JP2023172738A - 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴射量ばらつきを低減可能な燃料噴射制御装置及び燃料噴射方法を提供する。【解決手段】燃料噴射制御装置127は、閉弁時期検出部608(特徴量検出部)と、変動率算出部607と、補正燃料噴射パルス計算部605(補正部)とを備える。閉弁時期検出部608は、燃料噴射装置200の閉弁に関する閉弁遅れ時間(特徴量)を燃料噴射装置200の駆動信号より検出する。変動率算出部607は、複数サイクルにおける閉弁遅れ時間の変動率を算出する。補正燃料噴射パルス計算部605は、閉弁遅れ時間の変動率が所定の閾値σよりも大きくなる内燃機関101の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関101の運転条件を補正する。【選択図】図5

Description

本発明は、燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法に関する。
従来、燃料噴射装置によりシリンダ内に燃料を直接噴射する筒内噴射型の内燃機関が用いられている。内燃機関において燃費向上および排気低減するためには、燃焼室に流入する空気量に対応して適切な燃料量を供給する必要がある。そのため、燃料噴射装置の噴射量ばらつきを低減する燃料噴射制御装置が求められている。従来の燃料噴射制御装置に関する技術としては、例えば、特許文献1~3に記載されているようなものがある。
特許文献1に記載された燃料噴射制御装置は、コイルの通電開始からの経過時間に応じた燃料噴射量の変化を示す噴射量特性上に、ニードルのバウンスが生じるバウンス域が予め定めている。そして、1噴射ごとの噴射パルス信号の終了タイミングが、バウンス域を含む所定範囲内に入ると判定された場合に、1燃焼サイクル内で噴射する燃料量を要求噴射量に保持しつつ、1噴射ごとの噴射パルス信号のパルス幅を変更する。
特許文献2に記載された内燃機関の制御装置は、ソレノイドコイルへの電圧印加処理の停止後におけるソレノイドコイルの誘起電圧の時間変化の変曲点に基づいて、燃料噴射弁の閉弁タイミングを検出します。そして、制御装置は、ソレノイドコイルへの電圧印加時間を変化させた際の閉弁タイミングの検出結果に基づく燃料噴射弁の開弁時間の変化に基づいて、バウンス領域によって燃料噴射の制御性が低下する電圧印加時間である噴射不可領域を学習する。
特許文献3に記載された燃料噴射制御装置は、燃料噴射弁による燃料噴射に際して動的パラメータを取得する第1取得部と、燃料噴射弁による燃料噴射に際して噴射量パラメータを取得する第2取得部とを備える。また、燃料噴射制御装置は、動的パラメータに基づいて、弁体の動作特性のずれを補償する動的補正値を算出する第1算出部と、噴射量パラメータに基づいて、通電指令信号に対する実際の噴射量のずれを補償する噴射量補正値を算出する第2算出部とを備える。さらに、燃料噴射制御装置は、動的補正値と噴射量補正値とを用いて、燃料噴射の実施態様を補正する補正部とを備える。そして、燃料噴射制御装置は、動的補正値による燃料噴射補正が実施されていることを条件に、噴射量補正値の算出を実施する。
特開2016-014323号公報 特開2020-153354号公報 特開2021-134689号公報
ところで、燃料噴射装置において1サイクル中に複数回の噴射(多段噴射)を実施する場合は、先行噴射による燃料噴射装置内部品の変位が完了する前に次の燃料噴射が実施されることがある。このとき、後続噴射の噴射量ばらつきが、局所的に増大することがある。
特許文献1及び特許文献2に記載された発明は、バウンシング領域の回避による噴射量ばらつきの低減を図るものである。したがって、特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、多段噴射時の先行噴射に起因する噴射量ばらつきは低減できなかった。
また、特許文献3に記載された発明は、燃料噴射に際して動的パラメータを取得し、弁体の動作特性のずれを補償する動的補正値を算出する。そして、弁体動作特性のずれを算出する際は、事前に記憶されたノミナル値を基準に行われる。一方、多段噴射時の先行噴射による後続噴射への影響は、燃料噴射装置の個体差や噴射間隔、燃料圧力、燃料温度、燃料噴射量などが相互作用して現れる。そのため、多段噴射時の先行噴射による後続噴射への影響に関するノミナル値を事前に算出することが困難である。したがって、特許文献3に記載された技術を用いても、多段噴射時の先行噴射に起因する噴射量ばらつきは低減できない。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、噴射量ばらつきを低減可能な燃料噴射制御装置及び燃料噴射方法を提供することである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の燃料噴射制御装置は、特徴量検出部と、変動率算出部と、補正部と、を備え、内燃機関の燃料噴射装置を制御する。特徴量検出部は、燃料噴射時における燃料噴射装置の閉弁に関する特徴量を燃料噴射装置の駆動信号より検出する。変動率算出部は、複数サイクルにおける特徴量の変動率を算出する。補正部は、特徴量の変動率が所定の閾値よりも大きくなる内燃機関の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関の運転条件を補正する。
また、本発明の燃料噴射制御方法は、特徴量検出部が、燃料噴射時における燃料噴射装置の閉弁に関する特徴量を燃料噴射装置の駆動信号より検出する。次に、変動率算出部が、複数サイクルにおける特徴量の変動率を算出する。そして、補正部が、特徴量の変動率が所定の閾値よりも大きくなる内燃機関の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関の運転条件を補正する。
上記構成の燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法によれば、噴射量ばらつきを低減することができる。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置を搭載する内燃機関システムの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料噴射装置の内部構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置の駆動回路及びECUの詳細な構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る駆動指令パルス、駆動電圧、駆動電流、弁体変位及び可動鉄心の変位を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る閉弁遅れ時間の変動率を基に決定される燃料噴射制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が2回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が2回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が5回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が5回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が1回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。 本発明の第1の実施形態に係る、1サイクルあたりの燃料噴射回数が1回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、エンジン暖機中におけるエンジン冷却水温度の変化と、エンジン冷却水温度と閉弁遅れ時間の変化の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る、ハーフリフト時における駆動指令パルス、駆動電圧、駆動電流、弁体変位及び可動鉄心の変位を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
1.第1の実施形態
以下、本発明の第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置について説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
[内燃機関システム]
まず、本実施形態に係る燃料噴射制御装置を搭載する内燃機関システムの構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料噴射制御装置を搭載する内燃機関システムの全体構成図である。
