JP2023158558A - 車両の駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】重量及び部品点数を削減できる車両の駆動システムを提供する。【解決手段】モータ10及びエンジン20を備え、モータ10及びエンジン20の少なくとも一方の駆動力で走行する車両の駆動システムであって、モータ10に連結される第1回転軸31と、第1回転軸31の回転を減速して第2回転軸32に伝達する第1変速機構11と、第2回転軸32の回転を変速して車軸に伝達する第2変速機構12と、を備える。第1回転軸21には、回転の伝達を断続する第2クラッチ52を介してエンジン20が連結され、第1変速機構11は、モータ10の回転を変速して第2回転軸31に伝達する第1ギア列41と、エンジン20の回転を変速して第2回転軸32に伝達する第2ギア列42と、第1ギア列41と第2ギア列42とのいずれかを切り換える第1クラッチ51と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駆動システムに関する。
特許文献1には、エンジンと、エンジンの駆動力により発電する発電モータと、発電モータが生じさせた電力により駆動する走行モータと、を備えた電動車両が開示されている。この電動車両は、エンジンの駆動力により発電された電力等を利用して走行モータを駆動するシリーズハイブリッドモードと、エンジンの駆動力を駆動輪に伝達させて走行するエンジン直結モードと、がクラッチ及びギア列により切換可能に構成されている。
特開2021-20599号公報
特許文献1に記載された電動車両は、走行モータの回転を駆動輪に伝達する2軸の変速機構に加え、エンジンの回転を発電モータに伝達する3軸の変速機構と、エンジンの回転を駆動輪に伝達する2軸の変速機構とを備えている。このため、これら複数の変速機構を備えることにより、重量が増加するだけでなく、部品点数が増加して駆動システムのサイズが増大するという問題があった。
本発明は重量及び部品点数を削減できる車両の駆動システムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、モータ及びエンジンを備え、モータ及びエンジンの少なくとも一方の駆動力で走行する車両の駆動システムに適用される。この駆動システムは、モータに連結される第1回転軸と、第1回転軸の回転を減速して第2回転軸に伝達する第1変速機構と、第2回転軸の回転を減速して車軸に伝達する第2変速機構、を備える。第1回転軸には、回転の伝達を断続する第2クラッチを介してエンジンが連結され、第1変速機構は、モータの回転を変速して第2回転軸に伝達する第1ギア列と、エンジンの回転を変速して第2回転軸に伝達する第2ギア列と、第1ギア列と第2ギア列とのいずれかを切り換える第1クラッチと、を備える。
本発明によれば、第1回転軸と第2回転軸と車軸とを備え、第1回転軸と第2回転軸との間で、モータの回転を第2回転軸に伝達する第1ギア列と、エンジンの回転を第2回転軸に伝達する第2ギア列と、を備えた。これにより、三つの回転軸と二つのギア列とで構成されるので、部品点数及び重量を増加することなく、モータ及びエンジンの回転を駆動輪に伝達して走行することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の駆動システムの構成図である。 図2は、駆動システムによる走行状態の説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の駆動システム1の構成図である。
本実施形態の駆動システム1は、車両に搭載されて車両を駆動させる。駆動システム1は、モータ10、エンジン20、第1変速機構11、第2変速機構12及び制御装置80を備える。
モータ10は、図示しないバッテリ及びインバータ装置から供給される電力により駆動し、その回転を第1回転軸31に伝達する。また、モータ10は、第1回転軸31の回転により駆動されて回生(発電)を行う発電機としても機能する。モータ10のロータ軸(回転軸)は、第1回転軸31に同軸に連結され、第1回転軸31と共に回転する。
