JP2023181809A - イヤフォン、音響制御方法およびプログラム - Google Patents

イヤフォン、音響制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装着者の使用状況に応じた音の聴き取り易さと風切り音が存在する場合の聴き取り易さとを両立し、装着者の利便性を向上する。【解決手段】イヤフォンは、内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、ハウジングの内部に収納され、経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、ハウジングの他端側に配置され、周囲環境側の外音を収音可能なマイクと、ハウジングの他端側に配置され、装着者の発話音声を収音可能な第2マイクと、オープン状態およびクローズ状態を制御する制御部と、を備える。制御部は、動作モードに応じて、経路をオープン状態またはクローズ状態に切り替え、動作モード中にマイクおよび第2マイクのそれぞれにより収音された外音が風切り音であると判定した場合、経路をクローズ状態に維持するまたは切り替える。【選択図】図7

Description

本開示は、イヤフォン、音響制御方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、携帯電話のような装置に接続可能なイヤフォンが開示されている。このイヤフォンは、外耳道を実質的に覆って配置されるように成形および構成され、外耳道へ音を発するスピーカ要素を収容したハウジングであって、外耳道側を向いた内端から周辺側を向いた外端まで伸びるチャンネルを有するハウジングと、チャンネルが実質的に閉鎖されている閉鎖状態とチャンネルが周囲からの音を通す開放状態とを切り替え可能な閉鎖手段と、を備える。また、このイヤフォンは、装置が電話動作モードである場合、イヤフォンを自動的に開放状態に切り替え、装置がオーディオプレイヤー動作モードである場合、イヤフォンを自動的に閉鎖状態に切り替える。
特表2009-525629号公報
近年、イヤフォンには、イヤフォン外部の音(例えばノイズ成分)をなるべく装着者に聴こえにくくするためのノイズキャンセル技術が搭載されているものが多い。また、装着者の発話音声を収音するためのマイクが搭載されたイヤフォンも登場している。これは、例えば昨今、普及しているテレワーク等の際に行われるリモート会議において装着者がイヤフォンを装着した状態で手軽に参加可能とするためであると考えられる。
しかしながら、イヤフォンは依然として外部の音をなるべく遮断するために、装着者の耳を塞ぐ形態を取っているものが多い。このため、上述したリモート会議等でイヤフォンが耳を塞ぐ形態で装着した場合、装着者が自ら発話した時の音声(発話音声)は装着者の耳の外から進入せず、装着者の体内を伝って鼓膜に到達する発話音声が装着者の耳の中で反響する状態となり、装着者にとっては自ら発話した声がモゴモゴとしたような違和感を持ってしまう状態となる。また、装着者の周囲の環境が風のある程度吹いている状態であると(言い換えると、風切り音が収音され易い環境であると)、通気孔から進入した風によって発生するノイズによって不快に感じるだけでなくスピーカからの音を聴き取りにくいという課題がある。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、装着者の使用状況に応じた音の聴き取り易さと風切り音が存在する場合の聴き取り易さとを両立し、装着者の利便性を向上することを目的とする。
本開示は、内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、前記ハウジングの一端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクと、前記ハウジングの前記一端側に配置され、前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクと、前記オープン状態および前記クローズ状態を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替え、前記動作モード中に前記マイクおよび前記第2マイクのそれぞれにより収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替える、イヤフォンを提供する。
また、本開示は、内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、を有するイヤフォンによる音響制御方法であって、動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替えるステップと、前記ハウジングの一端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクおよび前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクのそれぞれにより前記動作モード中に収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替えるステップと、を有する、音響制御方法を提供する。
また、本開示は、内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、を有するイヤフォンに、動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替えるステップと、前記ハウジングの一端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクおよび前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクのそれぞれにより前記動作モード中に収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替えるステップと、を実行させるための、プログラムを提供する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、装着者の使用状況に応じた音の聴き取り易さと風切り音が存在する場合の聴き取り易さとを両立し、装着者の利便性を向上することができる。
イヤフォンの正面図 イヤフォンの背面図 バルブが閉状態となっている時のA-A断面図 バルブが開状態となっている時のA-A断面図 本実施の形態に係るイヤフォンのハードウェア構成例を示すブロック図 本実施の形態に係るスマートフォンのハードウェア構成例を示すブロック図 イヤフォンの動作と風切り音の検出の有無とに基づくバルブの開閉状態を規定するテーブルの一例を示す図 風切り音を検出した時のバルブの自動閉鎖要否の設定画面例を示す図 本実施の形態に係るイヤフォンの動作手順例を時系列に示すフローチャート 図9のステップSt7の風切り音の検出の有無の判定処理を詳細に示すフローチャート イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第1対応テーブルの一例を示す図 イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第2対応テーブルの一例を示す図 イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第3対応テーブルの一例を示す図
以下、図面を適宜参照して、本開示に係るイヤフォン、音響制御方法およびプログラムを具体的に開示した実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明および実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
まず、図1および図2を参照して、イヤフォンのハードウェア構成例について説明する。図1は、イヤフォンの正面図である。図2は、イヤフォンの背面図である。図1および図2では、イヤフォン1L,1Rを互いに横並びで配置し、かつ、タッチセンサTCL,TCRのそれぞれの全面が紙面前面側を向くように配置した場合の様子を図示している。
説明の便宜上、図1に示すようにイヤフォン1LのタッチセンサTCLの面に平行な面に沿ってX軸およびY軸を定義し、さらに、そのタッチセンサTCLの面に対して直交する軸をZ軸とする。イヤフォン1Lにおいて、タッチセンサTCLのマイクMC1L側を上端側、タッチセンサTCLのマイクMC1Lとは反対側のマイクMC2L側を下端側とした場合に、下端側から上端側に向かう方向をX軸と定義する。Z軸およびX軸の両方に直交する方向をY軸と定義する。なお、XYZ軸の定義はイヤフォン1Rにおいても同様に適用可能である。本実施の形態では、例えば図1に係るイヤフォン1Lの向きを正面図と定義する。これらの方向に係る表現は、説明の便宜上用いられるものであって、当該構造の実使用時における姿勢を限定する意図ではない。また、他の図面についても同様である。
