JP2023161474A - 保管システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送対象物の着脱に要する時間の短縮が可能な保管システムを提供すること。【解決手段】保管システム10は、工作機械における加工に関連する複数の搬送対象物を無端環状の搬送経路21に沿って搬送する搬送装置20と、搬送経路21上に設けられた搬送対象物を着脱するための複数の着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置に移動可能であり、特定着脱位置にて搬送された搬送対象物を着脱して搬送対象物を工作機械に供給し又は工作機械から回収する1つの着脱装置30と、を備える。【選択図】図2

Description

本明細書は、保管システムに関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に開示された工具搬送方法が知られている。この従来の工具搬送方法においては、工具を着脱可能に保持する保持部を有するチェーンが複数の工作機械に対して必要な工具を供給し、又は、不要な工具を回収するように配索されている。そして、各々の工作機械に設けられた工具交換ロボットが、各々の工作機械に対応して設けられた工具交換位置まで移動した保持部によって保持された必要な工具を取り外し、又は、空の保持部に不要な工具を取り付けるようになっている。
特開昭61-168444号公報
上記従来の工具搬送方法においては、各々の工作機械に対応して設けられた工具交換位置のそれぞれに工具交換ロボットが配置され、工具交換ロボットがチェーンと自身の工作機械との間で直接的に必要な工具又は不要な工具の交換を行う。これにより、上記従来の工具搬送方法を用いた場合には、工具の交換作業を随時行うことができ、工作機械の生産性を向上させることができるとされている。
しかし、上記従来の工具搬送方法においては、工具交換ロボットは、チェーンによって各々の工具交換位置まで保持部が移動して来るまで待っていて、工具交換位置に到達した保持部に保持された工具を取り外し、又は、空の保持部に工具を取り付ける。このため、例えば、チェーンの搬送経路に沿って移動している保持部が、工具交換ロボットに対応する工具交換位置に対して離れている場合には、保持部が工具交換位置に到達するまでの時間、即ち、工具交換ロボットによる待ち時間が長くなり、その結果、工具の交換作業に要する時間が長くなる虞がある。
本明細書は、搬送対象物の着脱に要する時間の短縮が可能な保管システムを提供することを目的とする。
本明細書は、工作機械における加工に関連する複数の搬送対象物を無端環状の搬送経路に沿って搬送する搬送装置と、搬送経路上に設けられた搬送対象物を着脱するための複数の着脱位置のうちから選択された特定着脱位置に移動可能であり、特定着脱位置にて搬送された搬送対象物を着脱して搬送対象物を工作機械に供給し又は工作機械から回収する1つの着脱装置と、を備えた、保管システムを開示する。
これによれば、保管システムにおいては、1つの着脱装置が搬送対象物を着脱するための複数の着脱位置のうちから選択された特定着脱位置に移動して搬送対象物の着脱を行うことができる。これにより、保管システムにおいては、工作機械に供給する又は工作機械から回収した搬送対象物を搬送装置に対して着脱する際に発生する待ち時間を短縮することができる。
保管システムを説明するための正面図である。 保管システムとしての工具マガジンの構成を説明するための図である。 図2のチェーン及び保持部を説明するための上面図である。 図3の保持部を説明するための断面図である。 特定保持部の特定着脱位置への移動を説明するための図である。 特定着脱位置に対する着脱装置の動作を説明するための図である。 特定保持部の特定着脱位置への移動を説明するための図である。 特定着脱位置に対する着脱装置の動作を説明するための図である。
