JP2023170668A - コネクタ - Google Patents

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Masanori Nagasawa
淳 石川
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Abstract

【課題】コネクタにおいて接続端子の組み付け時におけるフロントマスクのロックの外れを防止する。【解決手段】接続端子40の突当壁22aを有するフロントマスク20に、短絡端子30を、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13に挿入するための短絡端子挿入孔23が設けられ、挿入された短絡端子30の前側部分が、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13の壁に係止されると共に、短絡端子30の挿入方向後側部分が、フロントマスク20の短絡端子挿入孔23の壁(係止段部23a)に係止されている。【選択図】図7

Description

本発明は、短絡端子とフロントマスクを備えたコネクタに関する。
特許文献1に記載に、コネクタハウジングの前面にフロントマスクを装着すると共に、コネクタハウジングに短絡端子を装着したコネクタの一例が記載されている。
フロントマスクは、コネクタハウジングの端子収容室に挿入される接続端子の前端を位置決めするためのものである。このフロントマスクは、接続端子を端子収容室に後方から前方に向かって挿入する際に、先に装着したフロントマスクに前端が突き当たるまで接続端子を挿入することで、接続端子の前端の位置を決めることができる。この種のフロントマスクは、コネクタハウジングの前面に装着された状態で、通常は、自身の外周縁部に設けられたロック部を、コネクタハウジング側に設けられた被ロック部に係合させることで、コネクタハウジングにロックされている。
また、短絡端子は、コネクタハウジングに挿入される接続端子同士を短絡させ、相手側コネクタの端子を接続端子に接続した際に短絡回路を構成するためのものである。この短絡端子は、コネクタハウジングに装着されて複数の接続端子に接触導通することで、接続端子同士を短絡させる。
特開2012-134006号公報
上述のように、従来のこの種のコネクタにおいては、フロントマスクは外周縁部に設けたロック手段のみによってコネクタハウジングにロックされている。したがって、フロントマスクのコネクタハウジングに対する保持力(ロック力)が不足すると、接続端子をフロントマスクに突き当たるまで挿入したときに、その突き当て力によってフロントマスクが押し戻されてロックが外れてしまう懸念があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、余分なスペースをとらずに、簡単な構成で、フロントマスクのコネクタハウジングに対する保持力を高めることができ、接続端子の組み付け時におけるフロントマスクのロックの外れを防止することのできるコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記を特徴としている。
相手側コネクタとの嵌合方向に沿って後方から前方に貫通する複数の接続端子収容室を有するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングの各接続端子収容室に後方から前方に向けてそれぞれ挿入される接続端子と、
前記コネクタハウジングの前面に装着され、ロック手段により前記コネクタハウジングにロックされ、前記相手側コネクタの端子が前記コネクタハウジングの前方から前記接続端子に向けて挿入される際に相手側コネクタの端子が挿通される複数の接続端子挿通孔を有すると共に、前記コネクタハウジングに対する装着方向の前面の前記接続端子挿通孔の周囲に、前記接続端子収容室に後方から挿入される前記接続端子の前端が突き当たる突当壁を有するフロントマスクと、
前記コネクタハウジングに装着され、前記接続端子収容室内に挿入された特定の複数の前記接続端子同士を短絡する短絡端子と、
を備え、
前記コネクタハウジングには、前方から前記短絡端子を挿入した際に該短絡端子を収容する短絡端子収容室が設けられ、
前記フロントマスクには、該フロントマスクを前記コネクタハウジングの前面に装着した状態で、前記フロントマスクの前方から前記短絡端子を前記短絡端子収容室に挿入するための短絡端子挿入孔が設けられ、
