JP2023165522A - 乗員保護装置 - Google Patents

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泰士 増田
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真史 山田
Shinji Yamada
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Abstract

【課題】車両の横方向から外部衝撃が作用したときでもインフレーター本体からの膨張用ガスをエアバッグに円滑に流入させることが可能な乗員保護装置を提供する。【解決手段】シート1に着座した乗員MPを保護するための乗員保護装置Sは、シートベルト7と、シートベルト7において装着時に乗員の腰部を拘束するラップベルト10の領域に配置され、乗員MPの上半身MUを保護可能に膨張するエアバッグ25と、シート1のシートフレーム4に固定され膨張用ガスを発生させるインフレーター本体18と、インフレーター本体18から延びて膨張用ガスをエアバッグ25内に案内するパイプ部19と、を有している。パイプ部19は、シート1における車幅方向の車両中央側に配置されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
従来、乗員保護装置としては、シートベルトにおいて装着時に乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に配置されるエアバッグを備える構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この乗員保護装置では、展開膨張時にラップベルトから前上方に向けてエアバッグを膨張させ、膨張完了時に、乗員の上半身の保護が図られる。
特開2020-66425号公報
上記特許文献1に記載された乗員保護装置では、シートにおける座部より下方の背面側に取り付けられたインフレーター本体で発生した膨張用ガスが、シートの側方に配設されたパイプ部を介して、座部の上方で且つ背もたれ部の前面側にまで案内され、ラップベルトの領域に配置されたエアバッグ内(詳しくは、展開膨張するバッグ本体内)に充填される。このように構成された乗員保護装置においては、車両の横方向から外部衝撃が作用した場合に、パイプ部がその衝撃荷重を受けて潰れもしくは変形し、バッグ本体の展開膨張動作に支障が生じることが懸念される。
本発明は、このような問題を解決するものであり、車両の横方向から外部衝撃が作用したときでもインフレーター本体からの膨張用ガスをエアバッグに円滑に流入させることが可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
シートベルトと、該シートベルトにおいて装着時に前記乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に配置され、前記乗員の上半身を保護可能に膨張するエアバッグと、前記シートのシートフレームに固定され膨張用ガスを発生させるインフレーター本体と、該インフレーター本体から延びて前記膨張用ガスを前記エアバッグ内に案内するパイプ部と、を有する構成とされて、
前記パイプ部は、前記シートにおける車幅方向の車両中央側に配置されていることを特徴とする。
本発明の乗員保護装置によれば、膨張用ガスをエアバッグ内に案内するパイプ部がシートにおける車幅方向の車両中央側に配置されているので、車両の横方向から外部衝撃が作用したときであっても、その衝撃荷重はパイプ部に作用する前に、パイプ部よりも車両外側に位置するシートフレームで先ず受け止められ、パイプ部に衝撃荷重が直接作用するのを抑制することができる。このため本発明によれば、車両の横方向から外部衝撃が作用したときでもインフレーター本体からの膨張用ガスをパイプ部を介してエアバッグに円滑に流入させることができる。
また本発明では、前記インフレーター本体を、前記シートの座部を構成する矩形枠状のシートクッションフレームの内側面に沿って固定させた構成とすることができる。
このように構成された乗員保護装置においては、外部衝撃が作用したときであっても、その衝撃荷重はインフレーター本体に作用する前に、シートクッションフレームで先ず受け止められ、インフレーター本体に衝撃荷重が直接作用するのを抑制することができる。
またインフレーター本体をシートクッションフレームの内側に配置することで、インフレーター本体が直接視認されることによる見栄えの悪化を回避することができる。
また本発明では、前記パイプ部についても前記シートクッションフレームの内側の領域に配置することができる。このようにすることで、外部衝撃からの保護を図ることができるとともに、パイプ部が直接視認されることによる見栄えの悪化を回避することができる。
