JP2023172936A - 端子本体、端子、およびコネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】側翼部と端子本体の接続部との間の角部における応力集中を完全になくすことができ、それにより、側翼部を圧着したときに端子本体の割れがないことが確実になり、端子本体の嵌合部の変形が生じず、嵌合部の挿入間隙のサイズに影響が及ばない端子を提供する。【解決手段】端子本体は、ケーブルに圧着されるように適合されている圧着部１１と、相手側端子と嵌合するように適合されている嵌合部１２と、圧着部１１と嵌合部１２との間に接続されている接続部とを備える。圧着部１１は、接続部に接続されている基部１１０と、それぞれ基部１１０の両側から接続部を越えて延びる一対の側翼部１１１とを備える。局所的な応力集中を防止するために、応力緩和ノッチ１が側翼部１１１と接続部との間の角部に形成される。【選択図】図３

Description

関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において２０２２年５月２４日に出願された中国特許出願第ＣＮ２０２２２１２５７２６８．Ｘ号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。

本発明は、端子本体、端子本体を含む端子、および端子を含むコネクタに関する。

従来技術において、高電圧コネクタは通常、ハウジング、およびハウジングに設置される端子を含む。端子は、端子本体、端子本体の嵌合部に設置される一対のコンタクト、および、端子をハウジングにロックするために端子本体の嵌合部の端部に設置されるロック部材を含む。一対のコンタクトは、相手側端子との電気的接触に用いられ、端子本体の圧着部は、ケーブルの導体コアに圧着されるように適合される。このように、コネクタの端子を介してケーブルと相手側端子との間の電気的接続を実現することができる。

従来技術において、端子本体は、圧着部と嵌合部との間に接続される接続部を有する。通例、円弧形状の面取り部が、端子本体の側翼部と端子本体の接続部との間の角部に形成される。しかしながら、実際の応用において、側翼部をケーブルに圧着すると、端子本体の側翼部と端子本体の接続部との間の角部に割れが生じ、場合によっては端子本体の嵌合部における挿入間隙のサイズの変化にもつながり、相手側端子の挿入に影響を及ぼすことがわかっている。

本発明は、上記の難点のうちの少なくとも１つの側面を克服または軽減するためになされたものである。

本発明の一態様によれば、端子本体が提供される。端子本体は、ケーブルに圧着されるように適合されている圧着部と、相手側端子と嵌合するように適合されている嵌合部と、圧着部と嵌合部との間に接続されている接続部とを備える。圧着部は、接続部に接続されている基部と、それぞれ基部の両側から接続部を越えて延びる一対の側翼部とを備える。局所的な応力集中を防止するために、応力緩和ノッチ(stress relief notch)が側翼部と接続部との間の角部に形成される。

本発明の例示的実施形態によれば、側翼部は、端子本体の長手方向において互いに反対側にある前側縁部および後側縁部を有し、接続部は、それぞれ基部の前端部の両側に接続されている一対の接続側部を有し、接続側部は、側翼部の前側縁部に隣接する上側縁部を有し、応力緩和ノッチは、側翼部の前側縁部と接続側部の上側縁部との間の角部に形成される。

本発明の別の例示的実施形態によれば、応力緩和ノッチは、接続側部の上側縁部に接続されている第１の側縁部と、第１の側縁部に平行であり、側翼部の前側縁部に接続されている第２の側縁部と、第１の側縁部と第２の側縁部との間に接続されている湾曲底縁部とを備える。

本発明の別の例示的実施形態によれば、第１の側縁部は、接続側部の上側縁部から圧着部の基部に向かって斜め下方に延び、第２の側縁部は、側翼部の前側縁部から圧着部の基部に向かって斜め下方に延びる。

本発明の別の例示的実施形態によれば、第１の側縁部と接続側部の上側縁部との間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さく、かつ／または、第２の側縁部と側翼部の前側縁部との間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さい。

本発明の別の例示的実施形態によれば、接続側部の上側縁部は、応力緩和ノッチに向かって所定の長さ延びた後に湾曲底縁部と交差し、所定の長さは、応力緩和ノッチの幅以上である。

本発明の別の例示的実施形態によれば、嵌合部は、一対の平行な設置プレートを含み、一対の設置プレートの後側縁部は、接続部を介して基部の前端部の両側に接続され、設置プレートの表面は、端子本体の長手方向に平行であり、一対の設置プレートは、相手側端子が一対の設置プレートの間に挿入されることを可能とするために、一対の設置プレートの表面に垂直な方向において所定の距離だけ離隔している。

