JP2023169123A - 集光シート - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の光源の電源を必要とせず、自然光や電灯などの光を効率的に集光する集光シートを提供する。【解決手段】集光シートは、合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、複数のレンズ部は、シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈するというものである。【選択図】 図2

Description

本発明は、自然光や電灯などの光を照射する集光シートに関するものであり、専用の光源を必要としない集光シートである。
広告宣伝分野ではLED等を使用した高輝度の電飾看板により消費電力を抑えた屋外、屋内の看板が存在する。このような電飾看板は重量がかさむとともに、イニシャルコストばかりでなくランニングコストがかさむこととなる。
一方で、蓄光するシートや発光するシートが宣伝活動に使用することが知られている。このような発光する光学シートとしては、LEDなどの光源を内蔵しその集光した光を、導光版を通じて発光するシートが知られている。例えば、特開2010-44379号公報において、シート状の本体部と、前記本体部の一方の面上に配列され、フライアイレンズを構成する複数の第1単位形状要素と、前記本体部の前記一方の面上に配列され、前記本体部のシート面上の一方向と平行に延びる複数の第2単位形状要素と、を備え、前記第1単位形状要素は、前記本体部の前記一方の面上に、隙間を空けて配列され、前記第2単位形状要素は、前記本体部の前記一方の面上のうちの前記第1単位形状要素の間に配置されていることを特徴とする光学シートが開示されている。
上記公報に記載されている光学シートは、専用の光源とセットで使用するものであり、その使用に際しては、LED等を使用した高輝度の電飾看板に比べてコストを低減することができるものの使用環境が限られる点で問題がある。例えば光源の電源の確保、あるいは、その使用環境により、メインテナンスが必要となる場合あり、その使用に制約があることになる。
一方で自然光や電灯などの光を効率的に集光することができれば、専用の光源の電源の確保、あるいは、メインテナンスが必要なくなるというものであるが、シートの表面に配置される複数のレンズ(フライアイレンズ)の形状を自然光や電灯などの光を効率的に集光することができるものに特定する必要がある。
特開2010-44379号公報
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、専用の光源の電源を必要とせず、自然光や電灯などの光を効率的に集光する集光シートを提供することである。
前記の課題を解決するために、第1観点の集光シートは、合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、複数のレンズ部は、シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈するというものである。
また、第2観点の集光シートは、第1観点において、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルであるというものである。
また、第3観点の集光シートは、第1観点において、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルであり、放物線と、X軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.685から1.8の間であるというものである。
また、第4観点の集光シートの製造方法は、合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、複数のレンズ部は、前記シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルであり、放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.685から1.8の間である集光シートを製造するために、印刷手段を用いて、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂40Xを塗布するUV樹脂塗布工程と、UV樹脂塗布工程において、転写金型の表面に塗布されたUV硬化樹脂をブラシで押しながら、金型の内部に存在する空気を押し出す空気押し出し工程と、UV硬化樹脂が塗布された転写金型の上に、蓋を被せ、真空ポンプで、その蓋の内部の空気を抜く空気抜き工程と、蓋を取り外し、UV硬化樹脂が塗布された転写金型の上に、フィルムシートであるシート本体部を貼り付けるシート本体貼り付け工程と、シート本体部20とUV硬化樹脂40Xに、紫外線照射装置220によって紫外線を照射し、UV硬化樹脂を硬化させるUV硬化樹脂紫外線照射工程と、を有し、前記転写金型は、前記UV硬化樹脂を流し込む凹部と、を有し、凹部の形状は、レンズ部の形状に倣う形状を呈するというものである。
また、第5観点の集光シートの製造方法は、第4観点において、UV樹脂塗布工程は、スクリーン印刷に使用するスクリーン印刷版をその転写金型の上面に置き、スキージで、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂を塗布するというものである。
また、第6観点の集光シートは、第1観点において、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであるというものである。
