JP2023159512A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】認証の効率をさらに向上させる。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、ユーザの操作を受け付ける受付部と、認証以外のユーザの操作が行われている間にユーザの生体情報を取得する取得部と、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理部と、を備えることを特徴とする。例えば、取得部は、ユーザに同意を求める処理の間にユーザの生体情報を取得し、認証処理部は、ユーザに同意を求める処理と同時に、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
FIDO(Fast Identity Online)認証に関する技術であって、認証器を用いる技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2020-141331号公報
しかしながら、上記の従来技術では、認証時の本人確認を含め、FIDO認証に関してまだまだ改善の余地がある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、認証の効率をさらに向上させることを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、ユーザの操作を受け付ける受付部と、認証以外の前記ユーザの操作が行われている間に前記ユーザの生体情報を取得する取得部と、前記ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理部と、を備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、認証の効率をさらに向上させることができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。 図2は、セキュリティマイグレーションに対するインセンティブ支払いの概要を示す説明図である。 図3は、認証情報の事前収集の概要を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。 図7は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図8は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図9は、認証設定データベースの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、認証の効率をさらに向上させる場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(図4参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
本実施形態では、端末装置10は、FIDO認証(Fast Identity Online)におけるFIDOクライアントとして機能する。FIDOクライアントは、認証器(Authenticator)と連携してユーザの認証を行う。なお、認証器は、FIDOクライアントと同一のデバイスに実装されることがあってもよく(内蔵認証器)、FIDOクライアントとは物理的に異なるデバイスに実装されていてもよい(外部認証器)。
例えば、FIDO認証では、PIN(Personal Identification Number)、USB(Universal Serial Bus)セキュリティキー、スマートカードなどの記憶や所有物を用いた認証方式や、指紋、顔、虹彩、静脈、声紋などの生体情報や行動情報を用いた認証方式を実装できる。認証方式は、これらに限定されず、あらゆる方式を導入することができる。また、複数の認証方式を組み合わせて、マルチモーダル生体認証や多要素認証を実現することもできる。
以下、説明の簡略化のため、FIDOクライアントと認証器とを区別せず、端末装置10をFIDOクライアントかつ認証器として説明する。すなわち、認証器が内部認証器である場合を例に説明する。なお、実際には、認証器は、端末装置10から物理的に独立し、端末装置10と連携可能な外部認証器であってもよい。
また、FIDOクライアントのWebブラウザに表示されるウェブコンテンツから認証器を呼び出し、認証サーバとのやり取りでFIDO認証を可能にするためのWeb認証API(Application Programming Interface)も実装可能であるが、本実施形態では説明を割愛する。
サーバ装置100は、FIDO認証における認証サーバ(FIDOサーバ)として機能する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。認証サーバは、RP(Relying Party)/IdP(Identity Provider)に相当する。FIDO認証では、認証器(Authenticator)と認証サーバとの間で、パスワードや生体情報のような「秘密」を共有しないので、フィッシングに対する耐性がある。
図1に示すように、FIDO認証では、認証サーバは、ユーザからの認証要求を受けると、ユーザ側の認証器にチャレンジ(Challenge)を送る。チャレンジは、一度だけ有効なランダムな文字列であり、乱数を元に決めた毎回異なるデータ列である。ユーザは、認証器を用いてユーザ検証(User verification)を行い、本人性の検証をローカルで実施する。そして、認証器は、検証結果を秘密鍵(Private Key)で署名し、署名付き検証結果(Signed response)として認証サーバに送る。認証サーバは、署名付き検証結果を受け取ると、公開鍵(Public Key)で署名検証する。
