JP2023177601A - 媒体処理装置及び媒体処理装置のベルト受け部の移動方法 - Google Patents

媒体処理装置及び媒体処理装置のベルト受け部の移動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルト駆動部における不具合の発生を抑制する。【解決手段】媒体処理装置に、媒体を収納する収納空間の底部に配置された搬送ベルトと、前記搬送ベルトの媒体載置面が前記収納空間の媒体排出口側へと向かう方向及び当該方向とは逆方向に前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部と、前記搬送ベルトにおける前記媒体搬送面の裏側となる裏面に対向配置され、前記搬送ベルトを前記裏面側から支持するベルト受け部と、前記ベルト受け部の位置を移動させるベルト受け移動部とを設けた。【選択図】図8

Description

本発明は媒体処理装置及び媒体処理装置のベルト受け部の移動方法に関するものである。
媒体の一種である硬貨の入出金機能を有する硬貨処理装置では、例えば、硬貨投入口に投入された硬貨を搬送しながら金種を判別し、金種ごとに硬貨収納庫に収納することで入金し、釣銭がある場合、硬貨収納庫に収納されている硬貨を硬貨出金口に釣銭として排出するようになっている(例えば特許文献1参照)。
ここで、図11に硬貨収納庫の内部構成の従来例を示す。尚、この図11は、硬貨収納庫の一部分を示している。この図11に示すように、硬貨収納庫は、硬貨Ciを収納する収納空間Spと、収納空間Spの上部に設けられ収納空間Sp内へと硬貨Ciを落下させるシュート100と、収納空間Spの底部に設けられ収納空間Sp内に収納されているCi硬貨を搬送する搬送ベルト101と、搬送ベルト101の硬貨載置面101S(収納空間Spの底面となり硬貨Ciを載せて搬送する面)の裏側の裏面に対向して設けられたベルト受け部102とを有している。ベルト受け部102は、搬送ベルト101が硬貨Ciの重みを受けても撓まないように搬送ベルト101を下側から支持するようになっている。
この硬貨収納庫では、硬貨載置面101Sが図示しない硬貨出金口側へと向かう方向(図中左方向)に搬送ベルト101を駆動させることで、硬貨載置面101S上の硬貨Ciを硬貨出金口へと搬送するようになっている。またこの硬貨収納庫では、硬貨載置面101Sが硬貨出金口側とは反対側へと向かう方向(図中右方向)に搬送ベルト101を駆動させることもでき、こうすることで、硬貨載置面101S上に積み重なった硬貨Ciの山を崩して、硬貨Ciの山の高さを均すことができるようにもなっている。
特開2002-157630号公報
従来の硬貨処理装置では、搬送ベルト101を、硬貨載置面101Sが硬貨出金口側とは反対側へと向かう方向(図中右方向)に駆動させると、収納空間Spの硬貨出金口側とは反対側に向かって硬貨Ciがまとまって移動し、収納空間Spの硬貨出金口側とは反対側に硬貨Ciが押し込まれて積み重なっていく。この状態で、搬送ベルト101を駆動させつづけると、搬送ベルト101上に積み重なった硬貨Ciの自重により搬送ベルト101と硬貨Ciとの間の摩擦力が増加する。この結果、搬送ベルト101を駆動させているベルト駆動部(例えばモータ)の負荷が増加して、ベルト駆動部が停止してしまうなどの不具合が発生することがあった。
また一方で、図12に示すように、ベルト受け部を無くすと、搬送ベルト101上に積み重なった硬貨Ciの自重により搬送ベルト101が下方に撓み、搬送ベルト101と硬貨Ciとの接触面積が減少することにより、搬送ベルト101と硬貨Ciとの間の摩擦力が減少する。この結果、ベルト駆動部の負荷を抑制でき、ベルト駆動部が停止してしまうなどの不具合の発生を防ぐことができる。
しかしながら、ベルト受け部を無くすと、搬送ベルト101により硬貨Ciを硬貨出金口側へと搬送する為に必要な摩擦力が得られなくなってしまう為、単純にベルト受け部を無くすことはできない。
このように、従来の硬貨処理装置では、搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部に大きな負荷がかかることがあり、ベルト駆動部が停止してしまうなどの不具合が発生する場合があるという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ベルト駆動部における不具合の発生を抑制し得る媒体処理装置及び媒体処理装置のベルト受け部の移動方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、媒体を収納する収納空間の底部に配置された搬送ベルトと、前記搬送ベルトの媒体載置面が前記収納空間の媒体排出口側へと向かう方向及び当該方向とは逆方向に前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部と、前記搬送ベルトにおける前記媒体搬送面の裏側となる裏面に対向配置され、前記搬送ベルトを前記裏面側から支持するベルト受け部と、前記ベルト受け部の位置を移動させるベルト受け移動部とを備える。
また本発明の媒体処理装置のベルト受け部の移動方法においては、媒体を収納する収納空間の底部に配置された搬送ベルトと、前記搬送ベルトの媒体載置面が前記収納空間の媒体排出口側へと向かう方向及び当該方向とは逆方向に前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部と、前記搬送ベルトにおける前記媒体搬送面の裏側となる裏面に対向配置され、前記搬送ベルトを前記裏面側から支持するベルト受け部とを有する媒体処理装置のベルト受け部の移動方法であり、前記ベルト受け部の位置が移動する。
こうすることで、搬送ベルトと搬送ベルト上に積み重なった媒体との間に過剰な摩擦力が発生するような場合に、ベルト受け部を移動して当該摩擦力を抑制することができ、この結果としてベルト駆動部にかかる負荷を抑制することができる。
本発明によれば、ベルト駆動部における不具合の発生を抑制し得る媒体処理装置及び媒体処理装置のベルト受け部の移動方法を実現できる。
第1の実施の形態によるレジ釣銭機の外観構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による硬貨処理部の内部構成(全体)を示す図である。 第1の実施の形態による硬貨処理部の内部構成(上部)を示す図である。 第1の実施の形態による硬貨処理部の内部構成(下部)を示す図である。 第1の実施の形態による硬貨処理部の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態によるベルト受け位置にある可動型ベルト受け部を示す図である。 第1の実施の形態による退避位置にある可動型ベルト受け部を示す図である。 第2の実施の形態によるベルト受け位置にある可動型ベルト受け部を示す図である。 第2の実施の形態による退避位置にある可動型ベルト受け部を示す図である。 第2の実施の形態による固定型ベルト受け部と可動型ベルト受け部の形状を示す図である。 従来の硬貨収納庫の内部構成(ベルト受け部有り)を示す図である。 従来の硬貨収納庫の内部構成(ベルト受け部無し)を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.レジ釣銭機の外観構成]