図1に示す内燃機関(エンジン)101は、吸入行程、圧縮行程、燃焼(膨張)行程、排気行程の4行程を繰り返す4サイクルエンジンであり、例えば、4つの気筒(シリンダ)を備えた多気筒エンジンである。なお、内燃機関101が有する気筒の数は、4つに限定されるものではなく、6つ又は8つ以上の気筒を有していてもよい。
内燃機関101は、ピストン102、吸気弁103、排気弁104を備えている。内燃機関101への吸気(吸入空気)は、流入する空気の量を検出する空気流量計(AFM:Air Flow Meter)120を通過して、スロットル弁119により流量が調整される。スロットル弁119を通過した空気は、分岐部であるコレクタ115に吸入され、その後、各気筒(シリンダ)に対して設けられた吸気管110、吸気弁103を介して、各気筒の燃焼室121に供給される。
一方、燃料は、燃料タンク123から低圧燃料ポンプ124によって高圧燃料ポンプ125へ供給され、高圧燃料ポンプ125によって燃料噴射に必要な圧力に高められる。すなわち、高圧燃料ポンプ125は、排気カム128の排気カム軸(不図示)から伝達される動力により、高圧燃料ポンプ125内に設けられたプランジャーを上下に可動し、高圧燃料ポンプ125内の燃料を加圧(昇圧)する。
高圧燃料ポンプ125の吸入口には、ソレノイドにより駆動する開閉バルブが設けられている。ソレノイドは、エンジン制御装置の一例であるECU(Engine Control Unit)109内に設けられた燃料噴射装置200の制御装置(以下、「燃料噴射制御装置127」と称する)に接続されている。燃料噴射装置(燃料噴射装置200)は、燃料を燃焼室(燃焼室121)に直接噴射する直噴型燃料噴射装置である。
燃料噴射制御装置127は、ECU109からの制御指令に基づいて、ソレノイドを制御し、高圧燃料ポンプ125から吐出する燃料の圧力(燃料圧力)が所望の圧力になるように開閉バルブを駆動する。
高圧燃料ポンプ125によって昇圧された燃料は、高圧燃料配管129を介して燃料噴射装置200へ送られる。燃料噴射装置200は、燃料噴射制御装置127の指令に基づいて、燃料を燃焼室121へ直接噴射する。この燃料噴射装置200は、後述するコイル208に駆動電流が供給(通電)されることにより、弁体201を動作させて、燃料噴射を行う。
また、内燃機関101には、高圧燃料配管129内の燃料圧力を計測する燃料圧力センサ126が設けられている。ECU109は、燃料圧力センサ126による計測結果に基づいて、高圧燃料配管129内の燃料圧力を所望の圧力にするための制御指令を燃料噴射制御装置127へ送る。すなわち、ECU109は、所謂フィードバック制御を行って、高圧燃料配管129内の燃料圧力を所望の圧力にする。
さらに、内燃機関101の各燃焼室121には、点火プラグ106と、点火コイル107と、水温センサ108が設けられている。点火プラグ106は、燃焼室121内に電極部を露出させ、燃焼室121内で吸入空気と燃料が混ざった混合気を放電によって引火する。点火コイル107は、点火プラグ106で放電するための高電圧を作り出す。水温センサ108は、内燃機関101の気筒を冷却する冷却水の温度を測定する。
ECU109は、点火コイル107の通電制御と、点火プラグ106による点火制御を行う。燃焼室121内で吸入空気と燃料が混ざった混合気は、点火プラグ106から放たれる火花により燃焼し、この圧力によりピストン102が押し下げられる。
燃焼により生じた排気ガスは、排気弁104を介して排気管111に排出される。排気管111には、三元触媒112と、酸素センサ113が設けられている。三元触媒112は、排気ガス中に含まれる、例えば、窒素酸化物(NOx)等の有害物質を浄化する。酸素センサ113は、排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出し、その検出結果をECU109に出力する。ECU109は、酸素センサ113の検出結果に基づいて、燃料噴射装置200から供給される燃料噴射量が目標空燃比となるように、フィードバック制御を行う。
また、ピストン102には、クランクシャフト131がコンロッド132介して接続されている。そして、ピストン102の往復運動がクランクシャフト131により回転運動に変換される。そして、クランクシャフト131には、クランク角度センサ116が取り付けられている。クランク角度センサ116は、クランクシャフト131の回転と位相を検出し、その検出結果をECU109に出力する。ECU109は、クランク角度センサ116の出力に基づいて、内燃機関101の回転速度を検出することができる。
ECU109には、クランク角度センサ116、空気流量計120、酸素センサ113、ドライバーが操作するアクセルの開度を示すアクセル開度センサ122、燃料圧力センサ126等から供給される信号が入力される。
ECU109は、アクセル開度センサ122から供給された信号に基づいて、内燃機関101の要求トルクを算出するとともに、アイドル状態であるか否かの判定等を行う。また、ECU109は、要求トルクなどから、内燃機関101に必要な吸入空気量を算出して、それに見合った開度信号をスロットル弁119に出力する。
また、ECU109は、クランク角度センサ116から供給された信号に基づいて、内燃機関101の回転速度(以下、「エンジン回転数」という)を演算する回転数検出部(不図示)を有する。さらに、ECU109は、水温センサ108から得られる冷却水の温度と、内燃機関101の始動後の経過時間等から三元触媒112が暖機された状態であるか否かを判断する暖機判断部(不図示)を有する。
燃料タンク123の内部には、燃料レベルセンサ99が設けられている。この燃料レベルセンサ99は、燃料タンク123内の燃料残量を検出するためのものであって、例えば電気式のものが使用されている。電気式の燃料レベルセンサ99には、燃料タンク123内に配置されたフロート(浮き子)99aがレバー99bを介して連結されている。
フロート99aは、燃料タンク123内の燃料レベル(燃料の液面高さ)の変動により上下移動する。レバー99bは、フロート99aの上下移動に伴って移動する。燃料レベルセンサ99は、レバー99bの位置を可変抵抗の抵抗値に変換して、その抵抗値に応じた出力信号をECU109に出力する。ECU109は、この出力信号に基づいて燃料タンク123内の燃料レベルを検出できる。なお、燃料レベルセンサ99の構成としては、図1に示す形態に限定されるものではない。
燃料タンク123への燃料は、車両の外部から人的あるいは機械的に与えられる。燃料タンク123内の燃料の量は、アナログ表示或いはデジタル表示の燃料ゲージ(不図示)に示される。ドライバーは、燃料ゲージ(不図示)を見て、燃料タンク123内の燃料の量を確認することができる。
燃料タンク123へ供給される燃料は、必ずしもガソリンのみとは限らず、例えば、アルコールを含んだガソリンであってもよい。また、燃料タンク123へ供給される燃料は、アルコール、合成燃料、及びガソリンなどを混合した混合燃料でもよい。混合燃料におけるそれぞれの燃料の混合比率は、必ずしも同じとは限らず、国や地域、ガソリンスタンドなどで多様に変化し得る。
燃料噴射制御装置127は、吸入空気量に応じた燃料量(目標噴射量)を算出して、それに応じた燃料噴射信号を燃料噴射装置200に出力する。燃料噴射制御装置127には、酸素センサ113が測定した酸素濃度を基に目標噴射量がフィードバックされる。燃料噴射制御装置127は、点火コイル107に通電信号を出力し、点火プラグ106に点火信号を出力する。
[燃料噴射装置の構成]
次に、図1に示した燃料噴射装置200の詳細な構成例について、図2を用いて説明する。
図2は、燃料噴射装置200の内部構成例を示す断面図である。
図2に示すように、燃料噴射装置200は、燃料を供給する燃料供給部212と、燃料の通り道となる燃料噴射孔215を有した弁座202と、弁体201を駆動する可動鉄心(可動子)206と、で構成される。本実施形態では、ガソリン又は混合燃料を燃料とする内燃機関用の電磁式燃料噴射装置を例にとり、説明する。
燃料噴射装置200では、図面上において上端側に燃料供給部212が構成され、下端側に燃料噴射孔215及び弁座202が構成される。そして、燃料供給部212と弁座202との間に可動鉄心206、弁体201、中間部材214が配置されている。
燃料噴射装置200は、燃料噴射孔215及び弁座202に対して反対側(燃料供給部212側)の端部が図示しない高圧燃料配管129(図1参照)に連結される。燃料噴射装置200は、燃料供給部212に対して反対側(燃料噴射孔215側)の端部が、燃焼室121(図1参照)を形成する部材(シリンダブロック、シリンダヘッド等)に形成された取付穴(挿入孔)に挿入される。
燃料噴射装置200は、燃料供給部212を通じて高圧燃料配管129(図1参照)から燃料の供給を受け、弁座202の先端部から燃焼室121(図1参照)内に燃料を噴射する。燃料噴射装置200の内部には、燃料供給部212側の基端部から燃料噴射孔215側の先端部まで、燃料がほぼ燃料噴射装置200の中心軸線200aに沿って流れるように、燃料通路が構成されている。