また、本実施の形態では、左右一対のイヤフォン1L,1Rにおいて左耳のイヤフォン1Lおよび右耳のイヤフォン1Rの構成は同一である。同一の構成要素の符合は、左耳のイヤフォン1Lでは末尾に「L」を、右耳のイヤフォン1Rでは末尾に「R」を付して表現する。以下の説明では、その一方の左側のイヤフォン1Lのみを説明し、その他方の、右側のイヤフォン1Rの説明を省略する。
イヤフォン1は、ユーザの左耳および右耳のそれぞれに装着され、それぞれの一端側に異なるサイズを有する複数のイヤーピースが交換可能に装着されるイヤフォン1L,1Rにより構成される。具体的には、イヤフォン1は、ユーザの左耳に装着されるイヤフォン1Lとユーザの右耳に装着されるイヤフォン1Rとにより、独立して単独で動作可能な2つのイヤフォン(つまり、イヤフォン1Lおよびイヤフォン1R)により構成されてよい。この場合、イヤフォン1Lとイヤフォン1Rとは無線(例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信)で通信可能となっている。なお、イヤフォン1は、イヤフォン1Lとイヤフォン1Rとが有線(言い換えると、ワイヤ等のケーブル)で接続される一対のイヤフォンとして構成されてもよい。
図1に示すように、イヤフォン1Lは、ユーザの耳に装着して使用されるインナー型の音響装置であり、ユーザが所持するスマートフォンあるいは携帯型音楽プレーヤ等の外部機器から無線(例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信)で送信される音データ(例えば音楽データ)を受信する。イヤフォン1Lは、受信された音データに基づく音信号を音響的に出力する。また、イヤフォン1Lは、未使用時には充電ケースであるクレードル(図示略)に載置される。イヤフォン1Lに内蔵されるバッテリB1L(図5参照)が満充電でない場合などに、イヤフォン1Lがクレードルの所定の載置箇所に載置されると、クレードルから送電される電力に基づいてイヤフォン1Lに内蔵されるバッテリB1Lは充電される。
イヤフォン1Lは、その構造部材としてハウジングHOLを有する。ハウジングHOLは、例えば合成樹脂、金属、セラミックなどの材料の複合体で設けられ、その内部にイヤフォン1Lを構成する各種の部材が収納される収納空間が形成される。また、ハウジングHOLには、その収納空間に連通する取付円筒部(図示略)が設けられる。この取付円筒部は、後述するタッチセンサTCLとは反対側となるハウジングHOLの一端側に設けられる。
イヤフォン1Lは、イヤフォン1Lの本体に取り付けられるイヤーピースIPLを有する。例えば、イヤフォン1Lは、ユーザの左耳に対しイヤーピースIPLにより外耳道の内部に挿入された状態で保持され、この保持された状態がイヤフォン1Lの使用状態とされる。
イヤーピースIPLは、シリコンなどの柔軟性のある部材からなり、内筒部(図示略)および外筒部(図示略)を有して射出成型される。イヤーピースIPLは、その内筒部でハウジングHOLの取付円筒部に挿嵌して固定され、またこのハウジングHOLの取付円筒部に対し交換可能(着脱自在)に設けられる。イヤーピースIPLは、その外筒部でユーザの外耳道内に装着され、装着する外耳道の形状に応じて弾性変形する。この弾性変形により、イヤーピースIPLはユーザの左耳の外耳道内で保持される。イヤーピースIPLは、複数の異なるサイズを有する。イヤーピースIPLは、複数の異なるサイズのイヤーピースのうちいずれかのサイズのイヤーピースがイヤフォン1Lに取り付けられユーザの左耳に装着される。
操作入力部の一例として、タッチセンサTCLは、図1に示すようにハウジングHOLのイヤーピースIPLが配置された一端側と反対側の他端側に設けられる。タッチセンサTCLは、ユーザの入力操作(例えばタッチ操作)を検知するタッチセンサ機能を有するセンサ素子である。センサ素子は、例えば静電容量式のタッチセンサの電極である。タッチセンサTCLは、例えば真円状の面として形成されてもよいし、例えば、楕円上の面として形成されてもよい。また、タッチセンサTCLは、矩形状の面として形成されてもよい。
また、ユーザの指等によるタッチセンサTCLへのタッチ操作として、例えば次のような操作が挙げられる。イヤフォン1Lは、短い時間のタッチ操作が行われた場合、外部機器に対し音楽の再生、停止、曲送り、曲戻し等のうちいずれかを指示してもよい。イヤフォン1Lは、長い時間のタッチ操作(いわゆる長押しタッチ)が行われた場合、スマートフォン等の外部機器とBluetooth(登録商標)等の無線通信を行うためのペアリング動作等を行ってもよい。また、イヤフォン1Lは、タッチセンサTCLの表面を指でなぞる(いわゆるスワイプ動作)が行われた場合、再生されている音楽の音量調整等を行ってもよい。
開口部60Lは、ハウジングHOLの表面に露出可能に形成され、ユーザの左耳の外耳道内に挿入されて保持された時点でユーザの外耳道側の一端側から、外気側(周囲環境側)の他端側までを通気可能な経路に通じる穴である。開口部60Lの詳細な構造の断面例については、図3および図4を参照して後述する。
イヤフォン1Lは、電気電子部材として、複数のマイク(マイクMC1L、マイクMC2LおよびマイクMC3L)を有する。これら複数のマイクはハウジングHOLの収納空間(図示略)に収納される。
マイクMC1Lは、図1に示すように、ハウジングHOLの表面上に露出するようにあるいはその表面付近に設けられ、イヤフォン1Lの外部の周囲音(外音の一例)などを収音可能に配置される。つまり、マイクMC1Lは、イヤフォン1Lがユーザの耳に装着された状態でのユーザの周囲音を検出することが可能である。マイクMC1Lは、外部の周囲音を電気信号(音信号)に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。
マイクMC2Lは、図1に示すように、ハウジングHOLの表面上に露出するようにあるいはその表面付近に設けられ、イヤフォン1Lを装着したユーザの発話に基づく音声信号を収音可能に配置される。そのため、イヤフォン1Lは、ユーザのスマートフォンF1などの携帯電話装置に通信可能な状態でいわゆるハンズフリー通話を実現することが可能である。マイクMC2Lは、ユーザの発話に基づいて生じる音声を収音(つまり、音声信号を検知)可能なマイクロフォンデバイスにより構成される。マイクMC2Lは、ユーザの発話に基づいて生じる音声を収音して電気信号に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。マイクMC2Lは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に挿入された時にイヤフォン1Lの延在方向がユーザの口元を向くように配置され(図1参照)、タッチセンサTCL下部(つまり-X方向)の位置に配置される。ユーザによって発話される音声はマイクMC2Lにより収音されては電気信号に変換され、この電気信号の大小によって、マイクMC2Lによるユーザの発話の有無が検知可能となる。
マイクMC3Lは、図2に示すように、ハウジングHOLの取付円筒部付近の面内に配置され、イヤフォン1Lがユーザの左耳内に挿入されるとその左耳の外耳道に可能な限り近接して配置される。マイクMC3Lは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着された状態でのユーザの左耳とイヤーピースIPLとの間から漏れた音を電気信号(音信号)に変換して音信号入出力制御部S1Lに送る。
スピーカSP1Lは、図2に示すように、ハウジングHOLの取付円筒部内に配置される。スピーカSP1Lは、ドライバSP1LDr(図3および図4参照)を有する電子部品であり、外部機器から無線で送信された音データ(例えば音楽データ)を音響的に出力する。ハウジングHOLの内部では、スピーカSP1Lの前面(言い換えると、音響的に出力される音の放音面)は、イヤーピースIPLで覆われたハウジングHOLの取付円筒部側に向けられる。これにより、スピーカSP1Lから音響的に出力された音楽データは、ユーザの耳穴(例えば外耳部分)から更に外耳の外耳道、中耳の鼓膜に伝達されていき、ユーザが音楽データを聴取できる。
装着センサSELは、ユーザの左耳への装着の有無を検知するデバイスにより構成され、例えば赤外線センサあるいは静電センサを用いて構成される。赤外線センサの場合、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていれば、装着センサSELから照射された赤外線が左耳内で反射した赤外線を受光することでユーザの左耳への装着を検知可能である。また、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていなければ、装着センサSELから照射された赤外線が反射しないで赤外線を受光しないことでユーザの左耳への非装着を検知可能である。一方、静電センサの場合、装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていれば、ユーザの左耳内までの距離に応じた静電容量の変化値が装着センサSELが保持する閾値より大きいと判定することでユーザの左耳への装着を検知可能である。また、装着センサSELはイヤフォン1Lがユーザの左耳に装着されていなければ、静電容量値の変化値が装着センサSELが保持する閾値より小さいと判定することでユーザの左耳への非装着を検知可能である。装着センサSELは、イヤフォン1Lがユーザの左耳に挿入された時に外耳道に対向する位置、かつタッチセンサTCLの背面側に設けられる。
