JP2023182317A - 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023182317A
JP2023182317A JP2022095849A JP2022095849A JP2023182317A JP 2023182317 A JP2023182317 A JP 2023182317A JP 2022095849 A JP2022095849 A JP 2022095849A JP 2022095849 A JP2022095849 A JP 2022095849A JP 2023182317 A JP2023182317 A JP 2023182317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic resonance
resonance imaging
imaging
terminal
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022095849A
Other languages
English (en)
Inventor
慎也 小澤
Shinya Ozawa
拓哉 藤巻
Takuya Fujimaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2022095849A priority Critical patent/JP2023182317A/ja
Publication of JP2023182317A publication Critical patent/JP2023182317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】MRI検査を効率的に実施すること。【解決手段】実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、第1の端末と、第2の端末と、磁気共鳴イメージング装置とを備える。第1の端末は、撮像タイミングの制御を行う。第2の端末は、撮像条件の設定を行う。磁気共鳴イメージング装置は、撮像タイミングの制御に従って、撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する。【選択図】 図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置を用いた検査(MRI検査)は、他の医用画像診断装置を用いた検査に比べて、患者に対するストレスが大きいことが知られている。このことは、MRI検査の検査時間が他の医用画像診断装置を用いた検査に比べて長いことや、検査部位(例えば、頭部)によっては患者が閉塞感、或いは圧迫感を受けやすいことなどに起因する。よって、MRI検査に従事する医療従事者にとって、患者のストレスを減らすためのケア(患者ケア)は重要なスキルである。
また、MRI検査によって適切な磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)画像を得るため、患者を寝台上に適切にセッティングすることや、撮像に関するMRI装置の設定(装置設定)を行えることも医療従事者にとって重要なスキルである。
一般的に、MRI検査では、上記の患者ケアを含む患者セッティングの作業および装置設定の作業は一人の医療従事者が行っている。しかし、これら異なるスキルを必要とする作業を一人の医療従事者で行うことは負担になることが考えられる。また、これらのスキルに対して得意不得意があることも考えられる。よって、MRI検査における複数の作業を別々の医療従事者が分担して行う場合に、MRI検査を効率的に実施できるシステムが求められている。
特開2008-307130号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、MRI検査を効率的に実施することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、第1の端末と、第2の端末と、磁気共鳴イメージング装置とを備える。第1の端末は、撮像タイミングの制御を行う。第2の端末は、撮像条件の設定を行う。磁気共鳴イメージング装置は、撮像タイミングの制御に従って、撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する。
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す図である。 図3は、磁気共鳴イメージングシステムにおける検査前の各部の動作を説明するためのシーケンス図である。 図4は、磁気共鳴イメージングシステムにおける検査中の各部の動作を説明するためのシーケンス図である。 図5は、近傍端末に表示される近傍操作画面を例示する図である。 図6は、遠隔端末に表示される遠隔操作画面を例示する図である。 図7は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、磁気共鳴イメージングシステムの実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、本実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステム1は、磁気共鳴イメージング装置100と、近傍端末10と、遠隔端末20とを備える。
図1では、磁気共鳴イメージング装置100と近傍端末10とは直接接続されている。また、近傍端末10と遠隔端末20とは、ネットワークNWを介して接続されている。
なお、近傍端末10は、ネットワークNWを介して磁気共鳴イメージング装置100と接続されてもよい。また、遠隔端末20は、ネットワークNWを介して磁気共鳴イメージング装置100と接続されてもよい。また、遠隔端末20は、ネットワークNWを介さず磁気共鳴イメージング装置100、近傍端末10、或いはその両方と直接接続されてもよい。即ち、磁気共鳴イメージング装置100、近傍端末10、および遠隔端末20は、互いの接続形態を問わない。
本実施形態では、磁気共鳴イメージングシステム1は、少なくとも二人の医療従事者(例えば、第1の医療従事者および第2の医療従事者)によって操作されるものとする。具体的には、第1の医療従事者は、磁気共鳴イメージング装置100および近傍端末10を操作する。第2の医療従事者は、遠隔端末20を操作する。
近傍端末10は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100に対する撮像タイミングの制御を主として行うコンピュータである。近傍端末10は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100が設置されているMRI室に設けられる。MRI室は、例えば、検査室、および検査室に隣接する操作室を含む。具体的には、磁気共鳴イメージング装置100は検査室に設けられ、近傍端末10は操作室に設けられる。
近傍端末10は、インタフェース11と、ディスプレイ12と、記憶装置13と、処理回路14とを備える。
インタフェース11は、操作者(第1の医療従事者)からの各種指示や情報入力を受け付ける回路を有する。インタフェース11は、例えば、マウスなどのポインティングデバイス、あるいはキーボードなどの入力デバイスに関する回路を有する。また、入力デバイスはマイクロフォンを含んでもよい。このマイクロフォンを介して、第1の医療従事者は、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者と会話をすることができる。
