JP2023164196A - 蓄圧式スプレイヤ - Google Patents

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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use

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Abstract

【課題】材料のリサイクルが容易な蓄圧式スプレイヤを提供し、更には、資源が効率化される蓄圧式スプレイヤを提供する。【解決手段】ポリオレフィンを材質とする部品よりなり、各部品がノズル部Fと、上方にサブシリンダ部B2、下方にメインシリンダ部B1を有し、容器からメインシリンダ部に通じる第1通路部P1とメインシリンダ部からサブシリンダ部に通じる第2通路部P2とサブシリンダ部からノズル部に至る第3通路部P3を有するベース部Bと、メインシリンダ部内を摺動するピストン部Dと、ピストン部を後方に摺動させるトリガー部Eと、第1通路部に設けられたファーストバルブFVと、サブシリンダ部に装着されたセカンドバルブ構造体Aと、容器の液を吸い上げて通過させる導入管Hと、ベース部を上から覆うカバー部Cと、容器に取り付けるためのキャップ部G、キャップ部とベース部を封止するパッキングを備える蓄圧式スプレイヤX。【選択図】図3

Description

本発明は、リサイクルが可能で資源が効率化され、強いてはSDGSに寄与する蓄圧式スプレイヤに関するものである。
液噴出スプレーには、噴出力を高める特殊なSバルブを備えた、いわゆる蓄圧式スプレイヤがある。 一般に、この蓄圧式スプレイヤは、シリンダに対してピストンをスライドさせて液に圧を加え、一定圧を超えた状態になったシリンダ内の液体を、ノズルから瞬時的に噴出させる構造となっている。
一定の圧力になった時、瞬時に勢いよく液を噴射することができるため、極めて有用である。 このような蓄圧式スプレイヤとしては、従来から、それを構成する部品について幾つか開発が行われている。
例えば、特許文献1には、容器に取り付けられた状態で、トリガー部の回動によりピストン部を移動させてシリンダ部のシリンダ部内の液に圧を加え、一定の圧力になると、通路Pを通してノズル部から液を噴射させる蓄圧式トリガーススプレイヤが開示されている。
そして、このトリガースプレイヤにおいては、セカンドバルブに弾圧力を与えるためにコイルバネが使われているが、このコイルバネについては十分な弾発力を得るために金属製のものが使用されている。
特開2017-13008号公報
しかし、上記の蓄圧式トリガースプレイヤにおいては、金属製の部分がリサイクルの流れに乗りにくい。 特に、蓄圧式のトリガースプレイヤは、ハンディで容積は小さいにもかかわらず、部品の多くが合成樹脂材で形成されているため、金属製の部分が含まれると、選別して取り除かなくてはならない。 そのため材料のリサイクル性の観点からは極めて効率が悪く好ましいとはいえない。 今日、SDGSの流れから、リサイクルや資源効率化等の要請が高まっており、リサイクル性を有する蓄圧式トリガースプレイヤが強く求められている。 また、資源効率化等の観点から部品点数が極力少ない蓄圧式のトリガースプレイヤも求められている。
本発明はこのような事情を背景になされたものであり、 すなわち、本発明の目的は、材料のリサイクルが容易な蓄圧式スプレイヤを提供することであり、更には、資源が効率化される蓄圧式スプレイヤを提供することであり、よって結果的にSDGSに寄与するものである。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、セカンドバルブにおいて、バネ部と弁部とを一体化して特定の合成樹脂を使って射出成形することで、金属部分を排除できること、同時に、部品点数を少なくすることができ材料としてのリサイクルが可能になることを見出した。 本発明は、この知見をもとに完成されたものである。