このように、イヤフォン1Lは、サイズが異なる複数のイヤーピースのうちいずれかのサイズを有するイヤーピースである装着中イヤーピースがユーザの左耳または右耳に装着される。
次に、図3および図4を参照して、バルブの開状態および閉状態を説明する。図3は、バルブが閉状態となっている時のA-A断面図である。図4は、バルブが開状態となっている時のA-A断面図である。図3および図4は説明の都合上イヤフォン1Rを例示して説明しているが、上述したようにイヤフォン1L,1Rはともに同一の構造を有しており、イヤフォン1Lにも同様な説明が適用可能である。なお、以下の説明において、開状態をオープン状態、閉状態をクローズ状態と称する場合がある。
図3に示す断面図は、図1に係るイヤフォン1RのA-A断面図である。バルブ70Rは、経路71を通る空気の制御を行う可動機構を有した機器である。バルブ70Rは、ハウジングHOR内に残存している音をハウジングHOR外に開放するための経路71をオープン状態にするかクローズ状態にするかを切り替える。ハウジングHOR内に残存している音は、例えば、スピーカSP1Rを構成するドライバSP1RDrから出力された音の反響音、あるいは、ユーザの発話によってユーザ自身の体内を介して右耳付近まで音響的に伝達した伝達音である。これらの音は、ユーザがイヤフォン1Rを装着した状態で発話する際に、ユーザが外部の音を聞き取る際の違和感もしくは聞き取りにくさを与える原因となっている。バルブ70Rの動作(具体的には、開閉)は、イヤフォン制御部S2Rによって制御される。バルブは、例えば図3に示したゲートバルブでもよいし、グローブバルブ、ニードルバルブ、ボールバルブまたはバタフライバルブでもよい。
バルブ70Rは、方向DR1(図4参照)に沿って前後するように可動して壁面72に当接することで経路71を塞いてクローズ状態にすることができる。図3に示したバルブ70が壁面72に当接し経路71の一部を塞いでいる状態を「閉状態」もしくは「クローズ状態」と称する。ユーザがイヤフォン1Rを右耳に装着し、バルブ70が閉状態(クローズ状態)の場合、経路71はバルブ70Rによって塞がれているのでユーザの耳は周囲環境(外気)から遮断されて密閉された状態となる。
図4に示すバルブ70Rが壁面72から一定距離ほど離れ経路71を開放している状態を「開状態」もしくは「オープン状態」と称する。ユーザがイヤフォン1Rを右耳に装着し、バルブ70Rが開状態(オープン状態)の場合、経路71はバルブ70Rによって塞がれていなくタッチセンサTCR側の周囲環境(外気)と通じているためユーザの耳は周囲環境(外気)から遮断(密閉)されていない状態となる。この状態では、ハウジングHOR内に残存している音が経路71を介してハウジングHOR外に開放されることになり、ユーザがイヤフォン1Rを装着した状態で発話する際に、ユーザが外部の音を聞き取る際の違和感もしくは聞き取りにくさを感じることが抑制されることが期待される。
次に、図5を参照して、イヤフォンのハードウェア構成例について説明する。図5は、本実施の形態に係るイヤフォンのハードウェア構成例を示すブロック図である。具体的には、図5には、図1および図2に示す左右一対のイヤフォン1L,1Rのそれぞれのハードウェア構成例を示すブロック図が図示されている。なお、以下では、左右一対のイヤフォン1L,1Rのうち、イヤフォン1Lの構成について説明するが、イヤフォン1Rの構成はイヤフォン1Lの構成と同じであるため、イヤフォン1Lの構成の説明は符号の相違を除けばイヤフォン1Rの対応する構成要素の説明にも同様に適用可能である。
図5に示すワイヤレス音響システム100は、イヤフォン1Lと、イヤフォン1Rと、スマートフォンF1と、を含む。イヤフォン1Lは、タッチセンサTCLと、装着センサSELと、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、バッテリB1Lを含む電力監視部13Lと、無線通信部14Lと、音信号入出力制御部S1Lと、イヤフォン制御部S2Lと、バルブ70Lと、マイクMC1Lと、マイクMC2Lと、マイクMC3Lとを含む。
操作入力部の一例としてのタッチセンサTCLは、イヤフォン制御部S2Lと通信可能に接続される。タッチセンサTCLは、装着者であるユーザによって行われたタッチ操作に関する信号を生成してイヤフォン制御部S2Lに出力する。
装着センサSELは、イヤフォン制御部S2Lとの間でデータ入出力可能に接続され、ユーザの左耳とイヤフォン1Lとが接触しているか否かに関する信号を生成してイヤフォン制御部S2Lに出力する。
電力監視部13Lは、例えば半導体チップを用いて構成されている。電力監視部13Lは、バッテリB1Lを有し、バッテリB1Lの充電残容量を計測する。バッテリB1Lは例えばリチウムイオン電池などの二次電池である。電力監視部13Lは、計測したバッテリB1Lの充電残容量に関する情報をイヤフォン制御部S2Lに出力する。
無線通信部14Lは、スマートフォンF1との間でデータ通信可能に無線接続し、音信号入出力制御部S1Lまたはイヤフォン制御部S2Lで処理された音信号をスマートフォンF1に送る。無線通信部14Lは、アンテナATLを有し、例えばBluetooth(登録商標)の通信規格に従った近距離無線通信を行う。無線通信部14Lは、Wi-Fi(登録商標)などの通信回線または移動体通信回線などに接続可能に設けられてもよい。また、イヤフォン1L,1Rのそれぞれは、無線通信部14L,14Rのそれぞれを用いてスマートフォンF1との間で個別に無線通信を行うことが可能である。そのため、イヤフォン1L,1Rのそれぞれは、スマートフォンF1から送信されるデータ、音信号あるいは情報を受信することが可能である。
音信号入出力制御部S1Lは、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプロセッサを用いて構成されている。音信号入出力制御部S1Lは、イヤフォン制御部S2Lとの間でデータ入出力可能に接続されており、音信号をPCM(Pulse Code Modulation)方式でデジタル形式に変換されたデジタル信号でやり取りする。音信号入出力制御部S1Lは、スマートフォンF1から取得した音信号に関するデジタル信号に対し、音量レベルを調整してスピーカSP1Lに出力する。
音信号入出力制御部S1Lは、マイクMC1L,MC2L,MC3Lのそれぞれと接続され、各マイクから各マイクによって収音された音信号を入力する。音信号入出力制御部S1Lは、各マイクから入力された音信号を増幅する、アナログ信号からデジタル信号に変換するなどといった処理が可能であってもよい。音信号入出力制御部S1Lは、各マイクから入力された音信号のデータをイヤフォン制御部S2Lへ送る。
制御部の一例としてのイヤフォン制御部S2Lは、例えばCPU、MPU、DSPあるいはFPGA等のプロセッサを用いて構成されており、音信号入出力制御部S1L、ROM11L、RAM12L、電力監視部13Lおよび無線通信部14Lとの間でデータ入出力可能に接続され、音信号をデジタル形式に変換した信号でやり取りする。イヤフォン制御部S2Lは、イヤフォン1Lの全体的な動作を司るコントローラとして機能し、イヤフォン1Lの各部の動作を統括するための制御処理、イヤフォン1Lの各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理およびデータの記憶処理を行う。
音信号入出力制御部S1Lおよびイヤフォン制御部S2Lは、ROM11Lに記憶されたプログラムおよび制御用データを用いることで、それぞれの機能を実現する。音信号入出力制御部S1Lおよびイヤフォン制御部S2Lは、動作中にRAM12Lを使用し、生成あるいは取得したデータもしくは情報をRAM12Lに一時的に保存してもよい。
イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、対応する風切り音判断部S2La,S2Raのそれぞれを機能的に実行可能である。風切り音判断部S2Laは、例えばマイクMC1L,MC2Lのそれぞれにより収音された音信号の波形の相関(類似度)および音圧レベルのうち少なくとも1つに基づいて、風切り音の有無を検出する。例えば、風切り音判断部S2Laは、マイクMC1L,MC2Lのそれぞれにより収音された音信号の相関(類似度)および音圧レベルのうち少なくとも1つが相関、音圧レベル用の各所定の閾値を超えると判定した場合、収音された音信号は風切り音の音信号であると判定する。なお、所定の閾値は、音信号の波形の相関(類似度)の閾値、音圧レベルの閾値が含まれる。ここで、マイクMC1L,MC2LはともにハウジングHOLに対して外向きに配置されているので、例えば風切り音が発生している状況下ではどちらも同様な風切り音の音信号の波形および音圧レベルを有すると考えることができる。ただマイクMC2Lは通話中の装着者の発話音声を収音するので、この場合、風切り音判断部S2Laは、その発話音声の周波数帯(例えば100~1kHz)の音信号波形を除いた音信号の波形とマイクMC1Lにより収音された音信号の波形とが相関するあるいは/およびその音圧レベルが同等であると判断した時に、風切り音を検出したと判断できる。
