JP2013207902A - 電池制御装置 - Google Patents

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恭一 高埜
Takeshi Nakajima
武 中島
Akinori Oku
明記 奥
Masahiko Azumakoji
雅彦 東小路
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Abstract

【課題】安全性を確保した状態でソフトウェア更新を行う。
【解決手段】電池管理部21は、各電池ユニット(BU[1]、BU[2])と通信を行って電池状態データを受信する共に、電池状態データに基づく信号(例えば、充放電の許可又は禁止に関する信号)を、充放電制御を成す電力変換制御部11に送信する通信部(61、62)を有する。電池ユニットにおいてソフトウェア更新が必要な場合、1台ずつ該更新が成されるようにする。電池管理部21は、電力変換制御部11から送られてきた更新用信号(411、421、431)を電池ユニットBU[1]に転送することで電池ユニットBU[1]にソフトウェア更新を行わせることができ、その更新の実行期間(450)中において、電池ユニットBU[2]のソフトウェア更新を要求する信号(461)が電力変換制御部11から送られてきたとき、その要求を拒否する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電池制御装置に関する。
図14(a)に示す如く、電力の出力を行う電力ブロック901と、電力の入力を受ける電力ブロック902との間に、電力変換回路及び電力変換制御部を含むパワーコントローラ903を介在させたシステム900(太陽電池システム等)が実用化されている。この種のシステム900に蓄電機能を追加するべく、二次電池から成る電池ユニットをパワーコントローラ903に接続することが考えられる。この際、大きな蓄電能力を得るべく、図14(b)に示すように、複数の電池ユニット904をパワーコントローラ903に接続する形態も存在する。電池ユニット内部にて電池状態(電池の電流値、残容量、温度等)を測定及び演算し、その結果を外部機器に送信する技術も提案されている。尚、上位システム制御部が組電池を管理する部位と通信を行いつつ充放電制御を行う技術も提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2011−205827号公報
図14(b)のような構成では、各電池ユニット904の安全性を確保すべく、電池状態取得用の通信を介し、システム900が各電池ユニット904の電池状態を監視しておくことが重要である。一方、電池ユニット904に通信機能や演算処理機能を持たせ、それらの機能がソフトウェアにて実現されるように電池ユニット904を形成した場合、電池ユニット904をシステム900に組み込んだ後に該ソフトウェアの更新が必要になってくることもある。ソフトウェアの更新中にはソフトウェアの機能(電池状態データの生成及び送信機能等)による動作が停止するため、システム900による電池状態監視が中断されて、一時的とはいえ、安全性に不安が生じうる。
そこで本発明は、安全性を確保した上でのソフトウェア更新が可能な電池制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電池制御装置は、二次電池を各々に備えた複数の電池ユニット並びに電力変換回路を用いて各電池ユニットの二次電池の充電及び放電を制御する電力変換制御部の夫々と通信を行い、各電池ユニットから前記二次電池の状態データを受信するとともに前記電力変換制御部に対して前記状態データに応じた信号を送信する通信部と、各電池ユニットの動作内容を定めるソフトウェアの更新用信号を前記通信部から各電池ユニットに送信させることで各電池ユニットにおいて前記ソフトウェアを更新させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の電池ユニットにて前記ソフトウェアを更新させる際、前記ソフトウェアの更新タイミングを前記複数の電池ユニット間で互いに異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、安全性を確保した上でのソフトウェア更新が可能な電池制御装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る電力システムの概略全体構成図である 1つの電池ユニットの内部構成図である。 電池状態データの構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る複数の電池ユニットの接続方法例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池管理部及びブレーカ部の内部構成例を示す図である。 電池管理部を用いた通信の手順例を示す図である。 電池管理部から電力変換制御部への応答信号の内容を説明するための図である。 主制御部及びユニット制御部の夫々においてソフトウェアが保持されている様子を示す図である。 ソフトウェアの更新時における信号のやり取りを説明するための図である。 ソフトウェアの更新時における信号のやり取りを説明するための図である。 主制御部及びユニット制御部のプログラムメモリに格納されたデータ及びプログラムを示す図である。 主制御部又はユニット制御部におけるプログラムの実行手順を表すフローチャートである。 メインプログラムの更新に関わる信号の流れを示す図である。 電力変換を行う従来システムの概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
図1は、本発明の実施形態に係る電力システム1の概略全体構成図である。電力システム1は、電力変換制御部11、電力変換回路12、電池管理部21及びブレーカ部22と、1以上の電池ユニットBUから成る電池ブロックBBを備え、電力を出力する又は電力の入力を受ける1以上の電力ブロックを更に備えうる。図1の例では、電力変換回路12に、電力の出力を行う電力ブロックPB1と電力の入力を受ける電力ブロックPB2が接続されているが、電力変換回路12に接続される電力ブロックの個数は1以上であれば幾つでも良く、1つの電力ブロックは電力変換回路12との間で双方向の電力の入出力を行うようにしても良い。図2は、1つの電池ユニットBUの内部構成図である。各電池ユニットBUには、二次電池から成る電池モジュール31が設けられている。本実施形態において、放電及び充電とは、特に記述なき限り電池モジュール31の放電及び充電(より詳細には、電池モジュール31内の各二次電池の放電及び充電)を意味する。従って例えば、電池ユニットBUの放電及び充電とは電池モジュール31の放電及び充電を意味する。
電力変換回路12は、電界効果トランジスタ(Field-Effect Transistor)又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor)等から成る複数のスイッチング素子を備え、電力変換制御部11による制御の下で電力変換処理を実行する。電力変換処理には、充電処理及び放電処理が含まれる。
充電処理において、電力変換回路12は、電力ブロックPB1の出力電力を所望の直流電力に変換し、得られた直流電力をブレーカ部22を介して各電池ユニットBUに供給する。電力ブロックPB1は、交流電力又は直流電力の出力を行う電力源であり、例えば、商用交流電源、太陽電池ユニットを含む。各電池ユニットBUにおいて、電力ブロックPB1の出力電力に基づく直流電力を受けたとき、各電池ユニットBUの充電が成される。
