JP2023161785A - 移動式什器 - Google Patents

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Tetsuya Yamashita
由佳 緑川
Yuka Midorikawa
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Abstract

【課題】什器の左右幅寸法を抑制しながら、小物ホルダ等のオプションを天板部に取り付けることができる移動式什器を提供する。【解決手段】ベース部100と、ベース部100から上方に延在する支柱部200と、支柱部200によって支持される天板部300と、を備える移動式什器1であって、天板部300の後方領域304Aに、天板部300の左右縁部304L・304Rの少なくとも何れか一方から天板部300の中央部に向かって所定寸法切り欠くことによって形成した切欠部370を設ける。【選択図】図18

Description

本発明は、移動式什器に関する。
現在、オフィスや病院等の施設内において、ラップトップ型パーソナルコンピュータやタブレット等の電子機器を載置した状態で床面を走行可能な移動式什器が使用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。かかる移動式什器は、一般的に、キャスター等の移動手段が取り付けられたベース部と、ベース部から上方に延在する支柱部と、支柱部によって支持される天板部と、を備えており、支柱(ベース部と天板部の間の空間)には複数段のトレイが設けられている。看護師等のユーザは、例えば、電子機器を天板部の上面に載置し、使い捨て手袋等の医療用品をトレイに収納した状態で、移動式什器を移動させながら業務を遂行する。
特許第4846345号公報 特許第6369186号公報
ところで、看護師等のユーザは、使用頻度の高い物品(例えば手指消毒剤の容器、バーコードリーダ、テープ類等)をすぐに使用できるようにするために、当該物品を収納するための小物ホルダを移動式什器の天板部に取り付けることを試みる場合がある。しかし、特許文献1及び2に記載されたような従来の移動式什器においては、略矩形状を呈する天板部を採用することが一般的であったため、天板部の左右縁部に小物ホルダを取り付けると、小物ホルダが左右外方に突出して什器の左右幅寸法が大きくなり、什器の円滑な移動を妨げる場合があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、什器の左右幅寸法を抑制しながら、小物ホルダ等のオプションを天板部に取り付けることができる移動式什器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る移動式什器は、ベース部と、ベース部から上方に延在する支柱部と、支柱部によって支持される天板部と、を備えるものであって、天板部の後方領域には、天板部の左右縁部の少なくとも何れか一方から天板部の中央部に向かって所定寸法切り欠かれることによって形成された切欠部が設けられているものである。
かかる構成を採用すると、天板部の後方領域に、天板部の左右縁部の少なくとも何れか一方から天板部の中央部に向かって所定寸法切り欠かれることによって形成された切欠部が設けられているため、天板部の後方領域の左右少なくとも何れか一方に、各種オプション取付部(小物ホルダ等)等を配置するためのスペースを形成することができる。このような切欠部がない場合には、天板部の後方領域の左右縁部の側方から外方に突出するように各種オプション取付部を配置することとなるため、什器の左右幅寸法が大きくなってしまうが、本構成のような切欠部を設けることにより、什器の左右幅寸法を抑制しながら各種オプション取付部を取り付けることが可能となる。
本発明に係る移動式什器において、切欠部を、天板部の後縁から前方に向かって所定寸法切り欠くことによって形成することができる。
かかる構成を採用すると、切欠部を、天板部の後縁から前方に向かって所定寸法切り欠くことによって形成しているため、天板部の後縁付近(すなわちユーザに最も近い位置)に各種オプション取付部を配置することができる。
本発明に係る移動式什器において、切欠部によって形成されたスペースに配置される物品を天板部に装着させるための装着機構を備えることができる。
かかる構成を採用すると、天板部の切欠部によって形成されたスペースに配置される物品を、装着機構によって天板部に装着させることができる。
本発明に係る移動式什器において、天板部の左右縁部のうち切欠部の形成によって中央部寄りに配置された部分の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁と、下方壁の表面に形成されたスリットと、スリットに係止する係止爪を有する物品保持具と、を有する装着機構を採用することができる。
かかる構成を採用すると、物品保持具によって物品を保持させた状態で、物品保持具の係止爪を下方壁のスリットに係止させることにより、物品を天板部に装着させることができる。
本発明に係る移動式什器において、天板部の左右縁部のうち切欠部の形成によって中央部寄りに配置された部分の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁と、下方壁の表面に設けられた第一磁性体と、第一磁性体に磁力によって吸着する第二磁性体を有する物品保持具と、を有する装着機構を採用することができる。
かかる構成を採用すると、物品保持具によって物品を保持させた状態で、物品保持具の第二磁性体を下方壁の第一磁性体に吸着させることにより、物品を天板部に装着させることができる。
本発明に係る移動式什器において、切欠部の左右方向における寸法の総和を、天板部の切欠部を除いた中央領域の左右方向における寸法の1/4~1/3とすることができる。
かかる構成を採用すると、天板部の切欠部を除いた中央領域を比較的広く確保することができると同時に、切欠部の左右幅(各種オプション取付部を配置するためのスペース)を適度に確保することができる。従って、切欠部に各種オプション取付部を配置して使用しつつ、天板部の中央領域にマウス等を載置して入力作業を行うことができる。
本発明によれば、什器の左右幅寸法を抑制しながら、小物ホルダ等のオプションを天板部に取り付けることができる移動式什器を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る移動式什器の全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の支柱の構成を説明するための分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の内柱の構成を説明するための斜視図である。 図3のIV-IV線断面図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の外柱と係合柱との取付関係を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器の係合柱によるオプション取付部の取付を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の外柱とブラケットバーとの取付関係を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器の外柱とブラケットバーとの取付関係を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器の外柱と取付部との取付関係を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器の外柱とブラケットバー及び取付部との取付関係を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部の上面図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部の側面図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部の収納空間からトレイを取り外した状態を示す図である。 