JP2023176082A - 電源装置 - Google Patents

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Tetsuya Ishihara
義宏 内田
Yoshihiro Uchida
和樹 久保
Kazuki Kubo
信行 田中
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Abstract

Figure 2023176082000001
【課題】定置用蓄電システムに用いられる電源装置において、電池制御装置とIF制御装置との通信の信頼性を担保することである。
【解決手段】電池ECUは、メインCPUおよびサブCPUがそれぞれ検出した電圧最大値Vmax1,Vmax2をIFECUに送信する(S1,2)。IFECUは、電圧最大値Vmax1,Vmax2を比較する第1比較処理を実行する(S3)。IFECUは、電圧最大値Vmax1を電池ECUに返信する(S4)。電池ECUは、S1で演算した電圧最大値Vmax1と、返信された電圧最大値Vmax1Aとを比較する第2比較処理を実行する(S5)。電池ECUは、電圧最大値Vmax1AをIFECUに送信する(S6)。IFECUは、S2で受信した電圧最大値Vmax1と、S6で受信した電圧最大値Vmax1Aとを比較する第3比較処理を実行する(S7)。
【選択図】図2

Description

本開示は、定置用蓄電システムに用いられる電源装置に関する。
特開2021-23086号公報(特許文献1)には、車両に搭載される電池制御装置が開示されている。この電池制御装置は、メイン制御部とサブ制御部とを備えている。メイン制御部およびサブ制御部の各々は、組電池に含まれる複数の単位電池の各々の電圧を検出する。そして、メイン制御部およびサブ制御部は、検出した単位電池の電圧のうちの最大値となる電圧を互いに交換し、自身が検出した最大値と、他方から取得した最大値とを比較する。これによって、メイン制御部およびサブ制御部のいずれかに異常が発生している否かを判定している。
特開2021-23086号公報
ところで、近年では、定置用蓄電システムが注目されている。定置用蓄電システムは、たとえば、店舗、工場、住宅などの定置型電源として用いることが検討されている。定置用蓄電システムは、たとえば、電源装置(電池パック)、電力変換装置などを含んで構成される。電源装置は、たとえば、電池と、電池を制御する電池制御装置と、電池制御装置と電力変換装置との間のインターフェース(IF)を行なうIF制御装置とを含んで構成される。定置用蓄電システムにおいては、電池制御装置が電池に関して検出した検出値や電池に関して演算した演算値などのデータを用いて、種々の制御が実行される。
たとえば、電池制御装置とIF制御装置との通信に何らかの異常が生じると、電池制御装置からのデータがIF制御装置に正確に伝えられず、定置用蓄電システムが適切に機能しない可能性がある。従来では、定置用蓄電システムに用いられる電源装置において、電池制御装置とIF制御装置との通信の信頼性を担保する仕組みが存在しなかった。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、定置用蓄電システムに用いられる電源装置において、電池制御装置とIF制御装置との通信の信頼性を担保することである。
(1)本開示のある局面に係る電源装置は、定置用蓄電システムに用いられる電源装置である。電源装置は、定置用電池と、定置用電池を制御する第1制御装置と、第1制御装置と通信可能に構成され、第1制御装置の通信規格に従う信号と、他の通信規格に従う信号とを相互に変換する第2制御装置とを備える。第1制御装置は、定置用電池に関する第1データを第2制御装置に送信する。第2制御装置は、受信した第1データを第1制御装置に返信する。第1制御装置は、第2制御装置から返信された第1データを、第2データとして受信し、第1データと第2データとを比較する処理を実行する。
上記構成によれば、第1制御装置から第2制御装置へ第1データが送信され、第2制御装置から第1制御装置へ第1データが返信される。そして、第1制御装置は、返信された第1データを第2データとして受信し、第1データと第2データとを比較する。第1制御装置と第2制御装置との通信が正常であれば、第1データと第2データとは一致する。一方、第1制御装置と第2制御装置との通信に異常が発生していると、第1データと第2データとは一致しない。第1データと、返信された第1データ(第2データ)とを比較することによって、第1制御装置と第2制御装置との通信の異常を検出することができる。よって、第1制御装置と第2制御装置との通信の信頼性を担保することができる。
(2)ある実施の形態においては、第1制御装置は、第2データを第2制御装置に送信する。第2制御装置は、第1データと第2データとを比較する処理を実行する。
上記構成によれば、第2制御装置において、第1データと第2データとを比較する処理が実行される。上述のとおり、第1制御装置と第2制御装置との通信に異常が発生していると、第1データと第2データとは一致しない。したがって、第2制御装置において、第1制御装置と第2制御装置との通信の異常を検出することができるので、第1制御装置と第2制御装置との通信の信頼性を担保することができる。
(3)ある実施の形態においては、第1制御装置は、第1処理部と、第2処理部とを含む。第1処理部と第2処理部とは、同期して制御されている。第1データは、第1処理部が定置用電池に関して演算した第3データと、第2処理部が定置用電池に関して演算した第4データとを含む。第2制御装置は、第3データと第4データとを比較する処理を実行する。