また、第7観点の集光シートは、第1観点において、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、放物線と、X軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間であるというものである。
また、第8観点の集光シートの製造方法は、合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、複数のレンズ部は、シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シートを合成樹脂製のシートから製造するために、レンズ部の形状に倣う凹状の第2凹部を複数有し、複数の第2凹部にそれぞれ接続するバキューム孔を有する真空成型金型と、バキューム孔から空気を吸引する吸引装置と、合成樹脂製のシートを加熱するヒーターと、を有し、真空成型金型に、前記合成樹脂製シートを載置し、ヒーターでその合成樹脂製シートを加熱する合成樹脂製シート加熱工程と、合成樹脂製シート加熱工程によって軟化した前記合成樹脂製シートを、バキューム孔から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程と、を有するというものである。
また、第9観点の集光シートの製造方法は、合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、複数のレンズ部は、シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、シート本体部を配置する方向をX軸とし、シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、X軸とY軸の交点を原点としたときに、原点から放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シートを合成樹脂製のシートから製造するために、レンズ部の形状に倣う凹状の第2凹部を複数有し、複数の第2凹部の頂点部分にそれぞれ接続するバキューム孔を有する真空成型金型と、バキューム孔から空気を吸引する吸引装置と、合成樹脂製のシートを加熱するヒーターと、を有し、真空成型金型に、合成樹脂製シートを載置し、ヒーターでその合成樹脂製シートを加熱する合成樹脂製シート加熱工程と、合成樹脂製シート加熱工程によって軟化した合成樹脂製シートを、バキューム孔から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程と、を有するというものである。
また、第10観点の集光シートの製造方法は、第8観点または、第9観点において、合成樹脂製シート吸引工程によって、軟化した合成樹脂製シートが複数の第2凹部に充てんされると、その軟化した合成樹脂製シートの裏面に、へこみが出現したときに、そのへこみを、埋めるために、当該裏面に、透明の液体状の樹脂類を塗布するへこみ埋め込み工程と、を有するというものである。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、専用の光源の電源を必要とせず、自然光や電灯などの光を効率的に集光する集光シートを提供することができる。
集光シートの平面図である。 図1のII-II線断面図である。 第1実施例のレンズ部の断面図である。 第2実施例のレンズ部の断面図である。 第3実施例のレンズ部の断面図である。 第4実施例のレンズ部の断面図である。 Aは、UV樹脂塗布工程を示す概念図である。Bは、空気押し出し工程を示す概念図である。 Aは、空気抜き工程を示す概念図である。Bは、シート本体貼り付け工程を示す概念図である。 Aは、UV硬化樹脂紫外線照射工程を示す概念図である。Bは、集光シートを、転写金型からひきはがした状態を示す概念図である。 昼の状態において、窓ガラスに集光シートを貼り付けて集光した光を照射する状態を示す概念図である。 夜の状態において、窓ガラスに集光シートを貼り付けて集光した光を照射する状態を示す概念図である。 集光シートの他の製造方法において、合成樹脂製シート加熱工程を示す概念図である。 集光シートの他の製造方法において、合成樹脂製シート吸引工程を示す概念図である。 集光シートの他の製造方法において、へこみ埋め込み工程を示す概念図である。
以下、図示の実施形態を参照して実施例について説明する。実施例の集光シート10は、シート状のシート本体部20と、そのシート本体部20に複数配置されたレンズ部40と、を有するものである。
シート状のシート本体部20は、透明であることが好ましくPET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)、PMMA(ポリメチルメタクリレート樹脂?)、ABS(アクリロ二トリル・ブタジン・スチレン樹脂)、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)が好ましく、それらの厚みは50マイクロメートルから500マイクロメートルのものが好ましい。