従来の移動式什器を使用した場合におけるユーザの動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器を使用した場合におけるユーザの動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられた側方落下抑制部を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられた側方落下抑制部の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられた切欠部を説明するための正面図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられた切欠部を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の切欠部への装着機構を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられる収納空間を什器の斜め前方から見た場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられる収納空間を什器の斜め後方から見た場合の斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の天板部に設けられる収納空間における配線態様を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の上方からの一部透視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の側方からの一部透視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器のハンドルを説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器のハンドルと天板部との配置関係を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器のハンドルにオプション取付部が取り付けられた状態を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器のハンドルにオプション取付部が取り付けられた状態を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器のハンドルにオプション取付部が取り付けられた状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の使用状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の収納状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の使用状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の収納状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の使用状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分の収納状態を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分を説明するための図である。 他の実施形態に係る移動式什器のハンドルの第1部分を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の昇降レバーを説明するための図(正面若干下方から見た図)である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の昇降レバーを説明するための図(若干側方から見た図)である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の昇降レバーとリリース部とを連結する連結機構を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の昇降レバー等の変形例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る移動式什器の昇降レバー等の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本発明の適用範囲がこれに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る移動式什器1は、図1に示すように、ベース部100、ベース部100から上方に延在する支柱部200、支柱部200によって支持される天板部300、天板部300に取り付けられたハンドル400、天板部300を昇降させるための昇降レバー500、等を備えている。以下、各構成について説明する。
<ベース部>
ベース部100は、その上方に支柱部200及び天板部300等を搭載した状態で走行することができるように構成されたものであり、図1に示すように、脚部110と、脚部110の先端に取り付けられたキャスタ120と、を有している。脚部110は、支柱部200が取り付けられる平坦な領域を有する中央部111と、中央部111から四方に放射状に延在する脚杆112(112F・112R)と、を有しており、平面視で略X字状を呈している。本実施形態においては、移動式什器1の進行方向前方に設けられた2本の前方脚杆112Fの長さを、移動式什器1の進行方向後方に設けられた2本の後方脚杆112Rの長さよりも長くすることにより、走行時の安定性を向上させるようにしている。キャスタ120は、各脚杆112の先端部の下方に取り付けられている。各キャスタ120は、床面に当接した状態で転動するように構成されており、なおかつ、床面に対して垂直な軸を中心に回動自在に各脚杆112の先端部に取り付けられている。このため、移動式什器1は、自在に方向転換しつつ走行することができるようになっている。なお、少なくとも1つのキャスタ120(例えば進行方向前方側に配置された2つのキャスタ120)にロック部を取り付けておき、ロック部で当該キャスタ120をロックすることにより移動式什器1の走行を規制することもできる。
<支柱>
支柱部200は、上下方向に長さが伸縮可能とされて、その長さの伸縮によって天板部300を上下動可能に支持するとともに、オプション取付部を取り付けて支持するように構成されている。ここで、オプション取付部は、オプション類を載置させること又は引っ掛けさせることができる、トレイやフック等の構成である。以下、支柱部200の概要を説明した上で、各構成の詳細について説明する。
支柱部200は、図2に示すように、ベース部100に固定されている外柱201と、外柱201に挿入されかつ外柱201に対して上下方向に摺動可能な内柱203と、外柱201の外周面側に取り付けられかつ外柱201に対して上下方向に摺動可能なブラケットバー205と、を有している。
外柱201は、下端214がベース部100に固定されており、上端213が天板部300に向かうように設けられている。内柱203は、下端236から外柱201に挿入され、かつ、上端235が天板部300に固定されるように設けられている。ブラケットバー205は、下部256が外柱201に対して上下方向に摺動可能に外柱201の外周面側に取り付けられ、かつ、上部255が天板部300に固定されるように設けられている。なお、ブラケットバー205の上部255が、天板部300ではなく、内柱203の上端235に固定されてもよい。このように、内柱203の上端235及びブラケットバー205の上部255のいずれも天板部300に直接又は間接的に固定されているため、天板部300が上下方向に摺動されると、内柱203及びブラケットバー205は、天板部300の上下方向の摺動に伴い連動する。
ここで、外柱201は、ベース部100に固定された固定柱の一例であり、内柱203は、固定柱に支持されて、固定柱に対して上下方向に摺動可能に設けられた移動柱の一例である。なお、外柱201及び内柱203のそれぞれの配置を互換してもよい。すなわち、内柱203をべース部100に固定されている固定柱とし、外柱201を内柱203に対して上下方向に摺動可能に設けられている移動柱としてもよい。また、ブラケットバー205は、支柱部200の必須構成ではない。このため、ブラケットバー205を、支柱部200の外柱201に取り付けられたオプション取付部の一つとして捉えることができ、また、ブラケットバー205を、トレイ等のオプション取付部を外柱201に取り付けるための取付構成として捉えることもできる。
