JP2023172782A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出領域上の空間における被検出体の位置の検出精度を向上させることができる検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、複数の検出電極が並ぶ検出領域を有するセンサ部と、複数の検出電極に駆動信号を供給し、複数の検出電極ごとの出力値に基づき、検出領域上の空間における被検出体の位置を検出する検出部と、を備える。センサ部は、検出領域の外周に沿って設けられた周辺電極を備える。検出部は、周辺電極に駆動信号を供給する第1期間において、検出電極の出力値に基づき第1検出値を算出し、周辺電極に駆動信号とは異なる電圧信号を供給する第2期間において、検出電極の出力値に基づき第2検出値を算出し、第1検出値と第2検出値との差分値に基づき算出した値を用いて、検出領域上の空間における被検出体の空間座標を算出する。【選択図】図14

Description

本発明は、検出装置に関する。
近年、いわゆるタッチパネルと呼ばれる、外部近接物体を検出可能な検出装置が液晶表示装置等の表示装置上に装着又は一体化された検出システムが知られている(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。このような検出システムにおいて、例えば操作者の手指等の被検出体の検出面への接触を検出するタッチ検出機能に加え、検出面に手指が触れていない状態で、検出領域上の空間における手指の近接状態やジェスチャ等の手指の動きを検出する、所謂ホバー検出機能が注目されている。
米国特許出願公開第2014/0049486号明細書 米国特許出願公開第2013/0342498号明細書 米国特許出願公開第2014/0049508号明細書
検出電極に生じた静電容量を検出して検出領域上の被検出体が存在する位置の空間座標を検出する構成では、検出面への被検出体の接触位置を示す平面座標を検出する構成に比べて検出感度を高める必要がある。これにより、検出電極と検出電極とは異なる電位の導体との間に生じる寄生容量の影響を受け易くなり、検出領域上の空間における被検出体の位置の検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、検出領域上の空間における被検出体の位置の検出精度を向上させることができる検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る検出装置は、複数の検出電極が並ぶ検出領域を有するセンサ部と、複数の前記検出電極に駆動信号を供給し、複数の前記検出電極ごとの出力値に基づき、前記検出領域上の空間における被検出体の位置を検出する検出部と、を備え、前記センサ部は、前記検出領域の外周に沿って設けられた周辺電極を備え、前記検出部は、前記周辺電極に前記駆動信号を供給する第1期間において、前記検出電極の出力値に基づき第1検出値を算出し、前記周辺電極に前記駆動信号とは異なる電圧信号を供給する第2期間において、前記検出電極の出力値に基づき第2検出値を算出し、前記第1検出値と前記第2検出値との差分値に基づき算出した値を用いて、前記検出領域上の空間における前記被検出体の空間座標を算出する。
図1は、実施形態に係る検出装置の概略構成を示す平面図である。 図2は、実施形態に係る検出装置が適用される検出システムの概略断面構成を示す模式図である。 図3は、実施形態に係る検出装置の検出部の構成例を示すブロック図である。 図4Aは、検出領域上の空間における被検出体の位置と各検出電極との位置関係を示す模式図である。 図4Bは、検出領域上の空間における被検出体の空間座標を示す模式図である。 図5は、被検出体の空間座標の算出手法の一例を示す概念図である。 図6は、比較例に係るセンサ部と検出部との接続構成の一例を示す図である。 図7Aは、検出電極に生じる容量を示す第1概念図である。 図7Bは、検出電極に生じる容量を示す第1概念図である。 図8Aは、検出電極に生じる容量を示す第2概念図である。 図8Bは、検出電極に生じる容量を示す第2概念図である。 図9は、比較例における検出値の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係るセンサ部と検出部との接続構成の一例を示す図である。 図11は、検出回路における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図12は、実施形態に係る検出基準値取得処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施形態1に係る検出動作時における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図14は、実施形態1に係る検出値算出処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、第1検出値及び第2検出値の一例を示す図である。 図16は、検出差分値の一例を示す図である。 図17は、補正係数関数の一例を示す図である。 図18は、検出値算出処理実行後の検出値の一例を示す第1図である。 図19は、検出値算出処理実行後の検出値の一例を示す第2図である。 図20は、実施形態2に係る検出動作時における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図21は、実施形態2に係る検出値算出処理の一例を示すフローチャートである。 図22は、第1変形例に係るセンサ部の概略構成を示す平面図である。 図23は、第2変形例に係るセンサ部の概略構成を示す平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、実施形態に係る検出装置の概略構成を示す平面図である。図1に示すように、検出装置1は、センサ部10と、検出部20と、を備える。
