JP2023178234A - 生地部分を製造するための分割ローラーアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】生地塊から生地部分を製造する分割ローラーアセンブリを提供すること。【解決手段】本発明の分割ローラーアセンブリ4は、いくつかの分離エッジ12、13を有し、且つ第1の回転軸8を中心に回転可能に取り付けられる第1の分割ローラー6と、いくつかの分離エッジ15、16を有し、且つ第2の回転軸9を中心に回転可能に取り付けられる第2の分割ローラー7とを含み、第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラー6、7は、それぞれ2つの分離エッジ12、13、15、16の間に設けられる複数の窪み部14、18をそれぞれ有する。分割ローラーアセンブリ4は、スクレーパー30、30aと、スクレーパー30、30aを第1の分割ローラー6及び/又は第2の分割ローラー7に沿って移動させるように配置される掻き取り駆動装置31、31aとを含む掻き取り装置29を更に含む。【選択図】図5

Description

本発明は、生地塊から生地部分を分離するために使用できる分割ローラーアセンブリに関する。
EP3603401A1は、生地塊を分割するための装置及び方法を開示する。開示された装置は、生地塊を収納するための収納室と、収納室の出口の開口に配置される1対のロータリーカッターとを含む。これらのカッターのそれぞれは、回転軸を中心に回転可能な3つのブレードを含む。この2つのカッターにおける各ブレードは互いに協働し、それによってロータリーカッターにより生地部分を生地塊から分離することができる。開示された装置は、離型剤をこれらのブレードに塗布するための離型剤供給システムを更に含む。当該離型剤供給システムは、離型剤を噴霧するように配置されるいくつかのノズルを含む。EP3603401A1に説明されたシステムは、生地残渣の堆積を減らすことを目的とする。これによって、特に全ての対策を採用したが、まだ存在する生地残渣を除去する点で、改良の可能性は維持される。
本発明は、改良された分割ローラーアセンブリを提供することを目的とする。この目的は、請求項1の特徴を有する分割ローラーアセンブリによって実現される。従属請求項において有利な改良形態が提供される。
本発明は、生地塊から生地部分を製造するように配置される分割ローラーアセンブリを開示する。当該分割ローラーアセンブリは、いくつかの分離エッジを有し、且つ第1の回転軸を中心に回転可能に取り付けられる第1の分割ローラーと、いくつかの分離エッジを有し、且つ第2の回転軸を中心に回転可能に取り付けられる第2の分割ローラーとを含み、当該第1の分割ローラー及び/又は当該第2の分割ローラーは、それぞれ2つの分離エッジの間に設けられる複数の窪み部をそれぞれ有する。分割ローラーアセンブリは、スクレーパーと、スクレーパーを第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラーに沿って移動させるように配置される掻き取り駆動装置とを含む掻き取り装置を更に含む。
スクレーパーを分割ローラーに沿って移動させることによって、ローラーに望ましくなく付着した生地残渣を除去することができる。特に、スクレーパーは、分割ローラーに沿って掻き取り方向に移動可能であってもよく、当該掻き取り方向は、掻き取るべき分割ローラーの回転軸と平行するように配向されてもよい。もう1つの利点は、余分な離型剤を除去することに示されてもよく、これらの離型剤は例えば製造された生地部分と共に排出されない。このように、分割ローラーアセンブリでの離型剤の蓄積を回避することができる。
当該掻き取り装置は、1つのスクレーパー或いはいくつかのスクレーパーを含むことが考えられる。例えば、スクレーパーは、特に2つの分割ローラーでの生地残渣を除去するために、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーに沿って移動するように配置されてもよい。この場合、有利であり得ることに、スクレーパーは、掻き取り駆動装置によって駆動可能である。なお、スクレーパーは、特に第1の分割ローラーでの生地残渣を除去するために、第1の分割ローラーのみに沿って移動するように配置され、或いは特に第2の分割ローラーでの生地残渣を除去するために、第2の分割ローラーのみに沿って移動するように配置されることが考えられる。ここで、有利であり得ることに、掻き取り装置は、第1の分割ローラーのみに沿って移動するように配置される第1のスクレーパーと、第2の分割ローラーのみに沿って移動するように配置される第2のスクレーパーとを含む。第1のスクレーパーと第2のスクレーパーは、1つの共通の掻き取り駆動装置によって駆動可能であってもよい。同様に、駆動装置は、第1のスクレーパーを駆動するように配置可能であり、即ち第1のスクレーパーを第1の分割ローラーに沿って移動させるように配置可能な第1の掻き取り駆動装置を含むことが考えられる。なお、駆動装置は、第2のスクレーパーを駆動するように配置可能であり、即ち第2のスクレーパーを第2の分割ローラーに沿って移動させるように配置可能な第2の掻き取り駆動装置を含んでもよい。