コイル208は、固定鉄心(固定子)207とハウジング209との間に配置されている。固定鉄心207、コイル208及びハウジング209は、電磁石を構成する。コイル208に通電されていない閉弁状態では、弁体201を閉弁方向に付勢する第一ばね部材210及び第二ばね部材216の付勢力から第三ばね部材217の付勢力を引いた力により、弁体201が弁座202に当接している。この状態を閉弁安定状態(閉弁待機状態)とする。閉弁安定状態では、可動鉄心206は、中間部材214と当接し、閉弁位置に配置される。弁体201は、可動鉄心206からの荷重を伝達する伝達面219を介して駆動される。
閉弁安定状態では、中間部材214は、第二ばね部材216により下流側(弁座202側、閉弁方向)に付勢され、弁体201と接触して、静止している。可動鉄心206は、第三ばね部材217により上流側(固定鉄心207側、開弁方向)に付勢され、中間部材214と接触している。第三ばね部材217の付勢力よりも第二ばね部材216の付勢力の方が大きいため、弁体201と可動鉄心206との間には隙間250が生じている。
燃料噴射装置200には、燃料噴射制御装置127及びECU109が接続される。ECU109には、後述する図3に示すCPU(Central Processing Unit)501が含まれる。燃料噴射制御装置127は、ECU109から駆動指令パルスを受けて燃料噴射装置200に駆動電流(駆動電圧)を通電する回路を有する。なお、ECU109と燃料噴射制御装置127とは一体の部品として構成されてもよい。少なくとも燃料噴射制御装置127は、燃料噴射装置200の駆動電圧を発生する装置であって、ECU109と一体となったものであってもよいし、単体で構成されてもよい。
ECU109では、内燃機関101の状態を示す信号を各種センサから取り込み、内燃機関101の運転条件に応じて適切な駆動指令パルス幅や噴射タイミングの演算を行う。ECU109より出力された駆動指令パルスは、信号線223を通して燃料噴射制御装置127に入力される。
燃料噴射制御装置127は、コイル208に印加する駆動電圧を制御し、駆動電流を供給する。ECU109は、通信ライン222を通して、燃料噴射制御装置127と通信を行っており、燃料噴射装置200に供給する燃料の圧力や運転条件によって燃料噴射制御装置127によって生成する駆動電流を切替えることが可能である。燃料噴射制御装置127は、ECU109との通信によって制御定数を変化できるようになっており、制御定数に応じて電流波形が変化する。
[燃料噴射制御装置の構成]
次に、燃料噴射制御装置127の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、燃料噴射制御装置127の駆動回路及びECU109の詳細な構成例を示す図である。
ECU109に内蔵されるCPU501は、燃料圧力センサ126や、空気流量計120、酸素センサ113、クランク角度センサ116等からエンジンの状態を示す各種信号を取り込む。そして、CPU501は、これらの信号に応じて、内燃機関101の運転条件に応じて燃料噴射装置200から噴射する燃料噴射量を制御するための駆動指令パルス幅や噴射タイミングの演算を行う。
また、CPU501は、内燃機関101の運転条件に応じて適切な駆動指令パルスのパルス幅や噴射タイミングの演算を行い、信号線223を通して燃料噴射装置200の駆動IC(Integrated Circuit)502(図では、「IC」と記載)に駆動指令パルスを出力する。なお、駆動指令パルスのパルス幅の大小によって、噴射量の大小が決まる。その後、駆動IC502によって、スイッチング素子505、506、507の通電、非通電を切替えて燃料噴射装置200へ駆動電流を供給する。
スイッチング素子505は、燃料噴射制御装置127の駆動回路に入力された電圧源VBよりも高い高電圧源と、燃料噴射装置200のコイル208の高電圧側の端子間に接続されている。スイッチング素子505、506、507は、例えば、FET(Field effect transistor)やトランジスタ等によって構成されている。スイッチング素子505、506、507は、燃料噴射装置200への通電・非通電を切り替えることができる。
高電圧源の初期電圧値である昇圧電圧VHは、例えば65Vであり、バッテリ電圧を昇圧回路514によって昇圧することで生成する。昇圧回路514は、例えば、コイル530とトランジスタ531、ダイオード532及びコンデンサ533で構成されている。
昇圧回路514では、トランジスタ531をONにすると、バッテリ電圧VBは接地電位534側へ流れる。一方、トランジスタ531をOFFにすると、コイル530に発生する高い電圧がダイオード532を通して整流され、コンデンサ533に電荷が蓄積される。そして、昇圧電圧VHとなるまで、このトランジスタのON又はOFFを繰り返し、コンデンサ533の電圧を増加させる。トランジスタ531は、駆動IC502又はCPU501と接続され、昇圧回路514から出力される昇圧電圧VHは、駆動IC502又はCPU501が検出するように構成する。なお、昇圧回路514は、DC/DCコンバータ等により構成してもよい。
スイッチング素子507は、低電圧源とコイル208の高圧端子間に接続されている。低電圧源VBは、例えば、バッテリ電圧であり、その電圧値は12~14V程度である。スイッチング素子506は、燃料噴射装置200の低電圧側の端子と接地電位515の間に接続されている。
駆動IC502は、電流検出用の抵抗508、512、513により、燃料噴射装置200に流れている電流の値を検出し、検出した電流値によって、スイッチング素子505、506、507の通電又は非通電を切替え、所望の駆動電流を生成している。ダイオード509、510は、燃料噴射装置200のコイル208に逆電圧を印加し、コイル208に供給されている電流を急速に低減する。
CPU501は、駆動IC502と通信ライン222を通して、通信を行っている。CPU501は、燃料噴射装置200に供給する燃料の圧力や運転条件に応じて駆動IC502により生成する駆動電流を切替えることが可能である。また、抵抗508、512、513の両端は、駆動IC502のA/D変換ポートに接続されており、抵抗508、512、513の両端にかかる電圧を駆動IC502で検出できるように構成されている。
[燃料噴射装置の動作]
次に、燃料噴射制御装置127の制御による燃料噴射装置200の動作について、図4を用いて説明する。
図4は、駆動指令パルス、駆動電圧、駆動電流、弁体変位及び可動鉄心の変位を示す図である。
図4に示すように、時刻Tsにおいて駆動指令パルスTiが入力されると、バッテリ電圧VBよりも高い電圧に昇圧された高電圧源から駆動電圧304が印加され、コイル208(図2参照)に電流の供給が開始される。
コイル208への通電後、固定鉄心207、コイル208及びハウジング209によって構成された電磁石により起磁力が発生する。この起磁力により、固定鉄心207、ハウジング209及び可動鉄心206によってコイル208を囲むように構成される磁路を周回する磁束が流れる。このとき、可動鉄心206と固定鉄心207との間に磁気吸引力が作用し、可動鉄心206と中間部材214とが固定鉄心207に向けて変位する。その後、可動鉄心206は、弁体201の伝達面219と可動鉄心206の伝達面218とが当接するまで変位する。なお、弁体201は、弁座202との当接状態を維持し続ける。
可動鉄心206が、弁体201と可動鉄心206との間に生じている隙間250だけ変位し、弁体201の伝達面219と可動鉄心206の伝達面218とが衝突すると、弁体201は可動鉄心206の持つエネルギーにより上流側に引き上げられ、弁体201は、弁座202から離間する。これにより、弁座部に隙間が構成され、燃料通路が開き、燃料噴射孔215より燃料が噴射される。運動エネルギーを有した可動鉄心206により、弁体201は急峻に変位する。
燃料噴射制御装置127は、時刻Tsから、可動鉄心206と弁体201とが衝突し、弁座202から弁体201が離間する時刻T31(開弁開始タイミング)まで、高い駆動電圧304を印加し、駆動電流308をコイル208に流す。これにより、可動鉄心206と固定鉄心207との間には、必要十分な磁気吸引力が発生し、可動鉄心206を素早く応答させることができる。そして、可動鉄心206を素早く応答させることにより、例えば、予備ストロークとなる隙間250が個体毎にばらついたとしても、そのばらつきが噴射量に及ぼす影響を小さくすることができる。
燃料噴射制御装置127は、開弁開始タイミングに駆動電流308がピーク電流値Ipに達するように駆動電圧304を設定する。そして、燃料噴射制御装置127は、駆動電流308がピーク電流値Ipに達すると電圧をオフする。図4には、駆動電流308がピーク電流値Ipに達した時に電圧がオフされる様子が示されている。このように、燃料噴射制御装置127は、可動鉄心206の過剰な加速を抑制することができるタイミングで電圧をオフすることができる。