前記短絡端子は、前記フロントマスクの前方から前記短絡端子挿入孔を通して前記短絡端子収容室に挿入されることで、当該短絡端子の挿入方向前側部分が、前記短絡端子収容室の壁に係止されると共に、当該短絡端子の挿入方向後側部分が、前記フロントマスクの短絡端子挿入孔の壁に係止されている、
コネクタ。
本発明によれば、余分なスペースをとらずに、簡単な構成で、フロントマスクのコネクタハウジングに対する保持力を高めることができ、接続端子の組み付け時におけるフロントマスクのロックの外れを防止することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタの分解斜視図である。 図2は、コネクタに使用する短絡端子の構成を示す拡大斜視図である。 図3は、コネクタのコネクタハウジングへのフロントマスクの装着状態を示す図で、(a)は、コネクタハウジングにフロントマスクを装着する前の状態を示す図、(b)は、装着した後の状態を示す図である。 図4は、コネクタハウジングへの短絡端子の装着を示す図で、(a)は、コネクタのコネクタハウジングにフロントマスクを装着した後に短絡端子を装着する前の状態を示す図、(b)は短絡端子を装着した後の状態を示す図である。 図5は、コネクタハウジングにフロントマスクと短絡端子を装着した後の状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA1-A1線断面図、(c)は(b)のE1部の拡大図である。 図6は、図5に示した組立段階のコネクタハウジングの接続端子収容室に、後方から接続端子を挿入しようとしている状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA2-A2線断面図、(c)は(b)のE2部の拡大図である。 図7は、図6に示した段階から接続端子をその前端がフロントマスクに突き当たるまで挿入した状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA3-A3線断面図、(c)は(b)のE3部の拡大図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタの構成を示す分解斜視図、図2は、同コネクタに使用する短絡端子の構成を示す斜視図、図4~図7は、同コネクタの構成および組立手順を説明するための各種図である。
図1に示すように、この実施形態のコネクタ1は、コネクタハウジング10と、フロントマスク20と、短絡端子30と、接続端子40と、嵌合操作レバー50と、嵌合検知用短絡端子60と、スペーサ90と、を備えている。これらの部品のうち、コネクタハウジング10とフロントマスク20と嵌合操作レバー50とスペーサ90は樹脂成形品よりなり、短絡端子30、接続端子40、嵌合検知用短絡端子60は、それぞれバネ性を持つ金属板のプレス成形品よりなる。
このコネクタ1は、図示しないメス型のコネクタ(相手側コネクタ)と嵌合することにより、所定の電気回路を成立させるオス型のコネクタであり、オス型のコネクタハウジング10を備えている。オス型のコネクタハウジング10は、相手側コネクタであるメス型のコネクタのメス型のコネクタハウジング(図示略)の嵌合口(フード部で囲まれた前面開口の凹部)に嵌合するものである。このオス型のコネクタハウジング10には多数のメス型の接続端子40が装着され、一方の相手側のメス型のコネクタハウジングには多数のオス型の接続端子が装着される。そして、オス型のコネクタ1とメス型のコネクタが互いに嵌合させた際に、メス型のコネクタに装着されたオス型の接続端子が、オス型のコネクタ1の内部に進入してメス型の接続端子40に挿入され、それにより両コネクタの電気回路の接続が行われる。
ここで、以降の説明を理解しやすくするために、このコネクタ1の方向性について述べる。
図1中の互いに直交する矢印X1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2で示す方向を次にように定義する。方向性の定義は任意(実際の方向と一致しても一致しなくてもよい)であるが、便宜上、次のように定義して以降の説明を進める。
X1=左方(嵌合方向の後側から前方を見た場合の左方)
X2=右方(嵌合方向の後側から前方を見た場合の右方)
Y1=上方(嵌合操作レバー50のある側)
Y2=下方(嵌合操作レバー50のある側と反対側)
Z1=前方(コネクタ1に対する相手側コネクタの嵌合方向)
Z2=後方(コネクタ1に対する相手側コネクタの嵌合離脱方向)
