が長い場合、つまり、フレーム周波数が低い場合、フリッカが視認される。例えば、フレーム周波数が60Hz以下である場合に、フリッカが視認される。そこで、フレーム周波数が低い場合に、図4及び図5に示されるように、発光期間の途中に消光期間を挿入する対策が施されている。図4に示されるように、映像信号が高階調である場合には、このような対策により、発光の周期(サブフレーム期間Tsfとも称する)を短縮できるため、フリッカを抑制できる。しかしながら、映像信号が低階調である場合には、図5に示されるように、信号書込期間終了時から発光開始までの消光期間が長くなる。この消光期間がフレーム周期Tf毎に発生するため、フリッカを十分に抑制できない。このような比較例の表示装置の詳細な動作について、図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、それぞれ、映像信号が高階調、及び低階調である場合の比較例の表示装置が備える画素回路の詳細な動作を説明する図である。
まず、図6及び図7に示されるように、時刻t01から初期化動作を行う。具体的には、制御装置20は、時刻t01において、ゲート駆動回路14を制御することで、制御信号ENBをLowレベルに、制御信号REFをHighレベルに、制御信号INIをHighレベルに、制御信号WSをLowレベルにそれぞれ設定する。これにより、スイッチトランジスタ34がオフ状態となり、スイッチトランジスタ36がオン状態となり、スイッチトランジスタ37がオン状態となり、選択トランジスタ35がオフ状態となる。なお、以下では、制御装置20が、ゲート駆動回路14、又はソース駆動回路16を制御することで、各制御信号などを制御することを、単に、制御装置20が、各制御信号を制御するなどともいう。
これに伴い、駆動トランジスタ33のゲート電圧Vgが参照電圧Vrefに、ソース電圧Vsが初期化電圧Viniに変化する。ソース電圧Vsは、発光素子32のアノード電圧に相当し、アノード電圧が発光閾値電圧Vtel未満となる。このため、発光素子32は消光状態に維持される。
続いて、時刻t02において、制御装置20は、制御信号ENBをHighレベルに切り換え、制御信号INIをLowレベルに切り換える。これにより、スイッチトランジスタ34がオン状態に切り替えられ、スイッチトランジスタ37がオフ状態に切り替えられる。これに伴い、駆動トランジスタ33のドレインに駆動電圧Vccが印加される。この状態において駆動トランジスタ33のゲート電圧Vgは、参照電圧Vrefに維持され、ゲート-ソース間電圧が、駆動トランジスタ33の閾値電圧になる電圧に収束する。この状態は、続く時刻t03まで維持される。時刻t01から時刻t03までの期間が初期化期間(第一初期化期間)である。
続いて、時刻t03において、制御信号REFがLowレベルに切り換えられ、制御信号WSがHighレベルに切り換えられる。これにより、スイッチトランジスタ36がオフ状態に切り替えられ、かつ、選択トランジスタ35がオン状態に切り替えられるため、信号線42を介して映像信号に対応する電圧が画素容量38(つまり、駆動トランジスタ33のゲート)に印加される。このように映像信号が画素回路30の画素容量38に書き込まれる。
映像信号に対応する電圧が画素容量38に印加されることで、当該電圧に応じてゲート電圧Vgが上昇する。これに伴い、ソース電圧Vsも上昇し、画素容量38の両端間の電圧は、映像信号に対応する電圧となる。この状態は、続く時刻t04まで維持される。この時刻t03から時刻t04までの期間が信号書込期間である。
続いて、時刻t04において、制御信号WSがLowレベルに切り換えられる。これにより、選択トランジスタ35がオフ状態に切り替えられる。これに伴い、駆動トランジスタ33に、ゲート-ソース間電圧に対応する電流が流れる。ここで、まず、駆動トランジスタ33から発光素子32のEL容量39が充電される。これに伴い、発光素子32のアノード電圧、つまり、駆動トランジスタ33のソース電圧Vsが上昇するブートストラップ動作が行われる。そして、時刻t05において、駆動トランジスタのソース電圧Vsが、発光素子32の発光閾値電圧Vtel以上となることで、発光素子32の発光が開始される。
このブートストラップ動作において、ソース電圧Vsの上昇の速さ(つまり、図6及び図7におけるソース電圧Vsを示す曲線の傾き)は、ゲート-ソース間電圧が大きくなるにしたがって、つまり、映像信号が高階調になるにしたがって、大きくなる。
このため、映像信号が高階調である場合には、図6に示されるように、ソース電圧Vsが発光閾値電圧Vtelまで速やかに上昇するため、信号書込期間終了時点(時刻t04)から、発光開始(時刻t05)までの時間が短い。
一方、映像信号が低階調である場合には、図7に示されるように、ソース電圧Vsが発光閾値電圧Vtelまで上昇するのに要する時間が、映像信号が高階調である場合より長くなる。つまり、信号書込期間終了時点(時刻t04)から、発光開始(時刻t05)までの時間が長くなる。
続いて、時刻t06において、図6及び図7に示されるように、制御信号ENBがLowレベルに切り換えられる。これにより、スイッチトランジスタ34がオフ状態となるため、駆動トランジスタ33から、発光素子32への電流の供給が停止される。これに伴い、発光素子32が消光状態に維持される。この状態は、続く時刻t07まで維持される。この時刻t06から時刻t07までの期間が消光期間である。
続いて、時刻t07において、制御信号ENBが再びHighレベルに戻される。これにより、発光素子32への電流の供給が再開され、発光素子32の発光が再開される。ここで、時刻t07から発光素子32の発光開始までの期間は、映像信号の階調に依存せず、時刻t07の直後に発光素子32の発光が開始される。
続いて、時刻t08において、時刻t01と同様に初期化が開始される。
以上のように、比較例の表示装置の制御方法においては、図6に示されるように、映像信号が高階調である場合の時刻t01から時刻t05までの消光期間と、時刻t06から時刻t07までの消光期間とをほぼ同一とすると、図7に示されるように、映像信号が低階調である場合には、時刻t01から時刻t05までの消光期間が、時刻t06から時刻t07までの消光期間より大幅に長くなる。したがって、映像信号が低階調である場合には、時刻t01から時刻t05までの長い消光期間が、フレーム期間毎に発生するため、フリッカを抑制できない。