放電処理において、電力変換回路12は、各電池ユニットBUの放電電力をブレーカ部22を介して受け、受けた放電電力を所望の直流電力又は交流電力に変換して電力ブロックPB2に出力する。電力ブロックPB2は、例えば、電力の消費を行う負荷であり、電力変換回路12からの出力電力にて駆動する。尚、電力変換回路12は、電池ユニットBUを介さずに、電力ブロックPB1の出力電力を電力ブロックPB2に出力することも可能である(この際、所定の電力変換が行われうる)。
電力変換制御部11は、電力変換処理の制御を含む、電力変換回路12の動作制御を行う。電力変換制御部11は、電池ユニットBUの充電及び放電を制御する充放電制御部を含んでいると言える。
電池管理部21は、通信線CLBを介して各電池ユニットBUと通信を行うと共に通信線CLSを介して電力変換制御部11と通信を行う。電池管理部21は、各電池ユニットBUから、各電池ユニットBU内の電池モジュール31の状態を表す電池状態データ(図2参照)を受信し、受信した各電池状態データを電力変換制御部11用のデータフォーマットに変換して電力変換制御部11に送信することができる(電池状態データの詳細については後述)。
ブレーカ部22は、各電池ユニットBUの電池モジュール31と電力変換回路12との間に直列に介在するブレーカ(電流ブレーカ)であり、オン又はオフの状態をとる。ブレーカ部22がオンのとき、各電池モジュール31が電力変換回路12に接続され、電力変換回路12を介した各電池モジュール31の充電及び放電が可能となる。ブレーカ部22がオフのとき、各電池モジュール31と電力変換回路12との間の電路が遮断され、電力変換回路12を介した各電池モジュール31の充電及び放電が不能となる。尚、ブレーカの代わりに、セルフコントロールプロテクター(SCP)や機械式リレーなどの外部からの信号により上記電路を遮断可能な部品にて、ブレーカ部22を形成しても良い。各電池モジュール31及び電力変換回路12間の電路は、各電池モジュール31及びブレーカ部22間の電路である電力線PLBと、電力変換回路12及びブレーカ部22間の電路である電力線PLSから成る。ブレーカ部22は原則としてオンとされており、本実施形態において、特に記述なき限り、ブレーカ部22はオンに維持されているものとする。
図2を参照して、1つの電池ユニットBUの構成を説明する。電池ユニットBUは、符号31〜36によって参照される各部位を備える。電池モジュール31は、1以上の二次電池から成る。電池モジュール31を形成する二次電池は、任意の種類の二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池である。電池モジュール31を形成する二次電池の個数は1でも良いが、本実施形態では、電池モジュール31が直列接続された複数の二次電池から成るものとする。但し、電池モジュール31に含まれる二次電池の一部又は全部は、並列接続された複数の二次電池であっても良い。電池モジュール31において、直列接続された複数の二次電池の内、最も高電位側に位置する二次電池の正極と最も低電位側に位置する二次電池の負極は、電池ユニットBUにおける1対の電力入出力端子POUTに接続され、1対の電力入出力端子POUTを介して電池モジュール31の充電及び放電が成される。
電池モジュール31と1対の電力入出力端子POUTとの間には、電池モジュール31に流れる電流の値(以下、電池電流値という)を測定する電流センサ33と、セルフコントロールプロテクター等のヒューズ36と、が直列に介在している。電圧センサ34は、電池モジュール31の電圧の値(以下、電池電圧値という)を測定する。電池電圧値は、電池モジュール31の端子電圧値、即ち、電池モジュール31における最も高電位側に位置する二次電池の正極と最も低電位側に位置する二次電池の負極との間の電位差である。但し、電池モジュール31の各二次電池の正極及び負極間の電位差(即ち電池モジュール31内のセルごとの電圧値)も測定されて電池状態データに含められても良い。温度センサ35は、電池モジュール31の温度(以下、電池温度という)を測定する。電池温度は、例えば、電池モジュール31内の複数の二次電池を包むパックの表面温度、又は、電池モジュール31内の特定部位における温度である。
センサ33、34及び35によって測定された電池電流値、電池電圧値及び電池温度はユニット制御部32に送られる。ユニット制御部32は、測定された電池電流値、電池電圧値及び電池温度に基づく電池状態データ(電池状態情報)を生成し、電池状態データを電池管理部21に送信する。電池ユニットBUごとに電池状態データが生成されて電池管理部21に送信される。
図3は、1つの電池ユニットBUから送信される電池状態データの構造を示す図である。図3の電池状態データは、電池モジュール31の状態データ(電池モジュール31の状態を表すデータ)の例であり、電池電流値、電池電圧値及び電池温度を表す情報を含むと共に、電池電流値及び電池電圧値から導出可能な電池モジュール31の残容量又はSOC(state of charge)を表す残容量データ、及び、複数のフラグから成る電池状態フラグ群を含む。図3に示す如く、電池状態フラグ群に、電池モジュール31の充電を禁止すべきか否かを示す充電禁止フラグ、電池モジュール31の放電を禁止すべきか否かを示す放電禁止フラグ、電池モジュール31が過充電の状態にあるか否かを示す過充電フラグ、電池モジュール31が過放電の状態にあるか否かを示す過放電フラグ、電池モジュール31が過電流の状態にあるか否かを示す過電流フラグ、電池温度が充電に適さない温度であるか否かを示す充電不適温度フラグ、電池温度が放電に適さない温度であるか否かを示す放電不適温度フラグ、センサ33、34及び35の何れかが異常であるか否かを示すセンサエラーフラグ、及び、通信異常の発生有無を示す信号エラーフラグを含めることができる。電池状態フラグ群を形成する各フラグは1又は0のデジタル値(論理値)をとる。
電池状態フラグ群内の各フラグの初期値は0である。電池状態フラグ群内のフラグに1又は0の値を設定する処理を、説明の便宜上、フラグ設定処理と呼ぶ。各電池ユニットBUにおいて、ユニット制御部32は、センサ33、34及び35からの電池電流値、電池電圧値及び電池温度に基づき、電池状態フラグ群における各フラグに対しフラグ設定処理を行うことができる。但し、電池状態フラグ群内の各フラグに対するフラグ設定処理を電池管理部21が行うようにしても良い。この場合、電池管理部21は、或る電池ユニットBUからの電池状態データ内の電池電流値、電池電圧値及び電池温度に基づき、当該電池ユニットBUについての電池状態フラグ群内の各フラグに対して、フラグ設定処理を行うことができる。
電池ブロックBBが複数の電池ユニットBUから成る場合、電力線PLBを介した、複数の電池ユニットBUの接続方法は任意である。但し、以下では、図4に示す如く、電池ブロックBBにn個の電池ユニットBU(以下、電池ユニットBU[1]〜BU[n]ということもある)が設けられていると共に、n個の電池ユニットBUが電力線PLBを介して互いに並列接続され、結果、n個の電池モジュール31の並列接続回路がブレーカ部22を介して電力変換回路12に接続されていることを想定する。nは2以上の整数である。尚、図4ではセンサ33等の図示を省略している。図4に示す如く、電力線PLBは、各電池ユニットBUの正側の電力入出力端子POUTが共通結線される電力線PLB(+)と、各電池ユニットBUの負側の電力入出力端子POUTが共通結線される電力線PLB(−)から成る。尚、電力線PLBを介したn個の電池ユニットBUの接続方法はこれに限定されず、複数の電池モジュール31の直列接続回路が電池ブロックBBに含まれうる。
電池管理部21は通信線CLBを介して各ユニット制御部32に接続される。この際、図4に示す如く、電池ユニットBU[1]〜BU[n]における計n個のユニット制御部32を、デイジーチェーン方式などで互いに接続した上で電池管理部21に接続することが好ましい。このような接続構成を採用することで、電池ブロックBBを構成する複数の電池ユニットBUの電池状態を1組の電池状態群として扱うことができるので、より精密な制御が可能になる。但し、複数のユニット制御部32を1つにまとめるように電池ブロックBBを形成してもよい。この場合、複数の電池ユニットBUを用いた場合でも、電池管理部21の通信対象は1つになるので制御が簡素化されるという利点がある。