すなわち、本発明は、(1)ポリオレフィンを材質とする部品よりなるもので、各部品がノズル部Fと、上方にサブシリンダ部Bを有し、下方にメインシリンダ部B1を有し、容器からメインシリンダ部B1に通じる第1通路部P1とメインシリンダ部B1からサブシリンダ部Bに通じる第2通路部P2とサブシリンダ部Bからノズル部に至る第3通路部P3を有するベース部Bと、メインシリンダ部B1内を摺動するピストン部と、ベース部Bの側面に突出形成された支持軸部BAを支点として回動し、ピストン部を後方に摺動させるトリガー部Eと、該トリガー部Eを前方に復帰させるトリガ―用復帰バネIと、第1通路部P1に設けられたファーストバルブFVと、サブシリンダ部B2に装着されたセカンドバルブ構造体Aと、容器の液を吸い上げて通過させる、導入管Hと、ベース部Bを上から覆うカバー部Cと、容器に取り付けるためのキャップ部G、キャップ部とベース部Bとを封止するパッキングKを備えている蓄圧式スプレイヤXに存する。
また、本発明は、(2)セカンドバルブ構造体Aが、バネ部1とバルブピストン部2とよりなり該バネ部1とバルブピストン部2とが一体に成形されているものである請求項1記載の蓄圧式スプレイヤXに存する。
また、本発明は、(3)セカンドバルブ構造体Aが、蓄圧式スプレイヤXに組み込まれた初期セット状態において、上下方向に圧縮力を受けない無負荷状態にある蓄圧式スプレイヤXに存する。
また、本発明は、(4)ベース体に形成された支持軸部BAが断面形状で大円弧部BA1と小円弧部BA2を有しその間は、欠損部となっている蓄圧式スプレイヤX(高性能、摩擦少なく、エネルギー効率)に存する。
また、本発明は、(5)サブシリンダ部B2の底B2Aとカバー部Cの支持壁部C1との間の距離をL2とし、セカンドバルブバルブ構造体Aの無負荷時(すなわち組み込まれていない状態)の上下の長さをL1とすると、両者の関係が、L2>L1である蓄圧式スプレイヤXに存する。
また、本発明は、(6)トリガーと復帰バネとが、製造時に一体(同体)に射出成形されたものである蓄圧式スプレイヤXに存する。
本発明は、(1)ポリオレフィンンを材質とする部品よりなるもので、各部品がノズル部Fと、上方にサブシリンダ部Bを有し、下方にメインシリンダ部B1を有し、容器からメインシリンダ部B1に通じる第1通路部P1とメインシリンダ部B1からサブシリンダ部Bに通じる第2通路部P2とサブシリンダ部Bからノズル部に至る第3通路部P3を有するベース部Bと、メインシリンダ部B1内を摺動するピストン部と、ベース部Bの側面に突出形成された支持軸部BAを支点として回動し、ピストン部を後方に摺動させるトリガー部と、該トリガー部Eを前方に復帰させるトリガ―用復帰バネIと、第1通路部P1に設けられたファーストバルブFVと、サブシリンダ部に装着されたセカンドバルブ構造体Aと、容器の液を吸い上げて通過させる、導入管Hと、ベース部Bを上から覆うカバー部Cと、容器に取り付けるためのキャップ部G、キャップ部とベース部Bとを封止するパッキングKを備えているので蓄圧式スプレイヤXの全ての部品を含んで、その材料はリサイクルが容易であり、更には、資源が効率化されることから、結果的にSDGSに寄与するものとなり、極めて有用である。
また、(2)セカンドバルブ構造体Aが、バネ部1とバルブピストン部2とよりなり該バネ部1とバルブピストン部2とが一体に成形されているので、部品点数が少なくできると共に、バネ機能とバルブ機能とをより小さい空間領域で発揮するにことができる。 そのため、セカンドバルブ構造体Aを極力上方に配置することができ、その分、メインシリンダの後側への設置可能領域が長くなった。 結果的に、ピストンの後方への移動距離を大きくすることが可能となり、トリガーの引き込み力を少なくして、すなわち力学的負担を少なくして、噴出量(噴霧量)を多くすることができる。
また、(3)セカンドバルブ構造体Aが、蓄圧式スプレイヤXに組み込まれた初期セット状態において、上下方向に圧縮力を受けない無負荷状態にあるので、バネ体の材質であるポリオレフィンに塑性変形が生じなく、バルブ機能が常に効率よく発揮される。
また、(4)ベース体に形成された支持軸部BAが断面形状で大円弧部BA1と小円弧部BA2を有しその間は、欠損部となっているので、トリガーの軸受け穴E1と支持軸部BAとの間に小空間部Sが生じ、従来に比べて、摩擦力が低下する。
また、(5)サブシリンダ部B2の底B2Aとカバー部Cの支持壁部C1との間の距離をL2とし、セカンドバルブ構造体Aの無負荷時(すなわち組み込まれていない状態)の上下の長さをL1とすると、両者の関係が、L2>L1である」ことで、材料に塑性変形が生じない。 そのためセカンドバルブ構造体Aのバネ部の機能が常に維持される。
