JP2023176510A - ワイヤハーネス - Google Patents

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隆太 齋藤
Ryuta Saito
将志 澤田
Masashi Sawada
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】パイプに対して電線を安定して保持可能としたワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、芯線21及び芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22を有する電線20と、電線20が挿通されるパイプ30と、パイプ30の内側に配置され、絶縁被覆22と接触されることでパイプ30内での電線20の位置を保持するゴム製の位置保持部材50とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関する。
従来、ワイヤハーネスとしては、電線と、電線が挿通されるパイプと、パイプの長さ方向の端部に固定されるとともに電線を保持する樹脂製のホルダとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。ホルダは、パイプの長さ方向の端部に内嵌される筒状の内嵌部と、内嵌部の周方向の一部から延びる保持片とを備える。ホルダは、保持片が電線と共に粘着テープに巻かれることで、電線を保持する。このようなワイヤハーネスでは、ホルダによってパイプの端部に対する電線の位置が保持される。
特開2015-35915号公報
しかしながら、上記のようなワイヤハーネスでは、粘着テープの粘着力に頼った構成であるため、ホルダ及びパイプに対して電線を保持する力が弱かった。
本開示の目的は、パイプに対して電線を安定して保持可能としたワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、芯線及び前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する電線と、前記電線が挿通されるパイプと、前記パイプの内側に配置され、前記絶縁被覆と接触されることで前記パイプ内での前記電線の位置を保持するゴム製の位置保持部材とを備える。
本開示のワイヤハーネスによれば、パイプに対して電線を安定して保持できる。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスの一部断面図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスの一部斜視図である。 図4は、一実施形態のワイヤハーネスの一部分解斜視図である。 図5は、図2の5-5線に沿った断面図である。 図6は、別例のワイヤハーネスの一部断面図である。 図7は、図6の7-7線に沿った断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、
[1]芯線及び前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆を有する電線と、前記電線が挿通されるパイプと、前記パイプの内側に配置され、前記絶縁被覆と接触されることで前記パイプ内での前記電線の位置を保持するゴム製の位置保持部材とを備える。
同構成によれば、ゴム製の位置保持部材が絶縁被覆と接触されることにより、大きな摩擦力が生じるため、パイプに対して電線を安定して保持させることができる。
[2]上記[1]において、前記位置保持部材は、前記絶縁被覆と圧接されていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材が絶縁被覆と圧接されることにより、より大きな摩擦力が生じるため、パイプに対して電線をより安定して保持させることができる。
[3]上記[1]または上記[2]において、前記パイプの長さ方向の端部の内側に固定される筒状のホルダを備え、前記位置保持部材は、前記ホルダの内側に設けられていてもよい。
同構成によれば、電線は、位置保持部材及びホルダを介して、パイプの長さ方向の端部に安定して保持される。
[4]上記[3]において、前記ホルダは、筒状体が周方向に分割された形状の第1構成部と第2構成部とによって構成され、前記位置保持部材は、前記第1構成部に設けられた第1保持部と、前記第2構成部に設けられた第2保持部とを有していてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、ホルダの第1構成部に設けられた第1保持部と、ホルダの第2構成部に設けられた第2保持部とを有することにより、電線の外側から電線を第1保持部と第2保持部とで挟むように組み付けることができる。よって、例えば、組み付け作業が容易となる。
[5]上記[3]または上記[4]において、前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向における前記ホルダの両端部を含む部位に設けられていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、パイプの長さ方向におけるホルダの両端部を含む部位に設けられているため、電線がホルダの両端部と擦れてしまうことを防ぐことができる。
