JP2023167392A - 画像測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マトリクス状に配置された複数のワークのそれぞれの位置及び姿勢ずれに対応する場合であっても、測定時間が長引かないようにする。【解決手段】画像測定装置は、基準領域、基準領域から所定間隔でマトリクス状にオフセットした複数のサーチ領域、および、測定実行時にワークの位置及び姿勢を特定するための特徴パターンを設定する設定部と、測定実行時に、複数のサーチ領域に応じた部分画像を生成するための制御部と、制御部により生成された部分画像内で、特徴パターンをサーチして、各ワークの位置及び姿勢のずれを特定する特定部と、特定された各ワークの位置及び姿勢のずれを用いて、ワークの寸法測定を行う測定部とを備えている。【選択図】図16

Description

本開示は、ワーク画像に基づきワークの寸法などを測定する画像測定装置に関する。
従来から、ワークを撮像してワーク画像を生成し、ワーク画像に基づきワークの寸法などを測定する画像測定装置が知られている。また、狭視野かつ高倍率のカメラを搭載した画像測定装置では、ワーク全体がカメラの撮像視野に入らない場合がある。この場合、例えば特許文献1の画像測定装置では、同一ワークの異なる部位をそれぞれ撮像し、複数の部分画像を連結して1つのワーク画像を生成している。
特開2021-32323号公報
ところで、複数のワークがトレイ上に格子状に配置されていることがあり、このようなワークを狭視野かつ高倍率のカメラを使って測定したい場合がある。また、個々のワークの位置及び姿勢はトレイ上で僅かにずれている可能性があるため、ワーク画像上においてパターンサーチによるワークの位置や姿勢の補正が必要になる。この場合、測定設定時に、上述した画像連結によってトレイ全体のワーク画像を生成し、基準ワークの画像をパターン画像として予め登録するとともに、パターン画像とマッチする可能性がある領域(いわゆるサーチ領域)を、ワーク画像上でトレイ全体が含まれるように設定する方法が考えられる。
しかしながら、ワーク画像上でトレイ全体が含まれるようにサーチ領域を設定すると、トレイ全体に亘ってステージ移動と高倍率カメラによる撮像を繰り返さなければならない結果、測定時間が長くなってしまう。例えば、測定実行時に、トレイ全体のワーク画像を画像連結によって生成する場合にも、測定時間が長くなってしまう。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、マトリクス状に配置された複数のワークのそれぞれの位置及び姿勢ずれに対応する場合であっても、測定時間が長引かないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、ステージ上に載置されたワークに検出光を照射する投光部と、前記検出光を受光してワークの画像を生成する撮像部と、前記ステージと前記撮像部が水平方向に相対的に移動するように前記ステージ及び前記撮像部のうち少なくとも一方を駆動する駆動部と、前記複数のワークのいずれかが含まれる基準領域、該基準領域から所定間隔でマトリクス状にオフセットした複数のサーチ領域、および、測定実行時にワークの位置及び姿勢を特定するための特徴パターンを設定する設定部と、前記設定部により設定された複数のサーチ領域の位置および大きさを記憶する記憶部と、測定実行時に、前記記憶部に記憶された複数のサーチ領域に応じた部分画像が生成されるように前記撮像部と前記駆動部を制御する制御部と、前記制御部により生成された部分画像内で、前記記憶部に記憶された特徴パターンをサーチして、各ワークの位置及び姿勢のずれを特定する特定部と、前記特定部により特定された各ワークの位置及び姿勢のずれを用いて、ワークの寸法測定を行う測定部とを備えている。
この構成によれば、測定実行時には、撮像部により、サーチ領域に応じた部分画像を生成し、この部分画像内で特徴パターンのサーチが実行され、各ワークの位置及び姿勢のずれが特定される。要するに、複数のワークが例えばトレイのような容器に収容されている場合を想定すると、容器全体を撮像することなく、サーチ及び寸法測定に必要な箇所のみを撮像すればよいので、測定時間が長引かずに済む。
また、設定部は、ワークの寸法測定を行うための測定要素を設定することができる。この場合、記憶部は、設定部により設定された測定要素と、基準領域の位置に対する該測定要素の相対的位置関係とを記憶しておき、また、測定部は、特定部により特定された各ワークの位置及び姿勢のずれと、記憶部に記憶された相対的位置関係とを用いて、ワークの寸法測定を行うことができるので、各ワークの寸法を精度よく、かつ、短時間で測定できる。
また、設定部は、サーチ領域の個数をマトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定できるので、設定が容易に行える。また、サーチ領域の間隔をマトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定することもできる。
また、特定部による特徴パターンのサーチを実行するサーチ処理を実行するか否かの選択を受け付ける受付部を備えていてもよい。この場合、受付部によりサーチ処理の実行が選択されている場合にはサーチ処理を実行し、一方、受付部によりサーチ処理の実行が選択されていない場合にはサーチ処理を非実行とすることができるので、必要に応じて本制御内容を適用できる。
また、ワークはトレイにマトリクス状に収容されたものとすることができるが、トレイが有する全ての収容可能部分(例えばポケット等)にワークが収容されていない場合が考えられる。このような場合、トレイにおけるワークが収容されていない部分を除外する除外設定を行うことで、除外設定された部分を除外してサーチするので、測定時間を短縮できる。
また、表示部は、記憶部に記憶されたサーチ領域をワーク画像上に表示することができる。ユーザは、サーチ領域を見ながらワークの位置合わせを行うことができ、また、サーチ領域がワークに合うように、サーチ領域の位置や大きさを変更することもできる。よって、測定設定が容易になる。
また、撮像部の撮像視野より広い領域であって、ステージ上にマトリクス状に所定間隔で配置された複数のワークが含まれる領域に応じた広域画像を取得する取得部と、取得部により取得された広域画像を表示する表示部と、を備えるとともに、設定部は、表示部に表示された広域画像上で、基準領域、複数のサーチ領域、および、特徴パターンを設定する構成としてもよい。これにより、撮像部の撮像視野より広い広域画像上で、ワークが含まれる基準領域、複数のサーチ領域および特徴パターンを設定できるので、設定が容易に行える。
以上説明したように、ワークが含まれる基準領域、マトリクス状に位置するサーチ領域、および、ワークの位置及び姿勢を特定するための特徴パターンを事前に設定しておき、測定実行にそれらを用いて各ワークの測定を実行可能にしたので、マトリクス状に配置された複数のワークのそれぞれの位置及び姿勢ずれに対応する場合であっても、測定時間が長引かないようにすることができる。
本発明の実施形態に係る画像測定装置の全体構成を示す図である。 装置本体を上方から見た斜視図である。 装置本体を正面側から見たときの模式図である。 装置本体を側面側から見たときの模式図である。 受光レンズ及びその近傍を斜め下方から見た斜視図である。 画像測定装置のブロック図である。 画像測定装置の測定設定時の手順の一例を示すフローチャートである。 画像生成の手順の一例を示すフローチャートである。 画像測定の測定設定時の手順の一例を示すフローチャートである。 座標測定の測定設定時の手順の一例を示すフローチャートである。 非接触変位計を用いた測定の手順の一例を示すフローチャートである。 幾何要素を表示させるためのユーザーインターフェース画面の例を示す図である。 幾何要素を三次元画像に重畳表示させるためのユーザーインターフェース画面の例を示す図である。 トレイにマトリクス状に収容されたワークを示す平面図である。 パターンサーチ設定用ユーザーインターフェース画面の例を示す図である。 トレイ設定用ユーザーインターフェース画面の例を示す図である。 除外設定を行う場合の図16相当図である。 タッチプローブの測定動作の詳細手順の一例を示すフローチャートである。 画像測定装置の測定設定時の前半部分の手順の一例を示すフローチャートである。 画像測定装置の測定設定時の後半部分の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像測定装置1の全体構成を示す図である。画像測定装置1は、装置本体2と、パーソナルコンピュータ等で構成された制御ユニット3と、表示部4とを有しており、装置本体2にて取得されたデータを制御ユニット3にて演算処理してワークWの各部の寸法を測定するとともに、必要に応じて測定結果の良否判定等も実行可能に構成されている。制御ユニット3は、装置本体2に組み込まれて一体化されていてもよい。詳細は後述するが、装置本体2で取得されるデータは、ワークWの画像データの他、後述するタッチプローブ80がワークWに接触したときの接触点に関するデータや、非接触変位計70(図3に示す)で測定されたデータ等が含まれている。
表示部4には、例えば各種設定画面、画像データ、測定結果等が表示される。表示部4は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されている。本例では、表示部4が装置本体2及び制御ユニット3と別体であるように示しているが、これに限らず、装置本体2に組み込まれていてもよいし、制御ユニット3に組み込まれていてもよい。
