JP2023172768A - ショベルの操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上するショベルの操作システムを提供する。【解決手段】下部走行体と、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられるアタッチメントと、を有するショベルと、操作者によって操作され、前記上部旋回体の旋回及び前記アタッチメントの動作を入力する入力装置と、を備え、前記入力装置は、前記アタッチメントの動作を入力可能なアタッチメント入力装置と、前記アタッチメント入力装置から独立して設けられ、前記上部旋回体の旋回を入力可能な旋回入力装置と、を有する、ショベルの操作システム。【選択図】図4

Description

本開示は、ショベルの操作システムに関する。
特許文献1には、運転席の左側前方に一方のレバーが配置され、運転席の右側前方に他方のレバーが配置される操作装置を備えるショベルが開示されている。また、操作装置は、左側前方のレバーを前方に倒すとアームが開き、左側前方のレバーを後方に倒すとアームが閉じ、左側前方のレバーを左方に倒すと上部旋回体が上面視で反時計回りに左旋回し、左側前方のレバーを右方に倒すと上部旋回体が上面視で時計回りに右旋回することが開示されている。また、操作装置は、右側前方のレバーを前方に倒すとブームが下降し、右側前方のレバーを後方に倒すとブーム4が上昇し、右側前方のレバーを左方に倒すとバケットが閉じ、右側前方のレバーを右方に倒すとバケットが開くことが開示されている。
国際公開2013/183654号
ところで、特許文献1に開示された操作装置を備えるショベルでは、上部旋回体の旋回動作とアームの開閉動作とが1つのレバーで操作される。このため、アタッチメントの操作中に意図しない上部旋回体の旋回動作が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、操作性を向上するショベルの操作システムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るショベルの操作システムは、下部走行体と、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられるアタッチメントと、を有するショベルと、操作者によって操作され、前記上部旋回体の旋回及び前記アタッチメントの動作を入力する入力装置と、を備え、前記入力装置は、前記アタッチメントの動作を入力可能なアタッチメント入力装置と、前記アタッチメント入力装置から独立して設けられ、前記上部旋回体の旋回を入力可能な旋回入力装置と、を有する。
本発明によれば、操作性を向上するショベルの操作システムを提供することができる。
ショベルの操作システムを説明する構成図である。 遠隔操作室の構成例を示す図である。 ショベルの操作システムの構成例を示す機能ブロック図である。 操作装置の一例の斜視図である。 操作装置の他の一例の斜視図である。 操作装置の更に他の一例の斜視図である。
次に、添付図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。
図1は、ショベルの操作システムSYSを説明する構成図である。ショベルの操作システムSYSは、ショベル100と、遠隔操作室RCとを有する。
まず、ショベル100について説明する。ショベル100の下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成している。ブーム4はブームシリンダ7により駆動され、アーム5はアームシリンダ8により駆動され、バケット6はバケットシリンダ9により駆動される。
ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられ、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられ、バケットリンクにはバケット角度センサS3が取り付けられている。上部旋回体3には、旋回角速度センサS4が取り付けられている。
ブーム角度センサS1は、姿勢検出センサの1つであり、ブーム4の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、ブーム角度センサS1は、ブームシリンダ7のストローク量を検出するストロークセンサであり、ブームシリンダ7のストローク量に基づいて上部旋回体3とブーム4とを連結するブームフートピン回りのブーム4の回動角度を導き出す。
アーム角度センサS2は、姿勢検出センサの1つであり、アーム5の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、アーム角度センサS2は、アームシリンダ8のストローク量を検出するストロークセンサであり、アームシリンダ8のストローク量に基づいてブーム4とアーム5とを連結する連結ピン回りのアーム5の回動角度を導き出す。
バケット角度センサS3は、姿勢検出センサの1つであり、バケット6の回動角度を検出するように構成されている。本実施形態では、バケット角度センサS3は、バケットシリンダ9のストローク量を検出するストロークセンサであり、バケットシリンダ9のストローク量に基づいてアーム5とバケット6とを連結する連結ピン回りのバケット6の回動角度を導き出す。
なお、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3のそれぞれは、ロータリエンコーダ、加速度センサ、ポテンショメータ(可変抵抗器)、傾斜センサ、又は、慣性計測装置等であってもよい。慣性計測装置は、例えば、加速度センサとジャイロセンサとの組み合わせで構成されていてもよい。
