JP2023182967A - バス乗降カウントシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】、比較的簡単に乗降カウントできるようにしたバス乗降カウントシステムを提供すること。【解決手段】バス乗降カウントシステムは、バス5の動画データおよび音声データを少なくとも記録するドライブレコーダシステム4と、ドライブレコーダシステムから取得される情報に基づいて、ドアの開閉された停留所7を特定し、動画データのうち特定された停留所における動画データを解析することにより、特定された停留所ごとの乗降客数をカウントする乗降カウント部1とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、バス乗降カウントシステムおよび方法に関する。
バス事業者は、路線便の最適化、補助金の申請、輸送実績の報告のために、乗降調査を行う必要がある。しかし、通常、調査員によって乗降調査が行われるため、調査コストが大きく、調査可能な期間および路線に限界がある。
このため、センサを用いて自動的に乗降カウントを実施する技術も提案されているが(特許文献1)、乗降客を撮影するカメラだけでなく扉の開閉を検知するドアセンサも必要とするため、車両内での電気配線などに手間がかかりコストが増大する。
特許文献1に記載の発明は、カメラ画像による乗降カウントの精度を上げる技術であり、全路線のバスについて期間を問わずに手軽に乗降調査することは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、比較的簡単に乗降カウントできるようにしたバス乗降カウントシステムおよび方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従うバス乗降カウントシステムは、バスの動画データおよび音声データを少なくとも記録するドライブレコーダシステムと、ドライブレコーダシステムから取得される情報に基づいて、ドアの開閉された停留所を特定し、動画データのうち特定された停留所における動画データを解析することにより、特定された停留所ごとの乗降客数をカウントする乗降カウント部とを備える。
本発明によれば、ドライブレコーダシステムからの情報に基づいて、ドアの開閉された停留所を特定し、特定された停留所ごとの乗降客数をカウントすることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係るバス乗降カウントシステムでは、ドライブレコーダシステムから取得できる情報に基づいて、バスの止まった停留所を特定し、停留所で乗降した利用者数をカウントする。
本実施形態では、後述のように、ドライブレコーダシステム4で撮影される映像ファイル中の動画データを活用して、利用者6がバス5に乗降する人数を停留所ごとにカウントし、その乗降集計データD3をバス事業者へ提供する。
前乗降口51F,後乗降口51R、運転席、車両後部などに設置されたカメラ41により撮影された映像ファイル(動画データおよび音声データ)は、制御装置42に着脱可能に取付けられた記憶媒体3に記憶される。記憶媒体3は、日々の業務終了後に、乗務員により制御装置42から取り外されて、バス事業者の営業所端末2に接続され、これによりバス5の運行中に記憶されたデータが営業所端末2に読み込まれる。バス事業者の営業所端末2は、記憶媒体3から取得したデータ(図4で後述する映像ファイルD1)を、乗降カウント管理サーバ1へ送信する。
乗降カウント管理サーバ1は、営業所端末2から受信した映像ファイルD1を解析し、停留所情報D2と照合して停留所7を特定すると共に、特定された停留所7で乗降した人数を映像解析してカウントし、停留所ごとの乗降客数を示す乗降集計データD3を出力する。
バス乗降カウントシステムは、図示せぬウェブサーバを介して、乗降集計データD3をバス事業者へ提供することができる。乗降集計データを電子メールなどの電子的通信手段を用いて、バス事業者に提供することもできる。営業所端末2と乗降カウント管理サーバ1はバス事業者が運用してもよいし(オンプレミス)、バス事業者が営業所端末2を運用し、乗降カウント管理サーバ1はいわゆるクラウド上で乗降カウントサービス提供者が運用してもよい。後者の場合、乗降カウント管理サーバ1は、複数の異なるバス事業者から各バス5のデータD1を受領して乗降客数を解析し、乗降集計データD3を各バス事業者へ提供することができる。
法人車両である路線バスでは、ドライブレコーダシステム4の搭載が義務づけられており、ドライブレコーダシステム4はバス5の内外の動画データとバス内の音声データとを映像ファイルとして記憶する。本実施形態の乗降カウントシステムは、ドライブレコーダシステム4から取得できる情報(映像ファイルおよびセンサデータ)のみに基づいて、バス5の停車した停留所を特定し、特定された停留所で乗り降りする利用者(乗客)をカウントできる。
したがって、本実施形態の乗降カウントシステムによれば、乗務員に負担をかけることなく、全路線の全バスについて、期間や日時を限定せず、低コストかつ簡単に乗降カウントを行うことができ、バス事業者にとっての利便性が向上する。換言すれば、本実施形態では、乗降カウントの対象となる車両に設置される特定機器(例えばドライブレコーダシステム)のみから得られる情報に基づいて、その車両の利用者の変化を当該車両の停止位置ごとに計測できる。
図1~図11を用いて第1実施例を説明する。図1は、バス乗降カウントシステムの全体構成図である。バス乗降カウントシステムは、それぞれ後述するように、例えば、乗降カウント管理サーバ1と、営業所端末2と、記憶媒体3と、ドライブレコーダシステム4を備える。対象車両としてのバス5は、系統ごとに適宜設置された停留所7のうち、乗降者のいる停留所で一時停車し、利用者を乗り降りさせる。停留所7は、通常、標識を有するが、明確な標識がない場合でも、バス5がほぼ決まった位置に停車して利用者を乗降させるのであれば、停留所とみなしてバス乗降カウントシステムで扱うことができる。