画像測定装置1は、さらに、ユーザによる操作機器として、キーボード5及びマウス6等を備えている。操作機器は、キーボード5及びマウス6に限られるものではなく、タッチパネル型の操作機器等であってもよい。例えば、制御ユニット3をノート型パーソナルコンピュータで構成することもでき、この場合には、キーボード5及びマウス6は、表示部4とともに制御ユニット3と一体化した形態となる。
画像測定装置1は、さらに、記憶部7を備えている。記憶部7は、例えばハードディスクドライブや、ソリッドステートドライブ等で構成することができるものであり、装置本体2で取得される各種データ、ユーザによる設定情報、画像、測定結果、良否判定結果等を記憶する部分である。記憶部7は、制御ユニット3に内蔵されていてもよいし、制御ユニット3の外部に設けられていてもよい。記憶部7が制御ユニット3の外部に設けられている場合、例えばインターネット等の通信回線を介して接続されたクラウド型のストレージ等であってもよい。
(装置本体2の構成)
図2に示すように、装置本体2は、ベース20と、ベース20に対して水平移動可能に設けられたステージ21と備えている。なお、ステージ21は昇降可能であってもよい。ステージ21の中央部近傍には、例えばガラス等のように光を透過する部材で構成された載置台21aが設けられており、この載置台21aにワークWを載置することが可能になっている。ステージ21は、水平方向(装置本体2の幅方向であるX方向、装置本体2の奥行き方向であるY方向)に移動可能にベース20に支持されている。すなわち、装置本体2は、ステージ21を駆動するXY方向駆動部23(図3、図4に模式的に示す)を備えており、XY方向駆動部23により、ステージ21をX方向の所定範囲内で移動させることができるとともに、Y方向の所定範囲内で移動させることができる。ステージ21をX方向に直線移動させること、Y方向に直線移動させることの他、移動軌跡が、平面視でX軸やY軸に対して傾斜するようにステージ21を移動させることや、任意の曲線を描くようにステージ21を移動させることもできる。
XY方向駆動部23は、X方向の移動距離を検出するためのX方向リニアスケール23a及びY方向の移動距離を検出するためのY方向リニアスケール23bを有している。X方向リニアスケール23aにより、ステージ21の左右方向の位置や移動距離の検出が可能になっている。Y方向リニアスケール23bにより、ステージ21の奥行方向の位置や移動距離の検出が可能になっている。
XY方向駆動部23は、制御ユニット3によって制御される。制御ユニット3から出力された制御信号に基づいてXY方向駆動部23を制御し、X方向リニアスケール23a及びY方向リニアスケール23bの検出信号に基づいてステージ21の現在位置を判定し、ステージ21を所望の位置まで移動させ、またステージ21が所望の移動軌跡を描くように移動させる。
この実施形態の説明では、Z方向を上下方向または高さ方向と呼んだり、X方向を左右方向と呼んだり、Y方向を前後方向と呼んだりするが、これは説明の便宜を図るためであり、装置本体2の使用時の姿勢を限定するものではない。また、通常、ユーザは装置本体2の前方にいることが多いので、装置本体2のユーザ側を単に前といい、ユーザとは反対側を単に後といい、ユーザから見て右側を単に右側といい、ユーザから見て左側を単に左側という。
図3及び図4に示すように、ベース20のステージ21よりも下側部分には、投光部としての透過照明30が設けられている。図4に示すように、透過照明30は、例えば発光ダイオード等からなる透過照明用発光体31と、透過照明用発光体31から出射された光が透過するスリット32と、スリット32を通過した光を上方へ向けるためのミラー33と、ミラー33によって上方へ向けられた光が入射するレンズ34とを備えている。レンズ34は、入射した光を平行光にして出射可能なレンズである。レンズ34から出射した光は、ステージ21の載置台21aに向いており、載置台21aを透過し、載置台21aに載置されているワークWに対して下方から照射される。
図2に示すように、装置本体2のベース20の前側には、測定開始ボタン2aが設けられている。測定開始ボタン2aは、ワークWの測定を開始する際にユーザが操作するためのボタンである。測定実行時には、測定開始ボタン2aを1つ押すだけで、測定動作が実行される。
装置本体2は、支持部22及び測定実行部24を備えている。図3及び図4に示すように、支持部22は、ベース20の後側部分に連結され、当該ベース20の後側部分から上方へ延びている。測定実行部24は、支持部22の上側部分に支持されている。測定実行部24には、同軸落射照明40、リング照明45、撮像部50、非接触変位計70、タッチプローブ80のレンズユニット81等が設けられている。
測定実行部24は、支持部22とは別体に構成されており、支持部22に対してZ方向に移動可能となっている。すなわち、装置本体2は、測定実行部24を駆動するZ方向駆動部25を備えており、Z方向駆動部25により上昇端位置から下降端位置まで測定実行部24が直線移動可能になっている。撮像部50の撮像軸はZ軸と一致しており、従って撮像軸はZ方向に延びている。測定実行部24は、撮像部50の撮像軸に沿って可動する可動部の例である。
Z方向駆動部25は、Z方向の移動距離を検出するためのZ方向リニアスケール25aを有しており、Z方向リニアスケール25aにより、測定実行部24の高さ、高さ方向の移動距離等の検出が可能になっている。Z方向駆動部25は、制御ユニット3が有する制御部3dによって制御される。制御部3dは、制御信号によってZ方向駆動部25を制御し、Z方向リニアスケール25aの検出信号に基づいて測定実行部24の現在位置を判定し、測定実行部24を所望の位置まで移動させる。測定実行部24の移動速度は複数段階ないし無段階に変化可能になっている。
同軸落射照明40は、投光部であり、図4に示すように、例えば発光ダイオード等からなる同軸落射照明用発光体41と、同軸落射照明用発光体41から出射された光が入射するレンズ42と、レンズ42から出射した光を下方向に向ける方向変換部材43とを備えている。方向変換部材43は上下方向に光を透過可能な光透過部材で構成されている。方向変換部材43から出射した光は検出光である。方向変換部材43から出射した検出光は、ステージ21の載置台21aに向いており、載置台21aに載置されているワークW、即ちステージ21上のワークWに対して上方から照射される。
撮像部50は、受光レンズ51、ビームスプリッタ52、高倍側結像レンズ53、低倍側結像レンズ54、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56を有しており、これらによって第1撮像部が構成されている。撮像部50は、ステージ21の上方において撮像方向がステージ21の法線方向(Z方向)となる姿勢で支持部22によって支持されている。
具体的には、図5にも示すように、撮像部50の受光レンズ51は、測定実行部24の下面に配設されており、受光面がステージ21の載置台21aの上面と対向するように位置付けられている。したがって、同軸落射照明40から照射されてワークWの表面で反射された検出光を受光レンズ51で受光することができるとともに、透過照明30から照射された光も受光レンズ51で受光することができるようになっている。
受光レンズ51の光軸はZ方向と一致している。この例では、受光レンズ51の真上に同軸落射照明40の方向変換部材43が位置しているので、同軸落射照明40から出射された検出光は、受光レンズ51を透過してステージ21上のワークWに照射されることになる。
ビームスプリッタ52は、方向変換部材43の上方に配設されており、受光レンズ51から上方へ出射した光を二方向に分岐するプリズムで構成されている。ビームスプリッタ52としては、例えばキューブ型、プレート型のビームスプリッタを使用することができる。キューブ型ビームスプリッタは、プレート型と比較して、ビームスプリッタを通過した光が屈折することがないので光軸がずれず、分岐角度のアライメント調整が容易なため好ましい。この例では、受光レンズ51を介してビームスプリッタ52に入射した光は、上方と後方とに分岐される。このため、高倍側結像レンズ53は、ビームスプリッタ52の上方に配設される一方、低倍側結像レンズ54は、ビームスプリッタ52の後方に配設されている。また、高倍側撮像素子55は高倍側結像レンズ53の上方に配設されており、高倍側結像レンズ53に入射した光は、高倍側撮像素子55の受光面で結像するようになっている。また、低倍側撮像素子56は低倍側結像レンズ54の後方に配設されており、低倍側結像レンズ54に入射した光は、低倍側撮像素子56の受光面で結像するようになっている。
高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等で構成されている。低倍側撮像素子56で取得されるワーク画像は低倍画像であり、また、高倍側撮像素子55で取得されるワーク画像は低倍画像よりも高倍率の高倍画像である。本例では、測定精度を高めるため、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56を単一チャネルの撮像素子で構成し、高解像度なワーク画像を取得するようにしている。よって、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56から出力されるワーク画像はモノクロ画像(グレースケール画像)になる。
撮像部50の焦点位置は、Z方向駆動部25によって調整される。すなわち、制御部3dは、Z方向駆動部25を制御することで測定実行部24をZ方向に移動させることができるのであるが、Z方向は撮像部50の撮像軸方向と一致しているので、撮像部50を撮像軸に沿って移動させることができる。つまり、Z方向駆動部25は、撮像部50の焦点位置を調整する焦点調整機構であり、測定実行部24の撮像軸に沿う方向の移動により、撮像部50の焦点調整が可能になる。焦点調整の際には、従来から周知のコントラスト方式、位相差方式等のアルゴリズムを用いたオートフォーカスの他、ユーザが所定の操作を行って調整するマニュアルフォーカスも可能になっている。
