JP2023162887A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子を効率良く冷却できる、光源装置およびプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、第1発光素子と第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、第1基板において第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、受熱面が第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、第1基板の第1裏面と放熱部材の受熱面との間に介在し、第1発光素子で発熱した熱を放熱部材に伝達する第1液体金属と、第1基板の第1裏面と放熱部材の受熱面との間に第1液体金属をシールする第1シール部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
下記特許文献1に開示されるプロジェクター用の光源装置では、発光素子の熱をヒートシンクで放熱することで冷却している。
特開2015-148808号公報
上記光源装置において高輝度の光を射出すると、波長変換素子の温度が上昇する。しかしながら、上記光源装置では発光素子を十分に冷却することができず、発光素子の冷却効率について改善の余地があった。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様によれば、第1発光素子と前記第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、前記第1基板において前記第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、前記受熱面が前記第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第1発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第1液体金属と、前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第1液体金属をシールする第1シール部と、を備える光源装置が提供される。
本発明の第2態様によれば、第1態様の光源装置と、前記光源装置から射出される光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 照明装置の概略構成を示す図である。 光源装置の構成を示す分解斜視図である。 光源装置の要部構成を示す斜視図である。 図4のV-V線矢視による断面図である。 図4のVI-VI線矢視による断面図である。 光源装置の要部構成を示す平面図である。 第2実施形態の光源装置の要部構成を示す平面図である。 図8のIX-IX線矢視による断面図である。 図8のX-X線矢視による断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置11R,光変調装置11G,光変調装置11Bと、合成光学系5と、投射光学装置6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1ダイクロイックミラー7aおよび第2ダイクロイックミラー7bと、第1全反射ミラー8a、第2全反射ミラー8bおよび第3全反射ミラー8cと、第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bとを概略備えている。
第1ダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。第1ダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過すると共に、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。一方、第2ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過することによって、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1ダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置11Rに向けて反射する。一方、第2全反射ミラー8bおよび第3全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2ダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置11Bに導く。緑色光LGは、第2ダイクロイックミラー7bから光変調装置11Gに向けて反射される。
第1リレーレンズ9aおよび第2リレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2ダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置11Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置11Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置11Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置11R,光変調装置11G,光変調装置11Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側各々には、図示しない偏光板が配置されている。
また、光変調装置11R,光変調装置11G,光変調装置11Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光変調装置11R,光変調装置11G,光変調装置11Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置11R,光変調装置11G,光変調装置11Bからの画像光が入射する。合成光学系5は、各々が赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学装置6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(照明装置)
続いて、本発明の一実施形態に係る照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。図2に示すように、照明装置2は、光源装置20と、アフォーカル光学系23と、第1位相差板28aと、偏光分離素子25と、第1集光光学系26と、波長変換素子4と、第2位相差板28bと、第2集光光学系29と、拡散反射素子30と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33と、を備えている。
照明装置2において、光源装置20と、アフォーカル光学系23と、第1位相差板28aと、偏光分離素子25と、第2位相差板28bと、第2集光光学系29と、拡散反射素子30とは、光源装置20の光軸ax1上に順次並んで配置されている。波長変換素子4と、第1集光光学系26と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とは、照明装置2の照明光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と照明光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する軸である。
光源装置20は青色光束BLをアフォーカル光学系23に向けて射出する。光源装置20の構成については後述する。
アフォーカル光学系23は、青色光束BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えば、凸レンズ23aと凹レンズ23bとから構成されている。
アフォーカル光学系23を通過した青色光束BLは第1位相差板28aに入射する。第1位相差板28aは、例えば回転可能とされた1/2波長板である。光源装置20から射出された青色光束BLは直線偏光である。第1位相差板28aの回転角度を適切に設定することにより、第1位相差板28aを透過する青色光束BLを、偏光分離素子25に対するS偏光成分とP偏光成分とを所定の比率で含む光線とすることができる。第1位相差板28aを回転させることにより、S偏光成分とP偏光成分との比率を変化させることができる。