乗降カウント管理サーバ1は、いわゆるクラウドに設けられるサーバコンピュータであり、例えば、データ取得部11、記憶部12、解析部13、乗降カウント集計部14および停留所情報記憶部15を備える。図中、停留所情報記憶部15には、系統ごとの各停留所に関する情報を示す停留所情報D2が記憶されている。なお、それぞれの機能については後述する。
営業所端末2は、バス事業者の保持するパーソナルコンピュータであり、例えば、データ取得部21とデータ送信部22を備える。さらに、営業所端末2は、データ取得部21で取得されたデータのうち、所定のデータのみを抽出してデータ送信部22へ送るデータ抽出部23を備えてもよい。例えば、データ抽出部23は、前乗降口51Fまたは後乗降口51Rが開閉する際の前後所定時間分の動画データおよび音声データのみを抽出することができる。この場合、営業所端末2から管理サーバ1へ送信するデータ量を少なくすることができ、通信時間を短くできる。
ドライブレコーダシステム4は、バス5に複数設置されたカメラ41を有しており、各カメラ41で撮影された動画データとマイクロフォン43(図3参照)で録音された音声データを制御装置42に記憶する。以下では、マイクロフォン43をマイク43と略記する。図中では、一つのマイク43を設けるかのように示すが、複数のカメラ41のそれぞれにマイク43を内蔵させることができる。
ドライブレコーダシステム41は、カメラ41およびマイク43だけでなく、後述の実施例のように、GPS(Global Positioning System)、距離計、速度計、加速度計などを備えることもできる。
図2は、バス5におけるカメラ41とマイク43の配置例を示す。バス5には、運転席52と複数の乗客席53が配置されている。さらにバス5には、複数のカメラ41(1)~41(4)が設けられており、運賃箱44が設置されている
カメラ41(1)は、前乗降口51Fと運転席を車内から撮影する。カメラ41(2)は、後乗降口51Rを車内から撮影する。カメラ41(3)は、バス5の前方を撮影する。カメラ41(4)は、バス5の後方を撮影する。以下、特に区別しない場合、カメラ41(1)~41(4)をカメラ41と呼ぶ。前乗降口51Fおよび後乗降口51Rを特に区別しない場合、乗降口51と呼ぶ。
図3は、乗降カウントシステムのハードウェア構成図である。乗降カウント管理サーバ1は、例えば、マイクロプロセッサ(図中、CPU)101、メモリ102、通信インターフェース部(図中、通信IF)103およびユーザインターフェース部(図中、UI)104を備える。
ここでのメモリ102は、主記憶装置および補助記憶装置を兼ねた装置である。メモリ102は、データ取得部11、記憶部12、解析部13、乗降カウント集計部14および停留所情報D2を実現するための所定のコンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサ101が、メモリ102から所定のコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、各機能11~15が実現される。
データ取得部11は、営業所端末2から送信されたデータ(ドライブレコーダシステム4で収集された動画データと音声データを含む映像ファイルD1)を取得する。記憶部12は、データ取得部11が取得した「データ」としての映像ファイルD1を記憶する。解析部13は、記憶部12に記憶された映像ファイルD1について映像解析および音声解析を実施することにより、停留所7を特定し、特定された各停留所での乗降客数をカウントする。乗降カウント集計部14は、解析部13の解析結果と停留所情報記憶部15に記憶された停留所情報とを照合することで、各運行系統の各停留所における乗降客数のカウント結果を集計し、集計データD3として出力する。
通信インターフェース部103は、通信ネットワークCNを介して営業所端末2と双方向通信するための回路である。通信ネットワークCNは、インターネットのような公衆回線でもよいし、専用回線でもよい。さらに、通信ネットワークCNは、有線ネットワークおよび無線ネットワークを含んでもよい。
ユーザインターフェース部104は、乗降カウントシステムの管理者が使用する情報入出力装置である。ユーザインターフェース部104は、管理者が乗降カウント管理サーバ1へ情報を入力する情報入力装置と、乗降カウント管理サーバ1から管理者へ情報を提供する情報出力装置とを有する。情報入力装置は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声認識装置、視線追跡装置などである。情報出力装置は、例えば、モニタディスプレイ、プリンタ、スピーカなどである。情報入力装置と情報出力装置とが一体化されてもよい。
営業所端末2は、例えば、マイクロプロセッサ201、メモリ202、通信インターフェース部203、ユーザインターフェース部204および媒体インターフェース部(図中、媒体IF)205を備える。営業所端末2は、例えば、デスクトップ型、ラップトップ型、タブレット型などのパーソナルコンピュータである。パーソナルコンピュータに限らず、記憶媒体3から情報を取得する機能と、管理サーバ1と通信する機能を備えた情報処理装置であればよい。
メモリ202には、例えば、データ取得部21とデータ送信部22を実現するための所定のコンピュータプログラムが記憶されている。データ取得部21は、記憶媒体3から映像ファイルD1を取得する。データ送信部22は、データ取得部21が取得した映像ファイルD1を乗降カウント管理サーバ1へ送信する。
データ取得部21で取得された映像ファイルD1の全てをデータ送信部22から乗降カウント管理サーバ1へ送信してもよいし、または、データ取得部21で取得された映像ファイルD1の一部をデータ抽出部23で抽出し、抽出されたデータをデータ送信部22から管理サーバ1へ送信してもよい。
営業所端末2にデータ抽出部23を設ける場合、データ抽出部23は、例えば、乗降口ドアの開閉時の動画データ、音声アナウンスがバス5に流れたときの音声データおよび動画データなど、あらかじめ設定された抽出基準に合致する特定データのみ抽出する。データ抽出部23で抽出された特定データのみをデータ送信部22から乗降カウント管理サーバ1へ送信させることにより、通信量と通信時間を低減できる。さらに、乗降カウントに関係のない動画データは乗降カウント管理サーバ1へ送信されないため、個人情報の保護の強度が高まる。なお、営業所端末2には、図示せぬモザイク処理部を設けてもよい。モザイク処理部は、バス5の利用者の顔の輪郭を検出し、利用者の顔の画像の解像度を下げたり、他の画像を重ねたりして個人を特定できないようにすることができる。この場合、例えば、図中のデータ抽出部23を「モザイク処理部23」と変更すればよい。
