JP2023168987A - 熱交換器 - Google Patents

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立慈 川端
Tatsuji Kawabata
良美 林
Yoshimi Hayashi
章吾 清水
Shogo Shimizu
寛 長谷川
Hiroshi Hasegawa
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Abstract

【課題】複数の扁平管の各々に冷媒が不均一に分配されることを抑制する熱交換器を提供する。【解決手段】一対のヘッダパイプと、複数の扁平管とを備える熱交換器において、熱交換器が蒸発器として機能する場合に、冷媒が流入する流入区間と、冷媒が流出する流出区間と、が設けられ、流入区間は、流出区間よりも下方に存在し、ヘッダパイプには、第1の板材と、第2の板材と、少なくとも1つ以上の第3の板材と、が設けられ、第1の板材には、流入区間に、複数の流入孔と、前記流出区間に、複数の流出孔と、が設けられ、第2の板材には、流入区間から流出区間までの冷媒上昇流路を形成する複数の上昇孔が設けられ、第3の板材には、流入孔と、上昇孔と、流出孔と、を順に接続する複数の連通孔が設けられ、複数の連通孔には、冷媒を少なくとも2方向に分岐させる少なくとも1つ以上の分岐部が設けられる位置と同等、もしくは位置以上の高さに設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器に関する。
特許文献1は、性能低下を抑制することができる熱交換器を開示する。この熱交換器は、第一伝熱管と、第一ヘッダ部と、第二伝熱管と、第二ヘッダ部と、第一ヘッダ部と第二ヘッダ部とを連通させるように、一端が第一ヘッダ部にそれぞれ接続されると共に他端が第二ヘッダ部にそれぞれ接続された複数の連通路と、を備え、各連通路における第一ヘッダ部に対しての一端の接続位置が、各連通路同士で互いに同一の高さ位置とされており、各連通路における第二ヘッダ部に対しての他端の接続位置が、各連通路同士で互いに異なる高さ位置とされている。
特開2017ー155990号公報
本開示は、複数の扁平管の各々に冷媒が不均一に分配されることを抑制する熱交換器を提供する。
本開示は、一対のヘッダパイプと、前記ヘッダパイプの各々に接続される複数の扁平管とを備える熱交換器において、前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記複数の扁平管から前記ヘッダパイプの内部に冷媒が流入する流入区間と、前記ヘッダパイプの内部から前記複数の扁平管に冷媒が流出する流出区間と、が設けられ、前記流入区間は、前記流出区間よりも下方に存在し、前記ヘッダパイプには、前記流入区間から前記流出区間に亘って延びる、第1の板材と、第2の板材と、少なくとも1つ以上の第3の板材と、が設けられ、前記第1の板材には、前記流入区間に、前記扁平管からの冷媒流入口を形成するための前記扁平管の断面と同じ形状の複数の流入孔と、前記流出区間に、前記扁平管への冷媒流出口を形成するための前記扁平管の断面と同じ形状の複数の流出孔と、が設けられ、前記第2の板材には、前記流入区間から前記流出区間までの冷媒上昇流路を形成する複数の上昇孔が設けられ、前記第3の板材には、前記流入孔と、前記上昇孔と、前記流出孔と、を順につなぐ複数の連通孔が設けられることを特徴とする。
本開示によれば、複数の扁平管の各々に冷媒が不均一に分配されることを抑制できる。
本開示の実施形態に係る室外機の斜視図 室外機の平面図 室外熱交換器の斜視図 室外熱交換器の内部構造を模式的に示す縦断面図 分流器の分解斜視図 室外熱交換器の分流器における冷媒の流れを示す図 本開示の変形例に係る室外熱交換器の内部構造を模式的に示す縦断面図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、複数の冷媒流路で形成された複数の扁平管と、扁平管の両端部をそれぞれ接続する一対のヘッダパイプと、で構成された熱交換器において、ヘッダパイプ内に、複数の扁平管を複数の熱交換区間に分ける仕切板と、分かれた複数の熱交換区間の下側の熱交換区間の上方と、上側の熱交換区間の下方および上方と、を連通させる接続管を設け、熱交換区間の複数の高さから冷媒を流入させる技術があった。これにより、当該熱交換器では、ヘッダパイプ内を上昇してターンする際の重力の影響を軽減し、ヘッダパイプ内の複数の扁平管を流れる冷媒量が均一になるように配分される。
しかしながら、従来の構成では、それぞれの接続管がヘッダパイプの軸方向に垂直に接続することになるため、下側の熱交換区間を流れてきた気液二相冷媒は、接続管を介して上側の熱交換区間の扁平管の長手方向に直進する流れとなる。特に、密度が大きく慣性力が働きやすい液冷媒は、接続管からヘッダパイプに流入する際に、接続管近傍高さの伝熱管には流入しやすく、接続管から離れた高さに位置する伝熱管には、冷媒が流入しにくく、上側の熱交換区間で不均一分配となる。このため、熱交換性能が低下すると言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、複数の扁平管の各々に冷媒が不均一に分配されることを抑制する熱交換器を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図6を用いて、実施の形態1を説明する。各図に示す符号FRは、設置面に設置されて通常使用される状態における室外ユニットの前方を示し、符号UPは、当該室外ユニットの上方を示し、符号LHは、当該室外ユニットの左方を示す。以下の説明において、各方向は、これらの室外ユニットの方向に沿った方向である。