以下、保管システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、保管システムが工作機械に工具を供給し、又は、工作機械から工具を回収して保管する工具マガジンとして機能する場合を例示して説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、工作機械1に隣接して工具マガジン10が配置される。工作機械1は、詳細な図示を省略するが、例えば、マシニングセンタや複合加工機であり、制御盤2による指令に従い、複数種類の工具を交換しながら各種加工を行う。制御盤2は、工作機械1及び工具マガジン10の作動を制御する制御機器(例えば、PLC等)を主要構成部品として備えている。
工具マガジン10は、制御盤2による指令に従って工作機械1の加工空間1Aに向けて対応する工具を順次供給し又は加工空間1Aから使用済みの工具を回収するものであり、複数の工具を搬入出可能に保管する。ここで、工具マガジン10に格納される工具としては、例えば、工作機械1の工具主軸に装着される切削工具や研削工具、刃等の固定工具、或いは、ドリルやエンドミル、フライス等の回転工具を例示することができる。
1.工具マガジン10の概要
工作機械1に順次工具を供給したり、使用済みの工具を回収したりする工具マガジンにおいて、無端環状の搬送経路において1つの着脱位置を介して工具の着脱を行う場合には、工具を脱着する保持部が搬送経路に沿って着脱位置まで移動するための時間を要する場合がある。このため、例えば、複数種類の工具を交換しながら生産する工作機械1においては、工具を着脱するための待ち時間が嵩む場合があり、その結果、生産効率が悪化してしまうことが懸念される。従って、このような工作機械1に対しては、待ち時間を短くして必要な工具を供給すると共に使用済みの工具を回収できることが望ましい。
そこで、本実施形態において、保管システムである工具マガジン10は、図2-8に示すように、工作機械1における加工に関連する複数の搬送対象物である工具Tを無端環状の搬送経路21に沿って搬送する搬送装置20を備える。又、保管システムである工具マガジン10は、搬送経路21上に設けられた工具Tを着脱するための複数の着脱位置27A-27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに移動可能であり、特定着脱位置27Sにて搬送された工具Tを着脱して工具Tを工作機械1に供給し又は工作機械1から回収する1つの着脱装置30を備える。
1-1.工具マガジン10の構成
工具マガジン10は、図2に示すように、マガジンベース11と、マガジンベース11と共に収容空間Kを形成するカバー体12とを備えている。マガジンベース11は、工具マガジン10のベース部材として設けられている。カバー体12は、工具マガジン10の外観を形成する。そして、工具マガジン10は、収容空間Kに搬送装置20及び着脱装置30を収容するようになっている。
1-2.搬送装置20
搬送装置20は、複数の工具Tを着脱可能に保持し、図1及び図2において一点鎖線により示すように、無端環状の搬送経路21に沿って複数の工具Tを搬送する。このため、搬送装置20は、無端環状の1つのチェーン22と、複数の保持部としての工具ポット23と、駆動源としての駆動モータ24aに連結された駆動スプロケット24と、を備える。又、搬送装置20は、搬送経路21の内側に配置される複数の従動スプロケット25A、25B,25C,25D,25Eと、搬送経路21の外側に配置される複数の従動スプロケット26A,26B,26Cと、を備える。
チェーン22は、搬送経路21に沿って配索されている。チェーン22は、駆動スプロケット24、従動スプロケット25A-25E及び従動スプロケット26A-26Cの間に架け渡されている。
複数の工具ポット23は、図3に示すように、チェーン22に設けられている。工具ポット23は、チェーン22に沿って等ピッチで設けられ、各々に固有の固有アドレスBnが割り振られている。工具ポット23は、図4に示すように、工具TのシャンクT1(軸部分)のテーパ形状に合わせて、工具Tを受け入れ可能な円錐形状に形成されている。そして、工具ポット23は、例えば、ばね力等によって工具Tの段差や切欠き、フランジ等に係合可能に保持する保持機構部23aが設けられる。