図5に、電池管理部21及びブレーカ部22の内部構成例を示す。ブレーカ部22は、符号51〜58によって参照される各部位を備える。電池管理部21は、符号60〜68によって参照される各部位を備える。
電力線PLSは、高電位側の電力線PLS(+)及び低電位側の電力線PLS(−)から成る。電力線PLB(+)、PLB(−)、PLS(+)、PLS(−)は、夫々、ブレーカ端子53、54、55、56に接続される。ブレーカ端子53及び55間にブレーカスイッチ51が直列に介在し、ブレーカ端子54及び56間にブレーカスイッチ52が直列に介在する。ブレーカ部22のオンとは、ブレーカスイッチ51及び52がオンとなって電力線PLB及びPLSが接続される状態を指し、ブレーカ部22のオフとは、ブレーカスイッチ51及び52がオフとなって電力線PLB及びPLSが非接続となる状態を指す。主制御部60は、所定の条件下において、図示されないブレーカトリップ回路を利用して後述の電圧V[12]をコイル57に印加することにより、ブレーカスイッチ51及び52をオフにすることができる。また、各電池ユニットBUのユニット制御部32は、異常(過充電等)の発生時において異常の程度が大きいとき、STOP信号を出力することができ、STOP信号の出力時にもブレーカ部22はオフとされる。ブレーカスイッチ51及び52のオン/オフに連動して状態が切り替わる三端子スイッチ58の状態を見ることで、主制御部60は、ブレーカ部22のオン/オフ状態を認識可能である。尚、図5に示す如く、ブレーカスイッチ52を介さずにブレーカ端子54及び56を直接接続しておくことが好ましく、従って、スイッチ52をブレーカ部22から割愛可能である。
電力線PLSは、ブレーカ端子55及び56並びに電界効果トランジスタ等から成るスイッチ66を介して、コンバータ63に接続される。スイッチ66のオン/オフ状態は主制御部60によって制御される。スイッチ66がオンのとき、コンバータ63に端子55及び56間の電圧が入力電圧VINとして印加されるが、スイッチ66がオフのとき、コンバータ63に端子55及び56間の電圧が供給されない(即ち、VIN=0となる)。ブレーカ部22及びスイッチ66が共にオンのとき、コンバータ63は、入力電圧VINを所定の電圧値(例えば直流の12ボルト)を有する電圧V[12]に変換して出力する。通信用電源回路64は、電圧V[12]を通信用電源電圧に変換して出力する。通信部61及び62は通信用電源電圧を駆動電圧として用いて駆動する。図5の例では、通信用電源電圧は、所定の第1電圧値(例えば直流の3.3ボルト)を有する電源電圧V[3.3]と所定の第2電圧値(例えば直流の5ボルト)を有する電源電圧V[5]とから成る。レギュレータ65は、スイッチ66を介することなく電力線PLS(即ちブレーカ端子55及び56)に直接接続され、ブレーカ端子55及び56間の電圧から所望の電圧値(例えば直流の5V)を有する電圧VMAINを生成する。
主制御部60は、CPU(Central Processing Unit)等から成り、電圧VMAINを駆動電圧として用いて駆動する。主制御部60は、通信部61及び62における通信の動作制御を行う他、電池管理部21内の動作を統括的に制御する。通信部61は、通信線CLBを介して自身に接続された各電池ユニットBU(即ち、各ユニット制御部32)と通信を行い、通信部62は、通信線CLSを介して自身に接続された電力変換制御部11と通信を行う。各電池ユニットBUから主制御部60に対し各電池ユニットBUに固有のID番号が通知されており、通信部61は、ID番号を利用して所望の電池ユニットBUと通信を行うことができる。また、電池管理部21から各電池ユニットBUに対し、各ユニット制御部32の駆動電圧の元となる電圧として、コンバータ63の出力電圧V[12]が供給される。
温度センサ67は、電池管理部21における所定位置の温度(例えば、主制御部60が実装された基板の温度又は電池管理部21の筐体の表面温度)を測定し、測定温度を主制御部60に伝達する。不揮発性メモリ68は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等から成る。
[通信について]
通信部61による通信(即ち電池管理部21及び電池ユニットBU間の通信)及び通信部62による通信(即ち電池管理部21及び電力変換制御部11間の通信)は、互いに独立した全二重通信であっても良いが、本実施形態において、それらは互いに独立した半二重通信であるとする。主制御部60の制御の下、通信部61による半二重通信と通信部62による半二重通信が独立して実行される。周知の如く、2つのブロック間で半二重通信を行う場合、夫々のブロックで送信及び受信を同時に行うことができず、一方のブロックが信号を送信している際には、他方のブロックは必ず信号の受信側となる。通信部61及び62による半二重通信を、例えばRS−485の通信規格に準拠させることができる。通信部61及び62による半二重通信ではマスタ・スレーブ方式が採用される。具体的には、通信部61による通信では、電池管理部21(即ち通信部61)がマスタに設定される一方で電池ユニットBU(即ちユニット制御部32)がスレーブに設定され、且つ、通信部62による通信では、電力変換制御部11がマスタに設定される一方で電池管理部21(即ち通信部62)がスレーブに設定される。
図6を参照して、通信部61及び62を用いた通信の手順例を説明する。図6において、上から下へ向かう方向は時間の進行方向に対応する。図6を用いた通信手順の説明では、説明の具体化のため、電池ユニットBUの個数が2であることを主として想定するが、勿論、その個数は2以外でも良い。また、電池ユニットBU[i]に割り当てられたID番号は“i”であるとする(iは整数)。
通信部61は、複数の電池ユニットBUに対しデータ要求コマンドを含むコマンドを順次送信すると共に、複数の電池ユニットBUからコマンドに対する応答信号を順次受信する基本通信処理を実行する。基本通信処理は、電池状態データ取得用の通信処理として機能し、図6に示す如く、コマンド311の送信、応答信号312の受信、コマンド313の送信、及び、応答信号314の受信を含む。
より具体的には、基本通信処理では、まず、通信部61から“1”のID番号を付加したコマンド311を通信線CLBに送出する。電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内、“1”のID番号に対応する電池ユニットBU[1]のみがコマンド311に応答し、電池ユニットBU[1]のユニット制御部32は、電池ユニットBU[1]における最新の電池状態データを含む応答信号312を返信する。通信部61は、応答信号312の受信後、“2”のID番号を付加したコマンド313を通信線CLBに送出する。電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内、“2”のID番号に対応する電池ユニットBU[2]のみがコマンド313に応答し、電池ユニットBU[2]のユニット制御部32は、電池ユニットBU[2]における最新の電池状態データを含む応答信号314を返信する。n=2の場合、通信部61は応答信号314を受信することで1回分の基本通信処理を終える。但し、他にも電池ユニットBUが存在する場合には、他の電池ユニットBUについての同様の通信処理も基本通信処理に含められる。
通信部61は、基本通信処理を所定の間隔INTB(例えば1秒〜数秒間隔)にて周期的に繰り返し実行する。主制御部60は、通信部61にて受信された電池状態データを、電池管理部21(例えば主制御部60)内に設けられたDRAM(Dynamic Random Access Memory)等から成るバッファメモリ70に保存する。この際、各電池ユニットBUについての最新の電池状態データのみがバッファメモリ70に保持されるように、受信のたびに、バッファメモリ70に保存される電池状態データを更新しても良い。