[1-4-2.本実施の形態に係る表示装置の制御方法]
本実施の形態に係る表示装置1の制御方法について、図8及び図9を用いて説明する。図8及び図9は、それぞれ、映像信号が高階調、及び低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置1が備える画素回路30の詳細な動作を説明する図である。
図8及び図9に示されるように、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法において、同一の画像が表示され続けるフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、第一サブフレーム期間に続く1以上の第二サブフレーム期間とを有する。図8及び図9に示される例では、フレーム期間は、単一の第二サブフレーム期間を有する。図8及び図9に示される第一サブフレーム期間は、時刻t11から時刻17までの期間であり、第二サブフレーム期間は、時刻t17から時刻t21までの期間である。
図8及び図9に示される例では、制御装置20は、時刻t11において、比較例と同様に、制御信号ENBをLowレベルに、制御信号REFをHighレベルに、制御信号WSをLowレベルに、それぞれ設定する。これにより、スイッチトランジスタ37をオン状態に維持することで、駆動トランジスタ33のソースに第一初期化電圧として初期化電圧Viniを印加する(第一初期化ステップ)。また、スイッチトランジスタ36をオン状態に維持することで、駆動トランジスタ33のゲートに参照電圧Vrefを印加する。
続いて、時刻t12において、比較例と同様に、制御装置20は、制御信号ENBをHighレベルに、制御信号INIをLowレベルに、それぞれ切り換える。これにより、比較例の表示装置の制御方法と同様に、駆動トランジスタ33のゲート-ソース間電圧が、駆動トランジスタ33の閾値電圧になる電圧に収束する。
続いて、時刻t13において、比較例と同様に、制御装置20は、制御信号REFをLowレベルに、制御信号WSをHighレベルに、それぞれ切り換える。これにより、比較例と同様に、本フレーム期間における画像に対応する映像信号を画素容量38に印加する(書込ステップ)。
続いて、時刻t14において、制御装置20は、制御信号ENBをLowレベルに、制御信号INIをHighレベルに、それぞれ切り換える。これにより、駆動トランジスタ33のソースに第二初期化電圧として初期化電圧Viniを印加する(第三初期化ステップ)。これにより、図8及び図9に示されるように、ソース電圧Vsは、初期化電圧Viniとなり、ゲート電圧Vgは、ゲート-ソース間電圧を一定に維持しながら、ソース電圧Vsに合わせて変化する。
続いて、時刻t15において、制御装置20は、制御信号ENBをHighレベルに、制御信号INIをLowレベルに、それぞれ切り換える。これに伴い、駆動トランジスタ33に、ゲート-ソース間電圧に対応する電流が流れる。これにより、比較例と同様に、ブートストラップ動作によりソース電圧Vsが上昇する。そして、時刻t16において、ソース電圧Vsが発光素子32の発光閾値電圧Vtel以上となることで、発光素子32が発光する(第一発光ステップ)。この発光は、第一サブフレーム期間が終了する時刻t17まで続く。
続いて、第二サブフレーム期間が開始される時刻t17において、制御信号ENBがLowレベルに切り換えられる。これにより、スイッチトランジスタ34がオフ状態となるため、駆動トランジスタ33から、発光素子32への電流の供給が停止される。これに伴い、発光素子32が消光状態に維持される(消光ステップ)。
続いて、時刻t18において、時刻t14における動作と同様に、制御装置20は、制御信号ENBをLowレベルに、制御信号INIをHighレベルに、それぞれ切り換える。これにより、駆動トランジスタ33のソースに第二初期化電圧として初期化電圧Viniを印加する(第二初期化ステップ)。これにより、図8及び図9に示されるように、ソース電圧Vsは、初期化電圧Viniとなり、ゲート電圧Vgは、ゲート-ソース間電圧を維持しながら、ソース電圧Vsに合わせて変化する。なお、少なくとも、この状態が維持される時刻t19までは、発光素子32は消光状態に維持される。本実施の形態では、時刻t17から時刻t19までが消光ステップであり、第二初期化ステップは、消光ステップの最後に実行される。
続いて、時刻t19において、時刻t15における動作と同様に、制御装置20は、制御信号ENBをHighレベルに、制御信号INIをLowレベルに、それぞれ切り換える。これに伴い、駆動トランジスタ33に、ゲート-ソース間電圧に対応する電流が流れる。これにより、ブートストラップ動作によりソース電圧Vsが上昇する。そして、時刻t20において、ソース電圧Vsが発光素子32の発光閾値電圧Vtel以上となることで、発光素子32が発光する(第二発光ステップ)。この発光は、第二サブフレーム期間が終了する時刻t21まで続く。
以上のように、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法は、第一サブフレーム期間において、駆動トランジスタ33のソースに所定の第一初期化電圧を印加する第一初期化ステップと、第一初期化ステップの後に、画像に対応する信号を画素容量38に印加する書込ステップと、書込ステップの後に、発光素子32を発光させる第一発光ステップとを含む。本実施の形態に係る表示装置1の制御方法は、1以上の第二サブフレーム期間の各々において、発光素子32を消光状態に維持する消光ステップと、消光ステップにおいて、駆動トランジスタ33のソースに所定の第二初期化電圧を印加する第二初期化ステップと、消光ステップの後に、発光素子32を発光させる第二発光ステップとを含む。
このように、第二サブフレーム期間においても初期化を行うことで、第二サブフレーム期間においても、ブートストラップ動作が行われる。このため、図8及び図9に示されるように、映像信号が低階調である場合にも、比較例と比べて、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間とにおける、発光期間の長さの差、及び、消光期間の長さの差を低減することが可能となる。したがって、本実施の形態では、比較例より、フリッカを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法では、第一サブフレーム期間において、書込ステップの後であって、第一発光ステップの前に、駆動トランジスタ33のソースに第二初期化電圧を印加する第三初期化ステップ(図8及び図9の時刻t14から時刻t15まで参照)をさらに含む。
