JP2023163933A - 車両用操舵支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の旋回初期における操舵速度が過剰になる虞が従来に比して低減されるよう改良された操舵支援装置を提供する。【解決手段】操舵支援ECUが、車両を走行路に沿って走行させるための目標操舵角を演算し、操舵角が目標操舵角よりも小さい領域において、ステアリングホイールを中立位置へ付勢する復帰トルクを小さくすることにより操舵角が目標操舵角になり易くするための目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する車両用操舵支援装置であって、操舵支援ECUは、操舵角速度θdが目標操舵角速度θtdよりも高いときには、操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する目標操舵角速度制御トルクTavtを演算し、目標操舵ガイドトルク及び目標操舵角速度制御トルクの和を含む制御操舵トルクを発生するように制御操舵トルク発生装置を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車などの車両のための操舵支援装置に係る。
自動車などの車両のための操舵支援装置として、車両が走行路に沿って走行するための最適の操舵角を求め、操舵角が最適の操舵角になり易くなるよう操舵反力を制御することにより、ドライバが最適の操舵操作を行うよう促す操舵支援装置が知られている。
例えば、下記の特許文献1には、車両が走行路に沿って走行するための目標操舵角を求め、操舵角が目標操舵角になり易くするための操舵ガイドトルクが発生するように操舵装置を制御するよう構成された操舵支援装置が記載されている。
ステアリングホイールのような操舵入力部材が中立位置以外の位置へ操舵されると、操舵入力部材を中立位置へ付勢する復帰トルクが操舵装置により発生される。操舵ガイドトルクは、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも小さい領域においては、復帰トルクの大きさが低減されるよう、復帰トルクを修正する。逆に、操舵ガイドトルクは、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも大きい領域においては、復帰トルクの大きさが増大されるよう、復帰トルクを修正する。復帰トルクの修正量は、操舵角と目標操舵角との差の大きさが予め設定された基準値以下の範囲においては、操舵角と目標操舵角との差の大きさが大きくなるほど大きくなる。
上述のような操舵支援装置によれば、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも小さい領域において切り戻し操舵が行われるときには、操舵補助力として作用する復帰トルクが操舵ガイドトルクによって低減されることにより、操舵角が目標操舵角から離れるよう切り戻し操舵し難くなる。また、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも大きい領域において切り増し操舵が行われるときには、操舵反力として作用する復帰トルクが操舵ガイドトルクによって増大されることにより、操舵角が目標操舵角から離れるよう切り増し操舵し難くなる。よって、操舵角が目標操舵角になるようドライバの操舵を促すことができるので、ドライバの操舵の主体感を維持しつつ、ドライバの操舵量が最適な操舵量になるよう、操舵支援を行うことができる。
特開2019-209844号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のような操舵支援装置においては、復帰トルクは、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも小さい領域においては、操舵ガイドトルクにより大きさが低減されるよう修正される。よって、車両の旋回が開始され切り込み操舵が行われる際には、復帰トルクが操舵ガイドトルクにより修正されない場合に比して、操舵角の大きさが増大するときの操舵反力が小さくなり、切り増し操舵し易くなる。そのため、ドライバによっては、操舵力が過剰になり、車両の旋回初期における操舵速度が過剰になることがある。
本発明は、ドライバの操舵の主体感を維持しつつ、ドライバの操舵量が最適な操舵量になるよう操舵支援を行う操舵支援装置であって、車両の旋回初期における操舵速度が過剰になる虞が従来に比して低減されるよう改良された操舵支援装置を提供する。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、ドライバにより操舵入力部材(ステアリングホイール14)に与えられる操舵操作量(θ)に応じて転舵輪(16FL、16FR)を転舵すると共に、操舵入力部材を中立位置へ付勢する復帰トルク(Trea)を操舵入力部材に与え、復帰トルクは操舵操作量が大きくなるほど大きくなるよう構成された転舵装置(10)と、復帰トルクを修正する制御操舵トルク(Tsc)を発生する制御操舵トルク発生装置(EPS・ECU40、電動パワーステアリング装置12)と、制御操舵トルク発生装置を制御する制御ユニット(操舵支援ECU50)と、車両(60)の前方の走行路の湾曲度合を取得する湾曲度合取得装置(カメラセンサ52、ナビゲーション装置56、操舵支援ECU50)と、車速検出装置(車速センサ42)と、操舵支援スイッチ(54)と、を含み、制御ユニットは、操舵支援スイッチがオンであるときには、湾曲度合取得装置により取得された走行路の湾曲度合及び車速検出装置により検出された車速(V)に基づいて、車両を走行路に沿って走行させるための目標操舵角(θt)を演算し(S111~S114)、操舵角(θ)が目標操舵角よりも小さい領域において復帰トルクを小さくすることにより操舵角が目標操舵角になり易くするための目標操舵ガイドトルク(Tsgt)を演算し(S115、S116)、目標操舵ガイドトルクを含む制御操舵トルク(Tsc)を発生するように制御操舵トルク発生装置を制御する(S190)よう構成された、車両用操舵支援装置(100)が提供される。
制御ユニット(操舵支援ECU50)は、操舵支援スイッチ(54)がオンである状況において、操舵角(θ)に基づいて実際の操舵角速度(θd)を演算し(S120)、目標操舵角(θt)に基づいて目標操舵角速度(θtd)を演算し(S120)、実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも高いときには(S130)、実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する目標操舵角速度制御トルク(Tavt)を演算し(S140)、目標操舵ガイドトルク及び目標操舵角速度制御トルクの和(Tsgt+Tavt)を含む制御操舵トルク(Tsc)を発生するように制御操舵トルク発生装置を制御する(S190)よう構成される。
上記の構成によれば、操舵支援スイッチがオンであるときには、湾曲度合取得装置により取得された走行路の湾曲度合及び車速検出装置により検出された車速に基づいて、車両を走行路に沿って走行させるための目標操舵角が演算される。更に、操舵角が目標操舵角よりも小さい領域において復帰トルクを小さくすることにより操舵角が目標操舵角になり易くするための目標操舵ガイドトルクが演算され、目標操舵ガイドトルクを含む制御操舵トルクを発生するように制御操舵トルク発生装置が制御される。
よって、操舵角の大きさが目標操舵角の大きさよりも小さい領域において切り戻し操舵が行われるときには、操舵補助力として作用する復帰トルクが低減されることにより、操舵角が目標操舵角から離れるよう切り戻し操舵し難くなる。従って、目標操舵ガイドトルクを含む制御操舵トルクを発生されない場合に比して、操舵角が目標操舵角になるようドライバの操舵が促されるので、ドライバの操舵の主体感を維持しつつ、ドライバの操舵量が最適な操舵量になるよう、操舵支援を行うことができる。
更に、上記の構成によれば、操舵支援スイッチがオンである状況において、操舵角に基づいて実際の操舵角速度が演算され、目標操舵角に基づいて目標操舵角速度が演算される。実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも高いときには、実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する目標操舵角速度制御トルクが演算される。更に、目標操舵ガイドトルク及び目標操舵角速度制御トルクの和を含む制御操舵トルクを発生するように制御操舵トルク発生装置が制御される。
よって、実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも高いときには、目標操舵角速度制御トルクに対応する操舵角速度制御トルクが、実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する。従って、制御操舵トルクが目標操舵角速度制御トルクを含まない場合に比して、実際の操舵角速度の大きさが過大になることを抑制することができるので、車両の旋回初期における操舵速度が過剰になる虞を低減することができる。
〔発明の態様〕