ここで、工具Tが工具ポット23によって保持された状態においては、工具Tの軸中心(シャンクT1の軸中心)と、工具ポット23の中心軸とが一致するようになっている。そして、工具Tが工具ポット23によって保持された状態において、工具Tの軸中心は、チェーン22が環状に配索される平面に対して直交するようになっている。
駆動スプロケット24は、マガジンベース11に対して、駆動回転可能に組み付けられている。このため、駆動スプロケット24には、駆動源としての1つの駆動モータ24aが、図示を省略する減速機等を介して接続されている。ここで、1つの駆動モータ24aによって駆動スプロケット24を回転駆動し、チェーン22を移動させることにより、工具マガジン10を簡素化できると共に製造費用を低減することができる。
従動スプロケット25A-25E及び従動スプロケット26A-26Cは、マガジンベース11に対して、従動回転可能に組み付けられている。従動スプロケット25A-25Dは、搬送経路21において、Z軸方向(上下方向)にて上側の反転部分に対応して配置される。従動スプロケット25Eは、駆動スプロケット24と共に、搬送経路21においてZ軸方向にて下側に配置される。又、従動スプロケット26A-26Cは、搬送経路21において、Z軸方向にて従動スプロケット25A-25Dと従動スプロケット25E及び駆動スプロケット24との間の反転部分に対応して配置される。このように従動スプロケット25A-25D及び従動スプロケット26A-26Cが反転部分に対応して配置されることにより、搬送経路21即ちチェーン22は、Z軸方向にて上下に蛇行するように配置される。
これにより、搬送装置20においては、駆動モータ24aからの回転駆動力が駆動スプロケット24に伝達されることにより、駆動スプロケット24が駆動回転する。そして、搬送装置20においては、駆動スプロケット24の駆動回転により、チェーン22が搬送経路21に沿って移動する。従って、搬送装置20においては、供給する工具Tを保持した工具ポット23及び工具Tを保持していない空の工具ポット23が搬送経路21に沿って搬送される。
又、搬送装置20においては、図2に示すように、Z軸方向にて搬送経路21における最頂部に対応して、着脱位置27A,着脱位置27B,着脱位置27C,着脱位置27Dが設けられる。そして、搬送装置20においては、搬送装置20から工作機械1の加工空間1Aに供給される工具Tを保持した工具ポット23又は工作機械1の加工空間1Aから搬送装置20に回収される工具Tを保持する空の工具ポット23が、着脱位置27A-27Dのうちの何れか1つに位置決めされる。
即ち、工具マガジン10から工作機械1の加工空間1Aに工具Tを供給する場合、工具Tの呼び出し、即ち、工具ポット23の固有アドレスBnが指定される。これにより、搬送装置20においては、該当する工具Tを保持した工具ポット23、即ち、工具Tの着脱対象となる特定保持部である特定工具ポット23Sが現位置から搬送経路21に沿って搬送される。そして、搬送装置20においては、後に詳述するように、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに対して、特定工具ポット23Sが位置決めされる。
ここで、搬送装置20においては、工具Tを呼び出す際、特定工具ポット23Sの現位置から特定着脱位置27Sまでの搬送距離、より詳しくは、搬送経路21に沿った特定工具ポット23Sの移動距離が最も短くなるように、チェーン22の移動方向が正方向及び逆方向の何れか一方に選択される。そして、特定着脱位置27Sに位置決めされた特定工具ポット23Sに保持された工具Tは、着脱装置30によって加工空間1Aに搬送され、工具主軸に装着される。
又、加工空間1Aから搬送装置20に工具Tを回収する場合、固有アドレスが指定されることに伴い、該当する空の特定工具ポット23Sが現位置から搬送経路21に沿って正方向又は逆方向にて搬送され、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに位置決めされる。そして、特定着脱位置27Sに位置決めされた空の特定工具ポット23Sは、着脱装置30によって加工空間1Aから回収された工具Tを保持する。