これにより、第一サブフレーム期間における第三初期化ステップの終了時(図8及び図9の時刻t15)から、第一発光ステップ開始(図8及び図9の時刻t16)までの時間と、第二サブフレーム期間における第二初期化ステップの終了時(図8及び図9の時刻t19)から、第二発光ステップ開始(時刻t20)までの時間とを揃えることができる。したがって、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間とにおける、発光期間の長さの差、及び、消光期間の長さの差をより一層低減することが可能となる。よって、フリッカをより一層抑制できる。
また、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法では、第二サブフレーム期間において、第二初期化ステップは、消光ステップの最後に実行される。
これにより、第二サブフレーム期間において、第二初期化ステップの直後にブートストラップ動作が開始される。また、第一サブフレーム期間においても、第三初期化ステップの直後にブートストラップ動作が開始されるため、第二サブフレーム期間の動作態様を、第一サブフレーム期間の動作態様により一層近づけることができる。したがって、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間とにおける、発光期間の長さの差、及び、消光期間の長さの差をより一層低減することが可能となる。よって、フリッカをより一層抑制できる。
なお、第二初期化ステップは、消光ステップ内であれば、最後以外のタイミングで実行されてもよい。つまり、図8及び図9に示される時刻t17から時刻t19までの期間内であれば、第二初期化ステップはいつ実行されてもよい。
また、本実施の形態では、第一サブフレーム期間は、第二サブフレーム期間と同じ長さである。
これにより、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間とが同じ長さであるため、各サブフレーム期間における発光期間の長さ、及び、消光期間の長さの両方を同一とすることが可能となる。よって、フリッカをより一層抑制できる。
また、本実施の形態に係る表示装置1の制御方法は、制御装置20によって実現される。制御装置20は、第一サブフレーム期間において、駆動トランジスタ33のソースに所定の第一初期化電圧を印加し、画像に対応する信号を画素容量38に印加し、発光素子32を発光させる。本実施の形態に係る表示装置1の制御装置20は、1以上の第二サブフレーム期間の各々において、発光素子32を消光状態に維持し、発光素子32が消光状態であるときに駆動トランジスタ33のソースに所定の第二初期化電圧を印加し、発光素子32を消光状態から発光状態に切り換える。
また、制御装置20は、第一サブフレーム期間において、画像に対応する信号を画素容量38に印加した後であって、発光素子32が発光する前に、駆動トランジスタ33のソースに第二初期化電圧を印加する。
これにより、第一サブフレーム期間における第二初期化電圧印加終了時(図8及び図9の時刻t15)から、発光開始(図8及び図9の時刻t16)までの時間と、第二サブフレーム期間における第二初期化電圧印加終了時(図8及び図9の時刻t19)から、発光開始(時刻t20)までの時間とを揃えることができる。したがって、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間とにおける、発光期間の長さの差、及び、消光期間の長さの差をより一層低減することが可能となる。よって、フリッカをより一層抑制できる。
[1-5.VRRモード]
本実施の形態に係る表示装置1及びその制御方法は、VRR(Variable Refresh Rate)モードにおいても適用可能である。以下、本実施の形態に係る表示装置1及びその制御方法をVRRモードにおいて利用した場合の効果について図10~図12を用いて説明する。
まず、VRRモードについて、図10を用いて説明する。図10は、VRRモードにおける発光素子の発光波形を模式的に示す図である。図11及び図12は、それぞれ、本実施の形態に係る表示装置1、及び比較例の表示装置のVRRモードにおける、映像信号が低階調である場合の発光素子の発光波形を模式的に示す図である。図10~図12には、信号書込期間(破線)、及び消光期間(点線)も併せて示されている。
図10に示されるように、VRRモードにおいては、表示する映像に応じてリフレッシュレートが変動する。図10に示される例では、リフレッシュレートが144Hzから90Hzに変動している。このようなVRRモードにおいてもリフレッシュレートが低い場合に、フリッカが視認され得る。そこで、このようなフリッカを抑制するためにも、本実施の形態に係る表示装置1及びその制御方法を適用し得る。以下、本実施の形態に係る表示装置1をVRRモードへの適用例について、比較例と比較しながら、図11及び図12を用いて説明する。
図11に示されるように、本実施の形態では、VRRモードの各リフレッシュレートのフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、1以上の第二サブフレーム期間とを有する。図11に示される例では、1.39ms(720Hz対応)の第一サブフレーム期間及び第二サブフレーム期間を有する。
比較例の表示装置においても、同様に、各フレーム期間が第一サブフレーム期間と1以上の第二サブフレーム期間とを有するが、上述したとおり、比較例の表示装置においては、ブートストラップ動作に起因して、映像信号が低階調の場合には、第一サブフレーム期間における発光期間が、第二サブフレーム期間における発光期間より短くなる。このため、フリッカを抑制できない。
一方、本実施の形態に係る表示装置1においては、上述したとおり、第一サブフレーム期間における発光期間と、第二サブフレーム期間における発光期間との長さの差を低減できるため、フリッカを抑制できる。