第1処理部と第2処理部とは同期して制御されているので、第1処理部および第2処理部のいずれにも異常が発生していなければ、第3データと第4データとは一致する。第3データと第4データとを比較することによって、第1制御装置(第1処理部または第2処理部)の異常を検出することができるので、第1制御装置から送信されるデータ自体の信頼性を担保することができる。
(4)ある実施の形態においては、第2制御装置は、基準時間毎に所定値を生成し、所定値を第1制御装置に送信する。第1制御装置は、受信した所定値を第2制御装置に返信する。第2制御装置は、所定値と、返信された所定値とを比較する処理を実行する。第2制御装置は、基準時間毎に、異なる値の所定値を生成する。
第1制御装置の異常に起因して、第1制御装置から第2制御装置に送信されるデータ(値)に固着が発生してしまう可能性がある。上記構成よれば、第2制御装置が、基準時間毎に、異なる値の所定値を生成する。そして、第2制御装置から第1制御装置に所定値が送信され、さらに、第1制御装置から第2制御装置に所定値が返信される。第1制御装置から第2制御装置に送信される値に固着が発生していれば、所定値と、返信された所定値とが異なり得る。仮に、偶発的に所定値と、返信された所定値(固着した値)とが一致したとしても、基準時間毎に所定値が異なるので、次の周期(基準時間後)においては、所定値と、返信された所定値(固着した値)とは一致しない。よって、第2制御装置は、第1制御装置が送信する値の固着を検出することができる。したがって、第1制御装置から送信されるデータ自体の信頼性を担保することができる。
本開示によれば、定置用蓄電システムにおいて、電池制御装置とIF制御装置との通信の信頼性を担保することができる。
実施形態に係る定置用蓄電システムの構成を示す図である。 アンサーバック制御を説明するためのシーケンス図である。 固着予防制御を説明するためのシーケンス図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<構成>
図1は、本実施形態に係る定置用蓄電システム100の構成を示す図である。本実施形態えは、一例として、定置用蓄電システム100は、住宅200に単相の交流電力を供給する。定置用蓄電システム100は、たとえば、住宅200に併設されている。なお、定置用蓄電システム100は、住宅200に交流電力を供給することに限られるのではない。定置用蓄電システム100は、たとえば、店舗または工場などに交流電力を供給してもよい。また、定置用蓄電システム100は、図示しない電力系統との間で電力の授受が可能に構成されてもよい。
定置用蓄電システム100は、電池パック1と、DC/DCコンバータ2と、PCS(Power Conditioning System)3とを備える。
DC/DCコンバータ2は、電池パック1からの直流電圧を昇圧する。PCS3は、DC/DCコンバータ2からの直流電圧を交流電圧に変換して、住宅200および図示しない電力系統に供給する。
電池パック1は、たとえば、ハイブリッド車や電気自動車などの電動車両に搭載されていた使用済みの電池パックである。電池パック1は、電動車両から下ろされて、定置用蓄電システム100の電池として再利用されている。なお、電池パック1は、電動車両に搭載されていた使用済みの電池パックに限られるものではなく、以下に説明する機能を有する電池パックであればよい。
電池パック1は、電池スタック10と、電圧監視モジュール16と、電流センサ17と、温度センサ18と、電池ECU(Electronic Control Unit)20と、IFECU(Interface Electronic Control Unit)30とを含む。なお、電池パック1は、本開示に係る「電源装置」の一例に相当する。また、電池ECU20は、本開示に係る「第1制御装置」の一例に相当する。また、IFECU30は、本開示に係る「第2制御装置」の一例に相当する。
電池スタック10は、積層された複数のセル11を含んで構成される。セル11は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。また、セル11は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。図1では、1つの電池スタック10を例示しているが、電池パック1には、複数の電池スタック10が含まれてもよい。なお、電池スタック10は、本開示に係る「定置用電池」の一例に相当する。
電圧監視モジュール16は、複数のセル11の各々の電圧を検出し、その検出結果を示す信号を電池ECU20に出力する。
電流センサ17は、電池スタック10に入出力される電流を検出し、その検出結果を示す信号を電池ECU20に出力する。
温度センサ18は、電池スタック10の温度を検出し、その検出結果を示す信号を電池ECU20に出力する。たとえば、温度センサ18は、複数のセル11の温度の平均値を電池スタック10の温度としてもよいし、複数のセル11のうちの代表的なセル11の温度を電池スタック10の温度としてもよい。あるいは、温度センサ18は、複数のセル11の各々の温度を検出し、その検出結果を示す信号を電池ECU20に出力してもよい。
電池ECU20は、電池スタック10の充放電を制御する。電池ECU20は、電圧監視モジュール16から取得した各セル11の電圧、電流センサ17から取得した電流、および、温度センサ18から取得した温度に基づいて、電池スタック10の充放電を制御する。
電池ECU20とIFECU30とは、通信線40により、互いに通信可能に接続されている。
IFECU30は、電池ECU20の通信規格(たとえばCAN(Controller Area Network))に従う信号と、DC/DCコンバータ2およびPCS3の通信規格(たとえばRS485)に従う信号とを相互に変換する変換処理を実行する。また、IFECU30は、電池ECU20とDC/DCコンバータ2との間の電気的な絶縁機能を有する。
