JP2023161932A - スライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックの防止が可能なスライド装置を提供する。【解決手段】ロック機構4のロックプレート11は、幅方向に突出する一対の突起部11eを有する。スライド装置は、一対の突起部11eに当接することにより、ロックプレート11の上下方向Zの変位を規制する一対のガイド部19bを備える。ロック歯形成ゾーンTZへの進入の際に、一対のガイド部19bがロックプレート11のフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1とロックプレート11の複数の係合孔11bにおける最もフリーゾーンFZ側の係合孔11b1との係合可能位置にロックプレート11が到達する直前まで、一対のガイド部19bが一対の突起部11eに当接することにより、ロックプレート11がロック歯2eに向かう上方Z1への変位を規制し、上記係合可能位置では上記規制を解除してロックプレート11の上方Z1への変位を許容する。【選択図】図3

Description

本発明は、シートをスライド自在に支持するとともに所望の位置でロック可能なスライド装置に関するものである。
従来、自動車用シートなどにおいて、シートを前後方向などにスライド自在に支持して所望の位置にロック可能な構成を有するスライド装置が広く用いられている。
このようなスライド装置は、例えば、特許文献1に記載されているような構造を有している。このスライド装置は、シートの前後方向に沿って自動車の床面に固定されるロアレールと、シート側に固定され、ロアレールに前後方向に移動自在に案内されるアッパーレールとを備える。ロアレールは、その長手方向に沿って並ぶ複数のロック歯を有する。複数のロック歯は、ロアレールの内壁部の下縁から下向きに突出するように形成されている。
このスライド装置では、アッパーレールを所望の位置でロックするためのロック機構がアッパーレールに設けられている。ロック機構は、ロック歯に係合可能な複数の係合孔が形成されたロックプレートと、ロックプレートをロアレールのロック歯に係合させるために上方にロックプレートを付勢するバネ部材と、ロックプレートを下方へ移動させてロック解除させる操作レバーとを有する。
このスライド装置において、操作前の状態では、ロックプレートがロック位置を維持している。シートを所望の位置でロックするには、まず操作レバーを引き上げることによりロックプレートをバネ部材の付勢力に抗しながら下方へ移動させてロックを解除し、次にシートを所望の位置へスライドさせ、最後に操作レバーを引き下ろしてロックプレートをロアレールのロック歯に係合させる。
特許第6587893号公報
従来のスライド装置のロアレールの内壁部は、複数のロック歯が連続して形成されている区間(ロック歯形成ゾーン)と、ロック歯形成ゾーンの長手方向前側または後側に隣接して設けられている、ロック歯が形成されていない区間(フリーゾーン)とを有しているが、ロックプレートがロアレールにおけるロック歯形成ゾーンとフリーゾーンとの境界付近においてロックプレートのすべての係合穴がロアレールの複数のロック歯に正しく係合できないおそれがある。
ここで、従来のスライド装置の動きを、特許文献1記載のスライド装置のロアレール2の複数のロック歯2eと上下に移動可能なロックプレート111の複数の係合穴111bとの係合状態を模式的に示した図(図22(a)~図25(b))を例として用いながら説明する。なお、図22~25の各分図(a)はロアレール2およびロックプレート111を下方から見た図、各分図(b)はロアレール2およびロックプレート111を正面から見た図であってロックプレート111を断面で示した図である。ロアレール2は、その長手方向Xに並ぶ複数のロック歯2eを2列有している。
図22(a)、(b)に示されるように、ロアレール2は、複数のロック歯2eが形成されているロック歯形成ゾーンTZとロック歯2eが形成されていないフリーゾーンFZとを有している。ロックプレート111がフリーゾーンFZにある状態では、ロックプレート111はロック歯2eと係合されておらず、ロックプレート111およびアッパーレール(図示せず)は自由にスライドできる。
図23(a)~図24(b)に示されるように、ロックプレート111がロアレール2のうちフリーゾーンFZから初段ロック歯、すなわち、複数のロック歯2eのうちフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1(図23(a)、23(b)、24(b))に到達した際にロックプレート111がシートロックのためにバネ部材の付勢力によって上昇すると、図25(a)、(b)に示されるように、ロックプレート111が傾いて、ロックプレート111の後端部111dのみが初段ロック歯2e1の隣の2番目のロック歯2e2に引っ掛かり、不完全なロックとなるおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを防止することが可能なスライド装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために本発明のスライド装置は、長尺の部材であって、前記シートが設置される設置面に固定されるロアレールと、前記シートに固定される部分を有し、前記ロアレールによって当該ロアレールの長手方向に移動自在に案内されるアッパーレールと、前記アッパーレールに取り付けられ、前記アッパーレールを前記長手方向における任意の位置でロックするためのロック機構とを備えたスライド装置において、前記ロアレールは、前記長手方向に延びて互いに対向する一対の側壁部と、前記一対の側壁部の間に配置され、前記長手方向に延びる少なくとも1つの内壁部とを備え、前記内壁部は、下向きに突出するとともに前記長手方向に沿って並ぶ複数のロック歯が形成された所定のロック歯形成ゾーンと、前記ロック歯形成ゾーンに隣接して前記長手方向に延びるとともに前記ロック歯が形成されていないフリーゾーンとを有し、前記ロック機構は、前記ロアレールの一対の側壁部の間に配置され、前記ロック歯に噛合可能な複数の被係合部が前記長手方向に並んで形成され、前記アッパーレールとともに前記フリーゾーンと前記ロック歯形成ゾーンとにわたって前記長手方向に移動するロックプレートと、前記被係合部が前記ロック歯に係合するように前記ロックプレートを上方に付勢する付勢部材とを備え、前記ロックプレートは、前記長手方向に直交する幅方向を向く当該ロックプレートの両側の側面部のうち前記ロック歯形成ゾーン側において前記両側の側面部から前記幅方向に突出する少なくとも一対の突起部を有し、前記スライド装置は、前記一対の突起部に当接することにより、前記ロックプレートの上下方向の変位を規制する一対のガイド部をさらに備え、前記一対のガイド部は、前記ロックプレートが前記フリーゾーンから前記ロック歯形成ゾーンに進入したときに、前記複数のロック歯における前記フリーゾーンに最も近い初段ロック歯と前記ロックプレートの前記複数の被係合部における最も前記フリーゾーン側の被係合部とが係合可能な係合可能位置に前記ロックプレートが到達する直前までは、前記ロックプレートが前記ロック歯に向かって上方に変位することを規制し、前記ロックプレートが前記係合可能位置に到達すると前記ロックプレートが前記ロック歯に向かって上方に変位することを許容することを特徴とする。
上記のスライド装置では、ロックプレートは、ロアレールの長手方向に直交する幅方向を向く当該ロックプレートの両側の側面部のうち前記ロック歯形成ゾーン側において前記両側の側面部から前記幅方向に突出する一対の突起部を有する。
スライド装置は、一対の突起部に当接することにより、ロックプレートの上下方向の変位を規制する一対のガイド部を備える。
ロックプレートがフリーゾーンからロック歯形成ゾーンに進入したときに、複数のロック歯におけるフリーゾーンに最も近い初段ロック歯と前記ロックプレートの複数の被係合部における最も前記フリーゾーン側の被係合部とが係合可能な係合可能位置にロックプレートが到達する直前までは、一対のガイド部は、一対の突起部に当接することにより、ロックプレートがロック歯に向かって上方に変位することを規制する。一方、ロックプレートが前記係合可能位置に到達すると、一対のガイド部は、前記規制を解除してロックプレートがロック歯に向かって上方に変位することを許容する。