図1に、第1の実施の形態によるレジ釣銭機1の外観構成例を示す。レジ釣銭機1は、上側のレジスタ部2と、下側の釣銭処理部3とで構成されている。このレジ釣銭機1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店舗の精算所において、顧客が購入したい商品を精算する際に、操作者(レジ係員など)により操作される装置である。
尚、このレジ釣銭機1における、操作者と対峙する側を前側、その反対側を後側、操作者から見て左手側を左側、右手側を右側とする。
レジスタ部2は、所謂POS(Point Of Sales)レジであり、上部に例えばタッチパネル付きディスプレイで構成される操作表示部4が設けられている。またこのレジスタ部2には、図示しないバーコードリーダが接続されている。レジスタ部2は、操作表示部4に各種情報を表示させるとともに、表示した各種情報に対する操作を受け付けるようになっている。具体的には、レジスタ部2は、例えばバーコードリーダで読み取った商品の情報(商品名と金額など)を操作表示部4に表示させたり、操作表示部4に対する操作に応じて、操作表示部4に表示させている商品の情報を追加、削除、変更したりする。
一方、釣銭処理部3は、左側に設けられた硬貨処理部10と、右側に設けられた紙幣処理部11と、上面の右側前端に設けられた操作表示部12を有している。硬貨処理部10の前面上部には、硬貨を投入する為の硬貨投入口13が設けられている。さらに硬貨投入口13の下方には、釣銭用の硬貨が排出される硬貨出金口14と、返却口15とが、左右方向に並べて設けられている。硬貨処理部10は、詳しくは後述するが、硬貨投入口13に投入された硬貨を搬送しながら金種を判別し、金種ごとに硬貨収納庫25(25a~25f)(図2参照)に収納することで入金し、釣銭がある場合、硬貨収納庫25(25a~25f)から釣銭分の硬貨を繰り出して硬貨出金口14に排出する。また硬貨処理部10は、投入された硬貨のうち入金可能な正常な硬貨ではないと判別された硬貨(以下、リジェクト硬貨と呼ぶ)や異物などについては、返却口15に排出する。
紙幣処理部11の前面上部には、紙幣を投入及び排出する為の紙幣入出口16が設けられている。紙幣処理部11は、紙幣入出口16に投入された紙幣を搬送しながら金種を判別し、金種ごとに図示しない紙幣収納庫に収納することで入金し、釣銭がある場合、紙幣収納庫に収納されている紙幣を紙幣入出口16に釣銭として排出する。
操作表示部12は、例えば表示パネルと操作ボタンとで構成されている。釣銭処理部3は、この操作表示部12に、各種情報を表示させるとともに、各種情報に対する操作を受け付けるようになっている。具体的には、釣銭処理部3は、例えば、操作表示部12に硬貨処理部10や紙幣処理部11の稼働状況を表示させたり、硬貨処理部10や紙幣処理部11に発生している異常に関する情報を表示させたり、操作表示部12に対する操作に応じて、硬貨処理部10や紙幣処理部11に発生している異常を復旧する為の処理を実行したりする。
[1-2.硬貨処理部の内部構成]
つづけて、図2~図4を用いて、硬貨処理部10の内部構成について説明する。尚、紙幣処理部11の内部構成については既存の構成である為、詳しい説明は省略する。
図2(A)は、硬貨処理部10を上方から見た場合の上面図であり、図2(B)は、硬貨処理部10を右方から見た場合の側断面図である。図3(A)は、硬貨処理部10の上部を上方から見た場合の上面図であり、図3(B)は、硬貨処理部10の上部を右方から見た場合の側断面図である。図4(A)は、硬貨処理部10の下部を上方から見た場合の上面図であり、図4(B)は、硬貨処理部10の下部を右方から見た場合の側断面図である。
図2~図4に示すように、硬貨処理部10の内部には、主要部として、搬送路R、入金搬送部20、鑑別部21、硬貨選別部22、金種別収納部24が設けられている。硬貨処理部10は、硬貨投入口13に投入された硬貨を1枚ずつ分離し、入金搬送部20により搬送路Rに沿って硬貨選別部22へと搬送する。このとき硬貨処理部10は、搬送路Rの途中に設けられた鑑別部21により硬貨の金種等を判別する。そして硬貨処理部10は、硬貨選別部22により硬貨を金種ごとに分別し、金種別収納部24に金種別に収納する。また硬貨処理部10は、金種別収納部24に収納されている硬貨を繰り出して硬貨出金口14に排出する。
具体的には、搬送路Rは、硬貨投入口13から後方へと延び、さらに硬貨処理部10の後部で右側にカーブして硬貨処理部10の右端部まで右方に延びていて、全体としてL字型となっている。
入金搬送部20は、環状に形成された2本の搬送ベルト20a、20bにより構成されている。搬送ベルト20aは、硬貨投入口13に投入された硬貨を、搬送路Rへ繰り出す繰り出しローラから、搬送路Rの上流部分(後方へと延びている部分)の途中まで搬送する搬送手段であり、搬送ベルト20bは、搬送路Rの上流部分の途中から搬送路Rの下流部分(すなわち右方に延びている部分)まで搬送する搬送手段である。
鑑別部21は、硬貨の金種及び真偽等を鑑別する部分であり、搬送路Rの上流部分に設けられている。硬貨処理部10は、鑑別部21により入金可能な正常な硬貨と判別された硬貨については、入金搬送部20により硬貨選別部22まで搬送する。一方、硬貨処理部10は、鑑別部21により入金可能な正常な硬貨ではない硬貨と判別された硬貨(つまりリジェクト硬貨)については、搬送路R上の鑑別部21と硬貨選別部22との間に設けられたリジェクトゲート26を開くことで、リジェクトゲート26の下方に設けられた搬送ベルト27(図4(A))上に落下させ、搬送ベルト27により返却口15まで搬送して排出する。
硬貨選別部22は、鑑別部21により入金可能な正常な硬貨と判別された硬貨を金種別に選別する部分である。この硬貨選別部22は、搬送路Rの下流部分に上流側から順に設けられた金種別ゲート23(23a~23f)を有している。硬貨選別部22は、搬送路Rに沿って搬送されてきた硬貨の金種に対応する金種別ゲート23(23a~23f)を開くことで、当該硬貨を、金種別収納部24に設けられた硬貨収納庫25(25a~25f)のうち、当該硬貨の金種に対応する硬貨収納庫25に落下させる。
金種別収納部24は、金種ごとに設けられた硬貨収納庫25(25a~25f)を有している。硬貨収納庫25(25a~25f)は、硬貨を金種別に収納する部分であり、硬貨を収納する機能と硬貨を繰り出す機能を有している。硬貨収納庫25(25a~25f)は、それぞれ前後方向に延び、左右方向に隣接して配置されていて、仕切り板30によって仕切られている。
尚、金種別収納部24は、例えば、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨、及び五百円硬貨の6種類の金種に合わせて6個の硬貨収納庫25(25a~25f)を有している。
図4(A)、(B)に示すように、硬貨収納庫25(25a~25f)は、同一構成であり、内部に硬貨を収納する収納空間Spを有し、金種別ゲート23(23a~23f)(図2(A))から落下してきた硬貨を、収納空間Spに収納する。尚、金種別ゲート23(23a~23f)は、硬貨収納庫25(25a~25f)の収納空間Spの後部上方に位置している。また収納空間Spの後部と、金種別ゲート23(23a~23f)との間には、金種別ゲート23から落下してくる硬貨を収納空間Spの後部へと案内するシュート28が設けられている。つまり、金種別ゲート23(23a~23f)から落下した硬貨は、シュート28を介して、収納空間Spの後部上方から収納空間Spの内部へと落下していき、収納空間Spの内部に収納されるようになっている。
