JP2023181711A - 往復動ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】吸水流路面積の確保と適切なボルト径の確保を両立することができる往復動ポンプを提供すること。【解決手段】その外周側に、シリンダ2に摺接するピストンパッキン17を備えたピストン金具16を、その後端面に備えられた固定ボルト21により、その後側のピストン本体4に固定する一方で、ピストン金具16の固定ボルト21より前側の内部に、使用液を吸水するための吸水流路28を通し、ピストン金具16の固定ボルト21と吸水流路28とが径方向に並列しない構成とする。【選択図】図2
Description
本発明は、往復動ポンプに関する。
従来、往復動ポンプとして、以下の特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の往復動ポンプは、シリンダ内を往復動するピストン棒に、円筒状をなし軸線方向前後を連通する吸水流路(通孔)を周方向に沿って複数有する吸水弁座が外嵌固定され、吸水弁座の外周側にシリンダに摺接するピストンパッキン(パッキン)が保持されたピストンと、ピストン棒に軸線方向移動可能に外挿され、吸水弁座の軸線方向前側に位置し吸水弁座に対して離座/着座することにより吸水流路を開閉する吸水弁と、吸水弁を吸水弁座に着座するように押圧する押圧手段と、を備えている。
この往復動ポンプによれば、ピストンが後退すると、シリンダの軸線方向前側に形成されたポンプ室が減圧されると共に吸水弁が開となり使用液が吸水流路を通してポンプ室へ吸水される一方で、ピストンが前進すると、ポンプ室が加圧されると共に吸水弁が閉となりポンプ室から使用液が吐出されるようになっている。
ここで、上記往復動ポンプにあっては、ピストンパッキンの中心に組付固定するためのボルト孔が吸水弁座に必要であり、そのボルト孔の外側とピストンパッキンの内側との間の領域に、上記吸水流路が形成される構成のため、適切な吸水流路の確保と組付固定するための適切なボルト選定の両立が難しいという課題があった。
そこで、本発明は、吸水流路面積の確保と適切なボルト径の確保を両立できる往復動ポンプを提供することを目的とする。
本発明による往復動ポンプ(1)は、シリンダ(2)内を往復動しその外周側にシリンダ(2)に摺接するピストンパッキン(17)が設けられたピストン(3)を備え、ピストン(3)が後退すると、シリンダ(2)の軸線方向前側に形成されたポンプ室(50)が減圧されると共に吸水弁(33)が開となり使用液が吸水流路(28)を通してポンプ室(50)へ吸水される一方で、ピストン(3)が前進すると、ポンプ室(50)が加圧されると共に吸水弁(33)が閉となりポンプ室(50)から使用液が吐出される往復動ポンプ(1)であって、ピストン(3)は、その先端にピストン金具(16)を備え、ピストン金具(16)は、その外周側にピストンパッキン(17)を備えると共に、その後端面に、当該ピストン金具(16)より後側のピストン本体(4)に固定される固定ボルト(21)を備え、ピストン金具(16)の固定ボルト(21)より前側の内部に、吸水流路(28)が通されていることを特徴としている。
このような往復動ポンプ(1)によれば、その外周側に、シリンダ(2)に摺接するピストンパッキン(17)を備えたピストン金具(16)は、その後端面に備えられた固定ボルト(21)により、その後側のピストン本体(4)に固定される一方で、ピストン金具(16)の固定ボルト(21)より前側の内部に、使用液を吸水するための吸水流路(28)が通されている。このように、ピストン金具(16)の固定ボルト(21)と吸水流路(28)とが径方向に並列されていないため、吸水流路面積の確保と適切なボルト径の確保を両立することができる。
ここで、上記作用・効果を奏する構成としては、具体的には、固定ボルト(21)と吸水流路(28)は、同軸上に直列に配置されている構成が挙げられる。
また、ピストン金具(16)には、一端が当該ピストン金具(16)の外周面に開口され、他端が吸水流路(28)に連通し、使用液を吸水流路(28)へ吸水するための入口流路(30)が複数設けられていると、位置合わせを行うことなく、効率的に吸水することができる。
