JP2023161363A - キーボード装置及び電子機器 - Google Patents

Abstract

【課題】光漏れを抑制する。【解決手段】キーボード装置は、複数のキートップと、前記複数のキートップを支持するベースプレートと、導光板と、前記導光板の上面を覆う第１反射シートと、前記導光板の下面を覆う第２反射シートと、前記ベースプレートの下面側に積層された発光モジュールと、前記発光モジュールを上下方向に貫通する孔部と、を備え、前記発光モジュールは、前記孔部の周縁部には、前記第１反射シート及び前記第２反射シートが互いに接触し、前記導光板の縁部を覆う遮光部と、前記遮光部よりも前記孔部に近い位置に設けられ、前記第２反射シートで前記第１反射シートの縁部を覆うと共に、該第２反射シートを前記ベースプレートの下面に接着した接着部と、を有する。【選択図】図３

Description

本発明は、キーボード装置及びキーボード装置を備える電子機器に関する。

ノート型ＰＣのような電子機器では、キートップを発光させる発光モジュールを備えたキーボード装置が用いられる場合がある（例えば、特許文献１参照）。

特許第６８６８７１６号公報

上記特許文献１に記載されているように、キーボード装置は、通常、複数の貫通孔を有し、各貫通孔を用いて電子機器の筐体に固定される。従って、各貫通孔は、発光モジュールにも形成されているため、発光モジュールに形成された孔部での光漏れを防止する構造が必要となる。なお、このような光漏れの問題は、他の用途の孔部が発光モジュールに形成されている場合にも同様に起こり得る。

本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、光漏れを抑制することができるキーボード装置及びキーボード装置を備える電子機器を提供することを目的とする。

本発明の第１態様に係るキーボード装置は、複数のキートップと、前記複数のキートップを支持するベースプレートと、導光板と、前記導光板の上面を覆う第１反射シートと、前記導光板の下面を覆う第２反射シートと、前記ベースプレートの下面側に積層された発光モジュールと、前記発光モジュールを上下方向に貫通する孔部と、を備え、前記発光モジュールは、前記孔部の周縁部には、前記第１反射シート及び前記第２反射シートが互いに接触し、前記導光板の縁部を覆う遮光部と、前記遮光部よりも前記孔部に近い位置に設けられ、前記第２反射シートで前記第１反射シートの縁部を覆うと共に、該第２反射シートを前記ベースプレートの下面に接着した接着部と、を有する。

本発明の第２態様に係る電子機器は、筐体と、複数のキートップと、前記複数のキートップを支持するベースプレートと、前記ベースプレートの下面側に積層された発光モジュールとを有し、前記筐体の上面に臨むキーボード装置と、を備え、前記発光モジュールは、導光板と、前記導光板の上面を覆う第１反射シートと、前記導光板の下面を覆う第２反射シートと、上下方向に貫通する孔部と、を有し、前記発光モジュールは、前記孔部の周縁部には、前記第１反射シート及び前記第２反射シートが互いに接触し、前記導光板の縁部を覆う遮光部と、前記遮光部よりも前記孔部に近い位置に設けられ、前記第２反射シートで前記第１反射シートの縁部を覆うと共に、該第２反射シートを前記ベースプレートの下面に接着した接着部と、を有する。

本発明の上記態様によれば、光漏れを抑制することができる。

図１は、一実施形態に係る電子機器の平面図である。 図２は、キーボード装置の底面図である。 図３は、図２中のＩＩＩ－ＩＩＩ線に沿う模式的な断面図である。 図４は、比較例に係るキーボード装置の側面断面図である。 図５は、キーボード装置の吸気口となる貫通孔に遮光部及び接着部による光漏れ防止構造を適用した構成を示す筐体の側面断面図である。 図６は、コンポーネントを支持する支持部材が挿通される孔部に遮光部及び接着部による光漏れ防止構造を適用した構成を示す筐体の側面断面図である。

以下、本発明に係るキーボード装置及びこれを備える電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は、一実施形態に係る電子機器１０の平面図である。

図１に示すように、電子機器１０は、キーボード装置１２を搭載した筐体１４と、ディスプレイ１６を搭載したディスプレイ筐体１８とを備える。本実施形態では、筐体１４とディスプレイ筐体１８とをヒンジ２０で相対的に回動可能に連結したクラムシェル型のノート型ＰＣである電子機器１０を例示する。図１は、ディスプレイ筐体１８を筐体１４から開いた使用形態を示す。電子機器１０は、キーボード装置を搭載した電子機器であれば、クラムシェル型に限定されない。

