JP2023176180A - カーテンタッセル収容装置 - Google Patents

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直紀 二本松
Naoki Nihommatsu
敦 金子
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Abstract

Figure 2023176180000001
【課題】タッセルを適切な長さで保持可能であり、タッセルによりカーテンを束ねる作業性を向上させる。
【解決手段】本発明に係るカーテンタッセル収容装置1は、所定の対象に取付け可能であり、対象Gに取付け可能な筐体10と、筐体10に相対回転自在に収容された巻取軸20と、巻取軸20に引出し及び巻取り可能に取り付けられているタッセル40と、タッセル40を巻き取るように巻取軸20を付勢しているゼンマイバネ50と、タッセル40が巻取軸20に巻き取られる巻取状態と、タッセル40が所定の長さで保持されている保持状態と、を切り換え可能な切換手段70と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、カーテンタッセル収容装置に関する。
従来、タッセルを自由な長さに引き出して、カーテンを束ねるとともに不使用時にはタッセルを収納できる収納器具が知られている。この収納器具は、筒状の本体と、この本体の中に内蔵されていて張力を利用してタッセルを巻き取る巻きバネと、を備える(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の収納器具によれば、タッセルの長さを自由に引き出すことができ、幅(畳み代)の異なる個々のカーテンに併せて適切な長さをもったタッセルを用意する必要がなくなった。
実用新案登録第3212098号公報
ところで、特許文献1の収納器具によれば、カーテンの畳み代に関係なく、タッセルを任意の長さだけ引き出してカーテンを束ねることができる。しかしながら、タッセルを引き出した場合、タッセルには常に巻き戻そうとするバネの張力が作用しているため、カーテンを束ねるために必要なタッセルの長さを一定に保持して作業することが困難であった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、タッセルを適切な長さで保持可能であり、タッセルによりカーテンを束ねる作業性を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るカーテンタッセル収容装置によれば、所定の対象に取付け可能なカーテンタッセル収容装置であって、前記対象に取付け可能な筐体と、前記筐体に相対回転自在に収容された巻取軸と、前記巻取軸に引出し及び巻取り可能に取り付けられているタッセルと、前記タッセルを巻き取るように前記巻取軸を付勢しているバネと、前記タッセルが前記巻取軸に巻き取られる巻取状態と、前記タッセルが所定の長さで保持されている保持状態と、を切り換え可能な切換手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッセルを適切な長さで保持可能であり、タッセルによりカーテンを束ねる作業性を向上させることができる。
(a)は、タッセルが巻き取られた状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置を一方の側から見た斜視図であり、(b)は、タッセルが巻き取られた状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1を他方の側から見た斜視図である。 図1(a)におけるII-II線に沿った第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置の断面図である。 タッセルが引き出された状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置の斜視図である。 (a)は、ケースを一方の側から見た斜視図であり、(b)は、ケースを他方の側から見た斜視図であり、(c)は、ケースの平面図である。 (a)、(b)は、図4(c)のV-V線に沿ったケースをそれぞれ異なる側から見た縦断面図である。 (a)は、巻取軸の斜視図であり、(b)は、(a)におけるb-b線に沿った縦断面図であり、(c)は、(a)におけるc-c線に沿った横断面図である。 巻取軸の底面図である。 巻取軸及び分解された制動装置を示す斜視図である。 (a)は、タッセルの構成を説明するための分解斜視図であり、(b)は、タッセルホルダを示す斜視図ある。 ゼンマイバネがケースに収容された状態を説明するための断面図である。 (a)は、タッセルが引き出されたカーテンタッセル収容装置を示す図であり、(b)、(c)は、タッセルの引出し動作中における球体の軌道を示す図である。 (a)は、タッセルの引出し動作から巻戻し動作への移行途中の球体の軌道を示す図であり、(b)は、タッセルの長さが保持された状態における球体の位置を示す図である。 (a)は、タッセルの保持状態から引出し動作への移行途中の球体の軌道を示す図であり、(b)は、タッセルの巻戻し動作中の球体の軌道を示す図である。 (a)は、タッセルが巻き取られた状態における第2の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置の斜視図であり、(b)は、タッセルが引き出された状態における第2の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置の斜視図である。 第2の実施の形態におけるタッセルの構成を説明するための分解斜視図である。 (a)は、タッセルが巻き取られた状態における第3の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置の斜視図であり、(b)は、(a)におけるb-b線に沿った断面図である。 第3の実施の形態におけるラチェット機構を説明するための斜視図である。 (a)は、ラチェット機構の空転状態を示す図であり、(b)は、ラチェット機構の係止の解除状態を説明するための図である。