本発明の別の例示的実施形態によれば、接続構造が、一対の設置プレートの後側付近における上側および下側に形成され、接続構造は、一対の設置プレートの間の間隔が所定の距離に等しいことを確実にするために、一対の設置プレートの間に接続される。

本発明の別の例示的実施形態によれば、設置プレートの表面に対して９０度屈曲した接続アームが、設置プレートの後側付近における上側および下側のうちの一方に形成され、舌部が、設置プレートの後側付近における上側および下側のうちの他方に形成され、挿入孔が、接続アームの端部に形成され、一方の設置プレートにおける舌部は、他方の設置プレートにおける接続アームの挿入孔に挿入され、接続構造は、それぞれ一対の設置プレートに形成されている接続アームおよび舌部を含む。

本発明の別の例示的実施形態によれば、端子本体は、単一の金属薄板をスタンピングすることにより形成されている一体のスタンピング構成要素である。

本発明の別の例示的実施形態によれば、基部はＵ字形状である。

本発明の別の例示的実施形態によれば、端子本体の長手方向における基部の延在長さ(extension length)は、端子本体の長手方向における側翼部の延在長さよりも小さい。

本発明の別の例示的実施形態によれば、側翼部の後側縁部および基部の後端部の端面は、端子本体の長手方向に垂直な同一平面にあり、側翼部は、端子本体の長手方向において基部の前端部を越えて前方に延びる。

本発明の別の例示的実施形態によれば、応力緩和ノッチはＵ字形状であり、Ｕ字形状の応力緩和ノッチの開口幅は、端子本体の長手方向における接続部の長手方向延在長さの１０％～５０％である。

本発明の別の例示的実施形態によれば、応力緩和ノッチの開口幅は、接続部の長手方向延在長さの１０％、２０％、３０％、４０％、または５０％に等しい。

本発明の別の態様によれば、端子が提供される。端子は、上記の端子本体と、端子本体の互いに対向する一対の設置プレートの内面にそれぞれ設置されている一対のコンタクトとを備える。一対のコンタクトは、一対のコンタクトの間に挿入される相手側端子との電気的接触に用いられる。

本発明の例示的実施形態によれば、端子は、端子をコネクタのハウジングにロックするために、端子本体の一対の設置プレートの前端部に外装されているロック部材をさらに備える。

本発明の別の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、端子スロットが形成されているハウジングと、ハウジングの端子スロットに挿入されている上記の端子とを備える。

本発明に係る上述の例示的実施形態においては、側翼部と端子本体の接続部との間の角部に応力緩和ノッチを形成することにより、側翼部と端子本体の接続部との間の角部における応力集中を完全になくすことができ、それにより、側翼部をケーブルに圧着したときに端子本体が割れを生じないことが確実になり、端子本体の嵌合部の変形が生じず、嵌合部の挿入間隙のサイズに影響が及ばないことが確実になる。

本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。

本発明の例示的実施形態に係る端子の説明斜視組立図である。 本発明の例示的実施形態に係る端子の説明斜視分解図である。 本発明の例示的実施形態に係る端子の端子本体の説明斜視図である。 応力緩和ノッチの幅を示す、本発明の例示的実施形態に係る端子の端子本体の断面図である。 側翼部の延在長さを示す、本発明の例示的実施形態に係る端子の端子本体の断面図である。

添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。

以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、１つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。

本発明の一般概念によれば、端子本体が提供される。端子本体は、ケーブルに圧着されるように適合されている圧着部と、相手側端子と嵌合するように適合されている嵌合部と、圧着部と嵌合部との間に接続されている接続部とを備える。圧着部は、接続部に接続されている基部と、それぞれ基部の両側から接続部を越えて延びる一対の側翼部とを備える。局所的な応力集中を防止するために、応力緩和ノッチが側翼部と接続部との間の角部に形成される。

本発明の別の一般概念によれば、端子が提供される。端子は、上記の端子本体と、端子本体の互いに対向する一対の設置プレートの内面にそれぞれ設置されている一対のコンタクトとを備える。一対のコンタクトは、一対のコンタクトの間に挿入される相手側端子との電気的接触に用いられる。

本発明の別の一般概念によれば、コネクタが提供される。コネクタは、端子スロットが形成されているハウジングと、ハウジングの端子スロットに挿入されている上記の端子とを備える。