このように、FIDO認証では、認証サーバが、公開鍵を用いて、ユーザ側の認証器が適切な秘密鍵を保有することを確認することによって認証を実現する。認証器と認証サーバは「秘密鍵」を共有しない。
また、サーバ装置100は、FIDO認証に対応したRP/IdPとのID連携(フェデレーション)によりアイデンティティサービスを提供する連携RP/SP(Service Provider)としても機能する。FIDO認証とID連携とを組み合わせると、認証コンテキストは認証器からRP/IdPを介して連携RP/SPへと伝搬する。
以下、説明の簡略化のため、RP/IdPと連携RP/SPとを区別せず、サーバ装置100をRP/IdPかつ連携RP/SPとして説明する。なお、実際には、RP/IdPとしてのサーバ装置100と、連携RP/SPとしてのサーバ装置100とは、物理的に独立した異なるサーバ装置100であってもよい。
例えば、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供してもよい。
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
〔1-1.FIDO認証への誘導〕
図2を参照して、セキュリティマイグレーション(Migration:新しい環境への移行)に対するインセンティブ(incentive:報酬、報奨金)支払いの概要について説明する。図2は、セキュリティマイグレーションに対するインセンティブ支払いの概要を示す説明図である。なお、実際には、マイグレーションに限らず、コンバージョン(Conversion:システムの転換、入れ替え)であってもよい。
認証は、サービス提供者(事業者)がユーザ本人の真正性を確認する行為であり、ユーザは認証を通じてサービスを利用することを所望している。このとき、認証を行うことはユーザの利益にもなっており、ユーザの利益はFIDO認証など強固な認証を積極的に導入するきっかけとなっているが、認証を行うことでサービス提供者が受ける利益(システム全体の安全性向上)はユーザに分配できる可能性がある。
〔1-1-1.インセンティブを支払う仕組み〕
(1)認証方式の変更による効果の可視化
認証サーバであるサーバ装置100は、認証に関して、所定の認証方式にした場合の利益を推定し、ネットワークN(図4参照)を介して利用者Uの端末装置10に、利益の推定に基づく利益情報を提示する。
このとき、サーバ装置100は、利用者Uの時給や最低賃金などから時間に対するコストを算出し、算出結果に基づく利益情報を提示する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、「FIDO認証にしたら○秒認証時間が早くなります。お客様は今年△回認証が必要な機会があり、時間短縮による効果は(トータルで/1回あたり)XX円分に相当します。」という利益情報を提示する。
(2)効果に対するインセンティブの支払い
サーバ装置100は、利用者Uに対して、登録にかかる時間分を支払う。あるいは、サーバ装置100は、サービス提供に対する対価として、利用者Uに対して、定額(500円など)から、登録にかかった時間を差し引いた時間分を請求する。あるいは、サーバ装置100は、電子商取引等において、FIDO認証して購入した回数ごとに、本来パスワード(PW)認証でPW入力していたら要していたはずの時間分を支払う。
〔1-1-2.システムの概要〕
例えば、図2に示すように、認証サーバであるサーバ装置100は、ネットワークN(図4参照)を介して、事前に、認証器となる端末装置10に対して、認証に要する時間(以下、認証時間)の観測スクリプトを配布する(ステップS1)。
続いて、サーバ装置100は、ネットワークN(図4参照)を介して、端末装置10に対して、認証方式の変更により期待される効果を提示する(ステップS2)。なお、認証方式の変更には、認証方式の追加や新規設定を含む。このとき、サーバ装置100は、不特定多数の端末装置10から、各利用者や認証方式ごとの認証時間の観測スクリプトによる観測結果を収集し、収集された観測結果に基づいて認証方式の変更により期待される効果を求め、その効果を提示してもよい。
続いて、認証器である端末装置10は、利用者Uから認証操作を受け付ける(ステップS3)。このとき、端末装置10は、期待される効果を提示された利用者Uから、認証方式の変更指示や、変更後の認証方式による認証操作等を受け付けてもよい。
続いて、端末装置10は、ネットワークN(図4参照)を介して、サーバ装置100との間で、利用者Uからの認証操作に応じたトランザクション(TX:transaction)を発生させる(ステップS4)。なお、このトランザクションは、取引だけにとどまらず、登録など認証に関わる機会に対して発生する。このとき、端末装置10は、サーバ装置100に対して、メトリクス(metrics)を提供する。本実施形態では、端末装置10から、認証方式の変更後の認証時間の観測スクリプトによる観測結果を提供する。
続いて、サーバ装置100は、ネットワークN(図4参照)を介して、端末装置10に対して、実際に生じた効果に対するインセンティブ(incentive:報酬、報奨金)を支払う(ステップS5)。認証サーバであるサーバ装置100は、効果に対するインセンティブを算出する認証インセンティブ算出機能を有する。このとき、サーバ装置100は、認証方式の変更後の認証時間の観測スクリプトによる観測結果から、実際に生じた効果を求め、その効果に対するインセンティブを支払うようにしてもよい。
例えば、変更前の認証方式がパスワード認証である場合、変更後の認証方式はFIDO認証である。