また硬貨収納庫25(25a~25f)は、収納空間Spの底部に、収納空間Spに収納された硬貨を硬貨収納庫25(25a~25f)の前方に位置する(つまり収納空間Spの前方に位置する)硬貨出金口14側に向かって搬送する搬送ベルト31を有している。搬送ベルト31は、環状であり、硬貨収納庫25(25a~25f)の前側に位置するローラ32aと後側に位置するローラ32bとに架け渡されている。この搬送ベルト31は、上側走行部分31Uが、収納空間Spの底部を形成していて、例えば前側のローラ32aの駆動により、当該上側走行部分31Uが前方に走行することで、当該上側走行部分31U上の硬貨を硬貨出金口14側(前方)へと搬送するようになっている。
尚、硬貨収納庫25(25a~25f)では、前側のローラ32aが後側のローラ32bよりもわずかに上方に位置していて、搬送ベルト31の上側走行部分31Uが硬貨出金口14側に向かって上るように傾斜している。また図4(B)に示すように、上側走行部分31Uの下側には、上側走行部分31Uの走行方向に沿って複数のベルト受け部33が設けられている。ベルト受け部33は、上側走行部分31Uの走行方向に沿って延びる部分の長さが上側走行部分31Uよりも短く、且つ上側走行部分31Uの幅(つまり搬送ベルト31の幅)と同程度の幅を有する板状の部材であり、上側走行部分31Uが撓まないように下側から支持するようになっている。尚、このベルト受け部33について詳しくは後述する。
さらに硬貨収納庫25(25a~25f)は、収納空間Spに収納された硬貨を、1枚ずつ分離して硬貨出金口14に繰り出す硬貨繰出部34を有している。
硬貨繰出部34は、硬貨収納庫25(25a~25f)の硬貨出金口14側(前側)に搬送ベルト31の上側走行部分31Uと対向して設けられ、硬貨を1枚ずつ分離する分離ローラ40、分離ローラ40の上方に設けられ、収納空間Spの硬貨出金口14側(前側)を形成するガイド41、硬貨収納庫25(25a~25f)の出口を開閉するピン42、及び硬貨収納庫25(25a~25f)から硬貨出金口14に繰り出された硬貨を検知するセンサ43(図2参照)などを備えている。
分離ローラ40は、図4の反時計回り方向に回転するリバースローラである。搬送ベルト31により搬送されてきた硬貨は、この分離ローラ40により1枚ずつ分離され、搬送ベルト31の上側走行部分31Uと分離ローラ40との間に挟み込まれるようにして繰り出される。
ガイド41は、分離ローラ40の上方に延び、そこからさらに後方に延びるアーチ状であり、収納空間Spの前面部分と、天井部分の前端とを形成している。
ピン42は、ソレノイドにより上下方向に移動することで硬貨収納庫25(25a~25f)の出口を開閉するようになっていて、上方に移動して出口を開くことで、硬貨収納庫25(25a~25f)から硬貨を硬貨出金口14へ繰り出させ、下方に移動して出口を閉じることで、硬貨収納庫25(25a~25f)から硬貨を硬貨出金口14へ繰り出させないようになっている。
センサ43は、例えば光学センサであり、ピン42よりも硬貨出金口14側(前方)に設けられていて、硬貨収納庫25(25a~25f)の出口から硬貨出金口14へ繰り出される硬貨を検知するようになっている。
収納空間Spに収納された硬貨は、搬送ベルト31により硬貨出金口14側に向かって搬送され、搬送ベルト31と分離ローラ40との間を通って、1枚ずつ硬貨出金口14に繰り出される(排出される)。一方で、搬送ベルト31と分離ローラ40との間に入らなかった硬貨は、搬送ベルト31と分離ローラ40の力によって分離ローラ40の手前側で上方へ押し出されるように移動する。このような動作が繰り返されることにより、収納空間Sp内では、分離ローラ40の手前側で搬送ベルト31上に硬貨が上方に積み重なっていく。
分離ローラ40の手前側で上方に積み重なった硬貨は、ガイド41から遠ざかる方向(つまり搬送ベルト31の搬送方向上流側であり図中右側)に崩れ、再び搬送ベルト31によって硬貨出金口14側に向かって(つまり分離ローラ40に向かって)搬送される。
このように、硬貨繰出部32では、収納空間Spの内部で硬貨を循環させながら、継続的に硬貨を1枚ずつ分離して硬貨出金口14へと繰り出すようになっている。
また硬貨収納庫25(25a~25f)では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを後方(硬貨出金口14側とは反対側)へ走行させることができるようになっていて、上側走行部分31Uを前後方向に走行させることで、上側走行部分31U上に積み重なった硬貨の山を崩して硬貨の山の高さを均すことができるようにもなっている。
[1-3.硬貨処理部の機能構成]
次に、図5に示すブロック図を用いて、硬貨処理部10の機能構成例について説明する。硬貨処理部10は、機能構成の主要部として、インタフェース部50と、鑑別部21と、駆動部51と、状態検知部52と、制御部53とを有している。
インタフェース部50は、レジスタ部2及び紙幣処理部11との通信を行う。鑑別部21は、鑑別結果を制御部53に通知する。駆動部51は、硬貨処理部10の各部を駆動させる部分である。この駆動部51には、搬送ベルト20a、20b、27を駆動させるベルト駆動部(図示せず)、金種別ゲート(23a~23f)及びリジェクトゲート26を開閉するソレノイドなどのゲート駆動部(図示せず)、搬送ベルト31を駆動させるモータなどのベルト駆動部60、後述する可動型ベルト受け部33Mの位置を移動させるモータなどのベルト受け移動部61、ピン42を移動させるソレノイドなどのピン駆動部(図示せず)が含まれる。状態検知部52は、硬貨処理部10の状態を検知する部分であり、検知した状態を制御部53に通知する。この状態検知部52には、センサ43(図2参照)などが含まれる。
制御部53は、硬貨処理部10の動作を制御する部分であり、インタフェース部50を介して受信したレジスタ部2からの命令、鑑別部21から通知された鑑別結果、状態検知部52から通知された硬貨処理部10の状態などに応じて、駆動部51を制御する。硬貨処理部10の機能構成は、以上のようになっている。
[1-4.ベルト受け部の構成及び動作]
次に、図6及び図7を用いて、硬貨収納庫25(25a~25f)に設けられたベルト受け部33の構成及び動作について詳しく説明する。尚、硬貨収納庫25a~25fは同一構成の為、ここでは一例として、硬貨収納庫25fに設けられたベルト受け部33について説明する。図6及び図7は、硬貨収納庫25fの後部を右方から見た場合の側断面図であり、一部を省略及び簡略化した模式図となっている。
図4(B)にも示したように、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側には、上側走行部分31Uが撓まないように、上側走行部分31Uの走行方向に沿って複数のベルト受け部33が所定の間隔を空けて設けられている。これら複数のベルト受け部33のうち、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方に位置するベルト受け部33Mは、上側走行部分31Uに近づく方向及び離れる方向に位置を移動可能な可動型となっている。よって、ここではこのベルト受け部33Mを可動型ベルト受け部33Mと呼ぶ。これに対して、可動型ベルト受け部33M以外のベルト受け部33は、位置が固定された固定型である。よって、ここでは可動型ベルト受け部33M以外のベルト受け部33を固定型ベルト受け部33と呼ぶ。