旋回角速度センサS4は、上部旋回体3の旋回角速度を検出するように構成されている。本実施形態では、旋回角速度センサS4は、ジャイロセンサである。旋回角速度センサS4は、旋回角速度に基づいて旋回角度を算出するように構成されていてもよい。旋回角速度センサS4は、ロータリエンコーダ等の他のセンサで構成されていてもよい。
上部旋回体3には、運転室としてのキャビン10、エンジン11、測位装置18、集音装置A1、撮像装置C1、及び通信装置T1等が搭載されている。また、キャビン10内には、コントローラ30が搭載されている。また、キャビン10内には、運転席及び操作装置等が設置されている。但し、ショベル100は、キャビン10が省略された無人ショベルであってもよい。
エンジン11は、ショベル100の駆動源である。本実施形態では、エンジン11は、ディーゼルエンジンである。エンジン11の出力軸は、コントロールバルブユニット(図示せず)を介して油圧アクチュエータに作動油を供給するメインポンプ(図示せず)及び各種油圧制御機器に作動油を供給するパイロットポンプ(図示せず)のそれぞれの入力軸に連結されている。
測位装置18は、ショベル100の位置を測定するように構成されている。本実施形態では、測位装置18は、GNSSコンパスであり、上部旋回体3の位置及び向きを測定できるように構成されている。
集音装置A1は、ショベル100の周囲で発生する音を集めるように構成されている。本実施形態では、集音装置A1は、上部旋回体3に取り付けられたマイクである。
撮像装置C1は、ショベル100の周囲を撮像するように構成されている。本実施形態では、撮像装置C1は、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後カメラC1B、キャビン10の上面前端に取り付けられた前カメラC1F、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左カメラC1L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右カメラC1Rを含む。撮像装置C1は、キャビン10内の所定位置に設置された全天球カメラであってもよい。所定位置は、例えば、キャビン10内に設置された運転席に着座する操作者の目の位置に対応する位置である。
通信装置T1は、ショベル100の外部にある機器との通信を制御するように構成されている。本実施形態では、通信装置T1は、無線通信網を介し、通信装置T1とショベル100の外部にある機器との間の無線通信を制御するように構成されている。具体的には、通信装置T1は、無線通信を介し、遠隔操作室RCに設置された通信装置T2との間で情報を送受信するように構成されている。本実施形態では、通信装置T1と通信装置T2とは、第5世代移動通信回線(5G回線)、LTE回線、又は衛星回線等を介して情報を送受信するように構成されている。
コントローラ30は、各種演算を実行する演算装置である。本実施形態では、コントローラ30は、CPU及びメモリを含むマイクロコンピュータで構成されている。そして、コントローラ30の各種機能は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで実現される。
ショベル100の駆動系は、エンジン11、レギュレータ、メインポンプ、パイロットポンプ、コントロールバルブユニット、コントローラ30、及び電磁弁ユニット45(図3参照)等で構成されている。エンジン11は、エンジンコントロールユニットにより駆動制御される。
メインポンプは、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブユニットに供給する。本実施形態では、メインポンプは、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
レギュレータは、メインポンプの吐出量を制御するように構成されている。本実施形態では、レギュレータは、メインポンプの吐出圧又はコントローラ30からの制御信号等に応じてメインポンプの斜板傾転角を調節するように構成されている。メインポンプは、レギュレータにより1回転当たり吐出量(押し退け容積)が制御される。
パイロットポンプは、パイロットラインを介して各種油圧制御機器に作動油を供給するように構成されている。本実施形態では、パイロットポンプは、固定容量型油圧ポンプである。但し、パイロットポンプは、省略されてもよい。この場合、パイロットポンプが担っていた機能は、メインポンプによって実現されてもよい。すなわち、メインポンプは、コントロールバルブユニットに作動油を供給する機能とは別に、絞り等を介して電磁弁ユニット45等に作動油を供給する機能を備えていてもよい。
コントロールバルブユニットは、メインポンプから受け入れた作動油を1又は複数の油圧アクチュエータに選択的に供給できるように構成されている。本実施形態では、コントロールバルブユニットは、複数の油圧アクチュエータに対応する複数の制御弁を含む。そして、コントロールバルブユニットは、1又は複数の油圧アクチュエータに対し、メインポンプから吐出される作動油を選択的に供給できるように構成されている。油圧アクチュエータは、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、左側走行用油圧モータ、右側走行用油圧モータ、及び旋回用油圧モータを含む。
コントローラ30は、通信装置T1を通じて受信する操作信号に基づき、電磁弁ユニット45を制御するように構成されている。本実施形態では、操作信号は、遠隔操作室から送信されてくる。操作信号は、キャビン10内に設けられた操作装置によって生成されてもよい。
電磁弁ユニット45は、パイロットポンプとコントロールバルブユニット内の各制御弁のパイロットポートとを繋ぐ各パイロットラインに配置された複数の電磁弁を含む。
本実施形態では、コントローラ30は、複数の電磁弁のそれぞれの開口面積を個別に制御することで、各制御弁のパイロットポートに作用するパイロット圧を制御することができる。そのため、コントローラ30は、各油圧アクチュエータに流入する作動油の流量、及び、各油圧アクチュエータから流出する作動油の流量を制御することができ、ひいては、各油圧アクチュエータの動きを制御することができる。