上述の受光レンズ51及びビームスプリッタ52による二分岐光学系の構成により、光学系を機械的に切り替えることなく高倍画像と低倍画像とを同時に取得することができる。なお、ビームスプリッタ52による二分岐光学系の構成を省略して、高倍レンズと低倍レンズとを機械的に切り替えるようにして、高倍画像と低倍画像とを取得するようにしてもよい。
リング照明45は、ステージ21上のワークWに単色光(白色光)、または複数の異なる波長の検出光を照射する投光部である。複数の異なる波長の検出光には、例えば赤色光、緑色光、青色光等が含まれる。リング照明45は、受光レンズ51の外周部を囲む円形状をなしており、受光レンズ51の下方において当該受光レンズ51と同軸上に配置されている。
図6に示すように、リング照明45には、赤色光を出射する赤色光源45a、緑色光を出射する緑色光源45b及び青色光を出射する青色光源45cが含まれている。赤色光源45a、緑色光源45b及び青色光源45cは、それぞれ発光ダイオード等で構成されており、個別に点灯、消灯可能になっている。すなわち、赤色光源45aのみを点灯させることでワークWが赤色光で照明され、また、緑色光源45bのみを点灯させることでワークWが緑色光で照明され、また、青色光源45cのみを点灯させることでワークWが緑色光で照明され、また赤色光源45a、緑色光源45b及び青色光源45cを全て点灯させることでワークWが白色光で照明される。
リング照明45は、照明用Z方向駆動部45dを備えており、照明用Z方向駆動部45dにより上昇端位置から下降端位置までリング照明45が直線移動可能になっている。ワークWの高さに応じてリング照明45を移動させることで、ワークWに接近した所から検出光を照射することが可能になる。照明用Z方向駆動部45dは、Z方向の移動距離を検出するためのZ方向リニアスケール45eを有しており、Z方向リニアスケール45eにより、リング照明45の高さ、高さ方向の移動距離等の検出が可能になっている。なお、本実施形態では、リング照明45は測定実行部45の筐体外側に配置されているが、本発明はこれに限られず、測定実行部45の筐体内部に配置されていてもよい。
図3に示すように、透過照明30をステージ21に導くミラー33と、リング照明45と、同軸落射照明40をステージ21に導く方向変換部材43と、撮像部50(例えば高倍側撮像素子55)とは、垂直方向に略一直線状に配置されている。そして、リング照明45、方向変換部材43、撮像部50は、上下に可動する測定実行部24の筐体に固定されており、一体的にZ方向に移動可能となっている。加えて、本実施形態では、後述するタッチプローブ80のハウジング81も測定実行部24の筐体に固定され、ハウジング81も一体的にZ方向に移動可能となっている。
測定実行部24は、第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48を有している。測定実行部24が支持部22の上側部分に設けられていることから、第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48も支持部22の上側部分に設けられることになる。第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48は、それぞれ、カラー画像の取得が可能な撮像素子を有している。また、第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48の画素数は、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56よりも少なくなっているが、これに限らず、同程度の画素数を有していてもよい。
図4に示すように、第1ステージカメラ46及び第2ステージカメラ47は、受光レンズ51の前方に配設されており、かつ、互いに左右方向に間隔をあけて設けられている。第1ステージカメラ46及び第2ステージカメラ47の撮像方向(光軸方向)は、撮像部50の撮像方向と同方向となっている。第1ステージカメラ46及び第2ステージカメラ47の撮像視野は、撮像部50の撮像視野の前方に位置しており、ステージ21の前側部分を撮像可能になっている。なお、第1ステージカメラ46又は第2ステージカメラ47は、ステージ21全体を真上から俯瞰的に撮像することにより俯瞰画像(平面画像)を生成するものであり、俯瞰画像生成部と呼んでもよい。
フロントカメラ48は、ステージ21の上方において撮像方向がステージ21の法線方向と異なる姿勢でワークWを撮像して俯瞰画像を生成する第2撮像部であり、上記俯瞰画像生成部と呼ぶこともできる。フロントカメラ48は、受光レンズ51の前方に配設されており、前後方向の位置関係では第1ステージカメラ46及び第2ステージカメラ47よりも前方に位置付けられている。したがって、フロントカメラ48は、ユーザに最も近くに配設されるカメラと言える。フロントカメラ48の撮像視野は、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56の撮像視野よりも広く設定されており、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56の撮像視野を含み、かつ、高倍側撮像素子55及び低倍側撮像素子56の撮像視野外も撮像可能になっている。本例では、フロントカメラ48によってステージ21の上面の全体を撮像可能になっている。また、フロントカメラ48は、リアルタイムで撮像可能に構成されており、ライブビュー画像を取得できるカメラである。
フロントカメラ48の撮像方向(光軸方向)は、ステージ21の前方斜め上からステージ21の上面に向く方向、即ちユーザから見たとき手前から奥に向くようになっている。これは、測定実行時のユーザからステージ21を見たときの視線方向と、フロントカメラ48の撮像方向とが概ね一致するようにするためである。これにより、フロントカメラ48により生成された俯瞰画像は、ユーザが自然な測定姿勢でワークWを俯瞰したときに見ることができるものと対応することになる。
(非接触変位計70の構成)
非接触変位計70は、ステージ21の法線方向に沿って測定光を出射し、ステージ21上のワークWからの反射光を受光することにより、ステージ21上のワークWの高さを非接触で測定する非接触測定部である。非接触変位計70は、レーザ同軸変位計、より詳しくは白色共焦点変位計であり、図3に示すように、レンズユニット71と投受光ユニット72と両ユニット71、72を繋ぐ光ファイバ部73とを備えている。投受光ユニット72は、ベース20に内蔵されており、レーザ光源72a、光源光学部材72b、蛍光体72c及び受光素子72dを備えている。
レーザ光源72aは、単一波長の光を発し、好ましくは、波長が450nm以下の青色あるいは紫外光を発するもので構成される。特に、青色の光を発するものであると、蛍光体72cの励起に利用され波長変換された光と蛍光体72cの励起に利用されず青色のままの光が混じりあった光をワークWに投光することができる。
蛍光体72cは、レーザ光源72aからの光で励起され異なる波長に変換して光を発する。蛍光体72cは、一又は複数種の蛍光体72cで構成され、例えば、青色の光で励起され、黄色光に変換して光を発するようにしても良く、また、2種の蛍光体72cにより青色の光で励起され緑色に変換して光を発するとともに青色の光で励起され赤色に変換して光を発するようにしても良い。
光ファイバ部73は、一又は複数の光ファイバで構成される。取り扱いを容易にするために、光ファイバの端にフェルール73aを用いても良い。レンズユニット71側の光ファイバ部73の端である出射端のコア径は、ワークWに結像されるスポット径に影響があるため直径200μm以下とすることができ、直径50μm以下としてもよい。
光ファイバ部73の入射端側に蛍光体72cが固定されている。蛍光体72cは、レーザ光源72aからの光及び蛍光体72cが発光する光を透過する樹脂、ガラス等の光透過性媒体内に固定されるとともに光透過性媒体が光ファイバ部73の入射端に固定されるようにしても良い。このときレーザ光源72aからの光及び蛍光体72cからの光を効率よく光ファイバ部73に入射するために、光透過性媒体の屈折率は、光ファイバ部73の入射端側のコアの屈折率以下としている。
受光素子72dは、多分割PD(フォトダイオード)あるいはCCD、CMOS等の撮像素子で構成され、回折格子、プリズム等により構成される分光器72eあるいは色選択光学フィルタ等を介してワークWからの光を波長に応じて選択的に受光する。受光素子72dは、ワークWからの光を、光ファイバ部73を介して受光するものであっても良く、他の光学経路を介して受光するものであっても良い。
レンズユニット71は、測定実行部24に取り付けられているので、撮像部50とともにZ方向に移動可能になっている。レンズユニット71は、光ファイバ部73の出射端から出射される光をワークWに向けて集光するための部材であり、上側レンズ71a及び下側レンズ71bを含んでいる。レンズユニット71は、撮像部50の右側方に配置されており、光軸はZ方向となっている。
レンズユニット71が、光ファイバ部73の出射端と共焦点位置になるように構成されている場合、ワークWからの光は、回折格子やプリズム等により構成される分光器72eにより光を波長に応じて分離され、受光素子72dにおける受光位置によってワークWからの光の波長-輝度分布が検出される。受光素子72dによる受光位置及び受光量に関する信号は、制御ユニット3が有する変位測定部3cに送信される。