エンジン20は、ガソリンエンジン等からなる内燃機関により構成される。エンジン20のクランク軸は第1回転軸31と同軸に備えられたエンジン側回転軸311に同軸に連結される。エンジン側回転軸311と第1回転軸31とは、後に詳述するワンウェイクラッチ(第2クラッチ)52を介して、回転の伝達を断続可能に連結される。
第1回転軸31は、その両端にモータ10及びエンジン20が対向して配置される。第1回転軸31は、第1変速機構11を介して第2回転軸32に回転を伝達する。第1変速機構11は、第1回転軸31の回転を減速して、第2回転軸32に伝達する。
第2回転軸32は、第1回転軸31から第1変速機構11を介して伝達された回転を、第2変速機構12を介して車軸33へと伝達する。第2変速機構12は、第2回転軸32の回転を減速して、車軸33に伝達する。
車軸33には、駆動輪70が接続され、第2回転軸32から第2変速機構12を介して伝達された回転を駆動輪70に伝達することで、車両を走行させる。
これら第1回転軸31、第2回転軸32及び車軸33は、互いに平行となるように、並列に配置される。
第1変速機構11は、第1回転軸31と第2回転軸32との間において、回転を減速する第1ギア列41と第2ギア列42とを備えている。第1ギア列41は、第1回転軸31の回転を所定の第1減速比で第2回転軸32に伝達する。第2ギア列42は、第1回転軸31の回転を、第1ギア列41よりも小さな第2減速比で第2回転軸32に伝達する。
これら第1ギア列41及び第2ギア列42は、第1クラッチ51により選択的に切り換え可能に構成される。第1クラッチ51は、第1ギア列41を選択して第1回転軸31の回転を第2回転軸32に伝達する第1状態と、第2ギア列42を選択して第1回転軸31の回転を第2回転軸32に伝達する第2状態と、第1ギア列41及び第2ギア列42のいずれも選択せず、第1回転軸31の回転を第2回転軸32に伝達しない第3状態と、を切り換える。後述するように、車速が所定車速(例えば40km/h)未満の場合は、第1ギア列41による第1状態が選択され、車速が所定車速以上である場合は、第2ギア列42による第2状態が選択される。
第2変速機構12は、第2回転軸32と車軸33との間において、第3ギア列43及び差動装置(ディファレンシャルギア)35とを備えている。第3ギア列43は第2回転軸32の回転を第3減速比で減速して差動装置35に伝達する。差動装置35は、左右の車軸33の回転差を許容しながら、駆動輪70に回転を伝達する。
制御装置80は、モータ10、エンジン20及び第1クラッチ51の動作を制御する。制御装置80は、車両の状態(車速、モータ10のトルク、エンジン20のトルク等)に応じて、第1変速機構11の第2クラッチ52を、第1状態、第2状態及び第3状態のいずれかに切り換える。
次に、第1変速機構11及び第2変速機構12の構造を説明する。
第1変速機構11は、第1クラッチ51により第1ギア列41と第2ギア列42とを切り換えることにより、第1回転軸31の回転を第1減速比で減速して第2回転軸32に伝達するか、第1回転軸31の回転を第2減速比で減速して第2回転軸32に伝達するか、を切り換える。
第1変速機構11において、第1ギア列41は、第1回転軸31に軸受部材B1を介して第1回転軸31と相対回転自在に支持された第1ギア41aと、第2回転軸32に固定され、第1ギア41aと噛み合う第2ギア41cと、から構成される。第1ギア41aには、第1クラッチギア41bが一体に形成されている。
第2ギア列42は、第1回転軸31に軸受部材B2を介して第1回転軸31と相対回転自在に支持された第3ギア42aと、第2回転軸32に固定され、第3ギア42aと噛み合う第4ギア42cと、から構成される。第3ギア42aには、第2クラッチギア42bが一体に形成されている。
第1回転軸31には、第1クラッチ51が備えられる。第1クラッチ51は、第1回転軸31に固定されるクラッチハブ51cと、クラッチハブ51cの外周を軸方向に移動可能に構成されたスリーブ51bと、スリーブ51bを軸方向に可動させるアクチュエータ51aとから構成される。クラッチハブ51cと、第1クラッチギア41bと、第2クラッチギア42bとは、その外周が同一の径の円筒面に形成され、その外周面には、軸方向に並列なスプライン溝が形成されている。スリーブ51bは、クラッチハブ51c、第1クラッチギア41b及び第2クラッチギア42bの外周面にそれぞれ形成されたスプライン溝に係合し、軸方向に移動する。