ここで、カバー体12には、着脱装置30によって搬送装置20に工具Tを着脱するために、着脱位置27A,27B,27C,27Dのそれぞれに対応する開口部12A,開口部12B,開口部12C,開口部12Dが設けられる。開口部12A,12B,12C,12Dは、後述する着脱装置30のロボット33の挿通を許容するように、カバー体12を貫通する貫通孔として形成される。尚、特定工具ポット23S(工具ポット23)の搬送経路21に沿った移動については、図示を省略するが、例えば、開口部12A,12B,12C,12Dの近傍に設けられたセンサやカメラ等がチェーン22に設けられた識別部材(例えば、バーコード等)を検知することによって監視される。そして、センサやカメラ等は、特定着脱位置27Sに特定工具ポット23Sが到達した時点で制御盤2に駆動モータ24aの停止要求信号を出力することができる。
1-3.着脱装置30
本実施形態の着脱装置30は、走行路としてのレール31と、レール31に沿って工具マガジン10と工作機械1の加工空間1Aとの間を走行するための走行駆動部32と、走行駆動部32に支持されたロボット33と、を備える。ロボット33は、伸縮部33a及び把持部33bを有する。
レール31は、工作機械1及び工具マガジン10のZ軸方向(上下方向)に沿った上側にてX軸方向(左右方向)、より詳しくは、搬送装置20の着脱位置27A-27Dの配置方向に沿って工作機械1の加工空間1Aまで延設されている。走行駆動部32は、図示省略の駆動モータ及び駆動力伝達機構等を有する。又、走行駆動部32は、詳細な図示を省略するが、例えば、シリンダ機構や駆動モータ等を有して、ロボット33をY軸方向(前後方向)に移動させる移動機構32aを有している。
これにより、着脱装置30は、走行駆動部32が作動することにより、レール31に沿ってカバー体12に設けられた開口部12A,12B,12C,12D、即ち、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに対応する停止位置に移動することができると共に、工作機械1の加工空間1Aまで移動することができる。尚、着脱装置30は、特定着脱位置27Sに移動して工具Tの着脱を行った後は、レール31において予め設定された原位置に戻るようになっている。
ロボット33の伸縮部33aは、図示省略のシリンダ機構を有し、走行駆動部32の作動によって開口部12A,12B,12C,12D、即ち、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに対応する停止位置まで移動した状態で、Z軸方向に沿って伸縮する。これにより、ロボット33は、特定着脱位置27Sに移動して、工具Tを工具ポット23から取り外したり、工具Tを工具ポット23に取り付けたりすることができる。尚、着脱装置30においては、ロボット33の伸縮部33aが工具Tを取り外し又は取り付けするために伸長した状態で、X軸方向及びY軸方向に移動することができる。
ロボット33の把持部33bは、図示省略のアクチュエータ及びアクチュエータによって作動する把持爪を有し、搬送対象物である工具Tを把持(クランプ)又は解放(アンクランプ)する。尚、把持部33bは、複数組の把持爪(例えば、工作機械1に供給する工具Tを把持する把持爪と、使用済みの工具Tを把持する把持爪等)を有することができる。
2.工具マガジン10の動作
次に、工具マガジン10の動作について説明する。上述したように、工作機械1においては、複数の工具Tを交換しながら加工を行う。このため、工具マガジン10においては、工作機械1における加工に必要な工具Tを供給すると共に、使用済みの工具Tを回収して保管する。ここで、工具Tの交換については、例えば、作業者による判断、或いは、生産計画に基づく自動判断によって行われる。
工作機械1において工具Tを交換する場合、例えば、制御盤2は、複数の工具ポット23に割り振られた固有アドレスBnのうち、必要な工具Tを保持している、或いは、回収した工具Tを保持する工具ポット23即ち特定工具ポット23Sの固有アドレスBnを指定する。そして、固有アドレスBnが指定されることにより、図5において黒塗りで示すように、複数の工具ポット23のうちの特定工具ポット23Sが決定される。