固定型ベルト受け部33については既存のベルト受け部と同様である為、詳しい説明を省略する。よってここでは、可動型ベルト受け部33Mの構成及び動作について詳しく説明する。
図6に示すように、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方に位置する可動型ベルト受け部33Mは、上側走行部分31Uの上面である硬貨載置面31Uaとは反対側の裏面31Ubと対向配置されている。この可動型ベルト受け部33Mの上面(つまり上側走行部分31Uの裏面31Ubと対向する面)33Maは、平坦面となっている。
またこの可動型ベルト受け部33Mの下面33Mbには、下方に延びる角棒状のラックギア70が設けられている。このラックギア70は、下方に延びる一側面(例えば後面)に直線状に並ぶ複数の歯が形成されている。またこのラックギア70の一側面と対向する位置(例えば後方)に、このラックギア70と噛み合う円形歯車のピニオンギア71が設けられている。
可動型ベルト受け部33Mは、図示しないフレームなどにより、ラックギア70とともに上側走行部分31Uの裏面31Ubに近づく方向及び離れる方向に移動可能に支持されている。一方、ピニオンギア71は、図示しないフレームなどにより回転可能に支持されていて、ベルト受け移動部61(図5参照)の駆動力により図中時計回り方向及び反時計回り方向に回転するようになっている。
可動型ベルト受け部33Mは、ピニオンギア71が図中時計回り方向に回転すると、これにともなってラックギア70が上方に移動することにより、搬送ベルト31の上側走行部分31Uに近づく方向に移動する。このときベルト受け移動部61は、制御部53の指示に従って、ピニオンギア71を図中時計回り方向に所定量だけ回転させることで、可動型ベルト受け部33Mを、その上面33Maが上側走行部分31Uの裏面31Ubと接触する(もしくはほぼ接触する)位置まで移動させて停止させるようになっている。このときの可動型ベルト受け部33Mの位置(つまり図6に示す位置)をベルト受け位置と呼ぶ。
また可動型ベルト受け部33Mは、ピニオンギア71が図中反時計回り方向に回転すると、これにともなってラックギア70が下方に移動することにより、搬送ベルト31の上側走行部分31Uから離れる方向に移動する。このときベルト受け移動部61は、ピニオンギア71を図中反時計回り方向に所定量だけ回転させることで、可動型ベルト受け部33Mを、その上面33Maが上側走行部分31Uの裏面31Ubから所定距離だけ離れた位置まで移動させて停止させるようになっている。このときの可動型ベルト受け部33Mの位置(つまり図7に示す位置)を退避位置と呼ぶ。
このように、可動型ベルト受け部33Mは、搬送ベルト31の上側走行部分31Uに近づいて上側走行部分31Uを支持するベルト受け位置と、上側走行部分31Uから離れて退避する退避位置とに移動可能となっている。
可動型ベルト受け部33Mの移動は、制御部53がベルト受け移動部61を制御して行う。具体的には、制御部53は、通常時(すなわちシュート28から収納空間Sp内に硬貨Ciを落下させて収納するとき、及び収納空間Sp内に収納した硬貨Ciを搬送ベルト31により硬貨出金口14側へと搬送するとき)には、図6に示すように可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置に停止させるようになっている。
ここで、シュート28から収納空間Sp内に硬貨Ciを落下させて収納するときに、可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置ではなく退避位置に停止させた場合を考える。この場合、シュート28から搬送ベルト31の上側走行部分31U上に硬貨Ciが落下してくると、上側走行部分31Uが可動型ベルト受け部33Mにより支持されていない為にトランポリンのように上下動して硬貨Ciが飛び跳ねてしまう。このように硬貨Ciが飛び跳ねてしまうと、例えば硬貨Ciが意図しない向きで積み重なったり、飛び跳ねた硬貨Ciがぶつかって動作音が大きくなったりしてしまう。
そこで、本実施の形態の硬貨処理部10では、シュート28から収納空間Sp内に硬貨Ciを落下させて収納するときには、図6に示すように、可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置に停止させて搬送ベルト31の上側走行部分31Uが撓まないように下側から支持することで、上側走行部分31Uがトランポリンのように上下動することを防ぎ、硬貨Ciの飛び跳ねを抑制するようになっている。
また制御部53は、収納空間Sp内に収納した硬貨Ciを搬送ベルト31により硬貨出金口14側へと搬送するときは(つまり搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側へと走行させるときは)、図6に示すように、可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置に停止させて搬送ベルト31の上側走行部分31Uが下方に撓まないように下側から支持する。これにより、上側走行部分31Uは、硬貨Ciの自重に対して可動型ベルト受け部33Mから垂直抗力Nfを得て、同時に上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間に、硬貨Ciを搬送する為に必要な摩擦力を得ることができ、硬貨Ciをスムーズに搬送することができる。
このように、硬貨処理部10では、通常時には、可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置に停止させることで、可動型ベルト受け部33Mを他の固定型ベルト受け部33と同様に機能させるようになっている。
一方、上述したように、硬貨処理部10は、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させることで、上側走行部分31U上に積み重なった硬貨の山を崩して硬貨の山の高さを均すことができるようになっている。制御部53は、このように搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるときには、図7に示すように可動型ベルト受け部33Mを退避位置に移動させるようになっている。
ここで、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるときに、可動型ベルト受け部33Mを退避位置ではなくベルト受け位置に停止させた場合を考える。この場合、収納空間Sp内に収納されている硬貨Ciが収納空間Spの硬貨出金口14側とは反対側(つまり後方)にまとまって移動することにより、収納空間Spの後部に硬貨Ciが押し込まれて積み重なっていく。この状態で、搬送ベルト31を駆動させつづけると、上側走行部分31Uが可動型ベルト受け部33Mにより下側から支持されている為に、上側走行部分31U上に積み重なった硬貨Ciの自重により上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間の摩擦力が増加する。この結果、搬送ベルト31を駆動させているベルト駆動部60(例えばモータ)の負荷が増加して、ベルト駆動部60が停止してしまうなどの不具合が発生してしまう。
