JP2023181740A - 移動システム - Google Patents

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雅幸 川見
Masayuki Kawami
秀生 星野
Hideo Hoshino
芳成 林
Yoshinari Hayashi
四郎 関
Shiro Seki
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Abstract

【課題】構造物の直立した外面部に沿って安全に外面移動体(無人飛行体)を移動させることのできる移動システムを提供することである。【解決手段】構造物100の直立した外面部に対向して配置され、三次元方向に移動可能であって、ワイヤ21で吊るされる外面移動体10と、前記ワイヤ21の送出し及び巻取りを行うワイヤ送出し/巻取り機構20とを有した構成となり、構造物の直立した外面部に沿って安全に外面移動体を移動させることのできるようにした。【選択図】図3

Description

本発明は、ビル等の構造物の直立した外面部に対向して配置される外面移動体を前記外面部に沿って移動させる移動システムに関する。
従来、特許文献1に記載のドローン(無人飛行体:外面移動体)を用いた移動システムが知られている。この移動システムでは、ドローンの筐体(X型フレーム)の四隅にメカナムホイールが設けられており、ドローンの複数のプロペラの動作による揚力によってメカナムホイールが構造物の壁面(例えば、トンネルの天井内周面、橋梁の下面等)に押し付けられた状態になる。この状態が維持されつつ、メカナムホイールが回転してドローンは、構造物の壁面を任意の方向に二次元的に移動することができる。
このような移動システムによれば、ドローン(無人飛行体)に搭載された検査装置によって、構造物の壁面を検査することができる。従って、トンネルの内壁面や橋梁の下面等の高所の壁面を、高所用の橋梁点検車や高い足場等を用いることなく、安全に検査することができる。
特開2018-108818号公報
上述したようなドローン(無人飛行体)を用いた移動システムでは、複数のローターの動作による揚力によってドローンに設けられた複数のメカナムホイールをトンネルの天井の内壁面や橋梁の下面に押し付けるようにしている。このため、ビル等の構造物の直立した外面部に沿って機体(ドローン)を移動させることができない。また、複数のプロペラの制御に不具合が生じてしまうと、ドローンが落下するおそれがある。このため、ビル等の人が多く集まる場所に建設された構造物に適用することが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、構造物の直立した外面部に沿って安全に外面移動体を移動させることのできる移動システムを提供するものである。
本発明に係る移動システムは、構造物の直立した外面部に対向して配置され、三次元方向に移動可能であって、ワイヤで吊るされる外面移動体と、前記ワイヤの送出し及び巻取りを行うワイヤ送出し/巻取り機構と、を有する構成となる。
このような構成により、外面移動体は、構造物の外面部に沿って移動し得る。その際、ワイヤ送出し/巻取り機構は、外面移動体の動きに追従するように当該外面移動体を吊るすワイヤの送出し及び巻取りを行う。
本発明に係る移動システムにおいて、更に、前記ワイヤ送出し/巻取り機構を前記建物の横方向に移動させる横移動機構を有する、構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体を吊るすワイヤの横方向位置を横移動機構によって変えることができるので、外面移動体自体が横方向に大きく移動しなくても、結果として、その外面移動体を外面部に沿って横方向のより広い範囲を移動させることができる。
本発明に係る移動システムにおいて、前記外面移動体は、前記構造物の前記外面部を当該構造物の横方向に回転移動可能な複数の車輪を含む走行具を有する、構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体は、構造物の外面部に向けた推進力を与えることにより、走行具の複数の車輪が構造物の外面部に押し付けられた状態になる。この状態で、外面移移動体は、横方向に移動すると、構造物の外面部に押し付けられた複数の車輪が回転しながらその外面部に沿って横方向に連続的に移動し得る。