なお、本実施形態に係るピーク電流値Ipに達するまでの駆動電圧304の印加時間は、開弁開始タイミングに基づいて決定すればよい。例えば、開弁開始タイミングまでに発生する磁気吸引力が弱い場合に、燃料噴射制御装置127は、開弁開始タイミング後に駆動電流308がピーク電流値Ipに達するようにしてもよい。また、燃料噴射制御装置127は、駆動電流308がピーク電流値Ipに達すると逆電圧を印加してもよい。
時刻T31の後、駆動電圧304が急速に低下することで、駆動電流308が減少し、可動鉄心206と固定鉄心207との間に作用する磁気吸引力が低下する。この磁気吸引力の低下により、可動鉄心206の過剰な加速は抑制され、固定鉄心207に衝突する際の衝突エネルギーを低下させることができる。すなわち、燃料噴射制御装置127は、可動鉄心206が固定鉄心207に衝突する前に逆電圧を印加することにより、可動鉄心206の過剰な加速を抑制し、可動鉄心206が固定鉄心207に衝突する際の衝突エネルギーを低下させる。
可動鉄心206と固定鉄心207の衝突後、弁体201は上流側へ変位し、可動鉄心206は、下方へ変位する。固定鉄心207と可動鉄心206とが衝突すると、弁体201と可動鉄心206とは離間し、可動鉄心206は、下流側へ変位するが、やがて目標リフト位置で、静止し安定する。この状態を開弁安定状態とする。
高い駆動電圧304が印加された後、駆動電流308が開弁を保持できる第1の電流値Ih1に到達すると、燃料噴射制御装置127は、駆動電圧305の印加を時刻Teまで続ける。駆動電圧305は、バッテリ電圧VBの印加と0Vの印加を繰り返すものである。これにより、燃料噴射制御装置127は、第1の電流値Ih1を維持するように、第1のホールド電流331(駆動電流)を流す。
燃料噴射制御装置127は、第1のホールド電流331の維持を所定の時間が経過するまで行った後、駆動電流308の電流値を低下させる。駆動電流308が開弁を保持できる第2の電流値Ih2に到達すると、燃料噴射制御装置127は、駆動電圧305を印加する制御を行う。これにより、燃料噴射制御装置127は、第2の電流値Ih2を維持するように、第2のホールド電流332(駆動電流)を流す。
なお、所定の時間は、磁束が飽和するまでの時間等に応じて設定される。また、第1のホールド電流331及び第2のホールド電流332は、弁体201が開弁した状態(開弁保持状態)を維持するための駆動電流である。
続いて、時刻Teで駆動指令パルスTiがOFFになると、燃料噴射制御装置127は、駆動電圧を逆方向に印加する(すなわち、逆電圧を印加する)。これにより、コイル208への電流供給が断たれ、磁気回路中に生じていた磁束が消滅し磁気吸引力が消滅する。その結果、磁気吸引力を失った可動鉄心206は、第一ばね部材210の荷重と、燃料圧力による力によって、弁体201が弁座202に接触する閉位置に押し戻される。
弁体201に作用する第一ばね部材210の付勢力は、弁体201側の伝達面219及び可動鉄心206側の伝達面218を介して可動鉄心206に伝達される。駆動指令パルスTiがOFFになる時刻Teから閉弁が完了する時刻Tbまでの閉弁所要時間が経過すると、時刻Tbにおいて、弁体201が弁座202と接触する(着座する)。このように駆動電流が切られてから実際に弁体201が弁座202と接触するまでにかかる時間を「閉弁遅れ時間」と呼ぶ。閉弁遅れ時間は、時刻Tbから時刻Teを減じた閉弁所要時間で表され、閉弁遅れ時間(Tb-Te)とも記載する。
弁体201が弁座202と接触した後、可動鉄心206側の伝達面218は、弁体201側の伝達面219から離脱し、下向き方向(閉弁方向)に運動を継続する。閉弁が完了する時刻Tb以降、可動鉄心206と弁体201とは、図2に示すように、分離した状態となる。このとき、駆動電圧には、変曲点330で示すように、折れ曲りのような変化が現れる。燃料噴射制御装置127は、この変化により、閉弁が完了する時刻Tbを検出することができる。
燃料噴射装置200を閉弁する際は、弁体201が弁座202と衝突する時に、第三ばね部材217が伸長から圧縮に転じて、可動鉄心206の運動方向が逆転する。これにより、可動鉄心206の加速度が変化し、コイル208のインダクタンスが変化する。つまり、燃料噴射装置200を閉弁する際には、コイル208に流れる駆動電流が遮断され、コイル208に逆起電力が印加される。そして、駆動電流が収束すると徐々に逆起電力も減少していくため、逆起電力が減少する際にインダクタンスが変化することで、駆動電圧に変曲点330が発生する。
上述した変曲点330は、燃料噴射装置200の閉弁タイミングを表す。変曲点330は、コイル208に印加される駆動電圧の時系列データを2階微分すると、極値(極大値又は極小値)として現れる。したがって、燃料噴射制御装置127は、駆動電圧の時系列データの極値を検出することで変曲点330を特定することができる。更に、変曲点の検出に用いられる、駆動電圧の2階微分値は、インダクタンスの変化速度、すなわち閉弁速度にも相関がある。
[燃料噴射量ばらつきと燃料噴射装置駆動信号の関係]
前述したように、燃料噴射装置200は、可動鉄心206により弁体201を引き上げることで噴射を開始する。そして、燃料噴射装置200は、可動鉄心206と弁体201の離間および弁体201が着座することで噴射を終了する。可動鉄心206は、噴射終了後も第二ばね部材216および第三ばね部材217の付勢力に保持されながら、振動変位を継続する。特に、弁体201の着座後に、可動鉄心206は、開弁方向と逆方向、第三ばね部材217側にアンダーシュートする。
多段噴射を実施する場合は、1サイクル中に複数回の噴射を行う。多段噴射の実施時において、可動鉄心206のアンダーシュートによる振動変位が十分減衰し、可動鉄心206が初期位置で静止する前に次の駆動指令パルスTiを印加した場合、可動鉄心206は、初期変位および初期速度を持つことになる。これにより、可動鉄心206は、先行噴射時とは異なる変位履歴をとる。その結果、弁体201の挙動に差が生じ、先行噴射と後続噴射では、弁体201の閉弁タイミング、閉弁速度に違いが生じる。したがって、複数回の噴射における燃料噴射量にばらつきが生じる。
可動鉄心206に対する先行噴射の影響の現れ方は、燃料噴射装置の個体差、燃料温度、燃料圧力、電源電圧の値等の複合要因により決まる。そのため、ある特定の燃料噴射条件において、局所的に噴射量ばらつきが悪化することがある。
発明者は、噴射量ばらつきの悪化が、燃料噴射装置の駆動電圧から取得可能な、閉弁遅れ時間の複数サイクルの変動率または電圧信号の2階微分のピーク値の変動率と相関があることに着目した。そして、本実施形態では、燃料噴射装置200の駆動信号から噴射量ばらつき悪化条件を検出し、噴射量ばらつきの補正を行う。閉弁遅れ時間および電圧信号の2階微分のピーク値は、本発明に係る特徴量に対応する。
[燃料噴射制御装置の機能構成]
次に、図5を参照して本実施形態に係る燃料噴射制御装置127の機能構成について説明する。
図5は、燃料噴射制御装置127の機能構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、燃料噴射制御装置127は、エンジン温度取得部601と、エンジンセンサ値取得部602と、基本燃料噴射パルス計算部603と、変動率取得部604と、補正燃料噴射パルス計算部605と、噴射不安定条件記憶部606と、変動率算出部607と、閉弁時期検出部608と、電流波形計算部609を備えている。
エンジン温度取得部601は、水温センサ108、油温センサ、および燃料温度センサが検出した温度情報を取得する。油温センサは、オイルポンプ(不図示)又はオイルパン(不図示)の油の温度を検出す。燃料温度センサは、燃料タンク123内の燃料の温度を検出する。なお、燃料温度センサは、燃料配管内の燃料の温度を検出するものでもよい。
エンジンセンサ値取得部602は、各種センサの検出情報を取得する。各種センサの検出情報としては、例えば、吸気圧、バルブタイミング、エンジン回転数、EGR(Exhaust Gas Recirculation)弁開度、燃料オクタン価、目標A/F等を挙げることができる。
基本燃料噴射パルス計算部603は、エンジン温度取得部601が取得したエンジン水温、エンジン油温および燃料温度と、エンジンセンサ値取得部602が取得した各種センサの検出値に基づいて、必要な燃料噴射パルスを算出する。基本燃料噴射パルス計算部603は、安定燃焼が可能な量の燃料が燃焼室に供給されるような燃料噴射パルスを算出する。
閉弁時期検出部608は、本発明に係る特徴量検出部に対応する。閉弁時期検出部608は、燃料噴射装置200の駆動信号に基づいて、燃料噴射装置の閉弁時期(閉弁遅れ時間)を検出する。閉弁時期検出部608は、検出結果を変動率算出部607に送信する。変動率算出部607は、複数サイクルにおける燃料噴射装置の閉弁時期(閉弁遅れ時間)の変動率を算出する。変動率算出部607は、算出結果を変動率取得部604及びECU109(図2参照)に送信する。