また、(6)トリガーと復帰バネとが、製造時に一体(同体)に射出成形されたものであるので、組付けた後は別体となって、それぞれ機能するが、一体化して一挙に製造できるので製造コストが大きく削減できる。
図1は本発明の蓄圧式スプレイヤを示す斜視図である。 図2は本発明の蓄圧式スプレイヤを示す側面図である。 図3は本発明の蓄圧式スプレイヤを示す縦断面図である。 図4は、本発明の蓄圧式スプレイヤにおけるセカンドバルブ構造体の配設状態を示す縦断面図であり、初期セットされた無負荷状態を示す。 図5は本発明の蓄圧式スプレイヤを示す縦断面図でありセカンドバルブ構造体が上死点に至った状態を示す。 図6は、本発明の蓄圧式スプレイヤにおけるセカンドバルブ構造体の配設状態を示す縦断面図であり、Sバルブ構造体が上死点に至った状態を示す。 図7は、トリガー部と支持軸部との関係を説明する図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。 なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。 また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。 更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(実施の形態) 図1は本発明の蓄圧式スプレイヤXを示す斜視図である。 図2は本発明の蓄圧式スプレイヤXを示す側面図である。 図3は本発明の蓄圧式スプレイヤXを示す縦断面図である。 図4は、本発明の蓄圧式スプレイヤXにおけるセカンドバルブ構造体Aの配設状態を示す縦断面図であり、初期セットされた無負荷状態を示す。
本発明の蓄圧式スプレイヤXは、トリガー部Eを回動させることにより、ピストン部を後方に移動させ、シリンダ内の液に圧を加え、一定圧を超えた時点でノズル部Fから勢いよく外部に液を噴出させるという機能を有するものであり、セカンドバルブ構造体Aがその圧を貯め込む役割を発揮する。 構造についていうと、本発明の蓄圧式スプレイヤXは、ノズル部Fと、ベース部Bと、ピストン部Dと、カバー部Cと、トリガー部Eと、セカンドバルブ構造体Aと、ファーストバルブFVと、導入管Hと、トリガー用復帰バネIと、キャップ部Gと、パッキングKとを備えている。
そしてベース部Bは、メインシリンダ部B1、サブシリンダ部B2、第1通路部P1、第2通路部P2、及び第3通路部P3等を有するもので、液の流れる通路を有する重要な部分である。 本発明の蓄圧式スプレイヤXは、上記のような11の部品からなるものである。 因みに、液の流れは、容器J→導入管H→第1通路部P1→ファーストバルブFV→メインシリンダ部B1→第2通路部P2→サブシリンダ部B2→セカンドバルブ構造体A→第3通路部P3→ノズル部F→外部、となる。
また、各部品の材料がPO(ポリオレフィン)で形成されているので、リサイクルが可能となっている。 ここで、ノズル部Fとトリガー部E、トリガー用復帰バネI、ベース部B、セカンドバルブ構造体A、カバー部C、キャップ部G及び導入管Hは、材料としてPP(ポリプロピレン)を使うことが好ましい。
また、ピストン部D及びファーストバルブFVは、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)を使うことが好ましく、また、パッキングKはEPE(発泡ポリエチレン)を使うことが好ましい。 上記のような材料に特定することにより、金属部品を使わない蓄圧式スプレイヤXとしては、全重量を20g以下に抑えることが可能となった。 因みに、各部品の重さ関係は、例えば、1)ベース体B>2)カバー部C>3)キャップ部G>4)トリガー部E>5)導入管H>6)トリガー用復帰バネI>7)ノズル部F>8)ピストン部D>9)セカンドバルブ構造体A>10)ファーストバルブFV>11)パッキングKとなる。 次に、各部品の相互の配設関係を述べる。
まず、ノズル部はベース部Bの先端に
