JP7318501B2 - 硬貨処理装置及び現金取扱装置 - Google Patents
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[1-1.現金自動預払機の構成]
図1に示すように、現金取扱装置としての現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関や各種商業施設等に設置され、使用者(すなわち金融機関や商業施設の顧客等)との間で、入金処理や出金処理等の現金に関する取引を行う。
図2に示すように硬貨処理装置10は、硬貨処理装置筐体11の内部に、硬貨に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。この硬貨は、例えば銅及びニッケルの合金やアルミニウム等、十分な強度を有する非磁性体の材料でなり、薄い円板形状に形成されている。因みに硬貨処理装置10では、直径が異なる複数種類の硬貨を取り扱うことが想定されている。
次に、現金自動預払機1(図1)において使用者との間で出金取引が行われる場合について説明する。現金自動預払機1において使用者との間で出金取引が行われる場合、硬貨処理装置10は、出金処理により、使用者に指示された金額の硬貨を入出金部13へ搬送して使用者に受け渡す。
図3及び図4に示すようにピンベルト硬貨放出部18Tは、主に、搬送フレーム49と、搬送左ガイド50と、搬送右ガイド54と、規制部材52と、ピンベルト51と、ピンベルトプーリ53とにより構成されている。
ここで、規制部材回動シャフト52R、前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bの位置関係について、図5、図6及び図7を用いて説明する。ここで、それぞれ前側規制ピン軸52AXは前側規制ピン52Aの中心軸であり、後側規制ピン軸52BXは後側規制ピン52Bの中心軸である。以下では、前側規制ピン軸52AX及び後側規制ピン軸52BXをまとめて規制ピン軸とも呼ぶ。
規制部材回動シャフト52Rと前側規制ピン52Aとは、以下の条件(a)、条件(b)及び条件(c)の3条件を全て満たすように規制部材フレーム52Fに配置されている。
規制部材回動シャフト52Rと後側規制ピン52Bとは、以下の条件(d)を満たすように規制部材フレーム52Fに配置されている。
また前側規制ピン52Aと後側規制ピン52Bとは、上側搬送面50UBSと後側規制ピン52Bとの隙間と、前側規制ピン52Aと後側規制ピン52Bとの隙間と、前側規制ピン52Aと下側搬送面50LBSとの隙間とに、最小直径硬貨CNSが入らない間隔となるよう配置されている。
以下では、硬貨がスムーズにピンベルト搬送部18から入出金部13へ搬送されることについて説明する。
図8に示すように、最大直径硬貨CNLが搬送された場合、ピンベルト51の突起51Pにより最大直径硬貨CNLが前方向へ押される。最大直径硬貨CNLは、後側規制ピン52Bと接触すると共に、後側規制ピン52Bを前上方向へ押す。後側規制ピン52Bが押されることで、規制部材52は前上方向に向かって退避方向R1へ回動する。続いて図9、図10、図11、図12、図13及び図14に示すように、最大直径硬貨CNLは、ピンベルト51の突起51Pにより前方向へ押され、最終的にピンベルト51の突起51Pと前側規制ピン52Aとに押され、下側搬送傾斜面50LFSを転がり落ち、図15に示すように入出金部放出面13FSに当たり、前右方向に放出される。これにより最大直径硬貨CNLは、収容器13A内へ順次集積される。
一方図16に示すように、中間直径硬貨CNMが搬送された場合、ピンベルト51の突起51Pにより中間直径硬貨CNMが前方向へ押される。中間直径硬貨CNMは、前側規制ピン52Aと接触すると共に、前側規制ピン52Aを前上方向へ押す。前側規制ピン52Aが押されることで、規制部材52は前上方向に向かって退避方向R1へ回動する。続いて図17、図18及び図19に示すように、中間直径硬貨CNMは、ピンベルト51の突起51Pにより前方向へ押され、最終的にピンベルト51の突起51Pと前側規制ピン52Aとに押され、下側搬送傾斜面50LFSを転がり落ちる。その後中間直径硬貨CNMは、上述の最大直径硬貨CNLと同じく入出金部放出面13FSに当たり、前右方向に放出される。これにより中間直径硬貨CNMは、収容器13A内へ順次集積される。なお、最小直径硬貨CNSが搬送された場合についても中間直径硬貨CNMと同様であるため説明は省略する。
以下では、使用者が入出金部13側から搬送路Wへ硬貨を押し込んだとしても入出金部13側から搬送路Wへ硬貨が入り込むことを防止することと、収容器13A内部で跳ね返った硬貨が搬送路Wに戻らないこととについて説明する。