続いて、外柱201、内柱203及びブラケットバー205の各構成について詳細に説明する。
外柱201は、図4に示すように、柱壁部210と、柱壁部210に囲まれた内部空間220と、を有する。柱壁部210は、円筒状をなしている。柱壁部210は、進行方向の後方に向いた第1外柱側面211と、進行方向の前方に向いた第2外柱側面212と、を有する。
柱壁部210は、図2及び図4に示すように、第1外柱側面211の幅方向の両側に設けられかつ進行方向の後方に向かって開口する2つの後方溝215と、第2外柱側面212の幅方向の両側に設けられかつ進行方向の前方に向かって開口する2つの前方溝216と、を有する。2つの後方溝215及び2つの前方溝216のいずれも、上下方向に沿って延在している。図4に示すように、各後方溝215の内部には、後方空間217が形成されており、各前方溝216の内部には、前方空間218が形成されている。
2つの後方溝215は、図2に示すトレイ290のような後方オプション取付部を取り付けるための構成であり、一方、2つの前方溝216は、図1に示すトレイ270のような前方オプション取付部を取り付けるための構成である。
以下の説明では、2つの後方溝215と2つの前方溝216とを区別しない場合、両者を合わせて「外柱溝」と呼ぶことがあり、2つの後方空間217と2つの前方空間218とを区別しない場合、両者を合わせて「外柱溝空間」と呼ぶことがあり、後方オプション取付部と前方オプション取付部とを区別しない場合、両者を合わせて「オプション取付部」と呼ぶことがある。
2つの後方溝215及び2つの前方溝216のそれぞれは、オプション取付部の取付構成、例えば、図5,6に示す係合柱2130及び取付部280と、図9,10に示す面圧取付部260と、図7,8,10に示すブラケットバー205とのいずれか一つ又は複数との組み合わせを介して、オプション取付部における外柱201への取付を実現している。以下では、外柱溝と取付構成との組み合わせによりオプション取付部の外柱201への取付を「外柱によるオプション取付部の取付」と呼ぶことがある。また、図5乃至図10に示す各実施例に係る外柱によるオプション取付部の取付の詳細については、外柱201のその他の構成、内柱203の構成、及びブラケットバー205の構成を説明した上で説明する。
内部空間220は、内柱203を収容するための空間である。内部空間220の内周面には、内柱203を支持する構成が設けられている。具体的には、内部空間220の内周面は、図4に示すように、進行方向の前方側及び後方側の部分のそれぞれに設けられた上下方向に沿って延在している案内面225と、幅方向の両側の部分に設けられた支持面222と、を有する。案内面225は、後述する内柱203のスライド部241の上下方向の摺動を案内するための構成である。支持面222は、後述する内柱203の姿勢保持部242と接触することで、内柱203が幅方向のいずれか一方に傾斜して姿勢を崩すことを抑制するための構成である。
内柱203は、図3に示すように、柱壁部230と、柱壁部230によって囲まれた内部空間240と、柱壁部230に設けられた4つのスライド部241と、柱壁部230に設けられた2つの姿勢保持部242と、を有する。内部空間240には、図4に示すように、天板部300に上向きの力を付勢するためのガスシリンダCが収容されている。柱壁部230は、図3に示すように、角筒状をなしている。柱壁部230は、進行方向の後方に向いた第1内柱側面231と、進行方向の前方に向いた第2内柱側面232と、幅方向の両側にある第3内柱側面233及び第4内柱側面234と、を有する。
第1内柱側面231の下端側には、図3に示すように、2つのスライド部241が上下並べられるように設けられている。第2内柱側面232の下端側の、第1内柱側面231に取り付けられた2つのスライド部241に対応する位置には、同様の2つのスライド部241が設けられている。各スライド部241は、2つのローラ245と、2つのローラ245を支持するベース部243と、ベース部243を第1内柱側面231又は第2内柱側面232に取り付けるネジと、を有する。以下では、上下並べられるように設けられた2つのスライド部241のうちの、上方にあるスライド部241を「上方スライド部241」と呼び、下方にあるスライド部241を「下方スライド部241」と呼ぶことがある。
ユーザが天板部300を上下方向に移動させる場合、天板部300を昇降させるための昇降レバー500の取付位置(図1参照)等によって、天板部300が受けられた外力の方向が上下方向に対して進行方向の前方又は後方へ傾斜していることが多い。このような方向を有する外力によって、内柱203が上下方向に対して進行方向の前方又は後方へ傾斜する。そうすると、内柱203に設けられた4つのスライド部241のうち、少なくとも第1内柱側面231の上方スライド部241及び第2内柱側面232の下方スライド部241のローラ245、又は、第2内柱側面232の上方スライド部241及び第1内柱側面231の下方スライド部241のローラ245が、それぞれに対応する外柱201の内部空間220にある案内面225に接触して回転する。その結果、内柱203は、外柱201に対して上下方向にスムーズに摺動することができる。また、上述したように、外力が上下方向に対して進行方向の前方又は後方へ傾斜していることが多いので、スライド部241を内柱203の第1内柱側面231及び第2内柱側面232(すなわち、内柱203の前後方向の面)に設けることは、スライド部241を内柱203の第3内柱側面233及び第4内柱側面234(すなわち、内柱203の左右方向の面)に設けることに比較して、スライド部241による内柱203の摺動への案内及び支持の安定性を向上させることができる。
第3内柱側面233の下端側には、図3に示すように、姿勢保持部242が設けられている。第4内柱側面234の下端側の、第3内柱側面233に取り付けられた姿勢保持部242に対応する位置には、同様の姿勢保持部242が設けられている。姿勢保持部242は、円盤状の本体部246と、本体部246を第3内柱側面233又は第4内柱側面234に取り付けるネジ247と、を有する。本体部246は、外柱201の内部空間220にある支持面222に対して滑りし易い材料(例えば、樹脂)によって構成されている。また、姿勢保持部242は、上下方向において、上方スライド部241と同じ高さ位置に取り付けられることが好ましい。
ユーザが天板部300を上下方向に移動させる場合、ユーザの両手が昇降レバー500に作用する力の大きさの違い等によって、天板部300が受けられた外力の方向が上下方向に対して幅方向の右側又は左側へ傾斜することがある。このような方向を有する外力によって、内柱203が上下方向に対して幅方向の右側又は左側へ傾斜し始める。そうすると、内柱203の姿勢保持部242の本体部246が、外柱201の内部空間220にある支持面222に接触する。このような姿勢保持部242の本体部246と支持面222との接触によって、内柱203の傾斜量を軽減して、内柱203の姿勢をほぼ垂直に保持することができる。その結果、内柱203の第1内柱側面231及び第2内柱側面232に取り付けられたスライド部241のローラ245は、それぞれに対応する案内面225に対して位置のズレが生じて案内面225から脱線することを抑制することができ、内柱203の外柱201に対しての上下方向の摺動の安定性を向上させることができる。また、姿勢保持部242が上方スライド部241と同じ高さ位置に取り付けられた場合、その他の高さ位置に取り付けられた場合に比較して、よりスライド部241のローラ245が案内面225に対しての位置ズレ量をさらに減少することができる。
ブラケットバー205は、図2に示すように、外柱201及び内柱203に向き合う第1バー側面251と、第1バー側面251の反対側にある第2バー側面252と、を有する。第2バー側面252は、トレイ290等の後方オプション取付部を取り付けるための面である。第2バー側面252に取り付けられた後方オプション取付部は、ブラケットバー205の上下方向の摺動に伴い連動し、上下方向に位置変更することができる。また、後方オプション取付部がブラケットバー205の第2バー側面252に取り付けられているため、後方オプション取付部と、外柱201の第2外柱側面212に取り付けられたトレイ270等の前方オプション取付部とが衝突することを回避することができる。