サーバ装置100は、認証方式の変更による効果として、認証に要する時間の削減量を求める。例えば、サーバ装置100は、削減された時間を金額に換算するといくらになるか等を求める。このとき、サーバ装置100は、利用者の過去の認証頻度から推定するようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、認証時に限らず、登録時についてもインセンティブを支払ってもよい。例えば、サーバ装置100は、複数の認証器をバックアップやアカウントリカバリーの目的で登録する場合についてインセンティブを支払ってもよい。
また、サーバ装置100は、変更後の認証方式を経た電子商取引等において、購入ごとに、FIDOで削減された時間分、ポイントやクーポン等を提供するようにしてもよいし、購入額に応じた利益を提供するようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、元の認証にユーザが要していた時間から、FIDO認証に変更すると要すると推定される時間の差を求めてもよい。すなわち、サーバ装置100は、元の認証にユーザが要していた時間と、変更後の認証に要すると推定される時間との差分を求めてもよい。
また、サーバ装置100は、多段階認証や多要素認証等での「認証の数」や、SNS認証やパスワード認証等の「認証の種別」に応じて、変更後の認証に要すると推定される時間を求めてもよい。
また、サーバ装置100は、ユーザがFIDO認証に変更したことによるサービス提供者(事業者)側の利益を推定して、このサービス提供者側の利益に応じたユーザへの利益を決定してもよい。
なお、サーバ装置100は、サービス提供者側の利益を、労働時間やコストで換算してもよい。例えば、サーバ装置100は、サービス提供者側の通信費用やサーバの電力又は台数の低減、管理コストの低減、パスワードサーバの削減(パスワードサーバが不用となる)等による利益を推定して、このサービス提供者側の利益に応じたユーザへの利益を決定してもよい。
また、サーバ装置100は、全体利益の再配分を行ってもよい。例えば、サーバ装置100は、コンバージョンレート(CVR:conversion rate)の改善、乗っ取りの被害対策等による利益を推定して、このサービス提供者側の利益に応じたユーザへの利益を決定してもよい。
また、サーバ装置100は、ユーザへの利益を使った懸賞を行ってもよい。例えば、サーバ装置100は、サービス提供者側の利益に応じた不特定多数のユーザへの利益を、懸賞に最初に当選したユーザが総取りするようにしてもよいし、当選した順(先着順)に配分するようにしてもよい。あるいは、サーバ装置100は、早い者勝ちで山分け(ユーザごとに上限を設定してもよい)するようにしてもよい。
また、サーバ装置100は、プロモーションやセキュリティの目的で、特定の認証器を用いた認証をユーザが実施することを奨励したり誘導したりすることによって、実施した認証の実績に応じてインセンティブを提供してもよい。
〔1-2.認証情報の事前収集〕
図3を参照して、認証情報の事前収集の概要について説明する。図3は、認証情報の事前収集の概要を示す説明図である。
現状、認証行為に対する課題として、認証と同意のプロセスは分離されていることが多い。例えば、商品の購入に同意したいのに、まず認証をした後に再度同意を求められるという場合がある。そこで、本実施形態では、FIDO認証におけるユーザ検証として、同意プロセスの中に認証要素を埋め込む。
例えば、認証器としての端末装置10は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指紋を読み取ることで、指紋認証を行う。このとき、端末装置10は、規約の特定の箇所や最後(文末)までスクロールした際にユーザの指紋を読み取るようにしてもよい。また、端末装置10は、指紋認証の代わりに、ユーザの指又は手の静脈を用いた静脈認証を行うようにしてもよい。
また、端末装置10は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見るので、そのときにユーザの顔を読み取ることで、顔認証を行う。また、端末装置10は、ユーザの瞳を読み取ることで、虹彩認証を行うようにしてもよい。
また、端末装置10は、端末装置10は、同意を求められる規約を読むときのユーザの指・顔・瞳などの動きの特徴を読み取ることで、ジェスチャー認証を行う。例えば、端末装置10は、ユーザのフリック操作等の特徴を読み取ることで、ジェスチャー認証を行うようにしてもよい。
また、端末装置10は、同意を求められる規約又は所定のキーワードを読み上げるときに音声を拾うことで、音声認証(声紋認証)を行う。このとき、端末装置10は、ユーザに対して、規約又は所定のキーワードを読み上げることを要求してもよい。
本実施形態では、「規約の同意」と「ユーザ認証」とを同時に実施することができる。また、本実施形態では、ユーザが同意をする行為自体がユーザの認証にもなっている。規約に同意をする行為自体も認証の1つとすることで、その後の購買等の行為の否認(ユーザが自分はその商品を購入していないと主張する等)を認めないようにすることもできる。あるいは、規約ごとに同意を要求せずに、各規約を読んでいる間にユーザに対する認証を自動的に行い、ユーザがそのまま処理を先に進めたことをもってユーザが同意したものとみなしてもよい。
また、本実施形態によれば、「ユーザが規約を読んでいる」ことと、「ユーザの本人性」とを同時に確認することができる。これにより、ユーザが規約の内容を読まずに(開いただけで)同意ボタンを押して先に進むことを回避することもできる。
なお、実際には、規約を読むときに限定されない。例えば、端末装置10は、ユーザが認証器やユーザ情報の登録の操作を行っている際に、ユーザの生体情報を読み取って認証を行ってもよい。また、端末装置10は、その後、ユーザが検索・閲覧・購入等の所定の操作を行っている際に、ユーザの生体情報を読み取って同時に認証を行ってもよい。