例えば、レンズユニット71として色収差レンズを用いた場合、図6に示す変位測定部3cは、より短い波長の光が検出されるとワークWがより近い距離に存在し、より長い波長の光が検出されるとワークWがより遠い距離に存在すると評価する。また、レンズユニット71として回折レンズを用いた場合、変位測定部3cは、より短い波長の光が検出されるとワークWがより遠い距離に存在し、より長い波長の光が検出されるとワークWがより近い距離に存在すると評価することにより、ワークWの変位を測定する。
図3に示すように、非接触変位計70の焦点距離は、撮像部50の焦点距離よりも長く設定されている。また、非接触変位計70の焦点高さが撮像部50の焦点高さと略同一となるように設定されている。すなわち、非接触変位計70のレンズユニット71の測定実行部24に対する取付高さ、及び、撮像部50の測定実行部24に対する取付高さは、任意に設定することができるが、本例では、非接触変位計70の焦点高さと撮像部50の焦点高さとが略同一となるように、レンズユニット71の高さと撮像部50の高さとが設定されている。例えば、レンズユニット71の下側レンズ71bは、撮像部50の受光レンズ51よりも上に配設されている。
本例ではZ方向駆動部25により非接触変位計70を移動させることが可能になるので、例えば撮像部50の焦点距離と非接触変位計70の焦点距離とを合わせておくことで、撮像部50の焦点距離にある測定対象位置に、非接触変位計70の焦点を合わせるように水平方向にステージ21を移動させるだけで、非接触変位計70による高さ測定を実行することが可能になる。
(タッチプローブの構成)
図3に示すタッチプローブ80は、ステージ21上のワークWに接触したとき接触信号を出力する部材である。本例では、タッチプローブ80が測定実行部24に設けられているので、Z方向駆動部25によりタッチプローブ80をステージ21に対してZ方向に相対的に移動させることができる。また、ステージ21をXY方向駆動部23によりタッチプローブ80に対してXY方向に相対的に移動させることができる。このように、Z方向駆動部25及びXY方向駆動部23が、ステージ21及びタッチプローブ80の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させることにより、ステージ21上に載置されたワークWに対してタッチプローブ80を接触させることができるようになっている。尚、ステージ21をZ方向に移動させてもよいし、タッチプローブ80をXY方向に移動させてもよい。Z軸と直交し、装置本体2の左右方向と一致する軸をX軸とする。Z軸と直交するとともにX軸と直交する方向(装置本体2の前後方向)と一致する軸をY軸とする。
タッチプローブ80から出力される接触信号は、図6に示す制御ユニット3の座標測定部3bに送信される。座標測定部3bは、Z方向駆動部25及びXY方向駆動部23によってタッチプローブ80がワークWに接触したとき出力される接触信号を受信すると、その接触信号に基づいて、タッチプローブ80がワークWに接触した接触点の三次元座標を測定する。
例えば、タッチプローブ80の接触信号が出力されたときのステージ21のX方向の位置及びY方向の位置は、それぞれX方向リニアスケール23a及びY方向リニアスケール23bによって取得できる。また、タッチプローブ80の接触信号が出力されたときのタッチプローブ80のZ方向の位置は、Z方向リニアスケール25aによって取得できる。また、タッチプローブ80とワークWとの相対的な位置関係を予め設定しておくとともに、撮像部50等のキャリブレーションを実行しておくことで、リニアスケール23a、23b、25aの検出結果に基づいて、接触点の三次元座標の測定が可能である。
図3に示すように、タッチプローブ80は、ハウジング81と、ハウジング81に保持されたプローブシャフト(図示せず)に対して着脱可能に取り付けられるスタイラス83とを備えている。ハウジング81は、測定実行部24に固定され、撮像部50の左側方に配設されている。スタイラス83の変位を検出する変位検出機構は、磁気センサ、光学式センサ、静電容量式センサ等で構成することができる。
(制御ユニットの構成)
図6に示す制御ユニット3は、例えばCPU(中央演算装置)、RAM、ROM、内部バス等(図示せず)を備えている。内部バスを介して、CPUが表示部4、キーボード5、マウス6、記憶部7及び装置本体2と接続されている。制御ユニット3は、キーボード5、マウス6、装置本体2の測定開始ボタン2a等の操作状態を取得する。また、制御ユニット3は、装置本体2の撮像部50、第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48で取得された画像データを取得することができる。また、制御ユニット3内で演算した結果や、撮像部50、第1ステージカメラ46、第2ステージカメラ47及びフロントカメラ48で取得された画像データ等を表示部4に表示させることができる。
また、制御ユニット3は、装置本体2のZ方向駆動部25、XY方向駆動部23、同軸落射照明40、リング照明45、照明用Z方向駆動部45d、撮像部50、非接触変位計70、タッチプローブ80等を制御する。具体的には、制御ユニット3は、内部バスを介して各ハードウェアと接続されているので、上述したハードウェアの動作を制御するとともに、記憶部7に記憶されているコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。例えば、撮像部50により生成されたワーク画像に基づいてワークWの寸法測定を行う画像測定部3a、タッチプローブ80がワークWに接触した接触点の三次元座標を測定する座標測定部3b、非接触変位計70からの出力信号に基づいてステージ21上のワークWの変位を測定する変位測定部3c等が制御ユニット3に設けられる。変位測定は高さ測定とも呼ぶ。
以下、制御ユニット3が実行可能な機能の詳細について、ワークWを測定する前の測定設定時と、ワークWの測定を実行する測定実行時とに分けて説明する。
(測定設定時)
図7は、画像測定装置1の測定設定時の手順の一例を示すフローチャートである。スタート後のステップSC1では平面視画像を生成する。すなわち、撮像部50によってステージ21を撮像する。このとき、ユーザがワークWをステージ21の載置台21aに載置した場合にはワーク画像が取得される。例えば、Z方向駆動部25により測定実行部24を移動させて撮像部50を測定位置に移動させた後、撮像部50によってステージ21上のワークWを撮像することもでき、必要に応じて照明することもできる。
ステップSC2では、俯瞰画像を生成する。Z方向駆動部25により測定実行部24を移動させてフロントカメラ48を測定位置に移動させた後、フロントカメラ48によってステージ21上のワークWを撮像する。
フロントカメラ48でワークWを撮像する際、以下の制御を行うことができる。すなわち、まず、制御部3dは、撮像部50により生成されたワーク画像に基づいてステージ21上のワークWの位置を検出する。その後、制御部3dは、検出されたステージ21上のワークWの位置と、既知であるフロントカメラ48の視野範囲とに基づいて、ステージ21上のワークWがフロントカメラ48の視野範囲内に位置しているか否かを判定する。次いで、制御部3dは、ステージ21上のワークWがフロントカメラ48の視野範囲外に位置している場合には、ステージ21上のワークWがフロントカメラ48の視野範囲内に位置するように、XY方向駆動部23を制御してステージ21を移動させる。これにより、フロントカメラ48でステージ21上のワークWを確実に撮像することができる。
また、フロントカメラ48でステージ21上のワークWを撮像した後、制御部3dは、XY方向駆動部23を制御してステージ21を移動させ、ステージ21上の別の領域をフロントカメラ48により撮像することもできる。
フロントカメラ48により俯瞰画像を撮像した時のステージ21の位置情報をX方向リニアスケール23aないしY方向リニアスケール23bで取得することが可能である。取得したステージ21の位置情報と、俯瞰画像とを関連付けて記憶部7に記憶させることができる。これにより、俯瞰画像が撮像された時のステージ21の位置を把握できる。
ステップSC3では、ユーザの選択結果に基づいて、カラーのワーク画像(カラー画像)を生成するか否かを判定する。ユーザがカラー画像の生成を希望する場合には、表示部4に表示させたユーザーインターフェース画面上でカラー画像の生成を選択し、希望しない場合にはカラー画像の生成を選択しない。ユーザの選択操作は、キーボード5やマウス6等で行われ、制御ユニット3の受付部3eで受け付けられる。
ユーザがカラー画像の生成を希望しない場合、即ち、ステップSC3でカラー画像を生成しないと判定された場合には、ステップSC4に進み、単色光の照明により撮像部50で取得されたデータに基づいてグレースケールのワーク画像(グレースケール画像)を生成する。一方、ユーザがカラー画像の生成を希望する場合、即ち、ステップSC3でカラー画像を生成すると判定された場合には、ステップSC5に進み、カラー画像を生成する。
ステップSC4、SC5の画像生成について図8に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。図8のスタート後のステップSD1では、透過照明30でワークWを照明する。ステップSD2では、XY方向駆動部23を制御して、ステージ21をX方向ないしY方向に移動させ、撮像部50で撮像しながらワークWを探索する。ステージ21は、例えばX方向中心かつY方向中心から渦巻き状に移動させる。そして、撮像部50で撮像された画像中、黒画素(輝度値が所定以下の画素)の比率が一定以上になると、その領域にワークWが存在していると判定する。このようにしてワークWを探索し、ワークWのステージ21上での位置を特定するとともに、ワークWの大きさ、ステージ21上におけるワークWが占有している部分等を特定することができる。