また、図12に示されるように、1フレーム周期あたりの、発光期間の短い第一サブフレーム期間の割合が、リフレッシュレートに応じて変化するため、同じ映像信号であっても、リフレッシュレートに応じて、輝度が変動してしまう。つまり、リフレッシュレートに応じてガンマずれが発生する。このようなガンマずれについて、図13及び図14を用いて説明する。図13は、比較例の表示装置における映像信号と輝度との関係を示すグラフである。図13には、リフレッシュレートが144Hzの場合(実線)と、48Hzの場合(破線)のグラフが示されている。図14は、本実施の形態に係る表示装置1、及び比較例の表示装置における輝度と、輝度変動率との関係を示すグラフである。図14には、輝度変動率として、リフレッシュレートが144Hzの場合と48Hzの場合との輝度の変動率が示されている。また、図14には、本実施の形態に係る表示装置の関係が実線で、比較例の表示装置の関係が破線で、それぞれ示されている。
図13に示されるように、比較例の表示装置においては、映像信号が低階調である領域において、リフレッシュレートが144Hzの場合の輝度が、48Hzの場合の輝度より低くなる。つまり、図14に破線で示されるように、比較例の表示装置では、輝度が低い場合に、リフレッシュレートに応じた輝度変動が大きくなる。一方、本実施の形態に係る表示装置1によれば、図14に実線で示されるように、リフレッシュレートが変化しても、輝度変動(ガンマずれ)が発生しない。
以上のように、本実施の形態に係る表示装置1及びその制御方法は、VRRモードにおいても適用でき、フリッカ抑制効果、及びガンマずれ抑制効果を得ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主に、第一初期化電圧と、第二初期化電圧とが異なる点において、実施の形態1に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態1との相違点を中心に説明する。
[2-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図15を用いて説明する。図15は、本実施の形態に係る画素回路130の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図15に示されるような画素回路130を備える。
画素回路130は、実施の形態1に係る画素回路30に加えて、スイッチトランジスタ137をさらに有する。
スイッチトランジスタ137は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が、駆動トランジスタ33のソース、及び画素容量38の他方の電極に接続され、ソース及びドレインの他方が、第二初期化電圧Vini2を供給する第二初期化電源に接続されている。第二初期化電圧Vini2として、例えば、カソード電圧Vcat、又は参照電圧Vrefを用いてもよいし、別途追加された電源から供給される電圧を用いてもよい。
本実施の形態に係るゲート駆動回路14は、実施の形態1と同様に、画素回路130が有する各トランジスタのオン及びオフを制御するゲート制御信号として、制御信号WS、制御信号REF、制御信号INI、及び制御信号ENBを、画素回路130が有する各トランジスタのゲートに出力する。本実施の形態では、ゲート駆動回路14は、さらに、制御信号INI2をスイッチトランジスタ137のゲートに出力する。
[2-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について、図16を用いて説明する。図16は、映像信号が低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置が備える画素回路130の詳細な動作を説明する図である。
図16に示されるように、時刻t14から時刻t15まで、及び時刻t18から時刻t19までの各期間において、制御信号INIをLowレベルに維持し、制御信号INI2をHighレベルに維持する点において、実施の形態1に係る表示装置1の制御方法と相違する。これにより、時刻t14から時刻t15まで、及び時刻t18から時刻t19までの各期間においては、駆動トランジスタ33のソースに、第二初期化電圧Vini2を印加する。
図16に示される例では、第二初期化電圧Vini2は、初期化電圧Viniより高い。このため、ブートストラップ動作によって、ソース電圧Vsが発光閾値電圧Vtelまで上昇するために要する時間を実施の形態1より短縮できる。つまり、各サブフレーム期間における発光期間を長くすることができる。これにより、低階調領域における階調特性(ガンマカーブ)の傾きを緩やかにすることができる。これに伴い、画素回路130へ供給する階調に対応する信号を生成する信号生成回路の制御精度を低減することが可能となるため、信号生成回路のコストを低減できる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、画素回路が有するスイッチトランジスタの構成において実施の形態1に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態1との相違点を中心に説明する。
[3-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図17を用いて説明する。図17は、本実施の形態に係る画素回路230の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図17に示されるような画素回路230を備える。
画素回路230は、スイッチトランジスタ234の構成において、実施の形態1に係る画素回路30と相違する。
本実施の形態に係るスイッチトランジスタ234は、p型(pチャネル型)トランジスタである点において、実施の形態1に係るスイッチトランジスタ34と相違する。スイッチトランジスタ234は、ゲートが走査線40に接続され、ソース及びドレインの一方が駆動電圧Vccを供給する駆動電源に接続され、ソース及びドレインの他方が駆動トランジスタ33のドレインに接続されている。スイッチトランジスタ234は、走査線40から供給される制御信号ENBに応じてオン状態又はオフ状態となる。