通信部62は、通信部61の通信とは独立して、電力変換制御部11から、データ要求コマンドを含むコマンド321を受信する。コマンド321の受信に応答し、通信部62は、加工電池状態データを含む応答信号322を電力変換制御部11に送信する。加工電池状態データ(応答信号322の内容)は、バッファメモリ70に保存されている最新の電池状態データに基づき、主制御部60によって生成される。加工電池状態データは、n個の電池ユニットBUについての最新の電池状態データに所定のデータフォーマット変換を成して得たデータであるが、n個の電池ユニットBUについての最新の電池状態データそのものであっても良い。通信異常等が発生していなければ、コマンド321は、所定の間隔INTS(例えば1秒〜数秒間隔)にて周期的に電力変換制御部11から送信されて通信部62にて受信され、結果、同間隔INTSにて周期的に応答信号322が通信部62から電力変換制御部11へ送信される。尚、間隔INTBと間隔INTBは一致していても良いし、一致していなくても良い。
[異常監視と保護動作について]
主制御部60は、電力システム1に異常が発生していないか否か監視する。主制御部60にて発生有無が監視される異常には、過充電による異常、過放電による異常、過電流による異常、温度異常、センサ異常及び通信異常が含まれ、それらは全て、電池ユニットBU又は電池管理部21における異常に属すると捉えて良い。
過充電による異常とは、例えば、何れかの電池ユニットBUの電池電圧値が所定時間以上に亘って所定の基準電圧値VTHUを超えている状態を指す。過放電による異常とは、何れかの電池ユニットBUの電池電圧値が所定時間以上に亘って所定の基準電圧値VTHLを下回っている状態を指す(VTHU>VTHL)。過電流による異常とは、例えば、何れかの電池ユニットBUの電池電流値が所定時間以上に亘って所定の基準電流値ITHUを超えている状態を指す。温度異常とは、例えば、何れかの電池ユニットBUの電池温度又は温度センサ67による測定温度が所定時間以上に亘って所定の温度範囲から逸脱している状態を指す。
センサ異常には、何れかの電池ユニットBUにおけるセンサ33、34及び35の異常が含まれ、温度センサ67の異常も含まれうる。例えば、センサ33、34又は35にて測定された電池電流値、電池電圧値又は電池温度が所定の電流範囲、電圧範囲又は温度範囲を逸脱する状態は、センサ33、34又は35の異常に属する。また例えば、温度センサ67の測定温度が所定の温度範囲を逸脱する状態は、温度センサ67の異常に属する。
通信異常には、電池管理部21(即ち通信部61)及び電池ユニットBU間の通信異常である第1通信異常と、電力変換制御部11及び電池管理部21(即ち通信部62)間の通信異常である第2通信異常と、が含まれる。第1通信異常は、例えば、通信部61からのコマンド(例えば311又は313)に対する電池ユニットBUからの応答信号(例えば312又は314)が通信部61にて受信されない状態を含む。第2通信異常は、例えば、電力変換制御部11から定期的に送信される予定のコマンド321が所定時間以上継続して通信部62にて受信されない状態を含む。
主制御部60は、各電池ユニットBUから受信した電池状態データ、温度センサ67の測定温度並びに通信部61及び62の通信状態に基づき、応答信号322の中で、電池モジュール31の充電又は放電に関する要求又は通知を電力変換制御部11に成すことができる。特徴的な動作として例えば、主制御部60は、各電池ユニットBUから受信した電池状態データ及び温度センサ67の測定温度に基づき、過充電による異常、過放電による異常、過電流による異常、温度異常及びセンサ異常の発生有無を判定すると共に、通信部61及び62による信号の受信状態から第1又は第2通信異常の発生有無を判定し、それらの判定結果を反映した充電許可/禁止信号341及び放電許可/禁止信号342を生成して該信号341及び342を応答信号322に含めることができる(図7参照)。但し、応答信号322に、信号341及び342の何れか一方のみが含まれていても良い。また、各電池ユニットBUについての最新の電池状態データを表す電池状態データ信号343を、更に応答信号322に含めておくことができる(図7参照)。
信号341及び342の夫々は、0又は1のデジタル値(論理値)をとるフラグである。0の値を持つ信号341は、電池モジュール31の充電を許可する充電許可信号として機能し、1の値を持つ信号341は、電池モジュール31の充電の禁止の必要性を示す充電禁止信号として機能する。0の値を持つ信号342は、電池モジュール31の放電を許可する放電許可信号として機能し、1の値を持つ信号342は、電池モジュール31の放電の禁止の必要性を示す放電禁止信号として機能する。例えば、1の値を持つ充電禁止フラグ(図3参照)が充電を禁止すべきことを表すとき、主制御部60は、n個の電池ユニットBUについてのn個の充電禁止フラグの論理和を信号341の値に設定することができ、1の値を持つ放電禁止フラグ(図3参照)が放電を禁止すべきことを表すとき、主制御部60は、n個の電池ユニットBUについてのn個の放電禁止フラグの論理和を信号342の値に設定することができる。
電池ユニットBUに過充電、過放電、過電流又は温度異常が発生している場合、電池ユニットBUの保護の観点から充電処理及び/又は放電処理が停止されるべきである。また、センサ異常又は通信異常の発生時には、保護の対象である電池ユニットBUの状態が正確にわからない等の不具合があるため、充電処理及び/又は放電処理を継続実行することは安全上好ましくない。従って、異常の発生時、主制御部60は、発生している異常の種類に応じて信号341及び342のどちらか又は双方に1を代入し、これによって、充電又は放電の禁止を電力変換制御部11に求める。電力変換制御部11は、受信した応答信号322の中に充電禁止信号(即ち1の値を持つ信号341)が含まれているとき、直ちに充電処理が停止されるように電力変換回路12を制御し、受信した応答信号322の中に放電禁止信号(即ち1の値を持つ信号342)が含まれているとき、直ちに放電処理が停止されるように電力変換回路12を制御する。
電池管理部21による充電禁止信号又は放電禁止信号の生成及び送信は、電池ユニットBUに対する第1保護動作に相当するといえる。充電処理が成されている状態において充電禁止信号を送信した際、又は、放電処理が成されている状態において放電禁止信号を送信した際、電池電流値は速やかにゼロ(又は実質的ゼロを含む)になるはずであるが、電力変換回路12に故障があったり電力変換制御部11が正しく動作していない場合、それはゼロにならない。
これを考慮し、電池管理部21は、充電禁止信号又は放電禁止信号の送信後、追加保護処理とも言うべき第2保護動作を実行する。第2保護動作について説明する。第2保護動作において、主制御部60は、対象電流値ITGを監視し、通信部62による充電禁止信号又は放電禁止信号の送信タイミングから所定時間THTIMEが経過しても対象電流値ITGの大きさが正の所定値ITH以下にならないとき、ブレーカ部22をオンからオフに切り替えることできる。上記送信タイミングから所定時間THTIMEの経過後、対象電流値ITGが所定値ITH以下になっているときには、主制御部60はブレーカ部22をオンのまま維持することができる。充電禁止信号が通信部62から送信されるケースにおいて、対象電流値ITGは、何れかの電池ユニットBUについての充電における電池電流値であり、電池ユニットBU[1]〜BU[n]にて測定された充電における電池電流値の合計値、平均値又は最大値であっても良い。放電禁止信号が通信部62から送信されるケースにおいて、対象電流値ITGは、何れかの電池ユニットBUについての放電における電池電流値であり、電池ユニットBU[1]〜BU[n]にて測定された放電における電池電流値の合計値、平均値又は最大値であっても良い。