レンズ部40は、上記の通りシート本体部20に複数配置されており、そのシート本体部20に対して垂直方向に突出するものであり、その断面形状は、放物線の形状を呈している。すなわち、後述するように図3、4、5、6によれば、シート本体部20を配置する方向をX軸とし、シート本体部20に対して垂直方向をY軸とし、そのX軸とY軸の交点を原点41とすれば、原点41から放物線401、402、403、404の頂点42までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートの間が好ましい。また、その放物線放物線401、402、403、404のX軸の交点X1、X2の距離XA、XB、XC、XDと、その放物線401、402、403、404の原点41から頂点42までの距離YA、YB、YC、YDとのそれぞれの比(アスペクト比とする。例えばYA/XA)が、0.685から1.8の間であることが好ましい。例えば、そのような放物線401、402、403、404をY軸の周りに回転させることで、レンズ部40(40A、40B、40C、40D)をそれぞれ得ることができる。もっとも、その放物線放物線401、402、403、404のX軸の交点X1、X2の距離XA、XB、XC、XDと、その放物線401、402、403、404の原点41から頂点42までの距離YA、YB、YC、YDとのそれぞれの比(アスペクト比とする。例えばYA/XA)が、0.55以上であって、1.8の間であれば、好ましい。したがって、例えば、そのような放物線401、402、403、404をY軸の周りに回転させることで、レンズ部40(40A、40B、40C、40D)をそれぞれ得ることもできる。なお、Y軸とは、シート状のシート本体部20の厚み方向をいうことは言うまでもない。
なお、レンズ部40(40A、40B、40C、40D)の高さ、すなわち上述の原点から放物線401、402、403、404の頂点42までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートの間であることが好ましい理由は、1ミリメートルより大とすると、後述するようにUV硬化樹脂40Xに、紫外線照射装置220によって紫外線を照射することで、UV硬化樹脂40Xを硬化させるときに紫外線の積算光量が不足することで、硬化不良が起きる可能性が高くなることが判明したからである。また、この積算光量を増やすと、UV硬化樹脂40Xが黄変し、劣化することを助長することが判明したからである。
また、レンズ部40(40A、40B、40C、40D)の高さ、すなわち上述の原点41から放物線の頂点42までの距離は、0.1ミリメートル未満の場合は、放物線の形状が小さくなりすぎるために、一定の面積の集光シート10を制作する際にそのレンズ部40の数量が増大することで、後述する転写金型100の製作コストが増大することが考えられる。また、そのレンズ部40が小さくなりすぎることで入射した自然光や散乱光を後述するように好適に反射することが困難となることが判明したからである。すなわち、そのレンズ部40が小さくなりすぎることで、その形状を適切に維持したままで構成することが困難となることが判明したからである。例えば後述するようにUV硬化樹脂40Xに不純物が混入した場合にその不純物がそのレンズ部40の形状に与える影響が、原点41から放物線の頂点42までの距離が、0.1ミリメートル以上のものに比べ大きくなり、そのレンズ部40の形状を保つことが困難となる場合があるからである。
レンズ部40は、UV(紫外線)硬化樹脂40Xを硬化させたものが好ましく、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートを用途に応じて使用することができる。なお、シート本体部20がフレキシブルに対応するには柔軟性、高耐候性、耐薬品性に優れたウレタンアクリレート樹脂が適している。また、エポキシアクリレートについては耐熱性、耐薬品性には優れている。また、ポリエステルアクリレートは低価格、低粘度で転写しやすいという特徴を有している。
なお、アスペクト比が0.5以下であると、半球(断面視半円)よりのそのY軸方向の高さが低くなるために、集光された光を放出する角度が広くなり集光シートとしての効果が低くなることが判明したからである。したがって、アスペクト比が0.5を超え、0.55以上であれば、集光された光を放出する角度が適切となる。また反対に、1.8以上である場合は、放出された光の幅が狭くなることで、照射する面が狭められることになる。また、後述する製造工程において集光シート10におけるレンズ部40をシート本体部20とともに、転写金型100からひきはがす際に、そのレンズ部40と、シート本体部20から剥離する恐れがあることが判明したからである。
なお、上述の範囲のアスペクト比のうち図3は、レンズ部40においてそのアスペクト比が0.685のレンズ部40Aを示している。すなわち、放物線401のX軸の交点X1、X2の距離XAは、例えば、0.445であるときに、その放物線401の原点41と頂点42の距離YAが、0.305である場合は、広角に光を照射することができるので、広告宣伝に使用するときに好ましいものである。なお、このとき、放物線401の原点41と頂点42の距離YAが0.305ミリメートルである場合は、例えば、コンビニエンスストアー、ファミリーレストラン、自動車販売店の店舗のガラス窓500に広告宣伝を印刷した集光シート10を貼り付けることによって、ガラス窓500の外部に向けた広告宣伝物として使用するときに、その集光シート10によって比較的幅広く(広角に)照射することができるので、そのガラス窓500の外部に広告宣伝をアピールすることができる。
また、上述の範囲のアスペクト比のうち図4は、レンズ部40においてそのアスペクト比が0.81のレンズ部40Bを示している。すなわち、放物線402のX軸の交点X1、X2の距離XBは、例えば、0.445であるときに、その放物線402の原点41と頂点42の距離YBが、0.362である場合は、焦点に集光することができる。なお、このとき、放物線402の原点41と頂点42の距離YBが0.362ミリメートルである場合に、その集光シート10を例えば、建築物の天窓に貼り付けることで、その室内の明り取り用に使用することができる。これにより集光シート10の貼り方によって、明るく照らしたい方向を特定し照射することができる。また、ビニールハウスの天窓に集光シート10を貼り付けることで、その室内に太陽光を導入することができる。また、放物線402のX軸の交点X1、X2の距離XBは、例えば、0.445であるときに、その放物線402の原点41と頂点42の距離YBが、0.360である場合は、焦点に集光することができる。なお、このとき、放物線402の原点41と頂点42の距離YBが0.360ミリメートルである場合に、その集光シート10を例えば、建築物の天窓に貼り付けることで、その室内の明り取り用に使用することもできる。