また本発明では、前記パイプ部を前記シートフレームに接合されることができる。このようにすることで、パイプ部の剛性が高められ、パイプ部の変形を一層抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置を搭載させたシートの斜視図である。 図1のシートの側面図である。 図1のシートの正面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。 図4Aは図1のシートを周辺部とともに示した平面図で、シートベルトが装着された状態を示す。図4Bはパイプ部の配置が図4Aとは異なる比較例図である。 図5Aはインフレーターがシートフレームに取付けられた状態を示す斜視図である。図5Bはインフレーターとシートフレームとの固定箇所をその周辺部とともに示した部分断面図である。 図1の乗員保護装置において使用されるエアバッグを、単体で膨張させた状態を示す概略斜視図である。 図6のエアバッグの概略縦断面図である。 同実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの正面図である。 同実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの側面図である。 同実施形態の乗員保護装置において、膨張を完了させたエアバッグにより乗員を拘束する状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る乗員保護装置を搭載させたシートの正面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。 図11のシートにおけるシートフレームの概略構成を示した斜視図である。 インフレーター本体の取付位置を異ならせた変形例を示した図である。
以下、第1実施形態に係る乗員保護装置を図面に基づいて説明する。本実施形態の乗員保護装置Sは、図1~4に示すように、車両のシート1に搭載されるもので、シートベルト7と、エアバッグ25と、インフレーター17と、を備える構成とされている。シート1は、背もたれ部2と座部3とを備えており、内部に骨格部分となるシートフレーム4を有している。
シートベルト7は、シート1に着座した乗員MPを拘束するためのベルト本体8と、ベルト本体8に取り付けられるタングプレート12と、タングプレート12を連結させるためのバックル13と、を備える構成とされている。ベルト本体8は、背もたれ部2内に配置される図示しないリトラクタの巻取軸に、一端を係止され、他端側を、シート1における座部3の後端3b右方に配置されるアンカ部材14(図1,2参照)に係止されている。詳細には、ベルト本体8は、背もたれ部2の上端右縁側から外部に露出されるように配置されるもので、本実施形態の場合、乗員の非着座状態においては、図1,2に示すように、エアバッグ25を配置させるラップベルト10を、背もたれ部2の前面に露出させるように、構成されている。ベルト本体8は、ラップベルト10と、背もたれ部2内に収納されたショルダーベルト9と、を有し、乗員着座時においてタングプレート12をバックル13に連結させた状態で、アンカ部材14とバックル13との間において左右方向に略沿うように配置されるラップベルト10によって乗員MPの下半身MD(腰部)を拘束し、背もたれ部2の上端右縁側から延びつつバックル13にかけて斜めに配置されるショルダーベルト9によって乗員MPの上半身MU(頭部MHと肩から胸部MBにかけて)を拘束する構成とされている(図3参照)。なお、シートベルト7において、背もたれ部2内に配置されている図示しないリトラクタは、プリテンショナー機構を有している。
ここで、図4で示すように、シート1の背もたれ部2上端のシートベルト引出口15は、シート1における車幅方向の車両中央側(同図におけるシート1の幅方向中心よりも右側)に設けられ、バックル13は車幅方向の車両外側(同図におけるシート1の幅方向中心よりも左側)とされている。
インフレーター17は、エアバッグ25に膨張用ガスを供給する。本実施形態の場合、インフレーター17は、膨張用ガスを発生させるインフレーター本体18と、インフレーター本体18から延びて膨張用ガスをエアバッグ25内に案内するパイプ部19と、を備えている。本実施形態におけるインフレーター17は、エアバッグ25の膨張に伴なうシートベルト7のベルト本体8の引き出しを規制するために、作動開始を、シートベルト7のプリテンショナー機構よりも遅らせるように設定されている。具体的には、インフレーター17は、シートベルト7のプリテンショナー機構の作動から5ms後に作動するように設定されている。