センサ部10は、センサ基板11と、複数の検出電極12と、複数の各検出電極12と、周辺電極16と、を有する。検出部20は、制御基板21と、検出回路22と、処理回路23と、電源回路24と、インターフェース回路25と、を有する。
センサ基板11は、例えば、ガラス基板又は透光性を有するフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)である。センサ基板11は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。
センサ基板11の検出領域AAは、複数の検出電極12が設けられた領域である。検出領域AAには、Dx方向(第1方向)にM個(Mは自然数)の検出電極12が配列され、Dy方向(第2方向)にN個(Nは自然数)の検出電極12が配列されている。
センサ基板11の周辺領域GAは、検出領域AAの外周と、センサ基板11の端部との間の領域であり、検出電極12が設けられない領域である。本開示において、周辺領域GAには、検出領域AAの各辺に沿って4つの周辺電極16が設けられている。4つの周辺電極16は、それぞれ配線13aにより接続されている。
本開示において、Dx方向(第1方向)及びDy方向(第2方向)は、検出領域AAにおいて直交する。また、本開示では、Dx方向(第1方向)及びDy方向(第2方向)に直交する方向をDz方向(第3方向)としている。
センサ基板11には、配線基板31を介して制御基板21が電気的に接続される。配線基板31は、例えばフレキシブルプリント基板である。センサ部10の各検出電極12は、配線基板31を介して、検出部20の検出回路22と接続される。
制御基板21には、検出回路22、処理回路23、電源回路24、及びインターフェース回路25が設けられている。制御基板21は、例えばリジット基板である。
検出回路22は、センサ基板11から出力される各検出電極12の検出信号に基づき、各検出電極12の出力値を検出する。検出回路22は、例えばアナログフロントエンド(AFE:Analog Front End)ICである。
処理回路23は、検出回路22から出力される各検出電極12の出力値に基づき、検出領域AA上において被検出体(例えば、操作者の手指等)が存在する位置を示す空間座標を生成する。処理回路23は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のPLD(Programmable Logic Device)であっても良いし、例えばMCU(Micro Control Unit)であっても良い。
電源回路24は、検出回路22及び処理回路23に電源を供給する回路である。また、電源回路24は、検出回路22に検出用の駆動信号を供給する回路である。
インターフェース回路25は、例えばUSBコントローラICであり、処理回路23と検出システムが搭載されるホストデバイスのホストコントローラ(不図示)との間の通信制御を行う回路である。
図2は、実施形態に係る検出装置が適用される検出システムの概略断面構成を示す模式図である。
検出システム100は、検出装置1と、表示パネル200と、を含む。表示パネル200は、エアギャップAGを介して検出装置1のセンサ部10に対向配置される。検出装置1のセンサ部10は、平面視においてセンサ部10の検出領域AAと表示パネル200の表示領域DAとがDz方向(第3方向)に重なるように配置される。表示パネル200は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が例示される。表示パネル200は、例えば、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)や無機ELディスプレイ(マイクロLED、ミニLED)、透過性を有する表示面に画像を表示させる透明ディスプレイであっても良い。
センサ部10は、センサ基板11と、検出電極12と、シールド電極14と、周辺電極16と、カバーガラス15と、を備える。センサ部10は、表示パネル200側から、シールド電極14、センサ基板11、検出電極12及び周辺電極16、カバーガラス15の順に積層される。
シールド電極14は、センサ基板11の表示パネル200側の第1面に設けられている。検出電極12及び周辺電極16は、センサ基板11の第1面の裏側の第2面に設けられている。シールド電極14は、センサ基板11の第1面において検出電極12及び周辺電極16と重なる領域に設けられている。カバーガラス15は、センサ基板11の第2面に接着層OCを介して設けられている。接着層OCは、透光性を有する接着剤が採用されることが望ましい。接着層OCは、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)のように両面粘着性を有する透光性フィルムによって形成されても良い。