スクレーパーは、複数の窪み部のうちの1つの窪み部と協働するように配置されることが考えられる。これによって、生地残渣をできるだけ完全に除去することを可能にする。
有利であり得ることに、スクレーパーは、掻き取り駆動装置の摺動領域において移動することができ、回転軸と平行な方向に第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラーより長い。これによって、スクレーパーが1つの分割ローラー或いは2つの分割ローラーの少なくとも1つの端面を超えて摺動することを可能にし、これによって、一方では、生地残渣も前記端面を超えて押すことができ、且つしたがって、分割ローラーから除去することができる。他方では、このような摺動領域によって、スクレーパーを停止位置に配置することができ、当該停止位置は、分割ローラーが回転する時にスクレーパーのそばを通過することを可能にする。分割ローラーの端面は、分割ローラーの、分割ローラーの回転軸と略直交するように配向される側面と見なされてもよい。特に有利であり得ることに、スクレーパーは、第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラーの2つの端面を超えて摺動可能である。これによって、スクレーパーの2つの摺動方向に生地残渣を除去することができ、且つ分割ローラーの両側に停止位置を設置することを可能にする。これによって、掻き取りプロセスの加速を可能にし、具体的に、掻き取った後或いは掻き取る前に、スクレーパーを戻す必要がなくなる。
分割ローラーアセンブリは、スクレーパーを窪み部に沿って移動させた後、離型剤を複数の窪み部のうちの1つの窪み部の表面に塗布するように配置されることが予想される。スクレーパーの存在により、離型剤残渣も、分割ローラーから、特に窪み部の表面から除去することができ、これによって、離型剤フィルムの再生成を可能にする。特に、分割ローラーから、特に窪み部の表面から離型剤を定期的に除去すると共に、それを分割ローラーに、特に窪み部の表面に再び塗布することによって、再現可能な離型剤フィルムを実現することができる。
分割ローラーアセンブリは、離型剤を第1の分割ローラーの複数の窪み部のうちの1つの窪み部の表面に塗布するように配置可能な離型剤塗布装置を更に含んでもよい。離型剤塗布装置は、円錐形噴霧ビームを生成するように配置可能なノズルを含んでもよい。第1の分割ローラーが噴霧位置に配置される場合、ノズルは、窪み部を画定する第1の分離エッジと噴霧方向で測量された第1の距離を有してもよく、当該噴霧方向は、円錐形噴霧ビームの円錐形噴霧ビーム軸線と平行するように配向されてもよく、当該第1の距離は、ノズルが窪み部を画定する第2の分離エッジと噴霧方向で測量された第2の距離より小さくてもよい。第1の分割ローラーが噴霧位置に配置される場合、ノズルは、窪み部を画定する第1の分離エッジと横方向で測量された第1の横距離を更に有してもよく、当該横方向は、噴霧方向と直交するように配向されてもよく、当該第1の横距離は、ノズルが窪み部を画定する第2の分離エッジと横方向で測量された第2の横距離より小さくてもよい。
このような配置により、ノズルを分割ローラーに特に近接して位置決めすることを可能にする。円錐形噴霧ビームは、噴霧方向での距離の増大につれて広くなる。噴霧方向にノズルからより遠い分離エッジからの横距離がより大きいため、円錐形噴霧ビームが広くなることにより離型剤がより遠い分離エッジを超えて噴霧されることを回避することができる。
噴霧方向で測量された第2の距離と噴霧方向で測量された第1の距離との比は、例えば1.5を超えてもよく、好ましくは2.5を超え、特に好ましくは3を超える。横方向で測量された第2の横距離と横方向で測量された第1の横距離との比は、例えば1.25を超えてもよく、好ましくは2を超え、特に好ましくは2.3を超える。