ブラケットバー205の下部256は、図2及び図7に示すように、その幅方向の両側に取り付けられた2つのスライド部257を有する。各スライド部257は、ローラ259と、ローラ259を支持する支持部258と、を有する。ブラケットバー205が第1外柱側面211側に取り付けられた場合、ローラ259は、後方溝215を通して、後方空間217内に収容されている。
なお、以上の説明では、スライド部257を、ローラ259を採用するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、スライド部257は、図8に示すような滑部254を採用してもよい。この場合、滑部254を支持部258の先端に直接被せるように設けることができる。
また、以上の説明では、ブラケットバー205を、外柱201の第1バー側面251側に取り付けられたものとして説明したが、これに限られるものではない。ユーザの需要に応じて、ブラケットバー205を、外柱201の第2バー側面252側に取り付けられてもよい。この場合、ブラケットバー205の2つのスライド部257は、2つの前方溝216に取付られており、2つのローラ259は、2つの前方溝216を通して、2つの前方空間218内に収容されている。ブラケットバー205の第2バー側面252は、トレイ270等の前方オプション取付部を取り付けるための面として使用される。また、ブラケットバー205と外柱溝との取付の詳細は、後述する外柱によるオプション取付部の取付の説明において説明する。
<外柱によるオプション取付部の取付>
続いて、図2及び図5乃至図10に示す外柱によるオプション取付部の取付の4つの実施例について説明する。
(第1例)
まず、図5及び図6を用いて、外柱溝(具体的には、外柱溝に設けられた係合柱2130)と取付部280との組み合わせを示す第1例について説明する。第1例において、2つの後方溝215の2つの後方空間217及び2つの前方溝216の2つの前方空間218のいずれにも、上下方向に沿って延在している係合柱2130が設けられている。なお、ユーザの需要に応じて、後方オプション取付部及び前方オプション取付部のいずれか一方のみを取り付ける場合、係合柱2130は、2つの後方空間217及び2つの前方空間218のいずれか一方に設けられてもよい。
ここで、係合柱2130は、図6に示すように、上下方向に沿って形成された複数の係合孔2140を有する。取付部280は、図6に示すように、係合孔2140と係合するための2つの係合爪281と、第2外柱側面212又は第1外柱側面211と当接できるネジ部282と、オプション取付部を固定するための固定部283と、を有する。そして、取付部280と係合孔2140との取付は、取付部280の2つの係合爪281を、その2つの係合爪281のそれぞれに対応する2つの係合孔2140に係合することによって実現されている。その場合、取付部280のネジ部282が、第2外柱側面212又は第1外柱側面211に押し付けられている。このネジ部282と第2外柱側面212又は第1外柱側面211との当接によって、2つの係合爪281を2つの係合孔2140に密着させて、取付部280と係合柱2130との取付の安定性を向上させることができる。
このように、上述したような外柱溝(具体的には、外柱溝に設けられた係合柱2130)と取付部280との取付によれば、取付部280に固定されたオプション取付部(例えば、図6に示すトレイ270)を係合柱2130に係合して外柱201に取り付けることを実現できる。
(第2例)
続いて、図2、図7、及び図8を用いて、外柱溝とブラケットバー205との組み合わせを示す第2例について説明する。上述した第1例と異なり、第2例では、2つの後方溝215及び2つの前方溝216には、係合柱2130が設けられておらず、その替わりに、2つの後方溝215には、ブラケットバー205が上下方向に摺動可能に取り付けられている。なお、ユーザの需要に応じて、2つの後方溝215ではなく、2つの前方溝216、又は2つの後方溝215及び2つの前方溝216の両方にブラケットバー205を取り付けてもよい。また、ブラケットバー205が2つの後方溝215及び2つの前方溝216のいずれか一方の外柱溝に取り付けられた場合、他方の外柱溝に、第1例に係る係合柱2130のような他の取付構成が設けられてもよい。なお、ブラケットバー205と2つの後方溝215との取付と、ブラケットバー205と2つの前方溝216との取付とは同様であるため、以下では、ブラケットバー205と2つの後方溝215との取付のみを説明する。
ブラケットバー205と2つの後方溝215との取付は、ブラケットバー205の下部256の2つのスライド部257のそれぞれのローラ259を、それぞれに対応する2つの後方溝215の開口を通して2つの後方空間217に挿入させることで実現されている。その場合、各後方空間217の内周面219の進行方向の後方側の部分によって、各スライド部257がそれに対応する後方空間217から簡易に脱出することを抑制することができる。また、その場合、上述したように、ブラケットバー205の上部255が、天板部300に固定されている。このような構成によって、天板部300が上下方向に摺動する場合、各ローラ259は、図7に示すように、後方空間217の内周面219の進行方向の前方側又は後方側の部分に沿って回転することができる。そして、ブラケットバー205は、各ローラ259の回転を介して、天板部300の上下方向の摺動に連動されて、上下方向に摺動することができる。
なお、各スライド部257は、ローラ259の替わりに、図8に示す滑部254を採用した場合、天板部300が上下方向に摺動される場合、各滑部254は、空間217の内周面219に沿ってスライドすることができる。そして、ブラケットバー205は、各滑部254のスライドを介して、天板部300の上下方向の摺動に連動されて、上下方向に摺動することができる。
このように、上述したような外柱溝と2つの後方溝215との取付によれば、ブラケットバー205が上下方向に摺動して、ブラケットバー205に固定されたオプション取付部(例えば、図2に示すトレイ290)を上下方向に移動させることを実現できる。その結果、ユーザがブラケットバー205に固定されたオプション取付部にあるものを取得する度に、姿勢を変更(例えば、腰を曲げること等)する必要がなくなり、頻繁な取得作業によるユーザの体への負担を抑制することができる。
(第3例)
続いて、図9を用いて、外柱溝と面圧取付部260との組み合わせを示す第3例について説明する。上述した第1例と異なり、第3例では、2つの後方溝215及び2つの前方溝216には、係合柱2130が設けられておらず、その替わりに、2つの後方溝215には、面圧取付部260が取り付けられている。なお、ユーザの需要に応じて、2つの後方溝215ではなく、2つの前方溝216、又は2つの後方溝215及び2つの前方溝216の両方に面圧取付部260を取り付けてもよい。また、面圧取付部260が2つの後方溝215及び2つの前方溝216のいずれか一方の外柱溝に取り付けられた場合、他方の外柱溝に、第1例に係る係合柱2130のような他の取付構成が設けられてもよい。なお、面圧取付部260と2つの後方溝215との取付と、面圧取付部260と2つの前方溝216との取付とは同様であるため、以下では、面圧取付部260と2つの後方溝215との取付のみを説明する。また、以下の説明では、面圧取付部260がオプション取付部を外柱201に取り付けられたときの面圧取付部260の状態を「ロック状態」と呼び、面圧取付部260がオプション取付部を外柱201に取り付けられていないときの面圧取付部260の状態を「解放状態」と呼ぶことがある。
ここで、面圧取付部260は、図9に示すように、ベース部261と、ベース部261を外柱に固定するための2つの爪部262と、2つの爪部262の間の間隔を調整する調整部265と、を有する。ベース部261は、オプション取付部を固定するための第1端部266と、ロック状態において外柱201の第1外柱側面211又は第2外柱側面212に当接する第2端部267と、を有する。