本発明の一つの態様においては、制御ユニット(操舵支援ECU50)は、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差(θd-θt)が大きいほど大きくなるように目標操舵角速度制御トルク(Tavt)を演算するよう構成される。
上記態様によれば、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差が大きいほど大きくなる目標操舵角速度制御トルクが演算される。よって、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差が小さい状況及び大きい状況において、それぞれ目標操舵角速度制御トルクが過大な値になる虞及び目標操舵角速度制御トルクが過小な値になる虞を低減することができる。従って、例えば目標操舵角速度制御トルクを含まない場合に比して、実際の操舵角速度の大きさが過大になることを適正に抑制することができる。
本発明の一つの態様においては、制御ユニット(操舵支援ECU50)は、操舵支援スイッチ(54)がオフである状況において(S210)、車両(60)が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度(θdmax)に基づいて、操舵角速度についての判定基準値(θdc)を演算し(S220~S290)、操舵支援スイッチがオンである状況において、実際の操舵角速度(θd)が目標操舵角速度(θtd)よりも低く(S130)且つ実際の操舵角速度の指標値(θadin)が判定基準値よりも高いときには(S170)、目標操舵ガイドトルク(Tsgt)の大きさを低減し(S180)、大きさが低減された目標操舵ガイドトルクを含み目標操舵角速度制御トルクを含まない制御操舵トルクを発生するように制御操舵トルク発生装置を制御する(S190)よう構成される。
上記態様によれば、操舵支援スイッチがオフである状況において、車両が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度に基づいて、操舵角速度についての判定基準値が演算される。従って、目標操舵ガイドトルクに対応する操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減されていない状況にて車両が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度に基づいて、操舵角速度についての判定基準値を演算することができる。
操舵支援スイッチがオンである状況においては、目標操舵ガイドトルクに対応する操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減される。従って、実際の操舵角速度の指標値が判定基準値よりも大きくなるのは、操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減されることが一つの要因であると考えられる。
上記態様によれば、操舵支援スイッチがオンである状況において、実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも小さいが、実際の操舵角速度の指標値が判定基準値よりも大きいときには、目標操舵ガイドトルクの大きさが低減される。よって、目標操舵ガイドトルクに対応する操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減される量を小さくすることができる。従って、目標操舵ガイドトルクの大きさが低減されない場合に比して、実際の操舵角速度の指標値が判定基準値よりも大きくなる度合を低減することができるので、車両の旋回初期における操舵速度が過剰になる虞を低減することができる。
本発明の他の一つの態様においては、制御ユニット(操舵支援ECU50)は、実際の操舵角速度の指標値(θadin)と判定基準値(θdc)との差(θadin-θdc)の大きさが大きいほど小さくなるように、1よりも小さい正の補正係数(α)を演算し(S180)、目標操舵ガイドトルク(Tsgt)に補正係数を乗算することにより目標操舵ガイドトルクを低減する(S180)よう構成される。
上記態様によれば、実際の操舵角速度の指標値と判定基準値との差の大きさが大きいほど小さくなるように、1よりも小さい正の補正係数が演算され、目標操舵ガイドトルクに補正係数を乗算することにより目標操舵ガイドトルクが低減される。よって、実際の操舵角速度の指標値と判定基準値との差が大きいほど目標操舵ガイドトルクの低減量を大きくすることができる。従って、目標操舵ガイドトルクに対応する操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減される量を、実際の操舵角速度の指標値と判定基準値との差の大きさが大きいほど小さくすることができる。
本発明の他の一つの態様においては、制御ユニット(操舵支援ECU50)は、操舵支援スイッチ(54)がオフである状況において(S210)、車両(60)が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度(θdmax)に基づいて、操舵角速度についての判定基準値(θdc)を演算し(S220~S290)、操舵支援スイッチがオンである状況において、実際の操舵角速度(θd)が目標操舵角速度(θtd)よりも低く(S130)且つ実際の操舵角速度の指標値(θadin)が判定基準値よりも高くないときには(S170)、目標操舵ガイドトルクを含み目標操舵角速度制御トルクを含まない制御操舵トルクを発生するように制御操舵トルク発生装置を制御する(S190)よう構成される。
上記態様によれば、操舵支援スイッチがオンである状況において、実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも小さく、実際の操舵角速度の指標値が判定基準値よりも大きくないときには、目標操舵ガイドトルクの大きさは低減されない。よって、目標操舵ガイドトルクの大きさが低減される場合に比して、操舵角が目標操舵角になるようドライバの操舵を効果的に促すことができる。
本発明の他の一つの態様においては、実際の操舵角速度の指標値(θadin)は、現在の操舵角速度(θd)を現在の操舵角(θ)にて除算した半無次元化された実操舵角速度(θd/θ)である(S160)。
上記態様によれば、実際の操舵角速度の指標値は、現在の操舵角速度を現在の操舵角にて除算した半無次元化された操舵角速度である。後に説明するように、現在の操舵角及び現在の操舵角速度は、車両が走行路のカーブを走行する際におけるカーブの湾曲度合、車速などの状況によってばらつきが大きい値になる。これに対し、現在の操舵角速度を現在の操舵角にて除算した値は、現在の操舵角及び現在の操舵角速度の如何に関係なく、ばらつきが小さい値になる。よって、上記半無次元化された操舵角速度によれば、現在の操舵角及び現在の操舵角速度の如何に関係なく、実際の操舵角速度が過大であるか否かを適正に判定するための指標値を求めることができる。
本発明の他の一つの態様においては、判定基準値(θdc)は、操舵支援スイッチ(54)がオフである状況にて車両(60)が走行路のカーブを走行する際の操舵角速度の大きさの最大値(θdmax)を操舵角の大きさの最大値(θmax)にて除算した半無次元化された最大操舵角速度(θdmax/θmax)に基づいて求められた値である(S220~S290)。
上記態様によれば、判定基準値は、操舵支援スイッチがオフである状況にて車両が走行路のカーブを走行する際の操舵角速度の大きさの最大値を操舵角の大きさの最大値にて除算した半無次元化された最大操舵角速度に基づいて求められた値である。よって、上記半無次元化された最大操舵角速度によれば、実際の操舵角速度の指標値と同様に、操舵角の大きさの最大値及び操舵角速度の大きさの最大値の如何に関係なく、実際の操舵角速度が過大であるか否かを適正に判定するための判定基準値を求めることができる。
本発明の他の一つの態様においては、制御ユニット(操舵支援ECU50)は、半無次元化された最大操舵角速度(θdmax/θmax)の数(N)が基準の数(Nc)以上の状況において(S280)、半無次元化された最大操舵角速度の平均値、半無次元化された最大操舵角速度の中央値、半無次元化された最大操舵角速度の最大値及び半無次元化された最大操舵角速度のパーセンタイル値の何れかを演算することにより、判定基準値を演算する(S290)よう構成される。
上記態様によれば、半無次元化された最大操舵角速度の数が基準の数以上の状況において、半無次元化された最大操舵角速度の平均値、半無次元化された最大操舵角速度の中央値、半無次元化された最大操舵角速度の最大値及び半無次元化された最大操舵角速度のパーセンタイル値の何れかが演算されることにより、判定基準値が演算される。よって、基準の数未満の半無次元化された最大操舵角速度に基づいて判定基準値が演算される場合に比して、判定基準値を適正な値に演算することができる。