ノズルは、第1の分割ローラーに沿って移動し、特に第1の回転軸と平行に移動することができることが考えられる。分割ローラーアセンブリ、特に離型剤塗布装置は、ノズルを第1の分割ローラーに沿って移動させ、特に第1の回転軸と平行に移動させるように配置可能なノズル駆動装置を有することができる。なお、掻き取り駆動装置は、ノズルを第1の分割ローラーに沿って移動させ、特に第1の回転軸と平行に移動させるように配置されることが考えられる。ここで、当該掻き取り駆動装置は、前述した第1の掻き取り駆動装置であってもよく、当該第1の掻き取り駆動装置は、第1のスクレーパーを駆動するように配置されてもよく、即ち第1のスクレーパーを第1の分割ローラーに沿って移動させるように配置されてもよい。なお、当該掻き取り駆動装置は、前文に同様に説明した掻き取り駆動装置であり、当該掻き取り駆動装置は、第1のスクレーパーと第2のスクレーパーを同時に駆動するように配置されることが考えられる。
離型剤塗布装置に関しては、これまで、ただ第1の分割ローラーのうちの1つの窪み部の表面への離型剤の可能な塗布を明確に説明した。しかし、当業者は、離型剤塗布装置が離型剤を第2の分割ローラーの複数の窪み部のうちの1つの窪み部の表面に塗布するように配置されてもよいことを理解する。当該離型剤塗布装置は、例えば第2のノズルを含んでもよい。ノズル或いは第1の分割ローラーの前文及び後文の全ての説明に関しては、第2のノズル或いは第2の分割ローラーにも同様に適用することができる。
ノズルと第2のノズルは、第1の分割ローラーに沿って共に移動し、特に第1の回転軸と平行に移動することができる。ノズル駆動装置は、ノズルを第1の分割ローラーに沿って移動させ、特に第1の回転軸と平行に移動させるように、且つ第2のノズルを第2の分割ローラーに沿って移動させ、特に第2の回転軸と平行に移動させるように配置されてもよい。しかし、ノズルと第2のノズルは、別々に移動可能であってもよい。なお、分割ローラーアセンブリ、特に離型剤塗布装置は、第2のノズルを第2の分割ローラーに沿って移動させ、特に第2の回転軸と平行に移動させるように配置可能な第2のノズル駆動装置を有することが考えられる。ノズルと同様に、第2のノズルは、前述した第2の掻き取り駆動装置によって移動することができ、当該第2の駆動装置は、第2のスクレーパーを駆動するように配置されてもよく、即ち第2のスクレーパーを第2の分割ローラーに沿って移動させるように配置されてもい。なお、第2のノズルは、掻き取り駆動装置によって移動することができ、当該掻き取り駆動装置は、第1のスクレーパーと第2のスクレーパーを同時に駆動するように配置される。
本発明は、容器と前述したタイプの分割ローラーアセンブリとを含む生地分割装置に更に関する。
本発明は、離型剤塗布装置によって離型剤を分割ローラーに塗布する方法に更に関し、当該離型剤塗布装置は、円錐形噴霧ビームを生成するように配置されるノズルを含み、当該分割ローラーは、第1の回転軸を中心に回転可能に取り付けられる。当該方法は、旋回駆動装置によってノズルをピボット軸を中心に旋回させることと、ノズルを旋回させた後、ノズル駆動装置によってノズルを分割ローラーに沿って摺動させることとを含む。ノズルのこのような移動により、ノズルを離型剤で湿らせる必要のある分割ローラーにより近接して位置決めすることを可能にし、これによってノズルから流れ出した、分割ローラーまで到着しない離型剤部分を減少することができる。位置決めがより近いため、ノズルにより生成された円錐形噴霧ビームが開く程度はより小さくてもよく、同時に、摺動と旋回運動のため、分割ローラーの湿らせる必要のある表面全体は、離型剤で湿らせることができる。
ピボット軸と回転軸は、互いに略平行するように配向されることが考えられる。
この方法は、ノズルを旋回させる前にノズルを摺動させることを更に含んでもよい。特に、ノズルを旋回させる前にノズルを摺動させること、及びノズルを旋回させた後にノズルを摺動させることは、同じ或いは反対する摺動方向に行われてもよい。特に有利であり得ることに、旋回前及び/又は旋回後の摺動中に、ノズルを分割ローラーの軸方向長さ全体に沿って摺動させる。それに、特に有利であり得ることに、ノズルを旋回させる前にノズルを摺動させること、及びノズルを旋回させた後にノズルを摺動させることは、反対する摺動方向に行われる。
