JP2023176058A - 利用対象管理システム、利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラム - Google Patents

利用対象管理システム、利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の技術では、座席等(利用対象の一例)を利用する際に、その利用対象とあわせて利用される備品等(他の利用対象の一例)の利用可否については考慮されていないという課題があった。
【解決手段】利用対象管理装置3は、利用対象管理装置3は、特定の利用者が行った利用対象に対する利用操作に含まれる利用開始要求を受信し(ステップS52)、特定の利用者が利用対象とともに利用した他の利用対象の利用履歴に基づいて、利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補としての推奨リストを生成し(ステップS62)、生成した推奨リストを利用者端末5に対して送信する(ステップS63)。
【選択図】図31

Description

本発明は、利用対象管理システム、利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラムに関する。
近年、フリーアドレスオフィスの空間及びエリアに用意されている席のうち、選択された空席を利用可能とするフリーアドレスオフィス方式の導入が進められている。
このような背景のもと、フリーアドレスオフィスにおける勤務者の執務席の固定化を回避するために、勤務者の執務席の利用申請を受け付けた時に、勤務者に割り当てる執務席をランダムに決定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、座席等(利用対象の一例)を利用する際に、その利用対象とあわせて利用される備品等(他の利用対象の一例)の利用可否については考慮されていないという課題があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置と、前記利用対象管理装置と通信可能な利用者端末と、を有する利用対象管理システムであって、前記利用対象管理装置は、所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信手段と、前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成手段と、前記推奨候補を前記利用者端末に対して送信する送信手段と、を有し、前記利用者端末は、前記利用対象管理装置が送信した前記推奨候補を表示手段に表示させる表示制御手段を有する、ことを特徴とする利用対象管理システムを提供する。
以上説明したように本発明によれば、座席等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
通信システムの全体構成の一例を示す図である。 利用対象に他の利用対象を推奨する場合の一例を示す概念図である。 利用対象管理装置、予約管理サーバ及び管理者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。 利用者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。 通信システムの機能構成の一例を示す図である。 ユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 利用対象管理テーブルの一例を示す概念図である。 同時利用管理テーブルの一例を示す概念図である。 利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 マップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 予約管理テーブルの一例を示す概念図である。 管理者端末による利用対象に対する各種設定処理の一例を示すシーケンス図である。 管理者端末における予約状況の表示画面例である。 管理者端末におけるフロア一覧の表示画面例である。 管理者端末における利用対象一覧の表示画面例である。 管理者端末における利用対象の編集画面例である。 管理者端末による他の利用対象に対する各種設定処理の一例を示すシーケンス図である。 管理者端末における他の利用対象の編集画面例である。 管理者端末における同時利用に係る設定画面例である。 利用対象管理装置と予約管理サーバとの間の同期処理の一例を示すシーケンス図である。 認証処理及び利用目的選択処理の一例を示すシーケンス図である。 利用者端末における認証要求画面例である。 利用者端末における利用目的選択時の選択画面例である。 利用者端末における利用対象が利用可能な場合の表示画面例である。 利用者端末における他の利用対象が利用可能な場合の表示画面例である。 QRコードの撮影処理及び利用対象管理処理の一例を示すシーケンス図である。 利用者端末におけるQRコード撮影時の撮影画面例である。 利用者端末における利用対象が利用不可能な場合の表示画面例である。 利用者端末における他の利用対象が利用不可能な場合の表示画面例である。 利用対象の関連付け処理の一例を示すシーケンス図である。 利用対象の関連付け処理の詳細を説明するフローチャートである。 利用者端末における利用対象を利用中の表示画面例である。 利用者端末における他の利用対象の選択画面例である。 利用者端末における他の利用対象の別の選択画面例である。 利用者端末における他の利用対象を利用中の表示画面例である。 利用者端末における他の利用対象の詳細の表示画面例である。 利用対象の関連付け処理の変形例を説明するフローチャートである。 利用対象の関連付け処理の他の変形例を説明するフローチャートである。 第2の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。 カードキーによるチェックイン、チェックアウトの例を示す図である。 第2の実施形態に係る通信システムの機能構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係るフロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る利用対象管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る同時利用管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係るマップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る利用対象の関連付け処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1乃至図39を用いて、第1の実施形態について説明する。
〔通信システムの全体構成〕
<<システム構成例>>
<通信システム>
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されているように、通信システム1は、利用対象管理装置3、利用者端末5、予約管理サーバ7及び管理者端末9を含む各装置及びサーバを有している。利用対象管理装置3、利用者端末5、予約管理サーバ7及び管理者端末9は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。
通信システム1は更に、利用対象管理装置3及び利用者端末5によって構築された利用対象管理システム2を有している。なお、利用対象管理装置3及び利用者端末5は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
通信システム1は更に、一以上の利用対象が設置された一以上のフリーアドレス実施フロアを有する。各フリーアドレス実施フロアには、テナント識別情報、各フロアのフロア識別情報、サーバ装置のURL(Uniform Resource Locator)情報を含むQRコード(登録商標。以下省略)等の二次元コードが貼付(刻印)若しくは設置された座席等の利用対象が配置されている。なお、各フリーアドレス実施フロアに配置された利用対象ごとに、上述した二次元コードが設置されていてもよい。但し、二次元コードに限らず、一次元のバーコード、三次元コード又はそれらに代わる他のコード情報が設置されていてもよい。
本実施形態に係る利用対象管理システム2を含む通信システム1では、所定の利用対象を利用する際に、利用対象にあわせて利用可能な他の利用対象の推奨候補を利用者に対して提供することを実現する。以下、各装置及びサーバの基本的な機能については、以下に詳細を説明する。
<利用対象管理装置>
利用対象管理装置3は、利用対象に係る利用状態を管理する装置である。また、利用対象管理装置3は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、利用対象管理システム2を構築する。利用対象管理装置3は更に、他の装置、通信端末、サーバと通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
なお、利用対象管理装置3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、利用対象管理装置3の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。利用対象管理装置3は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
また、利用対象管理装置3は、後述する利用者端末5に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、利用対象管理装置3は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。
<利用者端末>
利用者端末5は、利用対象管理装置3と通信ネットワーク100を介して通信可能な通信端末である。また、利用者端末5は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、利用対象管理システム2を構築する。
なお、利用者端末5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。利用者端末5は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
<予約管理サーバ>
予約管理サーバ7は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現されるサーバである。本実施形態に係る通信システムでは、予約管理サーバ7が、各種利用対象に対する予約登録を管理するクラウドサービス機能を有している。具体的には、予約管理サーバ7は、各種利用対象の予約、利用者の予定等の管理を可能とする他社サービスを利用するようにしてもよく、例えば、汎用のカレンダーサービスで提供されてもよい。
<管理者端末>
管理者端末9は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される通信端末である。管理者端末9は、通信システム1において管理者端末9を管理する管理者が入力したフロア情報、利用対象情報、マップ座標情報及び同時利用可否情報等の入力を受け付け、入力された各種情報を利用対象管理装置3に送信する。
なお、管理者端末9は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。管理者端末9は、更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(利用対象管理アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
〔利用対象に他の利用対象を推奨する場合の概念〕
続いて、図2を用いて利用対象に他の利用対象を推奨する場合の概念について説明する。図2は、利用対象に他の利用対象を推奨する場合の一例を示す概念図である。図2に示されているように、通信システム1におけるフリーアドレス実施フロアの利用対象を利用しようとする利用者Dは、座席等の利用対象A以外の利用対象を利用することが可能である。
このとき、利用対象管理装置3は、利用者Dが使用する利用者端末5Dに対して以下のような概念にしたがって他の利用対象の推奨処理を行う。例えば、利用対象管理装置3は、利用者Dが利用対象の一例である座席Dを利用しようとした場合に、備品等の他の利用対象のうち、利用可能なものを抽出し、その結果を利用者端末5Dに表示させる。
具体的には、利用対象管理装置3は、備品等を示す他の利用対象のうち、利用者Aによって利用中の共用ヘッドホンA、共用モニタA及びBを除く他の利用対象のリストを生成する。この場合、利用対象管理装置3は、共用ヘッドホンB,C及び共用モニタCが利用可能であり、共用ヘッドホンB及び共用モニタCが利用者Dによって過去に利用されていた場合は、その利用履歴をもとに推奨する利用対象のリストを生成して利用者端末5Dに表示させる。本実施形態では、このような概念に基づいて、ある利用者が利用対象を利用しようとした場合に、その利用者に対して利用可能な他の利用対象の推奨リストを提供する。なお本実施形態において、利用可能な他の利用対象の推奨候補には、推奨される他の利用対象のリスト(推奨リスト)が含まれる、推奨候補には、例えば、利用者端末5において利用者が選択可能な状態にリスト化されたもの、若しくは利用者に対して選択可能に一覧表示されたものが含まれる。本実施形態では、以降、説明の便宜上、推奨候補を「推奨リスト」若しくは単に「リスト」と呼ぶ。
●用語について●
本実施形態において「利用対象」とは、所定のデータ等の資源に加えて、ある会社、団体及び組織等のテナントが保有、貸借、又は管理している資源を示すものをいう。その資源としての利用対象には、例えば、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、「フリースペース」という)、座席、会議室、ブース、レンタルオフィス、レンタルスタジオ、ホテル等の宿泊施設、催物会場等の場所、空間が挙げられる。これらの利用対象は移動しにくいものであり、設備ともいう。更に、各種備品、各種電子機器、机、椅子、ロッカー、社用車、レンタカー(シェアリングカー)、駐車場、レンタルサイクル、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組み、人(受付グループ)等も利用対象となり得る。これらのうち、貸借契約のもと利用可能な家具、電化製品等のいわゆるサブスクリプションを利用したものも、利用対象となり得る。なお、本実施形態では、利用対象の一例として、フリーアドレス実施フロアに設置された一以上の座席を例に説明する。これにより、以降の説明で単に「利用対象」と記載した場合は、特に断りがない限り「座席」を示すものとする。