なお、インタフェース11が有する回路は、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品に関する回路に限定されない。例えば、インタフェース11は、近傍端末10とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、受け取った電気信号を種々の回路へ出力するような電気信号の処理回路を有していてもよい。
ディスプレイ12は、処理回路14による制御のもとで、患者のモニタリングおよび検査の進捗に関する各種情報を表示する。換言すると、ディスプレイ12には、直接的に患者対応をする第1の医療従事者が確認すべき情報が表示される。
記憶装置13は、撮像タイミングの制御を行うための操作画面(第1の操作画面)に関する情報を記憶する。具体的には、記憶装置13は、撮像タイミングの制御を行うための操作画面(第1の操作画面)に関する情報を記憶する。記憶装置13は、処理回路14で実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。
記憶装置13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(hard disk drive)、ソリッドステートドライブ(solid state drive)、光ディスクなどである。また、記憶装置13は、CD-ROMドライブやDVDドライブ、フラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。
処理回路14は、ハードウェア資源として、図示していないプロセッサ、ROM(Read-Only Memory)やRAMなどのメモリなどを有し、近傍端末10を制御する。処理回路14は、例えば、制御機能141を有する。制御機能141は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶装置13へ記憶されている。処理回路14は、この機能に対応するプログラムを記憶装置13から読み出して実行することでプログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路14は、上記機能を有することになる。
制御機能141は、近傍端末10を制御する機能である。具体的には、制御機能141により処理回路14は、記憶装置13に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って近傍端末10の各回路を制御する。
例えば、処理回路14は、制御機能141により、インタフェース11を介して第1の医療従事者から入力されるコマンドに基づいて、磁気共鳴イメージング装置100に対する指示情報(第1の指示情報)を記憶装置13から読み出す。そして、処理回路14は、第1の指示情報を磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。尚、処理回路14は、第1の指示情報を遠隔端末20へと送信してもよい。これにより、遠隔端末20は、近傍端末10による磁気共鳴イメージング装置100への指示を把握することができる。
第1の指示情報は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100に対する撮像タイミングの制御に関する指示を含む。撮像タイミングの制御に関する指示は、少なくとも磁気共鳴撮像の実行に関する検査開始および一時停止を含む。具体的には、撮像タイミングの制御に関する指示は、例えば、検査開始、一時停止、再開(検査再開)、検査中断、および検査終了を含む。また、第1の指示情報は、患者情報の修正に関する修正情報を含んでもよい。
遠隔端末20は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100に対する撮像条件の設定を主として行うコンピュータである。遠隔端末20は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100および近傍端末10が設けられる場所とは異なる場所に設けられる。異なる場所は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100および近傍端末10が設けられる病院とは異なる病院である。また、遠隔端末20が設けられる場所は病院に限らない。例えば、遠隔端末20は、第2の医療従事者の自宅などに設けられてもよい。尚、遠隔端末20は、必ずしも磁気共鳴イメージング装置100および近傍端末10が設けられる場所とは異なる場所に設けられなくてよい。
遠隔端末20は、インタフェース21と、ディスプレイ22と、記憶装置23と、処理回路24とを備える。
インタフェース21は、操作者(第2の医療従事者)からの各種指示や情報入力を受け付ける回路を有する。インタフェース21は、例えば、マウスなどのポインティングデバイス、あるいはキーボードなどの入力デバイスに関する回路を有する。また、入力デバイスはマイクロフォンを含んでもよい。このマイクロフォンを介して、第2の医療従事者は、近傍端末10を操作する第1の医療従事者と会話をすることができる。
なお、インタフェース21が有する回路は、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品に関する回路に限定されない。例えば、インタフェース21は、遠隔端末20とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、受け取った電気信号を種々の回路へ出力するような電気信号の処理回路を有していてもよい。
ディスプレイ22は、処理回路24による制御のもとで、撮像条件の編集および撮像後の処理(後処理)に関する各種情報を表示する。換言すると、ディスプレイ22には、直接的に患者対応をしない第2の医療従事者が確認すべき情報が表示される。
記憶装置23は、撮像条件の設定を行うための操作画面(第2の操作画面)に関する情報を記憶する。記憶装置23は、処理回路24で実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。
記憶装置23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(hard disk drive)、ソリッドステートドライブ(solid state drive)、光ディスクなどである。また、記憶装置23は、CD-ROMドライブやDVDドライブ、フラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。
処理回路24は、ハードウェア資源として、図示していないプロセッサ、ROM(Read-Only Memory)やRAMなどのメモリなどを有し、遠隔端末20を制御する。処理回路24は、例えば、制御機能241を有する。制御機能241は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶装置23へ記憶されている。処理回路14は、この機能に対応するプログラムを記憶装置23から読み出して実行することでプログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路24は、上記機能を有することになる。
制御機能241は、遠隔端末20を制御する機能である。具体的には、制御機能241により処理回路24は、記憶装置23に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って遠隔端末20の各回路を制御する。