なお、容器と、いくつかの分離エッジを有する第1の分割ローラーと、いくつかの分離エッジを有する第2の分割ローラーとを含む生地分割装置によって生地塊から生地部分を分離するための方法を開示する。2つの分離エッジの間に1つの窪み部がそれぞれ設けられている。この方法は、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーを収納位置に回転させることであって、当該収納位置で、第1の分割ローラーの第1の分離エッジと第2の分割ローラーの第2の分離エッジは、互いに収納距離を有することと、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーの容器に面する2つの窪み部に生地塊の部分を収納することと、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーを待ち位置に回転させることであって、当該待ち位置で、第1の分割ローラーの第1の分離エッジと第2の分割ローラーの第2の分離エッジは、互いに待ち距離を有することとを含むことができる。この方法は、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーの回転速度を低下させることと、待ち時間を待つこととを更に含むことができる。この方法は、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーの回転速度を上げることと、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーを分離位置に回転させることであって、当該分離位置で、第1の分割ローラーの第1の分離エッジと第2の分割ローラーの第2の分離エッジは、互いに分離距離を有することとを更に含むことができる。収納距離は、待ち距離より大きくてもよく、且つ待ち距離は、分離距離より大きくてもよい。
待ち位置に回転することによって、生地分割装置は、生地部分を生地塊から完全に分離することなく、まず少しだけ開いてもよい。待ち時間の間で、生地部分は、分割ローラーからの離脱を開始してもよい。特に、待ち時間は、生地塊が少なくとも部分的に離脱することを待つために使用できる。その後、生地部分を、分離位置まで回転させ続けることによって完全に分離することができる。この方法によって、生地部分がまず分割ローラーの領域から離脱し、更に生地分割装置から落下することを可能にする。これによって、よりきれいな落下を可能にする。なお、生地部分が分割ローラーの横方向外向きに移動する領域に付着することにより引き裂かれるリスクを低下させることができる。
有利であり得ることに、待ち時間は設定可能である。これによって、待ち時間は、例えば異なる生地特性に適応することができ、これらの生地特性により、生地塊は異なる速度で分割ローラーから急速に離脱することができる。例えば、待ち時間は、最大10秒であってもよく、好ましくは最大5秒であり、特に好ましくは2秒である。
第1の分割ローラーを収納位置と待ち位置との間で第1の角度で回転させ、第2の分割ローラーを収納位置と待ち位置との間で第2の角度で回転させることが考えられる。特に有利であり得ることに、第1の角度と第2の角度が等しい。これは、回転に対する制御を簡略化することができる。例えば、第1の角度が60°~80°であってもよく、好ましくは70°である。
有利であり得ることに、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーの回転速度を低下させることは、50%以上低下させること、好ましくは80%以上低下させること、特に好ましくは90%以上低下させることを含む。特に有利であり得ることに、第1の分割ローラーと第2の分割ローラーの回転速度を低下させることは、100%低下させること、特に第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラーを停止させることを含む。回転速度をできるだけ低下させることは、生地塊の離脱に有利である。
なお、生地分割装置に用いられる分割ローラー或いは上記タイプの分割ローラーアセンブリを開示する。当該分割ローラーは、生地を分割するように配置されてもよく、且つ回転軸を中心に回転可能に取り付けられてもよい。当該分割ローラーは、いくつかの分離エッジを有してもよく、且つ2つずつの分離エッジの間に1つの窪み部がそれぞれ設けられてもよい。窪み部の表面は、異なる表面特性及び/又は異なる形状を有してもよい第1の部分表面と第2の部分表面を有することができる。これらの異なる表面特性及び/又は異なる形状のため、これらの部分表面は、その異なる機能に対して最適化することができる。
窪み部の表面は、2つ以上の部分表面を有してもよく、部分表面のうちの各部分表面は、いずれも他の部分表面のうちの1つ或いはいくつかの他の部分表面の表面特性と異なる表面特性を有することができる。表面特性は、粗さ、ストライプ、コーティング材料及び/又はコーティング特性、付着傾向(特に付着防止特性)、親油性或いは疎油性、親脂性或いは疎脂性、親水性或いは疎水性という特性で異なることが考えられる。