インフレーター17は、シート1における座面3aよりも下方となる位置において、シート1のシートフレーム4に取り付けられている。詳しくは座部3の骨格部分をなすシートクッションフレーム5の車幅方向に延びる板状の連結フレーム部84に取付けられており(図4A参照)、例えばシート1を前後に大きくスライドさせたり、回転させたりした場合でも、インフレーター17はシート1と共に移動可能とされている。
図5は、インフレーター17がシートフレーム4に取付けられた状態を示している。同図で示されているように、インフレーター本体18は、略円柱状のシリンダタイプとされ、座部3より下方の背面側においてその軸方向を左右方向に略沿わせて設けられている。このときインフレーター本体18の軸方向の一端側に設けられたガス吐出口部61(図5B参照)はシート1の右方向(車両中央側)を向いている。
インフレーター本体18は、固定部材65を利用して、軸方向に離間した2箇所においてシートフレーム4(詳しくはシートクッションフレーム5の連結フレーム部84)に固定されている。固定部材65としては、縮径可能なリング状のクランプ66と、クランプ66の外周面から径方向外向きに突出させたボルト68と、を備えたボルト付きクランプが用いられている。
クランプ66は、板金製とされ、インフレーター本体18の外周面に装着された状態で縮径変形することで、インフレーター本体18に強固に巻き付けられている。これによりクランプ66を含む固定部材65がインフレーター本体18に取り付けられている。
一方、インフレーター本体18が固定される取付板部としての連結フレーム部84は、左右方向に延びる平坦な外向きの取付面84aを備え、取付面84aには左右方向に離間して貫通の取付孔72が穿設されている(図5B参照)。本実施形態では、図5Bの部分拡大図で示すように、固定部材65のボルト68を取付孔72に挿通させ、ボルト68の先端側から、取付板部84を挟み込むように、ボルト68の雄ねじ部にナット75を螺合させることにより、インフレーター本体18が、ガス吐出口部61を車両中央側とする態様で、シートフレーム4の取付板部84に締結固定されている。
パイプ部19は、略L字状に屈曲形成された金属製の管体で、図5Bで示すように、その一方の端部19aがインフレーター本体18のガス吐出口部61と接続されている。ガス吐出口部61と接続される端部19aは拡径部とされ、インフレーター本体18のガス吐出口部61に外嵌させた状態でカシメ加工され、カシメ接合部76が形成されている。カシメ接合部76において、ガス吐出口部61の基部に形成された凹溝62内にパイプ部19の一部がくい込むことにより、パイプ部19の端部19aはインフレーター本体18に接続されている。
インフレーター本体18に接続されたパイプ部19は、図5で示すように、端部19aを車両中央側に向けて水平方向に延びた後、屈曲部19bにおいてその向きを前上方向に変えている。その後、シートフレーム4(詳しくはシートクッションフレーム5)の外側においてシートフレーム4に近接した位置を前上方向に延びて、その先端19cはシート1の右方(車両中央側)において、座面3aよりも少し低い位置に配設されている。本実施形態では、この先端19cを、クランプ20を利用して、エアバッグ25における後述する導管部40と接続させる構成とされている。
このように構成された乗員保護装置Sでは、ガス吐出口部61およびガス吐出口部61に接続されたパイプ部19が、図4Aで示すように、シート1の幅方向中心よりも車両中央側に配置されているため、例えば車両の横方向から外部衝撃Fが作用したときであっても、その衝撃荷重はパイプ部19に作用する前に、パイプ部19よりも車両外側に位置するシートフレーム4(詳しくはシートクッションフレーム5)で先ず受け止められることから、パイプ部19がシート1の車両外側に配置された場合(図4B参照)に比べ、パイプ部19に作用する衝撃荷重は大幅に軽減され、パイプ部19の保護を図ることができる。
次に、エアバッグ25は、長尺状に折り畳まれてシートベルト7の装着時におけるラップベルト10の上面側に、重ねられるようにして、ラップベルト10の領域に配置されている(図3参照)。すなわち、図1に示すような非装着状態においては、エアバッグ25は、ラップベルト10の背面側(背もたれ部2側)に、配置されている。本実施形態の場合、エアバッグ25とラップベルト10とは、図3に示すように、周囲を、エアバッグ25の展開膨張時に破断可能なカバー22によって、覆われて、一体化されている。すなわち、本実施形態では、ラップベルト10とカバー22との間の隙間が、エアバッグ25を収納させる収納部位を構成している。