以上の構成において現金自動預払機1の硬貨処理装置10は、搬送路Wにおける放出口60よりも搬送方向の上流側の搬送経路上において、搬送路Wにおける硬貨の厚さ方向の一端から他端までに亘って連続的に隙間なく配設された前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bを設けるようにした。また硬貨処理装置10は上側搬送面50UBSと後側規制ピン52Bとの隙間と、前側規制ピン52Aと後側規制ピン52Bとの隙間と、前側規制ピン52Aと下側搬送面50LBSとの隙間とを、最小直径硬貨CNSよりも狭くした。このため硬貨処理装置10は、入出金部13から搬送路Wへ異物が入り込む隙間をなくし、前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bを入出金部13から搬送路W側へ向かって移動する異物に当接させ、該異物の搬送路Wへの移動を規制し搬送路Wに入れないようにできる。これにより硬貨処理装置10は、簡易な構成により、入出金部13から搬送路Wに対しての異物の誤挿入や、搬送路Wにおける放出口60と規制部材52との間に異物が残留することを防止できる。
ここで、規制部材回動シャフト52Rと、前側規制ピン52Aと、後側規制ピン52Bとを、本発明とは異なる配置にした場合について説明する。
図5及び図8と対応する部材に同一符号を付した図22は、それぞれ規制部材回動シャフト52Rと、前側規制ピン52Aと、後側規制ピン52Bと対応する、規制部材回動シャフト152Rと、前側規制ピン152Aと、後側規制ピン152Bとが、ピンベルト硬貨放出部18Tとは異なる位置に配置された規制部材152を設けたピンベルト硬貨放出部118Tを示している。図22において、係止状態における規制部材回動軸152RXと後側規制ピン軸152BXとを結ぶ線分を線分Pとし、後側規制ピン軸152BXと、下側搬送面50LBSに接した状態における最大直径硬貨CNLの中心とを結ぶ線分を線分Qとしたとき、規制位置における後側規制ピン軸152BXの位置が、下側搬送面50LBSに接した状態における最大直径硬貨CNLの中心よりも低い位置にある。
図5及び図20と対応する部材に同一符号を付した図23は、それぞれ規制部材回動シャフト52Rと、前側規制ピン52Aと、後側規制ピン52Bと対応する、規制部材回動シャフト252Rと、前側規制ピン252Aと、後側規制ピン252Bとが、ピンベルト硬貨放出部18Tとは異なる位置に配置された規制部材252を設けたピンベルト硬貨放出部218Tを示している。図23において、規制部材回動軸252RXと前側規制ピン軸252AXとを結ぶ線分を線分Xとし、前側規制ピン軸252AXと最小直径硬貨CNSの中心とを結ぶ線分を線分Yとしたとき、線分Xと線分Yとが成す前上側の角度θxyが180度以上となっている。すなわち、角度θxyが180度以上であるため、下側搬送傾斜面50LFSに沿って最小直径硬貨CNSが後方向へ押し込まれた際に、最小直径硬貨CNSが線分Yに沿って前側規制ピン252Aを後上方向へ押し、規制部材252は前上方向に向けて退避方向R1へ向かう荷重を受けるため、規制部材252と下側搬送面50LBSとの間には硬貨が入り込む隙間ができ、最小直径硬貨CNSが搬送路Wに入り込んでしまう。
図7と対応する部材に同一符号を付した図24は、それぞれ規制部材回動シャフト52Rと、前側規制ピン52Aと、後側規制ピン52Bと対応する、規制部材回動シャフト352Rと、前側規制ピン352Aと、後側規制ピン352Bとが、ピンベルト硬貨放出部18Tとは異なる位置に配置された規制部材352を設けたピンベルト硬貨放出部318Tを示している。図24において、最小直径硬貨CNSの中心を通り下側搬送傾斜面50LFSに垂直な直線を直線Tとし、最小直径硬貨CNSの中心と前側規制ピン軸352AXとを結ぶ線分を線分Sとしたとき、直線Tと線分Sとが成す後上側の角度θstが0度以下となっている。すなわち、角度θstが0度以下であるため、最小直径硬貨CNSは、ピンベルト51の突起51Pから駆動力を受けなくなった後、前側規制ピン352Aにより下側搬送傾斜面50LFSへ押し付けられる荷重を受けるため、下側搬送傾斜面50LFS上で移動せずに停止する可能性が高まってしまう。