このようにして、コントローラ30は、遠隔操作室RC等の外部からの操作信号に応じ、ブーム4の上げ下げ、アーム5の開閉、バケット6の開閉、上部旋回体3の旋回、及び下部走行体1の走行等を実現できる。
次に、遠隔操作室RCについて説明する。遠隔操作室RCには、遠隔コントローラ40、音出力装置A2、室内撮像装置C2、表示装置D1、及び通信装置T2等が設置されている。また、遠隔操作室RCには、ショベル100を遠隔操作する操作者OPが座る運転席DSが設置されている。
遠隔コントローラ40は、各種演算を実行する演算装置である。本実施形態では、遠隔コントローラ40は、コントローラ30と同様、CPU及びメモリを含むマイクロコンピュータで構成されている。そして、遠隔コントローラ40の各種機能は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで実現される。
音出力装置A2は、音を出力するように構成されている。本実施形態では、音出力装置A2は、スピーカであり、ショベル100に取り付けられている集音装置A1が集めた音を再生するように構成されている。
室内撮像装置C2は、遠隔操作室RC内を撮像するように構成されている。本実施形態では、室内撮像装置C2は、遠隔操作室RCの内部に設置されたカメラであり、運転席DSに着座する操作者OPを撮像するように構成されている。
通信装置T2は、ショベル100に取り付けられた通信装置T1との無線通信を制御するように構成されている。
本実施形態では、運転席DSは、通常のショベルのキャビン内に設置される運転席と同様の構造を有する。具体的には、運転席DSの左側には左コンソールボックスが配置され、運転席DSの右側には右コンソールボックスが配置されている。そして、左コンソールボックスの上面前端には左操作レバーが配置され、右コンソールボックスの上面前端には右操作レバーが配置されている。また、運転席DSの前方には、走行レバー及び走行ペダルが配置されている。更に、右コンソールボックスの上面中央部には、エンジン回転数調整ダイヤル75(図2参照)が配置されている。左操作入力デバイス26L(図2参照)、右操作入力デバイス26R(図2参照)、走行レバー、走行ペダル、及びエンジン回転数調整ダイヤル75(図2参照)のそれぞれは、操作装置26を構成している。
エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン11の回転数を調整するためのダイヤルであり、例えばエンジン回転数を4段階で切り換えできるように構成されている。
具体的には、エンジン回転数調整ダイヤル75はSPモード、Hモード、Aモード、及びアイドリングモードの4段階でエンジン回転数の切り換えができるように構成されている。エンジン回転数調整ダイヤル75は、エンジン回転数の設定に関するデータをコントローラ30に送信する。
SPモードは、操作者OPが作業量を優先させたい場合に選択される回転数モードであり、最も高いエンジン回転数を利用する。Hモードは、操作者OPが作業量と燃費を両立させたい場合に選択される回転数モードであり、二番目に高いエンジン回転数を利用する。Aモードは、操作者OPが燃費を優先させながら低騒音でショベルを稼働させたい場合に選択される回転数モードであり、三番目に高いエンジン回転数を利用する。アイドリングモードは、操作者OPがエンジンをアイドリング状態にしたい場合に選択される回転数モードであり、最も低いエンジン回転数を利用する。そして、エンジン11は、エンジン回転数調整ダイヤル75を介して選択された回転数モードのエンジン回転数で一定に回転数制御される。
操作装置26には、操作装置26の操作内容を検出するための操作センサ29が設置されている。操作センサ29は、例えば、操作レバーの傾斜角度を検出する傾斜センサ、又は、操作レバーの揺動軸回りの揺動角度を検出する角度センサ等である。操作センサ29は、圧力センサ、電流センサ、電圧センサ、又は距離センサ等の他のセンサで構成されていてもよい。操作センサ29は、検出した操作装置26の操作内容に関する情報を遠隔コントローラ40に対して出力する。遠隔コントローラ40は、受信した情報に基づいて操作信号を生成し、生成した操作信号をショベル100に向けて送信する。操作センサ29は、操作信号を生成するように構成されていてもよい。この場合、操作センサ29は、遠隔コントローラ40を経由せずに、操作信号を通信装置T2に出力してもよい。
表示装置D1は、ショベル100の周囲の状況に関する情報を表示するように構成されている。本実施形態では、表示装置D1は、縦3段、横3列の9つのモニタで構成されるマルチディスプレイであり、ショベル100の前方、左方、及び右方の空間の様子を表示できるように構成されている。各モニタは、液晶モニタ又は有機ELモニタ等である。但し、表示装置D1は、1又は複数の曲面モニタで構成されていてもよく、プロジェクタで構成されていてもよい。
表示装置D1は、操作者OPが着用可能な表示装置であってもよい。例えば、表示装置D1は、ヘッドマウントディスプレイであり、無線通信によって、遠隔コントローラ40との間で情報を送受信できるように構成されていてもよい。ヘッドマウントディスプレイは、遠隔コントローラ40に有線接続されていてもよい。ヘッドマウントディスプレイは、透過型ヘッドマウントディスプレイであってもよく、非透過型ヘッドマウントディスプレイであってもよい。ヘッドマウントディスプレイは、片眼型ヘッドマウントディスプレイであってもよく、両眼型ヘッドマウントディスプレイであってもよい。
表示装置D1は、遠隔操作室RCにいる操作者OPがショベル100の周囲を視認できるようにする画像を表示するように構成されている。すなわち、表示装置D1は、操作者OPが遠隔操作室RCにいるにもかかわらず、あたかもショベル100のキャビン10内にいるかのように、ショベル100の周囲の状況を確認することができるように、画像を表示する。