また、本実施形態では、端末装置10は、本行為の認証を行うための情報を、本行為に至るまでの事前行為において収集する。このとき、端末装置10は、本認証に用いる情報を収集するための事前行為を行ってもらうようにユーザに要求してもよい。
〔1-2-1.システムの概要〕
例えば、図3に示すように、認証器である端末装置10は、利用者Uから操作(ユーザ操作)を受け付ける(ステップS11)。このステップS11のユーザ操作は、図2に示すステップS3の認証操作であってもよい。
続いて、認証器である端末装置10又は外部機器などのセンサ装置200は、利用者Uが認証操作を行っている間に、操作にかかる動作のセンシングを行う(ステップS12)。本実施形態では、端末装置10又はセンサ装置200は、上述のように、利用者Uが同意を求められる規約を読んでいる間に、利用者Uの動作のセンシングを行い、利用者Uから生体情報を取得する。
センサ装置200は、例えばカメラやマイク等である。センサ装置200は、ワイヤレス機器であってもよいし、スマートデバイスであってもよい。また、センサ装置200は、他のユーザの端末装置10であってもよい。また、センサ装置200は、利用者Uが利用する店舗や鉄道駅等の施設や、車両・船舶・航空機等の乗り物に設置されていてもよい。センサ装置200は、認証器である端末装置10に、センシングの結果を提供する。
続いて、認証器である端末装置10は、利用者Uから取得した生体情報に基づき、生体認証を行う(ステップS13)。
続いて、認証器である端末装置10は、ネットワークN(図4参照)を介して、認証サーバであるサーバ装置100に対して、認証コンテキストを送信する(ステップS14)。認証コンテキストは、IdP(Identity Provider)でのユーザの認証方法を示す。
続いて、認証サーバであるサーバ装置100は、認証同意判断機能を有し、認証コンテキストに応じて、利用者Uの認証に成功したと判断するとともに、利用者Uが規約に同意したと判断する(ステップS15)。例えば、サーバ装置100は、認証器から秘密鍵で署名された署名付き検証結果を受け取ると公開鍵で署名を検証し、署名検証に成功した場合、利用者Uの認証に成功したと判断する。
本実施形態によれば、同意プロセスの中に認証要素を埋め込むことで、規約等に同意をする処理と同時に認証を実施することができる。これにより、認証におけるユーザの利便性の向上や負担の軽減が期待できる。また、同意及び認証に要する時間の短縮にもつながる。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図4に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図4では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図5を用いて、端末装置10の構成について説明する。図5は、端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図5に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33と、受付部34と、取得部35と、認証処理部36とを有する。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
なお、後述する受付部34、取得部35、及び認証処理部36は、処理部33の一部であってもよい。また、処理部33は、アプリを起動又はプログラムを実行することで、下記の受付部34、取得部35、及び認証処理部36として機能してもよい。
(受付部34)
受付部34は、入力部13を介して、ユーザの操作を受け付ける。例えば、受付部34は、表示部12に標示された内容についてユーザが閲覧又は選択する際に、ユーザの操作を受け付ける。
(取得部35)
取得部35は、認証以外のユーザの操作が行われている間にユーザの生体情報を取得する。例えば、取得部35は、入力部13やセンサ部20を介して、ユーザの操作が行われている間にユーザの生体情報を取得する。
本実施形態では、取得部35は、ユーザに同意を求める処理の間にユーザの生体情報を取得する。例えば、取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指紋を読み取る。あるいは、取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指又は手の静脈を読み取る。
また、取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの顔を読み取る。あるいは、取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの虹彩を読み取る。
また、取得部35は、同意を求められる規約を読むときのユーザの動きの特徴を読み取る。また、取得部35は、同意を求められる規約又は所定のキーワードを読み上げるときの音声を拾う。
このとき、取得部35は、認証以外のユーザの操作が行われている間に、外部機器を介してユーザの生体情報を取得してもよい。
(認証処理部36)
認証処理部36は、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う。例えば、認証処理部36は、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行い、FIDO認証におけるユーザの本人性を確認する。
認証処理部36は、ユーザに同意を求める処理と同時に、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う。例えば、認証処理部36は、ユーザの指紋に基づいて指紋認証を行う。あるいは、認証処理部36は、ユーザの指又は手の静脈に基づいて静脈認証を行う。