また、「他の利用対象」とは、座席等の利用対象を利用する際にあわせて利用される備品等をいう。備品には、例えば、ヘッドホン、マイク、モニタ、ノートPC、マウス、充電コード等が含まれる。
また、利用者による「利用操作」とは、例えば、フリーアドレススペース、座席、備品等に設けられたQRコード等のコード情報を読み取る(撮影する)動作をいう。利用者による「利用操作」とは更に、ホテル等の宿泊施設を利用する際に、客室の入口の解錠及び施錠を行うためにカードキー等をカードキー認証装置に翳す等の動作も含まれる。
更に、本実施形態において利用者とは、利用者端末5を利用してフリーアドレス実施フロアに設置された二次元コード等を読み取り、フリーアドレス実施フロアを含むフロアに存在する利用対象を利用しようとする利用者(ユーザ)をいう。また、利用対象利用者とは、所定の利用対象を利用中の利用者(ユーザ)をいう。
〔ハードウエア構成〕
続いて、図3及び図4を用いて、実施形態に係る通信システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、図3及び図4に示されている装置又は端末のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
<利用対象管理装置、予約管理サーバ及び管理者端末のハードウエア構成>
図3は、利用対象管理装置、予約管理サーバ及び管理者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、利用対象管理装置3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD(Hard Disk)305、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
これらのうち、CPU301は、利用対象管理装置3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD305は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ306は、CPU301の制御にしたがってHD305に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、利用対象管理装置3は、HD305及びHDDコントローラ306に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。なお、キーボード312、ポインティングデバイス313に代えて又は加えて、タッチパネル等の入力手段を用いてもよい。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F216は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
予約管理サーバ7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。これらのハードウエア資源は、利用対象管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
管理者端末9は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、HD905、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ906、ディスプレイ907、近距離通信I/F908、CMOSセンサ909、撮像素子I/F910、ネットワークI/F911、キーボード912、ポインティングデバイス913、メディアI/F915、外部機器接続I/F916、音入出力I/F917、マイク918、スピーカ919及びバスライン920を備えている。これらのハードウエア資源は、利用対象管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
<利用者端末のハードウエア構成>
図4は、利用者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図4に示されているように、利用者端末5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、ネットワークI/F511、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520を備えている。これらのハードウエア資源は、図3に示した利用対象管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。なお、利用者端末5は、ブラウザソフトウエア等のプログラムを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
更に、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、利用対象管理装置3は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る利用対象管理方法を実現する。
〔通信システムの機能構成〕
次に、図3乃至図12を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図5は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図5は、図1に示されている端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
<利用対象管理装置の機能構成>
まず、図3及び図5を用いて利用対象管理装置3の機能構成について説明する。図5に示されているように、利用対象管理装置3は、送受信部31、比較演算部33、表示制御部34、判断部35,認証部36、生成部37、登録更新部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つからRAM303に展開された利用対象管理装置3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用対象管理装置3は、図3に示されているROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
<<利用対象管理装置の各機能構成>>
次に、利用対象管理装置3の各機能構成について詳細に説明する。図5に示されている利用対象管理装置3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、座席等の所定の利用対象が利用される際に、所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する。また、送受信部31は、所定の利用対象とあわせて利用可能な利用対象を含む推奨リストを、利用者端末5に対して送信する。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
比較演算部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理者端末9が設定のために送信した備品等の他の利用対象に関する利用期間、利用回数等と、実際に利用された他の利用対象の利用期間、利用回数と、を比較する。本実施形態において、比較演算部33は、比較演算手段の一例として機能する。
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、利用対象管理装置3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ307又は利用者端末5のディスプレイ507に表示させる。本実施形態において、表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
判断部35は、主に、CPU301の処理によって実現され、利用対象管理装置3における各種判断を行う。本実施形態において、判断部35は、判断手段の一例として機能する。
認証部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、利用者端末5が送信した認証要求に含まれる利用者識別情報及びパスワードに基づいて、利用者の認証を行う。本実施形態において、認証部36は、認証手段の一例として機能する。
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現される。生成部37は、利用者により所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、所定の利用対象とあわせて利用可能な利用対象を含む推奨リストを、利用者端末5が送信した利用対象識別情報に関連付けて生成する。また生成部37は、利用者により所定の期間に利用された備品等を示す他の利用対象の利用履歴に基づいて、推奨リストを生成する。また生成部37は、利用者端末5のディスプレイ507に表示された利用要否の選択が受け付けられた場合に、推奨リストを生成する。また生成部37は、利用者端末5のディスプレイに表示された利用対象に対する利用目的のうち、選択が受け付けられたいずれかの利用目的に応じて利用が考えられる他の利用対象に、他の利用対象の利用期間が長い順、及び、他の利用対象の利用回数が多い順の少なくともいずらかの順に優先順位を付与して推奨リストを生成する。本実施形態において、生成部37は、生成手段の一例として機能する。
登録更新部38は、主に、CPU301の処理によって実現される。登録更新部38は、利用者端末5のディスプレイ507に表示された他の利用対象の利用要否の選択が受け付けられた場合に、他の利用対象を識別する他の利用対象識別情報と所定の利用対象の予約を識別する予約識別情報とを関連付けて更新する。登録更新部38は更に、予約識別情報が関連付けられた他の利用対象を、所定の利用対象とあわせて利用可能な利用対象の候補とする。本実施形態において、登録更新部38は、更新手段の一例として機能する。
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
●ユーザ情報管理テーブル●
図6は、ユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図6に示されているようなユーザ情報管理テーブルによって構成されたユーザ情報管理DB3001が構築されている。ユーザ情報管理テーブルでは、テナント識別情報ごとにテナント名、利用者識別情報、利用者名、パスワード、利用者名、利用者宛先(メールアドレス)を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
これらのうち、テナント識別情報は、通信システム1を利用する利用者、管理者等が所属する会社、団体等のテナントを識別する識別情報であり、例えば、「T0001」、「T0002」等で与えられる。テナント名は、会社、学校等の組織、団体等を表す名称であり、例えば、「リコー」等で与えられる。利用者識別情報は、利用者端末5を利用する利用者に割り当てられた識別情報で、例えば、「U0001」、「U0002」等で与えられる。利用者名は、利用者識別情報に対応付けられた利用者の名前である。パスワードは、利用対象管理システム2を含む通信システム1を利用する際のログイン時の利用者識別情報と関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。利用者宛先は、利用者端末5を利用する利用者の電子メールアドレスである。なお、上述した利用者識別情報と利用者宛先を共有して用いてもよい。
本実施形態において、ユーザ情報管理テーブル(ユーザ情報管理DB3001)は、ユーザに係る各情報をテナント識別情報ごとに対応付けて管理するユーザ情報管理手段の一例として機能する。
●フロア情報管理テーブル●
図7は、フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図7に示されているようなフロア情報管理テーブルによって構成されたフロア情報管理DB3002が構築されている。フロア情報管理テーブルでは、テナント識別情報、ロケーション識別情報、ロケーション名、フロア識別情報、フロア名、階数を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
これらのうち、ロケーション識別情報は、テナントが存在する地域、場所を表すための識別情報であり、例えば、「L0001」、「L0002」等で与えられる。ロケーション名は、ロケーションを表す名称であり、例えば、「海老名」、「本社」等で与えられる。フロア識別情報は、利用対象が存在する建造物のフロアを識別するための識別情報であり、例えば、「F0001」、「F0002」等で与えられる。フロア名は、建造物のフロア名称を表す名称であり、例えば、「海老名1F」、「本社7F」等で与えられる。階数は管理対象となる建造物の階数であり、例えば、「1」、「2」等の数字で与えられる。
本実施形態において、フロア情報管理DB3002は、所定の建造物の各フロア情報を、テナント識別情報ごとに対応付けて管理するフロア情報管理手段の一例として機能する。
なお、フロア情報管理テーブルの構成は、上述した内容に限らない。例えば、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとし、このタブで分けられたフロア識別情報ごとに、残りの各項目を関連付けて記憶、管理するようにしてもよい。
●利用対象管理テーブル●
図8は、利用対象管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図8に示されているような利用対象管理テーブルによって構成された利用対象管理DB3003が構築されている。利用対象管理テーブルでは、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして各タブで分けられたフロア識別情報ごとに、フロア名、利用対象識別情報、利用対象名、利用対象カテゴリ(属性)及び利用状態を含む項目が関連付けられて記憶、管理されている。