取り付けられるものであり、ここから外方向に液が噴射される。 ベース部Bは、液の流れる通路を有する重要な部分であって基部となる部分である。 このベース部Bは、上述したように、メインシリンダ部B1、サブシリンダ部B2、第1通路部P1、第2通路部P2、及び第3通路部P3を有する。 更に詳しくは、ベース部Bは下方にピストン部Dを受け入れるメインシリンダ部B1を備え、上方にSバルブ構造体Aを受け入れるためのサブシリンダ部B2を備える。
そしてベース部Bは、上述したように、容器内の液をメインシリンダ部B1に導入する第1通路部P1と、メインシリンダ部B1からSバルブ構造体Aのあるサブシリンダ部B2に導入する第2通路部P2と、サブシリンダ部B2からノズル部Fに液を導入する第3通路部P3とを備える。
また、ピストン部Dは、液に圧、或いは負圧を加えるべくメインシリンダ部内で往復摺動を行う。 ベース部Bの側面には支持軸部BAが突出形成されており、トリガー部Eは、この支持軸部BAを支点として回動し、ピストン部Dを後方に摺動させる。 シリンダ内に圧を加える場合は、トリガー部Eを後方に回動し、ピストン部Dを後方に摺動させる。 逆にシリンダ内を減圧する場合は、トリガー部Eが復帰バネIにより自ら前方に回動し、ピストン部Dを前方に摺動させる(復帰運動)。
一方、第1通路部P1には、ファーストバルブFVが設けられている。 詳しくは、ファーストバルブFVは、メインシリンダ部B1と容器Jとの間の第1液通路P1に設けられる。
また、サブシリンダ部B2には、セカンドバルブ構造体A(後で詳述する)が装着されている。詳しくは、セカンドバルブ構造体Aは、メインシリンダ部B1とノズル部Fに液を送る通路(すなわち第3通路部P3)の入口の間に設けられている。 導入管Hは、容器の液を吸い上げてメインシリンダ部B1の方へ通過させる通路を構成する。 ベース部Bの下端には、鍔部が形成されており、キャップ部Gをねじ込むことによりその鍔部を容器口部に押圧して、ベース部Bを取り付け固定する。 尚、パッキングKは、鍔部と口部上端の間を封止するためのものである。
一方、カバー部Cは、ベース部Bに、それを上から覆うようにして取り付けられている。 ところで、ベース部Bは、上述したように上方にサブシリンダ部B2を有するが、該サブシリンダ部B2の内周壁によって、第2通路部P2の下流側に空間が形成される。 この内周壁の空間にセカンドバルブ構造体Aが装着されることになる。 ここでカバー部Cは、ベース部Bを覆うものであるが、先述したように、カバー部Cの内側の一部は、Sバルブ構造体Aのバネ部1が当接する支持壁部C1となっている。
また、支持壁部C1の内側にはストッパーC2が形成されているが、この点については後述する。 液がノズルから噴霧される際は、セカンドバルブ構造体Aが上方に移動し、この支持壁部C1に逆ドーム状のバネ部1の円周端が圧接した状態となり、開弁する。 逆に、バネ部1が、バルブピストン部2を下方に付勢することで、セカンドバルブ構造体Aが下方に移動し閉弁する、
次にセカンドバルブ構造体Aについて詳しく述べる。 図5は本発明の蓄圧式スプレイヤXを示す縦断面図でありセカンドバルブ構造体Aが上死点に至った状態を示す。セカンド
セカンドバルブ構造体Aは、バネ部1と該バネ部1から垂下したスカート状のバルブピストン部2とよりなる。 バネ部1は、セカンドバルブ構造体Aとして弾発効果を発揮できるように逆ドーム状(換言すると皿状)に形成されている。
一方、バルブピストン部2は、芯棒部21と該芯棒部21の外周から下方に延びるスカート部を備える。 スカート部は、2つあって、外スカート部22と、該外スカート部22より下方に長く伸びる内スカート部23と、よりなる。 ここで、後述するが、外スカート部22は、封止の役割を果たし、また内スカート部23は、弁体の役割を果たす。 芯棒部21は、バネ部1と外スカート部22との間で筒状に形成されている。セカンドバルブバルブ構造体Aが上下に移動する場合に、多少軸振れしても、サブシリンダ部B2の壁面に接触するものが無く、移動の妨げとならない。
バルブピストン部2の芯棒部21は、中空に形成されており、その中空穴1Bは、逆ドーム状のバネ部1の中心にて開放されている。 このように芯棒部21に中空穴1Bがあることにより、バルブピストン部2として曲がり憎くなったため、弁機能をより的確に発揮することができる。芯棒部21の上端は逆ドーム状のバネ部1より突出して、筒状突起1Aとなっている。 この筒状突起1Aは、セカンドバルブ構造体Aが上方向に動いた際、上死点でカバー部Cに設けられたにストッパーC2に当接する。