図6及び図16と対応する部材に同一符号を付した図25は、それぞれ規制部材回動シャフト52Rと、前側規制ピン52Aと、後側規制ピン52Bと対応する、規制部材回動シャフト452Rと、前側規制ピン452Aと、後側規制ピン452Bとが、ピンベルト硬貨放出部18Tとは異なる位置に配置された規制部材452を設けたピンベルト硬貨放出部418Tを示している。図25において、係止状態における規制部材回動軸452RXと前側規制ピン軸452AXとを結ぶ線分を線分Xとし、前側規制ピン軸452AXと、下側搬送面50LBSに接した状態における中間直径硬貨CNMの中心とを結ぶ線分を線分Zとしたとき、規制位置における前側規制ピン軸452AXの位置が、下側搬送面50LBSに接した状態における中間直径硬貨CNMの中心よりも低い位置にある。このとき、下側搬送面50LBSに沿ってピンベルト51の突起51Pにより中間直径硬貨CNMが前方向へ押されると、前側規制ピン452Aに当接した中間直径硬貨CNMは、線分Zに沿って前側規制ピン452Aを前下方向へ押し下げる荷重を規制部材452に与え、規制部材452は前上方向に向けて退避方向R1へ回動する力をほとんど受けないため、規制部材452の下側を中間直径硬貨CNMがスムーズに通過しなくなってしまう。
図4と対応する部材に同一符号を付した図26は、比較例として板状のレバーである規制部材552を用いたピンベルト硬貨放出部518Tを示している。右側搬送面54Sは、搬送路Wの前側端部において、搬送路幅を広げるように、後方から前方に向かうに連れて右方向に広がっている。規制部材552は、搬送路W内部に設けられており、搬送路幅よりも狭い左右方向の幅の厚さを有している。このため規制部材552と右側搬送面54Sの前端部との間には、硬貨CNが侵入可能な隙間が発生してしまっている。また規制部材552の厚さと、搬送路Wの搬送路幅とを精度良く作らなければ、同様に規制部材552と左側搬送面50BS及び右側搬送面54Sとの間の隙間に最薄硬貨CNTが挟まる問題が発生する。
図4と対応する部材に同一符号を付した図27は、比較例である板状のレバーである規制部材652を用いたピンベルト硬貨放出部618Tと、入出金部613とを示している。規制部材652と搬送路Wの右側搬送面54Sとの隙間をなくすため、搬送路Wは前側において広がっていない。その代わりに入出金部613は、入出金右側フレーム613FRの後端部において、後方から前方に向かうに連れて右方向に広がる傾斜面613FSが形成されている。このため、入出金部613及びピンベルト硬貨放出部618Tを有する硬貨処理装置は、装置全体が前後方向に対して大きくなっている。また、規制部材652から収容器13Aまでの距離が遠いため、硬貨CNが搬送路Wから収容器13Aまでの受け渡し部付近に残留する可能性が高まる。このため違算や残留等の問題が発生する。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による現金自動預払機1の硬貨処理装置10は、硬貨が搬送される搬送路Wと、搬送路Wに沿って硬貨を搬送するピンベルト51と、搬送路Wと連通し、該搬送路Wから硬貨を放出させる放出口60と、放出口60側から搬送路Wへの異物の侵入を規制する規制部材52とを設け、規制部材52は、搬送路Wに対して移動可能に設けられ、搬送路Wと放出口60との間における硬貨の搬送経路上において、搬送路Wにおける硬貨の厚さ方向の一端から他端までに亘って配設された前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bを有し、ピンベルト51により搬送される硬貨と前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bの少なくとも一方とが接触することにより、該硬貨の搬送経路上から第1当接部としての該前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bが退避する退避方向R1へ移動することで該硬貨を放出口60から放出させる一方、放出口60側から搬送路Wへ侵入する異物と第2当接部としての後側規制ピン52Bとが接触することにより、該搬送路Wへの異物の侵入を規制するようにした。
第2の実施の形態による現金自動預払機1001(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、硬貨処理装置10に代わる硬貨処理装置1010を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。硬貨処理装置1010(図2)は、第1の実施の形態による硬貨処理装置10と比較して、ピンベルト硬貨放出部18Tに代わるピンベルト硬貨放出部1018Tを有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
なお上述した第1の実施の形態においては、前側規制ピン52A及び後側規制ピン52Bからなる2本の規制ピンを規制部材52に設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、規制ピンと硬貨と搬送路Wとピンベルト51の突起51Pとの関係が上述した条件を満たしていれば、1本又は3本以上の任意の本数の規制ピンを規制部材52に設けても良い。第2の実施の形態についても同様である。