第1の部分表面と第2の部分表面は、1本の分割線、好ましくは仮想分割線で分離されてもよい。分割線は、例えば回転軸と平行するように配向されてもよい。これは、表面特性が異なる回転位置或いは運動の要件に適応できるため、有利であり得る。なお、分割線は、非線形に延伸し、例えば波状に延伸することが考えられる。
第1の部分表面は、それに隣接する分離エッジに対して、窪み部に隣接する分離エッジの回転方向を向く側に位置することが考えられる。隣接する分離エッジの回転方向を向くこの側は、常に同じ方法で生地塊と協働するため、このような協働に関して第1の部分表面の表面特性を最適化することを可能にする。代替的或いは追加的に、第2の部分表面は、それに隣接する分離エッジに対して、隣接する分離エッジの回転方向と反対する方向を向くこの側に位置することができる。隣接する分離エッジの回転方向と反対する方向を向くこの側は、常に同じ方法で生地塊と協働するため、このような協働に関して第2の部分表面の表面特性を最適化することを可能にする。
本発明は、容器と、少なくとも1つ、好ましくは2つの前述したタイプの分割ローラーアセンブリとを含む生地分割装置に更に関する。
本発明は、前述したタイプの装置及び方法に関する。以下、図面を参照しながらいくつかの代表的な実施形態をより詳細に説明する。
第1の実施形態による分割ローラーを有する生地分割装置の概略断面図を示す。 図1における他の回転位置に位置する分割ローラーを示す図を示す。 図1或いは図2における他の回転位置に位置する分割ローラーを示す図を示す。 概略斜視図で図1~図3における生地分割装置を示す。 別の実施形態による分割ローラーを有する生地分割装置の概略断面図を示す。 概略斜視図で図5における生地分割装置を示す。 別の実施形態による分割ローラーを有する生地分割装置の概略断面図を示す。 概略斜視図で図7における生地分割装置の変形例を示す。 概略斜視図で図7における生地分割装置の別の変形例を示す。
図1において、概略断面図で生地分割装置1を示す。生地分割装置1は、容器2を含んでもよい。容器2は、生地塊3を収納するように配置されてもよい。生地分割装置1は、分割ローラーアセンブリ4を更に含んでもよい。分割ローラーアセンブリ4は、生地塊3から生地部分5(図3を参照)を製造することができる。生地分割装置1、特に分割ローラーアセンブリ4は、第1の分割ローラー6を含んでもよい。なお、生地分割装置1、特に分割ローラーアセンブリ4は、第2の分割ローラー7を含んでもよい。第1の分割ローラー6は、第1の回転軸8を中心に回転可能に取り付けられてもよく、或いはこのように取り付け可能である。第2の分割ローラー7は、第2の回転軸9を中心に回転可能に取り付けられてもよく、或いはこのように取り付け可能である。第1の分割ローラー6は、第1の回転方向10で第1の回転軸8を中心に回転可能であってもよい。第2の分割ローラー7は、第2の回転方向11で第2の回転軸9を中心に回転可能であってもよい。第1の回転方向10と第2の回転方向11は、対向するように配向されてもよい。
分割ローラー6、7におけるそれぞれの分割ローラーは、いくつかの分離エッジを有してもよい。2つずつの分離エッジの間に1つの窪み部が設けられてもよい。第1の分割ローラー6は、第1の分離エッジ12を有してもよい。第1の分割ローラー6は、第2の分離エッジ13を更に有してもよい。第1の分割ローラー6の第1の分離エッジ12と第1の分割ローラー6の第2の分離エッジ13の間に、窪み部14が設けられてもよい。なお、第2の分割ローラー7は、第1の分離エッジ15を有してもよい。なお、第2の分割ローラー7は、第2の分離エッジ16を有してもよい。第2の分割ローラー7の第1の分離エッジ15と第2の分割ローラー7の第2の分離エッジ16の間に、もう1つの窪み部18が設けられてもよい。
図1において、収納位置Aに位置する第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7を示す。収納位置Aで、第1の分割ローラー6の第1の分離エッジ12と第2の分割ローラー7の第2の分離エッジ16は、互いに収納距離17を有してもよい。収納位置Aにより、生地塊3の一部が窪み部14、18に収納されることを可能にする。第1の分割ローラー6の第2の分離エッジ13と第2の分割ローラー7の第1の分離エッジ15の間の隙間は、実際に非常に小さくてもよい。図1において、この2つの分離エッジをより容易に見るために、当該隙間を拡大して示す。