これにより、アッパーレールをロアレールに沿ってスライドさせたときには、複数のロック歯における初段ロック歯周辺において、ロックプレートの全ての被係合部がロック歯に係合可能な係合可能位置に到達するまでロックプレートの上昇がガイド部によって規制されるので、上下動するロックプレートを備えたロック機構において、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを防止することが可能である。
上記のスライド装置において、一対のガイド部は、ロアレールの一対の側壁部であって長手方向においてフリーゾーンとロック歯形成ゾーンとの境界を含む初段ロック歯周辺に対応する部分に配置され、長手方向に延びるとともにロアレールの幅方向内側に突出するのが好ましい。
この構成では、アッパーレールをロアレールに沿ってスライドさせたときには、ロアレールにおけるフリーゾーンとロック歯形成ゾーンの境界を含む複数のロック歯における初段ロック歯周辺において、ロアレールに設けられたガイド部によってロックプレートの全ての被係合部がロック歯に係合可能な係合可能位置になるまでロックプレートの上昇が規制されるので、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを防止することが可能である。
上記のスライド装置において、前記ロアレールの前記一対の側壁部であって前記長手方向において前記フリーゾーンと前記ロック歯形成ゾーンとの境界を含む初段ロック歯周辺に対応する部分には、当該側壁部を貫通するとともに前記長手方向に延びる長孔が形成され、前記スライド装置は、前記ロアレールの前記一対の側壁部の外側面であって前記長手方向において前記長孔を含む範囲に取り付けられた板状のガイドブラケットを備え、前記ガイド部は、前記ガイドブラケットのうち前記長孔の長手方向に沿って前記ロアレールの幅方向内側に折り曲げられて当該長孔に挿入された部分によって構成されているのが好ましい。
かかる構成によれば、ガイドブラケットをロアレールの側壁部の外側面に取り付けてガイド部を側壁部の長孔に挿入するだけで、ガイド部を精度よく形成して位置決めすることが可能である。
上記のスライド装置において、前記ガイド部は、前記ロアレールの前記一対の側壁部を当該ロアレールの内方に切り起こすことによって形成されていてもよい。
かかる構成によれば、ガイド部をロアレールと一体成形でき、部品点数を削減し、製造コストを低減することが可能である。
上記のスライド装置において、前記ロアレールの前記一対の側壁部の外側面であって前記長手方向において前記ガイド部を含む範囲を覆うカバーをさらに備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、カバーによってロアレールの側壁部においてガイド部周辺に開口する長孔などの隙間を塞ぐことができ、スライド装置内部への異物の侵入を防止することが可能である。また、カバーによって、スライド装置の外観が向上する。
上記のスライド装置において、前記ガイド部による前記規制が解除された後に、前記ロックプレートにおける前記一対の突起部の間の部分が前記ロック歯の先端に当接してから、前記ロックプレートが前記付勢部材の付勢力で上昇して、前記ロック歯が前記被係合部に係合するロック位置に移行することが可能なように、前記ガイド部の長さおよび位置が設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、ロックプレートはガイド部による規制が解除された後にロック位置へ円滑に移行することが可能になるので、初段ロック歯周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
上記のスライド装置において、前記ガイド部による前記規制が解除された後に、前記ロックプレートにおける前記一対の突起部の間の部分が前記ロック歯の先端に当接してから、前記ロックプレートが前記付勢部材の付勢力で上昇して、前記ロック歯が前記被係合部に係合するロック位置に移行することが可能なように、前記長手方向における前記突起部の幅および前記ガイド部の位置が設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、長手方向における突起部の幅およびガイド部の位置を上記のように設定することにより、ロックプレートはガイド部による規制が解除された後にロック位置へ円滑に移行することが可能になるので、初段ロック歯周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
上記のスライド装置において、前記ガイド部の長さは、前記ロックプレートにおける複数の被係合部が形成された部分の長さ以上に設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、ロアレールに設けられた一対のガイド部によってロックプレートの全ての被係合部がロック歯に係合可能なロック位置になるまでロックプレートの上昇が確実に規制されるので、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを確実に防止することが可能である。
上記のスライド装置において、前記ガイド部における前記長手方向に延びている部分の下面の高さは、前記ロック歯の先端の高さ以下に設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、ロックプレートの一対の突起部がロアレールに設けられた一対のガイド部に当接している間はロックプレートとロック歯との係合を確実に回避できるので、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを確実に防止することが可能である。
上記のスライド装置において、前記ガイド部は、前記長手方向に延びる本体部であって、前記突起部が当接する下面を有する本体部と、前記本体部における前記フリーゾーン側の第1端部に連続して形成され、前記本体部から前記長手方向へと遠ざかるにつれて上方に向かって傾斜する第1傾斜面部と、前記本体部における前記ロック歯形成ゾーン側の第2端部に連続して形成され、前記本体部から前記長手方向へと遠ざかるにつれて上方に向かって傾斜する第2傾斜面部とを備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、アッパーレールをスライドしたときに、ロックプレートの一対の突起部がロアレールのフリーゾーン側から一対のガイド部に近づいたときにまずガイド部の第1傾斜面部に案内されて下方へ押し下げられ、その後、ガイド部の本体部の下面に当接する位置になる。これにより、ロックプレートは、ガイド部によって上方への変位が規制される。さらに、突起部がガイド部の本体部を通過した後は第2傾斜面部に案内されて徐々に上方へ移動することにより、ロックプレートは、上記規制が解除され、ロック歯が被係合部に係合するロック位置へ円滑に案内される。したがって、初段ロック歯周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
以上のように、本発明のスライド装置によれば、ロアレールの初段ロック歯周辺における不完全なロックを防止することができる。