また、上述の範囲のアスペクト比のうち図5は、レンズ部40においてそのアスペクト比が0.935のレンズ部40Cを示している。すなわち、放物線403のX軸の交点X1、X2の距離XCは、例えば、0.445であるときに、その放物線403の原点41と頂点42の距離YCが、0.416である場合は、光を集中することができる。なお、このとき、放物線403の原点41と頂点42の距離YCが0.362ミリメートルである場合に、その集光シート10を、例えば、警告するための表示を印刷した集光シート10を窓ガラス500に貼り付けることにより、侵入者に対する警告とすることができる。また、放物線403の原点41と頂点42の距離YCが0.416ミリメートルである場合に、その集光シート10を、例えば、警告するための表示を印刷した集光シート10を窓ガラス500に貼り付けることにより、侵入者に対する警告とすることもできる。
また、上述の範囲のアスペクト比のうち図6は、レンズ部40においてそのアスペクト比が1.8のレンズ部40Dを示している。すなわち、放物線404のX軸の交点X1、X2の距離XDは、例えば、0.445であるときに、その放物線404の原点41と頂点42の距離YDが、0.801である場合は、さらに光を集中することができる。なお、このとき、放物線404の原点41と頂点42の距離YDが0.362ミリメートルである場合に、そのアスペクト比が1.8のレンズ部40を有する集光シート10を、野外で使用されるサイネージとして使用される液晶モニターに適用することができる。すなわち、集光シート10を、その液晶のバックライトに代えて、導光板として集光シート10を使用する場合がある。この場合に、周囲に散乱した自然光を集光シート10によって集光し、バックライトの代わりの導光板として使用することで液晶のバックライトの代わりに使用することができる。また、放物線404の原点41と頂点42の距離YDが0.801ミリメートルである場合に、そのアスペクト比が1.8のレンズ部40を有する集光シート10を、野外で使用されるサイネージとして使用される液晶モニターに適用することもできる。
次に、実施例の集光シート10の製造方法について説明する。まず、上述のアスペクト比の範囲のレンズ部40(例えば、40A、40B、40C、40Dのいずれか)の形状に倣う凹状の凹部104を複数有する転写金型100をあらかじめ調温器具110で摂氏50度から70度の範囲で温めておき、スクリーン印刷に使用するスクリーン印刷版120をその転写金型100の上面に置き、スキージ130で、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂40Xを塗布する(UV樹脂塗布工程S100)。なお、上述のUV樹脂塗布工程S100においては、いわゆるスクリーン印刷することで、UV硬化樹脂40Xを塗布することができるが、UV硬化樹脂40Xを印刷インキとして塗布することができれば、たとえば、オフセット印刷、活版印刷類の印刷手段を用いることができる。また、このとき、UV硬化樹脂40Xをあらあらかじめ摂氏50度から70度の範囲で温めておくとともに、転写金型100についてもあらかじめ調温器具110で摂氏50度から70度の範囲で温めておくのは、そのUV硬化樹脂40Xの粘度を10Pa・S以下にすることが好ましいからである。UV硬化樹脂40Xの流動性を確保することで、混入した空気を抜けやすくすることができる。また、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂40XにレジューサをそのUV硬化樹脂40Xの質量の5パーセントから15パーセント程度添加することで、その粘度が上昇することを防止することができる。なお、複数のレンズ部40の形状は同一の形状が好ましいことから、その形状に倣う複数の凹状の凹部104の形状を同一であることが好ましい。
転写金型100の表面に塗布されたUV硬化樹脂40Xをブラシ130で押しながら、転写金型100の内部、すなわち凹部104の内部に存在する空気を押し出す(空気押し出し工程S110)。転写金型100は、多数の立体的形状を呈するレンズ部40を成型するための形状を有しているが、その転写金型100の内部に空気が入るとレンズ部40が所定の形状を得ることができなくなってしまうことから、上述の空気押し出し工程S110を経るのである。
その後、UV硬化樹脂40Xが塗布された転写金型100の上に、蓋200を被せ、真空ポンプ210で、その蓋200の内部の空気を抜く(空気抜き工程S120)。その後UV硬化樹脂40Xの内部に気泡がないことを確認する。この場合、いわゆる真空脱泡することが好ましいが、1/1000Pa・S程度の真空度が好ましい。例えば、1/10000Pa・S程度で真空引きすることは転写金型100の上に、蓋200を被せた構成では確実に真空引きすることは困難だからである。なお、蓋200は、薄い蓋が好ましく薄い蓋とは、転写金型100との距離が、2ミリメートルから3ミリメートル程度のものをいう。真空脱泡するのに好ましいからである。これにより、転写金型100の内部、すなわち凹部104の内部のUV硬化樹脂40Xに気泡が除去される。
次に、蓋200を取り外し、UV硬化樹脂40Xが塗布された転写金型100の上に、フィルムシートであるシート本体部20を貼り付ける(シート本体貼り付け工程S130)。その際に、シート本体部20とUV硬化樹脂40Xとの間に空気が入っていないことを確認する。