例えば、処理回路24は、制御機能241により、インタフェース21を介して第2の医療従事者から入力されるコマンドに基づいて、磁気共鳴イメージング装置100に対する指示情報(第2の指示情報)を記憶装置23から読み出す。そして、処理回路24は、第2の指示情報を磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。尚、処理回路24は、第2の指示情報を近傍端末10へと送信してもよい。これにより、近傍端末10は、遠隔端末20による磁気共鳴イメージング装置100への指示を把握することができる。
第2の指示情報は、例えば、磁気共鳴イメージング装置100に対する撮像条件の設定に関する指示を含む。撮像条件の設定に関する指示は、例えば、撮像プロトコル(検査プロトコル)および撮像位置に関する情報を含む。また、第2の指示情報は、通知指示情報および患者情報を含んでもよい。通知指示情報は、磁気共鳴イメージング装置100から遠隔端末20に対して通知する内容および通知するタイミングを含む。通知指示情報に応じて磁気共鳴イメージング装置100が遠隔端末20へ通知することにより、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者は、例えば、自身が希望するタイミングで磁気共鳴イメージング装置100の処理状況を知ることができる。
なお、通知指示情報は、遠隔端末20により設定される撮像プロトコルに含まれてもよい。この場合、通知するタイミングは、任意のシーケンスの前後である。具体的には、撮像プロトコルは、所定の撮像シーケンスに後続して通知に関する処理を含む。所定の撮像シーケンスは、例えば、位置決め用撮像シーケンスおよび本撮像シーケンスである。よって、通知するタイミングは、例えば、位置決め用撮像の終了後および本撮像の終了後である。また、通知するタイミングは、位置決め画像およびMR画像の生成後でもよい。通知する内容は、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者へ向けてのアラートであり、例えば、撮像位置を決めるための撮像位置調整を促すアラートおよび本撮像終了を知らせるアラートである。これらの通知により、第2の医療従事者は、磁気共鳴イメージング装置100の近傍にいない場合であっても、撮像位置調整、追加検査の指示、および検査終了の指示などを適切なタイミングで行うことができる。
以上、磁気共鳴イメージングシステム1の概要、近傍端末10の構成、および遠隔端末20の構成について説明した。次に、磁気共鳴イメージング装置100の具体的な構成について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す図である。例えば、図2に示すように、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置100は、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源105と、寝台107と、寝台制御回路109と、送信回路113と、送信コイル115と、受信コイル117と、受信回路119と、撮像制御回路121と、インタフェース123と、ディスプレイ125と、記憶装置127と、処理回路129とを備える。尚、磁気共鳴イメージング装置100は、静磁場磁石101と傾斜磁場コイル103との間に、中空の円筒形状のシムコイルを有していてもよい。
静磁場磁石101は、例えば中空の略円筒形状に形成された磁石である。静磁場磁石101は、被検体Pが挿入される空間であるボア111に一様な静磁場を発生する。静磁場磁石101としては、例えば、超伝導磁石などが使用される。
傾斜磁場コイル103は、例えば中空の略円筒形状に形成されたコイルである。傾斜磁場コイル103は、静磁場磁石101の内側に配置される。傾斜磁場コイル103は、互いに直交するX、Y、Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成される。Z軸方向は、静磁場の方向と同方向であるとする。また、Y軸方向は、鉛直方向とし、X軸方向は、Z軸およびY軸に垂直な方向とする。傾斜磁場コイル103は、静磁場に重畳させる傾斜磁場を発生する。具体的には、傾斜磁場コイル103における3つのコイルは、傾斜磁場電源105から個別に電流供給を受けて、X、Y、Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。
傾斜磁場コイル103によって発生するX、Y、Z各軸の傾斜磁場は、例えば、周波数エンコード用傾斜磁場(リードアウト傾斜磁場ともいう)、位相エンコード用傾斜磁場、およびスライス選択用傾斜磁場を形成する。周波数エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じてMR信号の周波数を変化させるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じて磁気共鳴(Magnetic Resonance:以下、MRと呼ぶ)信号の位相を変化させるために利用される。スライス選択用傾斜磁場は、撮像断面を決めるために利用される。
傾斜磁場電源105は、撮像制御回路121の制御により、傾斜磁場コイル103に電流を供給する電源装置である。
寝台107は、被検体Pが載置される天板107aを備えた装置である。寝台107は、寝台制御回路109による制御のもと、被検体Pが載置された天板107aを、ボア111内へ挿入する。寝台107は、例えば、長手方向が静磁場磁石101の中心軸と平行になるように、磁気共鳴イメージング装置100が設置された検査室内に設置される。
寝台制御回路109は、寝台107を制御する回路である。寝台制御回路109は、インタフェース123を介した操作者(第1の医療従事者)の指示により寝台107を駆動することで、天板107aを長手方向および上下方向、場合によっては左右方向へ移動させる。
送信回路113は、撮像制御回路121の制御により、ラーモア周波数などに対応する高周波パルスを送信コイル115に供給する。
送信コイル115は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRF(Radio Frequency)コイルである。送信コイル115は、送信回路113から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場に相当する送信RF波(RFパルス)を発生する。送信コイルは、例えば、全身用コイル(whole body coil:WBコイル)である。WBコイルは、送受信コイルとして使用されてもよい。
受信コイル117は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。受信コイル117は、高周波磁場によって被検体Pから放射されるMR信号を受信する。受信コイル117は、受信されたMR信号を受信回路119へ出力する。受信コイル117は、例えば、1以上のコイルであり、典型的には複数のコイルエレメントを有するコイルアレイである。なお、図2において送信コイル115と受信コイル117とは別個のRFコイルとして記載されているが、送信コイル115と受信コイル117とは、一体化された送受信コイルとして実施されてもよい。送受信コイルは、例えば、頭部コイルのような局所的な送受信RFコイルである。