次に、遠隔操作室RCにおける基準点R1を原点とする第1座標系と、ショベル100における基準点R2を原点とする第2座標系との関係について説明する。なお、以下の説明では、第1座標系は、操作室座標系と称され、第2座標系は、ショベル座標系と称される。
操作室座標系は、遠隔操作室RCにおける基準点R1を原点とする3次元UVW直交座標系であり、運転席DSの前後方向に平行に伸びるU軸、運転席DSの左右方向に平行に伸びるV軸、及び、U軸とV軸に直交するW軸を有する。
ショベル座標系は、上部旋回体3上の基準点R2を原点とする3次元XYZ直交座標系であり、上部旋回体3の前後方向に平行に伸びるX軸、上部旋回体3の左右方向に平行に伸びるY軸、及び、X軸とY軸に直交するZ軸を有する。図4の例では、基準点R2は旋回軸上の点であり、XY平面は水平面であり、Z軸は鉛直軸である。すなわち、図4の例では、ショベル100が位置する仮想平面である接地面は水平面である。そして、X軸は、操作室座標系のU軸に対応し、Y軸は、操作室座標系のV軸に対応し、Z軸は、操作室座標系のW軸に対応している。また、上部旋回体3の旋回角度Ψとし、バケット6の開閉角度Θとする。
本実施形態では、操作室座標系における各三次元座標は、ショベル座標系における三次元座標の1つに予め対応付けられている。そのため、遠隔操作室RCにおける操作者OPの目の位置である操作者視点E1の三次元座標が決まれば、ショベル100における仮想操作者の目の位置である仮想操作者視点E1'の三次元座標は一意に決まる。なお、操作者OPの目の位置は、例えば、操作者OPの左目の位置と右目の位置の中間点である。但し、操作者OPの目の位置は、予め設定された位置であってもよい。すなわち、操作者視点E1及び仮想操作者視点E1'は固定点であってもよい。
図2は、遠隔操作室RC1の構成例を示す図である。表示装置D1は、図2に示すように、縦3段、横3列の9つのモニタで構成されるマルチディスプレイである。具体的には、表示装置D1は、中央モニタD1a、上モニタD1b、下モニタD1c、左モニタD1d、右モニタD1e、左上モニタD1f、右上モニタD1g、左下モニタD1h、及び右下モニタD1iを含む。
但し、表示装置D1は、例えば、縦2段、横3列の6つのモニタで構成されるマルチディスプレイであってもよい。或いは、表示装置D1は、中央モニタ、上モニタ、左モニタ、下モニタ、及び右モニタの5つのモニタで構成されるマルチディスプレイであってもよい。或いは、表示装置D1は、複数のモニタが他の任意の配列態様で配列されたマルチディスプレイであってもよい。
上述の実施形態では、表示装置D1は、操作者OPの前方、左前方、及び右前方に設置されているが、操作者OPを取り囲むように角筒状又は円筒状に設置されていてもよい。すなわち、表示装置D1は、操作者OPの後方に設置されたモニタを含んでいてもよい。或いは、表示装置D1は、操作者OPを取り囲むように半球状に設置されていてもよい。すなわち、表示装置D1は、操作者OPの真上に設置されたモニタを含んでいてもよい。
操作者OPが座る運転席DSには、左操作入力デバイス26L及び右操作入力デバイス26Rが設けられている。なお、左操作入力デバイス26Lは、運転席DSの左側前方に設けられる。運転席DSに着座した操作者OPは、左手で左操作入力デバイス26Lを操作する。右操作入力デバイス26Rは、運転席DSの右側前方に設けられる。運転席DSに着座した操作者OPは、右手で右操作入力デバイス26Rを操作する。
図3は、ショベルの操作システムSYSの構成例を示す機能ブロック図である。
最初に、ショベル100に搭載されているコントローラ30が有する機能について説明する。コントローラ30は、機能ブロックとして、画像生成部31、ショベル状態特定部32、及びアクチュエータ駆動部33を有する。
画像生成部31は、表示装置D1で表示される画像を含む周囲画像を生成するように構成されている。周囲画像は、表示装置D1での表示の際に利用される画像である。典型的には、周囲画像は、仮にキャビン10内に操作者がいたならば操作者が見ることができたショベル100の周囲の様子を表す画像である。本実施形態では、周囲画像は、撮像装置C1が撮像した画像に基づいて生成される。具体的には、画像生成部31は、後カメラC1B、前カメラC1F、左カメラC1L、及び右カメラC1Rのそれぞれが撮像した画像に基づき、周囲画像としての第1仮想視点画像を生成する。但し、画像生成部31は、後カメラC1B、前カメラC1F、左カメラC1L、及び右カメラC1Rの少なくとも1つが撮像した画像に基づき、周囲画像としての第1仮想視点画像を生成してもよい。第1仮想視点画像の仮想視点である第1仮想視点は、仮にキャビン10内の運転席に操作者が着座していたときの操作者の目の位置に対応する仮想操作者視点E1'(図1参照。)である。但し、仮想操作者視点E1'は、キャビン10の外にあってもよい。
本実施形態では、第1仮想視点である仮想操作者視点E1'の座標は、遠隔操作室RCの運転席DSに操作者OPが着座したときの操作者OPの目の位置である操作者視点E1(図1参照。)に基づいて導き出される。なお、操作者視点E1の座標は、遠隔コントローラ40から送信されてくる。画像生成部31は、操作室座標系における操作者視点E1の座標を、ショベル座標系における座標に変換することで、仮想操作者視点E1'の座標を導き出すことができる。但し、操作者視点E1の座標は、予め設定された固定値であってもよい。