[1-1.構成]
[1-1-1.室外ユニットの構成]
図1は、本実施の形態に係る空気調和装置の室外ユニット1の斜視図である。
本実施の形態の空気調和装置は、室内ユニットに収められた室内熱交換器と、室外ユニット1に収められた圧縮機5や膨張弁、一対の室外熱交換器50等で形成された冷凍回路を備える。空気調和装置は、この冷凍回路に冷媒を流通させることで、室内ユニットが設けられた被調和空間の空調を行うものである。
図1に示すように、本実施の形態の室外ユニット1は、側面に配置された一対の室外熱交換器50を通して内部に空気を吸い込み、当該空気を冷媒と熱交換して他の側面から吹き出す、所謂サイドフロー方式、あるいは横吹き型と呼ばれる室外機である。
図2は、室外ユニット1の内部構造を模式的に示す平面図である。図2では、説明の便宜上、前面吸気口15と側面吸気口17との下縁を形成する底板12の縁部と、排気口19の縁部を形成する背面板18の所定箇所を一点鎖線で示す。
室外ユニット1は、図1、図2に示すように、長手方向が左右方向に沿って延びる箱状の筐体10を備える。本実施の形態では、筐体10の各部は、いずれも鋼板によって形成される。
筐体10は、当該筐体10の底面を形成する底板12と、天面を形成する天板14と、前面を形成する前面板16と、背面を形成する背面板18と、左側面を形成する左側板11と、右側面を形成する右側板13とを備える。
図1に示すように、前面板16には、前面吸気口15が設けられる。前面吸気口15は、筐体10の外部から内部に空気が吸い込まれる矩形の開口である。前面板16において、前面吸気口15は、右側板13よりも左側板11に接近した位置に設けられる。
前面板16において、前面吸気口15の右側板13側の縁部に接近した位置には、貫通孔である複数の締結孔20が設けられている。これらの締結孔20は、筐体10の上下方向に沿って延びる同一直線上に並ぶように設けられる。本実施の形態では、前面板16には、3つの締結孔20が設けられる。
左側板11には、側面吸気口17が設けられる。側面吸気口17は、筐体10の内部に空気が吸い込まれる矩形の開口である。左側板11において、側面吸気口17は、背面板18よりも前面板16に接近した位置に設けられる。
左側板11において、側面吸気口17の背面板18側の縁部に接近した位置には、筐体10の上下方向に沿って延びる同一直線上に並ぶように、3つの締結孔20が設けられている。
図2に示すように、背面板18には、排気口19が設けられる。この排気口19は、筐体10の内部に吸い込まれた空気が当該筐体10の外部に吹き出される開口である。
なお、前面吸気口15や側面吸気口17、及び排気口19には、フィルタや格子状の保護部材が設けられていてもよい。
筐体10の内部空間Sは、仕切板21によって2つの空間に仕切られる。この仕切板21は、筐体10の上下方向に沿って所定の高さ寸法で延びると共に、筐体10の前後方向に沿って延びる板状部材である。仕切板21は、下端が底板12に連結されることで筐体10に固定される。仕切板21は、筐体10の前面側に位置する端部が前面板16に連結され、筐体10の背面側に位置する端部が背面板18に連結される。
これによって、筐体10の内部には、仕切板21を挟んで、当該筐体10の右側面側に位置する機械室S1と、当該筐体10の左側面側に位置する送風機室S2との2つの空間が設けられる。
機械室S1には、圧縮機5や、膨張弁、室外熱交換器50が備えるヘッダパイプ52、冷媒配管等の冷凍回路を構成する部材や、各種の電気部品等が収められる。
送風機室S2には、送風ファン30と、ヘッダパイプ52を除く室外熱交換器50とが収められる。
送風ファン30は、回転駆動することで筐体10の外部から空気を送風機室S2に導入し、室外熱交換器50を流れる冷媒と熱交換させた後、再び筐体10の外部に放出する軸流ファンである。この送風ファン30は、ファンモータ32と羽根車34とを備える。
ファンモータ32は、羽根車34を回転させる駆動部であり、当該ファンモータ32は、羽根車34が取り付けられる駆動軸36を備えている。
羽根車34は、ファンモータ32によって回転されることで、軸流方向に空気を送り出す回転部品である。
送風ファン30は、羽根車34が排気口19に対向し、且つ駆動軸36の先端が排気口19に向かう位置に配置される。
[1-1-2.室外熱交換器の構成]
図3は、室外熱交換器50を示す斜視図である。
室外熱交換器50は、冷媒が流れる流路が形成され、室内機から供給される冷媒を蒸発させる蒸発器、或いは、冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する熱交換器である。
図2、図3に示すように、本実施の形態の室外熱交換器50の各々は、全体として平面視で略L字状に形成される。図2に示すように、一方の室外熱交換器50は、他方の室外熱交換器50よりも送風ファン30に接近した位置に配置される。