アクチュエータ51aは、スリーブ51bを軸方向に第1ギア41a側(図1中左側)へと移動させることで、クラッチハブ51cと第1クラッチギア41bとがスリーブ51bにより連結された状態(第1状態)にする。また、アクチュエータ51aは、スリーブ51bを軸方向に第3ギア42a側(図1中右側)へと移動させることで、クラッチハブ51cと第2クラッチギア42bとがスリーブ51bにより連結された状態(第2状態)にする。また、アクチュエータ51aは、クラッチハブ51cを、スリーブ51bの外周部分に移動させることで、クラッチハブ51cが第1クラッチギア41b及び第2クラッチギア42bのいずれにも連結されないニュートラル状態(第3状態)にする。
制御装置80は、アクチュエータ51aの位置を制御して、これら第1状態、第2状態及び第3状態を切り換える。
第1状態では、クラッチハブ51cと第1クラッチギア41bが連結されることで、第1回転軸31の回転が、第1ギア41a、第2ギア41cを介して第2回転軸32に伝達される。このときの減速比(第1減速比)は、第1ギア41aと第2ギア41cとの歯車比となる。
第2状態では、クラッチハブ51cと第2クラッチギア42bが連結されることで、第1回転軸31の回転が、第3ギア42a、第4ギア42cを介して第2回転軸32に伝達される。このときの減速比(第2減速比)は、第3ギア42aと第4ギア42cとの歯車比となる。なお、第1減速比は、第2減速比よりも大きい減速比(LOギア)に設定されている。
第3状態では、第1回転軸31の回転は、第2回転軸32には伝達されない。
このように、第1変速機構11は、並列に配置された第1回転軸31と第2回転軸32との間で、第1減速比及び第2減速比の2つの減速比を切り換えることが可能に構成される。
また、第1回転軸31において、エンジン20は、そのクランクシャフトがエンジン側回転軸311に連結され、エンジン側回転軸311は、第2クラッチ52を介して第1回転軸31の端部に連結される。第2クラッチ52は、第1回転軸31からエンジン側回転軸311の回転は伝達しないが、エンジン20によるエンジン側回転軸311の回転を第1回転軸31に伝達する一方向のワンウェイクラッチとして構成される。
従って、モータ10のみが駆動され、エンジン20が駆動していない場合は、第1回転軸31の回転はエンジン20には伝達されない。ここで、エンジン20を始動させ、エンジン20の回転速度を第1回転軸31の回転速度以上とすることにより、エンジン20の駆動力がワンウェイクラッチである第2クラッチ52を介して第1回転軸31に伝達されるようになる。これによりエンジン20の駆動力が第1回転軸31に伝達されて、第1変速機構11及び第2変速機構12により駆動輪70にその駆動力が伝達される。なお、モータ10の回転はエンジン20に伝達されないので、エンジン20には、エンジン20をクランキングさせてエンジン20を始動させるための図示しないスタータモータが備えられる。
第1クラッチ51が第3状態とされた場合は、エンジン20の回転は第1回転軸31を介してモータ10のみに伝達され、第2回転軸32には伝達されない。このようにすることで、例えば車両の停車時に、エンジン20の駆動によりモータ10を回転させることにより、モータ10による発電を行うことができる。
第2変速機構12は、第2回転軸32の回転を第3ギア列43の第3減速比で減速して、差動装置35に伝達する。
第2変速機構12は、第2回転軸32と差動装置35との間に、第3ギア列43を備える。第3ギア列43は、第2回転軸32に固定される第5ギア43aと、車軸33の差動装置35に固定され、第5ギア43aに噛み合う第6ギア43bとを備える。第3ギア列43の第3減速比により、第2回転軸32の回転が差動装置35に伝達される。
次に、このように構成された駆動システム1による車両の走行について説明する。
図2は、本実施形態の駆動システム1による走行状態の説明図である。