図3は、実施形態に係る検出装置の検出部の構成例を示すブロック図である。本開示において、検出部20は、検出領域AA上の空間における被検出体の位置(座標)を検出する。
図3に示すように、検出部20は、信号検出部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標算出部45と、記憶部46と、を備える。信号検出部42及びA/D変換部43は、検出回路22に含まれる。信号処理部44、座標算出部45、及び記憶部46は、処理回路23に含まれる。
信号検出部42は、センサ基板11から出力される各検出電極12の検出信号Det(n)(nは、1からNまでの自然数、Nは、検出領域AA内の電極数)に基づき、各検出
電極12の出力値V(n)を生成する。A/D変換部43は、各検出電極12の出力値V(n)をそれぞれサンプリングしてデジタル信号の出力値S(n)に変換する。
信号処理部44は、検出基準値を生成する検出基準値取得処理、及び検出値算出処理を実行し、各検出電極12の検出値Vdet(n)を生成する。検出基準値、検出基準値取得処理、及び検出値算出処理については後述する。
座標算出部45は、各検出電極12の検出値Vdet(n)に基づき、被検出体が存在する位置の空間座標R(Rx,Ry,Rz)を算出する。
記憶部46には、検出基準値取得処理において取得した検出基準値が格納される。また、記憶部46には、検出値算出処理において用いる補正係数関数が格納されている。また、記憶部46は、信号処理部44における各処理で算出された中間データを一時記憶する機能を有している。
図4Aは、検出領域上の空間における被検出体の位置と各検出電極との位置関係を示す模式図である。図4Bは、検出領域上の空間における被検出体の空間座標を示す模式図である。図4A及び図4Bでは、検出領域AA上の空間に被検出体Fが存在する例を示している。
図4Aに示すように、検出領域AAの各検出電極12には、検出領域AA上の空間に存在する被検出体Fと各検出電極12との距離に応じた静電容量が生じ、当該静電容量に応じた出力値S(n)が検出回路22によって取得される。
処理回路23は、検出回路22によって生成された各検出電極12の出力値S(n)を用いて、図4Bに示す検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置を示す空間座標R(Rx,Ry,Rz)を抽出する。
本開示において、空間座標R(Rx,Ry,Rz)は、検出領域AA上の空間に存在する被検出体Fの位置に対応する。空間座標R(Rx,Ry,Rz)は、検出領域AA上におけるDx方向(第1方向)の位置に対応するX方向の第1データRx、検出領域AA上におけるDy方向(第2方向)の位置に対応するY方向の第2データRy、Dx方向(第1方向)及びDy方向(第2方向)に直交するDz方向(第3方向)の位置に対応するZ方向の第3データRzを含む。
処理回路23は、座標算出部45によって算出された空間座標R(Rx,Ry,Rz)を、例えばUSBコントローラICであるインターフェース回路25を介してホストデバイスに送信する。ホストデバイスは、処理回路23から送信された空間座標R(Rx,Ry,Rz)に応じた制御を行う。なお、ホストデバイス側の処理により本開示が限定されるものではない。
図5は、被検出体の空間座標の算出手法の一例を示す概念図である。図5において、横軸は空間座標R(Rx,Ry,Rz)のX方向の第1データRx(検出領域AAにおける被検出体FのDx方向の位置に対応)を示し、縦軸は空間座標R(Rx,Ry,Rz)のZ方向の第3データRz(被検出体FのDz方向の位置に対応)を示している。
図5に実線で示す算出値は、例えば、各検出電極12の検出値Vdet(n)を用いて補間処理を行うことで得られる。図5に示す算出値の算出手法は、補間処理に限定されず、例えば、近似処理を行って算出する態様であっても良い。
本開示において、空間座標R(Rx,Ry,Rz)のZ方向の第3データRzは、被検出体Fを検出できない場合に「Rz=0」とする。すなわち、空間座標R(Rx,Ry,Rz)のZ方向の第3データRzは、被検出体Fがセンサ部10から離れた位置にあるほど小さい値となり、被検出体Fがセンサ部10に近い位置にあるほど大きい値となる。
図6は、比較例に係るセンサ部と検出部との接続構成の一例を示す図である。図6では、後述する実施形態の構成に対応して、センサ部10a、検出部20aの各構成を例示している。
図6に示す比較例において、検出回路22の信号検出部42は、主要な構成要素として、差動増幅回路CAを備えている。なお、図6に示す比較例のセンサ部10aでは、本開示のセンサ部10の周辺領域GAに設けられる周辺電極16を有していない。
差動増幅回路CAの非反転入力端子には、電源回路24aから検出用の駆動信号VDが供給される。駆動信号VDは、所定周期でハイ電位とロー電位とを繰り返す矩形波信号である。
差動増幅回路CAの他方の反転入力端子には、検出領域AAに設けられた検出電極12が接続されている。また、差動増幅回路CAの反転入力端子と出力端子との間には、負帰還容量Cfbが設けられている。差動増幅回路CAは、非反転入力端子に駆動信号VDが供給されることにより積分回路として機能する。
図6に示す比較例において、シールド電極14には、電源回路24aから駆動信号VDが供給されている。