まず、本発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明に係るカーテンタッセル収容装置(1)は、所定の対象に取付け可能なカーテンタッセル収容装置(1,1A,1B)であって、対象(G)に取付け可能な筐体(10,10B)と、筐体(10,10B)に相対回転自在に収容された巻取軸(20,20B)と、巻取軸(20,20B)に引出し及び巻取り可能に取り付けられているタッセル(40,40A)と、タッセル(40,40A)を巻き取るように巻取軸(20,20B)を付勢しているゼンマイバネ(50)と、タッセル(40,40A)が巻取軸(20)に巻き取られる巻取状態と、タッセル(40,40A)が所定の長さで保持されている保持状態と、を切り換え可能な切換手段(70,70B)と、を備えることを特徴とする。
〔2〕タッセル(40)は、筐体(10,10B)から互いに異なる2つの方向に引出し可能である〔1〕のカーテンタッセル収容装置(1)。
〔3〕タッセル(40,40A)は、引出方向における先端部で他の部材と磁性的に連結可能である〔1〕又は〔2〕のカーテンタッセル収容装置(1)。
〔4〕切換手段(70,70B)は、筐体(10,10B)に対して移動自在な移動体(18,24)と、巻取軸(20,20B)又は筐体(10,10B)に設けられていて移動体(18,24)と係合して巻取軸(20,20B)の回転を抑制可能な回転制御部(22,26)と、を有する〔1〕から〔3〕のいずれかのカーテンタッセル収容装置(1)。
〔5〕回転制御部(26)は、筐体(10)に面する巻取軸(20)の面又は巻取軸(20)に面する筐体(10)の面に形成されていて、タッセル(40)が引き出される引出状態供される外側カム路(261)、巻取状態の用に供される内側カム路(267)及び保持状態の用に供される保持位置(265)を含む円周カム溝(26)であり、移動体(18)は、巻取軸(20)と筐体(10)との間に設けられていて、巻取軸(20)の回転軸線(x)から径方向に延びて筐体(10)又は巻取軸(20)に形成された収容溝(172)及び円周カム溝(26)に沿って転動自在な転動体(18)である〔4〕のカーテンタッセル収容装置(1)。
〔6〕切換手段(70B)は、ラチェット機構(70B)であり、回転制御部(22)は、巻取軸(20B)の一端に巻取軸(20B)に対して相対回動不能に設けられた歯車(22)を含み、移動体(24)は、歯車(22)と係合して巻取軸(20B)の回転を抑制する爪部(241a)を有するスライダ(24)を含み、スライダ(24)は、巻取軸(20B)に対して交差する交差方向に歯車(22)との係合状態を維持するように付勢されており、かつ、係合状態を解除するように筐体(10B)に対して交差方向に押し込み可能に筐体(10B)に収容されている〔4〕のカーテンタッセル収容装置(1)。
〔7〕巻取軸(20,20B)に係合していて、巻取方向(R2)における巻取軸(20,20B)の回転を制動する制動装置(30)を備える〔1〕から〔6〕のいずずれかのカーテンタッセル収容装置(1)。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率等が異なる部分が含まれている場合がある。
本発明に係るカーテンタッセル収容装置は、開いたカーテンを束ねるものである。本発明に係るカーテンタッセル収容装置が束ねるカーテンは、特定の種類のカーテンに限定されない。また、本発明に係るカーテンタッセル収容装置は、窓枠や壁面などの所定の対象に取り付けられ、取り付けられる対象は特に限定されない。
本発明に係るカーテンタッセル収容装置1,1A,1Bは、所定の対象Gに取付け可能であり、対象Gに取付け可能な筐体10,10Bと、筐体10,10Bに相対回転自在に収容された巻取軸20,20Bと、巻取軸20,20Bに引出し及び巻取り可能に取り付けられているタッセル40,40Aと、タッセル40,40Aを巻き取るように巻取軸20,20Bを付勢しているゼンマイバネ50と、タッセル40,40Aが巻取軸20に巻き取られる巻取状態と、タッセル40,40Aが所定の長さで保持されている保持状態と、を切り換え可能な切換手段70,70Bと、を備えることを特徴とする。以下、カーテンタッセル収容装置1,1A,1Bの構成について具体的に説明する。
<第1の実施の形態>
図1(a)は、タッセル40が巻き取られた状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1を一方の側から見た斜視図であり、図1(b)は、タッセル40が巻き取られた状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1を他方の側から見た斜視図である。図2は、図1(a)におけるII-II線に沿った第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1の断面図である。図3は、タッセル40が引き出された状態における第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1の斜視図である。カーテンタッセル収容装置1は、例えば、窓枠などに固定されて、室内からの外部の視認を可能にしたり、外部からの室内の視認を妨げたり、また、室内への光や風の取り入れを可能にしたり、室内への光や風の進入を防いだりするカーテンを束ねる。本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1は、主に筐体10と、巻取軸20と、制動装置30と、タッセル40と、ゼンマイバネ50と、を備える。
図4(a)は、ケース11を一方の側から見た斜視図であり、図4(b)は、ケース11を他方の側から見た斜視図であり、図4(c)は、ケース11の平面図である。図5(a)、(b)は、図4(c)のV-V線に沿ったケース11をそれぞれ異なる側から見た縦断面図である。筐体10は、ケース11と、キャップ12と、を備える。ケース11は、有底筒状の部材である。中心を通る軸線xに交差したケース11の断面形状は円形状である。ケース11は、取付部13と、一対(2つ)のスリット141と、2組の一対(4つ)のガイドスリット142と、2つのマグネット収容部151,152と、マグネット16と、底部17と、を有する。
ケース11は、カーテンタッセル収容装置1を窓枠等の対象Gに取り付けた状態において、上方に開口した上方収容部111と、下方に開放した下方収容部112と、を有する。上方収容部111と下方収容部112との間には底部17が設けられており、ケース11は、底部17によって仕切られている。