[車両の発進から所定車速までの走行]
車両を停止状態から発進させる場合は、制御装置80は、第1変速機構11を第1状態、すなわち、第1クラッチ51のアクチュエータ51aを制御して、第1回転軸31の回転が、第1ギア列41を介して第2回転軸32に伝達されるように切り換え、モータ10を駆動させる。これにより、モータ10の回転が第1回転軸31から第1ギア列41を伝達して第2回転軸32に伝達され、車両が発進する。このとき、第2クラッチ52により第1回転軸31の回転はエンジン20には伝わらないので、エンジン20を停止させておくことができる。
制御装置80は、車速が所定車速(例えば40km/h)となるまでは、第1状態でモータ10の駆動トルクにより車両を走行させる。この所定車速は、エンジン20の駆動トルクが第2ギア列42を介して伝達される場合に、エンジン20の回転速度が音振の問題を発生させない十分な回転速度(例えば2000rpm)で所定車速を実現できるように設定される。
[所定車速以上の走行]
車速が所定車速以上(図2の一点鎖線)となった場合は、制御装置80は、第1クラッチ51のアクチュエータ51aを制御して、第1変速機構11を第1状態から第2状態に切り換える。これにより、第1回転軸31の回転が、第2ギア列42により第2減速比で第2回転軸32に伝達される。そして、エンジン20を始動して、エンジン20の回転が第1回転軸31に伝達されるようにする。
このとき、ワンウェイクラッチである第2クラッチ52は、エンジン20の回転速度が第1回転軸31の回転速度よりも大きくなった場合に、エンジン20の回転が第1回転軸31に伝達されるようになる。これにより、モータ10の駆動トルクよりもエンジン20の駆動トルクが支配的となり、これらの駆動トルクにより車両を走行させることができる。第1変速機構11の第2ギア列42の第2減速比は、所定車速(40km/h)で、エンジン20の回転速度が音振問題発生させない回転速度(2000rpm)以上となるような減速比に設定される。
なお、所定車速以上の走行において、車両の走行に必要な駆動トルクが、モータ10の駆動トルクで十分にまかなえるような運転状態(例えば平坦路で加減速が行われない場合)には、エンジン20を停止し、モータ10の駆動トルクのみが第2ギア列42を介して駆動輪70に伝達されて走行するようにしてもよい。
[バッテリの充電]
前述のようにエンジン20を始動してエンジン20の駆動トルクで走行している場合において、エンジン20の駆動トルクが車両の走行に要求される駆動トルクよりも十分に大きい場合には、制御装置80は、モータ10を発電状態に設定する。これにより、車両の走行に要求される駆動トルクよりもエンジン20の駆動トルクが上回った分の駆動トルクがモータ10に伝達され、車両の走行中にモータ10に発電を行わせることができる。発電された電力はバッテリに充電される。
[低速での連続運転]
例えば登坂路を走行中など、低速走行中に大きな駆動トルクが連続して要求されるような走行状態において、バッテリの充電容量がモータ10を駆動するのに十分でない場合が起こりうる。このような場合は、制御装置80は、エンジン20を始動して第1変速機構11を第1状態に切り換える。これにより、エンジン20の回転が第1減速比で第2回転軸32に伝達されるようなる。このようにすることで、低速走行中にエンジン20の駆動トルクによって車両を走行させることができる。このとき、車両の走行に要求される駆動トルクよりもエンジン20の駆動トルクが上回った分の駆動トルクがモータ10に伝達され、モータ10に発電を行わせることができる。
[車両の減速]
車両の減速時には、駆動輪70の回転が車軸33から第2回転軸32及び第1回転軸31に伝達され、モータ10を回転させる。このとき、制御装置80は、モータ10を発電状態に設定する。これにより、モータ10に回生(発電)を行なわせる。このとき、車両を加速させる必要がない場合は、エンジン20を停止させる。モータ10に発電を行わせることでブレーキトルクが発生し、車両を減速させることができる。