データ抽出部23は、データ取得部21で取得された映像ファイルD1を編集する機能を備えることもできる。バス事業者のオペレータは、車庫から出発後最初の停留所に到着するまでの時間のデータや、終点の停留所を過ぎた後、車庫に戻るまでの時間のデータを取り除いて、データ送信部22へ引き渡してもよい。
通信インターフェース部203は、通信ネットワークCNを介して乗降カウント管理サーバ1と双方向通信する回路である。ユーザインターフェース部204は、営業所端末2を操作するユーザとの間で情報を交換する装置である。
媒体インターフェース部205は、例えば、SD(Secure Digital)カードのように構成される記憶媒体3との間で情報を入出力する装置である。記憶媒体3は、SDカードに限らず、メモリ装置、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどでもよい。媒体インターフェース部205は、記憶媒体3と有線または無線で接続することができる。
ドライブレコーダシステム4は、上述した各カメラ41と、ドライブレコーダ制御装置42およびマイク43を備える。各カメラ41で撮影された動画データとマイク43で録音された音声データとは、記憶媒体3に記憶される。音声データには、停留所名を読み上げる音声アナウンスのほかに、緊急事態を乗客へ知らせる警報音、警告メッセージも含まれる。ドライブレコーダシステム4は、GPS、速度計、加速度計、距離計などのセンサ(いずれも不図示)を内蔵することもできる。
図4は、記憶媒体3に記憶される映像ファイルD1の構成例を示す。映像ファイルD1は、「ドライブレコーダから取得される情報」の例である。各映像ファイルD1は、映像ファイルを生成したカメラ41を特定するデバイスID(識別子)と、記録開始の日時とを含むファイル名を有する。映像ファイルD1は、動画データ、音声データ、速度データ、加速度データ、GPSデータを含むことができる。
映像ファイルD1が一定のサイズを超えた場合、記録開始日時を更新して新たな映像ファイルD1が作成される。バス5が出庫してから入庫するまでの間に、複数の系統を走行する場合、記憶媒体3には、複数の映像ファイルD1が記憶される。
図5は、停留所情報D2の例を示す。停留所情報D2は、バス事業者または本システムの管理者によって、乗降カウント管理サーバ1の停留所情報記憶部15に事前に登録されるデータである。
停留所情報D2は、例えば、系統ID(識別子)D201、系統名称D202、停留所シーケンス番号D203、停留所名称D204、始点/終点フラグD205、停留所カナ名称D206、停留所住所D207、停留所位置情報D208、停留所間距離D209、往路画像データの格納先アドレスD210、復路画像データの格納先アドレスD211を含む。
系統ID_D201は、バス5の運行する系統を識別する情報である。系統名称D202は、系統の名称である。停留所シーケンス番号D203は、或る系統における停留所のシーケンス番号である。停留所名称D204は、停留所の名称である。始点/終点フラグD205は、その停留所が始点(始発地)であるか終点(終着地)であるかの区別を示す情報である。停留所カナ名称D206は、停留所名のカナ表記である。
停留所住所D207は、停留所の設置されている住所である。停留所位置情報D208は、停留所の位置情報(GPSデータ)である。停留所間距離D209は、一つ前の停留所との距離を示す。停留所名がわかれば、その停留所に至るまでの各停留所間距離D209を積算することで、走行距離を算出することができる。
往路画像データの格納先アドレスD210は、往路走行中に各カメラ41で撮影された映像ファイルD1の格納先アドレスである。復路画像データの格納先アドレスD211は、復路走行中に各カメラ41で撮影された映像ファイルD1の格納先アドレスである。往路画像データおよび復路画像データは、停留所の外観データの例である。往路と復路で停留所は異なるため、外観データも相違する。
図6は、停留所音声モデルを構築する処理(S10)のフローチャートである。系統ごとに、停留所名称とカナ名称情報とが登録され(S11)、停留所名をアナウンスする音声データに対応付けられて記憶される(S12)。本処理で事前に生成された音声モデルにより、映像ファイルD1から抽出された音声データを音声認識し、停留所名を特定することができる。
図7は、音声認識を利用した乗降カウント処理のフローチャートである。乗降カウント処理(S100)は、記憶媒体3から映像ファイルD1を取得すると(S101)、前乗降口の動画データ解析処理(S110)、後乗降口の動画データ解析処理(S130)、音声認識よる停留所判別処理(S150)および乗降解析結果と停留所名の認識結果との紐づけ処理(S170)を実行する。前乗降口の動画データ解析処理(S110)と後乗降口の動画データ解析処理(S130)と停留所判別処理(S150)は、並行して実行される。図中では、時刻情報をタイムスタンプと表記することがある。
日々乗務員は、ドライブレコーダシステム4から記憶媒体3を取り出し、営業所端末2に接続して、当日分の映像ファイルD1を営業所端末2に保存する。営業所端末2のユーザは、日付と系統番号、前後いずれの乗降口かを判別する情報などを映像ファイルD1に関連付けて登録し、乗降カウント管理サーバ1へ送信する。乗降カウント管理サーバ1は、営業所端末2から映像ファイルD1を取得する(S101)
図8は、前乗降口の動画データを解析する処理(S110)の詳細を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、前乗降口の映像ファイルD1の名称に基づいて、記録開始日時を特定して保存し(S111)、フレームレートを下げて高速にドアの開扉を検索する(S112)。管理サーバ1は、ドアの開扉を検知した場合(S113:YES)、その時刻を保存する(S114)。