以下、筐体１４及びこれに搭載されたキーボード装置１２等の各要素について、ディスプレイ１６を見ながらキーボード装置１２を使用するユーザから見た方向を基準とし、手前側を前、奥側を後、厚み方向を上下、幅方向を左右と呼んで説明する。

ディスプレイ筐体１８は、筐体１４よりも薄い扁平な箱体であり、前面にディスプレイ１６を有する。ディスプレイ１６は、例えば有機ＥＬや液晶等で構成される。ディスプレイ筐体１８は、下端部が筐体１４の後端部とヒンジ２０を介して連結されている。

筐体１４は、薄い扁平な箱体であり、キーボード装置１２が上面１４ａに臨んでいる。筐体１４の内部には、ＣＰＵやメモリ等を実装したマザーボード２２（図６参照）、スピーカー装置、冷却装置、及びバッテリ装置等の各種のコンポーネントＣが収容されている。

キーボード装置１２は、筐体１４の上部にて支持されている。キーボード装置１２は、複数のキースイッチ２４を有する。キーボード装置１２は、各キースイッチ２４の操作面となるキートップ２４ａの周囲をフレーム２６で仕切ったアイソレーション型のキーボード装置である。

フレーム２６は、樹脂や金属等で形成された網目状の枠体である。本実施形態の筐体１４は、上面１４ａ及び四周側面を形成するカバー部材２７と、カバー部材２７の下面開口を閉じるカバー部材２８とで構成されている。フレーム２６は、上面１４ａを形成するカバー部材２７に一体成形されている。フレーム２６は、カバー部材２７と別体に構成されてもよい。フレーム２６は、各キートップ２４ａが上下動可能に挿入される複数のキー孔２６ａを有する。フレーム２６は、左右方向に延びた横枠部２６ｂと、前後方向に延びた縦枠部２６ｃとで囲まれた部分がキー孔２６ａとなる。

図２は、キーボード装置１２の底面図である。図３は、図２中のＩＩＩ－ＩＩＩ線に沿う模式的な断面図である。

図２及び図３に示すように、キーボード装置１２は、複数のキースイッチ２４と、ベースプレート３０と、メンブレンシート３１と、発光モジュール３２とを備える。なお、発光モジュール３２の下面には、例えばマイラー又はＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）等で形成されたシート状部材が積層されてもよい。

各キースイッチ２４は、キートップ２４ａと、ガイド機構２４ｂと、ラバードーム２４ｃとを有する。ガイド機構２４ｂは、キートップ２４ａをベースプレート３０の上面３０ａ側で上下動可能に支持するシザー機構である。ラバードーム２４ｃは、シリコーンゴム等の可撓性を有する弾性材料で形成されたドーム形状部材である。ラバードーム２４ｃは、キートップ２４ａが押下された場合にメンブレンシート３１を押圧し、キートップ２４ａの押下操作が解除された際にキートップ２４ａを元の位置に復帰させる弾性部材である。

ベースプレート３０は、各キースイッチ２４やフレーム２６の取付用のプレートである。ベースプレート３０は、薄いステンレス板やアルミニウム板等、金属製の板状部材に切り起こし成形や打ち抜き成形を施したものである。

メンブレンシート３１は、ベースプレート３０の上面３０ａに積層されている。メンブレンシート３１は、例えば押圧された場合に接点が閉じる三層構造のスイッチシートである。メンブレンシート３１は、例えば固定接点及び可動接点が重なる位置が押圧された場合に、固定接点と可動接点とが密着することで接点を閉じる。メンブレンシート３１は各所に貫通孔を有し、この貫通孔を通してガイド機構２４ｂやフレーム２６がベースプレート３０の上面３０ａに支持される。

発光モジュール３２は、各キートップ２４ａを発光させるためのバックライトモジュールである。発光モジュール３２は、ベースプレート３０の下面３０ｂに積層されている。発光モジュール３２は、導光板３４と、導光板３４の上面３４ｂに積層された第１反射シート３５と、導光板３４の下面３４ｃに積層された第２反射シート３６とを有する。