車両がさらに減速して車速が所定車速未満となった場合には、制御装置80は、第1変速機構11を、第1クラッチ51により第2状態から第1状態に切り換える。これにより、駆動輪70の回転が第2回転軸32から第1減速比で第1回転軸31に伝達されるようになり、モータ10の回転が第2変速比よりも増速されるので、発電量を増加させることができる。
[車両の停車]
車両が停車している場合は、制御装置80は、第1クラッチ51を第3状態に切り換え、第1回転軸31の回転が第2回転軸32に伝達されないように設定する。このとき、バッテリの容量が十分でないなど、モータ10を発電する必要がある場合には、制御装置80は、エンジン20を始動させると共にモータ10を発電状態に設定する。これにより、第1回転軸31の回転によりモータ10が駆動され、モータ10に発電を行わせることができる。発電された電力はバッテリに充電される。なお、バッテリを充電する必要がない場合や、イグニションキーがオフに設定された場合には、制御装置80は、エンジン20を停止させる。
以上説明した本発明の実施形態は、モータ10及びエンジン20を備え、モータ10及びエンジン20の少なくとも一方の駆動力で走行する車両の駆動システム1である。駆動システム1は、モータ10に連結される第1回転軸31と、第1回転軸31の回転を減速して第2回転軸32に伝達する第1変速機構11と、第2回転軸32の回転を減速して車軸33に伝達する第2変速機構12と、を備える。第1回転軸31には、回転の伝達を断続する第2クラッチ52を介してエンジン20が連結され、第1変速機構11は、モータ10の回転を変速して第2回転軸32に伝達する第1ギア列41と、エンジン20の回転を変速して第2回転軸32に伝達する第2ギア列42と、第1ギア列41と第2ギア列42とのいずれかを切り換える第1クラッチ51と、を備える。
この構成では、第1回転軸31と第2回転軸32と車軸33との三つの軸と、第1ギア列41と第2ギア列42との二つのギア列とで構成され、第1ギア列41と第2ギア列42とを切り換えてモータ10又はエンジン20の回転を出力することができるので、駆動システム1の部品点数及び重量を最小限とすることができ、サイズをコンパクトにすることができる。
また、本実施形態では、第1変速機構11は、第1ギア列41の変速比が、第2ギア列42の変速比よりも大きく構成される。
この構成では、車両発進時など大きなトルクが必要とされる場合に、大きな減速比である第1ギア列41を選択して、モータ10の駆動により車両を発進することができる。
また、本実施形態では、第2クラッチ52は、エンジン20の回転速度がモータ10の回転速度よりも大きい場合に、エンジン20の回転を第1回転軸31に伝達するワンウェイクラッチである。
この構成では、エンジン20を駆動させない場合はモータ10の回転はエンジン20に伝達されず、モータ10の駆動トルクにより車両が走行する。エンジン20を駆動させた場合には、エンジン20の回転が第1回転軸31に伝達され、エンジン20の駆動トルクにより車両を走行させることができる。
また、本実施形態では、第1変速機構11は、車両の発進時には、第1クラッチ51により第1ギア列41が選択され、車両の車速が所定車速以上の定常走行時には、第1クラッチ51により第2ギア列42状態が選択される。
この構成では、車両の発進時に減速比の大きな第1ギア列41によりモータ10の駆動トルクが伝達されて車両を発進することができ、定常走行時には、第2ギア列42によりエンジン20の駆動トルクが伝達されて車両を走行させることができる。
また、本実施形態では、第1クラッチ51により第1ギア列41が選択された状態で、エンジン20の回転が第2クラッチ52を介して第1回転軸31に伝達され、第1ギア列41によりエンジン20の回転が第2回転軸32に伝達される。
この構成では、例えば登坂路を走行中などに、エンジン20の回転が第1減速比で第2回転軸32に伝達されるので、低速走行でエンジン20の駆動トルクによって車両を走行させることができる。
また、本実施形態では、第1回転軸31の両端に、モータ10及びエンジン20が対向して配置される。この構成では、モータ10とエンジン20との間に第1変速機構11を配置できるので、駆動システム1のサイズをコンパクトにすることができる。