また、吸水流路(28)は、ピストン金具(16)の先端面に開口され、ピストン金具(16)の先端面は、吸水弁(33)が離座/着座する吸水弁座(26)とされ、ピストン金具(16)の前側には、内外を連通する開口(35)を先端側に有する弁サック(22)が吸水弁座(26)を覆うように設けられ、弁サック(22)内に、吸水弁(33)と、吸水弁(33)を吸水弁座(26)に着座するように付勢するバネ(32)が設けられているのが好ましい。
このような構成を採用した場合、ピストン(3)が上死点から下死点へ向かいポンプが吐出工程から吸水工程に切り替わるにあたっては、吸水弁(33)及びバネ(32)には吸水弁(33)を開とするように慣性力及びピストン加速度が作用すると共に、弁間前後差圧が作用し、吸水弁(33)を効率良く開にできる。また、ピストン(3)が下死点から上死点へ向かいポンプが吸水工程から吐出工程に切り替わるにあたっては、吸水弁(33)及びバネ(32)には吸水弁(33)を閉とするように慣性力及びピストン加速度が作用すると共に、弁間前後差圧が作用し、吸水弁(33)を効率良く閉にできる。
このように本発明によれば、吸水流路面積の確保と適切なボルト径の確保を両立することができる。
以下、本発明に係る往復動ポンプの好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る往復動ポンプを備える往復動ポンプ装置を示す断面図、図2及び図3は、図1中の左、右側の往復動ポンプをそれぞれ示す拡大断面図、図4~図7は、吸水弁付きピストンを示す各図、図8及び図9は、ピストン金具を示す各図である。
本実施形態の往復動ポンプは、例えば、動力噴霧機等を始めとした機器に用いられるものであり、往復動ポンプに用いられる使用液としては、用途に応じて種々の液体が用いられるが、ここでは、薬液が用いられている。。
図1に示す往復動ポンプ装置100は、一対の往復動ポンプ1が互いに反対向きの状態で且つ同軸に配置されている。往復動ポンプ1は、シリンダ2と、シリンダ2内を往復動するピストン3と、シリンダ2の軸線方向前側に形成されたポンプ室50と、を概略備えている。
ピストン3は、ピストン本体4と、ピストン本体4の前側に装着固定された吸水弁付きピストン5(図4~図7参照)と、を備えている。ピストン3を駆動させるための駆動部6は、2つの往復動ポンプ1の間にあり、クランク軸7と、クランク軸7の偏心カム8に取り付けられピストン本体4に接続されるコネクションロッド9から構成されている。クランク軸7の偏心カム8とコネクションロッド9との間には、摩耗を低減するための軸受10が配置されている。そして、クランク軸7が回転すると、軸受10及びコネクションロッド9を介して回転運動が往復運動に変換されて、ピストン3(ピストン本体4及び吸水弁付きピストン5)が往復動する。
クランク軸7、偏心カム8、コネクションロッド9及び軸受10は、ケース11内に収容されている。ケース11には、往復動するピストン3のピストン本体4に摺接しポンプ室50側とクランク軸7側とをシールするためのパッキン12が設けられている。図1~図3に示すように、パッキン12は、隣接するパッキン押え13により押えられ位置決め固定されている。パッキン押え13及びシリンダ2の内側には、使用液が流れる吸水流路14,15がそれぞれ設けられている。
ピストン3の先端を構成する吸水弁付きピストン5は、図1~図7に示すように、ピストン金具16と、ピストンパッキン17と、弁サックまとめ19(特に図6参照)と、を備えている。
ピストン金具16は、図1~図3、図6~図9(特に図8及び図9)に示すように、略円筒状の先端部20の後端面の中央に、ピストン本体4に装着するための固定ボルト21が連設された形状を呈している。
先端部20には、図2及び図3、図7~図9に示すように、前半部に、弁サックまとめ19の弁サック22を装着するための雄螺子23が設けられ、後半部の軸線方向中程には鍔部24が設けられている。先端部20の雄螺子23と鍔部24との間には、円環状の凹部25が、ピストンパッキン17を装着するためのものとして設けられている。