導光板３４は、例えばＰＥＴ、ポリカーボネート、アクリル等の透光性を有する樹脂製のプレートやシートである。導光板３４には、光源部３７が取り付けられている（図２参照）。光源部３７は、例えば導光板３４の左右中央部に取り付けられ、ＬＥＤ素子等で構成された複数の光源が前後方向に並んでいる。光源部３７は、例えばフレキシブル基板３８を用いてマザーボード２２と接続される。導光板３４は、光源部３７から発せられた光を左右方向に導き、各キートップ２４ａを裏面から照射する。

反射シート３５，３６は、導光板３４の外面を覆うことで導光板３４内を拡散する光が外部に漏れることを抑制し、導光の効率を向上させるためのものである。反射シート３５，３６は、例えば高い反射性能を有するＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ポリエステル、或いはポリオレフィン等の樹脂製の反射シートでよく、多重積層構造のものでもよい。反射シート３５，３６は、例えば０．０３ｍｍ程度と極めて薄く形成され、可撓性を有する。反射シート３５，３６は、導光板３４の外面のうち、キートップ２４ａに光を照射する領域と、光源部３７からの光を受光する領域とを除いた部分を覆っている。

図２及び図３に示すように、キーボード装置１２は、複数の貫通孔４０を有する。貫通孔４０は、キーボード装置１２をフレーム２６に固定するためのねじ４２が挿通される。フレーム２６の下面２６ｄには、キーボード装置１２の下から上に貫通孔４０を貫通したねじが螺合されるねじ穴２６ｅが形成されている。キーボード装置１２は、各貫通孔４０に通され、ねじ穴２６ｅに螺合されたねじ４２により、フレーム２６の下面２６ｄに締結される。

キーボード装置１２とフレーム２６との連結構造は、ねじ４２を連結具として用いた構成以外でもよい。例えばねじ４２に代えて、フレーム２６から突出するフック状の係合片を連結具として用いてもよい。この係合片は、上から下へと貫通孔４０に挿通し、キーボード装置１２の下面１２ａに先端の爪部を係合させる構成とするとよい。

図３に示すように、貫通孔４０は、キーボード装置１２の上から下に向かって順に、メンブレンシート３１に形成された孔部３１ａと、ベースプレート３０に形成された孔部３０ｃと、発光モジュール３２に形成された孔部３２ａとで構成されている。これら孔部３１ａ，３０ｃ，３２ａは、同軸上に配置されて互いに連通し、これにより貫通孔４０を形成している。

次に、発光モジュール３２における孔部３２ａ及びその周辺部の具体的な構成例を説明する。

図３に示すように、孔部３２ａは、発光モジュール３２を上下方向に貫通している。このため、孔部３２ａの周囲は、導光板３４からの光が孔部３２ａへと漏れることを防止する構造を施す必要がある。すなわち、孔部３２ａへと漏れた光がキーボード装置１２の上下面に漏れると、筐体１４の外面に形成されたキー孔２６ａ、コネクタ設置用の開口、又は吸排気口等が意図せずに発光し、ＵＸ（ユーザーエクスペリエンス）が低下する。

そこで、本実施形態のキーボード装置１２では、発光モジュール３２が孔部３２ａの周縁部に遮光部４４及び接着部４５を備える。ここで、孔部３２ａの周縁部とは、孔部３２ａを囲む平面視で略リング状の領域と言い換えることもできる。また、孔部３２ａの周縁部とは、遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造が施される領域と言い換えることもできる。

発光モジュール３２は、孔部３２ａが貫通形成されているため、当然、積層された第１反射シート３５、導光板３４、及び第２反射シート３６にもそれぞれ孔部３５ａ，３４ａ，３６ａが形成されている。本実施形態では、これら各孔部３４ａ，３５ａ，３６ａの内径は、導光板３４の孔部３４ａの内径が最も大きく、第２反射シート３６の孔部３６ａの内径が最も小さく、第１反射シート３５の孔部３５ａの内径が両者の間の大きさとなっている。このため、孔部３２ａは、実質的に第２反射シート３６の孔部３６ａによって形成されている。