ステップSD3では、ステップSD2で探索されたワークWを撮像部50で撮像する。このとき、グレースケール画像を生成する場合には、リング照明45の赤色光源45a、緑色光源45b及び青色光源45cを全て点灯させて白色光によりワークWを照明した状態で撮像部50により撮像する。
一方、カラー画像を生成する場合には、上記グレースケールのワーク画像を取得するとともに、制御ユニット3の色情報生成部3fが、リング照明45から複数の異なる波長の検出光が照射される毎に撮像部50により生成された複数のワーク画像に基づいて、ワークWの色情報を生成する。具体的には、赤色光源45aのみを点灯させて撮像部50により撮像した赤照明時のワーク画像と、緑色光源45bのみを点灯させて撮像部50により撮像した緑照明時のワーク画像と、青色光源45cのみを点灯させて撮像部50により撮像した青照明時のワーク画像とを生成する。色情報生成部3fは、これら3つのワーク画像から色情報として色相及び彩度を取得する。
制御部3dは、色情報生成部3fにより生成されたワークの色情報を、グレースケールのワーク画像に付加したカラー画像を生成する。ここで、赤、緑、青の3チャネルから成るRGB画像は、色相(H)、彩度(S)、明度(V)から成るHSV画像に変換できる。色情報はこのうち色相(H)と彩度(S)に相当する。単チャネル画像に色情報を付加するためには、単チャネル画像を明度(V)として、色相(H)と彩度(H)に所望の色情報を割り当てることで新たなカラー画像の生成が可能になる。本例では、色情報生成部3fが取得した色相及び彩度をグレースケールのワーク画像の明度と組み合わせてカラー画像を生成する。なお、色空間はHSVに限らず、HLSなど他の色空間を使って扱うこともできる。
カラー画像を生成する際、グレースケールのワーク画像は、測定に直接使用される画像であることから、高倍側撮像素子55で撮像した高倍画像とし、色情報を生成するためのワーク画像、即ち、赤照明時のワーク画像、緑照明時のワーク画像及び青照明時のワーク画像は、低倍側撮像素子56で撮像した低倍画像とする。したがって、低倍画像に基づいて生成された色情報を、高倍画像であるグレースケールのワーク画像に付加することでカラー画像を取得している。低倍側撮像素子56による撮像では深度が深くなるので、低倍側撮像素子56で色情報を生成するためのワーク画像を取得することで、短時間で広い範囲及び深い深度の色情報を取得することができる。取得した色情報の深度の浅い高倍側撮像素子55で撮像したワーク画像に付加できる。
グレースケールのワーク画像は、色情報を生成するためのワーク画像と別の撮影条件(露光、照明強度、照明種類、レンズ倍率など)で撮影した画像を用いることができる。他にも、照明条件やフォーカス条件などが異なるワーク画像に対して色情報を付加してもよい。また、撮像部50によりリアルタイムに撮影される画像が単チャネルであっても、色情報生成部3fが取得したカラー情報を付加することが可能である。
次いでステップSD4に進む。ステップSD4では、ステップSD3で撮像した範囲に隣接する部分の撮像が必要か否かを判定する。この判定時には、ステップSD2の探索結果を使用し、ステップSD3で撮像した範囲外にもワークWが存在していて、その部分の撮像が必要である場合には、ステップSD4でYESと判定されてステップSD5に進む。ステップSD5では、ワークWの他の部分が撮像部50の撮像視野に入るようにXY方向駆動部23を制御して、ステージ21を移動させる。その後、ステップSD3に進み、1回目に撮像した部分とは別の部分を撮像部50により撮像する。ステップSD5、SD3は、必要な回数だけ繰り返され、取得した複数のワーク画像を連結する連結処理が実行される。つまり、制御部3dは、XY方向駆動部23及び撮像部50を制御し、ワークの異なる部位についての複数のワーク画像を生成し、生成された複数のワーク画像を連結することで撮像部50の撮像視野よりも広い領域の画像である連結画像を生成する。色情報生成部3fにより生成されたワークの色情報は連結画像にも付加する。これにより、カラーの連結画像を取得できる。尚、ステップSD4でNOと判定された場合には、更なる撮像は不要であるため、このフローを終了する。
その後、図7に示すフローチャートのステップSC6に進む。ステップSC6では、制御部3dが、ステップSC5でカラー画像を生成した場合にはカラー画像を表示部4に表示させ、一方、ステップSC4でグレーススケール画像を生成した場合にはグレースケール画像を表示部4に表示させる。また、制御部3dは、連結画像を生成した場合には、カラーの連結画像またはグレースケールの連結画像を表示部4に表示させる。また、制御部3dは、ライブビュー画像を生成した場合には、カラーのライブビュー画像またはグレースケールのライブビュー画像を表示部4に表示させる。
ステップSC6では、フロントカメラ48が撮像した俯瞰画像を表示部4に表示させることもできる。フロントカメラ48が複数の俯瞰画像を撮像している場合には、複数の俯瞰画像を表示部4にサムネイル表示させることができる。すなわち、各俯瞰画像を縮小して所定方向に並べて表示させ、ユーザが任意の一の縮小画像を選択すると、制御部3dは、選択された縮小画像に対応する俯瞰画像を表示部4に表示させる。
ステップSC7では、測定手段を判定する。測定手段には、ワーク画像に基づいてワークWの寸法測定を行う画像測定部3a、タッチプローブ80を用いて三次元座標を測定する座標測定部3b、非接触変位計70を用いて変位を測定する変位測定部3cが含まれている。画像測定部3a、座標測定部3b及び変位測定部3cのうち、ユーザは任意の測定手段を選択することが可能である。例えば、表示部4に表示させたユーザーインターフェース画面上で測定手段の選択操作がなされた場合には、その選択操作が受付部3eで受け付けられる。
ステップSC7で画像測定部3aが選択されていると判定されるとステップSC8に進み、また座標測定部3bが選択されていると判定されるとステップSC9に進み、また変位測定部3cが選択されていると判定されるとステップSC10に進む。
画像測定が選択された場合(ステップSC8)の詳細を図9に示すフローチャートに示す。スタート後のステップSE1では、制御部3dが、ワークWの画像測定に対応した撮像条件に変更する。撮像条件には、照明、露光時間等が含まれている。
ステップSE2では、ユーザによる形状種別の指定を受付部3eが受け付ける。ステップSE3では、ユーザによるエッジ抽出領域の指定を受付部3eが受け付ける。エッジ抽出領域は、ワーク画像上でエッジとして抽出し、測定に利用する領域とすることができる。ステップSE4では、撮像部50がステージ21上のワークWを撮像する。ステップSE5では、ステップSE4で取得されたワーク画像上でエッジ点を複数検出する。エッジ点は、ワーク画像上の輝度値の変化に基づいて検出可能である。ステップSE6では、複数のエッジ点を通るフィッティング線を算出する。その後、ステップSE7ではフィッティング線を利用して画像測定部3aが寸法を算出する。画像測定部3aは、高倍側撮像素子55により生成された高倍画像に基づいてワークWの寸法測定を行う。
また、図7に示すフローチャートのステップSC9で座標測定が選択された場合の詳細を図10に示すフローチャートに示す。スタート後のステップSF1~SF6は、図9に示すフローチャートのSE1~SE6と同じである。その後、ステップSF7では、座標測定のためのスキャンライン、即ちタッチプローブ80のスキャンラインを算出する。ステップSF8では、タッチプローブ80による測定動作を行い、その後、ステップSF9で再度フィッティング線を算出した後、ステップSF10で座標測定部3bが寸法を算出する。
次に、図7に示すフローチャートのステップSC10(非接触変位計70を用いた測定)での詳細を図11に示すフローチャートに示す。スタート後のステップSG1では、非接触変位測定用のパラメータを設定する。その後、ステップSG2に進み、制御部3dは、ワーク画像上で高さ測定箇所の指定を受け付ける。ステップSG2ではXY方向の位置指定である。例えばユーザが表示部4に表示されているワーク画像を見ながら、所望の測定箇所を確認し、その測定箇所をマウス6等によって指定してもよいし、座標等の位置特定情報を数値で入力して測定箇所を特定してもよい。測定箇所は複数指定できる。
測定箇所の指定後、ステップSG3に進み、制御部3dは、ステップSG2で指定された測定箇所に非接触変位計70の測定光が照射されるように、ステージ21を制御する。具体的には、制御部3dがZ方向駆動部25及びXY方向駆動部23を制御して、ステップSG2で指定された測定箇所に非接触変位計70の焦点を一致させる。そして、ステップSG4では測定光を出射して測定を実行する。ステップSG5では、変位測定部3cが寸法を算出する。このとき後述する平均化処理を実行してもよい。
図7のフローチャートのステップSC10の後、ステップSC11に進む。ステップSC11では、測定ツールを設定する。例えば線と線との離間寸法を測定するツール、径を測定するツール、角度を測定するツール等を一覧形式で表示部4に表示しておき、ユーザが所望のツールを選択可能にしておくことができる。ユーザによって選択された測定ツールは保存される。
ステップSC12では、ステップSC11で設定された測定ツールによる測定結果を表示部4のワーク画像に重畳表示させる。カラー画像を取得している場合には、カラー画像に測定結果を重畳表示させる。測定結果を重畳表示する範囲の設定を受付部3eにより予め受け付けておくことも可能である。測定設定時に、例えばユーザが表示部4に表示されているカラー画像上で、測定結果を重畳表示したい範囲を指定すると、その範囲が受付部3eで受け付けられた後、記憶部7に記憶される。測定実行時には、指定された範囲を記憶部7から読み出し、指定された範囲内にのみ、測定結果を重畳表示する。尚、ライブビュー画像を取得している場合には、動画に測定結果を表示することも可能である。