本開示に係る検出装置1は、上述したように、各検出電極12に生じた静電容量を検出して検出領域AA上の被検出体Fが存在する位置の空間座標を検出する構成である。このため、検出面に被検出体Fが接触することで平面座標を検出する構成に比べて検出感度を高める必要がある。これにより、検出電極12とシールド電極14等の導体との間に生じる寄生容量Cpの影響を受け易くなる。検出動作時に取得される出力値Sは、被検出体Fと検出電極12との間に生じる容量Cdetに起因する成分をS(Cdet)、寄生容量Cpに起因する成分をS(Cp)として、下記(1)式で示される。
S=S(Cdet)+S(Cp)・・・(1)
比較例の構成では、予め、検出領域AA上において検出可能な空間に被検出体Fが存在していない場合に取得した寄生容量成分S(Cp)を検出基準値BLとし、検出動作時に取得した検出電極12の出力値Sから検出基準値BLを差し引くことで、寄生容量成分を除去した検出値Vdetを算出するようにしている。検出値Vdetは、下記(2)式で示される。
Vdet=S-BL・・・(2)
図7A及び図7Bは、検出電極に生じる容量を示す第1概念図である。図7Aは、検出可能な被検出体Fが存在していない場合に検出電極12に生じる寄生容量Cpを例示している。図7Bは、検出電極12の上に被検出体Fが存在している場合に検出電極12に生じる容量Cdet及び寄生容量Cpを例示している。図7A及び図7Bでは、破線で概念的に示す電気力線に沿ってシールド電極14との間に生じる寄生容量Cpを例示している。
検出電極12の上方に被検出体Fが存在する場合、図7Bに示すように、被検出体Fによって検出電極12の上方からの電気力線が遮られ、寄生容量Cpの総量が小さくなる。このため、被検出体Fが存在していない場合に取得した検出基準値BLは、検出電極12の上に被検出体Fが存在している場合に取得した出力値Sに含まれる寄生容量成分S(Cp)よりも大きくなる。
図8A及び図8Bは、検出電極に生じる容量を示す第2概念図である。図8Aは、検出領域AA上において検出可能な空間に被検出体Fが存在していない場合に各検出電極12に生じる寄生容量Cpを例示している。図8Bは、検出領域AA上において検出可能な空間に被検出体Fが存在している場合に各検出電極12に生じる容量Cdet及び寄生容量Cpを例示している。図8A及び図8Bでは、図6に示す比較例のセンサ部10aを示し、本開示のセンサ部10の周辺領域GAに設けられる周辺電極16を有していない。
検出電極12の上方からの電気力線は、検出領域AAの端部に近いほど多く、検出領域AAの端部から離れるに従い少なくなる。このため、検出電極12に生じる寄生容量Cpの総量は、検出領域AAの端部に近いほど大きく、検出領域AAの端部から離れるに従い小さくなる。すなわち、被検出体Fが存在していない場合に取得した検出基準値BL、及び、検出電極12の上に被検出体Fが存在している場合に取得した出力値Sに含まれる寄生容量成分S(Cp)は、検出領域AAの端部に近いほど大きく、検出領域AAの端部から離れるに従い小さくなる。
さらに、検出電極12の上に被検出体Fが存在している場合に被検出体Fによって遮られる電気力線は、検出領域AAの端部に近いほど多くなる。これに伴い、被検出体Fが存在していない場合に取得した検出基準値BLと、検出動作時において検出電極12の上に被検出体Fが存在している場合に取得した出力値Sに含まれる寄生容量成分S(Cp)との差分は、検出領域AAの端部に近いほど大きくなる。
図9は、比較例における検出値の一例を示す図である。図9において、縦軸は検出値Vdetを示し、横軸は検出電極12のDx方向の位置を示している。図9では、図3に示すA点、B点、C点、D点、E点のDz方向の直上の同一の高さに被検出体Fが存在した場合の各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eの検出値をプロットした例を示している。
比較例では、上述したように、検出基準値BLと、検出動作時において取得した出力値Sに含まれる寄生容量成分S(Cp)との差分が、検出領域AAの端部に近いほど大きくなる。このため、上記(2)によって算出される検出値Vdetは、図9に示すように、検出電極12の位置が検出領域AAの端部に近いほど小さい値となる。このため、後段の座標算出部45における空間座標R(Rx,Ry,Rz)の算出誤差が大きくなり、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度が低下する可能性がある。
以下、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度を向上させることが可能な構成及び手法について説明する。
図10は、実施形態に係るセンサ部と検出部との接続構成の一例を示す図である。図11は、検出回路における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。なお、図6に示す比較例に係る構成と同じ構成部については同じ符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