本発明の実施形態に係るスライド装置がシート下面に取り付けられた構造の正面図である。 図1のスライド装置の正面図である。 図2のスライド装置の分解斜視図である。 図2のスライド装置の右側面図である。 図3のロック機構の分解斜視図である。 図4のVI-VI線断面図である。 図3のガイドブラケットの配置、およびロックプレートおよびガイドブラケットの要部を示す斜視説明図である。 図3のロアレールを右側から見た場合のロックプレートおよびガイドブラケットのロアレール内部における配置を示す説明図である。 図7のロックプレートがガイドブラケットのガイド部に当接する前の状態を概略的に示す側面図である。 図7のロックプレートの突起部がガイド部の第1傾斜面部に当接して斜め下方に案内される状態を概略的に示す側面図である。 図7のロックプレートがロアレールのフリーゾーンからロック歯形成ゾーンへ移動する過程において、当該ロックプレートの一対の突起部が一対のガイド部の本体部の下面に当接した直後の状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 図7のロックプレートの一対の突起部が一対のガイド部の本体部の下面に沿って水平方向に案内されている状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 図7のロックプレートの一対の突起部が一対のガイド部の本体部の下面に沿って水平方向に案内されている状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 図7のロックプレートの一対の突起部が一対のガイド部の本体部の下面に沿って水平方向に案内されている状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 図7のロックプレートの一対の突起部が一対のガイド部の第2傾斜面部によって斜め上方に案内されてロックプレートの一対の突起部間の後端部がロック歯の先端に当接する状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 図7のロックプレートが上昇し、ロックプレートの複数の係合孔が複数のロック歯に係合する状態を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 本発明のスライド装置の変形例であって、ロックプレートの複数の被係合部が複数の切欠き溝によって形成されていることを示すロックプレートの平面図である。 本発明のスライド装置の他の変形例であって、ロックプレートの一対の突起部の長手方向幅を幅広に変更し、かつ、一対のガイド部を幅狭にするとともに初段ロック歯付近に配置した構造を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 (a)~(e)は図18(a)~(b)のスライド装置における動作説明図である。 本発明のスライド装置のさらに他の変形例であって、ロックプレートが一対の幅広の突起部および一対の追加突起部を有し、かつ、一対のガイド部を幅狭にするとともに初段ロック歯付近に配置した構造を概略的に示す説明図であって、(a)はロアレール、ロックプレート、およびガイドブラケットの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 (a)~(e)は図20(a)~(b)のスライド装置における動作説明図である。 従来のスライド装置におけるロックプレートの不完全なロックを概略的に説明するための図であって、(a)はロアレールおよびロックプレートの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 従来のスライド装置におけるロックプレートの不完全なロックを概略的に説明するための図であって、(a)はロアレールおよびロックプレートの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 従来のスライド装置におけるロックプレートの不完全なロックを概略的に説明するための図であって、(a)はロアレールおよびロックプレートの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。 従来のスライド装置におけるロックプレートの不完全なロックを概略的に説明するための図であって、(a)はロアレールおよびロックプレートの下面図、(b)はこれらを正面から見た図であってロックプレートを断面で示した図である。
以下、本発明の実施形態に係るスライド装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
スライド装置1は、図1~3に示されるように、例えば車両用シートS(以下、シートSという)の下部に当該シートSの幅方向(図1の紙面垂直方向)に所定間隔をあけて2基配置された状態で用いられるが、シートSの幅方向に延在するように前後(X方向)に所定間隔をあけて2基配置されることもある。尚、図1のシートSは、シートバックS1(背もたれ)が座部であるシートクッションS2の後端部付近に立設された構造を有するが、本発明はシートSの構造について特に限定しない。
スライド装置1は、長尺の部材であって、シートSが設置される設置面Aに固定されるロアレール2と、シートSのシートクッションS2の下部に固定される部分を有し、ロアレール2によって当該ロアレール2の長手方向Xに移動自在に案内されるアッパーレール3と、ロックプレート11を備えたロック機構4と、一対のガイド部19bを有する一対のガイドブラケット19とを備える。
図3~4に示されるように、ロアレール2は、長手方向Xに延びて互いに対向する一対の側壁部2bと、一対の側壁部2bの間に配置され、長手方向Xに延びる少なくとも1つ(本実施形態では一対)の内壁部2dとを備えた構成を有する。具体的には、ロアレール2は、ロアレール2は、上記の設置面Aに当接可能な底面を有する底壁部2aと、底壁部2aの両側から立ち上がって互いに対向する一対の側壁部2bと、各側壁部2bの上縁から互いに内方に曲げられていると共に、対向縁同士が所定間隔離間している一対の上壁部2cと、上壁部2cの内端縁から下方に曲成された一対の内壁部2dとを有し、長手方向Xに直交する幅方向Y断面で上面開口の略コ字状に形成されている。
本実施形態のスライド装置1は、シートSを後方X1に大きくスライド可能なウォークイン用スライド装置に適用可能な構成として、図3および図7に示されるように、一対の内壁部2dはそれぞれ、長手方向Xにおいて隣接する所定のロック歯形成ゾーンTZおよびフリーゾーンFZを有する。ロック歯形成ゾーンTZには、下向きZ2に突出するとともに長手方向Xに沿って並ぶ複数のロック歯2eが形成されている。一方、フリーゾーンFZは、ロック歯形成ゾーンTZの前側X2に隣接して長手方向Xに延びるとともにロック歯2eが形成されていないゾーンである。なお、複数のロック歯2e(すなわち、ロック歯形成ゾーンTZ)は、一対の内壁部2dの少なくとも一方に形成されていればよい。
ロアレール2の一対の側壁部2bであって長手方向XにおいてフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界を含む初段ロック歯周辺、すなわち、複数のロック歯2eのうちフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1の周辺に対応する部分には、当該側壁部2bを貫通するとともに長手方向Xに延びる長孔2fが形成されている。本実施形態では、長孔2fは、図3および図7に示されるように、長手方向Xにおいて、フリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界B、および初段ロック歯2e1を含む4本のロック歯2e(図11(a)~図16(b)のロックプレート11の4個の係合孔11bに対応する4本のロック歯2e)が配置された領域を覆う範囲に形成されている。
アッパーレール3は、図3~4に示されるように、上壁部3aと、上壁部3aの両側から下方に曲げられて互いに対向する一対の側壁部3bとを有する、幅方向Yにおける断面が下面開口の略コ字状に形成されている。また、アッパーレール3は、一対の側壁部3bの下端部からそれぞれ外側上方に折り返される一対の折返し部3cを有している。そして、アッパーレール3は、各折返し部3cを、ロアレール2の各側壁部2bに対向するように、該各側壁部2bと各内壁部2dとの間に位置させて配設される。
ロアレール2とアッパーレール3との間には、図4に示される転動部材としてのボール21、22が介在され、設置面Aに固定されるロアレール2に対してアッパーレール3が長手方向Xにスライド可能に設けられる。