バルブ70Lは、イヤフォン制御部S2Lとの間でデータ入出力可能に接続される。バルブ70Lは、イヤフォン制御部S2Lからの信号に基づき動作(つまり、開閉の動作)する。バルブ70Lは、例えば、スマートフォンF1に表示される設定画面から設定された内容に基づき、イヤフォン制御部S2Lによって開状態(オープン状態)もしくは閉状態(クローズ状態)となるよう制御される。本実施の形態では、例えば、バルブ70Lは、イヤフォン1Lの動作あるいはイヤフォン1Lの動作モード(後述参照)に基づいて制御される。バルブ70Lの制御方法の詳細は後述する。
スマートフォンF1は、ユーザにより携帯される無線端末である。
次に、図6を参照して、スマートフォンのハードウェア構成例について説明する。図6は、本実施の形態に係るスマートフォンのハードウェア構成例を示すブロック図である。スマートフォンF1は、表示/操作部30と、公衆回線通信I/F部31と、公衆回線プロトコル制御部32と、制御部33と、ROM34と、RAM35と、音信号バス36と、音信号入出力制御部37と、近距離無線制御部38と、無線LAN通信I/F部39と、イヤフォン通信I/F部40と、USB通信I/F部41と、バッテリB2とを含む。なお、図6では、インターフェースを「I/F」と略記している。
表示部あるいは操作部の一例としての表示/操作部30は、ユーザの操作を受け付けたり、制御部33により生成されたデータを表示したりするタッチパネルを用いて構成され、いわゆるユーザインタフェースを形成する。表示/操作部30は制御部33によって生成される各種画面を表示してよい。表示/操作部30は、表示された各種画面に対するユーザの操作を受け付けて入力信号を生成して制御部33に送る。
公衆回線通信I/F部31は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT3と接続され、公衆基地局(不図示)との間で公衆回線を用いた無線通信(例えばLTE(Long Term Evolution)等の4G(第4世代移動通信方式)あるいは5G(第5世代移動通信方式)に準拠した無線通信)を行う。なお、公衆回線通信I/F部は、スマートフォンF1の構成から省略されてもよい。
公衆回線プロトコル制御部32は、音信号バス36と公衆回線通信I/F部31との間でデータの入出力に関する制御を実行する。なお、公衆回線プロトコル制御部32は、スマートフォンF1の構成から省略されてもよい。
制御部33は、例えばCPU、MPUまたはDSP等のプロセッサを用いて構成されている。スマホOS処理部33Aおよびスマホアプリ処理部33Bを機能的に有しており、スマホOS処理部33Aおよびスマホアプリ処理部33BのそれぞれとROM34との協働によって各種の処理および制御を行う。
ROM34は、制御部33の動作を規定するプログラムとそのプログラムの実行時に使用するデータとが書き込まれている。ROM34には、スマートフォンF1の識別情報、音信号を送信する先として事前に登録(ペアリング)されたイヤフォン1の識別情報をそれぞれ記憶している。
RAM35は、制御部33の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMとである、RAM35には、制御部33により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。
音信号バス36は、制御部33との間での音信号データ、公衆回線プロトコル制御部32との間での音信号データ、音信号入出力制御部37との間での音信号データ、近距離無線制御部38との間での音信号データの入出力を行う。
音信号入出力制御部37は、制御部33から出力された指令に基づいて、マイクMC4により収音された音信号データを、音信号バス36を介して制御部33に送ったり、音信号バス36を介して入力された音信号をスピーカSP2から出力させたりする。
マイクMC4は、スマートフォンF1を使用するユーザの発話に基づく音声を収音して音信号に変換し、変換後の音信号を音信号入出力制御部37に送る。マイクMC4により収音された音信号は、音信号入出力制御部37、音信号バス36を経由して制御部33に入力される。
スピーカSP2は、音信号入出力制御部37からの音信号データを音響的に出力する。
近距離無線制御部38は、音信号バス36と無線LAN通信I/F部39との間および音信号バス36とイヤフォン通信I/F部40との間のデータの入出力に関する制御を実行する。近距離無線制御部38は、制御部33から出力された指令、音信号バス36を介して入力された音信号のデータを、無線LAN通信I/F部39またはイヤフォン通信I/F部40に送る。また近距離無線制御部38は、無線LAN通信I/F部39またはイヤフォン通信I/F部40から入力された音信号のデータを制御部33に送ってもよい。
無線LAN通信I/F部39は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT2と接続され、イヤフォン1との間で無線LANによる無線通信(例えば近距離無線制御部38からのデータ送信)を行う。無線LAN通信I/F部39は、無線LANルータ(図示略)を介してインターネットに接続可能な通信回路を用いて構成される。また、無線LAN通信I/F部39は、上述した無線LANルータ(図示略)を介して、イヤフォン1L、1Rのそれぞれとの間で無線通信(例えばWi-Fi(登録商標)等の無線LAN)を行ってもよい。
イヤフォン通信I/F部40は、スマートフォンF1が備えるアンテナAT1と接続され、イヤフォン1との間でBluetoothによる近距離無線通信(例えば近距離無線制御部38からのデータ送信)を行う。
USB通信I/F部41は、スマートフォンF1と外部機器(例えばPC(Personal Computer))とをケーブル等の有線で通信するためのインターフェースである。USB通信I/F部41は、制御部33とデータ通信可能に接続されていて、外部機器からのデータを制御部33に送信することができる。また、USB通信I/F部41は、外部の商用電源からバッテリB2に電荷を供給してもよい。
バッテリB2は、外部の商用電源から供給される電荷を蓄積可能な二次電池(例えばリチウムイオン電池)であり、スマートフォンF1の各部に必要な電源を供給する。なお、バッテリB2は、スマートフォンF1の筐体から脱着可能に構成されてもよい。バッテリB2は、外部の商用電源から電源の供給を直接得てもよいし、外部の商用電源から切り離された状態においてスマートフォンF1に電源を供給可能であってもよい。
次に、イヤフォン1L,1Rの動作と風切り音の検出の有無とによってバルブの開閉を制御するための動作例について説明する。
図7は、イヤフォンの動作と風切り音の検出の有無とに基づくバルブの開閉状態を規定するテーブルの一例を示す図である。図8は、風切り音を検出した時のバルブの自動閉鎖要否の設定画面例を示す図である。図9は、本実施の形態に係るイヤフォンの動作手順例を時系列に示すフローチャートである。図10は、図9のステップSt7の風切り音の検出の有無の判定処理を詳細に示すフローチャートである。図9のフローチャートは、イヤフォン1L,1Rのイヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれにより定期的に実行される。
図7に示すテーブルTBL0は、イヤフォン1L,1Rの再生状態(具体的には、音楽再生中、通話中)と風切り音の検出の有無とに応じたバルブ70L,70Rの状態を定義する。バルブ70L,70Rの状態は、オープン状態(OPEN)、クローズ状態(CLOSE)である。
ユーザが通話中(言い換えると、マイクMC2L,MC2Rがユーザの発話音声を収音している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、風切り音判断部S2La,S2Raのそれぞれにより風切り音が検出されていなければ、バルブ70L,70Rをオープン状態に維持するあるいは切り替える。これにより、ユーザが通話中において風切り音が検出されない間はバルブ70L,70Rの両方がオープン状態に維持されるのでハウジングHOL,HOR内の経路71が外気に通じることになり、ユーザは、イヤフォン1L,1Rが装着されている間でも自ら発話した音声がこもるように聞こえる感覚を持つことが抑制される。
また、ユーザが通話中(言い換えると、マイクMC2L,MC2Rがユーザの発話音声を収音している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、風切り音判断部S2La,S2Raのそれぞれにより風切り音が検出された場合、バルブ70L,70Rをオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、ユーザの通話中に風切り音を検出している間はバルブ70L,70Rの両方をクローズ状態にするので、ユーザが風切り音の影響による不快な感覚を持つことが抑制することができる。