これらのうち、利用対象識別情報は、座席等の利用対象を識別するための識別情報であり、例えば、「R0001」、「R0003」等で与えられる。利用対象名は、利用対象の名称を表し、例えば、「海老名1F-座席001」等で与えられる。利用対象カテゴリ(属性)は、利用対象が座席等である場合は「座席」、ヘッドホン等の備品である場合は「備品」として管理される。なお、本実施形態では、「備品」を共用物と呼ぶこともある。利用状態は、利用対象識別情報又は利用対象名に対応する座席、備品等の利用対象が利用中であるか否かを表す状態である。利用状態は、例えば、「利用中」、「利用可能」等で与えられる。
本実施形態において、利用対象管理DB3003は、ある利用対象に係るカテゴリ(属性)及び利用状態を、テナント識別情報及びロケーション識別情報でタブ付けされたフロア識別情報ごとに対応付けて管理する利用対象管理手段の一例として機能する。
●同時利用管理テーブル●
図9は、同時利用管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図9に示されているような同時利用管理テーブルによって構成された同時利用管理DB3004が構築されている。同時利用管理テーブルでは、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして各タブで分けられた利用対象識別情報ごとに、利用対象名、同時利用許否、同時利用要求単位、他利用対象提案拒否、期間及び利用回数を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
これらのうち、同時利用許否は、利用対象名で示される利用対象の利用にあわせて備品等の他の利用対象の同時利用を許可するか否かを管理し、例えば、「許可(オン)」、「不許可(オフ)」で与えられる。同時利用要求単位は、利用対象名で示される利用対象とあわせて利用したい他の利用対象を利用するカテゴリを示し、座席等であれば「座席」、備品等であれば「備品」としてカテゴリ管理される。他利用対象提案拒否は、利用対象名で示される利用対象を利用する際に、他の利用対象の同時利用の提案を許可するか否かを示し、例えば、「許可(オン)」、「不許可(オフ)」等で与えられる。期間は、利用対象名で示される利用対象の過去の期間利用を示し、例えば、「1ヶ月前」等の実期間で与えられる。項目利用回数は、利用対象名で示される利用対象の過去の利用回数を示し、例えば、「5回以上」等の数で与えられる。
本実施形態において、同時利用管理DB3004は、所定の利用対象とともに利用を許可する情報、所定の利用対象とともに利用する他の利用対象のカテゴリ情報、所定の利用対象とともに利用を許可する他の利用対象の利用期間情報及び利用回数情報を含む情報を、利用対象識別情報に関連付けて管理する同時利用管理手段の一例として機能する。
●利用情報管理テーブル●
図10は、利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図10に示されているような利用情報管理テーブルによって構成された利用情報管理DB3005が構築されている。利用情報管理テーブルでは、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして各タブで分けられた予約識別情報ごとに、利用開始日時、利用終了日時、利用者識別情報、利用目的、利用対象識別情報及び親予約識別情報が関連付けられて管理されている。これらのうち、予約識別情報は、利用対象が予約されたときに付与される管理情報であり、例えば「B0001」、「B0002」等で与えられる。
利用開始日時、利用終了日時は、後述する利用対象識別情報で管理された利用対象の利用が開始された日時を示し、例えば、「2022/3/1 09:05」等で与えられる。利用終了日時は、利用対象識別情報で管理された利用対象の利用が終了された日時を示し、例えば、「2022/3/1 17:30」等で与えられる。なお、利用終了日時は、利用開始時に予め利用対象管理システム2が終日分を設定しておいてもよいし、利用者端末5に表示された「退席」ボタン、「返却」ボタン等への操作日時の情報が反映されてもよい。
利用目的は、利用者が利用対象識別情報で管理された利用対象をどのような目的で利用するかを管理する項目で、例えば、「通常業務」、「会議・打合せ」、「その他」等で与えられる。この利用目的の項目は、後述する利用者端末5への利用者による選択操作によって反映される。親予約識別情報は、ある利用者が所定の利用対象識別情報で管理された利用対象とあわせて他の利用対象を予約したかを管理する項目である。具体的には、利用者識別情報「U0001」が与えられた「利用者0001」が、利用対象識別情報「R0001」が与えられた所定の利用対象を利用しようとしたとする。ここで、「利用者U0001」が、利用者0001の過去履歴から提案された他の利用対象「R0101」の同時利用を承諾した場合、利用対象「R0101」の「親予約識別情報」の項目には、「利用者U0001」が利用する際に与えられた予約識別情報「B0001」が、利用対象「R0101」の親予約識別情報の項目に登録される。つまり、「ヘッドホン001」を示す利用対象識別情報「R0101」に関連付けられた予約識別情報「B0002」が、「海老名1F-座席001」を示す利用対象識別情報「R0001」に関連付けられた予約識別情報「B0001」に関連付けられていることを示している。
本実施形態において、利用情報管理テーブル(利用情報管理DB3005)は、席等の利用対象の利用にあわせて備品等の他の利用対象の同時利用が承諾された場合の予約状態を、テナント識別情報及びロケーション識別情報でタブ付けされた予約識別情報ごとに対応付けて管理する利用情報管理手段の一例として機能する。
●マップ情報管理テーブル●
図11は、マップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3000には、図11に示されているようなマップ情報管理テーブルによって構成されたマップ情報管理DB3006が構築されている。マップ情報管理テーブルでは、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして各タブで分けられたフロア識別情報ごとに、フロア名、利用対象識別情報、利用対象名、マップX座標、マップY座標及びマップ保存場所が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、マップX座標及びマップY座標は、利用対象の場所を二次元マップのX-Y座標上のそれぞれX方向、Y方向の座標を示している。なお、二次元マップのX-Y座標における原点は、フロアの配置等を考慮して任意に設定してよい。マップ保存場所は、各利用対象を含む二次元マップの情報の所在を示し、例えば、「http://ex.ricoh.com/e…s_map1f」等で与えられる。なお、利用対象を示すマップは二次元マップに限らず、三次元マップであってもよい。
本実施形態において、マップ情報管理テーブル(マップ情報管理DB3006)は、所定の利用対象を含む利用対象が配置されたマップ情報を、テナント識別情報及びロケーション識別情報でタブ付けされたフロア識別情報ごとに対応付けて管理するマップ情報管理手段の一例として機能する。
<利用者端末の機能構成>
次に、図4及び図5を用いて利用者端末5の機能構成について説明する。図5に示されているように、利用者端末5は、送受信部51、操作受付部52、撮像取得部53、表示制御部54、情報管理部56及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、図4に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つからRAM503に展開された利用者端末5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末5は、図4に示されているROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、利用対象管理アプリ等が記憶されている。
<<利用者端末の各機能構成>>
次に、利用者端末5の各機能構成について詳細に説明する。図5に示されている利用者端末5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
操作受付部52は、主に、ポインティングデバイス513が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU501が処理することによって実現される。また操作受付部52は、ディスプレイ507に表示された推奨リストに含まれる他の利用対象の利用要否の選択を受け付ける。また操作受付部52は、ディスプレイ507に表示された利用対象に係る利用目的として、通常業務、会議又は打合せ、その他のうちいずれかの選択を受け付ける。なお、操作受付部52は、ポインティングデバイス513に代えて、キーボード、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部52は、受付手段の一例として機能する。
撮像取得部53は、主に、CMOSセンサ509及び撮像素子I/F510に対するCPU501の処理によって実現される。撮像取得部53は、利用者端末5を利用する利用者が撮影した所定のフロアとして存在するフリーアドレス実施フロアに設置されたQRコード等の二次元コード(所定のコード情報)を撮影する(読み取る)ことにより、フロア識別情報、テナント識別情報、URL情報等の各種情報を取得する。本実施形態において、撮像取得部53は、取得手段の一例として機能する。
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、利用者端末5における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また表示制御部54は、利用対象管理装置3が送信した推奨リストを利用者端末5のディスプレイ507に表示させる。また表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ507に表示させる。本実施形態において、表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
情報管理部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、利用者が利用者端末5を利用する際の利用者の認証情報を管理する。情報管理部56は、利用者が利用対象(座席)予約に係る利用対象管理アプリを起動した際に、必要な認証処理が行われているかを管理し、認証処理が行われていない場合には、後述する認証要求を行う。本実施形態において、情報管理部56は、管理手段の一例として機能する。
記憶読出部59は、主に、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
<予約管理サーバの機能構成>
続いて、図3及び図5を用いて予約管理サーバ7の機能構成について説明する。図5に示されているように、予約管理サーバ7は、送受信部71、取得部72、登録部76及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つからRAM703に展開された予約管理サーバ7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、予約管理サーバ7は、図3に示されているROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、利用対象管理装置3と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)等が記憶されている。
<<予約管理サーバの各機能構成>>
次に、予約管理サーバ7の各機能構成について詳細に説明する。図5に示されている予約管理サーバ7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して利用対象管理装置3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
取得部72は、主に、CPU701の処理によって実現され、利用対象管理装置3が送信した利用対象の更新要求に係る情報を取得する。本実施形態において、取得部72は、取得手段の一例として機能する。
登録部76は、主に、CPU701の処理によって実現され、予約管理サーバ7に対して送信された各種予約に係るデータ(情報)を、記憶部7000の所定領域に記憶、登録する。本実施形態において、登録部76は、登録手段の一例として機能する。但し、登録部76の機能はクラウドサービスにより実現される機能の一つであるため、上述した機能、方法に限らない。
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704及びHD705のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
●予約管理テーブル●
図12は、予約管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部7000には、図12に示されているような予約管理テーブルによって構成された予約管理DB7001が構築されている。予約管理テーブルでは、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして各タブで分けられた予約識別情報ごとに、予約名、フロア識別情報、利用対象識別情報、利用対象名、利用者識別情報、予約開始日時及び予約終了日時が関連付けられて記憶、管理されている。これらの項目は、利用対象管理装置3の記憶部3000にそれぞれ構築された各DBで管理される項目に対応するため、詳細の説明を省略する。
本実施形態において、予約管理テーブル(予約管理DB7001)は、各利用対象の予約に係る情報を、テナント識別情報及びロケーション識別情報を一組のタブとして予約識別情報ごとに対応付けて管理する予約管理手段の一例として機能する。
<管理者端末の機能構成>
続いて、図3及び図5を用いて管理者端末9の機能構成について説明する。図5に示されているように、管理者端末9は、送受信部91、操作受付部92、表示制御部94及び記憶読出部99を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つからRAM903に展開された管理者端末9用のプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、管理者端末9は、図3に示されているROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つにより構築される記憶部9000を有している。更に、記憶部9000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、利用対象管理アプリ等が記憶されている。