エアバッグ25は、図6,7に示すように、バッグ本体26と、インフレーター17と接続されてバッグ本体26に膨張用ガスを流入させる導管部40と、ラップベルト10を挿通させるベルト取付部47と、を備えている。
バッグ本体26は、膨張完了時の外形形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状とされている。詳細に説明すれば、バッグ本体26は、左右の側方から見た状態での膨張完了形状を、前側に斜辺を有するような略直角三角形状とし、前後方向側から見た状態での膨張完了形状を、上下に幅広とした略長方形状とするように、構成されている(図8,9参照)。バッグ本体26は、膨張完了時に乗員MPから離れた前側に配置される前壁部27と、膨張完了時に乗員MP側に配置される後上壁部28及び後下壁部29と、膨張完了時に左右方向側で対向して配置される左壁部30及び右壁部31と、を備えている。そして、バッグ本体26は、後下壁部29の後端29aの下面側に、導管部40と連通される連通孔33を有するとともに、この連通孔33の周縁の部位で、導管部40と連結されている。本実施形態の場合、連通孔33は、円形に開口して、バッグ本体26の左右の中心を挟むようにして、略左右対称となるように、左右方向側で2個並設されている。また、前壁部27の左右両縁側における上下の中央付近には、余剰の膨張用ガスを排気させるためのベントホール34,34が、形成されている。本実施形態のバッグ本体26では、後下壁部29が、膨張完了時に乗員MPの脚部(大腿部)の上面と当接可能な脚当接面36を構成し、後上壁部28が、膨張完了時に乗員MPの前方に配置されて、乗員MPの胸部から頭部にかけて拘束可能な上半身拘束面37を、構成している。本実施形態の場合、後上壁部28と後下壁部29とは、バッグ本体26の膨張完了状態での外形形状を、それぞれ、前後方向側若しくは上下方向側に長手方向を略沿わせた略長方形状として、図7に示すように、長手方向側の幅寸法を、一致させて構成されている。後上壁部28は、バッグ本体26の膨張完了時に、上端28aを、乗員の頭部MHの前方に位置させるように、構成されている(図9参照)。また、後上壁部28と後下壁部29とは、バッグ本体26の膨張完了時における断面形状において、略直交するように配置される構成である(図7参照)。
導管部40は、インフレーター17のパイプ部19と接続されるもので、バッグ本体26に連結される先端40b側を閉塞させ、元部40a側を、パイプ部19と接続可能に開口させて構成されるもので、エアバッグ25の膨張完了時に、ラップベルト10に略沿うように左右方向に沿って配置される構成である。この導管部40は、図6に示すように、先端40b側の領域を、膨張完了時のバッグ本体26の下面側に配置させるもので、この先端40b側の領域を、幅広として、内部に流入した膨張用ガスを一旦貯留させるガス貯留部41としている。この導管部40は、元部40a側を、上述したごとく、クランプ20を用いて、インフレーター17のパイプ部19に、接続されている。ガス貯留部41は、幅寸法を、導管部40における元部40a側の部位の幅寸法の2倍程度に、設定されている。また、ガス貯留部41は、左右方向側の幅寸法を、バッグ本体26における後下縁側の部位(連通孔33の配置部位付近)の左右方向側の幅寸法と略同一として、構成されている(図6参照)。そして、ガス貯留部41には、バッグ本体26に形成される連通孔33に対応する開口41aが、形成されている。導管部40は、本実施形態の場合、外形形状を同一とされる上壁部43と下壁部44との周縁相互を結合させることにより、筒状とされており、開口41aは、上壁部43の領域に、形成されている。また、開口41aは、周縁を全周にわたって連通孔33の周縁と結合(縫着)されている。
ベルト取付部47は、導管部40のガス貯留部41の領域における下面側(下壁部44側)に配置されるもので、ラップベルト10を挿通可能に両端側を開口させた略筒状として、下壁部44に縫着されている(図6,7参照)。このベルト取付部47は、長さ寸法を、ガス貯留部41の左右方向側の幅寸法よりも僅かに小さく設定されている。すなわち、ベルト取付部47は、展開膨張時のバッグ本体26のラップベルト10からの過度の浮き上がりを抑制可能に、ラップベルト10に沿った方向側の長さ寸法を大きく設定されている。
本実施形態のエアバッグ25は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて形成されるもので、図7に示すように、バッグ本体26を構成する2枚の乗員側パネル50,前側パネル55と、導管部40を構成する2枚の導管部用パネル57,58と、ベルト取付部47を構成するベルト取付用パネル60と、から、構成されている。これらの乗員側パネル50,前側パネル55,導管部用パネル57,58,ベルト取付用パネル60は、それぞれ、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている。