なお、本願において、「半無次元化された」とは、完全な無次元化ではないが、角度の単位が排除されることにより、次元が低減されていることを意味する。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いられる名称及び/又は符号が括弧書きで添えられている。しかし、本発明の各構成要素は、括弧書きで添えられた名称及び/又は符号に対応する実施形態の構成要素に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明による操舵支援装置の実施形態を示す概略構成図である。 実施形態における目標基本アシストトルクTbatの演算ルーチンを示すフローチャートである。 実施形態における目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算制御ルーチンを示すフローチャートである。 図2のステップS10において実行される目標操舵ガイドトルクTsgt演算のサブルーチンを示すフローチャートである。 実施形態における実施形態における判定基準値θdcの演算制御ルーチンを示すフローチャートである。 操舵角θ及び車速Vと復帰トルクTreとの関係を示す図である。 操舵角θ及び車速Vと復帰トルクTreaとの関係を示す図である。 撮影基準位置などを説明するための図である。 操舵角の偏差Δθと目標基本操舵ガイドトルクTsgtbとの関係を示すマップである。 操舵角θが正の領域について、操舵角θと復帰トルクTrea(実線)及び目標操舵ガイドトルクTsgt(一点鎖線)との関係を示す図である。 車両が種々の曲率のカーブを種々の車速にて走行する際の実舵角θと実颯太角速度θdとの関係の一例を操舵角θが正の場合について示す図である。 車両が種々の曲率のカーブを種々の車速にて走行する際の実操舵角θと実操舵角速度θdとの関係の一例を実操舵角θが正の場合について示す図である。 目標操舵角θt及び操舵角θの変化の一例(上段)及び目標操舵ガイドトルクTsgtの変化の一例(下段)を示す図である。 操舵支援装置が従来の操舵支援装置であり、操舵支援装置による操舵支援に適正に対応せずに操舵操作するドライバについて、目標操舵角θt及び操舵角θの変化の一例(上段)及び目標操舵ガイドトルクTsgtの変化の一例(下段)を示す図である。 目標操舵角θt及び操舵角θが図12及び図13と同様に変化する場合について、操舵角速度θdなどの変化の一例を示す図である。
以下に添付の図を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態]
実施形態にかかる操舵支援装置100は、図1に示されているように、操舵装置10、電動パワーステアリング・ECU40及び操舵支援ECU50を備えた車両60に適用されている。本明細書においては、電動パワーステアリングは必要に応じてEPS(Electric Power Steeringの略)と呼称される。
電動パワーステアリング・ECU40及び操舵支援ECU50は、マイクロコンピュータを主要部として備える電子制御装置(Electronic Control Unit)であり、CAN(Controller Area Network)62を介して相互に情報を送受信可能に接続されている。各マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェースなどを含んでいる。CPUは、ROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。これらのECUは一つのECUに統合されてもよい。
図1に示されているように、操舵装置10はEPS装置12を含み、EPS装置12は、運転者によるステアリングホイール14の操作に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン型の電動パワーステアリング装置として構成されている。EPS装置12のラックバー18は、タイロッド20L及び20Rを介して前輪16FL及び16FRのナックルアーム(図示せず)に連結されている。ステアリングホイール14はステアリングシャフト22及びユニバーサルジョイント24を介してEPS装置12のピニオンシャフト26に接続されている。
車両60の旋回時には、転舵輪である前輪16FL及び16FRにセルフアライニングトルクが作用し、セルフアライニングトルクは、操舵装置10を介してステアリングホイール14へ伝達される。従って、ステアリングホイール14には、それを中立位置、即ち車両の直進位置へ付勢する復帰トルクTre(後述の基本アシストトルクTbaが発生していないときの復帰トルク)が作用する。セルフアライニングトルクは、前輪の転舵角が大きくなるにつれて大きくなると共に車速Vが高くなるにつれて大きくなる。
ステアリングホイール14の回転角である操舵角θは、車両60の右旋回時に正になり、復帰トルクTreは、反時計回り方向に作用するときに正になるとすると、図6に示されているように、復帰トルクTreの大きさは、操舵角θの絶対値が大きくなるにつれて大きくなる。復帰トルクTreの増大率は、操舵角θの絶対値が大きくなるにつれて小さくなる。更に、復帰トルクTreの大きさは、車速Vが高いほど大きくなる。
図示の実施形態においては、EPS装置12はラック同軸型の電動パワーステアリング装置であり、電動機28と、電動機28の回転トルクをラックバー18の往復動方向の力に変換する例えばボールねじ式の変換機構30と、を有している。EPS装置12は、ハウジング32に対し相対的にラックバー18を駆動することにより、基本アシストトルクTbaを発生する。よって、基本アシストトルクTbaが発生しているときの復帰トルクTreaの大きさは、図7に示されているように、復帰トルクTreの大きさよりも小さい。
EPS装置12は、復帰トルクTreaを修正する制御操舵トルクTscを発生する制御操舵トルク発生装置として機能する。後に詳細に説明するように、制御操舵トルクTscは目標操舵ガイドトルクTsgtを含み、目標操舵ガイドトルクTsgtの大きさは、復帰トルクTreaの大きさの10分の1程度である。目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgは、実際の操舵角θが目標操舵角θt、即ち、車両60を走行路に沿って走行させるための操舵角の目標値になるようドライバの操舵を促進するトルクとして作用する。
なお、操舵ガイドトルクTsgは、実際の操舵角θが目標操舵角θtから離れるようドライバが切り増し操舵する際には、操舵を抑制する方向に作用する。また、操舵ガイドトルクTsgは、実際の操舵角θが目標操舵角θtから離れるようドライバが切り戻し操舵するように作用する。
操舵支援ECU50は、基本アシストトルクTbaの目標値である目標基本アシストトルクTbat及び操舵ガイドトルクTsgの目標値である目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する。更に、操舵支援ECU50は、操舵角速度θdが過大になることを防止するための目標操舵角速度制御トルクTavtを演算する。演算された目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtを示す信号は、EPS装置12へ供給される。目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算については、後に説明する。
更に、EPS装置12は、運転者により操舵が行われるときには、運転者の操舵負担を軽減するよう、必要に応じて操舵トルクTs及び車速Vに基づいて操舵アシストトルクTsaを発生する。EPS・ECU40には、車速センサ41により検出された車速Vを示す信号が入力される。EPS・ECU40は、EPS装置12が発生する制御操舵トルクTscが、目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt、目標操舵角速度制御トルクTavt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tavt+TsaになるようにEPS装置12を制御する。
なお、後に詳細に説明するように、操舵支援スイッチ54がオフである場合には、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtは演算されない。よって、EPS・ECU40は、EPS装置12が発生する制御操舵トルクTscが、目標基本アシストトルクTbat及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+TsaになるようにEPS装置12を制御する。
更に、EPS装置10は、目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt、目標操舵角速度制御トルクTavt及び操舵アシストトルクTsaの和である制御操舵トルクTscを発生することができる限り、当技術分野において公知の任意の構成のものであってよい。例えば、EPS装置12は、ラック同軸型ではないラックアシスト型又はコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置であってもよい。
ステアリングシャフト22には、操舵角θ、即ちステアリングシャフト22の回転角度を検出する操舵角センサ34と、操舵トルクTsを検出する操舵トルクセンサ36とが設けられている。操舵角センサ34により検出された操舵角θを示す信号及び操舵トルクセンサ36により検出された操舵トルクTsを示す信号も、EPS・ECU40へ入力される。なお、操舵角センサ34及び操舵トルクセンサ36は、車両60が右旋回する際に検出される値を正として、それぞれ操舵角θ及び操舵トルクTsを検出する。