<<管理者端末の各機能構成>>
次に、管理者端末9の各機能構成について詳細に説明する。図5に示されている管理者端末9の送受信部91は、主に、ネットワークI/F911及び近距離通信I/F908に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部91は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
操作受付部92は、主に、キーボード912及びポインティングデバイス913のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU901が処理することによって実現される。なお、操作受付部92は、ポインティングデバイス913に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部92は、受付手段の一例として機能する。
表示制御部94は、主に、ディスプレイ907に対するCPU901の処理によって実現され、管理者端末9における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部94は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ907に表示させる。本実施形態において、表示制御部94は、表示制御手段の一例として機能する。
記憶読出部99は、主に、図3に示されているROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つに対するCPU901の処理によって実現され、記憶部9000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部99は、記憶読出手段の一例として機能する。
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図13乃至図39を用いて、第1の実施形態に係る利用対象管理システムにおける各処理又は動作を説明する。なお、以降に説明する各シーケンス図において、各装置間での通信は、所定の手順による各種認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態であることを前提とする。更に、各装置においては、通信ネットワーク100を介した通信におけるブラウザの起動処理、利用対象管理アプリ等の所定のアプリの起動処理等も実行済みであることを前提とする。この場合、ブラウザ及び各種アプリの起動は、それぞれの装置、通信端末の記憶読出部が各種アプリ等を読み出すことにより実行されてもよい。
<管理者端末による利用対象に係る各種設定処理>
まず、会社等のテナントに属する管理者が管理者端末9を用いて利用対象に係る各種設定を行なう場合の処理について説明する。図13は、管理者端末による利用対象に対する各種設定処理の一例を示すシーケンス図である。まず、管理者端末9の表示制御部94は、記憶部9000に記憶された利用対象管理アプリの起動に応じて管理者端末9のディスプレイ907に予約状況画面を表示させ、操作受付部92は、メニュー選択操作を受け付ける(ステップS11)。
●画面表示例●
ここで、管理者端末9における予約状況確認のための画面表示例を説明する。図14は、管理者端末における予約状況の表示画面例である。図14に示されているように、管理者端末9によって利用対象管理アプリが起動されると、ディスプレイ907には、表示制御部94によって、予約状況確認画面9011が表示される。予約状況確認画面9011は、例えば、管理者端末9で起動された利用対象管理アプリのホーム画面に表示される画面である。この予約状況確認画面9011では、利用対象管理装置3で管理される利用対象の予約状況(予約の有無、等)が表示される。このとき、「フロアから探す」、「履歴から参照する」といった選択メニューも同時に表示され、管理者の選択によってそれぞれの画面に遷移することが可能である。予約状況確認画面9011には更に、メニューバーの中に「フロア一覧」、「座席一覧」、「利用履歴」、「設定」等のメニューが配置されている。
図13に戻り、表示制御部94は、ディスプレイ907にフロア一覧画面を表示させ、操作受付部92は、管理者によるフロア登録操作を受け付ける(ステップS12)。
●画面表示例●
次に、管理者端末9におけるフロア一覧確認及びフロア登録のための画面表示例を説明する。図15は、管理者端末におけるフロア一覧の表示画面例である。図15に示されているように、管理者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によって、フロア一覧画面9012が表示される。フロア一覧画面9012は、例えば、利用対象管理アプリの起動により表示されるメニューの「フロア一覧」をマウスオーバー操作又はクリック操作等をした際に表示される画面である。フロア一覧画面9012では、フロア一覧としてフロア名、ロケーション、階数ごとにそれぞれのフロア情報が一覧として表示される。これらのフロア一覧情報には、更に「MAP」、「編集」、「削除」の各操作ボタン(アイコン)が付与され、それぞれのフロアに対する操作が可能になっている。管理者は、それぞれの操作ボタンを操作して所望の情報を入力した後、登録ボタン9051を操作して入力した内容を登録させることができる。他方、キャンセルボタン9052を操作することで入力した内容の登録をキャンセルさせることができる。
再び図13に戻り、送受信部91は、利用対象管理装置3に対してフロア登録要求を送信する(ステップS13)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、管理者端末9が送信したフロア登録要求を受信する。このとき、フロア登録要求には、フロア名及びフロア識別情報が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は、受信したフロア名及びフロア識別情報を含む情報を、フロア情報管理DB3002(図7参照)の対応する項目に登録する(ステップS14)。
次に、送受信部31は、ステップS13で受信したフロア登録要求に対するフロア登録応答を管理者端末9に対して送信する(ステップS15)。これにより、管理者端末9の送受信部91は、利用対象管理装置3が送信したフロア登録応答を受信する。このとき、フロア登録応答には、例えば、登録完了通知情報を示すフラグ等の情報が含まれる。
次に、管理者端末9の表示制御部94は、管理者端末9のディスプレイ907に利用対象一覧画面を表示させ、操作受付部92は、管理者による利用対象の編集操作を受け付ける(ステップS16)。
●画面表示例●
ここで、管理者端末9における利用対象一覧確認及び利用対象編集のための画面表示例を説明する。図16は、管理者端末における利用対象一覧の表示画面例である。図16に示されているように、管理者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によって、利用対象一覧画面9013が表示される。利用対象一覧画面9013は、例えば、利用対象管理アプリの起動により表示されるメニューの「フロア名」の項目の「海老名-1F」の表示部分をマウスオーバー操作又はクリック操作等をした際に表示される画面である。利用対象一覧画面9013では、利用対象の一覧として利用対象名、カテゴリ、フロアの各情報が一覧として表示される。これらの利用対象には、更に「編集」、「削除」の各操作ボタン(アイコン)が付与され、それぞれの利用対象に対する所望の操作が可能になっている。
●画面表示例●
続いて、管理者端末9における利用対象の編集のための画面表示例を説明する。図17は、管理者端末における利用対象の編集画面例である。図17に示されているように、管理者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によって、利用対象編集画面9014が表示される。利用対象編集画面9014は、例えば、利用対象一覧画面9013の「利用対象名」の項目の「海老名-1F-座席001」の表示部分をマウスオーバー操作又はクリック操作等をした際に表示される画面である。利用対象編集画面9014では、利用対象名、利用対象ID(利用対象識別情報)、カテゴリ、フロア、MAP情報の項目が表示される。これらのうち、カテゴリ、フロア、MAPに係る各情報については、管理者が所望の情報を選択、入力することができ、保存ボタン9053又はキャンセルボタン9054を操作することで、選択、入力した情報を保存又はキャンセルさせることができる。
再び図13に戻り、送受信部91は、利用対象管理装置3に対して利用対象登録要求を送信する(ステップS17)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、管理者端末9が送信した利用対象登録要求を受信する。このとき、利用対象登録要求には、利用対象名、利用対象識別情報及びMAP情報が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は、受信した利用対象名、利用対象識別情報及びMAP情報を含む情報を、利用対象管理DB3003(図8参照)及びマップ情報管理DB3006(図11参照)の対応する各項目に登録する(ステップS18)。
次に、送受信部31は、ステップS17で受信した利用対象登録要求に対する利用対象登録応答を管理者端末9に対して送信する(ステップS19)。これにより、管理者端末9の送受信部91は、利用対象管理装置3が送信した利用対象登録応答を受信する。このとき、利用対象登録応答には、例えば、登録完了通知情報を示すフラグ等の情報が含まれる。
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS13及びS15、並びにステップS17及びS19の各処理が実行される場合、管理者端末9と利用対象管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、管理者端末9と利用対象管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、管理者端末9と利用対象管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
また、図13に示したシーケンス図は、管理者端末9と利用対象管理装置3との間で行われる各種設定処理の一例であり、これに限らない。更に、管理者端末9のディスプレイ907に表示される各種画面及び管理者による各種設定操作についても、上述した内容、手順に限らない。
<管理者端末による他の利用対象に係る各種設定処理>
引き続き、管理者が管理者端末9を用いて他の利用対象に係る各種設定を行なう場合の処理について説明する。図18は、管理者端末による他の利用対象に対する各種設定処理の一例を示すシーケンス図である。まず、管理者端末9の表示制御部94は、記憶部9000に記憶された利用対象管理アプリの起動に応じて管理者端末9のディスプレイ907に他の利用対象編集画面を表示させ、操作受付部92は、他の利用対象の編集操作を受け付ける(ステップS21)。
●画面表示例●
続いて、管理者端末9における他の利用対象の編集のための画面表示例を説明する。図19は、管理者端末における他の利用対象の編集画面例である。図19に示されているように、管理者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によって、他の利用対象編集画面9015が表示される。他の利用対象編集画面9015は、例えば、利用対象一覧画面9013の「利用対象名」の項目の「海老名-1F-ヘッドホン001」の表示部分をマウスオーバー操作又はクリック操作等をした際に表示される画面である。他の利用対象編集画面9015では、利用対象名、利用対象ID(利用対象識別情報)、カテゴリ、フロア、同時利用許可設定部の各項目が表示される。これらのうち、カテゴリ、フロア、同時利用許可設定部に係る各情報については、管理者が所望の情報を選択、入力することができ、保存ボタン9055又はキャンセルボタン9056を操作することで、選択、入力した情報を保存又はキャンセルさせることができる。
図18に戻り、送受信部91は、利用対象管理装置3に対して他の利用対象登録要求を送信する(ステップS22)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、管理者端末9が送信した他の利用対象登録要求を受信する。このとき、他の利用対象登録要求には、他の利用対象の一例としての備品名、備品名に対応する利用対象識別情報及びフロア情報(フロア識別情報)が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は、受信した他の利用対象の一例としての備品名、備品名に対応する利用対象識別情報及びフロア情報(フロア識別情報)を含む情報を、利用対象管理DB3003(図8参照)及び同時利用管理DB3004(図9参照)の対応する各項目に登録する(ステップS23)。
次に、送受信部31は、ステップS22で受信した他の利用対象登録要求に対する他の利用対象登録応答を管理者端末9に対して送信する(ステップS24)。これにより、管理者端末9の送受信部91は、利用対象管理装置3が送信した他の利用対象登録応答を受信する。このとき、他の利用対象登録応答には、例えば、登録完了通知情報を示すフラグ等の情報が含まれる。
次に、管理者端末9の表示制御部94は、管理者端末9のディスプレイ907に他の利用対象に係る設定画面を表示させ、操作受付部92は、管理者による他の利用対象の同時利用に係る設定操作を受け付ける(ステップS25)。
●画面表示例●
続いて、管理者端末9における他の利用対象の同時利用に係る設定のための画面表示例を説明する。図20は、管理者端末における同時利用に係る設定画面例である。図20に示されているように、管理者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によって、同時利用設定画面9016が表示される。同時利用設定画面9016は、例えば、他の利用対象編集画面9015の「同時利用を許可する」の項目を「ON」に選択した際に表示される画面である。同時利用設定画面9016では、備品の同時利用の許可、備品の同時利用候補の対象範囲、同じカテゴリの別の備品の設定許可、備品の同時利用候補とする条件の各項目が表示される。これらのうち、備品の同時利用候補とする条件については、例えば、期間と利用回数がそれぞれ任意の値で設定可能となっている。管理者は、それぞれの操作ボタンを操作して所望の情報を入力した後、登録ボタン9057を操作して入力した内容を登録させることができる。他方、キャンセルボタン9058を操作することで入力した内容の登録をキャンセルさせることができる。