先端部20の先端面は、截頭円錐台状(すり鉢状)に凹設され、この凹設面26の中央の底面に開口27が設けられている。開口27から先端部20の後端部へ向けては、吸水流路28となる筒孔が延びるように設けられている。先端部20の鍔部24より後側の外周面の四等配の位置には、径方向に内外を連通する開口29が開口され、開口29から中央の吸水流路28へ向けては、使用液を吸水流路28へ吸水するための入口流路30が設けられている。入口流路30は軸線方向視において十文字をなしている。なお、入口流路30は4個に限定されるものではなく、複数であるのが好ましい。
ピストンパッキン17は、弾性体よりなり、シリンダ2に摺接するためのものである。ピストンパッキン17は、ピストン金具16の鍔部24に突き当てられるようにしてピストン金具16の凹部25に、弾性緊度又は熱溶着により取り付けられている。
弁サックまとめ19は、図2~図7に示すように、有頂円筒状の弁サック22と、バネ32と、吸水弁33と、を備えている。
弁サック22は、その外周面が、ポンプ室50の内周面に概ね倣った形状を呈し、その後半部の内周面に、ピストン金具16に装着するための雌螺子34が設けられている。弁サック22の前半部には、内外を連通する開口35(図4~図6参照)が周方向に沿って4箇所設けられている。この開口35は、使用液が通過するためのものであり、弁サック22の側面から天面に亘って開口されている。
弁サック22には、先端側(天面)から後端側へ向かって、バネ32、吸水弁33が収容されている。
弁サック22は、その雌螺子34が、ピストン金具16の雄螺子23に螺合することにより、ピストン金具16の先端部20に固定されている。
この状態で、吸水弁33は、弁サック22の天面と吸水弁33との間に介装されたバネ32により付勢され、吸水弁座として機能するピストン金具16の凹設面26に着座し、吸水流路28の開口27を閉じている。
このような構成を有する吸水弁付きピストン5は、そのピストン金具16の固定ボルト21が、ピストン本体4の先端に形成された雌螺子38(図2及び図3参照)に螺子込まれることにより、ピストン本体4に固定されている。
そして、図1~図3に示すように、吸水弁付きピストン5が往復動するポンプ室50の側面には、吐出流路36が連通され、吐出流路36の先には吐出弁37が開閉可能に設けられている。
このように構成された往復動ポンプ装置100によれば、駆動部6が駆動されると、ピストン3のピストンパッキン17がシリンダ2に摺接しながらピストン3が往復動し、一方のピストン3が後退し(図1の左側のピストン参照)、図2に示すように、上死点から下死点へ向かうと、ポンプ室50が減圧され、この弁間前後差圧を含む作用(詳しくは後述)により、吸水弁33が、バネ32の付勢力に抗して凹設面である吸水弁座26から離座し、吸水弁33が開となる。
使用液は、ケース11内に設けられた吸水流路(不図示)を流れ、パッキン押え13及びシリンダ2の内側の吸水流路14,15、ピストン金具16の複数の開口29、ピストン金具16b内の複数の入口流路30経て軸線方向に延びる吸水流路28を流れ、ピストン金具16の吸水弁座26の開口27から、弁サック22の開口35(図4~図6参照)を通してポンプ室50へ吸水される。
一方、他方のピストン3は、一方のピストン3とは反対に前進し(図1の右側のピストン参照)、図3に示すように、下死点から上死点へ向かうと、ポンプ室50が加圧され、この弁間前後差圧を含む作用(詳しくは後述)により、吸水弁33が、吸水弁座26に着座し、吸水弁33が閉となる。
ポンプ室50へ吸水されていた使用液は、弁サック22により圧縮され、吐出流路36を経て、開となった吐出弁37(図1参照)から吐出される。
このように、本実施形態によれば、その外周側に、シリンダ2に摺接するピストンパッキン17を備えたピストン金具16は、その後端面に備えられた固定ボルト21により、その後側のピストン本体4に固定される一方で、ピストン金具16の固定ボルト21より前側の内部に、使用液を吸水するための吸水流路28が通され、ピストン金具16の固定ボルト21と吸水流路28とが径方向に並列されていないため、吸水流路面積の確保と適切なボルト径の確保を両立することができる。
特に、本実施形態では、固定ボルト21と吸水流路28は、同軸上に直列に配置されているため、その作用・効果を効果的に発揮できる。