そして、管理サーバ1は、フレームレートを上げて高精度な人数カウントを行い(S115)、閉扉を検知すると(S116:YES)、人数カウント処理を停止してその時刻と共に保存する(S117)。
管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾がくるまで(S118:NO)、フレームレートを下げて高速に次のドア開扉を検索する(S112)。管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾を検出すると(S118:YES)、次の対象ファイルがあれば(S119:NO)、そのファイルを解析対象とし(S120)、ステップS111へ戻る。管理サーバ1は、上述の処理を処理対象の映像ファイルD1の全てに対して行う。
後乗降口の動画データ解析処理(S130)も、前乗降口の動画データ解析処理(S110)と同様に行われる。図9のステップS131~S140は、「前乗降口」を「後乗降口」と読み替えるだけで図8のステップS111~S120に対応するため、これ以上の説明を省略する。
図10は、音声認識による停留所判別処理(S150)のフローチャートである。管理サーバ1は、映像ファイルの名称から記録開始日時を特定して保存し(S151)、映像ファイルから音声データを抽出する(S152)。管理サーバ1は、停留所を案内するアナウンスの音声データから、停留所に停車する際の、「次は」と「停留所名称」の連結した特定の音声を、音声認識技術を用いて認識させ(S153)、認識された停留所名とその時刻を記録する(S154)。
管理サーバ1は、処理対象の系統の終点となる停留所を検出した場合(S155:YES)、一つの運行系統の音声認識が完了するため、この音声認識結果を保存し(S156)、音声データの末尾まで音声認識したか判定する(S157)。
管理サーバ1は、音声データの全てを音声認識するまで(S157:NO)、ステップS153~S157を繰り返し実行する。管理サーバ1は、一つの映像ファイルに含まれる音声データを全て音声認識すると(S157:YES)、全ての映像ファイルの音声データについても音声認識処理を終了したか判断する(S158)。未処理の映像ファイルがある場合(S158:NO)、管理サーバ1は、次の映像ファイルへ移行し(S159)、ステップS151へ戻る。
図11は、動画データの解析による乗降人数と音声データの音声認識による停留所名とを紐付ける処理を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、動画データから解析された乗降客数の結果(乗降カウント)の時刻より直近の停留所名を検出し、乗降解析結果である乗降カウントと停留所名とを紐付ける(S171)。バス5内に次の停留所を案内する音声データが流れた後少し経ってからバスが停車し、利用者が乗り降りするためである。
管理サーバ1は、動画データ解析結果である乗降カウントと音声データ認識結果である停留所名とを紐付けることで、乗降集計データD3を生成する(S172)。管理サーバ1は、停留所ごとにカウントした乗降カウントを始点から終点まで1運航便として集計して、乗降集計データD3を生成し、管理サーバ1の有するウェブサーバを通じてバス事業者へ公開する。バス事業者は、管理サーバ1に路線名および停留所名などを登録したり、乗降集計データD3を閲覧するための認証情報を保持している。バス事業者は、営業所端末2を介して、管理サーバ1との間でセキュアに情報を交換できる。
図11の下側に示す乗降集計データD3は、バスの運行系統および行先ごとに、かつ集計の期間ごとに作成される。そして、乗降集計データD3には、一日に運行する各便について、停車した停留所の名前とそこでの乗車人数および降車人数が記録される。往路と復路にわけて乗降カウントを集計することもできる。
路線ごとに前乗り、後ろ乗りなど運用は定められていると想定できる場合、予めその情報を管理サーバ1に登録しておけば、動画データの解析結果である各乗降口の人数カウントが、乗車人数なのか降車人数なのかを判別できる。往路か復路かも、認識した停留所の順序で特定できる。往路と復路では、音声でアナウンスされる停留所名の順番が逆になるため、判別可能である。
始点の停留所では音声アナウンスは流れないが、2つ目以降の停留所名称から推定することは可能である。同一車両で複数の系統を運行する場合、映像ファイルに複数の系統データが混在するが、停留所名称の音声認識から、一連の運行便の系統を特定することは可能である。その場合、映像ファイルを管理サーバ1へアップロードする際に、例えば車両番号も入力し、車両に割当てられた系統情報を事前に登録すればよい。これにより、音声アナウンスから停留所名をより正確に認識できる。
このように構成される本実施例によれば、バス5に設置が義務づけられている装置のうち特定の一つの装置から得られる情報に基づいて、停留所ごとの乗降カウントを行うことができる。したがって、本実施例によれば、複数の装置を組み合わせたり、特別なセンサを設置したりする必要がなく、期間を問わず低コストに停留所ごとの乗降カウントを実現することができる。
本実施例では、特定の一つの装置としてドライブレコーダシステム4を採用するため、乗降ドア(乗降口)51付近を撮影した動画データと、停留所に到着前にバス内に流れる音声アナウンスを含む音声データを簡単に利用することができ、ドライブレコーダシステム4以外の特別なセンサまたは装置を使用する必要がない。したがって、バス事業者は、ドライブレコーダシステム4のデータ(映像ファイル)を管理サーバ1へアップロードさせるだけでよく、追加コストは不要であり、全路線、全車両、任意期間で、乗降カウントを手軽に実施することができる。
図12~図15を用いて実施例2を説明する。本実施例では、ドライブレコーダシステム4で計測される走行距離に基づいて、停留所ごとの乗降カウントを実施する。以下、実施例1との差異を中心に説明する。