再び図18に戻り、送受信部91は、利用対象管理装置3に対して同時利用設定登録要求を送信する(ステップS26)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、管理者端末9が送信した同時利用設定登録要求を受信する。このとき、同時利用設定登録要求には、同時利用許否情報、代替備品提案許否情報、同時利用候補条件情報が含まれる。なお、代替備品提案許否情報には、同時利用設定画面9016で入力された「同じカテゴリの別の備品の設定許可」に対する選択情報が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は、受信した同時利用許否情報、代替備品提案許否情報、同時利用候補条件情報を含む情報を、同時利用管理DB3004(図9参照)の対応する各項目に登録する(ステップS27)。
次に、送受信部31は、ステップS26で受信した同時利用設定登録要求に対する同時利用設定登録応答を管理者端末9に対して送信する(ステップS28)。これにより、管理者端末9の送受信部91は、利用対象管理装置3が送信した同時利用設定登録応答を受信する。このとき、同時利用設定登録応答には、例えば、登録完了通知情報を示すフラグ等の情報が含まれる。
また、図18に示したシーケンス図は、管理者端末9と利用対象管理装置3との間で行われる各種設定処理の一例であり、これに限らない。更に、管理者端末9のディスプレイ907に表示される各種画面及び管理者による各種設定操作についても、上述した内容、手順に限らない。
<利用対象管理装置と予約管理サーバとの間の同期処理>
次に、利用対象管理装置と予約管理サーバとの間の同期処理について説明する。図21は、利用対象管理装置と予約管理サーバとの間の同期処理の一例を示すシーケンス図である。図21に示されているように、記憶読出部39は、利用対象管理DB3003(図8参照)から、タブとして管理しているテナント識別情報及びロケーション識別情報を読み出す(ステップS31)。
次に、送受信部31は、予約管理サーバ7に対して利用対象の予約情報取得要求を送信する(ステップS32)。これにより、予約管理サーバ7の送受信部71は、利用対象管理装置3が送信した利用対象の予約情報取得要求を受信する。このとき、利用対象の予約情報取得要求には、ステップS31で読み出したテナント識別情報及びロケーション識別情報が含まれる。
続いて、予約管理サーバ7の記憶読出部79は、予約管理DB7001(図12参照)のうち、テナント識別情報及びロケーション識別情報に関連付けられた予約情報をすべて読み出す(ステップS33)。
次に、送受信部71は、ステップS32で受信した利用対象の予約情報取得要求に対する利用対象の予約情報取得応答を、利用対象管理装置3に対して送信する(ステップS34)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、予約管理サーバ7が送信した利用対象利用情報の取得応答を受信する。このとき、利用対象の予約情報取得応答には、例えば、予約識別情報、フロア識別情報、利用対象識別情報、利用者識別情報、予約開始日時情報及び予約終了日時情報の各種情報が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は記憶読出部39と共同して、利用対象情報を更新する(ステップS35)。具体的には、登録更新部38は、ステップS34で受信した情報のうち、フロア識別情報、利用対象識別情報及び現在時刻を示す現在時刻情報に基づいて、利用対象管理DB3003(図8参照)で管理されているフロア識別情報及び利用対象識別情報に対応する利用対象の利用状態をそれぞれ更新して登録する。
本実施形態における通信システム1では、以上説明したステップS32-S35までの処理が、利用対象管理装置3と予約管理サーバ7との間で定期的に繰り返して実行する。これにより、利用対象管理装置3は、予約管理サーバ7で管理されている各種情報と同期を取り、利用対象管理DB3003(図8参照)で管理されている各利用対象に対して最新の情報に更新して登録することが可能となる。
なお、ステップS35で実行される利用対象情報の更新処理に関しては、以下のような方法で処理を実行してもよい。例えば、ステップS32で、利用対象管理装置3は現在時刻情報を含めて送信することも可能である。この場合、予約管理サーバ7は、ステップS32で受信した現在時刻情報を含む予約対象だけを抽出し、ステップS34の利用対象の予約情報取得応答に含めて送信するようにしてもよい。
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS32及びS34の処理が実行される場合、利用対象管理装置3と予約管理サーバ7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、利用対象管理装置3と予約管理サーバ7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、利用対象管理装置3と予約管理サーバ7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
<利用者の認証処理及び利用目的選択処理>
次に、利用者の認証処理及び利用目的選択処理について説明する。図22は、認証処理及び利用目的選択処理の一例を示すシーケンス図である。まず、利用者端末5の表示制御部54は、ディスプレイ507に認証要求を示す旨を表示させる(ステップS41)。なお、認証要求の表示は、利用者端末5を利用する利用者が認証を未実施の場合に限られるものでよい。
●画面表示例●
図23は、利用者端末における認証要求画面例である。図23に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によってログイン認証画面5101が表示される。ログイン認証画面5101には、ユーザID入力部5501、パスワード入力部5502及びログインボタン5503が表示される。利用者は、これらのボタンに対してユーザID(メールアドレスも可)、パスワードを入力して、ログインボタン5503を操作することにより、ログイン処理を実行することができる。
図22に戻り、利用者端末5の操作受付部52は、利用者の操作による認証情報の入力を受け付ける(ステップS42)。
次に、送受信部51は、利用対象管理装置3に対して認証要求を送信する(ステップS43)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、利用者端末5が送信した認証要求を受信する。このとき、認証要求には、利用者識別情報、パスワードが含まれる。更に、認証要求には、利用者端末5と利用対象管理装置3との通信を行うために確立されたセッションのセッション情報(セッションID)が含まれてもよい。
次に、利用対象管理装置3の判断部35は、認証処理を行う(ステップS44)。具体的には、判断部35は、ステップS43で受信した認証要求に含まれる利用者識別情報、パスワードを検索キーとしてユーザ情報管理DB3001(図6参照)を検索して、それぞれの情報が一致するかを判断する。これにより、利用者端末5に対する認証が成功すると、入力された利用者識別情報及びパスワードは正しいものであると見なされる。
次に、送受信部31は、ステップS43で受信した認証要求に対する認証応答を利用者端末5に対して送信する(ステップS45)。これにより、利用者端末5の送受信部51は、利用対象管理装置3が送信した認証応答を受信する。このとき、認証応答には、例えば、認証成功を示す情報(フラグ情報)が含まれ、更に、利用者端末5との間で確立されたセッション情報(セッションID)が含まれてもよい。更に、利用者端末5の情報管理部56は記憶読出部59を介して、利用者識別情報及びパスワードを含む利用者に係る認証情報を記憶部5000の所定領域に記憶してもよい。
次に、表示制御部54は、ディスプレイ507に利用目的選択画面を表示させ、操作受付部52は、利用者による利用目的の選択を受け付ける(ステップS46)。
●画面表示例●
図24は、利用者端末における利用目的選択時の選択画面例である。図24に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって利用目的選択画面5102が表示される。利用目的選択画面5102には、利用したい利用対象に係る利用目的(利用目的情報)として、例えば、通常業務ボタン5511、会議・打合せボタン5512、その他ボタン5513が表示される。利用者は、これらのボタンのいずれかを選択して選択ボタン5514を操作することで、利用したい利用対象に係る利用目的を確定させることができる。
再び図22に戻り、送受信部51は、利用対象管理装置3に対して利用対象に係る利用目的設定要求を送信する(ステップS47)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、利用対象管理装置3が送信した利用対象に係る利用目的設定要求を受信する。このとき、利用対象に係る利用目的設定要求には、ステップS46で入力された利用目的情報が含まれる。
続いて、利用対象管理装置3の登録更新部38は記憶読出部39を介して、利用情報管理DB3005(図10参照)で管理されている利用目的の項目に、ステップS47で受信した利用目的情報を設定し登録する(ステップS48)。
次に、送受信部31は、ステップS47で受信した利用対象に係る利用目的設定要求に対する利用目的設定応答を、利用者端末5に対して送信する(ステップS49)。これにより、利用者端末5の送受信部51は、利用対象管理装置3が送信した利用対象に係る利用目的設定応答を受信する。このとき、利用対象に係る利用目的設定応答には、例えば、設定登録の完了を示す情報(フラグ情報)が含まれる。
次に、利用者端末5の表示制御部54は、ディスプレイ507に利用可能画面を表示させる(ステップS50)。
●画面表示例●
図25は、利用者端末における利用対象が利用可能な場合の表示画面例である。図25に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって利用対象の一例としての座席に対する利用可能画面5111が表示される。利用可能画面5111は、座席をタブとする画面において利用中の座席が無く、利用を希望する利用対象(座席)が利用可能であることを示すメッセージが表示される。
●画面表示例●
図26は、利用者端末における他の利用対象が利用可能な場合の表示画面例である。図26に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他の利用対象の一例としての備品に対する利用可能画面5211が表示される。利用可能画面5211は、備品をタブとする画面において利用中の備品が無く、利用を希望する他の利用対象(備品)が利用可能であることを示すメッセージが表示される。
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS43及びS45、並びにステップS47及びS49の処理が実行される場合、利用者端末5と利用対象管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、利用者端末5と利用対象管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、利用者端末5と利用対象管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
<利用対象の管理処理>
次に、利用者が利用者端末5を用いて利用対象の一例としての座席を利用する場合の処理について説明する。図27は、QRコードの撮影処理及び利用対象管理処理の一例を示すシーケンス図である。まず、所定のフロアにいる利用者は、利用者が利用する利用者端末5を用いて、所定のフロア又は所定の利用対象(座席)に設けられたQRコードを撮影する操作を行う。これにより、利用者端末5の撮像取得部53は、QRコードを撮影(撮像)する(ステップS51)。なお、本実施形態において、二次元コードの一例としてQRコードを示したが、二次元コードに限らず、一次元のバーコード、三次元コード等のその他の形態のコード情報が用いられてもよい。なお、利用者端末5は、QRコードの読込みに応じてQRコードに埋め込まれたURLにアクセスすると、ブラウザ上のWebアプリが開いて予約情報の確認等が可能になる。なお、QRコードは、利用対象管理装置3によって生成されてもよい。
●画面表示例●
図28は、利用者端末におけるQRコード撮影時の撮影画面例である。図28に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、撮像取得部53の起動を介し、表示制御部54によってQRコード撮影画面5021が表示される。QRコード撮影画面5021が表示されることにより、利用者は、QRコード撮影画面5021中の所定の領域内にQRコードを収めてピントを合わせることで撮像取得部53がQRコードを撮影し、QRコードに埋め込まれた情報を取得することができる。QRコードに埋め込まれた情報は、例えば、所定の利用対象を識別する利用対象識別情報、及びWebアプリのURLである。このURLの中に予約対象識別情報が含まれている。
図27に戻り、送受信部51は、利用対象管理装置3に対して利用対象の利用開始要求を送信する(ステップS52)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、利用者端末5が送信した利用開始要求を受信する。このとき、利用開始要求には、QRコードに埋め込まれた利用対象識別情報が含まれる。つまり、利用対象管理装置3の送受信部31は、特定の利用者が行った利用対象に対する利用操作に含まれる利用開始要求を受信する。
次に、利用対象管理装置3の記憶読出部39は、利用情報の読出しを行う(ステップS53)。具体的には、記憶読出部39は、ステップS52で受信した利用対象識別情報を検索キーとして利用対象管理DB3003(図8参照)を検索することにより、対応する利用情報を読み出す。このとき、読み出された利用情報には、利用対象識別情報が付与された利用対象の利用対象カテゴリ(属性)及び利用状態が含まれる。なお、ステップS53の処理において、読み出された利用情報の内容に応じて、判断部35がその利用対象の利用可否を判断するようにしてもよい。
<利用対象が利用不可(利用中)の場合>