本発明に係る移動システムにおいて、前記構造物の前記外面部は、縦方向に所定の間隔で並び、それぞれが横方向に延びる複数の羽板を有するルーバーを含み、前記走行具は、前記複数の車輪のそれぞれが前記外面移動体による前記外面部に向けた推進力により前記ルーバーにおける複数の羽板のいずれかに押し付けられるように構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体は、構造物の外面部に向けた推進力を与えることにより、外面移動体に設けられた走行具の複数の車輪のそれぞれが構造物の外面部にあるルーバーの複数の羽板のいずれかに押し付けられた状態になる。この状態で、外面移動体は、横方向に移動すると、それぞれがルーバーの複数の羽板のいずれかに押し付けられた複数の車輪が回転しながらルーバーに沿って横方向に連続的に移動し得る。
本発明に係る移動システムにおいて、前記外面移動体は、前記外面部を検査する検査装置の少なくとも一部を搭載する、構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体が構造物の外面部を横方向に移動している際に、当該外面移動体に搭載された検査装置の少なくとも一部を用いて、当該構造物の外面部を検査することができる。
本発明に係る移動システムにおいて、前記外面移動体は、前記ルーバーを検査する検査装置の少なくとも一部を搭載する、構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体が構造物の外面部のルーバーに沿って横方向に移動している際に、当該外面移動体に搭載された検査装置の少なくとも一部を用いて、当該ルーバーを検査することができる。
本発明に係る移動システムにおいて、前記ワイヤは、前記外面移動体に搭載された前記検査装置に電気的に接続される電線を含む、構成とすることができる。
このような構成により、外面移動体を吊るし、ワイヤ送出し/巻取り機構によって送り出され及び巻き取られるワイヤに含まれる電線を介して、当該外面移動体への電力供給や当該外面移動体に搭載された検査装置に対する電気的信号の送受や電力の供給を行うことができる。
本発明に係る移動システムによれば、三次元方向で移動可能な外面移動体が、ワイヤ送出し/巻取り機構によって送り出され及び巻き取られるワイヤによって吊るされているので、外面移動体を構造物の直立した外面部に沿って安全に移動させることができる。
図1は、建物(構造物)の壁面に設置されたルーバーの一例を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る移動システムを示す正面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る移動システムを示す側面図である。 図4は、移動システムに用いられる外面移動体を示す斜視図である。 図5は、外面移動体を示す正面図である。 図6は、外面移動体が有する走行具に含まれる車輪(メカナムホイール)を示す正面図である。 図7は、図6に示す車輪(メカナムホイール)を構成する副輪を拡大して示す側面図である。 図8は、車輪がルーバーの羽板に押し付けられた状態の外面移動体を示す側面図である。 図9は、移動システムにおいて外面移動体がルーバーの羽板に沿って横方向に移動する状態を示す正面図である。 図10は、外面移動体が有する走行具に含まれる車輪の他の一例を示す正面図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係る移動システムを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
例えば、図1に示すように、地上Gに建つビル100(構造物)の直立した外面に、日除け、雨除け、換気、目隠し等のために、ルーバー110が設けられることがある。ルーバー110は、縦方向(上下方向)に所定の間隔で並び、それぞれが横方向に延びる複数の羽板・・・110a~110g・・・を有している。本発明の第1の実施の形態に係る移動システムは、ルーバー110を検査するための検査装置を搭載した外面移動体をルーバー110(羽板)に沿って移動させるものとして構成される。
本発明の第1の実施の形態に係る移動システムは、図2及び図3に示すように構成される。図2は、移動システムを示す正面図であり、図3は、移動システムを示す側面図である。なお、図2及び図3において、ルーバー110は、7枚の羽板110a~110gによって構成されるものとなっているが、実際には更に多くの羽板を有している(図1参照)。以下、便宜上、ビル100の外面に設けられたルーバー110が7枚の羽板110a~110gにて構成されるものとして説明する。