2つの爪部262は、ロック状態において第1外柱側面211の2つの後方溝215に係止することができるように、ベース部261の両側から互いに向き合うように設けられている。また、2つの爪部262は、弾性を有する材料によって構成されている。調整部265は、2つの爪部262のうちの何れか一方に連結されている連結部263と、連結部263に連結された爪部262を他方の爪部262に対して近接又は遠離させるように、連結部263の位置を調整するレバー264と、を有する。
このように、ロック状態において、レバー264は、図9の実線に示すロック位置に位置する。そのとき、連結部263に連結された爪部262が他方の爪部262に近づくように押されるため、2つの爪部262が2つの前方溝216に係止して固定されるとともに、第2端部267が第1外柱側面211を押圧する。その結果、2つの爪部262及びベース部261の第2端部267からの面圧によって、ベース部261及びベース部261に取り付けられたオプション取付部を外柱201に確実に固定することができる。また、2つの後方溝215が上下方向に沿って延在しているため、外柱溝と面圧取付部260との取付によれば、オプション取付部を2つの後方溝215の上下方向における任意の位置に取り付けることができる。その結果、第1例に係る係合柱2130と取付部280との取付に比較すると、外柱溝と面圧取付部260との取付を採用する場合、ユーザがオプション取付部の取付位置の微調整を実現できる。
一方、解放状態において、レバー264は、図9の破線に示す解放位置に位置する。そのとき、連結部263に連結された爪部262が他方の爪部262から離れるように引っ張られるため、2つの爪部262の間の間隔は、第1外柱側面211の2つの後方溝215の間の間隔よりも大きくなるように調整されている。その結果、面圧取付部260及び面圧取付部260に取り付けられたオプション取付部を外柱201から簡単に取り外すことができる。
(第4例)
続いて、図10を用いて、外柱溝とブラケットバー205及び面圧取付部260との組み合わせを示す第4例について説明する。上述した第1例と異なり、第4例では、2つの後方溝215及び2つの前方溝216には、係合柱2130が設けられておらず、その替わりに、2つの後方溝215には、ブラケットバー205が上下方向に摺動可能に取り付けられており、2つの前方溝216には、面圧取付部260が係止されている。ブラケットバー205と2つの後方溝215との取付と、面圧取付部260と2つの前方溝216との取付とは、第2例及び第3例で述べた取付と同じであるため、ここで詳細な説明を省略する。
このように、ブラケットバー205と2つの後方溝215との取付と、面圧取付部260と2つの前方溝216との取付とによれば、外柱201の第2外柱側面212側に取り付けられた前方オプション取付部を外柱201に確実に固定することができるとともに、外柱201の第1外柱側面211側に取り付けられた後方オプション取付部を外柱201に対して上下方向に移動することができる。その結果、オプション取付部の取付の自由度及び安定性を向上させることができる。
<天板部>
天板部300は、支柱部200の上方に搭載され、図1に示すように電子機器等の各種物品を載置するための載置面301U(後述)等が設けられており、看護師等のユーザが天板部300の上方で入力作業等を行うことができるようになっている。天板部300は、支柱部200の内部に搭載されたガスシリンダCを含む昇降機構により昇降可能となっている。
本実施形態における天板部300は、図11~図14に示されるように、上方に配置された上板301と、上板301の左右縁部301L・301Rに連接されるとともに上板301の前縁301Fよりも前方に延在するように形成された左右一対の側板302と、側板302の前縁302Fに連接された前板303と、側板302の下縁302D及び前板303の下縁303Dに連接されるとともに上板301よりも下方に配置された下板304と、上板301の前縁301Fと下板304の上面304Uとを繋ぐように設けられた後板305と、を有している。前板303は、図13及び図14に示すように左右に分割されており、それらの間には開口(前方開口)306が形成されている。
天板部300の上板301の上面301Uは、図1、図13、図14等に示すように、電子機器(例えばラップトップ型パーソナルコンピュータやタブレット)等の各種物品を載置するための載置面となっている(以下、上板301の上面301Uを「載置面」301Uと称することがある)。天板部300の上板301及びその上面(載置面)301Uは、天板部300のうち什器進行方向後方にある第一領域310に配置されている。また、第一領域310に隣接し什器進行方向前方にある第二領域320には、上方に開口した物品収納空間330が設けられている。本実施形態における物品収納空間330は、側板302と前板303と下板304と後板305とによって囲まれた空間とされており、上板301の上面(載置面)301Uよりも下方に設けられている。
このように、天板部300の什器進行方向後方に配置された第一領域310に載置面301Uを設けるとともに、この第一領域310とは異なる第二領域320に物品収納空間330を設けているため、第一領域310の載置面301Uに物品(例えばラップトップ型パーソナルコンピュータやタブレット等の電子機器)を載置することができると同時に、第二領域320の収納空間330に他の物品(例えば使い捨ての手袋等の医療用品)を収納することができる。この際、物品収納空間330が上方に開口しているため、図15Bに示すように、医療用品を天板部300の上方から物品収納空間330に容易に投入することができる。このため、従来の移動式什器(図15A参照)のように天板部の下方に配置したトレイに医療用品を投入する手間を省くことができ、ユーザがわざわざ屈む必要もなくなる。
物品収納空間330の内部には、図13に示すように、トレイ340が収納されている。トレイ340は、図14に示すように物品収納空間330から取り外すことができるようになっている。従って、例えば使い捨ての手袋等の医療用品によってトレイ340が汚れた場合においても、トレイ340を物品収納空間330から取り外して洗浄することができるようになっている。本実施形態においては、物品収納空間330の容積とほぼ同じ容積を有する1個のトレイ340を採用しており、上方の開口を形成する縁部341にはユーザが手指を掛けることができるフランジ342が設けられている。特に、トレイ340の前方のフランジ342は、左右の前板303の間に形成される前方開口306に嵌め込まれるように若干長く下方に延在している。なお、トレイ340は1個に限られるものではなく、複数のトレイを分割して物品収納空間330に収納することもできる。トレイ340は、合成樹脂や金属等で構成することができる。
天板部300の左右何れか一方(若しくは両方)の側板302には、物品収納空間330から取り外したトレイ340を係止させる係止部(例えば突起)を設けておくこともできる。かかる係止部を採用すると、物品収納空間330から取り外したトレイ340を一時的に係止部に係止させておくことができるため、例えば当初使用していたトレイ340が汚れてしまったもののすぐに洗浄する余地がないような場合においても、その汚れたトレイ340を物品収納空間330から取り外して係止部に一時的に係止させておき、新たなトレイ340を物品収納空間330に装着して使用することが可能となる。
天板部300の上板301の上面(載置面)301Uの物品収納空間330寄りの位置には、図11~図13に示すように、上面301Uに載置した電子機器(例えばラップトップ型パーソナルコンピュータやタブレット)等の物品が物品収納空間330内に落下することを抑制するための前方落下抑制部350が設けられている。本実施形態においては、前方落下抑制部350として、平面視略コ字状に折り曲げた金属棒を採用しており、当該金属棒の両端を上板301の上面301Uに挿入した状態で固定することにより、金属棒の中央部が上面301Uよりも若干上方に浮いた状態で上面301Uの前縁301Fに平行に延在するようになっている。これにより、上面301Uに載置された物品が物品収納空間330へと滑り落ちることを抑制することができる。