尚、コマンド321の中に、間欠動作を行うべきことを指示する信号が含まれている場合、主制御部60は、その信号に従って間欠動作を行うことができる。間欠動作において、主制御部60は、通常はオンに維持されているスイッチ66を間欠的にオフとする。これにより、通信が間欠的に停止されるが、その分、通信に関わる電力消費を抑制することができる。また、主制御部60は、第2保護動作などによってブレーカ部22をオンからオフに切り替える際、その切り替え直前に、各電池ユニットBUから受信した最新の電池状態データを不揮発性メモリ68に保存しておくと良い。この保存データを利用することで、ブレーカ部22をオフに至らしめた原因の追究がしやすくなり、復旧作業が容易になる。尚、保存処理の実行によってブレーカオフまでのタイムラグが発生することを確実に回避すべく、警報が発生したタイミングで最新の電池状態データを不揮発性メモリ68に保存しておくようにしても良い。警報とは、ブレーカ部22を直ちにオフにする必要のある、程度の大きな異常の通知(例えば、各ユニット制御部32から電池管理部21へのSTOP信号の出力)を指す。
上述の説明から理解されるように、電池ユニットBUは、充放電制御機能を持たず、主として電力変換制御部11及び電力変換回路12に充放電制御を任せている。電力変換制御部11及び電力変換回路12は、パワーコントローラとも呼ばれる機器に搭載されるものであっても良く、当該パワーコントローラと電力ブロックPB1の例である太陽電池ユニットとによって太陽電池システムが形成されていても良い(この場合、電力ブロックPB2は例えば負荷又は電力系統である)。この種の太陽電池システムに電池ユニットを追加することで蓄電機能付き太陽電池システムを形成するといった利用形態が考えられ、このような利用形態では、別個用意された既存の太陽電池システムに対して新たに電池ユニットBUを追加接続するという形態が実用例の1つとなる。蓄電機能付き太陽電池システムを考えた場合、システム全体にとっては、充放電制御、太陽電池ユニットに対する発電制御及び逆潮流制御などを含む電力変換制御が重要であるが、これとは別に電池ユニットBUの保護も重要である。特に例えば、既存の太陽電池システムに電池ユニットBUを接続する形態を考えた場合、既存の太陽電池システム側に電池ユニットBUの保護を任せるだけでは、保護の安定性に不安が残る。これを考慮し、本実施形態では、電力変換制御部11及び電力変換回路12と電池ユニットBUとの仲介役として電池管理部21を設け、電池管理部21が主体となって、通信を利用した保護機能(第1及び第2保護動作)を実現する。
[ソフトウェアの更新]
ところで、図8(a)に示す如く、電池管理部21(特に主制御部60)の動作内容を定めるソフトウェアSFTAが、主制御部60内のフラッシュメモリ等から成るプログラムメモリPMAに格納されており、主制御部60は、自身に設けられた演算処理装置(CPU等)上でソフトウェアSFTAを実行することで、主制御部60が成すべき、上述してきた動作及び制御を実現する。同様に、図8(b)に示す如く、各電池ユニットBUにおいて、電池ユニットBU(特にユニット制御部32)の動作内容を定めるソフトウェアSFTBが、ユニット制御部32内のフラッシュメモリ等から成るプログラムメモリPMBに格納されており、ユニット制御部32は、自身に設けられた演算処理装置(CPU等)上でソフトウェアSFTBを実行することで、ユニット制御部32が成すべき、上述してきた動作及び制御(電池状態データの生成動作、及び、電池状態データを含んだ信号を通信部61に送信する動作を含む)を実現する。
電力変換制御部11は、ソフトウェアSFTAを更新するための信号である更新用信号AUPDATEを通信部62に送信することができる。更新用信号AUPDATEは、ソフトウェアSFTAの更新を要求する信号及び更新後のソフトウェアSFTAのコードを含む。更新用信号AUPDATEが通信部62にて受信されると、主制御部60は、更新用信号AUPDATEの内容に従い、所定のブートローダプログラムを用いて、ソフトウェアSFTAを更新することができる。同様に、電力変換制御部11は、ソフトウェアSFTBを更新するための信号である更新用信号BUPDATEを通信部62に送信することができる。更新用信号BUPDATEの内、電池ユニットBU[i]に対する更新用信号を記号BUPDATE[i]にて表す。更新用信号BUPDATE[i]は、電池ユニットBU[i]のソフトウェアSFTBの更新を要求する信号及び更新後のソフトウェアSFTBのコードを含む。更新用信号BUPDATE[i]が通信部62にて受信されると、主制御部60は、通信部61を用い、電池ユニットBU[i]に対して更新用信号BUPDATE[i]を送信する。電池ユニットBU[i]のユニット制御部32は、更新用信号BUPDATE[i]を受信すると、更新用信号BUPDATE[i]の内容に従い、所定のブートローダプログラムを用いて、自身のソフトウェアSFTBを更新することができる。このように、主制御部60は、通信部62にて受信された更新用信号BUPDATE[i]が電池ユニットBU[i]に送信されるように通信部61を制御し、これによって、電池ユニットBU[i]におけるソフトウェアSFTBの更新を実現する。
電池ユニットBU[i]のソフトウェアSFTBの更新処理(ソフトウェアSFTBを更新するための処理)の実行期間中には、電池ユニットBU[i]における電池状態データの生成及び電池ユニットBU[i]から通信部61への電池状態データの送信(換言すれば、電池ユニットBU[i]からの電池状態データの通信部61による受信)が停止し、電池ユニットBU[i]の電池状態データに応じた保護機能が無効になる。従って例えば、仮に、電池ユニットBU[1]〜BU[n]の全てにおいて同時期にソフトウェアSFTBの更新処理が行われたならば、その更新処理の実行期間中、全電池ユニットBUの状態監視が停止されるため、安全上、好ましくない。安全確保のため、更新処理の実行期間中には電力変換回路12側の電路遮断によって充放電を完全に停止させてしまうという方策も考えられるが、その方策では、更新中に蓄電機能を利用できなくなるというデメリットがある。また、上述の第2保護動作の必要性からも理解されるように、電力変換回路12側での充放電停止が正常に働かなかった場合などに備えて、電池管理部21による電池状態データの監視は部分的にも継続実行された方が好ましい。
これらを考慮し、主制御部60は、複数の電池ユニットBUにおいてソフトウェアSFTBの更新を成す必要があるとき、ソフトウェアSFTBの更新タイミングを複数の電池ユニットBU間で互いに相違させる。これにより、ソフトウェアSFTBの更新が成されている最中においても、電池管理部21による電池状態データの監視を部分的に継続実行することできるため、高い安全性を提供することができる。
具体的には例えば、主制御部60は、ソフトウェアSFTBの更新処理の実行を1台の電池ユニットBUごとに許可すると良い。つまり例えば、電池管理部21において以下のような通信及び制御を成せばよい。通信部62にて電力変換制御部11からの更新用信号BUPDATE[i]を受信した際、通信部61は、主制御部60の制御の下、更新用信号BUPDATE[i]を電池ユニットBU[i]に対して送信する。これにより、電池ユニットBU[i]におけるソフトウェアSFTBの更新が実現される。電池ユニットBU[i]におけるソフトウェアSFTBの更新中(即ち、ソフトウェアSFTBの更新処理の実行期間中)において、電池ユニットBU[j]のソフトウェアSFTBの更新を要求する信号を含む更新用信号BUPDATE[j]が電力変換制御部11から通信部62に送信されて同更新用信号BUPDATE[j]が通信部62にて受信された際、主制御部60は、その要求を拒否する、或いは、その要求に応じた処理の実行(即ち、電池ユニットBU[j]のソフトウェアSFTBを更新するための処理の実行)を電池ユニットBU[i]のソフトウェアSFTBの更新が完了するまで保留する。ここで、i及びjは、n以下の互いに異なる整数であるとする。