[6]上記[5]において、前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向における前記ホルダの全体に設けられていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、パイプの長さ方向におけるホルダの全体に設けられているため、例えば、一部に設けられている場合に比べて、より大きな摩擦力を生じさせることができ、パイプに対して電線をより安定して保持させることができる。
[7]上記[3]から上記[7]のいずれか1つにおいて、前記位置保持部材は、前記ホルダの内周面の全体に均一の厚さで設けられていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、ホルダの内周面の全体に均一の厚さで設けられているため、例えば、組み付ける際に、電線との位置関係を調整する必要がない。よって、例えば、組み付け作業が容易となる。
[8]上記[1]または上記[2]において、前記位置保持部材は、前記パイプの内周面と接触されることで前記パイプに対して保持されていてもよい。
同構成によれば、ゴム製の位置保持部材がパイプの内周面と接触されることにより、大きな摩擦力が生じるため、特に別部材を必要とすることなく、位置保持部材はパイプに対して安定して保持される。
[9]上記[8]において、前記位置保持部材は、前記パイプと圧接されていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材がパイプと圧接されることにより、より大きな摩擦力が生じるため、位置保持部材はパイプに対してより安定して保持される。
[10]上記[8]または上記[9]において、前記位置保持部材は、前記パイプの内周面と接触される外側接触面と、前記絶縁被覆の外周面と接触される内側接触面と、を有し、さらに、前記位置保持部材は、周方向の一部に、前記外側接触面と前記内側接触面とを連通するスリットを有していてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、周方向の一部に、外側接触面と内側接触面とを連通するスリットを有するため、スリットが広がるように位置保持部材を弾性変形させつつ内側に電線を挿入することで、電線の外側から組み付けることができる。よって、例えば、組み付け作業が容易となる。
[11]上記[8]から上記[10]のいずれか1つにおいて、前記位置保持部材は、前記パイプの内周面と前記絶縁被覆の外周面との間を埋めるように形成されていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材はパイプの内周面と絶縁被覆の外周面との間を埋めるように形成されているため、例えば、位置保持部材がパイプへの挿入時に捩れてしまうことが抑えられる。すなわち、例えば、位置保持部材が絶縁被覆の外周面との間に部分的に隙間を有する形状とされた場合、当該隙間において位置保持部材がパイプへの挿入時に捩れてしまう虞があるが、それを回避できる。
[12]上記[8]から上記[11]のいずれか1つにおいて、前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向の中間部に配置されていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材は、パイプの長さ方向の中間部に配置されているため、電線は、パイプの長さ方向の中間部に安定して保持される。よって、例えば、電線がパイプの長さ方向の中間部で振動してしまうといったことが抑制される。よって、異音の発生や電線の損傷を抑えることができる。
[13]上記[8]から上記[12]のいずれか1つにおいて、前記位置保持部材は、周方向における一部から長さ方向に沿って突出する保持片を有し、前記保持片が前記電線と共に粘着テープに巻かれていてもよい。
同構成によれば、位置保持部材の保持片は電線と共に粘着テープに巻かれているため、位置保持部材と絶縁被覆との間の摩擦力に加え、粘着テープの粘着力によっても、電線は位置保持部材に保持される。よって、パイプに対して電線をより安定して保持させることができる。また、特に、位置保持部材がパイプの長さ方向の中間部まで挿入される場合等、電線と位置保持部材との間に大きな力が加わる虞があるが、このような場合でも、位置保持部材と電線とがずれてしまうことを抑えることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本明細書における「平行」や「直交」は厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。また、本明細書における「円」や「円弧」は厳密に円や円弧の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね円や円弧の場合も含まれる。