上方収容部111は、底部17に対して上方に位置し、下方収容部112は、底部17に対して下方に位置する。上方収容部111は、軸線xに沿って下方収容部112よりも大きく形成されている。上方収容部111は、後述する巻取軸20及び制動装置30を収容し、制動装置30によって外部に対して閉鎖されている。下方収容部112は、後述するゼンマイバネ50を収容し、キャップ12によって外部に対して閉鎖されている。キャップ12及び制動装置30は、ケース11に対して相対回動不能に取り付けられている。
取付部13は、ケース11の外周面に軸線xに沿って延びている。取付部13の両端部には取付孔131がそれぞれ設けられている。取付孔131には、例えば、ネジS等の締結部材が挿通される。カーテンタッセル収容装置1は、ネジSを取付部13に挿通して所定の対象Gに取り付けられる。取付部13の両端部は、軸線xに沿ってケース11を超えている。
一対のスリット141は、周方向に取付部13を挟む位置であって、取付部13から周方向に90°又は略90°の位置に設けられている。スリット141は、ケース11の上方収容部111の側から軸線xに沿って底部17の手前まで延びている。一対のスリット141は、互いに径方向において対向する(180°離れた)位置に設けられている。一方のスリット141を通じて後述するタッセル40がケース11の外部に引き出され、また、ケース11の内部に巻き戻される。
ガイドスリット142は、ケース11の周方向に各スリット141に対して所定の間隔をあけて、取付部13に対向する位置に設けられている。具体的には、各スリット141を起点にして周方向に両側にそれぞれ等間隔をあけて2つのガイドスリット142が設けられている。ガイドスリット142は、軸線xに沿って所定の距離だけ延びている。ガイドスリット142は、後述するダンパ装置35のガイド突起353を軸線xに沿って案内する。
マグネット収容部151,152は、一対のスリット141が形成されている位置にそれぞれ設けられている。2つのマグネット収容部151,152のうち、タッセル40が引き出されるとともに巻き戻されるスリット141の側の一方のマグネット収容部151にはマグネット16は収容されていない。タッセル40は、スリット141及び一方のマグネット収容部151を通じてケース11の内外に進入及び進出可能になっている。
マグネット16は、他方のマグネット収容部152に収容されている。他方のマグネット収容部152に収容されたマグネット16は、外方に対して露出しており、マグネット16と後述するタッセル40の先端とが磁力により連結可能である。
底部17は、挿通孔171と、収容溝172と、を有する。挿通孔171は、軸線xに対して同心的に又は略同心的に設けられている。挿通孔171は、底部17の厚さ方向に貫通した孔である。挿通孔171にはケース11に収容された後述する巻取軸20の軸部29が挿通される。
収容溝172は、上方収容部111に面する底部17の面に凹に形成されており、挿通孔171とケース11の内周面との間を、軸線xから径方向外側に直線状に延びている。収容溝172は、周方向において取付部13の位置に設けられている。収容溝172には球体(移動体又は転動体)18が収容されている。
球体18は、ケース11の底部17と巻取軸20との間に設けられており、後述する巻取軸20の円周カム溝(回転制御部)26とともに切換手段70を構成する。球体18は、ケース11の側で収容溝172に径方向に転動自在に収容されていて、巻取軸20の円周カム溝26に対して相対的に移動する。
ケース11は、2組の一対の係止口191,192を有する。一方の組の係止口191,192は、上方収容部111の側で、径方向において取付部13が設けられていない側に形成されており、他方の組の係止口191,192は、上方収容部111の側で、取付部13が設けられている側に形成されていて、互いに軸線xに所定の間隔をあけて並んでいる。係止口191は、係止口192に対して底部17の側に位置し、後述する軸受33の係止突起331と係合し、係止口192は、後述するダンパ装置35の係止突起352と係合する。これにより、軸受33及びダンパ装置35は、軸線xに沿った方向に保持され、かつ、ケース11に対して相対回動不能になっている。
図6(a)は、巻取軸20の斜視図であり、図6(b)は、図6(a)におけるb-b線に沿った縦断面図であり、図6(c)は、図6(a)におけるc-c線に沿った横断面図である。巻取軸20は、軸線x周りに回転自在にケース11に収容されている。巻取軸20は、巻取部21と、天板部23と、底板部25と、収容部27と、軸部29と、を有する。巻取部21は、後述するタッセル40を巻取り可能な部分である。巻取部21は、軸線xに沿った両端部に設けられた天板部23と底板部25とによって画定されている。
巻取部21は、柱状に形成されている。巻取部21は、一対の周壁部211と、一対の中壁部213と、を有する。一対の周壁部211は、軸線x周りに円弧状をなして設けられている。一対の周壁部211は、それぞれの各端部が互いに離間して設けられている。各端部の間隔が小さい側にスリット開口215が形成されるように設けられている。
一対の中壁部213は、一対の周壁部211の内側で軸線xに沿って天板部23と底板部25との間を延在し、軸線xを挟んで所定の間隔をあけて設けられている。一対の中壁部213の間に、後述するタッセルホルダ41が収容される収容空間212が画定されている。径方向においてスリット開口215とは反対側の一対の中壁部213の間にはスリット開口217が形成されている。
中壁部213によって画定された収容空間212には、後述するタッセル40のタッセルホルダ41が収容される。スリット開口217の周方向における幅は、スリット開口215の周方向における幅よりも大きく形成されている。具体的には、スリット開口215の幅は、タッセルホルダ41の厚さよりも小さく、スリット開口217の幅は、後述するタッセルホルダ41の厚さよりも大きい。後述するタッセル40は、スリット開口215,217及び収容空間212に挿通される。