図4は、室外熱交換器50の内部構造を模式的に示す縦断面図である。図4では、説明の便宜上、室外熱交換器50を平面視で直線状となるように示す。
図4に示すように、室外熱交換器50は、一対のヘッダパイプ52、54と、第1冷媒配管66と、第2冷媒配管68と、隔壁60と、複数の扁平管62と、複数のフィン64と、分流器80とを備える。
本実施の形態において、室外熱交換器50が備えるこれらの部材は、いずれもアルミニウムあるいはアルミニウム合金で形成される。
ヘッダパイプ52、54は、いずれも筐体10の上下方向沿って延びる中空の柱状部材である。本実施の形態では、ヘッダパイプ52、54は、いずれも円柱状に形成される。これらのヘッダパイプ52、54は、室外熱交換器50の両端にそれぞれが設けられる。
一方のヘッダパイプ52には、第1冷媒配管66と、第2冷媒配管68とが接続される。第1冷媒配管66と第2冷媒配管68とは、室外熱交換器50における冷媒の流入口、または流出口として機能する。
第1冷媒配管66は、一方のヘッダパイプ52が備える側面51の上方に接続される。第2冷媒配管68は、一方のヘッダパイプ52が備える側面51の下方に接続される。
本実施の形態では、第1冷媒配管66と、第2冷媒配管68とは、ヘッダパイプ52の周方向において、平面視で略同一の箇所に接続される。
図2に示すように、本実施の形態では、一方の室外熱交換器50の第2冷媒配管68と、他方の室外熱交換器50の第1冷媒配管66とを接続する管状部材である、連結管72が設けられる。これによって、一方の室外熱交換器50と、他方の室外熱交換器50とが接続される。
ヘッダパイプ52の内部には、当該ヘッダパイプ52の内部空間SPを上方に位置する上部空間SP1と下方に位置する下部空間SP2との上下に隔てる隔壁60が設けられる。この隔壁60は、当該ヘッダパイプ52の高さ方向において、第1冷媒配管66と、第2冷媒配管68との略中間の位置に配置される。
ヘッダパイプ54の内部には、内部空間SQが設けられる。
複数の扁平管62は、内部に冷媒が流れる流路が設けられる長尺且つ扁平な管状部材である。
各扁平管62は、各ヘッダパイプ52、54の長手方向に沿って、それぞれの長手方向が互いに平行となるように並べられた状態で、当該扁平管62の両端のそれぞれが各ヘッダパイプ52、54の側面51、53のそれぞれに接続される。
すなわち、ヘッダパイプ52の側面51の所定箇所には、当該ヘッダパイプ52の長手方向に沿って、互いに所定の間隔を空けて、各扁平管62の一方の端部が一列に並べて接続される。同様に、ヘッダパイプ54の側面53の所定箇所には、当該ヘッダパイプ54の長手方向に沿って、互いに所定の間隔を空けて、各扁平管62の他方の端部が一列に並べて接続される。
このため、各扁平管62の長手方向は、室外熱交換器50の長手方向に一致する。
各扁平管62は、それぞれの幅方向が互いに平行となるように各ヘッダパイプ52、54に接続される。
以下、各ヘッダパイプ52、54の側面51、53において、各扁平管62が接続される所定箇所を接続面55、57という。
各扁平管62の両端には、いずれも開口が設けられる。各扁平管62の一端は、上部空間SP1、または下部空間SP2とのいずれかに開口し、他端は、内部空間SQに開口する。
以下、上部空間SP1に開口する扁平管62の各々によって形成される流路を流出区間A1とし、下部空間SP2に開口する扁平管62の各々によって形成される流路を流入区間A2とする。流入区間A2は、流出区間A1の下方に位置する。
本実施の形態では、室外熱交換器50は、9つの扁平管62を備え、流出区間A1には、6つの扁平管62が位置し、流入区間A2には、3つの扁平管62が位置する。
複数のフィン64は、各扁平管62のそれぞれを挿通可能な複数の挿通孔が平面に設けられた平板部材である。各扁平管62は、各フィン64に挿通された状態で、各ヘッダパイプ52、54に接続される。すなわち、各フィン64は、長手方向、及び幅方向が各扁平管62に直交した状態で配置される。このように配置された各フィン64の長手方向は、各ヘッダパイプ52、54の長手方向に一致する。
本実施の形態では、一対のヘッダパイプ52、54と、隔壁60と、第1冷媒配管66と、第2冷媒配管68と、複数の扁平管62と、複数のフィン64とは、ロウ付けによって互いに固定される。
送風機室S2において、室外熱交換器50は、長手方向が前面板16と、左側板11とに沿って配置される。具体的には、前面吸気口15の右側板13側の縁部に接近した位置にヘッダパイプ52が配置され、側面吸気口17の背面板18側の縁部に接近した位置にヘッダパイプ54が配置される。そして、室外熱交換器50は、前面板16と左側板11とで形成される筐体10の角部23に接近するように屈曲されて配置される。
室外ユニット1は、室外熱交換器50の各々を筐体10に固定する固定部材70を備える。
具体的には、複数の固定部材70によって室外熱交換器50の各々が備えるヘッダパイプ52が前面板16に固定され、複数の固定部材70によって室外熱交換器50の各々が備えるヘッダパイプ54が左側板11に固定される。本実施の形態では、各ヘッダパイプ52、54は、いずれも3つの固定部材70によって固定される。
このように筐体10に固定された各ヘッダパイプ52、54は、いずれも長手方向が筐体10の上下方向に沿って配置される。