受信回路119は、撮像制御回路121の制御により、受信コイル117から出力されたMR信号に基づいて、デジタル化された複素数データであるデジタルのMR信号を生成する。具体的には、受信回路119は、受信コイル117から出力されたMR信号に対して各種信号処理を施した後、各種信号処理が施されたデータに対してアナログ/デジタル(A/D(Analog to Digital))変換を実行する。受信回路119は、A/D変換されたデータを標本化(サンプリング)することにより、デジタルのMR信号(以下、MRデータと呼ぶ)を生成する。受信回路119は、生成されたMRデータを、撮像制御回路121に出力する。
撮像制御回路121は、処理回路129から出力された撮像プロトコルに従って、例えば、傾斜磁場電源105、送信回路113および受信回路119を制御し、被検体Pに対する撮像を行う。撮像プロトコルは、検査に応じた各種パルスシーケンスを有する。撮像プロトコルには、傾斜磁場電源105により傾斜磁場コイル103に供給される電流の大きさ、傾斜磁場電源105により電流が傾斜磁場コイル103に供給されるタイミング、送信回路113により送信コイル115に供給される高周波パルスの大きさ、送信回路113により送信コイル115に高周波パルスが供給されるタイミング、受信コイル117によりMR信号が受信されるタイミングなどが予め設定されている。
インタフェース123は、操作者(第1の医療従事者)からの各種指示や情報入力を受け付ける回路を有する。インタフェース123は、例えば、マウスなどのポインティングデバイス、あるいはキーボードなどの入力デバイスに関する回路を有する。なお、インタフェース123が有する回路は、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品に関する回路に限定されない。例えば、インタフェース123は、磁気共鳴イメージング装置100とは別体に設けられた外部の入力機器(例えば、近傍端末10および遠隔端末20)から入力操作に対応する電気信号を受け取り、受け取った電気信号を種々の回路へ出力するような電気信号の処理回路を有していてもよい。
ディスプレイ125は、後述する処理回路129における制御機能129aによる制御のもとで、画像生成機能129bにより生成された各種MR画像、撮像および画像処理に関する各種情報などを表示する。ディスプレイ125は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、または当技術分野で知られている他の任意のディスプレイ、モニタなどの表示デバイスである。
記憶装置127は、画像生成機能129bを介してk空間に充填されたMRデータ、画像生成機能129bにより生成された画像データなどを記憶する。記憶装置127は、各種撮像プロトコル、撮像プロトコルを規定する複数の撮像パラメータを含む撮像条件などを記憶する。記憶装置127は、処理回路129で実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。
記憶装置127は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(hard disk drive)、ソリッドステートドライブ(solid state drive)、光ディスクなどである。また、記憶装置127は、CD-ROMドライブやDVDドライブ、フラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。
処理回路129は、ハードウェア資源として、図示していないプロセッサ、ROM(Read-Only Memory)やRAMなどのメモリなどを有し、磁気共鳴イメージング装置100を制御する。処理回路129は、制御機能129a、画像生成機能129b、取得機能129c、および通知機能129dを有する。制御機能129a、画像生成機能129b、取得機能129c、および通知機能129dにて行われる各種機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶装置127へ記憶されている。処理回路129は、これら各種機能に対応するプログラムを記憶装置127から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路129は、図2の処理回路129内に示された複数の機能などを有することになる。
なお、図1においては単一の処理回路129にて前述の各種機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとして構わない。換言すると、前述の各種機能がプログラムとして構成され、一つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))などの回路を意味する。
プロセッサは、記憶装置127に保存されたプログラムを読み出し実行することで各種機能を実現する。なお、記憶装置127にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、寝台制御回路109、送信回路113、受信回路119、撮像制御回路121なども同様に、上記プロセッサなどの電子回路により構成される。また、処理回路129が有する制御機能129a、画像生成機能129b、取得機能129c、および通知機能129dは、それぞれ制御部、画像生成部、取得部、および通知部の一例である。
制御機能129aは、磁気共鳴イメージング装置100を制御する機能である。具体的には、制御機能129aにより処理回路129は、記憶装置127に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って磁気共鳴イメージング装置100の各回路を制御する。
例えば、処理回路129は、制御機能129aにより、インタフェース123を介して操作者(第1の医療従事者)から入力される撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記憶装置127から読み出す。なお、処理回路129は、撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを生成してもよい。処理回路129は、撮像プロトコルを撮像制御回路121に送信し、被検体Pに対する撮像を制御する。
また、処理回路129は、制御機能129aにより、第2の医療従事者が操作する遠隔端末20から入力される撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記憶装置127から読み出してもよい。また、処理回路129は、遠隔端末20から撮像プロトコルを直接入力してもよい。換言すると、処理回路129は、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者によって撮像プロトコルが登録されてよい。
画像生成機能129bは、MRデータからMR画像を生成する機能である。具体的には、画像生成機能129bにより処理回路129は、MRデータをk空間に充填する。処理回路129は、k空間に充填されたMRデータに対して例えばフーリエ変換などを行うことにより、MR画像を生成する。MR画像は、例えば、被検体Pに関する形態画像に対応する。処理回路129は、MR画像をディスプレイ125および記憶装置127に出力する。尚、処理回路129は、MR画像を近傍端末10および遠隔端末20へと出力してもよい。
取得機能129cは、磁気共鳴イメージング装置100のインタフェース123以外から指示情報を取得する機能である。具体的には、取得機能129cにより処理回路129は、近傍端末10から送信される第1の指示情報および遠隔端末20から送信される第2の指示情報を取得する。