第1位相差板28aを通過することで生成されたS偏光成分とP偏光成分とを含む青色光束BLは偏光分離素子25に入射する。偏光分離素子25は、例えば波長選択性を有する偏向ビームスプリッターから構成されている。偏光分離素子25は、光軸ax1および照明光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。
偏光分離素子25は、青色光束BLを、偏光分離素子25に対するS偏光成分の光線BLsとP偏光成分の光線BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子25は、S偏光成分の光線BLsを反射させ、P偏光成分の光線BLpを透過させる。
また、偏光分離素子25は青色光束BLとは波長帯が異なる蛍光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。
偏光分離素子25から射出されたS偏光の光線BLsは、第1集光光学系26に入射する。第1集光光学系26は、例えば第1レンズ26aおよび第2レンズ26bから構成されている。第1集光光学系26から射出された光線BLsは、波長変換素子4に集光した状態で入射する。
波長変換素子4は、基板41と、反射層42と、波長変換層43と、を備えている。
基板41は、反射層42および波長変換層43を支持する支持基板である他、当該波長変換層43から伝導された熱を放熱する放熱基板である。基板41は、高い熱伝導率を有する材料である、例えば、金属やセラミックス等により構成できる。
反射層42は、基板41と波長変換層43との間に配置され、波長変換層43で生成されて基板41側に向かう蛍光YLを波長変換層43側に向けて反射する。反射層42は、誘電体多層膜、金属ミラーおよび増反射膜等を含む積層膜で構成される。
波長変換層43は反射層42上に設けられる。波長変換層43は、光線BLsが入射する上面43aと、上面43aとは反対側の下面43bと、を有する。波長変換層43は、青色波長帯の光線BLsを青色波長帯とは異なる黄色波長帯の蛍光YLに変換する。
波長変換層43は、セラミック蛍光体を含んでいてもよいし、単結晶蛍光体を含んでいてもよい。蛍光YLの波長帯は、例えば500~680nmにピーク波長を有する。すなわち、蛍光YLは、緑色光成分および赤色光成分を含む黄色光である。
波長変換層43は、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。賦活剤としてセリウム(Ce)を含有するYAG:Ceを例にとると、波長変換層43として、Y、Al、CeO等の構成元素を含む原料粉末を混合して固相反応させた材料、共沈法やソルゲル法等の湿式法により得られるY-Al-Oアモルファス粒子、噴霧乾燥法や火炎熱分解法、熱プラズマ法等の気相法により得られるYAG粒子等を用いることができる。なお、波長変換層43として多孔質焼結体を用いる場合、蛍光体内部で光が散乱し、横方向へ光が伝搬しにくいため光利用効率の観点でも望ましい。
本実施形態の波長変換素子4によれば、波長変換層43で生成した蛍光YLを第1集光光学系26に向けて射出する。波長変換素子4で生成された蛍光YLは、第1集光光学系26で平行化された後、偏光分離素子25に入射する。蛍光YLは、偏光分離素子25を透過する。
一方、偏光分離素子25から射出されたP偏光の光線BLpは、第2位相差板28bに入射する。第2位相差板28bは、偏光分離素子25と拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。したがって、偏光分離素子25から射出されたP偏光の光線BLpは、この第2位相差板28bによって、例えば、右回り円偏光の青色光BLc1に変換された後、第2集光光学系29に入射する。
第2集光光学系29は、例えば凸レンズ29a,29bから構成され、青色光BLc1を集光させた状態で拡散反射素子30に入射させる。
拡散反射素子30は、偏光分離素子25における波長変換素子4の反対側に配置され、第2集光光学系29から射出された青色光BLc1を偏光分離素子25に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、青色光BLc1をランバート反射させつつ、且つ、偏光状態を乱さないものを用いることが好ましい。
以下、拡散反射素子30によって拡散反射された光を青色光BLc2と称する。本実施形態によれば、青色光BLc1を拡散反射させることで略均一な照度分布の青色光BLc2が得られる。例えば、右回り円偏光の青色光BLc1は左回り円偏光の青色光BLc2として反射される。
青色光BLc2は第2集光光学系29によって平行光に変換された後に再び第2位相差板28bに入射する。
左回り円偏光の青色光BLc2は、第2位相差板28bによってS偏光の青色光BLs1に変換される。S偏光の青色光BLs1は、偏光分離素子25によってインテグレーター光学系31に向けて反射される。
これにより、青色光BLs1は、偏光分離素子25を透過した蛍光YLとともに、照明光WLとして利用される。すなわち、青色光BLs1および蛍光YLは、偏光分離素子25から互いに同一方向に向けて射出され、青色光BLs1と黄色光である蛍光YLとが混ざった白色の照明光WLが生成される。
照明光WLはインテグレーター光学系31に入射する。インテグレーター光学系31は、例えば、第1マルチレンズアレイ31aと第2マルチレンズアレイ31bとから構成されている。
第1マルチレンズアレイ31aは、照明光WLを複数の部分光束に分割するための複数の第1レンズ31amを有する。
第1マルチレンズアレイ31aのレンズ面、すなわち第1レンズ31amの表面と、光変調装置11R,11G,11Bの各々の画像形成領域とは、互いに共役の関係となっている。そのため、照明光軸ax2の方向から見て、第1レンズ31amの各々の形状は、光変調装置11R,11G,11Bの画像形成領域の形状と略相似形の矩形状である。これにより、第1マルチレンズアレイ31aから射出された部分光束の各々は、光変調装置11R,11G,11Bの画像形成領域にそれぞれ効率良く入射する。
第2マルチレンズアレイ31bは、第1マルチレンズアレイ31aの複数の第1レンズ31amに対応する複数の第2レンズ31bmを有する。第2マルチレンズアレイ31bは、重畳レンズ33とともに、第1マルチレンズアレイ31aの各第1レンズ31amの像を各光変調装置11R,11G,11Bの各々の画像形成領域の近傍に結像させる。
インテグレーター光学系31を透過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、図示しない偏光分離膜と位相差板とをアレイ状に配列した構成を有する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を所定の方向に揃える。具体的には、偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を光変調装置11R,11G,11Bの入射側偏光板の透過軸の方向に揃える。
これにより、偏光変換素子32を透過した照明光WLから分離される赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBの偏光方向は、各光変調装置11R,11G,11Bの入射側偏光板の透過軸方向に一致する。したがって、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBは、入射側偏光板でそれぞれ遮光されることなく、光変調装置11R,11G,11Bの画像形成領域にそれぞれ入射する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33は、インテグレーター光学系31と協働して、被照明領域である光変調装置11R,11G,11Bの各々の画像形成領域における照度分布を均一化する。
(光源装置)
続いて、光源装置20の構成について詳しく説明する。図3は光源装置の構成を示す分解斜視図である。
図3に示すように、本実施形態の光源装置20は、第1光源モジュール21と、第2光源モジュール22と、放熱部材50と、第1液体金属51と、第2液体金属52と、接着剤55と、を備えている。
第1光源モジュール21は、第1発光素子210と、第1基板211と、フレキシブルケーブル212と、を有する。
第1基板211は、第1発光素子210を実装するための基板である。第1基板211は、第1発光素子210を実装する第1表面である実装面211aと、実装面211aとは反対の第1裏面である裏面211bと、を有する。
第1基板211は、第1液体金属51が配置される領域の外側に2つの位置決め用挿通部213を有する。一方の位置決め用挿通部213は矩形状の第1基板211の長辺方向における一端に配置され、他方の位置決め用挿通部213は矩形状の第1基板211の長辺方向における他端に配置される。