ロック機構4は、アッパーレール3に取り付けられ、アッパーレール3を長手方向Xにおける任意の位置でロックするための構成を有する。ロック機構4は、図3~8に示されるように、少なくともロックプレート11およびロックプレート用スプリング12c(付勢部材)を備える構成を有する構成であればよい。
ロックプレート11は、図5~8に示されるように、ロアレール2の内側に配置され、係合部としての複数のロック歯2eに噛合可能な被係合部としての複数の係合孔11bが長手方向Xに並んで形成された板状の部材である。ロックプレート11は、平面視で略四角形に形成され、幅方向Yに対向する一対の側面部11aと、長手方向Xに対向する一対の長手方向端縁部11dとを有する。複数の係合孔11bは、一対の側面部11aのそれぞれに沿うように長手方向Xにそれぞれが2列形成されている。この長手方向Xに隣接する係合孔11b間の間隔は、ロアレール2の長手方向Xに隣接する複数のロック歯2e間の間隔と同じになるように形成されると共に、各係合孔11bは、複数のロック歯2eが挿入し得る大きさで形成される。
ロックプレート11は、幅方向Y両側の側面部11aのうちロック歯形成ゾーンTZ側(本実施形態ではロックプレート11の後方側X1の端部)において両側の側面部11aから幅方向Yに突出する一対の突起部11eを有する。突起部11eの位置は末端部である必要はなく、進行方向の端部近傍であって、ロックプレート11が不完全なロックを生じない位置であれば特に限定されない。なお、突起部11eの位置や形状を変更した変形例については、後述の変形例(F)、(G)で詳細に説明する。
ロックプレート用スプリング12cは、ロックプレート11の係合孔11bをロック歯2eに係合するようにロックプレート11を上方Z1に付勢する付勢部材である。
本実施形態のロック機構4は、具体的には、図3~8に示されるように、上記のロックプレート11と、上記のロックプレート用スプリング12cを含むロック機構支持部材12と、一対のくさび構造体13と、リリースプレート14と、ロック解除操作部材15とを備えている。ロック機構4は、アッパーブラケット18を介してアッパーレール3に固定される。これにより、ロックプレート11は、アッパーレール3とともにフリーゾーンFZおよびロック歯形成ゾーンTZにわたって長手方向Xに移動可能である。
アッパーブラケット18は、幅方向Y断面で略コ字状に形成された部材であって、アッパーレール3の内側において、アッパーレール3の上壁部3aおよび両側の側壁部3bに固定される。
アッパーブラケット18の各側面部(幅方向Yの両側)の適宜位置には、図3に示される開口部18aが貫通形成されており、アッパーレール3の側壁部3bおよび折返し部3cにも、対応する位置に開口部3d、3eがそれぞれ貫通形成されている。ロックプレート11の一対の側面部11aは、各側面部11aに対応するこれらの開口部3d、3eから外方に突出するようにアッパーブラケット18内に配設され、これにより、ロックプレート11の2列に並ぶ複数の係合孔11bは、ロアレール2の一対の内壁部2dにそれぞれ形成された複数のロック歯2eに係合することが可能である。
な お 、 ロアレール 2 に 形 成 さ れ る 複数のロック歯 2e は 、下方に向かうほど幅が狭くなるテーパ状に形成されていることが好ましい。これにより、ロック時において複数のロック歯2eと係合孔11bとの隙間がなくなり、ガタつきも抑制できる。
ロック機構支持部材12は、図5に示されるように、ベースプレート部12eと、該ベースプレート部12eから上方に延びてアッパーブラケット18の上面部を貫通するロックプレート用ガイド軸12aと、アッパーレール3の長手方向Xに沿って所定間隔をおいてロックプレート用ガイド軸12aを挟んで一対設けられ、ロックプレート用ガイド軸12aと同様に上方に突出する一対のくさび用ガイド軸12bと、を有して構成されている。
そして、ロックプレート11、くさび構造体13、リリースプレート14及びロック解除操作部材15を、アッパーブラケット18の上面部31との間に位置させて、ベースプレート部12eがアッパーブラケット18の各側面部の下部付近に固定されている。
ロックプレート11は、ロックプレート用ガイド軸12aを、該ロックプレート11の中心に貫通形成したガイド孔11cに挿通するようにして配設される。また、ロックプレート用ガイド軸12aには、ロックプレート11をアッパーブラケット18の上面部方向(すなわち上方Z1)に付勢する上記のロックプレート用スプリング12cが装填されている。一対のくさび用ガイド軸12bにはそれぞれ、後述するくさび構造体13を同じく上方Z1に付勢するくさび用スプリング12dが装填されている。
くさび構造体13は、下方Z2に行くにつれて長手方向Xに幅広となる一対の傾斜面13aを有している(図5~6参照)。ロックプレート11の長手方向Xを向く一対の長手方向端縁部11dに対する傾斜面13aの接触位置が相対的に下方になると、ロックプレート11の長手方向端縁部11dを側面から見て両側から内方に押圧するくさび作用を発揮する。これにより、ロックプレート11の下方への移動が規制される。
くさび構造体13には上下方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔にくさび用ガイド軸12bが挿通されている。くさび構造体13は、くさび用スプリング12dによって上方Z1に付勢されることにより、上記のようなくさび作用を発揮することが可能である。
リリースプレート14には上下方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、当該複数の貫通孔には、ロックプレート用ガイド軸12aおよび一対のくさび用ガイド軸12bがそれぞれ挿通される。
ロック解除操作部材15は、所定の長さを有し、アッパーレール3の内側に配設される。ロック解除操作部材15は、アッパーレール3の前端から突出し、操作者が上下に操作することを可能とする把持部(図示せず)が連結されている前端部15aと、ロックプレート用ガイド軸12aと一対のくさび用ガイド軸12bとがそれぞれ挿通されるように複数の貫通孔が形成された後端部15bと、を備えている。後端部15bは、アッパーブラケット18の上面部とリリースプレート14との間に配置されている。ロック解除操作部材15は、アッパーレール3の一対の側壁部3bに固定された軸部17(図3参照)を回転中心として揺動自在に支持され、かつ、ねじりコイルスプリング16により後端部15bが上方Z1に向かう回転方向(図3の軸部17において反時計方向)に付勢されている。ロック解除操作部材15の前端部15aが上下に変位すると、後端部15bが逆方向に変位する。つまり、ロック解除時に着座者が把持部を引き上げると、後端部15bがロックプレート用ガイド軸12aと一対のくさび用ガイド軸12bに沿って下方Z2に変位する。その結果、後端部15bの下側に配置されているリリースプレート14も下方に押圧され、そのさらに下側のロックプレート11も下方に押圧されてロック解除が可能となる。
図3~4および図7~8に示されるように、一対のガイド部19bを有する一対のガイドブラケット19は、ロアレール2の一対の側壁部2bであって長手方向XにおいてフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界を含む複数のロック歯2eのうちの初段ロック歯2e1周辺に対応する部分に配置されている。
具体的には、ガイドブラケット19は、ロアレール2の一対の側壁部2bの外側面であって長手方向Xにおいて長孔2fを含む範囲に取り付けられた板状の部材である。ガイドブラケット19は、ブラケット本体部19aと、ガイド部19bとを備え、金属板などにより一体形成されている。ブラケット本体部19aは、ロアレール2の一対の側壁部2bの外側面に溶接などで固定される平板状の部分である。
ガイド部19bは、ロックプレート11がフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZに進入したときにロックプレート11の突起部11eに上方から当接することにより、ロックプレート11の上下方向Zの変位を規制する部分である。ガイド部19bは、構造的には、長手方向Xに延びるとともに ロアレール2の幅方向Y内側に突出する部分である。本実施形態では、ガイド部19bは、ガイドブラケット19のうち長孔2fの長手方向Xに沿ってロアレール2の幅方向Y内側に折り曲げられ、ロアレール2の長孔2fに挿入されている。