(第1の実施形態)
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vの前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの床下等を通るように配索される。例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部が車両Vの床下等の車室外を通るように配索される。
インバータ11は、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
図2に示すように、ワイヤハーネス10は、上記電気機器同士を電気的に接続する電線20と、電線20が挿通されるパイプ30と、パイプ30の長さ方向の端部に取り付けられるホルダ40と、位置保持部材50とを備えている。
(電線20の構成)
ワイヤハーネス10は、2本の電線20を有している。電線20の各々は、芯線21と該芯線21の外周を被覆する絶縁被覆22とを有する。
芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚線や、複数の金属素線が筒状に編み込まれた編組部材を用いることができる。本実施形態の芯線21は撚線である。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。なお、図2等では、撚線である芯線21を模式的に図示している。
絶縁被覆22は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。
(パイプ30の構成)
パイプ30は、長尺の筒状に形成されている。本実施形態のパイプ30は、真円筒状に形成されている。パイプ30は、例えば、電線20の長さ方向の中間部を内部に収容している。パイプ30は、例えば、電線20の外周を周方向全周にわたって覆っている。パイプ30は、例えば、金属パイプや樹脂パイプを用いることができる。金属パイプの材料としては、例えば、アルミニウム系や銅系などの金属材料を用いることができる。樹脂パイプの材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。本実施形態のパイプ30は、金属パイプである。
パイプ30は、例えば、車両Vの床下から上方に向かう部位等で二次元状又は三次元状に屈曲されている。例えば、真っ直ぐな状態のパイプ30の内部に電線20が挿入された状態でパイプ30に曲げ加工が施されている。
図3及び図4に示すように、パイプ30の外周面には、円形の貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、パイプ30の長さ方向の端部の近傍位置に設けられている。貫通孔31は、パイプ30の周方向の異なる2つの位置にそれぞれ設けられている。2つの貫通孔31は、パイプ30の周方向に180度間隔で設けられている。
(ホルダ40の構成)
図2及び図4に示すように、ホルダ40は、筒状部41と、フランジ部42とを有する。筒状部41は、パイプ30の長さ方向の端部に内嵌されて固定される。筒状部41の外周面は、パイプ30の内周面と対向している。フランジ部42は、筒状部41の長さ方向の第1端部41aに設けられている。フランジ部42は、筒状部41から径方向外側に突出している。フランジ部42は、筒状部41の周方向の一部に設けられている。フランジ部42は、筒状部41がパイプ30に内嵌された状態で、パイプ30の長さ方向の端面と当接する。
図4及び図5に示すように、ホルダ40は、筒状体が周方向に分割された形状の第1構成部44と第2構成部45とによって構成されている。詳しくは、第1構成部44と第2構成部45とは、筒状部41及びフランジ部42が周方向に2分割された形状である。また、第1構成部44及び第2構成部45の周方向の端部同士が、薄肉のヒンジ部46によって繋がれている。すなわち、ホルダ40は、ヒンジ部46を中心として第1構成部44と第2構成部45とを相対回動させることで、開状態とすることが可能とされている。ホルダ40は、開状態から閉状態とされることで、2本の電線20を外側から覆うように、両電線20に対して取り付け可能とされている。ホルダ40は、樹脂製である。
図4に示すように、筒状部41は、筒状部41の長さ方向の第2端部41bから第1端部41aに向かって延びるスリット41cを有している。筒状部41は、一対のスリット41cに挟まれた部分に、可撓片41dを有している。可撓片41dは、第2端部41bと反対側の部分を基端として、筒状部41の径方向に撓むことが可能とされている。図5に示すように、可撓片41dは、筒状部41の周方向の異なる2つの位置にそれぞれ設けられている。2つの可撓片41dは、筒状部41の周方向に180度間隔で設けられている。可撓片41dは、第1構成部44における周方向の中央と第2構成部45における周方向の中央とに設けられている。
可撓片41dは、固定凸部41eを有する。固定凸部41eは、筒状部41の径方向外側に突出している。図3及び図5に示すように、固定凸部41eは、筒状部41がパイプ30に内嵌された状態で貫通孔31に嵌まることで、パイプ30からの筒状部41の抜けを抑制する。これにより、ホルダ40は、パイプ30に固定される。