次に、ステップS53で読み出した利用対象の利用状態が利用中(利用不可)であった場合の処理について説明する。利用対象管理装置3の送受信部31は、利用者端末5に対して、ステップS52で受信した利用対象の利用開始要求に対する応答として、利用対象の利用開始応答を送信する(ステップS54)。これにより、利用者端末5の送受信部51は、利用対象管理装置3が送信した利用対象の利用開始応答を受信する。このとき、利用対象の利用開始応答には、利用対象が利用できない旨を示す利用対象利用不可通知が含まれる。
次に、利用者端末5の表示制御部54は、ディスプレイ507に利用対象利用不可の表示を行う(ステップS55)。
●画面表示例●
図29は、利用者端末における利用対象が利用不可能な場合の表示画面例である。図29に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって利用対象の一例としての座席に対する利用不可能画面5121が表示される。利用不可能画面5121は、座席をタブとする画面において他の利用者が利用を希望する利用対象(座席)を利用中であり、利用不可能であることを示すメッセージが表示される。
●画面表示例●
図30は、利用者端末における他の利用対象が利用不可能な場合の表示画面例である。図30に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他の利用対象の一例としての備品に対する利用不可能画面5221が表示される。利用不可能画面5221は、備品をタブとする画面において他の利用者が利用を希望する他の利用対象(備品)を利用中であり、利用不可能であることを示すメッセージが表示される。
<利用対象が利用可(利用可能)の場合>
次に、ステップS53で読み出した利用対象の利用状態が利用可能(利用可)であった場合の処理について説明する。図31は、利用対象の関連付け処理の一例を示すシーケンス図である。図31に示されているように、利用対象管理装置3の登録更新部38は、利用対象の利用情報を更新する(ステップS61)。具体的には、登録更新部38は、ステップS52で受信した利用対象識別情報に対応する利用対象に対して、利用対象管理DB3003(図8参照)で管理されている利用状態の項目を、「利用可能」から「利用中」に更新する。
<利用対象の関連付け処理>
次に、利用対象管理装置3は、利用対象の関連付け処理を行う(ステップS62)。このステップS62では特に、利用対象管理装置3の生成部37は、特定の利用者が利用対象とともに利用した他の利用対象の利用履歴に基づいて、利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨リストを生成する。具体的には、図32に示すフローチャートにて詳細を説明する。
図32は、利用対象の関連付け処理の詳細を説明するフローチャートである。利用対象管理装置3の記憶読出部39は、利用者ごとの利用情報を読み出す(ステップS62-1-1)。具体的には、記憶読出部39は、利用者識別情報を検索キーとして利用情報管理DB3005(図10参照)を検索することにより、対応する利用情報をすべて読み出す。このときに読み出される利用情報は、利用開始日時情報、利用終了日時情報、利用目的、利用対象識別情報、親予約識別情報が含まれる。
次に、生成部37は、特定の利用者が一定期間に利用した利用対象のリストを生成する(ステップS62-1-2)。具体的には、生成部37は、ステップS62-1-1で読み出された利用情報に対して、特定の利用者、すなわち利用対象を利用しようとしている利用者が一定期間に利用した利用対象のリストを生成する。この場合、例えば、利用者識別情報「U0001」で示される利用者が一定期間に利用した利用対象のリストを生成する。この場合の一定期間は、同時利用管理DB3004(図9参照)で管理されている期間の項目に登録された期間を用いてもよい。このとき更に、生成部37は、リストの生成において、同時利用管理DB3004(図9参照)で管理されている該当の利用対象に係る同時利用情報を参照してそれらの情報に基づいた利用対象のリストを生成する。なお、同時利用情報には、同時利用許否情報、同時利用要求単位情報、他利用提案許否情報、上述した期間情報及び利用回数情報が含まれる。つまり、生成された利用対象のリストは、例えば、所定の座席を利用した座席利用者の現在から一定期間前までの利用情報が確認され、座席利用者の利用情報の中から座席の利用とあわせて利用したと考えられる備品の中から、現在利用可能な備品の情報で構成される。
続いて、生成部37は、他の特定の利用者が一定期間に利用した利用対象をステップS62-1-2で生成したリストに追加する(ステップS62-1-3)。具体的には、生成部37は、ステップS62-1-1で読み出された利用情報に対して、他の利用者、すなわちステップS62-1-2でリストの生成対象となった利用者以外の利用者が一定期間に利用した利用対象のリストを、ステップS62-1-2で生成したリストに追加する。この場合、例えば、利用者識別情報「U0002」で示される他の利用者が一定期間に利用した利用対象のリストを一度生成する。なお、一定期間は、ステップS62-1-2の処理で適用した一定期間と同じ期間である。このステップS62-1-3の処理で追加されたリストは、後述する利用者に対して提供する情報の参考情報となる。
次に、生成部37は、「利用中」を示す画面データを生成してこのフローを抜ける(ステップS62-1-4)。
図31に戻り、利用対象管理装置3の送受信部31は、ステップS52で受信した利用対象の利用開始要求に対する応答として、利用対象の利用開始応答を送信する(ステップS63)。これにより、利用者端末5の送受信部51は、利用対象管理装置3が送信した利用対象の利用開始応答を受信する。このとき、利用対象の利用開始応答には、他の利用対象リストを含む画面データ及び利用対象利用可能通知が含まれる。つまり、利用対象管理装置3の送受信部31は、生成した推奨リストを利用者端末5に対して送信する。
次に、利用者端末5の表示制御部54は、利用中を示す画面の表示を行う(ステップS64)。具体的には、表示制御部54は、以下に示す各画面表示例に示した内容を利用者端末5のディスプレイ507に表示させる。
●画面表示例●
図33は、利用者端末における利用対象を利用中の表示画面例である。図33に示されているように、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって利用中画面5131が表示される。座席をタブとする利用中画面5131には、利用情報として、例えば、利用者が利用を開始した利用対象(座席)のフロア、座席名、利用開始日時及び利用終了日時が表示される。利用中画面5131には更に、退席ボタン5531が表示され、利用者がこの退席ボタン5531を操作することにより、表示制御部54は、上述した利用可能画面5111を表示する。なお、利用中画面5131の表示後に他利用対象選択ダイアログ画面5132がポップアップ表示されるまでの時間は任意でよい。あるいは、その時間は、利用者が利用対象の利用を開始してから所定時間経過後(例えば5分後)であってもよい。
図31に戻り、表示制御部54及び操作受付部52は、他の利用対象(備品)選択画面の表示及び選択の受付を行う(ステップS65)。
●画面表示例●
図34は、利用者端末における他の利用対象の選択画面例である。図34に示されているように、利用中画面5131の表示後、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他利用対象選択ダイアログ画面5132が利用中画面5131の上にポップアップ表示される。他利用対象選択ダイアログ画面5132には、利用者が過去によく利用していた他の利用対象(備品)のリストが表示され、それぞれにチェックボックスが設けられる。これにより、利用者は、座席とあわせて利用したい備品を任意に選択することができる。更に、他利用対象選択ダイアログ画面5132には、他の利用者がよく利用していた他の利用対象(備品)のリストが表示され、これついてもチェックボックスが設けられている。他利用対象選択ダイアログ画面5132には更に、利用ボタン5532、キャンセルボタン5533がそれぞれ設けられており、利用者はこれらのボタンのうち任意のボタンを操作することにより、備品の利用開始操作をすることができる。このような画面が表示されることにより、利用者は、他の利用者が利用していた備品等の情報を把握することが可能になり、その備品が頻繁に利用されていたことを事前に知ることが可能になる。このような情報は、備品等の共用物を他の利用者と共用するという点において、例えば、感染症の感染リスクの面で有用な参考情報になり得る。
●画面表示例●
図35は、利用者端末における他の利用対象の別の選択画面例である。図35に示されているように、利用中画面5131の表示後、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他利用対象選択ダイアログ画面5133が利用中画面5131の上にポップアップ表示される。他利用対象選択ダイアログ画面5133には、利用者が過去によく利用していた他の利用対象(備品)の具体的なリストが表示され、それぞれにチェックボックスが設けられる。これにより、利用者は、座席とあわせて利用したい備品を任意に選択することができる。更に、他利用対象選択ダイアログ画面5132には、他の利用者がよく利用していた他の利用対象(備品)の具体的なリストが表示され、これついてもチェックボックスが設けられている。他利用対象選択ダイアログ画面5133には更に、利用ボタン5532、キャンセルボタン5533がそれぞれ設けられており、利用者はこれらのボタンのうち任意のボタンを操作することにより、備品の利用開始操作をすることができる。このような画面が表示されることにより期待できる効果は、図34に示した場合と同様である。
再び図31に戻り、送受信部51は、利用対象管理装置3に対して、利用対象(備品)の利用開始要求を送信する(ステップS66)。これにより、利用対象管理装置3の送受信部31は、利用者端末5が送信した利用対象(備品)の利用開始要求を受信する。このとき、利用対象(備品)の利用開始要求には、他利用対象選択ダイアログ画面5132又は他利用対象選択ダイアログ画面5133で選択された他の利用対象(備品)を識別する利用対象識別情報が含まれる。
次に、利用対象管理装置3の登録更新部38は、他の利用対象の利用情報の更新を行う(ステップS67)。具体的には、登録更新部38は、ステップS66で受信した利用対象識別情報に対応する利用対象に対して、利用対象管理DB3003(図8参照)で管理されている利用状態の項目を、「利用可能」から「利用中」に更新する。
次に、送受信部31は、ステップS66で受信した利用対象(備品)の利用開始要求に対する応答として、利用対象(備品)の利用開始応答を送信する(ステップS68)。これにより、利用者端末5の送受信部51は、利用対象管理装置3が送信した利用対象(備品)の利用開始応答を受信する。このとき、利用対象(備品)の利用開始応答には、利用対象(備品)利用可能通知として、他の利用対象(備品)に係るフロア情報、名称、利用開始日時情報及び利用終了日時情報が含まれる。
次に、利用者端末5の表示制御部54は、他の利用対象(備品)利用中の表示を行う(ステップS69)。具体的には、表示制御部54は、以下に示す画面をそれぞれ表示させる。
●画面表示例●
図36は、利用者端末における他の利用対象を利用中の表示画面例である。図36に示されているように、利用中画面5131の表示後、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他利用対象確認用ダイアログ画面5134が利用中画面5131の上にポップアップ表示される。他利用対象確認用ダイアログ画面5134には更に、表示制御部54によって、OKボタン5534が表示される。利用者はこのOKボタンを操作することにより、他の画面に遷移させることができる。また、この他利用対象確認用ダイアログ画面5134において、「備品」タブを選択することで、利用者は、表示された他の利用対象(備品)の詳細を確認することができる。
●画面表示例●
図37は、利用者端末における複数の他の利用対象の詳細の表示画面例である。図37に示されているように、利用中画面5131の表示後、利用者端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって他利用対象詳細確認画面5231が表示される。この他利用対象詳細確認画面5231は、他利用対象確認用ダイアログ画面5134において利用者によって「備品」タブが選択された場合に表示される。ここでは、他の利用対象としての備品が複数利用されている場合の画面例が示されている。なお、他利用対象詳細確認画面5231には更に、表示制御部54によって、それぞれの備品に対応させた返却ボタン5611、5612が設けられている。これにより、利用者は、返却したい備品に対して、それぞれの返却ボタンを操作することで利用対象管理装置3は、対応する備品の利用状態を「利用中」から「利用可能」に変更することができる。
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、利用対象管理装置3は、特定の利用者が行った利用対象に対する利用操作に含まれる利用開始要求を受信し(ステップS52)、特定の利用者が利用対象とともに利用した他の利用対象の利用履歴に基づいて、利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補としての推奨リストを生成し(ステップS62)、生成した推奨リストを利用者端末5に対して送信する(ステップS63)。これにより、利用者が座席等の利用対象を利用する際に、過去の利用履歴に基づいた備品等の他の利用対象の利用を提案することで、利用者の利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
〔第1の実施形態の変形例〕
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態の変形例は、利用対象管理装置3で実行したステップS62の処理内容に対する変形例である。そのため、利用対象管理システム2を構築する各装置、端末のハードウエア構成及び機能構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図38は、利用対象の関連付け処理の変形例を説明するフローチャートである。図38において、ステップS62-2-1の処理は、図32で示したステップS62-1-1と同様であるため、説明を省略する。