このことにより、ガイド部19bは、ロアレール2における長手方向XにおいてフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界を含む複数のロック歯2eのうちの初段ロック歯2e1周辺に対応する部分に配置される。具体的には、ガイド部19bは、図11(b)に示されるように、長手方向Xにおいて、フリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界B、および初段ロック歯2e1を含む各列4本のロック歯2e(ロックプレート11の4個の係合孔11bに対応する数のロック歯2e)が配置された領域を覆う範囲に配置される。
ガイド部19bは、具体的には、図3、図7および図9に示されるように、突起部11eが当接する下面19b4を備えて長手方向Xに延在する本体部19b1と、本体部19b1におけるフリーゾーンFZ側の第1端部b11(図3参照)に連続して形成され、本体部19b1から長手方向Xの前側X2へと遠ざかるにつれて上方Z1に向かって傾斜する第1傾斜面部19b2と、本体部19b1におけるロック歯形成ゾーンTZ側の第2端部b12(図3参照)に連続して形成され、本体部19b1からから長手方向Xの後側X1へと遠ざかるにつれて上方Z1に向かって傾斜する第2傾斜面部19b3と、を備えている。
ガイド部19bの長さは、ロックプレート11の不完全なロックを確実に防止するためには、図15~16に示されるように、ロックプレート11における複数の係合孔11bが形成された部分の長さ以上に設定されているのが好ましい。
また、ロックプレート11の不完全なロックを確実に防止するためには、図11(b)に示されるように、ガイド部19bにおける長手方向Xに延びている本体部19b1の下面19b4の高さは、ロック歯2eの先端の高さ以下に設定されているのが好ましい。
また、ガイド部19bの長手方向Xにおける長さおよび位置は、ロックプレート11の不完全ロックを防止しつつスムーズなロックを達成するために、ガイド部19bによる前記規制が解除された後に、すなわち、一対の突起部11eが当接する当接位置から当接しない不当接位置へ移行したときに、ロックプレート11における一対の突起部11eの間の部分がロック歯2eの先端に当接してから、ロックプレート11がロックプレート用スプリング12cの付勢力で上昇して、ロック歯2eが係合孔11bに係合するロック位置に移行することが可能なように、設定されていることが好ましい。本実施形態では、上記の設定条件を達成するために、ガイド部19bの長さおよび配置は、図11(b)に示されるように、長手方向Xにおいて、フリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界B、および初段ロック歯2e1を含む4本のロック歯2e(ロックプレート11の4個の係合孔11bに対応する数のロック歯2e)が配置された領域を覆うような長さおよび配置に設定されている。
(スライド装置1の動作説明)
上記のスライド装置1では、アッパーレール3がロアレール2に沿って後方X1へスライドさせて行く。このとき、アッパーレール3側のロック機構4では、図9に示されるように、ロックプレート11は、ロアレール2の内壁部2dのロック歯2eが形成されていないフリーゾーンFZではロックされずに後方X1へ移動することが可能である。具体的には、ロックプレート11は、ロックプレート用スプリング12cからの上方Z1への付勢力により、内壁部2dの下端に当接しながら後方X1へスライドすることが可能である。
そして、ロックプレート11がフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZに進入したときには、図10~図16(b)に示されるように、複数のロック歯2eにおけるフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1とロックプレート11の複数の係合孔11bにおける最もフリーゾーンFZ側の係合孔11b1とが係合可能な係合可能位置にロックプレート11が到達する直前までは、一対のガイド部19bの下面19b4がロックプレート11の一対の突起部11eの上面に当接することにより、ロックプレート11がロック歯2eに向かって上方Z1に変位することを規制する。ロックプレート11の一対の突起部11eが一対のガイド部19bの後端部を通過して、ロックプレート11が係合可能位置に到達したときに、一対のガイド部19bは、上記規制を解除してロックプレート11がロック歯2eに向かって上方Z1に変位することを許容する。
すなわち、ロックプレート11の後端側X1の一対の突起部11eがガイド部19bを通過してロックプレート11が正常にロック可能な位置まで到達した後には、ロックプレート11が水平を維持しながら上昇し、初段ロック歯2e1を含む4本のロック歯2eがロックプレート11の4個の係合孔11bに係合する。これにより、アッパーレール3は初段ロック歯2e1周辺でロックすることができ、不完全なロック(すなわち、上記図25(a)、(b)のようにロックプレート111が斜めに傾いたロック)を防ぐことができる。
上記のロックプレート11の具体的な動きは、以下の通りである。
まず、図9~10に示されるように、ロックプレート11が前述のアッパーレールとともに後方X1へ移動したときに、まず、ロックプレート11の後端側X1の突起部11eがガイド部19bの第1傾斜面部19b2に当接し、第1傾斜面部19b2に沿って斜め下方(後方X1かつ下方Z2)へ案内される。
さらにロックプレート11が後方X1へ移動すると、図11(a)~図14(b)に示されるように、ロックプレート11の一対の突起部11eはそれぞれ、長手方向Xに延びるガイド部19bの本体部19b1に沿って後方X1へ案内される。本体部19b1の下面19b4は、ロック歯2eの先端の高さ以下にあるので、突起部11eが本体部19b1に当接している状態ではロックプレート11はロック歯2eに係合しない。
言い換えれば、図11(a)~図14(b)に示される状態では、一対のガイド部19bがロックプレート11の一対の突起部11eの上面に当接することにより、複数のロック歯2eにおけるフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1とロックプレート11の複数の係合孔11bにおける最もフリーゾーンFZ側の係合孔11b1とが係合可能な係合可能位置にロックプレート11が到達する直前までは、ロックプレート11がロック歯2eに向かって上方Z1に変位することを規制する。
その後、図15(a)、(b)に示されるように、ロックプレート11の一対の突起部11eがガイド部19bの本体部19b1を通過すると、突起部11eは、ガイド部19bの第2傾斜面部19b3に沿って斜め上方(後方X1かつ上方Z1)へ案内される。言い換えれば、ロックプレート11が係合可能位置に到達したときには、一対のガイド部19bが、上記規制を解除してロックプレート11がロック歯2eに向かって上方に変位することを許容する。
図15(a)、(b)に示される状態では、ガイド部19bによる前記規制が解除された後に、すなわち、ロックプレート11の一対の突起部11eがガイド部19bに当接しない位置へ移行したときに、ロックプレート11における一対の突起部11eの間の部分がロック歯2eの先端に当接してから、図16(a)、(b)に示されるように、ロックプレート11がロックプレート用スプリング12cの付勢力で上昇して、ロック歯2eが係合孔11bに係合するロック位置に移行する。これにより、ロックプレート11は不完全なロックを防止でき、アッパーレール3は初段ロック歯2e1周辺でロックされる。