そこで、本実施の形態の硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるときには、可動型ベルト受け部33Mを退避位置まで移動し、収納空間Spの後部において上側走行部分31Uを下方に撓ませて上側走行部分31Uの硬貨載置面31Uaと硬貨Ciとの接触面積を減少させることにより、上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間の摩擦力を減少させるようになっている。
こうすることで、硬貨処理部10では、ベルト駆動部60の負荷を抑制でき、ベルト駆動部60が停止してしまうなどの不具合の発生を防ぐことができる。
このように、硬貨処理部10では、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるときには、可動型ベルト受け部33Mを退避位置に移動させることで、上側走行部分31Uを下方に撓ませて上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間の摩擦力を減少させ、ベルト駆動部60の負荷を抑制するようになっている。尚、制御部53は、例えば、可動型ベルト受け部33Mを退避位置に移動させてから、もしくは可動型ベルト受け部33Mを退避位置に移動させながら、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるようになっている。またこれに限らず、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させ始めてから収納空間Spの後部に硬貨Ciが押し込まれて積み重なっていくまでに時間がかかることを想定し、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ所定時間(もしくは所定量)走行させてから、可動型ベルト受け部33Mを退避位置に移動させるようにしてもよい。可動型ベルト受け部33Mの構成及び動作は、以上のようになっている。
[1-5.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態では、媒体処理装置としての硬貨処理部10に、媒体としての硬貨を収納する収納空間Spの底部に配置された搬送ベルト31と、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの上面である媒体載置面としての硬貨載置面31Uaが収納空間Spの媒体排出口としての硬貨出金口14側へと向かう方向(前方)及び当該方向とは逆方向(後方)に搬送ベルト31を駆動させるベルト駆動部60と、搬送ベルト31における硬貨載置面31Uaの裏側となる裏面31Ubに対向配置され、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを裏面31Ub側から支持するベルト受け部としての可動型ベルト受け部33Mと、可動型ベルト受け部33Mの位置を移動させるベルト受け移動部61とを設けた。
そして硬貨処理部10では、搬送ベルト31と搬送ベルト31上に積み重なった硬貨との間に過剰な摩擦力が発生するような場合(すなわち搬送ベルト31の硬貨載置面31Uaが硬貨出金口14側とは反対側へと向かう方向(後方)に搬送ベルト31を駆動させるとき)には、可動型ベルト受け部33Mを搬送ベルト31の裏面31Ubから離れる方向に退避位置まで移動させて搬送ベルト31を硬貨の自重により撓ませることにより摩擦力を抑制することができ、この結果としてベルト駆動部60にかかる負荷を抑制することができる。かくして、第1の実施の形態による硬貨処理部10によれば、ベルト駆動部60における不具合の発生を抑制することができる。
また硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側(つまり裏面31Ub側)に搬送ベルト31の走行方向に沿って複数のベルト受け部33が間隔を空けて配置されていて、これら複数のベルト受け部33のうち、収納空間Spの硬貨出金口14側とは反対側(後側)に位置するベルト受け部33(つまり搬送ベルト31と硬貨との間に過剰な摩擦力が発生し易い箇所に設けられたベルト受け部33)を可動型ベルト受け部33Mとし、それ以外のベルト受け部33については固定型ベルト受け部33とした。
こうすることで、硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uが硬貨出金口14側とは反対側へと向かう方向(後方)に搬送ベルト31を駆動させる場合に、搬送ベルト31全体のうち、固定型ベルト受け部33により支持されている部分では、硬貨の山を崩す為に硬貨を硬貨出金口14とは反対側へとスムーズに搬送することができ、可動型ベルト受け部33Mの上方に位置する部分では、搬送ベルト31と硬貨との間に過剰な摩擦力が発生することを抑制することができる。別の言い方をすると、硬貨処理部10では、複数のベルト受け部33のうちの1つを可動型ベルト受け部33Mとしたことにより、硬貨の搬送と摩擦力の抑制を両立することができる。
また硬貨処理部10では、搬送ベルト31の硬貨載置面31Uaが硬貨出金口14側へと向かう方向(前方)に搬送ベルト31を駆動させる場合(つまり搬送ベルト31により硬貨を硬貨出金口14側へと搬送する場合)には、可動型ベルト受け部33Mが搬送ベルト31の裏面31Ubと接触して搬送ベルト31を裏面31Ub側から支持するベルト受け位置に移動させるようにした。
こうすることで、硬貨処理部10では、搬送ベルト31により硬貨を硬貨出金口14へと搬送する際には、搬送ベルト31と硬貨Ciとの間に、硬貨を搬送する為に必要な摩擦力を得ることができ、硬貨をスムーズに硬貨出金口14へと搬送することができる。
また硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側(つまり裏面31Ub側)に設けられたベルト受け部33のうち、収納空間Spへと硬貨を案内する(落下させる)シュート28の下方に位置するベルト受け部33を可動型ベルト受け部33Mとした。そしてシュート28から収納空間Sp内へと硬貨が落下してくる際には、可動型ベルト受け部33Mが搬送ベルト31を裏面31Ub側から支持するベルト受け位置に移動させるようにした。
こうすることで、硬貨処理部10では、シュート28から搬送ベルト31の上側走行部分31U上に硬貨が落下してきた際に、上側走行部分31Uがトランポリンのように撓んで硬貨が飛び跳ねてしまうことを防ぐことができる。
[2.第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ベルト受け部33の構成及び動作が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえにここでは、ベルト受け部33以外の部分についての説明は省略し、ベルト受け部33の構成及び動作についてのみ説明する。尚、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と区別する為に、ベルト受け部に付与する符号を33ではなく83とする。
[2-1.可動型ベルト受け部の構成及び動作]