また、本実施形態では、第1仮想視点画像は、第1仮想視点を取り囲む仮想的な円筒状の仮想投影面の内周面に投影された画像に相当する。仮想投影面は、第1仮想視点を取り囲む仮想的な球又は半球の内面であってもよく、第1仮想視点を取り囲む仮想的な直方体又は立方体の内面であってもよい。このように生成された第1仮想視点画像を見ることで、操作者OPは、ショベル100の周囲の状況を立体的に把握することができる。すなわち、操作者OPは、第1仮想視点画像を見ることで、例えば、ショベル100の前方に位置するダンプトラックの荷台の奥行き、地面にある盛り土の高さ、又は、地面にある穴の深さ等をより正確に把握できる。
表示装置D1で表示される第1仮想視点画像由来の画像は、画像生成部31が生成する第1仮想視点画像の一部である。
なお、表示装置D1がヘッドマウントディスプレイである場合、第1仮想視点画像の全領域に占める、表示装置D1で表示される画像の領域は、遠隔操作室RCの運転席DSに着座している操作者OPの視線の向きに基づいて決定されてもよい。この場合、操作者OPの視線の向きに関する情報は、遠隔コントローラ40から送信されてくる。画像生成部31は、撮像装置C1が出力する画像と、遠隔コントローラ40から送信されてくる操作者視点E1の座標とに基づいて周囲画像としての第1仮想視点画像を生成する。そして、画像生成部31は、遠隔コントローラ40から送信されてくる操作者OPの視線の向きに関する情報に基づき、生成した第1仮想視点画像の一部を部分周囲画像として切り出し、切り出した部分周囲画像を遠隔操作室RCにある表示装置D1に向けて送信する。
ショベル状態特定部32は、ショベル100の状態を特定するように構成されている。本実施形態では、ショベル100の状態は、ショベル100の位置と向きを含む。ショベル100の位置は、例えば、ショベル100における基準点R2の緯度、経度、及び高度である。ショベル状態特定部32は、測位装置18の出力に基づいてショベル100の位置及び向きを特定する。
アクチュエータ駆動部33は、ショベル100に搭載されているアクチュエータを駆動するように構成されている。本実施形態では、アクチュエータ駆動部33は、遠隔コントローラ40から送信されてくる操作信号に基づき、電磁弁ユニット45に含まれる複数の電磁弁のそれぞれに対する作動信号を生成して出力する。
作動信号を受けた各電磁弁は、コントロールバルブユニットにおける対応する制御弁のパイロットポートに作用するパイロット圧を増減させる。その結果、各制御弁に対応する油圧アクチュエータは、制御弁のストローク量に応じた速度で動作する。
次に、遠隔操作室RCに設置されている遠隔コントローラ40が有する機能について説明する。遠隔コントローラ40は、機能ブロックとして、操作者状態特定部41、画像合成部42、及び操作信号生成部43を有する。
操作者状態特定部41は、遠隔操作室RCにいる操作者OPの状態を特定するように構成されている。操作者OPの状態は、操作者OPの目の位置と視線の向きを含む。操作者状態特定部41は、室内撮像装置C2の出力に基づいて操作者OPの目の位置及び視線の向きを特定する。具体的には、操作者状態特定部41は、室内撮像装置C2が撮像した画像に各種画像処理を施し、操作室座標系における操作者OPの目の位置の座標を操作者視点E1(図4参照。)の座標として特定する。また、操作者状態特定部41は、室内撮像装置C2が撮像した画像に各種画像処理を施し、操作室座標系における操作者OPの視線の向きを特定する。
操作者状態特定部41は、遠隔操作室RCに設置されたLIDAR、又は、表示装置D1としてのヘッドマウントディスプレイに取り付けられた慣性計測装置等、室内撮像装置C2以外の他の装置の出力に基づいて操作者視点E1の座標及び操作者OPの視線の向きを導き出してもよい。なお、慣性計測装置は、測位装置を含んでいてもよい。
そして、操作者状態特定部41は、通信装置T2を通じ、操作者視点E1の座標及び操作者OPの視線の向きに関する情報をショベル100に向けて送信する。
画像合成部42は、コントローラ30から送信されてくる部分周囲画像と、別の画像とを合成して合成画像を生成するように構成されている。
別の画像は、設計面情報DIに基づいて生成される画像である設計面画像であってもよい。本実施形態では、画像合成部42は、遠隔コントローラ40を構成している不揮発性記憶装置に予め記憶されている設計面情報DIに基づいて設計面の位置を表すコンピュータグラフィックス等の図形を、設計面画像として、部分周囲画像に重畳表示させる。設計面は、ショベル100を用いた掘削作業が完了したときの地面である。操作者OPは、設計面を見ることで、掘削作業が完了する前であっても、掘削作業が完了したときのショベル100の周囲の状態を把握できる。この場合、画像合成部42は、ショベル状態特定部32が特定したショベル100の位置及び向きに基づき、部分周囲画像における、設計面画像を重畳表示すべき位置を決定する。
操作信号生成部43は、操作信号を生成するように構成されている。本実施形態では、操作信号生成部43は、操作センサ29の出力に基づいて操作信号を生成するように構成されている。
次に、図4を用いて操作装置26について説明する。図4は、操作装置26の一例の斜視図である。操作装置26は、左操作入力デバイス26L及び右操作入力デバイス26Rを有する。また、操作センサ29として、操作センサ29a~29dを有する。
左操作入力デバイス26Lは、ショベル100の上部旋回体3の旋回動作を入力するための操作入力装置である。また、左操作入力デバイス26Lは、上部旋回体3の旋回角度Ψの速度目標値を入力する速度目標入力デバイスである。
左操作入力デバイス26Lは、操作部260を有する。操作部260は、軸C11を回転軸として、中立位置から右回り及び左回りに回転可能に構成されている。
左操作入力デバイス26Lには、操作センサ29aが設けられている。操作センサ29aは、操作部260の操作角度ψを検出する。