図１は、本発明の例示的実施形態に係る端子１００の説明斜視組立図を示す。図２は、本発明の例示的実施形態に係る端子１００の説明斜視分解図を示す。図３は、本発明の例示的実施形態に係る端子１００の端子本体１０の説明斜視図を示す。

図１～図３に示すように、例示の実施形態において、端子１００は、端子本体１０、端子本体１０の内側に設置される一対のコンタクト２０、および端子本体１０の端部に設置されるロック部材３０を含む。

図１～図３に示すように、例示の実施形態において、端子本体１０は、圧着部１１、嵌合部１２、および接続部１３を主に含む。圧着部１１は、ケーブル（不図示）の導体コアに圧着されるように適合される。嵌合部１２は、相手側端子（不図示）と嵌合するのに好適である。接続部１３は、圧着部１１と嵌合部１２との間に接続される。

図１～図３に示すように、例示の実施形態において、端子本体１０の圧着部１１は、基部１１０および一対の側翼部１１１を含む。基部１１０は、接続部１３に接続される。例示の実施形態において、基部１１０はＵ字形状である。一対の側翼部１１１は、基部１１０の開口部の両側から上方に接続部１３を越えて延びる。

図１～図３に示すように、例示の実施形態において、局所的な応力集中を防止するために、応力緩和ノッチ１が側翼部１１１と接続部１３との間の角部に形成される。

図４は、応力緩和ノッチ１の幅を示す、本発明の例示的実施形態に係る端子１００の端子本体１０の断面図を示す。

図１～図４に示すように、例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１はＵ字形状であり、Ｕ字形状の応力緩和ノッチ１の開口幅Ｗは、端子本体１０の長手方向Ｙにおける接続部１３の長手方向延在長さＬの１０％～５０％である。例えば、応力緩和ノッチ１の開口幅Ｗは、接続部１３の長手方向延在長さＬの１０％、２０％。３０％、４０％、または５０％に等しくてよい。本発明において、応力緩和ノッチ１の開口幅Ｗは、局所的応力を完全に逃がすために一定のサイズに達しなければならない。

図１～図４に示すように、例示の実施形態において、側翼部１１１は、端子本体１０の長手方向Ｙにおいて互いに反対側にある前側縁部１１１ａおよび後側縁部を有する。接続部１３は、基部１１０の前端部の両側に接続される一対の接続側部１３０を有する。接続側部１３０は、側翼部１１１の前側縁部１１１ａに隣接する上側縁部１３０ａを有する。応力緩和ノッチ１は、側翼部１１１の前側縁部１１１ａと接続側部１３０の上側縁部１３０ａとの間の角部に形成される。例示の実施形態において、側翼部１１１の前側縁部１１１ａおよび接続側部１３０の上側縁部１３０ａは、略垂直である。

図１～図４に示すように、例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１は、第１の側縁部１ａ、第２の側縁部１ｂ、および湾曲底縁部１ｃを有する。第１の側縁部１ａは、接続側部１３０の上側縁部１３０ａに接続される。第２の側縁部１ｂは、第１の側縁部１ａに平行であり、側翼部１１１の前側縁部１１１ａに接続される。湾曲底縁部１ｃは、第１の側縁部１ａと第２の側縁部１ｂとの間に接続される。

図１～図４に示すように、例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１の第１の側縁部１ａは、接続側部１３０の上側縁部１３０ａから圧着部１１の基部１１０に向かって斜め下方に延びる。応力緩和ノッチ１の第２の側縁部１ｂは、側翼部１１１の前側縁部１１１ａから圧着部１１の基部１１０に向かって斜め下方に延びる。

図１～図４に示すように、例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１の第１の側縁部１ａと接続側部１３０の上側縁部１３０ａとの間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さい。例えば、応力緩和ノッチ１の第１の側縁部１ａと接続側部１３０の上側縁部１３０ａとの間の角度は、５度、１０度、１５度、２０度、または他の好適な角度に等しくてよい。

同様に、図１～図４に示すように、例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１の第２の側縁部１ｂと側翼部１１１の前側縁部１１１ａとの間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さい。例えば、応力緩和ノッチ１の第２の側縁部１ｂと側翼部１１１の前側縁部１１１ａとの間の角度は、５度、１０度、１５度、２０度、または他の好適な角度に等しくてよい。