図8及び図9を用いて、硬貨収納庫25(一例として25f)に設けられたベルト受け部83の構成及び動作について詳しく説明する。硬貨収納庫25fには、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側に、上側走行部分31Uが撓まないように、上側走行部分31Uの走行方向に沿って複数のベルト受け部83が間隔を空けて設けられている。これら複数のベルト受け部83のうち、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方に位置するベルト受け部83Mが、上側走行部分31Uの走行方向に沿って硬貨出金口14に近づく方向及び離れる方向に位置を移動可能な可動型となっている。よって、ここではこのベルト受け部83Mを可動型ベルト受け部83Mと呼ぶ。これに対して、可動型ベルト受け部83M以外のベルト受け部83は、位置が固定された固定型である。よって、ここでは可動型ベルト受け部83M以外のベルト受け部83を固定型ベルト受け部83と呼ぶ。
図8に示すように、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方に位置する可動型ベルト受け部83Mは、上側走行部分31Uの上面である硬貨載置面31Uaとは反対側の裏面31Ubと対向配置されている。この可動型ベルト受け部83Mの上面(つまり上側走行部分31Uの裏面31Ubと対向する面)83Maは、平坦面であり、上側走行部分31Uの裏面31Ubと接触(もしくはほぼ接触)している。
またこの可動型ベルト受け部83Mの下面83Mbには、前方に延びる角棒状のラックギア90が設けられている。このラックギア90は、前方に延びる一側面(例えば下面)に直線状に並ぶ複数の歯が形成されている。またこのラックギア90の一側面と対向する位置(例えば下方)に、このラックギア90と噛み合う円形歯車のピニオンギア91が設けられている。
可動型ベルト受け部83Mは、図示しないフレームなどにより、ラックギア90とともに上側走行部分31Uの走行方向に沿って硬貨出金口14(図4(B)参照)に近づく方向(前方)及び離れる方向(後方)に移動可能に支持されている。一方、ピニオンギア91は、図示しないフレームなどにより回転可能に支持されていて、ベルト受け移動部61(図5参照)の駆動力により図中時計回り方向及び反時計回り方向に回転するようになっている。
可動型ベルト受け部83Mは、ピニオンギア91が図中時計回り方向に回転すると、これにともなってラックギア90とともに後方に移動する。このときベルト受け移動部61は、制御部53の指示に従って、ピニオンギア91を図中時計回り方向に所定量だけ回転させることで、可動型ベルト受け部83Mを、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方となる位置まで移動させて停止させるようになっている。このときの可動型ベルト受け部83Mの位置(つまり図8に示す位置)を第1のベルト受け位置と呼ぶ。尚、可動型ベルト受け部83Mが第1のベルト受け位置にあるとき、可動型ベルト受け部83Mと前方の固定型ベルト受け部83との間隔は、これらの間で上側走行部分31Uが撓んでしまうことのないように適切な間隔となっている。尚、この第1のベルト受け位置は、第1の実施の形態における可動型ベルト受け部33Mのベルト受け位置と同じ位置である。
また可動型ベルト受け部83Mは、ピニオンギア91が図中反時計回り方向に回転すると、これにともなってラックギア90とともに前方に移動する。このときベルト受け移動部61は、ピニオンギア91を図中反時計回り方向に所定量だけ回転させることで、可動型ベルト受け部83Mを、第1のベルト受け位置から前方に所定距離だけ離れた位置まで移動させて停止させるようになっている。このときの可動型ベルト受け部33Mの位置(つまり図9に示す位置)を第2のベルト受け位置と呼ぶ。
ここで図10に上面図を示すように、可動型ベルト受け部83Mの前方に位置する固定型ベルト受け部83は、上方から見て後端側(つまり可動型ベルト受け部83M側)に四角形状の窪み92を有するコの字型となっている。一方で、可動型ベルト受け部83Mは、上方から見て固定型ベルト受け部83の窪み92に収まる幅を有する四角形状となっている。可動型ベルト受け部83Mは、第1のベルト受け位置から前方の第2のベルト受け位置へと移動したときに、固定型ベルト受け部83の窪み92に一部(もしくは全部)が収まるようになっている。つまり、固定型ベルト受け部83と可動型ベルト受け部83Mの互いに対向する部分が入れ子構造となっていて、可動型ベルト受け部83Mが第1のベルト受け位置から第2のベルト受け位置へと移動したときに固定型ベルト受け部83と一体化するようになっている。尚、可動型ベルト受け部83Mを第2のベルト受け位置に移動させると、上側走行部分31Uにおける移動前の(つまり第1のベルト受け位置にある)可動型ベルト受け部83Mにより支持されていた部分は硬貨Ciの自重により撓むようになる。
このように、可動型ベルト受け部83Mは、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方で上側走行部分31Uを支持する第1のベルト受け位置と、当該第1のベルト受け位置よりも前方に位置する第2のベルト受け位置とに移動可能となっている。
可動型ベルト受け部83Mの移動は、制御部53がベルト受け移動部61を制御して行う。具体的には、制御部53は、通常時(すなわちシュート28から収納空間Sp内に硬貨Ciを落下させて収納するとき、及び収納空間Sp内に収納した硬貨Ciを搬送ベルト31により硬貨出金口14側へと搬送するとき)には、図8に示すように可動型ベルト受け部83Mを第1のベルト受け位置に停止させるようになっている。
こうすることで、硬貨処理部10では、シュート28から上側走行部分31U上に硬貨Ciが落下してくる際に、上側走行部分31Uがトランポリンのように上下動することを防ぎ、硬貨Ciの飛び跳ねを抑制するようになっている。また硬貨処理部10では、搬送ベルト31により硬貨Ciを硬貨出金口14側へと搬送する際に、硬貨Ciの自重に対して可動型ベルト受け部83Mから垂直抗力Nfを得て、同時に上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間に、硬貨Ciを搬送する為に必要な摩擦力を得ることができ、硬貨Ciをスムーズに搬送することができる。
一方、制御部53は、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるときには、図9に示すように可動型ベルト受け部83Mを第1のベルト受け位置の前方の第2のベルト受け位置に移動させるようになっている。
こうすることで、硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させる際に、収納空間Spの後部において上側走行部分31Uを下方に撓ませて上側走行部分31Uの硬貨載置面31Uaと硬貨Ciとの接触面積を減少させることにより、上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間の摩擦力を減少させるようになっている。
これにより、硬貨処理部10では、ベルト駆動部60の負荷を抑制でき、ベルト駆動部60が破損したり停止したりしてしまうといった不具合の発生を防ぐことができる。