本実施形態の乗員保護装置Sでは、車両に搭載した状態で、インフレーター17が作動すれば、インフレーター17から吐出される膨張用ガスが、導管部40を経てバッグ本体26内に流入することとなり、バッグ本体26が、カバー22を破断させるようにして、ラップベルト10から前上方に突出しつつ、図8,9に示すように膨張を完了させることとなる。
そして、本実施形態の乗員保護装置Sでは、エアバッグ25(バッグ本体26)は、膨張完了時の形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状とされており、脚当接面36を脚部MTの上面と当接させつつ、乗員MPの上半身MUの前側に配置される。そのため、エアバッグ25の膨張完了時に、乗員MPが、上半身MUを下半身MDに近づけるように大きく移動させることとなっても、図10に示すように、脚当接面36が広い面積で脚部MTに支持されることから、倒れることや圧縮されることを抑制されて、乗員MPの上半身MU(胸部MBから頭部MHにかけて)を、上半身MUの前側において対向するように配置されている上半身拘束面37によって、的確に拘束することができる。また、本実施形態の乗員保護装置Sでは、エアバッグ25(バッグ本体26)の膨張完了形状が、略三角柱形状とされていることから、乗員MPが背もたれ部を傾斜させた状態のシートに着座している場合にも、上半身MUを、上半身拘束面37によって的確に拘束することができる。
以上のように構成された本実施形態の乗員保護装置Sによれば、膨張用ガスをエアバッグ25内に案内するパイプ部19がシート1における車幅方向の車両中央側(シート1の幅方向中心よりも車両中央側)に配置されているので、車両の横方向から外部衝撃Fが作用したときであっても、その衝撃荷重はパイプ部19に作用する前に、パイプ部19よりも車両外側に位置するシートフレーム4で先ず受け止められ、パイプ部19に衝撃荷重が直接作用するのを抑制することができる。このため本実施形態によれば、車両の横方向から外部衝撃Fが作用したときでもインフレーター本体18からの膨張用ガスを、パイプ部19を介してエアバッグ25に円滑に流入させることができる。
次に、第2実施形態に係る乗員保護装置を図面に基づいて説明する。
図11で示すように、第2実施形態に係る乗員保護装置SBは、車両のシート1Bに搭載されるもので、シートベルト7と、エアバッグ25と、インフレーター17B(図12参照)と、を備える構成とされており、上記第1実施形態に係る乗員保護装置Sとは、インフレーターの配置が異なっている。なお、乗員保護装置SBの構成各部のうち、第1実施形態に係る乗員保護装置Sの構成と共通する構成については同じ符号を用いて示すとともに、その説明を省略する。
図12は、シート1Bのシートフレーム4Bの概略構成を示した斜視図である。シートフレーム4Bは、座部3の骨格部分をなすシートクッションフレーム5Bと、背もたれ部2の骨格部分をなすシートバックフレーム6Bと、を含んで構成されている。シートクッションフレーム5Bは、車幅方向に互いに離間した位置に配置され前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム部80B,81Bと、これら一対のサイドフレーム部80B,81Bを連結させる前後一対の連結フレーム部82B,84Bと、を備えている。これら4片のフレーム部は板状をなしており、シートクッションフレーム5Bは矩形枠状に構成されている。
本実施形態では、インフレーター17Bを構成するインフレーター本体18がシートクッションフレーム5Bの後側の連結フレーム部84Bの内側面85bに沿って固定されている。ここでインフレーター本体18の固定方法についての詳しい説明は省略するが、前記第1実施形態の場合と同様にボルト付きクランプ65(図5参照)を用いて、インフレーター本体18を連結フレーム部84Bの内側面85bに固定することができる。
インフレーター本体18に接続されたパイプ部19は、その端部19aが車両中央側に向けて水平に延びた後、屈曲部19b1においてその向きを前方向に変えている。その後、シートクッションフレーム5Bの内側領域であって、車両中央側のサイドフレーム部81Bの内側面86bに沿って前方向に延びている。そして、屈曲部19b2においてその向きを前上方向に変えて、その後、前上方向に延びている。ここで本実施形態では、サイドフレーム部81Bの内側面86bに近接して配設されたパイプ部19の一部が、サイドフレーム部81Bの内側面86bに溶接接合されている。図12において破線で示された箇所が接合部87である。このようにすることで、パイプ部19の剛性を高めてパイプ部19の変形を抑制することができる。