図6(c)に示すように、オス型のコネクタハウジング10のブロック状の本体部11(図1参照)には、相手側コネクタとの嵌合方向Z1に沿って後方Z2から前方Z1に貫通する複数の接続端子収容室12が設けられている。また、コネクタハウジング10の本体部11の前側部分には、前方Z1から短絡端子30を装着できるように短絡端子収容室13が設けられている。
短絡端子収容室13は、図1に示すように、コネクタハウジング10の前面の面内中央領域に位置させて設けられており、それぞれ前方Z1から短絡端子30を挿入した際に短絡端子30を収容できるようになっている。また、コネクタハウジング10の特定箇所には、特に符号を付さないが、嵌合検知用短絡端子60の収容部が設けられている。
接続端子収容室12は、コネクタ嵌合方向Z1に直交する面内(X-Y平面内)に多数個、上下および左右に整然と並べて配列されている。これらの各接続端子収容室12には、図7(c)に示すように、後方から前方に向けてメス型の接続端子40が挿入されて位置決め固定される。
短絡端子収容室13は、短絡目的の左右に隣接する2つの接続端子40の接続端子収容室12の上側に跨がるように設けられている。短絡端子収容室13の配置や数は任意であるが、このコネクタ1では、コネクタハウジング10の前面から見た面内中央領域(外周縁部を除く領域)に、左右に並べて複数個設けられている。これらの各短絡端子収容室13には、図4(a)および図6(c)に示すように、それぞれ前方から短絡端子30が挿入される。短絡端子30は、それが挿入された短絡端子収容室13の下側の各接続端子収容室12に挿入された2本の接続端子40を互いに短絡させるものである。
嵌合検知用短絡端子60は、本コネクタ1を相手側コネクタに嵌合させた際に、適正に嵌合されたことを検出するためのもので、適正に嵌合されている状態で、相手側コネクタの特定の2本のオス端子間を短絡させる。そして、その短絡を電気的に検出することで、適正な嵌合が成立していると判定できるようにする。
嵌合操作レバー50は、図1および図4に示すように、コネクタハウジング10の上面に装着されている。嵌合操作レバー50は、嵌合前初期位置から嵌合達成時位置に向けて操作されることで、相手側コネクタに対して本コネクタ1を嵌合させるもので、左右方向およびコネクタ嵌合方向に沿った平面(X-Z平面)内で回動できるように、コネクタハウジング10に取り付けられている。嵌合操作レバー50は、コネクタ同士が嵌合完了した状態で、相手側コネクタのコネクタハウジングにロックするロックアーム55を備えている。
図1および図3に示すように、コネクタハウジング10の本体部11の左右側面14には、フロントマスク20をロックするための被ロック部15が設けられている。フロントマスク20は、コネクタハウジング10の前面に装着され、外周縁部に設けられたロック部(ロック手段)25をコネクタハウジング10側の外周縁部に設けられた被ロック部15に係合させることで、コネクタハウジング10にロックされる。
フロントマスク20は、厚板状の本体部21を有し、その本体部21の左右の側縁部に、フロントマスク20の装着時にコネクタハウジング10の左右側面14に重なるロック片24を有している。ロック片24にはロック部25としてのロック孔が設けられ、コネクタハウジング10には被ロック部15としてのロック突起が設けられている。そして、フロントマスク20をコネクタハウジング10に装着した際に、ロック片24が撓みながらコネクタハウジング10側のロック突起を乗り越え、乗り越えた後にロック孔とロック突起とが係合することにより、ロックが成立する。
フロントマスク20の本体部21には、厚み方向に貫通する接続端子挿通孔22が設けられている。接続端子挿通孔22は、相手側コネクタのオス型の接続端子(図示せず)が、コネクタハウジング10の前方から接続端子収容室12内の接続端子40に向けて挿入される際に、相手側コネクタのオス型の接続端子が挿通される貫通孔である。フロントマスク20の接続端子挿通孔22は、コネクタハウジング10の接続端子収容室12に対応して設けられている。これらの接続端子挿通孔22の、コネクタハウジング10に対する装着方向前面の周囲には、図6(c)および図7(c)に示すように、コネクタハウジング10の接続端子収容室12に後方から挿入される接続端子40の前端が突き当たることで接続端子40の挿入位置を決める突当壁22aが設けられている。