Claims (21)
- 硬貨が搬送される搬送路と、
前記搬送路に沿って前記硬貨を搬送する搬送手段と、
前記搬送路と連通し、該搬送路から前記硬貨を放出させる放出口と、
前記放出口側から前記搬送路への異物の侵入を規制する規制部材と
を備え、
前記規制部材は、
前記搬送路に対して移動可能に設けられ、前記搬送路と前記放出口との間における前記硬貨の搬送経路上において、前記搬送路における前記硬貨の厚さ方向の一端から他端までに亘って配設された当接部を有し、
前記搬送手段により搬送される前記硬貨と前記当接部とが接触することにより、該硬貨の搬送経路上から該当接部が退避する退避方向へ移動することで該硬貨を前記放出口から放出させる一方、
前記放出口側から前記搬送路へ侵入する前記異物と前記当接部とが接触することにより、該搬送路への前記異物の侵入を規制する
ことを特徴とする硬貨処理装置。 - 前記搬送路は、
前記硬貨における一方の盤面と対向する一側搬送面と、
前記硬貨における他方の盤面と対向し、前記一側搬送面との間に前記搬送路を形成する他側搬送面と
をさらに備え、
前記当接部は、前記一側搬送面から前記他側搬送面に亘って配設される
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記搬送路の外側に設けられた規制部材フレームをさらに備え、
前記当接部は、前記規制部材フレームから前記一側搬送面に形成された孔部を介し前記搬送路を貫通して前記他側搬送面に形成された孔部まで突出した形状である
ことを特徴とする請求項2に記載の硬貨処理装置。 - 前記搬送路は、
前記硬貨の周側面における底面側と当接しながら搬送させる下側搬送面をさらに備え、
前記規制部材は、前記硬貨の径方向において前記下側搬送面から互いに異なる高さで配置された複数の前記当接部を有し、
複数の前記当接部のうちの第1当接部が、前記搬送手段により搬送される前記硬貨と接触することにより、前記退避方向へ移動し該硬貨の搬送経路上から退避することで該硬貨を前記放出口から放出させる一方、
複数の前記当接部のうちの前記第1当接部とは異なる第2当接部が、前記放出口側から前記搬送路へ侵入する前記異物と接触することにより、該搬送路への前記異物の侵入を規制する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の硬貨処理装置。 - 前記硬貨の搬送方向における上流側に設けられる前記当接部は、該当接部よりも前記搬送方向における下流側に設けられる前記当接部よりも、前記下側搬送面に対して高い位置に配される
ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、前記搬送路に対して回動可能に設けられる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、前記硬貨の搬送方向の上流側に設けられた回動軸を中心軸として、前記搬送方向の下流側が回動可能に設けられる
ことを特徴とする請求項6に記載の硬貨処理装置。 - 前記当接部は、前記規制部材に対し回転軸を中心として回転可能に設けられる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記硬貨の搬送方向における下流側から上流側に向かって前記硬貨が前記第2当接部と当接した際に、前記硬貨から前記第2当接部に対し前記退避方向とは逆方向の規制方向へ向かう力が加わることで、前記搬送路への前記異物の侵入を規制する規制位置を維持する
ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記搬送方向における下流側から上流側に向かって、前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち最も直径が小さい最小直径硬貨が前記第2当接部と当接した際に、前記最小直径硬貨から前記当接部に対し前記規制方向へ向かう力が加わる
ことを特徴とする請求項9に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記硬貨の前記搬送方向における上流側に設けられた回動軸を中心として、前記搬送方向における下流側が前記搬送路に対して回動可能に設けられ、
前記第2当接部は、前記回動軸よりも前記搬送方向における下流側に配され、
前記回動軸と前記第2当接部の中心軸とを結ぶ線分と、前記第2当接部の中心軸と前記最小直径硬貨の中心とを結ぶ線分とが成す上側の角度が180度以下である