図10に示す実施形態の構成において、周辺電極16には、電源回路24から駆動信号VD又は基準電位Vrefが選択的に供給される。具体的に、周辺電極16には、スイッチSW1がオン制御され、スイッチSW2がオフ制御されている第1期間P1において、電源回路24から電圧信号Vsとして駆動信号VDが供給され、スイッチSW1がオフ制御され、スイッチSW2がオン制御されている第2期間P2において、電源回路24から電圧信号Vsとして基準電位Vrefが供給される。基準電位Vrefは、例えばGND電位が例示される。
図12は、実施形態に係る検出基準値取得処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す検出基準値取得処理は、例えば、検出装置1の起動時に実行される。
処理回路23の信号処理部44は、周辺電極16に電圧信号Vsとして駆動信号VDが供給されている第1期間P1において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第1検出基準値BL1(n)として取得し(ステップS101)、取得した第1検出基準値BL1(n)を記憶部46に格納する(ステップS102)。
続いて、信号処理部44は、周辺電極16に電圧信号Vsとして基準電位Vrefが供給されている第2期間P2において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第2検出基準値BL2(n)として取得し(ステップS103)、取得した第2検出基準値BL2(n)を記憶部46に格納する(ステップS104)。
なお、第2検出基準値BL2(n)を取得してから(ステップS103,S104)、第1検出基準値BL1(n)を取得する(ステップS101,S102)態様であっても良い。第1検出基準値BL1(n)及び第2検出基準値BL2(n)の取得順序により本開示が限定されるものではない。
上述した検出基準値取得処理により、以下に示す検出動作時において実行される検出値算出処理で用いられる第1検出基準値BL1(n)及び第2検出基準値BL2(n)が取得される。
(実施形態1)
図13は、実施形態1に係る検出動作時における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。図14は、実施形態1に係る検出値算出処理の一例を示すフローチャートである。
実施形態1では、周辺電極16に駆動信号VDが供給されている第1期間P1と周辺電極16に基準電位Vrefが供給されている第2期間P2とを含む1フレーム(1F)ごとに、検出値Vdetを算出する態様としている。
処理回路23の信号処理部44は、周辺電極16に電圧信号Vsとして駆動信号VDが供給されている第1期間P1において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第1出力値S1(n)として取得する(ステップS201)。
信号処理部44は、記憶部46から第1検出基準値BL1(n)を読み出し(ステップS202)、ステップS201において取得した第1出力値S1(n)から第1検出基準値BL1(n)を差し引いた第1検出値Vdet1(n)を算出する(ステップS203)。そして、算出した第1検出値Vdet1(n)を記憶部46に一時記憶する(ステップS204)。第1検出値Vdet1(n)は、下記(3)式で示される。
Vdet1(n)=S1(n)-BL1(n)・・・(3)
続いて、信号処理部44は、周辺電極16に基準電位Vrefが供給されている第2期間P2において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第2出力値S2(n)として取得する(ステップS205)。
信号処理部44は、記憶部46から第2検出基準値BL2(n)を読み出し(ステップS206)、ステップS205において取得した第2出力値S2(n)から第2検出基準値BL2(n)を差し引いた第2検出値Vdet2(n)を算出する(ステップS207)。第2検出値Vdet2(n)は、下記(4)式で示される。
Vdet2(n)=S2(n)-BL2(n)・・・(4)
そして、信号処理部44は、ステップS204において記憶部46に一時記憶した第1検出値Vdet1(n)を記憶部46から読み出し(ステップS208)、読み出した第1検出値Vdet1(n)からステップS207において算出した第2検出値Vdet2(n)を差し引いた検出差分値ΔVdet(n)を算出する(ステップS209)。検出差分値ΔVdet(n)は、下記(5)式で示される。
ΔVdet(n)=Vdet1(n)-Vdet2(n)・・・(5)
図15は、第1検出値及び第2検出値の一例を示す図である。図16は、検出差分値の一例を示す図である。図15において、縦軸は第1検出値Vdet1及び第2検出値Vdet2を示し、横軸は検出電極12のDx方向の位置を示している。図15では、図3に示すB点のDz方向の直上に被検出体Fが存在した場合の各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eの第1検出値及び第2検出値をプロットした例を示している。また、図16において、縦軸は検出差分値ΔVdetを示し、横軸は検出電極12のDx方向の位置を示している。図16では、各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eにおける検出差分値ΔVdetをプロットした例を示している。