図５は、端子本体１０の側翼部１１１の延在長さを示す、本発明の例示的実施形態に係る端子１００の端子本体１０の断面図を示す。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、接続側部１３０の上側縁部１３０ａが応力緩和ノッチ１に向かって所定の長さｄ（すなわち、図５において破線で示す延長された線分の長さ）延びる場合、上側縁部１３０ａは円弧形状の底部１ｃと交差することになり、所定の長さｄは、応力緩和ノッチ１の幅Ｗ以上である。この所定の長さｄは、Ｕ字形状の応力緩和ノッチ１の深さに関連する。例示の実施形態において、応力緩和ノッチ１は、局所的応力を完全に逃がすために一定の深さを有する必要がある。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子本体１０の嵌合部１２は、一対の平行な設置プレート１２０を含む。一対の設置プレート１２０の後側縁部は、接続部１３を介して基部１１０の前端部の両側に接続される。設置プレート１２０の表面は、端子本体１０の長手方向Ｙに平行であり、一対の設置プレート１２０は、相手側端子が一対の設置プレート１２０の間に挿入されることを可能とするために、一対の設置プレート１２０の表面に垂直な方向Ｚにおいて所定の距離で離隔している。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、接続構造１２１および１２２が、それぞれ一対の設置プレート１２０の後側縁部付近において一対の設置プレート１２０の上側および下側に形成される。接続構造１２１および１２２は、一対の設置プレート１２０の間の間隔が所定の距離に等しいことを確実にするために、一対の設置プレート１２０の間に接続される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、接続アーム１２１が、設置プレート１２０の後側付近における上側および下側のうちの一方に形成され、接続アーム１２１は、設置プレート１２０の表面に対して９０度屈曲している。舌部１２２が、設置プレート１２０の後側付近における上側および下側のうちの他方に形成される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、挿入孔１２１ａが接続アーム１２１の端部に形成され、一方の設置プレート１２０における舌部１２２は、他方の設置プレート１２０における接続アーム１２１の挿入孔１２１ａに挿入される。上述の接続構造１２１および１２２は、それぞれ一対の設置プレート１２０に形成される接続アーム１２１および舌部１２２を含む。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子本体１０は、単一の金属薄板をスタンピングすることにより形成されている一体のスタンピング構成要素である。これにより、製造コストを低減することができる。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子本体１０の長手方向Ｙにおける基部１１０の延在長さＬ１は、端子本体１０の長手方向Ｙにおける側翼部１１１の延在長さＬ２よりも小さい。これにより、応力緩和ノッチ１の形成により取り除かれる局所的な材料を補償して、側翼部１１１とケーブルとの間の接触面積が不変のままとなるまたは増大することを確実にすることができる。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、側翼部１１１の後側縁部および基部１１０の後端部の端面は、端子本体１０の長手方向Ｙに垂直な同一平面にある。側翼部１１１は、端子本体１０の長手方向Ｙにおいて基部１１０の前端部を越えて前方に延びる。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子１００の一対のコンタクト２０が、それぞれ端子本体１０の一対の設置プレート１２０の互いに対向する内面に設置される。一対のコンタクト２０は、一対のコンタクト２０の間に挿入される相手側端子との電気的接触に用いられる。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、コンタクト２０は、２つの長手方向縁部２１および２２ならびに複数の弾性アーム２３を含む。２つの長手方向縁部２１および２２は、互いに平行であり、端子本体１０の長手方向Ｙに沿って延びる。複数の弾性アーム２３は、２つの長手方向縁部２１および２２の間に接続され、端子本体１０の長手方向Ｙに沿って均等に離隔している。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、コンタクト２０の２つの長手方向縁部２１および２２のうちの一方は、設置プレート１２０の内面に固定され、他方は、設置プレート１２０の内面に移動可能に支持される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、コンタクト２０の一方の長手方向縁部２１は、設置プレート１２０にリベット留めされる。例えば、例示の実施形態において、リベット孔２１ａが、設置プレート１２０にリベット留めされるコンタクト２０の一方の長手方向縁部２１に形成される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子をコネクタ（不図示）のハウジングにロックするために用いられる端子１００のロック部材３０は、端子本体１０の一対の設置プレート１２０の前端部に外装される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、ロック部材３０は、それぞれ一対の設置プレート１２０の外面に設置される一対のサイドプレート３１と、一対のサイドプレート３１の前端部の間に接続され、一対の設置プレート１２０の前端面に当接するエンドプレート３２とを含む。コネクタのハウジングの内壁に形成される凹部にロックされるように適合されるロックばね３１ａが、サイドプレート３１に形成される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、端子をコネクタのハウジングに挿入されるように案内するために用いられる、コネクタのハウジングの内壁における案内溝（不図示）と嵌合するのに好適な案内リブ３が、ロック部材３０のサイドプレート３１に形成される。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、２つの案内リブ３がロック部材３０のサイドプレート３１に形成され、２つの案内リブ３の長さは、端子本体１０の長手方向Ｙにおいて異なる。２つの案内リブ３は、端子本体１０の長手方向Ｙに垂直かつ設置プレート１２０に平行な方向Ｘにおいて離隔している。これにより、端子が誤った向きでコネクタのハウジングに挿入されることを防止することができる。