巻取部21は、径方向に凹に形成された2つの係止凹部219を有する。2つの係止凹部219は、中壁部213の互いに向かい合う面に形成されている。係止凹部219は、スリット開口215の側で、軸線xに沿って互いに間隔をあけて天板部23及び底板部25の側にそれぞれ設けられている。各係止凹部219に後述するタッセルホルダ41の係止凸部412が入り込む。これにより、タッセル40は、径方向においてスリット開口217の方向からの引き抜きに対して抵抗する。
巻取部21は、軸線xに沿った一方の端部に天板部23を有し、他方の端部に底板部25を有する。天板部23は、円盤状の部分であり、天板部23の外径は、巻取部21の外径よりも大きく、天板部23の外縁は、巻取部21の外周面から径方向外側に突出している。天板部23には収容部27が設けられている。収容部27は、軸線xに対して同軸的又は略同軸的に設けられており、底板部25とは反対の側に面する天板部23の面から立設した環状の壁部である。巻取軸20の天板部23の収容部27の側には制動装置30が設けられる。収容部27には、後述するワンウェイクラッチ31が圧入され、外周面に後述する軸受33が取り付けられる。
底板部25は、円盤状の部分であって、巻取軸20がケース11に収容された状態(以下、「収容状態」ともいう)においてケース11の底部17の側に位置する。底板部25の外径は、巻取部21の外径よりも大きく、底板部25の外縁は、巻取部21の外周面から径方向外側に突出している。底板部25は、円周カム溝26を有する。円周カム溝26は、球体18とともに、巻取軸20の回転を制御して、タッセル40を引き出す引出操作(引出状態)と、タッセル40を巻き取る巻取り操作(巻取状態)と、引き出されたタッセル40を所定の長さで保持する保持操作(保持状態)と、を切り換える切換手段70をなす。
軸部29は、底板部25において軸線xに同心的に又は略同心的に設けられている。軸部29は、ケース11の底部17に面する底板部25の面から軸線xに沿って延びている。巻取軸20の収容状態において、軸部29は、ケース11の挿通孔171に挿通され、ケース11の下方収容部112に突出している。
軸部29は、スリット291を有する。スリット291は、軸部29の先端の側から底板部25の側に向かって軸線xに沿って延びている。スリット291に、後述するゼンマイバネ50の一端501が係止される。
図7は、巻取軸20の底面図である。巻取軸20の収容状態において、ケース11の底部17に面する底板部25の面に円周カム溝26が形成されている。円周カム溝26は、軸線xを中心に点対称に形成されている。円周カム溝26は、外側カム路(第1カム路)261と、引込みカム路262と、移行カム路263と、保持位置265と、内側カム路(第2カム路)267と、を有する。外側カム路261は、引出操作の際に球体18が通る路であり、軸線xを中心に底板部25の外周縁の側で延びている。外側カム路261の延在は、周方向に沿って外周縁側から径方向内側に入り込み、そこから再び外周縁に向かって径方向外側に移行するように環状をなしている。具体的には、外側カム路261の径方向において外側の外壁部の一部は、他の外壁部に対して径方向に内側に突出した位置にある突出壁面261aを有する。
外側カム路261の突出壁面261a付近には、径方向内側に保持位置265に向かって延びる引込みカム路262が延びている。外側カム路261に通じている引込みカム路262の幅は大きく、保持位置265に向かうに連れて小さくなっている。引込みカム路262の径方向において外側の外壁面262aは、外側カム路261の突出壁面261aと、径方向において同じ又は略同じ位置にある。
移行カム路263は、保持位置265から外側カム路261又は内側カム路267へ球体18を案内する路であり、保持位置265から引込みカム路262とは反対側に外側カム路261に周方向に沿って延びている。移行カム路263は、保持位置265から外側カム路261への移行途中で内側カム路267に通じている。移行カム路263の延在は、周方向に沿って径方向に変化している。具体的には、内側カム路267と通じる個所で、移行カム路263の径方向において外側の外壁部は、径方向内側に入り込む突出壁面263aを有する。また、この突出壁面263aと対向する位置にあり、移行カム路263の径方向において内側の内壁面263bは、内側カム路267に向かって形成されている。
内側カム路267は、巻取操作の際に球体18を案内する路であり、軸部29周りに環状に延びている。内側カム路267の径方向において外側の外壁面267aは、移行カム路263の突出壁面263aと、径方向において同じ又は略同じ位置にあり、移行カム路263に通じている。
図8は、巻取軸20及び分解された制動装置30を示す斜視図である。制動装置30は、ワンウェイクラッチ31と、軸受33と、ダンパ装置35と、を有する。ワンウェイクラッチ31は、巻取軸20の収容部27に圧入され、巻取軸20と一体に回転する。ワンウェイクラッチ31は、軸線x周りの巻取軸20の双方向回転のうち、一方向(タッセル40の回転方向(巻取方向)R2(図12参照))における巻取軸20の回転をダンパ装置35に伝達する。つまり、ワンウェイクラッチ31は、タッセル40の引出操作における巻取軸20の回転をダンパ装置35には伝達しない。
軸受33は、巻取軸20の収容部27の外側に取り付けられる。軸受33は、その外周面に2つの係止突起331を有する。係止突起331は、互いに径方向において対向する位置に設けられていて、それぞれケース11の係止口191と係合する。
ダンパ装置35は、軸受33に載置されていて、かつ、ワンウェイクラッチ31に連結されている。ダンパ装置35は、巻取軸20の巻取操作時の回転速度を制動する、例えば、オイルダンパである。ダンパ装置35は、係合軸部351と、2つの係止突起352と、6つのガイド突起353と、を有する。
係合軸部351は、軸線xに沿って延びており、ワンウェイクラッチ31の中心孔32と係合する。係止突起352は、互いに径方向において対向する位置に設けられている。係止突起352は、それぞれケース11の係止口192と係合する。6つのガイド突起353は、それぞれ周方向において係止突起352の間で、例えば、等間隔に設けられている。係止口191に対して周方向に中間又は略中間にあるガイド突起353は、ケース11のスリット141において案内され、その他のガイド突起353は、ケース11のガイドスリット142において案内される。