信号処理部44は、記憶部46に予め格納されている補正係数関数から、ステップS209において算出した検出差分値ΔVdet(n)に対応する補正係数kを読み出し(ステップS210)、ステップS204において記憶部46に一時記憶した第1検出値Vdet1(n)を記憶部46から読み出し(ステップS211)、補正係数kを検出差分値ΔVdet(n)に乗じて補正値k×ΔVdet(n)を算出し、当該補正値k×ΔVdet(n)を第1検出値Vdet1(n)に加算して、検出電極12ごとの検出値Vdet(n)を算出し(ステップS212)、算出した検出値Vdet(n)を後段の座標算出部45に出力する。検出値Vdet(n)は、下記(6)式で示される。
Vdet(n)=Vdet1(n)+k×ΔVdet(n)・・・(6)
以降、信号処理部44は、ステップS201に戻り、上述した検出値算出処理を繰り返し実行する。
図17は、補正係数関数の一例を示す図である。図18は、検出値算出処理実行後の検出値の一例を示す第1図である。図17において、縦軸は補正係数kを示し、横軸は検出差分値ΔVdetを示している。また、図18において、縦軸は検出値Vdet及び第1検出値Vdet1を示し、横軸は検出電極12のDx方向の位置を示している。図18では、各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eにおける補正後の検出値Vdet及び補正前の第1検出値Vdet1をプロットした例を示している。
図19は、検出値算出処理実行後の検出値の一例を示す第2図である。図19において、縦軸は検出値Vdetを示し、横軸は検出電極12のDx方向の位置を示している。図19では、図3に示すA点、B点、C点、D点、E点のDz方向の直上の同一の高さに被検出体Fが存在した場合の各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eの検出値をプロットした例を示している。
図17に示す補正係数関数は、例えば、検出電極12のサイズや周辺電極16の幅、検出電極12とシールド電極14とのDz方向の間隔、検出装置1を構成する各部導体の配置等、センサ部10の構成によって定まる関数である。
上述した検出値算出処理により、図18に示すように、周辺電極16に駆動信号VDを供給した際の第1検出値Vdet1に対して検出差分値ΔVdetに補正係数kを乗じた値を加算した検出値Vdetが得られる。
本開示において、図17に示す補正係数関数で定義される補正係数kは、被検出体Fと各検出電極12との距離が略等値である場合に、各検出電極12における検出値Vdetが略等価となるように設定されている。より具体的には、検出差分値ΔVdetが大きくなるにつれて、選択される補正係数kは小さくなる。これにより、図19に示すように、各検出電極12_a,12_b,12_c,12_d,12_eの並び(Dx方向)で見た場合に各検出電極の位置に起因した検出値の差分(個体差)が均され、被検出体Fと各検出電極12との距離が略等値である場合に一定の検出値Vdetが得られる。
なお、上記ではDx方向に並ぶ検出電極を用いて説明しているが、Dy方向に並ぶ検出電極についても同様である。もちろん、Dx方向とDy方向との両方の影響を考慮した補正係数k’を記憶部46に格納しておくとしてもよい。
上述した比較例では、図9に示すように、検出電極12の位置が検出領域AAの端部に近いほど検出値Vdetが小さい値となる。このため、後段の座標算出部45における空間座標R(Rx,Ry,Rz)の算出誤差が大きくなり、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度が低下する可能性がある。
これに対し、実施形態1に係る検出値算出処理では、上述したように、被検出体Fと各検出電極12との距離が略等値である場合に、検出電極12のDx方向及びDy方向の位置に依らず一定の検出値Vdetが得られる。これにより、後段の座標算出部45における空間座標R(Rx,Ry,Rz)の算出誤差を小さくすることができ、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度の低下を抑制することができる。
(実施形態2)
図20は、実施形態2に係る検出動作時における検出タイミングの一例を示すタイミングチャートである。図21は、実施形態2に係る検出値算出処理の一例を示すフローチャートである。
実施形態1では、周辺電極16に駆動信号VDが供給されている第1期間P1と周辺電極16に基準電位Vrefが供給されている第2期間P2とを1フレーム(1F)として、第1期間P1において取得された第1検出値Vdet1(n)と、前回の第2期間P2において取得された第2検出値Vdet2(n)とを用いて、検出値Vdetを算出する態様について説明したが、実施形態2では、第1期間P1と、前回の第2期間P2とを1フレーム(1F_odd)として、第1期間P1には、当該第1期間P1において取得された第1検出値Vdet1(n)と、前回の第2期間P2において取得された第2検出値Vdet2(n)とを用いて、検出値Vdetを算出し、第2期間P2と、前回の第1期間P1とを1フレーム(1F_even)として、第2期間P2には、当該第2期間P2において取得された第2検出値Vdet2(n)と、前回の第1期間P1において取得された第1検出値Vdet1(n)とを用いて、検出値Vdetを算出する態様としている。これにより、実施形態1に対して検出値Vdetの出力頻度を2倍とすることができる。