図１～図５に示すように、例示の実施形態において、ロック部材３０のサイドプレート３１は、端子本体１０の長手方向Ｙに垂直かつ設置プレート１２０に平行な方向Ｘにおいて反対側の左側および右側を有する。Ｃの断面を有する弾性クリップ３１ｂが、それぞれサイドプレート３１の左側および右側に形成される。位置決め溝１２３、および位置決め溝１２３に配置される突出部１２４が、それぞれ設置プレート１２０の左側および右側に形成される。サイドプレート３１における弾性クリップ３１ｂは、位置決め溝１２３に配置され、突出部１２４を締め付ける。

図１～図５に示すように、本発明の例示的実施形態においては、ハウジングおよび上述の端子１００を含むコネクタも開示される。端子スロットが、ハウジングに形成される。端子１００は、ハウジングの端子スロットに挿入される。

上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。

いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。

本明細書において用いられる場合、単数形で記載され「ａ」または「ａｎ」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。

Claims (18)

1. ケーブルに圧着されるように適合されている圧着部（１１）と、
   相手側端子と嵌合するように適合されている嵌合部（１２）と、
   前記圧着部（１１）と前記嵌合部（１２）との間に接続されている接続部（１３）と
   を備える端子本体であって、
   前記圧着部（１１）は、
   前記接続部（１３）に接続されている基部（１１０）と、
   それぞれ前記基部（１１０）の両側から前記接続部（１３）を越えて延びる一対の側翼部（１１１）と
   を備え、
   局所的な応力集中を防止するために、応力緩和ノッチ（１）が前記側翼部（１１１）と前記接続部（１３）との間の角部に形成されている、
   端子本体。
   
2. 前記側翼部（１１１）は、前記端子本体（１０）の長手方向（Ｙ）において互いに反対側にある前側縁部（１１１ａ）および後側縁部を有し、
   前記接続部（１３）は、それぞれ前記基部（１１０）の前端部の両側に接続されている一対の接続側部（１３０）を有し、前記接続側部（１３０）は、前記側翼部（１１１）の前記前側縁部（１１１ａ）に隣接する上側縁部（１３０ａ）を有し、
   前記応力緩和ノッチ（１）は、前記側翼部（１１１）の前記前側縁部（１１１ａ）と前記接続側部（１３０）の前記上側縁部（１３０ａ）との間の角部に形成されている、
   請求項１に記載の端子本体。
   
3. 前記応力緩和ノッチ（１）は、
   前記接続側部（１３０）の前記上側縁部（１３０ａ）に接続されている第１の側縁部（１ａ）と、
   前記第１の側縁部（１ａ）に平行であり、前記側翼部（１１１）の前記前側縁部（１１１ａ）に接続されている第２の側縁部（１ｂ）と、
   前記第１の側縁部（１ａ）と前記第２の側縁部（１ｂ）との間に接続されている湾曲底縁部（１ｃ）と
   を備える、
   請求項２に記載の端子本体。
   
4. 前記第１の側縁部（１ａ）は、前記接続側部（１３０）の前記上側縁部（１３０ａ）から前記圧着部（１１）の前記基部（１１０）に向かって斜め下方に延び、
   前記第２の側縁部（１ｂ）は、前記側翼部（１１１）の前記前側縁部（１１１ａ）から前記圧着部（１１）の前記基部（１１０）に向かって斜め下方に延びる、
   請求項３に記載の端子本体。
   
5. 前記第１の側縁部（１ａ）と前記接続側部（１３０）の前記上側縁部（１３０ａ）との間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さく、かつ／または、
   前記第２の側縁部（１ｂ）と前記側翼部（１１１）の前記前側縁部（１１１ａ）との間の角度は、０度よりも大きく４５度よりも小さい、
   請求項４に記載の端子本体。
   
6. 前記接続側部（１３０）の前記上側縁部（１３０ａ）は、前記応力緩和ノッチ（１）に向かって所定の長さ（ｄ）延びた後に前記湾曲底縁部（１ｃ）と交差し、前記所定の長さ（ｄ）は、前記応力緩和ノッチ（１）の幅（Ｗ）以上である、
   請求項４に記載の端子本体。
   