図2及び図3において、この移動システムでは、ビル100の外面に設けられたルーバー110に沿って移動させる外面移動体10が用いられる。外面移動体10は、三次元方向に移動可能な回転翼飛行機(例えば、無人飛行体(ドローン))であって、図2及び図3とともに図4及び図5に示すように、長細形状の胴部11を有している。胴部11の一方の端部分には4つの車輪12a、12b、12c、12dを含む走行具が設けられている。また、外面移動体10は、ローター15とともに三次元方向の移動を可能にさせる4つのローター(プロペラ)14a、14b、14c、14dを有している。2つのローター14a、14bと、2つのローター14c、14dとが、胴部11の長手方向に延びる軸を挟んで対向するように配置されている。また、胴部11の車輪12a~12dが設けられた端部分と逆側の端部分内には、外方に気流を噴出させるローター15(プロペラ)が設けられている。胴部11の中央部分の所定位置(外面移動体10の重心位置に対応)には、留め具13が設けられている。
外面移動体10に設けられる走行具は、図6に示すように、各車輪12a、12b、12c、12dが底板18に固定された車軸機構16a、16b、16c、16dによって回転可能に支持された構造となっている。そして、回転移動方向に並ぶ上側の2つの車輪12a、12bと、同様に回転移動方向に並ぶ下側の2つの車輪12c、12dとの間隔が、ルーバー110の隣接する2つの羽板(図6において、例えば、羽板110d、110e)の間隔に対応するように設定されている。各車輪12a、12b、12c、12dは、メカナムホイールのように複数の副輪120によって構成されている。各副輪120は、図7に示すように、概ね樽型で、くびれ部分Cが形成された形状となっている。そして、複数の副輪120で構成される各車輪12a~12dは、各副輪120のくびれ部分Cに対応して全周面にわたって凹部Sが形成された構造となる。
図2及び図3に戻って、ビル100の屋上の所定位置には、ウィンチ機20(ワイヤ送出し/巻取り機構)が設けられている。ウィンチ機20は、一端が外面移動体10の留め具13に固定されたワイヤ21の巻取り及び送出しを行う。外面移動体10は、屋上に設けられたウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた状態にある。
上述したような構成の移動システムにおいて、次のようにして外面移動体10の移動が行われる。
ローター15を停止させるとともに、4つのローター14a~14dの動作状態からローター14a~14dが停止状態までとなる外面移動体10にはルーバー110(ビル100の外面部)に向かう推進力Fが作用せず、図3に示すように、外面移動体10の各車輪12a~12dは、ルーバー110から離れた状態にある。この状態で、例えば、図2に示すように、外面移動体10を降下させるとともに4つのローター14a~14dを動作させて、ワイヤ21に所定のテンションが作用する状態を維持しつつ、ウィンチ機20が外面移動体10の動きに追従するようにワイヤ21を送り出すことにより、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた外面移動体10を位置P0(x0,y0)から位置P1(x0,y1)に縦方向Dv(下方)に移動させることができる。また、4つのローター14a~l4dを動作させて外面移動体10を上昇させるとともに、ワイヤ21に所定のテンションが作用する状態を維持しつつ、ウィンチ機20が外面移動体10の動きに追従するようにワイヤ21を巻き取ることにより、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた外面移動体10を位置P2(x0,y2)に縦方向Dv(上方)に移動させることができる。
上述したように外面移動体10を縦方向Dv(上下方向)に移動させて、外面移動体10が、上側の車輪12a、12bと下側の車輪12c、12dとがルーバー110の隣接する検査すべき羽板(例えば、羽板110d、110e)に対向するように、位置付けられる(例えば、図2における位置P0参照)。このとき、外面移動体10は、4つのローター14a~14dの動作状態であっても、4つのローター14a~14dを停止させてワイヤ21に単に吊るされた状態であってもよい。風によって外面移動体10が流されることを防止するために、所定の位置に保持するように4つのローター14a~14dを動作させてワイヤ21に所定のテンションが作用する状態であることが好ましい。この状態で、ローター15を動作させると、外面移動体10にはルーバー110に向かう推進力Fが作用し(付勢され)、図8に示すように、上側の車輪12a、12bが検査対象の羽板110dに、下側の車輪12c、12dが羽板110dに隣接する検査対象の羽板110eに、それぞれ押し付けられる。この状態で、図6に示すように、各車輪12a~12dの凹部Sが羽板110d、110eの縁線の先端部にはまった状態になる。これにより、各車輪12a~12dが凹部Sによってガイドされて羽板110d、110eから外れ難くなる。