図9を参照し、ソフトウェアSFTBを更新する際の、より具体的な通信手順例を説明する。図9及び後述の図10において、上から下へ向かう方向は時間の進行方向に対応する。尚、上述したように、電池ユニットBU[i]に割り当てられたID番号は“i”であるとする。以下、記述の簡略化上、ソフトウェアSFTBの更新処理を単に更新処理とも言う。更新用信号BUPDATE[1]は、図9に示す更新スタート信号411、更新ミドル信号421及び更新エンド信号431から成ると考えることができる。
電池ユニットBU[1]のソフトウェアSFTBの更新を望む場合、何れの電池ユニットBUにおいても更新処理が実行されていない状態を起点として、電力変換制御部11は、まず、電池ユニットBU[1]のソフトウェアSFTBの更新開始を要求する更新スタート信号411を送信する。通信部62にて同信号411が受信されると、同信号411は“1”のID番号が付加された状態で通信部61から通信線CLBに送出される。電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内、“1”のID番号に対応する電池ユニットBU[1]のユニット制御部32のみが同信号411に応答し、自身が有するブートローダプログラムを起動させる。電池ユニットBU[1]において、ブートローダプログラムの動作中、ユニット制御部32は後述の信号421、431及び441のみに応答する。一方、ブートローダプログラムが起動していない他の電池ユニットBUのユニット制御部32は、後述の信号421、431及び441に応答することはない。
ブートローダプログラムの起動後、電力変換制御部11は、更新後のソフトウェアSFTBのコードを含んだ更新用ミドル信号421を送信する。通信部62にて同信号421が受信されると、同信号421は通信部61から通信線CLBに送出される。電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内、電池ユニットBU[1]のユニット制御部32のみが同信号421に応答し、同信号421に含まれるコードをプログラムメモリPMBの所定アドレスに書き込むことでソフトウェアSFTBを更新してゆく。電池ユニットBU[1]のユニット制御部32は、その書き込みの正常/不良を通知する応答信号422を通信部61に送信し、同応答信号422は通信部62を介して電力変換制御部11に送られる。
更新用ミドル信号421及び応答信号422の送受信は必要に応じて複数回繰り返される。最後の更新用ミドル信号421は更新用エンド信号431として機能する。電力変換制御部11は、更新用エンド信号431に対する、電池ユニットBU[1]のユニット制御部32からの応答信号432を受信し、更新に必要なコードの書き込みが完了したことを認知すると、電池ユニットBU[1]に対するリセット信号441を送信する。通信部62にて同信号441が受信されると、同信号441は通信部61から通信線CLBに送出される。電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内、電池ユニットBU[1]のユニット制御部32のみが同信号441に応答して、更新後のソフトウェアSFTBを起動させる。尚、更新用エンド信号431は、ソフトウェアSFTBのコードを含まない信号であっても良い。
電池管理部21を中心にして考えた場合、電池管理部21は、図10に示す如く、更新用スタート信号411を通信部62にて受信してから或いは同信号411を通信部61より送信してから、リセット信号441を通信部62にて受信するまで或いは同信号441を通信部61より送信するまでの期間を、電池ユニットBU[1]のソフトウェアSFTBの更新処理の実行期間450と捉えることができる。そして、その実行期間450中において、電池ユニットBU[2]のソフトウェアSFTBの更新開始を要求する更新スタート信号461が電力変換制御部11から送信されて、同信号461が通信部62にて受信された場合、主制御部60は、その要求を拒否し、更新スタート信号461を通信部61から電池ユニットBU[2]に送信することなく、要求拒否を通知する要求拒否信号462を通信部62から電力変換制御部11に送信させる。或いは、上記の如く要求への応答を保留しても良い。即ち、実行期間450中において上記信号461が通信部62にて受信された場合、主制御部60は、実行期間450が満了して電池ユニットBU[1]のソフトウェアSFTBの更新が完了するまで、通信部61による電池ユニットBU[2]への信号461の送信を保留してもよい。この場合、電池ユニットBU[1]のソフトウェアSFTBの更新の完了後、主制御部60は、通信部61から電池ユニットBU[2]へ信号461を送信させる。その後の処理は、電池ユニットBU[1]について上述したものと同様である。更新スタート信号461が、電池ユニットBU[3]〜BU[n]の何れかについての更新スタート信号である場合も同様である。
また、実行期間450中においても、主制御部60の制御の下、通信部61は、電池状態データを取得するための上述の基本通信処理を継続的に実行する。但し、ソフトウェアSFTBの更新対象は、基本通信処理の対象から除外される。即ち、図9及び図10に示す如く、電池ユニットBU[1]が更新対象である場合、実行期間450中においても、通信部61及び電池ユニットBU[2]間における、上述したコマンド313及び応答信号314の送受信が成される(図6も参照)。
n≧3である場合も同様であり、ソフトウェアSFTBの更新対象としての電池ユニットBU(以下、対象ユニットとも呼ぶ)が電池ユニットBU[1]以外である場合も同様である。即ち、電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内の何れかである対象ユニットに対し、通信部61から更新用信号BUPDATEを送信することで対象ユニットにおいてソフトウェアSFTBの更新が行われているとき(即ち対象ユニットが電池ユニットBU[1]ならば実行期間450中において)、通信部61は、(n−1)個の非対象ユニットと通信を行って各非対象ユニットから電池状態データを受信する。非対象ユニットは、電池ユニットBU[1]〜BU[n]の内の、対象ユニット以外の電池ユニットBUを指す。これにより、対象ユニットのソフトウェアの更新中においても、電池管理部21による電池状態データの監視が部分的に継続実行され、高い安全性を提供することができる。
安全性の実効を図るために、電池ユニットBU[1]においてソフトウェアSFTBの更新が行われているとき(即ち実行期間450中において)、主制御部60は、電池ユニットBU[2]〜BU[n]の電池状態データに基づき、信号341及び342(図7参照)の生成及び送信による第1保護動作並びにブレーカ部22のオン/オフ制御による第2保護動作を成すと良い。
図10には示していないが、実行期間450中において、電力変換制御部11からのコマンド321(図6参照)が通信部62にて受信された場合、ソフトウェアSFTBの更新処理とは独立し、主制御部60は、応答信号322’を生成して同信号322’を通信部62から電力変換制御部11に送信することができる。応答信号322’は、上述の応答信号322(図6及び図7)と同様の信号であり、従って、図7の信号341〜343を含む。但し、実行期間450中に電池ユニットBU[1]から電池状態データを取得することはできないため、実行期間450中における電池ユニットBU[1]の電池モジュール31の状態は、応答信号322’及び信号341〜343に反映されない。その点を除き、応答信号322’及び応答信号322’に含められる信号341〜343を、上述の応答信号322及び信号341〜343と同じものにすることができる。つまり、実行期間450中において、主制御部60は、電池ユニットBU[2]〜BU[n]の電池状態データに応じた信号341〜343(図7参照)を応答信号322’に含めて通信部62から電力変換制御部11に送信させることができる。これにより、非対象ユニットの電池状態データに基づく第1保護動作が実現される。例えば、実行期間450中において、主制御部60は、電池ユニットBU[2]〜BU[n]の電池状態データに基づき、電池ユニットBU[2]〜BU[n]の何れかにおいて何らかの異常(過充電による異常、過放電による異常、過電流による異常、温度異常又はセンサ異常)が発生していると判断される場合には、発生している異常の種類に応じて信号341及び342のどちらか又は双方に1を代入し、これによって、充電又は放電の禁止を電力変換制御部11に求めることができる。尚、信号341及び342の内、一方のみが応答信号322’に含まれても良い。