図9(a)は、タッセル40の構成を説明するための分解斜視図であり、図9(b)は、タッセルホルダ41を示す斜視図ある。タッセル40は、例えば、布テープにより形成されており、所定の長さを有する帯状部材である。タッセル40の幅は、少なくとも巻取軸20の巻取部21の軸線xに沿った長さよりも小さい。タッセル40は、その一端が巻取部21のスリット開口217から挿入されてスリット開口217からに外部に抜け出ていて、他端がスリット開口215の側で後述するタッセルホルダ41を介して中壁部213の間で保持されている。タッセル40は、ケース11内に収容された状態において、巻取部21に巻かれており、一方のスリット141から引き出された状態において、所定の長さに保持されてカーテンを束ねる。
タッセル40は、2つのタッセルホルダ41と、タッセルグリップ43と、マグネット45と、マグネットカバー47と、を有する。2つのタッセルホルダ41がタッセル40の両端部に設けられている。タッセルホルダ41は、平面視矩形又は略矩形に形成されており、例えば、タッセル40の幅方向に延びる3つの開口部411を有している。タッセル40は、両端部側でタッセルホルダ41の各開口部411に折り返すように挿入されていて、タッセルホルダ41において摩擦力によって保持されている。
タッセルホルダ41の両面における各角部には係止凸部412が設けられている。後述するタッセルグリップ43が取り付けられていない側でタッセル40に取り付けられたタッセルホルダ41は、開口部411の延び方向において設けられている一方の側の2つの係止凸部412において、巻取部21の中壁部213における係止凹部219に入り込んでいて、タッセルホルダ41は、巻取部21に係止されている。
タッセルグリップ43は、タッセル40の一方の端部に取り付けられている。タッセルグリップ43は、ケース11のスリット141において外側に位置している(図1A参照)。タッセルグリップ43は、タッセルホルダ41を収容するように形成されている。タッセルグリップ43は、タッセル40の引出方向における端面にマグネット45を有する。マグネット45は、ケース11のマグネット収容部152に収容されているマグネット16と磁気的に連結可能である。マグネットカバー47は、タッセルグリップ43に連結されて、マグネット45がタッセルグリップ43から意図せず落下することを防ぐ。
図10は、ゼンマイバネ50がケース11に収容された状態を説明するための断面図である。ゼンマイバネ50は、ゼンマイケース51に収納された状態において、下方収容部112の側でケース11に対して相対回動不能にケース11に収容されている。ゼンマイバネ50の内側の一端52は、折り曲げられて巻取軸20の軸部29のスリット291に係止され、外側の他端53は、折り曲げられてゼンマイケース51の固定部511に固定されている。ゼンマイバネ50は、巻取軸20に対して巻取軸20を巻き取る方向に常に付勢している。
次に、タッセル40の引出し及び巻取り動作について説明する。本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1は、球体18と円周カム溝26とからなる切換手段70により、巻取軸20の回転を制御する。これにより、タッセル40がケース11から引き出される引出状態と、タッセル40が巻取軸20に巻き取られる巻取状態と、ケース11から引き出されたタッセル40が所定の長さで保持されている保持状態と、が適宜切り換えられる。
以下に、切換手段70による各種操作(状態)の切換えについて説明する。図11(a)は、タッセル40が引き出されたカーテンタッセル収容装置1を示す図であり、図11(b)、(c)は、タッセル40の引出し動作中の球体18の軌道を示す図である。図12(a)は、タッセル40の引出し動作から巻戻し動作への移行途中の球体18の軌道を示す図であり、図12(b)は、タッセル40の長さが保持された状態における球体18の位置を示す図である。図13(a)は、タッセル40の保持状態から引出し動作への移行途中の球体18の軌道を示す図であり、図13(b)は、タッセル40の巻戻し動作中の球体18の軌道を示す図である。
タッセル40が巻取軸20に完全に巻き取られている状態(図1(a)参照)において、球体18は、例えば、内側カム路267に位置している(図13(b)参照)。巻取軸20に巻き取られている状態のタッセル40を、タッセルグリップ43を介して引っ張ることにより、タッセル40は、スリット141を介して外部に引き出される(図11(a)参照)。タッセル40が引き出されることにより、巻取軸20が軸線x周りに、例えば、図11(a)、(b)において左方向(回転方向(引出方向)R1)にケース11に対して相対的に回転する。タッセル40の引出し時の巻取軸20の回転に伴い、ケース11の収容溝172において径方向に最も外側で球体18は、第1カム路261を相対的に移動する(図11(b)、(c)参照)。球体18は、ケース11の収容溝172を径方向に移動するだけで、周方向における位置は不変である。巻取軸20の回転に伴い外側カム路261が球体18に対して相対的に移動する。換言すると、タッセル40が引っ張られる限り球体18は、外側カム路261を相対的に移動(周回)し続ける。タッセル40を引き出す量(長さ)に応じてゼンマイバネ50は巻かれ、巻取軸20を図12において右方向(回転方向R2)に回転させてタッセル40を巻き戻そうとする力を蓄える。
タッセル40を必要な長さだけ引き出した後、タッセル40の引張りを止めると、巻取軸20は、ゼンマイバネ50の作用によりタッセル40を巻き戻す方向(回転方向R2)に回転させられる。巻取軸20の回転に伴い、タッセル40は、ケース11内に引き戻される。この場合、球体18は、外側カム路261に沿って相対的に移動しつつ、収容溝172においても径方向内側に移動する。この移動に伴い、球体18は、突出壁面261aの位置で突出壁面261aと径方向において同じ又は略同じ位置にある外壁面262aに沿って引込みカム路262に入り込む(図12(a)参照)。
球体18が保持位置265において円周カム溝26の壁面に衝突すると、巻取軸20の回転は、ゼンマイバネ50の作用に抗して止まる(図12(b)参照)。これにより、タッセル40の巻戻りは止まり、タッセル40は、所定の長さで保持される。所定の長さで保持された状態のタッセル40側のマグネット45をケース11側のマグネット16に固定することによりカーテンは束ねられる。