また、認証処理部36は、ユーザの顔に基づいて顔認証を行う。あるいは、認証処理部36は、ユーザの虹彩に基づいて虹彩認証を行う。また、認証処理部36は、ユーザの動きの特徴に基づいてジェスチャー認証を行う。また、認証処理部36は、ユーザの音声に基づいて音声認証を行う。
さらに、認証処理部36は、ユーザが同意をする行為自体を、認証の1つとしてもよい。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。図6は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図4参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、認証設定データベース123とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図7は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図7に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図7に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図7に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図7に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図8は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図8に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図8に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
(認証設定データベース123)
認証設定データベース123は、利用者Uの認証に関する各種情報を記憶する。図9は、認証設定データベース123の一例を示す図である。図9に示した例では、認証設定データベース123は、「利用者ID」、「認証方式」、「認証コンテキスト」、「認証成功」、「規約同意」、「インセンティブ」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「認証方式」は、利用者Uに対して行われる認証方式(認証手段)を示す。例えば、認証方式は、パスワード認証やSNS認証、FIDO認証等である。
また、「認証コンテキスト」は、FIDO認証における認証コンテキストを示す。また、「認証成功」は、利用者Uに対する認証に成功したことを示す。また、「規約同意」は、利用者Uが規約に同意したことを示す。本実施形態では、サーバ装置100は、認証コンテキストの受信により、認証成功と規約同意とを確認する。また、「インセンティブ」は、認証方式の変更により生じる効果又は利益に応じたインセンティブを示す。
例えば、図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「認証方式#1」による認証を受ける設定であり、「認証コンテキスト#1」が認証器から送信されたことで、「認証成功」及び「規約同意」が確認され、認証方式の変更により「インセンティブ#1」が支払われることを示す。
ここで、図9に示す例では、「U1」、「認証方式#1」、「認証コンテキスト#1」及び「インセンティブ#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「認証方式#1」、「認証コンテキスト#1」及び「インセンティブ#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、認証設定データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、認証設定データベース123は、認証器の識別情報や公開鍵など、利用者側の認証器に関する情報を記憶してもよい。また、認証設定データベース123は、認証に要する時間(以下、認証時間)の観測スクリプト等を記憶してもよい。また、認証設定データベース123は、認証時間の観測スクリプトによる観測結果等を記憶してもよい。また、認証設定データベース123は、認証方式の変更による効果又は利益等を記憶してもよい。また、認証設定データベース123は、事前に推定(予想)されたインセンティブと、実際に算出されたインセンティブとを別々に記憶してもよい。
(制御部130)
図6に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図6に示す例では、制御部130は、取得部131と、受付部132と、推定部133と、算出部134と、提供部135とを有する。
(取得部131)
取得部131は、利用者Uにより入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、認証時間の観測スクリプトによる観測結果を取得する。
(受付部132)
受付部132は、通信部110を介して、ユーザから認証方式の変更を受け付ける。本実施形態では、受付部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、認証方式の変更を受け付ける。なお、受付部132は、取得部131と一体化していてもよい。
また、受付部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、認証コンテキストを受け付けると、認証器で認証に成功したと判断する。例えば、受付部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、認証コンテキストを受け付けることで、認証器で利用者Uの認証(ユーザ検証)に成功し、規約の同意が行われたことを確認する。このとき、受付部132は、認証器が秘密鍵で署名した署名付き検証結果を受け取り、公開鍵(Public Key)で署名検証してもよい。