また、図6(c)に示すように、フロントマスク20の本体部21には、フロントマスク20をコネクタハウジング10の前面に装着しロックした状態で、フロントマスク20の前方から短絡端子30をコネクタハウジング10の短絡端子収容室13に挿入するための短絡端子挿入孔23が設けられている。短絡端子挿入孔23は、コネクタハウジング10側の短絡端子収容室13に対応して設けられている。
また、コネクタハウジング10には、下面側からスペーサ90が挿入されている。このスペーサ90は、すべての接続端子40が挿入固定された段階で、仮係止位置から本係止位置に変位させられることで、すべての接続端子40を二重係止するものである。つまり、図7(c)に示すように、接続端子40は、コネクタハウジング10の接続端子収容室12に後方から挿入されて位置決めされることで、ランス12aによって後方へ抜け止め係止されるが、後方への抜け止めをより確実にするためにスペーサ90による二重係止が行われる。
図6(c)および図7(c)に示すように、接続端子40は、相手側コネクタのオス型の端子の前端が挿入されるボックス形のソケット部41を前側に有するメス型端子である。ソケット部41の下面には、ランス12aの係止する凹部42が設けられている。また、スペーサ90は、ソケット部41の後端に係合することで、接続端子40の後方への抜け止めを行う。
<短絡端子の構成とその取付構造>
図2、図6(c)および図7(c)に示すように、短絡端子30は、U字状に湾曲形成された板バネ片として構成されている。この短絡端子30は、フロントマスク20の前方から短絡端子挿入孔23を通してコネクタハウジング10の短絡端子収容室13に挿入される。それにより、短絡端子30の挿入方向前側部分がコネクタハウジング10の短絡端子収容室13の壁に係止される。また同時に、短絡端子30の挿入方向後側部分が、フロントマスク20の短絡端子挿入孔23の壁に係止される。
詳しく述べると、図2に示すように、短絡端子30は、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13への挿入方向前端に位置するU字状湾曲部32から挿入方向後方へ延びる一端側延出片(上側の延出片)31を有している。この一端側延出片31には、その左右側縁の前側部分に、図5(c)に示すように、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13の左右の壁13pに圧入係止される鋸刃状係止爪を持つ圧入部31aが設けられている。また、一端側延出片(上側の延出片)31の左右側縁の挿入方向後端37には、短絡端子30の挿入方向と直交する左右方向に張り出した一対の係止凸部37aが形成されている。
そして、短絡端子30は、フロントマスク20の前方から短絡端子挿入孔23を通してコネクタハウジング10の短絡端子収容室13に挿入されることで、前側部分の鋸刃状係止爪を持つ圧入部31aが、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13の左右の壁13pに圧入係止され、同時に、後側部分の係止凸部37aが、フロントマスク20の短絡端子挿入孔23の左右の壁の係止段部23aに係止される。
ここで、フロントマスク20の短絡端子挿入孔23の係止段部23aは、短絡端子30の挿入方向後方を向いた係止壁23apを有し、短絡端子30の係止凸部37aは、短絡端子30の挿入方向前方を向いた係止壁37apを有している。したがって、短絡端子30を挿入することで、短絡端子30の係止凸部37aの係止壁37apが、フロントマスク20の係止段部23aの係止壁23apに当たり、フロントマスク20側の係止壁23apが短絡端子30の前方への力を受け止める。これにより、フロントマスク20は、短絡端子30によって、前方(コネクタハウジング10側)に押し付けられることになり、短絡端子30を介して、フロントマスク20がコネクタハウジング10に固定される。
また、短絡端子30のU字状湾曲部32から挿入方向後方へ延びる他端側延出片(下側の延出片)33は先端側が左右に二股に分かれており、各先端には、2つの接続端子40のそれぞれのソケット部41に弾性接触するバネ接点部35が設けられている。これらのバネ接点部35は、下方へ凸の山形に湾曲形成されており、短絡端子30が適正にコネクタハウジング10に装着された状態で、図6(c)および図7(c)に示すように、短絡端子収容室13とその下の接続端子収容室12との間の隔壁18に設けた連通窓18aを通して、接続端子40のソケット部41に弾性接触する。
<コネクタ1の組立手順>