次に、生成部37は、特定の利用者が利用した特定の利用対象のリストを生成する(ステップS62-2-2)。これは、図32で示したステップS62-1-2の処理に対して、利用した期間を問わずに利用対象のリストを生成するようにする。また、生成部37は、図32で示したステップS62-1-2の処理の前に、ある利用者が利用したある座席(利用対象の一例)のリストを生成し、その後、ある利用者が他の座席(利用対象の一例)を利用した場合に他の座席を含むリストを生成するようにしてもよい。
なお、ステップS62-2-3及びステップS62-2-4の処理は、図32で示したステップS62-1-3及びステップS62-1-4の処理と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように本実施形態によれば、利用対象管理装置3は、期間に依らず、ある利用対象とその利用対象を利用した利用者とを関連付けたリストを生成する。これにより、利用者と利用対象との関連付けを簡略化させたリストを利用者に提供することが可能になるという効果を奏する。
〔第1の実施形態の他の変形例〕
次に、第1の実施形態の他の変形例について説明する。第1の実施形態の他の変形例も、利用対象管理装置3で実行したステップS62の処理内容に対する変形例である。そのため、利用対象管理システム2を構築する各装置、端末のハードウエア構成及び機能構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図39は、利用対象の関連付け処理の他の変形例を説明するフローチャートである。図39において、利用対象管理装置3の記憶読出部39は、利用者ごとの利用目的及び利用情報を読み出す(ステップS62-3-1)。具体的には、記憶読出部39は、利用者識別情報を検索キーとして利用情報管理DB3005(図10参照)を検索することにより、利用目的を含む利用情報をすべて読み出す。このときに読み出される利用情報は、利用開始日時情報、利用終了日時情報、利用目的、利用対象識別情報、親予約識別情報が含まれる。
次に、判断部35は、利用目的が「通常業務」かを判断する(ステップS62-3-2)。具体的には、判断部35は、ステップS62-3-1で読み出された利用したい利用対象の利用目的が「通常業務」かを判断する。
利用目的が「通常業務」である場合(ステップS62-3-2:YES)、生成部37は、設定された期間中に特定の利用者が通常利用を選択して利用した利用対象(備品)のリストを、優先順位を付けて生成して(ステップS62-3-3)、ステップS62-3-7の処理に遷移する。
他方、利用目的が「通常業務」でない場合(ステップS62-3-2:NO)、判断部35は、利用目的が「会議・打合せ」かを判断する(ステップS62-3-4)。
利用目的が「会議・打合せ」である場合(ステップS62-3-4:YES)、生成部37は、設定された期間中に特定の利用者が「会議・打合せ」を選択して利用した利用対象(備品)のリストを、優先順位を付けて生成する(ステップS62-3-5)。
他方、利用目的が「会議・打合せ」でない場合(ステップS62-3-4:NO)、判断部35は、利用目的が「その他」であると判断し、ステップS62-3-6の処理に遷移する。ステップS62-3-6では、生成部37は、設定された期間中に特定の利用者が「その他」を選択して利用した利用対象(備品)のリストを、優先順位を付けて生成する。
ステップS62-3-7では、生成部37は、それぞれの場合に対応する「利用中」の画面データを生成して、このフローを抜ける。なお、(備品)のリストの生成における優先順位は、上述した同時利用管理DB3004(図9参照)で管理されている期間及び利用回数と、選択された利用目的と、をあわせて考慮したものが与えられる。
以上説明したように本実施形態によれば、利用対象管理装置3は、利用者が選択した利用対象に係る利用目的に応じて、他の利用対象を利用する際の推奨リストを生成する。これにより、予め利用者が選択した利用目的に合った備品等の他の利用対象の推奨リストを利用者に提供することが可能になるという効果を奏する。
〔第2の実施形態〕
続いて、図40乃至図46を用いて、第2の実施形態について説明する。
〔通信システムの全体構成、ハードウエア構成〕
図40は、第2の実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図40では、各装置及び各端末の符号を10番台の数字に変えているが、それぞれの装置及び端末は第1の実施形態と共通である。そのため、通信システム11のシステム構成、及び通信システム11を構成する各装置及び各端末のハードウエア構成については、詳細の説明を省略する。
<チェックイン・チェックアウト動作>
図41は、カードキーによるチェックイン、チェックアウトの例を示す図である。図41に示すように、利用者は、ホテル等の宿泊施設の各客室の入口に備えられたカードキー認証装置に対して、利用者が所有するカードキーを所定の位置に翳す。これにより、カードキーに登録された利用者の利用者識別情報、所定の利用対象(例えば、ホテルの客室番号)に関連付けられた利用対象識別情報が読み取られ、カードキー認証装置から利用対象管理装置13に対して送信される。
ここで、第2の実施形態における他の利用対象とは、座席等の利用対象を利用する際にあわせて利用される備品等をいう。例えば、備品には、先願用品、洗髪用品、ドライヤー、ノートPC、加湿器等が含まれる。
本実施形態では、利用者がホテル等の宿泊施設を利用する際に、利用者が所有するカードキー等を客室の入口等に設けられたカードキー認証装置に翳すことにより、入口の解錠及び施錠を行う動作を「利用操作」という。
〔通信システムの機能構成〕
次に、図42乃至図45を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図42は、第2の実施形態に係る通信システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図42は、図40に示されている端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
<利用対象管理装置の機能構成>
利用対象管理装置13の機能構成は、第1の実施形態に係る利用対象管理装置3の機能構成と同様のため、詳細の説明を省略する。但し、利用対象管理装置13が管理するデータテーブルは、ユーザ情報管理テーブル、以下のデータテーブルで構成される各DBについては、管理される項目に一部相違点があるため以下に説明する。
●ユーザ情報管理テーブル●
図43は、第2の実施形態に係るユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図43に示されているようなユーザ情報管理テーブルによって構成されたユーザ情報管理DB3101が構築されている。第1の実施形態に係るユーザ情報管理テーブルとの相違点は、テナント識別情報、テナント名を管理項目から除いた点である。これは、宿泊施設等を利用する利用者(顧客)が、必ずしも特定のテナントに属するものではないため、管理項目から除いている。
本実施形態において、ユーザ情報管理テーブル(ユーザ情報管理DB3101)は、ユーザに係る各情報をテナント識別情報ごとに対応付けて管理するユーザ情報管理手段の一例として機能する。
●フロア情報管理テーブル●
図44は、第2の実施形態に係るフロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図44に示されているようなフロア情報管理テーブルによって構成されたフロア情報管理DB3102が構築されている。第1の実施形態に係るフロア情報管理テーブルとの相違点は、テナント識別情報を管理項目から除いた点である。ユーザ情報管理テーブルと同様に、宿泊施設等を利用する利用者(顧客)が、必ずしも特定のテナントに属するものではないため、管理項目から除いている。
本実施形態において、フロア情報管理DB3102は、所定の建造物の各フロア情報を、テナント識別情報ごとに対応付けて管理するフロア情報管理手段の一例として機能する。
●利用対象管理テーブル●
図45は、第2の実施形態に係る利用対象管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図45に示されているような利用対象管理テーブルによって構成された利用対象管理DB3103が構築されている。第1の実施形態に係る利用対象情報管理テーブルとの相違点は、タブからテナント識別情報が除かれる点、並びに、フロア名、利用対象識別情報及び利用対象名が、宿泊施設等の名称に応じて変わる点である。
本実施形態において、利用対象管理テーブル(利用対象管理DB3103)は、ある利用対象に係るカテゴリ(属性)及び利用状態を、利用者(顧客)識別情報でタブ付けされたフロア識別情報ごとに対応付けて管理する利用対象管理手段の一例として機能する。
●同時利用管理テーブル●
図46は、第2の実施形態に係る同時利用管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図46に示されているような同時利用管理テーブルによって構成された同時利用管理DB3104が構築されている。第1の実施形態に係る同時利用管理テーブルとの相違点は、タブからテナント識別情報が除かれる点、並びに、利用対象識別情報及び利用対象名が、宿泊施設等の名称に応じて変わる点である。
本実施形態において、同時利用管理DB3104は、所定の利用対象とともに利用を許可する情報、所定の利用対象とともに利用する他の利用対象のカテゴリ情報、所定の利用対象とともに利用を許可する他の利用対象の利用期間情報及び利用回数情報を含む情報を、利用対象識別情報に関連付けて管理する同時利用管理手段の一例として機能する。
●利用情報管理テーブル●
図47は、第2の実施形態に係る利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図47に示されているような利用情報管理テーブルによって構成された利用情報管理DB3105が構築されている。第1の実施形態に係る利用情報管理テーブルとの相違点は、タブからテナント識別情報が除かれる点、並びに、利用目的の項目が「宿泊」、「研修」等に変わる点である。
本実施形態において、利用情報管理テーブル(利用情報管理DB3105)は、席等の利用対象の利用にあわせて他の利用対象の同時利用が承諾された場合の予約状態を、ロケーション識別情報でタブ付けされた予約識別情報ごとに対応付けて管理する利用情報管理手段の一例として機能する。
●マップ情報管理テーブル●
図48は、マップ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルの構造は一例であり、これに限るものではない。記憶部3100には、図48に示されているようなマップ情報管理テーブルによって構成されたマップ情報管理DB3106が構築されている。第1の実施形態に係るマップ情報管理テーブルとの相違点は、タブからテナント識別情報が除かれる点、並びに、フロア識別情報、フロア名、利用対象識別情報、利用対象名が、宿泊施設等の名称に応じて変わる点である。
本実施形態において、マップ情報管理テーブル(マップ情報管理DB3106)は、所定の利用対象を含む利用対象が配置されたマップ情報を、ロケーション識別情報でタブ付けされたフロア識別情報ごとに対応付けて管理するマップ情報管理手段の一例として機能する。
<利用者端末、予約管理サーバ、管理者端末の機能構成>
第2の実施形態では、その他の利用者端末15、予約管理サーバ17、管理者端末19の各機能構成は、それぞれ第1の実施形態に係る利用者端末5、予約管理サーバ7、管理者端末9の機能構成と同様のため、詳細の説明を省略する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態で説明した管理者端末による利用対象に係る各種設定処理、管理者端末による他の利用対象に係る各種設定処理、利用対象管理装置と予約管理サーバとの間の同期処理、及び利用者の認証処理及び利用目的選択処理については同様であるため、説明を省略する。
<利用対象の管理処理における利用対象の関連付け処理>
ここで、利用対象の関連付け処理について説明する。図49は、第2の実施形態に係る利用対象の関連付け処理を説明するフローチャートである。ここでは、ステップS62で示した利用対象の関連付け処理の詳細フローチャートとして、ステップS62-4-1からステップS62-4-3までの処理の例を示している。これらの処理は、第1の実施形態で示したステップS62-1-1、S62-1-2、S62-1-4のそれぞれの処理と同様である。一方でステップS62-1-3に示したような他の利用者が利用した情報に係る処理は省略されてよい。これは、第2の実施形態に係る利用対象の一例が、宿泊施設等の比較的プライバシーが重要視される施設であるため、利用者以外の他の利用者に係る情報を排除する(共有させない)ためである。
なお、第2の実施形態では、利用対象としてホテル等の宿泊施設の客室、及びそこで利用される共用物を例に挙げたが、これに限らず、例えば、レンタルブース、公共利用施設等を含めてもよい。
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、利用対象管理装置3は、特定の利用者が一定期間に利用した利用対象の推奨リストを生成し、生成した推奨リストを利用者端末5に対して送信する。これにより、第1の実施形態により得られる効果に加えて、推奨される利用対象のリストから不要な個人情報を排除することが可能になるという効果を奏する。
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
更に、上述した利用対象の関連付け処理における他の利用対象を含むリストの生成は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって取得された情報を用いて実行されてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
これまで本発明の一実施形態に係る利用対象管理システム、利用対象管理装置、利用対象管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
<第1態様>
第1態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)と、前記利用対象管理装置と通信可能な利用者端末(例えば、利用者端末5)と、を有し、前記利用対象管理装置は、所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信手段(例えば、送受信部31)と、前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成手段(例えば、生成部37)と、前記推奨候補を前記利用者端末に対して送信する送信手段(例えば、送受信部31)と、を有し、前記利用者端末(例えば、利用者端末5)は、前記利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)が送信した前記推奨候補を表示手段(例えば、ディスプレイ507)に表示させる表示制御手段(例えば、表示制御部54)を有する。