タッセル40を巻き戻したい場合、タッセル40を少しだけ引き出して、巻取軸20を回転方向R1に回転させる。これにより、球体18は、移行カム路263における相対的な移動に伴い、収容溝172を径方向内側に移動する。例えば、球体18が外側カム路261に達する前にタッセル40の引張りを止める(図13(a)参照)と、巻取軸20は、回転方向R1とは反対方向の回転方向R2に回転し、球体18は、突出壁面263aと径方向において同じ又は略同じ位置にある内側カム路267の外壁面267aにより内側カム路267内に案内されて相対的に周回するようになる(図13(b)参照)。これにより、巻取軸20は、タッセルグリップ43がケース11に当接するまで回転し続け(図1(a)参照)、タッセル40は、カーテンタッセル収容装置1内に収容される。
タッセル40の巻取り動作中における巻取軸20の回転は、ワンウェイクラッチ31を介してダンパ装置35に伝達される。これにより、巻取軸20の引戻し方向(回転方向R2)における回転速度は、ダンパ装置35により減速(制動)され、タッセル40が勢いよくケース11に向かって巻き戻されることはない。
なお、上記の説明においては、タッセル40を所定の長さで保持した状態でカーテンを束ねていたが、タッセル40を所定の長さに保持する前に、タッセル40を引き出してタッセル40側のマグネット45をケース11側のマグネット16に固定してカーテンを束ねてもよい。この場合、マグネット16,45同士の磁気的な連結力は、タッセル40に作用するゼンマイバネ50による戻し力よりも大きいので、タッセル40がケース11から外れて巻き戻されることはない。
また、タッセル40側のマグネット45をケース11側のマグネット16に連結させた後にタッセル40をさらに引き出すことにより、球体18が保持位置265で円周カム溝26の壁面と衝突して巻取軸20の回転を止めてもよい。なお、マグネット16,45同士の磁気的な連結は、例えば、タッセル40に所定の荷重(ゼンマイバネ50のバネ力より大きい荷重)がかかった場合に容易に解除される。
以上のカーテンタッセル収容装置1によれば、タッセル40を所定の長さだけ引き出してその長さを保持することできる。これにより、カーテンを束ねる際にタッセル40が引き戻されることはないので、カーテンを容易に束ねることができその作業性が向上する。
切換手段70を備えていない従来のカーテンタッセル収容装置においては、ゼンマイバネによる引き戻そうとする張力が常にタッセルに作用していた。ゼンマイバネの張力が強すぎるとカーテンは過度に締め付けられることがあった。例えば、レースなどの柔らかい素材のカーテンの場合、タッセルにより過度に締め付けられるとタッセルの跡が残ることがあった。また、従来のカーテンタッセル収容装置においては、カーテンを緩やかに束ねる又は強く束ねるといったインテリアの演出に対応することができなかった。これに対して、本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1によれば、切換手段70により、束ねるカーテンを過度に締め付けて、カーテンにタッセルによる締付け跡が付くことを回避することができるとともに、タッセル40により束ねられるカーテンのスタイルを自由に選択することができる。
さらに、本実施の形態においてタッセル40は、マグネット16,45を介してケース11に磁気により連結されているので、所定の力以上の負荷がタッセル40にかかった場合であっても容易に連結は解除されるので、ケース11とタッセル40との連結が解除されないことによるカーテンタッセル収容装置1の破損を回避することができる。
また、本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1は、制動装置30(ダンパ装置35)を有しているので、ゼンマイバネ50の張力により、タッセル40が勢いよくケース11に引き戻されることを回避することができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Aについて説明する。以下では、第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1と異なる部分について主として説明し、同じ構成を有する部分については同じ符号を付してその説明及び図示を省略することがある。図14(a)は、タッセル40Aが巻き取られた状態における第2の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Aの斜視図であり、図14(b)は、タッセル40Aが引き出された状態における第2の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Aの斜視図である。
本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Aは、主に筐体10と、巻取軸20と、制動装置30と、タッセル40Aと、ゼンマイバネ50と、を備える。本実施の形態において切換手段70は、球体18と円周カム溝26とからなる。本実施の形態においてタッセル40Aは、両端がケース11の両方のスリット141から互いに異なる方向に引き出されるようになっており、両端部において互いに、磁気的に連結可能になっている。
図15は、第2の実施の形態におけるタッセル40Aの構成を説明するための分解斜視図である。タッセル40Aは、例えば、布テープにより形成されており、所定の長さを有する帯状部材である。タッセル40Aの幅は、少なくとも巻取軸20の巻取部21の軸線xに沿った長さよりも小さい。タッセル40Aは、その一端が巻取部21のスリット開口217から挿入されてスリット開口215からに外部に抜け出ていて、中央部がタッセルホルダ41を介して中壁部213の間で収容空間212に保持されている。タッセル40Aは、ケース11内に収容された状態において、巻取部21に巻かれており、両端部が両方のスリット141から引き出された状態において、所定の長さに保持されてカーテンを束ねる。