図３に示すように、遮光部４４は、シート間接着部４４ａと、非接着部４４ｂとを有する。

シート間接着部４４ａは、導光板３４の孔部３４ａの縁部３４ａ１よりも孔部３２ａに近い位置に配置され、反射シート３５，３６同士が互いに接着剤４８で接着され、貼り合わされた部分である。シート間接着部４４ａは、貼り合わされた２枚の反射シート３５，３６が導光板３４の縁部３４ａ１を覆い、これを封止している。

非接着部４４ｂは、シート間接着部４４ａと接着部４５との間に設けられ、互いに接触した反射シート３５，３６の相互間に接着剤を設けていない部分である。第２反射シート３６は、シート間接着部４４ａと接着部４５との間に階段状に屈曲した屈曲部３６ｂを有する。屈曲部３６ｂでは、第２反射シート３６は、第１反射シート３５の孔部３５ａの縁部３５ａ１に沿うようにクランクしている。非接着部４４ｂは、この屈曲部３６ｂに設けられている。

図３に示すように、接着部４５は、遮光部４４よりも孔部３２ａに近い位置に設けられ、本実施形態では孔部３２ａに臨んでいる。接着部４５は、第２反射シート３６を第１反射シート３５の縁部３５ａ１を覆った状態でベースプレートの下面３０ｂに接着剤５０で接着した部分である。このように、発光モジュール３２は、孔部３２ａの中心から離間する放射方向に向かって、接着部４５、非接着部４４ｂ、シート間接着部４４ａの順に並んでいる。

ところで、反射シート３５，３６同士の接着に用いる接着剤４８，５０は、その性質上、光を完全に遮断できる材質で形成することが難しい。つまり接着剤４８，５０は、例えば半透明な材質で形成され、光を透過させてしまうため、光漏れの原因となり得る。

この点、本実施形態のキーボード装置１２は、導光板３４の縁部３４ａ１を包含するように反射シート３５，３６が互いに耳状に密着され、シート間接着部４４ａ及び非接着部４４ｂが順に並んだ遮光部４４を有する。そして、この遮光部４４の非接着部４４ｂと隣接する位置に接着部４５を有し、ここでは第２反射シート３６が第１反射シート３５の縁部３５ａ１よりも延出されてベースプレート３０の下面３０ｂに固着されている。

従って、キーボード装置１２では、図３中の白抜き矢印Ｌで示すように導光板３４内を導かれた光Ｌは、孔部３２ａの周縁部では、導光板３４の縁部３４ａ１に隣接するシート間接着部４４ａ内を通過するが、非接着部４４ｂで遮光される。このため、キーボード装置１２は、接着部４５の接着剤５０に光Ｌが到達し、これを透過して孔部３２ａへと光漏れを生じることを抑制できる。その結果、キーボード装置１２は、例え下面１２ａに別の遮光シート等を設ける必要がなく、キーボード装置単体での光漏れが可能となり、コストが低く、製造効率が高い。さらにキーボード装置１２は、孔部３２ａへの光漏れ自体が抑制されるため、下面１２ａ側だけでなく、上面側への光漏れも抑制できる。そして、このようなキーボード装置１２を搭載した電子機器１０は、キーボード装置１２の上下面への光漏れを生じ、筐体１４の上下側面から外部への光漏れを抑制できる。

ここで、比較例に係るキーボード装置５２を示して本実施形態のキーボード装置１２の光漏れ防止構造の有効性について説明する。

図４は、比較例に係るキーボード装置５２の側面断面図である。図４において、図１～図３に示される参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略し、以下の図５及び図６についても同様とする。

図４に示すキーボード装置５２は、接着剤４８で耳状に貼り合わせた反射シート３５，３６で導光板３４の縁部３４ａ１を覆っている点は、図３に示すキーボード装置１２と同様である。

但し、図４に示すキーボード装置５２には、遮光部４４（非接着部４４ｂ）及び接着部４５は設けられず、接着剤４８が導光板３４の縁部３４ａ１と孔部３２ａとにそれぞれ臨んでいる。このため、このキーボード装置５２は、導光板３４と孔部３２ａとの間に介在する接着剤４８が導光板３４からの光Ｌを孔部３２ａに導き、光漏れを生じる経路となってしまう懸念がある。図４中の白抜き矢印Ｌは導光板３４内を導かれる光を示し、破線矢印Ｌは接着剤４８内を透過する光を示す。