そして、図9に示すように、4つのローター14a~14dを動作させて外面移動体10を右方向に移動させるとともに、ワイヤ21に所定のテンションが作用する状態を維持しつつ、ウィンチ機20が外面移動体10の動きに追従するようにワイヤ21を送り出すことにより、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた外面移動体10を位置P0(x0,y0)から位置P3(x1,y0)に横方向Dh(右方向)に移動させることができる。また、4つのローター14a~14dを動作させて外面移動体10を左方向に飛行させるとともに、ワイヤ21に所定のテンションが作用する状態を維持しつつ、ウィンチ機20が外面移動体10の動きに追従するようにワイヤを巻取り及び送り出すことにより、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた外面移動体10を位置P4(x2,y0)に移動させることができる。このとき、ルーバー110の羽板110dに押し付けられている上側の車輪12a、12bは、その羽板110d上を横方向Dhに回転移動し、ルーバー110の羽板110eに押し付けられている下側の2つの車輪12c、12dは、その羽板110e上を横方向Dhに回転移動する。
上述したように外面移動体10が横方に移動してルーバー100の隣接する羽板110d、110e上を移動する際に、外面移動体10に搭載された検査装置は、羽板110d、110e(ルーバー110)の各種検査(ねじ及びナットの緩み検査、打検、撮影(映像送信)等々)を行う。検査装置は、バッテリーによって駆動されるものであっても、検査装置に接続される電力線からの電力によって駆動されるものであってもよい。また、検査装置に対する信号(電気的信号)の送受は、無線であっても、信号線(有線)を介して行ってもよい。また、電力線や信号線は、ウィンチ機20によって巻取り及び送り出しが行われるワイヤ21に含めることもできる。更に、外面移動体10に搭載される検査装置は、ルーバー110の検査を行う装置の一部を構成するものであってもよい。
上述したような移動システムによれば、ローター15による外方への気流の噴出によりビル100のルーバー100に向けた推進力Fによって、外面移動体10の4つの車輪12a~12dが、ルーバー110の隣接した羽板110d、110eに押し付けられた状態になる。そして、外面移動体10を横方向Dhに移動させることにより、それら羽板110d、110eに押し付けられている4つの車輪12a~12dが羽板110d、110e上を回転移動しながら、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた状態の外面移動体10は、ルーバー110に沿って横方向Dhに連続的に移動することができる。4つの車輪12a~12dは、羽板110d、110eに押し付けられた状態である摩擦力をもってその羽板110d、110e上を移動するので、横方向Dhに移動する外面移動体10は安定的に横方向Dhに移動することができる。更に、各車輪12a~12dの凹部Sが羽板110d、110eの縁線の先端部にはまった状態になって、各車輪12a~12dが凹部Sによってガイドされながら羽板110d、110e上を移動するので、風による外力が外面移動体10に作用したとしても、外面移動体10は、4つのローター14a~14dによる姿勢制御と相まってより安定的にルーバー110の羽板110d、110e上を横方向Dhに移動することができる。そして、このように安定的に横方向に移動する外面移動体10に搭載された検査装置は、ルーバー110の横方向に延びる各羽板110a~110gを連続的により確実に検査することができる。
更に、何らかの原因によって外面移動体10の姿勢制御に支障をきたしたとしても、外面移動体10はウィンチ機20から延びるワイヤ21によって吊るされているので、外面移動体10が地上Gに落下することを防止することができる。従って、外面移動体10をビル100の直立する外面に設けられたルーバー110に沿って安全に移動させることができる。
なお、4つの車輪12a~12dのそれぞれは、メカナムホイールのように複数の副輪120によって構成されるもの(図6、図7参照)であったが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、外面移動体10の底板18に設けられた車軸機構16a~16dにて回転可能に支持される車輪17a~17dのそれぞれは、単一部材の車輪として構成することもできる。そして、各車輪17a~17dは、ボビンに類似した形状であって、その全周面にわたって凹部Sが形成されている。