一方、ユーザが音楽再生中(つまり、スピーカSP1L,SP1Rから音楽信号を音響的に出力している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、風切り音が検出されているか否かに拘わらずにバルブ70L,70Rをクローズ状態に維持するあるいは切り替える。これにより、ユーザは、例えば集中して音楽を聴きたい場合などでは、風切り音の有無に関わらずバルブ70L,70Rがクローズ状態になっていることにより音楽の音質の劣化を抑制できて音楽リスニングを快適に楽しむことができる。
図8に示す設定画面WD1は、例えばユーザ操作によって、スマートフォンF1にインストールされた専用アプリケーションの中で表示/操作部30に表示される。この設定画面は、イヤフォン1L,1Rのそれぞれにより風切り音が検出された場合にバルブ70L,70Rを自動的に閉鎖(つまりクローズ状態)にするか否かを設定することができる。設定画面WD1は、有効アイコンと無効アイコンとを表示する。有効アイコンと無効アイコンとは、ユーザ操作により択一的選択が可能となっている。図8では、例えば有効アイコンが指定されている。この指定の上で、ユーザ操作によりOKアイコンBT1が押下されると、スマートフォンF1は、このOKアイコンBT1の押下に対応する風切り音の検出に伴うバルブ70L,70Rの開閉設定をイヤフォン1L,1Rに共有する。これにより、イヤフォン1L,1Rは、風切り音を検出したことに基づいて、バルブ70L,70Rのそれぞれを自動的にクローズ状態に制御することができる。
図9において、イヤフォン1L,1Rのイヤフォン制御部S2L,S2Rは、例えばRAM12L,12Rを参照することにより現在のイヤフォン1L,1Rの動作モードが原則バルブ開動作中であるか否かを判定する(ステップSt1)。ここで、原則バルブ開動作とは、原則的に、バルブ70L,70Rをオープン状態にすることが望ましいイヤフォン1L,1Rの動作を示し、例えばユーザが通話中である場合が該当する。なお、原則バルブ開動作は通話中に限定されなくてよい。原則と記載しているので、本実施の形態では、原則的にはその原則バルブ開動作中にはバルブ70L,70Rのそれぞれはオープン状態となっているが、その例外処理として風切り音が検出された時にはバルブ70L,70Rはクローズ状態に切り替えられる。
イヤフォン制御部S2L,S2Rは、現在のイヤフォン1L,1Rの動作モードが原則バルブ開動作中であると判定した場合には(ステップSt1、YES)、例えばRAM12L,12Rを参照することにより風切り音の検出時のバルブ70L,70Rの自動閉鎖(クローズ状態)の設定がなされているか否かを判定する(ステップSt2)。イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出時のバルブ70L,70Rの自動閉鎖(クローズ状態)の設定がなされていないと判定した場合(ステップSt2、NO)、例えばRAM12L,12Rを参照することによりバルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)であるか否かを判定する(ステップSt3)。
バルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)ではないと判定された場合には(ステップSt3、NO)、図9のイヤフォン制御部S2L,S2Rの処理は終了する。一方、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、バルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)であると判定した場合には(ステップSt3、YES)、バルブ70L,70Rをオープン状態にして経路71を外気に通じるように開放する(ステップSt4)。これにより、現在風切り音が検出されていなく原則バルブ開動作中である場合にはバルブ70L,70Rのそれぞれがオープン状態になるので、ユーザは、原則バルブ開動作中(例えば通話中)であれば自ら発話した音声が耳の中でこもるような違和感を持つことを抑制できて快適に通話を行うことができる。
一方、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、現在のイヤフォン1L,1Rの動作モードが原則バルブ開動作中ではないと判定した場合には(ステップSt1、NO)、例えばRAM12L,12Rを参照することによりバルブ70L,70Rが開状態(オープン状態)であるか否かを判定する(ステップSt5)。
バルブ70L,70Rが開状態(オープン状態)ではないと判定された場合には(ステップSt5、NO)、図9のイヤフォン制御部S2L,S2Rの処理は終了する。一方、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、バルブ70L,70Rが開状態(オープン状態)であると判定した場合には(ステップSt5、YES)、バルブ70L,70Rをクローズ状態にして経路71を外気から遮断する(ステップSt6)。これにより、現在風切り音が検出されている場合など原則バルブ開動作中ではない場合(例えば音楽を聴いている場合)にはバルブ70L,70Rのそれぞれがクローズ状態になるので、ユーザは、周囲の外音を気にすることなく集中して音楽を聴くことができる。
また、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出時のバルブ70L,70Rの自動閉鎖(クローズ状態)の設定がなされていると判定した場合(ステップSt2、YES)、2種類のマイク(例えばイヤフォン1LのマイクMC1L,MC2L、イヤフォン1RのマイクMC1R,MC2R)により収音された音信号に基づいて、風切り音の検出の有無を判定する(ステップSt7)。このステップSt7の詳細については、図10を参照して後述する。
イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音を検出したと判定した場合には(ステップSt8、YES)、例えばRAM12L,12Rを参照することによりバルブ70L,70Rが開状態(オープン状態)であるか否かを判定する(ステップSt5)。ステップSt5~ステップSt6の各処理の説明は上述した通りであるため、説明を割愛する。
イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音を検出していないと判定した場合には(ステップSt8、NO)、例えばRAM12L,12Rを参照することによりバルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)であるか否かを判定する(ステップSt3)。ステップSt3~ステップSt4の各処理の説明は上述した通りであるため、説明を割愛する。
図10において、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、イヤフォン1LのマイクMC1L,MC2L、イヤフォン1RのマイクMC1R,MC2Rのそれぞれにより収音された音信号の相関(類似度)および音圧レベルのうち少なくとも1つに基づいて、風切り音の有無を検出する(ステップSt71)。このステップSt71では、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、マイクMC1L,MC2Lのそれぞれにより収音された音信号の相関(類似度)および音圧レベルに基づく信頼度を算出する。例えば相関、音圧レベルがともに似通っていると信頼度が高いということになり、一方、相関、音圧レベルがともに異なっていると信頼度が低いということになる。そして、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、算出された信頼度が予め定められた信頼度の閾値を超えると判定した場合に、風切り音を検出したと判定する。
イヤフォン制御部S2L,S2Rは、例えばRAM12L,12Rを参照することによりバルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)であるか否かを判定する(ステップSt72)。イヤフォン制御部S2L,S2Rは、バルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)であると判定した場合(ステップSt72、YES)、ステップSt71で算出された風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th1以上であるか否かを判定する(ステップSt73)。イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th1以上であると判定した場合(ステップSt73、YES)、風切り音を検出したと判定する(ステップSt74)。この後、図10に示す風切り音の有無の判定処理は終了する。
一方、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th1未満であると判定した場合(ステップSt73、NO)、風切り音を検出していないと判定する(ステップSt75)。この後、図10に示す風切り音の有無の判定処理は終了する。