電池ECU20は、メインCPU(Central Processing Unit)21と、サブCPU22と、メモリ23と、接続端子24とを含む。
メインCPU21およびサブCPU22は、電池ECU20内のシステムの動作を制御する。メインCPU21およびサブCPU22は、同一の制御周期を有し、その制御周期が同期されている。よって、電圧監視モジュール16、電流センサ17および温度センサ18からメインCPU21およびサブCPU22が取得する値(検出値)は、両者のいずれにも異常がない限り、同一の値となる。
メモリ23は、メインCPU21およびサブCPU22に実行されるプログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、および各種パラメータ)を記憶している。
接続端子24は、通信線40を介して、IFECU30の接続端子33(後述)と接続されている。メインCPU21は、接続端子24および通信線40を介して、IFECU30(CPU31)との間で信号の送受信が可能に構成されている。
IFECU30は、CPU31と、メモリ32と、接続端子33とを含む。
CPU31は、IFECU30内のシステムの動作を制御する。CPU31は、たとえば、電池ECU20の通信規格に従う信号を、DC/DCコンバータ2およびPCS3の通信規格に従う信号に変換する。また、CPU31は、たとえば、DC/DCコンバータ2およびPCS3の通信規格に従う信号を、電池ECU20の通信規格に従う信号に変換する。
メモリ32は、CPU31に実行されるプログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、および各種パラメータ)を記憶している。
接続端子33は、通信線40を介して、電池ECU20の接続端子24と接続されている。
ここで、定置用蓄電システム100においては、電池パック1(主として電池スタック10)の状態に基づいて種々の制御が実行される。電池パック1の状態は、電池ECU20が電池スタック10に関して検出した検出値(電圧、電流、温度)や電池に関して演算した演算値などのデータに基づいて決定される。
たとえば、電池ECU20とIFECU30との通信に何らかの異常が生じると、電池ECU20からのデータがIFECU30に正確に伝えられず、定置用蓄電システム100が適切に機能しない可能性がある。したがって、定置用蓄電システム100を精度よく制御するためには、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性を担保することが重要である。また、電池ECU20からIFECU30に送信されるデータ(検出値、演算値を含む)自体の信頼性を担保することも重要である。
そこで、本実施の形態に係る定置用蓄電システム100においては、電池ECU20から送信されたデータをIFECU30が返信し、送受信されたデータの一致を互いに確認するアンサーバック制御を実行する。
図2は、アンサーバック制御を説明するためのシーケンス図である。このシーケンス図に示される処理は、所定の条件が成立した際に、電池ECU20により開始される。所定の条件は、たとえば、電池ECU20が起動したことであってもよいし、前回のアンサーバック制御の実行から所定時間が経過したことであってもよい。
S1において、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22の各々は、電圧監視モジュール16から、各セル11の電圧を取得する。メインCPU21は、取得された各セル11の電圧のうちの最大値である電圧最大値Vmax1を演算により決定する。サブCPU22は、取得された各セル11の電圧のうちの最大値である電圧最大値Vmax2を演算により決定する。サブCPU22は、電圧最大値Vmax2をメインCPU21に出力する。
S2において、電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24(通信線40)を介して、IFECU30に電圧最大値Vmax1および電圧最大値Vmax2を送信する。これにより、IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、電池ECU20から電圧最大値Vmax1および電圧最大値Vmax2を受信する。
S3において、IFECU30のCPU31は、電圧最大値Vmax1および電圧最大値Vmax2を比較する第1比較処理を実行する。第1比較処理では、IFECU30のCPU31によって、電池ECU20から送信されたデータ(演算値)自体が正確であるか(信頼性があるか)否かが確認される。上述のとおり、電池ECU20のメインCPU21とサブCPU22とは、同一の制御周期を有し、かつ、制御周期が同期されているので、電圧監視モジュール16から同一の値を取得している。したがって、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax2とは同一の値となるはずである。CPU31は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax2とが一致した場合には、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22のいずれにも異常が発生しておらず(すなわち、正常であり)、電池ECU20から送信されたデータ(演算値)の信頼性に問題がないと判断する。