変動率取得部604は、変動率算出部607にて算出された燃料噴射装置の閉弁時期(閉弁遅れ時間)の変動率を取得する。変動率取得部604は、取得した燃料噴射装置の閉弁時期(閉弁遅れ時間)の変動率を補正燃料噴射パルス計算部605に送信する。
補正燃料噴射パルス計算部605は、本発明に係る補正部に対応する。補正燃料噴射パルス計算部605は、閉弁時期(閉弁遅れ時間)の変動率が所定の閾値より大きい場合に、燃料噴射が不安定であることを検出する。補正燃料噴射パルス計算部605は、燃料噴射が不安定であることを検出すると、そのときの燃料噴射条件(燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、多段噴射時の噴射間隔、燃料圧力)を噴射不安定条件記憶部606に送信する。
補正燃料噴射パルス計算部605は、燃料噴射が不安定であることを検出すると、基本燃料噴射パルス計算部603にて算出された燃料噴射パルスを補正する。補正燃料噴射パルス計算部605は、燃料噴射装置200による燃料噴射が安定するように燃料噴射パルスを補正する。補正燃料噴射パルス計算部605は、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、多段噴射時の噴射間隔、燃料圧力の少なくとも1つ以上を補正する。これにより、補正燃料パルスが生成される。
補正燃料噴射パルス計算部605は、燃料噴射が不安定であることを検出しない場合には、基本燃料噴射パルス計算部603にて算出された燃料噴射パルスを補正しない。補正燃料噴射パルス計算部605は、基本燃料噴射パルス計算部603にて算出された燃料噴射パルス、または補正燃料パルスを電流波形計算部609に送信する。
噴射不安定条件記憶部606は、燃料噴射が不安定であることが検出された場合に、そのときの運転条件に関する情報を記憶する。運転条件に関する情報は、内燃機関101の運転条件及び燃料噴射条件を含む。内燃機関101の運転条件は、ECU109から供給される。
電流波形計算部609は、補正燃料噴射パルス計算部605から供給された燃料噴射パルスまたは補正燃料パルスに基づいて電流波形を計算する。燃料噴射制御装置127は、電流波形計算部609で計算された電流波形に対応する駆動電圧を、燃料噴射装置200のコイル208に印加する。
[燃料噴射信号の補正処理]
次に、燃料噴射制御装置127により行われる燃料噴射信号の補正処理の例を、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る閉弁遅れ時間の変動率を基に決定される燃料噴射信号の補正処理の一例を示すフローチャートである。
まず、燃料噴射制御装置127は、内燃機関(エンジン)101のイグニッションスイッチが入っており、噴射量のばらつき検出および学習動作が可能な運転条件であるか否かを判定する(ステップS601)。イグニッションスイッチがONになっておらず、車両の電源が入っていないと判断した場合(ステップS601のNO判定)、燃料噴射制御装置127は、噴射量ばらつきの学習動作は行わずに補正処理を終了する。
ステップS601の処理において、イグニッションスイッチがONかつ噴射量のばらつき検出および学習動作が可能と判断した場合(ステップS601のYES判定)、燃料噴射制御装置127は、燃料噴射装置200の駆動信号に基づいて、閉弁遅れ時間を検出する。そして、燃料噴射制御装置127は、複数サイクルにおける閉弁遅れ時間の変動率σを算出する(ステップS602)。
次に、燃料噴射制御装置127は、閉弁遅れ時間の変動率σが、所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS603)。所定の閾値は、事前に行った試験により得た閉弁遅れ時間の変動率と、噴射量の変動率との関係に基づいて決定される。例えば、噴射量の変動率が1~5%以下となる開弁遅れ時間を、所定の閾値に設定するとよい。
ステップS603の処理において閉弁遅れ時間の変動率σが、所定の閾値より小さい場合(ステップS603のNO判定)、燃料噴射制御装置127は、噴射量ばらつきの学習動作は行わずに補正処理を終了する。ステップS603の処理において、閉弁遅れ時間の変動率σが、所定の閾値より大きい場合(ステップS603のYES判定)、燃料噴射制御装置127は、閉弁遅れ時間の変動量が高くなる燃料噴射条件または内燃機関101の運転条件(以下、「エンジン条件」とする)を記憶する(ステップS604)。
次に、燃料噴射制御装置127は、閉弁遅れ時間の変動量が高い燃料噴射条件またはエンジン条件の使用を回避可能な、燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補を算出する(ステップS605)。エンジン条件は、エンジン(内燃機関101)回転数、スロットル開度、燃料温度、の少なくとも1つ以上を含む。燃料噴射条件は、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、多段噴射時の噴射間隔、燃料圧力、噴射タイミングの少なくとも1つ以上を含む。燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補は、事前に記憶されたパターン、及び事前に定義された優先度に基づいて抽出してもよく、リアルタイムの各検出情報に基づいて、噴射量ばらつきを動的に探索して抽出してもよい。
次に、燃料噴射制御装置127は、抽出した燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補が、噴射不安定条件記憶部606に記憶済みの条件に該当するか否かを判定する(ステップS606)。燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補が、記憶済みの条件に該当する場合(ステップS606のYES判定)、抽出した燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補の使用を避ける。そして、燃料噴射制御装置127は、記憶済みの条件に該当しない燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補を抽出するまで、ステップS605,S606を繰り返す。
ステップS606において、燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補が、記憶済みの条件に該当しない場合(ステップS606のNO判定)、燃料噴射制御装置127は、抽出した燃料噴射条件候補またはエンジン条件候補を採用して、燃料噴射条件またはエンジン条件の補正を実行する(ステップS607)。
[燃料噴射補正例(2回噴射)]
次に、燃料噴射制御装置127における燃料噴射信号の補正の実例を、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が2回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。図8は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が2回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。
図7の横軸は、閉弁遅れ時間の変動率を示し、図7の縦軸は、噴射量のショットのばらつきを示している。図7では、2回の噴射の噴射間隔をスイープし、各噴射間隔の50サイクル分の閉弁遅れ時間の変動率と、噴射量測定値から求めた各噴射間隔における噴射量のショットばらつきをプロットしている。
図7に示すように、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきには、正の相関がみられることが読み取れる。1回目の噴射は、噴射間隔に依らずショットばらつきは低い値になっている。しかし、2回目の噴射は、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが増大する条件がみられる。
図7の右上に位置する2回目の噴射に関するプロットは、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが高い状態にある。したがって、2回目の噴射の閉弁遅れ時間の変動率から、2回目の噴射のショットばらつきの増大を検出することが可能である。
図8の横軸は、吸気行程および圧縮行程の360deg分のクランク角を示す。図8は、クランク角を用いて、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、噴射間隔を示している。
図8Aは、補正前の2回噴射における各燃料噴射を示している。E1は1回目の燃料噴射であり、E2は2回目の燃料噴射である。1回目の燃料噴射E1のパルス幅をT1とし、2回目の燃料噴射E2のパルス幅をT2とする。1回目の燃料噴射パルスOFFから、2回目の燃料噴射パルスONまでの時間間隔(噴射間隔)を、D1とする。また、吸気行程における噴射可能領域をZ1(開始クランク角z1sから終了クランク角z1e)、圧縮行程における噴射可能領域をZ2(開始クランク角z2sから終了クランク角z2e)とする。