(位置保持部材50の構成)
位置保持部材50はゴム製である。位置保持部材50は、パイプ30の内側に配置されている。位置保持部材50は、絶縁被覆22と接触されることで、パイプ30内での電線20の位置を保持する。
詳述すると、位置保持部材50は、ホルダ40の内側に設けられている。本実施形態の位置保持部材50は、筒状であり、ホルダ40と一体成形されている。なお、位置保持部材50は、例えば、接着等によってホルダ40に設けてもよい。位置保持部材50は、ホルダ40の筒状部41の内側に設けられている。
図2に示すように、位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の両端部を含む部位に設けられている。本実施形態では、位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の全体に設けられている。
また、位置保持部材50は、ホルダ40の内周面の全体に均一の厚さで設けられている。なお、図5は、位置保持部材50の電線20と接触した部位が凹んだ様子を図示している。このため、図5では、位置保持部材50の一部が薄く図示されている。
また、図5に示すように、位置保持部材50は、ホルダ40の第1構成部44に設けられた第1保持部51と、第2構成部45に設けられた第2保持部52とを有する。すなわち、位置保持部材50は、ヒンジ部46を中心としたホルダ40の開閉に伴って、第1保持部51と第2保持部52とを相対回動させることで、開閉可能とされている。
そして、位置保持部材50が設けられたホルダ40は、開状態から閉状態とされることで、2本の電線20を外側から覆うように、両電線20に対して取り付けられる。そして、ホルダ40が電線20に取り付けられた状態で、位置保持部材50は絶縁被覆22と接触されている。本実施形態の位置保持部材50の内径は、電線20の外径の2倍よりも小さい。このため、ホルダ40が電線20に取り付けられた状態では、位置保持部材50が絶縁被覆22と圧接されている。言い換えると、位置保持部材50は、2本の電線20を第1保持部51と第2保持部52とで挟むように、両電線20に対して組み付けられている。そして、位置保持部材50は、2本の電線20が並んでいる方向から両電線20を挟み込むことで、両電線20の絶縁被覆22と圧接するように設定されている。電線20は、絶縁被覆22がゴム製の位置保持部材50と接触されることにより生じる大きな摩擦力によって、ホルダ40に対して保持される。
第1の実施形態の作用について説明する。
電線20は、位置保持部材50によって、ホルダ40に保持される。また、ホルダ40は、貫通孔31に嵌まる固定凸部41eによって、パイプ30の長さ方向の端部に固定される。これにより、例えば、パイプ30に曲げ加工が施される際等、電線20に力が加わっても、パイプ30の端部に対する電線20の位置がずれてしまうことが抑制される。また、例えば、パイプ30の端部に対する電線20の擦れが抑制される。
次に、上記第1の実施形態の効果を以下に記載する。
(1)ゴム製の位置保持部材50が絶縁被覆22と接触されることにより、大きな摩擦力が生じるため、パイプ30に対して電線20を安定して保持させることができる。
(2)位置保持部材50が絶縁被覆22と圧接されることにより、より大きな摩擦力が生じるため、パイプ30に対して電線20をより安定して保持させることができる。
(3)パイプ30の長さ方向の端部の内側に固定される筒状のホルダ40を備え、位置保持部材50は、ホルダ40の内側に設けられている。よって、電線20は、位置保持部材50及びホルダ40を介して、パイプ30の長さ方向の端部に安定して保持される。
(4)ホルダ40は、筒状体が周方向に分割された形状の第1構成部44と第2構成部45とによって構成され、位置保持部材50は、第1構成部44に設けられた第1保持部51と、第2構成部45に設けられた第2保持部52とを有する。よって、位置保持部材50は、電線20の外側から電線20を第1保持部51と第2保持部52とで挟むように組み付けることができる。よって、例えば、組み付け作業が容易となる。
(5)位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の両端部を含む部位に設けられているため、電線20がホルダ40の両端部と擦れてしまうことを防ぐことができる。
(6)位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の全体に設けられているため、例えば、一部に設けられている場合に比べて、より大きな摩擦力を生じさせることができ、パイプ30に対して電線20をより安定して保持させることができる。