[3-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置の制御方法は、制御信号ENBHighレベルと、Lowレベルとを、実施の形態1に係る制御信号ENBに対して反転させる点において、実施の形態1に係る表示装置1の制御方法と異なり、他の点において一致する。これにより、実施の形態1に係る表示装置1の制御方法と同様に表示装置を制御できる。
本実施の形態に係る表示装置の制御方法においても、実施の形態1に係る表示装置1の制御方法と同様の効果が得られる。また、本実施の形態では、スイッチトランジスタ234として、p型トランジスタを用いることで、制御信号ENBの振幅を低減できる。これにより、制御信号ENBを生成する電源の構成を簡素化でき、かつ電源のコストを低減できる。また、スイッチトランジスタ234のゲートに印加される電圧を低減できるため、スイッチトランジスタ234の信頼性(言い換えると、耐久性)を高めることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主に画素回路がスイッチトランジスタ34を有さない点において実施の形態1に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態1との相違点を中心に説明する。
[4-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図18を用いて説明する。図18は、本実施の形態に係る画素回路330の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図18に示されるような画素回路330を備える。
画素回路330は、スイッチトランジスタ34を有さない点において、実施の形態1に係る画素回路30と相違し、その他の点において一致する。つまり、駆動トランジスタ33のドレインは、駆動電圧Vccを供給する駆動電源に直接接続されている。
[4-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について、図19を用いて説明する。図19は、映像信号が低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置が備える画素回路330の詳細な動作を説明する図である。
図19に示されるように、本実施の形態では、時刻t17までは、制御信号ENBを用いない点を除いて、実施の形態1と同様の制御を行う。
時刻t17から時刻t19まで、本実施の形態では、制御信号INIがHighレベルに維持される。これにより、駆動トランジスタ33のソース電圧Vsが発光閾値電圧未満の初期化電圧Viniに維持されるため、発光素子32は消光状態に維持される(消光ステップ)。また、時刻t17から時刻t19までの期間は、駆動トランジスタ33のソースに第二初期化電圧として初期化電圧Viniを印加する第二初期化ステップでもある。
本実施の形態における時刻t19以降における制御は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、スイッチトランジスタ34を備えないため、画素回路330の構成を簡素化できる。これにより、画素回路330における素子密度を減少できるため、歩留まりを改善でき、かつ、低コスト化が可能となる。
また、本実施の形態では、制御信号INIが不要であるため、ゲート駆動回路14の構成を簡素化することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主に画素回路がスイッチトランジスタ36を有さない点において実施の形態4に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態4との相違点を中心に説明する。
[5-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図20を用いて説明する。図20は、本実施の形態に係る画素回路430の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図20に示されるような画素回路430を備える。
画素回路430は、スイッチトランジスタ36を有さない点において、実施の形態4に係る画素回路330と相違する。このような画素回路430における動作を可能とするために、選択トランジスタ35に接続される信号線42には、映像信号の信号電圧及び参照電圧Vrefがそれぞれ所定のタイミングで印加される。具体的には、第一初期化期間においては、信号線42に参照電圧Vrefが印加され、信号書込期間には、映像信号の信号電圧が印加される。
[5-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について、図21を用いて説明する。図21は、映像信号が低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置が備える画素回路430の詳細な動作を説明する図である。
図21に示されるように、本実施の形態では、時刻t11において、制御信号INI、及び制御信号WSをHighレベルに切り替える。このとき、信号線42には、参照電圧Vrefが印加されている。これにより、本実施の形態に係る画素回路430の状態は、実施の形態4に係る時刻t11における画素回路330の状態と同様となる。
続いて、時刻t12において、制御信号INIをLowレベルに切り換える。
続いて、時刻t12と時刻t13との間の時刻t30において、制御信号WSをLowレベルに切り換える。
続いて、時刻t13において、制御信号WSをHighレベルに切り換える。このとき、信号線42には、映像信号の信号電圧が印加されている。これにより、信号書込を行うことができる。
本実施の形態における時刻t14以降における制御は、実施の形態4と同様である。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、スイッチトランジスタ36を備えないため、画素回路430の構成をより一層簡素化できる。これにより、画素回路430の回路の素子密度を減少できるため、歩留まりを改善でき、かつ、低コスト化が可能となる。