図12は、走行距離に基づく乗降カウント処理のフローチャートである。乗降カウント処理(S200)は、記憶媒体3から映像ファイルD1を取得すると(S201)、前乗降口の動画データ解析処理(S210)、後乗降口の動画データ解析処理(S230)および乗降解析結果と停留所名の検出結果との紐づけ処理(S270)を実行する。前乗降口の動画データ解析処理(S210)と後乗降口の動画データ解析処理(S230)は、並行して実行される。
図7で述べたと同様に、営業所端末2のユーザは、記憶媒体3から取得した映像ファイルD1に日付と系統番号、前後いずれの乗降口かを判別する情報などを関連付けて登録し、乗降カウント管理サーバ1へ送信する。乗降カウント管理サーバ1は、営業所端末2から映像ファイルD1を取得する(S201)
図13は、前乗降口の動画データを解析する処理(S210)の詳細を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、前乗降口の映像ファイルD1の名称に基づいて、記録開始日時を特定して保存し(S211)、フレームレートを下げて高速にドアの開扉を検索する(S212)。管理サーバ1は、ドアの開扉を検知した場合(S213:YES)、その時刻および走行距離を保存する(S214)。なお、最初の停留所名もステップS214で保存される。図5で述べたように、管理サーバ1に予め登録される停留所情報D2は、停留所間の距離D209を有する。したがって、バスの停車した停留所間の距離を停留所情報D2に基づいて算出できる。
管理サーバ1は、フレームレートを上げて高精度な人数カウントを行い(S215)、閉扉を検知すると(S216:YES)、人数カウント処理を停止してその時刻と共に保存する(S217)。バスが始点または終点にある場合、ステップS217では、管理サーバ1内で計算されていた走行距離がリセットされる。
管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾がくるまで(S218:NO)、フレームレートを下げて高速に次のドア開扉を検索する(S212)。管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾を検出すると(S218:YES)、次の対象ファイルがあれば(S219:NO)、そのファイルを解析対象とし(S220)、ステップS211へ戻る。管理サーバ1は、上述の処理を処理対象の映像ファイルD1の全てに対して行う。
図14に示す後乗降口の動画データ解析処理(S230)は、前乗降口の動画データ解析処理(S210)と同様に行われる。図14のステップS231~S240は、「前乗降口」を「後乗降口」と読み替えるだけで図13のステップS211~S220に対応するため、これ以上の説明を省略する。
図15は、動画データの解析による乗降人数と走行距離に基づいて特定される停留所名とを紐付ける処理を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、動画データから解析された乗降客数の結果(乗降カウント)時の走行距離と差異の少ない停留所名を検出し、乗降解析結果である乗降カウントと停留所名とを紐付ける(S271)。
上述の通り、図4で述べたドライブレコーダシステム4の映像ファイルD1は、速度データおよび加速度データが含まれており、これらから走行距離を算出できる。そして、停留所間の走行距離は停留所情報D2に記憶されている。したがって、始点からの走行距離を累積すれば、走行距離に基づいて停留所名を特定することができる。
管理サーバ1は、乗降カウントと停留所名とを紐付けることで、乗降集計データD3を生成する(S272)。管理サーバ1は、乗降集計データD2をウェブサーバを通じてバス事業者へ公開する。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、停留所間の走行距離(距離)を含む停留所情報D2と、バス5の走行距離を算出するための計測データを出力するドライブレコーダシステム4とに基づいて、バス5の停車した停留所名とその停留所で乗降した利用者の数とを検出できる。本実施例では、音声認識を行わないため、停留所名を音声認識するための辞書データを作成する必要がなく、実施例1よりも構成を簡素化できる。
図16~図18を用いて実施例3を説明する。図16は、位置情報に基づく乗降カウント処理のフローチャートである。乗降カウント処理(S300)は、記憶媒体3から映像ファイルD1を取得すると(S301)、前乗降口の動画データ解析処理(S310)、後乗降口の動画データ解析処理(S330)および乗降解析結果と停留所名の検出結果との紐づけ処理(S370)を実行する。前乗降口の動画データ解析処理(S310)と後乗降口の動画データ解析処理(S330)は、並行して実行される。
前記同様に、営業所端末2のユーザは、記憶媒体3から取得した映像ファイルD1に日付と系統番号、前後いずれの乗降口かを判別する情報などを関連付けて登録し、乗降カウント管理サーバ1へ送信する。乗降カウント管理サーバ1は、営業所端末2から映像ファイルD1を取得する(S301)
図17は、前乗降口の動画データを解析する処理(S310)の詳細を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、前乗降口の映像ファイルD1の名称に基づいて、記録開始日時を特定して保存し(S311)、フレームレートを下げて高速にドアの開扉を検索する(S312)。管理サーバ1は、ドアの開扉を検知すると(S313:YES)、その時刻および位置情報(GPSの測位データ)を保存する(S314)。
図4で述べた通り、記憶媒体3に記憶される映像ファイルD1は、バスの走行に応じたGPSデータを有する。そして、図5で述べたように、管理サーバ1に予め登録される停留所情報D2は、停留所の位置情報D208を含む。
管理サーバ1は、フレームレートを上げて高精度な人数カウントを行い(S315)、閉扉を検知すると(S316:YES)、人数カウント処理を停止してその時刻と共に保存する(S317)。