その後、上記の通りシート本体部20とUV硬化樹脂40Xとの間に空気が入っていないことを確認したうえで、シート本体部20とUV硬化樹脂40Xに、紫外線照射装置220によって紫外線を照射し、UV硬化樹脂40Xを硬化させる(UV硬化樹脂紫外線照射工程S140)。
このときのUV硬化樹脂40Xを硬化させる条件としては、200nmから400の波長で、積算光量が250mj/平方センチメートルから500mj/平方センチメートルで照射することが好ましい。
上記工程でUV硬化樹脂40Xを硬化させることで、レンズ部40を構成する。その後、集光シート10におけるレンズ部40をシート本体部20とともに、転写金型100からひきはがし、シート本体部20とレンズ部40とからなる実施例の集光シート10を得ることができる。
このようにして作成した実施例の集光シート10の使用方法について説明する。例えば、窓ガラス500に集光シート10を貼り付ける。このとき窓ガラス500によって室内側と室外側に隔てられている。この場合、室内側の窓ガラス500に、集光シート10におけるシート本体部20を貼り付ける。したがってレンズ部40は、室内側に突出するように配置される。このとき、例えば昼間において、室内に配置されている照明600によって照射される光L1が、レンズ部40に侵入し、そのレンズ部40によって屈折し屈折光L4となり、レンズ部40の内部で反射されシート本体部20を透過しつつ外部に照射光L3として照射される。そのとき、光L1の一部が反射光L5として反射される。また、室外が十分に明るいので(例えば昼間)、室外からの光L2(自然光)が、窓ガラス500に反射される(図示せず)。また、室外からの光L2(自然光)の一部が、レンズ部40の内部で反射されシート本体部20を透過しつつ外部に照射光L3として照射される。このように照射光L3が、室外に照射されその窓ガラス500に貼り付けた集光シート10が光るというものである。このように、室内の照明600によって照射される光L1を利用することができるので専用の光源を必要とせずに集光シート10が光らせることができる。
また、同様に集光シート10におけるシート本体部20をその窓ガラス500に貼り付ける。したがってレンズ部40は、室内側に突出するように配置される。このとき、例えば夜間において、室内の照明600によって照射される光L1が、レンズ部40に侵入しレンズ部40によって屈折し屈折光L4となり、レンズ部40の内部で反射されシート本体部20を透過しつつ外部に照射光L3として照射される。そのとき、光L1の一部が反射光L5として反射される。また、室外が暗いので(例えば夜間)、室外から入射する光はほぼなく、レンズ部40の内部で反射されシート本体部20を透過しつつ外部に照射光L3として照射される。このように照射光L3が、室外に照射されその窓ガラス500に貼り付けた集光シート10が光るというものである。なお、室内が暗く、室外が明るいときは、室外側に突出するように配置する(窓ガラス500の外部に貼り付ける)。このようにすることで外部に光を室内に導入することができる。
なお、集光シート10に印刷をする場合において、通常印刷物(広告物)を印刷する際にあらかじめその印刷面の裏面には白色の印刷をしたうえで柄や文字などを印刷する。これは印刷の発色を良好にするために行うものである。しかしながら、上記実施例の集光シート10を使用した場合、表面に配置する印刷物(柄や文字など)は透明地に透明色のみで、裏面には白色または白地を必ずしも必要とするものではない。すなわち、表面から見た印刷物は、透明色のみで構成されていることから、入射する光は、その透明色の部分を通過し、その印刷物の裏に貼り付けられている集光シート10のレンズ部40で反射され、再度その印刷物の透明色を通過することで、印刷された模様を目視することができる。したがって、印刷物の裏面には、白色または白地を必ずしも必要とするものではない。また、集光シート10の表面の広告物によって屋外からの屋外光を遮ることなく屋内を明るく保つことができる。また、集光シート10は、比較的薄くシートはフレキシブルで軽くシート本体部20の裏面に粘着糊を事前に塗布しておくことができる。また、抜型を利用して任意の抜き形状にすることができる。
また、上述の集光シート10は、以下に説明する他の製造方法によっても製造することができる。ここで、集光シート10の他の製造方法について説明するが、その前に、この他の製造方法によって製造される集光シート10は、比較的大面積例えば、ポスターサイズであるB1判やA1判を製造するのに適している。この大面積の集光シート10は、例えばコンビニエンスストアー、ファミリーレストラン、車のディーラー等の窓ガラスのサイネージや太陽光パネルの表面に配置して集光効率を高めるために使用することができる。また農業用ビニールハウスに集光効率を高めるためや、ある程度照らしたい場所に向けて太陽光を誘導するために使用することができるというものである。
集光シート10は、すでに述べた通りシート本体部20とレンズ部40とを有するものであり、これらは、後述する合成樹脂製シート400から構成されており、集光シート10の他の製造方法は、シート本体部20とレンズ部40と、を一体として成型することができる(図1、2参照)。
また、この実施例の集光シート10の他の製造方法には、真空成型金型300と、合成樹脂製シート400を使用する。真空成型金型300は、上述のアスペクト比の範囲のレンズ部40(例えば、40A、40B、40C、40Dのいずれか)の形状に倣う凹状の第2凹部304を複数有するものである。また、真空成型金型300は、複数の第2凹部304に、空気を吸引するバキューム孔305をそれぞれ有し、そのバキューム孔305から空気を吸引することができる。このバキューム孔305は、第2凹部304に接続すればよいが、断面視放物線状を呈する複数の凹状の第2凹部304の頂点である頂点部304t付近に配置することが好ましい。さらに、このバキューム孔305を、断面視放物線状を呈する複数の凹状の第2凹部304の頂点である頂点部304tに配置することが好ましい。このように、凹状の第2凹部304の頂点である頂点部304tにバキューム孔305を配置することで、第2凹部304に軟化した合成樹脂製シート400を確実に充てんすることで、上述のアスペクト比の範囲のレンズ部40を成型することができるからである。