左操作入力デバイス26Lの操作センサ29aで検出された操作部260の操作角度ψは、操作信号生成部43に入力される。操作信号生成部43は、操作角度ψを操作信号として、通信装置T1,T2を介して、アクチュエータ駆動部33に出力する。アクチュエータ駆動部33は、操作角度ψに基づいて、上部旋回体3の旋回角速度(dΨ/dt)の目標値を算出する。そして、アクチュエータ駆動部33は、算出した上部旋回体3の旋回角速度(dΨ/dt)の目標値に基づいて、電磁弁ユニット45内の旋回機構2の旋回油圧モータを制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。
また、左操作入力デバイス26Lは、操作者OPが操作部260から手を離すと、操作部260が中立位置に復帰する中立位置復帰機構(図示せず)を有している。
操作者OPが操作部260から手を離すと、操作部260が中立位置に復帰して操作角度ψが0[°]となり、上部旋回体3の旋回角速度(dΨ/dt)が0[rad/s]となる。これにより、上部旋回体3の旋回を停止させることができる。
右操作入力デバイス26Rは、ショベル100のアタッチメント(ブーム4、アーム5、バケット6)の動作を入力するための操作入力装置である。また、右操作入力デバイス26Rは、アタッチメントの位置目標値を入力する位置目標入力デバイスである。ここで、ブーム4、アーム5及びバケット6から構成されるアタッチメントにおいて、ブーム4、アーム5及びバケット6のそれぞれの位置は、例えば、アタッチメントの基準位置(アーム5とバケット6とを連結する連結ピンP1(図1参照)の位置)の位置座標(X,Z)及びバケット6の開閉角度Θによって規定される。右操作入力デバイス26Rは、(X,Z,Θ)の位置目標値を入力する。なお、基準位置は、アーム5とバケット6とを連結する連結ピンP1の位置に限られるものではなく、アタッチメントの他の位置であってもよい。例えば、バケット6の爪先位置を基準位置としてもよい。
右操作入力デバイス26Rは、操作部261と垂直移動部262と、水平移動部263と、回転部264と、を有する。操作部261は、回転部264を介して垂直移動部262に支持されている。垂直移動部262は、操作部261を上下方向に移動可能に支持する。水平移動部263は、垂直移動部262を前後方向に移動可能に支持する。回転部264は、操作部261と垂直移動部262との間に設けられ、軸C12を回転軸として垂直移動部262に対し操作部261を右回り及び左回りに回転可能に支持する。
垂直移動部262には、操作センサ29bが設けられている。操作センサ29bは、垂直移動部262の上下方向のストローク量を検出することにより、操作部261の基準位置261aの上下方向の操作量Wを検出する。水平移動部263には、操作センサ29cが設けられている。操作センサ29cは、水平移動部263の前後方向のストローク量を検出することにより、操作部261の基準位置261aの前後方向の操作量Uを検出する。回転部264には、操作センサ29dが設けられている。操作センサ29dは、操作部261の操作角度θを検出する。
右操作入力デバイス26Rの操作センサ29b~29dで検出された操作部261の操作位置(U,W,θ)は、操作信号生成部43に入力される。操作信号生成部43は、操作位置(U,W,θ)を操作信号として、通信装置T1,T2を介して、アクチュエータ駆動部33に出力する。アクチュエータ駆動部33は、操作部261の操作位置(U,W,θ)に基づいて、アタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)及びバケット6の開閉角度Θを算出する。そして、アクチュエータ駆動部33は、算出したアタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)に基づいて、電磁弁ユニット45内のブームシリンダ7及びアームシリンダ8を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。また、アクチュエータ駆動部33は、算出したバケット6の開閉角度Θに基づいて、電磁弁ユニット45内のバケットシリンダ9を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。
右操作入力デバイス26Rは、操作者OPが操作部261から手を離しても、操作部261の操作位置(U,W,θ)が維持される自重補償機構(図示せず)を有している。自重補償機構は、例えば右操作入力デバイス26Rの各可動部に設けられた電動アクチュエータであって、操作部261の位置が維持されるようにトルクを発生させる。また、右操作入力デバイス26Rの各可動部に設けられた電動アクチュエータは、操作部261の操作に対して粘性を付与する粘性付与機構として機能してもよい。この場合、粘性は、各可動部に設けられた電動アクチュエータによるインピーダンス制御によって実現してもよい。
操作者OPが操作部261から手を離すと、自重補償機構により、操作部261の操作位置(U,W,θ)が維持される。これにより、アタッチメントをその位置で停止させることができる。
ショベルの操作システムSYSによれば、アタッチメントの動作を入力可能な右操作入力デバイス26R(アタッチメント入力装置)と、右操作入力デバイス26Rから独立して設けられ、上部旋回体3の旋回を入力可能な左操作入力デバイス26L(旋回入力装置)と、を有する、操作装置26を備えている。これにより、上部旋回体3の旋回を一方の入力デバイス(左操作入力デバイス26L)で操作し、アタッチメントの動作を他方の入力デバイス(右操作入力デバイス26R)で操作することができる。これにより、アタッチメントの操作中に意図しない上部旋回体3の旋回動作が発生ことを防止することができ、ショベル100の操作性が向上する。
また、上部旋回体3は、後方に張り出したカウンタウェイトを有している。意図しない上部旋回体3の旋回動作を防止することで、カウンタウェイトが他の構造物等に接触することを防止することができる。
また、左操作入力デバイス26Lは、操作部260を一の方向に回転させることにより上部旋回体3が一の方向に回転し、操作部260を他の方向に回転させることにより上部旋回体3が他の方向に回転する。これにより、直感的な操作を実現することができ、ショベル100の操作性が向上する。