管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾がくるまで(S318:NO)、フレームレートを下げて高速に次のドア開扉を検索する(S312)。管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾を検出すると(S318:YES)、次の対象ファイルがあれば(S319:NO)、そのファイルを解析対象とし(S320)、ステップS311へ戻る。管理サーバ1は、上述の処理を処理対象の映像ファイルD1の全てに対して行う。
図18に示す後乗降口の動画データ解析処理(S330)は、前乗降口の動画データ解析処理(S310)と同様に行われる。図18のステップS331~S340は、「前乗降口」を「後乗降口」と読み替えるだけで図17のステップS311~S320に対応するため、これ以上の説明を省略する。
図16に示す紐付け処理S370は、図15で示す処理S270と同様に、乗降カウントと停留所名とを紐付けるステップと、乗降集計データD3を作成するステップとを有し(いずれも図示せず)、バス事業者に提供する。図15のS271の「走行距離に基づいて乗降解析結果と停留所名を紐付け」を、「停留所の位置情報により特定される停留所名と乗降解析結果を紐付け」と呼び変えればよい。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、あらかじめ各停留所の位置情報を含む停留所情報D2を管理サーバ1に登録しておき、ドライブレコーダシステム4により計測されるGPSデータに基づいて、バス5の停車した停留所を特定するため、より簡単かつ正確に停留所を特定できる。
図19~図22を用いて実施例4を説明する。本実施例では、停留所の外観データをあらかじめ用意して停留所情報D2に含めておく。そして、本実施例では、ドライブレコーダシステム4の撮影した映像ファイルD1から停留所の外観を抽出し、事前登録された停留所の外観データとバスの運行時に撮影された停留所の外観データとを照合することにより、バス5の停車した停留所を特定する。停留所の外観データは、系統中のいずれの停留所であるかを特定できる画像データであればよく、停留所の標識が映っている必要は必ずしもない。
図19は、停留所の外観データ(外観情報)に基づく乗降カウント処理のフローチャートである。最初に、系統毎の各停留所の外観データを取得して管理サーバ1に登録する(S4000)。この処理の詳細は図20で後述する。
各停留所の外観データが停留所情報D2の一部として管理サーバ1に登録された後、停留所の外観データに基づく乗降カウント処理を実行する。図19では、停留所の外観データを登録する処理(S4000)を、便宜上、乗降カウント処理(S400)の一部として示すが、実際には別々の処理である。
乗降カウント処理(S400)は、記憶媒体3から映像ファイルD1を取得すると(S401)、前乗降口の動画データ解析処理(S410)、後乗降口の動画データ解析処理(S430)および乗降解析結果と停留所名の検出結果との紐づけ処理(S470)を実行する。前乗降口の動画データ解析処理(S410)と後乗降口の動画データ解析処理(S430)は、並行して実行される。
図20を用いて、停留所の外観データを収集し、停留所情報D2の一部として管理サーバ1へ登録する処理を説明する。以下の処理は、管理サーバ1により自動的に実施することもできるし、バス事業者またはシステム管理者が手動で実施することもできるし、バス事業者またはシステム管理者と管理サーバ1とが協働して実施することもできる。以下では、管理サーバ1が実施する場合を説明する。
管理サーバ1は、記憶媒体3から取得した映像ファイルD1のうち、停留所の外観を撮影した画像データを解析することにより、停留所の外観データを自動的に抽出し、停留所情報D2の一部として登録する。
図5で述べたように、停留所情報D2には、往路での画像データ(外向きカメラ41で撮影された動画データ)の格納先アドレスD210と、復路での画像データの格納先アドレスD211が記憶される。同じ停留所名でも、往路と復路では設置場所が異なるため、その外観データも相違する。
管理サーバ1は、系統単位で、外観データの分類番号を初期化する(S4001)。管理サーバ1は、記憶媒体3から停留所の方向を撮影するカメラ41で撮影された画像データ(動画データ)を保存し、系統情報をタグ付けする(S4002)。
管理サーバ1は、前乗降口を撮影した映像ファイルD1の名称から起点となる日付および時刻の情報を抽出して保存する(S4003)。管理サーバ1は、シーケンス番号SNを初期化し(S4004)、映像ファイルD1からドアの開扉および閉扉を検索する(S4005)。
管理サーバ1は、ドアの開扉および閉扉を検出すると(S4006:YES)、シーケンス番号SNを1つインクリメントし(S4007)、同一タイムスタンプを持つ外向きカメラ41で撮影された画像データを保存する(S4008)。すなわち、管理サーバ1は、バスの停車が検出されたときの、停留所の外観データを保存する。
管理サーバ1は、同一系統において、既に登録された停留所外観データと類似する外観データがあるか判定する(S4009)。類似する外観データが登録されていない場合(S4009:NO)、管理サーバ1は、分類番号を採番しシーケンス番号SNと紐づけ、ステップS4008で保存された画像データに対応付けて登録する(S4010)。これに対し、管理サーバ1は、類似する既登録外観データがある場合(S4009:YES)、その既登録の分類番号をシーケンス番号SNと紐づけ保存する(S4011)。
管理サーバ1は、往路と復路の全ての停留所について分類番号が採番されたか判定し(S4012)、全ての停留所に対して外観データを分類する分類番号が設定された場合(S4012:YES)、全分類番号の順番をシーケンス番号SNから特定できるか判定する(S4013)。
管理サーバ1は、全分類番号の順番をシーケンス番号から特定できない場合(S4013:NO)、前乗降口の映像ファイルを最後まで検索したか判定し(S4014)、検索を終了していない場合(S4014:NO)、ステップS4005へ戻る。
管理サーバ1は、検索を終了すると(S4014:YES)、次の映像ファイルを選択し(S4015)、ステップS4002へ戻る。
管理サーバ1は、全分類番号の順序をシーケンス番号に基づいて特定できる場合(S4013:YES)、始点や終点など起点となる停留所と外観データを紐づけ、分類番号の順序に基づいて、その他の外観データと停留所名とを紐づけて記憶する(S4016)。