このように配置された室外熱交換器50は、図1に示すように、前面吸気口15と側面吸気口17を介して、各扁平管62と複数のフィン64との大部分が筐体10から露出する。一方、ヘッダパイプ52は、前面板16に遮蔽され、ヘッダパイプ54は、左側板11に遮蔽される。
なお、仕切板21は、ヘッダパイプ52と、複数のフィン64の間を通過するように設けられる。これによって、ヘッダパイプ52は、機械室S1に配置され、複数の扁平管62やフィン64、ヘッダパイプ54は、送風機室S2に配置される。
[1-1-2.分流器の構成]
図5は、分流器80の分解斜視図である。
図4に示すように、ヘッダパイプ54の内部空間SQには、分流器80が設けられる。図5に示すように、分流器80は、第1板材82と、第2板材84と、第3板材86とが組み合わされて形成される部材である。第1板材82と、第2板材84と、第3板材86とは、いずれも板状部材である。
第1板材82と、第2板材84と、第3板材86とは、いずれもヘッダパイプ54の長手方向全体に亘って延び、両端の各々がヘッダパイプ54の天面、及び底面に当接する。すなわち、第1板材82と、第2板材84と、第3板材86とは、いずれも流出区間A1から流入区間A2までの全体に亘って延びるように設けられる。
第1板材82は、本開示の「第1の板材」に相当し、第2板材84は、本開示の「第2の板材」に相当し、第3板材86は、本開示の「第3の板材」に相当する。
第1板材82は、接続面57に最も接近する位置に配置される。第1板材82には、板厚方向に沿って貫通する複数の貫通孔が設けられる。貫通孔の各々は、当該第1板材82の長手方向に交差する方向に延びる長孔である。貫通孔の各々は、第1板材82の平面視で各扁平管62の開口と略同一形状に形成される。貫通孔の各々は、第1板材82の平面視で扁平管62の各々の他端に重なる位置に設けられる。第1板材82の一方の平面は、扁平管62の各々の他端に当接するように配置される。これによって、貫通孔の各々は、扁平管62の各々が備える他端の開口に接続される。
以下、流出区間A1に接続される貫通孔を流出孔83とし、流入区間A2に接続される貫通孔を流入孔81とする。
第2板材84は、接続面57に対向するヘッダパイプ54の内側面に当接するように配置される。第2板材84の一方の面は、全面が当該内側面に当接可能な曲面状に形成される。
第2板材84には、板厚方向に沿って貫通する複数の貫通孔である第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89が設けられる。第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89は、いずれも第2板材84の長手方向に沿って延びる長孔である。
第1上昇孔85は、第2板材84の長手方向に交差する方向における略中央に配置される。第2板材84の平面視で、第1上昇孔85の下端は、最も下方に位置する流入孔81に重なる位置に配置される。第1上昇孔85の上端は、最も下方に位置する流出孔83の上方に位置する流出孔83に重なる位置に配置される。
第2上昇孔87は、第2板材84の長手方向に交差する方向における右方側に接近する位置に配置される。第2板材84の平面視で、第2上昇孔87の下端は、最も下方に位置する流入孔81の上方に位置する流入孔81に重なる位置に配置される。第2上昇孔87の上端は、第2板材84の長手方向に交差する方向に沿って、当該方向における略中央まで延びる。第2上昇孔87の上端は、最も下方に位置する流出孔83から2つの流出孔83を挟んで上方に位置する流出孔83に重なる位置に配置される。
第3上昇孔89は、第2板材84の長手方向に交差する方向における左方側に接近する位置に配置される。第2板材84の平面視で、第3上昇孔89の下端は、最も上方に位置する流入孔81に重なる位置に配置される。第3上昇孔89の上端は、第2板材84の長手方向に交差する方向に沿って、当該方向における略中央まで延びる。第3上昇孔89の上端は、最も上方に位置する流出孔83に重なる位置に配置される。
第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89は、本開示の「上昇孔」に相当する。
第3板材86は、第1板材82と、第2板材84と、に挟み込まれるように配置される。この第3板材86は、さらに壁面板材100と、分流板材102と、分岐板材104とが組み合わされて形成される部材である。
壁面板材100は、第1板材82に接近する位置に配置される。壁面板材100の一方の平面は、第1板材82の他方の平面に全面に亘って当接する。
壁面板材100には、板厚方向に沿って貫通する複数の貫通孔が設けられる。これらの貫通孔は、壁面板材100の平面視で、第1板材82の流出孔83の各々、及び流入孔81の各々の長手方向における一端に重なる位置に設けられる。本実施形態では、これらの貫通孔は、第1板材82の流出孔83の各々、及び流入孔81の各々の左端に重なる位置に設けられる。
以下、流出孔83に重なる貫通孔を壁面流入孔101とし、流入孔81に重なる貫通孔を壁面流出孔103とする。
分流板材102は、第2板材84に接近する位置に配置される。分流板材102の一方の平面は、第2板材84の他方の平面に当接する。