また、本実施の形態では、制御信号REFが不要であるため、ゲート駆動回路14の構成を簡素化することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主に画素回路がスイッチトランジスタ37を有さない点において実施の形態5に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態5との相違点を中心に説明する。
[6-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図22を用いて説明する。図22は、本実施の形態に係る画素回路530の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図22に示されるような画素回路530を備える。
画素回路530は、スイッチトランジスタ37を有さない点において、実施の形態5に係る画素回路430と相違する。このような画素回路530における動作を可能とするために、駆動電源DSからは、駆動電圧Vcc又は初期化電圧Viniが駆動トランジスタ33のドレインに供給される。
[6-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について、図23を用いて説明する。図23は、映像信号が低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置が備える画素回路530の詳細な動作を説明する図である。
図23に示されるように、本実施の形態では、時刻t11において、制御信号WSをHighレベルに切り替える。また、駆動電源DSからは、初期化電圧Viniを出力する。このとき、信号線42には、参照電圧Vrefが印加されている。
続いて、時刻t12において、駆動電源DSの出力電圧を駆動電圧Vccに切り換える。
続いて、時刻t12と時刻t13との間の時刻t30において、制御信号WSをLowレベルに切り換える。
続いて、時刻t13において、制御信号WSをHighレベルに切り換える。このとき、信号線42には、映像信号の信号電圧が印加されている。これにより、信号書込を行うことができる。
続いて、時刻t14において、駆動電源DSの出力電圧を初期化電圧Viniに切り換える。これにより、駆動トランジスタ33を介して、駆動トランジスタ33のソースに初期化電圧Viniを印加できる(第三初期化ステップ)。
続いて、時刻t15において、駆動電源DSの出力電圧を駆動電圧Vccに切り換える。これにより、駆動トランジスタ33を介して発光素子32に電流を供給できる。
続いて、時刻t16において、発光素子32の発光が開始される(第一発光ステップ)。
続いて、時刻t17において、駆動電源DSの出力電圧を初期化電圧Viniに切り換える。これにより、駆動トランジスタ33を介して、駆動トランジスタ33のソースに初期化電圧Viniを印加できる(第二初期化ステップ)。これに伴い、発光素子32が消光される(消光ステップ)。
続いて、時刻t19において、駆動電源DSの出力電圧を駆動電圧Vccに切り換える。これにより、駆動トランジスタ33を介して発光素子32に電流を供給できる。
続いて、時刻t20において、発光素子32の発光が開始される(第二発光ステップ)。
本実施の形態においては、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、スイッチトランジスタ37を備えないため、画素回路530の構成をより一層簡素化できる。これにより、画素回路530の回路の素子密度を減少できるため、歩留まりを改善でき、かつ、低コスト化が可能となる。
また、本実施の形態では、制御信号INIが不要であるため、ゲート駆動回路14の構成を簡素化することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主に駆動電源DSの構成において実施の形態6に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態6との相違点を中心に説明する。
[7-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図24を用いて説明する。図24は、本実施の形態に係る画素回路630の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図24に示されるような画素回路630を備える。
画素回路630は、駆動電源DSの構成において、実施の形態6に係る画素回路530と相違する。本実施の形態では、駆動電源DSからは、駆動電圧Vcc、初期化電圧Vini、又は第二初期化電圧Vini2が駆動トランジスタ33のドレインに供給される。
[7-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法について、図25を用いて説明する。図25は、映像信号が低階調である場合の本実施の形態に係る表示装置が備える画素回路630の詳細な動作を説明する図である。
図25に示されるように、本実施の形態では、時刻t11から時刻t12までの第一初期化期間においては、駆動電源DSから初期化電圧Viniを出力する。
また、時刻t14から時刻t15までの第三初期化期間、及び時刻t17から時刻t19までの第二初期化期間においては、駆動電源DSから初期化電圧Viniより高い第二初期化電圧Vini2を出力する。
本実施の形態においては、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、第二初期化期間、及び第三初期化期間において、初期化電圧Viniより高い第二初期化電圧Vini2を駆動トランジスタ33のソースに印加するため、実施の形態2に係る表示装置の制御方法と同様の効果も得られる。
(実施の形態8)
実施の形態8に係る表示装置、及びその制御方法について説明する。本実施の形態に係る表示装置は、主にスイッチトランジスタ37が画素回路の外部に配置される点において実施の形態3に係る表示装置と相違する。以下、本実施の形態に係る表示装置、及びその制御方法について実施の形態3との相違点を中心に説明する。
[8-1.画素回路の構成]
本実施の形態に係る表示装置の画素回路の構成について、図26を用いて説明する。図26は、本実施の形態に係る画素回路730の構成を模式的に示す回路図である。本実施の形態に係る表示装置は、図26に示されるような画素回路730を備える。