また、天板部300の上板301の上面(載置面)301Uの左右縁部301L・301R付近の位置には、図11~図14及び図16に示すように、上面301Uに載置した電子機器(例えばラップトップ型パーソナルコンピュータやタブレット)等の物品が上面301Uの左右縁部301L・301Rの何れかを越えて下方に落下することを抑制するための側方落下抑制部360が設けられている。
本実施形態における側方落下抑制部360は、図17に示すように、小型の落下抑制部材361と、天板部300の上板301の上面(載置面)301Uに形成したスリット362と、から構成されている。落下抑制部材361は、ユーザによって把持される把持部361aと、平面視において把持部361aの延在方向に対して直交する方向に延在してスリット362に挿入される被挿入部361bと、把持部361aと被挿入部361bとを連結する連結部361cと、を有している。また、被挿入部361bの上面には、半球状の凸部361dが連結部361cを挟んで一対(すなわち2個)設けられている。把持部361aの下面と、凸部361dと、の間の距離は、天板部300の上板301の厚さと略同一(乃至その厚さよりも若干短い寸法)に設定されている。
ユーザが、図17に示すように把持部361aをスリット362に対して直交させた(被挿入部361bをスリット362に対して平行にした)状態で、被挿入部361bをスリット362に挿入した後、把持部361a及び被挿入部361bを90°回転させると、把持部361aがスリット362に対して平行になり、その状態で、把持部361aの下面と被挿入部361bに設けられた凸部361dとによって上板301が挟み込まれ、落下抑制部材361が上板301に固定されることとなる。
スリット362は、図16に示すように、上板301の左右縁部301L・301Rの各々から中央に向けて所定間隔で複数設けられている。このため、上板301の上面(載置面)301Uに載置する物品の幅に合わせて、落下抑制部材361の位置を変更することができる。すなわち、上板301の上面301Uに載置する物品の幅と略同一の間隔で設けられている一対のスリット362に落下抑制部材361を挿入することができる。これにより、幅の異なる物品にも自在に対応することができる。
天板部300の下板304は、図11、図12、図16、図18、図19等に示すように、上板301の後縁301Bよりも後方に突出した後方領域304Aを有しており、この後方領域304Aには、下板304の左右縁部304L・304Rの双方から下板304の中央部に向かってかつ下板304の後縁304Bから前方に向かって所定寸法だけ切り欠かれた切欠部370が設けられている。本実施形態における切欠部370は、図18に示すように、下板304の左右縁部304L・304Rから後方になるに従って切欠きが中央部に向かって広がる遷移部371と、遷移部371に連なる一定幅の切欠きを有する定福部372と、を有しており、平面視で略台形状を呈している。
切欠部370の左右方向における寸法の総和(図18におけるW+W)は、下板304の切欠部370を除いた中央領域の左右方向における寸法(図18におけるW)の1/4~1/3とすることが好ましい。このようにすると、下板304の切欠部370を除いた中央領域を比較的広く確保することができると同時に、切欠部370の左右幅(各種オプション取付部を配置するためのスペース)を適度に確保することができる。従って、切欠部370に各種オプション取付部を配置して使用しつつ、下板304の中央領域にマウス等を載置して入力作業を行うことができる。
なお、本実施形態においては、上下2枚の板(上板301及び下板304)を有する天板部300を採用し、2枚の板のうち一方(下板304)の左右縁部304L・304Rの双方に切欠部370を設けた例を示したが、1枚板の天板部を採用し、その1枚の天板部の左右縁部の双方(又は左右縁部の何れか一方)に切欠部を設けることもできる。
天板部300には、切欠部370によって形成されたスペースに配置される物品を天板部300に装着させるための装着機構380が設けられている。本実施形態における装着機構380は、図20に示すように、天板部300の下板304の左右縁部304L・304Rのうち切欠部370の形成によって中央部寄りに配置された部分の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁381(後述するトレイ状構造体308の側面308Sの後方領域)と、下方壁381の表面に形成されたスリット382と、スリット382に係止する係止爪383を有する物品保持具384と、を有している。かかる構成を採用すると、物品保持具384によって物品(例えば、図18及び図19に示すような消毒剤容器や、図20に示すようなバーコードリーダ)を保持させた状態で、物品保持具384の係止爪383を下方壁381のスリット382に係止させることにより、物品を天板部300に装着させることができる。
なお、本実施形態においては、天板部300の下板304の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁381と、下方壁381の表面に形成されたスリット382と、スリット382に係止する係止爪383を有する物品保持具384と、を有する装着機構380を採用した例を示したが、装着機構の構成はこれに限られるものではない。例えば、下方壁381の表面に設けた第一磁性体と、この第一磁性体に磁力によって吸着する第二磁性体を有する物品保持具と、を有する装着機構を採用してもよい。
天板部300の側板302の後縁302Bは、図12、図16、図19等に示すように、上方から下方になるに従って後方から前方へと延在する(すなわち、図12に示すように側面視で斜めに傾斜する)ように形成されている。これにより、上板301と下板304の間の空間に側方(側板302の後縁302Bの後方)からユーザの手指を挿入することが容易となる。従って、天板部300の下板304の後方領域304Aにおける作業をスムーズに行うことができるようになる、という利点がある。
天板部300の載置面(上板301の上面)301Uの下方には、載置面301Uに載置された電子機器に接続される配線Wを収納するための配線収納空間Sが設けられている。本実施形態における配線収納空間Sは、上板301と、側板302と、下板304と、後板305と、後板305のさらに後方に設けられる最後板307(後述)と、によって囲まれた空間である。
側板302は、配線収納空間Sに収納された配線Wが什器側方から視認されないようにする遮蔽部材として機能する。後板305は、図14に示すように、上板301の前縁301F(ないし上板301の下面)と下板304の上面との間を繋ぐように設けられており、図21に示すように上板301及び下板304に対して着脱自在に取り付けられる蓋板として機能するものである。また、後板305は、配線収納空間Sに収納された配線が什器前方から視認されないようにする遮蔽部材として機能する。最後板307は、後板305のさらに後方で、上板301の下面と下板304の上面との間を繋ぐように設けられており、配線収納空間Sに収納された配線が什器後方から視認されないようにする遮蔽部材として機能する。最後板307には、図22に示すように、外部(後方)から配線収納空間Sの内部を視認することができるように設けられた窓部307Wを設けることができる。なお、後板305にも、外部(前方)から配線収納空間Sの内部を視認することができるように設けられた窓部を設けることができる。
本実施形態における配線収納空間Sには、配線Wに加えて、図23~図25に示すようなACアダプタAや、図21及び図23に示すようなバッテリBも収納される。配線収納空間Sに収納した配線Wは、下板304の下方に設けられた配線接続部304Dと、配線接続部304Dに接続されて下板304の下方に配された下部配線W(後述)と、を介して(図示されていない)外部電源に接続される。
天板部300の下方には、図1に示すように、天板部300の下方に物品を収納するためのトレイ(物品収納部)270が配置されていることは既に述べたとおりであるが、このトレイ270と緩衝しない位置に配された下部配線Wを収納するための下部配線空間Sが設けられている。本実施形態においては、図12、図23、図25に示すように、天板部300の下板304の下方にトレイ状構造体308を取り付け、下板304とトレイ状構造体308とによって囲まれる空間を下部配線空間Sとしている。