タッセル40Aは、3つのタッセルホルダ41と、2つのタッセルグリップ43と、2つのマグネット45と、を有する。タッセルホルダ41は、タッセル40Aの両端部及び中央部に設けられている。中央部に設けられたタッセルホルダ41の両面における各角部に設けられた係止凸部412が巻取部21の中壁部213における係止凹部219に入り込んでいて、タッセルホルダ41は、巻取部21に係止されている。これにより、タッセル40Aが両方向において引っ張られた場合であっても、タッセル40Aがスリット開口215の側に偏って引き出されることはない。なお、本実施の形態において、両側にそれぞれ引き出されたタッセル40Aは、巻取軸20に巻き取られる際に巻取部21において互いに重なりながら巻き取られる。
タッセル40Aの両端部に取り付けられているタッセルグリップ43は、ケース11のスリット141において外側に位置している(図14(a)参照)。タッセルグリップ43は、タッセルホルダ41を収容するように形成されている。各タッセルグリップ43は、タッセル40Aの引張り方向における端面にマグネット45を有する。これにより、タッセル40Aをケース11から互いに対向する方向に引っ張り出して、両端部を磁気的に連結可能である。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Bについて説明する。以下では、第1の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1と異なる部分について主として説明し、同じ構成を有する部分については同じ符号を付してその説明及び図示を省略することがある。図16(a)は、タッセル40が巻き取られた状態における第3の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Bの斜視図であり、図16(b)は、図16(a)におけるb-b線に沿った断面図である。図17は、第3の実施の形態におけるラチェット機構70Bを説明するための斜視図である。
本実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Bは、主に筐体10Bと、巻取軸20Bと、制動装置30と、タッセル40と、ゼンマイバネ50と、を備える。本実施の形態において切換手段は、後述する歯車22及びスライダ24によるラチェット機構70Bとして構成されている。筐体10Bは、ケース11Bと、キャップ12と、を備える。
ケース11Bは、下方収容部112の側にスリット開口113を有する。スリット開口113は、取付部13とは反対に面する側で、周方向においてスリット141との間に形成されている。スリット開口113は、周方向に沿って延びていて、ケース11Bの壁厚方向に貫通している。スリット開口113からは後述するスライダ24が摺動自在に進出する。ケース11Bは、取付部13の側の壁部に収容孔133を有する。収容孔133は、下方収容部112の側に設けられており、下方収容部112の側から取付部13の側に向かって形成されている。収容孔133は、後述するバネ242aを収容し、バネ242aの一端を支持している。
巻取軸20Bは、巻取部21と、天板部23と、底板部25と、収容部27と、軸部29と、歯車(回転制御部)22と、スライダ24と、を有する。歯車22は、軸部29に相対回動不能に同心的に取り付けられている。本実施の形態における巻取軸20Bは、円周カム溝26に代えて回転制御部として歯車22を有する。歯車22は、例えば、4つの歯部221と、軸部29が挿通される孔と、を有する。
各歯部221は、周方向に等間隔をあけて設けられている。歯部221は、当接面221aと、滑走面221bと、を有する。当接面221aは、径方向に垂直に延びる面である。滑走面221bは、円弧状に湾曲して延びている面であり、一の歯部221における当接面221aの外側の縁から、隣接する歯部221の当接面221aの内側の縁に向かって延びている。歯車22は、タッセル40の巻取りに際して当接面221aの側から回転し、タッセル40の引出しに際して滑走面221bの側から回転する。巻取軸20がケース11Bに収容された状態において、歯車22は、スリット開口113と同じ高さ位置にある。
スライダ24は、板状の部材であり、スリット開口113を介してケース11Bに収容された状態において、ケース11Bのスリット開口113から一部が外部に露出しており、スリット141側のケース11Bの内壁面に沿って、巻取軸20Bの軸線xに対して交差する方向に案内される。スライダ24は、孔部241と、棒状部242と、を有する。スライダ24がケース11Bに収容された状態において、孔部241の内側には歯車22が位置するようになっている。
スライダ24の孔部241には爪部241aが形成されている。爪部241aは、スライダ24がケース11Bに収容された状態において、スリット開口113とは反対の側に位置するスライダ24の孔部241の内周面、つまり、スリット開口113に面する孔部241の内周面に設けられている。爪部241aは、スリット開口113に向かって凸に形成されている。
棒状部242は、爪部241aと反対側のスライダ24の外周面に凸に設けられていて、ケース11Bの収容孔133に対向している。棒状部242には、例えば、圧縮コイルバネであるバネ242aがその一端の側で支持されており、他端の側で収容孔133において支持されている。スライダ24は、バネ242aの付勢により、一部(先端部)がスリット開口113から突出しており、孔部241の爪部241aが歯車22と接触してケース11B内に留まっている。また、バネ242aに負荷がかけられてない場合、先端部と反対側のスライダ24の端部とケース11Bの内壁面との間に所定の隙間Dが形成されている。
図18(a)は、ラチェット機構70Bの空転状態を示す図であり、図18(b)は、ラチェット機構70Bの係止の解除状態を説明するための図である。タッセル40を引き出す場合、巻取軸20は、歯車22の滑走面221bの側から回転し(回転方向R1)、タッセル40が巻き戻される場合、巻取軸20は、歯車22は当接面221aの側から回転する(回転方向R2)。滑走面221bがスライダ24の爪部241aに乗り上げ、回転方向R1にわたって爪部241aと接触し続けることにより、スライダ24は、バネ242aを圧縮させつつケース11B内に所定の量だけ引き込まれる。タッセル40が引き出される限りは、歯車22は爪部241aに対して空転し続ける。