また、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、バルブ70L,70Rが閉状態(クローズ状態)ではないと判定した場合(ステップSt72、NO)、ステップSt71で算出された風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th2以上であるか否かを判定する(ステップSt76)。ここで、所定値Th1と所定値Th2とは、同じ値でもよいし、異なる値でもよい。所定値Th1は、バルブ70L,70Rがクローズ状態である場合の信頼度の閾値である。所定値Th2は、バルブ70L,70Rがオープン状態である場合の信頼度の閾値である。
イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th2以上であると判定した場合(ステップSt76、YES)、風切り音を検出したと判定する(ステップSt74)。この後、図10に示す風切り音の有無の判定処理は終了する。
一方、イヤフォン制御部S2L,S2Rは、風切り音の検出に関する信頼度が所定値Th2未満であると判定した場合(ステップSt76、NO)、風切り音を検出していないと判定する(ステップSt75)。この後、図10に示す風切り音の有無の判定処理は終了する。
図11は、イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第1対応テーブルの一例を示す図である。図12は、イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第2対応テーブルの一例を示す図である。図13は、イヤフォンの動作モードと動作との関係例を示す第3対応テーブルの一例を示す図である。
本実施の形態に係るイヤフォンの動作モードとして、例えばノイズキャンセルモードと外音取込モードとオフモードとがある。
ノイズキャンセルモードは、公知のノイズキャンセル処理を実行する動作モードである。ノイズキャンセル処理は、例えばイヤフォン1L(具体的には、マイクMC1L,MC3L),イヤフォン1R(具体的には、マイクMC1R,MC3R)のそれぞれにより収音された音信号を用いて周囲のノイズ成分の逆位相信号を生成してその逆位相信号と音響出力対象の音信号とを合成することにより周囲のノイズ成分を抑制あるいは除去することが可能である。
外音取込モードは、イヤフォン1L,1Rの周囲の外音を積極的に収音して取り込む動作モードである。外音取込モードでは、イヤフォン1LのマイクMC1L,イヤフォン1RのマイクMC1Rのそれぞれにより収音された外音の音信号がイヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれに入力される。
オフモードは、いわゆる通常の動作モードであり、ノイズキャンセル処理も行わないし、外音取込の処理も行わない。
ノイズキャンセルモードと外音取込モードとオフモードとは、それぞれ互いに所定のユーザ操作により簡易に切り替え可能である。所定のユーザ操作は、例えばイヤフォン1L,1RのそれぞれのタッチセンサTCL,TCRの長押し操作でもよいし、スマートフォンF1にインストールされた専用アプリケーション(図示略)から動作モードを指定するための操作でもよい。これにより、ユーザの簡易な操作により、イヤフォン1L,1Rの動作モードの変更を行うことができる。
図11に示す対応テーブルTBL1は、イヤフォン1L,1Rの再生状態(具体的には、音楽再生中、通話中)と動作モード(具体的には、ノイズキャンセルモード、外音取込モード、オフモード)とに応じたバルブ70L,70Rの状態を定義する。バルブ70L,70Rの状態は、オープン状態、クローズ状態である。
ユーザが通話中(言い換えると、マイクMC2L,MC2Rがユーザの発話音声を収音している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードに拘わらずバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。つまり、ノイズキャンセルモード、外音取込モード、オフモードのいずれであってもバルブ70L,70Rはオープン状態に維持される。これにより、ユーザが通話中はバルブ70L,70Rの両方がオープン状態に維持されるのでハウジングHOL,HOR内の経路71が外気に通じることになり、ユーザは、イヤフォン1L,1Rが装着されている間でも自ら発話した音声がこもるように聞こえる感覚を持つことが抑制される。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが通話中であってバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、図11に示す動作モードの種類に拘わらずバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
一方、ユーザが音楽再生中(つまり、スピーカSP1L,SP1Rから音楽信号を音響的に出力している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードがノイズキャンセルモードおよびオフモードであればバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。そして、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードが外音取込モードであればバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。これにより、ユーザは、例えば集中して音楽を聴きたい場合などでは、ノイズキャンセルモードあるいはオフモードに切り替えてバルブ70L,70Rをクローズ状態にすることで音楽の音質の劣化を抑制できて音楽リスニングを快適に楽しむことができる。また、ユーザは、たとえ通話中でない場合(例えば音楽再生中)でも、外音取込モードに切り替えてバルブ70L,70Rをオープン状態にすることで周囲の外音を聴くことができ利便性を向上できる。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが音楽再生中であって動作モードが外音取込モードであるためにバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、バルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
図12の外音取込モードは、そのサブモードとして、密閉モードと開放モードとの2つを有している。外音取込モードの開放モードは、イヤフォン1L,1Rの周囲の外音を積極的に収音して取り込む動作モードである。開放モードは、例えば周囲で発話している他人の話を積極的に聴き取りたい場合に使用される。一方、外音取込モードの密閉モードは、積極的に周囲の外音を取り込むことまでは求めないが周囲の外音を取り込むことがユーザの動作を補助することを意図する場合に使用される。例えばユーザが散歩中あるいは電話などのアナウンスを聴きたい場合など、通話はしないが周囲の外音を聴きたい場合には密閉モードにすることでイヤフォン1L,1Rから音響的に出力される音楽の音質が向上することが期待される。
図12に示す対応テーブルTBL2は、イヤフォン1L,1Rの再生状態(具体的には、音楽再生中、通話中)と動作モード(具体的には、ノイズキャンセルモード、外音取込モードの密閉モード、外音取込モードの開放モード、オフモード)とに応じたバルブ70L,70Rの状態を定義する。バルブ70L,70Rの状態は、オープン状態、クローズ状態である。
ユーザが通話中(言い換えると、マイクMC2L,MC2Rがユーザの発話音声を収音している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードに拘わらずバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。つまり、ノイズキャンセルモード、外音取込モードの密閉モード、外音取込モードの開放モード、オフモードのいずれであってもバルブ70L,70Rはオープン状態に維持される。これにより、ユーザが通話中はバルブ70L,70Rの両方がオープン状態に維持されるのでハウジングHOL,HOR内の経路71が外気に通じることになり、ユーザは、イヤフォン1L,1Rが装着されている間でも自ら発話した音声がこもるように聞こえる感覚を持つことが抑制される。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが通話中であってバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、図12に示す動作モードの種類に拘わらずバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