決定された特定工具ポット23Sは、駆動スプロケット24の駆動回転によるチェーン22の移動に伴い、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに移動する。工具マガジン10においては、この特定工具ポット23Sの特定着脱位置27Sへの移動に際して、搬送経路21に沿った特定工具ポット23Sの現位置から移動距離が最短になるように特定着脱位置27Sが選択され、チェーン22の移動方向、即ち、特定工具ポット23Sの移動方向が決定される。
具体的に、固有アドレスBnが指定された特定工具ポット23S(図5において黒塗りの円で示す)は、搬送経路21を構成する直線部21Aに存在している。ここで、チェーン22は、駆動スプロケット24が駆動モータ24aによる正方向又は逆方向への駆動力を伝達することにより、図5及び図6において時計回り又は反時計回りに移動することができる。
これにより、直線部21Aに存在している特定工具ポット23Sは、チェーン22が反時計回りに移動する場合には、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうち着脱位置27Aまでの移動距離が最も短くなる。他方、直線部21Aに存在している特定工具ポット23Sは、チェーン22が時計回りに移動する場合には、着脱位置27A,27B,27C,27Dのうち着脱位置27Dまでの移動距離が最も短くなる。
そして、直線部21Aに存在している特定工具ポット23Sの移動距離は、着脱位置27Dを特定着脱位置27Sとして移動する場合よりも、着脱位置27A特定着脱位置27Sとして移動する場合の方が短くなる。従って、この場合には、工具マガジン10は、固有アドレスBnが指定されて特定工具ポット23Sが決定されると、図5に示すように、搬送装置20において着脱位置27Aを特定着脱位置27Sに設定する。そして、工具マガジン10は、図5にて太矢印により示すように、駆動モータ24aを逆回転させ、駆動スプロケット24を介してチェーン22を反時計回りに移動させる。
又、工具マガジン10においては、図6に示すように、着脱位置27Aが特定着脱位置27Sに設定されると、着脱装置30を特定着脱位置27S(即ち、着脱位置27A)に対応する開口部12Aに移動させる。即ち、着脱装置30においては、走行駆動部32がレール31上を走行し、開口部12Aに対応する停止位置まで移動する。
そして、着脱装置30は、特定着脱位置27Sまで特定工具ポット23Sが移動すると、ロボット33の伸縮部33aがZ軸方向に沿って下方に向けて伸長し、把持部33bが特定工具ポット23Sに保持されている工具Tを把持する。尚、この場合、走行駆動部32の移動機構32aがロボット33をY軸方向にて特定工具ポット23Sに近接又は離間する方向に移動させる。着脱装置30は、ロボット33の把持部33bが工具Tを把持すると伸縮部33aが縮短し、走行駆動部32がレール31上を工作機械1の加工空間1Aに向けて移動する。これにより、工具マガジン10は、保管している複数の工具Tのうち、工作機械1に必要な工具Tを供給することができる。
又、着脱装置30は、工作機械1の加工空間1Aから使用済みの工具Tを回収した場合には、把持部33bが使用済みの工具Tを把持した状態で走行駆動部32がレール31上を走行し、開口部12Aに対応する停止位置まで移動する。そして、着脱装置30は、ロボット33の伸縮部33aが特定着脱位置27Sまで移動している空の特定工具ポット23Sに向けて伸張し、把持部33bが把持している使用済みの工具Tを空の特定工具ポット23Sに取り付ける(収容する)。尚、この場合、走行駆動部32の移動機構32aがロボット33をY軸方向にて特定工具ポット23Sに近接又は離間する方向に移動させる。これにより、工具マガジン10は、工作機械1において使用済みの工具Tを回収して保管することができる。