CPU31は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax2とが一致しなかった場合には、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22のいずれかに異常が発生している可能性があり、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断する。CPU31は、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断した場合には、DC/DCコンバータ2あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、定置用蓄電システム100を停止されたり、定置用蓄電システム100への入出力電力を制限したりする処理(以下、「所定の処理」とも表記する)を実行することができる。
S4において、IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、S2で電池ECU20から受信した電圧最大値Vmax1を、電池ECU20に返信する。なお、以下では、IFECU30から電池ECU20に返信された電圧最大値Vmax1を「電圧最大値Vmax1A」と表記するものとする。電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、IFECU30から電圧最大値Vmax1Aを受信する。
S5において、電池ECU20のメインCPU21は、S1で演算した電圧最大値Vmax1と、S4で受信した電圧最大値Vmax1Aとを比較する第2比較処理を実行する。第2比較処理では、電池ECU20のメインCPU21によって、電池ECU20とIFECUとの通信が正常であるか(信頼性があるか)否かが確認される。メインCPU21は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax1Aとが一致した場合には、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されており、電池ECU20とIFECU30との通信に信頼性があると判断する。メインCPU21は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax1Aとが一致しなかった場合、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されておらず、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断する。メインCPU21は、通信の信頼性が低いと判断した場合には、IFECU30あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、上述の所定の処理を実行することができる。
S6において、電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、S4でIFECU30から受信した電圧最大値Vmax1Aを、IFECU30へ返信する。IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、電池ECU20から電圧最大値Vmax1Aを受信する。
S7において、IFECU30のCPU31は、S2で電池ECU20から受信した電圧最大値Vmax1と、S6で電池ECU20から受信した電圧最大値Vmax1Aとを比較する第3比較処理を実行する。第3比較処理では、IFECU30のCPU31によって、電池ECU20とIFECUとの通信が正常であるか(信頼性があるか)否かが確認される。CPU31は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax1Aとが一致した場合には、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されており、電池ECU20とIFECU30との通信に信頼性があると判断する。CPU31は、電圧最大値Vmax1と電圧最大値Vmax1Aとが一致しなかった場合、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されておらず、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断する。CPU31は、通信の信頼性が低いと判断した場合には、DC/DCコンバータ2あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、上述の所定の処理を実行することができる。
S8において、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22の各々は、電圧監視モジュール16から、各セル11の電圧を取得する。メインCPU21は、取得された各セル11の電圧のうちの最小値である電圧最小値Vmin1を演算により決定する。サブCPU22は、取得された各セル11の電圧のうちの最小値である電圧最小値Vmin2を演算により決定する。サブCPU22は、電圧最小値Vmin2をメインCPU21に出力する。
S9において、電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、IFECU30に電圧最小値Vmin1および電圧最小値Vmin2を送信する。これにより、IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、電池ECU20から電圧最小値Vmin1および電圧最小値Vmin2を受信する。