また、ステップSC13では、例えば画像測定部3aによる測定結果が取得された場合、フロントカメラ48により生成された俯瞰画像上に画像測定部3aの測定結果を重畳表示させる。
ステップSC13では、例えば図12に示すように、画像測定部3aの測定結果に対応した幾何要素221、222を俯瞰画像上に表示させることもできる。図12は、幾何要素221、222(太線で示す)を表示部4に表示させるためのユーザーインターフェース画面220の例であり、ワーク画像と、ワーク画像の測定要素の形状に対応した幾何要素221、222が重畳表示される。幾何要素221、222は、直線及び円以外にも、矩形等であってもよく、測定要素に対応した形状であればよい。幾何要素221、222は、設定部3gによりエッジ測定要素として設定されたものであり、直線のエッジ、円形のエッジ、矩形のエッジ等がある。
俯瞰画像はフロントカメラ48で生成した画像であるのに対し、幾何要素221、222を抽出したワーク画像はフロントカメラ48とは異なる撮像部50で生成した画像であるため、補正せずに幾何要素を俯瞰画像に重畳表示させると、ずれが生じるおそれがある。このことに対して、本例では、俯瞰画像に対する幾何要素のずれを測定前に補正する補正処理の実行が可能に構成されている。幾何要素のずれとしては、例えば、カメラやレンズの光学特性によるずれや、カメラの位置ずれ等が挙げられる。補正処理は、画像測定装置1の工場出荷時に行ってもよいし、出荷後に行ってもよい。補正処理はどのような方法であってもよいが、その一例を以下に示す。
補正処理の際には、例えばドットチャート等を有する補正用ワーク(図示せず)を用意し、ステージ21に載置する。ステージ21上の補正用ワークを撮像部50で撮像し、各ドットの中央座標を検出する。また、フロントカメラ48でもステージ21上の補正用ワークを撮像し、各ドットの中央座標を検出する。撮像部50の画像に基づいて検出した中央座標と、フロントカメラ48の画像に基づいて検出した中央座標の変換ができるように、補正テーブルを内部パラメータとして生成する。補正テーブルではなく、変換関数であってもよい。その後、撮像部50で撮像した画像に補正テーブルを適用して射影座標に変換する。
補正処理としては、例えば外部パラメータの検出処理も含まれる。すなわち、ステージ21上の補正用ワークを撮像部50で撮像し、各ドットの中央の三次元座標を検出する。フロントカメラ48の画像を、内部パラメータを用いて射影座標での各ドットの中心座標を求める。これらの対応する画像の変換行列を求める。また、三次元空間内で撮像部50及びフロントカメラ48の位置、姿勢を既定する。検出したドットに対して撮像部50の画像に基づいて検出した中央座標と、フロントカメラ48の画像に基づいて検出した中央座標との変換行列を求める。
図7に示すフローチャートのステップSC13では、図13に示すように、ワークWを三次元表示可能なユーザーインターフェース画面230に、測定結果や幾何要素231、232を重畳表示してもよい。
ステップSC14では、他の測定要素がないか判定する。他の測定要素があれば、ステップSC7に戻る。他の測定要素がなければ、ステップSC15に進む。ステップSC15では、パターンサーチの設定を行う。その後、ステップSC16では、このフローチャートに示す各処理で設定した設定情報を記憶部7に記憶する。
(マトリクス状に配置されたワークの画像測定の設定)
次に、マトリクス状に配置されたワークの画像測定の設定ついて説明する。図14に示すように、複数のワークWがトレイ500上に格子状に配置されていることがあり、このようなワークWを画像測定したい場合がある。トレイ500には、ワークWを収容可能な凹部501が横方向(X方向)に複数、及び縦方向(Y方向)に複数並ぶように形成されている。X方向に並ぶ凹部501の間隔は一定であり、またY方向に並ぶ凹部501の間隔も一定である。本例では、凹部501がX方向に4個、Y方向に3個並んでいるが、凹部501の並びはこれに限られるものではない。また、凹部501をポケット等と呼ぶこともできる。ワークWは、凹部501内に矩形で示しているものである。
このようなワークWを狭視野かつ高倍率の撮像部50を使用して高精度に測定したい場合があるが、個々のワークWの位置及び姿勢はトレイ500上でずれている可能性があるため、撮像部500で生成したワーク画像上において特定部3iがパターンサーチを実行し、パターンサーチによるワークWの位置や姿勢の補正が必要になることがある。
ここで、トレイ500は撮像部50の撮像視野より大きい場合が多く、測定設定時には、画像連結によってトレイ500全体を含むワーク画像を生成し、パターン画像とマッチする可能性がある領域(サーチ領域)を、ワーク画像上でトレイ500全体が含まれるように設定する方法が考えられる。
しかしながら、ワーク画像上でトレイ500全体が含まれるようにサーチ領域を設定すると、測定実行時に、トレイ500全体のワーク画像を画像連結によって生成しなければならない。すなわち、トレイ500全体に亘ってステージ21のXY方向の移動と高倍側撮像素子55による撮像を繰り返さなければならない結果、測定時間が長くなってしまう。
そこで、本例では、トレイ500上でワークWが含まれる基準領域と、マトリクス状に位置するサーチ領域と、ワークWの特徴パターンとを事前に設定しておき、測定実行にそれらを用いてトレイ500上の各ワークWの測定を実行可能にしている。これにより、マトリクス状に配置された複数のワークWのそれぞれの位置及び姿勢ずれに対応する場合であっても、測定時間が長引かないようにすることができるものである。
以下、具体例に基づいて詳細に説明する。図6に示すように、制御ユニット3は取得部3hを備えている。取得部3hは、測定設定時に、撮像部50の撮像視野より広い領域であって、ステージ21上にマトリクス状に所定間隔で配置された複数のワークWが含まれる領域に応じた広域画像を取得する。例えば図14に示すトレイ500上のワークWはマトリクス状に所定間隔で配置されており、トレイ500の大きさは撮像部50の高倍側撮像素子55の撮像範囲よりも広い領域を占めている。よって、取得部3hが上述した連結処理を実行することで、上記広域画像を取得できる。また、撮像部50とは別の広域画像を取得可能なカメラで上記広域画像を取得してもよい。
取得部3hが取得した広域画像は、表示部4に表示される。表示部4に表示された広域画像上で、複数のワークWのいずれかが含まれる基準領域と、基準領域から所定間隔でマトリクス状にオフセットした複数のサーチ領域と、後述する測定実行時にワークWの位置及び姿勢を特定するための特徴パターンとを設定する。これら基準領域、サーチ領域及び特徴パターンの設定は、ユーザの操作によって可能であり、ユーザの操作を設定部3gが受け付けることで設定される。
基準領域は、ユーザが広域画像上で指定する。例えば、図14に示すような広域画像が取得部3hによって取得されて表示部4に表示された場合、ユーザは、広域画像上でマウス6等を操作して、例えば左端の最上部に位置するワークWの少なくとも一部が含まれる領域を基準領域502として指定することが可能である。基準領域の位置および形状は任意に指定できる。これにより、設定部3gは、広域画像上で基準領域502を設定する。
また、このとき、ワークWに含まれる特徴パターンも設定しておく。特徴パターンを設定する際には、例えばユーザがマウス6等を操作して広域画像上のワークWに対応する部分に特徴パターンが含まれるように領域指定する。特徴パターンの設定の方法は、特に限られるものではなく、自由曲線で領域指定してもよいし、特徴パターンのみ指定する方法であってもよい。また、特徴パターンを設定部3gが自動的に抽出する方法で設定してもよい。
特徴パターンは、ワークWの一部の形状、模様、色、記号、文字等であってもよく、特徴量情報とも呼ぶことができる。また、特徴パターンは、表示部4に表示されたワーク画像上で、測定実行時にワークWの位置及び姿勢を特定するための情報であればよく、どのような種別の情報であってもよい。複数の特徴パターンによって特徴量情報が構成されていてもよい。
設定部3gは、図15に示すようなパターンサーチ設定用ユーザーインターフェース画面600を生成して表示部4に表示させる。パターンサーチ設定用ユーザーインターフェース画面600には、サーチ個数設定領域601と、サーチパラメータ設定領域602とが設けられている。サーチ個数設定領域601は、「トレイで指定」の選択が可能になっており、「トレイで指定」をユーザが選択すると、設定部3gは、図16に示すようなトレイ設定用ユーザーインターフェース画面610を生成して表示部4に表示させる。
トレイ設定用ユーザーインターフェース画面610には、トレイ500の凹部501のX方向の個数を設定するX方向個数設定領域611と、トレイ500の凹部501のY方向の個数を設定するY方向個数設定領域612とが設けられている。ユーザは、X方向個数設定領域611に凹部501のX方向の個数を入力すると、入力された個数が凹部501のX方向の個数として設定される。また、ユーザは、Y方向個数設定領域612に凹部501のY方向の個数を入力すると、入力された個数が凹部501のY方向の個数として設定される。X方向個数設定領域611で設定された数は、サーチ領域の横方向の個数に相当し、またY方向個数設定領域612で設定された数は、サーチ領域の縦方向の個数に相当する。つまり、設定部3gは、サーチ領域の個数をマトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定可能に構成されている。