第1態様によれば、座席等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることが可能になる。
<第2態様>
第2態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第1態様において、前記利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)の前記生成手段(例えば、生成部37)が、前記利用者により所定の期間に利用された前記他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記推奨候補を生成する。
第2態様によれば、推奨候補の生成における精度を向上させることが可能になる。
<第3態様>
第3態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第1態様又は第2態様において、前記利用者端末(例えば、利用者端末5)が、更に、表示された前記推奨候補に含まれる前記他の利用対象の利用要否の選択を受け付ける受付手段(例えば、操作受付部52)を有し、前記生成手段(例えば、生成部37)は、前記受付手段(例えば、操作受付部52)により前記利用要否の選択が受け付けられた場合に、前記推奨候補を生成する。
第3態様によれば、推奨候補の生成において利用者の選択を受け付けることで不要な推奨候補の生成を回避し、推奨候補の生成における効率を向上させることが可能になる。
<第4態様>
第4態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第3態様において、前記受付手段(例えば、操作受付部52)が、前記表示手段(例えば、ディスプレイ507)に表示された前記利用対象に係る利用目的を示す通常業務、会議又は打合せ、その他のいずれかの選択を受け付ける。
第4態様によれば、座席等の利用目的に合致した推奨候補を提供させることが可能になる。
<第5態様>
第5態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第4態様において、前記生成手段(例えば、生成部37)が、前記選択が受け付けられたいずれかの利用目的に応じて利用が考えられる前記他の利用対象に、当該他の利用対象の利用回数が多い順に優先順位を付与して前記推奨候補を生成する。
第5態様によれば、座席等の利用目的に合致させるとともに、その利用者の利用頻度の高い備品等を提供させることが可能になる。
<第6態様>
第6態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第3態様乃至第5態様において、前記利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)が、更に、前記利用要否の選択が受け付けられた場合に、前記他の利用対象を識別する他の利用対象識別情報と前記所定の利用対象の予約を識別する予約識別情報とを関連付けて更新する更新手段(例えば、登録更新部38)を有する。
第6態様によれば、利用対象管理システムにおける利用対象と個人情報とを適切に管理することが可能になる。
<第7態様>
第7態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第6態様において、前記更新手段(例えば、登録更新部38)が、前記予約識別情報が関連付けられた前記他の利用対象を、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な利用対象の候補とする。
第7態様によれば、利用対象管理システムにおける利用対象と個人情報とを適切に管理することが可能になる。
<第8態様>
第8態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第1態様乃至第7態様において、前記利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)が、更に、前記所定の利用対象とともに利用を許可する情報、前記所定の利用対象とともに利用する他の利用対象のカテゴリ情報、前記所定の利用対象とともに利用を許可する他の利用対象の利用期間情報及び利用回数情報を含む情報を、前記利用対象識別情報に関連付けて管理する同時利用管理手段(例えば、同時利用管理DB3004)を有する。
第8態様によれば、利用対象管理システムにおける座席等の利用対象と備品等の他の利用対象との管理を適切に行うことが可能になる。
<第9態様>
第9態様としての利用対象管理システム(例えば、利用対象管理システム2)は、第1態様乃至第8態様において、前記推奨候補には、前記利用者端末(例えば、利用者端末5)において前記利用者が選択可能な状態にリスト化されたもの、若しくは前記利用者に対して選択可能に一覧表示されたものが含まれる。
第9態様によれば、利用者が利用対象ヲ利用する際に、あわせて利用可能な他の利用対象を利用者に対して認識しやすくさせることが可能になる。
<第10態様>
第10態様としての利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)は、所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信手段と(例えば、送受信部31)、前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成手段(例えば、生成部37)と、を有する。
第10態様によれば、座席等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることが可能になる。
<第11態様>
第11態様としての利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)は、第9態様において、更に、生成された前記推奨候補を、当該利用対象管理装置と通信可能な利用者端末に対して送信する送信手段(例えば、送受信部31)を有する。
第11態様によれば、座席等の利用対象の利用にあわせて備品等の他の利用対象を利用する際の利用者の利便性、及び利用対象の予約に係る操作性を向上させることが可能になる。
<第12態様>
第12態様としての利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)が実行する利用対象管理方法は、所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信ステップと、前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成ステップと、を含む処理を実行する。
第12態様によれば、座席等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることが可能になる。
<第13態様>
第13態様としての利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置(例えば、利用対象管理装置3)に実行させるプログラムは、所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信ステップと、前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成ステップと、を含む処理を実行させる。
第13態様によれば、座席等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることが可能になる。
1 通信システム
2 利用対象管理システム
3 利用対象管理装置
5 利用者端末
7 予約管理サーバ
9 管理者端末
31 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
37 生成部(生成手段の一例)
38 登録更新部(更新手段の一例)
51 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
52 操作受付部(受付手段の一例)
53 撮像取得部(取得手段の一例)
54 表示制御部(表示制御手段の一例)
特開2010-079585号公報

Claims (13)

  1. 利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置と、前記利用対象管理装置と通信可能な利用者端末と、を有する利用対象管理システムであって、
    前記利用対象管理装置は、
    所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信手段と、
    前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成手段と、
    前記推奨候補を前記利用者端末に対して送信する送信手段と、
    を有し、
    前記利用者端末は、
    前記利用対象管理装置が送信した前記推奨候補を表示手段に表示させる表示制御手段を有する、
    ことを特徴とする利用対象管理システム。
  2. 前記生成手段は、
    前記利用者により所定の期間に利用された前記他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記推奨候補を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の利用対象管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の利用対象管理システムであって、
    前記利用者端末は、更に、
    表示された前記推奨候補に含まれる前記他の利用対象の利用要否の選択を受け付ける受付手段を有し、
    前記生成手段は、
    前記受付手段により前記利用要否の選択が受け付けられた場合に、前記推奨候補を生成する、
    ことを特徴とする利用対象管理システム。
  4. 前記受付手段は、
    前記表示手段に表示された前記利用対象に対する利用目的として、通常業務、会議又は打合せ、その他のうちいずれかの選択を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載の利用対象管理システム。
  5. 前記生成手段は、
    前記選択が受け付けられたいずれかの利用目的に応じて利用が考えられる前記他の利用対象に、当該他の利用対象の利用期間が長い順、及び、当該他の利用対象の利用回数が多い順の少なくともいずれかの順に優先順位を付与して前記推奨候補を生成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の利用対象管理システム。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の利用対象管理システムであって、
    前記利用対象管理装置は、更に、
    前記利用要否の選択が受け付けられた場合に、前記他の利用対象を識別する他の利用対象識別情報と前記所定の利用対象の予約を識別する予約識別情報とを関連付けて更新する更新手段を有する、
    ことを特徴とする利用対象管理システム。
  7. 前記更新手段は、
    前記予約識別情報が関連付けられた前記他の利用対象を、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な利用対象の候補とする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の利用対象管理システム。
  8. 請求項1に記載の利用対象管理システムであって、
    前記利用対象管理装置は、更に、
    前記所定の利用対象とともに利用を許可する情報、前記所定の利用対象とともに利用する他の利用対象のカテゴリ情報、前記所定の利用対象とともに利用を許可する他の利用対象の利用期間情報及び利用回数情報を含む情報を、前記利用対象識別情報に関連付けて管理する同時利用管理手段を有する、
    ことを特徴とする利用対象管理システム。
  9. 前記推奨候補には、前記利用者端末において前記利用者が選択可能な状態にリスト化されたもの、若しくは前記利用者に対して選択可能に一覧表示されたものが含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の利用対象管理システム。
  10. 利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置であって、
    所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信手段と、
    前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする利用対象管理装置。
  11. 請求項10に記載の利用対象管理装置であって、更に、
    生成された前記推奨候補を、当該利用対象管理装置と通信可能な利用者端末に対して送信する送信手段を有する、
    ことを特徴とする利用対象管理装置。
  12. 利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置が実行する利用対象管理方法であって、
    所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信ステップと、
    前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成ステップと、
    を含む処理を実行することを特徴とする利用対象管理方法。
  13. 利用対象に係る利用状態を管理する利用対象管理装置に、
    所定の利用対象が利用される際に、前記所定の利用対象に対する利用者の利用操作に応じて、前記所定の利用対象を識別する利用対象識別情報を受信する受信ステップと、
    前記利用者により前記所定の利用対象とともに利用された他の利用対象の利用履歴に基づいて、前記所定の利用対象とあわせて利用可能な他の利用対象を含む推奨候補を、受信した前記利用対象識別情報に関連付けて生成する生成ステップと、
    を含む処理を実行させるプログラム。
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