位置決め用挿通部213は、第1基板211の実装面211aと裏面211bとを貫通する孔で構成される。位置決め用挿通部213は、第1光源モジュール21と該第1光源モジュール21を取り付ける放熱部材50との位置決めを行うための孔である。
なお、位置決め用挿通部213の数は2つに限定されず、少なくとも2つあればよい。
また、第1基板211は、実装面211aおよび裏面211bを貫通する一対の貫通孔214を有する。貫通孔214には封止剤215が充填されている。各貫通孔214は、第1光源モジュール21を放熱部材50に配置した状態において、放熱部材50の所定領域に連通する。この所定領域は、図5において後述する液体金属収容部56の延出部56bに相当する。
フレキシブルケーブル212は、第1基板211と図示しない外部機器とを電気的に接続する配線を有するケーブルである。つまり、第1発光素子210は、第1基板211およびフレキシブルケーブル212を介して外部機器と接続され、例えば、外部機器から電力や駆動信号が供給される。
第1発光素子210は、例えば、複数の半導体レーザーチップをパッケージ内に収容した構造を有する。パッケージの光射出面には各半導体レーザーチップに対応するコリメーターレンズが複数設けられる。なお、半導体レーザーチップの数や配置は特に限定されない。なお、第1発光素子210は半導体レーザーチップに代えて発光ダイオードチップをパッケージ内に収容した構造のものを用いてもよい。
各半導体レーザーチップは第1波長帯の青色光を射出する青色半導体レーザーで構成される。青色半導体レーザーは、例えば380nm~495nmの範囲内にピーク波長を有する第1波長帯の青色光線を射出する。第1発光素子210において、各半導体レーザーチップから射出された青色光線Bは対向するコリメーターレンズによって平行化される。
本実施形態の第1光源モジュール21は、上述した第1発光素子210を備えることで、互いに平行化された複数の青色光線を射出するようになっている。
第2光源モジュール22は、第1光源モジュール21と同様の構成を有している。第2光源モジュール22は、第2発光素子220と、第2基板221と、フレキシブルケーブル222と、を有する。第2基板221は、第2発光素子220を実装する第2表面である実装面221aと、実装面221aとは反対の第2裏面である裏面221bと、を有する。
第2基板221は、第2液体金属52が配置される領域の外側に2つの位置決め用挿通部223を有する。位置決め用挿通部223は、第2基板221の実装面221aと裏面221bとを貫通する貫通孔である。位置決め用挿通部223は、第2光源モジュール22と該第2光源モジュール22を取り付ける放熱部材50との位置決めを行うための孔である。なお、位置決め用挿通部223の数は2つに限定されず、少なくとも2つあればよい。
また、第2基板221は、実装面221aおよび裏面221bを貫通する一対の貫通孔224を有する。貫通孔224には封止剤225が充填されている。各貫通孔224は、第2光源モジュール22を放熱部材50に配置した状態において、放熱部材50の所定領域に連通する。この所定領域は、図5において後述する液体金属収容部56の延出部56dに相当する。
フレキシブルケーブル222は、第2基板221と外部機器とを電気的に接続する配線を有するケーブルである。第2発光素子220は、第2基板221およびフレキシブルケーブル222を介して外部機器と接続され、例えば、外部機器から電力や駆動信号が供給される。
本実施形態の第2光源モジュール22は、上述した第2発光素子220を備えることで、第1発光素子210と同様、互いに平行化された複数の青色光線を射出するようになっている。
このような構成に基づき、本実施形態の光源装置20は、図2に示したように、複数の青色光線Bからなる青色光束BLをアフォーカル光学系23に向けて射出するようになっている。
第1光源モジュール21および第2光源モジュール22は、接着剤55を介して放熱部材50に固定される。第1発光素子210および第2発光素子220は発光時に発熱する。放熱部材50は、第1発光素子210および第2発光素子220で発生した熱を放出する。放熱部材50は、板状からなる本体部500と、本体部500に設けられた複数の放熱フィン505と、を有する。
放熱部材50は、第1発光素子210および第2発光素子220で発生した熱を放熱する。放熱部材50は、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22を支持する受熱面501を有する。放熱部材50の受熱面501は、第1光源モジュール21において第1発光素子210が実装される第1基板211の裏面211bと、第2光源モジュール22において第2発光素子220が実装される第2基板221の裏面221bと、に対向する。受熱面501は、本体部500における放熱フィン505とは反対の表面500aに対して窪んでいる。なお、放熱部材50は、本体部500の内部にヒートパイプ等の熱拡散部材を埋め込むことで放熱性を高めてもよい。
本実施形態において、放熱部材50の受熱面501は、一部の領域において第1基板211の裏面211bおよび第2基板221の裏面221bと接触している。
図4は光源装置20の要部構成を示す斜視図である。図4では、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22を簡略化して示すとともに説明に使用しない封止剤215、225の図示を省略している。
図5は光源装置20の断面構成を示す図である。図5は、図4のV-V線矢視の光源装置20の断面に対応する図である。図6は、図4のVI-VI線矢視の光源装置20の断面に対応する図である。図7は図4に示した光源装置20の要部構成を示す平面図である。なお、図7では図を見易くするため、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22の構成を一部切り欠いた状態で図示している。
図4に示すように、放熱部材50は、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22を位置決めする位置決め用突部58を有する。位置決め用突部58は、受熱面501から上方に突出して設けられる。位置決め用突部58は、第1光源モジュール21の第1基板211に形成された2つの位置決め用挿通部213に挿通する2つの第1突起58aと、第2光源モジュール22の第2基板221に形成された2つの位置決め用挿通部223に挿通する2つの第2突起58bと、含む。
本実施形態の放熱部材50は、位置決め用突部58の周囲に第3凹部である凹部第3凹部59が形成されている。凹部59は、放熱部材50の受熱面501に形成されている。このため、第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分は受熱面501の接触面よりも低い位置に設けられている。ここで、受熱面501の接触面とは、受熱面501のうち、第1基板211の裏面211bおよび第2基板221の裏面221bに接触する面を意味する。
本実施形態において、位置決め用突部58は放熱部材50と一体に形成されている。このとき、位置決め用突部58の周囲に凹部59が形成されない場合、第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分に形成されたR面によって受熱面501の接触面、つまり、第1基板211および第2基板221に接触する接触面の面精度が低下してしまう。すると、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22が受熱面501上に精度良く配置することができなくなってしまう。
これに対して、本実施形態の場合、位置決め用突部58の周囲に凹部59を形成することで第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分と受熱面501の接触面との高さをずらしている。このため、第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分にR面が形成された場合でも、R面が受熱面501の接触面における面精度に影響を及ぼさない。このため、本実施形態の光源装置20によれば、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22が受熱面501と精度良く接触するため、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22を受熱面501上に精度良く配置することができる。
図4および図5に示すように、第1液体金属51は、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第1発光素子210で発熱した熱を第1基板211から放熱部材50に伝達する。