図1に示されているように、操舵支援ECU50には、カメラセンサ52、操舵支援スイッチ54及びナビゲーション装置56が接続されている。なお、車速センサ42、カメラセンサ52などの少なくとも一部が、CAN62又はEPS・ECU40のような他のECUに接続されていてもよい。
カメラセンサ52は、車両60の前方の風景を撮影するカメラ部と、カメラ部によって撮影して得られた画像データを解析して道路の白線(車線境界)や障害物を認識する認識部とを備えている。カメラセンサ52の認識部は、認識した白線や障害物に関する情報を所定の演算周期にて繰り返し操舵支援ECU50へ供給する。
操舵制御スイッチ54は、運転者により操作され、オンであるか否かを示す信号を操舵支援ECU50へ供給する。操舵支援ECU50は、操舵支援スイッチ54がオンであるときには、後述のように車両60を走行路に沿って走行させるための目標操舵角θtを演算し、実際の操舵角θが目標操舵角θtになるようドライバの操舵をガイドするための目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する。
ナビゲーション装置56は、車両60の位置を検出するGPS受信機と、地図情報及び道路情報を記憶する記憶装置と、地図情報及び道路情報の最新情報を外部から取得する通信装置とを備えている。ナビゲーション装置56は、地図上における車両の位置及び進行方向などの情報に加えて、道路情報も操舵支援ECU50へ出力する。
<目標操舵角θtの演算>
実施形態においては、操舵支援ECU50は、車両60を走行路に沿って走行させるための目標操舵角θtを以下のように演算する。
図8に示されているように、カメラセンサ52は、車両60のフロントガラス60aの内面の上方部に固定され、車両60の基準位置である重心60bから前方へ距離Lca(正の定数)の撮影基準位置Pcaを中心に車両60の前方の画像を撮影する。距離Lcaを必要に応じて撮影基準距離Lcaと呼ぶ。車両60の基準位置は、前輪16FL及び16FRの位置、前後輪の中間位置などであってもよい。
操舵支援ECU50は、カメラセンサ52により取得された車両60の前方の車線の白線情報に基づいて、撮影基準位置Pcaを中心とする領域について走行路のカーブ曲率ρcaを演算し、RAMに保存する。よって、カメラセンサ52及び操舵支援ECU50は、撮影基準位置Pcaを中心とする領域について走行路のカーブ曲率ρcaを湾曲度合として取得する湾曲度合取得装置として機能する。
更に、操舵支援ECU50は、RAMから先読み時間Δtに対応するカーブ曲率ρcaを先読みのカーブ曲率ρpreとして読み出し、そのカーブ曲率ρpreに基づいて目標操舵角θtを演算し、目標操舵角θtと実際の操舵角θとの偏差Δθ(θ-θt)に基づいて、目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する。目標操舵角θtは、実際の操舵角が車両60をカーブに沿って走行させるのに適した範囲内に留まり易くするための目標操舵角である。なお、実施形態においては、車両60が右旋回する方向の曲率が正である。
カーブ曲率ρca[1/m]は、下記の式(1)に従って演算される。なお、下記の式(1)において、Vは車速[m/s]であり、ρは車両60の重心60bにおける走行路のカーブ曲率[1/m]である。よって、ρは、車両60が図8に示された撮影基準距離Lcaを走行するに要する時間Lca/V前に演算されRAMに保存されたカーブ曲率ρcaである。Δρは、時間Lca/V前に演算されRAMに保存されたカーブ曲率ρcaの変化率[1/m/m]、即ちカーブ曲率の単位距離当りの変化量である。
ρca=ρ+VΔtΔρ …(1)
図8に示されているように、車両60の重心60bと先読み位置Ppreとの間の距離(先読み距離)Lpreは、撮影基準距離Lcaよりも小さい。なお、先読み距離Lpreは一定でなくてもよい。以上の説明から解るように、カーブ曲率ρpreは、先読み位置Ppreにおけるカーブ曲率、即ち車両60の重心60bが先読み時間Δt後に到達する位置におけるカーブ曲率である。
目標操舵角θt[deg]は、下記の式(2)に従って演算される。なお、下記の式(2)において、Rstは操舵装置10の操舵ギヤ比であり、Aは車両60のスタビリティファクタ[deg/(m2/s2)]であり、Lwは車両60のホイールベースである。操舵ギヤ比Rst、スタビリティファクタA及びホイールベースLwは、車両60の仕様により定まる既知の一定値である。
θt=Rst(1+AV)ρpreLw …(2)
<目標基本アシストトルクTbatの演算ルーチン>
次に、図2に示されたフローチャートを参照して実施形態における目標基本アシストトルクTbatの演算ルーチンについて説明する。なお、図2に示されたフローチャートによる目標基本アシストトルクTbatの演算制御は、図には示されていないイグニッションスイッチがオンであるときに、操舵支援ECU50のCPUにより所定の時間毎に繰返し実行される。
まず、ステップS10においては、CPUは、操舵角θと、弾性係数Kb(正の定数)との積Kb・θとして、目標基本アシストトルクTbatの弾性項Tbatkを演算する。
ステップS20においては、CPUは、操舵角θの1階微分値dθ/dtを演算し、一階微分値dθ/dtと、粘性係数Cb(正の定数)との積Cb・dθ/dtとして、目標基本アシストトルクTbatの粘性項Tbatcを演算する。なお、操舵角θの1階微分値dθ/dtは、必要に応じて操舵角速度θdと表記される。
ステップS30においては、CPUは、操舵角θの2階微分値dθ/dtを演算し、2階微分値dθ/dtと、慣性係数Mb(正の定数)との積Mb・dθ/dtとして、目標基本アシストトルクTbatの慣性項Tbatmを演算する。
ステップS40においては、CPUは、操舵角θの符号をsgnθとして、sgnθと、摩擦制御量Fb(正の定数)との積sgnθ・Fbとして、目標基本アシストトルクTbatの摩擦項Tbatfを演算する。
ステップS50においては、CPUは、弾性項Tbatkと、粘性項Tbatcと、慣性項Tbatmと、摩擦項Tbatfとの和Tbatk+Tbatc+Tbatm+Tbatfとして、目標基本アシストトルクTbatを演算し、目標基本アシストトルクTbatを示す信号をEPS・ECU40へ出力する。なお、粘性項Tbatc、慣性項Tbatm及び摩擦項Tbatfの何れかが省略されてもよい。
<目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算>
次に、図3及び図4に示されたフローチャートを参照して実施形態における目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算制御ルーチンについて説明する。以下の説明においては、図3に示されたフローチャートによる目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算制御を単に本制御と指称する。
なお、図3に示されたフローチャートによる演算制御は、図には示されていないイグニッションスイッチ及び操舵制御スイッチ54がオンであるときに、切り込み操舵時及び切り戻し操舵時について個別に、操舵支援ECU50のCPUにより所定の時間毎に繰返し実行される。
まず、ステップS110においては、CPUは、図4に示されたサブルーチンに従って、目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する。
ステップS120においては、CPUは、操舵角θの時間微分値として操舵角速度θdを演算すると共に、目標操舵角θtの時間微分値として目標操舵角速度θtdを演算する。なお、目標操舵角速度θtdは。上記式(2)を微分した式に従って演算されてもよい。
ステップS130においては、CPUは、操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値よりも大きいか否か、即ち実際の操舵角速度が目標操舵角速度よりも高いか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、ステップS145において、操舵角速度θdが過大になることを抑制するための目標操舵角速度制御トルクTavtを0に設定し、肯定判定をしたときには、本制御をステップS140へ進める。
ステップS140においては、CPUは、操舵角速度θdと目標操舵角速度θtdとの差Δθd(=θd-θtd)に基づいて、図9に示されたマップを参照することにより、目標操舵角速度制御トルクTavtを演算する。目標操舵角速度制御トルクTavtは、操舵角速度θdの大きさが増大することを抑制するよう作用するトルク、即ち実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用するトルクを発生する。
図9に示されているように、目標操舵角速度制御トルクTavtの大きさは、操舵角速度θdと目標操舵角速度θtdとの差Δθdが-Δθdcよりも大きくΔθdc未満であるときには、差Δθdが大きいほど大きくなる。よって、目標操舵角速度制御トルクTavtは、差Δθdが大きいほど大きさが大きくなるよう演算される。更に、目標操舵角速度制御トルクTavtは、差Δθdが-Δθdc以下であるときには、-Tavtmaxの一定値になり、差ΔθdがΔθdc以上であるときには、Tavtmaxの一定値になる。