第1保護動作によって充電禁止信号(即ち1の値を持つ信号341)又は放電禁止信号(即ち1の値を持つ信号342)が通信部62から送信された場合、実行期間450中においても、主制御部60は第2保護動作を成すことができる。但し、実行期間450中に電池ユニットBU[1]から電池状態データを取得することはできないため、実行期間450中の第2保護動作にて参照される電池電流値に電池ユニットBU[1]の電池電流値は含まれない。即ち、実行期間450中の第2保護動作を考える場合、上述の対象電流値ITGの説明文において、電池ユニットBU[1]〜BU[n]を電池ユニットBU[2]〜BU[n]に読み替えれば良い。実行期間450中において、主制御部60は、非対象ユニットの電池電流値に基づく対象電流値ITGを監視し、通信部62による充電禁止信号又は放電禁止信号の送信タイミングから所定時間THTIMEが経過しても対象電流値ITGの大きさが正の所定値ITH以下にならないとき、ブレーカ部22をオンからオフに切り替えることができ、上記送信タイミングから所定時間THTIMEの経過後、対象電流値ITGが所定値ITH以下になっているときには、ブレーカ部22をオンのまま維持することができる。
<<実施例>>
ソフトウェアの更新に関する実施例を説明する。図11に、プログラムメモリPMA又はPMBに格納されたデータ及びプログラムを示す。プログラムメモリPMA及びPMBの夫々には、完了フラグ、パスワード、CRCコード、メインプログラム、スタートプログラム及びブートローダプログラムが格納されている。プログラムメモリPMA及びPMBのメインプログラムが、夫々、上述のソフトウェアSFTA及びSFTBに相当する。完了フラグは、0又は1の値をとるフラグであり、その初期値は0である。
図12のフローチャートは、主制御部60又はユニット制御部32におけるプログラムの実行手順を表す。尚、本実施例で述べるソフトウェアの更新方法は、ソフトウェアSFTA及びSFTB間で同じであるため、以下では、代表して、ソフトウェアSFTBの更新方法を説明する。ソフトウェアSFTAの更新方法について考える場合、以下の説明文におけるユニット制御部32、ソフトウェアSFTB、メモリPMB及び更新用信号BUPDATEを、夫々、主制御部60及びソフトウェアSFTA、メモリPMA及び更新用信号AUPDATEに読み替えればよい。
ユニット制御部32に電源が投入されると、ユニット制御部32においてスタートプログラムが起動し(ステップS51)、スタートプログラムはメモリPMB内の完了フラグの値をチェックする(ステップS52)。ユニット制御部32は、完了フラグの値がゼロならメモリPMB内のメインプログラムを起動させる一方(ステップS53)、完了フラグの値が1ならメモリPMB内のブートローダプログラムを起動させる(ステップS55)。メインプログラムが起動した場合、ソフトウェアの更新処理以外の、上述の各動作(基本通信処理並びに第1及び第2保護動作を含む)が実行される。但し、メインプログラムの起動後、メインプログラムの中で、ユニット制御部32に対して更新要求があるか否か(図9の更新スタート信号411が供給されているか否か)がチェックされ(ステップS54)、更新要求があった場合、後述のパスワード照合処理を経てから、ユニット制御部32は、メインプログラムの実行を停止して、代わりにブートローダプログラムを起動させる(ステップS55)。
ブートローダプログラムでは、メインプログラムの更新を行う(ステップS56)。この更新の開始時において、ブートローダプログラムはメモリPMB内の完了フラグに“1”を設定する。ブートローダプログラムの中で、メインプログラムを更新するためのコードが全てメモリPMBに書き込まれた後、後述のCRC照合処理が行われる(ステップS57)。CRC照合処理の結果が良好(OK)であると、メインプログラムの更新は正常完了し、ブートローダプログラムは完了フラグに“0”を設定した上でユニット制御部32の動作をリセットする(ステップS58)。これにより、ユニット制御部32が再起動し、更新後のメインプログラムが起動する(ステップS51〜S53)。
図12のフローチャートから理解されるように、メインプログラムの更新が正常完了していない限り(即ち、完了フラグが0にならない限り)、ユニット制御部32ではブートローダプログラムが起動する。更新が正常完了するためには、パスワード照合処理及びCRC照合処理によるチェックを正常通過する必要がある。
今、図13に示す第1ソフトウェア供給体501と第2ソフトウェア供給体502を想定する。供給体501は、例えば、電池管理部21及び電池ユニットBUの設計又は供給会社である、或いは、その会社におけるサーバ機器である。供給体502は、例えば、電力変換制御部11及び電力変換回路12の設計又は供給会社である、或いは、電力変換制御部11である。メモリPMB内のパスワードの初期値及びメモリPMB内のパスワードの現在値を供給体501は認識している。メモリPMB内のメインプログラムに更新が必要な場合、供給体501は、有線又は無線通信によって或いは記録媒体を介して、図13に示す如く、供給体502に対し、メインプログラム521、更新前パスワード522、CRCコード523及び更新後パスワード524を提供する。供給体502が、電力変換制御部11及び電力変換回路12の設計又は供給会社である場合、供給体502を経て、電力変換制御部11に、メインプログラム521、更新前パスワード522、CRCコード523及び更新後パスワード524が供給される。電力変換制御部11は、メインプログラム521、更新前パスワード522、CRCコード523及び更新後パスワード524を含む更新用信号BUPDATEを通信線CLSに送出することで、それらをユニット制御部32に提供する。尚、供給体502が更新後パスワード524を容易に判別できないような形で、パスワード524が供給体502に提供されることが望ましい。
更新前パスワード522の値は、供給体501が認知している、メモリPMB内のパスワードの現在値と同じである。メインプログラムは、パスワード照合処理において、更新前パスワード522がメモリPMB内のパスワードの現在値と一致しているか否かを確認し、それらの一致が認められた場合にのみブートローダプログラムを起動し、メインプログラムの更新を開始する。メインプログラムの更新は、メモリPMB内に保持されるメインプログラムを、メインプログラム521に置き換えることに相当する。また、ユニット制御部32は、メインプログラムの更新の際、CRCコード523をメモリPMB内に保存しておく。