また、シート状の合成樹脂製シート400は、透明な合成樹脂熱可塑性樹脂で作成したものが好ましく具体的には、透明であれば、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)、ABS(アクリロ二トリル・ブタジン・スチレン樹脂)、アクリル樹脂、塩化ビニルが好ましい。また、そのシート状の樹脂製シート400の厚みは0.1ミリメート以上が好ましい。このシート状の合成樹脂製シート400の厚みには特に制限はないが、10ミリメートを上限とすることも好ましい。市販されている合成樹脂製シート400の厚みに適用させたものである。
また、実施例の集光シート10の他の製造方法に使用するものとして、さらに上述の複数のバキューム孔305から、空気を吸引する吸引装置700を有する。また、さらに合成樹脂製シート400を加熱するヒーター800を有する。また、上述の複数のバキューム孔305は、空気を吸引する吸引装置700に接続されている。
ここで、実施例の集光シート10の他の製造方法について説明する。上述の真空成型金型300上に樹脂製シート400を載置し、ヒーター800でその合成樹脂製シート400を加熱する(樹脂製シート加熱工程S201)。この合成樹脂製シート加熱工程S201によって加熱された合成樹脂製シート400シートは軟化する。
次に、吸引装置700を作動させる。この作動により、真空成型金型300上において、軟化した合成樹脂製シート400は、複数有する第2凹部304に入り込むようになり、その吸引装置700の作動により、複数のバキューム孔305にそれぞれ接続されたそれぞれの第2凹部304にその軟化した合成樹脂製シート400がそれぞれ充填される(樹脂製シート吸引工程S202)。この場合、吸引装置700の吸引は、複数のバキューム孔305から行われ、その複数のバキューム孔305は、断面視放物線状を呈する複数の凹状の第2凹部304の頂点部304t付近に配置されている場合に、軟化した樹脂製シート400は、複数の第2凹部304の隅々にいきわたるように充てんされる場合がある。もっとも、複数のバキューム孔305は、断面視放物線状を呈する複数の凹状の第2凹部304の頂点部304t付近以外に配置した場合であっても吸引が十分であれば軟化した合成樹脂製シート400は、複数の第2凹部304の隅々にいきわたるように充てんされるのである(図示しない)。なお、ここでいう充てんとは、複数の第2凹部304の全部にいきわたるように充てんされることのみというのではなく、複数の凹状の第2凹部304の一部であってもよい。集光効率は多少下がる程度で、実用上は問題ない場合があるからである。
次に、上述の合成樹脂製シート吸引工程S202によって、軟化した合成樹脂製シート400が複数の第2凹部304に充てんされると、その軟化した合成樹脂製シート400の裏面410に、引けと呼ばれるへこみ411が出現する場合がある。このシート状の樹脂製シート400におけるへこみ411を、埋めるために、合成樹脂製シート400の裏面410に、透明の液体状の樹脂類420を塗布する(へこみ埋め込み工程S203)。上述の裏面410に塗布する液体状の樹脂類として、例えば、上述のUV樹脂塗布工程S100で使用したUV硬化樹脂を使用することができる。また、1液性または2液性の透明なウレタン樹脂、または、インキ、透明なメジュームあるいは、硬化することで透明になるメジュームを使用することができる。また、液体の透明樹脂接着剤類を使用することができる。例えば、エポキシ系、ウレタン系、塩化ビニール系、シリコン系、水溶性などの接着剤を使用することができる。これらの硬化方法は、酸化重合によって硬化するもの、UV硬化によって硬化するもの、2液硬化によって硬化するもの、蒸発乾燥によって硬化するもの、高温硬化によって硬化するもの、自然乾燥によって硬化するものを、それぞれ使用することができる。
その後、へこみ埋め込み工程S203によって塗布された樹脂類420が硬化すると、へこみ411とその樹脂類420が一体化することで、合成樹脂製シート400から、シート本体部20とレンズ部40とを有する実施例の集光シート10を作成することができる(図1、2参照)。なお、上述のへこみ埋め込み工程S203は、へこみ411が出現しない場合あるいはそのへこみの程度が少ない場合は、集光効率は多少下がる程度で、実用上は問題ないときは、その工程を省略することができる。
このように、集光シート10の製造方法として、合成樹脂からなるシート状のシート本体部20と、そのシート本体部20に複数配置されたレンズ部40と、を有し、その複数のレンズ部40は、そのシート本体部40に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点42を有する放物線の形状を呈し、そのシート本体部20を配置する方向をX軸とし、そのシート本体部20に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点42までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シート10を合成樹脂製のシート400から製造するために、レンズ部40の形状に倣う凹状の第2凹部304を複数有し、その複数の第2凹部304にそれぞれ接続するバキューム孔305を有する真空成型金型300と、バキューム孔305から空気を吸引する吸引装置700と、合成樹脂製シート400を加熱するヒーター800と、を有し、真空成型金型300に、その合成樹脂製シート400を載置し、ヒーター800でその合成樹脂製シート400を加熱する合成樹脂製シート加熱工程S201と、合成樹脂製シート加熱工程S201によって軟化した合成樹脂製シート400を、そのバキューム孔305から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程S202と、合成樹脂製シート吸引工程S202によって、集光シート10を製造することができる(図1、2参照)。