ステップS150においては、CPUは、判定基準値θdcが存在するか否か、即ち不揮発性のメモリに判定基準値θdcが記憶されているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS160へ進める。なお、判定基準値θdcは、後述のように、図5に示されたフローチャートに従って演算される。
ステップS160においては、CPUは、現在の操舵角θの時間微分値として現在の操舵角速度θdを演算し、現在の操舵角速度θdを現在の操舵角θにて除算することにより、半無次元化された操舵角速度として実際の操舵角速度の指標値θadinを演算する。
ステップS170においては、CPUは、操舵角θadinの符号sgnθadinと、操舵角速度の指標値θadinと判定基準値θdcとの差θadin-θdcとの積sgnθadin・(θadin-θdc)が基準値βよりも大きいか否か、即ち操舵角速度が過剰になる虞を低減する必要があるか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、本制御をステップS190へ進め、肯定判定をしたときには、本制御をステップS180へ進める。なお、基準値βは、0又は正の定数であってよい。
ステップS180においては、CPUは、αを1よりも小さい正の補正係数として、目標操舵ガイドトルクTsgtをα・Tsgtに低減する。なお、補正係数αは、操舵角速度の指標値θadinと判定基準値θdcとの差Δθadin(=θadin-θdc)の大きさが大きいほど小さくなるよう、例えば1-|Δθadin|として演算されてよい。
ステップS190においては、CPUは、目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号及び目標操舵角速度制御トルクTavtを示す信号をEPS・ECU40へ出力する。
図4に示されているように、ステップS111においては、CPUは、カメラセンサ52により取得された車両60の前方の車線の白線情報に基づいて、撮影基準位置Pcaを中心とする領域についてカーブ曲率の変化率Δρを演算し、RAMに保存する。
ステップS112においては、上記式(1)に従って、撮影基準位置Pcaを中心とする領域について走行路のカーブ曲率ρcaを演算し、RAMに保存する。なお、本制御を開始してから時間Lca/Vが経過するまでの間は、カーブ曲率ρcaは0に設定されてよい。
ステップS113においては、CPUは、先読み時間Δt前に演算されRAMに保存されたカーブ曲率ρcaを、先読み位置Ppreにおけるカーブ曲率ρpreとしてRAMから読み出す。
ステップS114においては、CPUは、車速V及び先読み位置Ppreにおけるカーブ曲率ρpreに基づいて、上記式(2)に従って、車両60が走行路のカーブに沿って走行するための目標操舵操作量としての目標操舵角θtを演算する。
ステップS115においては、CPUは、図10に示されているように、操舵角θが目標操舵角θtであるときに目標基本操舵ガイドトルクTsgtbが0になるように、目標操舵ガイドトルクTsgtのマップを決定する。上述のように、目標操舵ガイドトルクTsgtの大きさは、操舵角θと目標操舵角θtとの偏差Δθ(=θ-θt)がθt-θcよりも大きくθt+θc未満であるときには、操舵角の偏差Δθが大きいほど大きくなる。更に、目標操舵ガイドトルクTsgtは、操舵角の偏差Δθがθt-θc以下であるときには、-Tsgtbmaxの一定値になり、操舵角の偏差Δθがθt+θc以上であるときには、Tsgtbmaxの一定値になる。
ステップS116においては、CPUは、操舵角θと目標操舵角θtとの偏差θ-θtである操舵角の偏差Δθに基づいて、ステップS115において決定されたマップを参照することにより、目標操舵ガイドトルクTsgtを演算する。更に、CPUは、目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号をEPS・ECU40へ出力する。
図11は、操舵角θが正の領域について復帰トルクを示しており、実線及び一点鎖線は、それぞれ復帰トルクTrea及び目標操舵ガイドトルクTsgtにより修正された復帰トルクTreag、即ちTrea+Tsgtを示している。なお、操舵角θが負の領域における復帰トルクの線は、原点に対し操舵角θが正の領域における復帰トルクの線とは点対称の線になる。
図10から解るように、目標操舵ガイドトルクTsgtは、操舵角θの大きさが目標操舵角θtの大きさよりも小さい領域においては、復帰トルクTreaの大きさが低減されるよう、復帰トルクを修正する。逆に、目標操舵ガイドトルクTsgtは、操舵角θの大きさが目標操舵角θt大きさよりも大きい領域においては、復帰トルクTreaの大きさが増大されるよう、復帰トルクを修正する。復帰トルクTreaの修正量は、操舵角と目標操舵角との差の大きさが予め設定された基準値以下の範囲においては、操舵角と目標操舵角との差θ-θtの大きさが大きくなるほど大きくなる。
<判定基準値θdcの演算>
次に、図5に示されたフローチャートを参照して実施形態における判定基準値θdcの演算制御ルーチンについて説明する。なお、図5に示されたフローチャートによる判定基準値θdcの演算制御は、図には示されていないイグニッションスイッチがオンであるときに、切り込み操舵時及び切り戻し操舵時について個別に、操舵支援ECU50のCPUにより所定の時間毎に繰返し実行される。
まず、ステップS210においては、CPUは、操舵支援スイッチ54がオフであるか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、判定基準値の演算制御を一旦終了し、肯定判定をしたときには、判定基準値の演算制御をステップS220へ進める。
ステップS220においては、CPUは、車両60の旋回判定条件が成立しているか否かの判定により、車両が旋回しているか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、判定基準値の演算制御をステップS240へ進め、肯定判定をしたときには、判定基準値の演算制御をステップS230へ進める。この場合、旋回判定条件は、操舵角θの絶対値が基準値θc(正の定数)以上であること、及び/又は車両60のヨーレートγの絶対値が基準値γc(正の定数)以上であること、であってよい。
ステップS230においては、CPUは、操舵角θの時間微分値である操舵角速度θdを演算すると共に、操舵角θ及び操舵角速度θdをRAMに記憶する。
ステップS240においては、CPUは、車両60の旋回終了判定条件が成立しているか否かの判定により、車両の旋回が終了したか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、判定基準値の演算制御を一旦終了し、肯定判定をしたときには、判定基準値の演算制御をステップS250へ進める。この場合、旋回終了判定条件は、操舵角θの絶対値が基準値θe(θc以下の正の定数)以下であること、及び/又は車両60のヨーレートγの絶対値が基準値γe(γc以下の正の定数)以下であること、であってよい。
ステップS250においては、CPUは、RAMに記憶されている操舵角θのうち絶対値が最も大きい操舵角の最大値θmax及びRAMに記憶されている操舵角速度θdのうち絶対値が最も大きい操舵角速度の最大値θdmaxを抽出する。なお、CPUは、操舵角速度の最大値θdmaxを抽出すると、RAMに記憶されている操舵角θ及び操舵角速度θdを消去する。
ステップS260においては、CPUは、操舵角速度の最大値θdmaxを操舵角の最大値θmaxにて除算した半無次元化された値θdmax/θmaxの絶対値として、操舵角速度の指標値θdinを演算する。操舵角速度の指標値θdinの演算に供されるθmaxは、RAMに記憶されている操舵角θのうち絶対値が最も大きい操舵角の最大値であるが、操舵角速度θdの絶対値が最大値θdmaxになったときの操舵角θであってもよい。
ステップS270においては、CPUは、操舵角速度の指標値θdinを書き換え可能な不揮発性のメモリに記憶する。
ステップS280においては、CPUは、不揮発性のメモリに記憶されている操舵角速度の指標値θdinの数Nが基準値Nc(例えば3のような正の一定の整数)以上であるか否かを判定する。CPUは、否定判定をしたときには、判定基準値の演算制御を一旦終了し、肯定判定をしたときには、判定基準値の演算制御をステップS290へ進める。
ステップS290においては、CPUは、不揮発性のメモリに記憶されているNの操舵角速度の指標値θdinに基づいて判定基準値θdcを演算し、書き換え可能な不揮発性メモリに記憶する。この場合、判定基準値θdcは、Nの操舵角速度の指標値θdinの平均値、Nの操舵角速度の指標値θdinの中央値、Nの操舵角速度の指標値θdinの最大値、Nの操舵角速度の指標値θdinの例えば99%ileの何れかであってよい。
なお、予め設定された更新条件が成立すると、例えば車両60の総走行距離が基準距離以上走行して車両が停止する度に、最も古いθdin又は全てのθdinが消去されることにより、θdcが更新されてもよい。