通知機能129dは、磁気共鳴イメージング装置100から遠隔端末20へ所与の情報を通知する機能である。具体的には、通知機能129dにより処理回路129は、第2の指示情報に含まれる通知指示情報に応じて遠隔端末20に対してアラートを通知する。
概括すると、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、近傍端末(第1の端末)を介した撮像タイミングの制御に従って、遠隔端末(第2の端末)によって設定された撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する。
以上、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの各部について説明した。次に、この磁気共鳴イメージングシステムを用いた各部の動作について図3および図4のシーケンス図を用いて説明する。
図3は、磁気共鳴イメージングシステムにおける検査前の各部の動作を説明するためのシーケンス図である。図3のシーケンス図は、磁気共鳴イメージング装置100、近傍端末10、および遠隔端末20のそれぞれに関する処理を表している。図3のシーケンス図では、磁気共鳴イメージング装置100から近傍端末10および遠隔端末20への通信を省略している。尚、磁気共鳴イメージング装置100の状態に関する情報は、近傍端末10および遠隔端末20のどちらにも共有されるものとする。
(ステップST110)
遠隔端末20は、患者情報の入力を受け付ける。患者情報の入力は、例えば、第2の医療従事者によって、遠隔端末20が操作されることによって行われる。
(ステップST120)
患者情報の入力を受け付けた後、遠隔端末20は、患者情報を磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。
(ステップST130)
患者情報の受信を契機として、磁気共鳴イメージング装置100は、患者情報を登録する。
(ステップST140)
磁気共鳴イメージング装置100に患者情報が登録されると、近傍端末10は、患者情報を表示する。この時、近傍端末10を操作する第1の医療従事者は、患者情報に基づいて本人確認を行う。もし患者情報に誤りがあればステップST150の患者情報修正処理が行われる。
(ステップST150)
遠隔端末20から送信された患者情報に誤りがある場合、患者情報修正処理として次のステップST151からステップST153までの処理が行われる。
(ステップST151)
近傍端末10は、修正情報の入力を受け付ける。修正情報の入力は、例えば、第1の医療従事者によって、近傍端末10が操作されることによって行われる。
(ステップST152)
修正情報の入力を受け付けた後、近傍端末10は、修正情報を磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。
(ステップST153)
修正情報の受信を契機として、磁気共鳴イメージング装置100は、修正情報を登録する。
(ステップST160)
患者情報の入力を受け付けた後、遠隔端末20は、撮像プロトコルの入力を受け付ける。撮像プロトコルの入力は、例えば、第2の医療従事者によって、遠隔端末20が操作されることによって行われる。
(ステップST170)
撮像プロトコルの入力を受け付けた後、遠隔端末20は、撮像プロトコルを磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。
(ステップST180)
撮像プロトコルの受信を契機として、磁気共鳴イメージング装置100は、撮像プロトコルを登録する。
(ステップST190)
磁気共鳴イメージング装置100に撮像プロトコルが登録されると、近傍端末10は、撮像プロトコルを表示する。この時、近傍端末10を操作する第1の医療従事者は、撮像プロトコルに基づいて検査開始の確認を行う。
(ステップST200)
近傍端末10は、磁気共鳴イメージング装置100に対する検査開始のコマンドを受け付ける。検査開始のコマンドは、例えば、第1の医療従事者によって、近傍端末10が操作されることによって行われる。
(ステップST210)
検査開始のコマンドを受け付けた後、近傍端末10は、検査開始を磁気共鳴イメージング装置100へと指示する。
(ステップST220)
検査開始の指示を受け付けた後、磁気共鳴イメージング装置100は、設定された撮像プロトコルに沿って検査を開始する。
図4は、磁気共鳴イメージングシステムにおける検査中の各部の動作を説明するためのシーケンス図である。図4のシーケンス図は、図3のシーケンス図と同様に、磁気共鳴イメージング装置100、近傍端末10、および遠隔端末20のそれぞれに関する処理を表している。図4のシーケンス図では、一部の通知処理を例外として、磁気共鳴イメージング装置100から近傍端末10および遠隔端末20への通信を省略している。尚、磁気共鳴イメージング装置100の状態に関する情報は、近傍端末10および遠隔端末20のどちらにも共有されるものとする。
(ステップST310)
検査が開始すると、磁気共鳴イメージング装置100は、位置決め用撮像を実行する。例えば頭部の検査を行う場合、磁気共鳴イメージング装置100は、頭部について位置決め用撮像を実行する。
(ステップST320)
位置決め用撮像が実行された後、磁気共鳴イメージング装置100は、位置決め用撮像によって得られたデータに基づいて位置決め画像を生成する。
(ステップST330)
位置決め画像を生成した後、磁気共鳴イメージング装置100は、位置決め画像を遠隔端末20へと送信する。この時、磁気共鳴イメージング装置100は、撮像位置の調整に関する通知を遠隔端末20に指示する。
(ステップST340)
位置決め画像の受信を契機として、遠隔端末20は、位置決め画像を表示する。また、遠隔端末20は、通知指示に基づいて撮像位置の調整に関する通知を行う。この通知により、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者は、撮像位置の調整を遅滞なく開始することができる。
(ステップST350)
遠隔端末20に位置決め画像が表示されると、遠隔端末20は、撮像位置の調整を受け付ける。撮像位置の調整は、例えば、第2の医療従事者によって、遠隔端末20が操作されることによって行われる。
(ステップST360)
撮像位置の調整が行われた後、遠隔端末20は、撮像位置の情報を磁気共鳴イメージング装置100へと送信する。
(ステップST370)
撮像位置情報の受信を契機として、磁気共鳴イメージング装置100は、撮像位置を設定する。
(ステップST380)
撮像位置を設定した後、磁気共鳴イメージング装置100は、設定した撮像位置について本撮像を実行する。尚、本撮像の実行前に、近傍端末10から本撮像開始の指示を受け付けてもよい。
(ステップST390)
本撮像を実行した後、磁気共鳴イメージング装置100は、本撮像によって得られたデータに基づいてMR画像を生成する。
(ステップST400)
MR画像を生成した後、磁気共鳴イメージング装置100は、MR画像を遠隔端末20へと送信する。この時、磁気共鳴イメージング装置100は、本撮像終了に関する通知を遠隔端末20に指示する。
(ステップST410)
MR画像の受信を契機として、遠隔端末20は、MR画像を表示する。また、遠隔端末20は、通知指示に基づいて本撮像終了に関する通知を行う。この通知により、遠隔端末20を操作する第2の医療従事者は、追加検査の可否に関する判断を遅滞なく開始することができる。尚、以降のステップでは、追加検査をしない場合について説明する。
(ステップST420)