図20において、営業所端末2のユーザは、記憶媒体3から取得した映像ファイルD1に日付と系統番号、前後いずれの乗降口かを判別する情報などを関連付けて登録し、乗降カウント管理サーバ1へ送信する。乗降カウント管理サーバ1は、営業所端末2から映像ファイルD1を取得する(S401)。これにより、前乗降口の動画データ解析処理S410と後乗降口の動画データ解析処理S430が並行処理される。
図21は、前乗降口の動画データを解析する処理(S410)の詳細を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、前乗降口の映像ファイルD1の名称に基づいて、記録開始日時を特定して保存し(S411)、フレームレートを下げて高速にドアの開扉を検索する(S412)。管理サーバ1は、ドアの開扉を検知すると(S413:YES)、その時刻を保存する(S414)。
管理サーバ1は、フレームレートを上げて高精度な人数カウントを行い(S415)、閉扉を検知すると(S416:YES)、人数カウント処理を停止してその時刻と共に保存する(S417)。
管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾がくるまで(S418:NO)、フレームレートを下げて高速に次のドア開扉を検索する(S412)。管理サーバ1は、映像ファイルD1の末尾を検出すると(S418:YES)、次の対象ファイルがあれば(S419:NO)、そのファイルを解析対象とし(S420)、ステップS411へ戻る。管理サーバ1は、上述の処理を処理対象の映像ファイルD1の全てに対して行う。
図22に示す後乗降口の動画データ解析処理(S430)は、前乗降口の動画データ解析処理(S410)と同様に行われる。図22のステップS431~S440は、「前乗降口」を「後乗降口」と読み替えるだけで図21のステップS411~S420に対応するため、これ以上の説明を省略する。
なお、図19に示す紐付け処理S470は、前記同様に、乗降カウントと停留所名とを紐付けるステップと、乗降集計データD3を作成するステップとを有し(いずれも図示せず)、バス事業者に提供する。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。本実施例では、停留所7の外観データをあらかじめ管理サーバ1に登録し、登録された停留所の外観データと映像ファイルD1から検出される停留所の外観データとのパターンマッチングを行うことで、停留所名を特定できる。このため本実施例によれば、停留所の正確な位置や住所などが不明な場合でも、停留所名を特定することができる。
図23を用いて、ドライブレコーダシステム4で撮影された映像ファイルD1に基づいて乗降口51のドアの開閉を検知する方法を説明する。
管理サーバ1は、記憶媒体3から映像ファイルD1を読込み、前乗降口の映像ファイルD1の名称または後乗降口の映像ファイルD1の名称に基づいて、起点となる日付と時刻の情報を取得して保存する(S1001)。
管理サーバ1は、映像ファイルD1から音声データを抽出し(S1002)、乗降口のドアの開閉時に鳴動する動作音を検索する(S1003)。例えば、空圧シリンダなどの開閉機構によりドアが開閉される場合、開閉機構の動作音がマイク43で検出され、映像ファイルD1に記憶される。
管理サーバ1は、ドアの動作音からドアの開閉を検知すると(S1004:YES)、検知したときのタイムスタンプを保存する(S1005)。管理サーバ1は、ドアの開閉を検知するまで、ステップS1003を実行する。
管理サーバ1は、対象の映像ファイルD1について検索終了したか判定し(S1006)、検索を終了していない場合(S1006:NO)、ステップS1001へ戻る。管理サーバ1は、対象の映像ファイルD1について検索を終了すると(S1006:YES)、処理対象となる全ての映像ファイルD1について検索を終了したか判定し(S1007)、未処理の映像ファイルD1がある場合(S1007:NO)、次の映像ファイルD1を選択し(S1008)、ステップS1001へ戻る。
管理サーバ1は、全ての映像ファイルD1についてドアの開閉を検知すると(S1007:YES)、本処理を終了する。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。本実施例では、ドアの開閉時の動作音に基づいて、ドアの開閉を検知するため、乗降口を撮影するカメラ41の視界が乗客や手荷物などで遮られている場合でも、ドアの開閉を検知することができる。本実施例では、ドア開閉の検知精度を高めることができるため、バスの停車した停留所をより正確に特定でき、乗降カウントの精度を向上できる。なお、本実施例は、上述した実施例1~4のいずれとも結合可能である。
図24に基づいて、実施例6を説明する。本実施例では、映像ファイルD1の動画データを解析して乗降人数を計測する解析部の機能を営業所端末2Aに設ける。
本実施例のバス乗降カウントシステムでは、営業所端末2Aに、記憶部24と解析部25が設けられている。記憶媒体3から読み出された映像ファイルD1は、記憶部24に記憶され、解析部25により解析される。データ送信部22は、解析部25の解析結果を管理サーバ1Aへ送信する。例えば、管理サーバ1Aが乗降集計データD3を作成するのに必要な範囲で、データ送信部22は映像ファイルD1の少なくとも一部を管理サーバ1Aへ送信することもできる。
管理サーバ1Aは、営業所端末2Aから解析結果および映像ファイルD1をデータ取得部11により取得し、記憶部12に保存する。管理サーバ1Aは、解析結果(乗降した人数とタイムスタンプなど)と停留所情報D2とに基づいて、各停留所での乗降人数を集計し、乗降集計データD3を作成する。音声データに基づくドア開閉の検知を営業所端末2A内の解析部25で実施してもよい。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、営業所端末2A内に解析部25を設けるため、営業所端末2Aから管理サーバ1Aへ送信するデータ量を少なくでき、管理サーバ1Aでの処理負荷を軽減できる。