トレイ設定用ユーザーインターフェース画面610には、X方向に並ぶ凹部501間距離を設定するX方向間隔設定領域613と、Y方向に並ぶ凹部501間距離を設定するY方向間隔設定領域614とが設けられている。ユーザは、X方向間隔設定領域613に凹部501のX方向の間隔を入力すると、入力された間隔がX方向に隣り合う凹部501の間隔として設定される。また、ユーザは、Y方向間隔設定領域614に凹部501のY方向の間隔を入力すると、入力された間隔がY方向に隣り合う凹部501の間隔として設定される。つまり、設定部3gは、サーチ領域の間隔をマトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定可能に構成されており、この設定情報に基づいて、複数のサーチ領域の位置および大きさを設定する。
設定部3gは、ワークWの寸法測定を行うための測定要素の設定も可能である。測定要素としては、ワークWのエッジ部分を測定要素とすることができる。例えば、設定部3gが、広域画像上で、ワークWのエッジを抽出し、このエッジ部分を測定要素として設定する。測定要素は、上述した自動の設定他に、ユーザがマウス6等を操作して手動で設定することも可能である。
設定部3gは、トレイ500におけるワークWが収容されていない部分を除外する除外設定が可能に構成されている。図17は、トレイ設定用ユーザーインターフェース画面610を示しており、この例では、除外設定用の領域615が設けられている。トレイ500の全ての凹部501にワークWが収容されているとは限らず、一部の凹部501にはワークWが収容されていない場合がある。このような場合、ワークWが収容されていない領域は撮像する必要がないので、除外設定用の領域615で、ワークWが収容されていない凹部501を除外する操作を受け付ける。「×」印が付されている凹部501が、ワークWが収容されていない部分である。任意の位置の凹部501に「×」印を付すことが可能になっており、この操作を受け付けた設定部3gは、「×」印が付された凹部501を測定対象から除外するように設定する。
特徴パターンのサーチを実行する処理をサーチ処理と呼ぶことができる。ユーザは、必要に応じてサーチ処理を実行するか否かを選択可能になっている。例えば、図15に示すパターンサーチ設定用ユーザーインターフェース画面600に遷移する前に、サーチ処理の実行と非実行との一方の選択が可能なユーザーインターフェース画面を表示部4に表示させておく。ユーザによる実行と非実行との選択は、受付部3eにより受け付けられる。ユーザによりサーチ処理の実行が選択された場合にのみ、図15に示すパターンサーチ設定用ユーザーインターフェース画面600に遷移し、特定部3iによる特徴パターンのサーチが可能な設定になる。
設定部3gにより設定された複数のサーチ領域の位置および大きさは、記憶部7に記憶され、測定実行時に使用される。また、設定部3gにより設定された測定要素と、基準領域の位置に対する測定要素の相対的位置関係とが、記憶部7に記憶され、測定実行時に使用される。さらに、サーチ処理の実行、非実行に関する情報も、記憶部7に記憶され、測定実行時に使用される。
(タッチプローブの測定動作)
次に、タッチプローブ80の測定動作の詳細、即ち、図10に示すフローチャートのステップSF8の詳細について、図18に示すフローチャートに基づいて説明する。スタート後、フローには示していないが、制御部3dは、測定実行部24を上方へ退避位置まで移動させてから、タッチプローブ80にスタイラス83を装着する。その後、ステップSH1に進み、スキャンラインの開始点にタッチプローブ80を相対的に移動させる。
ステップSH2では、制御部3dが、XY方向駆動部23及びZ方向駆動部25を制御してタッチプローブ80をスキャンラインの向きに相対的に移動させる。ステップSH3では、タッチプローブ80が接触を検知したか否かを判定する。タッチプローブ80が接触を検知しなければ、タッチプローブ80をスキャンラインの向きに相対的に移動させ続ける。タッチプローブ80がワークWに接触したとき、移動を停止させるとともに、ステップSH3ではYESと判定されてステップSH4に進む。
ステップSH4では、タッチプローブ80がワークWに接触したときのX、Y、Z座標を座標測定部3bが取得し、測定値とする。ステップSH5では、制御部3dが、XY方向駆動部23及びZ方向駆動部25を制御してタッチプローブ80をスキャンラインの開始点まで戻す。ステップSH6では、全てのスキャンラインについて測定が完了したか否かを判定する。全てのスキャンラインの測定が完了した場合には、ステップSH7に進み、制御部3dは、Z方向駆動部25を制御し、測定実行部24を上方へ退避位置まで移動させる。その後、必要に応じてスタイラス83を取り外して格納する。
ステップSH6でNOと判定されて測定が完了していないスキャンラインが存在する場合には、ステップSH8に進み、退避方法を判定する。退避方法がZ方向に退避する方法である場合には、ステップSH9に進み、制御部3dは、Z方向駆動部25を制御し、測定実行部24を上方へ移動させる。ステップSH10では、制御部3dが、XY方向駆動部23を制御してタッチプローブ80をスキャンラインの開始点(X,Y)まで相対的に移動させる。その後、ステップSH11では、制御部3dが、Z方向駆動部25を制御してタッチプローブ80をスキャンラインの開始点(Z)まで相対的に移動させる。
退避方法が多角形退避の方法である場合には、ステップSH12に進む。ステップSH12では、制御部3dが、XY方向駆動部23を制御し、測定要素の周方向に沿って多角形となるように、スキャンラインの開始点(X,Y)にタッチプローブ80を相対的に移動させる。
退避しない場合には、ステップSH13に進み、御部3dが、XY方向駆動部23を制御してタッチプローブ80をスキャンラインの開始点(X,Y)まで相対的に移動させる。
(測定実行時)
図20A、図20Bは、画像測定装置1の測定実行時の手順の一例を示すフローチャートである。スタート後のステップSI1では、記憶部7に記憶されている設定情報を読み出す。例えば、基準領域、サーチ領域(サーチ領域の位置および大きさを含む)、特徴パターン等を読み出す。
ステップSI2では、撮像部50によってステージ21を上方から撮像し、平面視画像を取得して表示部4に表示させる。ステップSI2では、連結画像を表示させてもよいし、フロントカメラ48で撮像した俯瞰画像であってもよい。また、撮像部50は、高倍側撮像素子55と低倍側撮像素子56のうちいずれか一方の撮像素子を用いて連結画像を取得してもよいし、両方の撮像素子を用いて各々連結画像を取得してもよい。上述したように、本実施形態ではビームスプリッタ52による二分岐光学系の構成を採用しているので、高倍画像と低倍画像を同時に取得して、高倍画像を連結した第1の連結画像と、低倍画像を連結した第2の連結画像とを取得してもよい。
ステップSI3では、ゴースト表示を実行するか否かを判定する。例えば、測定設定時にユーザが「ゴースト表示する」を選択していれば、ステップSI3でYESと判定されてステップSI4に進み、制御部3dが、サーチ領域を表示部4にゴースト表示して、ワークWのステージ21上における適切な位置への載置を誘導する。ゴースト表示とは、測定設定時に予め設定しているサーチ領域を平面視画像に重畳表示させることであり、例えば、サーチ領域を平面視画像よりも薄く表示して平面視画像の認識の邪魔にならないようにする。測定設定時にユーザが「ゴースト表示しない」を選択していれば、ステップSI3でNOと判定されてステップSI5に進む。連結画像、俯瞰画像等にゴースト表示してもよい。
ステップSI5では、サーチ領域を指定するか否か判定する。すなわち、測定実行時に、ユーザが特徴パターンのサーチ領域を指定する場合には、ステップSI5でYESと判定されてステップSI6に進む一方、サーチ領域を指定しない場合には、ステップSI7に進む。サーチ領域の指定は、例えば平面視画像、連結画像、俯瞰画像等のうち、任意の画像上で、ユーザがマウス6等の操作によって特定の領域を囲む操作を行うことで実行される。このとき、例えば、ワークW全体を、撮像部50(又はステージカメラ46,47やフロントカメラ48であってもよい)で撮像して取得した俯瞰画像を表示部4に表示させている場合、表示部4に表示した俯瞰画像上でユーザによるサーチ領域の指定を受け付けることができる。なお、斜めから撮像するフロントカメラ48よりも、真上から撮像する撮像部50やステージカメラ46,47を用いることにより、サーチ範囲は指定しやすくなる。
ステップSI7では、測定開始ボタン2aが押されたか否かを判定する。測定開始ボタン2aが押されるまでは、ステップSI2~SI7を繰り返しており、測定開始ボタン2aが押されたタイミングで、ステップSI8に進む。ステップSI8では、俯瞰画像を表示部4に表示させるか否かを判定する。測定設定時にユーザが「俯瞰画像を表示する」を選択していれば、ステップSI8でYESと判定されてステップSI9に進み、制御部3dが、フロントカメラ48で撮像した俯瞰画像を表示部4に表示させる。測定設定時にユーザが「俯瞰画像を表示しない」を選択していれば、ステップSI8でNOと判定されてステップSI10に進む。
ステップSI10では、カラー画像を生成するか否かを判定する。測定設定時にユーザが「カラー画像を生成する」を選択していれば、ステップSI10でYESと判定されてステップSI12に進む。ステップSI12では、図7に示すステップSC5と同様な処理によりワークWのカラー画像(測定用に新たに生成されたワーク画像)を生成する。一方、測定設定時にユーザが「カラー画像を生成しない」を選択していれば、ステップSI10でNOと判定されてステップSI11に進む。ステップSI11では、図7に示すステップSC4と同様な処理によりワークWのグレースケール画像(測定用に新たに生成されたワーク画像)を生成する。