噴射可能領域Z1の開始クランク角z1sは、主に吸気行程中盤に設定される。これにより、噴射可能領域Z1の開始クランク角z1sは、噴射された燃料がピストンに付着し、蒸発および空気との混合が不十分な状態で燃焼することによる排気悪化を最小限にすることができる。噴射可能領域Z1の終了クランク角z1eは、主に吸気行程後半に設定される。これにより、噴射された燃料が吸気ポートから流入する空気の流れに乗り、混合促進される。
噴射可能領域Z2の開始クランク角z2sは、主に圧縮行程中盤に設定される。これにより、ピストン圧縮動作により筒内混合気の圧力と温度が上昇し、噴射された燃料が迅速に蒸発できる。噴射可能領域Z2の終了クランク角z2eは、主に圧縮行程中盤から後半に設定される。これにより、噴射された燃料が空気と混合するための時間が確保される。
開始クランク角z2s及び終了クランク角z2eは、内燃機関(エンジン)101の有効圧縮比や、燃焼室形状および噴霧パターンにより決定される空気混合状態に応じて、上記以外にも圧縮行程の任意の期間に設定され得る。噴射可能領域Z1及び噴射可能領域Z2は、主にエンジン試験もしくは数値解析により設定される。
以下、図8Aに示す多段噴射条件において、2回目の燃料噴射E2の閉弁遅れ時間の変動率の増大が検出された場合の燃料噴射条件の変更(補正)例を、図8B~図8Dを参照して説明する。
図8Bに示す燃料噴射条件の変更は、噴射間隔をD1からD1aに拡大する。これにより、1回目の燃料噴射E1に起因するアンカー(可動鉄心206)の変位が初期位置に戻るまでの時間を確保することができる。その結果、2回目の燃料噴射E2の噴射量を安定化させることができる。
また、図8Bに示す燃料噴射条件の変更は、不安定であった2回目の燃料噴射E2の噴射パルスをT2からT2aに拡大する。これにより、2回目の燃料噴射E2の動作点を、噴射量ばらつきが比較的不安定なハーフリフト領域から、噴射量ばらつきが比較的安定なフルリフト領域に遷移させることができる。その結果、2回目の燃料噴射E2の噴射量が安定する。
1エンジンサイクルあたりの総噴射量を一定に保つためには、1回目の燃料噴射E1の噴射パルス幅をT1aに縮小することになる。1回目の燃料噴射E1は、燃料噴射装置200のアンカー位置が初期位置に静止していることが確実である。そのため、1回目の燃料噴射E1は、2回目の燃料噴射E2に比べて、より小さい噴射パルス幅で燃料噴射装置200の安定動作が可能である。その結果、2回目の燃料噴射E2の噴射量を安定化させることができる。
このように、1回目と2回目の噴射間隔の拡大、または2回目の燃料噴射E2の噴射パルスを拡大することで、多段噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
図8Cに示す燃料噴射条件の変更は、噴射間隔をD1からD1bに拡大し、2回目の燃料噴射E2を圧縮行程にて実施する。吸気行程と圧縮行程の間には、1回目の燃料噴射E1で変位したアンカーが初期位置に戻るまでの十分な時間がある。そのため、2回目の燃料噴射E2に対する1回目の燃料噴射E1の影響を小さくすることができる。
図8Dに示す燃料噴射条件の変更は、2回目の燃料噴射E2を廃止し、1回目の燃料噴射E1にて1エンジンサイクルに必要な噴射量をすべて噴射する。すなわち、1回目の燃料噴射E1の噴射パルスをT1からT1bに拡大する。インジェクタの劣化や故障、燃料供給システムの不良等により、2回目の燃料噴射E2の不安定性が排除できない状態に陥った場合は、2回目の燃料噴射E2を不実施とする。これにより、2回目の燃料噴射E2が不安定となるタイミングで実施されることを確実に防止することができる。その結果、多段噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
[燃料噴射補正例(5回噴射)]
次に、燃料噴射制御装置127における燃料噴射信号の補正の実例を、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が5回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。図8は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が5回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。
図9の横軸は、閉弁遅れ時間の変動率を示し、図9の縦軸は、噴射量のショットのばらつきを示している。図9では、5回の噴射の噴射間隔をスイープし、各噴射間隔の50サイクル分の閉弁遅れ時間の変動率と、噴射量測定値から求めた各噴射間隔における噴射量のショットばらつきをプロットしている。
図9に示すように、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきには、正の相関がみられることが読み取れる。1回目の噴射は、噴射間隔に依らずショットばらつきが低い値になっている。しかし、2回目以降の噴射は、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが増大する条件がみられる。
図9の右上に位置する2回目以降の噴射に関するプロットの燃料噴射条件は、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが高い状態にある。したがって、2回目以降の噴射の閉弁遅れ時間の変動率から、2回目以降の噴射のショットばらつきの増大を検出することが可能である。
図10の横軸は、吸気行程および圧縮行程の360deg分のクランク角を示す。図10は、クランク角を用いて、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、噴射間隔を示している。
図10Aは、補正前の5回噴射における各燃料噴射を示している。E1は1回目の燃料噴射であり、E2は2回目の燃料噴射である。E3は3回目の燃料噴射、E4は4回目の燃料噴射、E5は5回目の燃料噴射である。1回目の燃料噴射E1のパルス幅をT1とし、2回目の燃料噴射E2のパルス幅をT2とする。そして、燃料噴射E3のパルス幅をT3、燃料噴射E4のパルス幅をT4、燃料噴射E5のパルス幅をT5とする。
1回目の燃料噴射パルスOFFから、2回目の燃料噴射パルスONまでの時間間隔(噴射間隔)を、D1とする。2回目の燃料噴射パルスOFFから、3回目の燃料噴射パルスONまでの時間間隔を、D2とする。3回目の燃料噴射パルスOFFから、4回目の燃料噴射パルスONまでの時間間隔を、D3とする。4回目の燃料噴射パルスOFFから、5回目の燃料噴射パルスONまでの時間間隔を、D4とする。
また、吸気行程における噴射可能領域をZ1(開始クランク角z1sから終了クランク角z1e)、圧縮行程における噴射可能領域をZ2(開始クランク角z2sから終了クランク角z2e)とする。
以下、図10Aに示す多段噴射条件において、2回目の燃料噴射E2の閉弁遅れ時間の変動率の増大が検出された場合の燃料噴射条件の変更(補正)例を、図10B~図10Dを参照して説明する。
図10Bに示す燃料噴射条件の変更は、噴射間隔D1、D2、D3をそれぞれD1a、D2a、D3aに拡大する。これにより、先行噴射に起因するアンカー変位が初期位置に戻るまでの時間を確保することができる。その結果、2回目以降の燃料噴射E2~E5を安定化させることができる。
また、図10Bに示す燃料噴射条件の変更は、不安定であった2回目の燃料噴射E2の噴射パルスをT2からT2aに拡大する。これにより、2回目の燃料噴射E2の動作点を、噴射量ばらつきが比較的不安定なハーフリフト領域から、噴射量ばらつきが比較的安定なフルリフト領域に遷移させることができる。その結果、2回目の燃料噴射E2の噴射量が安定する。
1エンジンサイクルあたりの総噴射量を一定に保つためには、他の燃料噴射の噴射パルス幅を縮小する必要がある。本例では、5回目の燃料噴射E5が圧縮行程中に実施される。そこで、燃料噴射E5の噴射パルス幅T5をT5aに小さく補正を行う。燃料噴射E5は、先行噴射である燃料噴射E4から十分間隔が開いている。これにより、燃料噴射装置200のアンカー位置は、初期位置に静止していることが確実である。したがって、2~4回目の燃料噴射E2~E4に比べて、より小さい噴射パルス幅で燃料噴射装置200の安定動作が可能である。その結果、2回目以降の燃料噴射E2~E5を安定化させることができる。
このように、噴射間隔D1a、D2a、D3aへの拡大、または閉弁遅れ時間の変動率が大きかった2回目の燃料噴射E2の噴射パルスをT2aに拡大することで、多段噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