図2は、同じ視点から生地分割装置1を示す。しかし、示された第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7は、図1に対して回転した配向に位置する。図2に示された第1の分割ローラーと第2の分割ローラー6、7の配置は、以下、待ち位置Wと呼ばれる。待ち位置Wで、第1の分割ローラー6の第1の分離エッジ12と第2の分割ローラー7の第2の分離エッジ16は、互いに待ち距離19を有してもよい。第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7を収納位置Aから待ち位置Wに回転させた後、分割ローラー6、7の回転速度を低下させることができる。この後、待ち時間を待ってもよく、ここで、第1の分割ローラーと第2の分割ローラー6、7の回転速度を、当該待ち時間の間に低下させたままにすることができる。これによって、生地塊3が窪み部14、18から離脱するのを待つことができる。当該待ち時間を待った後、再び第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7の回転速度を上げることができる。その後、図3に示すように、分割ローラー6、7を分離位置Tに回転させることができる。
分離位置Tで、第1の分割ローラー6の第1の分離エッジ12と第2の分割ローラー7の第2の分離エッジ16は、互いに分離距離20を有してもよい。分離距離20は非常に小さくてもよく、より容易に見るために、図3において当該分離距離を拡大して示す。実施形態の図1~図3に見られるように、収納距離17は、待ち距離19より大きくてもよい。待ち距離19は、分離距離20より大きくてもよい。なお、図3に見られるように、分離距離20は、生地部分15が生地塊3から完全に分離されるほど小さくてもよい。生地が窪み部14、18から離脱するのを事前に待つことによって、生地部分5がより高い再現性で落下できることを実現することができる。
待ち時間は、例えば、異なる生地の密度を考慮するために設定可能である。例えば、待ち時間は、最大10秒であってもよく、好ましくは最大5秒であり、特に好ましくは2秒である。第1の分割ローラー6を収納位置Aと待ち位置Wの間で第1の角度21で回転させることができる。第2の分割ローラー7を収納位置Aと待ち位置Wの間で第2の角度22で回転させることができる。本実施形態に示すように、第1の角度21と第2の角度22の大きさは同じであってもよい。第1の角度は、60°~80°であってもよく、好ましくは70°である。第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7の回転速度を低下させることは、例えば50%以上低下させること、好ましくは80%以上低下させること、特に好ましくは90%以上低下させることを含むことができる。特に有利には、第1の分割ローラー6と第2の分割ローラー7の回転速度を100%低下させ、特に分割ローラー6、7を停止させることができる。
以下、窪み部14、18をより詳細に説明する。ここで、以下の説明は、全ての窪み部について例と見なされるべきである。図4において、生地分割装置1の斜視図を示す。示された分割ローラー6、7は、回転し続ける位置にあるため、窪み部18をよりよく見ることができる。窪み部18は、表面23を有してもよい。当該表面23は、第1の部分表面24を有してもよい。当該表面23は、第2の部分表面25を更に有してもよい。本実施形態において異なるパターンで示されるように、第1の表面24と第2の表面25は、異なる表面特性を有してもよい。第1の部分表面24と第2の部分表面25は、図4における点線で示された仮想分割線26によって分離することができる。実施形態に見られるように、分割線26は第2の回転軸9と平行するように配向されてもよい。
以下、窪み部14、18をより詳細に説明する。ここで、以下の説明は、全ての窪み部について例と見なされるべきである。図4において、生地分割装置1の斜視図を示す。示された分割ローラー6、7は、回転し続ける位置にあるため、窪み部18をよりよく見ることができる。窪み部18は、表面23を有してもよい。当該表面23は、第1の部分表面24を有してもよい。当該表面23は、第2の部分表面25を更に有してもよい。本実施形態において異なるパターンで示されるように、第1の表面24と第2の表面25は、異なる表面特性を有してもよい。第1の部分表面24と第2の部分表面25は、図4における点線で示された仮想分割線26によって分離することができる。実施形態に見られるように、分割線26は第2の回転軸9と平行するように配向されてもよい。
分割ローラー6、7が収納位置Aに配向される場合、対応する回転方向10、11と反対の方向を向く側にずっと位置するそれらの部分表面、即ち、第2の部分表面25は、生地塊3の重量の主要部分を支持することが見られる。このため、有利であり得ることに、これらの部分表面に第1の部分表面と異なる表面特性が設定される。