また、ドライバモニタのようにドライバを特定可能な車両の場合には、図5に示されたフローチャートによる演算制御がドライバ毎に実行され、判定基準値θdcが各ドライバについて不揮発性のメモリに記憶されてよい。そして、図3に示されたフローチャートによる演算制御の開始時にドライバが特定され、特定されたドライバについて図3に示されたフローチャートによる演算制御が実行されてよい。
<実施形態の作動>
次に、上述のように構成された実施形態にかかる操舵支援装置100の作動を種々の場合について説明する。
<A.操舵支援スイッチ54がオフである場合>
操舵支援スイッチ54がオフである場合には、図5に示されたフローチャートに従って、車両60がカーブ走行する際の切り込み操舵時及び切り戻し操舵について、判定基準値θdcが演算される。
即ち、車両60が旋回しているときに(S220)、操舵角θ及び操舵角速度θdがRAMに記憶され(S230)、車両の旋回が終了すると(S240)、RAMに記憶されている操舵角θ及び操舵角速度θdのうち絶対値が最も大きい操舵角の最大値θmax及び操舵角速度の最大値θdmaxが抽出される。
操舵角速度の最大値θdmaxを操舵角の最大値θmaxにて除算した半無次元化された値θdmax/θmaxとして、操舵角速度の指標値θdinが演算される(S260)。更に、基準値Nc以上の数Nの操舵角速度の指標値θdinに基づいて、判定基準値θdcが演算され、書き換え可能な不揮発性メモリに記憶される。(S280、S290)。
なお、前述のように、操舵支援スイッチ54がオフである場合には、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtは演算されない。よって、EPS装置12が発生する制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsaになるように制御される。
<B.操舵支援スイッチ54がオンである場合>
上述のように、操舵支援スイッチ54がオンである場合には、目標操舵ガイドトルクTsgt及び操舵アシストトルクTsaに加えて、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtが演算される。EPS装置12が発生する制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt、目標操舵角速度制御トルクTavt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tavt+Tsaになるように制御される。
なお、下記のB-2~B-4の場合には、目標操舵角速度制御トルクTavtは0であるので、和Tbat+Tsgt+Tavt+Tsaは和Tbat+Tsgt+Tsaに等しい。よって、制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tsaになるように制御される。
目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgは、操舵角θの大きさが目標操舵角θtの大きさよりも小さい領域においては、復帰トルクTreaの大きさが低減されるよう、復帰トルクを修正する。逆に、目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgは、操舵角θの大きさが目標操舵角θtの大きさよりも大きい領域においては、復帰トルクTreaの大きさが増大されるよう、復帰トルクを修正する。復帰トルクの修正量は、操舵角と目標操舵角との差θ-θtがθt-θc~θt+θcの範囲においては、操舵角と目標操舵角との差の大きさが大きくなるほど大きくなる。
よって、操舵角θの大きさが目標操舵角θtの大きさよりも小さい領域において切り戻し操舵が行われるときには、操舵補助力として作用する復帰トルクTreaが低減されることにより、操舵角が目標操舵角から離れるよう切り戻し操舵し難くなる。また、操舵角θの大きさが目標操舵角θtの大きさよりも大きい領域において切り増し操舵が行われるときには、操舵反力として作用する復帰トルクTreaが増大されることにより、操舵角が目標操舵角から離れるよう切り増し操舵し難くなる。従って、操舵角θが目標操舵角θtになるようドライバの操舵を促すことができるので、ドライバの操舵の主体感を維持しつつ、ドライバの操舵量が最適な操舵量になるよう、操舵支援を行うことができる。
また、目標操舵角θtが操舵角θよりも大きい切り込み操舵時には、復帰トルクTreaが目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgにより低減されるので、切り込み操舵の反力トルクが低減される。従って、操舵角θが目標操舵角θtになるようドライバの操舵が促される
<B-1>|θd|>|θtd|の場合
操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値よりも大きい場合には、ステップS110において、目標操舵ガイドトルクTsgtが演算され、ステップS130において、肯定判定が行われる。ステップS140において、目標操舵角速度制御トルクTavtが演算され、ステップS190において、目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号及び目標操舵角速度制御トルクTavtを示す信号がEPS・ECU40へ出力される。
よって、制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、目標操舵ガイドトルクTsgt、目標操舵角速度制御トルクTavt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tavt+Tsaになるように制御される。その結果、操舵角速度θdが過大になることを防止するための目標操舵角速度制御トルクTavtに対応する操舵角速度制御トルクTavが発生される。操舵角速度制御トルクTavは、実際の操舵角θが変化する方向とは逆の方向に作用する。
従って、実際の操舵角速度θdが目標操舵角速度θtdよりも高いときには、目標操舵角速度制御トルクTavtに対応する操舵角速度制御トルクTavが、実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する。従って、制御操舵トルクTscが目標操舵角速度制御トルクTavtを含まない場合に比して、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差θ-θtが大きくなることを抑制することができるので、車両の旋回初期における操舵速度θdが過剰になる虞を低減することができる。
また、目標操舵角速度制御トルクTavtに対応する操舵角速度制御トルクTavは、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差θ-θtが大きいほど大きくなる。よって、例えば目標操舵角速度制御トルクTavtが実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差θ-θtの大小に関係なく一定である場合に比して、実際の操舵角速度と目標操舵角速度との差θ-θtが大きくなることを適正に抑制することができるので、車両の旋回初期における操舵速度θdが過剰になる虞を適正に低減することができる。
更に、目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する標操舵ガイドトルクTsgが発生される。従って、上記Aの場合と同様に、操舵角θが目標操舵角θtになるようドライバの操舵を促すことができるので、ドライバの操舵の主体感を維持しつつ、ドライバの操舵量が最適な操舵量になるよう、操舵支援を行うことができる。なお、この作用効果は、後述のB-3及びB-4の場合にも得られる。
<B-2>|θd|≦|θtd|で、sgnθadin・(θadin-θdc)>βの場合
操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値以下で、sgnθadin・(θadin-θdc)が基準値βよりも大きい場合には、ステップS110において、目標操舵ガイドトルクTsgtが演算され、ステップS130において、否定判定が行われる。ステップS145において、目標操舵角速度制御トルクTavtが0に設定され、ステップS170において、肯定判定が行われる。更に、ステップS180において、目標操舵ガイドトルクTsgtがα・Tsgtに低減され、ステップS190において、低減された目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号及び目標操舵角速度制御トルクTavt(=0)を示す信号がEPS・ECU40へ出力される。よって、制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、低減された目標操舵ガイドトルクTsgt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tsaになるように制御される。
前述のように、操舵支援スイッチ54がオンである状況においては、目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgにより復帰トルクTreaが低減される。よって、実際の操舵角速度の指標値θadinが判定基準値θdcよりも大きくなるのは、操舵ガイドトルクにより復帰トルクが低減されることが一つの要因であると考えられる。