このコネクタ1を組み立てる場合は、まず、図3に示すように、フロントマスク20をコネクタハウジング10の前面に装着し、フロントマスク20の左右側縁部に設けたロック部25を、コネクタハウジング10の左右側縁部に設けた被ロック部15にロックさせる。
次に、図4に示すように、フロントマスク20の前方から短絡端子30をコネクタハウジング10の短絡端子収容室13に挿入する。そうすると、図5に示すように、短絡端子30の前側部分の圧入部31aが、コネクタハウジング10の短絡端子収容室13の壁に圧入係止される。同時に、短絡端子30の後端部分の係止凸部37aが、フロントマスク20の短絡端子挿入孔23の係止段部23aに係止される。これにより、複数の短絡端子30によって、フロントマスク20がコネクタハウジング10に連結されることになる。
短絡端子30の組み付けが終わったら、図5に示すように、コネクタハウジング10の各接続端子収容室12に後方から接続端子40を挿入する。接続端子40を、その前端がフロントマスク20の突当壁22aに突き当たるまで挿入すると、接続端子40の挿入方向の位置が決まると共に、ランス12aが撓みから復帰して接続端子40を抜け止め係止する。この状態で、互いに短絡すべき2本の接続端子40は、短絡端子収容室13と接続端子収容室12の隔壁18に設けた連通窓18aを通して弾性接触し互いに短絡する。したがって、これらの接続端子40に対して相手側コネクタの端子が挿入されると、相手側コネクタの端子同士が短絡されることになる。
すべての接続端子40の挿入が終わったら、スペーサ90を仮係止位置から本係止位置に移動する。そうすると、接続端子40が二重係止され、コネクタ1の組立が完了する。
本実施形態のコネクタ1では、コネクタハウジング10およびフロントマスク20の面内中央領域に位置する部材(短絡端子30)に、フロントマスク20とコネクタハウジング10とを互いに連結する機能を持たせている。つまり、必要部品である短絡端子30を必要個数だけ所定箇所に組み付けることにより、短絡端子30の前側部分をコネクタハウジング10に係止させると共に、後側部分をフロントマスク20に係止させることができる。
したがって、フロントマスク20の外周縁部に位置するロック手段だけではフロントマスク20の保持力が弱い場合であっても、短絡端子30の配置箇所ごとに、コネクタハウジング10とフロントマスク20とが結合されることになり、フロントマスク20の保持力が高まる。特に、接続端子40の挿入時にフロントマスク20に押し戻し力が作用する箇所に、結合力を発揮する手段(短絡端子30)があることにより、押し戻し力に対する大きな抵抗力を生むことができ、フロントマスク20のロック外れの懸念を払拭することができる。また、フロントマスク20の保持力の増強が、必要部品(主に短絡端子30)に簡単な工夫を施すだけで可能となるので、余分なスペースを必要とせず、構造も簡素化しながら、フロントマスク20の外れ防止を図ることができる。
また、サイズが大きい多極コネクタになるほど、フロントマスク20に大きな保持力が必要となるが、多極コネクタになるほど、短絡端子30の数も増える傾向があるので、よりフロントマスク20の保持力向上を図ることができる。
また、フロントマスク20の樹脂成形時に成形品に多少の変形(反り等)が生じた場合でも、短絡端子30による結合力によって、変形を矯正しながら、フロントマスク20をコネクタハウジング10に組み付けることも可能である。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るコネクタの特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手側コネクタとの嵌合方向に沿って後方から前方に貫通する複数の接続端子収容室(12)を有するコネクタハウジング(10)と、
前記コネクタハウジング(10)の各接続端子収容室(12)に後方から前方に向けてそれぞれ挿入される接続端子(40)と、
前記コネクタハウジング(10)の前面に装着され、ロック手段(25)により前記コネクタハウジング(10)にロックされ、前記相手側コネクタの端子が前記コネクタハウジング(10)の前方から前記接続端子(40)に向けて挿入される際に相手側コネクタの端子が挿通される複数の接続端子挿通孔(22)を有すると共に、前記コネクタハウジング(10)に対する装着方向の前面の前記接続端子挿通孔(22)の周囲に、前記接続端子収容室(12)に後方から挿入される前記接続端子(40)の前端が突き当たる突当壁(22a)を有するフロントマスク(20)と、