また、さらに軟化した合成樹脂製シート400が複数の第2凹部304に充てんされると、その軟化した合成樹脂製シート400の裏面410に、へこみ411が出現したときに、そのへこみ411を、埋めるために、当該裏面410に、透明の液体状の樹脂類を塗布するへこみ埋め込み工程S203と、を有することで、集光シート10を製造することができるというものである(図1、2参照)。
このように、合成樹脂製シート400の厚み厚くすることによって、原点から放物線401、402、403、404の頂点42までの距離を、0.1ミリメートルからら10ミリメートルにすることができるのである。また、上述の他の製造方法によって集光シート10を製造した場合においては、UV硬化樹脂40Xに、紫外線照射装置220によって紫外線を照射するという工程を経ないで製造することができるので、そもそも、紫外線の積算光量が不足するという事態は生じえない。よって、原点から放物線401、402、403、404の頂点42までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートの集光シート10をも製造することができる。
さらに、集光シート10を製造して、合成樹脂からなるシート状のシート本体部20と、そのシート本体部20に複数配置されたレンズ部40と、を有し、その複数のレンズ部40は、そのシート本体部40に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点42を有する放物線の形状を呈し、そのシート本体部20を配置する方向をX軸とし、そのシート本体部20に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シート10を合成樹脂製のシート400から製造するために、レンズ部40の形状に倣う凹状の第2凹部304を複数有し、その複数の第2凹部304の頂点部304tにそれぞれ接続するバキューム孔305を有する真空成型金型300と、バキューム孔305から空気を吸引する吸引装置700と、合成樹脂製シート400を加熱するヒーター800と、を有し、真空成型金型300に、その合成樹脂製シート400を載置し、ヒーター800でその合成樹脂製シート400を加熱する合成樹脂製シート加熱工程S201と、合成樹脂製シート加熱工程S201によって軟化した合成樹脂製シート400を、そのバキューム孔305から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程S202と、合成樹脂製シート吸引工程S202によって、集光シート10を製造することができる(図1、2参照)。
また、さらに軟化した合成樹脂製シート400が複数の第2凹部304に充てんされると、その軟化した合成樹脂製シート400の裏面410に、へこみ411が出現したときに、そのへこみ411を、埋めるために、当該裏面410に、透明の液体状の樹脂類を塗布するへこみ埋め込み工程S203と、を有することで、集光シート10を製造することができるというものである(図1、2参照)。
このように、第2凹部304の頂点部304tにバキューム孔を接続しているので、真空成型金型300における第2凹部304に、軟化した合成樹脂製のシート400を、確実に充てんすることができるので、レンズ部40を確実に成型することができる。なお、バキューム孔305をその複数の第2凹部304の頂点部304tにそれぞれ接続するように配置することで、仮に、そのバキューム孔305に軟化した合成樹脂製シート400が接しそのレンズ40の頂点42に、そのそのバキューム孔305の跡ができる場合があるが、その頂点42に入射した光はそのままレンズ部40の原点に向かって入り込むために、光の散乱に関して影響を与える恐れは少ないものとなる(図示せず)。
10 集光シート
20 シート本体部
40 レンズ部
41 原点
42 頂点
100 転写金型
104 凹部
110 調温器具
120 スクリーン印刷版
130 スキージ
200 蓋
220 紫外線照射装置
S100 UV樹脂塗布工程
S110 空気押し出し工程
S120 空気抜き工程
S130 シート本体貼り付け工程
S140 UV硬化樹脂紫外線照射工程
300 真空成型金型
304 第2凹部
305 バキューム孔
400 合成樹脂製のシート
411 へこみ
700 吸引装置
800 ヒーター
S201 合成樹脂製シート加熱工程
S202 合成樹脂製シート吸引工程
S203 へこみ埋め込み工程

Claims (10)

  1. 合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、
    前記シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、
    前記複数のレンズ部は、前記シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈する集光シート。
  2. 前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルである請求項1記載の集光シート。
  3. 前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルであり、