又、図7に示すように、固有アドレスBnが指定された特定工具ポット23Sが搬送経路21を構成する直線部21Cに存在している場合、チェーン22を時計回り(図7にて太矢印により示す)に移動させて特定工具ポット23Sを着脱位置27Cに移動させると、特定工具ポット23Sの移動距離が最も短くなる。従って、この場合には、工具マガジン10は、着脱位置27Cを特定着脱位置27Sに設定し、チェーン22を時計回りに移動させて特定工具ポット23Sを特定着脱位置27S(着脱位置27C)に移動させる。
そして、工具マガジン10においては、図8に示すように、着脱装置30を特定着脱位置27S(即ち、着脱位置27C)に対応する開口部12Cの停止位置に移動させる。そして、着脱装置30のロボット33は、開口部12Cを介して、特定工具ポット23Sから必要な工具Tを取り外し、或いは、空の特定工具ポット23Sに使用済みの工具Tを取り付ける。
このように、保管システムとしての工具マガジン10においては、固有アドレスBnが指定されて特定工具ポット23Sが決定される。そして、工具マガジン10の搬送装置20は、決定された特定工具ポット23Sの現位置に最も近い、より詳しくは、搬送経路21に沿った移動距離が最も短くなる特定着脱位置27Sを選択すると共にチェーン22の移動方向(時計回り又は反時計回り)を決定する。更に、工具マガジン10の着脱装置30は、選択された特定着脱位置27Sに対応する停止位置に移動し、特定工具ポット23Sから必要な工具Tを取り外し、或いは、空の特定工具ポット23Sに使用済みの工具Tを取り付ける。
以上の説明からも理解できるように、工具マガジン10は、工作機械1における加工に関連する複数の搬送対象物である工具Tを無端環状の搬送経路21に沿って搬送する搬送装置20と、搬送経路21上に設けられた工具Tを着脱するための複数の着脱位置27A-27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに移動可能であり、特定着脱位置27Sにて搬送された工具Tを着脱して工具Tを工作機械1に供給し又は工作機械1から回収する1つの着脱装置30と、を備える。
これによれば、保管システムとしての工具マガジン10においては、1つの着脱装置30が工具Tを着脱するための複数の着脱位置27A-27Dのうちから選択された特定着脱位置27Sに移動して、工作機械1に供給する又は工作機械1において使用済みの工具Tの着脱を行うことができる。これにより、工具マガジン10においては、工具Tを搬送装置20の工具ポット23のうちの特定工具ポット23Sに対して着脱する際に発生する待ち時間を短縮することができる。その結果、工作機械1による生産効率を向上させることができる。
又、工具マガジン10においては、複数の着脱位置27A-27Dのうち、特定保持部である特定工具ポット23Sに対して搬送経路21上において最も近い位置、即ち、搬送経路21に沿った特定工具ポット23Sの移動距離が最も短くなる位置を特定着脱位置27Sとして選択することができる。又、工具マガジン10においては、搬送経路21を形成するチェーン22を時計回り又は反時計回りに移動させる(即ち、駆動源としての駆動モータ24aが正方向又は逆方向の駆動力を発生させる)ことにより、特定着脱位置27Sに向けて特定工具ポット23Sが移動する時間を短縮することができる。従って、これらによっても、工具マガジン10においては、工具Tを搬送装置20の工具ポット23うちの特定工具ポット23Sに対して着脱する際に発生する待ち時間を短縮することができる。
3.変形例
上述した実施形態においては、搬送対象物が、工作機械1にて使用される工具Tである場合を例示した。しかし、保管システムにおいては、搬送対象物は工具Tに限られず、例えば、工作機械1によって加工されるワークを搬送対象物として保管することができる。
この場合、例えば、工作機械1による加工前のワークが特定保持部に保持されており、特定着脱位置にて着脱装置30が加工前のワークを取り外して工作機械1に供給することができる。又、例えば、工作機械1による加工後のワークが着脱装置30によって回収されることにより、特定着脱位置にて加工後のワークを特定保持部に取り付けて工作機械1から回収することができる。従って、保管システムは、搬送対象物として、工作機械1によって加工されるワークを保管し、工作機械1に供給又は工作機械1から回収することができる。