前記コネクタハウジング(10)に装着され、前記接続端子収容室(12)内に挿入された特定の複数の前記接続端子(40)同士を短絡する短絡端子(30)と、
を備え、
前記コネクタハウジング(10)には、前方から前記短絡端子(30)を挿入した際に該短絡端子(30)を収容する短絡端子収容室(13)が設けられ、
前記フロントマスク(20)には、該フロントマスク(20)を前記コネクタハウジング(10)の前面に装着した状態で、前記フロントマスクの前方から前記短絡端子(30)を前記短絡端子収容室(13)に挿入するための短絡端子挿入孔(23)が設けられ、
前記短絡端子(30)は、前記フロントマスク(20)の前方から前記短絡端子挿入孔(23)を通して前記短絡端子収容室(13)に挿入されることで、当該短絡端子(30)の挿入方向前側部分が、前記短絡端子収容室(13)の壁(13p)に係止されると共に、当該短絡端子(30)の挿入方向後側部分が、前記フロントマスク(20)の短絡端子挿入孔(23)の壁(23ap)に係止されている、
コネクタ(1)。
上記[1]の構成のコネクタ(1)によれば、必要部品である短絡端子(30)によって、フロントマスク(20)をコネクタハウジング(10)に連結するので、フロントマスク(20)をロック手段(25)だけでコネクタハウジング(10)に固定している場合よりも、大幅にフロントマスク(20)のコネクタハウジング(10)に対する保持力をアップさせることができる。したがって、コネクタハウジング(10)の接続端子収容室(12)に後方から接続端子(40)を挿入し、接続端子(40)の前端をフロントマスク(20)に突き当てて位置決めする際に、突き当て力によってフロントマスク(20)を押し戻してしまい、フロントマスク(20)のロックが外れるような懸念を払拭することができる。
[2] 前記ロック手段(25)は、前記コネクタハウジング(10)の外周縁部に設けられ、
前記短絡端子収容室(13)は、前記コネクタハウジング(10)の前面の面内中央領域に位置している、
上記[1]に記載のコネクタ(1)。
上記[2]の構成のコネクタ(1)によれば、短絡端子(30)は、コネクタハウジング(10)の前面の面内中央領域に適当個数だけ配置されるものであるから、フロントマスク(20)をロック手段(25)のある外周縁部だけでコネクタハウジング(10)に固定している場合よりも、大幅にフロントマスク(20)のコネクタハウジング(10)に対する保持力をアップさせることができる。
[3] 前記短絡端子(30)の挿入方向前側部分が、前記短絡端子収容室(13)に圧入されることで、該短絡端子収容室(13)の壁に係止されると共に、当該短絡端子(30)の挿入方向後側部分に挿入方向と直交する方向に張り出した係止凸部(37a)が形成され、該係止凸部(37a)が前記フロントマスク(20)の短絡端子挿入孔(23)の壁に形成された係止段部(23a)に係合されることで、前記短絡端子(30)の挿入方向後側部分が前記短絡端子挿入孔(23)の壁に係止されている、
上記[1]に記載のコネクタ(1)。
上記[3]の構成のコネクタ(1)によれば、短絡端子(30)を、フロントマスク(20)の短絡端子挿入孔(23)を通して、コネクタハウジング(10)の短絡端子収容室(13)に挿入するだけで、短絡端子(30)の前側部分をコネクタハウジング(10)に圧入係止することができると共に、短絡端子(30)の後側部分の係止凸部(37a)をフロントマスク(20)の係止段部(23a)に係止することができる。したがって、特別な手段を何ら講じることなく簡単にフロントマスク(20)の保持力をアップさせることができる。
[4] 前記相手側コネクタの端子がオス型端子であり、前記接続端子(40)が、前記オス型端子の前端が挿入されるボックス形のソケット部(41)を前側に有するメス型端子であり、
前記短絡端子(30)が、U字状に湾曲形成された板バネ片として構成され、前記短絡端子収容室(13)への挿入方向前端に位置するU字状湾曲部(32)から挿入方向後方へ延びる一端側延出片(31)に、前側から順に、前記短絡端子収容室(13)に圧入係止される圧入部(31a)と、前記フロントマスク(20)の係止段部(23a)に係合する係止凸部(37a)とが設けられ、前記U字状湾曲部(32)から挿入方向後方へ延びる他端側延出片(33)に、複数の前記接続端子(40)のソケット部(41)にそれぞれ弾性接触する複数のバネ接点部(35)が設けられている、
上記[3]に記載のコネクタ(1)。