図4および図6に示すように、第2液体金属52は、第2基板221の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第2発光素子220で発熱した熱を第2基板221から放熱部材50に伝達する。
図4から図6に示すように、本実施形態の光源装置20は、第1液体金属51および第2液体金属52を収容する第1収容部である液体金属収容部56をさらに備える。液体金属収容部56は、放熱部材50の受熱面501に形成した第1凹部である凹部502で構成される。
本実施形態において、液体金属収容部56は、図7に示すように、第1発光素子210と平面視で重なる領域に設けられ第1液体金属51を収容する第1部位である主収容部56aと、主収容部56aから外側に向かって延びる第2部位である一対の延出部56bと、第2発光素子220と平面視で重なる領域に設けられ第2液体金属52を収容する主収容部56cと、主収容部56cから外側に向かって延びる一対の延出部56dと、を有する。主収容部56cは第3部位、延出部56dは第4部位でもある。
主収容部56aは、矩形状の平面形状を有する凹部で構成される。主収容部56aは第1液体金属51を収容する。主収容部56aは、第1光源モジュール21のうち少なくとも第1発光素子210と平面的に重なる領域に設けられる。
一対の延出部56bは、矩形状の主収容部56aの短辺をなす外縁から長辺方向に沿ってそれぞれ延びる。一対の延出部56bは、第1光源モジュール21を放熱部材50に組み付ける際、主収容部56aから排出された余剰分の第1液体金属51を収容する。
主収容部56cは、矩形状の平面形状を有する凹部であり、第2発光素子220を放熱する第2液体金属52を収容する。主収容部56cは、第2光源モジュール22のうち少なくとも第2発光素子220と平面的に重なる領域に設けられる。
一対の延出部56dは、主収容部56cの一対の短辺から長辺方向に沿って延びる細長い形状を有する凹部であり、第2光源モジュール22を放熱部材50に組み付ける際、主収容部56cから排出された余剰分の第2液体金属52を収容する。
第1液体金属51および第2液体金属52としては、例えば、Ga、In、Snからなる群より選ばれる1種類以上の低融点金属、または、1種類以上の低融点金属を含有する合金を用いる事ができる。合金の具体例としては、In-Ag、Sn-Ag-Cu、In-Sn-Bi、Ga-In-Sn-Zn、Ga-In-Sn、Ga-In等が挙げられる。
本明細書において、第1液体金属51および第2液体金属52とは、少なくとも第1発光素子210あるいは第2発光素子220の発熱時に液状になり流動性を生じる金属であれば良く、常温で流動性を有していなくてもよい。
図5から図7に示すように、本実施形態の光源装置20は、第1シール部53と、第2シール部54と、をさらに備えている。第1シール部53および第2シール部54は接着剤55の一部で構成される。接着剤55は、第1接着剤53aと第2接着剤54aとを含む。
第1シール部53は、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501との間に第1液体金属51をシールする。第1シール部53は、放熱部材50の受熱面501に設けられた窪み153に配置された接着剤55の一部である第1接着剤53aで構成される。第1シール部53は、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501とを接着する接着部材としても機能している。第1接着剤53aとしては、例えば、耐熱性が高いシリコーン系接着剤を用いることができる。
第2シール部54は、第2基板221の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に第2液体金属52をシールする。第2シール部54は、放熱部材50の受熱面501に設けられた窪み154に配置された接着剤55の一部である第2接着剤54aで構成される。第2シール部54は、第2基板221の裏面221bと放熱部材50の受熱面501とを接着する接着部材としても機能している。第2接着剤54aとしては、例えば、耐熱性が高いシリコーン系接着剤を用いることができる。
本実施形態の光源装置20は第2収容部である接着剤収容部57をさらに備える。接着剤収容部57は、第1シール部53の外側に設けられ第1接着剤53aの余剰分である接着剤55の一部を収容するとともに、第2シール部54の外側に設けられ第2接着剤54aの余剰分である接着剤55の一部を収容する。
接着剤収容部57は、放熱部材50の受熱面501に設けられた第2凹部である凹部60で構成される。凹部60は、第1シール部53の外側全周および第2シール部54の外側全周を囲む。接着剤収容部57は、第1シール部53を構成する窪み153および第2シール部54を構成する窪み154と連通する。本実施形態において、接着剤収容部57は、略8の字状の平面形状を有する。つまり、接着剤収容部57の一部は、第1シール部53および第2シール部54が並ぶ方向において第1シール部53および第2シール部54を仕切るように配置されている。
図5および図6に示すように、接着剤収容部57を構成する凹部60の深さは、第1シール部53を構成する窪み153の深さ、または第2シール部54を構成する窪み154の深さよりも大きい。このため、接着剤収容部57は、第1シール部53および第2シール部54からはみ出した第1接着剤53aおよび第2接着剤54aの余剰分を良好に収容可能である。
図5から図7に示すように、放熱部材50において、第1突起58aの周囲に設けられた凹部59には第1接着剤53aの一部が配置され、第2突起58bの周囲に設けられた凹部59には第2接着剤54aの一部が配置される。つまり、凹部59に配置された第1接着剤53aは第1シール部53として機能し、凹部59に配置された第2接着剤54aは第2シール部54として機能する。
図5に示すように、放熱部材50の受熱面501は、第1液体金属51が接触する領域に粗面加工による凹凸が設けられた凹凸領域503を有している。第1液体金属51は、粗面加工による凹凸が設けられた凹凸領域503に密着している。なお、粗面加工を施した凹凸領域は第1基板211の裏面211bおよび放熱部材50の受熱面501の少なくとも一方に設けられていればよく、粗面加工を施した凹凸領域は第1基板211の裏面211bのみに設けられても良いし、裏面211bおよび受熱面501の両方に設けられてもよい。
また、図6に示すように、放熱部材50の受熱面501は、第2液体金属52が接触する領域に粗面加工による凹凸が設けられた凹凸領域503を有している。第2液体金属52は、粗面加工による凹凸が設けられた凹凸領域504に密着している。
ここで、本実施形態の光源装置20の組立工程を説明する。
まず、放熱部材50の液体金属収容部56に第1液体金属51および第2液体金属52を配置する。具体的には、液体金属収容部56の主収容部56aに第1液体金属51を配置し、液体金属収容部56の主収容部56cに第2液体金属52を配置する。
続いて、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22を放熱部材50の受熱面501に配置する。具体的には、第1光源モジュール21は、位置決め用突部58の第1突起58aを第1基板211の位置決め用挿通部213に挿通することで受熱面501に精度良く配置され、第2光源モジュール22は、位置決め用突部58の第2突起58bを第2基板221の位置決め用挿通部223に挿通することで受熱面501に精度良く配置される。
ここで、第1光源モジュール21を受熱面501に配置する際、液体金属収容部56の主収容部56aに配置された第1液体金属51の余剰分が一対の延出部56bに排出される。このとき、延出部56bは、主収容部56aから第1液体金属51とともに排出された空気等の気体を逃がす気体逃がし溝として機能する。
第1光源モジュール21において、第1基板211に形成された2つの貫通孔214は2つの延出部56bにそれぞれ連通している。このため、主収容部56aから延出部56bに排出された気体は貫通孔214を介して外部へ排出される。これにより、液体金属収容部56の主収容部56aに配置された第1液体金属51から気体を良好に排出できる。よって、第1液体金属51が気体を含むことによる熱伝導性の低下を抑制できる。
また、第2光源モジュール22を受熱面501に配置する際、液体金属収容部56の主収容部56cに配置された第2液体金属52の余剰分が一対の延出部56dに排出される。このとき、延出部56dは、主収容部56cから第2液体金属52とともに排出された空気等の気体を逃がす気体逃がし溝として機能する。