B-2の場合には、上述のように、目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgにより復帰トルクTreaが低減される量を小さくすることができる。従って、目標操舵ガイドトルクTsgtが低減されない場合に比して、実際の操舵角速度の指標値θadinが判定基準値θdcよりも大きくなる度合を低減することができるので、車両の旋回初期における操舵速度が過剰になる虞を低減することができる。
特に、補正係数αが、操舵角速度の指標値θadinと判定基準値θdcとの差Δθadinの大きさが大きいほど小さくなるよう、例えば1-|Δθadin|として演算される場合には、差Δθadinの大きさが大きいほど、補正係数αを小さくすることができる。よって、差Δθadinの大きさが大きいほど、目標操舵ガイドトルクTsgtに対応する操舵ガイドトルクTsgにより復帰トルクTreaが低減される量を小さくすることができる。
<B-3>|θd|≦|θtd|で、sgnθadin・(θadin-θdc)>βでない場合
操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値以下で、sgnθadin・(θadin-θdc)が基準値β以下である場合には、B-2の場合と同様に、ステップS110において、目標操舵ガイドトルクTsgtが演算され、ステップS130において、否定判定が行われ、ステップS145において、目標操舵角速度制御トルクTavtが0に設定される。ステップS170において、否定判定が行われ、ステップS180は実行されないので、目標操舵ガイドトルクTsgtは低減されない。よって、ステップS190において、低減されていない目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号及び目標操舵角速度制御トルクTavt(=0)を示す信号がEPS・ECU40へ出力される。よって、制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、低減されていない目標操舵ガイドトルクTsgt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tsaになるように制御される。
<B-4>|θd|≦|θtd|で、判定基準値θdcがない場合
操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値以下で、判定基準値θdcがない場合には、B-2及びB-3の場合と同様に、ステップS110において、目標操舵ガイドトルクTsgtが演算され、ステップS130において、否定判定が行われ、ステップS145において、目標操舵角速度制御トルクTavtが0に設定される。ステップS150において、否定判定が行われ、ステップS160~S180は実行されないので、目標操舵ガイドトルクTsgtは低減されない。よって、B-3の場合と同様に、ステップS190において、低減されていない目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号及び目標操舵角速度制御トルクTavt(=0)を示す信号がEPS・ECU40へ出力される。よって、制御操舵トルクTscは、目標基本アシストトルクTbat、低減されていない目標操舵ガイドトルクTsgt及び操舵アシストトルクTsaの和Tbat+Tsgt+Tsaになるように制御される。
特に、上述の実施形態においては、実際の操舵角速度の指標値θadinは、現在の操舵角速度θdを現在の操舵角θにて除算した半無次元化された実操舵角速度θd/θである(S160)。
図12は、車両が種々の曲率のカーブを種々の車速にて走行する際の実操舵角θと実操舵角速度θdとの関係の一例を実操舵角θが正の場合について示している。図12において、濃い灰色の点は切り込み操舵が行われるときの検出値を示し、淡い灰色の点は切り戻し操舵が行われるときの検出値を示している。
図12に示されているように、切り込み操舵及び切り戻し操舵の何れの場合にも、検出値のばらつきは大きいが、実操舵角速度を実操舵角にて除算した値θd/θは、実操舵角及び実操舵角速度の如何に関係なく、ばらつきが小さい値になる。よって、実操舵角速度を実操舵角にて除算した値θd/θによれば、実操舵角及び実操舵角速度の如何に関係なく、実操舵角速度が過大であるか否かを適正に判定するための指標値θadinを求めることができることが解る。
更に、上述の実施形態においては、判定基準値θdcは、操舵支援スイッチ54がオフである状況にて車両60が走行路のカーブを走行する際の操舵角速度の大きさの最大値θdmaxを操舵角の大きさの最大値θmaxにて除算した半無次元化された最大操舵角速度θdmax/θmaxに基づいて求められた値である(S220~S290)。
よって、半無次元化された最大操舵角速度θdmax/θmaxによれば、実際の操舵角速度の指標値θadinと同様に、操舵角の大きさの最大値θmax及び操舵角速度の大きさの最大値θdmaxの如何に関係なく、実際の操舵角速度が過大であるか否かを適正に判定するための判定基準値θdcを求めることができる。
更に、上述の実施形態においては、判定基準値θdcは、半無次元化された最大操舵角速度θdmax/θmaxの数Nが基準の数Nc以上の状況において(S280)、半無次元化された最大操舵角速度の平均値、半無次元化された最大操舵角速度の中央値、半無次元化された最大操舵角速度の最大値及び半無次元化された最大操舵角速度のパーセンタイル値の何れかを演算することにより、演算される(S290)。
よって、基準の数Nc未満の少数の半無次元化された最大操舵角速度θdmax/θmaxに基づいて判定基準値θdcが演算される場合に比して、判定基準値を適正な値に演算することができる。
<作動の具体例>
次に、車両60がカーブ走行する場合における操舵支援装置100の作動の具体例について説明する。
図13の上段は、目標操舵角θt及び操舵角θの変化の一例を示し、図13の下段は、目標操舵ガイドトルクTsgtの変化の一例を示している。図13の上段において、破線は操舵支援スイッチ54がオフである場合における操舵角θの変化を示し、一点鎖線は、操舵支援スイッチ54がオンである場合における目標操舵角θtの変化を示している。更に、実線は、操舵支援装置100による操舵支援に適正に対応して操舵操作するドライバについて、操舵支援スイッチ54がオンである場合における操舵角θの変化を示している。
図13の下段に示されているように、カーブ走行の初期(切り込み操舵時)には、目標操舵角θtは破線にて示された操舵角θよりも早期に増大し、実線にて示された操舵角θも破線にて示された操舵角θよりも早期に増大する。その結果、操舵支援スイッチ54がオンである場合の操舵角θの増大は、操舵支援スイッチ54がオフである場合の操舵角θの増大よりも穏やかでよいので、操舵支援スイッチ54がオンである場合の操舵角速度θd(操舵角θの傾斜)は、操舵支援スイッチ54がオフである場合の操舵角速度θdよりも小さくなる。
また、カーブ走行の終期(切り戻し操舵時)には、目標操舵角θtは破線にて示された操舵角θよりも早期に減少し、実線にて示された操舵角θも破線にて示された操舵角θよりも早期に減少する。その結果、操舵支援スイッチ54がオンである場合の操舵角θの減少は、操舵支援スイッチ54がオフである場合の操舵角θの減少よりも穏やかでよいので、操舵支援スイッチ54がオンである場合の操舵角速度θd(操舵角θの傾斜)は、操舵支援スイッチ54がオフである場合の操舵角速度θdよりも小さくなる。
図14の上段は、操舵支援装置が従来の操舵支援装置であり、操舵支援装置による操舵支援に適正に対応せずに操舵操作するドライバについて、目標操舵角θt及び操舵角θの変化の一例を示し、図14下段は、目標操舵ガイドトルクTsgtの変化の一例を示している。なお、破線は操舵支援スイッチ54がオフである場合における操舵角θの変化(破線)及び操舵支援スイッチ54がオンである場合における目標操舵角θtの変化(一点鎖線)は、それぞれ図13の上段の操舵角θの変化及び目標操舵角θtの変化と同一である。操舵支援に適正に対応せずに操舵操作するドライバは、例えば操舵支援スイッチ54がオンである場合にも操舵支援スイッチがオフである場合と同様に操舵操作する人、操舵ガイドトルクTsgの有無を認識できない人などである。
図14の上段に示されているように、操舵支援スイッチ54がオンである場合にも、切り込み操舵の開始は早くならず、操舵支援スイッチ54がオフである場合と実質的に同一のタイミングである。そのため、図14の下段に示されているように、切り込み操舵の開始時における目標操舵ガイドトルクTsgtの大きさが大きくなるので、切り込み操舵の反力が過剰に低減され、切り込み操舵が過剰に促進される。その結果、カーブ走行の初期には、操舵角θが急激に増大し、操舵角速度θdが過剰になり、定常旋回に移行する直前の操舵角θが一時的に過大になるオーバーシュートが発生する。