これにより、各車輪17a~17dの凹部Sにルーバー110の羽板110d、110eの突出した縁線がはまった状態になって、各車輪17a~17dが凹部Sにガイドされながら羽板110d、110e上を移動するようになるので、前述した例(図6、図7参照)と同様に、外面移動体10はより安定的にルーバー110の羽板110d、110e上を横方向Dhに移動することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る移動システムについて説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る移動システムは、図11に示すように構成される。図11は、移動システムを示す正面図であって、外面移動体10の横方向の移動について示している。なお、図11において、前述した第1の実施の形態の部分と同じ部分については同じ参照番号が付されている。
第2の実施の形態に係る移動システムは、外面移動体10を吊っているワイヤ21の巻取り及び送出しを行うウィンチ機20をビル100のルーバー110に沿って横方向に移動させる横移動機構を有することを特徴としている。
図11において、ビル100の屋上には、当該屋上の縁に沿って横方向に延びるレール24が敷設されている。レール24にはキャリア23が摺動可能に設けられている。キャリア23には、外面移動体10を吊り下げるワイヤ21の巻取り及び送出しを行うウィンチ機20が設けられている。外面移動体10は、前述した第1の実施の形態のもの(図3、図4、図5参照)と同様の構成である。そして、キャリア23に設けられたウィンチ機20は、一端が外面移動体10(留め具13)に固定されたワイヤ21の巻取り及び送出しを行う。このような構成において、屋上に設けられたレール24と、レール25を摺動するキャリア23は、ワイヤ送出し/巻取り機構としてのウィンチ機20を横方向に移動させる横移動機構を構成する。
上述したような構成の移動システムでは、第1の実施の形態の場合(図2、図3参照)と同様に、ローター15を停止させてルーバー110から離れた状態の外面移動体10は、4つのローター14a~14dの動作によって縦方向Dvに移動することができる。このような外面移動体10の縦方向Dvの移動により、外面移動体10がルーバー110の検査すべき羽板110d、110eに対向する位置に位置付けられた状態でローター15が動作すると、その推進力Fにより、第1の実施の形態の場合(図8参照)と同様に、外面移動体10の4つの車輪12a~12dがそれらの羽板110d、110eに押し付けられた状態となる。このとき、外面移動体10は、4つのローター14a~14dの動作状態であっても、4つのローター14a~14dを停止させた状態でもよい。
このような状態において、キャリア23がレール24を摺動することにより、図11に示すように、キャリア23に設けられたウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた外面移動体10が横方向Dh(位置P0(x0,y0)、位置P3(x1,y0)、位置P4(x2,y0)に移動する。なお、キャリア23のレール24上の摺動に基づいた慣性による外面移動体10の不要な動きを4つのローター14a~14dの動作によってキャンセルすることができる。このとき、第1の実施の形態の場合(図8、図9参照)と同様に、外面移動体10の上側の2つの車輪12a、12bは、ルーバー110の羽板110d上を横方向Dhに回転移動し、下側の2つの車輪12c、12dは、ルーバー110の羽板110e上を横方向Dhに回転移動する。
第2の実施の形態に係る移動システムによれば、ウィンチ機20から延びるワイヤ21によって吊るされた外面移動体10が縦方向Dvに移動して位置づけられた当該外面移動体10の4つの車輪12a~12dが、ローター15の動作による推進力Fによってルーバー110の隣接する羽板110d、110eに押し付けられる。そして、キャリア23がレール24を摺動することにより、4つの車輪12a~12dが隣接する羽板110d、110e上を回転移動しながら、ウィンチ機20から延びるワイヤ21に吊るされた状態の外面移動体10がルーバー110に沿って横方向Dvに連続的に移動することができる。この場合も、4つの車輪12a~12dは、羽板110d、110eに押し付けられた状態である摩擦力をもってその羽板110d、110e上を移動するので、外面移動体10は安定的に横方向Dhに移動することができる。そして、このように安定的に横方向に移動する外面移動体10に搭載された検査装置は、第1の実施の形態の場合と同様に、ルーバー110の横方向に延びる各羽板110a~110gを連続的により確実に検査することができる。