第2光源モジュール22において、第2基板221に形成された2つの貫通孔224は2つの延出部56dにそれぞれ連通している。このため、主収容部56cから延出部56dに排出された気体は貫通孔224を介して外部に排出される。これにより、液体金属収容部56の主収容部56cに配置された第2液体金属52から気体を良好に排出できる。よって、第2液体金属52が気体を含むことによる熱伝導性の低下を抑制できる。
続いて、放熱部材50の受熱面501に形成された接着剤収容部57から接着剤を充填し、接着剤収容部57に連通する窪み153および窪み154に接着剤を配置する。このようにして、窪み153および窪み154に所定量の接着剤を良好に充填し、余剰分の接着剤を接着剤収容部57で回収することができる。その後、接着剤を硬化させることで、所定の厚みを有することで高いシール性を有する第1シール部53および第2シール部54を形成できる。
本実施形態の場合、図5および図6に示したように、接着剤収容部57を構成する凹部60の外壁を凹部60の底面から放熱部材50における本体部500の表面500aに向かうにつれて凹部60外側に拡がるテーパー面としている。この構成によれば、凹部60のテーパー面に沿って接着剤が流れむので、接着剤収容部57への接着剤の充填工程の作業性を向上できる。これにより、光源装置20の組み立て性を向上できる。
続いて、第1基板211の貫通孔214に封止剤215を充填するとともに第2基板221の貫通孔224に封止剤225を充填することで本実施形態の光源装置20の組み立てが完了する。
以下、本実施形態の光源装置20および本実施形態のプロジェクター1における効果について説明する。
本実施形態の光源装置20は、第1発光素子210と第1基板211とを有する第1光源モジュール21と、第1基板211において第1発光素子210が実装される実装面211aとは反対の裏面211bに対向する受熱面501を有し、受熱面501が第1発光素子210から受熱した熱を放熱する放熱部材50と、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第1発光素子210で発熱した熱を放熱部材50に伝達する第1液体金属51と、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501との間に第1液体金属51をシールする第1シール部53と、を備える。
本実施形態の光源装置20によれば、第1発光素子210で発熱した熱が第1液体金属51を介して放熱部材50に伝熱されて放熱され、第1発光素子210が効率良く冷却される。よって、第1発光素子210の冷却性能を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置20は、第1シール部53により第1液体金属51の漏れが防止されるため、第1液体金属51の漏れによる周囲の腐食や漏電の要因を取り除くことができる。
本実施形態の光源装置20は、第1液体金属51を収容する液体金属収容部56をさらに備え、液体金属収容部56は、第1発光素子210と平面視で重なる領域に設けられた主収容部56aと、主収容部56aから外側に向かって延びる延出部56bと、を有する。
この構成によれば、第1発光素子210の熱が平面視で重なる主収容部56aに収容された第1液体金属51へと効率良く伝わり、第1発光素子210の冷却効率を高めることができる。また、主収容部56aから第1液体金属51とともに排出された空気等の気体を延出部56bから外部に逃がすことができる。このため、第1液体金属51中に残存した気体によって第1液体金属51における熱伝導性が低下するといった不具合の発生を抑制できる。
本実施形態の光源装置20において、液体金属収容部56は、放熱部材50の受熱面501に設けられた凹部502で構成される。
この構成によれば、液体金属収容部56を構成する凹部502を受熱面501が有するため、第1光源モジュール21の第1基板211に凹部502を形成する必要が無い。よって、第1基板211の厚さが薄い場合でも、第1基板211と受熱面501との間に第1液体金属51を良好に配置することができる。
本実施形態の光源装置20において、第1基板211は、延出部56bに連通する貫通孔214を有する。
この構成によれば、主収容部56aから延出部56bに排出された気体を第1基板211の貫通孔214を介して外部に排出することができる。よって、第1液体金属51中に残存した気体によって第1液体金属51における熱伝導性が低下するといった不具合の発生を抑制できる。
本実施形態の光源装置20において、第1シール部53は、第1接着剤53aで構成される。
この構成によれば、第1シール部53において第1液体金属51をシールするとともに放熱部材50および第1光源モジュール21を接着することができる。このため、シール材および接着剤の配置領域を個別に設ける場合に比べて省スペース化が図られるため、結果的に光源装置20を小型化することができる。
本実施形態の光源装置20において、第1シール部53の外側に設けられ、第1接着剤53aの余剰分を収容する接着剤収容部57をさらに備える。
この構成によれば、第1接着剤53aの余剰分が接着剤収容部57に収容されるため、第1接着剤53aの塗布量を厳密に管理する必要が無くなる。このため、第1接着剤53aの塗布工程が簡略化されることで光源装置20の組み立て性を向上できる。また、第1シール部53は十分な厚さの接着剤で構成されるため、第1シール部53におけるシール性をより高めることができる。
本実施形態の光源装置20において、接着剤収容部57は、放熱部材50の受熱面501に設けられた凹部60で構成される。
この構成によれば、接着剤収容部57を構成する凹部60を受熱面501が有するため、第1光源モジュール21の第1基板211に凹部60を形成する必要が無い。よって、第1基板211の厚さが薄い場合でも、第1基板211と放熱部材50の受熱面501との間で第1接着剤53aの余剰分を収容することができる。
本実施形態の光源装置20において、第1光源モジュール21の第1基板211は、第1液体金属51が配置される領域の外側に、少なくとも2つの位置決め用挿通部213を有し、放熱部材50は、第1光源モジュール21の位置決め用挿通部213に挿通する位置決め用突部58を有する。
この構成によれば、位置決め用突部58は第1液体金属51が配置される領域の外側に配置されるため、第1液体金属51の熱伝導性に影響を及ぼすことなく、放熱部材50と第1光源モジュール21とを位置決めできる。
本実施形態の光源装置20において、第1シール部53は、第1接着剤53aで構成され、放熱部材50は、第1シール部53の外側に形成され第1接着剤53aの余剰領域を構成する凹部60と、位置決め用突部58の周囲に形成され第1接着剤53aの一部が配置される凹部59と、を有する。
本実施形態の場合、位置決め用突部58の周囲に設けられた凹部59によって、第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分と受熱面501の接触面との高さがずれる。このため、第1突起58aおよび第2突起58bの根元部分にR面が形成された場合でも、R面によって受熱面501の面精度が低下しないので、第1光源モジュール21を受熱面501上に精度良く配置できる。
また、凹部59に配置された第1接着剤53aが第1シール部53として機能するため、シール性を高めるとともに第1光源モジュール21と放熱部材50との接着強度を高めることができる。
本実施形態の光源装置20において、第2発光素子220と第2発光素子220を実装する第2基板221とを有する第2光源モジュール22と、第2発光素子220が実装される第2基板221の実装面221aとは反対の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第2発光素子220で発熱した熱を放熱部材50に伝達する第2液体金属52と、第2基板221の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に第2液体金属52をシールする第2シール部54と、をさらに備える。
本実施形態の光源装置20は、第2発光素子220で発熱した熱が第2液体金属52を介して放熱部材50に伝熱されて放熱され、第2発光素子220が冷却される。よって、第2発光素子220の冷却性能を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置20は、第2液体金属52の漏れによる周囲の腐食や漏電の要因を取り除くことができる。
したがって、本実施形態の光源装置20によれば、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22の冷却効率を高めることで、青色光束BLの発光輝度をより向上することができる。