分流板材102の下端側には、板厚方向に沿って貫通する3つの貫通孔である下部流入連通孔90が設けられる。
下部流入連通孔90の各々は、3つの流入孔81の各々に重なる位置に設けられる。
分流板材102の上端側には、板厚方向に沿って貫通する3つの貫通孔である上部流出連通孔95が設けられる。上部流出連通孔95の各々は、第3板材86の長手方向に交差する方向において、略中央に配置される。
上部流出連通孔95の各々は、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の各々の上端に重なる位置に設けられる。
分流板材102の長手方向に交差する方向において、上部流出連通孔95の各々に隣り合う位置には、板厚方向に沿って貫通する3つの貫通孔である分流孔97が設けられる。本実施の形態では、分流板材102の長手方向に交差する方向において、分流孔97の各々は、上部流出連通孔95の各々の右方に設けられる。
分流孔97の各々は、分流板材102の長手方向に沿って延びる長孔である。分流孔97の各々は、分流板材102の平面視で、互いに重ならず、且つ第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の各々に重ならない位置に設けられる。
分岐板材104は、壁面板材100と、分流板材102と、に挟み込まれるように配置される。分岐板材104の一方の平面は、壁面板材100の他方の平面に当接し、分岐板材104の他方の平面は、分流板材102の他方の平面に当接する。
壁面板材100の平面は、本開示の「壁面」に相当する。
分岐板材104の下端側には、板厚方向に沿って貫通する3つの貫通孔である下部流入連通孔91が設けられる。
下部流入連通孔90の各々は、分岐板材104の長手方向に交差する方向に並べて設けられ、上方から順に3つの流入孔81の各々、及び下部流入連通孔90の各々に重なる位置に設けられる。なお、3つの下部流入連通孔90のうち、下方側に位置する2つは、分岐板材104の長手方向に交差する方向に沿って延びる長孔である。
分岐板材104の上端側には、板厚方向に沿って貫通する6つの貫通孔が設けられる。これらの貫通孔は、分岐板材104の平面視で、流出孔83、流入孔81の各々と略同一形状の長孔である。これらの貫通孔は、分岐板材104の平面視で、いずれも左端が壁面流入孔101に重なる位置に配置される。
6つの貫通孔のうち、上方から一つ置きに位置する3つの貫通孔は、分流板材102の平面視で、上部流出連通孔95の各々にそれぞれが重なる位置に配置される。上部流出連通孔95の各々は、当該貫通孔の長手方向における略中央に重なり、且つ壁面流入孔101に重ならない位置に配置される。
以下、これら3つの貫通孔を、分岐孔110という。分岐孔110は、本開示の「分岐部」に相当する。
6つの貫通孔のうち、分岐孔110以外の貫通孔は、いずれも右端が分流孔97の下端に重なり、且つ上部流出連通孔95に重ならない位置に配置される。以下、これらの貫通孔を連絡孔111という。
これらの第1板材82と、第2板材84と、第3板材86との構造によって、分流器80には、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の3つの流路が設けられる。
第1流路F1は、最も下方に位置する流入孔81と、壁面流出孔103と、下部流入連通孔90と、第1上昇孔85と、上部流出連通孔95と、最も下方に位置する分岐孔110と、最も下方に位置する分流孔97と、最も下方側に位置する2つの壁面流出孔103、及び最も下方側に位置する2つの流出孔83とで形成される。
第2流路F2は、上下方向における中央に位置する流入孔81と、壁面流出孔103と、下部流入連通孔90と、第2上昇孔87と、上部流出連通孔95と、上下方向における中央に位置する分岐孔110と、上下方向における中央に位置する分流孔97と、上下方向における中央に位置する2つの壁面流出孔103、及び上下方向における中央に位置する2つの流出孔83とで形成される。
第3流路F3は、最も上方に位置する流入孔81と、壁面流出孔103と、下部流入連通孔90と、第2上昇孔87と、上部流出連通孔95と、最も上方に位置する分岐孔110と、最も上方に位置する分流孔97と、最も上方に位置する2つの壁面流出孔103、及び最も上方に位置する2つの流出孔83とで形成される。
下部流入連通孔90、下部流入連通孔91、上部流出連通孔95、分流孔97、壁面流入孔101、壁面流出孔103、及び連絡孔111は、本開示の「連通孔」に相当する。
[1-2.動作]
以上のように構成された室外ユニット1について、その動作を以下説明する。
まず、空気調和装置における冷媒の流れについて説明する。
空気調和装置の暖房運転の場合、室外ユニット1が作動を開始すると、圧縮機5が駆動される。圧縮機5は、冷凍回路に封入された冷媒を圧縮し、各冷媒配管を経由してガス冷媒を送り出す。