このように、従来より、比較例に係るキーボード装置５２のように、反射シート３５，３６を貼り合わせた部分で導光板３４の縁部３４ａ１を覆い、光漏れの防止を図ろうとした構造はあった。しかしながら、本件発明者らは、上記した接着剤４８からも光漏れが生じることに着目したことで、図３に示す遮光部４４及び接着部４５を備え、光漏れを一層確実に抑えることができる構成を考案したものである。すなわち、導光板３４の上下面を極めて薄い反射シート３５，３６で覆った発光モジュール３２において、導光板３４に隣接する接着剤４８からの光漏れを防止するためには、反射シート３５，３６同士を接着剤を設けずに接触させる遮光構造を採用することが最も好ましいとの結果が得られた。

本実施形態のキーボード装置１２において、遮光部４４は、シート間接着部４４ａを持たない構成としてもよい。すなわち、反射シート３５，３６は、導光板３４の外面に対しては、適宜局所的に塗布された接着剤によって固定されている。そして、第２反射シート３６が導光板３４の縁部３４ａ１から垂れ下がること等を防止するためには、シート間接着部４４ａによる固定が有効ではある。しかしながら、図３に示すように、第２反射シート３６は、孔部３２ａ（３６ａ）に面する縁部が接着部４５によってベースプレート３０に固定されている。このため、第２反射シート３６が導光板３４の縁部３４ａ１から垂れ下がること等を生じる可能性は小さい。このため、遮光部４４は、シート間接着部４４ａ（接着剤４８）を省略した構成とすることもできる。

本実施形態のキーボード装置１２では、第２反射シート３６は、シート間接着部４４ａと接着部４５との間に階段状の屈曲部３６ｂを有し、非接着部４４ｂはこの屈曲部３６ｂに設けられている。これによりキーボード装置１２は、光Ｌを透過する可能性があるシート間接着部４４ａと接着部４５との間に屈曲部３６ｂによる段差が形成される。その結果、キーボード装置１２は、接着剤４８を透過した光Ｌを屈曲部３６ｂに設けた非接着部４４ｂで一層確実に遮断でき、接着剤５０に光Ｌが導入されることを一層確実に抑制することができる。

発光モジュール３２の孔部３２ａでの光漏れを防止する遮光部４４及び接着部４５は、キーボード装置１２をフレーム２６に固定するための貫通孔４０以外にも利用できる。そこで、次に、遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造の別の適用例を説明する。

図５は、キーボード装置１２の吸気口となる貫通孔５４に遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造を適用した構成を示す筐体１４の側面断面図である。

図５に示すように、貫通孔５４は、貫通孔４０と同様にキーボード装置１２を上下方向に貫通しているため、発光モジュール３２の孔部３２ａもここに必要となる。貫通孔５４は、筐体１４の内部に設置されたファン５６がキーボード装置１２の上から外気Ａを吸い込むための吸気口である。ファン５６は、例えば上下面に吸気用の開口５６ａ，５６ｂを有し、インペラの回転により開口５６ａ，５６ｂから空気を吸い込む遠心ファンである。上面の開口５６ａは、貫通孔５４を介して外気を吸気する。下面の開口５６ｂは、筐体１４の下面に形成されたスリットから外気を吸気する。フレーム２６は、貫通孔５４をキーボード装置１２の上部へと連通させるための凹部２６ｆを有する。

従って、このような貫通孔５４を備える構成においても、発光モジュール３２に形成された孔部３２ａへの光漏れを遮光部４４及び接着部４５によって抑制することができる。

図６は、コンポーネントＣを支持する支持部材５８が挿通される孔部３２ａに遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造を適用した構成を示す筐体１４の側面断面図である。

図６に示すように、支持部材５８は、ベースプレート３０の下面３０ｂから下方に突出するように設けられた金属製のスタッドである。支持部材５８は、下向きのねじ穴５８ａを有する。支持部材５８は、発光モジュール３２よりも下でマザーボード２２等のコンポーネントＣを支持する必要がある。このため、発光モジュール３２は、支持部材５８を挿通させるためにも孔部３２ａが必要となる。支持部材５８は、孔部３２ａに挿通され、その先端にコンポーネントＣをねじ６０で連結することができる。

従って、このような支持部材５８を挿通させるための孔部３２ａについても、遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造を適用することができる。このように、遮光部４４及び接着部４５による光漏れ防止構造の適用対象は、キーボード装置１２を貫通する貫通孔４０，５４以外でもよく、つまり発光モジュール３２に孔部３２ａが形成された構成であれば適用することができる。

なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。

１０ 電子機器
１２，５２ キーボード装置
１４ 筐体
２２ マザーボード
２６ フレーム
３０ ベースプレート
３０ｃ，３１ａ、３２ａ，３４ａ，３５ａ，３６ａ 孔部
３１ メンブレンシート
３２ 発光モジュール
３４ 導光板
３５ 第１反射シート
３６ 第２反射シート
４０，５４ 貫通孔
４４ 遮光部
４４ａ シート間接着部
４４ｂ 非接着部
４５ 接着部
４８，５０ 接着剤
５８ 支持部材
Ｃ コンポーネント

Claims (8)

1. キーボード装置であって、
   複数のキートップと、
   前記複数のキートップを支持するベースプレートと、
   導光板と、前記導光板の上面を覆う第１反射シートと、前記導光板の下面を覆う第２反射シートと、前記ベースプレートの下面側に積層された発光モジュールと、
   前記発光モジュールを上下方向に貫通する孔部と、
   を備え、
   前記発光モジュールは、前記孔部の周縁部には、
   前記第１反射シート及び前記第２反射シートが互いに接触し、前記導光板の縁部を覆う遮光部と、
   前記遮光部よりも前記孔部に近い位置に設けられ、前記第２反射シートで前記第１反射シートの縁部を覆うと共に、該第２反射シートを前記ベースプレートの下面に接着した接着部と、
   を有する
   ことを特徴とするキーボード装置。
2. 請求項１に記載のキーボード装置であって、
   前記遮光部は、
   前記導光板の縁部に隣接し、前記第１反射シートと前記第２反射シートとが互いに接着されたシート間接着部と、
   前記シート間接着部と前記接着部との間に設けられ、前記第１反射シートと前記第２反射シートとの間に接着剤を設けていない非接着部と、
   を有する
   ことを特徴とするキーボード装置。
3. 請求項２に記載のキーボード装置であって、
   前記第２反射シートは、前記シート間接着部と前記接着部との間に階段状の屈曲部を有し、
   前記非接着部は、前記屈曲部に設けられている
   ことを特徴とするキーボード装置。
4. 電子機器であって、
   筐体と、
   複数のキートップと、前記複数のキートップを支持するベースプレートと、前記ベースプレートの下面側に積層された発光モジュールとを有し、前記筐体の上面に臨むキーボード装置と、
   を備え、
   前記発光モジュールは、
   導光板と、
   前記導光板の上面を覆う第１反射シートと、
   前記導光板の下面を覆う第２反射シートと、
   上下方向に貫通する孔部と、
   を有し、
   前記発光モジュールは、前記孔部の周縁部には、
   前記第１反射シート及び前記第２反射シートが互いに接触し、前記導光板の縁部を覆う遮光部と、
   前記遮光部よりも前記孔部に近い位置に設けられ、前記第２反射シートで前記第１反射シートの縁部を覆うと共に、該第２反射シートを前記ベースプレートの下面に接着した接着部と、
   を有する
   ことを特徴とする電子機器。
5. 請求項４に記載の電子機器であって、
   前記遮光部は、
   前記導光板の縁部に隣接し、前記第１反射シートと前記第２反射シートとが互いに接着されたシート間接着部と、
   前記シート間接着部と前記接着部との間に設けられ、前記第１反射シートと前記第２反射シートとの間に接着剤を設けていない非接着部と、
   を有する
   ことを特徴とする電子機器。
6. 請求項４又は５に記載の電子機器であって、
   さらに、前記複数のキートップの相互間を仕切るフレームを備え、
   前記キーボード装置は、上下方向に貫通し、一部が前記孔部で形成された複数の貫通孔を有する
   ことを特徴とする電子機器。
7. 請求項６に記載の電子機器であって、
   前記貫通孔は、前記キーボード装置と前記フレームとを連結する連結具が挿通される
   ことを特徴とする電子機器。
8. 請求項４又は５に記載の電子機器であって、
   さらに、前記キーボード装置の下方に配置されたコンポーネントを備え、
   前記孔部は、前記コンポーネントを支持するための支柱部材が挿通される
   ことを特徴とする電子機器。

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