尚、第1の実施の形態と同様、制御部53は、例えば、可動型ベルト受け部83Mを第2のベルト受け位置に移動させてから、もしくは可動型ベルト受け部83Mを第2のベルト受け位置に移動させながら、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側へ走行させるようになっている。
[2-2.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態では、硬貨処理部10に、搬送ベルト31における硬貨載置面31Uaの裏側となる裏面31Ubに対向配置され、搬送ベルト31の上側走行部分31Uを裏面31Ub側から支持するベルト受け部としての可動型ベルト受け部83Mと、可動型ベルト受け部33Mの位置を移動させるベルト受け移動部61とを設けた。
そして硬貨処理部10では、搬送ベルト31と搬送ベルト31上に積み重なった硬貨との間に過剰な摩擦力が発生するような場合(すなわち搬送ベルト31の硬貨載置面31Uaが硬貨出金口14側とは反対側へと向かう方向(後方)に搬送ベルト31を駆動させるとき)には、収納空間Spの硬貨出金口14側とは反対側(後側)に位置する第1のベルト受け位置(つまり搬送ベルト31と硬貨との間に過剰な摩擦力が発生し易い箇所)にある可動型ベルト受け部83Mを、前方の固定型ベルト受け部83に近づく方向に第2のベルト受け位置まで移動させて上側走行部分31Uにおける移動前の可動型ベルト受け部83Mにより支持されていた部分を硬貨Ciの自重により撓ませることで摩擦力を抑制することができ、この結果としてベルト駆動部60にかかる負荷を抑制することができる。かくして、第2の実施の形態による硬貨処理部10によれば、第1の実施の形態と同様に、ベルト駆動部60における不具合の発生を抑制することができる。
また硬貨処理部10では、搬送ベルト31の硬貨載置面31Uaが硬貨出金口14側へと向かう方向(前方)に搬送ベルト31を駆動させる場合(つまり搬送ベルト31により硬貨を硬貨出金口14側へと搬送する場合)には、可動型ベルト受け部83Mを、元の位置(つまり第1のベルト受け位置)まで戻して上側走行部分31Uの撓みを抑えることにより、搬送ベルト31と硬貨Ciとの間に、硬貨を搬送する為に必要な摩擦力を得ることができ、硬貨をスムーズに硬貨出金口14へと搬送することができる。
また硬貨処理部10では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側(つまり裏面31Ub側)に設けられたベルト受け部83のうち、収納空間Spへと硬貨を案内する(落下させる)シュート28の下方に位置するベルト受け部83Mを可動型ベルト受け部83Mとした。そしてシュート28から収納空間Sp内へと硬貨が落下してくる際には、可動型ベルト受け部83Mをシュート28の下方に位置する第1のベルト受け位置に移動させるようにした。
こうすることで、硬貨処理部10では、第1に実施の形態と同様、シュート28から搬送ベルト31の上側走行部分31U上に硬貨が落下してきた際に、上側走行部分31Uがトランポリンのように撓んで硬貨が飛び跳ねてしまうことを防ぐことができる。
[3.他の実施の形態]
[3-1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、ラックギア70及びピニオンギア71と動力源となるベルト受け移動部61(例えばモータ)とで構成される機構を用いて可動型ベルト受け部33Mを移動するようにした。これに限らず、他の機構を用いて、可動型ベルト受け部33Mを移動するようにしてもよい。具体的には、例えばボールネジとモータを用いて可動型ベルト受け部33Mを移動するようにしてもよい。また例えば空気圧を利用したアクチュエータを用いて可動型ベルト受け部33Mを移動するようにしてもよい。第2の実施の形態についても同様に、ラックギア90及びピニオンギア91とベルト受け移動部61とで構成される機構とは異なる機構を用いて可動型ベルト受け部83Mを移動するようにしてもよい。
また上述した第1の実施の形態では、可動型ベルト受け部33Mを上下方向に移動可能とすることで、可動型ベルト受け部33Mを、ベルト受け位置と退避位置とに移動可能としたが、これに限らず、可動型ベルト受け部33Mを上側走行部分31Uの幅方向(左右方向)に移動可能とすることで、可動型ベルト受け部33Mを、ベルト受け位置と退避位置とに移動可能としてもよい。この場合、可動型ベルト受け部33Mの退避位置は、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの幅方向の外側となる。
[3-2.他の実施の形態2]
また上述した第1の実施の形態では、搬送ベルト31を駆動させる動力源となるベルト駆動部60と、可動型ベルト受け部33Mを移動させる動力源となるベルト受け移動部61とを別々に設けた。これに限らず、例えば、ベルト駆動部60の駆動力を用いて、搬送ベルト31を駆動するとともに、可動型ベルト受け部33Mを移動させるようにしてもよい。この場合、搬送ベルト31を上側走行部分31Uが硬貨出金口14側へと向かう方向に駆動する際に、ベルト駆動部60の駆動力を用いて可動型ベルト受け部33Mをベルト受け位置へと移動させ、搬送ベルト31を上側走行部分31Uが硬貨出金口14側とは反対側へと向かう方向に駆動する際に、ベルト駆動部60の駆動力を用いて可動型ベルト受け部33Mを退避位置へと移動させるようにすればよい。
尚、この場合、例えば、可動型ベルト受け部33Mがベルト受け位置に到達した以降は、そのまま搬送ベルト31が駆動し続けても、ベルト駆動部60の駆動力が可動型ベルト受け部33Mには伝わらず、且つ可動型ベルト受け部33Mが退避位置に到達した以降は、そのまま搬送ベルト31が駆動し続けても、ベルト駆動部60の駆動力が可動型ベルト受け部33Mには伝わらないようにする機能を持つ動力伝達機構を用いればよい。第2の実施の形態についても同様である。
[3-3.他の実施の形態3]
さらに上述した第1の実施の形態では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側に設けられたベルト受け部33のうち、収納空間Spの後部、且つシュート28の下方に位置するベルト受け部33(33M)のみを、可動型としたが、これに限らず、例えば、ベルト受け部33のうちの2つ以上、もしくは全てのベルト受け部33を可動型ベルト受け部33Mと同様の可動型としてもよい。尚、可動型のベルト受け部33を複数設ける場合には、それらを一体化して移動させることが望ましい。
また可動型のベルト受け部33を設ける位置としては、搬送ベルト31の上側走行部分31Uの下側であればよく、さらには、上側走行部分31Uを硬貨出金口14側とは反対側(後方)へ走行させる際に、収納空間Spの硬貨出金口14側とは反対側となる後部で上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間に過剰な摩擦力が発生することを考慮すると、可動型のベルト受け部33を、収納空間Spの後部に設けることが望ましい。
一方で、シュート28から落下してくる硬貨が飛び跳ねることを考慮すると、可動型のベルト受け部33を、シュート28の下方に設けることが望ましい。また上側走行部分31Uと硬貨Ciとの間に過剰な摩擦力が発生することと、硬貨が飛び跳ねることの双方を考慮すると、可動型のベルト受け部33を、シュート28の下方から収納空間Spの後端までの間に設けることが望ましい。第2の実施の形態についても同様である。
[3-4.他の実施の形態4]