(7)位置保持部材50は、ホルダ40の内周面の全体に均一の厚さで設けられている。このため、パイプ30内での電線20の位置によらず、位置保持部材50に対する電線20の接触圧を一定にすることができる。このため、例えば、位置保持部材50を電線20に組み付ける際に、電線20との位置関係を調整する必要がない。よって、例えば、位置保持部材50を電線20に組み付ける作業が容易となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態の構成と略同様の構成については同様の符号を付してその詳細な説明を一部省略し、第1の実施形態と異なる構成について詳述する。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図6に示すように、ワイヤハーネス10は、電線20と、パイプ30と、パイプ30の長さ方向の端部に取り付けられるホルダ60と、位置保持部材70とを備えている。
(ホルダ60の構成)
ホルダ60は、筒状部61と、フランジ部62と、固定片63とを有する。筒状部61は、パイプ30の長さ方向の端部に内嵌されて固定される。筒状部61の外周面は、パイプ30の内周面と対向している。フランジ部62は、筒状部61の長さ方向の第1端部61aに設けられている。フランジ部62は、筒状部61から径方向外側に突出している。フランジ部62は、筒状部61がパイプ30に内嵌された状態で、パイプ30の長さ方向の端面と当接する。固定片63は、筒状部61の長さ方向の第1端部61aの周方向における一部から筒状部61の延びる方向の反対方向に延びている。筒状部61に挿通された電線20は、固定片63と共に粘着テープ64に巻かれることで、ホルダ60に保持されている。
(位置保持部材70の構成)
位置保持部材70はゴム製である。位置保持部材70は、パイプ30の内周面と接触されることでパイプ30に対して保持されている。そして、位置保持部材70は、絶縁被覆22と接触されることでパイプ30内での電線20の位置を保持する。
詳述すると、図7に示すように、位置保持部材70は、パイプ30の内周面と絶縁被覆22の外周面との間を埋めるように形成されている。言い換えると、位置保持部材70は、パイプ30の内周面に沿った形状に形成されてパイプ30の内周面と接触される外側接触面71と、絶縁被覆22の外周面に沿った形状に形成されて絶縁被覆22の外周面と接触される内側接触面72とを有する。また、位置保持部材70は、周方向の一部に、外側接触面71と内側接触面72とを連通するスリット73を有する。よって、位置保持部材70は、スリット73を広げることで開状態とすることが可能とされている。位置保持部材70は、開状態で内側に電線20が挿入され、開状態から閉状態とされることで、電線20を外側から覆うように電線20に対して取り付け可能とされている。
また、図6に示すように、位置保持部材70は、周方向における一部から長さ方向に沿って突出する保持片74を有する。本実施形態の位置保持部材70は、長さ方向の両端部に保持片74を有する。そして、保持片74は、電線20と共に粘着テープ75に巻かれている。すなわち、電線20は、保持片74と共に粘着テープ75に巻かれることで、位置保持部材70に保持されている。位置保持部材70は、絶縁被覆22と接触されることと、粘着テープ75の粘着力とによって、電線20の位置を保持する。また、本実施形態では、位置保持部材70の内側接触面72により形成される孔の径は、電線20の外径よりも小さい。このため、位置保持部材70が電線20に組み付けられた状態では、位置保持部材70が絶縁被覆22と圧接されている。また、位置保持部材70の外径は、パイプ30の内径よりも大きい。このため、位置保持部材70がパイプ30に組み付けられた状態では、位置保持部材70がパイプ30と圧接されている。すなわち、位置保持部材70は、パイプ30及び電線20に組み付けられた状態で、パイプ30及び電線20の両方から圧力が加わるような形状を有している。位置保持部材70は、パイプ30の長さ方向の中間部に配置されている。例えば、位置保持部材70は、電線20に組み付けられた状態で、電線20と共にパイプ30に挿入される。そして、位置保持部材70は、パイプ30の長さ方向の中間部にまで挿入されることで、パイプ30に組み付けられる。
第2の実施形態の作用について説明する。
電線20は、パイプ30の長さ方向の端部でホルダ60によって保持される。これにより、例えば、パイプ30に曲げ加工が施される際等、電線20に力が加わっても、パイプ30の端部に対する電線20の位置がずれてしまうことが抑制される。また、例えば、パイプ30の端部に対する電線20の擦れが抑制される。また、電線20は、パイプ30の長さ方向の中間部で、位置保持部材70によって保持される。これにより、例えば、車両Vの振動等によって、電線20がパイプ30の長さ方向の中間部で振動してしまうといったことが抑制される。
次に、上記第2の実施形態の効果を以下に記載する。
(1)ゴム製の位置保持部材70が絶縁被覆22と接触されることにより、大きな摩擦力が生じるため、パイプ30に対して電線20を安定して保持させることができる。
(2)位置保持部材70が絶縁被覆22と圧接されることにより、より大きな摩擦力が生じるため、パイプ30に対して電線20をより安定して保持させることができる。
(3)ゴム製の位置保持部材70がパイプ30の内周面と接触されることにより、大きな摩擦力が生じるため、特に別部材を必要とすることなく、位置保持部材70はパイプ30に対して安定して保持される。