ことを特徴とする請求項10に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記搬送手段から前記硬貨に対して搬送方向へ搬送させる搬送力が加わらなくなった状態において、前記第2当接部が前記硬貨と接触することで、該硬貨に対して前記搬送方向の下流側への搬送力を加える
ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記硬貨の前記搬送方向における上流側に設けられた回動軸を中心として、前記搬送方向における下流側が前記搬送路に対して回動可能に設けられ、
前記当接部は、前記回動軸よりも前記搬送方向における下流側に配され、前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち最も直径が小さい最小直径硬貨の中心を通り前記下側搬送面に垂直な直線と、前記最小直径硬貨の中心と前記当接部の中心軸とを結ぶ線分とが成す上側の角度が0度以上である
ことを特徴とする請求項12に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記硬貨の搬送方向における上流側から下流側に向かって前記硬貨が前記第1当接部と当接した際に、前記硬貨から前記第1当接部に対し前記退避方向へ向かう力が加わることにより、該退避方向へ移動する
ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記硬貨の搬送方向における上流側から下流側に向かって、前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち最も直径が小さい最小直径硬貨が前記第2当接部と当接した際に、前記硬貨から前記第2当接部に対し前記退避方向へ向かう力が加わることにより、該退避方向へ移動する
ことを特徴とする請求項14に記載の硬貨処理装置。 - 前記規制部材は、
前記搬送方向における上流側に設けられた回動軸を中心として、前記搬送方向における下流側が前記搬送路に対して回動可能に設けられ、
前記第1当接部は、前記回動軸よりも前記搬送方向における下流側に配され、
前記回動軸と前記第1当接部の中心軸とを結ぶ線分と、前記第1当接部の中心軸と前記硬貨の中心とを結ぶ線分とが成す上側の角度が90度以下である
ことを特徴とする請求項14に記載の硬貨処理装置。 - 前記当接部は、前記回動軸よりも前記搬送方向における下流側に配された前記第1当接部と、該第1当接部よりも前記搬送方向における下流側に配された前記第2当接部とを有し、
前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち、少なくとも最も直径が小さい最小直径硬貨が前記第2当接部に当接した際に、前記回動軸と前記第2当接部の中心軸とを結ぶ線分と、前記第2当接部の中心軸と前記最小直径硬貨の中心とを結ぶ線分とが成す上側の角度が90度以下であり、かつ、前記第2当接部の中心軸が、前記下側搬送面に接した状態における前記最小直径硬貨の中心と同じかそれよりも高い位置にある
ことを特徴とする請求項16に記載の硬貨処理装置。 - 前記当接部は、前記回動軸よりも前記搬送方向における下流側に配された前記第1当接部と、該第1当接部よりも前記搬送方向における下流側に配された前記第2当接部とを有し、
前記硬貨処理装置において取り扱われる前記硬貨のうち、少なくとも最も直径が大きい最大直径硬貨が前記第1当接部に当接した際に、前記回動軸と前記第1当接部の中心軸とを結ぶ線分と、前記第1当接部の中心軸と前記最大直径硬貨の中心とを結ぶ線分とが成す上側の角度が90度以下であり、かつ、前記第1当接部の中心軸が、前記下側搬送面に接した状態における前記最大直径硬貨の中心と同じかそれよりも高い位置にある
ことを特徴とする請求項16に記載の硬貨処理装置。 - 前記放出口から放出された前記硬貨を集積させる集積部をさらに備え、
前記集積部は、
前記硬貨を集積する集積空間と、
前記放出口から放出される前記硬貨と当接し前記集積空間に向かわせる傾斜面と
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項18の何れかに記載の硬貨処理装置。 - 前記他側搬送面は、前記搬送路側から前記放出口に向かうに連れて、前記一側搬送面との間の間隔である搬送路幅が広がる方向に傾斜している
ことを特徴とする請求項2に記載の硬貨処理装置。 - 使用者の操作を受け付ける操作部と、
請求項1乃至請求項20の何れかに記載の硬貨処理装置と
を備えることを特徴とする現金取扱装置。
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