図16(a)、(b)に示されるように、ロック歯2eが係合孔11bに係合するときには、ロックプレート11の長手方向端縁部11dのうちの後方側X1の端縁部11d1は、ガイド部19bを通過した位置でロック歯2eに当接するので、ロックプレート11の複数の係合孔11bはそれぞれ対応するロック歯2eに確実に係合することが可能である。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態のスライド装置1では、図5および図7に示されるように、ロック機構4のロックプレート11は、その両側面部11aから幅方向Yに突出する一対の突起部11eを有する。
スライド装置1は、図3および図7に示されるように、ロックプレート11がフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZに進入したときに一対の突起部11eに当接することによりロックプレート11の上下方向Zの変位を規制する、一対のガイド部19bを備える。
ロックプレート11がフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZに進入したときには、ロックプレート11の複数のロック歯2eにおけるフリーゾーンFZに最も近い初段ロック歯2e1とロックプレート11の複数の係合孔11bにおける最もフリーゾーンFZ側の係合孔11b1とが係合可能な係合可能位置にロックプレート11が到達する直前までは、一対のガイド部19bは、一対の突起部11eの上面に当接することにより、ロックプレート11がロック歯2eに向かって上方Z1に変位することを規制する。
一方、ロックプレート11が係合可能位置に到達したときには、ロックプレート11の一対の突起部11eが一対のガイド部19bを越えるので、一対のガイド部19bは、上記規制を解除してロックプレート11がロック歯2eに向かって上方Z1に変位することを許容する。
これにより、アッパーレール3をロアレール2に沿ってスライドさせたときには、ロアレール2における複数のロック歯2eにおける初段ロック歯2e1周辺において、ロックプレート11の一対の突起部11eが一対のガイド部19bを通過してロックプレート11の全ての係合孔11bがロック歯2eに係合可能な係合可能位置に到達するまでロックプレート11の上昇が規制される。このため、上下動するロックプレート11を備えたロック機構4において、ロアレール2の初段ロック歯2e1周辺における不完全なロックを防止することが可能である。
(2)
本実施形態のスライド装置1では、一対のガイド部19bは、ロアレール2の一対の側壁部2bであって長手方向XにおいてフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界を含む初段ロック歯2e1周辺に対応する部分に配置され、長手方向Xに延びるとともに ロアレール2の幅方向Y内側に突出する。
この構成では、アッパーレール3をロアレール2に沿ってスライドさせたときには、ロアレール2におけるフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZの境界を含む複数のロック歯2eにおける初段ロック歯2e1周辺において、ロックプレート11の一対の突起部11eがロアレール2に設けられたガイド部19bによってロックプレート11の全ての係合孔11bがロック歯2eに係合可能な係合可能位置までになるまでロックプレート11の上昇が規制される。このため、ロアレール2の初段ロック歯2e1周辺における不完全なロックを防止することが可能である。
(3)
本実施形態のスライド装置1では、ロアレール2の一対の側壁部2bであって長手方向XにおいてフリーゾーンFZとロック歯形成ゾーンTZとの境界を含む初段ロック歯(初段ロック歯2e1)周辺に対応する部分には、当該側壁部2bを貫通するとともに長手方向Xに延びる長孔2fが形成されている。
スライド装置1は、ロアレール2の一対の側壁部2bの外側面であって長手方向Xにおいて長孔2fを含む範囲に取り付けられた板状のガイドブラケット19を備える。ガイド部19bは、ガイドブラケット19のうち長孔2fの長手方向Xに沿ってロアレール2の幅方向Y内側に折り曲げられて当該長孔2fに挿入された部分によって構成されている。
かかる構成によれば、ガイドブラケット19をロアレール2の側壁部2bの外側面に取り付けてガイド部19bを側壁部2bの長孔2fに挿入するだけで、ガイド部19bを精度よく形成して位置決めすることが可能である。しかも、ガイド部19bの製造が容易である。
(4)
本実施形態のスライド装置1では、ガイド部19bの長さおよび位置は、ガイド部19bによる前記規制が解除された後(すなわち、一対の突起部11eがガイド部19bに当接する当接位置から不当接位置へ移行したとき)に、ロックプレート11における一対の突起部11eの間の部分がロック歯2eの先端に当接してから、ロックプレート11がロックプレート用スプリング12cの付勢力で上昇して、ロック歯2eが係合孔11bに係合するロック位置に移行することが可能なように、設定されている。
かかる構成によれば、ロックプレート11をロック解除位置からロック位置へ円滑に移行することが可能になるので、初段ロック歯2e1周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
(5)
本実施形態のスライド装置1では、ガイド部19bの長さは、ロックプレート11における複数の係合孔11bが形成された部分の長さ以上に設定されている。
かかる構成によれば、ロアレール2に設けられた一対のガイド部19bによってロックプレート11の全ての係合孔11bがロック歯2eに係合可能なロック位置になるまでロックプレート11の上昇が確実に規制されるので、ロアレール2の初段ロック歯2e1周辺における不完全なロックを確実に防止することが可能である。
なお、ガイド部19bの長さは、上記(3)のようにロックプレート11における一対の突起部11eの間の部分がロック歯2eの先端に当接してから、ロックプレート11が上昇してロック歯2eが係合孔11bに係合することが可能であれば、複数の係合孔11bが形成された部分の長さよりも若干短くても、不完全なロックを確実に防止することが可能である。
(6)
本実施形態のスライド装置1では、ガイド部19bにおける長手方向Xに延びている本体部19b1の下面19b4の高さは、ロック歯2eの先端の高さ以下に設定されている。かかる構成によれば、ロックプレート11の一対の突起部11eがロアレール2に設けられた一対のガイド部19bに当接している間はロックプレート11とロック歯2eとの係合を確実に回避できるので、ロアレール2の初段ロック歯2e1周辺における不完全なロックを確実に防止することが可能である。
(7)
本実施形態のスライド装置1では、図3に示されるように、ガイド部19bは、長手方向Xに延びる本体部19b1であって、突起部11eが当接する下面19b4を備えて長手方向Xに延在する本体部19b1と、本体部19b1におけるフリーゾーンFZ側の第1端部b11に連続して形成され、本体部19b1から長手方向Xの前側X2へと遠ざかるにつれて上方Z1に向かって傾斜する第1傾斜面部19b2と、本体部19b1におけるロック歯形成ゾーンTZ側の第2端部b12に連続して形成され、本体部19b1から長手方向Xの後側X1へと遠ざかるにつれて上方Z1に向かって傾斜する第2傾斜面部19b3とを備えている。
かかる構成によれば、アッパーレール3をスライドしたときに、図10に示されるように、ロックプレート11の一対の突起部11eがロアレール2のフリーゾーンFZ側から一対のガイド部19bに近づいたときにまずガイド部19bの第1傾斜面部19b2に案内されて下方へ押し下げられ、その後、図11(a)、(b)に示されるように、ガイド部19bの本体部19b1の下面19b4に当接する当接位置になる。これにより、ロックプレート11は、ガイド部19bによってロックプレート11の上方Z1への変位が規制される。さらに、図15(a)~図16(b)に示されるように、突起部11eがガイド部19bの本体部19b1を通過した後は第2傾斜面部19b3に案内されて徐々に上方Z1へ移動することにより、ロックプレート11は、上記規制が解除され、ロック歯2eが係合孔11bに係合するロック位置へ円滑に案内される。したがって、初段ロック歯2e1周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