本実施形態の光源装置20において、第2発光素子220と第2発光素子220を実装する第2基板221とを有する第2光源モジュール22と、第2発光素子220が実装される第2基板221の実装面221aとは反対の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第2発光素子220で発熱した熱を放熱部材50に伝達する第2液体金属52と、第2基板221の裏面221bと放熱部材50の受熱面501との間に設けられ第2液体金属52を囲む第2シール部54と、第1シール部53を構成する第1接着剤53aと第2シール部54を構成する第2接着剤54aとの余剰分を収容する接着剤収容部57と、をさらに備え、接着剤収容部57は、放熱部材50の受熱面501に形成した凹部60で構成され、第1シール部53の外側全周および第2シール部54の外側全周を囲む。
この構成によれば、第1接着剤53aおよび第2接着剤54aの余剰分が接着剤収容部57に収容されるため、第1シール部53に第1接着剤53aを均一な厚さで配置するとともに第2シール部54に第2接着剤54aを均一な厚さで配置することができる。よって、第1シール部53および第2シール部54のシール性を高めることができる。
本実施形態の光源装置20において、放熱部材50の受熱面501は、第1液体金属51が接触する領域に凹凸が設けられており、第1液体金属51は、凹凸が設けられた凹凸領域503に密着している。
この構成によれば、第1液体金属51が凹凸領域503に密着することで第1液体金属51と受熱面501との接触面積が増加し、第1液体金属51と受熱面501との間の熱伝導性を向上できる。
本実施形態の光源装置20は、第1発光素子210と第1発光素子210を実装する第1基板211とを有する第1光源モジュール21と、第1発光素子210が実装される第1基板211の実装面211aとは反対の裏面211bに対向する受熱面501を有し、受熱面501が第1発光素子210から受熱した熱を放熱する放熱部材50と、第1基板211の裏面211bと放熱部材50の受熱面501との間に介在し、第1発光素子210で発熱した熱を放熱部材50に伝達する第1液体金属51と、を備え、放熱部材50の受熱面501は、第1液体金属51が接触する領域に凹凸が設けられており、第1液体金属51は、凹凸が設けられた凹凸領域503に密着している。
本実施形態の光源装置20によれば、第1発光素子210で発熱した熱が第1液体金属51を介して放熱部材50に伝熱されて放熱され、第1発光素子210が冷却される。また、本実施形態の光源装置20は、第1液体金属51が凹凸領域503に密着するため、第1液体金属51と受熱面501との接触面積が増加するので、第1液体金属51と受熱面501との間の熱伝導性を向上することができる。これにより、第1発光素子210の冷却性能をより高めることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、光源装置20と、光源装置20からの光を変調する光変調装置11R,11G,11Bと、光変調装置11R,11G,11Bにより変調された光を投射する投射光学装置6と、を備える。
本実施形態のプロジェクター1によれば、第1発光素子210および第2発光素子220の冷却性能を高めることで高輝度の青色光束BLを射出可能な光源装置20を備えるため、明るく高品質な画像を投射することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る光源装置の構成を説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成あるいは部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図8は本実施形態の光源装置の要部構成を示す平面図である。図9は図8のIX-IX線矢視による断面図である。図10は図8のX-X線矢視による断面図である。なお、図8では図を見易くするため、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22の構成を一部切り欠いた状態で図示している。
図8に示すように、本実施形態の光源装置200において、第1光源モジュール21の第1基板211は貫通孔214を有しておらず、第2光源モジュール22の第2基板221は貫通孔224を有していない。
また、本実施形態の光源装置200において、放熱部材50の受熱面501に形成された液体金属収容部156は、第1発光素子210と平面視で重なる領域に設けられた第1部位である主収容部156aと、主収容部156aから外側に向かって延びる第2部位である一対の延出部156bと、第2発光素子220と平面視で重なる領域に設けられた第2液体金属52を収容する主収容部156cと、主収容部156cから外側に向かって延びる一対の延出部156dと、を有する。主収容部156cは第3部位、延出部156dは第4部位でもある。
本実施形態において、一対の延出部156bは、主収容部156aの一対の短辺から長辺方向に沿ってそれぞれ延びる。一対の延出部156bは主収容部156aの外側に設けられた第1シール部53を構成する窪み153に連通する。具体的に、延出部156bは、図9に示すように、窪み153を形成する受熱面501の内側に位置する壁部153bに連通している。
本実施形態の第1光源モジュール21では、第1基板211に貫通孔214が設けられていない。このため、第1光源モジュール21が受熱面501に配置された状態で、延出部156bは貫通孔214ではなく窪み153を介して外部と連通される。本実施形態の場合、延出部156b内に第1液体金属51とともに排出された空気等の気体が窪み153から外部に排出される。
窪み153は、底面153cに形成された溝153dを有する。溝153dは、壁部153bに沿うように窪み153の底面153cに形成されている。なお、窪み153は壁部153bの全周に亘って形成されていなくてもよく、延出部156bが連通する壁部153bの周辺に少なくとも形成されていればよい。
ここで、延出部156bに流れ込んだ第1液体金属51の一部が窪み153内に流れ込む恐れがある。本実施形態の場合、窪み153内に流れ込んだ第1液体金属51は壁部153bを伝って溝153d内に収容される。
溝153dは窪み153の底面153cよりも窪んでいるため、溝153dに収容された第1液体金属51は窪み153への第1接着剤53aの充填を妨げない。
同様に、一対の延出部156dは、図8に示すように、主収容部156cの一対の短辺から長辺方向に沿ってそれぞれ延びている。一対の延出部156dは主収容部156cの外側に設けられた第2シール部54を構成する窪み154に連通する。具体的に、延出部156dは、窪み154における受熱面501の内側に位置する壁部154bに連通している。
窪み154は、図10に示すように、底面154cに形成された溝154dを有する。溝154dは、壁部154bに沿うように窪み154の底面154cに形成されている。窪み154は壁部154bの全周に亘って形成されていなくてもよく、延出部156dが連通する壁部154bの周辺に少なくとも形成されていればよい。
本実施形態の場合、窪み154内に流れ込んだ第2液体金属52は壁部154bを伝って溝154d内に収容される。溝154dは窪み154の底面154cよりも窪んでいるため、溝154dに収容された第2液体金属52は窪み154への第2接着剤54aの充填を妨げない。
本実施形態の光源装置200によれば、窪み153あるいは第1シール部53に連通する延出部156bと、窪み154あるいは第2シール部54に連通する延出部156dと、窪み153に形成された溝153dと、窪み154に形成された溝154dと、を備える。このため、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22に液体金属収容部156に連通する貫通孔が形成されない場合でも、第1液体金属51および第2液体金属52から気体を排出することができる。
また、第1実施形態の光源装置20と同様、第1液体金属51および第2液体金属52の漏れによる周囲の腐食や漏電の要因を取り除きつつ、第1発光素子210および第2発光素子220の冷却性能を高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、光源装置を構成する各種構成要素の数、配置、形状および材料等の具体的な構成は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、第1光源モジュール21および第2光源モジュール22の両方を備える光源装置20、200を例に挙げたが、第1光源モジュール21のみ備える構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、放熱部材50の受熱面501に設けられた凹部502で液体金属収容部56を構成する場合を例に挙げたが、第1光源モジュール21の第1基板211の裏面211bおよび第2光源モジュール22の第2基板221の裏面221bに設けられた凹部によって液体金属収容部を構成してもよい。あるいは、受熱面501と第1基板211の裏面211bおよび第2基板221の裏面221bとの両方に設けられた凹部によって液体金属収容部を構成してもよい。