また、本実施形態では、第1回転軸31、第2回転軸32及び車軸33は、互いに平行となるように並列に配置される。この構成では、モータ10及びエンジン20の回転を3軸のみの構成で変速して駆動輪70に伝達することができるので、駆動システム1のサイズを更にコンパクトにすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態及び各変形例で説明した構成は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、第1変速機構11は、第1ギア列41及び第2ギア列42が、それぞれ第1回転軸31の回転をそれぞれ減速して第2回転軸32に伝達するように構成したが、必ずしも減速である必要はない。第1ギア列41及び第2ギア列42が、第1回転軸31の回転を変速して第2回転軸32に伝達するように構成されていればよい。同様に、第2変速機構12は、第2回転軸32の回転を変速して車軸33の差動装置35に伝達するように構成されていればよい。
1:駆動システム、10:モータ、11:第1変速機構、12:第2変速機構、20:エンジン、31:第1回転軸、32:第2回転軸、33:車軸、41:第1ギア列、42:第2ギア列、51:第1クラッチ、52:第2クラッチ、80:制御装置

Claims (7)

  1. モータ及びエンジンを備え、前記モータ及び前記エンジンの少なくとも一方の駆動力で走行する車両の駆動システムであって、
    前記モータに連結される第1回転軸と、
    前記第1回転軸の回転を変速して第2回転軸に伝達する第1変速機構と、
    前記第2回転軸の回転を変速して車軸に伝達する第2変速機構と、
    を備え、
    前記第1回転軸には、回転の伝達を断続する第2クラッチを介して前記エンジンが連結され、
    前記第1変速機構は、前記モータの回転を変速して前記第2回転軸に伝達する第1ギア列と、前記エンジンの回転を変速して前記第2回転軸に伝達する第2ギア列と、前記第1ギア列と前記第2ギア列とのいずれかを切り換える第1クラッチと、を備える、
    車両の駆動システム。
  2. 請求項1に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第1変速機構は、
    前記第1ギア列の変速比が、前記第2ギア列の変速比よりも大きく構成される、
    車両の駆動システム。
  3. 請求項1に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第2クラッチは、前記エンジンの回転速度が前記モータの回転速度を上回った場合に、前記エンジンの回転を前記第1回転軸に伝達するワンウェイクラッチである、
    車両の駆動システム。
  4. 請求項2に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第1変速機構は、
    前記車両の発進時には、前記第1クラッチにより前記第1ギア列が選択され、
    前記車両の車速が所定車速以上の定常走行時には、前記第1クラッチにより前記第2ギア列が選択される、
    車両の駆動システム。
  5. 請求項2に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第1変速機構は、前記第1クラッチにより前記第1ギア列が選択された状態で、前記エンジンの回転が前記第2クラッチを介して前記第1回転軸に伝達され、前記第1ギア列により前記エンジンの回転が前記第2回転軸に伝達される、
    車両の駆動システム。
  6. 請求項1に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第1回転軸の両端に、前記モータ及び前記エンジンが対向して配置される、
    車両の駆動システム。
  7. 請求項1に記載の車両の駆動システムであって、
    前記第1回転軸、前記第2回転軸及び前記車軸は、互いに平行となるように並列に配置される、
    車両の駆動システム。
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