(変形例)
(A)
上記実施形態では、ガイド部19bはロアレール2とは別体のガイドブラケット19の一部をロアレール2の内方に向けて折り曲げて形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガイド部は長手方向Xに延びるとともに ロアレール2の幅方向Y内側に突出する構成であればよい。
したがって、本発明の変形例として、ガイド部は、ロアレール2の一対の側壁部2bを当該ロアレール2の内方に切り起こすことによって形成されていてもよい。この構成では、ガイド部をロアレール2と一体成形でき、部品点数を削減し、製造コストを低減することが可能である。
(B)
本発明の他の変形例として、ロアレール2の一対の側壁部2bの外側面であって長手方向Xにおいてガイド部19bを含む範囲を覆うカバーをさらに備えていていもよい。この構成では、カバーによってロアレール2の側壁部2bにおいてガイド部19b周辺に開口する長孔2fなどの隙間を塞ぐことができ、スライド装置1内部への異物の侵入を防止することが可能である。また、カバーによって、スライド装置の外観が向上する。
また、上記の変形例(A)のようにガイド部がロアレール2の一対の側壁部2bを当該ロアレール2の内方に切り起こすことによって形成された場合も、側壁部2bに開口が形成されるが、カバーで覆うことにより異物の侵入を防止することが可能である。
(C)
上記実施形態では、ロックプレート11の複数の被係合部として複数(4個)の係合孔11bを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明では、ロアレールのロック歯に係合可能な被係合部であれば孔以外の他の形状として、例えば、図17に示されるように、複数の被係合部がロック歯に係合可能な位置および大きさに形成された複数の切欠き溝11fであってもよい。
また、複数の被係合部の数について本発明は特に限定しないが、被係合部の数が多い方がロックプレートとロック歯との係合状態をより強固することができる。
(D)
また、ガイド部は長手方向Xに延びるとともに ロアレール2の幅方向Y内側に突出する構成であればよいので、上記実施形態および変形例(A)以外の構成として、ガイド部は、ロアレール2の側壁部2bを内側に凹ませて当該内側に突出した部分で構成されてもよい。また、ガイド部は、ロアレールの側壁部2bの内側面に、溶接等によって貼り付けて設けてもよい。
(E)
上記実施形態のスライド装置1は、シートSを後方X1に大きく移動させるウォークイン用スライド装置に適用される例が示されており、ロアレール2の内壁部2dのロック歯形成ゾーンTZの前側X2にフリーゾーンFZが形成され、ロックプレート11の一対の突起部11eが側面部11aの後方側端部から幅方向Yに突出しているが、本発明では突起部11eの配置および形状はこれに限定されない。
すなわち、本発明の変形例として、フリーゾーンFZがロック歯形成ゾーンTZの前後両側にある場合に対応するように、ロックプレート11をロアレール2の長手方向Xに長くし、さらに、一対の突起部11eが側面部11aの後方側端部だけでなく前方側端部に設けられてもよい(すなわち、前後両側のフリーゾーンFZから見てロック歯形成ゾーンTZ側の端部にそれぞれ設けられればよい)。この場合には、ロックプレート11が前後いずれのフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZへ移動しても不完全なロックを防止することが可能である。
(F)
また、上記実施形態におけるガイド部19bの長さおよび位置の代わりに、長手方向Xにおけるロックプレート11の突起部11eの幅およびガイド部19bの位置を、上記の(本実施形態の特徴)の(4)に示される設定条件、すなわち、「ガイド部19bによる前記規制が解除された後(すなわち、一対の突起部11eがガイド部19bに当接する当接位置から不当接位置へ移行したとき)に、ロックプレート11における一対の突起部11eの間の部分がロック歯2eの先端に当接してから、ロックプレート11がロックプレート用スプリング12cの付勢力で上昇して、ロック歯2eが係合孔11bに係合するロック位置に移行することが可能な」条件を満たすように、設定してもよい。
具体的には、上記の設定条件を満たすように、図18(a)、(b)に示されるように、長手方向Xにおけるロックプレート11の一対の突起部11eαの幅を幅広に変更し、かつ、一対のガイド部19bαを幅狭にするとともに当該ガイド部19bαを初段ロック歯2e1付近(具体的には、長手方向Xにおいて初段ロック歯2e1におけるフリーゾーンFZ側の半分に重なっている位置)に配置してもよい。
この図18(a)~(b)に示されるロックプレート11を製造する場合、一対の突起部11eαに相当する部分を含む大型の矩形プレートを準備して、突起部11eαに相当する部分よりも長手方向Xにおいてロック歯形成ゾーンTZよりも遠い側X2の部分に切欠き11gを形成することにより、ロックプレート11の両側面部11aから突出する幅広の一対の突起部11eαを有するロックプレート11を製造することが可能である。
この変形例(F)の場合も、図19(a)~(c)に示されるように、ロックプレート11の幅広の突起部11eαがガイド部19bαに当接している間は、ロックプレート用スプリング12cの付勢力Fによるロックプレート11上昇が規制される。その後、図19(d)、(e)に示されるように、幅広の突起部11eαがガイド部19bαに当接しなくなったら、規制が解除され、ロックプレート11がロック歯2eに係合することが可能である。
したがって、図18(a)~(b)および図19(a)~(e)に示される変形例(F)では、長手方向における突起部11eαの幅およびガイド部11bαの位置を上記の設定条件で設定することにより、ロックプレート11はガイド部11bαによる規制が解除された後にロック位置へ円滑に移行することが可能になるので、初段ロック歯2e1周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
(G)
上記変形例(F)にさらに変形を加えた変形例として、図20(a)、(b)に示されるように、上記幅広の一対の突起部11eαとともに、さらに当該突起部11eαから長手方向Xにおいてロック歯形成ゾーンTZよりも遠い側X2に一対の追加突起部11eβを追加してもよい。
この図20(a)~(b)に示されるロックプレート11を製造する場合、一対の突起部11eαおよび一対の追加突起部11eβに相当する部分を含む大型の矩形プレートを準備して、突起部11eaおよび追加突起部11eβに相当する部分の間に切欠き溝11hを形成することにより、ロックプレート11の両側面部11aから突出する幅広の一対の突起部11eαおよび一対の追加突起部11eβを有するとともに突起部11eαと追加突起部11eβとの間に切欠き溝11hが形成されたロックプレート11を製造することが可能である。
なお、図20(a)~(b)に示されるロックプレート11は、さらにロック歯形成ゾーンTZに近い側X1の端部に下方に傾斜する傾斜板部11jを有している。
この変形例(G)の場合も、図21(a)~(c)に示されるように、ロックプレート11の幅広の突起部11eαがガイド部19bαに当接している間は、ロックプレート用スプリング12cの付勢力Fによるロックプレート11の上昇が規制される。その後、図21(d)、(e)に示されるように、幅広の突起部11eαがガイド部19bαに当接しなくなったら、規制が解除され、ロックプレート11がロック歯2eに係合することが可能である。
したがって、図20(a)~(b)および図21(a)~(e)に示される変形例(G)においても、長手方向における突起部11eαの幅およびガイド部11bαの位置を上記の設定条件で設定することにより、ロックプレート11はガイド部11bαによる規制が解除された後にロック位置へ円滑に移行することが可能になるので、初段ロック歯2e1周辺での不完全ロックを防止しつつスムーズなロックが可能になる。