また、上記実施形態の液体金属収容部56では、延出部56bが主収容部56aの一対の短辺から長辺方向に沿って延びていたが、主収容部56aの一対の長辺から短辺方向に沿って延出部56bが延びていてもよい。また、延出部56bの数は2つに限られず、主収容部56aの一対の長辺あるいは一対の短辺の少なくとも1辺に設けられていればよい。つまり、延出部56bは主収容部56aの外周辺のいずれかに少なくとも一つ設けられていればよい。
また、上記実施形態では、第1シール部53および第2シール部54をそれぞれ第1接着剤53aおよび第2接着剤54aで構成する場合を例に挙げたが、第1基板211または第2基板221と放熱部材50の受熱面501との間に配置したリング状の弾性部材を用いて第1シール部53および第2シール部54を構成してもよい。
また、上記実施形態では、放熱部材50の受熱面501の一部の領域が第1基板211および第2基板221に接触していたが、受熱面501は第1基板211および第2基板221と接触していなくてもよい。つまり、第1シール部53および第2シール部54を介して受熱面501と第1基板211および第2基板221とは離間した状態に配置され、第1基板211および第2基板221の隙間に第1液体金属51および第2液体金属52が配置されてもよい。
また、上記実施形態の放熱部材50において、位置決め用突部58の周囲に凹部59を形成することで受熱面501における面精度の低下を抑制する場合を例に挙げたが、凹部59を形成しなくてもよい。例えば、放熱部材50とは別部材のピンを受熱面501に打ち込んで位置決め用突部を構成すれば、位置決め用突部58と受熱面501とを一体形成した場合のように受熱面501の面精度が生じ難いので、凹部59を形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、放熱部材50の受熱面501は、第1液体金属51が接触する領域に粗面加工が施された凹凸領域503を、第2液体金属52が接触する領域に粗面加工が施された凹凸領域504を有していたが、第1発光素子210の第1基板211の裏面211bと第2発光素子220の第2基板221の裏面221bに凹凸領域を設けてもよい。すなわち、凹凸領域は、放熱部材50の受熱面501と、第1発光素子210の第1基板211の裏面211bと第2発光素子220の第2基板221の裏面221bとのどちらか一方に設けても良いし、いずれにも設けてもよい。あるいは、いずれにも凹凸領域を形成しなくてもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置11R,11G,11Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイスなどを用いることもできる。
また、上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用することができる。
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記項1)
第1発光素子と前記第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、
前記第1基板において前記第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、前記受熱面が前記第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、
前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第1発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第1液体金属と、
前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第1液体金属をシールする第1シール部と、を備える
ことを特徴とする光源装置。
(付記項2)
前記第1液体金属を収容する第1収容部をさらに備え、
前記第1収容部は、前記第1発光素子と平面視で重なる領域に設けられた第1部位と、前記第1部位から外側に向かって延びる第2部位と、を有する
ことを特徴とする付記項1に記載の光源装置。
(付記項3)
前記第1収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられた第1凹部で構成される
ことを特徴とする付記項2に記載の光源装置。
(付記項4)
前記第1基板は、前記延出部に連通する貫通孔を有する
ことを特徴とする付記項2または付記項3に記載の光源装置。
(付記項5)
前記第1シール部は、接着剤で構成される
ことを特徴とする付記項1から付記項4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
(付記項6)
前記第1シール部の外側に設けられ、前記接着剤の余剰分を収容する第2収容部をさらに備える
ことを特徴とする付記項5に記載の光源装置。
(付記項7)
前記第2収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられた第2凹部で構成される
ことを特徴とする付記項6に記載の光源装置。
(付記項8)
前記第1光源モジュールの前記第1基板は、前記第1液体金属が配置される領域の外側に、少なくとも2つの位置決め用挿通部を有し、
前記放熱部材は、前記第1光源モジュールの前記位置決め用挿通部に挿通する位置決め用突部を有する
ことを特徴とする付記項1から付記項7のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
(付記項9)
前記第1シール部は、接着剤で構成され、
前記放熱部材は、前記第1シール部の外側に設けられ前記接着剤の余剰領域を構成する第2凹部と、前記位置決め用突部の周囲に形成され前記第1シール部を構成する前記接着剤の一部が配置される第3凹部と、を有する
ことを特徴とする付記項8に記載の光源装置。
(付記項10)
第2発光素子と前記第2発光素子を実装する第2基板とを有する第2光源モジュールと、
前記第2発光素子が実装される前記第2基板の第2表面とは反対の第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第2発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第2液体金属と、
前記第2基板の前記第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第2液体金属をシールする第2シール部と、をさらに備える
ことを特徴とする付記項1から付記項9のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
(付記項11)
第2発光素子と前記第2発光素子を実装する第2基板とを有する第2光源モジュールと、
前記第2発光素子が実装される前記第2基板の第2表面とは反対の第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第2発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第2液体金属と、
前記第2基板の前記第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第2液体金属をシールする第2シール部と、
前記第1シール部を構成する第1接着剤と前記第2シール部を構成する第2接着剤との余剰分を収容する第2収容部と、をさらに備え、
前記第2収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられ、前記第1シール部の外側全周および前記第2シール部の外側全周を囲む第2凹部で構成される
ことを特徴とする付記項1から付記項10のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
(付記項12)
前記第1基板の前記第1裏面および前記放熱部材の前記受熱面の少なくとも一方は、前記第1液体金属が接触する領域に凹凸が設けられており、
前記第1液体金属は、前記凹凸が設けられた凹凸領域に密着している
ことを特徴とする付記項1から付記項11のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