このガス冷媒は、室内熱交換器で熱を放出して凝縮された後、配管を通って膨張弁に流入し、当該膨張弁によって減圧され、第2冷媒配管68を通って一方の室外熱交換器50の下部空間SP2に流入する。下部空間SP2に流入した冷媒は、隔壁60より下方に位置する各扁平管62を通って内部空間SQに流入する。この後、当該冷媒は、隔壁60より上方に位置する各扁平管62を通ってヘッダパイプ52に向かって流れる。室外熱交換器50を流れる冷媒は、扁平管62において、送風ファン30により送り出された空気と熱交換をすることで吸熱して蒸発する。当該冷媒は、上部空間SP1に流れ込んだ後に、第1冷媒配管66から連結管72、及び第2冷媒配管68を通って他方の室外熱交換器50に流入する。冷媒は、他方の室外熱交換器50の内部を一方の室外熱交換器50と同様に流れた後に、第1冷媒配管66から圧縮機5に戻る。
室外ユニット1が作動を開始すると、圧縮機5に先行して送風ファン30が回転駆動を開始する。回転駆動する送風ファン30は、空気を室外ユニット1の外部から筐体10の内部、すなわち送風機室S2に流入させる。具体的には、空気は、主に前面吸気口15、及び側面吸気口17から送風機室S2に流入する。送風機室S2に流入する空気は、室外熱交換器50の長手方向と、上下方向に直交する方向、換言すれば扁平管62の幅方向に沿って、各扁平管62と、各フィン64の間を通過する。
これによって、複数の扁平管62の内部を流れる冷媒と、複数のフィン64の間を流れる空気との熱交換が促進される。
冷媒と熱交換された空気は、送風ファン30によって、排気口19から筐体10の外部に排出される。
上述した動作を繰り返すことで、室外ユニット1は、室外の空気から冷凍回路に熱を吸収し、室内に送り出す。
なお、空気調和装置が冷房運転を行う場合、冷凍回路の冷媒の循環方向は、暖房運転の場合の逆向きとなり、室外熱交換器50は、凝縮器として機能する。
図6は、室外熱交換器50の分流器80における冷媒の流れを示す図である。
ヘッダパイプ54、すなわち分流器80に流入する冷媒は、流入区間A2に位置する扁平管62を通過することで、少なくとも一部が蒸発し、液ガス混合の冷媒である。
図6に示すように、分流器80において、冷媒は、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の3つの流路に分流されて流れる。
具体的には、最も下方に位置する流入孔81からヘッダパイプ54に流入した冷媒は、第1流路F1を流れ、分岐孔110や分流孔97によって、最も下方に位置する流出孔83と当該流出孔83の上方に位置する流出孔83とに分配されて扁平管62に流出する。
最も下方に位置する流入孔81の上方に位置する流入孔81からヘッダパイプ54に流入した冷媒は、第2流路F2を流れ、分岐孔110や分流孔97によって、最も下方に位置する流出孔83から2つの流出孔83を挟んで上方に位置する流出孔83と、当該流出孔83の下方に位置する流出孔83とに分配されて扁平管62に流出する。
最も上方に位置する流入孔81からヘッダパイプ54に流入した冷媒は、第3流路F3を流れ、分岐孔110や分流孔97によって、最も上方に位置する流出孔83と、当該流出孔83の下方に位置する流出孔83とに分配されて扁平管62に流出する。
このように、室外熱交換器50において、流入区間A2に位置する扁平管62から流入する冷媒は、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の3つの流路に流れこみ、合流せずにそれぞれの流路を介して流出区間A1に位置する扁平管62の各々に流出する。これにより、室外熱交換器50では、ヘッダパイプ54の内部において、冷媒の密度差による偏流が抑制される。このため、室外熱交換器50では、流出区間A1に位置する扁平管62の各々に不均一に冷媒が分配されることが抑制され、熱交換性能が向上される。
上述の通り、流出区間A1は、ヘッダパイプ54の内部から複数の扁平管62に冷媒が流出する区間である。流入区間A2は、複数の扁平管62からヘッダパイプ54の内部に冷媒が流入する区間である。換言すれば、流出区間A1は、分流器80から複数の扁平管62に冷媒が流出する区間である。流入区間A2は、複数の扁平管62から分流器80の内部に冷媒が流入する区間である。
さらに、分流器80において、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89を上昇し、上部流出連通孔95、及び分岐孔110に流れた冷媒は、壁面板材100の平面に衝突し、当該壁面板材100の左右方向に分岐する。これによって、第1板材82から、第2板材84に向かって、冷媒が分流器80の前後方向に沿って直進することが抑制される。このため、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の上端の正面に位置する流出孔83に偏って冷媒が流れこむことが抑制される。そして、室外熱交換器50では、流出区間A1に位置する扁平管62の各々に不均一に冷媒が分配されることが抑制され、熱交換性能が向上される。
分流器80において、分岐孔110の各々は、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の3つの流路において、連絡孔111の各々よりも上方に位置する。
これによって、冷媒は、分岐孔110の各々で分岐した後に、重力に逆らって上昇することなく、流出区間A1に流れる。このため、室外熱交換器50では、より円滑に冷媒を流すことが可能である。