そして、上方に延び出したパイプ部19の先端部位19cは、図11に記載されているように、座部3の内部もしくは座面3aの直上において、エアバッグ25における導管部40と接続されている。
このように構成された本実施形態の乗員保護装置SBによれば、インフレーター本体18が、シート1Bの座部3を構成する矩形枠状のシートクッションフレーム5Bの内側面85bに沿って固定されており、外部衝撃が作用したときであっても、その衝撃荷重はインフレーター本体18に作用する前に、シートクッションフレーム5Bで先ず受け止められ、インフレーター本体18に衝撃荷重が直接作用するのを抑制することができる。
またインフレーター本体18をシートクッションフレーム5Bの内側に配置することで、インフレーター本体18が直接視認されることによる見栄えの悪化を回避することができる。
また本実施形態の乗員保護装置SBでは、パイプ部19についてもシートクッションフレーム5Bの内側の領域に配置されており、パイプ部19の外部衝撃からの保護が図られるとともに、パイプ部19が直接視認されることによる見栄えの悪化を回避することができる。
加えて本実施形態の乗員保護装置SBでは、パイプ部19がシートクッションフレーム5Bのサイドフレーム部81Bの内側面86bに溶接接合されている。このようにすることで、パイプ部19の剛性が高められ、パイプ部19の変形を一層抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例である。例えば、上記第2実施形態では、インフレーター本体18をシートクッションフレーム5Bの後側の連結フレーム部84Bの内側面85bに沿って固定しているが、パイプ部19の取付固定位置は適宜変更可能である。例えば、図13Aで示すように、シートクッションフレーム5Bの車両中央側において前後方向に延びるサイドフレーム部81Bの内側面86bに沿ってインフレーター本体18を取り付け固定することも可能である。また図13Bで示すように、シートクッションフレーム5Bの前側において左右方向に延びる連結フレーム部82Bの内側面88bに沿って、ガス吐出口部61が車両中央側となるようにインフレーター本体18を取り付け固定することも可能である。
また上記第2実施形態においては、平面視した場合のシートクッションフレーム5Bの内側領域内にパイプ部19全体が収容される態様のほか、パイプ部19の先端部位19cをシートクッションフレーム5Bの外側に延び出させて、エアバッグ25における導管部40と接続させるように構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
1…シート、2…背もたれ部、3…座部、4,4B…シートフレーム、5,5B…シートクッションフレーム、7…シートベルト、10…ラップベルト、17,17B…インフレーター、18…インフレーター本体、19…パイプ部、25…エアバッグ、MP…乗員、S,SB…乗員保護装置、MU…上半身。

Claims (4)

  1. シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
    シートベルトと、
    該シートベルトにおいて装着時に前記乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に配置され、前記乗員の上半身を保護可能に膨張するエアバッグと、
    前記シートのシートフレームに固定され膨張用ガスを発生させるインフレーター本体と、
    該インフレーター本体から延びて前記膨張用ガスを前記エアバッグ内に案内するパイプ部と、
    を有する構成とされて、
    前記パイプ部は、前記シートにおける車幅方向の車両中央側に配置されていることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記インフレーター本体は、前記シートの座部を構成する矩形枠状のシートクッションフレームの内側面に沿って固定されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記パイプ部が前記シートクッションフレームの内側の領域に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記パイプ部が前記シートフレームに接合されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
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