画素回路730は、スイッチトランジスタ37の配置において、実施の形態3に係る画素回路230と相違する。本実施の形態では、スイッチトランジスタ37は、画素回路730の外部に配置される。より具体的には、スイッチトランジスタ37は、表示部12の外部の周辺回路に配置される。ゲート駆動回路14は、周辺回路に配置されたスイッチトランジスタ37のゲートへ制御信号INIを出力する。
[8-2.制御方法]
本実施の形態に係る表示装置の制御方法は、実施の形態3に係る表示装置の制御方法と同様である。本実施の形態に係る表示装置の制御方法においても、実施の形態3に係る表示装置の制御方法と同様の効果を得られる。
さらに、本実施の形態では、画素回路730の外部にスイッチトランジスタ37を配置することで、画素回路730における素子密度を減少できるため、歩留まりを改善でき、かつ、低コスト化が可能となる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係る表示装置、及びその制御方法について、各実施の形態に基づいて説明したが、本開示に係る表示装置、及びその制御方法などは、上記各実施の形態に限定されるものではない。実施の形態に対して本開示の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
例えば、上記各実施の形態に係る表示装置の制御方法は、書込ステップの後に実行される期間直後に第三初期化ステップを含むが、第三初期化ステップは必須の構成要件ではない。第三初期化ステップを含まない場合にも、フリッカの抑制効果を得ることができる。
また、上記各実施の形態に係る表示装置の制御方法において、第二初期化電圧は、書込ステップ直後の駆動トランジスタ33のソースの電圧の最小値以上、最大値以下であってもよい。このように第二初期化電圧を設定する構成は、表示装置の制御方法が第三初期化ステップを含まない場合に特に有効である。すなわち、第二初期化電圧をこのように設定することで、第一サブフレーム期間における書込みステップ直後の駆動トランジスタ33のソース電圧Vsと、第二サブフレーム期間における第二初期化ステップ直後の駆動トランジスタ33のソース電圧Vsとの差を低減できる。したがって、第一サブフレーム期間と、第二サブフレーム期間との発光期間の長さの差を低減できるため、フリッカをより一層抑制できる。
また、第二初期化電圧は、書込ステップ直後の駆動トランジスタ33のソースの電圧の平均値であってもよい。これにより、第一サブフレーム期間における書込みステップ直後の駆動トランジスタ33のソース電圧Vsと、第二サブフレーム期間における第二初期化ステップ直後の駆動トランジスタ33のソース電圧Vsとの差をより一層低減できる。
本開示は、特に、低いリフレッシュレートで駆動し得るテレビシステム、ゲーム機及びパーソナルコンピュータのディスプレイ等の技術分野に有用である。
1 表示装置
10 表示パネル
12 表示部
14 ゲート駆動回路
16 ソース駆動回路
20 制御装置
30、130、230、330、430、530、630、730 画素回路
32 発光素子
33 駆動トランジスタ
34、36、37、137、234 スイッチトランジスタ
35 選択トランジスタ
38 画素容量
39 EL容量
40 走査線
42 信号線

Claims (11)

  1. 表示装置の制御方法であって、
    前記表示装置は、複数の画素回路を備え、
    前記複数の画素回路の各々は、発光素子と、駆動トランジスタと、画素容量とを有し、
    前記駆動トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインを有し、
    前記発光素子は、前記ソースに接続され、
    前記画素容量の一端、及び他端は、それぞれ、前記ゲート、及び前記ソースに接続され、
    前記表示装置において同一の画像が表示され続けるフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、前記第一サブフレーム期間に続く1以上の第二サブフレーム期間とを有し、
    前記表示装置の制御方法は、
    前記第一サブフレーム期間において、
    前記ソースに所定の第一初期化電圧を印加する第一初期化ステップと、
    前記第一初期化ステップの後に、前記画像に対応する信号を画素容量に印加する書込ステップと、
    前記書込ステップの後に、前記発光素子を発光させる第一発光ステップとを含み、
    前記1以上の第二サブフレーム期間の各々において、
    前記発光素子を消光状態に維持する消光ステップと、
    前記消光ステップにおいて、前記ソースに所定の第二初期化電圧を印加する第二初期化ステップと、
    前記消光ステップの後に、発光素子を発光させる第二発光ステップとを含む
    表示装置の制御方法。
  2. 前記第一サブフレーム期間において、
    前記書込ステップの後であって、前記第一発光ステップの前に、前記ソースに前記第二初期化電圧を印加する第三初期化ステップをさらに含む
    請求項1に記載の表示装置の制御方法。
  3. 前記1以上の第二サブフレーム期間の各々において、
    前記第二初期化ステップは、前記消光ステップの最後に実行される
    請求項1又は2に記載の表示装置の制御方法。
  4. 前記第二初期化電圧は、前記第一初期化電圧より高い
    請求項1又は2に記載の表示装置の制御方法。
  5. 前記第二初期化電圧は、前記書込ステップ直後の前記ソースの電圧の最小値以上、最大値以下である
    請求項1又は2に記載の表示装置の制御方法。
  6. 前記第二初期化電圧は、前記書込ステップ直後の前記ソースの電圧の平均値である
    請求項5に記載の表示装置の制御方法。
  7. 前記第一サブフレーム期間は、前記1以上の第二サブフレーム期間の各々と同じ長さである
    請求項1又は2に記載の表示装置の制御方法。
  8. 前記複数の画素回路の各々は、前記ドレインに接続されるスイッチトランジスタをさらに備える
    請求項1又は2に記載の表示装置の制御方法。
  9. 前記スイッチトランジスタは、p型トランジスタである
    請求項8に記載の表示装置の制御方法。
  10. 表示装置であって、