S10において、IFECU30のCPU31は、電圧最小値Vmin1と電圧最小値Vmin2とを比較する第4比較処理を実行する。第4比較処理では、IFECU30のCPU31によって、電池ECU20から送信されたデータ(演算値)自体が正確であるか(信頼性があるか)否かが確認される。CPU31は、電圧最小値Vmin1と電圧最小値Vmin2とが一致した場合には、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22のいずれにも異常が発生しておらず(すなわち、正常であり)、電池ECU20から送信されたデータ(演算値)の信頼性に問題がないと判断する。CPU31は、電圧最小値Vmin1と電圧最小値Vmin2とが一致しなかった場合には、電池ECU20のメインCPU21およびサブCPU22のいずれかに異常が発生している可能性があり、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断する。CPU31は、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断した場合には、DC/DCコンバータ2あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20から送信されたデータの信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、上述の所定の処理を実行することができる。
なお、本実施の形態においては、電圧最大値に対しては第1~第3比較処理が実行され、電圧最小値に対しては第4比較処理が実行される例について説明したが、電圧最小値に対しても、第2~第3比較処理に相当する処理がさらに実行されるようにしてもよい。また、第1~第3比較処理および第4比較処理において用いられるデータは、電圧最大値および電圧最小値に限られるものではなく、たとえば、特定のセル11の電圧値であってもよい。また、第1~第4比較処理の実行順序は適宜設定することができる。
以上のように、本実施の形態に係る定置用蓄電システム100では、電池ECU20およびIFECU30によりアンサーバック制御が実行される。アンサーバック制御により、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性、および、電池ECU20からIFECU30に送信されるデータの信頼性を担保することができる。これによって、定置用蓄電システム100を精度よく制御することが可能となる。
[変形例]
たとえば、メインCPU21の異常に起因して、メインCPU21からIFECU30に送信されるデータが特定の値に固着する場合があり得る。一例としては、メインCPU21がメモリ23の特定のアドレスを常時参照してしまうような異常が発生した場合、メインCPU21からIFECU30に送信される送信値が特定の値に固着してしまう。そうすると、実施の形態に係るアンサーバック制御において、特定の値に固着した電圧最大値Vmax1および電圧最大値Vmax2が、電池ECU20からIFECU30に送信される。電圧最大値Vmax1および電圧最大値Vmax2は、ともに特定の値を示すので、第1~第3比較処理により、送信値の固着異常を検出することができない。第4比較処理においても同様に、送信値の固着異常を検出することができない。
そこで、変形例では、メインCPU21の送信値の固着を検出するための固着監視制御がさらに実行される。固着監視制御では、IFECU30が基準時間毎に所定値を生成して電池ECU20に送信し、電池ECU20がIFECU30に所定値を返信し、IFECU30が送受信された所定値の一致を確認する。
図3は、固着予防制御を説明するためのシーケンス図である。このシーケンス図に示される処理は、たとえば、定置用蓄電システム100の起動とともにIFECU30により開始される。
S21において、IFECU30のCPU31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行し、通信値C1を生成する。通信値C1は任意の値であり、たとえば、乱数であってもよい。
S22において、IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、S21で生成した通信値C1を電池ECU20に送信する。電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、IFECU30から通信値C1を受信する。
S23において、電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、S22でIFECU30から受信した通信値C1をIFECU30へ返信する。なお、以下では、電池ECU20からIFECU30に返信された通信値C1を「通信値C1A」と表記するものとする。IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、電池ECU20から通信値C1Aを受信する。
S24において、IFECU30のCPU31は、S21で生成した通信値C1と、S23で受信した通信値C1Aとを比較する。CPU31は、通信値C1と通信値C1Aとが一致した場合には、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されており、電池ECU20とIFECU30との通信に信頼性があると判断する。CPU31は、通信値C1と通信値C1Aとが一致しなかった場合、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されておらず、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断する。CPU31は、通信の信頼性が低いと判断した場合には、DC/DCコンバータ2あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、上述の所定の処理を実行することができる。