(推定部133)
推定部133は、事前に、認証方式の変更により生じる効果又は利益を推定する。このとき、推定部133は、事前に、認証方式の変更により生じる効果又は利益に応じたインセンティブを推定してもよい。例えば、推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、ユーザの時給又は最低賃金から、認証に要する時間に対するコストを推定する。また、推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、認証の数及び種別に応じて、変更後の認証に要する時間を推定する。
また、推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、認証方式を変更したことによるサービス提供者側の利益を推定する。例えば、推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、サービス提供者側の通信費用、サーバの電力又は台数、又は管理コストの低減による利益を推定する。また、推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、コンバージョンレートの改善、又はセキュリティ対策による利益を推定する。
ここで、推定部133は、機械学習を行い、認証方式の変更により生じる効果又は利益を推定(推論)するためのモデル(推定モデル)を構築してもよい。例えば、推定部133は、機械学習を行い、不特定多数のユーザの変更前後の認証に要する時間の差分から、利用者Uの変更前後の認証に要する時間の差分を推定するためのモデルを構築してもよい。また、推定部133は、機械学習を行い、サービス提供者側の認証に要する時間及びコストから、変更後の認証に要する時間及びコストを推定するためのモデルを構築してもよい。
(算出部134)
算出部134は、実際に認証方式の変更により生じた効果又は利益を算出する。このとき、算出部134は、実際に認証方式の変更により生じた効果又は利益に応じたインセンティブを算出してもよい。例えば、算出部134は、各利用者や認証方式ごとの認証時間の観測スクリプトによる観測結果を収集し、収集された観測結果に基づいて認証方式の変更により期待される効果を算出してもよい。なお、算出部134は、推定部133と一体化していてもよい。
(提供部135)
提供部135は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、認証時間の観測スクリプトを提供する。
また、提供部135は、通信部110を介して、認証方式の変更により生じた効果又は利益に応じたインセンティブを利用者Uの端末装置10に提供する。また、提供部135は、通信部110を介して、事前に、推定された効果又は利益に応じたインセンティブを利用者Uの端末装置10に提示し、利用者Uの端末装置10に認証方式の変更を提案する。このとき、提供部135は、推定された効果又は利益を可視化して利用者Uの端末装置10に提示し、利用者Uの端末装置10に認証方式の変更を提案する。
また、提供部135は、通信部110を介して、算出された効果又は利益に応じたインセンティブを利用者Uの端末装置10に提供する。このとき、提供部135は、算出された効果又は利益に応じたインセンティブを用いた懸賞を行い、インセンティブを懸賞に当選した利用者Uの端末装置10に提供するようにしてもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図10を用いて実施形態に係る端末装置10及びサーバ装置100による処理手順について説明する。図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30及びサーバ装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
例えば、図10に示すように、認証サーバであるサーバ装置100の取得部131は、通信部110を介して、事前に、不特定多数の端末装置10から、各利用者や認証方式ごとの認証時間の観測結果を収集する(ステップS101)。
続いて、サーバ装置100の推定部133は、各利用者や認証方式ごとの認証時間の観測結果に基づいて、認証方式の変更により期待される効果を推定する(ステップS102)。
続いて、サーバ装置100の提供部135は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、推定された効果(認証方式の変更により期待される効果)を提示する(ステップS103)。
続いて、利用者Uが認証方式の変更のため、同意を求められる規約を読んでいる間に、利用者Uの端末装置10の受付部34は、入力部13を介して、ユーザの操作を受け付け、端末装置10の取得部35は、入力部13やセンサ部20を介して、利用者Uの生体情報を取得する(ステップS104)。
例えば、取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指紋を読み取る。あるいは、取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指又は手の静脈を読み取る。また、取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの顔を読み取る。あるいは、取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの虹彩を読み取る。また、取得部35は、同意を求められる規約を読むときのユーザの動きの特徴を読み取る。また、取得部35は、同意を求められる規約又は所定のキーワードを読み上げるときの音声を拾う。このとき、取得部35は、認証以外のユーザの操作が行われている間に、外部機器を介してユーザの生体情報を取得してもよい。