分流器80では、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の各々が接続する流入孔81と、流出孔83の各々との高低差が大きくなることが抑制される。これによって、冷媒は、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3のいずれにおいても、各流路を流れる冷媒は、略同一の重力による影響を受けることとなり、ヘッダパイプ54の上下方向に沿って上昇し、流出孔83の各々から流出できる。このため、室外熱交換器50では、流出区間A1における冷媒の流れの偏りを低減でき、複数の扁平管62に均一に冷媒を流すことができる。
例えば、空気調和装置が部分負荷運転で運転され、冷媒循環量が少なく、冷媒流速が遅くなる場合に、特に冷媒循環量が低い空気調和装置の部分負荷運転時においても、冷媒は、各流路における上部まで流れることができ、流出区間A1に位置する扁平管62の各々に不均一に冷媒が分配されることが抑制され、熱交換性能が向上される。
室外熱交換器50では、蒸発器として機能する場合、室外熱交換器50において、冷媒の熱交換が進むに連れて、液冷媒がガス化して、ガス冷媒になっていくので、上昇し易く、且つ圧力損失が増大する。本実施の形態では、流入区間A2よりも流出区間A1の方がより多くの扁平管62が設けられる。これによって、室外熱交換器50では、より円滑に冷媒を流出区間A1に流すことができ、冷媒の圧力損失が大きくなることが抑制されると共に、熱交換性能が向上される。
上述の通り、第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の各々において、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の各々の上端は、各々の流路を形成する2つの流入孔81のうちの上方に位置する流入孔81に重なる位置に配置される。
これによって、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の各々を上昇した冷媒は、分流孔97の各々において、重力に沿って流れることで、各々の流路が備える2つの流入孔81のそれぞれに分配される。このため、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89の各々を上昇した冷媒は、重力に第1流路F1、第2流路F2、第3流路F3の各々において、逆らうことなく各々の流路が備える2つの流入孔81のそれぞれに分配される。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、室外熱交換器50は、一対のヘッダパイプ52、54と、ヘッダパイプ52、54の各々に接続される複数の扁平管62とを備える。室外熱交換器50が蒸発器として機能する場合に、複数の扁平管62からヘッダパイプ54内へ冷媒が流入する流入区間A2と、ヘッダパイプ54内から複数の扁平管62へ冷媒が流出する流出区間A1と、が設けられる。流入区間A2は、流出区間A1よりも下方に存在する。ヘッダパイプ54には、流入区間A2から流出区間A1に亘って延びる、第1板材82と、第2板材84と、少なくとも1つ以上の第3板材86と、が設けられる。
第1板材82には、流入区間A2に、扁平管62からの冷媒流入口を形成するための扁平管62の断面と同じ形状の複数の流入孔81と、流出区間A1に、扁平管62への冷媒流出口を形成するための扁平管62の断面と同じ形状の複数の流出孔83と、が設けられる。第2板材84には、流入区間A2から流出区間A1までの冷媒上昇流路を形成する第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89が設けられる。
第3板材86には、流出区間A1において、冷媒を少なくとも2方向に分岐させる少なくとも1つ以上の分岐孔110が設けられ、分岐孔110を流れる冷媒の流動方向に対して対向する壁面が設けられる。分岐孔110は、分岐孔110の冷媒流れ下流側とつながる複数の流出孔83の重力方向における高さ位置と同等、もしくは当該記位置以上の高さに設けられる。
これにより、複数の扁平管62から流れてきた冷媒が、流入孔81を通り、流入区間A2に存在する第3板材86を流れる際に、壁面に衝突して2方向に分岐し、分岐後の冷媒が上昇することなく複数の流出孔83から扁平管62へ流出する。
このため、流入孔81から流れてきた冷媒は各流路に流れ込み、合流せずにそれぞれの流路を介して流出区間A1に流れるため、ヘッダパイプ54内において冷媒の密度差による偏流を抑制する。そして、室外熱交換器50では、流出区間A1に存在する複数の扁平管62への不均一分配を抑制して熱交換性能を向上できる。
また、第1上昇孔85、第2上昇孔87、及び第3上昇孔89を介して分岐孔110が位置する高さ位置まで上昇した冷媒が、分岐後さらに上方に流れることを抑制できる。このため、冷媒が分岐して循環量が低減し、流速が遅くなることで上昇しにくくなり、分岐後さらに上方の流出孔83に流れず、複数の扁平管62に不均一に流れることを抑制できる。加えて、室外熱交換器50では、冷媒循環量が少なくなる部分負荷運転時においても、複数の扁平管62に均一に冷媒を流すことができ、熱交換性能を向上できる。
本実施の形態のように、分岐孔110の各々は、分流器80の水平方向に延びて形成されてもよい。