そのためセカンドバルブ構造体Aの上方への移動が制限され、その結果、バネ部1の変形が一定の範囲内に抑制されるのである。 因みに、筒状突起1AやストッパーC2がないと、逆ドーム状のバネ部1は裏返しになったり、極端な歪んだ変形を生じたりする。 図6の状態では、液はサブシリンダ部に設けられた縦溝部B2Bを介して第3通路部に流れることとなる。
ここで、セカンドバルブ構造体Aは、組み込まれた場合(初期セット状態)に、カバー部Cの支持壁部C1かサブシリンダ部B2の底B2Aのどちらかに接する状態、或いはどちらにも接しない状態が好ましい。 その理由は、セカンドバルブバルブ構造体Aが、初期セット状態において、上下方向に圧縮する負荷が加わっている場合は、そのバネ部が、常に圧を受けている状態にあるため、いわゆる材質(ポリオレフイン樹脂)の塑性変形が生じ易い。
そのため使用期間が長くなると、セカンドバルブ構造体Aとして、そのバネ力が低下するのである。 初期セット状態において、セカンドバルブ構造体Aがカバー部Cの支持壁部C1にもサブシリンダ部B2の底B2Aにも接している状態であると、セカンドバルブ構造体Aは、上下方向に圧縮力を受けた状態となる。 サブシリンダ部B2の底B2Aとカバー部Cの支持壁部C1との間の距離をL2とし、セカンドバルブ構造体Aの無負荷時の上下の長さをL1とすると、両者の関係は、L2>L1となることが好ましい(図4参照)。 因みに、セカンドバルブ構造体Aが組み込まれていない状態においては、その長さは、無負荷時の上下の長さをL1と同じである。
因みに、従来では、セカンドバルブ構造体Aが蓄圧式スプレイヤに組み込まれた場合(初期セット状態)に、上端部がカバー部Cの支持壁部C1に支えられており、一方、下端部は、サブシリンダ部B2の底に支持されている。 そのため、セカンドバルブ構造体Aには、常に上下方向に圧が加わっている状態、すなわち圧縮する方向に負荷が加わっている状態にある。 以上、本発明の蓄圧式スプレイヤX及びセカンドバルブ構造体Aについてその特徴ある構造について述べてきたが、本発明の蓄圧式スプレイヤXは、更に、いくつかの特徴を有しているので、以下にそれについて述べる。
(支持軸部BAの断面が特殊な点) 上述したように、ベース体Bの側面には、支持軸部BAが突出形成されており、この支持軸部BAを支点として、トリガー部Eが回動可能となっている。 図7は、トリガー部Eと支持軸部BAとの関係を説明する図である。 なお、一点鎖線で囲む部分は拡大して示した。
本発明においては、図から分かるように、支持軸部BAの断面形状は大円弧部BA1と小円弧部BA2を有し、その間は、欠損されて、第1弦部BA3、第2弦部BA4となっている。 そのため、トリガー部Eの軸受け穴部E1と支持軸部BAとの間に小空間部Sが生じ、従来に比べて、摩擦力が低下する。 特に、図のように、後側に小空間部Sが生じている場合は、トリガー部Eを引き込んで回動させる際に、負担が少なく効果的である。 因みに、従来は、この支持軸部BAの断面形状が真円となっている。
(引き込み力の軽減と噴出量が多くできる点) 本発明の蓄圧式スプレイヤXは、バネ機能とバルブ機能の両方を兼ね備えたSバルブ構造体Aが組み込まれているので、バネ機能とバルブ機能とをより小さい空間で発揮するにことができる。 そのため、セカンドバルブ構造体Aを極力上方に配置することができ、その分、メインシリンダ部B1の後側への設置可能領域が長くなった。 結果的に、ピストン部Dの後方への移動距離を大きくすることが可能となり、噴出量を多くすることができる。 しかもシリンダ径を小さくしてトリガー部Eを引く力学的負担(すなわち引き込み力)をも少なくできたのである。
ここで、本発明においては、シリンダ径は12、5mm~14mmの範囲が採用可能となり、またピストン部Dの移動距離(行程)は8、5mm~10mmの範囲が採用可能となった。この中でも、トリガー部Eを引く力学的負担及び噴出量の観点から、特に、シリンダ径が13、5mmでピストン部Dの移動距離は9mmが好ましく、その場合の液の噴出量は1、3ccとなる。 因みに、従来は、シリンダ径は14、5mm~15、2mmが採用され、またピストン部Dの移動距離は6mm~7mmが、通常、採用されていた。 特に、シリンダ径;14mmでピストン部Dの移動距離は7mmが多く採用されており、その場合の液の噴出量は1、08ccであった。 尚、上述した点は、出願人が従来例(特許文献1)の蓄圧式スプレイヤXと同じ大きさの本発明の蓄圧式スプレイヤXを使って実証している。