また、右操作入力デバイス26Rは、操作部261の基準位置261aを前方に移動させることでアタッチメントの基準位置(連結ピンP1)が前方に移動し、操作部261の基準位置261aを後方に移動させることでアタッチメントの基準位置(連結ピンP1)が後方に移動し、操作部261の基準位置261aを上昇させることでアタッチメントの基準位置(連結ピンP1)が上昇し、操作部261の基準位置261aを下降させることでアタッチメントの基準位置(連結ピンP1)が下降する。これにより、直感的な操作を実現することができ、ショベル100の操作性が向上する。
次に、図5を用いて他の操作装置26について説明する。図5は、操作装置26の他の一例の斜視図である。他の一例の操作装置26は、図4に示す一例の操作装置26と比較して、右操作入力デバイス26Rの構成が異なっている。左操作入力デバイス26Lは、同様の構成を有しており、重複する説明は省略する。
右操作入力デバイス26Rは、操作部271と、関節部272と、リンク273と、関節部274と、リンク275と、関節部276と、基部277と、回転部278と、を有する。操作部271は、回転部278を介して関節部272と接続される。関節部272は、V軸方向を回転軸として、操作部271とリンク273との間の角度を変更可能に構成される。リンク273は、一端が関節部272と接続され、他端が関節部274と接続される。関節部274は、V軸方向を回転軸として、リンク273とリンク275との間の角度を変更可能に構成される。リンク275は、一端が関節部274と接続され、他端が関節部276と接続される。関節部276は、V軸方向を回転軸として、リンク275と基部277との間の角度を変更可能に構成される。基部277は、運転席DSに固定される。回転部278は、操作部271と関節部272との間に設けられ、軸C13を回転軸として操作部271を右回り及び左回りに回転可能に支持する。
関節部272,274,276には、操作センサ29e~29gが設けられている。操作センサ29e~29gは、各関節部272,274,276の開き角度θ1~θ3を検出する。回転部278には、操作センサ29dが設けられている。操作センサ29dは、操作部271の操作角度θ4を検出する。
右操作入力デバイス26Rの操作センサ29e~29hで検出された角度θ1~θ4は、操作信号生成部43に入力される。操作信号生成部43は、角度θ1~θ3に基づいて、操作部271の基準位置271aの操作位置(U,W)を算出する。また、角度θ4をバケット6の開き角度に対応する操作角度θとする。操作信号生成部43は、算出した操作部271の操作位置(U,W,θ)を操作信号として、通信装置T1,T2を介して、アクチュエータ駆動部33に出力する。アクチュエータ駆動部33は、操作部271の操作位置(U,W,θ)に基づいて、アタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)及びバケット6の開閉角度Θを算出する。そして、アクチュエータ駆動部33は、算出したアタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)に基づいて、電磁弁ユニット45内のブームシリンダ7及びアームシリンダ8を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。また、アクチュエータ駆動部33は、算出したバケット6の開閉角度Θに基づいて、電磁弁ユニット45内のバケットシリンダ9を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。
右操作入力デバイス26Rは、操作者OPが操作部271から手を離しても、操作部271の操作位置(U,W,θ)が維持される自重補償機構(図示せず)を有している。操作者OPが操作部261から手を離すと、自重補償機構により、操作部271の操作位置(U,W,θ)が維持される。これにより、アタッチメントをその位置で停止させることができる。
また、図5に示す右操作入力デバイス26Rにおいて、アタッチメントの自由度(図1の例では、3自由度)よりも操作部271の自由度(図5の例では、4自由度)が大きく構成されている。これにより、操作者OPは操作部271を操作しやすい向きに傾けることができるので、右操作入力デバイス26Rの操作性を向上させることができる。また、操作部271を鉛直下方に向けた状態で操作することができる。
次に、図6を用いて更に他の操作装置26について説明する。図6は、操作装置26の更に他の一例の斜視図である。更に他の一例の操作装置26は、図4に示す一例の操作装置26と比較して、右操作入力デバイス26Rの構成が異なっている。左操作入力デバイス26Lは、同様の構成を有しており、重複する説明は省略する。
右操作入力デバイス26Rは、操作部271と、関節部272と、リンク273と、関節部274と、リンク275と、関節部276と、基部277と、を有する。操作部271は、回転部278を介して関節部272と接続される。関節部272は、V軸方向を回転軸として、操作部271とリンク273との間の角度を変更可能に構成される。リンク273は、一端が関節部272と接続され、他端が関節部274と接続される。関節部274は、V軸方向を回転軸として、リンク273とリンク275との間の角度を変更可能に構成される。リンク275は、一端が関節部274と接続され、他端が関節部276と接続される。関節部276は、V軸方向を回転軸として、リンク275と基部277との間の角度を変更可能に構成される。基部277は、運転席DSに固定される。
関節部272,274,276には、操作センサ29e~29gが設けられている。操作センサ29e~29gは、各関節部272,274,276の開き角度θ1~θ3を検出する。