処理回路23の信号処理部44は、周辺電極16に電圧信号Vsとして駆動信号VDが供給されている第1期間P1において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第1出力値S1(n)として取得する(ステップS301)。
信号処理部44は、記憶部46から第1検出基準値BL1(n)を読み出し(ステップS302)、ステップS301において取得した第1出力値S1(n)から第1検出基準値BL1(n)を差し引いた第1検出値Vdet1(n)を算出する(ステップS303)。そして、算出した第1検出値Vdet1(n)を記憶部46に一時記憶する(ステップS304)。第1検出値Vdet1(n)は、下記(7)式で示される。
Vdet1(n)=S1(n)-BL1(n)・・・(7)
そして、信号処理部44は、前回の第2期間P2において記憶部46に一時記憶した第2検出値Vdet2(n)を記憶部46から読み出し(ステップS305)、ステップS304において算出した第1検出値Vdet1(n)からステップS305において読み出した第2検出値Vdet2(n)を差し引いた検出差分値ΔVdet(n)を算出する(ステップS306)。検出差分値ΔVdet(n)は、下記(8)式で示される。
ΔVdet(n)=Vdet1(n)-Vdet2(n)・・・(8)
信号処理部44は、記憶部46に予め格納されている補正係数関数から、ステップS306において算出した検出差分値ΔVdet(n)に対応する補正係数kを読み出し(ステップS307)、補正係数kを検出差分値ΔVdet(n)に乗じて補正値k×ΔVdet(n)を算出し、当該補正値k×ΔVdet(n)を第1検出値Vdet1(n)に加算して、検出電極12ごとの検出値Vdet(n)を算出し(ステップS308)、算出した検出値Vdet(n)を後段の座標算出部45に出力する。検出値Vdet(n)は、下記(9)式で示される。
Vdet(n)=Vdet1(n)+k×ΔVdet(n)・・・(9)
続いて、信号処理部44は、周辺電極16に基準電位Vrefが供給されている第2期間P2において、検出電極12ごとの出力値S(n)を第2出力値S2(n)として取得する(ステップS401)。
信号処理部44は、記憶部46から第2検出基準値BL2(n)を読み出し(ステップS402)、ステップS401において取得した第2出力値S2(n)から第2検出基準値BL2(n)を差し引いた第2検出値Vdet2(n)を算出する(ステップS403)。そして、算出した第2検出値Vdet2(n)を記憶部46に一時記憶する(ステップS404)。第2検出値Vdet2(n)は、下記(10)式で示される。
Vdet2(n)=S2(n)-BL2(n)・・・(10)
そして、信号処理部44は、前回の第1期間P1において記憶部46に一時記憶した第1検出値Vdet1(n)を記憶部46から読み出し(ステップS405)、ステップS405において読み出した第1検出値Vdet1(n)からステップS404において算出した第2検出値Vdet2(n)を差し引いた検出差分値ΔVdet(n)を算出する(ステップS406)。検出差分値ΔVdet(n)は、下記(11)式で示される。
ΔVdet(n)=Vdet1(n)-Vdet2(n)・・・(11)
信号処理部44は、記憶部46に予め格納されている補正係数関数から、ステップS406において算出した検出差分値ΔVdet(n)に対応する補正係数kを読み出し(ステップS407)、補正係数kに1を加算した値を検出差分値ΔVdet(n)に乗じて補正値(k+1)×ΔVdet(n)を算出し、当該補正値(k+1)×ΔVdet(n)を第2検出値Vdet2(n)に加算して、検出電極12ごとの検出値Vdet(n)を算出し(ステップS408)、算出した検出値Vdet(n)を後段の座標算出部45に出力する。検出値Vdet(n)は、下記(12)式で示される。下記(12)式は、上記(9)式及び上記(11)式を用いて導出できる。
Vdet(n)=Vdet2(n)+(k+1)×ΔVdet(n)・・・(12)
以降、信号処理部44は、ステップS301に戻り、上述した検出値算出処理を繰り返し実行する。
実施形態2に係る検出値算出処理においても、実施形態1に係る検出値算出処理と同様に、被検出体Fと各検出電極12との距離が略等値である場合に、検出電極12のDx方向及びDy方向の位置に依らず一定の検出値Vdetが得られる。これにより、実施形態1に係る検出値算出処理と同様に、後段の座標算出部45における空間座標R(Rx,Ry,Rz)の算出誤差を小さくすることができ、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度の低下を抑制することができる。
また、上述した実施形態2に係る検出値算出処理では、第1期間P1と、前回の第2期間P2とを1フレーム(1F_odd)として、第1期間P1において取得された第1検出値Vdet1(n)と、前回の第2期間P2において取得された第2検出値Vdet2(n)とを用いて検出値Vdetを算出し、第2期間P2と、前回の第1期間P1とを1フレーム(1F_even)として、第2期間P2において取得された第2検出値Vdet2(n)と、前回の第1期間P1において取得された第1検出値Vdet1(n)とを用いて検出値Vdetを算出する。これにより、実施形態1に対して検出値Vdetの出力頻度を2倍とすることができる。