    前記放物線と、X軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.685から1.8の間である請求項1記載の集光シート。
  4. 合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、
    前記シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、
    前記複数のレンズ部は、前記シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから1ミリメートルであり、
    前記放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.685から1.8の間である集光シートを製造するために、
    印刷手段を用いて、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂を塗布するUV樹脂塗布工程と、
    前記UV樹脂塗布工程において、前記転写金型の表面に塗布されたUV硬化樹脂をブラシで押しながら、当該転写金型の内部に存在する空気を押し出す空気押し出し工程と、
    UV硬化樹脂が塗布された前記転写金型の上に、蓋を被せ、真空ポンプで、その蓋の内部の空気を抜く空気抜き工程と、
    前記蓋を取り外し、UV硬化樹脂が塗布された前記転写金型の上に、フィルムシートであるシート本体部を貼り付けるシート本体貼り付け工程と、
    シート本体部とUV硬化樹脂に、紫外線照射装置によって紫外線を照射し、UV硬化樹脂を硬化させるUV硬化樹脂紫外線照射工程と、を有し、前記転写金型は、前記UV硬化樹脂を流し込む凹部と、を有し、
    前記凹部の形状は、前記レンズ部の形状に倣う形状を呈する集光シートの製造方法。
  5. 前記UV樹脂塗布工程は、スクリーン印刷に使用するスクリーン印刷版をその転写金型の上面に置き、スキージで、硬化する前の流動性を有するUV硬化樹脂を塗布する請求項4記載の集光シートの製造方法。
  6. 前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルである請求項1記載の集光シート。
  7. 前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、
    前記放物線と、X軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である請求項1記載の集光シート。
  8. 合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、
    前記シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、
    前記複数のレンズ部は、前記シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、
    前記放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シートを合成樹脂製のシートから製造するために、
    前記レンズ部の形状に倣う凹状の第2凹部を複数有し、前記複数の第2凹部にそれぞれ接続するバキューム孔を有する真空成型金型と、
    前記バキューム孔から空気を吸引する吸引装置と、前記合成樹脂製のシートを加熱するヒーターと、を有し、
    前記真空成型金型に、前記合成樹脂製シートを載置し、前記ヒーターでその合成樹脂製シートを加熱する合成樹脂製シート加熱工程と、
    前記合成樹脂製シート加熱工程によって軟化した前記合成樹脂製シートを、前記バキューム孔から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程と、を有する集光シートの製造方法。
  9. 合成樹脂からなるシート状のシート本体部と、
    前記シート本体部に複数配置されたレンズ部と、を有し、
    前記複数のレンズ部は、前記シート本体部に対して垂直方向に突出するとともにその断面形状は頂点を有する放物線の形状を呈し、前記シート本体部を配置する方向をX軸とし、前記シート本体部に対して垂直方向をY軸とし、前記X軸と前記Y軸の交点を原点としたときに、前記原点から前記放物線の頂点までの距離は、0.1ミリメートルから10ミリメートルであり、
    前記放物線とX軸との2つの交点の距離と、その放物線の頂点の距離の比が、0.55から1.8の間である集光シートを合成樹脂製のシートから製造するために、
    前記レンズ部の形状に倣う凹状の第2凹部を複数有し、前記複数の第2凹部の頂点部分にそれぞれ接続するバキューム孔を有する真空成型金型と、
    前記バキューム孔から空気を吸引する吸引装置と、前記合成樹脂製のシートを加熱するヒーターと、を有し、
    前記真空成型金型に、前記合成樹脂製シートを載置し、前記ヒーターでその合成樹脂製シートを加熱する合成樹脂製シート加熱工程と、
    前記合成樹脂製シート加熱工程によって軟化した前記合成樹脂製シートを、前記バキューム孔から空気を吸引する合成樹脂製シート吸引工程と、を有する集光シートの製造方法。
  10. 前記合成樹脂製シート吸引工程によって、軟化した合成樹脂製シートが複数の第2凹部に充てんされると、その軟化した合成樹脂製シートの裏面に、へこみが出現したときに、前記そのへこみを、埋めるために、当該裏面に、透明の液体状の樹脂類を塗布するへこみ埋め込み工程と、を有する請求項8または請求項9記載の集光シートの製造方法。
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