又、上述した実施形態においては、保管システムとしての工具マガジン10の搬送装置20が4つの着脱位置27A-27Dを有するようにした。しかし、搬送装置に設けられる着脱位置の数については、上述した4つに限定されるものではなく、2つ以上であれば何れの数であっても良い。但し、着脱位置の数が増える程、着脱装置による移動範囲が広がる(レールに沿った走行距離が増える)ため、許容される待ち時間に応じて、着脱位置の数が決定されることが好ましい。
更に、上述した実施形態においては、1つの着脱装置30が、必要な工具Tを工作機械1に供給し、又、使用済みの工具Tを工作機械1から回収するようにした。これに代えて、着脱装置を、例えば、工作機械1に必要な工具Tを供給するのみの専用の供給用着脱装置と、工作機械1から使用済みの工具Tを回収するのみの専用の回収用着脱装置とから形成することも可能である。この場合においても、供給用着脱装置と回収用着脱装置とがそれぞれ1つずつであり、上述した実施形態と同様に、工具Tを搬送装置20の特定工具ポット23Sに対して着脱する際に発生する待ち時間を短縮することができる。
1…工作機械、1A…加工空間、2…制御盤、10…工具マガジン(保管システム)、11…マガジンベース、12…カバー体、12A,12B,12C,12D…開口部、20…搬送装置、21…搬送経路、21A、21C…直線部、22…チェーン、23…工具ポット(保持部)、23S…特定工具ポット(特定保持部)、24…駆動スプロケット、24a…駆動モータ(駆動源)、25A,25B,25C.25D,25E,26A,26B,26C…従動スプロケット、27A,27B,27C,27D…着脱位置、27S…特定着脱位置、30…着脱装置、31…レール、32…走行駆動部、32a…移動機構、33…ロボット、33a…伸縮部、33b…把持部、T…工具(搬送対象物)、T1…シャンク、Bn…固有アドレス、K…収容空間

Claims (6)

  1. 工作機械における加工に関連する複数の搬送対象物を無端環状の搬送経路に沿って搬送する搬送装置と、
    前記搬送経路上に設けられた前記搬送対象物を着脱するための複数の着脱位置のうちから選択された特定着脱位置に移動可能であり、前記特定着脱位置にて搬送された前記搬送対象物を着脱して前記搬送対象物を前記工作機械に供給し又は前記工作機械から回収する1つの着脱装置と、
    を備えた、保管システム。
  2. 前記搬送装置は、
    無端環状の1つのチェーンと、
    前記チェーンを正方向又は逆方向に駆動する1つの駆動源と、
    前記チェーンによる前記搬送経路を形成する複数のスプロケットと、を有する、請求項1に記載の保管システム。
  3. 前記着脱装置は、
    前記搬送装置に設けられていて複数の前記搬送対象物の各々を着脱可能に保持する複数の保持部のうちの前記搬送対象物の着脱対象となる特定保持部に対して前記搬送経路上において最も近い前記特定着脱位置に移動する、請求項1に記載の保管システム。
  4. 前記搬送対象物は、工作機械によって使用される工具である、請求項1に記載の保管システム。
  5. 前記着脱装置は、前記特定着脱位置にて前記搬送装置から取り出した前記工具を前記工作機械に供給すると共に、前記工作機械から回収した使用済みの前記工具を前記特定着脱位置にて前記搬送装置に取り付ける、請求項4に記載の保管システム。
  6. 前記着脱装置は、
    前記搬送装置の前記搬送経路上の前記特定着脱位置にて前記工具を着脱すると共に、前記工具を前記工作機械に供給し又は前記工作機械から回収するロボットと、
    前記搬送装置の複数の前記着脱位置の配置方向に沿って延設された走行路と、
    前記走行路に沿って前記ロボットを走行させると共に前記ロボットを前記特定着脱位置に対応する停止位置にて停止させる走行駆動部と、を有する、請求項5に記載の保管システム。
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