また、ピストン金具16には、一端が当該ピストン金具16の外周面に開口され、他端が吸水流路28に連通し、使用液を吸水流路28へ吸水するための入口流路30が複数設けられているため、位置合わせを行うことなく、効率的に吸水することができる。
また、吸水流路28は、ピストン金具16の先端面に開口され、ピストン金具16の先端面は、吸水弁33が離座/着座する吸水弁座26とされ、ピストン金具16の前側には、内外を連通する開口35を先端側に有する弁サック22が吸水弁座26を覆うように設けられ、弁サック22内に、吸水弁33と、吸水弁33を吸水弁座26に着座するように付勢するバネ32が設けられているため、図2に示すように、ピストン3が上死点から下死点へ向かいポンプが吐出工程から吸水工程に切り替わるにあたっては、吸水弁33及びバネ32には吸水弁33を開とするように慣性力及びピストン加速度が作用すると共に、弁間前後差圧が作用し、吸水弁33を効率良く開にできる。また、図3に示すように、ピストン3が下死点から上死点へ向かいポンプが吸水工程から吐出工程に切り替わるにあたっては、吸水弁33及びバネ32には吸水弁33を閉とするように慣性力及びピストン加速度が作用すると共に、弁間前後差圧が作用し、吸水弁33を効率良く閉にできる。
また、ピストンパッキン17と吸水弁33は別体のため、重量が軽く、吸水弁座26との衝撃荷重が小さく、騒音を低減できるという利点もある。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
なお、以下には本発明の構成要件と実施形態の構成を対比比較するために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
[発明1]
シリンダ(2)内を往復動しその外周側に前記シリンダ(2)に摺接するピストンパッキン(17)が設けられたピストン(3)を備え、前記ピストン(3)が後退すると、前記シリンダ(2)の軸線方向前側に形成されたポンプ室(50)が減圧されると共に吸水弁(33)が開となり使用液が吸水流路(28)を通して前記ポンプ室(50)へ吸水される一方で、前記ピストン(3)が前進すると、前記ポンプ室(50)が加圧されると共に前記吸水弁(33)が閉となり前記ポンプ室(50)から前記使用液が吐出される往復動ポンプ(1)であって、
前記ピストン(3)は、その先端にピストン金具(16)を備え、
前記ピストン金具(16)は、その外周側に前記ピストンパッキン(17)を備えると共に、その後端面に、当該ピストン金具(16)より後側のピストン本体(4)に固定される固定ボルト(21)を備え、
前記ピストン金具(16)の前記固定ボルト(21)より前側の内部に、前記吸水流路(28)が通されていることを特徴とする往復動ポンプ(1)。
[発明2]
前記固定ボルト(21)と前記吸水流路(28)は、同軸上に直列に配置されていることを特徴とする発明1に記載の往復動ポンプ(1)。
[発明3]
前記ピストン金具(16)には、一端が当該ピストン金具(16)の外周面に開口され、他端が前記吸水流路(28)に連通し、前記使用液を前記吸水流路(28)へ吸水するための入口流路(30)が複数設けられていることを特徴とする発明2に記載の往復動ポンプ(1)。
[発明4]
前記吸水流路(28)は、前記ピストン金具(16)の先端面に開口され、
前記ピストン金具(16)の先端面は、前記吸水弁(33)が離座/着座する吸水弁座(26)とされ、
前記ピストン金具(16)の前側には、内外を連通する開口(35)を先端側に有する弁サック(22)が前記吸水弁座(26)を覆うように設けられ、
前記弁サック(22)内に、前記吸水弁(33)と、前記吸水弁(33)を前記吸水弁座(26)に着座するように付勢するバネ(32)が設けられていることを特徴とする発明1~3の何れか一つに記載の往復動ポンプ(1)。
[発明1]
シリンダ(2)内を往復動しその外周側に前記シリンダ(2)に摺接するピストンパッキン(17)が設けられたピストン(3)を備え、前記ピストン(3)が後退すると、前記シリンダ(2)の軸線方向前側に形成されたポンプ室(50)が減圧されると共に吸水弁(33)が開となり使用液が吸水流路(28)を通して前記ポンプ室(50)へ吸水される一方で、前記ピストン(3)が前進すると、前記ポンプ室(50)が加圧されると共に前記吸水弁(33)が閉となり前記ポンプ室(50)から前記使用液が吐出される往復動ポンプ(1)であって、