7. 前記嵌合部（１２）は、一対の平行な設置プレート（１２０）を含み、前記一対の設置プレート（１２０）の後側縁部は、前記接続部（１３）を介して前記基部（１１０）の前記前端部の両側に接続され、
   前記設置プレート（１２０）の表面は、前記端子本体（１０）の前記長手方向（Ｙ）に平行であり、前記一対の設置プレート（１２０）は、前記相手側端子が前記一対の設置プレート（１２０）の間に挿入されることを可能とするために、前記一対の設置プレート（１２０）の表面に垂直な方向（Ｚ）において所定の距離だけ離隔している、
   請求項２に記載の端子本体。
   
8. 接続構造（１２１、１２２）が、前記一対の設置プレート（１２０）の後側付近における上側および下側に形成され、前記接続構造（１２１、１２２）は、前記一対の設置プレート（１２０）の間の間隔が前記所定の距離に等しいことを確実にするために、前記一対の設置プレート（１２０）の間に接続されている、
   請求項７に記載の端子本体。
   
9. 前記設置プレート（１２０）の表面に対して９０度屈曲した接続アーム（１２１）が、前記設置プレート（１２０）の後側付近における前記上側および前記下側のうちの一方に形成され、舌部（１２２）が、前記設置プレート（１２０）の後側付近における前記上側および前記下側のうちの他方に形成され、
   挿入孔（１２１ａ）が、前記接続アーム（１２１）の端部に形成され、一方の設置プレート（１２０）における前記舌部（１２２）は、他方の設置プレート（１２０）における前記接続アーム（１２１）の前記挿入孔（１２１ａ）に挿入され、
   前記接続構造（１２１、１２２）は、それぞれ前記一対の設置プレート（１２０）に形成されている前記接続アーム（１２１）および前記舌部（１２２）を含む、
   請求項８に記載の端子本体。
   
10. 前記端子本体（１０）は、単一の金属薄板をスタンピングすることにより形成されている一体のスタンピング構成要素である、
    請求項１に記載の端子本体。
    
11. 前記基部（１１０）はＵ字形状である、請求項１に記載の端子本体。
    
12. 前記端子本体（１０）の長手方向（Ｙ）における前記基部（１１０）の延在長さ（Ｌ１）は、前記端子本体（１０）の前記長手方向（Ｙ）における前記側翼部（１１１）の延在長さ（Ｌ２）よりも小さい、
    請求項１から１１のいずれか一項に記載の端子本体。
    
13. 前記側翼部（１１１）の後側縁部および前記基部（１１０）の後端部の端面は、前記端子本体（１０）の前記長手方向（Ｙ）に垂直な同一平面にあり、
    前記側翼部（１１１）は、前記端子本体（１０）の前記長手方向（Ｙ）において前記基部（１１０）の前端部を越えて前方に延びる、
    請求項１２に記載の端子本体。
    
14. 前記応力緩和ノッチ（１）はＵ字形状であり、前記Ｕ字形状の応力緩和ノッチ（１）の開口幅（Ｗ）は、前記端子本体（１０）の長手方向（Ｙ）における前記接続部（１３）の長手方向延在長さ（Ｌ）の１０％～５０％である、
    請求項１から１１のいずれか一項に記載の端子本体。
    
15. 前記応力緩和ノッチ（１）の前記開口幅（Ｗ）は、前記接続部（１３）の前記長手方向延在長さ（Ｌ）の１０％、２０％、３０％、４０％、または５０％に等しい、
    請求項１４に記載の端子本体。
    
16. 請求項１から１５のいずれか一項に記載の前記端子本体（１０）と、
    前記端子本体（１０）の互いに対向する一対の設置プレート（１２０）の内面にそれぞれ設置されている一対のコンタクト（２０）と
    を備える端子であって、
    前記一対のコンタクト（２０）は、前記一対のコンタクト（２０）の間に挿入される前記相手側端子との電気的接触に用いられる、
    端子。
    
17. 前記端子をコネクタのハウジングにロックするために、前記端子本体（１０）の前記一対の設置プレート（１２０）の前端部に外装されているロック部材（３０）をさらに備える、請求項１６に記載の端子。
    
18. 端子スロットが形成されているハウジングと、
    前記ハウジングの前記端子スロットに挿入されている請求項１６または１７に記載の前記端子（１００）と
    を備えるコネクタ。

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