遠隔端末20にMR画像が表示されると、遠隔端末20は、検査終了の報告を受け付ける。検査終了の報告は、例えば、第2の医療従事者によって、遠隔端末20が操作されることによって行われる。
(ステップST430)
遠隔端末20は、近傍端末10へ検査終了についての報告を行う。この報告により、近傍端末10を操作する第1の医療従事者は、検査終了についての判断を行うことができる。
(ステップST440)
近傍端末10は、磁気共鳴イメージング装置100に対する検査終了のコマンドを受け付ける。検査終了のコマンドは、例えば、第1の医療従事者によって、近傍端末10が操作されることによって行われる。
(ステップST450)
検査終了のコマンドを受け付けた後、近傍端末10は、検査終了を磁気共鳴イメージング装置100へと指示する。
(ステップST460)
検査終了の指示を受け付けた後、磁気共鳴イメージング装置100は、設定された撮像プロトコルに沿った検査を終了する。
なお、ステップST410の後に同一の撮像部位で追加の検査をする場合、第2の医療従事者は、遠隔端末20を操作し、撮像プロトコルに同一撮像部位の追加検査に関するシーケンスを追加する。そして、磁気共鳴イメージング装置100は、遠隔端末20から受信した追加シーケンスを登録し、磁気共鳴イメージングシステム1全体の処理はステップST380に戻る。
また、ステップST410の後に他の撮像部位で追加の検査をする場合、第2の医療従事者は、遠隔端末20を操作し、撮像プロトコルに他の部位の追加検査に関する新たなシーケンスを追加する。この場合には、他の部位に関する位置決めをする必要があるため、磁気共鳴イメージング装置100は、遠隔端末20から受信した新たなシーケンスを登録し、磁気共鳴イメージングシステム1全体の処理はステップST310へ戻る。
図5は、近傍端末に表示される近傍操作画面を例示する図である。例えば、図5に示すように、近傍端末10の近傍操作画面200は、情報領域210および制御ボタン領域220を含む。近傍操作画面200の表示内容は、直接的に患者対応をする第1の医療従事者が確認すべき情報に特化している。
情報領域210は、スキャン情報211、画像情報212、バイタル情報213、経過時間情報214、およびプロトコル進捗情報215を含む。
スキャン情報211は、患者情報および安全情報を含む。患者情報は、例えば、患者ID、氏名、性別、身長、および体重を含む。安全情報は、現在撮像しているシーケンスに関するSARの値およびPNSの割合などを含む。
画像情報212は、現在のスキャンに関するMR画像を含む。ロケータ撮像が行われている場合、画像情報212には、任意の一つの断面(例えば、横断面)の画像が表示されてもよいし、全ての断面(例えば、矢状断面、横断面、および冠状断面)の画像が表示されてもよい。
バイタル情報213は、例えば、心電図、心拍数、血圧、脈波、酸素飽和度、および呼吸数を含む。
経過時間情報214は、例えば、検査開始からの経過時間、総検査時間、実行済みシーケンスの数、および総シーケンスの数を含む。
プロトコル進捗情報215は、プロトコルに含まれる総シーケンスを実行順にアイコンで示したものである。図5では、一例として、実行済みのシーケンスのアイコンには網掛けが表示され、実行中のシーケンスのアイコンには進行度に応じて網掛けが表示されている。これにより、第1の医療従事者は、実行済みのシーケンスおよび実行中のシーケンスを容易に確認することができる。
制御ボタン領域220は、検査開始ボタン221、一時停止/再開ボタン222、検査中断ボタン223、および検査終了ボタン224を含む。
なお、近傍操作画面200は、更に患者を撮影しているカメラのカメラ画像を含んでもよい。この場合、カメラはMRI室に設けられる。近傍操作画面200にカメラ画像を含めることにより、第1の医療従事者は、別の画面に視線を移すこと無く同一の画面で患者の状態を確認することができる。
また、近傍操作画面200は、磁気共鳴イメージング装置100が設置されている環境に関する情報(環境情報)を含んでもよい。環境情報には、例えば、ボア内の照明に関する情報、ボア内への送風に関する情報、および室温に関する情報などがある。
図6は、遠隔端末に表示される遠隔操作画面を例示する図である。例えば、図6に示すように、遠隔端末20の遠隔操作画面300は、ロケータ情報310、プロトコル情報320、および詳細情報330を含む。遠隔操作画面300の表示内容は、直接的に患者対応をしない第2の医療従事者が確認すべき情報に特化している。
ロケータ情報310は、ロケータ撮像によって取得された矢状断面、横断面、および冠状断面の画像を表示する。第2の医療従事者は、ロケータ情報310を用いて撮像位置を決定する。
プロトコル情報320は、磁気共鳴イメージング装置100に設定するプロトコルに含まれる複数のシーケンスを表示する。第2の医療従事者は、プロトコル情報320を用いてシーケンスの追加などを行う。尚、プロトコル情報320は、図5のプロトコル進捗情報215と対応している。
詳細情報330は、各シーケンスに関する設定の詳細を表示する。第2の医療従事者は、詳細情報330を用いて設定の変更などを行う。
なお、遠隔操作画面300は、ロケータ情報310の代わりにカメラ画像を切り替えて表示させてもよい。具体的には、遠隔操作画面300は、患者セッティングが行われている場合、患者を撮影しているカメラのカメラ画像を表示する。また、遠隔操作画面300は、患者に異常が起こった場合、患者を撮影しているカメラのカメラ画像を表示する。患者に異常が起こった場合は、例えば、近傍端末10によって検査中断指示が行われた場合、或いは磁気共鳴イメージング装置100が緊急停止した場合に読み替えられてもよい。
また、遠隔操作画面300は、現在のスキャンに関するMR画像を含んでもよい。MR画像を遠隔操作画面300に含めることにより、第2の医療従事者は、追加の検査(追加撮像)および再撮像の判断に利用することができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、撮像タイミングの制御を行う第1の端末と、撮像条件の設定を行う第2の端末と、撮像タイミングの制御に従って、撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する磁気共鳴イメージング装置とを備える。
従って、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、患者ケアを含む患者セッティングの作業と撮像条件などを設定する装置設定の作業とを別々の医療従事者が分担して行うことに特化しているため、MRI検査を効率的に実施することができる。
(第1の実施形態の応用例)
第1の実施形態の通知機能は、主として磁気共鳴イメージング装置から遠隔端末へ所与の情報を通知したがこれに限らない。例えば、磁気共鳴イメージング装置から近傍端末へ所与の情報が通知されてもよい。更に、この通知機能は、近傍端末10および遠隔端末20に備えられてもよい。これにより、近傍端末10から遠隔端末20へ、或いは遠隔端末20から近傍端末10へ所与の情報が通知されてもよい。近傍端末10から遠隔端末20へ通知する内容は、例えば、撮像位置調整を促すアラートである。また、遠隔端末20から近傍端末10へ通知する内容は、例えば、撮像開始を促すアラートである。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、一つの遠隔端末が一つの磁気共鳴イメージング装置に対する設定を行っていた。他方、第2の実施形態は、一つの遠隔端末が複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれに対して設定を行う。