図10Cに示す燃料噴射条件の変更は、噴射間隔をD1からD1bに拡大し、2回目の燃料噴射E2と3回目の燃料噴射E3を合わせて燃料噴射E2bにする。これにより、燃料噴射E2bの噴射パルスT2bは、噴射パルスT2と噴射パルスT3を合わせたものになる。
図10Cに示すように、噴射可能領域Z1が狭く、各燃料噴射の噴射間隔を十分拡大できない場合がある。この場合は、不安定な燃料噴射と、その後続の燃料噴射を合わせることで、噴射パルス幅及び合わせた燃料噴射の前後の噴射間隔を確保することができる。これにより、2回目以降の燃料噴射E2b、E4、E5を安定化させることができる。その結果、多段噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
図10Dに示す燃料噴射条件の変更は、2回目の燃料噴射E2の実施時期を吸気行程から圧縮行程に変更する。吸気行程中の2回目の燃料噴射E2が不安定である場合は、燃料噴射E2を1回目の燃料噴射E1の後に実施せず、例えば、他の燃料噴射の安定性に与える影響が最も小さい圧縮行程中の燃料噴射E5の前後に実施する。これにより、2回目の燃料噴射E2が不安定となるタイミングで実施されることを確実に防止することができる。その結果、多段噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
[燃料噴射補正例(1回噴射)]
次に、燃料噴射制御装置127における燃料噴射信号の補正の実例を、図11及び図12を参照して説明する。
図9は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が1回の場合における、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきとの関係を示す特性データの例である。図12は、1サイクルあたりの燃料噴射回数が1回の場合における、燃料噴射条件の補正例を示す図である。
燃料噴射回数が1回の場合でも、燃料噴射装置200の劣化などにより、燃料噴射装置200におけるバウンス領域が、噴射実施領域と重複する場合がある。この場合は、局所的に噴射量ばらつきが増大してしまうケースがある。ここでは、閉弁遅れ時間の変動率が増大するインジェクタおよび燃料噴射条件を検出し、燃料噴射を安定化させる補正例を説明する。
図11の横軸は、閉弁遅れ時間の変動率を示し、図11の縦軸は、噴射量のショットのばらつきを示している。図11では、3個の燃料噴射装置200A~200Cの噴射パルスをスイープし、各噴射パルスの50サイクル分の閉弁遅れ時間の変動率と、噴射量測定値から求めた各噴射パルスにおける噴射量のショットばらつきをプロットしている。
図11に示すように、閉弁遅れ時間の変動率と噴射量のショットばらつきには、正の相関がみられることが読み取れる。燃料噴射装置200A,200Bは、噴射パルス幅に依らずショットばらつきは低い値になっている。しかし、燃料噴射装置200Cは、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが増大する条件がみられる。
図11の右上に位置する燃料噴射装置200Cに関するプロットの燃料噴射条件は、閉弁遅れ時間の変動率および噴射量ショットばらつきが高い状態にある。したがって、閉弁遅れ時間の変動率から、噴射のショットばらつきの大きい燃料噴射装置および燃料噴射条件を検出することが可能である。
図12の横軸は、吸気行程および圧縮行程の360deg分のクランク角を示す。図12は、クランク角を用いて、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅を示している。
図12Aは、補正前の燃料噴射(1回噴射)E1を示している。燃料噴射E1のパルス幅をT1とする。また、吸気行程における噴射可能領域をZ1(開始クランク角z1sから終了クランク角z1e)とする。
以下、図12Aに示す燃料噴射条件において、閉弁遅れ時間の変動率の増大が検出された場合の燃料噴射条件の変更(補正)例を、図12B、図12Cを参照して説明する。
図12Bに示す燃料噴射条件の変更は、燃料圧力を低減させることで、燃料噴射E1のパルス幅をT1からT1aに拡大する。これにより、特定のパルス幅の噴射パルスにおいて局所的に発生するバウンス領域の使用を回避することができる。その結果、燃料噴射E1を安定化させることができる。なお、パルス幅をT1から縮小しても、バウンス領域の使用を回避することができる。
図12Cに示す燃料噴射条件の変更は、エンジン負荷(内燃機関101の負荷)を増加させることで、燃料噴射E1のパルス幅をT1からT1bに拡大する。これにより、特定のパルス幅の噴射パルスにおいて局所的に発生するバウンス領域の使用を回避することができる。その結果、燃料噴射E1を安定化させることができる。なお、エンジン負荷を増加させることは、内燃機関の運転条件を補正することに対応する。
[エンジン温度変化を考慮した閉弁遅れ時間の変動率]
次に、エンジン温度変化を考慮した開弁遅れ時間の変動率の算出例について、図13を参照して説明する。
図13Aは、エンジン暖機中におけるエンジン冷却水温度の変化の一例を示すグラフである。図13Bは、エンジン冷却水温度と閉弁遅れ時間の変化の一例を示すグラフである。
冷間時のエンジン始動後は、冷却水温度が80~90℃に到達するまで、暖機運転が行われる。エンジン負荷をほぼ一定とした場合に、冷却水温度の時間変化は、図13Aに示すように、ほぼ線形となる。
図13Bは、エンジン冷却水温度が変化した際の閉弁遅れ時間の平均値の変化を示している。燃料温度が上がると、燃料の粘度が低下して、燃料噴射装置200の閉弁時のアンカー(可動鉄心206)の動作を妨げる流体抵抗力が低下する。その結果、閉弁遅れ時間は低減する。
暖機運転中に複数サイクルにおける閉弁遅れ時間の変動率を算出する場合、エンジン冷却水温度の変化を考慮する必要がある。考慮方法としては、例えば、図13A及び図13Bを用いて、燃料温度変化が閉弁遅れ時間に与える影響を見積もり、その影響が十分小さくなるように、サイクル数を決定することが挙げられる。また、エンジン冷却水温度と閉弁遅れ時間の関係を事前に記憶した上で、エンジン冷却水温度に基づいて閉弁遅れ時間の算出値を補正してもよい。
また、エンジン冷却水温度が低い場合、燃料の粘度が高く、燃料噴射装置200の閉弁時のアンカーの動作速度が低下する。その結果、1回目の噴射が後続噴射に影響を与える期間が増大する。この対策として、例えば、エンジン冷却水温度が低いほど、噴射間隔を大きくすることが考えられる。すなわち、閉弁遅れ時間の変動率をモニタリングし、冷却水温度変化に対して常に安定的に多段噴射が実施可能な噴射間隔を設定する。その結果、冷機始動直後から暖機完了までの間、継続的にPN排出量を低減することが可能となる。
2.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置について説明する。
[燃料噴射装置の動作]
第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置の構成は、第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置127と同じである。第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置が、第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置127と異なる点は、燃料噴射制御の動作制御である。そのため、ここでは、第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置により制御される燃料噴射装置200の動作について、図14を参照して説明する。
図14は、ハーフリフト時における駆動指令パルス、駆動電圧、駆動電流、弁体変位及び可動鉄心の変位を示す図である。
上述した第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、弁体201をフルリフト位置に到達させるフルリフト制御を行った。したがって、第1の実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、駆動信号に基づく閉弁遅れ時間の取得を、弁体201のフルリフト領域において行う。
一方、第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置は、図14に示すように、弁体201をフルリフト位置まで到達させないハーフリフト制御を行う。したがって、第2の実施形態に係る燃料噴射制御装置は、駆動信号に基づく閉弁遅れ時間の取得を、弁体201のハーフリフト領域において行う。この場合においても、閉弁遅れ時間の変動率が閾値よりも大きい場合に、燃料噴射条件を補正する。これにより、多段噴射時や1回噴射時の噴射量ばらつきを低減することができる。
[まとめ]