また、カーブ走行の終期にも、操舵支援スイッチ54がオンであっても、切り戻し操舵の開始は早くならず、操舵支援スイッチ54がオフである場合と実質的に同一のタイミングである。そのため、図14の下段に示されているように、切り戻し操舵の開始時における目標操舵ガイドトルクTsgtの大きさが大きくなるので、切り戻し操舵の補助トルクが過剰になり、切り戻し操舵が過剰に促進される。その結果、カーブ走行の終期には、操舵角θが急激に減少し、操舵角速度θdが過剰になり、定常旋回に移行する直前の操舵角θが一時的に過大(負の値で大きさが過大)になるオーバーシュートが発生する。
上述のように、操舵角速度θdの絶対値が目標操舵角速度θtdの絶対値よりも大きい場合(上記B-1の場合)には、目標操舵角速度制御トルクTavtが演算され(S140)、目標操舵角速度制御トルクTavtを示す信号が目標操舵ガイドトルクTsgtを示す信号と共にEPS・ECU40へ出力される(S190)。
図15は、目標操舵角θt及び操舵角θが図13及び図14と同様に変化する場合について、操舵角速度θdなどの変化の一例を示している。なお、図15においては、上記ステップS170の判別における基準値βは0である。目標操舵角速度制御トルクTavtは、操舵角速度偏差Δθd(=θd-θtd)の符号が目標操舵角速度θtdの符号と同一であるときに正の値になり、操舵角速度偏差Δθdの符号が目標操舵角速度θtdの符号と同一ではないときに負の値になるとする。
図15において、最上段の一点鎖線及び実線は、それぞれ目標操舵角θt及び操舵角θの変化を示し、第二段の実線及び破線は、それぞれ目標操舵角速度θtd及び操舵角速度の差Δθd(=θd-θtd)の変化を示している。第三段の実線は、目標操舵角速度制御トルクTavtを示し、第四段の破線は、目標操舵ガイドトルクTsgtを示し、第四段の実線は、目標操舵ガイドトルクTsgtと目標操舵角速度制御トルクTavtとの和Tsgt+Tavtを示している。
図15の第三段及び第四段に示されているように、目標操舵角速度制御トルクTavtは、切り込み操舵域の後半及び切り戻し操舵域の後半において、操舵角θの変化を抑制する方向に作用する。よって、図15の最上段において、二点鎖線にて示されているように、切り込み操舵から定常旋回に移行する直前の操舵角θのオーバーシュート及び切り戻し操舵から定常旋回に移行する直前の操舵角θのオーバーシュートを低減することができる。
以上においては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、上述の実施形態においては、車両60の前方の走行路の湾曲度合として、先読み位置のカーブ曲率ρpreを取得する湾曲度合取得装置は、カメラセンサ52及び操舵支援ECU50である。しかし、先読み位置のカーブ曲率ρpreは、ナビゲーション装置56からの上方に基づいて取得されてもよい。
また、上述の実施形態においては、図3に示されたフローチャートによる目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算制御は、切り込み操舵時及び切り戻し操舵時について個別に実行される。また、図5に示されたフローチャートによる判定基準値θdcの演算制御も、切り込み操舵時及び切り戻し操舵時について個別に実行される。しかし、目標操舵ガイドトルクTsgt及び目標操舵角速度制御トルクTavtの演算制御及び判定基準値θdcの演算制御は、切り込み操舵時及び切り戻し操舵時の一方についてのみ実行されるよう修正されてもよい。
また、上述の実施形態においては、操舵装置10は、ステアリングホイール14と左右の前輪16FL、16FRとが機械的に接続され、電動パワーステアリング装置12を含む操舵装置である。しかし、本発明の車両用操舵支援装置は、操舵装置がステアバイワイヤ式の操舵装置である車両に適用されてもよい。操舵装置がステアバイワイヤ式の操舵装置である場合には、ステアリングホイールに操舵反力を付与するアクチュエータにより、修正後の復帰トルクTreaが発生されてよい。
更に、上述の実施形態においては、操舵入力部材は、回転操作されるステアリングホイール14であるが、例えば枢動操作されるジョイスティク型の操舵入力部材であってもよい。
10…操舵装置、12…EPS装置、14…ステアリングホイール、16FL,16FR…前輪、40…電動パワーステアリング・ECU、42…車速センサ、50…操舵支援ECU、51…カメラセンサ、52…レーダーセンサ、54…操舵支援スイッチ、56…ナビゲーション装置、60…車両、100…操舵支援装置

Claims (8)

  1. ドライバにより操舵入力部材に与えられる操舵操作量に応じて転舵輪を転舵すると共に、前記操舵入力部材を中立位置へ付勢する復帰トルクを前記操舵入力部材に与え、前記復帰トルクは前記操舵操作量が大きくなるほど大きくなるよう構成された転舵装置と、前記復帰トルクを修正する制御操舵トルクを発生する制御操舵トルク発生装置と、前記制御操舵トルク発生装置を制御する制御ユニットと、車両の前方の走行路の湾曲度合を取得する湾曲度合取得装置と、車速検出装置と、操舵支援スイッチと、を含み、前記制御ユニットは、前記操舵支援スイッチがオンであるときには、前記湾曲度合取得装置により取得された走行路の湾曲度合及び前記車速検出装置により検出された車速に基づいて、前記車両を前記走行路に沿って走行させるための目標操舵角を演算し、操舵角が前記目標操舵角よりも小さい領域において前記復帰トルクを小さくすることにより操舵角が前記目標操舵角になり易くするための目標操舵ガイドトルクを演算し、前記目標操舵ガイドトルクを含む前記制御操舵トルクを発生するように前記制御操舵トルク発生装置を制御するよう構成された、車両用操舵支援装置において、
    前記制御ユニットは、前記操舵支援スイッチがオンである状況において、操舵角に基づいて実際の操舵角速度を演算し、前記目標操舵角に基づいて目標操舵角速度を演算し、前記実際の操舵角速度が前記目標操舵角速度よりも高いときには、前記実際の操舵角が変化する方向とは逆の方向に作用する目標操舵角速度制御トルクを演算し、前記目標操舵ガイドトルク及び前記目標操舵角速度制御トルクの和を含む制御操舵トルクを発生するように前記制御操舵トルク発生装置を制御するよう構成された、車両用操舵支援装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵支援装置において、前記制御ユニットは、前記実際の操舵角速度と前記目標操舵角速度との差が大きいほど大きくなるように前記目標操舵角速度制御トルクを演算するよう構成された、車両用操舵支援装置。
  3. 請求項1に記載の車両用操舵支援装置において、前記制御ユニットは、前記操舵支援スイッチがオフである状況において、前記車両が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度に基づいて、操舵角速度についての判定基準値を演算し、前記操舵支援スイッチがオンである状況において、前記実際の操舵角速度が前記目標操舵角速度よりも小さく且つ前記実際の操舵角速度の指標値が前記判定基準値よりも高いときには、前記目標操舵ガイドトルクの大きさを低減し、大きさが低減された前記目標操舵ガイドトルクを含み前記目標操舵角速度制御トルクを含まない制御操舵トルクを発生するように前記制御操舵トルク発生装置を制御するよう構成された、車両用操舵支援装置。
  4. 請求項3に記載の車両用操舵支援装置において、前記制御ユニットは、前記実際の操舵角速度の指標値と前記判定基準値との差の大きさが大きいほど小さくなるように、1よりも小さい正の補正係数を演算し、前記目標操舵ガイドトルクに前記補正係数を乗算することにより前記目標操舵ガイドトルクを低減するよう構成された、車両用操舵支援装置。
  5. 請求項1に記載の車両用操舵支援装置において、前記制御ユニットは、前記操舵支援スイッチがオフである状況において、前記車両が走行路のカーブを走行する際の最大操舵角速度に基づいて、操舵角速度についての判定基準値を演算し、前記操舵支援スイッチがオンである状況において、前記実際の操舵角速度が前記目標操舵角速度よりも小さく且つ前記実際の操舵角速度の指標値が前記判定基準値よりも高くないときには、前記目標操舵ガイドトルクを含み前記目標操舵角速度制御トルクを含まない制御操舵トルクを発生するように前記制御操舵トルク発生装置を制御するよう構成された、車両用操舵支援装置。
  6. 請求項3又は5に記載の車両用操舵支援装置において、前記実際の操舵角速度の指標値は、現在の操舵角速度を現在の操舵角にて除算した半無次元化された操舵角速度である、車両用操舵支援装置。
  7. 請求項3又は5に記載の車両用操舵支援装置において、前記判定基準値は、前記操舵支援スイッチがオフである状況にて前記車両が走行路のカーブを走行する際の操舵角速度の大きさの最大値を操舵角の大きさの最大値にて除算した半無次元化された最大操舵角速度に基づいて求められた値である、車両用操舵支援装置。
  8. 請求項7に記載の車両用操舵支援装置において、前記制御ユニットは、前記半無次元化された最大操舵角速度の数が基準の数以上の状況において、前記半無次元化された最大操舵角速度の平均値、前記半無次元化された最大操舵角速度の中央値、前記半無次元化された最大操舵角速度の最大値及び前記半無次元化された最大操舵角速度のパーセンタイル値の何れかを演算することにより、前記判定基準値を演算するよう構成された、車両用操舵支援装置。
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