続いて、端末装置10の認証処理部36は、利用者Uの生体情報に基づいて生体認証を行う(ステップS105)。このとき、認証処理部36は、多要素認証や多段階認証を行ってもよい。
続いて、端末装置10の認証処理部36(又は送信部31)は、通信部110を介して、認証サーバであるサーバ装置100に対して、認証コンテキストを送信する(ステップS106)。
続いて、サーバ装置100の受付部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、認証コンテキストを受け付けることで、認証器で利用者Uの認証に成功し、規約の同意が行われたことを確認する(ステップS107)。すなわち、受付部132は、利用者Uが認証方式の変更に正式に同意したと判断する。
続いて、サーバ装置100の算出部134は、実際に認証方式の変更により生じた効果又は利益を算出する(ステップS108)。このとき、算出部134は、実際に認証方式の変更により生じた効果又は利益に応じたインセンティブを算出してもよい。
続いて、サーバ装置100の提供部135は、通信部110を介して、算出された効果又は利益に応じたインセンティブを利用者Uの端末装置10に提供する(ステップS109)。このとき、提供部135は、算出された効果又は利益に応じたインセンティブを用いた懸賞を行い、インセンティブを懸賞に当選した利用者Uの端末装置10に提供するようにしてもよい。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、FIDO認証と他の認証とを組み合わせて多段階認証としてもよい。例えば、サーバ装置100は、FIDO認証とパスワード認証とを組み合わせて2段階認証としてもよい。あるいは、サーバ装置100は、FIDO認証と秘密の質問とを組み合わせて2段階認証としてもよい。
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、FIDO認証において、認証の3要素である「知識情報」、「所持情報」、「生体情報」のうち、2つ以上を組み合わせて認証するようにしてもよい。すなわち、サーバ装置100は、多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)を採用してもよい。
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、認証時間の観測スクリプトによる観測結果を収集する際に、ユーザの属性やセグメントごとに収集してもよい。ユーザの属性やセグメントに応じて認証時間に違いが生じる可能性もあるためである。
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、ユーザに対して、効果に対するインセンティブを支払う際に、ユーザのセグメントごとにインセンティブの内容を変更してもよい。例えば、サーバ装置100は、サービスを利用するユーザのグレード(グレード)に応じて、インセンティブとしての特典の内容を変更してもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(サーバ装置100)は、ユーザから認証方式の変更を受け付ける受付部132と、認証方式の変更により生じた効果又は利益に応じたインセンティブをユーザに提供する提供部135と、を備える。
また、本願に係る情報処理装置は、事前に、認証方式の変更により生じる効果又は利益を推定する推定部133と、をさらに備える。提供部135は、事前に、推定された効果又は利益に応じたインセンティブをユーザに提示し、ユーザに認証方式の変更を提案する。
提供部135は、推定された効果又は利益を可視化してユーザに提示し、ユーザに認証方式の変更を提案する。
推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、ユーザの時給又は最低賃金から、認証に要する時間に対するコストを推定する。
推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、認証の数及び種別に応じて、変更後の認証に要する時間を推定する。
推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、認証方式を変更したことによるサービス提供者側の利益を推定する。
推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、サービス提供者側の通信費用、サーバの電力又は台数、又は管理コストの低減による利益を推定する。
推定部133は、認証方式の変更により生じる効果又は利益として、コンバージョンレートの改善、又はセキュリティ対策による利益を推定する。
また、本願に係る情報処理装置は、実際に認証方式の変更により生じた効果又は利益を算出する算出部134と、をさらに備える。提供部135は、算出された効果又は利益に応じたインセンティブをユーザに提供する。
提供部135は、算出された効果又は利益に応じたインセンティブを用いた懸賞を行い、インセンティブを懸賞に当選したユーザに提供する。
また、本願に係る他の情報処理装置(端末装置10)は、ユーザの操作を受け付ける受付部34と、認証以外のユーザの操作が行われている間にユーザの生体情報を取得する取得部35と、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理部36と、を備える。