上記[4]の構成のコネクタ1によれば、U字状に湾曲形成した短絡端子(30)の一端側延出片(31)に圧入部(31a)と係止凸部(37a)を形成するという簡単な構成で、フロントマスク(20)の保持力アップを図ることができる。また、圧入部(31a)と係止凸部(37a)を設けた延出片(31)と別の延出片(33)に、短絡する接続端子に弾性接触するバネ接点部(35)を設けたので、圧入部(31a)と係止凸部(37a)の係止の影響が、バネ接点部35の弾性接触性能に及ぶ心配がない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 コネクタ
10 コネクタハウジング
12 接続端子収容室
13 短絡端子収容室
13a 短絡端子収容室の壁
20 フロントマスク
22 接続端子挿通孔
22a 突当壁
23 短絡端子挿入孔
23a 係止段部
25 ロック部(ロック手段)
30 短絡端子
31 一端側延出片
31a 圧入部
32 U字状湾曲部
33 他端側延出片
35 バネ接点部
37a 係止凸部
40 接続端子
41 ソケット部
60 嵌合検知用短絡端子

Claims (4)

  1. 相手側コネクタとの嵌合方向に沿って後方から前方に貫通する複数の接続端子収容室を有するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの各接続端子収容室に後方から前方に向けてそれぞれ挿入される接続端子と、
    前記コネクタハウジングの前面に装着され、ロック手段により前記コネクタハウジングにロックされ、前記相手側コネクタの端子が前記コネクタハウジングの前方から前記接続端子に向けて挿入される際に相手側コネクタの端子が挿通される複数の接続端子挿通孔を有すると共に、前記コネクタハウジングに対する装着方向の前面の前記接続端子挿通孔の周囲に、前記接続端子収容室に後方から挿入される前記接続端子の前端が突き当たる突当壁を有するフロントマスクと、
    前記コネクタハウジングに装着され、前記接続端子収容室内に挿入された特定の複数の前記接続端子同士を短絡する短絡端子と、
    を備え、
    前記コネクタハウジングには、前方から前記短絡端子を挿入した際に該短絡端子を収容する短絡端子収容室が設けられ、
    前記フロントマスクには、該フロントマスクを前記コネクタハウジングの前面に装着した状態で、前記フロントマスクの前方から前記短絡端子を前記短絡端子収容室に挿入するための短絡端子挿入孔が設けられ、
    前記短絡端子は、前記フロントマスクの前方から前記短絡端子挿入孔を通して前記短絡端子収容室に挿入されることで、当該短絡端子の挿入方向前側部分が、前記短絡端子収容室の壁に係止されると共に、当該短絡端子の挿入方向後側部分が、前記フロントマスクの短絡端子挿入孔の壁に係止されている、
    コネクタ。
  2. 前記ロック手段は、前記コネクタハウジングの外周縁部に設けられ、
    前記短絡端子収容室は、前記コネクタハウジングの前面の面内中央領域に位置している、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記短絡端子の挿入方向前側部分が、前記短絡端子収容室に圧入されることで、該短絡端子収容室の壁に係止されると共に、当該短絡端子の挿入方向後側部分に挿入方向と直交する方向に張り出した係止凸部が形成され、該係止凸部が前記フロントマスクの短絡端子挿入孔の壁に形成された係止段部に係合されることで、前記短絡端子の挿入方向後側部分が前記短絡端子挿入孔の壁に係止されている、
    請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記相手側コネクタの端子がオス型端子であり、前記接続端子が、前記オス型端子の前端が挿入されるボックス形のソケット部を前側に有するメス型端子であり、
    前記短絡端子が、U字状に湾曲形成された板バネ片として構成され、前記短絡端子収容室への挿入方向前端に位置するU字状湾曲部から挿入方向後方へ延びる一端側延出片に、前側から順に、前記短絡端子収容室に圧入係止される圧入部と、前記フロントマスクの係止段部に係合する係止凸部とが設けられ、前記U字状湾曲部から挿入方向後方へ延びる他端側延出片に、複数の前記接続端子のソケット部にそれぞれ弾性接触する複数のバネ接点部が設けられている、
    請求項3に記載のコネクタ。
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