下部配線空間Sは、下部配線Wを巻き取った状態で収納可能なコードリール(配線収納手段)390を収納することができる容積を有している。トレイ状構造体308は、このようにコードリール390を下方から支持するとともに、後述する昇降レバー500を支持する支持体としても機能するものである。コードリール390に巻き取られた下部配線Wの一端は配線接続部304Dに接続されており、コードリール390に巻き取られた下部配線Wの他端は、トレイ状構造体308の側面308Sに設けられた引出口(前方引出口)308Fから外部に露出するようになっている。そして、この露出した下部配線Wの他端を引っ張ることにより、コードリール390に巻き取られた下部配線Wを外部に引き延ばすことができるようになっている。
なお、本実施形態においては、下部配線空間Sにコードリール390を収納し、トレイ状構造体308の側面308Sに設けられた前方引出口308Fから下部配線Wを引き出した構成を採用したが、コードリール390を採用する代わりに、図25に示すようなカールコード391を採用することもできる。
すなわち、天板部300に設置される電子機器に接続される配線Wを、天板部300の下板304の下方に設けられた配線接続部304Dと、配線接続部304Dに接続された下部配線Wと、を介して外部電源に接続する際に、下部配線Wの配線接続部304Dに近い部分をトレイ状構造体308の内部に収納し、図25に示すように、トレイ状構造体308の後方(支柱部200よりも後方)に設けられた引出口(後方引出口)308Rから下部配線Wを引き出し、この後方引出口308Rから下方に下部配線Wを露出させることができる。天板部300の下板304の下方における支柱部200よりも後方の空間は、下部配線Wの少なくとも一部を配置するための後方配線空間Sとすることができる。そして、下部配線Wのうち後方配線空間Sに設けた後方引出口308Rから露出する部分を、カールコード391とすることができる。
<ハンドル>
ハンドル400は、移動式什器1の移動を操作するための構成の一例である。ハンドル400は、移動式什器1の移動を操作することができるとともに、オプション取付部の取付及び小物の物掛けとして使用されることができるように構成されている。ここで、小物は、例えば、聴診器等の医療器具、時計、タオル等である。
ハンドル400は、図26に示すように、天板部300の下板304の後縁304B側に設けられており、平面視形状がT字状をなしている。ハンドル400の上面400aは、図27に示すように、上下方向において、天板部300の下板304の後方領域304Aの表面と同じ高さ位置に設けられている。このため、ハンドル本体部410を天板部300の延長部分として使用することができる。
また、ハンドル400は、図26に示すように、幅方向に沿って延在するように設けられたハンドル本体部410と、ハンドル本体部410を天板部300に取り付ける取付部420と、を有する。ハンドル本体部410と取付部420とは、一体に形成されている。ここで、幅方向、すなわち天板部300の下板304の後縁304Bに平行な方向は、所定方向の一例である。なお、ハンドル本体部410は、天板部300の下板304の後縁304Bに交差する方向において延在してもよい。
ハンドル本体部410は、図26に示すように、幅方向において、ハンドル本体部410の両端部を構成する2つの第1部分411と、2つの第1部分411の間に位置する第2部分412と、を有する。2つの第1部分411と第2部分412とは、一体に形成されている。
各第1部分411は、棒状をなしており、天板部300の下板304の後縁304Bから離隔するように設けられている。また、各第1部分411は、図26に示すように、第2部分412に接続されている一端部413と、天板部300の下板304の後縁304Bから離隔するように設けられている自由端である他端部415と、を有する。
他端部415は、図28A乃至図28Cに示すように、オプション取付部を取り付けるための構成として機能させることができる。具体的には、他端部415には、図28Aに示すような他端部415よりも進行方向の後方に突出するオプション取付部、図28Bに示すような他端部415の幅方向のいずれか一端から突出するオプション取付部、及び図28Cに示すような他端部415よりも進行方向の前方に突出するオプション取付部が取り付けられることが可能である。また、他端部415は、図26に示すように、幅方向において、天板部300の下板304の後縁304Bの両側に位置する左右縁部304L・304Rよりも突出するように設けられている。このため、図28Cに示す他端部415よりも進行方向の前方に突出するオプション取付部を他端部415に取り付けたとき、オプション取付部と天板部300との衝突を回避することができ、オプション取付部の取付の自由度を向上させることができる。
このように、2つの第1部分411によれば、ユーザによるハンドル400への両手操作を実現できるとともに、他端部415によりオプション取付部の取付けを実現させ、第1部分411の中央部分により小物の物掛けを実現させることができる。
取付部420には、図26に示すように、ユーザによって把持される把持部414が設けられている。把持部414は、天板部300の下板304の厚み方向に第2部分412を貫通するように設けられた貫通孔である。本実施形態における把持部414の幅方向の寸法L1は、天板部300の一辺301の長さL2の1/4以上かつ3/4以下に設定されている。このような把持部414によれば、ユーザによるハンドル400への片手操作を実現できるとともに、把持部414を小物の物掛けとして使用することができる。
なお、本実施形態においては把持部414を貫通孔として説明したが、これに限られるものではない。例えば、把持部414は、ハンドル400の上面400aに対して突起するように設けられた凸部であってもよい。また、把持部414は、第2部分412を貫通していない凹部であってもよい。
取付部420は、一端がハンドル本体部410の第2部分412に取り付けられており、他端が取付部401によって天板部300の下板304の下方に取り付けられている。そして、ハンドル400は、取付部401(例えば、図29A乃至図31Bに示す取付部401A~401C)を介して、天板部300の下板304の下方に収容できるように、天板部300の下板304の下面側へと回転可能若しくはスライド可能に設けられている。以下では、図29A、図30A、及び図31Aに示すようなハンドル400が使用できる状態を「使用状態」と呼び、図29B、図30B、及び図31Bに示すようなハンドル400が天板部300の下板304の下方に収容された状態を「収容状態」と呼ぶことがある。
続いて、図29A乃至図31Bを用いて、取付部401のいくつかの実施例を説明する。まず、図29A及び図29Bに示す実施例では、取付部401Aは、ハンドル400が取り付けられた回転軸402Aを有する。回転軸402Aは、天板部300の下板304に対して平行しかつ幅方向に沿って延在するように設けられている。このような取付部401Aによれば、ハンドル400は、回転軸402Aを回転中心として、図29Aに示す方向A1又は図29Bに示す方向B1に沿って回転することができる。その結果、ハンドル400の姿勢が、使用状態から収容状態に又は収容状態から使用状態に自由自在に変更されることができる。
また、図30A及び図30Bに示す実施例では、取付部401Bは、ハンドル400が取り付けられた回転軸402Bを有する。回転軸402Bは、天板部300の下板304に対して垂直に設けられている。このような取付部401Bによれば、ハンドル400は、回転軸402Bを回転中心として、図30Aに示す方向A2又は図30Bに示す方向B2に沿って回転することができる。その結果、ハンドル400の姿勢が、使用状態から収容状態に又は収容状態から使用状態に自由自在に変更されることができる。
また、図31A及び図31Bに示す実施例では、取付部401Cは、2本のレール402Cを有する。ハンドル400は、4つのローラ403Cを介して、2本のレール402Cに取り付けられている。このような取付部401Cによれば、ハンドル400は、2本のレール402Cに沿って、図31Aに示す方向A3又は図31Bに示す方向B3に沿ってスライドすることができる。その結果、ハンドル400の姿勢が、使用状態から収容状態に又は収容状態から使用状態に自由自在に変更されることができる。