取得部35は、ユーザに同意を求める処理の間にユーザの生体情報を取得する。認証処理部36は、ユーザに同意を求める処理と同時に、ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指紋を読み取る。認証処理部36は、ユーザの指紋に基づいて指紋認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際にユーザの指又は手の静脈を読み取る。認証処理部36は、ユーザの指又は手の静脈に基づいて静脈認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの顔を読み取る。認証処理部36は、ユーザの顔に基づいて顔認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約を読むためにユーザが画面を見ているときにユーザの虹彩を読み取る。認証処理部36は、ユーザの虹彩に基づいて虹彩認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約を読むときのユーザの動きの特徴を読み取る。認証処理部36は、ユーザの動きの特徴に基づいてジェスチャー認証を行う。
取得部35は、同意を求められる規約又は所定のキーワードを読み上げるときの音声を拾う。認証処理部36は、ユーザの音声に基づいて音声認証を行う。
認証処理部36は、ユーザが同意をする行為自体を、認証の1つとする。
取得部35は、認証以外のユーザの操作が行われている間に、外部機器を介してユーザの生体情報を取得する。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、認証の効率をさらに向上させることができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
33 処理部
34 受付部
35 取得部
36 認証処理部
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 認証設定データベース
130 制御部
131 取得部
132 受付部
133 推定部
134 算出部
135 提供部
200 センサ装置

Claims (12)

  1. ユーザの操作を受け付ける受付部と、
    認証以外の前記ユーザの操作が行われている間に前記ユーザの生体情報を取得する取得部と、
    前記ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部は、前記ユーザに同意を求める処理の間に前記ユーザの生体情報を取得し、
    前記認証処理部は、前記ユーザに同意を求める処理と同時に、前記ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得部は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際に前記ユーザの指紋を読み取り、
    前記認証処理部は、前記ユーザの指紋に基づいて指紋認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記取得部は、同意を求められる規約を読むためのスクロール操作の際に前記ユーザの指又は手の静脈を読み取り、
    前記認証処理部は、前記ユーザの指又は手の静脈に基づいて静脈認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記取得部は、同意を求められる規約を読むために前記ユーザが画面を見ているときに前記ユーザの顔を読み取り、
    前記認証処理部は、前記ユーザの顔に基づいて顔認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部は、同意を求められる規約を読むために前記ユーザが画面を見ているときに前記ユーザの虹彩を読み取り、
    前記認証処理部は、前記ユーザの虹彩に基づいて虹彩認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得部は、同意を求められる規約を読むときの前記ユーザの動きの特徴を読み取り、
    前記認証処理部は、前記ユーザの動きの特徴に基づいてジェスチャー認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記取得部は、同意を求められる規約又は所定のキーワードを読み上げるときの音声を拾い、
    前記認証処理部は、前記ユーザの音声に基づいて音声認証を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 前記認証処理部は、前記ユーザが同意をする行為自体を、認証の1つとする
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 前記取得部は、認証以外の前記ユーザの操作が行われている間に、外部機器を介して前記ユーザの生体情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    ユーザの操作を受け付ける受付工程と、
    認証以外の前記ユーザの操作が行われている間に前記ユーザの生体情報を取得する取得工程と、
    前記ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  12. ユーザの操作を受け付ける受付手順と、
    認証以外の前記ユーザの操作が行われている間に前記ユーザの生体情報を取得する取得手順と、
    前記ユーザの生体情報に基づいて生体認証を行う認証処理手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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