これにより、分岐孔110で冷媒が重力方向へ分岐することを回避できる。そのため、室外熱交換器50では、特に流速が遅く、密度の大きい液冷媒が上昇しにくくなる冷媒循環量が最も低くなる空気調和装置の最小運転時においても、密度の大きい液冷媒が下方に、密度の小さいガス冷媒が上方に偏って分岐することを抑制できる。そして、室外熱交換器50では、各々の流路において、これらの上方及び下方に位置する流出孔83の各々に、均一に冷媒を流すことができるため、複数の扁平管62に均一に冷媒を流すことができ、熱交換性能を向上できる。
本実施の形態のように、流出区間A1に存在する複数の扁平管62の本数は、流入区間A2に存在する複数の扁平管62の本数よりも多くてもよい。
これにより、室外熱交換器50を流れて熱交換が進んだ冷媒は、より円滑に冷媒を流出区間A1に流すことができる。このため、室外熱交換器50では、熱交換性能が向上される。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
図7は本開示の変形例に係る室外熱交換器150の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
実施の形態1では、ヘッダパイプ52からヘッダパイプ54まで冷媒が1往復する室外熱交換器50を説明した。しかしながらこれに限らず、例えば図7で示すような、冷媒が複数回往復する室外熱交換器150が複数の分流器80を備えてもよい。このような室外熱交換器150では、複数の流出区間A1と流入区間A2とを備える。この場合、流出区間A1、流入区間A2の各々に存在する複数の扁平管62の本数は、室外熱交換器150では、冷媒が室外熱交換器150の内部の流路の下流側に下るにつれて、増加することが望ましい。
上述した実施の形態1では、第3板材86は、壁面板材100、分流板材102、分岐板材104を備えるとしたが、これらに加えて他の板材を備えてもよい。この場合、当該板材には、流入孔81や流出孔83の数に応じて、例えば分岐孔110と同様の機能を備える貫通孔や、上部流出連通孔95や分流孔97等と略同一の機能を備える連通孔が設けられてもよい。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、扁平管とヘッダパイプとを備える熱交換器に適用可能である。具体的には、室外機に搭載される熱交換器などに、本開示は適用可能である。
1 室外ユニット
50、150 室外熱交換器
52、54 ヘッダパイプ
62 扁平管
70 固定部材
80 分流器
81 流入孔
82 第1板材(第1の板材)
83 流出孔
84 第2板材(第2の板材)
85 第1上昇孔(上昇孔)
86 第3板材(第3の板材)
87 第2上昇孔(上昇孔)
89 第3上昇孔(上昇孔)
90 下部流入連通孔(連通孔)
91 下部流入連通孔(連通孔)
95 上部流出連通孔(連通孔)
97 分流孔(連通孔)
100 壁面板材
101 壁面流入孔(連通孔)
102 分流板材
103 壁面流出孔(連通孔)
104 分岐板材
110 分岐孔(分岐部)
111 連絡孔(連通孔)
A1 流出区間
A2 流入区間

Claims (3)

  1. 一対のヘッダパイプと、前記ヘッダパイプの各々に接続される複数の扁平管とを備える熱交換器において、
    前記熱交換器が蒸発器として機能する場合に、前記複数の扁平管から前記ヘッダパイプの内部に冷媒が流入する流入区間と、前記ヘッダパイプの内部から前記複数の扁平管に冷媒が流出する流出区間と、が設けられ、
    前記流入区間は、前記流出区間よりも下方に存在し、
    前記ヘッダパイプには、前記流入区間から前記流出区間に亘って延びる、第1の板材と、第2の板材と、少なくとも1つ以上の第3の板材と、が設けられ、
    前記第1の板材には、前記流入区間に、前記扁平管からの冷媒流入口を形成するための前記扁平管の断面と同じ形状の複数の流入孔と、前記流出区間に、前記扁平管への冷媒流出口を形成するための前記扁平管の断面と同じ形状の複数の流出孔と、が設けられ、
    前記第2の板材には、前記流入区間から前記流出区間までの冷媒上昇流路を形成する複数の上昇孔が設けられ、
    前記第3の板材には、前記流入孔と、前記上昇孔と、前記流出孔と、を順に接続する複数の連通孔が設けられ、
    前記流出区間に設けられる複数の前記連通孔には、前記冷媒を少なくとも2方向に分岐させる少なくとも1つ以上の分岐部が設けられ、前記分岐部には、前記分岐部を流れる冷媒の流動方向に対して対向する壁面が設けられ、
    前記分岐部は、前記分岐部の冷媒流れ下流側とつながる複数の前記流出孔の重力方向における高さ位置と同等、もしくは前記位置以上の高さに設けられる
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記分岐部は、水平方向に分岐する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記流出区間に存在する前記複数の扁平管の本数は、前記流入区間に存在する前記複数の扁平管の本数よりも多い
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
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