図5は、別の実施形態の概略断面図を示す。同じ図面符号は、同じ構造を示す。前述した実施形態に比べると、図5に示すように、分割ローラーアセンブリ4は掻き取り装置29を含んでもよい。掻き取り装置29は、スクレーパー30を含んでもよい。掻き取り装置29は、掻き取り駆動装置31を更に含んでもよい。掻き取り駆動装置31は、スクレーパー30を第1の分割ローラー6に沿って移動させるように配置されてもよい。本実施形態に示すように、掻き取り装置29は、第2のスクレーパー30aを含んでもよい。掻き取り方向120は、第2の掻き取り駆動装置31aを更に含んでもよい。第2の掻き取り駆動装置31aは、第2のスクレーパー30aを第2の分割ローラー7に沿って移動させるように配置されてもよい。第2の掻き取り駆動装置31aを有する第2のスクレーパー30aは、掻き取り駆動装置31を有するスクレーパー30と同様であるように配置されてもよい。繰り返しを回避するために、以下、ただスクレーパー30及び掻き取り駆動装置31を説明した。しかし、全ての説明は、第2のスクレーパー30a或いは第2の掻き取り駆動装置31aにも適用される。
スクレーパー30は、第1の分割ローラー6の窪み部14と協働するように配置されてもよい。即ち、スクレーパー30の形状は、窪み部14の形状に適応することができる。スクレーパー30は、掻き取り駆動装置31の摺動領域32(図6を参照)において摺動することができる。本実施形態に示すように、摺動領域32は、第1の回転軸8及び/又は第2の回転軸9と平行するように配向されてもよく、第1の分割ローラー及び/又は第2の分割ローラー6、7より長い摺動方向33にあってもよい。特に、摺動領域32は、第1の分割ローラー6或いは第2の分割ローラー7の端面34或いは35を超えて摺動可能であってもよい。
本実施形態に示すように、分割ローラーアセンブリ4は、離型剤塗布装置36を含んでもよい。離型剤塗布装置36は、ノズル37を含んでもよい。離型剤塗布装置は、離型剤を窪み部14、18の表面23のうちの1つの表面に塗布するように配置されてもよい。ノズル37は、円錐形噴霧ビーム38を生成するように配置されてもよい。特に、ノズル37は、噴霧方向39に離型剤を噴霧するように配置されてもよい。噴霧方向39は、円錐形噴霧ビーム軸線40と平行するように配向される方向と見なされてもよい。噴霧方向39と直交するように配向される方向は、以下、横方向41と呼ばれる。
図5において、噴霧位置Sに位置する分割ローラーアセンブリを示す。噴霧位置Sは、分割ローラー6、7に離型剤を噴霧することができる位置である。分割ローラー6、7が当該噴霧位置Sに配置されると、ノズル37は、第1の分割ローラー6の第1の分離エッジ12と噴霧方向39で測量された第1の距離42を有してもよい。ノズル37は、第1の分割ローラー6の第2の分離エッジ13と同じく噴霧方向39で測量された第2の距離43を有してもよい。第1の距離42は、第2の距離43より小さくてもよい。ノズルは、第1の分離エッジ12と横方向41で測量された第1の横距離44を有してもよい。ノズル37は、第2の分離エッジ13と第2の横距離45を有してもよい。第1の横距離44は、第2の横距離45より小さくてもよい。
離型剤塗布装置36は、第2のノズル37aを更に含んでもよい。ノズル37に関する前述した全ての説明は、第2のノズル37aにも適用することができる。
離型剤塗布装置36は、ノズル駆動装置46を有してもよい。ノズル駆動装置46は、ノズル37を第1の分割ローラー46に沿って移動させるように配置されてもよい。同様に、離型剤塗布装置36は、第2のノズル37aを第2の分割ローラー7に沿って移動させるように配置可能な第2のノズル駆動装置46aを含んでもよい。全てのノズル駆動装置と掻き取り駆動装置は、スクリュー駆動装置或いはシリンダ駆動装置であり、特にエアシリンダ駆動装置であり、或いはその組合せであってもよい。
図7~図9において、生地分割装置1の別の実施形態を示す。同じ図面符号は、依然として同じ構造を指す。図7において、生地分割装置1の概略断面図を示す。上文に図5及び図6を参照して説明された実施形態と同様に、図7に示された実施形態に基づいて、生地分割装置1は、離型剤塗布装置36を含んでもよい。同様に、図5を参照して説明された実施形態と同様に、離型剤塗布装置36は、ノズル37とノズル駆動装置46を含んでもよい。