なお、以上の説明では、ハンドル400の2つの第1部分411を長さが一定のものとして説明したが、これに限定されるものではない。第1部分411の長さが可変なものであってもよい。例えば、図32に示すハンドル400Dは、2つの第1部分411Dを有する。各第1部分411Dは、3本のパイプ411a,411b,411cを入子式で摺動自在に嵌合させて形成された伸縮管である。このような伸縮管構造によれば、第1部分411Dをユーザが使用しやすい長さに調整することができるとともに、図32に示すように、天板部300側に大きなオプション取付部を取り付けたとき、第1部分411Dとオプション取付部との衝突を回避することができ、オプション取付部の取付の自由度をさらに向上させることができる。
また、以上の説明では、2つの第1部分411を第2部分412と一体に形成したものとして説明したが、これに限定されるものではない。2つの第1部分411は、第2部分412と別体に、第2部分412に対して可動に形成されてもよい。例えば、図33に示すハンドル400Eにおいて、2つの第1部分411Eは、第2部分412Eに対して折り畳み可能なように設けられている。具体的には、各第1部分411Eは、ヒンジ413Eを介して、図33に示す方向A4又は方向A5に沿って第2部分412Eに対して回転することができる。その結果、簡易な構成を用いて、2つの第1部分411Eを、図33の実線に示す使用状態の位置から、図33の破線に示す収容状態の位置に折り畳めることができる。その結果、ハンドル400Eの使用自由度を向上させることができるとともに、移動式什器1の占める体積を縮小することできる。
<昇降レバー>
昇降レバー500は、支柱部200の内部に搭載されたガスシリンダCを含む昇降機構を作動させることにより、天板部300を昇降させるための部材である。本実施形態においては、図24及び図34に示すように昇降レバー500を左右双方に設けている。また、本実施形態においては、これら左右の昇降レバー500と、ガスシリンダCの上向きの力を解放するためのリリース部510と、を繋ぐ連結機構520(後述する油圧ホース521、リンク機構522等)を、天板部300の下板304とトレイ状構造体308とによって囲まれる下部配線空間Sの内部に収納している。すなわち、トレイ状構造体308は、左右の昇降レバー500及び連結機構520を下方から支持する支持体として機能する。
左右の昇降レバー500は、図35に示すように、天板部300の切欠部370にオプションを装着するための装着機構380を構成する下方壁381よりも若干前方寄りの位置に配置された状態で、トレイ状構造体308の側面308Sに取り付けることができる。左右の昇降レバー500は、図36に示すように、所定の回動軸501を中心に回動するように取付部502を介してトレイ状構造体308の側面308Sに取り付けることができる。そして、例えば左右何れかの昇降レバー500を下向きに回動させたときに油圧ホース521を経由してリリース部510に油圧が供給されるように構成し、この供給される油圧によりガスシリンダCの上向きの力を解放して天板部300を上昇させることができる。
左右の昇降レバー500の構成や、左右の昇降レバー500とリリース部510とを連結する連結機構520の構成は、図36に示すものに限られない。例えば、図37に示すように、外側に引出可能に構成した昇降レバー500を採用することもできる。そして、左右何れかの昇降レバー500を外側に引き出したときにリンク機構522を介して中央のリリース部510を回動させるように構成し、このリリース部510の回動によりガスシリンダCの上向きの力を解放して天板部300を上昇させてもよい。
或いは、左右の昇降レバー500をトレイ状構造体308の左右に配置する代わりに、図38に示すように、左右の昇降レバー500を所定の回動軸502を中心に回動するようにトレイ状構造体308の後方に配置することもできる。かかる構成を採用した場合には、例えば左右の昇降レバー500の前方部位同士を連結棒523で連結し、回動軸502を中心に左右何れかの昇降レバー500を上向きに回動させたときに連結棒523がリリース部510を下方に押し下げるように構成し、このリリース部510の押し下げによりガスシリンダCの上向きの力を解放して天板部300を上昇させることもできる。
以上説明した実施形態に係る移動式什器1においては、天板部300の下板304後方領域304Aに、下板304左右縁部304L・304Rの少なくとも何れか一方から下板304の中央部に向かって所定寸法切り欠かれることによって形成された切欠部370が設けられているため、下板304の後方領域304Aの左右少なくとも何れか一方に小物ホルダ等のオプションを配置するためのスペースを形成することができる。従って、什器の左右幅寸法を抑制しながら小物ホルダを取り付けることが可能となる。
また、以上説明した実施形態に係る移動式什器1においては、天板部300の下板304の後縁304Bから前方に向かって所定寸法切り欠くことによって切欠部370を形成しているため、下板304の後縁304B付近(すなわちユーザに最も近い位置)に小物ホルダ384を配置することができる。
また、以上説明した実施形態に係る移動式什器1においては、天板部300の切欠部370によって形成されたスペースに配置される物品(バーコードリーダ)等を、装着機構380によって天板部300に装着させることができる。この際、小物ホルダ(物品保持具)384によって物品を保持させた状態で、小物ホルダ384の係止爪383を下方壁381のスリット382に係止させることにより、物品を天板部300に装着させることができる。
また、以上説明した実施形態に係る移動式什器1においては、切欠部370の左右方向における寸法の総和(図18におけるW+W)を、天板部300の下板304の切欠部370を除いた中央領域の左右方向における寸法(図18におけるW)の1/4~1/3としているため、下板304の切欠部370を除いた中央領域を比較的広く確保することができると同時に、切欠部370の左右幅(各種オプション取付部を配置するためのスペース)を適度に確保することができる。従って、切欠部370に各種オプション取付部を配置して使用しつつ、天板部300の下板304の中央領域にマウス等を載置して入力作業を行うことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…移動式什器
100…ベース部
200…支柱部
300…天板部
304…下板
304A…後方領域
304B…後縁
304L・304R…左右縁部
370…切欠部
380…装着機構
381…下方壁
382…スリット
383…係止爪
384…物品保持具

Claims (6)

  1. ベース部と、前記ベース部から上方に延在する支柱部と、前記支柱部によって支持される天板部と、を備える移動式什器であって、
    前記天板部の後方領域には、前記天板部の左右縁部の少なくとも何れか一方から前記天板部の中央部に向かって所定寸法切り欠かれることによって形成された切欠部が設けられている、移動式什器。
  2. 前記切欠部は、前記天板部の後縁から前方に向かって所定寸法切り欠かれることによって形成されている、請求項1に記載の移動式什器。
  3. 前記切欠部によって形成されたスペースに配置される物品を前記天板部に装着させるための装着機構を備える、請求項1に記載の移動式什器。
  4. 前記装着機構は、前記天板部の前記左右縁部のうち前記切欠部の形成によって中央部寄りに配置された部分の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁と、前記下方壁の表面に形成されたスリットと、前記スリットに係止する係止爪を有する物品保持具と、を有する、請求項3に記載の移動式什器。
  5. 前記装着機構は、前記天板部の前記左右縁部のうち前記切欠部の形成によって中央部寄りに配置された部分の下面から下方へと所定寸法延在するように設けられた下方壁と、前記下方壁の表面に設けられた第一磁性体と、前記第一磁性体に磁力によって吸着する第二磁性体を有する物品保持具と、を有する、請求項3に記載の移動式什器。
  6. 前記切欠部の左右方向における寸法の総和は、前記天板部の前記切欠部を除いた中央領域の左右方向における寸法の1/4~1/3とされている、請求項1に記載の移動式什器。
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