右操作入力デバイス26Rの操作センサ29e~29gで検出された角度θ1~θ3は、操作信号生成部43に入力される。操作信号生成部43は、角度θ1~θ3に基づいて、操作部271の基準位置271aの操作位置(U,W)を算出する。また、操作信号生成部43は、角度θ1~θ3に基づいて、操作部271の傾きを算出し、バケット6の開き角度に対応する操作角度θとする。操作信号生成部43は、算出した操作部271の操作位置(U,W,θ)を操作信号として、通信装置T1,T2を介して、アクチュエータ駆動部33に出力する。アクチュエータ駆動部33は、操作部271の操作位置(U,W,θ)に基づいて、アタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)及びバケット6の開閉角度Θを算出する。そして、アクチュエータ駆動部33は、算出したアタッチメントの基準位置の位置座標(X,Z)に基づいて、電磁弁ユニット45内のブームシリンダ7及びアームシリンダ8を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。また、アクチュエータ駆動部33は、算出したバケット6の開閉角度Θに基づいて、電磁弁ユニット45内のバケットシリンダ9を制御する制御弁にパイロット圧を供給する電磁弁を制御する。
右操作入力デバイス26Rは、操作者OPが操作部271から手を離しても、操作部271の操作位置(U,W,θ)が維持される自重補償機構(図示せず)を有している。操作者OPが操作部261から手を離すと、自重補償機構により、操作部271の操作位置(U,W,θ)が維持される。これにより、アタッチメントをその位置で停止させることができる。
以上、操作装置26(左操作入力デバイス26L、右操作入力デバイス26R)の構成例を説明したが、操作装置26はこれに限られるものではない。例えば、上部旋回体3の正解動作を操作する入力デバイスは、左操作入力デバイス26Lであるものとして説明したが、これに限られるものではなく、傾倒させる操作レバーやペダル等であってもよい。
例えば、エンドアタッチメントがグラップル等の開閉機構を有するエンドアタッチメントである場合、操作部261,271にエンドエフェクタの開閉操作を入力する入力部をさらに設けてもよい。
また、図4に示す回転部264は回転角度を入力するものとして説明したが、これに限られるものではない。回転部264は、バケット6の連結ピンP1回りの回転速度(開閉速度)を入力するように構成されていてもよい。この場合、回転部264は、操作部261が軸C12回りの中立位置に復帰する中立位置復帰機構を有していることが好ましい。同様に、図5に示す回転部278は回転角度を入力するものとして説明したが、これに限られるものではない。回転部278は、バケット6の連結ピンP1回りの回転速度(開閉速度)を入力するように構成されていてもよい。この場合、回転部278は、操作部271が軸C13回りの中立位置に復帰する中立位置復帰機構を有していることが好ましい。
また、操作装置26(左操作入力デバイス26L、右操作入力デバイス26R)は、ショベル100を遠隔操作する遠隔操作室RCに設けられるものとして説明したがこれに限られるものではない。ショベル100のキャビン10内の操作装置に図4から図6に示す操作装置26(左操作入力デバイス26L、右操作入力デバイス26R)を適用してもよい。
また、右操作入力デバイス26Rの各可動部に設けられた電動アクチュエータは、自重補償機構及び粘性付与機構として機能するものとして説明したが、これに限られるものではない。バケット6(エンドアタッチメント)に加わる外力(掘削時の反力等)を検出または推定するショベル100において、電動アクチュエータは外力を右操作入力デバイス26Rにフィードバックしてもよい。
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム(アタッチメント)
5 アーム(アタッチメント)
6 バケット(アタッチメント)
26 操作装置(入力装置)
26L 左操作入力デバイス(旋回入力装置)
26R 右操作入力デバイス(アタッチメント入力装置)
29,29a~29h 操作センサ
30 コントローラ
40 遠隔コントローラ
RC 遠隔操作室

Claims (6)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられるアタッチメントと、を有するショベルと、
    操作者によって操作され、前記上部旋回体の旋回及び前記アタッチメントの動作を入力する入力装置と、を備え、
    前記入力装置は、
    前記アタッチメントの動作を入力可能なアタッチメント入力装置と、
    前記アタッチメント入力装置から独立して設けられ、前記上部旋回体の旋回を入力可能な旋回入力装置と、を有する、
    ショベルの操作システム。
  2. 前記旋回入力装置は、
    前記上部旋回体の旋回速度を入力する入力装置である、
    請求項1に記載のショベルの操作システム。
  3. 前記旋回入力装置は、
    中立位置に復帰する中立位置復帰機構を有する、
    請求項2に記載のショベルの操作システム。
  4. 前記アタッチメント入力装置は、
    前記アタッチメントの位置を入力する入力装置である、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のショベルの操作システム。
  5. 前記アタッチメント入力装置は、
    自重補償機構を有する、
    請求項4に記載のショベルの操作システム。
  6. 前記入力装置は、前記ショベルを遠隔操作する遠隔操作室に設けられる、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のショベルの操作システム。
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