本実施例では、営業所端末2Aから管理サーバ1Aへ主に解析結果が送信され、映像ファイルD1の全体がそのまま送信されることはない。したがって、映像ファイルD1に映っている乗客の顔などが流出する可能性を低減でき、バス乗降カウントシステムの信頼性を高めることができる。本実施例は、実施例1~5のいずれとも結合可能である。
図25を用いて、実施例7を説明する。本実施例では、ドライブレコーダシステム4B内に解析部の機能を設け、ドライブレコーダシステム4Bから管理サーバ1Bへ直接データを送信する。本実施例では、バス乗降カウントシステムにおける中継装置としての営業所端末2は設けられていない。
ドライブレコーダシステム4Bのドライブレコーダ制御装置42Bは、データ取得部421、記憶部422、解析部423およびデータ送信部424を備える。
データ取得部421は、カメラ41で撮影された動画データおよびマイク43で検出された音声データを取得し、映像ファイルD1として記憶部422に記憶させる。解析部423は、バスの停車時に乗降した人数を計測する。データ送信部424は、解析部423の解析結果を管理サーバ1Bへ通信ネットワークCNを介して送信する。
管理サーバ1Bは、ドライブレコーダシステム4Bから受信した解析結果と停留所情報D2に基づいて、停留所ごとの乗降人数を算出し、乗降集計データD3を作成する。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、ドライブレコーダシステム4B内でバス内の映像を解析し、その解析結果を直接管理サーバ1Bへ送信するため、営業所端末2が不要となり、日々の乗降カウントを自動的に実行することができる。さらに、ドライブレコーダシステム4Bから管理サーバ1Bへは、主に解析結果が送信されるため、通信量を低減でき、バス乗降カウントシステムの運用コストの増大を抑制できる。本実施例は、実施例1~5のいずれとも結合させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
さらに、上述の実施例1~4を結合させて、音声認識による停留所名の特定処理と、走行距離に基づく停留所名の特定処理と、位置情報に基づく停留所名の特定処理と、停留所の外観データに基づく停留所名の特定処理のうち、バス事業者は一つ以上の特定処理を選択できるようにしてもよい。バス事業者は、複数の特定処理を選択できる。選択した各特定処理の結果が一致した場合に、その停留所名を採用することができる。選択した各特定処理の結果が不一致の場合、システム管理者またはバス事業者が動画データなどから確認してもよい。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組合せることができる。
1,1A,1B:乗降カウント管理サーバ、2,2A:営業所端末、3:記憶媒体、4,4B:ドライブレコーダシステム、5:バス、51F,51R:ドア、6:利用客、7:停留所、11:データ取得部、12:記憶部、13:解析部、14:乗降カウント集計部、15:停留所情報記憶部、21:データ取得部、22:データ送信部、23:データ抽出部、41:カメラ、42,42B:ドライブレコーダ制御装置、43:マイク、421:データ取得部、422:記憶部、423:解析部、424:データ送信部
Claims (9)
- バスの乗降をカウントする乗降カウントシステムであって、
前記バスの動画データおよび音声データを少なくとも記録するドライブレコーダシステムと、
前記ドライブレコーダシステムから取得される情報に基づいて、ドアの開閉された停留所を特定し、前記動画データのうち前記特定された停留所における動画データを解析することにより、前記特定された停留所ごとの乗降客数をカウントする乗降カウント部と
を備えるバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムから取得される音声データ中の音声アナウンスを解析することにより、前記ドアの開閉された停留所を特定する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムから取得される走行距離に基づいて、前記ドアの開閉された停留所を特定する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムから取得される位置情報に基づいて、前記ドアの開閉された停留所を特定する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムから取得される動画データのうち外向きのカメラの動画データに基づいて、前記ドアの開閉された停留所を特定する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムから取得される音声データ中の前記ドアが開閉するときの動作音を解析することにより、前記ドアの開閉を検知する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記乗降カウント部は、前記ドライブレコーダシステムに着脱可能に取り付けられた記憶媒体から前記動画データおよび前記音声データを取得する
請求項1に記載のバス乗降カウントシステム。 - 前記記憶媒体から前記動画データおよび音声データを取得し、前記取得された動画データおよび音声データを前記乗降カウント部へ送信する中継端末をさらに備える
請求項7に記載のバス乗降カウントシステム。 - バスの乗降をバス乗降カウントシステムによりカウントする乗降カウント方法であって、
前記バス乗降カウントシステムは、
前記バスの動画データおよび音声データを少なくとも記録するドライブレコーダシステムから情報を取得し、
前記取得された情報に基づいて、ドアの開閉された停留所を特定し、
前記動画データのうち前記特定された停留所における動画データを解析することにより、前記特定された停留所ごとの乗降客数をカウントする
バス乗降カウント方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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