CRCコード523は、メモリPMB内に保持されているブートローダプログラムのコードとメインプログラム521のコードを入力値とする所定関数の出力値であり、その関数は、巡回冗長検査(cyclic redundancy check)と呼ばれるものであっても良い。ブートローダプログラムは、CRC照合処理において、ブートローダプログラムのコードと更新後のメインプログラムのコードとを入力値とする上記所定関数の出力値を求めて、該出力値がCRCコード523と一致しているか否かを確認し、それらの一致が認められた場合にのみメインプログラムの更新が正常完了したと判断する(ステップS58)。供給体501はブートローダプログラムのコードを認識しているためCRCコード523を正確に知っているが、供給体502はブートローダプログラムのコードを知らない。故に、仮に供給体502がメインプログラム521を不正に書き換えた場合(或いはユニット制御部32に送られたメインプログラム521にノイズ等に起因する誤りが混入した場合)、メインプログラムの更新は正常に完了しない。上述したように、メインプログラムの更新が正常完了しない限りユニット制御部32ではブートローダプログラムが起動するため、プログラムの改変等に対する安全性が高まる。
また、メインプログラムの更新が正常完了すると、更新後パスワード524が新たなパスワードとしてメモリPMB内に保存される。更新後パスワード524は、更新後のメインプログラムであるメインプログラム521に対応するパスワードであり、次回、メインプログラムを更新するためには、ユニット制御部32にパスワード524を提供する必要がある。
尚、メインプログラムの更新中においてブレーカ部22がオフされて該更新が中断されたとき、メモリPMB内のメインプログラムは不全となるが、ユニット制御部32が起動しなくなるという心配はない。ブレーカ部22がオンに戻されてユニット制御部32に電源が再投入されたとき、図12の手順に従ってブートローダプログラムが起動するため、再度、ユニット制御部32に更新用信号BUPDATEを供給しなおすことで更新をやり直すことができる。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈4を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
本実施形態に係る電力システム1(図1参照)の構成要素の全部又は一部を、様々な他のシステム、機器などに搭載することができ、例えば、電池モジュール31の放電電力を用いて駆動する移動体(電動車両、船、航空機、エレベータ、歩行ロボット等)又は電子機器(パーソナルコンピュータ、携帯端末等)に搭載しても良いし、家屋や工場の電力システムに組み込んでも良い。
[注釈2]
上述の実施形態では(図1参照)、電力ブロックPB1が電力の出力を行う電力ブロックであって且つ電力ブロックPB2が電力の入力を受ける電力ブロックであることを想定したが、電力ブロックPB1及びPB2の夫々は電力の入力及び出力が可能な電力ブロックであっても良い。この場合、電力変換回路12は双方向の電力変換が可能な回路であると良い。即ち、電力変換回路12は、電力ブロックPB1の出力電力を電力ブロックPB2又は電池ブロックへの入力電力に変換する機能、電力ブロックPB2の出力電力を電力ブロックPB1又は電池ブロックへの入力電力に変換する機能、及び、電池ブロックの出力電力を電力ブロックPB1又はPB2への入力電力に変換する機能を有していても良い。
[注釈3]
電池管理部21とブレーカ部22を含む装置を、電池制御装置と呼ぶこともできる。電池管理部21、ブレーカ部22及び電池ブロックBBを含むシステムを、電池システムと呼ぶこともできる。通信部61及び62は、電力変換制御部11及び電池ユニットBUの夫々と通信を行う1つの通信部を形成していると考えても良い。
[注釈4]
本発明は、ブレーカ部22及び電池ブロックBBが複数設けられるような電力システムに対しても適用可能である。この際、1つの電力変換回路12に対して複数のブレーカ部22及び複数の電池ブロックBBを設けるようにしても良い。ブレーカ部22及び電池ブロックBBが複数設けられた電力システムにおいて、1つのブレーカ部22及び1つの電池ブロックBBの組ごとに電池管理部21を設けるようにしても良いし、複数のブレーカ部22及び複数の電池ブロックBBに対して1つの電池管理部21を設けるようにしても良い。
1 電力システム
11 電力変換制御部
12 電力変換回路
21 電池管理部
22 ブレーカ部
31 電池モジュール
60 主制御部
61、62 通信部
BU 電池ユニット
PB1、PB2 電力ブロック

Claims (5)

  1. 二次電池を各々に備えた複数の電池ユニット並びに電力変換回路を用いて各電池ユニットの二次電池の充電及び放電を制御する電力変換制御部の夫々と通信を行い、各電池ユニットから前記二次電池の状態データを受信するとともに前記電力変換制御部に対して前記状態データに応じた信号を送信する通信部と、
    各電池ユニットの動作内容を定めるソフトウェアの更新用信号を前記通信部から各電池ユニットに送信させることで各電池ユニットにおいて前記ソフトウェアを更新させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記複数の電池ユニットにて前記ソフトウェアを更新させる際、前記ソフトウェアの更新タイミングを前記複数の電池ユニット間で互いに異ならせる
    ことを特徴とする電池制御装置。
  2. 前記複数の電池ユニットは、互いに異なる第1及び第2電池ユニットを含み、
    前記通信部は、前記更新用信号を前記電力変換制御部から受信した際、前記制御部の制御の下、受信した更新用信号を前記第1電池ユニットに送信することで、前記第1電池ユニットにおける前記ソフトウェアの更新を実現させ、
    前記第1電池ユニットにおける前記ソフトウェアの更新中において、前記第2電池ユニットのソフトウェアの更新を要求する、前記電力変換制御部からの信号が前記通信部にて受信されたとき、前記制御部は、その要求を拒否する、或いは、その要求に応じた処理の実行を前記第1電池ユニットの前記ソフトウェアの更新が完了するまで保留する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池制御装置。
  3. 前記複数の電池ユニットの内の何れかである対象ユニットにおいて前記ソフトウェアの更新が行われているとき、前記通信部は、前記複数の電池ユニットの内の前記対象ユニット以外の電池ユニットである非対象ユニットと通信を行って、前記非対象ユニットから前記状態データを受信する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池制御装置。
  4. 前記対象ユニットにおいて前記ソフトウェアの更新が行われているとき、前記制御部は、前記非対象ユニットの状態データに基づき、前記二次電池の充電の許可又は禁止に関する信号及び前記二次電池の放電の許可又は禁止に関する信号の内の少なくとも一方を、前記通信部から前記電力変換制御部への送信信号に含める
    ことを特徴とする請求項3に記載の電池制御装置。
  5. 前記電力変換回路と各電池ユニットとの間に配置されたブレーカ部を更に備え、
    前記対象ユニットにおいて前記ソフトウェアの更新が行われているとき、前記制御部は、前記非対象ユニットの状態データに基づき前記ブレーカ部をオンからオフに切り替える又はオンに維持する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電池制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016086609A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 株式会社豊田自動織機 充電装置及び出力電力指令値の設定方法
JP2018139092A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 京セラ株式会社 電力システム、電力システムの制御方法及び電源システム
CN108874451A (zh) * 2018-06-01 2018-11-23 深圳市道通智能航空技术有限公司 无人机电池保护方法、装置及存储介质

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