(製造時の部品数が少なくなる点) トリガー部Eと復帰バネIとは、製造時に一体に射出成形されたものである。 組付けた後は別体となっているが、一体化して一挙に製造できるので製造コストが大きく削減できる。 以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。 本発明の蓄圧式スプレイヤXにおいて、その部品の材料はポリオレフィンを採用しており、このポリオレフィンの範囲である限り、適宜採用可能である。 また、ファーストバルブFVについては、液を一方向へ逃がす機能を有するバルブであれば、他のものも採用可能である。 また、外観形状は、図1に示したものとは、異なるものも、当然、設計変更の範囲である。
本発明の蓄圧式スプレイヤXは、全ての部品の材料が、ポリオレフィンで構成されており、部品点数も極力少ないので、リサイクルが容易であり、更には、資源が効率化されることから、結果的にSDGSに寄与するものであり、極めて有用である。
X・・・蓄圧式スプレイヤ A・・・セカンドバルブ構造体 1・・・バネ部 1A・・・筒状突起 1B・・・中心穴 2・・・バルブピストン部 21・・・芯棒部 22・・・外スカート部 23・・・内スカート部 B・・・ベース体 BA・・・支持軸部 BA1・・・大円弧部 BA2・・・小円弧部 BA3・・・第1弦部 BA4・・・第2弦部 B1・・・メインシリンダ部 B2・・・サブシリンダ部 B2A・・・サブシリンダ部の底 B2B・・・サブシリンダ部の縦溝部 C・・・カバー部 C1・・・支持壁部 C2・・・ストッパー部 D・・・ピストン部 E・・・トリガー部 E1・・・軸受け穴部 F・・・ノズル部 G・・・キャップ部 H・・・導入管 I・・・トリガー用復帰バネ J・・・容器 K・・・パッキング FV・・・ファ―ストバルブ P1・・・第1通路部 P2・・・第2通路部 P3・・・第3通路部 S・・・小空間部

Claims (6)

  1. ポリオレフィンを材質とする部品よりなるもので、各部品がノズル部と、上方にサブシリンダ部を有し、下方にメインシリンダ部を有し、容器からメインシリンダ部に通じる第1通路部とメインシリンダ部からサブシリンダ部に通じる第2通路部とサブシリンダ部からノズル部に至る第3通路部を有するベース部と、メインシリンダ部内を摺動するピストン部と、ベース部の側面に突出形成された支持軸部を支点として回動し、ピストン部を後方に摺動させるトリガー部と、該トリガー部Eを前方に復帰させるトリガー用復帰バネIと、第1通路部に設けられたファーストバルブと、サブシリンダ部に装着されたセカンドバルブ構造体と、容器の液を吸い上げて通過させる、導入管と、ベース部を上から覆うカバー部と、容器に取り付けるためのキャップ部、キャップ部とベース部とを封止するパッキングを備えていることを特徴とする蓄圧式スプレイヤ。
  2. Sバルブ構造体が、バネ部とバルブピストン部とよりなり該バネ部とバルブピストン部とが一体に成形されているものである請求項1記載の蓄圧式スプレイヤ。
  3. セカンドバルブ構造体が、蓄圧式スプレイヤに組み込まれた初期セット状態において、上下方向に圧縮力を受けない無負荷状態にあることを特徴とする請求項1記載の蓄圧式スプレイヤ。
  4. ベース体に形成された支持軸部が断面形状で大円弧部と小円弧部を有しその間は、欠損部となっていることを特徴とする請求項1記載の蓄圧式スプレイヤ。
  5. サブシリンダ部の底とカバー部の支持壁部との間の距離をL2とし、セカンドバルブ構造体の無負荷時の上下の長さをL1とすると、両者の関係が、L2>L1であることを特徴とする請求項3記載の蓄圧式スプレイヤ。
  6. トリガーと復帰バネとが、製造時に一体に射出成形されたものである特徴とする請求項1記載の蓄圧式スプレイヤ。
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