S25において、S21における通信値C1の生成から、予め定められた基準時間が経過したものとする。IFECU30のCPU31は、基準時間の経過を検出する。なお、基準時間は、任意に設定することが可能であり、たとえば、定置用蓄電システム100の仕様等に基づいて適切に設定することができる。
S26において、IFECU30のCPU31は、通信値C2を生成する。通信値C2は、通信値C1とは異なる値である。
S27において、IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、S26で生成した通信値C2を電池ECU20に送信する。電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、IFECU30から通信値C2を受信する。
S28において、電池ECU20のメインCPU21は、接続端子24を介して、S27でIFECU30から受信した通信値C2をIFECU30へ返信する。なお、以下では、電池ECU20からIFECU30に返信された通信値C2を「通信値C2A」と表記するものとする。IFECU30のCPU31は、接続端子33を介して、電池ECU20から通信値C2Aを受信する。
S29において、IFECU30のCPU31は、S26で生成した通信値C2と、S28で受信した通信値C2Aとを比較する。CPU31は、通信値C2と通信値C2Aとが一致した場合には、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されており、電池ECU20とIFECU30との通信に信頼性があると判断する。CPU31は、通信値C2と通信値C2Aとが一致しなかった場合、電池ECU20とIFECU30との間でデータが正確に送受信されておらず、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断する。CPU31は、通信の信頼性が低いと判断した場合には、DC/DCコンバータ2あるいは他の外部機器(図示せず)に対して異常を通知してもよい。これによって、電池ECU20とIFECU30との通信の信頼性が低いと判断された場合に、たとえば、上述の所定の処理を実行することができる。
以降、IFECU30のCPU31は、通信値を生成してから基準時間が経過する毎に、新たな通信値を生成し、同様の処理を繰り返す。このように、基準時間毎に変化する通信値が適切に返信されることを確認することにより、仮に、偶発的に所定値と、固着した値とが一致したとしても、次の周期(基準時間後)においては、所定値と、固着した値とは一致しない。よって、電池ECU20からの送信値の固着異常を検出することができる。これにより、電池ECU20から送信されるデータの信頼性を担保することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電池パック、2 DC/DCコンバータ、3 PCS、10 電池スタック、11 セル、16 電圧監視モジュール、17 電流センサ、18 温度センサ、20 電池ECU、21 メインCPU、22 サブCPU、23 メモリ、24 接続端子、30 IFECU、31 CPU、32 メモリ、33 接続端子、40 通信線、100 定置用蓄電システム、200 住宅。

Claims (4)

  1. 定置用蓄電システムに用いられる電源装置であって、
    定置用電池と、
    前記定置用電池を制御する第1制御装置と、
    前記第1制御装置と通信可能に構成され、前記第1制御装置の通信規格に従う信号と、他の通信規格に従う信号とを相互に変換する第2制御装置とを備え、
    前記第1制御装置は、前記定置用電池に関する第1データを前記第2制御装置に送信し、
    前記第2制御装置は、受信した前記第1データを前記第1制御装置に返信し、
    前記第1制御装置は、
    前記第2制御装置から返信された前記第1データを、第2データとして受信し、
    前記第1データと前記第2データとを比較する処理を実行する、電源装置。
  2. 前記第1制御装置は、前記第2データを前記第2制御装置に送信し、
    前記第2制御装置は、前記第1データと前記第2データとを比較する処理を実行する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1制御装置は、
    第1処理部と、
    第2処理部とを含み、
    前記第1処理部と前記第2処理部とは、同期して制御されており、
    前記第1データは、前記第1処理部が前記定置用電池に関して演算した第3データと、前記第2処理部が前記定置用電池に関して演算した第4データとを含み、
    前記第2制御装置は、前記第3データと前記第4データとを比較する処理を実行する、請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第2制御装置は、
    基準時間毎に所定値を生成し、
    前記所定値を前記第1制御装置に送信し、
    前記第1制御装置は、受信した前記所定値を前記第2制御装置に返信し、
    前記第2制御装置は、前記所定値と、前記返信された所定値とを比較する処理を実行し、
    前記第2制御装置は、前記基準時間毎に、異なる値の所定値を生成する、請求項1に記載の電源装置。
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