前記ピストン(3)は、その先端にピストン金具(16)を備え、
前記ピストン金具(16)は、その外周側に前記ピストンパッキン(17)を備えると共に、その後端面に、当該ピストン金具(16)より後側のピストン本体(4)に固定される固定ボルト(21)を備え、
前記ピストン金具(16)の前記固定ボルト(21)より前側の内部に、前記吸水流路(28)が通されていることを特徴とする往復動ポンプ(1)。
[発明2]
前記固定ボルト(21)と前記吸水流路(28)は、同軸上に直列に配置されていることを特徴とする発明1に記載の往復動ポンプ(1)。
[発明3]
前記ピストン金具(16)には、一端が当該ピストン金具(16)の外周面に開口され、他端が前記吸水流路(28)に連通し、前記使用液を前記吸水流路(28)へ吸水するための入口流路(30)が複数設けられていることを特徴とする発明2に記載の往復動ポンプ(1)。
[発明4]
前記吸水流路(28)は、前記ピストン金具(16)の先端面に開口され、
前記ピストン金具(16)の先端面は、前記吸水弁(33)が離座/着座する吸水弁座(26)とされ、
前記ピストン金具(16)の前側には、内外を連通する開口(35)を先端側に有する弁サック(22)が前記吸水弁座(26)を覆うように設けられ、
前記弁サック(22)内に、前記吸水弁(33)と、前記吸水弁(33)を前記吸水弁座(26)に着座するように付勢するバネ(32)が設けられていることを特徴とする発明1~3の何れか一つに記載の往復動ポンプ(1)。
1…往復動ポンプ、2…シリンダ、3…ピストン、4…ピストン本体、16…ピストン金具、17…ピストンパッキン、21…固定ボルト、22…弁サック、26…吸水弁座、28…吸水流路、30…入口流路、32…バネ、33…吸水弁、35…開口、50…ポンプ室。
Claims (4)
- シリンダ(2)内を往復動しその外周側に前記シリンダ(2)に摺接するピストンパッキン(17)が設けられたピストン(3)を備え、前記ピストン(3)が後退すると、前記シリンダ(2)の軸線方向前側に形成されたポンプ室(50)が減圧されると共に吸水弁(33)が開となり使用液が吸水流路(28)を通して前記ポンプ室(50)へ吸水される一方で、前記ピストン(3)が前進すると、前記ポンプ室(50)が加圧されると共に前記吸水弁(33)が閉となり前記ポンプ室(50)から前記使用液が吐出される往復動ポンプ(1)であって、
前記ピストン(3)は、その先端にピストン金具(16)を備え、
前記ピストン金具(16)は、その外周側に前記ピストンパッキン(17)を備えると共に、その後端面に、当該ピストン金具(16)より後側のピストン本体(4)に固定される固定ボルト(21)を備え、
前記ピストン金具(16)の前記固定ボルト(21)より前側の内部に、前記吸水流路(28)が通されていることを特徴とする往復動ポンプ(1)。 - 前記固定ボルト(21)と前記吸水流路(28)は、同軸上に直列に配置されていることを特徴とする請求項1記載の往復動ポンプ(1)。
- 前記ピストン金具(16)には、一端が当該ピストン金具(16)の外周面に開口され、他端が前記吸水流路(28)に連通し、前記使用液を前記吸水流路(28)へ吸水するための入口流路(30)が複数設けられていることを特徴とする請求項2記載の往復動ポンプ(1)。
- 前記吸水流路(28)は、前記ピストン金具(16)の先端面に開口され、
前記ピストン金具(16)の先端面は、前記吸水弁(33)が離座/着座する吸水弁座(26)とされ、
前記ピストン金具(16)の前側には、内外を連通する開口(35)を先端側に有する弁サック(22)が前記吸水弁座(26)を覆うように設けられ、
前記弁サック(22)内に、前記吸水弁(33)と、前記吸水弁(33)を前記吸水弁座(26)に着座するように付勢するバネ(32)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の往復動ポンプ(1)。
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