以上説明したように、上述した実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、閉弁時期検出部608(特徴量検出部)と、変動率算出部607と、補正燃料噴射パルス計算部605(補正部)とを備える。閉弁時期検出部608は、燃料噴射時における燃料噴射装置200の閉弁に関する閉弁遅れ時間(特徴量)を燃料噴射装置200の駆動信号より検出する。変動率算出部607は、複数サイクルにおける閉弁遅れ時間の変動率を算出する。補正燃料噴射パルス計算部605は、閉弁遅れ時間の変動率が所定の閾値σよりも大きくなる内燃機関101の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関101の運転条件を補正する。
これにより、閉弁遅れ時間の変動率から不安定である燃料噴射を検出することができる。そして、不安定である燃料噴射を安定させることができる。その結果、噴射量ばらつきを低減することができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、変動率を取得する特徴量として、燃料噴射装置200の閉弁指令開始から実際に閉弁が完了するまでの時間差である閉弁遅れ時間、または燃料噴射装置200に送信する電圧信号の2階微分のピーク値を採用する。
これにより、燃料噴射装置の駆動信号から不安定である燃料噴射を容易に検出することができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、燃料噴射装置200の駆動信号の検出及び学習を、燃料噴射装置200のフルリフト領域において行う。
これにより、燃料噴射装置200をフルリフト制御して燃料噴射を実施する際に、不安定である燃料噴射を検出することができる。そして、不安定である燃料噴射を安定させて、噴射量ばらつきを低減することができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、燃料噴射装置200の駆動信号の検出及び学習を、燃料噴射装置200のハーフリフト領域において行う。
これにより、燃料噴射装置200をハーフリフト制御して燃料噴射を実施する際に、不安定である燃料噴射を検出することができる。そして、不安定である燃料噴射を安定させて、噴射量ばらつきを低減することができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射制御装置127は、燃料噴射装置200の駆動信号の検出及び学習を、多段噴射の各噴射に対して行う。
これにより、多段噴射時の先行噴射に起因する噴射量ばらつきを低減することができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射条件は、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、多段噴射時の噴射間隔、燃料圧力の少なくとも1つ以上を含む。
これにより、補正する項目を適宜選択することができ、燃料噴射条件の補正を柔軟に行うことができる。その結果、燃料噴射が不安定になることを回避するための燃料噴射条件の補正を容易に行うことができる。
上述した実施形態に係る内燃機関の運転条件は、エンジン回転数、スロットル開度、燃料温度の少なくとも1つ以上を含む。
これにより、補正する項目を適宜選択することができ、内燃機関の運転条件の補正を柔軟に行うことができる。その結果、燃料噴射が不安定になることを回避するための内燃機関の運転条件の補正を容易に行うことができる。
上述した実施形態に係る燃料噴射制御方法は、閉弁時期検出部608(特徴量検出部)が、燃料噴射時における燃料噴射装置200の閉弁に関する閉弁遅れ時間(特徴量)を燃料噴射装置200の駆動信号より検出する。次に、変動率算出部607が、複数サイクルにおける閉弁遅れ時間の変動率を算出する。そして、補正燃料噴射パルス計算部605(補正部)が、閉弁遅れ時間の変動率が所定の閾値よりも大きくなる内燃機関101の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関101の運転条件を補正する。
これにより、閉弁遅れ時間の変動率から不安定である燃料噴射を検出することができる。そして、不安定である燃料噴射を安定させることができる。その結果、噴射量ばらつきを低減することができる。
以上、本発明の燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法の実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ECU109及び燃料噴射制御装置127が、車両の内燃機関101を制御する例を説明した。しかし、本発明に係る燃料噴射制御装置及び燃料制御方法としては、鉄道車両、建設機械、発電機などに搭載される内燃機関の制御に用いてもよい。
また、上述した実施形態に係る燃料噴射装置200は、燃焼室121に燃料を直接噴射する直噴型燃料噴射装置としたが。しかし、本発明に係る燃料噴射装置としては、燃料を吸気管110に噴射するポート型燃料噴射装置としてもよい。
また、上述した実施形態に係る閉弁遅れ時間は、燃料噴射装置200への電圧印加を終了した時刻Teから閉弁完了時刻Tbまでの時間差(Tb-Te)とした。しかし、本発明に係る閉弁遅れ時間としては、燃料噴射装置200への電圧印加を開始した時刻Taから閉弁完了時刻Tbまでの時間差(Tb-Ta)や、開弁開始タイミングである時刻T31から閉弁完了時刻Tbまでの時間差(Tb-T31)としてもよい。また本発明に係る閉弁遅れ時間は、実時間で定義する以外にも、クランク角により定義してもよい。
また、上述した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…内燃機関、 109…ECU(Engine Control Unit)、 123…燃料タンク、 127…燃料噴射制御装置、 200,200A,200B,200C…燃料噴射装置、 601…エンジン温度取得部、 602…エンジンセンサ値取得部、 603…基本燃料噴射パルス計算部、 604…変動率取得部、 605…補正燃料噴射パルス計算部(補正部)、 606…噴射不安定条件記憶部、 607…変動率算出部、 608…閉弁時期検出部(特徴量検出部)、 609…電流波形計算部

Claims (8)

  1. 内燃機関の燃料噴射装置を制御する燃料噴射制御装置において、
    燃料噴射時における前記燃料噴射装置の閉弁に関する特徴量を前記燃料噴射装置の駆動信号より検出する特徴量検出部と、
    複数サイクルにおける前記特徴量の変動率を算出する変動率算出部と、
    前記特徴量の変動率が所定の閾値よりも大きくなる内燃機関の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように前記燃料噴射条件または前記内燃機関の運転条件を補正する補正部と、を備える
    燃料噴射制御装置。
  2. 前記特徴量は、前記燃料噴射装置の閉弁指令開始から実際に閉弁が完了するまでの時間差である閉弁遅れ時間、または燃料噴射装置に送信する電圧信号の2階微分のピーク値である
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記燃料噴射装置の駆動信号の検出及び前記学習は、前記燃料噴射装置のフルリフト領域にて行われる
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記燃料噴射装置の駆動信号の検出及び前記学習は、前記燃料噴射装置のハーフリフト領域にて行われる
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料噴射装置の駆動信号の検出及び前記学習は、多段噴射の各噴射に対して行われる
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記燃料噴射条件は、燃料噴射時期、燃料噴射パルス幅、噴射回数、多段噴射時の噴射間隔、燃料圧力の少なくとも1つ以上を含む
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記内燃機関の運転条件は、エンジン回転数、スロットル開度、燃料温度の少なくとも1つ以上を含む
    請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 内燃機関の燃料噴射装置を制御する燃料噴射制御方法において、
    特徴量検出部が、燃料噴射時における前記燃料噴射装置の閉弁に関する特徴量を前記燃料噴射装置の駆動信号より検出し、
    変動率算出部が、複数サイクルにおける前記特徴量の変動率を算出し、
    補正部が、前記特徴量の変動率が所定の閾値よりも大きくなる内燃機関の運転条件及び燃料噴射条件を学習し、学習した条件における運転を回避するように燃料噴射条件または内燃機関の運転条件を補正する
    燃料噴射制御方法。
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