一方、ユーザが音楽再生中(つまり、スピーカSP1L,SP1Rから音楽信号を音響的に出力している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードがノイズキャンセルモード、オフモード、そしてさらに外音取込モードの密閉モードであればバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。そして、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードが外音取込モードの開放モードであればバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。これにより、ユーザは、例えば集中して音楽を聴きたい場合もしくは音楽再生中でも周囲の音を聴いてみたい場合などでは、ノイズキャンセルモード、外音取込モードの密閉モードあるいはオフモードに切り替えてバルブ70L,70Rをクローズ状態にすることで音楽の音質を向上できて音楽リスニングを快適に楽しむことができる。また、ユーザは、たとえ通話中でない場合(例えば音楽再生中)でも、外音取込モードの開放モードに切り替えてバルブ70L,70Rをオープン状態にすることで周囲の外音を聴くことができ利便性を向上できる。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが音楽再生中であって動作モードが外音取込モードの開放モードであるためにバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、バルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
図13の外音取込モードは、そのサブモードとして、ユーザが自由に定めることができるサブモードA,Bの2つを有している。外音取込モードのサブモードAは、例えば、全周波数帯の音信号を取り込む動作モードであり、以下の説明でも同様とする。外音取込モードのサブモードBは、例えば、人の声の周波数帯(例えば100~1000Hz帯)の音信号を取り込む動作モードであり、以下の説明でも同様とする。なお、サブモードA,Bの内容は、これらに限定されなくてもよく、例えばスマートフォンF1にインストールされた専用アプリケーションに対するユーザ操作によって任意に選択あるいは指定できてよい。サブモードAによれば、イヤフォン1L,1Rは、人の声に限らず周囲で発生している音を漏らさず取り込むことが可能である。一方、サブモードBによれば、イヤフォン1L,1Rは、周囲で発生している人の声に絞って取り込むことが可能である。
図13に示す対応テーブルTBL3は、イヤフォン1L,1Rの再生状態(具体的には、音楽再生中、通話中)と動作モード(具体的には、ノイズキャンセルモード、外音取込モードのサブモードA、外音取込モードのサブモードB、オフモード)とに応じたバルブ70L,70Rの状態を定義する。バルブ70L,70Rの状態は、オープン状態、クローズ状態である。
ユーザが通話中(言い換えると、マイクMC2L,MC2Rがユーザの発話音声を収音している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードに拘わらずバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。つまり、ノイズキャンセルモード、外音取込モードのサブモードA、外音取込モードのサブモードB、オフモードのいずれであってもバルブ70L,70Rはオープン状態に維持される。これにより、ユーザが通話中はバルブ70L,70Rの両方がオープン状態に維持されるのでハウジングHOL,HOR内の経路71が外気に通じることになり、ユーザは、イヤフォン1L,1Rが装着されている間でも自ら発話した音声がこもるように聞こえる感覚を持つことが抑制される。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが通話中であってバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、図13に示す動作モードの種類に拘わらずバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
一方、ユーザが音楽再生中(つまり、スピーカSP1L,SP1Rから音楽信号を音響的に出力している間)、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードがノイズキャンセルモード、オフモード、そしてさらに外音取込モードのサブモードA,Bの設定「CLOSE(閉じる)」であればバルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。そして、イヤフォン制御部S2L,S2Rのそれぞれは、動作モードが外音取込モードのサブモードA,Bの「OPEN(開ける)」であればバルブ70L,70Rをオープン状態に切り替える。これにより、ユーザは、例えば自身の使い方に合わせて取り込みたい周波数帯(サブモードA,B)の外音を聴いてみたい場合などでは、バルブ70L,70Rをオープン状態にすることで周囲の外音を聴くことができ利便性を向上できる。また、ユーザは、例えば自身の使い方に合わせて取り込みたい周波数(サブモードA,B)の外音を遮断して集中して音楽を聴きたい場合には、バルブ70L,70Rをクローズ状態にすることで音楽リスニングを快適に楽しむことができる。
しかしながら、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが音楽再生中であって動作モードが外音取込モードのサブモードA,Bの設定「OPEN(開ける)」であるためにバルブ70L,70Rがオープン状態になっている時に風切り音を検出した場合、バルブ70L,70Rをクローズ状態に切り替える。
以上により、本実施の形態に係るイヤフォン1L,1Rは、内部に空間を有し、装着者(ユーザ)の外耳道側の一端側から周囲環境側(外気側)の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングHOL,HORと、ハウジングHOL,HORの内部に収納され、経路71をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブ70L,70Rと、ハウジングHOL,HORの他端側に配置され、周囲環境側の外音を収音可能なマイクMC1L,MC1Rと、ハウジングHOL,HORの他端側に配置され、装着者の発話音声を収音可能な第2マイク(例えばマイクMC2L,MC2R)と、オープン状態およびクローズ状態を制御する制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)と、を備える。制御部は、動作モード(例えば音楽再生中、通話中)に応じて、経路71をオープン状態またはクローズ状態に切り替え、動作モード中にマイクおよび第2マイクのそれぞれにより収音された音信号が風切り音であると判定した場合、経路71をクローズ状態に維持するまたは切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、装着者の使用状況に応じた音の聴き取り易さと風切り音が存在する場合の聴き取り易さとを両立できるので、動作モードに合わせて音の聴き取り易さを向上できるだけでなく、もし周囲で風切り音が発生する程度に強い風が吹いている時でもバルブ70L,70Rをクローズ状態にするので風切り音による不快な印象をユーザが持つことを抑制できる。したがって、イヤフォン1L,1Rは、装着者の利便性を向上することができる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、マイク(例えばMC1L,MC1R)および第2マイク(例えばマイクMC2L,MC2R)のうち少なくとも1つにより装着者の発話音声を収音している動作モード中に風切り音を検出した時、経路71をオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが通話中に風切り音が検出された時にはバルブ70L,70Rをクローズ状態にするので、風切り音による通話の支障となる事態を避けることが可能となる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、マイク(例えばMC1L,MC1R)および第2マイク(例えばマイクMC2L,MC2R)のうち少なくとも1つにより装着者の発話音声を収音している動作モード中に風切り音を検出しない時、経路71をオープン状態に維持する。