タッセル40を所定の長さだけ引き出した後にタッセル40の引出しを止めると、歯車22(巻取軸20)は、ゼンマイバネ50の作用により当接面221aの側から回転し始める。この場合、スライダ24は、歯車22の滑走面221bによる押込みから解放されるので、バネ242aは自然状態に戻ろうとしてスライダ24をスリット開口113に向かって押し戻す。スライダ24の爪部241aと歯車22の当接面221aとが接触(係合)して歯車22(巻取軸20)の回転は止まり、タッセル40は、所定の長さを保持した状態となり、ケース11B内へ完全に引き戻されることはない。この状態において、スライダ24は、バネ242aにより軸線xに交差する方向にスリット開口112aに向かって付勢されているおり、つまり、ラチェット機構70Bは係止されている。タッセル40の側のマグネット45をケース11Bの側のマグネット16と連結させることによりカーテンを束ねることができる。
マグネット16,45同士の連結を解除して、タッセル40をカーテンタッセル収容装置1B内に巻き戻す場合、スリット開口113から突出しているスライダ24の先端部をケース11B内にバネ242aの力に抗して押し込む。これにより、スライダ24は、最大で隙間Dの分又はケース11Bの内壁に接触するまで移動し、スライダ24の爪部241aと歯車22の当接面221aと接触状態は解除される。スライダ24がケース11B内に押し込まれている場合、ラチェット機構70Bの係止は解除状態となり、歯車22(巻取軸20)は、回転方向R2に回転してタッセル40が引き込まれ続ける。回転方向R2への巻取軸20の回転速度は、ダンパ装置35により制動されている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
<その他>
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態において、ケース11,11Bの2つのスリット141は、径方向において対向する位置に設けられていたが、一方のスリット141に対して他方のスリット141は、周方向において、例えば、90°離れた位置に設けられていてもよく、適宜設定することができる。
また、上記の実施の形態において、タッセル40,40Aは、帯状の布テープに限定されず、紐状部材であってもよい。
また、上記の実施の形態において、タッセル40,40Aは、他の部材(ケース11,タッセルグリップ43)に対して磁気的に連結されていたが、例えば、凹凸等の形状による連結や、面ファスナ等による連結であってもよい。
また、第1,2の実施の形態において、カム溝26は巻取軸20設けられていて、球体18の収容溝172はケース11に設けられていたが、巻取軸20に球体18を収容する収容溝172が設けられており、ケース11の底部17にカム溝26が設けられていてもよい。
また、第3の実施の形態に係るカーテンタッセル収容装置1Bは、タッセル40の代わりに、第2の実施の形態におけるタッセル40Aを備えることもできる。
1,1A,1B・・・カーテンタッセル収容装置
10,10B・・・筐体、18・・・球体(移動体、転動体)
20,20B・・・巻取軸、22・・・歯車(回転制御部)、24・・・スライダ(移動体)、241a・・・爪部、26・・・円周カム溝(回転制御部)、261・・・外側カム路(第1カム路)、265・・・保持位置、267・・・内側カム路(第2カム路)
30・・・制動装置
40,40A・・・タッセル
50・・・ゼンマイバネ(バネ)
70・・・切換手段、70B・・・ラチェット機構
G・・・対象
R1・・・回転方向、引出方向、R2・・・回転方向、巻取方向

Claims (7)

  1. 所定の対象に取付け可能なカーテンタッセル収容装置であって、
    前記対象に取付け可能な筐体と、
    前記筐体に相対回転自在に収容された巻取軸と、
    前記巻取軸に引出し及び巻取り可能に取り付けられているタッセルと、
    前記タッセルを巻き取るように前記巻取軸を付勢しているバネと、
    前記タッセルが前記巻取軸に巻き取られる巻取状態と、前記タッセルが所定の長さで保持されている保持状態と、を切り換え可能な切換手段と、
    を備える
    ことを特徴とするカーテンタッセル収容装置。
  2. 前記タッセルは、前記筐体から互いに異なる2つの方向に引出し可能であることを特徴とする請求項1に記載のカーテンタッセル収容装置。
  3. 前記タッセルは、引出方向における先端部で他の部材と磁性的に連結可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーテンタッセル収容装置。
  4. 前記切換手段は、
    前記筐体に対して移動自在な移動体と、
    前記巻取軸又は前記筐体に設けられていて前記移動体と係合して前記巻取軸の回転を抑制可能な回転制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のカーテンタッセル収容装置。
  5. 前記回転制御部は、前記筐体に面する前記巻取軸の面又は前記巻取軸に面する前記筐体の面に形成されていて、前記タッセルが引き出される引出状態の用に供される第1カム路、前記巻取状態の用に供される第2カム路及び前記保持状態の用に供される保持位置を含む円周カム溝であり、
    前記移動体は、前記巻取軸と前記筐体との間に設けられていて、前記巻取軸の回転軸線から径方向に延びて前記筐体又は前記巻取軸に形成された溝及び前記円周カム溝に沿って転動自在な転動体である
    ことを特徴とする請求項4に記載のカーテンタッセル収容装置。
  6. 前記切換手段は、ラチェット機構であり、
    前記回転制御部は、前記巻取軸の一端に該巻取軸に対して相対回動不能に設けられた歯車を含み、
    前記移動体は、前記歯車と係合して前記巻取軸の回転を抑制する爪を有するスライダを含み、
    前記スライダは、前記巻取軸に対して交差する交差方向に前記歯車との係合状態を維持するように付勢されており、かつ、前記係合状態を解除するように前記筐体に対して前記交差方向に押し込み可能に前記筐体に収容されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のカーテンタッセル収容装置。
  7. 前記巻取軸に係合していて、巻取方向における前記巻取軸の回転を制動する制動装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のカーテンタッセル収容装置。
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