図7は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの構成例を示す図である。例えば、図7に示すように、本実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステム1Aは、磁気共鳴イメージング装置100-1および近傍端末10-1と、磁気共鳴イメージング装置100-2および近傍端末10-2と、磁気共鳴イメージング装置100-3および近傍端末10-3と、遠隔端末20Aとを備える。
なお、以降では、磁気共鳴イメージング装置100-1、磁気共鳴イメージング装置100-2、および磁気共鳴イメージング装置100-3をまとめて複数の磁気共鳴イメージング装置と称する。また、近傍端末10-1、近傍端末10-2、および近傍端末10-3をまとめて複数の近傍端末と称する。
図7では、磁気共鳴イメージング装置100-1と近傍端末10-1とは直接接続されている。また、磁気共鳴イメージング装置100-2と近傍端末10-2とも直接接続されており、磁気共鳴イメージング装置100-3と近傍端末10-3とも直接接続されている。また、近傍端末10-1、近傍端末10-2、および近傍端末10-3と遠隔端末20Aとは、それぞれネットワークNWを介して接続されている。
なお、複数の近傍端末のそれぞれは、ネットワークNWを介して複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれと接続されてもよい。また、遠隔端末20Aは、ネットワークNWを介さずに複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれ、複数の近傍端末のそれぞれ、或いはそれら両方と直接接続されてもよい。即ち、複数の磁気共鳴イメージング装置、複数の近傍端末、および遠隔端末20Aは、互いの接続形態を問わない。
本実施形態では、遠隔端末20Aが複数の磁気共鳴イメージング装置それぞれに対して撮像条件などの設定を行うことを想定する。以降では具体例として、A病院、B病院、C病院、およびそれらの病院を統括する中央病院からなる病院グループへの適用について説明する。
図7に示すように、磁気共鳴イメージング装置100-1および近傍端末10-1はA病院に設けられ、磁気共鳴イメージング装置100-2および近傍端末10-2はB病院に設けられ、磁気共鳴イメージング装置100-3および近傍端末10-3はC病院に設けられる。また、遠隔端末20Aは中央病院に設けられる。
遠隔端末20Aは、複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれに対して撮像条件の設定を行える点において、第1の実施形態の遠隔端末20と異なる。しかし、複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれに関して、遠隔端末20Aの動作および操作は、遠隔端末20と同様である。遠隔端末20Aに表示される操作画面は、例えば、複数の病院毎に全て表示してもよいし、複数の病院毎にタブなどで切り替えられるように表示してもよい。
なお、遠隔端末20Aを操作する医療従事者は、装置設定のエキスパートであることが望ましい。従来、MRI検査は一人の医療従事者が検査の全てを請け負っていたため、病院間による装置設定にばらつきが生じる可能性があった。一方、本実施形態の磁気共鳴イメージングシステムであれば、一人の医療従事者が複数の病院における装置設定を行うことができるため、病院間による装置設定のばらつきを減らすことが期待できる。
複数の磁気共鳴イメージング装置のそれぞれおよび複数の近傍端末のそれぞれは、第1の実施形態の磁気共鳴イメージング装置100および近傍端末10と略同様の構成であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、撮像タイミングの制御を行う複数の第1の端末と、複数の第1の端末それぞれについて、撮像条件の設定を行う第2の端末と、複数の第1の端末のそれぞれに対応し、撮像タイミングの制御に従って、撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する複数の磁気共鳴イメージング装置とを備える。
従って、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、複数の病院で行われる検査に関する設定を一人の医療従事者が行うことができるため、設定に関するばらつきを減らすことができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、MRI検査を効率的に実施することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1A 磁気共鳴イメージングシステム
10,10-1,10-2,10-3 近傍端末
11,21 インタフェース
12,22 ディスプレイ
13,23 記憶装置
14,24 処理回路
20,20A 遠隔端末
100,100-1,100-2,100-3 磁気共鳴イメージング装置
101 静磁場磁石
103 傾斜磁場コイル
105 傾斜磁場電源
107 寝台
107a 天板
109 寝台制御回路
111 ボア
113 送信回路
115 送信コイル
117 受信コイル
119 受信回路
121 撮像制御回路
123 インタフェース
125 ディスプレイ
127 記憶装置
129 処理回路
129a 制御機能
129b 画像生成機能
129c 取得機能
129d 通知機能
141 制御機能
200 近傍操作画面
210 情報領域
211 スキャン情報
212 画像情報
213 バイタル情報
214 経過時間情報
215 プロトコル進捗情報
220 制御ボタン領域
221 検査開始ボタン
222 再開ボタン
223 検査中断ボタン
224 検査終了ボタン
241 制御機能
300 遠隔操作画面
310 ロケータ情報
320 プロトコル情報
330 詳細情報

Claims (11)

  1. 撮像タイミングの制御を行う第1の端末と、
    撮像条件の設定を行う第2の端末と、
    前記撮像タイミングの制御に従って、前記撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する磁気共鳴イメージング装置と
    を具備する、磁気共鳴イメージングシステム。
  2. 前記第1の端末は、前記撮像タイミングの制御に関する指示を含む第1の指示情報を前記磁気共鳴イメージング装置へと送信し、
    前記第2の端末は、前記撮像条件の設定に関する指示を含む第2の指示情報を前記磁気共鳴イメージング装置へと送信する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  3. 前記撮像タイミングの制御に関する指示は、少なくとも前記磁気共鳴撮像の実行に関する検査開始および一時停止を含み、
    前記撮像条件の設定に関する指示は、撮像プロトコルおよび撮像位置に関する情報を含む、
    請求項2に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  4. 前記撮像タイミングの制御に関する指示は、更に、検査再開、検査中断、および検査終了を含む、
    請求項3に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  5. 前記第2の指示情報は、前記磁気共鳴イメージング装置から前記第2の端末に対して通知する内容および通知するタイミングを含む通知指示情報を含み、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、