これにより、イヤフォン1L,1Rは、ユーザが通話中に風切り音が検出されない時には経路71(言い換えると、バルブ70L,70R)をオープン状態にするので、自ら発話した音声がこもるような感覚を持つことを抑制することができて快適な通話をユーザに行わせることができる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、動作モードがノイズキャンセルモードであってマイク(例えばMC1L,MC1R)および第2マイク(例えばマイクMC2L,MC2R)のうち少なくとも1つにより装着者の発話音声を収音している間に風切り音を検出した時、経路71(言い換えると、バルブ70L,70R)をオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、ノイズキャンセルモード中に通話している時に風切り音が検出されたような状況でも、バルブ70L,70Rをクローズ状態にすることにより、通気孔から進入した風によって発生されるノイズによる悪影響(例えばユーザが不快に感じる、スピーカからの音を聴き取りにくい)を抑制することが可能となる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、動作モードが外音取込モード中に風切り音を検出した時、経路71(言い換えると、バルブ70L,70R)をオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、外音取込モード中に風切り音が検出された状況では、バルブ70L,70Rをクローズ状態にすることにより、風切り音が直接的に聴こえるような事態を避けることができる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、動作モードが外音取込モードの開放モードであってマイク(例えばMC1L,MC1R)および第2マイク(例えばマイクMC2L,MC2R)のうち少なくとも1つにより装着者の発話音声を収音している間に風切り音を検出した時、経路71(言い換えると、バルブ70L,70R)をオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、イヤフォン1L,1Rは、外音取込モードの開放モードでユーザが通話中である時に風切り音が検出されたような状況では、バルブ70L,70Rをオープン状態からクローズ状態に切り替えるので、通話時に風切り音による声の聴きにくさが生じることを抑制できる。
また、制御部(例えばイヤフォン制御部S2L,S2R)は、動作モードが外音取込モードの第1サブモード(例えばサブモードA)において経路71(言い換えると、バルブ70L,70R)がオープン状態に設定されている間に風切り音を検出した時、経路71をオープン状態からクローズ状態に切り替え、動作モードが外音取込モードの第2サブモード(例えばサブモードB)において経路71がオープン状態に設定されている間に風切り音を検出した時、経路71をオープン状態からクローズ状態に切り替える。これにより、ユーザは、例えば自身の使い方に合わせて取り込みたい周波数帯(サブモードA,B)の外音を聴いてみたい時に風切り音が検出された状況などでは、バルブ70L,70Rをオープン状態からクローズ状態にすることで風切り音を優先して聴きにくくすることができて風切り音による不快な印象を持つことを軽減できる。また、ユーザは、例えば自身の使い方に合わせて取り込みたい周波数(サブモードA,B)の外音を遮断して集中して音楽を聴きたい時に風切り音が検出された状況などでは、バルブ70L,70Rをクローズ状態にすることで集中して音楽リスニングを快適に楽しむことができる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、装着者の使用状況に応じた音の聴き取り易さと風切り音が存在する場合の聴き取り易さとを両立し、装着者の利便性を向上するイヤフォン、音響制御方法およびプログラムとして有用である。
100 ワイヤレス音響システム
1,1L,1R イヤフォン
IPL,IPR イヤーピース
MC1L,MC1R,MC2L,MC2R,MC3L,MC3R,MC4 マイク
TCL,TCR タッチセンサ
HOL,HOR ハウジング
SEL,SER 装着センサ
SP1L,SP1R,SP2 スピーカ
11L,11R,34 ROM
12L,12R,35 RAM
13L,13R 電力監視部
B1L,B1R,B2 バッテリ
14L,14R 無線通信部
ATL,ATR,AT1,AT2,AT3 アンテナ
S2L,S2R イヤフォン制御部
S2La,S2Ra 風切り音判断部
S1L,S1R,37 音信号入出力制御部
F1 スマートフォン
30 表示/操作部
31 公衆回線通信I/F部
32 公衆回線プロトコル制御部
33 制御部
33A スマホOS処理部
33B スマホアプリ処理部
36 音信号バス
38 近距離無線制御部
39 無線LAN通信I/F部
40 イヤフォン通信I/F部
41 USB通信I/F部
60L,60R 開口部
70L,70R バルブ
71 経路
72 壁面

Claims (9)

  1. 内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、
    前記ハウジングの他端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクと、
    前記ハウジングの前記他端側に配置され、前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクと、
    前記オープン状態および前記クローズ状態を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替え、
    前記動作モード中に前記マイクおよび前記第2マイクのそれぞれにより収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替える、
    イヤフォン。
  2. 前記制御部は、前記マイクおよび前記第2マイクのうち少なくとも1つにより前記装着者の発話音声を収音している前記動作モード中に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替える、
    請求項1に記載のイヤフォン。
  3. 前記制御部は、前記マイクおよび前記第2マイクのうち少なくとも1つにより前記装着者の発話音声を収音している前記動作モード中に前記風切り音を検出しない時、前記経路を前記オープン状態に維持する、
    請求項2に記載のイヤフォン。
  4. 前記制御部は、前記動作モードがノイズキャンセルモードであって前記マイクおよび前記第2マイクのうち少なくとも1つにより前記装着者の発話音声を収音している間に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替える、
    請求項2に記載のイヤフォン。
  5. 前記制御部は、前記動作モードが外音取込モード中に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替える、
    請求項1に記載のイヤフォン。
  6. 前記制御部は、前記動作モードが外音取込モードの開放モードであって前記マイクおよび前記第2マイクのうち少なくとも1つにより前記装着者の発話音声を収音している間に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替える、
    請求項1に記載のイヤフォン。
  7. 前記制御部は、
    前記動作モードが外音取込モードの第1サブモードにおいて前記経路が前記オープン状態に設定されている間に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替え、
    前記動作モードが前記外音取込モードの第2サブモードにおいて前記経路が前記オープン状態に設定されている間に前記風切り音を検出した時、前記経路を前記オープン状態から前記クローズ状態に切り替える、
    請求項1に記載のイヤフォン。
  8. 内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、を有するイヤフォンによる音響制御方法であって、
    動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替えるステップと、
    前記ハウジングの他端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクおよび前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクのそれぞれにより前記動作モード中に収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替えるステップと、を有する、
    音響制御方法。
  9. 内部に空間を有し、装着者の外耳道側の一端側から周囲環境側の他端側までを通気可能な経路を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に収納され、前記経路をオープン状態およびクローズ状態のいずれかに切り替え可能なバルブと、を有するイヤフォンに、
    動作モードに応じて、前記経路を前記オープン状態または前記クローズ状態のいずれかに切り替えるステップと、
    前記ハウジングの他端側に配置され、前記周囲環境側の外音を収音可能なマイクおよび前記装着者の発話音声を収音可能な第2マイクのそれぞれにより前記動作モード中に収音された音信号が風切り音であると判定した場合、前記経路を前記クローズ状態に維持するまたは切り替えるステップと、を実行させるための、
    プログラム。
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