上述した実施形態では、第2検出値Vdet2(n)を算出する第2期間P2において、周辺電極16に電源回路24から電圧信号Vsとして基準電位Vref(例えば、GND電位)が供給される態様を例示したが、第2期間P2において、周辺電極16に電源回路24から電圧信号Vsとして駆動信号VDの逆相信号が供給される態様としても良い。これにより、第1検出値Vdet1(n)から第2検出値Vdet2(n)を差し引いて算出される検出差分値ΔVdet(n)の値を大きくすることができ、後段の座標算出部45において算出される空間座標R(Rx,Ry,Rz)の算出誤差をさらに小さくすることができる。これにより、検出領域AA上の空間における被検出体Fの位置の検出精度の低下をさらに抑制することができる。
また、上述した実施形態では、検出領域AAの各辺に沿って4つの周辺電極16が設けられ、4つの周辺電極16がそれぞれ配線13aにより接続される態様を例示したが、周辺電極16の形状はこれに限定されない。図22は、第1変形例に係るセンサ部の概略構成を示す平面図である。図23は、第2変形例に係るセンサ部の概略構成を示す平面図である。周辺電極16は、図22に示すように、例えば、検出領域AAの外周を囲うように1つの周辺電極16が設けられた態様であっても良いし、図23に示すように、各検出電極12から延びる各配線13が通る切り欠きが設けられた態様であっても良い。
以上、本開示の好適な実施の形態を説明したが、本開示このような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本開示の技術的範囲に属する。
1 検出装置
10,10a センサ部
11 センサ基板
12 電極
13,13a 配線
14 シールド電極
15 カバーガラス
20,20a 検出部
21 制御基板
22 検出回路
23 処理回路
24,24a 電源回路
25 インターフェース回路
31 配線基板
42 信号検出部
43 A/D変換部
44 信号処理部
45 座標算出部
46 記憶部
200 表示パネル
AA 検出領域
AG エアギャップ
BL 検出基準値
BL1,BL1(n) 第1検出基準値
BL2,BL2(n) 第2検出基準値
DA 表示領域
F 被検出体
OC 接着層
Rx 第1データ
Ry 第2データ
Rz 第3データ
VD 駆動信号
Vdet1,Vdet1(n) 第1検出値
Vdet2,Vdet2(n) 第2検出値
Vref 基準電位
Vs 電圧信号
ΔVdet,ΔVdet(n) 検出差分値

Claims (8)

  1. 複数の検出電極が並ぶ検出領域を有するセンサ部と、
    複数の前記検出電極に駆動信号を供給し、複数の前記検出電極ごとの出力値に基づき、前記検出領域上の空間における被検出体の位置を検出する検出部と、
    を備え、
    前記センサ部は、
    前記検出領域の外周に沿って設けられた周辺電極を備え、
    前記検出部は、
    前記周辺電極に前記駆動信号を供給する第1期間において、前記検出電極の出力値に基づき第1検出値を算出し、
    前記周辺電極に前記駆動信号とは異なる電圧信号を供給する第2期間において、前記検出電極の出力値に基づき第2検出値を算出し、
    前記第1検出値と前記第2検出値との差分値に基づき算出した値を用いて、前記検出領域上の空間における前記被検出体の空間座標を算出する、
    検出装置。
  2. 前記電圧信号は、所定の基準電位である、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記電圧信号は、GND電位である、
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記電圧信号は、前記駆動信号の逆相信号である、
    請求項1に記載の検出装置。
  5. 前記検出部は、
    前記検出領域上の空間に前記被検出体が存在していないときに、前記第1期間において取得した前記検出電極の出力値を第1検出基準値とし、前記第2期間において取得した前記検出電極の出力値を第2検出基準値とし、
    前記被検出体の空間座標を算出する際に、前記第1期間において取得した前記検出電極の出力値から前記第1検出基準値を差し引いて前記第1検出値とし、前記第2期間において取得した前記検出電極の出力値から前記第2検出基準値を差し引いて前記第2検出値とする、
    請求項1から4の何れか一項に記載の検出装置。
  6. 前記検出部は、
    前記被検出体の空間座標を算出する際に、前記差分値に対し、当該差分値に応じた補正係数を乗じて補正値とし、当該補正値を前記第1検出値に加算する、
    請求項5に記載の検出装置。
  7. 前記検出部は、
    前記被検出体の空間座標を算出する際に、前記差分値に対し、当該差分値に応じた補正係数に1を加算した値を乗じて補正値とし、当該補正値を前記第2検出値に加算する、
    請求項5に記載の検出装置。
  8. 前記補正係数は、前記被検出体と前記検出領域の中央付近の第1検出電極との距離と、前記被検出体と前記検出領域の端部の第2検出電極との距離とが略等値である場合に、前記第1検出電極における検出値と前記第2検出電極における検出値とが略等価となるように設定されている、
    請求項6又は7に記載の検出装置。
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