さらに上述した第2の実施の形態では、可動型ベルト受け部83Mの前方に位置する固定型ベルト受け部83を、上方から見て後端側に四角形状の窪み92を有するコの字型とし、可動型ベルト受け部83Mを、上方から見て当該窪み92に収まる幅を有する四角形状とし、可動型ベルト受け部83Mがベルト受け位置から前方の退避位置へと移動することにともなって、固定型ベルト受け部83の窪み92に一部(もしくは全部)が収まるようにした。これに限らず、例えば、固定型ベルト受け部83の後端部と、可動型ベルト受け部83Mの前端部を互いに噛み合う櫛歯形状とし、可動型ベルト受け部83Mがベルト受け位置から前方の退避位置へと移動することにともなって、固定型ベルト受け部83の後端部に設けられた櫛歯と可動型ベルト受け部83Mの前端部に設けられた櫛歯とが噛み合うようにしてもよい。またこれに限らず、例えば、固定型ベルト受け部83と、可動型ベルト受け部83Mをそれぞれ上方から見て同一幅の四角形状とし、可動型ベルト受け部83Mがベルト受け位置から前方の退避位置へと移動することにともなって、固定型ベルト受け部83に近接するようにしてもよい。
[3-5.他の実施の形態5]
さらに上述した第1及び第2の実施の形態では、搬送ベルト31の上側走行部分31Uが、硬貨出金口14側に向かって上るように傾斜しているとしたが、これに限らず、上側走行部分31Uが傾斜してなく水平であってもよいし、硬貨出金口14側に向かって下るように傾斜していてもよい。
[3-6.他の実施の形態6]
さらに上述した実施の形態では、本発明を、レジ釣銭機1に用いられる硬貨処理部10に適用したが、これに限らず、本発明は、釣銭機とは異なる用途で用いられる硬貨処理装置に適用したり、収納用途が一時的/保管的な収納庫に適用したり、硬貨以外の媒体(例えばメダルなど)を扱う媒体処理装置に適用したりすることもできる。
[3-7.他の実施の形態7]
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、例えば硬貨を扱う硬貨処理装置で利用できる。
1……レジ釣銭機、3……釣銭処理部、10……硬貨処理部、13……硬貨投入口、14……硬貨出金口、24……金種別収納部、25……硬貨収納庫、28……シュート、31……搬送ベルト、31U……上側走行部分、31Ua……硬貨載置面、32a、32b……ローラ、33、83……ベルト受け部、33M、83M……可動型ベルト受け部、51……駆動部、53……制御部、60……ベルト駆動部、61……ベルト受け移動部、70、90……ラックギア、71、91……ピニオンギア、Ci……硬貨、Sp……収納空間。

Claims (11)

  1. 媒体を収納する収納空間の底部に配置された搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの媒体載置面が前記収納空間の媒体排出口側へと向かう方向及び当該方向とは逆方向に前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部と、
    前記搬送ベルトにおける前記媒体載置面の裏側となる裏面に対向配置され、前記搬送ベルトを前記裏面側から支持するベルト受け部と、
    前記ベルト受け部の位置を移動させるベルト受け移動部と
    を備えることを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記ベルト受け部は、
    前記搬送ベルトの前記裏面に近づく方向及び離れる方向に移動可能に設けられ、
    前記ベルト受け移動部は、
    前記ベルト受け部を、前記搬送ベルトの前記裏面に接触して当該搬送ベルトを当該裏面側から支持するベルト受け位置と、前記搬送ベルトの前記裏面から離れた退避位置とに移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記ベルト受け移動部は、
    前記媒体載置面が前記媒体排出口側へと向かう方向に前記搬送ベルトが駆動される場合には、前記ベルト受け部を前記ベルト受け位置に移動させ、前記媒体載置面が前記媒体排出口側とは反対側へと向かう方向に前記搬送ベルトが駆動される場合には、前記ベルト受け部を前記退避位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記ベルト受け位置は、
    前記収納空間における、前記媒体排出口側とは反対側に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 前記収納空間の上方に設けられた前記収納空間に媒体を落下させるシュートをさらに備え、
    前記ベルト受け位置は、
    前記シュートの下方に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
  6. 前記ベルト受け部は、
    前記搬送ベルトの走行方向に沿って移動可能に設けられ、
    前記ベルト受け移動部は、
    前記ベルト受け部を、第1のベルト受け位置と、当該第1のベルト受け位置よりも前記媒体排出口側に位置する第2のベルト受け位置とに移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 前記ベルト受け移動部は、
    前記媒体載置面が前記媒体排出口側へと向かう方向に前記搬送ベルトが駆動される場合には、前記ベルト受け部を前記第1のベルト受け位置に移動させ、前記媒体載置面が前記媒体排出口側とは反対側へと向かう方向に前記搬送ベルトが駆動される場合には、前記ベルト受け部を前記第2のベルト受け位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体処理装置。
  8. 前記第1のベルト受け位置は、
    前記収納空間における前記媒体排出口とは反対側に位置する
    ことを特徴とする請求項7に記載の媒体処理装置。
  9. 前記収納空間の上方に設けられた前記収納空間に媒体を落下させるシュートをさらに備え、
    前記第1のベルト受け位置は、
    前記シュートの下方に位置する
    ことを特徴とする請求項7に記載の媒体処理装置。
  10. 前記搬送ベルトの前記裏面側には、前記搬送ベルトの走行方向に沿って複数の前記ベルト受け部が間隔を空けて配置され、当該複数のベルト受け部のうちの少なくとも1つが移動可能な可動型ベルト受け部であり、他のベルト受け部が固定された固定型ベルト受け部であり、
    前記ベルト受け移動部は、
    前記可動型ベルト受け部の位置を移動させる
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の媒体処理装置。
  11. 媒体を収納する収納空間の底部に配置された搬送ベルトと、前記搬送ベルトの媒体載置面が前記収納空間の媒体排出口側へと向かう方向及び当該方向とは逆方向に前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動部と、前記搬送ベルトにおける前記媒体載置面の裏側となる裏面に対向配置され、前記搬送ベルトを前記裏面側から支持するベルト受け部とを有する媒体処理装置のベルト受け部の移動方法であり、
    前記ベルト受け部の位置が移動する
    ことを特徴とする媒体処理装置のベルト受け部の移動方法。

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