    前記表示装置は、
    複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路を制御する制御装置とを備え、
    前記複数の画素回路の各々は、発光素子と、駆動トランジスタと、画素容量とを有し、
    前記駆動トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインを有し、
    前記発光素子は、前記ソースに接続され、
    前記画素容量の一端、及び他端は、それぞれ、前記ゲート、及び前記ソースに接続され、
    前記表示装置において同一の画像が表示され続けるフレーム期間は、第一サブフレーム期間と、前記第一サブフレーム期間に続く1以上の第二サブフレーム期間とを有し、
    前記制御装置は、
    前記第一サブフレーム期間において、
    前記ソースに所定の第一初期化電圧を印加し、
    前記第一初期化電圧を印加した後に、前記画像に対応する信号を前記画素容量に印加することで、前記発光素子を発光させ、
    前記1以上の第二サブフレーム期間の各々において、
    前記発光素子を消光状態に維持し、
    前記発光素子が消光状態であるときに前記ソースに所定の第二初期化電圧を印加し、
    前記発光素子を消光状態から発光状態に切り替える
    表示装置。
  11. 前記制御装置は、
    前記第一サブフレーム期間において、
    前記画像に対応する信号を前記画素容量に印加した後であって、前記発光素子が発光する前に、前記ソースに前記第二初期化電圧を印加する
    請求項10に記載の表示装置。
JP2022097279A 2022-06-16 2022-06-16 表示装置の制御方法、及び表示装置 Pending JP2023183652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022097279A JP2023183652A (ja) 2022-06-16 2022-06-16 表示装置の制御方法、及び表示装置
US18/334,930 US12118940B2 (en) 2022-06-16 2023-06-14 Control method of display device, and display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022097279A JP2023183652A (ja) 2022-06-16 2022-06-16 表示装置の制御方法、及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023183652A true JP2023183652A (ja) 2023-12-28

Family

ID=89333557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022097279A Pending JP2023183652A (ja) 2022-06-16 2022-06-16 表示装置の制御方法、及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023183652A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10083656B2 (en) Organic light-emitting diode (OLED) display panel, OLED display device and method for driving the same
US11270644B2 (en) Pixel driving circuit and electroluminescent display device including the same
JP6311613B2 (ja) 表示装置、表示装置の駆動方法、及び、電子機器
US11341916B2 (en) Display apparatus having varied driving frequency and gate clock signal
JP4160032B2 (ja) 表示装置およびその駆動方法
CN112216244B (zh) 显示面板及其驱动方法和显示模组
US11380246B2 (en) Electroluminescent display device having pixel driving
US7623102B2 (en) Active matrix type display device
JPWO2015033496A1 (ja) 表示装置および駆動方法
JP2014219521A (ja) 画素回路及びその駆動方法
US20170140700A1 (en) Display unit and electronic apparatus
JP7090412B2 (ja) 画素回路、表示装置、画素回路の駆動方法および電子機器
CN102376244A (zh) 显示设备以及显示设备的像素驱动方法
US11264446B2 (en) Display apparatus and method of driving the same
JP2011022462A (ja) 表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器
JP2011217285A (ja) インバータ回路および表示装置
JP5532301B2 (ja) 駆動回路および表示装置
WO2021214855A1 (ja) 表示装置およびその駆動方法
KR102618390B1 (ko) 표시장치와 그 구동 방법
JP2023183652A (ja) 表示装置の制御方法、及び表示装置
KR20220094952A (ko) 화소 회로 및 이를 포함하는 표시장치
CN112863434B (zh) 控制方法以及控制装置
JP2024001682A (ja) 表示装置の制御方法、及び表示装置
JP2018097236A (ja) 表示装置および駆動方法
KR20090015460A (ko) 화소회로와 이를 구비한 표시패널 및 표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20230926