(4)位置保持部材70がパイプ30と圧接されることにより、より大きな摩擦力が生じるため、位置保持部材70はパイプ30に対してより安定して保持される。
(5)位置保持部材70は、周方向の一部に、外側接触面71と内側接触面72とを連通するスリット73を有する。このため、スリット73が広がるように位置保持部材70を弾性変形させつつ内側に電線20を挿入することで、電線20の外側から組み付けることができる。よって、例えば、組み付け作業が容易となる。
(6)位置保持部材70はパイプ30の内周面と絶縁被覆22の外周面との間を埋めるように形成されているため、例えば、位置保持部材70がパイプ30への挿入時に捩れてしまうことが抑えられる。すなわち、例えば、位置保持部材が絶縁被覆22の外周面との間に部分的に隙間を有する形状とされた場合、当該隙間において位置保持部材がパイプ30への挿入時に捩れてしまう虞があるが、それを回避できる。
(7)位置保持部材70は、パイプ30の長さ方向の中間部に配置されているため、電線20は、パイプ30の長さ方向の中間部に安定して保持される。よって、例えば、電線20がパイプ30の長さ方向の中間部で振動してしまうといったことが抑制される。よって、異音の発生や電線20の損傷を抑えることができる。
(8)位置保持部材70は保持片74を有し、保持片74は電線20と共に粘着テープ75に巻かれているため、位置保持部材70と絶縁被覆22との間の摩擦力に加え、粘着テープ75の粘着力によっても、電線20は位置保持部材70に保持される。よって、パイプ30に対して電線20をより安定して保持させることができる。また、特に、位置保持部材70がパイプ30の長さ方向の中間部まで挿入される場合等、電線20と位置保持部材70との間に大きな力が加わる虞があるが、このような場合でも、位置保持部材70と電線20とがずれてしまうことを抑えることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1の実施形態では、位置保持部材50は絶縁被覆22と圧接されるとしたが、これに限定されず、圧接しないように接触される構成としてもよい。
・上記第1の実施形態では、ホルダ40は、筒状体が周方向に分割された形状の第1構成部44と第2構成部45とによって構成されるとしたが、これに限定されず、分割されていない形状としてもよい。
・上記第1の実施形態では、第1構成部44と第2構成部45とはヒンジ部46によって繋がれているとしたが、これに限定されず、ヒンジ部46を有していない構成としてもよい。すなわち、第1構成部44と第2構成部45とが別体で成形されて、重ね合わされる構成としてもよい。
・上記第1の実施形態では、位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の全体に設けられているとしたが、これに限定されず、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の一部に設けられている構成としてもよい。例えば、位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の両端部と対応した部位に分けて設けられていてもよい。また、例えば、位置保持部材50は、パイプ30の長さ方向におけるホルダ40の中間部のみに設けられていてもよい。
・上記第1の実施形態では、位置保持部材50は、ホルダ40の内周面の全体に均一の厚さで設けられているとしたが、これに限定されず、例えば、ホルダ40の内周面の一部に設けられていてもよいし、部分的に異なる厚さで設けられていてもよい。
・上記第1の実施形態では、貫通孔31及び固定凸部41eの各々は、2つ設けられているとしたが、これに限定されず、例えば、1つのみ設けられている構成としてもよいし、3つ以上設けられている構成としてもよい。また、ホルダ40は、他の構成でパイプ30に対して固定されていてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、絶縁被覆22と圧接されるとしたが、これに限定されず、圧接しないように接触される構成としてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、パイプ30の内周面と接触されることでパイプ30に対して保持されているとしたが、これに限定されず、別部材や接着などによってパイプ30に対して保持されていてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、パイプ30と圧接されるとしたが、これに限定されず、圧接しないように接触される構成としてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、周方向の一部に、外側接触面71と内側接触面72とを連通するスリット73を有するとしたが、これに限定されず、スリット73を有していない構成としてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、パイプ30の内周面と絶縁被覆22の外周面との間を埋めるように形成されているとしたが、これに限定されず、例えば、絶縁被覆22の外周面との間に部分的に隙間を有する形状としてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は、パイプ30の長さ方向の中間部に配置されているとしたが、これに限定されず、パイプ30の長さ方向の端部に配置されていてもよい。