    前記第1の端末から前記第1の指示情報を取得し、前記第2の端末から前記第2の指示情報を取得する取得部と、
    前記通知指示情報に応じて前記第2の端末に対してアラートを通知する通知部と
    を更に具備する、
    請求項2に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  6. 前記通知指示情報は、撮像プロトコルに含まれる、
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  7. 前記アラートは、撮像位置を決めるための撮像位置調整を前記第2の端末の操作者に促すものである、
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  8. 前記アラートは、追加の磁気共鳴撮像の可否を前記第2の端末の操作者に促すものである、
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  9. 前記第2の指示情報は、患者情報を含み、
    前記第1の指示情報は、前記患者情報の修正に関する修正情報を含む、
    請求項2から請求項8までのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  10. 撮像タイミングの制御を行う複数の第1の端末と、
    前記複数の第1の端末のそれぞれについて、撮像条件の設定を行う第2の端末と、
    前記複数の第1の端末のそれぞれに対応し、前記撮像タイミングの制御に従って、前記撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する複数の磁気共鳴イメージング装置と
    を具備する、磁気共鳴イメージングシステム。
  11. 第1の端末を介した撮像タイミングの制御に従って、第2の端末によって設定された撮像条件に基づく磁気共鳴撮像を実行する、磁気共鳴イメージング装置。
JP2022095849A 2022-06-14 2022-06-14 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置 Pending JP2023182317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022095849A JP2023182317A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022095849A JP2023182317A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023182317A true JP2023182317A (ja) 2023-12-26

Family

ID=89309948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022095849A Pending JP2023182317A (ja) 2022-06-14 2022-06-14 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023182317A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7612562B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus, setting supporting apparatus, and setting supporting method
JP6946285B2 (ja) ユーザインターフェースを有する磁気共鳴検査システム
US10151819B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method of scanning blood vessel
US8963547B2 (en) Determination of shim coil current value for shimming in magnetic resonance imaging apparatus
WO2016018073A1 (en) Apparatus and method for generating magnetic resonance image
JP2021069386A (ja) 磁気共鳴イメージングシステム及び位置表示方法
JP2010233965A (ja) 医用診断装置
US10247794B2 (en) Magnetic field monitoring probe, magnetic resonance imaging apparatus including the same, and method for controlling the same
WO2016195281A1 (ko) 경사자장을 발생시키기 위해 복수의 코일을 이용하는 경사자장 발생 모듈
JP2023182317A (ja) 磁気共鳴イメージングシステムおよび磁気共鳴イメージング装置
JP6827813B2 (ja) 医用画像診断装置
US11301038B2 (en) Method and device for reducing movement artefacts in magnetic resonance imaging
JP7340393B2 (ja) 撮像支援装置、磁気共鳴イメージング装置、および撮像支援方法
JP5209271B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置およびスライス領域設定方法
US20160349345A1 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method
US20190033407A1 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method of generating magnetic resonance image
US10371770B2 (en) RF receiving coil unit for MRI apparatus
JP2004057237A (ja) 磁気共鳴映像装置
US20240249832A1 (en) Medical image diagnostic apparatus and storage medium
US20210330271A1 (en) Medical imaging apparatus and medical imaging processing method
US20220321801A1 (en) Display control device
WO2017131310A1 (ko) 자기 공명 영상 장치 및 그에 따른 자기 공명 영상 획득 방법
US7365541B2 (en) MRI apparatus which automatically determines and displays operating instructions
JP4822834B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2010142423A (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230106