次に、図19BのステップSI13に進む。ステップSI13では、パターンサーチの対象画像を取得する。例えば、制御部3dは、ステップSI11で測定用に新たに生成されたワークWのカラー画像、またはステップSI12で測定用に新たに生成されたワークWのグレースケール画像をパターンサーチの対象画像として取得することができる。パターンサーチの対象画像を取得した後、ステップSI14に進み、制御部3dは、測定用に新たに生成されたワーク画像から特徴パターンの位置及び姿勢を特定する。このとき、ステップSI6でユーザによりサーチ領域が指定されている場合、指定されたサーチ領域に絞って特徴パターンの位置及び姿勢を特定する。これにより、処理速度が向上する。
また、連結画像をワーク画像とする場合には、制御部3dは、撮像部50の視野範囲にワークWが入るまでステージ21をXY方向に移動させるようにXY方向駆動部23を制御し、視野範囲にワークWが入ったら、視野範囲に入ったワークWを撮像部50で撮像する。その後、視野範囲にワークWの別の部分が入るようにステージ21をXY方向に移動させた後、視野範囲に入ったワークWの別の部分を撮像部50で撮像する。このようにして取得した複数の画像を連結した連結画像がワーク画像となり、連結画像から特徴パターンの位置及び姿勢を特定する。この場合も、ユーザによりサーチ領域が指定されている場合、指定されたサーチ領域に絞って特徴パターンの位置及び姿勢を特定する。
その後、ステップSI15に進む。ステップSI15では、制御部3dが、ステップSI14で特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいて測定箇所を特定する。例えば、測定実行時に新たに生成されたワーク画像に基づくワークWの位置または姿勢の少なくとも一方が、測定設定時に用いたワークWの位置または姿勢と異なっている場合には、ステップSI14で特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいて、ワークWの位置または姿勢を補正することができる。位置は、X座標、Y座標で特定され、また姿勢はX軸周りの回動角度、Y軸周りの回動角度で特定される。位置を補正することを位置補正、姿勢を補正することを姿勢補正と呼ぶことができるが、これらを合わせて位置補正と呼んでもよい。
また、制御部3dは、撮像部50により測定用に新たに生成されたワーク画像に対してパターンサーチを実行してエッジ測定要素を特定し、特定したエッジ測定要素からエッジを抽出し、抽出されたエッジに基づいて測定箇所を特定することができる。
接触目標位置を特定した後、ステップSI16に進む。ステップSI16では、測定箇所が複数ある場合に、測定箇所の順序を決定する。ステップSI17~SI20は、図7に示すフローチャートのステップSC7~SC10と同じである。
次に、マトリクス状に配置されたワークの画像測定の場合について説明する。制御部3dは、記憶部7に記憶された複数のサーチ領域に応じた部分画像が生成されるように撮像部50とXY方向駆動部23を制御する。すなわち、制御部3dは、図10に示すような広域画像を取得した後、基準領域から、図16で設定した横方向および縦方向の間隔だけオフセットしたサーチ領域が撮像部50の視野範囲に順次入るように、XY方向駆動部23を制御する。サーチ領域が撮像部50の視野範囲に入った時に撮像部50による撮像を実行する。これを事前に設定された凹部501の数だけ繰り返すことで、複数の部分画像が生成される。
特定部3iは、制御部3dにより生成された各部分画像内で、記憶部7に記憶された特徴パターンをサーチして、トレイ500内の各ワークWの位置及び姿勢のずれを特定する。パターンサーチを部分画像内で行うようにしているので、トレイ500全体を撮像することなく、サーチ及び寸法測定に必要な部分画像のみを撮像すればよいので、測定時間が長引かずに済む。サーチ処理は、受付部3eによりサーチ処理の実行が選択されている場合にのみ実行し、受付部3eによりサーチ処理の実行が選択されていない場合には、実行しない。また、図17に示すように、ワークWが収容されていない凹部501を除外する除外設定が行われていた場合には、特定部3iは、除外設定された部分を除外してサーチ処理を実行する。
画像測定部3aは、特定部3iにより特定された各ワークWの位置及び姿勢のずれと、基準領域の位置に対する測定要素の相対的位置関係とを用いて、ワークWの寸法測定を行う。例えば、測定実行時に新たに生成されたワーク画像に基づくワークWの位置または姿勢の少なくとも一方が、測定設定時に用いたワークWの位置または姿勢と異なっている場合には、特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいて、ワークWの位置または姿勢を補正することができる。位置は、X座標、Y座標で特定され、また姿勢はX軸周りの回動角度、Y軸周りの回動角度で特定される。位置を補正することを位置補正、姿勢を補正することを姿勢補正と呼ぶことができるが、これらを合わせて位置補正と呼んでもよい。位置補正時、特徴パターンに対する測定要素の相対位置関係を用いることで、補正後においても測定設定時と同じ測定要素の測定が可能になる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本開示は、ステージに載置したワークを測定する場合に利用できる。
1 画像測定装置
3a 画像測定部
3b 座標測定部
3c 変位測定部
3d 制御部
3e 受付部
3g 設定部
3h 取得部
3i 特定部
4 表示部
7 記憶部
21 ステージ
23 XY方向駆動部
25 Z方向駆動部
30 透過照明(投光部)
40 同軸落射照明(投光部)
45 リング照明(投光部)
50 撮像部
500 トレイ

Claims (8)

  1. ワークが載置されるステージと、
    前記ステージ上に載置されたワークに検出光を照射する投光部と、
    前記検出光を受光してワークの画像を生成する撮像部と、
    前記ステージと前記撮像部が水平方向に相対的に移動するように前記ステージ及び前記撮像部のうち少なくとも一方を駆動する駆動部と、
    前記複数のワークのいずれかが含まれる基準領域、該基準領域から所定間隔でマトリクス状にオフセットした複数のサーチ領域、および、測定実行時にワークの位置及び姿勢を特定するための特徴パターンを設定する設定部と、
    前記設定部により設定された複数のサーチ領域の位置および大きさを記憶する記憶部と、
    測定実行時に、前記記憶部に記憶された複数のサーチ領域に応じた部分画像が生成されるように前記撮像部と前記駆動部を制御する制御部と、
    前記制御部により生成された部分画像内で、前記記憶部に記憶された特徴パターンをサーチして、各ワークの位置及び姿勢のずれを特定する特定部と、
    前記特定部により特定された各ワークの位置及び姿勢のずれを用いて、ワークの寸法測定を行う測定部と、
    を備えることを特徴とする画像測定装置。
  2. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    前記設定部は、ワークの寸法測定を行うための測定要素を設定し、
    前記記憶部は、前記設定部により設定された測定要素と、前記基準領域の位置に対する該測定要素の相対的位置関係とを記憶し、
    前記測定部は、前記特定部により特定された各ワークの位置及び姿勢のずれと、前記記憶部に記憶された相対的位置関係とを用いて、ワークの寸法測定を行うことを特徴とする画像測定装置。
  3. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    前記設定部は、サーチ領域の個数を前記マトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定可能に構成されていることを特徴とする画像測定装置。
  4. 請求項3に記載の画像測定装置において、
    前記設定部は、サーチ領域の間隔を前記マトリクスの縦方向と横方向とで個別に設定可能に構成されていることを特徴とする画像測定装置。
  5. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    前記特定部による特徴パターンのサーチを実行するサーチ処理を実行するか否かの選択を受け付ける受付部を備え、
    前記受付部により前記サーチ処理の実行が選択されている場合には、前記特定部による前記サーチ処理を実行し、前記受付部により前記サーチ処理の実行が選択されていない場合には、前記特定部による前記サーチ処理を非実行とすることを特徴とする画像測定装置。
  6. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    ワークはトレイにマトリクス状に収容されたものであり、
    前記設定部は、前記トレイにおけるワークが収容されていない部分を除外する除外設定が可能に構成され、
    前記特定部は、除外設定された部分を除外して前記サーチすることを特徴とする画像測定装置。
  7. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    前記記憶部に記憶されたサーチ領域をワーク画像上に表示する表示部を備えることを特徴とする画像測定装置。
  8. 請求項1に記載の画像測定装置において、
    前記撮像部の撮像視野より広い領域であって、前記ステージ上にマトリクス状に所定間隔で配置された複数のワークが含まれる領域に応じた広域画像を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された広域画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記設定部は、前記表示部に表示された広域画像上で、前記基準領域、前記複数のサーチ領域、および、前記特徴パターンを設定することを特徴とする画像測定装置。
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