特に、第2の実施の形態に係る移動システムによれば、外面移動体10は、横方向Dhに移動する必要がなくなるので、4つのローター14a~14dの制御が容易になる。そして、外面移動体10の横方向Dhの移動が当該外面移動体10を吊り下げるワイヤ21の巻取り及び送出しを行うウィンチ機20を横移動機構(キャリア23、レール24)が横方向Dhに移動させることによって行われるので、外面移動体10を容易に、かつ安定的に横方向に移動させることができる。
なお、上述した移動システムでは、外面移動体10の横方向Dhの移動は、ウィンチ機20を横方向Dhに移動させる横移動機構(キャリア23、レール24)によるものであったが、これに限定されない。4つのローター14a~14d及び横移動機構(キャリア23、レール24)の双方によって外面移動体10を横方向Dhに移動させることもできる。
前述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態のそれぞれにおいて、走行具における4つの車軸機構16a~16dのうちの少なくとも1つの設けられた動力源(例えば、モータ)によって4つの車輪12a~12dの少なくとも1つを駆動輪とすることもできる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、外面移動体10が移動する際に、外面移動体10の動きに追従するように、ワイヤ21に所定のテンションが作用する状態を維持しつつ、ワイヤ21の送出し及び巻取りを行うようにしているが、ウィンチ機20は、たるんだ状態でワイヤ21の送出し及び巻取りを行ってもよい。
更に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態それぞれに係る移動システムは、外面移動体10をビル100の外面に設けたルーバー110に沿って移動させるものであったが、これに限定されない。本発明に係る移動システムは、外面移動体10をビル100の壁面などの外面部に沿って移動させるものであってもよく、更に、ビル100以外の構造物の直立した外面部に沿って外面移動体10を移動させるものであってもよい。
なお、本発明においては、外面移動体10は複数のローターによって細かい姿勢を制御し、三次元方向の移動を制御することができるので、車輪12a~12d(17a~17b)を設けなくてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、各実施の形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
本発明に係る移動システムは、構造物の直立した外面部に沿って安全に外面移動体を移動させることができるという効果を有し、ビル等の構造物の直立した外面部に対向して配置される外面移動体を前記外面部に沿って移動させる移動システムとして有用である。
10 外面移動体
11 胴部
12a、12b、12c、12d 車輪
13a,13b、13c、13d 留め具
14a、14b、14c、14d ローター(プロペラ)
15 ローター(プロペラ)
16a、16b、16c、16d 車軸機構
17a、17b、17c、17d 車輪
18 底板
20 ウィンチ機
21 ワイヤ
23キャリア
24 レール
100 ビル
110 ルーバー
110a~110g 羽板

Claims (8)

  1. 構造物の直立した外面部に対向して配置され、三次元方向に移動可能であって、ワイヤで吊るされる外面移動体と、
    前記ワイヤの送出し及び巻取りを行うワイヤ送出し/巻取り機構と、を有する移動システム。
  2. 更に、前記ワイヤ送出し/巻取り機構を前記建物の横方向に移動させる横移動機構を有する、請求項1記載の移動装置。
  3. 前記外面移動体は、前記構造物の前記外面部を当該構造物の横方向に回転移動可能な複数の車輪を含む走行具を有する、請求項1または2記載の移動システム。
  4. 前記構造物の前記外面部は、縦方向に所定の間隔で並び、それぞれが横方向に延びる複数の羽板を有するルーバーを含み、
    前記走行具は、前記複数の車輪のそれぞれが前記外面移動体による前記外面部に向けた推進力により前記ルーバーにおける複数の羽板のいずれかに押し付けられるように構成された、請求項3記載の移動システム。
  5. 前記外面移動体は、前記外面部を検査する検査装置の少なくとも一部を搭載する、請求項1記載の移動システム。
  6. 前記外面移動体は、前記ルーバーを検査する検査装置の少なくとも一部を搭載する、請求項4記載の移動システム。
  7. 前記ワイヤは、前記外面移動体に搭載された前記検査装置に電気的に接続される電線を含む、請求項5記載の移動システム。
  8. 前記ワイヤは、前記外面移動体に搭載された前記検査装置に電気的に接続される電線を含む、請求項6記載の移動システム。
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