(付記項13)
第1発光素子と前記第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、
前記第1基板において前記第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、前記受熱面が前記第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、
前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第1発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第1液体金属と、を備え、
前記第1基板の前記第1裏面および前記放熱部材の前記受熱面の少なくとも一方は、前記第1液体金属が接触する領域に凹凸が設けられており、
前記第1液体金属は、前記凹凸が設けられた凹凸領域に密着している
ことを特徴とする光源装置。
(付記項14)
付記項1から付記項13のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を変調する光変調装置と、
前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
1…プロジェクター、6…投射光学装置、11B,11G,11R…光変調装置、20,200…光源装置、21…第1光源モジュール、22…第2光源モジュール、41…基板、50…放熱部材、51…第1液体金属、52…第2液体金属、53…第1シール部、53a…第1接着剤、54…第2シール部、54a…第2接着剤、56…液体金属収容部(第1収容部)、56a,156a…主収容部(第1部位)、56b,156b…延出部(第2部位)、57…接着剤収容部(第2収容部)、58…位置決め用突部、59…凹部(第3凹部)、60…凹部(第2凹部)、210…第1発光素子、211…第1基板、211a…実装面(第1表面)、211b…裏面(第1裏面)、213…位置決め用挿通部、214…貫通孔、220…第2発光素子、221…第2基板、221a…実装面(第2表面)、221b…裏面(第2裏面)、500a…表面、501…受熱面、502…凹部(第1凹部)、503…凹凸領域。

Claims (14)

  1. 第1発光素子と前記第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、
    前記第1基板において前記第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、前記受熱面が前記第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、
    前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第1発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第1液体金属と、
    前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第1液体金属をシールする第1シール部と、を備える
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記第1液体金属を収容する第1収容部をさらに備え、
    前記第1収容部は、前記第1発光素子と平面視で重なる領域に設けられた第1部位と、前記第1部位から外側に向かって延びる第2部位と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられた第1凹部で構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1基板は、前記延出部に連通する貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  5. 前記第1シール部は、接着剤で構成される
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記第1シール部の外側に設けられ、前記接着剤の余剰分を収容する第2収容部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第2収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられた第2凹部で構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記第1光源モジュールの前記第1基板は、前記第1液体金属が配置される領域の外側に、少なくとも2つの位置決め用挿通部を有し、
    前記放熱部材は、前記第1光源モジュールの前記位置決め用挿通部に挿通する位置決め用突部を有する
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記第1シール部は、接着剤で構成され、
    前記放熱部材は、前記第1シール部の外側に設けられ前記接着剤の余剰領域を構成する第2凹部と、前記位置決め用突部の周囲に形成され前記第1シール部を構成する前記接着剤の一部が配置される第3凹部と、を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の光源装置。
  10. 第2発光素子と前記第2発光素子を実装する第2基板とを有する第2光源モジュールと、
    前記第2発光素子が実装される前記第2基板の第2表面とは反対の第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第2発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第2液体金属と、
    前記第2基板の前記第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第2液体金属をシールする第2シール部と、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  11. 第2発光素子と前記第2発光素子を実装する第2基板とを有する第2光源モジュールと、
    前記第2発光素子が実装される前記第2基板の第2表面とは反対の第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第2発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第2液体金属と、
    前記第2基板の前記第2裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に前記第2液体金属をシールする第2シール部と、
    前記第1シール部を構成する第1接着剤と前記第2シール部を構成する第2接着剤との余剰分を収容する第2収容部と、をさらに備え、
    前記第2収容部は、前記放熱部材の前記受熱面に設けられ、前記第1シール部の外側全周および前記第2シール部の外側全周を囲む第2凹部で構成される
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  12. 前記第1基板の前記第1裏面および前記放熱部材の前記受熱面の少なくとも一方は、前記第1液体金属が接触する領域に凹凸が設けられており、
    前記第1液体金属は、前記凹凸が設けられた凹凸領域に密着している
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の光源装置。
  13. 第1発光素子と前記第1発光素子を実装する第1基板とを有する第1光源モジュールと、
    前記第1基板において前記第1発光素子が実装される第1表面とは反対の第1裏面に対向する受熱面を有し、前記受熱面が前記第1発光素子から受熱した熱を放熱する放熱部材と、
    前記第1基板の前記第1裏面と前記放熱部材の前記受熱面との間に介在し、前記第1発光素子で発熱した熱を前記放熱部材に伝達する第1液体金属と、を備え、
    前記第1基板の前記第1裏面および前記放熱部材の前記受熱面の少なくとも一方は、前記第1液体金属が接触する領域に凹凸が設けられており、
    前記第1液体金属は、前記凹凸が設けられた凹凸領域に密着している
    ことを特徴とする光源装置。
  14. 請求項1、2、3、4、13のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える
    ことを特徴とするプロジェクター。
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