前に説明された実施形態と異なり、本実施形態において、ノズル37は旋回可能である。このため、離型剤塗布装置36は、旋回駆動装置47を含んでもよい。ノズル37の旋回は、ピボット軸48を中心に行われてもよく、当該ピボット軸は、第1の回転軸8と平行するように配向されてもよい。図7から見られるように、本実施形態において、ノズル37と同様に実施される第2のノズル37aが更に設けられてもよい。ノズル37は、離型剤で窪み部14の表面23全体を湿らせるように、ピボット軸48を中心に交互に旋回すると共に、第1の分割ローラー6に沿って摺動することができる。ここで、異なる移動順序は考えられ、これらの移動順序は図8及び図9に例示的に示される(より明確に見えるように、第2の分割ローラー7を参照)。
図8において、ノズル37、37aを一回旋回後に摺動させ、且つ次回の旋回後に同じ方向に摺動させ続ける移動形態を説明する。図9において、ノズル37、37aを旋回前後に対応する分割ローラー6、7の軸方向長さ全体に沿って摺動させる移動形態を説明し、ここで、旋回前の摺動方向と旋回後の摺動方向は反対するように配向される。
前文に説明された実施形態、特にここで説明された特徴の組合せは、例示的なものと理解されるべきである。当業者は、様々な実施形態の説明の範囲内で開示された特徴が組合せ可能であることを認識する。

Claims (7)

  1. 生地塊(3)から生地部分(5)を製造するように配置される分割ローラーアセンブリ(4)であって、
    いくつかの分離エッジ(12、13)を有し、且つ第1の回転軸(8)を中心に回転可能に取り付けられる第1の分割ローラー(6)であって、いくつかの分離エッジ(15、16)を有し、且つ第2の回転軸(9)を中心に回転可能に取り付けられる第2の分割ローラー(7)であって、前記第1の分割ローラー及び/又は前記第2の分割ローラー(6、7)は、それぞれ2つの分離エッジ(12、13、15、16)の間に設けられる複数の窪み部(14、18)をそれぞれ有する、第1の分割ローラー(6)及び第2の分割ローラー(7)と、
    スクレーパー(30、30a)と、前記スクレーパー(30、30a)を前記第1の分割ローラー(6)及び/又は前記第2の分割ローラー(7)に沿って移動させるように配置される掻き取り駆動装置(31、31a)とを含む掻き取り装置(29)と、を含む、
    分割ローラーアセンブリ。
  2. 前記スクレーパー(30、30a)は、前記複数の窪み部(14、18)のうちの1つの窪み部と協働するように配置される、請求項1に記載の分割ローラーアセンブリ。
  3. 前記スクレーパー(30、30a)は、前記掻き取り駆動装置(31、31a)の摺動領域(32)において移動することができ、前記回転軸(8、9)と平行な摺動方向(33)に前記第1の分割ローラー及び/又は前記第2の分割ローラー(6、7)より長い、請求項1に記載の分割ローラーアセンブリ。
  4. 前記スクレーパー(30、30a)は、前記第1の分割ローラー及び/又は前記第2の分割ローラー(6、7)の2つの対向端面(34、35)を超えて摺動可能である、請求項1に記載の分割ローラーアセンブリ。
  5. 前記分割ローラーアセンブリ(4)は、前記スクレーパー(30、30a)を前記窪み部(14)に沿って移動させた後、離型剤を前記複数の窪み部(14、18)のうちの1つの窪み部(14)の表面(23)に塗布するように配置される、請求項1に記載の分割ローラーアセンブリ。
  6. 離型剤を前記第1の分割ローラー(6)の前記複数の窪み部(14)のうちの1つの窪み部(14)の表面(23)に塗布するように配置され、円錐形噴霧ビーム(38)を生成するように配置されるノズル(37)を含む離型剤塗布装置(36)を更に含み、前記第1の分割ローラー(6)が噴霧位置(S)に配置される場合、前記ノズル(37)は、前記窪み部(14)を画定する第1の分離エッジ(12)と噴霧方向(39)で測量された第1の距離(42)を有し、前記噴霧方向は、前記円錐形噴霧ビーム(38)の円錐形噴霧ビーム軸線(40)と平行するように配向され、前記第1の距離は、前記ノズル(37)が前記窪み部(14)を画定する第2の分離エッジ(13)と前記噴霧方向(39)で測量された第2の距離(43)より小さく、且つ
    前記第1の分割ローラー(6)が噴霧位置(S)に配置される場合、前記ノズル(37)は、前記窪み部(14)を画定する前記第1の分離エッジ(12)と横方向(41)で測量された第1の横距離(44)を有し、前記横方向は、前記噴霧方向(39)と直交するように配向され、前記第1の横距離は、前記ノズル(37)が前記窪み部(14)を画定する前記第2の分離エッジ(13)と前記横方向(41)で測量された第2の横距離(45)より小さい、
    請求項1に記載の分割ローラーアセンブリ。
  7. 容器(2)と、請求項1~6のいずれか一項に記載の分割ローラーアセンブリ(4)とを含む、生地分割装置(1)。
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