また、この変形例(G)では、ロックプレート11がフリーゾーンFZからロック歯形成ゾーンTZに移動したときに、ロックプレート11の傾斜板部11jがガイド部11bαに当接することにより、ロックプレート11は下方へ押し下げられながら、すなわち、初段ロック歯2e1から下方へ離れながら、ロック歯形成ゾーンTZに進入するので、初段ロック歯2e1周辺での不完全ロックを確実に防止することが可能である。
さらに、この変形例(G)では、図21(d)、(e)に示されるように、幅広の突起部11eαがガイド部19bαに当接しなくなったら、ガイド部19bαによるロックプレート11の上昇規制が解除されるが、このとき、ガイド部19bαは、突起部11eαと追加突起部11eβとの間の切欠き溝11hに挿入されることにより、ロックプレート11がロック歯2eに係合することが可能である。そして、図21(e)に示されるように、ロックプレート11がロック歯2eに係合した後の状態では、追加突起部11eβの下方に離間した位置にガイド部19bαがあるので、ガイド部19bαがロックプレート11の抜け止めの機能も奏することが可能である。
(H)
上記実施形態のスライド装置1は、シートSの前後方向に移動するウォークイン用スライド装置に適用される例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明には、ロアレールおよびアッパーレールがシートの幅方向に延びるように配置されてシートを幅方向(左右方向)にスライドさせるスライド装置も含まれる。
1 スライド装置
2 ロアレール
2b 側壁部
2d 内壁部
2e ロック歯
2e1 初段ロック歯
2f 長孔
3 アッパーレール
4 ロック機構
11 ロックプレート
11a 側面部
11b 係合孔(被係合部)
11e、11eα、11eβ 突起部
11f 切欠き溝
12c ロックプレート用スプリング(付勢部材)
19 ガイドブラケット
19b、19bα ガイド部
19b1 本体部
19b2 第1傾斜面部
19b3 第2傾斜面部
19b4 下面
FZ フリーゾーン
TZ ロック歯形成ゾーン

Claims (10)

  1. 長尺の部材であって、前記シートが設置される設置面に固定されるロアレールと、
    前記シートに固定される部分を有し、前記ロアレールによって当該ロアレールの長手方向に移動自在に案内されるアッパーレールと、
    前記アッパーレールに取り付けられ、前記アッパーレールを前記長手方向における任意の位置でロックするためのロック機構と
    を備えたスライド装置において、
    前記ロアレールは、前記長手方向に延びて互いに対向する一対の側壁部と、前記一対の側壁部の間に配置され、前記長手方向に延びる少なくとも1つの内壁部とを備え、
    前記内壁部は、下向きに突出するとともに前記長手方向に沿って並ぶ複数のロック歯が形成された所定のロック歯形成ゾーンと、前記ロック歯形成ゾーンに隣接して前記長手方向に延びるとともに前記ロック歯が形成されていないフリーゾーンとを有し、
    前記ロック機構は、
    前記ロアレールの一対の側壁部の間に配置され、前記ロック歯に噛合可能な複数の被係合部が前記長手方向に並んで形成され、前記アッパーレールとともに前記フリーゾーンと前記ロック歯形成ゾーンとにわたって前記長手方向に移動するロックプレートと、
    前記被係合部が前記ロック歯に係合するように前記ロックプレートを上方に付勢する付勢部材と
    を備え、
    前記ロックプレートは、前記長手方向に直交する幅方向を向く当該ロックプレートの両側の側面部のうち前記ロック歯形成ゾーン側において前記両側の側面部から前記幅方向に突出する少なくとも一対の突起部を有し、
    前記スライド装置は、前記一対の突起部に当接することにより、前記ロックプレートの上下方向の変位を規制する一対のガイド部をさらに備え、
    前記一対のガイド部は、前記ロックプレートが前記フリーゾーンから前記ロック歯形成ゾーンに進入したときに、前記複数のロック歯における前記フリーゾーンに最も近い初段ロック歯と前記ロックプレートの前記複数の被係合部における最も前記フリーゾーン側の被係合部とが係合可能な係合可能位置に前記ロックプレートが到達する直前までは、前記ロックプレートが前記ロック歯に向かって上方に変位することを規制し、前記ロックプレートが前記係合可能位置に到達すると前記ロックプレートが前記ロック歯に向かって上方に変位することを許容する、
    ことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記一対のガイド部は、前記ロアレールの前記一対の側壁部であって前記長手方向において前記フリーゾーンと前記ロック歯形成ゾーンとの境界を含む前記初段ロック歯周辺に対応する部分に配置され、前記長手方向に延びるとともに前記ロアレールの幅方向内側に突出する、
    請求項1に記載のスライド装置。
  3. 前記ロアレールの前記一対の側壁部であって前記長手方向において前記フリーゾーンと前記ロック歯形成ゾーンとの境界を含む初段ロック歯周辺に対応する部分には、当該側壁部を貫通するとともに前記長手方向に延びる長孔が形成され、
    前記スライド装置は、前記ロアレールの前記一対の側壁部の外側面であって前記長手方向において前記長孔を含む範囲に取り付けられた板状のガイドブラケットを備え、
    前記ガイド部は、前記ガイドブラケットのうち前記長孔の長手方向に沿って前記ロアレールの幅方向内側に折り曲げられて当該長孔に挿入された部分によって構成されている、
    請求項2に記載のスライド装置。
  4. 前記ガイド部は、前記ロアレールの前記一対の側壁部を当該ロアレールの内方に切り起こすことによって形成されている、
    請求項2に記載のスライド装置。
  5. 前記ロアレールの前記一対の側壁部の外側面であって前記長手方向において前記ガイド部を含む範囲を覆うカバーをさらに備えている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  6. 前記ガイド部による前記規制が解除された後に、前記ロックプレートにおける前記一対の突起部の間の部分が前記ロック歯の先端に当接してから、前記ロックプレートが前記付勢部材の付勢力で上昇して、前記ロック歯が前記被係合部に係合するロック位置に移行することが可能なように、前記ガイド部の長さおよび位置が設定されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  7. 前記ガイド部による前記規制が解除された後に、前記ロックプレートにおける前記一対の突起部の間の部分が前記ロック歯の先端に当接してから、前記ロックプレートが前記付勢部材の付勢力で上昇して、前記ロック歯が前記被係合部に係合するロック位置に移行することが可能なように、前記長手方向における前記突起部の幅および前記ガイド部の位置が設定されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  8. 前記ガイド部の長さは、前記ロックプレートにおける複数の被係合部が形成された部分の長さ以上に設定されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  9. 前記ガイド部における前記長手方向に延びている部分の下面の高さは、前記ロック歯の先端の高さ以下に設定されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  10. 前記ガイド部は、前記長手方向に延びる本体部であって、前記突起部が当接する下面を有する本体部と、前記本体部における前記フリーゾーン側の第1端部に連続して形成され、前記本体部から前記長手方向へと遠ざかるにつれて上方に向かって傾斜する第1傾斜面部と、前記本体部における前記ロック歯形成ゾーン側の第2端部に連続して形成され、前記本体部から前記長手方向へと遠ざかるにつれて上方に向かって傾斜する第2傾斜面部とを備えている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のスライド装置。
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