・上記第2の実施形態では、位置保持部材70は保持片74を有するとしたが、これに限定されず、保持片74を有していない構成としてもよい。また、上記実施形態では、位置保持部材70は、2つの保持片74を有するとしたが、1つの保持片74のみ有する構成としてもよい。
・上記各実施形態では、ワイヤハーネス10は、2本の電線20を有しているとしたが、これに限定されず、電線20を1本や3本以上有している構成としてもよい。
・上記各実施形態では、パイプ30は、真円筒状に形成されているとしたが、これに限定されず、例えば、4角筒状や楕円形状等に形成されていてもよい。また、パイプ30の形状に応じて、ホルダ40,60の形状も変更してもよい。
・上記各実施形態では、ワイヤハーネス10は、インバータ11と高圧バッテリ12とを電気的に接続するものとしたが、これに限定されず、他の電気機器を電気的に接続するものとしてもよい。
10 ワイヤハーネス
11 インバータ
12 高圧バッテリ
20 電線
21 芯線
22 絶縁被覆
30 パイプ
31 貫通孔
40 ホルダ
41 筒状部
41a 第1端部
41b 第2端部
41c スリット
41d 可撓片
41e 固定凸部
42 フランジ部
44 第1構成部
45 第2構成部
46 ヒンジ部
50 位置保持部材
51 第1保持部
52 第2保持部
60 ホルダ
61 筒状部
61a 第1端部
62 フランジ部
63 固定片
64 粘着テープ
70 位置保持部材
71 外側接触面
72 内側接触面
73 スリット
74 保持片
75 粘着テープ
V 車両

Claims (13)

  1. 芯線及び前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆を有する電線と、
    前記電線が挿通されるパイプと、
    前記パイプの内側に配置され、前記絶縁被覆と接触されることで前記パイプ内での前記電線の位置を保持するゴム製の位置保持部材と、を備える、
    ワイヤハーネス。
  2. 前記位置保持部材は、前記絶縁被覆と圧接されている、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記パイプの長さ方向の端部の内側に固定される筒状のホルダを備え、
    前記位置保持部材は、前記ホルダの内側に設けられている、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記ホルダは、筒状体が周方向に分割された形状の第1構成部と第2構成部とによって構成され、
    前記位置保持部材は、前記第1構成部に設けられた第1保持部と、前記第2構成部に設けられた第2保持部とを有する、
    請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向における前記ホルダの両端部を含む部位に設けられている、
    請求項3に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向における前記ホルダの全体に設けられている、
    請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記位置保持部材は、前記ホルダの内周面の全体に均一の厚さで設けられている、
    請求項3に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記位置保持部材は、前記パイプの内周面と接触されることで前記パイプに対して保持されている、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記位置保持部材は、前記パイプと圧接されている、
    請求項8に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記位置保持部材は、
    前記パイプの内周面と接触される外側接触面と、
    前記絶縁被覆の外周面と接触される内側接触面と、を有し、
    さらに、前記位置保持部材は、周方向の一部に、前記外側接触面と前記内側接触面とを連通するスリットを有する、
    請求項8に記載のワイヤハーネス。
  11. 前記位置保持部材は、前記パイプの内周面と前記絶縁被覆の外周面との間を埋めるように形成されている、
    請求項8に記載のワイヤハーネス。
  12. 前記位置保持部材は、前記パイプの長さ方向の中間部に配置されている、
    請求項8に記載のワイヤハーネス。
  13. 前記位置保持部材は、周方向における一部から長さ方向に沿って突出する保持片を有し、前記保持片が前記電線と共に粘着テープに巻かれている、
    請求項8に記載のワイヤハーネス。
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